JP2004342353A - 光源装置 - Google Patents

光源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004342353A
JP2004342353A JP2003134154A JP2003134154A JP2004342353A JP 2004342353 A JP2004342353 A JP 2004342353A JP 2003134154 A JP2003134154 A JP 2003134154A JP 2003134154 A JP2003134154 A JP 2003134154A JP 2004342353 A JP2004342353 A JP 2004342353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
light source
voltage
lighting
source lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003134154A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunikiyo Kaneko
邦清 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2003134154A priority Critical patent/JP2004342353A/ja
Publication of JP2004342353A publication Critical patent/JP2004342353A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

【目的】パルス点灯される光源ランプの寿命を延ばすことが可能な光源装置を提供する。
【構成】光源ランプと、この光源ランプを点灯及び消灯させる点灯制御手段と、光源ランプのランプ電圧を検出する電圧検出手段とを備えた光源装置において、上記点灯制御手段は、光源ランプを点灯させてからランプ電圧が所定電圧に達するまでは光源ランプのパルス点灯動作を禁止する。そして、ランプ電圧が所定電圧に達したときに光源ランプのパルス点灯動作を許容し、ランプ点灯状態が安定状態であるときに光源ランプのパルス点灯動作を開始させる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、メタルハライドランプや水銀ランプ等のいわゆる高輝度放電ランプを用いた光源装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
光源装置の光源ランプとしては、キセノンランプやハロゲンランプが多用されているが、低コストでありながら大光量が得られることから、メタルハライドランプや水銀ランプ等のいわゆる高輝度放電ランプを用いたものもある。高輝度放電ランプは、周知のように、点灯直後のランプ電圧が定格電圧の数分の1程度と低く、点灯から数十秒前後経過してからランプ内部の蒸気圧上昇に伴ってランプ電圧が急激に上昇して定格電圧に達し、該定格電圧で一定(安定状態)になるという電圧特性を有している。高輝度放電ランプのランプ電圧が定格電圧に達するまでの時間は、ランプ周辺部の温度やランプ電極の劣化具合に応じて増減する。
【0003】
また、従来の光源装置では、特定期間だけ大光量を得たい場合に、光源ランプへの入力電流を増減させて光源ランプをパルス点灯させることが一般に行なわれている(特許文献参照)。パルス点灯時は、定格電流以上の大電流が光源ランプの電極間を流れる。よって、光源ランプとして上述の高輝度放電ランプが用いられている場合、光源ランプを点灯させた直後の不安定な状態でパルス点灯動作が開始されると、光源ランプの電極にかかる負荷が増大され、この結果、電極劣化により光源ランプの寿命が極端に短くなってしまう。また、光源ランプの電極が劣化すると、該電極間に加わる電圧が上昇しやすく、光源ランプが過電力入力状態になりやすい。
【0004】
【特許文献】
特許第2702165号公報
【0005】
【発明の目的】
本発明は、パルス点灯される光源ランプの寿命を延ばすことが可能な光源装置を提供することを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、光源ランプが安定状態に達してからパルス点灯を開始させることにより、該光源ランプの電極劣化及びランプ電圧上昇を抑制し、そのランプ寿命を延長させるものである。
【0007】
すなわち、本発明は、光源ランプと、この光源ランプを点灯及び消灯させる点灯制御手段と、光源ランプのランプ電圧を検出する電圧検出手段とを備え、点灯制御手段は、光源ランプを点灯させてからランプ電圧が所定電圧に達するまでは光源ランプのパルス点灯動作を禁止して、ランプ電圧が所定電圧に達したときに光源ランプのパルス点灯動作を許容することを特徴としている。
【0008】
光源ランプのパルス点灯を開始させる所定電圧は、光源ランプの放電が安定状態にあるときのランプ電圧であることが好ましく、例えば光源ランプの定格電圧とすることが可能である。
【0009】
光源ランプには、メタルハライドランプや水銀ランプなどの高輝度放電ランプを用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明を説明する。本明細書中では、図示した回路構成要素において、ロー(グランド)レベルの電圧を論理値“L”、ハイレベルの電圧を論理値“H”とする。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による光源装置の主要構成を示すブロック図である。本光源装置1に備えられる光源ランプ2は、メタルハライドランプや水銀ランプ等のいわゆる高輝度放電ランプである。光源ランプ2は、図2に示すように外管となるランプバルブ2aとランプバルブ2aに嵌めた口金2bを備え、このランプバルブ2a内に、発光物質(水銀、アルゴンガス、金属ハロゲン化物質など)を封入した発光管や該発光管の両端に挿入した一対の放電電極などを収容している。この光源ランプ2は、口金2bを介してランプホルダ3に装着され、反射ミラー4と組み合わせて使用することができる。光源ランプ2から発せられた光は、反射ミラー4によって反射され、図2に示される集光ポイントPに集められて外方に射出される。反射ミラー4はランプホルダ3に取り付けられている。
【0012】
光源装置1は、装置全体の動作を総括する制御手段としてマイコン10を備えている。マイコン10には、スイッチ手段として、主電源をオン/オフ操作する電源スイッチSWMと、光源ランプ2の点灯/消灯を操作するランプスイッチSWLとが接続されている。この電源スイッチSWMとランプスイッチSWLは、光源装置1の外面の操作パネルに設けられている。マイコン10は、電源スイッチSWMのオンによりAC/DC電源5から電力供給を受けて起動し、ランプスイッチSWLのスイッチ状態を検知する。AC/DC電源5は、AC電源ラインVの電圧を定電圧Vmに変換し、この定電圧Vmをマイコン10に供給する。またマイコン10には、光源ランプ2を点灯又は消灯させるランプ点灯用電源回路6と、パルス点灯制御用のランプ電流制御信号をD/A変換してランプ点灯用電源回路6に出力するD/A変換回路7とがそれぞれ接続されている。
【0013】
図3は、ランプ点灯用電源回路6の回路構成の一例を示すブロック図である。ランプ点灯用電源回路6には、スイッチ部材SW、整流平滑回路61、スイッチング回路62、絶縁トランス63、イグナイタ(始動器)65、イグナイタ起動回路66、電圧モニタ67及びパルス点灯制御回路68が備えられている。
【0014】
スイッチ部材SWは、マイコン10から出力されるランプ点灯要求信号“H”“L”に応じて開閉する。マイコン10は、ランプスイッチSWLのスイッチ状態を検知し、ランプスイッチSWLのオン状態ではランプ点灯要求信号“H”、オフ状態ではランプ点灯要求信号“L”を出力する。本実施形態では、ランプ点灯要求信号“H”が出力されたときに、スイッチ部材SWが閉じてランプ点灯用電源回路6と光源ランプ2を電気的に接続し、ランプ点灯要求信号“L”が出力されたときに、スイッチ部材SWが開いてランプ点灯用電源回路6と光源ランプ2の接続を遮断する。すなわち、ランプ点灯用電源回路6は、ランプ点灯要求信号“H”により動作開始し、ランプ点灯要求信号“L”により動作停止する。
【0015】
整流平滑回路61はAC電源ラインVに接続されていて、AC電源ラインVからの電圧は整流平滑回路61により整流された後、スイッチング回路62を介して絶縁トランス63の一次側へ供給される。
【0016】
スイッチング回路62はDC/DCコンバータとして機能するもので、このスイッチング回路62の高速スイッチング動作により、絶縁トランス63の二次側に高周波交流電圧が発生する。スイッチング回路62は、主電源がオンされている間(AC電源ラインVからの電圧が整流平滑回路61を介して供給されている間)は常時スイッチング動作を行なう。より具体的には、光源ランプ2を通常点灯(一定光量で点灯)させる場合に図4(b)の通常点灯用タイミングでスイッチング動作し、光源ランプ2をパルス点灯させる場合に図5(b)のパルス点灯用タイミングでスイッチング動作する。パルス点灯用タイミングは、通常点灯用タイミングよりもオン時間が長く、オフ時間が短くなっている。
【0017】
上記整流平滑回路61、スイッチング回路62及び絶縁トランス63は、光源ランプ2への入力電流(ランプ電流Ir)を生じさせる安定化電源(スイッチング電源)として機能する。
【0018】
イグナイタ65は、絶縁トランス63の二次側と光源ランプ2の負極側との間に接続されていて、イグナイタ起動回路66を介して起動されると、光源ランプ2の放電電極間(正負電極間)に絶縁破壊を生じさせるパルス電圧を光源ランプ2の負極側に印加する。このパルス電圧印加により光源ランプ2の放電電極間に絶縁破壊が生じると、絶縁トランス63側から電流(ランプ電流)が流れ出し、光源ランプ2が点灯(放電、発光)する。イグナイタ起動回路66は、マイコン10からランプ点灯要求信号“H”を入力したときイグナイタ65を起動させる。
【0019】
電圧モニタ67は、光源ランプ2の放電電極間電圧をランプ電圧Vr’として常時検出し、該ランプ電圧Vr’が所定の基準電圧Vrefを超えたときに安定状態信号をマイコン10に出力する。この電圧モニタ67は、分圧器70、コンパレータ71、基準電源72、AND素子73、ランプ電流検出抵抗74、トランジスタ75及びフォトカプラ76を備えている。
【0020】
分圧器70は、絶縁トランス63の二次側及び光源ランプ2に対して並列に接続された2つの抵抗70a、70bから構成され、光源ランプ2のランプ電圧Vrをランプ電圧Vr’として取り出す。このランプ電圧Vr’は、実際のランプ電圧Vrの(1/N)倍(N;実数、N>0)に相当する。コンパレータ71は、+側入力端子が分圧器70の抵抗70a、70b間(図3に示す位置A)に接続され、−側入力端子が基準電源72に接続されていて、+側入力端子から入力したランプ電圧Vr’と−側入力端子から入力した基準電圧Vrefとを比較して該比較結果を出力する。基準電圧Vrefは、光源ランプ2の点灯状態が安定状態に達しているか否かを判断するための電圧値である。この基準電圧Vrefは、光源ランプ2の定格電圧値の(1/N)倍(N;実数、N>0)に相当する。
【0021】
AND素子73は、コンパレータ71の出力とランプ電流検出抵抗74に発生した電圧との論理積を演算し、この演算結果をトランジスタ75へ出力する。ランプ電流検出抵抗74は、分圧器70とイグナイタ65の間に設けられていて、ランプ電流Irがこのランプ電流検出抵抗74に流れることによって、該ランプ電流検出抵抗74の両端に電圧が生じる。このランプ電流検出抵抗74は、さらにマイコン10に接続され、光源ランプ2の点灯状態又は消灯状態を示す点灯状態信号“H”、“L”をマイコン10に出力する。すなわち、光源ランプ2が点灯しているときに、ランプ電流検出抵抗74にランプ電流Irが流れて点灯状態信号“H”が出力され、光源ランプ2が消灯しているときに、ランプ電流検出抵抗74にランプ電流Irが流れず、点灯状態信号は“L”となる。
【0022】
トランジスタ75は、AND素子73の出力に応じてオンまたはオフし、このトランジスタ75の出力に応じてフォトカプラ76がオンまたはオフする。フォトカプラ76の出力端はマイコン10に接続されている。このフォトカプラ76により電圧モニタ67側とマイコン10側は絶縁され、AND素子73の出力が電気的に絶縁された状態でマイコン10に伝達される。上述の安定状態信号はフォトカプラ76の出力である。
【0023】
本実施形態では、光源ランプ2が消灯しているとき、ランプ電流検出抵抗74にランプ電流Irが流れず、AND素子73にはランプ電流検出抵抗74側から“L”が入力される。よって、AND素子73の出力はコンパレータ71側の入力にかかわらず“L”となり、トランジスタ75及びフォトカプラ76はオフ状態で保持される。この消灯状態から光源ランプ2が点灯すると、ランプ電流検出抵抗74にランプ電流Irが流れ、分圧器70を介してランプ電圧Vr’が検出される。このとき、ランプ電圧Vr’が基準電圧Vref未満であれば、AND素子73にコンパレータ71側から“L”、ランプ電流検出抵抗74側から“H”が入力されるので、AND素子73の出力は“L”であり、トランジスタ75及びフォトカプラ76はオフ状態で保持される。すなわち、安定状態信号は出力されない。
【0024】
これに対し、ランプ電圧Vr’が基準電圧Vrefを超えていれば、AND素子73にコンパレータ71側から“H”、ランプ電流検出抵抗74側から“H”が入力され、AND素子73の出力は“H”となる。AND素子73の出力が“H”になると、トランジスタ75がオンし、フォトカプラ76がオンして安定状態信号を出力する。フォトカプラ76のオン状態の間は、該フォトカプラ76からマイコン10に安定状態信号が出力される。
【0025】
パルス点灯制御回路68は、D/A変換回路7、スイッチング回路62及び電流検出抵抗74に接続されていて、D/A変換回路7を介してマイコン10から入力したランプ電流制御信号(ブーストタイミング信号)に基づき、光源ランプ2のパルス点灯動作を制御する。このパルス点灯制御回路68としては例えば、+側入力端子が電圧検出抵抗74に接続され、−側入力端子がD/A変換回路7の出力側に接続され、出力端子がスイッチング回路62に接続されたコンパレータを用いることができる。
【0026】
パルス点灯制御回路68は、ランプ電流制御信号を入力していない場合(図4(a)に示すようにランプ電流制御信号が“L”である場合)、スイッチング回路62のスイッチング動作に関与しない。このとき、スイッチング回路62は図4(b)に示す通常点灯用タイミングでスイッチング動作を行ない、光源ランプ2は図4(c)に示すように一定光量で点灯(通常点灯)する。
【0027】
パルス点灯制御回路68は、通常点灯状態で図5(a)に示すランプ電流制御信号“H”を入力すると、ランプ電流制御信号“H”に同期させてスイッチング回路62のスイッチング動作を制御する。すなわち、ランプ電流制御信号“H”を入力している期間だけスイッチング回路62のオン時間を延長させる。これにより、スイッチング回路62は、図5(b)のパルス点灯用タイミングでスイッチング動作を行ない、この結果、図5(c)に示されるようにランプ電流Irが増減して光源ランプ2はパルス点灯する。
【0028】
本実施形態では、図4及び図5に示すように、入力したランプ電流制御信号“H”の電圧値(V)と、スイッチング回路62のスイッチング動作により得られるランプ電流値(A)とがそれぞれ1:1で対応するように、パルス点灯制御回路68がスイッチング回路62のスイッチング動作を制御している。このスイッチング制御動作は、光源ランプ2が点灯している間、継続される。
【0029】
そして、光源ランプ2が消灯されると(点灯状態信号“L”を入力すると)、パルス点灯制御回路68はスイッチング回路62のスイッチング動作を開放する。これにより、スイッチング回路62は、図4(b)に示す通常点灯用タイミングでスイッチング動作を継続する。
【0030】
以上の全体構成を有する光源装置1は、光源ランプ2の通常点灯を開始させたらランプ点灯状態が安定状態に移行するまで(ランプ電圧が基準電圧に達するまで)待機し、光源ランプ2のパルス点灯を禁止する。そして、ランプ点灯状態が安定状態に達してから光源ランプ2のパルス点灯を許可し、安定状態で光源ランプ2のパルス点灯を開始させる。具体的にマイコン10は、電圧モニタ67からランプ電圧検出信号が出力されるまで待機し、ランプ電圧検出信号を検知したらパルス点灯制御用のランプ電流制御信号をパルス点灯制御回路68へ出力する。光源ランプ2が安定状態に達してからパルス点灯が開始されれば、安定状態に達する前にパルス点灯させた場合よりも光源ランプ2の電極に加わる負荷が抑えられ、電極劣化による光源ランプ2の短寿命化が緩和される。
【0031】
次に、図6を参照して、光源装置1の使用方法について説明する。
【0032】
先ず、使用者は、電源スイッチSWMをオンする(S1)。すると、外部AC電源に接続された電源ラインVから電源供給が開始され、AC/DC電源5からの定電圧Vmを受けてマイコン10が起動すると共に、スイッチング回路62が通常点灯用タイミングでスイッチング動作を開始する。スイッチング回路62のスイッチング動作により、絶縁トランス63の2次側には高周波交流電圧が発生する。マイコン10が起動してからランプスイッチSWLがオンされるまでの初期状態では、ランプ点灯要求信号、点灯状態信号、安定状態信号及びランプ電流制御信号がいずれも“L”となっており、ランプ点灯用電源回路6のスイッチ部材SWは開いている。
【0033】
次に、使用者は、ランプスイッチSWLをオンする(S3)。すると、マイコン10がランプ点灯要求信号を“L”から“H”に切り換え(S5)、このランプ点灯要求信号“H”により、スイッチ部材SWが閉じて光源ランプ2とランプ点灯用電源回路6が接続され、該ランプ点灯用電源回路6が起動する(S7)。これと同時に、ランプ点灯用電源回路6のイグナイタ起動回路66がイグナイタ65を起動させ、起動したイグナイタ65によって、光源ランプ2の放電電極間に絶縁破壊を生じさせる高電圧パルスが光源ランプ2の負極側に印加される。この高電圧パルス印加により、光源ランプ2の放電電極間に絶縁破壊が生じて、絶縁トランス63側から電流(ランプ電流Ir)が光源ランプ2の放電電極間を流れ、光源ランプ2の通常点灯が開始される(S9)。
【0034】
光源ランプ2が通常点灯を開始すると、ランプ電流Irの一部がランプ電流検出抵抗74を流れ、該ランプ電流検出抵抗74からマイコン10及びパルス点灯制御回路68に点灯状態信号“H”が出力される(S11)。また、光源ランプ2及びその周辺部の温度が上昇し、この温度上昇に伴って光源ランプ2のランプ電圧Vrも徐々に上昇する。光源ランプ2の通常点灯中、電圧モニタ67は、光源ランプ2のランプ電圧Vrをランプ電圧Vr’として常時検出する。そして、検出したランプ電圧Vr’と光源ランプ2の点灯状態が安定状態に達しているか否かを判断するための基準電圧Vrefとを比較し(S13)、ランプ電圧Vr’が基準電圧Vrefに達するまで待機する。(S13;N)。この待機中は、AND素子73の出力が“L”となり、トランジスタ75及びフォトカプラ76はオフ状態で保持され、マイコン10には何も出力されない。
【0035】
そして、ランプ電圧Vr’が基準電圧Vrefに達したら(S13;Y)、AND素子73の出力が“H”となり、トランジスタ75及びフォトカプラ76がオンして、該フォトカプラ76から、光源ランプ2が安定状態に達したことを示す安定状態信号がマイコン10へ出力される(S15)。マイコン10は、ランプ電圧検出信号を検知し(S17)、ランプ電流制御信号を出力する(S19)。ランプ電流制御信号は、D/A変換回路7にてアナログ信号に変換された後、ランプ点灯用電源回路6のパルス点灯制御回路68へ出力される。パルス点灯制御回路68は、点灯状態信号“H”を入力している状態でさらにランプ電流制御信号を入力すると、該ランプ電流制御信号に同期してスイッチング回路62のオン時間を長くさせる。これにより、スイッチング回路62は、通常点灯用タイミングよりもオン時間が長いパルス点灯用タイミングでスイッチング動作を行なう。このスイッチング動作により、ランプ電流Irが増減して光源ランプ2の点灯状態が通常点灯からパルス点灯に切り換わる(S21)。
【0036】
光源ランプ2のパルス点灯は、ランプスイッチSWLがオフされるまで続行される(S23;N)。使用者は、所望時間だけ光源ランプ2をパルス点灯させたら、ランプスイッチSWLをオフする。ランプスイッチSWLがオフされると(S23;Y)、マイコン10がランプ点灯要求信号を“H”から“L”に切り換える(S25)。ランプ点灯要求信号が“L”になると、スイッチ部材SWが開いて光源ランプ2とランプ点灯用電源回路6の間が開放され、光源ランプ2の放電が停止する(S27)。すなわち、光源ランプ2が消灯する。これにより、ランプ電流Irはランプ電流検出抵抗74を流れなくなり、点灯状態信号も“H”から“L”に切り換わる。また点灯状態信号が“L”になると、パルス点灯制御回路68がスイッチング回路62のスイッチング動作を開放し、スイッチング回路62は通常点灯用タイミングでスイッチング動作を継続する。
【0037】
以上のように本実施形態では、光源ランプ2の点灯状態が安定状態に移行した後に光源ランプ2のパルス点灯が開始されるので、パルス点灯時に光源ランプ2の電極に加わる負荷を最小限に抑えることができる。これにより、光源ランプ2の電極劣化が軽減され、光源ランプ2の寿命を延ばすことができる。また電極劣化が軽減されれば、光源ランプ2のランプ電圧が上昇する速度も抑えられるので、パルス点灯開始時にランプ電圧が急上昇して光源ランプ2を過電力入力状態にさせてしまう虞もなくなる。
【0038】
また本実施形態では、電圧モニタ67によって光源ランプ2のランプ電圧Vr’を常時検出し、検出したランプ電圧Vr’に基づき光源ランプ2の点灯状態が安定状態に達しているか否かを検知しているので、ランプ周辺部の温度やランプ電極の劣化具合などに応じて光源ランプ2が安定状態に達するまでの時間が変動しても、光源ランプ2が安定状態に達したことを確実に検知可能である。
【0039】
以上の本実施形態では、光源ランプ2の点灯状態が安定状態に達しているか否かを判断する閾値である基準電圧Vrefに、光源ランプ2の定格電圧を設定してあるが、定格電圧の8割ないし9割に相当する電圧を基準電圧Vrefとしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の光源装置によれば、光源ランプの通常点灯を開始させたらランプ点灯状態が安定状態に移行するまで光源ランプのパルス点灯動作を禁止して、安定状態に達してから光源ランプのパルス点灯動作を許容するので、光源ランプのパルス点灯動作は必ず安定状態で開始される。これにより、パルス点灯時に光源ランプの電極に加わる負荷を最小限に抑えることができる。つまり、光源ランプの電極劣化が抑えられ、該光源ランプの寿命が延びると共に、光源ランプが過電力入力状態になりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光源装置の主要構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す光源ランプを示す模式図である。
【図3】図1に示すランプ点灯用電源回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図4】光源ランプを通常点灯させている場合のタイミングチャートであり、(a)ランプ電流制御信号、(b)スイッチング回路のスイッチング動作、(c)光源ランプの光量(ランプ電流)をそれぞれ示している。
【図5】光源ランプをパルス点灯させている場合のタイミングチャートであり、(a)ランプ電流制御信号、(b)スイッチング回路のスイッチング動作、(c)光源ランプの光量(ランプ電流)をそれぞれ示している。
【図6】図1に示す光源装置の点灯動作の流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 光源装置
2 光源ランプ
5 AC/DC電源
6 ランプ点灯用電源回路
7 D/A変換回路
10 マイコン
61 整流平滑回路
62 スイッチング回路
63 絶縁トランス
65 イグナイタ
66 イグナイタ起動回路
67 電圧モニタ
68 パルス点灯制御回路
70 分圧器
71 コンパレータ
72 基準電源
73 AND素子
74 ランプ電流検出抵抗
75 トランジスタ
76 フォトカプラ

Claims (3)

  1. 光源ランプと、
    この光源ランプを点灯及び消灯させる点灯制御手段と、
    前記光源ランプのランプ電圧を検出する電圧検出手段とを備え、
    前記点灯制御手段は、前記光源ランプを点灯させてから前記ランプ電圧が所定電圧に達するまでは前記光源ランプのパルス点灯動作を禁止して、前記ランプ電圧が所定電圧に達したときに前記光源ランプのパルス点灯動作を許容することを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置において、前記光源ランプのパルス点灯を開始させる所定電圧は、前記光源ランプの放電が安定状態にあるときのランプ電圧である光源装置。
  3. 請求項1記載の光源装置において、前記光源ランプのパルス点灯を開始させる所定電圧は、前記光源ランプの定格電圧である光源装置。
JP2003134154A 2003-05-13 2003-05-13 光源装置 Withdrawn JP2004342353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003134154A JP2004342353A (ja) 2003-05-13 2003-05-13 光源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003134154A JP2004342353A (ja) 2003-05-13 2003-05-13 光源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004342353A true JP2004342353A (ja) 2004-12-02

Family

ID=33524796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003134154A Withdrawn JP2004342353A (ja) 2003-05-13 2003-05-13 光源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004342353A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123871A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Ushio Inc 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123871A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Ushio Inc 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
KR101169119B1 (ko) 2006-11-14 2012-07-26 우시오덴키 가부시키가이샤 방전 램프 점등 장치 및 프로젝터

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008507821A (ja) 動作モード間のスムースな遷移を提供するランプドライバのための制御ユニット
US20100039039A1 (en) High pressure discharge lamp lighting device and luminaire
KR830002716B1 (ko) 조명 장치
US6011361A (en) Buck converter switching scheme
TWI280819B (en) Light source device and power supply thereof
JP2004342353A (ja) 光源装置
US6294880B1 (en) Protection device in a hid lamp ignition circuit
JP2004119164A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP4447239B2 (ja) 光源装置
JP4147095B2 (ja) 光源装置
JP2004342352A (ja) 光源装置
JP4590991B2 (ja) 放電灯点灯装置及び照明装置
JP2007234540A (ja) 高圧放電灯点灯装置及び照明装置
JP4460106B2 (ja) 高圧放電ランプの点灯方法
JP2001085185A (ja) 高圧放電ランプ点灯装置
US6515432B2 (en) Circuit device
JP4300805B2 (ja) 放電ランプ点灯装置,光源装置及び投射型表示装置
JP2010009858A (ja) 無電極放電灯点灯装置および照明器具
JP3846622B2 (ja) 点灯装置および照明装置
JP2005005185A (ja) 高圧放電灯点灯装置及び照明装置
JP2705010B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4899967B2 (ja) 放電灯点灯装置、照明器具及び照明システム
JP2000243583A (ja) 点灯装置および電気機器
JPH11162684A (ja) 放電灯点灯装置および画像表示装置
EP1829431A1 (en) Hf gas discharge lamp circuit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060410

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20070625

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20090529

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761