JP2004343578A - Adsl動作モード設定システム、集線装置及びそれらに用いる動作モード設定方法並びにそのプログラム - Google Patents

Adsl動作モード設定システム、集線装置及びそれらに用いる動作モード設定方法並びにそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ディジタル加入者回線アクセス多重化装置及びシステムにおいて、規格化されていないADSL回線の動作モードを管理制御可能なADSL回線動作モード設定システムを提供する。
【解決手段】エージェント12とマネージャ31とはネットワーク100を介して装置管理情報を送受信し、ADSL回線動作モード判定/設定部11はエージェント12から受信したADSL回線の動作モードに関する情報によってADSL回線の動作モードを判定し、それぞれのATU−C14−1〜14−nに動作モードを設定する。ATU−C14−1〜14−nとATU−R2−1〜2−nとの間はADSL回線動作モード判定/設定部11から設定されたADSL回線の動作モードによって動作する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はADSL動作モード設定システム、集線装置及びそれらに用いる動作モード設定方法並びにそのプログラムに関し、特にADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)回線の動作モード方式を複数の管理情報で管理し、その管理情報を利用してADSL回線の動作モードを設定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電話回線(メタリック・ケーブルによる加入者線)を使用したブロードバンド伝送が普及してきており、その電話回線を使用した伝送方式全体はxDSL(x Digital Subscriber Line)と呼ばれている。このxDSLの伝送方式としては、ADSL、HDSL(High−bit−rate DSL)、RADSL(Rate−Adaptive DSL)、SDSL(Symmetric DSL)、VDSL(Very−high−bit−rate DSL)がある。
【0003】
これらの伝送方式の中でも、ADSLは上り(加入者宅から電話局舎への方向)と下り(電話局舎から加入者宅への方向)とにおける通信速度が非対称であり、下り通信帯域として、最大、数〜10数〜数10Mbpsの高速データ通信が提供されている。
【0004】
ADSLに関しては、ITU−T(International Telecommunication Union−TelecommunicationStandardization Sector)によって「G.dmt」(例えば、非特許文献1参照)、「G.lite」(例えば、非特許文献2参照)として勧告化されている。このADSLは、低価格で常時高速インタネットへの接続を可能とするサービスとして広く市場に提供されている。
【0005】
しかしながら、ADSLはそれに使用される電話回線の距離や線路の特性、及び電話局舎から加入者宅までの線路の周辺環境条件によって、データ通信速度や距離的な伝送特性に悪影響を受ける特徴がある。例えば、日本国内で展開されているISDN(Integrated Services Digital Network)サービスは、ADSL回線のデータ通信速度や伝送特性に悪影響を与える周辺環境条件の1つである。
【0006】
このISDNではTCM(Time Compression Multiplexing:ピンポン方式)と呼ばれる伝送方式が採用されており、1.25ミリ秒毎に上り信号と下り信号とが交互にやりとりされている。ADSLでは伝送クロックがISDNの伝送クロックと同期しているため、この上り信号及び下り信号が漏話雑音(Cross Talk Noise)となる。
【0007】
TCM−ISDNサービスからの漏話雑音の影響を最小限にしてADSL回線のデータ通信速度や伝送特性を維持させる方式としては、G.dmt勧告やG.lite勧告において、付録C(以下、Annex Cとする)が、主に日本向けのADSL技術仕様として勧告化されている。
【0008】
TCM−ISDNサービスからの漏話雑音は主に2種類があり、一方はNEXT(Near End Cross Talk Noise:近端漏話雑音)、他方はFEXT(Far End Cross Talk Noise:遠端漏話雑音)である。NEXTはケーブルの同じ端点の別のペア線の信号によって生成される漏話雑音であり、FEXTはケーブルのもう一方の別のペア線の信号によって生成される漏話雑音である。一般的に、FEXTは遠端から送信された信号によって生成されるが、回線の距離によって信号が減衰することから、NEXTはFEXTよりも強い影響をADSLに与えることとなる。
【0009】
Annex CではTCM−ISDNサービスの信号送受信タイミングに合わせ、ノイズ影響の大きいNEXTのタイミングで伝送速度(割当てビット数)を抑え、ノイズ影響の小さいFEXTのタイミングで高速伝送を行い、伝送速度(割当てビット数)を高めている。ここで、Annex Cによる信号送受信タイミングはビットマップ(Bit Map)と呼ばれている。
【0010】
すなわち、G.dmt/G.lite Annex Cは、NEXTとFEXTとのそれぞれのタイミングにおいて、それぞれ2つの異なるビットマップ信号を使用してADSLによるデータ送受信を実現する動作モード、DBM(Dual Bit Map)とFBM(FEXT Bit Map)とがある。
【0011】
DBMはNEXTとFEXTとの干渉化、すなわちNEXTとFEXTとの両タイミングでそれぞれのビットマップ信号を送信する。FBMはNEXT干渉化で信号を送信せず、FEXT干渉化あるいはFEXTタイミングのみでビットマップ信号を送信する。
【0012】
G.dmt Annex Cでは上り最大1024Kbps/下り最大8064Kbps程度、G.lite Annex Cでは上り最大512Kbps/下り最大1024Kbps程度の通信速度を実現している。
【0013】
しかしながら、市場からのさらなる高速化及び長延化の要求によって、ADSLの動作モードとしてDBMやFBMとは異なりかつ改良されたADSL通信方式が実現されている。この高速化及び長延化実現のための通信方式は、拡張版Annex C(以下、C.xとする)と呼ばれている。C.xは勧告化されているAnnex C仕様を拡大解釈した方式であり、このC.xによって下り最大速度12Mbpsが実現され、従来のG.dmt/G.lite Annex Cでは実現されなかった長距離の領域でも通信可能となる。
【0014】
C.xにはその動作モードとして、DBM−OL(Dual Bit Map−Overlappe d)、XDD(Time−Frequency Division Duplex)、XOL(Time−Frequency Overlapped)、FBM−sOL(Fext Bit Map−ShapedOverlapped)がある。
【0015】
DBM−OLは近距離において、ADSLの下り最大速度通信速度を12Mbps程度までとして高速化を実現する動作モードであり、XDDやXOLは中距離において、ADSLの下り最大通信速度を現状値よりも最大数百Kbps程度引き上げて高速化を実現する動作モードであり、FBM−sOLは既存のADSL動作モードであるDBMやFBMでは到達することができなかった長距離の領域での接続性を向上させた動作モードである。
【0016】
G.dmt/G.lite Annex CのADSL動作モードは日本向けのADSL技術仕様であることと、C.xのADSL動作モードは市場の需要に合わせ急速に開発されて市場に提供されたADSL方式であるため、ITU−TやIETF(Internet Engineering Task Force)において、これら動作モードの管理情報や設定方法の勧告化までに至っていない状況である。
【0017】
したがって、加入者宅側のADSLモデムや電話局舎側のADSLモデムにおけるADSL動作モード管理/設定方法は、それらADSLモデムや電話局舎内の集線装置それぞれの開発メーカ各々で独自に定義されている。
【0018】
【非特許文献1】
ITU−T勧告G.992.1
【非特許文献2】
ITU−T勧告G.992.2
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のADSLでは、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMの動作モードを管理するための管理情報が勧告化されていないため、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMの動作モードの管理情報、また管理情報を利用してのADSL動作モードの設定方法が、ADSLモデムや電話局舎内の集線装置それぞれの開発メーカ各々で独自に定義され、標準化されていないという問題がある。
【0020】
また、従来のADSLでは、G.dmt/G.lite C.xのDBM−OL、XDD、XOL、FBM−sOLの動作モードを管理するための管理情報が勧告化されていないため、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMの動作モードの管理情報、また管理情報を利用してのADSL動作モードの設定方法が開発メーカ各々で独自に定義され、標準化されていないという問題がある。
【0021】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMとG.dmt/G.lite C.xのDBM−OL、XDD、XOL、FBM−sOL各々の動作モードを管理するための管理情報を実現することができるADSL動作モード設定システム、集線装置及びそれらに用いるADSL動作モード設定方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【0022】
また、本発明の他の目的は、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMとG.dmt/G.lite C.xのDBM−OL、XDD、XOL、FBM−sOL各々の動作モードを加入者ADSLシステムに設定することができるADSL動作モード設定システム、集線装置及びそれらに用いるADSL動作モード設定方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明によるADSL動作モード設定システムは、局舎側のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムと加入者側のADSLモデムとを接続するADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する集線装置を含むADSL動作モード設定システムであって、前記ADSL回線の各種規格を管理するための規格/勧告管理情報と前記ADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すPSD(Power Spectral Density)を管理するためのPSD管理情報と前記ADSL回線における信号の送受信タイミングを示すビットマップを管理するためのビットマップ管理情報とを含む管理情報を基に前記局舎側のADSLモデムへの設定を管理する手段を備えている。
【0024】
本発明による集線装置は、加入者側のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムにADSL回線を介して接続される局舎側のADSLモデムを含み、前記ADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する集線装置であって、前記ADSL回線の各種規格を管理するための規格/勧告管理情報と前記ADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すPSD(Power Spectral Density)を管理するためのPSD管理情報と前記ADSL回線における信号の送受信タイミングを示すビットマップを管理するためのビットマップ管理情報とを含む管理情報を基に前記局舎側のADSLモデムへの設定を管理する手段を備えている。
【0025】
本発明によるADSL動作モード設定方法は、局舎側のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムと加入者側のADSLモデムとを接続するADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する集線装置におけるADSL動作モード設定方法であって、前記集線装置側に、前記ADSL回線の各種規格を管理するための規格/勧告管理情報と前記ADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すPSD(Power Spectral Density)を管理するためのPSD管理情報と前記ADSL回線における信号の送受信タイミングを示すビットマップを管理するためのビットマップ管理情報とを含む管理情報を基に前記局舎側のADSLモデムへの設定を管理するステップを備えている。
【0026】
本発明によるADSL動作モード設定方法のプログラムは、局舎側のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムと加入者側のADSLモデムとを接続するADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する集線装置におけるADSL動作モード設定方法のプログラムであって、コンピュータに、前記ADSL回線の各種規格を管理するための規格/勧告管理情報と前記ADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すPSD(Power Spectral Density)を管理するためのPSD管理情報と前記ADSL回線における信号の送受信タイミングを示すビットマップを管理するためのビットマップ管理情報とを含む管理情報を基に前記局舎側のADSLモデムへの設定を管理する処理を実行させる。
【0027】
すなわち、本発明のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)動作モード設定システムは、G.dmt/G.lite Annex CのDBM(Dual BitMap)やFBM[FEXT(Far End Cross Talk Noise:遠端漏話雑音) Bit Map]の動作モードのみならず、G.dmt/G.lite C.x(拡張版Annex C)のDBM−OL(DualBit Map−Overlapped)、XDD(Time−Frequency Division Duplex)、XOL(Time−Frequency Overlapped)、FBM−sOL(FEXT Bit Map−Shaped Overlapped)各々の動作モードを管理可能な管理情報を備えている。
【0028】
より具体的に説明すると、本発明のADSL動作モード設定システムでは、集線装置[例えば、DSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer:ディジタル加入者回線アクセス多重化装置)]と、DSLAM管理システムであるNMS(Network Management System:ネットワーク管理システム)とが、MIB(Management Information Base)の中にADSL動作モードを示すための管理情報を有している。
【0029】
また、本発明の他のADSL動作モード設定システムは、ADSL動作モードを示すための管理情報を参照して動作モードを判定し、その判定結果に応じて局舎側のADSLモデムに動作モードを設定する機能を備えている。
【0030】
より具体的に説明すると、本発明の他のADSL動作モード設定システムでは、DSLAMまたはNMSが、ADSL動作モードを示すための管理情報を参照して動作モードを判定し、その判定結果に応じて局舎側のADSLモデムに動作モードを設定するADSL回線動作モード判定/設定部を有している。
【0031】
さらに、本発明の別のADSL動作モード設定システムは、ADSL動作モードを示すための管理情報を参照して動作モードを判定し、その判定結果に応じて局舎側のADSLモデムに動作モードを設定する機能を備えるDSLAMまたはNMSが、ADSL回線動作モード判定/設定部に管理情報と動作モードとの対応表となるADSL回線動作モード定義テーブルを有している。
【0032】
ADSL回線動作モード判定/設定部はMIBの中に格納されたADSL動作モードを示すための管理情報の値を参照し、ADSL回線動作モード定義テーブルに保持された値と比較する。ADSL回線動作モード判定/設定部はその比較結果を取得してADSL回線(局舎側のADSLモデム)に動作モードを設定する。
【0033】
これによって、本発明のADSL動作モード設定システムでは、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMとG.dmt/G.lite C.xのDBM−OL、XDD、XOL、FBM−sOL各々の動作モードを管理するための管理情報を実現することが可能となる。
【0034】
また、本発明のADSL動作モード設定システムでは、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMとG.dmt/G.lite C.xのDBM−OL、XDD、XOL、FBM−sOL各々の動作モードの管理情報を利用して、各動作モードを加入者ADSLシステムに設定することが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例によるADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。
【0036】
図1において、本発明の第1の実施例によるADSL動作モード設定システムは集線装置[例えば、DSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer:ディジタル加入者回線アクセス多重化装置)]1と、加入者宅に設置されるATU−R(ADSL Termination Unit−Remote:加入者側ADSLモデム)2−1〜2−nと、DSLAM管理システム、一般的にネットワーク管理システムであるNMS(Network Management System)3とから構成されている。
【0037】
集線装置1はADSL回線動作モード判定/設定部11と、エージェント12と、多数の管理情報が格納されるMIB(Management Information Base)13と、ATU−C(ADSL Termination Unit−Central Office:局舎側ADSLモデム)14−1〜14−nと、ADSL回線動作モード定義テーブル15と、装置内の各部で実行されるプログラム(コンピュータ度実行可能なプログラム)を格納する記録媒体16とを具備している。NMS3はマネージャ31を具備している。
【0038】
集線装置1とNMS3とはそれぞれネットワーク100に接続されており、NMS3はネットワーク100と集線装置1とを管理する。集線装置1内のATU−C14−1〜14−nはそれぞれの電話回線201〜20nを介してそれぞれに対応するATU−R2−1〜2−nに接続されている。これら電話回線201〜20nはATU−C14−1〜14−n及びATU−R2−1〜2−nにADSL回線の動作モードを設定することで、高速データ通信を可能とするADSL回線となる。
【0039】
ADSL回線動作モード判定/設定部11はエージェント12から受信したADSL回線の動作モードに関する情報によってADSL回線の動作モードを判定し、それぞれのATU−C14−1〜14−nにADSL回線の動作モードを設定する機能を有している。
【0040】
エージェント12とマネージャ31とはネットワーク100を介して装置管理情報を送受信する。また、エージェント12は管理情報を格納してデータベースとするMIB13を管理する機能と、ADSL回線動作モード判定/設定部11との間でADSL回線の動作モードに関する情報を送受信する機能とを有している。
【0041】
ATU−C14−1〜14−nとそれぞれ対応するATU−R2−1〜2−nとの間は、ADSL回線動作モード判定/設定部11から設定されたADSL回線の動作モードによって動作する。
【0042】
図2は本発明の第1の実施例による管理情報を示す図であり、図3(a),(b)は上り信号と下り信号の周波数重なりの状態を示す図である。
【0043】
図2はG.dmt/G.lite Annex C/C.x(拡張版Annex C)の動作モードを管理するための管理情報を示している。この管理情報は、規格(勧告)を管理するための情報(adslLineTransAtucCapの管理情報値)21と、PSD(Power Spectral Density)を管理するための情報(PSDの管理情報値)22と、ビットマップを管理するための情報(ビットマップの管理情報値)23とからなる。ここで、PSDはADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すものであり、ビットマップはADSL回線における信号の送受信タイミングを示すものである。
【0044】
G.dmt/G.lite Annex C/C.xの動作モードとしては、DBM(Dual Bit Map)、FBM[FEXT(Far End Cross Talk Noise:遠端漏話雑音) Bit Map]、DBM−OL(Dual Bit Map−Overlappe d)、XDD(Time−Frequency Division Duplex)、XOL(Time−Frequency Overlapped)、FBM−sOL(Fext Bit Map−Shaped Overlapped)がある。
【0045】
上記の動作モード各々は、adslLineTransAtucCapの管理情報値21に含まれる情報(Bit01〜Bit12の情報)と、PSDの管理情報値22に含まれる情報[ECHO(Echo Cancellation Mode)、FDM(Frequency Division Multiplex Mode)、FextOverlap(FEXT OverlappedMode)の情報]と、ビットマップの管理情報値23に含まれる情報[FBM(FEXT−BIT−MAP)、DBM(DUAL−BIT−MAP)、DBM/FBM(DBM Downstream/FBM Upstream)、FBM/DBM(FBM Downstream/DBM Upstream)の情報]によって管理制御される。
【0046】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21は「Bit01:Regional Std.(ANSI T1.413)」、「Bit02:Regional Std.(ETSI DTS/TM06006)」、「Bit03:G.992.1 POTS non−overlapped」、「Bit04:G.992.1 POTS overlapped」、「Bit05:G.992.1 ISDN non−overlapped」、「Bit06:G.992.1 ISDN overlapped」、「Bit07:G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped」、「Bit08:G.992.1 TCM−ISDN overlapped」、「Bit09:G.992.2 POTS non−overlapped」、「Bit10:G.992.2 POTS overlapped」、「Bit11:G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」、「Bit12:G.992.2 with TCM−ISDN overlapped」を含んでいる。
【0047】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21、PSD動作の管理情報値22、ビットマップ動作の管理情報値23各々はエージェント12が制御するMIB13に格納されている。尚、MIB13への管理情報の格納はNMS3のマネージャ31がネットワーク100及びエージェント12を介して行ってもよく、またオペレータが人手によって行ってもよい。
【0048】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21はIETF(Internet Engineering Task Force)によって、ADSL 2 MIBとして既に勧告化されているADSL方式の規格/勧告種別を定義するための管理情報である。adslLineTransAtucCapの管理情報値21内のBit01〜Bit12までの値は既存の管理情報値である。本実施例においては、特にadslLineTransAtucCapの管理情報21のBit07と、Bit08と、Bit11と、Bit12とを利用するものとする。
【0049】
Bit07のG.992.1 TCM−ISDN non−overlappedは「G.dmt Annex C PSDオーバラップなし」を意味し、Bit08のG.992.1 TCM−ISDN overlappedは「G.dmt Annex C PSDオーバラップあり」を意味し、Bit11のG.992.2 with TCM−ISDN non−overlappedは「G.lite Annex C PSDオーバラップなし」を意味し、Bit12のG.992.2 with TCM−ISDN overlappedは「G.lite Annex C PSDオーバラップあり」を意味している。
【0050】
overlappedはEcho Cancelled(エコーキャンセラ方式)やFull Overlappedとも呼ばれ、上り信号と下り信号とが低周波数帯域と時間域とでオーバラップして(重なって)利用されることを意味している。overlappedにおける上り信号と下り信号との周波数重なりの状態を図3(a)に示す。
【0051】
一方、non−overlappedはFDM(Frequency Division Multiplexing:周波数分割多重)とも呼ばれ、上り信号と下り信号との低周波数帯域を分割して独立に利用することを意味している。non−overlappedにおける上り信号と下り信号との周波数の状態を図3(b)に示す。
【0052】
PSDの管理情報値22はADSLにおける周波数帯域の利用方法を定義するための管理情報であり、規定のadslLineTransAtucCapの管理情報値21の冗長的な管理情報値も含まれるが、これはADSLにおける周波数帯域の使用方法を規定のadslLineTransAtucCapの管理情報値21とは個別に管理設定して意味を持たせるために備えている。
【0053】
PSDの管理情報値22のECHOは上記のoverlappedと同意であり、FDMは上記のnonーoverlappedと同意である。Fext OverlapはFEXTのタイミングのみ、上り信号と下り信号とがオーバラップする動作状態であることを意味している。すなわち、集線装置1のATU−C14−1〜14−nはNEXTのタイミングにおいてFDMの状態[図3(b)]となり、FEXTのタイミングにおいてECHOの状態[図3(a)]になることを意味している。
【0054】
ビットマップの管理情報値23はADSLにおけるビットマップを示す管理情報であり、管理情報値として、FBMと、DBMと、DBM/FBM(下りDBM方式/上りFBM方式)と、FBM/DBM(下りFBM方式/上りDBM方式)とを備えている。
【0055】
FBMは下り信号及び上り信号共に、FEXT Bit Mapを使用することを意味し、DBMは下り信号及び上り信号共に、Dual Bit Mapを使用することを意味し、DBM/FBMは下り信号でDual Bit Map、上り信号でFEXT Bit Mapをそれぞれ使用することを意味し、FBM/DBMは下り信号でFEXT Bit Map、上り信号でDual Bit Mapをそれぞれ使用することを意味している。すなわち、上り信号及び下り信号のビットマップ情報の組合せを表現して管理する情報である。
【0056】
図4及び図5は本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード定義テーブルの構成を示す図であり、図6はADSLの動作モード形態を示す図である。図6(a)は「DBM」、図6(b)は「FBM」、図6(c)は「DBM−OL」、図6(d)は「FBM−sOL」、図6(e)は「XDD」、図6(f)は「XOL」をそれぞれ示しており、周波数のキャリア番号「32」以下が上り信号のための周波数割当てであり、周波数のキャリア番号「32」以上が下り信号のための周波数割当てである。
【0057】
これら図4〜図6を参照して、ADSL回線動作モード判定/設定部11が保持する管理情報との動作モード対応表となるADSL回線動作モード定義テーブル15a,15bについて説明する。
【0058】
ADSL回線動作モード定義テーブル15a,15bには、ADSL回線の動作モードを決定するための管理情報(adslLineTransAtucCapの管理情報値21)と、PSDの管理情報値22と、ビットマップの管理情報値23と、実際に集線装置1内のATU−C14−1〜14−nとにそれぞれ設定するG.dmt/G.lite Annex C/C.xの動作モードの対応付けが定義されている。
【0059】
ADSL回線動作モード定義テーブル15a,15bにはG.dmt/G.lite Annex C/C.xの動作モードの設定のみならず、必要に応じて、ATU−C14−1〜14−nに設定すべき規格動作の設定情報やPSDの設定情報等の対応付けも定義することができる。
【0060】
ADSL回線動作モード定義テーブル15aとADSL回線動作モード定義テーブル15bとの差異は、adslLineTransAtucCapの管理情報値21におけるG.992.1とG.992.2との違いである。ADSL回線動作モード定義テーブル15aではadslLineTransAtucCapの管理情報値21がG.992.1 TCM−ISDN non−overlappedやG.992.1 TCM−ISDN overlappedの管理情報値をとるために、対応する規格動作設定をG.dmtとしている。
【0061】
一方、ADSL回線動作モード定義テーブル15bではadslLineTransAtucCapの管理情報値21がG.992.2 with TCM−ISDN non−overlappedやG.992.2 with TCM−ISDN overlappedの管理情報値をとるために、対応する規格動作設定をG.liteとしている。
【0062】
ADSL回線動作モード判定/設定部11はADSL回線の契約工事時に通知されたそれぞれの管理情報値の組合せから、適応する動作モード設定値をADSL回線動作モード定義テーブル15a,15bから検索/判定し、動作モード設定情報を取得し、集線装置1内のATU−C14−1〜14−nにそれぞれ設定する。
【0063】
ADSL回線動作モード定義テーブル15a,15bでは、上述したように、PSDの設定情報が冗長的となるため、ADSL回線動作モード定義テーブル15a,15b内の”動作モード設定値”構築時に、PSDの設定に関して優先度を付ける。通常、PSDの設定有効の優先度をadslLineTransAtucCapの管理情報値21>PSDの管理情報値22とする。
【0064】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21がoverlappedと保持し、PSDの管理情報値22がFext Overlapの場合のみ、PSDの設定有効の優先度をadslLineTransAtucCapの管理情報値21<PSDの管理情報値22として、管理情報設定に関して矛盾が発生しないこととする。
【0065】
DBM[図6(a)]、FBM[図6(b)]、DBM−OL[図6(c)]、FBM−sOL[図6(d)]、XDD[図6(e)]、XOL[図6(f)]の各ADSL動作モードをadslLineTransAtucCapの管理情報値21、PSDの管理情報値22、ビットマップの管理情報値23各々の管理情報にマッピングして表現すると、ADSL回線動作モード定義テーブル15a,15bに示すような定義となる。
【0066】
以下、この定義について、図4〜図6を参照して説明する。まず、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「ECHO」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「FBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped+ECHO+FBM=FBM ・・・(1)
となる。
【0067】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「ECHO」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「DBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped+ECHO+DBM=DBM ・・・(2)
となる。
【0068】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FDM」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「FBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped+FDM+FBM=FBM ・・・(3)
となる。
【0069】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FDM」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「DBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped+FDM+DBM=DBM ・・・(4)
となる。
【0070】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「FBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped+FextOverlap+FBM=FBM ・・・(5)
となる。
【0071】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「DBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN non−overlapped+FextOverlap+DBM=DBM ・・・(6)
となる。
【0072】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「ECHO」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「FBM−sOL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN overlapped+ECHO+FBM=FBM−sOL ・・・(7)
となる。
【0073】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「ECHO」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「DBM−OL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN overlapped+ECHO+DBM=DBM−OL ・・・(8)
となる。
【0074】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FDM」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「FBM−sOL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN overlapped+FDM+FBM=FBM−sOL ・・・(9)
となる。
【0075】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FDM」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「DBM−OL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN overlapped+FDM+DBM=DBM−OL ・・・(10)
となる。
【0076】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「XOL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN overlapped+FextOverlap+DBM=XOL ・・・(11)
となる。
【0077】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.1 TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM/FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15aから動作モードの設定として「XDD」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.1 TCM−ISDN overlapped+FextOverlap+DBM/FBM=XDD ・・・(12)
となる。
【0078】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「ECHO」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「FBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped+ECHO+FBM=FBM ・・・(13)
となる。
【0079】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「ECHO」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「DBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped+ECHO+DBM=DBM ・・・(14)
となる。
【0080】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FDM」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「FBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped+FDM+FBM=FBM ・・・(15)
となる。
【0081】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FDM」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「DBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped+FDM+DBM=DBM ・・・(16)
となる。
【0082】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「FBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped+FextOverlap+FBM=FBM ・・・(17)
となる。
【0083】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「DBM」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN non−overlapped+FextOverlap+DBM=DBM ・・・(18)
となる。
【0084】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「ECHO」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「FBM−sOL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN overlapped+ECHO+FBM=FBM−sOL ・・・(19)
となる。
【0085】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「ECHO」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「DBM−OL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN overlapped+ECHO+DBM=DBM−OL ・・・(20)
となる。
【0086】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FDM」で、ビットマップの管理情報値23が「FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「FBM−sOL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN overlapped+FDM+FBM=FBM−sOL ・・・(21)
となる。
【0087】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FDM」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「DBM−OL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN overlapped+FDM+DBM=DBM−OL ・・・(22)
となる。
【0088】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「XOL」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN overlapped+FextOverlap+DBM=XOL ・・・(23)
となる。
【0089】
一方、adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「G.992.2 with TCM−ISDN overlapped」で、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」で、ビットマップの管理情報値23が「DBM/FBM」の場合には、ADSL回線動作モード定義テーブル15bから動作モードの設定として「XDD」が選択決定される。これを式で表すと、
G.992.2 with TCM−ISDN overlapped+FextOverlap+DBM/FBM=XDD ・・・(24)
となる。
【0090】
以下、上記の各式について詳細に説明する。図6(a)は「DBM」を示しており、ビットマップの観点から見ると、上り信号と下り信号とがともにFEXTとNEXTとの両方のタイミングで信号を送信している。よって、ビットマップの管理情報値23は「DBM(下りDBM/上りDBM)」となる。また、周波数の観点から見ると、「DBM」は周波数の住み分けラインである周波数のキャリア番号「32」を境界として上り信号と下り信号とがオーバラップしていない[図3(b)参照]。よって、PSDの状態は「Non−Overlapped」となる。
【0091】
上述したように、標準MIBの「adslLineTransAtucCap」には規格情報のみならず、PSDの情報も含まれているので、冗長的となるために優先度付けをしている。PSDの管理情報値22が「FextOverlap」の場合には、PSDの管理情報値22を優位としている。「FextOverlap」はCOがFEXTタイミングのみ、上り信号と下り信号との周波数がオーバラップしていること示している[図6(e),(f)参照]。
【0092】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21が「992.1TCM−ISDN non−overlapped」あるいは「992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」の場合には、Overlap方式とならないADSL回線動作モードを表現している。「DBM」はOverlappedしていないので、冗長的となるPSDの管理情報値22はadslLineTransAtucCapの管理情報値21を参照し、adslLineTransAtucCapの管理情報21が「992.1 TCM−ISDN non−overlapped」あるいは「992.2 with TCM−ISDN non−overlapped」で表現されることになる。
【0093】
adslLineTransAtucCapの管理情報値21がこの状態の時、PSDの管理情報値22が無視されるので、PSDの管理情報値22が「ECHO」や「FDM」であればよい。これによって、DBMは規格情報とビットマップ情報とPSD情報とから表現され、これらの設定値を持ったものが「DBM」となる。
【0094】
(6)式も「DBM」である。PSDの管理情報値22の「FextOverlap」が有効になるのは、adslLineTransAtucCapの管理情報値21がoverlappedを示す場合に限る。最終的に、「DBM」は上記の(2),(4),(6),(14),(16),(18)式とで表現される。
【0095】
ADSL回線動作モードが「FBM」の場合には、COがNEXTのタイミングで信号を送信しない。よって、上記の「DBM」との違いはビットマップ情報が「FBM(下りFBM/上りFBM)」となる[図6(b)参照]。図6(b)において、CO_NEXTで信号送信しているが、CO_NEXTはATU−R側のFEXTであるので、上りFBMとなる。したがって、「下り信号送出タイミング ATU−C側FBM/上り信号送出タイミング ATU−R側FBM」であるので、「下りFBM/上りFBM」とした。最終的に、「FBM」は上記の(1),(3),(5),(13),(15),(17)式とで表現される。
【0096】
上記の(7)〜(12)式はadslLineTransAtucCapの管理情報値21が「992.1 TCM−ISDN overlapped」あるいは「992.2 with TCM−ISDN overlapped」であるので、Overlap方式となるADSL回線動作モードを表現している。すなわち、図6(c),(d),(e),(f)に示す動作モードとなる。
【0097】
図6(c)に示す「DBM−OL」は周波数の観点から見ると、CO側のFEXTとNEXTとのタイミングで、信号がOverlapしているので、adslLineTransAtucCapの管理情報値21は「992.1 TCM−ISDN overlapped」あるいは「992.2 with TCM−ISDN overlapped」となる。また、ビットマップの観点でみると、NEXTとFEXTとで常に信号を送信しているので、ビットマップの管理情報値23は「DBM」となる。この場合、PSDの管理情報値22は「ECHO」でも、「FDM」でもかまわない。最終的に、「DBM−OL」は(8),(10),(20),(22)式が成り立つ。
【0098】
また、図6(d)に示す「FBM−sOL」は周波数の観点から見ると、CO側のFEXTのタイミングで、信号がOverlapしているので、adslLineTransAtucCapの管理情報値21は「992.1 TCM−ISDN overlapped」あるいは「992.2 with TCM−ISDN overlapped」となる。また、ビットマップの観点でみると、FEXTで信号を送信しているので、ビットマップの管理情報値23は「FBM」となる。この場合も、PSDの管理情報値22は「ECHO」でも、「FDM」でもかまわない。最終的に、「FBM−sOL」は(7),(9),(19),(21)式が成り立つ。
【0099】
さらに、図6(e)に示す「XDD」は周波数の観点から見ると、CO側のFEXTのタイミングで、信号がOverlapしているので、adslLineTransAtucCapの管理情報値21は「992.1 TCM−ISDNoverlapped」あるいは「992.2 with TCM−ISDNoverlapped」となる。また、ビットマップの観点でみると、NEXTとFEXTとで常に信号を送信しているので、ビットマップの管理情報値は「DBM」となる。さらに、細かく見ると、FEXTでOverlapしているが、NEXTのタイミングではOverlapしていないので、PSDの管理情報値22が「FextOverlap」になる。結局、「XDD」は「992.1TCM−ISDN overlapped+DBM+FextOverlap」あるいは「992.2 with TCM−ISDN overlapped+DBM+FextOverlap」で表現することができる。これを示す式は(12),(24)式となる。
【0100】
さらにまた、図6(f)に示す「XOL」は、「XDD」とは、ビットマップの管理情報値23が、下りで「DBM」となり、上りで「FBM」となる点で異なる。したがって、「992.1 TCM−ISDN overlapped+DBM/FBM+FextOverlap」あるいは「992.2 with TCM−ISDN overlapped+DBM/FBM+FextOverlap」で表現することができる。これを示す式は(11),(23)式となる。
【0101】
図7は本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの動作を示すフローチャートである。これら図1〜図7を参照して本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの動作について説明する。
【0102】
NMS3のマネージャ31は集線装置1にあるエージェント12が管理するMIB13にADSL回線201〜20nの動作モードを設定するためにadslLineTransAtucCapの管理情報値21、PSDの管理情報値22、ビットマップの管理情報値23それぞれをエージェント12へ送信する(図7ステップS1)。
【0103】
エージェント12は管理情報を受信すると(図7ステップS2)、上述した管理情報それぞれの変更/更新の有無を判定する(図7ステップS3)。エージェント12は変更/更新がない場合、ADSL回線動作モード設定制御を終了する。一方、エージェント12は変更/更新があった場合、管理情報をMIB13に格納する(図7ステップS4)。
【0104】
次に、エージェント12はADSL回線動作モードの変更/更新をADSL回線動作モード判定/設定部11へ通知する(図7ステップS5)。ADSL回線動作モード判定/設定部11はこの通知を受ると、動作を開始する。
【0105】
ADSL回線動作モード判定/設定部11は再度、管理情報の有効性や正当性を確認し(図7ステップS11)、判定が不可であった場合、ADSL回線動作モード設定変更なしとして処理を終了する(図7ステップS17)。
【0106】
一方、ADSL回線動作モード判定/設定部11は判定が問題なしであった場合、エージェント12から通知された管理情報を基に管理情報と動作モード対応表であるADSL回線動作モード定義テーブル15a,15bとを参照する(図7ステップS12)。
【0107】
ADSL回線動作モード判定/設定部11はADSL回線動作モード定義テーブル15a,15bと比較し(図7ステップS13)、動作モード設定値と規格動作設定値とPSD設定値とを取得する(図7ステップS14)。
【0108】
ADSL回線動作モード判定/設定部11は取得した動作モードが「DBM」、「FBM」、「DBM−OL」、「FBM−sOL」、「XDD」、「XOL」の各ADSL動作モードであれば、有効値であると判定し(図7ステップS15)、ADSL回線動作モードを設定し(図7ステップS16)、動作を終了する。
【0109】
ADSL回線動作モード判定/設定部11は取得した動作モードが未定義を示す不正値と判定した場合(図7ステップS15)、ADSL回線動作モード設定変更なしとして(図7ステップS17)、動作を終了する。
【0110】
このように、本実施例では、ADSL回線の動作モードを管理するために、PSD管理情報とビットマップ管理情報とを追加することによって、既存のADSL回線動作モードと、標準化団体にて勧告化されていないが、市場にて展開されている高速化及び長延化に対応したADSL回線動作モードとを設定管理することができる。
【0111】
また、本実施例では、規格/勧告とPSDとビットマップとのそれぞれの管理情報の組合せに対して、ADSL回線の動作モードを決定する動作モード定義テーブル15,15a,15bを備えることによって、既勧告済管理情報と、本実施例で追加するPSD管理情報及びビットマップ管理情報とを利用することによって、今後、新たに定義される新規ADSL回線の動作モードにも対応可能な柔軟性を持たせることができる。
【0112】
すなわち、規格化されていない動作モードと規格済のMIBとで表現して動作モードを管理することはできない。そのため、本実施例では、規格化されていない動作モードを標準MIBのメンバと独自のプライベートMIB定義のメンバとによって状態を忠実に管理情報値として定義し、その組合せを認識する判定アルゴリズムを用意している。これによって、本実施例では、標準でもプライベートでも、MIBとして定義することによって、一般的にNMSから管理制御することが可能となる。
【0113】
図8は本発明の第2の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。図8において、本発明の第2の実施例によるADSL回線動作モード設定システムにおいては、集線装置1のエージェント12とMIB13とを基本集線及び管理部17として配置し、ADSL回線動作モード判定/設定部11とATU−C14−1〜14−nとをADSL回線終端部18として配置している点で異なる以外は上述した本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード設定システムと同様の構成及び動作となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0114】
当然のことながら、ADSL回線終端部18は集線装置1内に複数存在する場合もある。したがって、それぞれのADSL回線終端部18はADSL回線動作モード判定/設定部11が保持する管理情報と動作モード対応表15a,15bの管理情報と動作モードとの対応付けがそれぞれ異なるテーブルを保持することができ、今後の新規規格や新規動作モードに対して、管理情報及び動作モード対応表15a,15bのみの更新で対応することが可能となる。
【0115】
図9は本発明の第3の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。図9において、本発明の第3の実施例によるADSL回線動作モード設定システムにおいては、エージェント12とMIB13とADSL回線動作モード判定/設定部11とを装置管理部19として配置し、ATU−C14−1〜14−nのみをADSL回線終端部20として配置している点で異なる以外は上述した本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード設定システムと同様の構成及び動作となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0116】
当然のことながら、ADSL回線終端部20は集線装置1内に複数存在する場合もある。したがって、本実施例は集線装置1が収容する全てのADSL回線の動作モードの設定制御を装置管理部19にて集中管理/制御することができ、本発明のシステムを低コストで実現することが可能となる。
【0117】
図10は本発明の第4の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。図10において、本発明の第4の実施例によるADSL回線動作モード設定システムにおいては、エージェント12とMIB13とをNMS3に配置している点で異なる以外は上述した本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード設定システムと同様の構成及び動作となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0118】
したがって、本実施例はエージェント12及び管理情報を格納するMIB13を集線装置1外部に展開することによって、集線装置1内のCPU(中央処理装置)やメモリ量を削減することが可能となるので、集線装置1を低コストで提供することが可能となる。
【0119】
図11は本発明の第5の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。図11において、本発明の第5の実施例によるADSL回線動作モード設定システムにおいては、ADSL回線動作モード判定/設定部11とエージェント12とMIB13とをNMS3に配置している点で異なる以外は上述した本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード設定システムと同様の構成及び動作となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0120】
したがって、本実施例はADSL回線動作モード判定/設定部11のプログラム、エージェント12及び管理情報を格納するMIB13を集線装置1外部に展開することによって、集線装置1内のCPUやメモリ量を削減することが可能となるので、集線装置1を低コストで提供することが可能となる。
【0121】
また、本実施例では各メーカが開発した各種ATU−Cの設定インタフェースとなるADSL回線動作モード判定/設定部11をNMS3に具備することによって、より容易に、各メーカが開発した各種ATU−Cの動作モード設定インタフェースに対応することができ、拡張性を増すことが可能となる。
【0122】
尚、上述した本発明の第2〜第5の実施例においては、ADSL回線動作モード判定/設定部11、エージェント12、MIB13の実現場所や実現方法が本発明の第1の実施例と異なるのみで、それらの動作に関しては本発明の第1の実施例の動作と同様である。
【0123】
このように、本発明では、ADSL回線の動作モードを管理するために、PSD動作管理情報とビットマップ動作管理情報とを追加することによって、既存のADSL回線動作モードと、標準化団体にて勧告化されていないが、市場にて展開されている高速化及び長延化に対応したADSL回線動作モードとを設定管理することができる。
【0124】
また、本発明では、規格/勧告とPSD動作とビットマップ動作とのそれぞれの管理情報の組合せに対して、ADSL回線の動作モードを決定する動作モード定義テーブルを備えることによって、既勧告済管理情報と、本発明で追加するPSD動作管理情報及びビットマップ動作管理情報とを利用することによって、今度の新規ADSL回線の動作モードにも対応可能な柔軟性を持たせることができる。
【0125】
さらに、本発明では、ADSL動作モード設定方法を実現するためのADSL回線動作モード判定/設定部11と、ネットワーク管理システムの一部であるエージェント12と、管理情報を格納するMIB13とをシステム内の最適な場所に配置することができるので、ADSL動作モード設定システムを低コストで構築することができる。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のADSL動作モード設定システムは、上記のような構成及び動作とすることで、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMとG.dmt/G.lite C.xのDBM−OL、XDD、XOL、FBM−sOL各々の動作モードを管理するための管理情報を実現することができるという効果が得られる。
【0127】
また、本発明の他のADSL動作モード設定システムは、上記のような構成及び動作とし、上記の管理情報を用いることで、G.dmt/G.lite Annex CのDBMやFBMとG.dmt/G.lite C.xのDBM−OL、XDD、XOL、FBM−sOL各々の動作モードを加入者ADSLシステムに設定することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるADSL動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例による管理情報を示す図である。
【図3】(a),(b)はoverlappedにおける上り信号と下り信号の周波数重なりの状態を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード定義テーブルの構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード定義テーブルの構成を示す図である。
【図6】ADSLの動作モード形態を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例によるADSL回線動作モード設定システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 集線装置
2−1〜2−n ATU−R
3 NMS
11 ADSL回線動作モード判定/設定部
12 エージェント
13 MIB
14−1〜14−n ATU−C
15,15a,15b ADSL回線動作モード定義テーブル
16,32 記録媒体
17 基本集線及び管理部
18,20 ADSL回線終端部
19 装置管理部
21 adslLineTransAtucCap
の管理情報値
22 PSDの管理情報値
23 ビットマップの管理情報値
31 マネージャ
100 ネットワーク
201〜20n ADSL回線

Claims (31)

  1. 局舎側のADSL(Asymmetric DigitalSubscriber Line)モデムと加入者側のADSLモデムとを接続するADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する集線装置を含むADSL動作モード設定システムであって、前記ADSL回線の各種規格を管理するための規格/勧告管理情報と前記ADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すPSD(Power Spectral Density)を管理するためのPSD管理情報と前記ADSL回線における信号の送受信タイミングを示すビットマップを管理するためのビットマップ管理情報とを含む管理情報を基に前記局舎側のADSLモデムへの設定を管理する手段を有することを特徴とするADSL動作モード設定システム。
  2. 前記PSD管理情報は、ECHO(Echo Cancellation Mode)、FDM(Frequency Division Multiplexing Mode)、FextOverlap[FEXT(Far End Cross Talk Noise) OverlappedMode]の管理情報値を少なくとも含むことを特徴とする請求項1記載のADSL動作モード設定システム。
  3. 前記ビットマップ管理情報は、FBM[FEXT(Far End Cross Talk Noise) Bit Map]、DBM(Dual Bit Map)、下りDBM方式/上りFBM方式、下りFBM方式/上りDBM方式の管理情報値を少なくとも含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載のADSL動作モード設定システム。
  4. 前記規格/勧告管理情報と前記PSD管理情報と前記ビットマップ管理情報とを保持するMIB(Management Information Base)を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のADSL動作モード設定システム。
  5. 前記MIBを前記集線装置内部に配設したことを特徴とする請求項3記載のADSL動作モード設定システム。
  6. 前記MIBを前記集線装置外部に配設したことを特徴とする請求項3記載のADSL動作モード設定システム。
  7. ITU−T勧告G.992.1及びITU−T勧告G.992.2にて標準化されている前記ADSL回線の動作モードのDBM(DualBit Map)及びFBM[FEXT(Far End Cross Talk Noise) Bit Map]と、他の動作モードDBM−OL(Dual Bit Map−Overlapped)、FBM−sOL(FEXT Bit Map−Shaped Overlapped)、XDD(Time−Frequency Division Duplex)、XOL(Time−Frequency Overlapped)とのうちのいずれかを、前記規格/勧告管理情報と前記PSD管理情報と前記ビットマップ管理情報とに基づいて決定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか記載のADSL動作モード設定システム。
  8. 前記PSDの設定に関して優先度を付け、前記PSDの設定有効の優先度を前記規格/勧告管理情報>前記PSD管理情報とし、前記規格/勧告管理情報としてoverlappedを保持し、前記PSD管理情報がFext Overlapの場合、前記PSDの設定有効の優先度を前記規格/勧告管理情報<前記PSD動作管理情報としたことを特徴とする請求項7記載のADSL動作モード設定システム。
  9. 前記ADSL回線の動作モードを定義付けるための情報を格納するADSL回線動作モード定義テーブル手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか記載のADSL動作モード設定システム。
  10. 前記管理情報の正当性を判断する手段と、前記正当性と判断された時に前記ADSL回線動作モード定義テーブルの情報を基に前記ADSL回線の動作モードを決定する手段と、その決定したADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する手段とを含むことを特徴とする請求項9記載のADSL動作モード設定システム。
  11. 加入者側のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムにADSL回線を介して接続される局舎側のADSLモデムを含み、前記ADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する集線装置であって、前記ADSL回線の各種規格を管理するための規格/勧告管理情報と前記ADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すPSD(Power Spectral Density)を管理するためのPSD管理情報と前記ADSL回線における信号の送受信タイミングを示すビットマップを管理するためのビットマップ管理情報とを含む管理情報を基に前記局舎側のADSLモデムへの設定を管理する手段を有することを特徴とする集線装置。
  12. 前記PSD管理情報は、ECHO(Echo Cancellation Mode)、FDM(Frequency DivisionMultiplexing Mode)、FextOverlap[FEXT(Far End Cross Talk Noise) Overlapped Mode]の管理情報値を少なくとも含むことを特徴とする請求項11記載の集線装置。
  13. 前記ビットマップ管理情報は、FBM[FEXT(FarEnd Cross Talk Noise) Bit Map]、DBM(Dual Bit Map)、下りDBM方式/上りFBM方式、下りFBM方式/上りDBM方式の管理情報値を少なくとも含むことを特徴とする請求項11または請求項12記載の集線装置。
  14. 前記規格/勧告管理情報と前記PSD管理情報と前記ビットマップ管理情報とを保持するMIB(Management Information Base)を含むことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか記載の集線装置。
  15. 前記MIBを自装置内部に配設したことを特徴とする請求項13記載の集線装置。
  16. 前記MIBを自装置外部に配設したことを特徴とする請求項13記載の集線装置。
  17. ITU−T勧告G.992.1及びITU−T勧告G.992.2にて標準化されている前記ADSL回線の動作モードのDBM(Dual Bit Map)及びFBM[FEXT(Far End Cross Talk Noise) Bit Map]と、他の動作モードDBM−OL(Dual Bit Map−Overlapped)、FBM−sOL(FEXTBit Map−Shaped Overlapped)、XDD(Time−Frequency Division Duplex)、XOL(Time−Frequency Overlapped)とのうちのいずれかを、前記規格/勧告管理情報と前記PSD管理情報と前記ビットマップ管理情報とに基づいて決定することを特徴とする請求項11から請求項16のいずれか記載の集線装置。
  18. 前記PSDの設定に関して優先度を付け、前記PSDの設定有効の優先度を前記規格/勧告管理情報>前記PSD管理情報とし、前記規格/勧告管理情報としてoverlappedを保持し、前記PSD管理情報がFext Overlapの場合、前記PSDの設定有効の優先度を前記規格/勧告管理情報<前記PSD動作管理情報としたことを特徴とする請求項17記載の集線装置。
  19. 前記ADSL回線の動作モードを定義付けるための情報を格納するADSL回線動作モード定義テーブル手段を含むことを特徴とする請求項11から請求項18のいずれか記載の集線装置。
  20. 前記管理情報の正当性を判断する手段と、前記正当性と判断された時に前記ADSL回線動作モード定義テーブルの情報を基に前記ADSL回線の動作モードを決定する手段と、その決定したADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する手段とを含むことを特徴とする請求項19記載の集線装置。
  21. 局舎側のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムと加入者側のADSLモデムとを接続するADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する集線装置におけるADSL動作モード設定方法であって、前記集線装置側に、前記ADSL回線の各種規格を管理するための規格/勧告管理情報と前記ADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すPSD(Power Spectral Density)を管理するためのPSD管理情報と前記ADSL回線における信号の送受信タイミングを示すビットマップを管理するためのビットマップ管理情報とを含む管理情報を基に前記局舎側のADSLモデムへの設定を管理するステップを有することを特徴とするADSL動作モード設定方法。
  22. 前記PSD管理情報は、ECHO(Echo Cancellation Mode)、FDM(Frequency DivisionMultiplexing Mode)、FextOverlap[FEXT(Far End Cross Talk Noise) Overlapped Mode]の管理情報値を少なくとも含むことを特徴とする請求項21記載のADSL動作モード設定方法。
  23. 前記ビットマップ管理情報は、FBM[FEXT(FarEnd Cross Talk Noise) Bit Map]、DBM(Dual Bit Map)、下りDBM方式/上りFBM方式、下りFBM方式/上りDBM方式の管理情報値を少なくとも含むことを特徴とする請求項21または請求項22記載のADSL動作モード設定方法。
  24. 前記規格/勧告管理情報と前記PSD管理情報と前記ビットマップ管理情報とを保持するMIB(Management Information Base)を含むことを特徴とする請求項21から請求項23のいずれか記載のADSL動作モード設定方法。
  25. 前記MIBを前記集線装置内部に配設したことを特徴とする請求項23記載のADSL動作モード設定方法。
  26. 前記MIBを前記集線装置外部に配設したことを特徴とする請求項23記載のADSL動作モード設定方法。
  27. ITU−T勧告G.992.1及びITU−T勧告G.992.2にて標準化されている前記ADSL回線の動作モードのDBM(Dual Bit Map)及びFBM[FEXT(Far End Cross Talk Noise) Bit Map]と、他の動作モードDBM−OL(Dual Bit Map−Overlapped)、FBM−sOL(FEXTBit Map−Shaped Overlapped)、XDD(Time−Frequency Division Duplex)、XOL(Time−Frequency Overlapped)とのうちのいずれかを、前記規格/勧告管理情報と前記PSD管理情報と前記ビットマップ管理情報とに基づいて決定することを特徴とする請求項21から請求項26のいずれか記載のADSL動作モード設定方法。
  28. 前記PSDの設定に関して優先度を付け、前記PSDの設定有効の優先度を前記規格/勧告管理情報>前記PSD管理情報とし、前記規格/勧告管理情報としてoverlappedを保持し、前記PSD管理情報がFext Overlapの場合、前記PSDの設定有効の優先度を前記規格/勧告管理情報<前記PSD動作管理情報としたことを特徴とする請求項27記載のADSL動作モード設定方法。
  29. 前記ADSL回線の動作モードを定義付けるための情報を格納するADSL回線動作モード定義テーブル手段を含むことを特徴とする請求項21から請求項28のいずれか記載のADSL動作モード設定システム。
  30. 前記集線装置側に、前記管理情報の正当性を判断するステップと、前記正当性と判断された時に前記ADSL回線動作モード定義テーブルの情報を基に前記ADSL回線の動作モードを決定するステップと、その決定したADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定するステップとを含むことを特徴とする請求項29記載のADSL動作モード設定方法。
  31. 局舎側のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムと加入者側のADSLモデムとを接続するADSL回線の動作モードを前記局舎側のADSLモデムに設定する集線装置におけるADSL動作モード設定方法のプログラムであって、コンピュータに、前記ADSL回線の各種規格を管理するための規格/勧告管理情報と前記ADSL回線の上り回線及び下り回線のオーバラップの有無を示すPSD(Power Spectral Density)を管理するためのPSD管理情報と前記ADSL回線における信号の送受信タイミングを示すビットマップを管理するためのビットマップ管理情報とを含む管理情報を基に前記局舎側のADSLモデムへの設定を管理する処理を実行させるためのプログラム。
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