JP2004332571A - パティキュレートフィルター - Google Patents
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Abstract
【課題】偏温Δt(℃/cm)による割れを防止し、更に燃費向上を達成し得るパティキュレートフィルターを提供すること。
【解決手段】一端が閉塞した複数個のセルを有し、これらセルの閉塞端と開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターである。
このハニカム担体は、ガス入口側端面の中央部の圧損が他の圧損より大きいこと、ガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流と対向する方向に突出させたこと、ガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtを100℃/cm以下にしたこと、及び捕集されるPMのMAXΔsootを2.5g/cm以下にしたことなどの特徴を有する。
【選択図】 なし
【解決手段】一端が閉塞した複数個のセルを有し、これらセルの閉塞端と開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターである。
このハニカム担体は、ガス入口側端面の中央部の圧損が他の圧損より大きいこと、ガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流と対向する方向に突出させたこと、ガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtを100℃/cm以下にしたこと、及び捕集されるPMのMAXΔsootを2.5g/cm以下にしたことなどの特徴を有する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パティキュレートフィルターに係り、更に詳細には、耐久性やパティキュレートマター(PM)除去性能などを向上させたパティキュレートフィルター、特にディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)及びDPFに触媒を担持させた触媒付きDPFに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼルエンジンから排出されるスス(soot)を一時的に捕集し、燃焼によって再生させるDPF、DPFに触媒を担持させた触媒付きDPFがよく知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、エンジンの制御でsootがあまり溜まらないうちに▲1▼燃料を余計に噴射(ポストインジェクション)、▲2▼点火時期の遅延(リタード)をすることで、排気ガス温度を上げ、sootの一部に着火し、燃焼除去させていた(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭56−148607号公報
【特許文献2】
特開2003−003833号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、DPFや触媒付きDPFは、通常の触媒と同様に端面がフラットな形状となっていることから、一般的なディフューザー形状を持つ容器の場合、各セルに流れるガス量に偏りが生じるため、中央部近傍のセルに大量のガスが偏って当たり、sootが大量に堆積し、その外周部とのsoot堆積量の差が大きくなる。その結果sootを燃焼除去する際、soot量の違いにより発熱量に差が生じ、偏温Δt(℃/cm)が大きくなり、DPFが割れるという問題点があった。
また、上述の▲1▼、▲2▼とも燃費悪化の要因となり、更に、▲2▼は運転性にも悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、偏温Δt(℃/cm)による割れを防止し、更に燃費向上を達成し得るパティキュレートフィルターを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ハニカム担体のガス入口側端面の中央部の圧損を他の圧損より大きくすること、ハニカム担体のガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流と対向する方向に突出させること、ハニカム担体のガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtを100℃/cm以下にすること、及び捕集されるPMのMAXΔsootを2.5g/cm以下にすることなどにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明の第1パティキュレートフィルターは、一端が閉塞した複数個のセルを有し、これらセルの閉塞端と開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体(いわゆるチェッカードハニカム)を備え、このハニカム担体が、ガス入口側端面の中央部の圧損が他の圧損より大きいことを特徴とする。
また、本発明の第2パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムが、ガス入口側端面の中央部近傍に位置するセルを排気ガス流と対向する方向に突出させて成る。
一方、本発明の第3パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムが、ガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtが100℃/cm以下という関係を満足する。
更に、本発明の第4パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムは、PMの捕集状態を表すMAXΔsootが2.5g/cm以下という関係を満足する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパティキュレートフィルターについて、詳細に説明する。なお、本明細書において、「%」は特記しない限り質量百分率を表すものとする。
【0009】
上述の如く、本発明の第1〜第4パティキュレートフィルターは、一端が閉塞した複数個のセルを有し、隣接するセル間では、ひとつのセルの閉塞端と他のセルの開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体を備える。
ここで、このような構造のハニカム担体は、いわゆるチェッカードハニカムなどと称されるものであり、その端面が、複数個の異なるセルの閉塞端と開放端とで市松模様又はチェッカー板のような模様をなしているものであり、一方の端面と他方の端面とで、かかる市松模様におけるセル端部の開閉関係が逆転しているものである。
【0010】
図1に、このようなハニカム担体を備える従来のパティキュレートフィルターの一例を示す。図1(A)にはパティキュレートフィルターの斜視図、(B)には排気ガス流方向と平行な長径における断面図が示されている。同図(A)、(B)に示すように、パティキュレートフィルター1aは、ハニカム担体2にセル10を有し、更に一方の端部に交互に目詰め20を有している。かかるパティキュレートフィルター1aを用いると、排気ガスの流れは矢印fで示されているようなものとなり、排気ガスが必ずセル壁を通過するため、PMなどが有効に補足され、soot30aのように堆積し、堆積量は曲線S1で示されているようなものとなる。
【0011】
本発明の第1パティキュレートフィルターは、備えるチェッカードハニカムのガス入口側端面の中央部の圧損が他の圧損より大きいことを特徴とする。
パティキュレートフィルター1aのガス入口側端面の中央部の圧損(流入抵抗)を、他の圧損より大きくすることで、中央部から周囲のセル10にガスが分散するので、各セル10に流れるガスの流量の偏りを小さくすることができる。
このように各セルの堆積量の差を小さくすることでパティキュレートフィルターの割れが防止でき、そのためには各セルに流れるガスの流量の偏りを小さくすることが考えられる。その代表例としては、ハニカム担体2の中央部近傍のセル10のメッシュを細かくすること、又はハニカム担体2のガス入口側端面の中央部近傍のセル10を突出させること、及びこれらの任意の組合せに係る改良を行ったパティキュレートフィルターなどが挙げられる。
【0012】
次に、ハニカム担体2のガス入口側端面の中央部近傍のセル10を突出させる場合について更に詳細に説明する。
上述の如く、本発明の第2パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムが、ガス入口側端面の中央部近傍に位置するセルを排気ガス流に抗する方向に突出させて成る。
【0013】
図2に、このようなハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターの一例を示す。図2(A)にはパティキュレートフィルターの斜視図、(B)には排気ガス流方向と平行な長径における断面図が示されている。同図(A)、(B)に示すように、パティキュレートフィルター1bは、ハニカム担体2にセル10と、ガス入口側端面の中央部近傍の突出セル12aとを有し、更に一方の端部に交互に目詰め20を有している。かかるパティキュレートフィルターを用いると、排気ガスの流れは矢印fで示されているようなものとなり、排気ガスが必ずセル壁を通過するため、PMなどが有効に補足され、soot30bのように堆積し、堆積量は曲線S2で示されているようなものとなる。
【0014】
従来のパティキュレートフィルター1aと比べて、本発明のパティキュレートフィルター1bにおいては、ハニカム担体2の排気ガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流に抗する方向に突出させた突出セル12aを有することにより、中央部の圧損が他の圧損と比して大きくなり、中央部からその周囲のセル10にガスが分散するので、その結果を示す曲線S2で示される堆積量は従来の場合の曲線S1と比較して偏りが小さくなったことからも明らかなように、各セルに流れるガスの流量の偏りを小さくできる。
【0015】
また、上記突出させたセルが複数個あり、その存在位置が中央部から縁部方向へ移行するにしたがって、これらセルの突出長が減少していることが望ましく、漸次減少していることが更に望ましい。
図3に、このようなハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターの一例を示す。図3(A)にはパティキュレートフィルターの斜視図、(B)には排気ガス流方向と平行な長径における断面図が示されている。同図(A)、(B)に示すように、パティキュレートフィルター1cは、ハニカム担体2にセル10と、排気ガス入口側端面の中央部近傍の突出セル12b及び12cとを有し、更に一方の端部に交互に目詰め20を有している。かかるパティキュレートフィルターを用いると、排気ガスの流れは矢印fで示されているようなものとなり、排気ガスが必ずセル壁を通過するため、PMなどが有効に補足され、soot30cのように堆積し、堆積量は曲線S3で示されているようなものとなる。
【0016】
ハニカム担体2の排気ガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流と対向する方向に突出させた突出セル12aを有するパティキュレートフィルター1bと、12b及び12cを有するパティキュレートフィルター1cを比較した場合に、パティキュレートフィルター1cの方が各セルに流れるガスの流量の偏りをより小さくできていることが、堆積量を示す曲線S2と曲線S3を比較することからわかる。
【0017】
また、これらの結果から、ガスの流量は連続的に変化していると考えられるので、本発明の第2パティキュレートフィルターにおいては、突出長を減少させるに際し、その突出長もガスの流量に対応させて漸次減少させることが望ましい。
一方、上述したように理想的には突出長をガスの流量に対応させて漸次減少させることが望ましいが、本発明においては、所望の偏温Δt(℃/cm)以下であればよく、複数個の突出セル12が中央部に位置するセルを頂部とする段付き先細形状をなすことにより、各セルに流れるガスの流量の偏りを小さくできる。このような形状は、突出長が漸次減少している形状と比較して、一般的にそのハニカム担体の作成容易性や経済性の面において優れている。
【0018】
上述したような突出セル12を備える本発明の第2パティキュレートフィルターは、ハニカム担体2のガス入口側端面において、上記突出セル12の占有面積率が2〜15%であることが好ましい。2%未満では、機械的強度や圧損の差によるガスの分散作用が不十分であるなどの面から好ましくなく、15%を超えると、過度の圧損、軽量化、小型化及び触媒圧入時の製造性などの面から好ましくない。
また、突出セル12の突出部6の体積が、ハニカム担体2の総体積の2〜15%であることが好ましい。2%未満では、十分な圧損の効果が表れない可能性があり、15%を超えると、過度の圧損、軽量化、小型化及び触媒圧入時の製造性などの面から好ましくない。
更に、突出長が、上記ハニカム担体2から突出セル12を除いたハニカム本体4の長さの6〜32%であることが好ましい。6%未満では、十分な圧損の効果が表れない可能性があり、32%を超えると、逆の偏りが生じてしまう。本発明における具体的な数値としては、突出長は、30〜50mmであることが好ましく、最大長の代表例としては50mm、最小長の代表例としては20mmである。
【0019】
このような、突出させたセルが複数個あり、その存在位置が中央部から縁部方向へ移行するにしたがって、これらセルの突出長が減少しているハニカム担体をディフューザーに収容する場合には、ディフューザーの開度d(°)と、上記ハニカム担体の突出セルがなす先細形状の頂角t(°)との比d/tが0.5〜2.4であることが好ましい。0.5未満では、圧損の差によるガス分散作用の不足などの悪影響を及ぼす可能性があり、2.4を超えると、過度の圧損、機械的強度及び触媒圧入時の製造性などの悪影響を及ぼす可能性がある。
【0020】
図4に、ディフューザー40内に上述したハニカム担体2を収容したパティキュレートフィルターの一例を示す。同図に示すように、ディフューザー40内に、セル10と複数個の突出セル12とを有するハニカム担体2が設置されている。
ここで、「ディフューザーの開度d(°)」とは、ディフューザー40の拡開壁面のなす角をいう(図4参照。)。
また、「先細形状の頂角t(°)」とは、各突出セル12同士の頂部を結んだ線分(L1、L2)のなす角をいう(図4参照。)。
【0021】
次に、ハニカム担体2のガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtが100℃/cm以下に制御されている場合について説明する。
上述の如く、本発明の第3パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムが、ガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtが100℃/cm以下という関係を満足する。
【0022】
図5、図6及び図7にそれぞれパティキュレートフィルター1a、1b及び1cの再生時における温度分布の一例を示す。
従来のパティキュレートフィルター1aに比べて、本発明の一例であるパティキュレートフィルター1b及び1cは偏温Δt(℃/cm)即ち温度勾配が小さく、本発明の上述の例においては、突出セル12aを中央部からその縁部方向へ移行するにしたがって、突出量を減少させた突出セル12b及び12cを有するパティキュレートフィルター1cの方が、パティキュレートフィルター1aと比較して温度勾配が小さいことがわかる。
上述したように、各セルに流れるガスの流量の偏りが小さくなったため、各セルのsoot30の堆積量も差が小さくなり、その結果soot30を燃焼除去する際の発熱量の差が小さくなり温度勾配が小さくなり、パティキュレートフィルターの割れが防止できる。
偏温Δtが100℃/cm以下の場合は、パティキュレートフィルターの割れが防止でき、耐久性が向上する。
【0023】
次に、ハニカム担体のPMの捕集状態を表すMAXΔsootが2.5g/cm以下に制御されている場合について説明する。
上述の如く、本発明の第4パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムは、捕集されるPMの捕集状態を表すMAXΔsootが2.5g/cm以下という関係を満足する。
ここで、「MAXΔsoot」とは、最大堆積セルと最少堆積セルの堆積量差の絶対値である。
MAXΔsootが2.5g/cmを超える場合は、再生時における堆積したPMからの燃焼による発熱量に差が生じ偏温が大きくなりパティキュレートフィルターが割れる可能性がある。
【0024】
ところで、本発明に用いるハニカム担体2には、更に触媒を担持させることも可能である。触媒を担持させることにより、soot30が着火し易くなり、更に着火温度を低下させることも可能となる。このような結果、各セル10に堆積するsoot30も少なくなり、偏温Δt(℃/cm)を小さくすることができ好ましい。
【0025】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0026】
(実施例1)
単位となるセルを所定長さにカットし、筒状に接着等で接合するなどして、表1所定の突出タイプ及び突出量である本例のパティキュレートフィルターを作製した。
【0027】
(実施例2〜9及び比較例1)
表1所定の突出タイプ及び突出量とした以外は、実施例1と同様の構成を採用し、本例のパティキュレートフィルターを作製した。
【0028】
[性能評価]
上記各例2台のパティキュレートフィルターをそれぞれ図4に示すようなディフューザーに設置し、実機を用いて、下記条件で2台同時にsootを堆積させ、1台を堆積量測定に用い、もう1台にはポストインジェクションを行い、sootを燃焼除去し、その時のパティキュレートフィルター温度測定(触媒温度測定)に用い、性能評価をした。得られた結果を表1に示す。また、各例のパティキュレートフィルター仕様を表1に併記する。
【0029】
(測定条件)
・エンジン回転数 :1500rpm
・触媒入口温度 :200℃
・時間 :2時間
・ディフューザー角度 :60°
・ガス流量 :4m3/min
・soot量 :15g/L(触媒1L当たりsoot15g)
【0030】
【表1】
【0031】
表1より、本発明の範囲に属する実施例1〜9のパティキュレートフィルターは、本発明外の比較例1に対し、各セルの堆積量の偏りが小さく、偏温Δt(℃/cm)も小さいことが分かる。
また、現時点では、偏温Δtが最も小さいという観点から、実施例9が最も良好な結果をもたらすものと思われる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、ハニカム担体のガス入口側端面の中央部の圧損を他の圧損より大きくすること、ハニカム担体のガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流と対向する方向に突出させること、ハニカム担体のガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtを100℃/cm以下にすること、及び捕集されるPMのMAXΔsootを2.5g/cm以下にすることなどとしたため、偏温Δt(℃/cm)による割れを防止し、更に燃費向上を達成し得るパティキュレートフィルターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパティキュレートフィルターの一例を示す斜視及び断面図である。
【図2】本発明のパティキュレートフィルターの一例を示す斜視及び断面図である。
【図3】本発明のパティキュレートフィルターの一例を示す斜視及び断面図である。
【図4】本発明のパティキュレートフィルターの一例を示す説明図である。
【図5】従来のパティキュレートフィルターの再生時における温度分布の一例を示す模式図である。
【図6】本発明のパティキュレートフィルターの再生時における温度分布の一例を示す模式図である。
【図7】本発明のパティキュレートフィルターの再生時における温度分布の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 パティキュレートフィルター
2 ハニカム担体
4 ハニカム担体本体
6 ハニカム担体突出部
10 セル
12 突出セル
20 目詰め
30 soot
40 ディフューザー
【発明の属する技術分野】
本発明は、パティキュレートフィルターに係り、更に詳細には、耐久性やパティキュレートマター(PM)除去性能などを向上させたパティキュレートフィルター、特にディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)及びDPFに触媒を担持させた触媒付きDPFに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼルエンジンから排出されるスス(soot)を一時的に捕集し、燃焼によって再生させるDPF、DPFに触媒を担持させた触媒付きDPFがよく知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、エンジンの制御でsootがあまり溜まらないうちに▲1▼燃料を余計に噴射(ポストインジェクション)、▲2▼点火時期の遅延(リタード)をすることで、排気ガス温度を上げ、sootの一部に着火し、燃焼除去させていた(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭56−148607号公報
【特許文献2】
特開2003−003833号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、DPFや触媒付きDPFは、通常の触媒と同様に端面がフラットな形状となっていることから、一般的なディフューザー形状を持つ容器の場合、各セルに流れるガス量に偏りが生じるため、中央部近傍のセルに大量のガスが偏って当たり、sootが大量に堆積し、その外周部とのsoot堆積量の差が大きくなる。その結果sootを燃焼除去する際、soot量の違いにより発熱量に差が生じ、偏温Δt(℃/cm)が大きくなり、DPFが割れるという問題点があった。
また、上述の▲1▼、▲2▼とも燃費悪化の要因となり、更に、▲2▼は運転性にも悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、偏温Δt(℃/cm)による割れを防止し、更に燃費向上を達成し得るパティキュレートフィルターを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ハニカム担体のガス入口側端面の中央部の圧損を他の圧損より大きくすること、ハニカム担体のガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流と対向する方向に突出させること、ハニカム担体のガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtを100℃/cm以下にすること、及び捕集されるPMのMAXΔsootを2.5g/cm以下にすることなどにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明の第1パティキュレートフィルターは、一端が閉塞した複数個のセルを有し、これらセルの閉塞端と開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体(いわゆるチェッカードハニカム)を備え、このハニカム担体が、ガス入口側端面の中央部の圧損が他の圧損より大きいことを特徴とする。
また、本発明の第2パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムが、ガス入口側端面の中央部近傍に位置するセルを排気ガス流と対向する方向に突出させて成る。
一方、本発明の第3パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムが、ガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtが100℃/cm以下という関係を満足する。
更に、本発明の第4パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムは、PMの捕集状態を表すMAXΔsootが2.5g/cm以下という関係を満足する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパティキュレートフィルターについて、詳細に説明する。なお、本明細書において、「%」は特記しない限り質量百分率を表すものとする。
【0009】
上述の如く、本発明の第1〜第4パティキュレートフィルターは、一端が閉塞した複数個のセルを有し、隣接するセル間では、ひとつのセルの閉塞端と他のセルの開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体を備える。
ここで、このような構造のハニカム担体は、いわゆるチェッカードハニカムなどと称されるものであり、その端面が、複数個の異なるセルの閉塞端と開放端とで市松模様又はチェッカー板のような模様をなしているものであり、一方の端面と他方の端面とで、かかる市松模様におけるセル端部の開閉関係が逆転しているものである。
【0010】
図1に、このようなハニカム担体を備える従来のパティキュレートフィルターの一例を示す。図1(A)にはパティキュレートフィルターの斜視図、(B)には排気ガス流方向と平行な長径における断面図が示されている。同図(A)、(B)に示すように、パティキュレートフィルター1aは、ハニカム担体2にセル10を有し、更に一方の端部に交互に目詰め20を有している。かかるパティキュレートフィルター1aを用いると、排気ガスの流れは矢印fで示されているようなものとなり、排気ガスが必ずセル壁を通過するため、PMなどが有効に補足され、soot30aのように堆積し、堆積量は曲線S1で示されているようなものとなる。
【0011】
本発明の第1パティキュレートフィルターは、備えるチェッカードハニカムのガス入口側端面の中央部の圧損が他の圧損より大きいことを特徴とする。
パティキュレートフィルター1aのガス入口側端面の中央部の圧損(流入抵抗)を、他の圧損より大きくすることで、中央部から周囲のセル10にガスが分散するので、各セル10に流れるガスの流量の偏りを小さくすることができる。
このように各セルの堆積量の差を小さくすることでパティキュレートフィルターの割れが防止でき、そのためには各セルに流れるガスの流量の偏りを小さくすることが考えられる。その代表例としては、ハニカム担体2の中央部近傍のセル10のメッシュを細かくすること、又はハニカム担体2のガス入口側端面の中央部近傍のセル10を突出させること、及びこれらの任意の組合せに係る改良を行ったパティキュレートフィルターなどが挙げられる。
【0012】
次に、ハニカム担体2のガス入口側端面の中央部近傍のセル10を突出させる場合について更に詳細に説明する。
上述の如く、本発明の第2パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムが、ガス入口側端面の中央部近傍に位置するセルを排気ガス流に抗する方向に突出させて成る。
【0013】
図2に、このようなハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターの一例を示す。図2(A)にはパティキュレートフィルターの斜視図、(B)には排気ガス流方向と平行な長径における断面図が示されている。同図(A)、(B)に示すように、パティキュレートフィルター1bは、ハニカム担体2にセル10と、ガス入口側端面の中央部近傍の突出セル12aとを有し、更に一方の端部に交互に目詰め20を有している。かかるパティキュレートフィルターを用いると、排気ガスの流れは矢印fで示されているようなものとなり、排気ガスが必ずセル壁を通過するため、PMなどが有効に補足され、soot30bのように堆積し、堆積量は曲線S2で示されているようなものとなる。
【0014】
従来のパティキュレートフィルター1aと比べて、本発明のパティキュレートフィルター1bにおいては、ハニカム担体2の排気ガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流に抗する方向に突出させた突出セル12aを有することにより、中央部の圧損が他の圧損と比して大きくなり、中央部からその周囲のセル10にガスが分散するので、その結果を示す曲線S2で示される堆積量は従来の場合の曲線S1と比較して偏りが小さくなったことからも明らかなように、各セルに流れるガスの流量の偏りを小さくできる。
【0015】
また、上記突出させたセルが複数個あり、その存在位置が中央部から縁部方向へ移行するにしたがって、これらセルの突出長が減少していることが望ましく、漸次減少していることが更に望ましい。
図3に、このようなハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターの一例を示す。図3(A)にはパティキュレートフィルターの斜視図、(B)には排気ガス流方向と平行な長径における断面図が示されている。同図(A)、(B)に示すように、パティキュレートフィルター1cは、ハニカム担体2にセル10と、排気ガス入口側端面の中央部近傍の突出セル12b及び12cとを有し、更に一方の端部に交互に目詰め20を有している。かかるパティキュレートフィルターを用いると、排気ガスの流れは矢印fで示されているようなものとなり、排気ガスが必ずセル壁を通過するため、PMなどが有効に補足され、soot30cのように堆積し、堆積量は曲線S3で示されているようなものとなる。
【0016】
ハニカム担体2の排気ガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流と対向する方向に突出させた突出セル12aを有するパティキュレートフィルター1bと、12b及び12cを有するパティキュレートフィルター1cを比較した場合に、パティキュレートフィルター1cの方が各セルに流れるガスの流量の偏りをより小さくできていることが、堆積量を示す曲線S2と曲線S3を比較することからわかる。
【0017】
また、これらの結果から、ガスの流量は連続的に変化していると考えられるので、本発明の第2パティキュレートフィルターにおいては、突出長を減少させるに際し、その突出長もガスの流量に対応させて漸次減少させることが望ましい。
一方、上述したように理想的には突出長をガスの流量に対応させて漸次減少させることが望ましいが、本発明においては、所望の偏温Δt(℃/cm)以下であればよく、複数個の突出セル12が中央部に位置するセルを頂部とする段付き先細形状をなすことにより、各セルに流れるガスの流量の偏りを小さくできる。このような形状は、突出長が漸次減少している形状と比較して、一般的にそのハニカム担体の作成容易性や経済性の面において優れている。
【0018】
上述したような突出セル12を備える本発明の第2パティキュレートフィルターは、ハニカム担体2のガス入口側端面において、上記突出セル12の占有面積率が2〜15%であることが好ましい。2%未満では、機械的強度や圧損の差によるガスの分散作用が不十分であるなどの面から好ましくなく、15%を超えると、過度の圧損、軽量化、小型化及び触媒圧入時の製造性などの面から好ましくない。
また、突出セル12の突出部6の体積が、ハニカム担体2の総体積の2〜15%であることが好ましい。2%未満では、十分な圧損の効果が表れない可能性があり、15%を超えると、過度の圧損、軽量化、小型化及び触媒圧入時の製造性などの面から好ましくない。
更に、突出長が、上記ハニカム担体2から突出セル12を除いたハニカム本体4の長さの6〜32%であることが好ましい。6%未満では、十分な圧損の効果が表れない可能性があり、32%を超えると、逆の偏りが生じてしまう。本発明における具体的な数値としては、突出長は、30〜50mmであることが好ましく、最大長の代表例としては50mm、最小長の代表例としては20mmである。
【0019】
このような、突出させたセルが複数個あり、その存在位置が中央部から縁部方向へ移行するにしたがって、これらセルの突出長が減少しているハニカム担体をディフューザーに収容する場合には、ディフューザーの開度d(°)と、上記ハニカム担体の突出セルがなす先細形状の頂角t(°)との比d/tが0.5〜2.4であることが好ましい。0.5未満では、圧損の差によるガス分散作用の不足などの悪影響を及ぼす可能性があり、2.4を超えると、過度の圧損、機械的強度及び触媒圧入時の製造性などの悪影響を及ぼす可能性がある。
【0020】
図4に、ディフューザー40内に上述したハニカム担体2を収容したパティキュレートフィルターの一例を示す。同図に示すように、ディフューザー40内に、セル10と複数個の突出セル12とを有するハニカム担体2が設置されている。
ここで、「ディフューザーの開度d(°)」とは、ディフューザー40の拡開壁面のなす角をいう(図4参照。)。
また、「先細形状の頂角t(°)」とは、各突出セル12同士の頂部を結んだ線分(L1、L2)のなす角をいう(図4参照。)。
【0021】
次に、ハニカム担体2のガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtが100℃/cm以下に制御されている場合について説明する。
上述の如く、本発明の第3パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムが、ガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtが100℃/cm以下という関係を満足する。
【0022】
図5、図6及び図7にそれぞれパティキュレートフィルター1a、1b及び1cの再生時における温度分布の一例を示す。
従来のパティキュレートフィルター1aに比べて、本発明の一例であるパティキュレートフィルター1b及び1cは偏温Δt(℃/cm)即ち温度勾配が小さく、本発明の上述の例においては、突出セル12aを中央部からその縁部方向へ移行するにしたがって、突出量を減少させた突出セル12b及び12cを有するパティキュレートフィルター1cの方が、パティキュレートフィルター1aと比較して温度勾配が小さいことがわかる。
上述したように、各セルに流れるガスの流量の偏りが小さくなったため、各セルのsoot30の堆積量も差が小さくなり、その結果soot30を燃焼除去する際の発熱量の差が小さくなり温度勾配が小さくなり、パティキュレートフィルターの割れが防止できる。
偏温Δtが100℃/cm以下の場合は、パティキュレートフィルターの割れが防止でき、耐久性が向上する。
【0023】
次に、ハニカム担体のPMの捕集状態を表すMAXΔsootが2.5g/cm以下に制御されている場合について説明する。
上述の如く、本発明の第4パティキュレートフィルターは、上記同様のチェッカードハニカムを備えるが、このチェッカードハニカムは、捕集されるPMの捕集状態を表すMAXΔsootが2.5g/cm以下という関係を満足する。
ここで、「MAXΔsoot」とは、最大堆積セルと最少堆積セルの堆積量差の絶対値である。
MAXΔsootが2.5g/cmを超える場合は、再生時における堆積したPMからの燃焼による発熱量に差が生じ偏温が大きくなりパティキュレートフィルターが割れる可能性がある。
【0024】
ところで、本発明に用いるハニカム担体2には、更に触媒を担持させることも可能である。触媒を担持させることにより、soot30が着火し易くなり、更に着火温度を低下させることも可能となる。このような結果、各セル10に堆積するsoot30も少なくなり、偏温Δt(℃/cm)を小さくすることができ好ましい。
【0025】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0026】
(実施例1)
単位となるセルを所定長さにカットし、筒状に接着等で接合するなどして、表1所定の突出タイプ及び突出量である本例のパティキュレートフィルターを作製した。
【0027】
(実施例2〜9及び比較例1)
表1所定の突出タイプ及び突出量とした以外は、実施例1と同様の構成を採用し、本例のパティキュレートフィルターを作製した。
【0028】
[性能評価]
上記各例2台のパティキュレートフィルターをそれぞれ図4に示すようなディフューザーに設置し、実機を用いて、下記条件で2台同時にsootを堆積させ、1台を堆積量測定に用い、もう1台にはポストインジェクションを行い、sootを燃焼除去し、その時のパティキュレートフィルター温度測定(触媒温度測定)に用い、性能評価をした。得られた結果を表1に示す。また、各例のパティキュレートフィルター仕様を表1に併記する。
【0029】
(測定条件)
・エンジン回転数 :1500rpm
・触媒入口温度 :200℃
・時間 :2時間
・ディフューザー角度 :60°
・ガス流量 :4m3/min
・soot量 :15g/L(触媒1L当たりsoot15g)
【0030】
【表1】
【0031】
表1より、本発明の範囲に属する実施例1〜9のパティキュレートフィルターは、本発明外の比較例1に対し、各セルの堆積量の偏りが小さく、偏温Δt(℃/cm)も小さいことが分かる。
また、現時点では、偏温Δtが最も小さいという観点から、実施例9が最も良好な結果をもたらすものと思われる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、ハニカム担体のガス入口側端面の中央部の圧損を他の圧損より大きくすること、ハニカム担体のガス入口側端面の中央部近傍のセルを排気ガス流と対向する方向に突出させること、ハニカム担体のガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtを100℃/cm以下にすること、及び捕集されるPMのMAXΔsootを2.5g/cm以下にすることなどとしたため、偏温Δt(℃/cm)による割れを防止し、更に燃費向上を達成し得るパティキュレートフィルターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパティキュレートフィルターの一例を示す斜視及び断面図である。
【図2】本発明のパティキュレートフィルターの一例を示す斜視及び断面図である。
【図3】本発明のパティキュレートフィルターの一例を示す斜視及び断面図である。
【図4】本発明のパティキュレートフィルターの一例を示す説明図である。
【図5】従来のパティキュレートフィルターの再生時における温度分布の一例を示す模式図である。
【図6】本発明のパティキュレートフィルターの再生時における温度分布の一例を示す模式図である。
【図7】本発明のパティキュレートフィルターの再生時における温度分布の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 パティキュレートフィルター
2 ハニカム担体
4 ハニカム担体本体
6 ハニカム担体突出部
10 セル
12 突出セル
20 目詰め
30 soot
40 ディフューザー
Claims (13)
- 一端が閉塞した複数個のセルを有し、これらセルの閉塞端と開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターであって、
上記ハニカム担体のガス入口側端面の中央部の圧損が、他の圧損より大きいことを特徴とするパティキュレートフィルター。 - 一端が閉塞した複数個のセルを有し、これらセルの閉塞端と開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターであって、
上記ハニカム担体のガス入口側端面の中央部近傍に位置するセルを排気ガス流と対向する方向に突出させたことを特徴とするパティキュレートフィルター。 - 上記突出させたセルが複数個あり、その存在位置が中央部から縁部方向へ移行するにしたがって、これらセルの突出長が減少していることを特徴とする請求項2に記載のパティキュレートフィルター。
- 上記複数個の突出セルの突出長が漸次減少していることを特徴とする請求項3に記載のパティキュレートフィルター。
- 上記複数個の突出セルが中央部に位置するセルを頂部とする段付き先細形状をなすことを特徴とする請求項3に記載のパティキュレートフィルター。
- 上記ハニカム担体のガス入口側端面において、
上記突出セルの占有面積率が2〜15%であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つの項に記載のパティキュレートフィルター。 - 上記突出セルの突出部体積が、ハニカム担体の総体積の2〜15%であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つの項に記載のパティキュレートフィルター。
- 上記突出長が、上記ハニカム担体から突出セルを除いたハニカム本体の長さの6〜32%であることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1つの項に記載のパティキュレートフィルター。
- 上記突出長が30〜50mmであることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1つの項に記載のパティキュレートフィルター。
- 請求項3〜9のいずれか1つの項に記載のハニカム担体をディフューザーに収容して成るパティキュレートフィルターであって、
ディフューザーの開度d(°)と、上記ハニカム担体の突出セルがなす先細形状の頂角t(°)との比d/tが0.5〜2.4であることを特徴とするパティキュレートフィルター。 - 一端が閉塞した複数個のセルを有し、これらセルの閉塞端と開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターであって、
上記ハニカム担体のガス出口側端面における長径上の任意の2点における偏温Δtが100℃/cm以下であることを特徴とするパティキュレートフィルター。 - 一端が閉塞した複数個のセルを有し、これらセルの閉塞端と開放端とが交互に配置された端面を有するハニカム担体を備えるパティキュレートフィルターであって、
捕集されるパティキュレートマターのMAXΔsootが2.5g/cm以下であることを特徴とするパティキュレートフィルター。 - 請求項1〜12のいずれか1つの項に記載のハニカム担体に更に触媒を担持したことを特徴とするパティキュレートフィルター。
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JP2010188231A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム構造体 |
JP2013228189A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-11-07 | Ngk Insulators Ltd | 熱交換部材 |
JP2017048775A (ja) * | 2015-09-04 | 2017-03-09 | 日本碍子株式会社 | 排ガス処理装置、触媒の昇温方法、ハニカム構造体の再生方法、及びアッシュ除去方法 |
JP2018071388A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | いすゞ自動車株式会社 | パティキュレートフィルター |
-
2003
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