JP2004342179A - 情報処理装置、再生装置及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通信手段と、前記通信手段を介して取得した、コンテンツの再生を停止した際の状態を記述するデータをユーザIDごとに記憶する第1の記憶手段とを有する情報処理装置である。本情報処理装置によると、ユーザIDによりユーザの同一性が確認され、データによってコンテンツの再生を停止した際の状態が確認できる。よって、再生を停止したコンテンツをその途中から提供できる。第1の記憶手段には、ユーザIDごとに、コンテンツに係るプレイリストと、該プレイリスト中の再生を停止した項目及び時間を特定する履歴ファイルを含むデータを記憶していることが望ましい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザがある場所で聴いていた音楽や観ていた映像を、移動した場所でも引き続いて利用できるようにする技術に関する。より詳細には、例えばユーザが自宅のパソコン等を利用して聴いていた曲を、車のオーディオ装置で引き続いて聴取できるようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車載オーディオ装置ではCDから音楽を再生中にエンジンが切られた場合にはその停止された状態を記憶しておき、次にエンジンが始動されたときにその停止部分から再生が行なえる機能を備えたものがある。このような機能を備えていれば、ユーザは既に聴いた曲を繰り返すことなく、停止した部分から再生して曲を聴けるので便利である。
【0003】
上記のように再生を停止した部分を記憶しておき、再生を再開するという技術に関しては、例えば特許文献1に記載がある。この特許文献1ではMP3プレーヤ等のオーディオ装置で、オーディオ情報の停止アドレスを記憶しておき、これを基準にして再スタートさせる位置を選択できるスイッチが設けられている。このオーディオ装置では、停止位置を基準にしてユーザが希望する前後の曲を再生できるので便利である。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−296897号 公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ユーザが自宅のステレオで聞いていたCDを、車に持ち込み車載オーディオ装置で再生するという場合には、使用する装置が変わるので前述した停止部分から再生させる技術は利用できない。よって、ユーザはもう一度CDの最初から再生するか、或いは手動で所望の曲を設定するという動作を行なうことが必要となる。このような問題は、車載オーディオ装置で聞いていた曲を車を降りた後に家でも引き続き聞きたいという場合も同様に発生する。また、近年、ストリーミング技術を用いて音楽や映像が配信され、多くのユーザが利用するようになっている。このストリーミング配信を利用して音楽や映像等を鑑賞していたときに、再生を停止した場合にも同様の問題がある。
【0006】
したがって、本発明は上記課題を解決して、ユーザがコンテンツの再生を途中で停止した場合に、後にそのコンテンツを引き続いて利用できるようにした方法、並びにこれに採用される情報処理装置及び再生装置を提供することを主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、通信手段と、前記通信手段を介して取得した、コンテンツの再生を停止した際の状態を記述するデータをユーザIDごとに記憶する第1の記憶手段とを有する情報処理装置を用いて達成できる。本発明によると、ユーザIDによりユーザの同一性が確認され、データによってコンテンツの再生を停止した際の状態が確認できる。よって、本情報処理装置によると、再生を停止したコンテンツをその途中から提供できる。前記第1の記憶手段は、ユーザIDごとに、コンテンツに係るプレイリストと、該プレイリスト中の再生を停止した項目及び時間を特定する履歴ファイルを含むデータとして記憶していることが望ましい。また、前記情報処理装置は、ストリーミング配信で提供される前記コンテンツを記憶する第2の記憶手段を有していることが好ましい。
【0008】
また、前記コンテンツは、ストリーミング配信で提供されたものであり、前記情報処理装置は前記通信手段を介して前記データを要求する信号を受けると、当該コンテンツの途中からストリーミング配信する制御手段を備えていることが好ましい。そして、前記再生が停止されたコンテンツは、前記情報処理装置の外部に記憶されたものであり、前記情報処理装置は前記通信手段を介して前記データを要求する信号を受けると、当該コンテンツの途中からストリーミング配信する制御手段を有してもよい。前記データは、前記通信手段を介して外部から受信することができる。
【0009】
また、上記目的は、通信手段と、コンテンツを再生する再生手段と、コンテンツの再生が停止された時に、当該コンテンツの再生を停止した際の状態を記述すると共にユーザIDを含んだデータを、前記通信手段を介して外部の情報処理装置に送信する制御を行う制御手段とを有する再生装置を用いて達成される。本発明では、制御手段がコンテンツの再生を停止した際の状態及びユーザIDを含んだデータを外部の情報処理装置に送信するので、この情報処理装置から停止した部分に続くコンテンツを取得できる。前記再生装置は更に、前記通信手段を介してストリーミング配信されたコンテンツを格納する格納手段を有していることが望ましい。
【0010】
また、上記目的は、通信手段と、コンテンツを再生する再生手段と、当該コンテンツの再生を停止した際の状態を記述すると共にユーザIDを含んだデータを、前記通信手段を介して外部の情報処理装置から受信し、当該データに基づき前記通信手段を介して前記外部の情報処理装置に当該コンテンツのストリーミング配信を要求する制御を行う制御手段とを有する再生装置を用いても達成される。本発明では、制御手段がコンテンツの再生を停止した際の状態及びユーザIDを含んだデータを外部の情報処理装置から受信し、このデータに基づいて情報処理装置に当該コンテンツのストリーミング配信を要求するので、停止した部分に続くコンテンツを取得できる。
【0011】
さらに、本発明には、ユーザID及びコンテンツに係るプレイリストと該プレイリスト中の再生を停止したコンテンツに関する履歴ファイルを含むデータを、通信手段を介して情報処理装置と再生装置とで送受信可能とし、前記再生装置から前記通信手段を介して前記データの送信を受けると、前記情報処理装置が前記履歴ファイルに基づいてコンテンツの途中から送信を行なう通信方法を含めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明に第1の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る情報処理装置の一例としてのセンターサーバ、並びに再生装置の一例としてのオーディオ装置及びパーソナルコンピュータ(以下、パソコン)を含んで構築された通信システムの概要例を示した図である。センターサーバ10は、通信部11、ストリーミング部12、パーソナルラストデータ記憶部13及び制御部14を含んでいる。
【0013】
通信部11は後述する車載オーディオ装置やパソコン等の外部にある再生装置とデータの送受信を行なう通信手段である。ストリーミング部12は、複数のクライアント(再生装置)に対して音楽や映像のコンテンツをリアルタイムでストリーミング配信する。この配信は上記通信部11を介して行なわれる。なお、図1では、センターサーバ10がストリーミングサーバを兼ねている場合を例示している。点線で示すようにストリーミングサーバ19をセンターサーバ10の外部に設け、通信部11を介して接続した構成としてもよい。この場合にはセンターサーバ10からストリーミング部12を省略できるが、ストリーミングサーバ19により配信されたコンテンツをクライアントに配信するまで記憶する記憶部16が設けられる。上記パーソナルラストデータ記憶部13が第1の記憶手段、記憶部16が第2の記憶手段となる。
【0014】
パーソナルラストデータ記憶部13は、図2に例示するようなパーソナルラストデータ15を記憶する。パーソナルラストデータ15は、図2に示すように、ユーザID、プレイリスト及びプレイリスト中のコンテンツが再生を途中で停止されたときにその状態を特定するための履歴ファイルが含まれている。本例では、この履歴ファイルに再生途中項目(曲)の番号(図2ではNo.3の曲)及び再生された時間(この場合は124秒)が含まれている。ユーザIDは、電子機器の所有者に対して付与される識別番号である。あるユーザが異なる電子機器、例えばオーディオ装置とパソコンを所有している場合、所有者が同一であるので1つのユーザIDが用いられる。図1に戻って説明すると、上記パーソナルラストデータ15は、パソコン等がセンターサーバ10からストリーミング配信を受けており、これを停止したときにそのパソコン等がパーソナルラストデータ15を作成して送信する。そして、この送信を受けたセンターサーバ10は、パーソナルラストデータ記憶部13に順次、パーソナルラストデータ15を記憶する。
【0015】
上記通信部11、ストリーミング部12及びパーソナルラストデータ記憶部13は、制御部14により全体的にコントロールされている。この制御部14は、例えばCPUを中心としたマイクロコンピュータにより実現されている。制御部14は、ストリーミング配信に関して、外部から要求があったときには通信部11を介してリアルタイムで要求に応じたコンテンツを配信する。また、登録要求のある新しいパーソナルラストデータ15を受信した場合にはそのデータをパーソナルラストデータ記憶部13に記憶して管理する。さらに、パーソナルラストデータ15に基づいた、コンテンツの配信要求があるときにはこれに対応する制御を実行する。この制御の詳細な内容については後述する。
【0016】
図1に示すように、センターサーバ10は通信部11を介して、ユーザの自宅にあるパソコン(PC)や車載オーディオ装置(AD)と接続されている。これらパソコンとオーディオ装置は、本発明における再生装置の一形態を例示したものである。再生装置としては、他にオーディオ機能を備えたナビゲーション装置やPDA等を含むが、ここでは説明を簡略化するためにパソコンと車載オーディオ装置を例示し、音楽のコンテンツを扱う場合について説明する。
【0017】
図3は、再生装置としてのパソコン及び車載オーディオ装置に含まれる共通の構成を示したブロック図である。パソコン及び車載オーディオ装置は異なる電子機器でありそれぞれが特有の機能を備えているが、この図3では本実施形態で利用される再生装置として共通の構成を示す。再生装置20は、通信部21、再生部22、出力部23、記憶部24、操作部25及び制御部26を含んでいる。
【0018】
通信部21はセンターサーバ10との通信を行なう通信手段である。この通信部を介して、再生装置20からパーソナルラストデータ15が送信され、またこのパーソナルラストデータ15に基づいてセンターサーバ10から送信されるデータを受信する。再生部22はセンターサーバ10から送信されたコンテンツを再生するプレーヤである。この再生部22には、CDドライバ、DVDドライバ、HDDドライバを含めることができ、CD、DVD等に格納されているコンテンツを再生できる。この再生部22には出力部23が接続されている。この出力部23には音声出力を行なうスピーカや映像出力を行なうディスプレイを含む。
【0019】
また、再生装置20は通信手段を介してセンターサーバ10から送信されるパーソナルラストデータ15やストリーミング配信されたコンテンツを格納する手段として記憶部24を備えている。また、この記憶部24には制御部が実行する種々のデータやプログラムを記憶するROM、RAM等を含めることができる。この記憶部24に格納されているコンテンツのデータに基づいて再生部22がコンテンツを再生する。操作部25は、ユーザによる指示を入力するためのスイッチやリモコンである。この操作部25の操作に基づいて、ユーザによりコンテンツの再生や再生の停止が実行され、この操作は制御部26によって確認される。
【0020】
制御部26は、操作部25の操作に基づいて、上記通信部21、再生部22、記憶部24を全体として制御する。この制御部26はCPUを中心としたコンピュータにより実現される。特に、本実施形態における制御部26は、センターサーバ10からストリーミング配信されていたコンテンツの再生が停止された時に、センターサーバ10へ当該コンテンツの再生を停止した際のパーソナルラストデータを作成して送信し、また、このパーソナルラストデータに基づいて当該コンテンツのストリーミング配信を要求する等の制御を実行する。この制御部26によるより詳細な制御の内容については後述する。
【0021】
図4及び図5は、図1の下段で示すようにユーザが自宅のパソコンPCでメインサーバからストリーミング配信を受けて音楽を聴取している途中でこれを停止し、自動車に移動して車載オーディオ装置ADで聴取を継続させる場合のフローチャート例を示している。図4は、自宅のパソコンの制御部26により実行されるフローチャート並びにこれに対応したセンターサーバ10の制御部14により実行されるフローチャートを示している。また、図5は、車載オーディオ装置の制御部26により実行されるフローチャート並びにこれに対応したセンターサーバ10の制御部14により実行されるフローチャートを示している。各図とも左は再生装置側の制御部26により実行されるフローチャート、右はこれに応じてセンターサーバ10の制御部14により実行されるフローチャートである。なお、図3で示した再生装置にはパソコン及びオーディオ装置が含まれている。これらのいずれに関する説明かを区別するため、パソコン側にはPC,オーディオ装置にはADを付して以下の説明を行う。
【0022】
図4で先ず左側のフローチャートを説明する。制御部PC25はセンターサーバ10からのストリーミング配信中に、ユーザが操作部PC26を操作して配信を停止したことを確認すると(S11)、図2に示したパーソナルラストデータ15を作成してセンターサーバ10に送信する(S12)。先に説明したように、このパーソナルラストデータ15には、ユーザID、プレイリスト及びプレイリスト中の停止状態を特定するための履歴ファイルが含まれているデータである。なお、制御部PC25によって実行される上記処理は、ユーザに確認を取ってから実行するようにしても良いし、或いはユーザに意識させることなく自動で実行するようにしてもよい。制御部PC25がこのように実行するプログラムは上記記憶部24に格納される。
【0023】
続いて右側のフローチャートを説明する。センターサーバ10側では、作成されたパーソナルラストデータ15の受信を確認すると(S101)、このパーソナルラストデータ15をパーソナルラストデータ記憶部13に記憶する(S102)。図4による処理はこのように、センターサーバ10側のパーソナルラストデータ記憶部13にパーソナルラストデータ15を記憶させた状態で完了する。
【0024】
図5は、車載オーディオ装置側の制御部AD25により実行されるフローチャートを左に、これに応じセンターサーバ10の制御部14により実行されるフローチャートを右に示している。先ず、左のフローチャートから説明する。制御部AD25は本フローチャートを起動する条件としてエンジンの始動を確認している(S15)。なお、この起動条件はオーディオ装置の電源投入を確認したとき等としてもよい。このステップ15でエンジン始動を確認すると、メインサーバ10に対してパーソナルラストデータ15の送信要求が行なわれる(S16)。メインサーバ10から記録されているパーソナルラストデータ15が送信されと、制御部AD25はこれを取得して、記憶部24に記憶する(S17)。なお、制御部AD25によって実行される上記処理についても、ユーザに確認を取ってから実行するようにしても良いし、或いはユーザに意識させることなく自動で実行するようにしてもよい。制御部AD25が実行するこの種のプログラムも上記記憶部24に格納される。
【0025】
制御部AD25は記憶部24に格納したパーソナルラストデータ15基づいて、メインサーバ10にストリーミング配信の要求を行なう(S18)。前述したようにパーソナルラストデータ15には、プレイリストと共にプレイリスト中のコンテンツで再生を途中で停止した履歴ファイルが含まれている。メインサーバ10はこの要求に応じてコンテンツの途中からストリーミング配信を行なうので、車載オーディオ装置側ではコンテンツを停止した所から受信して、再生部22で再生される(S19)。よって、ユーザは自宅で途中まで聴いたコンテンツを車載オーディオ装置で引き続いて聴取できることになる。
【0026】
図5の右側に示すセンターサーバ10側のフローチャートを説明する。センターサーバ10の制御部14は、パーソナルラストデータ15の要求を受けると(S105)、パーソナルラストデータ記憶部13に記憶されているかの確認を行なって(S106)、パーソナルラストデータ15があるときにはこれを送信する(S107)。続いて、オーディオ装置側からパーソナルラストデータ15に基づいた配信要求があると(S108)、パーソナルラストデータ15中の履歴ファイルを参照して停止されたコンテンツの途中からストリーミング配信を行なって処理を終了する(S109)。
【0027】
上述した第1の実施形態によると、ストリーミング配信を利用し自宅のパソコン(再生装置)で音楽を聴いていたユーザが、場所を移動して車載オーディオ装置(他の再生装)で引き続いて同じコンテンツを利用できるようになる。上記の説明では、自宅のパソコンから車載オーディオ装置に移動した場合を例に取って説明したが、これとは逆の場合についても同様である。また、この実施形態ではユーザが音楽のコンテンツを利用した場合を説明したが、映像のコンテンツの場合も同様に実現できる。この場合には車載オーディオ装置に変えて、映像を出力できるディスプレイを備えたナビゲーション装置や車載TVユニット等が再生装置として採用される。また、停止したコンテンツを再生する再生装置は必ず、他の装置である必要はない。例えば上記第1の実施形態に関連した変形例では、自宅のパソコンでコンテンツの配信を中止し、その後にパソコンでコンテンツの続きの配信を受けるようにしてもよい。
【0028】
(第2の実施形態)
図6は、図1と同様に、センターサーバ、並びにオーディオ装置及びパーソナルコンピュータを含んで構築された第2実施形態の通信システムの概要を示した図である。この図6で示す通信システムに含まれるハード構成は図1と同様である。この第2実施形態は、ユーザが自宅のパソコンを使用して音楽を聴いていた点は同じであるが、ストリーミング配信によるコンテンツではなく、CDやMP3ファイルを書き込んだCD−R/RW等に記録されているコンテンツを利用していた場合を想定したものである。すなわち、自宅のパソコンで聴いていたCD等のコンテンツを、車載オーディオ装置で引き続き聴取可能にしたのが本実施形態である。
【0029】
本実施形態の場合、自宅のパソコンの制御部PC25により実行される処理が第1の実施形態と異なるが他の処理は第1の実施形態で説明した処理と同様となる。この処理でのフローチャートを参照して説明する。図7は、自宅のパソコンの制御部PC25により実行されるフローチャート並びにこれに対応したセンターサーバ10の制御部14により実行されるフローチャートを示している。図7左側のフローチャートで、制御部PC25はCDやMP3ファイルを再生中に停止操作がなされたかを監視している(S21)。このステップ21で、停止操作があったことが確認されると、CDやMP3ファイルに含まれるコンテンツを取得して図2に示したパーソナルラストデータ15を作成する(S22)。そして、このパーソナルラストデータ15をセンターサーバ10へ送信する(S23)。この図7右のセンターサーバ10側のフローチャート及びこれ以後の処理は第1の実施形態の場合と同様となる。
【0030】
本実施形態によると自宅のパソコンで聞いていた音楽を引き続いて、車載のオーディオ装置で楽しむことができる。本実施形態では、ユーザが音楽コンテンツを利用した場合を説明したがこのような形態に限らない。例えば、ユーザがDVD等で映像を見て途中で中断した場合に、この続きの映像を車のナビゲーション装置で引き続いて楽しむという形態での実現が可能である。
【0031】
上記実施形態では、情報処理装置としてセンターサーバを例示し、再生装置としてパソコンおよび車載オーディオ装置を例示した。しかし、本発明はこのような組み合わせに限らない。例えば車両に搭載したオーディオ装置やナビゲーション装置を情報処理装置として機能させてもよく、さらに他の車載オーディオ装置を再生装置とすれば車車間でコンテンツの送受信が行なえるシステムが構築される。また、個人により携帯されるPDA等を再生装置としてもよい。また、本発明で言うコンテンツは音楽、映像に係るものに限定されるものではなく、例えばインターネットのWebページも含む広い概念である。
【0032】
また、特にコンテンツが映画等の画像であるという場合には、再生を停止した所からコンテンツを再開することが好ましい。しかし、音楽の場合にはその曲の最初から、或いは次の曲の最初から再開して欲しいというユーザもある。この場合には、センターサーバ10へ送信するパーソナルラストデータ15を作成するときに、停止した曲の最初或いは次の曲から再生を開始できるようにした履歴ファイルを作成すればよい。
【0033】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが再生を停止したコンテンツを後に、引き続いて楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る通信システムの概要を示した図である。
【図2】パーソナルラストデータを例示した図である。
【図3】第1実施形態の再生装置に含まれる構成を示したブロック図である。
【図4】第1実施形態のパソコンの制御部により実行されるフローチャートを示している。
【図5】第1実施形態の車載オーディオ装置の制御部により実行されるフローチャートを示している。
【図6】第2実施形態に係る通信システムの概要を示した図である。
【図7】第2実施形態のパソコンの制御部により実行されるフローチャートを示している。
【符号の説明】
10 センターサーバ(情報処理装置)
11 通信部
12 ストリーミング部
13 パーソナルラストデータ記憶部
14 制御部
15 パーソナルラストデータ
20 再生装置
21 通信部
22 再生部
23 出力部
24 記憶部
25 操作部
26 制御部
Claims (12)
- 通信手段と、前記通信手段を介して取得した、コンテンツの再生を停止した際の状態を記述するデータを、ユーザIDごとに記憶する第1の記憶手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
- 前記第1の記憶手段は、ユーザIDごとに、コンテンツに係るプレイリストと、該プレイリスト中の再生を停止した項目及び時間を特定する履歴ファイルを含むデータを記憶することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、ストリーミング配信で提供される前記コンテンツを記憶する第2の記憶手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記コンテンツは、ストリーミング配信で提供されたものであり、前記情報処理装置は前記通信手段を介して前記データを要求する信号を受けると、当該コンテンツの途中からストリーミング配信する制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記再生が停止されたコンテンツは、前記情報処理装置の外部に記憶されたものであり、前記情報処理装置は前記通信手段を介して前記データを要求する信号を受けると、当該コンテンツの途中からストリーミング配信する制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記データは、前記通信手段を介して外部から受信したものであることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 通信手段と、コンテンツを再生する再生手段と、コンテンツの再生が停止された時に、当該コンテンツの再生を停止した際の状態を記述すると共にユーザIDを含んだデータを、前記通信手段を介して外部の情報処理装置に送信する制御を行う制御手段とを有することを特徴とする再生装置。
- 前記再生装置は更に、前記通信手段を介してストリーミング配信されたコンテンツを格納する格納手段を有することを特徴とする請求項7記載の再生装置。
- 通信手段と、コンテンツを再生する再生手段と、当該コンテンツの再生を停止した際の状態を記述すると共にユーザIDを含んだデータを、前記通信手段を介して外部の情報処理装置から受信し、当該データに基づき前記通信手段を介して前記外部の情報処理装置に当該コンテンツのストリーミング配信を要求する制御を行う制御手段とを有することを特徴とする再生装置。
- ユーザID及びコンテンツに係るプレイリストと該プレイリスト中の再生を停止したコンテンツに関する履歴ファイルを含むデータを、通信手段を介して情報処理装置と再生装置とで送受信可能とし、
前記再生装置から前記通信手段を介して前記データの送信を受けると、前記情報処理装置が前記履歴ファイルに基づいてコンテンツの途中から送信を行なうことを特徴とする通信方法。 - 前記コンテンツは、ストリーミング配信で提供されたものであることを特徴とする請求項10記載の通信方法。
- コンピュータに
コンテンツの再生が停止された時に、当該コンテンツの再生を停止した際の状態を記述すると共にユーザIDを含んだデータを外部の情報処理装置に送信する手順と、
前記情報処理装置から前記データを取得する手順と、
前記データに基づいて前記情報処理装置から再生を停止した前記コンテンツを取得して、再生する手順とを実行させることを特徴としたプログラム。
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