【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はラッセル式の運搬除雪具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、通称スノーダンプと呼ばれ、手押しによる運搬除雪具がある。これは積雪した路面の雪を押しながら除雪バケットに取り込むと共に、そのまま排雪場所へ運搬し投雪する事を目的とした除雪具である。この構造の特長は、樹脂やアルミ製の大型の除雪バケットと、該除雪バケットの両側面板上端の折り返し部に保持されるスチール製の補強パイプが後部に延長してコの字となるハンドルにより構成される。このような運搬除雪具は大雪を除雪するために欠かせないものであり北国では除雪作業の必需品となっているものである。また、幅広の縦アーチ型雪掻き板を備えたラッセル用の雪掻きが開発され雪路面の雪を効果的に押して掻き分ける機能に優れたラッセル専用の除雪具も開発されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、運搬除雪具は雪の運搬を目的として開発された除雪具である。そこで、更に大量の雪を積載する事を目的とした発明としてＡ方式（特開２００２−２６６３２６）やＢ方式（特開平８−２０９６５１）なるものがある。しかし、これらの発明では従来の除雪バケットを深型形状とすれば同機能となるため技術的に何ら評価されるものではない。除雪バケットは、使用者の力に応じた運搬が可能となるように大小種類が用意されており、しかもそれぞれに限界的な軽量化が計られているものである。この事から、除雪バケットに補助板を取り付けるなどのＡ方式では本体自体の重量が著しく増加するため論外である。そして、運搬除雪具は積載物の重量が乗った場合の全体バランスを考慮して設計がなされているため、Ｂ方式のようにハンドル面がボードとなったものは重量バランスが悪く実用としては極めて不適格である。
【０００４】従来の運搬除雪具が有する課題は、積載雪が振動により周囲に落としてしまう事や、積雪した雪を押して行く時に一定量を超えた雪が除雪バケットの背面からこぼれ落ちるためラッセル作業（雪を押して掻き分ける働き）の効率が悪い事、更に傾斜道では積載雪のほとんどを背面に滑り落としてしまう等であって、先述したような単に積載量を多くする発明などは全く求められていない無意味な対策なのである。
【０００５】また、先述したように上記のラッセル作業を効率的に行なう専用の雪掻きが開発され、従来の雪掻きに代わるほどの主流になりつつあるが、この事からもラッセル機能の重要性が証明されているのである。但し、この雪掻きは雪を押して掻き分けるラッセル作業に優れるラッセル専用除雪具であって運搬機能を有するものではない。従って、実際の除雪作業では運搬除雪具とラッセル式雪掻きの両方を揃え使い分けする面倒は避けられない。
【０００６】そして、運搬除雪具自体が大型で自重が大きい特長を持つものであるから、除雪バケットの重量を増やさないまま上記の問題を解決する運搬除雪具が強く求められているのである。
【０００７】
【課題を解決する為の手段】本発明は、従来の運搬除雪具が有する上記課題を鑑みてなされたものであって、請求項１の発明により、除雪バケットの後部側の上方に突出する形態の湾曲の雪留め壁板と、両側面の曲げ支持板からなるラッセルボードを設けたものである。これは、従来の運搬除雪具とラッセル用雪掻きの両機能を有するものであり、従来には存在しない新発想の除雪具である。このように、この発明の特長は従来の運搬除雪具にラッセル機能を持たせる技術であって、豪雪地での実用的除雪具として他に類を見ない働きを為すものである。
【０００８】そして請求項２の発明により、上記ラッセルボードの部材を、縦目スリットやパンチングなどの中抜き加工とした軽量板構造を用いた事を特長としている。この発明により、前記の高性能ラッセルボードを設けた場合でもほとんど重量増とはならずにその効果が得られるものである。要するに適度な強度が必要となる除雪バケットと、強度より軽量化が重要となるラッセルボードと各部の特徴的働きに適応した部材を用いる事によって異種の除雪具機能と軽量化を実現したものである。
【０００９】上記の発明による効果の例を数値で表現するなら、最も普及しているプラスチック製スノーダンプ大の重量が４、５キロで特大が６キロである。そして、ラッセルボードは約３００グラム程度であるから、大に装備した場合は４，８キロとなる。この僅かな重量増によって得られる積載量は特大と同量か若しくはそれ以上となるもので極めて効果的である。しかも、背面が湾曲の壁板構造により積載雪を落雪するとしても背後には落とさない特長があるため、従来のように重複往来していた除雪の無駄の問題も解決するのである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本発明のラッセル式除雪具の例を示す斜視図であり、図２は側面図、図３は平面図である。
【００１１】本発明のラッセル式除雪具の構造的特長を簡単に表現するなら、従来の運搬除雪具の除雪バケットＡにラッセルボードＢを設けた事であって、除雪バケット本体の後部側上方に湾曲する雪留め壁板が突出する特殊な形態を成すものである。
【００１２】但し、従来の除雪バケットＡそのままにラッセルボードＢを設けた場合、ラッセル機能に限れば専用のラッセル用雪掻きには少々及ばない。それは、雪の取り入れ口となる開口部の構造的相違によるもので、除雪バケットは雪路面に対して水平に進行するため削るのではなく滑る移動となるからである。そのため、よりラッセル機能を向上させるには先端に若干の厚みと角度を有する剣先型金属板などを設け、雪路面の削り移動除雪を可能とする事で解決出来る。
【００１３】また、除雪バケットは間口を幅広とし、奥行きが短い形状が効果的である。それは、ラッセル作業の効率を上げるには広い面積を一度に掻き分ける事が有利となるからである。このように、除雪バケットに若干の改良を加える事によってラッセル専用雪掻きに比べても遜色のないラッセル機能を有するものとなる。
【００１４】図例のように、ラッセルボードＢは除雪バケットＡを本体ベースとして上方に突出する形態で乗せられている。このため、仮に除雪バケットと同部材のままでは重量増は避けられない、しかも視覚的に受ける印象も重量感を感じる欠点が生じる。そこで本発明では軽量化のために縦目スリットやパンチングなどの軽量加工を施した部材を用い、下部側の除雪バケットとは部材構造を異なるものとしている。但し、その目的を達成するものであれば他の軽量加工方式でも良く、例えば軸枠と中骨による補強部と薄面材の組み合わせによる部材を用いる対策でも構わない。
【００１５】因みに、除雪バケットＡとラッセルボードＢの部材を適切に用いる事により図４例に示したようなラッセル式運搬除雪具も可能である。これは、部材の割合を軽いラッセルボード側にウエイトを置いたものであるが、機能的に全く問題がないにも関わらず更に軽量化を実現したものである。
【００１６】除雪バケットＡは開口面以外の三方が立ち上がり、その外周上面が丸く折り返されている。この折り返し部１０に補強パイプＤが保持されボルト固定される。そして、補強パイプはそのまま後部に延長されてコの字型となるハンドルＣが設けられる。このように、折り返し部によって除雪バケットの外枠構造が完結されており、従来の除雪バケットに雪留め板などが装備されていないのはこの構造的な特長も理由の一因となっている。
【００１７】上記特長を有する除雪バケットＡを無理なくラッセルボードＢを備えた一体構造とするためには先ず、ラッセルボードの両支持板２０を補強パイプＤに腰掛ける形状に曲げて立ち上げる形状とし、その面の折り返し部１０を省く事で可能である。この形状によれば、ラッセルボード面の間口幅は除雪バケットの間口幅より若干幅広構造となる。そして、背面には折り返し部１０は設けず、背面用補強パイプＥとの合体には連結用の固定金具Ｆを用いたボルト固定とする。
【００１８】以上の方法により除雪バケットＡとラッセルボードＢを一体成形とした型抜き製造が可能である。このため、型代や作業工程で有利となり安価に製造が出来る。但し、上記の方法は１つの例であって、同等の結果が得られるなら特に限定するものではなく他の方法でも構わない。
【００１９】当然であるが、ラッセルボードＢは単体構造として着脱方式も可能である。この着脱方式のための装着部構造は特に限定するものではないが、仮に、従来品に装備した場合には簡易ラッセル式除雪具として利用可能となるため、共有装着が可能となるワンタッチ着脱方式が有利である事は云うまでもない。そこで、以下に装着部構造の一例を示す。
【００２０】先ず、ラッセルボードＢの両支持板２０の底部側と背面側に開口部を有する単管の被留め具２２を設ける。この被留め具は、補強パイプＤと合体する除雪バケットＡの折り返し部１０の外周を捉えると共に、部材の径の相違による収縮力が固定機能を果たすものである。
【００２１】上記の着脱方式によれば、必要としない場合や破損した場合に簡単に取り外しや交換が出来る利点がある。但し、思わぬ時に外れてしまう欠点も有するため、例えばボルト固定や接着などによる装着方式としても構わない。
【００２２】また、図例からは、ラッセルボードＢの頂部２１は底面から３０センチ程度の高さを有しているが、従来の運搬除雪具の最後部の高さの２倍程度を目安としたものであり厳密に規定するものではない。よって除雪バケットの大小によって若干の相違は生じる。また、ラッセルボードの両支持板２０の傾斜面の長さや形状などの設定も自由である。
【００２３】
【実施例】本発明のラッセル式除雪具を実際に使用する事によるその効果や、生じる作業の流れなどについて実施例を引用し表す事にする。
【００２４】従来の除雪バケットは、背面板１１が１５センチ程度と低く、しかも後方へ傾斜する形状により積載雪は次々と前方からの雪に押され、後面や両サイドに押し出されていた。しかし、本ラッセル式除雪具では速度を持って進入した雪はラッセルボードＢによって前方に巻き返される特長を持つのである。そのため除雪バケットに適量に積載されると共に、通過面に押し出される事はほとんどないのである。しかも、適量に積載した以降は路面の雪を左右に掻き分けて進む事になるため明らかに除雪効果に違いが出るのである。
【００２５】機能的に例えるなら、業務用ラッセル車と呼ばれる大型の除雪機械や機関車の先頭に装備される除雪板なども湾曲壁板を備えており、除雪作業における雪の流れをスムーズに行なうために最も効果的となるよう設計がなされているのである。
【００２６】このようなラッセル機能を視覚的に説明するために、実際の除雪作業をシュミレーションする様子を図５に示す。そして、機能の相違を表すために従来のスノーダンプによる除雪作業の様子を図６に示す。
【００２７】図５によれば、例えば１０センチ以上の積雪面を除雪しながら前進する場合、２メートルも進めば除雪バケット満杯となり、それ以上進入してくる雪はラッセルボードによって巻き返され若干の圧雪状態となる。この時、前後揺すりを数度繰り返す操作により山盛り積載が可能である。このように適度に積載された後は余分な雪が除雪バケットには進入出来ないため左右に押し分けられる事になり、これがラッセル作業となるのである。
【００２８】次に、従来の運搬除雪具によれば、図６のように除雪バケット面を埋めた以降は背面の抵抗が弱いため進入しようとする雪に押し出される可能性が高い。しかも、除雪バケットを前後に揺すって掻き入れる操作の時に背面に落としてしまう問題もある。このままではどこまで押して前進しても少量の雪しか取り込む事が出来ず、大型の除雪バケットを苦労して押す割に効果が薄く無駄な労力となるのである。
【００２９】更に、実際の排雪作業をよくよく鑑みれば、例えば崖の上に住むならそのままの状態で楽な排雪となるが、一般には限定された狭地が投雪場である。従って効率良く利用するためにはどうしても山積み状態とし、スロープを確保しながら乗り越える作業が避けられないのである。
【００３０】また、最近主流となりつつある移動融雪機もスロープ状の台上まで押し上げる必要がある。雪を満載に積載した時の運搬除雪具は相当な重量となっており、この重量物を傾斜地に押し上げるのは相当な重労働を強いられるのである。
【００３１】ここで問題になるのが、除雪バケット背面の傾斜形状によって積載雪が背面に滑り落雪し易くなっている事である。傾斜面では瞬発力を利用して一気に乗り上げる事が多く行なわれるため、その反動によって落としてしまう可能性が高い。よって全力で押し上げる動作が行いにくく、尚更疲労する結果となっていた。これは運搬除雪具を使用した方なら必ず体験している重大な問題で、ラッセルボードは背面に滑り落ちる積載雪を食い止める防壁板の働きも有しているため安心して押し上げる事が可能となるのである。
【００３２】
【効果】本発明のラッセル式除雪具は、雪の積載運搬とラッセル用の雪掻きとの両機能を有するものである。これは除雪作業において両方用意し使い分ける必要がなく、しかも押し進む行為がそのままラッセル作業と運搬を兼用するものであり、従来のように積載雪を落雪してしまう問題もない。
【００３３】以上説明してきたように、ラッセル式除雪具は多機能で効率的除雪を可能とする新発想の運搬除雪具である。然るに、これは従来の運搬除雪具よりほんの僅かな重量増によって実現されている点が特長である。毎年大雪の除雪作業を強いられる北国の人々にとっては僅かな効果でも意義深いもので、増して本発明のラッセル式運搬除雪具の実力は人々を重労働から開放するほどの絶大な効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のラッセル式除雪用具の例を示す斜視図である。
【図２】図１に係る側面図である。
【図３】図１に係る平面図である。
【図４】別の構造例を示す側面図である。
【図５】本発明のラッセル式除雪用具による除雪作業を示す。
【図６】従来のスノーダンプによる除雪作業を示す。
【図７】着脱式ラッセルボード単体の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
Ａ：除雪バケット本体
Ｂ：ラッセルボード
Ｃ：パイプハンドル
Ｄ：本体の両枠用補強パイプ
Ｅ：本体の背面用補強パイプ
Ｆ：連結用固定金具
１０：除雪バケットの外枠折り返し部
１１：除雪バケットの背面板
１２：除雪バケットの側面
１３：除雪バケットの底面
２０：ラッセルボードの両支持板
２１：ラッセルボードの頂部
２２：ラッセルボードの被留め具
３０：積載雪
３１：路面の雪[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a Russell-type snow removal tool.
[0002]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is a hand-pushed snow removing tool called a snow dump. This is a snow removal tool that aims to push the snow on the snowy road surface into the snow removal bucket while pushing it, and also to transport the snow to the snow removal place and throw the snow. The features of this structure are a large snow removal bucket made of resin or aluminum, and a steel reinforcement pipe that is held at the folded part at the upper end of both sides of the snow removal bucket that extends to the rear to form a U-shaped handle. Is done. Such transport snow removal equipment is indispensable for removing heavy snow and is a necessity for snow removal work in the northern countries. Also, a snowplow for Russell equipped with a wide vertical arch type snowplow has been developed, and a snow removal tool dedicated to Russell, which has an excellent function of effectively pushing snow on a snowy road surface and separating it, has been developed.
[0003]
SUMMARY OF THE INVENTION As described above, a snow removal tool is a snow removal tool developed for carrying snow. Therefore, there are A type (Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 2002-266326) and B type (Japanese Unexamined Patent Application Publication No. Hei 8-209651) as inventions for loading a larger amount of snow. However, in these inventions, if the conventional snow removing bucket is formed into a deep shape, the same function is obtained, so that it is not technically evaluated. Snow removing buckets are prepared in large and small types so that they can be transported according to the power of the user, and each is designed to be marginally lighter. For this reason, it is out of the question in the A method such as attaching an auxiliary plate to the snow removal bucket because the weight of the main body itself is significantly increased. And, since the snow removal tool is designed in consideration of the overall balance when the weight of the load is loaded, those with the handle surface as a board such as the B type have poor weight balance and are extremely practical. I am ineligible.
[0004] Problems with the conventional snow-removing implements include the problem that the loaded snow falls due to vibrations, and that a certain amount of snow spills from the back of the snow-removal bucket when pushing the snow-covered snow. The efficiency of pushing down and pushing down) is inefficient, and most of the loaded snow slides down to the back on slopes, and there is no need for an invention that simply increases the load as described above. It is a meaningless measure.
[0005] As described above, a dedicated snow scraper for efficiently performing the above-mentioned Russell work has been developed and is becoming a mainstream which can replace the conventional snow scraper. From this fact, the importance of the Russell function is proved. It is being done. However, this snowscraper is a Russell-only snow removal tool that excels in the Russell work of pushing the snow and pushing it apart, and has no carrying function. Therefore, in actual snow removal work, it is inevitable that both the snow removal tool and the Russell-type snow plow are used properly.
[0006] Since the snow removal tool itself is large and has a large weight, there is a strong demand for a snow removal tool that solves the above-mentioned problem without increasing the weight of the snow removal bucket.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the conventional snow removing tool, and according to the first aspect of the present invention, the snow removing bucket protrudes upward at the rear side. And a Russell board comprising a curved snow retaining wall plate and bent support plates on both sides. This has both functions of a conventional snow removal tool for carrying and a snow scraper for Russell, and is a snow removal tool of a new idea which has not existed conventionally. As described above, the feature of the present invention is a technique for imparting a Russell function to a conventional snow removal tool, which has a function unique to a practical snow removal tool in a heavy snowfall area.
The invention according to claim 2 is characterized in that the member of the Russell board uses a lightweight plate structure in which a hole is cut out of a longitudinal slit or punching. According to the present invention, even when the above-mentioned high-performance Russell board is provided, the effect can be obtained with almost no increase in weight. In short, a snowplow bucket that requires moderate strength, a Russell board where weight reduction is more important than strength, and members that are adapted to the characteristic work of each part are used to realize different types of snow removal function and weight reduction. .
If the example of the effect according to the above invention is expressed by a numerical value, the weight of the most widely used plastic snow dump is 4, 5 kg and the extra-large is 6 kg. And since the Russell board weighs about 300 grams, it will weigh 4.8 kg if heavily equipped. The loading capacity obtained by this slight increase in weight is very effective because it is equal to or larger than the oversized one. Moreover, since the rear surface has a curved wall plate structure, even if snow falls, the snow does not fall behind, so that the problem of wasteful snow removal, which has been repeated in the past, can be solved.
[0010]
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing an example of a Russell-type snow removal tool of the present invention, FIG. 2 is a side view, and FIG. 3 is a plan view.
A simple description of the structural features of the Russell type snow remover of the present invention is that a Russell board B is provided on a snow remover bucket A of a conventional snow remover, which is located above the rear side of the snow remover bucket body. It is a special form in which a curved snow retaining wall plate projects.
However, in the case where the Russell board B is provided in the conventional snow removing bucket A as it is, if it is limited to the Russell function, it is slightly less than a dedicated Russell snow scraper. This is due to the structural difference in the opening serving as the snow intake, and the snow removal bucket slides rather than shaves because it travels horizontally with respect to the snowy road surface. Therefore, in order to further improve the Russell function, it is possible to solve the problem by providing a sword-point type metal plate having a slight thickness and an angle at the tip to enable shaving movement snow removal on a snowy road surface.
Further, it is effective that the snow removing bucket has a wide frontage and a short depth. This is because it is advantageous to push a large area at a time to increase the efficiency of the Russell operation. As described above, by adding a slight improvement to the snow removal bucket, the bucket has a Russell function comparable to that of a dedicated Russell snow plow.
As shown in the drawing, the Russell board B is mounted on the snow removing bucket A in a form projecting upward with the main body as a base. For this reason, if the same member as the snow removal bucket is used, a weight increase cannot be avoided, and furthermore, there is a drawback that the visually received impression is also heavy. Therefore, in the present invention, a member subjected to lightweight processing such as longitudinal slitting or punching is used for weight reduction, and the member structure is different from that of the snow removing bucket on the lower side. However, any other lightweight processing method may be used as long as the object is achieved. For example, a countermeasure using a member formed by a combination of a shaft frame, a reinforcing portion formed by a middle bone, and a thin surface material may be used.
Incidentally, by appropriately using the members of the snow removing bucket A and the Russell board B, a Russell-type transport snow removing tool as shown in the example of FIG. 4 is also possible. Although the weight is placed on the Russell board side where the ratio of the members is light, the weight is further reduced despite no functional problem.
The snow removing bucket A rises on three sides other than the opening surface, and its outer peripheral upper surface is folded round. The reinforcing pipe D is held by the folded portion 10 and fixed by bolts. The reinforcing pipe is directly extended to the rear, and a handle C having a U-shape is provided. As described above, the outer frame structure of the snow removing bucket is completed by the folded portion, and the conventional snow removing bucket is not equipped with a snow retaining plate or the like, which also contributes to the structural advantage.
In order to form the snow removing bucket A having the above-mentioned features into an integral structure with the Russell board B without difficulty, first, both the supporting plates 20 of the Russell board are bent into a shape to be seated on the reinforcing pipe D and are raised. This is possible by omitting the folded part 10 on that surface. According to this shape, the frontage width of the Russell board surface is slightly wider than the frontage width of the snow removal bucket. Then, the folded portion 10 is not provided on the back surface, and the united portion with the reinforcing pipe E for the back surface is fixed by bolts using a fixing bracket F for connection.
By the above-described method, it is possible to perform die-cutting manufacturing in which the snow removing bucket A and the Russell board B are integrally formed. For this reason, it is advantageous in the mold cost and the working process, and can be manufactured at low cost. However, the above method is one example, and is not particularly limited as long as equivalent results can be obtained, and another method may be used.
As a matter of course, the Russell board B can be of a detachable type as a unitary structure. The mounting part structure for this attachment / detachment method is not particularly limited, but if it is attached to a conventional product, it can be used as a simple Russell-type snowplow, so the one-touch attachment / detachment method that enables shared attachment is possible It goes without saying that it is advantageous. Therefore, an example of the mounting portion structure will be described below.
First, a single-tube fastener 22 having openings on the bottom and back sides of both support plates 20 of the Russell board B is provided. This fastener catches the outer periphery of the folded portion 10 of the snow removal bucket A united with the reinforcing pipe D, and has a function of fixing the contraction force due to the difference in the diameter of the member.
According to the above-mentioned attachment / detachment method, there is an advantage that it can be easily removed or replaced when it is not needed or when it is damaged. However, since it has a disadvantage that it comes off unexpectedly, a mounting method using, for example, bolt fixing or bonding may be used.
Further, from the example shown in the figure, the top 21 of the Russell board B has a height of about 30 cm from the bottom, but the height should be about twice the height of the rearmost part of the conventional snow removal tool. It is not strictly specified. Therefore, a slight difference occurs depending on the size of the snow removal bucket. In addition, the length and shape of the inclined surfaces of both support plates 20 of the Russell board can be freely set.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS The effects of the actual use of the Russell type snow plow according to the present invention and the resulting work flow will be described with reference to the embodiments.
In a conventional snow removing bucket, the back plate 11 is as low as about 15 cm, and furthermore, the shape of the back plate is inclined backward, so that the loaded snow is pushed one after another by the snow from the front and pushed out to the rear surface and both sides. However, this Russell type snow removing tool has a feature that snow entering at a high speed is rewound forward by the Russell board B. For this reason, the bucket is loaded in an appropriate amount on the snow removing bucket and is hardly pushed out to the passing surface. Moreover, after the vehicle is loaded in an appropriate amount, the snow on the road surface is swept left and right, and the snow removal effect is clearly different.
Functionally speaking, a large snow removing machine called a commercial Russell vehicle or a snow removing plate mounted at the head of a locomotive is also provided with a curved wall plate so that the snow flow during the snow removing operation can be smoothly performed. Therefore, it is designed to be most effective.
In order to visually explain such a Russell function, FIG. 5 shows how actual snow removal work is simulated. FIG. 6 shows a snow removal operation using a conventional snow dump in order to show the difference in functions.
According to FIG. 5, for example, when moving forward while removing snow on a snow-covered surface of 10 cm or more, the snow removing bucket is full when the vehicle advances 2 meters, and the snow entering further is rewinded by the Russell board and slightly It is in a state of compaction. At this time, heaping can be loaded by repeating the forward and backward shaking several times. After being appropriately loaded in this way, excess snow cannot enter the snow removing bucket, so that it is pushed right and left, which is the Russell work.
Next, according to the conventional snow removing tool, after the snow removing bucket surface is buried as shown in FIG. 6, there is a high possibility that the snow is pushed out by the snow which is going to enter due to the low resistance of the back surface. In addition, there is also a problem that the snow removal bucket is dropped to the back during the operation of rocking back and forth to rake the snow removal bucket. In this state, no matter how much pushing is performed, only a small amount of snow can be taken in, and the large snow removing bucket is ineffective and wasteful labor for pushing it.
Furthermore, considering the actual snow removal work well, for example, if you live on a cliff, it will be easy to remove snow as it is, but in general, a limited narrow area is a snow throwing area. Therefore, in order to use it efficiently, it is inevitable that the vehicle must be piled up and climb over while keeping the slope.
Further, a mobile snow melting machine which has recently become mainstream also needs to be pushed up to a slope-shaped table. The snow removal equipment that is transported when fully loaded with snow is quite heavy, and pushing up this heavy object to the slope requires considerable labor.
The problem here is that the loaded snow slides to the back and falls easily due to the inclined shape of the back of the snow removing bucket. On an inclined surface, since it is often carried out at once using the instantaneous force, there is a high possibility that it will be dropped by the recoil. Therefore, the operation of pushing up with full power is difficult to perform, resulting in further fatigue. This is a serious problem that anyone who has used snow removal equipment has always experienced, and the Russell board also has the function of a barrier that stops the snow falling on the back, so it can be pushed up with confidence. .
[0032]
According to the present invention, the Russell-type snow removing device has both functions of loading and carrying snow and scraping snow for Russell. This eliminates the need to prepare and use both in the snow removing operation, and furthermore, the pushing action is used for both the Russell operation and the transport as it is, and there is no problem that the loaded snow falls as in the conventional case.
As described above, the Russell-type snow removal tool is a new concept of a transport snow removal tool that enables multifunctional and efficient snow removal. However, this is characterized in that it is realized with only a slight increase in weight over conventional snow removal equipment. Even the slightest effect is significant for northern people who are forced to remove heavy snow every year, and the ability of the Russell type snow removal equipment of the present invention will exert a tremendous effect enough to release people from heavy labor. It is.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of a Russell type snow removal tool of the present invention.
FIG. 2 is a side view according to FIG.
FIG. 3 is a plan view according to FIG. 1;
FIG. 4 is a side view showing another structural example.
FIG. 5 shows a snow removal operation using the Russell type snow removal tool of the present invention.
FIG. 6 shows a snow removal operation using a conventional snow dump.
FIG. 7 is a perspective view showing an example of a detachable Russell board alone.
[Explanation of symbols]
A: Snow removal bucket body B: Russell board C: Pipe handle D: Reinforcement pipe for both frames of the body E: Reinforcement pipe for back face of the body F: Connection fixing bracket 10: Folding part of outer frame of snow removal bucket 11: Snow removal bucket Back plate 12: Side surface of snow removing bucket 13: Bottom surface of snow removing bucket 20: Both support plates 21 of Russell board: Top 22 of Russell board: Clasp 30 of Russell board: Loading snow 31: Snow on road surface
