JP2004345427A - 車両衝突被害低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の衝突時に、車体のローリングなどを抑制することにより被害の低減を図る。
【解決手段】サスペンションシステムを利用して車両の衝突時の車高低下および車体姿勢変化抑制を行う。車両の側突が予知された場合には、まず車高を最下限まで低下させる(S13)。衝突までの時間が設定時間以下となった場合にサスペンションシステムを、ローリングおよびアーティキュレーションを阻止するように制御し(S6,S7)、車両の側突時にバウンシングとピッチングとを阻止するように制御する(S3)。それにより、側突時に乗員や積み荷に大きな慣性力が作用することを回避し、あるいは、車両の横転を良好に防止して、側突時の被害を低減させることができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両衝突時の被害を低減させるための装置に関するものであり、特に、車輪と車体との間に設けられて、車輪と車体との相対関係を制御することにより被害を低減させる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下記特許文献1には、先行車両あるいは後続車両と自車両との衝突予知に基づいて、自車両の車高調整を行うことが記載されている。フロントバンパあるいはリヤバンパの高さ位置が、先行車両あるいは後続車両のそれらと同一になるように、自車両の車高を調整することが記載されているのである。このようにすれば、自車両が先行車両に追突する場合、あるいは後続車両が自車両に追突する場合に、両車両はバンパ同士で衝突することとなり、両車両のバンパの緩衝機能が最大限に発揮されて、両車両の衝突による被害が低減されるのである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−348523号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
それに対して、本発明の発明者は、車高調整装置やサスペンションシステムを別の形態で制御することにより、衝突時の被害を低減し得ることに気付いた。車高調整装置は、道路の状況や運転者の好みに合わせて車高を調整することができるものであり、サスペンションシステムは車輪と車体との相対運動を制御することによって乗り心地を向上させることができるものであるが、衝突時にはこれらの存在が被害を増加させる原因になることがある。例えば、自車両の側面に他車両が衝突するいわゆる側突時に、車輪の横方向移動はタイヤと路面との摩擦力により抑制されている一方、車体の比較的高い位置に他車の衝突力が加えられるため、車体が大きくローリングし、自車両の乗員や積み荷に急激な横方向力(慣性力)が加えられることとなって、被害発生の原因になる。甚だしい場合には、自車両が横転することもあり、その場合には被害がさらに大きくなる。これらの被害は、サスペンションが柔らかいほど、また車高が高いほど生じ易い。また、側突以外の衝突、例えば、自車両の斜め前方や斜め後方から他車等の対象物が衝突したり、前方や後方から衝突したりする場合にも、側突ほど顕著ではないものの、同様に被害が生じる可能性がある。なお、上記「斜め前方や斜め後方から衝突」あるいは「前方や後方から衝突」とは、自車両側から見た場合の表現であって、対象物が静止物であり、自車両が衝突する場合をも含むものとする。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景とし、車輪と車体との間に設けられて、車輪と車体との相対関係を制御する装置を、前記特許文献1に記載の態様とは異なる態様で制御することにより、衝突時の被害を低減させることを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の車両衝突被害低減装置が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。
【0006】
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、(2)項が請求項2に、(5)項が請求項3に、(7)項が請求項4に、(11)項が請求項5に、(12)項が請求項6に、(13)項が請求項7にそれぞれ相当する。
【0007】
(1)車両の車輪と車体との相対距離(厳密には車輪側部材と車体側部材との相対距離)で規定される車高を調整可能な車高調整装置と、
前記車両が他の対象物と衝突することを予知し、衝突予知情報を作成する衝突予知装置と、
その衝突予知装置の衝突予知情報に応じて前記車高調整装置を制御し、車高を低くする衝突予知時車高低下装置と
を含むことを特徴とする車両衝突被害低減装置。
衝突予知装置が衝突を予知し、衝突予知情報を作成するのに応じて、衝突予知時車高低下装置が車高調整装置に車高を低下させる。車高の低下は、車高調整装置の調整可能範囲の最下限まで低下させる態様で行われるようにすることが望ましいが、不可欠ではない。例えば、衝突予知情報が作成された時点における車高から予め設定された距離低下させられるようにしたり、車高調整装置によって実現可能な最大の低下速度で低下させられるようにすることができる。後者の場合には、衝突の瞬間における車高は一定しないことになるが、車高調整装置の車高低下速度の最大値が比較的小さい場合に有効である。本発明に従って車高が低下させられれば、車高が高い場合に比較して、衝突力により発生させられる車体の変位量が小さくて済み、乗員や積み荷に大きな慣性力が作用することが回避される。あるいは、車高が低くされれば、車両の重心が低くなって安定度が増し、車両の転覆が良好に防止される。しかも、車高調整装置は車高調整自体のために、また、衝突予知装置はシートベルト,エアバッグ等、別の衝突被害低減装置の制御のために設けられることが多いため、それらを利用し得る場合には、本発明の実施のために、衝突予知装置の衝突予知情報に応じて車高調整装置を制御し、車高を低くする衝突予知時車高低下装置を設ければよいこととなって、安価に目的を達し得る。さらに、衝突予知時車高低下装置として、他の目的で既に設けられているコンピュータを利用し得る場合には一層安価に目的を達し得る。
(2)前後左右の車輪と車体との間(厳密には車輪側部材と車体側部材との間)にそれぞれ設けられ、それら車輪と車体との相対距離の変化に伴って容積が変化する1つ以上の容積変化室をそれぞれ備えた複数の容積変化装置と、
それら容積変化装置の容積変化室の容積減少と容積増大との少なくとも一方に伴う作動流体の流出と流入との少なくとも一方を抑制することによって各車輪の車体への接近と離間との少なくとも一方を抑制するとともに、その抑制の程度を変更可能な作動流体流抑制装置と、
前記車両が他の対象物と衝突することを予知し、衝突予知情報を作成する衝突予知装置と、
その衝突予知装置の衝突予知情報に応じて前記作動流体流抑制装置を制御し、前記複数の容積変化装置の少なくとも一部のものの前記容積変化室の容積減少と容積増大との少なくとも一方を抑制することにより、衝突に起因する車体の姿勢変化を抑制する姿勢変化抑制装置と
を含むことを特徴とする車両衝突被害低減装置。
衝突予知装置が衝突を予知し、衝突予知情報を作成するのに応じて、姿勢変化抑制装置が作動流体流抑制装置を制御し、複数の容積変化装置の少なくとも一部のものの容積変化室の容積減少と容積増大との少なくとも一方を抑制する。その結果、上記少なくとも一部の容積変化装置に対応する車輪の車体に対する相対移動が抑制され、その分、衝突力による車体の変位が小さくて済み、人員や積み荷に大きな慣性力が作用すること、あるいは車両が転覆することが良好に回避される。しかも、容積変化装置や作動流体流抑制装置はサスペンションシステムの一部を利用して構成できることが多く、また、衝突予知装置はシートベルト,エアバッグ等、別の衝突被害低減装置の制御のために設けられることが多い。これらが利用できる場合には、発明の実施のために、姿勢変化抑制装置を設ければよく、安価に目的を達し得る。姿勢変化抑制装置として、他の目的で既に設けられているコンピュータを利用し得る場合には一層安価に目的を達し得る。
(3)車両の車輪と車体との相対距離である車高を調整可能な車高調整装置と、前記衝突予知装置の衝突予知情報に応じて前記車高調整装置を制御し、車高を低くする衝突予知時車高低下装置を含む (2)項に記載の車両衝突被害低減装置。本項に係る発明によれば、前記 (1)項に係る発明と上記 (2)項に係る発明との両方の効果が得られる。しかも、 (1)項の発明の実施に使用される車高調整装置と (2)項の発明の実施に使用される車体姿勢制御装置とは、主要部が互いに兼ね合うようにすることができる場合が多いため、その場合には、装置コストの増加を抑えつつ大きな効果を享受することができる。
(4)前記容積変化装置が、各車輪と車体との相対距離の変化に伴って伸縮するシリンダであり、前記作動流体流抑制装置が、シリンダの収縮時と伸長時との少なくとも一方におけるシリンダからの作動流体の流出とシリンダへの流入との少なくとも一方を抑制するものである (2)項または (3)項に記載の車両衝突被害低減装置。
容積変化装置としてロータリシリンダを採用することも可能である。各車輪と車体との相対距離の変化が、運動変換装置によりロータリシリンダのハウジングとロータリピストンとの相対回動に変換されるようにするのである。しかし、本項におけるように、ピストンがシリンダハウジング内において軸方向に移動して全体が伸縮するシリンダを容積変化装置として採用すれば、上記運動変換装置を省略することができ、その分、装置の構成を単純化することができる。
(5)前記姿勢変化抑制装置が、車体のローリングを抑制するローリング抑制部を備えた (2)項ないし (4)項のいずれかに記載の車両衝突被害低減装置。
車体のローリングは、ピッチング等他の車体運動に比較して乗員や積み荷に大きな慣性力を生じさせ、あるいは車両転覆(横転)を生じさせる恐れの大きいものであるから、これを抑制することは特に効果的である。
(6)前記姿勢変化抑制装置が、車体のピッチング,バウンシングおよびアーティキュレーションをそれぞれ抑制するピッチング抑制部,バウンシング抑制部およびアーティキュレーション抑制部の1つ以上を備えた (2)項ないし (5)項のいずれかに記載の車両衝突被害低減装置。
ピッチング,バウンシングおよびアーティキュレーション等も、乗員や積み荷に生じる慣性力を大きくし、あるいは車両転覆を容易にする可能性のあるものであるから、これらの少なくとも1つを抑制することは望ましいことである。
(7)前記姿勢変化抑制装置が、
車体のローリング,ピッチング,バウンシングおよびアーティキュレーションをそれぞれ抑制するローリング抑制部,ピッチング抑制部,バウンシング抑制部およびアーティキュレーション抑制部の2つ以上と、
それら2つ以上の抑制部を、前記衝突予知装置による前記衝突予知情報の作成時点からの経過時間を異にする複数時点において作動開始させる段階的作動開始部と
を備えた(2)項ないし (4)項のいずれかに記載の車両衝突被害低減装置。
例えば、まずローリングおよびアーティキュレーションが抑制され、次にピッチングおよびバウンシングが抑制されるようにするのである。ローリングとアーティキュレーションとの抑制は、車両の乗り心地に対する影響が比較的小さい一方、車両の横転を防止する上で有効であるので、ピッチングおよびバウンシングの抑制に先立って行われることが望ましい。また、本項が(3)項に従属する態様においては、段階的作動開始部による2つ以上の車体運動抑制部の作動開始の少なくとも一部とは異なる時点に衝突予知時車高低下装置が作動を開始させられるようにすることが望ましい。車高調整装置の作動による車高低下には、作動流体流抑制装置の作動による車体運動抑制に比較して長い時間を要するのが普通であり、その観点からすれば、衝突予知時車高低下装置が最初に作動を開始させられるようにすることが望ましい。ローリング,ピッチング,バウンシング,アーティキュレーション等を車体運動と総称することができ、ローリング抑制部,ピッチング抑制部,バウンシング抑制部,アーティキュレーション抑制部等を車体運動抑制部と総称することができる。
(8)前記複数の容積変化装置が、左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々と車体との間に配設された4つの容積変化装置であり、前記作動流体流抑制装置が、
それぞれシリンダハウジングとその内部に流体密かつ摺動可能に配設されたピストンとを備えた2つの検出シリンダであって、それぞれのピストンが互いに一体的に結合された検出シリンダ対と、
その検出シリンダ対の前記シリンダハウジングと前記ピストンとの相対移動を許容するとともに、その相対移動に対して制御力を付与する制御力付与装置と
を含む (2)項ないし (7)項のいずれかに記載の車両衝突被害低減装置。
ローリング等の車体運動が発生すると、各車体運動を検出するために設けられている検出シリンダ対において、ピストンとシリンダハウジングとの相対移動が生じる。すると、制御力付与装置がその相対移動を許容しつつ検出シリンダ対に、それらのピストンとシリンダハウジングとの相対移動を抑制する向きの制御力を付与する。その制御力が大きいほど、検出シリンダ対の作動、ひいては容積変化装置の容積変化が抑制され、ローリング等の車体運動が抑制される。制御力は制御力付与装置が付与し得る最大の制御力とされることが望ましい。
(9)前記作動流体流抑制装置が、前記検出シリンダ対と前記制御力付与装置とを複数組含み、各組の検出シリンダに対する前記4つの容積変化装置の接続が、前記車体のローリング,ピッチング,バウンシングおよびアーティキュレーションから選ばれた2つ以上を抑制する接続とされた (8)項に記載の車両衝突被害低減装置。
検出シリンダ対と制御力付与装置とは1組設けられるのみでも、それなりの効果が得られる。その1組がローリングに対応したものであれば特に有効である。しかし、複数組設けられれば、一層効果的であり、ローリング,ピッチング,バウンシングおよびアーティキュレーションのすべてに対応した4組が設けられることが特に望ましい。
(10)前記制御力付与装置が、
シリンダハウジングとそのシリンダハウジング内に流体密かつ摺動可能に配設されたピストンとを備え、それらシリンダハウジングとピストンとの一方が、前記検出シリンダ対の前記シリンダハウジングと前記ピストンとの一方に接続され、他方が他方に接続された制御シリンダと、
その制御シリンダのピストンの両側の可変容積室同士を連通させる連通路に設けられた抑制弁と、
その抑制弁を、前記衝突予知装置の前記衝突予知情報に応じて予め設定された抑制状態とする抑制弁制御部と
を含む (8)項または (9)項に記載の車両衝突被害低減装置。
衝突予知装置による衝突予知情報の作成に応じて、抑制弁制御部により抑制弁が抑制の強い状態とされれば、制御シリンダが作動しにくくなり、検出シリンダに付与される制御力が大きくなる。抑制弁の抑制が強いほど制御力が大きくなる。抑制弁が作動流体の流れを完全に阻止する状態とされ得るものであれば、その完全阻止状態とされることが望ましい。作動流体が作動油等の液体である場合に、抑制弁が完全阻止状態とされれば、検出シリンダ対が実質的に作動不能となり、容積変化装置の容積室の容積が変化不能となって、車体運動がほぼ完全に阻止される。
(11)前記複数の容積変化装置が、前記前後左右の車輪と車体との間にそれぞれ設けられ、車輪と車体との距離を制御可能なアクティブサスペンションシステムの流体圧アクチュエータにより構成され、前記作動流体流制御装置が、前記流体圧アクチュエータに作動流体を供給し、あるいは流体圧アクチュエータから作動流体の流出を許容する作動流体給排装置により構成された (2)項ないし (7)項のいずれかに記載の車両衝突被害低減装置。
衝突予知装置の衝突予知情報に応じて、アクティブサスペンションシステムの流体圧アクチュエータからの作動流体の排出と、流体アクチュエータへの作動流体の供給との少なくとも一方が、作動流体給排装置により抑制されれば、流体圧アクチュエータが作動しにくくなり、車体運動が抑制される。作動流体が液体である場合に、その液体の給排が完全に停止されれば、流体圧アクチュエータは実質的に作動不能となり、車体運動がほぼ完全に阻止される。アクティブサスペンションシステムは車高調整装置を兼ねることが多く、その場合には、衝突予知装置の衝突予知情報に応じてまず車高が低くされ、その後、流体圧アクチュエータの作動が抑制されることが望ましい。
(12)前記容積変化装置がショックアブソーバのシリンダハウジングとピストンとにより構成され、前記作動流体流抑制装置が、そのショックアブソーバの減衰力制御弁により構成された (2)項ないし (7)項のいずれかに記載の車両衝突被害低減装置。
減衰力制御弁の減衰力が増されれば、ショックアブソーバは作動しにくくなり、車体運動が抑制される。衝突予知装置の衝突予知情報に応じて、減衰力制御弁の減衰力が最大とされることが望ましい。
(13)車両の左車輪および右車輪と車体との間に設けられ、車体のローリングを抑制するとともに、その抑制の程度を制御可能なアクティブスタビライザと、
前記車両が他の対象物と衝突することを予知し、衝突予知情報を作成する衝突予知装置と、
その衝突予知装置の衝突予知情報に応じて前記アクティブスタビライザを予め設定されたローリング抑制状態とすることにより、衝突に起因する車体のローリングを抑制するローリング抑制装置と
を含むことを特徴とする車両衝突被害低減装置。
衝突予知装置の衝突予知情報作成に応じて、ローリング抑制装置によりアクティブスタビライザが予め設定されたローリング抑制状態とされれば、車体のローリングが抑制される。上記「予め設定されたローリング抑制状態」は、アクティブスタビライザがとり得る最も強いローリング抑制状態であることが望ましい。アクティブスタビライザは、左前輪および右前輪と車体との間と、左後輪および右後輪と車体との間との一方のみに設けられてもよいが、両方に設けられることが望ましい。
(14)前記アクティブスタビライザが、
前記左車輪と前記右車輪との一方が車体に接近し、他方が車体から離間する際に捻られるスタビライザバーと、
前記一方の車体への接近と前記他方の車体からの離間との同じ量に対して、前記スタビライザバーの捻り弾性変形量を変化させる捻り量制御アクチュエータとを含む(13)項に記載の車両衝突被害低減装置。
例えば、スタビライザバーを、左車輪用部と右車輪用部との2部分に分離されたものとし、前記捻り量制御アクチュエータを、それら2部分を互いに連携させるとともに連携の強さを制御するものとしたり、それら2部分を積極的に相対回転させるものとしたりすることができる。また、スタビライザバーを一体的な1本のトーションバーとそのトーションバーの両端に固定された作用アームとを備えたものとし、トーションバーあるいは作用アームの、車体または車輪保持部材への連結を捻り量制御アクチュエータを介して行うこともできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態である車両衝突被害低減装置6を図1ないし図3に基づいて説明する。本車両衝突被害低減装置6はサスペンションシステム8を含み、サスペンションシステム8は車体姿勢制御装置10と車高調整装置16とを含んでいる。車両衝突被害低減装置6は、サスペンションシステム8の車体姿勢制御装置10と車高調整装置16とを利用して、車両が衝突した場合の被害の低減を図るものなのである。車体姿勢制御装置10は制御部12と出力部14とから成り、車高調整装置16は制御部18と出力部20とから成る。本実施形態においては、それら制御部12,18はサスペンション制御装置22を利用して構成されている。
【0009】
車体姿勢制御装置10の出力部14の構成を図2に示す。この出力部14は、左右前輪と車体との間に配設された左前シリンダ52および右前シリンダ54と、左右後輪と車体との間に配設された左後ろシリンダ56および右後ろシリンダ58とを備えている。これらシリンダ52等は各車輪と車体との間に配設されており、収縮することによって各車輪が車体に接近することを許容し、伸長することによって車輪の離間を許容する。シリンダ52等は、それぞれピッチング制御装置62,ローリング制御装置64,アーティキュレーション制御装置66およびバウンシング制御装置68に接続されている。ピッチング制御装置62,ローリング制御装置64およびアーティキュレーション制御装置66は同様の構成であるので、本発明において特に重要な役割を果たすローリング制御装置64を代表的に説明する。
【0010】
ローリング制御装置64は2つの検出シリンダ72,74を備えている。各検出シリンダ72,74はシリンダハウジング76に液密かつ摺動可能に嵌合されたピストン78を備え、各ピストン78の両側に液圧室79が形成されるとともに、各ピストン78の両側へ延び出したピストンロッド80がシリンダハウジング76の端壁を液密に貫通して外部へ突出している。両検出シリンダ72,74のピストン78はそれぞれの1本ずつのピストンロッド80により一体的に連結されており、また、別の1本のピストンロッド80にローリング制御力付与装置86が接続されている。ローリング制御力付与装置86は、弾性部材としてのスプリングの一種であるコイルスプリング88,制御シリンダ90および外力付与シリンダ92を備えている。コイルスプリング88は、一対の可動部材98,100に両端が固定されており、ピストンロッド80に固定の可動部材100と他方の可動部材98とが互いに接近離間することを許容するとともに、弾性復元力を発生させる。自由長から伸長させられる場合と、収縮させられる場合とで逆向きの弾性復元力を発生させるのである。
【0011】
制御シリンダ90も一対の可動部材98,100の間に設けられており、シリンダハウジング106およびピストン108により形成される2つの可変容積室110,112と、それらを連通させる連通路114に設けられたローリング抑制弁116とを備えている。図示の例では、ピストン108がピストンロッド118により可動部材100に接続され、シリンダハウジング106が可動部材98に接続されているが、接続関係は逆にされてもよい。外力付与シリンダ92もシリンダハウジング120,ピストン122およびピストンロッド124を備え、ピストン122の両側へ延び出した一対のピストンロッド124の一方が可動部材98に接続され、シリンダハウジング120が固定部材126に接続されている。接続関係は逆にされてもよい。ピストン122の両側に形成された圧力室127,128に作動液が選択的に供給されることによって、可動部材98が検出シリンダ72,74に接近離間させられ、検出シリンダ72,74のピストン78の位置が変化させられる。その結果、左前,左後ろシリンダ52,56と、右前,右後ろシリンダ54,58と一方が伸長させられ、他方が収縮させられる。車体をローリングさせようとする力が発生させられるのである。
【0012】
上記ローリング抑制弁116は、連通路114における作動液の流れに対する抵抗力を増減させることによって、制御シリンダ90の作動抵抗力を増減させるものであり、図示の例では可変絞り弁により構成されている。この可変絞り弁は完全に閉じて、作動液の流れを阻止することの可能なものとされており、その状態では検出シリンダ72,74が作動不能となって車体のローリングがほぼ完全に阻止される。以上、ローリング制御装置64について説明したが、ピッチング制御装置62およびアーティキュレーション制御装置66も同様の構成であるため、対応する構成要素に同一の符号を付して、説明を省略する。ただ、説明の必要上、ローリング抑制弁116に対応するものをそれぞれピッチング抑制弁130およびアーティキュレーション抑制弁132と称することとする。
【0013】
バウンシング制御装置68は、互いに直列に接続された4つの検出シリンダを備えている。図示の例では、4つの検出シリンダが一体的に構成されて多段シリンダ140を構成している。多段シリンダ140は、4段階に直径が変化する多段ピストン142と、その多段ピストン142を液密かつ摺動可能に収容する多段のシリンダボアを備えた多段シリンダハウジング144とを備えており、4つの個別室152,154,156,158と、1つの共通室160とが形成されている。個別室152,154,156,158にはそれぞれ前記左前シリンダ52,左後ろシリンダ56,右前シリンダ54および右後ろシリンダ58が接続されている。共通室に160には、バウンシング抑制弁166およびアキュムレータ168が接続されている。
【0014】
なお、図2においては、理解を容易にするために、ピッチング制御装置62,ローリング制御装置64およびアーティキュレーション制御装置66の各検出シリンダ72,74の各ピストン78の両側の液圧室79と、バウンシング制御装置68の多段シリンダ140の各個別室152等とが、4つずつ互いに直列に接続された状態が示されているが、不可欠ではなく、それぞれの液圧室79や個別室152等が図2におけると実質的に同じ状態でそれぞれ左前シリンダ52,右前シリンダ54,左後ろシリンダ56,右後ろシリンダ58に接続されればよい。例えば、ローリング制御装置64の検出シリンダ72,74のピストンロッド80にいかなる力も加えられなければ、ローリングが自由に生じるように、検出シリンダ72,74の各液圧室79と左前シリンダ52,右前シリンダ54,左後ろシリンダ56および右後ろシリンダ58とが接続されていればよいのである。本実施形態においては、そのように接続された検出シリンダ72,74のピストンロッド80に、ローリング制御力付与装置86によって制御力が加えられることにより、ローリングが制御されるのである。ローリング制御力付与装置86による制御力は、ローリング抑制弁116と外力付与シリンダ92との制御により変更可能である。ピッチング制御装置62,アーティキュレーション制御装置66およびバウンシング制御装置68に関しても同様である。
【0015】
また、図2においては、説明を単純化するために、左前シリンダ52,右前シリンダ54,左後ろシリンダ56および右後ろシリンダ58の横断面積がすべて等しいことを前提として示されているが、不可欠ではない。例えば、前シリンダ52,54の横断面積と後ろシリンダ56,58の横断面積とを互いに異ならせることも可能なのである。その場合には、例えば、ローリング制御装置64の検出シリンダ72,74のピストン78の両側へ突出しているピストンロッド80の横断面積を互いに異ならせるなどして、両側の液圧室79の有効横断面積の比を、前シリンダ52,54と後ろシリンダ56,58との有効横断面積の比に合わせれば、車体は支障なくロール可能となるのである。
【0016】
本車体姿勢制御装置10の出力部14は、車高調整装置16の出力部20の主要部を兼ねている。車高調整装置16は、コンピュータを主体とする制御部18と出力部20とから成っているが、その出力部20の主要部を兼ねているのである。前記多段シリンダ140と外力付与シリンダ92の各々とに図3に示す作動液給排装置180が接続されており、作動液の供給排出により車高を上昇させたり、下降させたりすることができるようにされているのである。作動液給排装置180はタンク182,ポンプ184および給排制御装置186を備えており、給排制御装置186は1つの多段シリンダ制御弁装置192と複数の外力付与シリンダ制御弁装置194(図3には1つのみ代表的に図示されている)とを備えている。ポンプ184は、図示は省略するが吐出圧の上限を規定するリリーフ弁を備えている。
【0017】
多段シリンダ制御弁装置192は上昇弁200と下降弁202とを備え、多段シリンダ140の共通室160に接続されて作動液の給排を制御する。外力付与シリンダ制御弁装置194は、各外力付与シリンダ92の2つの圧力室127,128に接続されてそれらの作動液の給排を制御することにより、外力付与シリンダ92を静止状態に保つか、正方向と逆方向とのいずれかに作動させる。そのために、各外力付与シリンダ制御弁装置194は、タンク182およびポンプ184と、外力付与シリンダ92の2つの圧力室127,128の各々とを選択的に連通させる排出弁204および供給弁206を2組備えている。車高を高くする場合には、上昇弁200が開かれる一方、下降弁202が閉じられ、多段シリンダ140の共通室160に作動液が供給され、多段ピストン142が前進させられて、左前シリンダ52,右前シリンダ54,左後ろシリンダ56および右後ろシリンダ58に一斉に作動液が供給され、これらシリンダが伸長させられて車高が高くされる。車高を低くする場合には、上昇弁200が閉じられる一方、下降弁202が開かれ、多段ピストン142が後退させられて、左前シリンダ52,右前シリンダ54,左後ろシリンダ56および右後ろシリンダ58から一斉に作動液が流出させられる。車体の左右の傾きを修正する必要が生じた場合は、ローリング制御装置64の外力付与シリンダ92が前進あるいは後退させられ、それによって、ローリング制御装置64の検出シリンダ72,74が作動させられ、車体の左右の傾きが修正される。車体の前後の傾きは、ピッチング制御装置62の外力付与シリンダ92の作動により修正される。
【0018】
上記車体姿勢制御装置10および車高調整装置16の制御部12,18について説明する。前述のように、制御部12,18はサスペンション制御装置22を利用して構成されている。サスペンション制御装置22は、コンピュータとそのコンピュータの指令を実行する駆動回路等の電気回路とを含んでいるが、制御部12,18は上記コンピュータに、図4のフローチャートで表される衝突被害低減プログラムが格納されることにより構成されているのである。サスペンション制御装置22が制御部12,18を内蔵していると考えることもできる。図1において、破線は電気的な接続を示し、実線は液圧的な接続を示す。サスペンション制御装置22は、衝突予知装置としての衝突時間演算装置250に接続されている。衝突時間演算装置250は、車両の周囲を撮像するためのカメラ252により取得された画像データを処理する画像処理装置254に接続されており、画像データの処理結果に基づいて車両が衝突すると予測される時間(以下、衝突時間と称する)を演算し、サスペンション制御装置22に伝達する。サスペンション制御装置22は、車体姿勢制御装置10および車高調整装置16の出力部14,20と接続されている。具体的には、それらに共通の流体供給源たるポンプ184と、制御弁装置192,194および種々の抑制弁116,130,132,166と接続されているのである。サスペンション制御装置22は、さらに、エアバッグ制御装置256と接続されている。サスペンション制御装置22は、上記衝突時間に基づいて衝突の被害を低減させるための種々の制御を段階的に実行するとともに、実際に車両が衝突するなどしてエアバッグが作動した場合には、その作動に連動して、さらに別の制御を実行するようにされている。
【0019】
上記構成の車両衝突被害低減装置6の作動について図4に示すフローチャートに基づいて説明する。本実施形態においては、衝突被害低減プログラムは、車両の走行中常に繰り返し実行されている。
【0020】
まずステップS1(以下、単にS1と称する。他のステップについても同様とする。)において、サイドエアバッグの作動に関する情報が取得される。エアバッグ制御装置256から出力される制御信号が読み込まれるのである。次にS2に進んで、上記サイドエアバッグの作動に関する情報に基づいて、車両が側突したか否か(自車が他車に側方から衝突されたか否か)が判定される。車両が側突してサイドエアバッグが作動した場合には、S2の判定がYESとなり、S3に進んで、バウンシングおよびピッチングを拘束するように指示される。それに応じて、バウンシング抑制弁166とピッチング抑制弁130とが最大限絞られる。本実施形態においては完全に閉じられることにより、車体のバウンシングとピッチングとが阻止される。以上で本プログラムの1回の実行が終了する。
【0021】
S2の判定がNOの場合には、S4に進んで車両が衝突するまでの時間である衝突時間が取得される。本実施形態においては、カメラ252が一定時間間隔ごとに車両の前方および側方の撮像を行い、その結果得られた画像データを画像処理装置250が処理して、車両が正突,斜突あるいは側突するか否かを判定し、また、衝突時間演算装置250が車両が衝突するまでの時間である衝突時間を演算する。その演算された衝突時間のうち、側突に関する最新の衝突時間(以下側突時間と称する)が取得されるのである。次に、S5において、車両が0.2秒以内に側突するか否かが判定される。S4において取得された側突時間が0.2秒以下である場合には、S5の判定がYESとなり、S6においてローリング抑制弁116を閉じて車体のローリングを阻止するように指示される。次に、S7に進んでアーティキュレーション抑制弁132を閉じて、車体のアーティキュレーションを阻止するように指示されて、後述するS12に進む。
【0022】
それに対して、取得された側突時間が0.2秒より大きい場合には、S5の判定がNOとなり、S8に進んで、現にローリングが拘束されているか否か、すなわちローリング抑制弁116が閉じられているか否かが判定される。現にローリング抑制弁116が閉じられている場合には、S8の判定がYESとなり、S9に進んでローリングの拘束を解放するように指示される。ローリング抑制弁116の絞りを通常の状態とするように指示されるのである。これに対してローリングが解放されている場合には、S8の判定がNOとなり、S9をスキップしてS10に進む。
【0023】
次にS10において、アーティキュレーションが拘束されているか否かが問われる。アーティキュレーション抑制弁132が閉じられている場合には、S10の判定がYESとなり、S11に進んでアーティキュレーション抑制弁132の絞りが通常の状態とされて、車体のアーティキュレーションが許容される。これに対して、アーティキュレーション抑制弁132が閉じられていない場合には、S10の判定がNOとなりS11がスキップされる。
【0024】
次にS12において、車両が1秒以内に側突するか否かが判定される。S4において取得された側突時間が1秒以下である場合には、S12の判定がYESとなり、S13に進んで車高を低くするように指示される。それに応じて、車高がもっとも低くなるように多段シリンダ制御弁装置192が制御される。以上で本プログラムの1回の実行が終了する。
【0025】
それに対して、車両が側突するまでの時間が1秒より大きい場合には、S12の判定がNOとなり、S14に進んで、現在、車高が低くされているか否かが問われる。車高が予め設定された高さより低くされている場合には、S14の判定がYESとなり、S15に進んで車高を元に戻すように指示される。これに対して、車高が設定された高さより低くされていない場合には、S14の判定がNOとなりS15がスキップされる。以上で本プログラムの1回の実行が終了する。
【0026】
以上は、図4のフローチャートを上部から順に説明したが、実際に車両が側突する場合には、通常はS12,S5,S2の順に判定の結果がYESとなる。そのため、カメラ252,画像処理装置254および衝突時間演算装置250により作成される側突予知情報(衝突予知情報の一例)、すなわち、車両が1秒以内に側突する旨の情報に応じて、まず車高が低くされ、次に、車両が0.2秒以内に側突する旨の情報に応じてローリングおよびアーティキュレーションが阻止され、最後に、エアバッグ制御装置256からの車両が側突した旨の情報に応じてバウンシングおよびピッチングが阻止される。
【0027】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、カメラ252,画像処理装置254および衝突時間演算装置250が衝突予知装置を構成されている。また、サスペンション制御装置22のコンピュータであって、衝突被害低減プログラムのS12およびS13を実行する部分と、車高調整装置16とが、衝突予知時車高低下装置を構成している。左前シリンダ52,右前シリンダ54,左後ろシリンダ56および右後ろシリンダ58が容積変化装置として機能し、ピッチング制御装置62,ローリング制御装置64,アーティキュレーション制御装置66およびバウンシング制御装置68が作動流体流抑制装置を構成している。また、サスペンション制御装置22のコンピュータの衝突被害低減プログラムを実行する部分が姿勢変化抑制装置を構成しており、特に、衝突被害低減プログラムのS6を実行する部分がローリング抑制部を、S7を実行する部分がアーティキュレーション抑制部を、S3を実行する部分がバウンシング抑制部およびピッチング抑制部を構成している。さらに、サスペンション制御装置22のコンピュータの、衝突被害低減プログラムのS2,S5およびS12を実行する部分が段階的作動開始部を構成している。
【0028】
なお、本実施形態において、外力付与シリンダ92を設けることは不可欠ではなく、設けない場合には可動部材98は移動不能な固定部材とすることができる。
さらに、車体のローリング等を抑制する場合に各抑制弁116,130,132,140が、流体の流れを完全に阻止できない場合には、流れが最小限になるように絞るようにすればよい。
【0029】
本発明の別の実施形態を説明する。本実施形態においては、車両衝突被害低減装置290が、各車輪と車体との距離を個別に制御して車高調整と車体姿勢制御とを行うアクティブサスペンションシステムであるサスペンションシステム300を利用して構成されている。
【0030】
アクティブサスペンションシステムについては既に良く知られているので詳細な説明は省略するが、図5に示すように、前後左右の4車輪と車体との間にそれぞれ設けられたサスペンション302,304,306,308は、対応する制御弁装置310を介して共通の流体供給源たるポンプ312およびタンクに接続されている。各制御弁装置310は2つの電磁開閉弁を含み、それら電磁開閉弁への供給電流のデューティ制御により各サスペンション302等への流体の供給量と、それらからの流体の排出量とが制御可能とされている。このことにより、サスペンション302等は、車輪と車体との間の距離を任意に制御することができる。
【0031】
本態様における制御部は、サスペンション制御装置22のコンピュータに衝突被害低減プログラムが格納されることにより構成されている。サスペンション制御装置22は各制御弁装置310と接続されるとともに、ポンプ312およびエアバッグ制御装置256とも接続されている。
【0032】
本態様における車両衝突被害低減装置290の作動は、上述の実施形態とほぼ同様であるので詳細な説明を省略するが、サスペンション制御装置22は、カメラ252,画像処理装置254および衝突時間演算装置250による側突予知情報の作成に応じて、上記各制御弁装置310を制御することにより、まず車高を低下させた後、車体のバウンシング,ローリング,アーティキュレーションおよびピッチングを一斉に抑制する。
【0033】
別の実施形態を図6ないし図9に示す。本実施形態においては、前後のスタビライザ350,352を備えるサスペンションシステム354により、車両のローリングが抑制されて、衝突時の被害の低減が図られる。本サスペンションシステム354は、例えば、特願2002−282221号に記載されているものとほぼ同じ構成であり、良く知られているので、簡単に説明する。
【0034】
図7および図8に示すように、車両の前側の左側輪と右側輪(前輪あるいは車輪とも称する)との間にフロントスタビライザバー356が設けられ、車両の後側の左側輪と右側輪(前輪あるいは車輪とも称する)との間にリヤスタビライザバー358が設けられている。それらの構成はほぼ同じであるので、フロントスタビライザバー356について代表して説明する。フロントスタビライザバー356は、略コの字型に形成され、車両の幅方向に延びる中間ロッド部360とその中間ロッド部360の両端から車両前方に向かって延び出す左右のアーム部362,364とを備える。左右のアーム部362,364は、それらの連結部366において左右の前輪たる車輪368連結されている。スタビライザバー356は、左側部分370と右側部分372とに分けて構成され、それらの間にロータリシリンダ374が配設されている。スタビライザバー356の左側部分370がロータリシリンダ374のハウジング376に相対回転不能に固定され、右側部分372がロータ378に相対回転不能に固定されている。
【0035】
ロータリシリンダ374は、図8に示すように、幅方向に延びる中空円筒状のハウジング376を備え、それの内部にロータ378が相対回転可能に配設されて成る。ロータ378から一直径方向に一対のベーン380が延び出してハウジング376の内周面に液密かつ摺動可能に接触している。さらに、ハウジング376から半径方向内向きに一対の仕切り部材382が延び出して、ロータ378の外周面に液密かつ摺動可能に接触しており、それらベーン380および仕切り部材382によりハウジング376内が4つの液圧室384,386,388,390に仕切られている。ロータ378をそれの直径方向に貫通して連通路392が形成されており、対角線上の2つの液圧室384,388が互いに連通させられている。それら液圧室を第一液圧室394と称する。さらに別の連通路392により別の2つの液圧室386,390も連通させられており、それらを第二液圧室396と称する。
【0036】
第一および第二液圧室394,396は、液通路400と前輪用第一制御弁402および前輪用第二制御弁404とを経て高圧源406とタンク408とに接続されている。前輪用第一制御弁402は、第一液圧室394と第二液圧室396とを互いに連通させてロータリシリンダ374を自由状態にする連通状態、両液圧室394,396を互いに遮断してロータリシリンダ374をロック状態にする遮断状態、第一,第二液圧室394,396と高圧源406およびタンク408とを前輪用第二制御弁404を経て連通させることによりロータリシリンダ374を制御可能状態にする接続状態との3つの状態に切り換え可能なものであり、通常は遮断状態にされている。なお、前輪用第一制御弁402は、上記連通状態および遮断状態の両方において、高圧源406側の2つの液通路を互いに短絡させる。それに対して、前輪用第二制御弁404は、ロータリシリンダ374と高圧源406およびタンク408との接続の方向を互いに逆にする2つの接続状態と、ロータリシリンダ374側の2つの液通路と高圧源406側の2つの液通路とをそれぞれ互いに短絡させる短絡状態とに切り換え可能なものであり、通常は2つの接続状態の一方にされている。前輪用第一制御弁402は、上記遮断状態,連通状態および接続状態のいずれかに継続的に切り換えられるものであるのに対し、前輪用第二制御弁404は、上記2つの接続状態のいずれか一方と、上記短絡状態とに短時間ずつ繰り返し切り換えられるとともに、それらの2つの状態に維持される時間の比率が任意に変更されることにより、ロータリシリンダ374の第一,第二液圧室394,396の任意の一方の液圧を制御するものである。前輪用第一制御弁402および前輪用第二制御弁404に電流が供給されたない通常の状態(ノーマル状態)においては、高圧源406とリザーバ408とが互いに連通させられて、高圧源406の液圧が無用に高くなることが回避される。後輪側にも同様に後輪用第一制御弁410および後輪用第二制御弁412が設けられている。
【0037】
本サスペンションシステム354は、図6に示す制御部たるスタビライザ制御装置420によって制御される。スタビライザ制御装置420は、コンピュータを主体として構成され、衝突時間演算装置250と接続されている。
【0038】
本サスペンションシステム354の作動を、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローチャートの衝突被害低減プログラムも車両の走行中繰り返し実行される。
【0039】
まず、S101において、衝突時間演算装置250により演算された側突時間のうち最新のものが取得される。S102において、取得された側突時間が0.2秒以下であるか否かが問われる。側突時間が0.2秒以下である場合には、S103に進んで左右のスタビライザ350,352を連結するように指示される。それに応じて、前輪用第一制御弁402および後輪切り離し弁410が共に遮断状態とされ、第一液圧室394と第二液圧室396とが互いに遮断される。その結果、ロータリシリンダ374がロック状態となり、左右のスタビライザ350,352が連結され、車体のローリングを抑制する状態となる。それに対して、側突時間が0.2秒より長い場合には、S104で車体のロール角と目標値との偏差がしきい値より大きいか否かが判定され、大きい場合には、S105においてロータリシリンダ374が高圧源406およびタンク408に連通させられるとともに、前輪用および後輪用の第二制御弁404,412が制御され、ロータリシリンダ374がロール角を目標値に近づけるように制御される。また、ロール角と目標値との偏差がしきい値以下である間は、S107において、前輪用第一制御弁402および後輪切り離し弁410が共に連通状態とされて、ロータリシリンダ374が自由状態とされ、左右のスタビライザ350,352の連結が解除される。
【0040】
なお、本実施形態においては、側突が予知された場合には、ロータリシリンダ374がロック状態とされ、左右のスタビライザ350,352が連結されて、車体のローリングを受動的に抑制するようにされているが、側突予知情報に応じて、ロータリシリンダ374がその側突によるローリングとは逆向きに車体を積極的にローリングさせるようにすることも可能である。その制御がS102の判定結果がNOになるまで続けられるようにしても、車体を設定角度ローリングさせ、あるいは設定時間ローリングさせた後はロータリシリンダ374がロック状態とされるようにすることも可能である。
【0041】
さらに付言すれば、スタビライザバーの左右の部分が一体に形成され、左右の車輪に連結される連結部の一方と車輪との間に液圧シリンダが設けられ、その液圧シリンダの制御により、車体のロールを制御する形式のアクティブスタビライザを備えたサスペンションシステムに本発明を適用することも可能である。
【0042】
さらに別の実施形態を図10および図11に示す。本実施形態においては、各車輪と車体との間に設けられたショックアブソーバの減衰力を利用して衝突時の被害低減が図られる。ショックアブソーバの構成については、既によく知られているので、図示および説明を省略する。本サスペンションシステム450は、図10に概念的に示すように、各車輪と車体との間に配設されたショックアブソーバの減衰力制御弁452を制御することにより、車輪と車体との距離の変化を抑制するものである。各減衰力制御弁452は、サスペンション制御装置22と接続されており、それにより制御される。
【0043】
本サスペンションシステム450による衝突時被害低減について、図11に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、S201においてサイドエアバッグの作動状態が取得される。次にS202において、サイドエアバッグの作動状態に基づいて車両が側突したか否かが判定される。車両が側突した場合には、S202の判定がYESとなり、S203に進んでショックアブソーバの減衰力が最大に設定され、車体の姿勢変化、特にローリングが抑制される。以上で、本プログラムの1回の実行が終了する。
【0044】
それに対して、車両が側突しない場合には、S202の判定がNOとなり、S204において、衝突時間演算装置250により算出された衝突時間が取得される。次にS205において、0.2秒以内に車両が側突するか否かが問われる。側突時間が0.2秒以下である場合には、S205の判定がYESとなり、S206に進んでショックアブソーバの減衰力が最大に設定される。それに対して側突時間が0.2秒より大きい場合には、S205の判定がNOとなり、S207に進んで減衰力の大きさが通常の大きさに設定される。以上で本プログラムの1回の実行が終了する。本実施形態においては、側突予知情報が作成された場合にも、側突予知情報は作成されず、いきなり側突が発生した場合にも、共にショックアブソーバの減衰力が最大にされるのであるが、側突予知情報が作成された場合と、実際に側突が発生した場合とでは、減衰力の大きさが変えられるようにすることも可能である。後者においては前者に比較して減衰力が大きくされるように(例えば減衰力制御弁452が全閉とされるように)することも可能である。
【0045】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である車両衝突被害低減装置を含むサスペンションシステムを示す機能ブロック図である。
【図2】上記サスペンションシステムの車体姿勢制御装置の出力部を概念的に示す図である。
【図3】上記サスペンションシステムにおける車高調整装置の出力部の要部を概念的に示す図である。
【図4】上記サスペンションシステムにおける車両の衝突被害低減のためのプログラムを示すフローチャートである。
【図5】本発明の別の実施形態であるサスペンションシステムを示す機能ブロック図である。
【図6】本発明のさらに別の実施形態である車両衝突被害低減装置を含むサスペンションシステムを示す機能ブロック図である。
【図7】上記サスペンションシステムの構成を概念的に示す図である。
【図8】上記サスペンションシステムのロータリシリンダと制御装置とを示す図である。
【図9】上記サスペンションシステムにおける車両の衝突被害低減のためのプログラムを示すフローチャートである。
【図10】本発明のさらに別の実施形態である車両衝突被害低減装置を含むサスペンションシステムを示す機能ブロック図である。
【図11】上記サスペンションシステムのショックアブソーバによる車両の衝突被害低減のためのプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
6:車両衝突被害低減装置 8:サスペンションシステム 10:車体姿勢制御装置 12:制御部 14:出力部 16:車高調整装置
18:制御部 20:出力部 22:サスペンション制御装置
52:左前シリンダ 54:右前シリンダ 56:左後ろシリンダ
58:右後ろシリンダ 62:ピッチング制御装置 64:ローリング制御装置 66:アーティキュレーション制御装置 68:バウンシング制御装置 250:衝突時間演算装置 252:カメラ
254:画像処理装置 256:エアバッグ制御装置 300:サスペンションシステム 302,304,306,308:サスペンション
310:制御弁装置 312:ポンプ 350:前輪スタビライザ
352:後輪スタビライザ 374:ロータリシリンダ 400:連通路 402:前輪用第一制御弁 404:前輪用第二制御弁
406:高圧源 410:後輪切り離し弁 412:後輪制御弁
420:スタビライザ制御装置 450:サスペンションシステム 452:減衰力制御弁

Claims (7)

  1. 車両の車輪と車体との相対距離で規定される車高を調整可能な車高調整装置と、
    前記車両が他の対象物と衝突することを予知し、衝突予知情報を作成する衝突予知装置と、
    その衝突予知装置の衝突予知情報に応じて前記車高調整装置を制御し、車高を低くする衝突予知時車高低下装置と
    を含むことを特徴とする車両衝突被害低減装置。
  2. 前後左右の車輪と車体との間にそれぞれ設けられ、それら車輪と車体との相対距離の変化に伴って容積が変化する1つ以上の容積変化室をそれぞれ備えた複数の容積変化装置と、
    それら容積変化装置の容積変化室の容積減少と容積増大との少なくとも一方に伴う作動流体の流出と流入との少なくとも一方を抑制することによって各車輪の車体への接近と離間との少なくとも一方を抑制するとともに、その抑制の程度を変更可能な作動流体流抑制装置と、
    前記車両が他の対象物と衝突することを予知し、衝突予知情報を作成する衝突予知装置と、
    その衝突予知装置の衝突予知情報に応じて前記作動流体流抑制装置を制御し、前記複数の容積変化装置の少なくとも一部のものの前記容積変化室の容積減少と容積増大との少なくとも一方を抑制することにより、衝突に起因する車体の姿勢変化を抑制する姿勢変化抑制装置と
    を含むことを特徴とする車両衝突被害低減装置。
  3. 前記姿勢変化抑制装置が、車体のローリングを抑制するローリング抑制部を備えた請求項2に記載の車両衝突被害低減装置。
  4. 前記姿勢変化抑制装置が、
    車体のローリング,ピッチング,バウンシングおよびアーティキュレーションをそれぞれ抑制するローリング抑制部,ピッチング抑制部,バウンシング抑制部およびアーティキュレーション抑制部の2つ以上と、
    それら2つ以上の抑制部を、前記衝突予知装置による前記衝突予知情報の作成時点からの経過時間を異にする複数時点において作動開始させる段階的作動開始部と
    を備えた請求項2に記載の車両衝突被害低減装置。
  5. 前記複数の容積変化装置が、前記前後左右の車輪と車体との間にそれぞれ設けられ、車輪と車体との距離を制御可能なアクティブサスペンションシステムの流体圧アクチュエータにより構成され、前記作動流体流制御装置が、前記流体圧アクチュエータに作動流体を供給し、あるいは流体圧アクチュエータから作動流体の流出を許容する作動流体給排装置により構成された請求項2ないし4のいずれかに記載の車両衝突被害低減装置。
  6. 前記容積変化装置がショックアブソーバのシリンダハウジングとピストンとにより構成され、前記作動流体流抑制装置が、そのショックアブソーバの減衰力制御弁により構成された請求項2ないし4のいずれかに記載の車両衝突被害低減装置。
  7. 車両の左車輪および右車輪と車体との間に設けられ、車体のローリングを抑制するとともに、その抑制の程度を制御可能なアクティブスタビライザと、
    前記車両が他の対象物と衝突することを予知し、衝突予知情報を作成する衝突予知装置と、
    その衝突予知装置の衝突予知情報に応じて前記アクティブスタビライザを予め設定されたローリング抑制状態とすることにより、衝突に起因する車体のローリングを抑制するローリング抑制装置と
    を含むことを特徴とする車両衝突被害低減装置。
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