JP2004336909A - 多機能ステップモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカー機能と振動機能を有する、スピーカー付振動ステップモータを提供することにある。
【解決手段】2極扁平ステップモータと、該2極の扁平ステータとギャップ部を介して磁気結合しディテントトルクによって静止する2極の永久磁石から成るロータと、該2極の扁平ステータと磁気結合する駆動コイルから構成されるステップモータに、音声用に最適な構造のボイスコイル15と振動板150を設けることによって、スピーカー機能を付与することを可能にすることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、多機能ステップモータに関し、詳しくは2極の扁平ステータ、2極の永久磁石からなるロータと駆動コイルから成る多機能ステップモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、電磁型の超小型スピーカーが携帯電話等の携帯電子機器の受話器あるいはメロディーの発生器において、音声を発生するためによく使われている。また、回転軸に偏心重りを取り付けた超小型ブラシ付直流モータが振動を発生するための主流となっている。一方、このような市場状況において、最近、部品点数を減らし、携帯電子機器の小型化や部品コストを削減するために、従来の電磁型の超小型スピーカーに振動機能を付加した振動機能付スピーカーなる多機能電子部品の提案が相次いでなられている。そこで、まず、多機能電子部品の従来の技術として前記振動アラーム機能付スピーカーを例にとって説明し、次に、本出願人発明の特許3258125号公報の単機能の振動ステップモータの従来の技術を説明する。
【0003】
従来の振動機能付スピーカーは、例えば、特開2000−334377号公報に開示されており、図7に従来の振動機能付スピーカーの断面図を示す。該従来の振動機能付スピーカー70は、動電型スピーカー構造を有し、ハウジングを兼ねたヨーク75と厚み方向に着磁された永久磁石74とプレート76から構成される磁気回路のギャップ部75aに配置され、ボビン79上に巻き回された円筒形状のボイスコイル73と、該ボビン79が固定された振動体71と、前記ヨーク75に設けられ、前記ボイスコイル73の気室75dにつながる通気孔75bと75cを有しており、前記ボイスコイル73に音声信号電圧を印加し、音声信号電流を供給することによって、ボイスコイル73を駆動し、前記振動体71を振動させることによって、音声を発生するスピーカーである。従来のスピーカーと異なる点は、前記振動体71がヨーク75に直接固定されるのではなく、ボビン79に取り付けたダンパ77を介してヨーク75に固定されていることである。次に、振動を発生する方法を説明する。
【0004】
つまり、前記ボイスコイル73に音声信号電圧より低い周波数の振動信号電圧を印加し、振動信号電流を供給することによって、ボイスコイル73は駆動され、該ボイスコイル73のボビン79上に設けられた円環状平坦部78も駆動されて、ヨーク75に固定されている衝突部72に衝突し、振動機能付スピーカー70は振動を発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記の振動機能付スピーカー70は、ボイスコイル73を駆動する駆動力または振動力について原理的問題を有している。それは、以下に説明するようである。つまり、振動力は次の数1によって求められる。
【0006】
【数1】
Figure 2004336909
【0007】
数1において、ボイスコイル73の振動力Fは、該ボイスコイル73のコイル素片Δlに働く振動力ΔFの該ボイスコイル73の円周に沿った和で表され、コイル素片Δlとこのコイル素片Δlでのギャップ部75aの磁束密度Bのなす角は図7に示すように90度で、磁束密度Bは該ボイスコイル73の円周上で一定であるから、結局、前記ボイスコイル73に働く振動力Fは、該ボイスコイル73に供給される振動信号電流Iと前記ギャップ部75aのボイスコイル長lと該ギャップ部75aの磁束密度Bの積で表される。なお、数1で表される振動力は前記ボイスコイル73を音声を発生させるために振動させ、振動機能付スピーカー70をスピーカーとして動作させるために、該ボイスコイル73に音声信号電圧を印加し、音声信号電流を供給する場合にも適用できる。
【0008】
ここで、ボイスコイル73の振動力Fを見積もってみる。振動信号電流Iとして、100mA、ギャップ部75aのボイスコイル長lとして、2m、ギャップ部75aの磁束密度Bとして、5000G(Wb/m)とすると、Fは、0.1N(約10gf)と見積もられる。一方、携帯電話等に使われている、従来のブラシ付直流モータが発生する振動力、つまり、ロータ軸に取り付けた偏心重りに働く遠心力は、一般的に、50〜100gfであり、見積もりにおいて、振動力Fはブラシ付直流モータの振動力に比べ小さすぎるが、また、実際においても、振動機能付スピーカーの振動は振動として感じにくいという問題があった。ところで、振動力Fをブラシ付直流モータ並みにするには、振動信号電流Iとして、500mA〜1Aが必要であると見積もられるが、これでは消費電流が大きすぎて、携帯電子機器では使えないという問題があった。
【0009】
次に、振動機能のみを有する単機能の振動ステップモータの従来の技術について説明する。
【0010】
図3に従来の振動ステップモータの平面図(a)とC−C断面図(b)を示す。従来の振動ステップモータ30は、扁平ステータ31と該扁平ステータ31とギャップ部31aを介して磁気結合し、ディテントトルクによって静止する永久磁石32aから成るロータ32と該扁平ステータ31に磁気結合する、コイル巻心33aに巻き回されたコイル33bから成る駆動コイル33から構成され、ロータ軸32bには偏心重り34が取り付けられており、該振動ステップモータ30を高速に回転させることによって振動を発生させることができる。高速回転時の消費電流は20mAほどで、約100gfの振動力が発生するので、消費電流、振動力ともに実用上十分である。なお、該振動ステップモータ30を高速回転させる駆動方法は本出願人発明の特許3258125公報に詳しく説明されているのでその説明は省略する。
【0011】
次に、前記振動ステップモータ30のディテントトルクの発生方法を説明する。該振動ステップモータ30は、前記扁平ステータ31のロータ32に対向するロータ穴部310の略半円形状の段差部31bと31cをお互いに該扁平ステータ31のスリット部31dと31e方向にずらせることにより、ディテントトルクを発生させ、図3の平面図(a)に示す、スリット部31dと31e方向から約45度の線分M3−M3方向に磁気安定点を有し、ロータ32を永久磁石32aの磁極N、Sが線分M3―M3方向になるように静止させる。
【0012】
同様に、図4に従来の他の振動ステップモータの平面図(a)とD−D断面図(b)を示す。従来の他の振動ステップモータ40では、ロータ32に対向する扁平ステータ41のロータ穴部410が図3に示す振動ステップモータ30のロータ穴部310とだけ異なるので、ロータ穴部410のみを説明する。該ロータ穴部410は、図3に示す振動ステップモータ30のロータ穴部310の略半円形状の段差部31bと31cに替わって、ノッチ41bと41cを有する真円形状をしており、振動ステップモータ40は、振動ステップモータ30の線分M3−M3方向とほぼ同方向の線分M4−M4方向に磁気安定点を有し、ロータ32を永久磁石32aの磁極N、Sが線分M4―M4方向になるように静止させる。
【0013】
本発明は、上記の従来の振動モータ機能付スピーカーの振動力と消費電流の問題を解決するために、前記振動ステップモータ構造にスピーカー機能を付与したスピーカー機能付振動ステップモータを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題を達成するために、本発明は以下の構成を有している。2極の扁平ステータと該2極の扁平ステータのギャップを介して磁気結合し、ディテントトルクによって静止する2極の永久磁石を有し、該2極の扁平ステータと磁気結合するコイルから構成されるステップモータにおいて、該ステップモータは前記ギャップ部にボイスコイルを有することにより、スピーカーとしての機能を有することを特徴とする。
【0015】
【実施の形態】
以下、多機能ステップモータにおいて、スピーカー機能付振動ステップモータを例にとり、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
【0016】
図1に本発明の第1のスピーカー機能付ステップモータの平面図(a)とA−A断面図(b)を示す。本発明のスピーカー付振動ステップモータ10は扁平ステータ11と該扁平ステータ11とギャップ部11aを介して磁気結合し、ディテントトルクによって静止する2極の永久磁石12aから成るロータ12と前記扁平ステータ11に磁気結合する2個の駆動コイル131、132とボイスコイル15と円板形状の振動板150から構成されている。なお、図1(a)の平面図において、図が煩雑で見にくくなるのをさけるために、ハウジング19、ベース191と気密板192は省略してある。次に、各構成部品について詳細に説明する。
【0017】
ロータ軸12bには偏心重り14が取り付けられており、扁平ステータ11上には、スピーカー付振動ステップモータ10を駆動するためのドライバIC18が実装されている回路基板16が設けられ、該回路基板16にはドライバIC用の電源端子16a、16bとモータ起動と停止信号の入力端子であるMON端子17(電源端子16aへの電源の投入時にステップモータを起動させるシステムにすることによって、MON端子17を省くこともできる。)と図5で説明するボイスコイル15のボイスコイル端子15aが接続されるボイスコイル接続端子15bと15cが設けられている。
【0018】
駆動コイル131、132はそれぞれコイル巻心131a、132aにコイル131b、132bを巻き回すことによって作製されており、ロータ軸12bを通りA−A断面に垂直な面に対して対称な位置に配置されている。駆動コイルは1個でも可能であるが、2個の駆動コイル131と132に分割することによって、駆動コイル131と132は薄くなるので、スピーカー付振動ステップモータ10を薄型化することができる。次に、本発明のスピーカー付振動ステップモータ10の動作を説明する。
【0019】
振動ステップモータとして動作させるために、該ステップモータを高速で回転させる(1分間当たりの回転10000rpm程度)には、本出願人発明の特許3258125公報に開示されている技術を使うことができ、MON端子17に印加する電圧をHレベルにすると、スピーカー付振動ステップモータ10は起動して高速回転し、図3または図4に示す従来の振動ステップモータ30または40と同様に、高速回転時の消費電流は20mAほどで約100gfの振動力が発生できる。
【0020】
次に、MON端子17に印加する電圧をLレベルにすると停止し、ロータ12はディテントトルクにより、ロータ12は永久磁石12aの磁極N、Sの方向が線分M1−M1となるように静止する。該ロータ12の静止時に、ボイスコイル接続端子15b、15cに音声電圧を印加すると、ボイスコイル15には音声電流が供給され、ボイスコイル15は駆動され、振動板15は振動し、音声を発生して、本発明のスピーカー付振動ステップモータ10はスピーカーとしても機能する。
【0021】
図2に本発明の第2のスピーカー付振動ステップモータの平面図(a)とB−B断面図(b)を示す。本発明のスピーカー付振動ステップ20は、図1に示すスピーカー付振動ステップモータ10と扁平ステータ21の構造が異なるだけなので、扁平ステータ21のみ説明する。ディテントトルクを発生するための扁平ステータ21のロータ穴部210は2個のノッチ21b、21cと2個の狭部21d、21eを有している。本発明のスピーカー付振動ステップモータ20は、図1に示すスピーカー付振動ステップモータ10と同様にスピーカー機能と振動機能を有することができる。なお、図1(a)の平面図と同様に、図2(a)の平面図おいても、図が煩雑で見にくくなるのをさけるために、ハウジング19、ベース191と気密板192は省略してある。
【0022】
次に、ボイスコイルの構造について、詳しく説明する。図5は図1乃至図2に示した1個のボイスコイル15と永久磁石12aの拡大斜視図(図1あるいは図2において、振動板150側から見た斜視図である。)であり、2個のボイスコイル端子15aを有し、コイル端15bと15dの中間点15cとコイル端15eと15gの中間点15fを結ぶ線分L1−L1が、前記ロータ12がディテントトルクで静止した時の永久磁石12aのN、S磁極方向、つまり、M1−M1あるいはM2−M2方向に来るようにボイスコイル15を振動板15に固定することによって、ボイスコイル15に最大の駆動力を与えることができる。
【0023】
ここで、ボイスコイル端子15aに音声信号電圧が印加されたときの、ボイスコイル15に働く駆動力を説明する。ボイスコイル部51aのコイル素片Δlには、図5では時計方向の音声信号電流Iが流れ、各のコイル素片Δl1の磁束密度Bとボイスコイル部51aのコイル素片Δl1とは角度θをなすから、ボイスコイル部51aに働く駆動力F1は、該ボイスコイル部51aの各のコイル素片Δl1に働く駆動力ΔF1の和として、数2に示すように表される。
【0024】
【数2】
Figure 2004336909
【0025】
ここで、l1はボイスコイル部51aのボイスコイル長で、n1はボイスコイル部51aのコイル素片Δl1の個数である。
【0026】
同様に、前記ボイスコイル部51aのコイル素片Δl1に対応する、ロータ軸12bに関して180度の位置のボイスコイル部52aのコイル素片Δl2には、図5ではボイスコイル部51aとは逆方向である反時計方向の音声信号電流Iが流れ、各のコイル素片Δl2の磁束密度Bとボイスコイル部52aのコイル素片Δlとは同様に角度θをなすから、ボイスコイル部52aに働く駆動力F2は、該ボイスコイル部52aの各のコイル素片Δl2に働き、前記ボイスコイル部51aの電流素片Δl1に働く前記駆動力ΔF1と同方向となる駆動力ΔF2の和として、数2と同様に、数3に示すように表される。
【0027】
【数3】
Figure 2004336909
【0028】
ここで、l2はボイスコイル部52aのボイスコイル長で、n2はボイスコイル部52aのコイル素片Δl2の個数である。
【0029】
よって、ボイスコイル15に働く駆動力F0は、ボイスコイル部51aとボイスコイル部52aに働く駆動力F1とF2の和となり、数4のように表される。
【0030】
【数4】
Figure 2004336909
【0031】
ボイスコイル15に対する数4と図7に示す従来の振動機能付スピーカー70のボイスコイル73に働く駆動力の数1には同一の音声信号電流Iがあるが、同一の音声信号電圧に対して同一の音声信号電流Iをボイスコイル15に供給するには、ボイスコイル15とボイスコイル73の抵抗値を同一にする必要がある。ボイスコイル15では、平坦部51bと52bが余分にあるので抵抗値はボイスコイル73に比べ増加するが、その抵抗値の増加分は、巻線ワイヤーの導体をボイスコイル73に比べて20%ほど太くすることによって補正できる。
【0032】
また、ボイスコイル15のコイル素片Δl1とΔl2の和を、磁束密度Bがほぼ一定で、θが約90度でsinθが約1となる、ボイスコイル部51aと52aの円周の角度範囲でとると、ボイスコイル15に働く駆動力F0は数5で近似される。
【0033】
【数5】
Figure 2004336909
【0034】
その角度範囲はそれぞれ130度ほどになり、全周では、約260度なるので、本発明のスピーカー付振動ステップモータ10あるいは20のボイスコイル15に働く駆動力は、従来の振動モータ付スピーカー70のボイスコイル73に働く駆動力に比べ、260度/360度の比率になり、約30%ほど小さくなると見積もられるが、ボイスコイル15の駆動力の減小量としては、問題とならないレベルである。この駆動力の減小は、ギャップ部11aあるいは21aの磁束密度Bを30%ほど大きく設計することによって解消できる。
【0035】
図6に示すボイスコイル150は図5に示すボイスコイル15に換わって、端部151bと151dとその中間点151cを有するコイル151と端部152bと152dとその中間点152cを有するコイル152で構成されるボイスコイルであり、コイル151の中間点151cとコイル152の中間点152cを結ぶ線分L2−L2が、ロータ12がディテントトルクで静止した時の永久磁石12aのN、S磁極方向に来るように、ボイスコイル150を振動板15に固定することによって、ボイスコイル150に最大の駆動力を与えることができる。
【0036】
ボイスコイル150を2個のコイル151、152を直列あるいは並列に接続することによって形成し、音声信号電圧を印加した時に、ボイスコイル部61aとボイスコイル62aに流れる音声信号電流がIで、お互いに逆方向に流れるようにする(ただし、2個のコイル151、152を並列に接続するときは、各コイル151とコイル152の抵抗値を、細い巻線ワイヤーを使用することによって、直列に接続するときの2倍にする必要がある)。例えば、図6に示すように、ボイスコイル部61aのコイル素片Δl1では、時計方向に音声信号電流Iが、一方、ボイスコイル部62aのコイル素片Δl2では、反時計方向に音声信号電流Iが流れるように、音声信号電圧をボイスコイル150に印加すると、ボイスコイル部61aと62aに働く駆動力は、それぞれボイスコイル15の駆動力の式である、数2と数3で表せ、ボイスコイル150に働く駆動力を、図5に示すボイスコイル15の数4で表せることができる。
【0037】
図5あるいは図6に示すボイスコイル15あるいは150は、音声信号電圧を印加し、音声信号電流を供給することによってそれぞれのボイスコイル部51a,52aあるいは61a,62aに働く駆動力が同一の大きさと方向になるように駆動することによって、図7に示す、円周方向に沿う各電流素片Δlに働く駆動力をすべて等しくできるボイスコイル73と同等に駆動できることになり、該ボイスコイル73と同等のレベルの音声を発生できる。これを達成するためには、前記数5から、それぞれのボイスコイル部に供給される音声信号電流が同一で、それぞれのボイスコイル部のボイスコイル長l1とl2を等しくすればよいことが分かる。
【0038】
図1あるいは図2に示す、ボイスコイル15の気室153あるいは154は、駆動コイル131と132の振動板150側をステータ11あるいは21と重ねて配置された円板形状のベース191によって密閉し、ボイスコイル15に対して振動板15と反対側を気密板192で密閉することによって設けられ、ボイスコイル15の振動時の通気はハウジング19に設けられた複数の通気孔19aを通して行われる。
【0039】
前記スピーカー付振動ステップモータ10または20のロータ軸12bはハウジング19と前記気密板192に設けられたロータ軸受12cと12dで受けられている。
【0040】
図8に示す本発明の第3のスピーカー付振動ステップモータの平面図(a)とE−E断面図(b)において、スピーカー付振動ステップモータ80は、図1の本発明の第1のスピーカー付振動ステップモータ10と異なり、ロータ軸81bをハウジング81のロータ軸受81cでのみ受け、ロータ軸止メリング81dでハウジング81のロータ軸受81cに止めている。その他の構造は前記スピーカー付振動ステップモータ10と同様であり、説明を省略する。
【0041】
なお、本発明のスピーカー付振動ステップモータ10、20あるいは80が搭載された携帯機器をいろいろな姿勢で使う時にロータ軸12aあるいは81bにかかる偏心重りの重力モーメントが最大になる場合、あるいは、携帯機器が外部から振られる場合があるが、スピーカー付振動ステップモータ10、20あるいは80は、そのディテントトルクによってロータ12あるいは81の角度位置を通常の静止角度位置から数度以内に保ち、ボイスコイル15に働く駆動力の、その時に発生する変動をわずかに抑えることができるので、受話器あるいはメロディーの発生器の発生する音声の劣化を引き起こさない。
【0042】
以上の説明からわかるように、本発明は、音声用に最適な構造のボイスコイル15を設けることによって、所定の位置に静止可能な2極の永久磁石12aと扁平ステータ11あるいは21をスピーカーと振動ステップモータの構成部品として共用可能にし、スピーカー付振動ステップモータ10,20あるいは80を実現するものである。
【0043】
【発明の効果】
以上の詳細な説明により示されたように、本発明のスピーカー付振動ステップモータは、携帯電話等の携帯電子機器に使われている音声用のスピーカーと同程度のスピーカー機能と振動用のブラシ付直流モータと同程度の振動機能を1個のスピーカー機能付ステップモータで実現できるので、特に、小型で低コストの携帯電子機器を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のスピーカー機能付振動ステップモータの実施例の平面図(a)と断面図(b)である。
【図2】本発明の第2のスピーカー機能付振動ステップモータの実施例の平面図(a)と断面図(b)である。
【図3】従来の振動ステップモータの平面図(a)と断面図(b)である。
【図4】従来の他の振動ステップモータの平面図(a)と断面図(b)である。
【図5】本発明のボイスコイルの斜視図である。
【図6】本発明の他のボイスコイルの斜視図である。
【図7】従来の振動機能付スピーカーの断面図である。
【図8】本発明の第3のスピーカー機能付振動ステップモータの実施例の平面図(a)と(b)断面図である。
【符号の説明】
10、20、80 スピーカー付振動ステップモータ
30、40 振動ステップモータ
11、21、31、41 扁平ステータ
12、32、81 ロータ
12a、32a 永久磁石
131、132、33 駆動コイル
14、34、84 偏心重り
15、150 ボイスコイル
51a、52a、61a、62a ボイスコイル部
51b、52b、61b、62b 平坦部
150 振動板
16 回路基板
17 MON端子
18 ドライバIC
19、81 ハウジング
19a、81a 通気孔
191 ベース
192、892 気密板

Claims (8)

  1. 2極の扁平ステータと、該2極の扁平ステータとギャップ部を介して磁気結合しディテントトルクによって静止する2極の永久磁石から成るロータと、該2極の扁平ステータと磁気結合する駆動コイルから構成されるステップモータにおいて、該ステップモータは、前記ギャップ部にボイスコイルを有することにより、スピーカーとしての機能を有することを特徴とする多機能ステップモータ。
  2. 前記ボイスコイルは、該ボイスコイルに印加される音声信号電圧によって音声信号電流が供給され駆動力が働く2個のボイスコイル部と2個の平坦部から構成されることを特徴とする請求項1に記載の多機能ステップモータ。
  3. 前記ボイスコイルは、それぞれ1個のボイスコイル部と1個の平坦部から成る2個のコイルを直列あるいは並列に接続することによって構成されることを特徴とする請求項1に記載の多機能ステップモータ。
  4. ディテントトルクによって静止するロータの永久磁石のN、S磁極方向が前記2個のボイスコイル部の中間点を結ぶ方向に重なるように、前記ボイスコイルは円板形状の振動板に固定されていることを特徴とする請求項2乃至3に記載の多機能ステップモータ。
  5. 前記ボイスコイルに印加される音声信号電圧によって音声信号電流が供給されることによって前記2個のボイスコイル部に働く駆動力が同一の大きさと方向になるように前記ボイスコイルは駆動されることを特徴とする請求項2乃至4に記載の多機能ステップモータ。
  6. 前記ボイスコイルの気室を設けるために該ボイスコイルに対し前記振動板と反対側は気密板で密閉され、駆動コイルの振動板側は扁平ステータに重ねて配置された円板形状のベースによって密閉されていることを特徴とする請求項1に記載の多機能ステップモータ。
  7. 前記ステップモータのロータ軸はハウジングと前記気密板にそれぞれ設けられたロータ軸受で受けられていることを特徴とする請求項1に記載の多機能ステップモータ。
  8. 前記ステップモータは、ロータ軸に偏心重りを有し、振動ステップモータとしても機能することを特徴とする請求項1に記載の多機能ステップモータ。
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