JP2004332284A

JP2004332284A - Floor drain trap with ventilation function

Info

Publication number: JP2004332284A
Application number: JP2003126952A
Authority: JP
Inventors: Hirotoshi Hayashi; 洋年林
Original assignee: Kakudai Mfg Co Ltd
Current assignee: Kakudai Mfg Co Ltd
Priority date: 2003-05-02
Filing date: 2003-05-02
Publication date: 2004-11-25
Anticipated expiration: 2023-05-02
Also published as: JP4304369B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a floor drain trap with a ventilation function having no fear of malodor leakage or water leakage from the drain pipe through the ventilation hole and more safely usable. <P>SOLUTION: The floor drain trap 1 with a ventilation function is provided with a retaining frame 2 fit in the upper end of the drain pipe P, a trap body 3 droopingly held from the retaining frame 2, and a cover 4 fitted to the retaining frame 2 so as to cover from above. A vertical communication part 6 reaching the cover 4 at the upper end and communicating with the inside of the drain pipe P at the lower is provided between the trap body 3 and the retaining frame 2. The cover 4 has a circular valve chamber 4B in the inside, a ventilation hole 4C connecting the valve chamber 4B and the floor upper space S, and a connection hole 4D connecting the valve chamber 4B the vertical communication part 6. A ventilating valve 7 opening/closing the ventilation hole 4C and an auxiliary ventilating valve-cum-check valve 8 is incorporated in the cover 4. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば洗濯機等からの排水を流す床排水口に設置される床排水トラップに関し、より詳細には、排水管内に生じた負圧を解消するための通気機能を備えた床排水トラップに関する。
【０００２】
【従来の技術】
下水からの臭気が排水管を経て床上方空間に漏れ出すのを防止するために、床排水口にトラップを設置することが、一般的に行われている。
【０００３】
従来の床排水トラップとしては、床排水口に接続された排水管（器具排水管）の上端部に嵌設される保持筒と、保持筒に垂下状に保持され、上端部に排水入口を有し、周壁の高さ中間部に排水溢出口を有し、かつ内部に水封部形成用仕切壁を有する有底筒状トラップ本体と、一端部がトラップ本体の排水入口に接続され、かつ他端部に排水ホース接続口を有するホース継手とを備えてなるものが知られている（例えば、下記特許文献１参照）。
【０００４】
ところで、階層建物の排水システムにおいては、下の階の排水管内を排水が満水状態で流れると、上の階の排水管内が負圧状態となり、それによって、床排水トラップ内の封水が排水管側へ誘引されて、封水が破壊される、いわゆる誘導サイホン現象が起こることがある。
【０００５】
そこで、従来は、排水立て管の上端部に、排水管内が負圧になった時に外気を導入する通気弁を設けて、床排水トラップの封水の破壊を防止していた（例えば、下記特許文献２参照）。
【０００６】
しかしながら、１本の排水横枝管に複数本の器具排水管が接続されている場合には、排水横枝管の上流側に接続された器具排水管からの排水に伴って、排水横枝管の下流側に接続された器具排水管の内部が負圧状態となることもある。この場合、排水立て管上端部の通気弁が十分に機能せず、排水トラップの封水が破壊されてしまうことになる。したがって、床排水口に設置される上記の床排水トラップにおいても、同様の誘導サイホン現象により、封水が破壊されるおそれがあった。
【０００７】
また、上記の床排水トラップにおいて、洗濯機等からの排水が流れている間に、排水管内におけるトラップ本体の周囲の部分が負圧状態となって、床排水トラップ内の排水が排水管側に吸引される、いわゆる自己サイホン現象が起こる場合がある。このような自己サイホン現象が起きた場合、排水と一緒に床排水トラップ内に導入された空気が排水に混入されて、ゴボゴボという不快な音が発生したり、排水の流れが悪くなるという問題があった。
【０００８】
そこで、本出願人は、排水管内が負圧になった時に外気を導入しうる通気弁を備えた床排水トラップに係る特許出願を行った（特願２００２−２３１３号および特願２００２−１９１６６１号）。
【０００９】
【特許文献１】
特開２００２−４３７７号公報（特許請求の範囲、図面等）
【００１０】
【特許文献２】
特公昭５４−３９０４８号公報（特許請求の範囲、図面等）
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許出願に係る床排水トラップにおいて、通気弁は、例えばエラストマー等の可撓性を有する材料よりなる弁体を備えており、この弁体が排水管内の圧力の変動に応じて浮上・降下することにより、床排水トラップに設けられた通気孔を開閉するように構成されている。
【００１２】
ところが、エラストマー等の可撓性材料よりなる弁体は、経年変化等の影響により変形する可能性が全くないとは言いきれず、その場合、通気孔を完全に塞ぐことができずに、排水管内の臭気が生活空間に漏れ出してしまうことになる。また、上記のような原因によって気密性が損なわれた場合、排水管からの排水の逆流に対する不安も生じる。
【００１３】
本発明の目的は、通気孔を通じて排水管内から臭気や排水が漏れる恐れがなく、より安全に使用することができる通気機能付き床排水トラップを提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明による通気機能付き床排水トラップは、床排水口に接続された排水管の上端部に嵌め込まれる略筒状保持枠と、保持枠に垂下状に保持される略有底筒状トラップ本体と、保持枠にこれを上方から覆うように着脱自在に取り付けられかつトラップ本体の上端部へ排水ホースの先端部を接続するための貫通孔を有する蓋とを備えている。
トラップ本体と保持枠との間には、上端が蓋まで達しかつ下端が排水管内に通じる垂直連通部が設けられている。
蓋は、その内部に環状弁室を有するとともに、その外周部に弁室と床上方空間とを通じさせる通気孔を有し、その内周部に弁室と垂直連通部とを通じさせる連通孔を有している。
そして、この蓋に、排水管内が常圧以上の時に通気孔を閉じ、排水管内が負圧になった時に通気孔を開く通気弁と、排水管内が常圧以上の時および／または排水が上向きに逆流した時に連通孔を閉じ、排水管内が負圧になった時に連通孔を開く補助通気弁兼逆止弁とが組み込まれている。
【００１５】
上記の通気機能付き床排水トラップを床排水口に設置した場合、誘導サイホン現象や自己サイホン現象によって排水管内が負圧状態になると、まず、補助通気弁兼逆止弁が連通孔を開き、次いで、通気弁が通気孔を開き、それによって、排水管内に外気が導入され、排水管内の負圧が解消される。
【００１６】
また、上記床排水トラップにあっては、通気弁に加えて補助通気弁兼逆止弁が備えられているので、通気孔を通じて排水管内から臭気や排水が漏出する心配がなく、安全性が高い。
【００１７】
さらに、上記床排水トラップにあっては、保持枠に着脱自在に取り付けられる蓋に、通気弁および補助通気弁兼逆止弁が組み込まれて、ユニット化されているので、交換等の作業が容易であり、メンテナンス性に優れている。また、通気弁および補助通気弁兼逆止弁は、蓋に組み込まれているため、床排水トラップの組立や施工の良し悪しに起因する性能のバラツキがなく、工場出荷時の性能を維持できる。
【００１８】
本発明による通気機能付き床排水トラップにおいて、補助通気弁兼逆止弁が、連通孔の下端を塞ぎうる弁体と、弁体に上方突出状に設けられかつ弁室の底壁内周部に連通孔を避けてあけられた挿通孔に緩く挿通される軸と、軸の上端部と挿通孔の上端周縁部との間に介在されて弁体を上向きに付勢するバネとを備えている場合がある。
【００１９】
上記の場合、補助通気弁兼逆止弁の弁体が、バネによって、上向き、即ち、弁座に当接させられる方向に付勢されているので、経年変化等による不具合が生じ難く、それだけ安全性が高くなる。
【００２０】
通気弁は、先に言及した特願２００２−２３１３号や特願２００２−１９１６６１号に開示されている通気弁と同様の構成、即ち、例えばエラストマー等の可撓性を有する材料よりなる弁体を備え、この弁体が排水管内の圧力の変動に応じて浮上・降下することにより、通気孔を開閉するような構成とすることができるが、これに限定される訳ではない。
【００２１】
【発明の実施の形態】
次に、図１〜３を参照して、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
【００２２】
図１〜３において、本発明による通気機能付き床排水トラップ（１）は、床排水口（Ｄ）に接続された排水管（Ｐ）の上端部に嵌め込まれる略筒状保持枠（２）と、保持枠（２）に垂下状に保持される略有底筒状トラップ本体（３）と、保持枠（２）にこれを上方から覆うように着脱自在に取り付けられかつトラップ本体（３）の上端部へ排水ホース（Ｈ）の先端部を接続するための貫通孔（４Ａ）を有する蓋（４）とを備えている。
【００２３】
トラップ本体（３）と保持枠（２）との間には、上端が蓋（４）まで達しかつ下端が排水管（Ｐ）内に通じる垂直連通部（６）が設けられている。
【００２４】
蓋（４）は、その内部に環状弁室（４Ｂ）を有するとともに、その外周部に弁室（４Ｂ）と床上方空間（Ｓ）とを通じさせる通気孔（４Ｃ）を有し、その内周部に弁室（４Ｂ）と垂直連通部（６）とを通じさせる連通孔（４Ｄ）を有している。
【００２５】
蓋（４）には、排水管（Ｐ）内が常圧以上の時に通気孔（４Ｃ）を閉じ、排水管（Ｐ）内が負圧になった時に通気孔（４Ｃ）を開く通気弁（７）と、排水管（Ｐ）内が常圧以上の時および／または排水が上向きに逆流した時に連通孔（４Ｄ）を閉じ、排水管（Ｐ）内が負圧になった時に連通孔（４Ｄ）を開く補助通気弁兼逆止弁（８）とが組み込まれている。
【００２６】
保持枠（２）は、排水管（Ｐ）の上端部に嵌め込まれる筒状部（２１）と、筒状部（２１）の上端から外方にのびるフランジ部（２２）とを備えている。筒状部（２１）は、通常、接着剤を用いて排水管（Ｐ）上端部に固定される。フランジ部（２２）は、排水管（Ｐ）と床排水口（Ｄ）との隙間を被覆し、かつ床面の床排水口（Ｄ）周縁部に当接している。フランジ部（２２）は、床面にネジ止めされている。フランジ部（２２）の上面内周縁部には、立上り部（２３）が一体に形成されている。立上り部（２３）は、その外周面に雄ネジを有している。
【００２７】
トラップ本体（３）は、その上端部に排水入口（３１）を有し、周壁の高さ中間部に排水溢出口（３２）を有し、内部に水封部形成用仕切壁（３３）を有している。トラップ本体（３）の周壁は、大径筒状の胴部（３Ａ）と、胴部の上端に連なるテーパ状の肩部（３Ｂ）と、肩部の上端に連なる小径筒状の首部（３Ｃ）とを備えている。排水入口（３１）は、首部（３Ｃ）によって構成されている。排水溢出口（３２）は、胴部（３Ａ）上端部の片側（図１および２では右側）部分に形成されている。仕切壁（３３）は、排水溢出口（３２）上縁部から、胴部（３Ａ）中心に向かって斜め下方にのび、さらにここからトラップ本体（３）の底壁近くまで下方にのびている。この仕切壁（３３）により、トラップ本体（３）内の下部に、Ｕ形の水封部（３５）が形成されている。
【００２８】
トラップ本体（３）は、その周壁上部に周方向に間隔をおいて形成された複数の外方凸部（３６）の先端が、保持枠（２）の下端部に形成された環状内方凸部（２４）に係合させられることにより、保持枠（２）に垂下状に保持されている。垂直連通部（６）は、隣り合う外方凸部（３６）どうしの間隙によって形成されている。外方凸部（３６）は、垂直板状ののものであって、トラップ本体（３）周壁における首部（３Ｃ）から肩部（３Ｂ）にかけての部分に計４つ形成されている。外方凸部（３６）の先端縁の下部には、切欠き（３６１）が形成されており、この切欠き（３６１）が内方凸部（２４）に係合させられている。
【００２９】
トラップ本体（３）の周壁外面における排水溢出口（３２）の上方部分には、止水壁（３７）が形成されていて、排水溢出口（３２）から出た排水が上向きに流れないようになされている。したがって、隣り合う外方凸部（３６）どうしの間隙のうち止水壁（３７）の上方に位置するものは、垂直連通路（６）を構成しない。止水壁（３７）は、排水溢出口（３２）の上縁部に形成された水平円弧状のものであって、その外縁部が保持枠（２）の内方凸部（２４）に受けられている。
【００３０】
蓋（４）は、着脱自在に組み合わせられる下蓋部材（４１）と上蓋部材（４２）とを備えている。これらの蓋部材（４１）（４２）は、中心部に円形の貫通孔を有する平面より見てドーナツ状のものである。
【００３１】
下蓋部材（４１）の外周部に、前記通気孔（４Ｃ）が周方向に間隔をおいて複数設けられている。また、下蓋部材（４１）の内周部に、前記連通孔（４Ｄ）が周方向に間隔をおいて複数設けられている。下蓋部材（４１）の内周縁部に、雌ネジを有する内側立上り壁（４１１）が形成されている。下蓋部材（４１）の外周縁部に、雄ネジを有する内側立上り壁（４１２）が形成されている。下蓋部材（４１）の下面における通気孔（４Ｃ）と連通孔（４Ｄ）との間の中間部分には、保持枠（２）の立上り部（２３）が嵌め込まれる環状凹部（４１３）が形成されている。環状凹部（４１３）の外周面には、立上り部（２３）の雄ネジとねじ合わせられる雌ネジが形成されている。立上り部（２３）の上端面と環状凹部（４１３）の底面との間には、環状パッキン（９１）が介在されている。下蓋部材（４１）上面のうち通気孔（４Ｃ）外縁に沿う外周縁部は、連続した環状の平坦面（４１４）となされている。また、下蓋部材（４１）上面における通気孔（４Ｃ）内縁に沿う部分には、先端が平坦面（４１４）とほぼ同じ高さになるように上方に突出した環状突起（４１５）が形成されている。これらの平坦面（４１４）および環状突起（４１５）が、通気弁（７）の弁座（７２）を構成している。
【００３２】
上蓋部材（４２）は、上壁（４２１）と、上壁（４２１）の内縁部から下方に伸びる内側垂下壁（４２２）と、上壁（４２１）の外縁部から下方に伸びる外側垂下壁（４２３）とを備えている。上壁（４２１）は、その内周部が外周部よりも高くなるような段差を幅中央部に有している。内側垂下壁（４２２）の下部に、下蓋部材（４１）の内側立上り壁に形成された雌ネジにねじ合わせられる雌ネジが形成されている。上蓋部材（４２）の内側垂下壁（４２２）先端部と、下蓋部材（４１）の内側立上り壁（４１１）基端部との間には、環状パッキン（９２）が介在されている。外側垂下壁（４２３）外面の高さ中間部に、下蓋部材（４１）の外側立上り壁（４１２）上端に受けられる環状外方凸部が形成されている。
【００３３】
また、蓋（４）は、上端部に上蓋部材（４２）の外側垂下壁（４２３）の環状外方凸部に係合する環状内方凸部を有しかつ内周面に下蓋部材（４１）の外側立上り壁（４１２）の雄ネジにねじ合わせられる雌ネジを有する締付けリング（４３）を備えている。
【００３４】
通気弁（７）は、弁体（７１）を備えている。弁体（７１）は、弁座（７２）に当接しうる偏平環状のものであって、例えばエラストマー等の可撓性を有する材料によって形成されている。また、この弁体（７１）は、排水管（Ｐ）内の圧力の変動に応じて浮上・降下しうるような弾性および重量を有している。弁体（７１）は、その外周縁部が、下蓋部材（４１）上面の平坦部（４１４）と、上蓋部材（４２）の外側垂下壁（４２３）下端とで挟み止められている。
【００３５】
補助通気弁兼逆止弁（８）は、連通孔（４Ｄ）の下端を塞ぎうる弁体（８１）と、弁体（８１）に上方突出状に設けられかつ弁室（４Ｂ）の底壁内周部に連通孔（４Ｄ）を避けてあけられた挿通孔（４Ｅ）に緩く挿通される軸（８２）と、軸（８２）の上端部と挿通孔（４Ｅ）の上端周縁部との間に介在されて弁体（８１）を上向きに付勢するバネ（８３）とを備えている。下蓋部材（４１）下面における連通孔（４Ｄ）の内外各縁部に沿う環状部分はいずれも平坦面となされており、これらの平坦面が補助通気弁兼逆止弁（８）の弁座（８４）を構成している。弁体（８１）は、弁座（８４）に当接しうる偏平環状シール部材（８１１）と、シール部材（８１１）の下方に配されてこれを保持する偏平環状ベース部材（８１２）とを備えている。シール部材（８１１）は、例えばエラストマー等の可撓性を有する材料によって形成される。ベース部材（８１２）は、シール部材（８１１）よりも剛性の高いプラスチック、金属等の材料によって形成される。軸（８２）は、この実施形態では全部で４本備えられている。これらの軸（８２）は、ベース部材（８１２）の上面に周方向等間隔おきに立てられており、シール部材（８１１）の対応箇所にあけられた孔に挿通されて上方に伸びている。軸（８２）を緩く挿通させるための挿通孔（４Ｅ）は、下蓋部材（４１）における隣り合う連通孔（４Ｄ）どうしの仕切部に設けられている。４つの軸（８２）の上端部には、偏平環状のバネ受け部材（８５）が、またがって取り付けられている。バネ受け部材（８５）は、プラスチック、金属等の硬質材料よりなり、各軸（８２）に対応する箇所に貫通孔を有している。また、このバネ受け部材（８５）は、４つの軸（８２）をこれらの上端部において一体化させることにより、弁体が傾動等により作動不良を起こすのを防止する役割も果たしている。軸（８２）の上端部寄りには、バネ受け部材（８５）の貫通孔周縁部を受ける段差が設けられている。軸（８２）の上端部には雄ネジが形成されている。バネ受け部材（８５）は、これの貫通孔を軸（８２）の上端部に挿通させて、段差に載せた後、軸（８２）の上端部にナット（８６）をねじ嵌めることにより、軸（８２）に固定されている。なお、各軸（８２）の上端部は、これをバネ受け部材の貫通孔へかち込むことによって、バネ受け部材に取り付けるようにしてもよい。バネ（８３）は、圧縮コイルバネよりなる。なお、バネ（８３）は、必ずしも全ての軸（８２）の上端部と挿通孔（４Ｅ）の上端周縁部との間に介在させることを要せず、例えば、対向する２つの軸（８２）の上端部とこれらに対応する挿通孔（４Ｅ）の上端周縁部との間にのみバネ（８３）を介在させるようにしてもよい。
【００３６】
トラップ本体（３）の上端部には、貫通孔（４Ａ）に挿通されかつ下端部がトラップ本体（３）の上端部に接続されるホース継手（５）を介して、排水ホース（Ｈ）の先端部が接続される。ホース継手（５）は、エルボ形のものであって、例えばエラストマーや軟質塩化ビニル樹脂等の軟質樹脂により一体に形成されている。ホース継手（５）の下端部は、トラップ本体（３）の排水入口（３１）に嵌め込まれている。ホース継手（５）の下端寄り部分には、トラップ本体（３）の上端部と蓋（４）の貫通孔（４Ａ）下端周縁部との間に挟み止められる環状外方凸部（５２）が形成されている。ホース継手（５）の横向き上端部は、排水ホース接続口（５１）となされており、ここに洗濯機等の排水ホース（Ｈ）が挿入されて、留め具（９）で固定されるようになっている。なお、ホース継手は、上記のような蓋を貫通するタイプのものには限定されず、その他にも、例えば、蓋とトラップ本体の上端部との間に介在されるタイプのものであっても良い。具体的には、例えば、ホース継手を、図１〜３のホース継手（５）からその環状外方凸部（５２）よりも上方部分を切り取ったほぼ短筒状の形態となし、該筒状ホース継手の内部に、排水ホースの先端部を挿入するように構成することもできる。
【００３７】
上記の通気機能付き床排水トラップ（１１）は、例えば次のような手順で、組立および床排水口（Ｄ）への設置を行うことができる。即ち、まず、保持枠（２）を排水管（Ｐ）上端部に嵌入固定する。次いで、トラップ本体（３）を排水管（Ｐ）内に挿入する。すると、トラップ本体（３）の外方凸部（３６）の先端が、保持枠（２）の内方凸部（２４）に係合させられて、トラップ本体（３）が保持枠（２）に垂下状に保持される。そして、通気弁（７）および補助通気弁兼逆止弁（８）が組み込まれた蓋（４）の貫通孔（４Ａ）に、ホース継手（５）を上から差し込んでおいてから、蓋（４）を保持枠（２）に取り付ける。取付は、下蓋部材（４１）の環状凹部（４１３）の雌ネジを、保持枠（２）の立上り部（２３）の雄ネジにねじ嵌めるだけでよい。また、保持枠（２）が蓋（４）に取り付けられるのに伴い、ホース継手（５）の下端部がトラップ本体（３）の排水入口（３１）に嵌め込まれる。これにより、床排水トラップ（１）の組立および床排水口（Ｄ）への設置が完了する。床排水トラップ（１）を分解する場合には、上記と逆の作業を行えばよい。
【００３８】
次に、図１および２を参照して、上記床排水トラップ（１）の機能を説明する。まず、排水管（Ｐ）内に負圧が生じていない、即ち、常圧以上の場合、床排水トラップ（１）は、図１に示すような状態となる。即ち、通気弁（７）は、その弁体（７１）が弁座（７２）に当接した状態にあり、通気孔（４Ｃ）が閉じられている。また、補助通気弁兼逆止弁（８）も、その弁体（８１）が弁座（８４）に当接した状態にあり、連通孔（４Ｄ）が閉じられている。したがって、この状態では、床上方空間（Ｓ）と排水管（Ｐ）内とが完全に隔離されており、連通孔（４Ｄ）および通気孔（４Ｃ）を通じて排水管（Ｐ）内の臭気が床上方空間（Ｓ）に漏出するおそれがない。
【００３９】
一方、誘導サイホン現象または自己サイホン現象により、排水管（Ｐ）内に負圧が生じた場合、床排水トラップ（１）は、図２に示すような状態となる。即ち、排水管（Ｐ）内と床上方空間（Ｓ）との間に生じた気圧差によって、まず、補助通気弁兼逆止弁（８）の弁体（８１）がバネ（８３）の弾性力に抗して弁座（８４）から離れるように下方に移動させられ、連通孔（４Ｄ）が開く。続いて、上記気圧差により、通気弁（７）の弁体（７１）が、その内周縁部が弁座（７２）から離れるように浮き上がり、通気孔（４Ｃ）が開く。すると、床上方空間（Ｓ）の外気が、通気孔（４Ｃ）から弁室（４Ｂ）、連通孔（４Ｄ）および垂直連通部（６）を通って、排水管（Ｐ）内に導入され、排水管（Ｐ）内の負圧が解消される。これにより、誘導サイホン現象等による封水の破壊が確実に防止され、また、排水時の自己サイホン現象による流れの不具合も生じない。
【００４０】
上記のようにして排水管（Ｐ）内の負圧が解消されると、通気弁（７）の弁体（７１）は、その自重により降下して、再び弁座（７２）に当接させられ、通気孔（４Ｃ）を閉じる。また、補助通気弁兼逆止弁（８）の弁体（８１）が、バネ（８３）の弾性力により上方に移動させられて弁座（８４）に当接し、連通孔（４Ｄ）を閉じる。
【００４１】
また、図１または図２に示す状態、特に図２に示す状態において、排水管（Ｐ）内を排水が上向きに逆流した場合、排水の水圧によって、またはこれとバネ（８３）の弾性力とによって、補助通気弁兼逆止弁（８）の弁体（８１）が、弁座（８４）に即座に当接させられ、連通孔（４Ｄ）を閉じる。このように、上記床排水トラップ（１）の場合、たとえ排水が逆流したとしても、補助通気弁兼逆止弁（８）により、弁室（４Ｂ）の手間で止められるので、床上方空間（Ｓ）への漏出の心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示すものであって、排水管内に負圧が生じていない時の通気機能付き床排水トラップの垂直縦断面図である。
【図２】排水管内に負圧が生じた時の通気機能付き床排水トラップの垂直縦断面図である。
【図３】通気機能付き床排水トラップの分解斜視図である。
【符号の説明】
（Ｄ）：床排水口
（Ｐ）：排水管
（Ｓ）：床上方空間
（Ｈ）：排水ホース
（１）：通気機能付き床排水トラップ
（２）：保持枠
（３）：トラップ本体
（４）：蓋
（４Ａ）：貫通孔
（４Ｂ）：環状弁室
（４Ｃ）：通気孔
（４Ｄ）：連通孔
（４Ｅ）：挿通孔
（６）：垂直連通部
（７）：通気弁
（８）：補助通気弁兼逆止弁
（８１）：弁体
（８２）：軸
（８３）：バネ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a floor drain trap installed at a floor drain port through which drainage from a washing machine or the like flows, and more particularly, to a floor drain trap having a ventilation function for eliminating negative pressure generated in a drain pipe. About.
[0002]
[Prior art]
It is common practice to install a trap at the floor drain to prevent odors from the sewage from leaking into the space above the floor via the drain pipe.
[0003]
Conventional floor drain traps include a holding cylinder fitted to the upper end of a drain pipe (instrument drain pipe) connected to a floor drain port, a hanging pipe held by the holding pipe, and a drain inlet at the upper end. A bottomed cylindrical trap body having a drain overflow at an intermediate portion of the height of the peripheral wall and having a partition wall for forming a water seal portion inside, and one end connected to a drain inlet of the trap body; and 2. Description of the Related Art A hose joint having a drain hose connection port at an end thereof is known (for example, see Patent Document 1 below).
[0004]
By the way, in the drainage system of a multi-story building, when the drainage in the drainage pipe on the lower floor is filled with water, the drainage pipe on the upper floor is in a negative pressure state. The so-called guided siphon phenomenon may be caused by being attracted to the side and breaking the seal.
[0005]
Therefore, conventionally, a ventilation valve for introducing outside air when the pressure in the drainage pipe becomes negative pressure is provided at the upper end of the drainage stack to prevent breakage of the floor drainage trap. Reference 2).
[0006]
However, when a plurality of instrument drainage pipes are connected to one drainage horizontal branch pipe, the drainage horizontal branch pipe is connected to drainage from the instrument drainage pipe connected upstream of the drainage horizontal branch pipe. In some cases, the inside of the instrument drain pipe connected to the downstream side of the vessel may be in a negative pressure state. In this case, the ventilation valve at the upper end of the drain stack does not function sufficiently, and the sealing of the drain trap is broken. Therefore, in the above-mentioned floor drain trap installed in the floor drain port, there is a possibility that the sealing is broken by the same induced siphon phenomenon.
[0007]
In the above-mentioned floor drain trap, while drainage from a washing machine or the like is flowing, a portion around the trap body in the drainage pipe is in a negative pressure state, and drainage in the floor drainage trap is directed to the drain pipe side. The so-called self-siphon phenomenon that is sucked may occur. When such a self-siphon phenomenon occurs, the air introduced into the floor drain trap together with the drainage is mixed into the drainage, causing unpleasant noises such as gurgling and a poor drainage flow. there were.
[0008]
Accordingly, the present applicant has filed a patent application relating to a floor drain trap provided with a vent valve capable of introducing outside air when the pressure in the drain pipe becomes negative (Japanese Patent Application Nos. 2002-2313 and 2002-191661). ).
[0009]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-4377 (claims, drawings, etc.)
[0010]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Publication No. 54-39048 (claims, drawings, etc.)
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
In the floor drain trap according to the above patent application, the vent valve includes a valve body made of a flexible material such as an elastomer, and the valve body rises and falls according to a change in pressure in the drain pipe. Thereby, it is comprised so that the ventilation hole provided in the floor drain trap may be opened and closed.
[0012]
However, it cannot be said that a valve body made of a flexible material such as an elastomer has no possibility of being deformed due to the effects of aging or the like. The odor in the pipe leaks into the living space. Further, when the airtightness is impaired due to the above-mentioned causes, there is anxiety about the backflow of the drainage from the drain pipe.
[0013]
An object of the present invention is to provide a floor drain trap with a ventilation function that can be used more safely without odor or drainage leaking from the inside of a drain pipe through a ventilation hole.
[0014]
Means for Solving the Problems and Effects of the Invention
The floor drain trap with a ventilation function according to the present invention includes a substantially cylindrical holding frame fitted to an upper end of a drain pipe connected to a floor drain port, a substantially bottomed cylindrical trap body held in a hanging manner by the holding frame. And a lid having a through hole for detachably attaching the holding frame to the upper end of the trap body so as to cover the same from above, and for connecting the tip of the drain hose to the upper end of the trap body.
A vertical communication section is provided between the trap body and the holding frame, the upper end reaching the lid and the lower end communicating with the drain pipe.
The lid has an annular valve chamber inside, a vent hole on the outer periphery through which the valve chamber communicates with the space above the floor, and a communication hole on the inner periphery through which the valve chamber communicates with the vertical communication section. are doing.
The lid has a vent valve that closes the vent when the pressure in the drain pipe is higher than normal pressure, and opens the vent when the pressure in the drain pipe becomes negative. An auxiliary ventilation valve and a check valve that closes the communication hole when the water flows backward and opens the communication hole when the pressure in the drain pipe becomes negative pressure is incorporated.
[0015]
When the above-mentioned floor drain trap with ventilation function is installed at the floor drain outlet, if the inside of the drain pipe becomes negative pressure due to the induction siphon phenomenon or the self-siphon phenomenon, first, the auxiliary ventilation valve and check valve opens the communication hole, and then The vent valve opens the vent, thereby introducing outside air into the drainpipe and relieving the negative pressure in the drainpipe.
[0016]
In addition, in the floor drain trap, since an auxiliary vent valve and a check valve are provided in addition to the vent valve, there is no fear of odor or drainage leaking from the inside of the drain pipe through the vent hole, and the safety is high. .
[0017]
Further, in the above floor drain trap, a ventilation valve and an auxiliary ventilation valve and a check valve are incorporated in a lid detachably attached to the holding frame, and the unit is unitized, so that work such as replacement is easy. And is excellent in maintainability. Further, since the ventilation valve and the auxiliary ventilation valve / check valve are incorporated in the lid, there is no variation in performance due to the quality of assembly and construction of the floor drain trap, and the performance at the time of factory shipment can be maintained.
[0018]
In the floor drain trap with the ventilation function according to the present invention, the auxiliary ventilation valve and the check valve are provided on the valve body capable of closing the lower end of the communication hole and the valve body so as to protrude upward and on the inner peripheral portion of the bottom wall of the valve chamber. A shaft is provided which is loosely inserted into the insertion hole that is opened to avoid the communication hole, and a spring is interposed between the upper end portion of the shaft and the upper peripheral portion of the insertion hole to urge the valve body upward. There are cases.
[0019]
In the above case, since the valve body of the auxiliary ventilation valve and the check valve is urged upward by the spring, that is, in the direction in which the valve body is brought into contact with the valve seat, it is difficult for troubles due to aging or the like to occur. The nature becomes high.
[0020]
The vent valve has the same configuration as the vent valve disclosed in Japanese Patent Application No. 2002-2313 or Japanese Patent Application No. 2002-191661 mentioned above, that is, a valve body made of a flexible material such as an elastomer is used. The valve body may be configured to open and close the vent hole by rising and falling in accordance with the fluctuation of the pressure in the drain pipe, but is not limited thereto.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, a preferred embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0022]
1 to 3, a floor drain trap with a ventilation function (1) according to the present invention includes a substantially cylindrical holding frame (2) fitted into an upper end portion of a drain pipe (P) connected to a floor drain port (D). A substantially trapezoidal cylindrical trap body (3) suspended in a holding frame (2) and a trapping body (3) detachably attached to the holding frame (2) so as to cover the trap body from above. And a lid (4) having a through hole (4A) for connecting the tip of the drain hose (H) to the upper end.
[0023]
A vertical communication portion (6) is provided between the trap body (3) and the holding frame (2), the upper end reaching the lid (4) and the lower end communicating with the drain pipe (P).
[0024]
The lid (4) has an annular valve chamber (4B) inside thereof, and a vent hole (4C) that allows the valve chamber (4B) and the space above the floor (S) to pass through the outer periphery thereof. The portion has a communication hole (4D) through which the valve chamber (4B) and the vertical communication portion (6) pass.
[0025]
The lid (4) has a ventilation valve (4C) that closes the vent hole (4C) when the pressure inside the drain pipe (P) is equal to or higher than normal pressure, and opens the vent hole (4C) when the pressure inside the drain pipe (P) becomes negative. 7) and the communication hole (4D) is closed when the pressure inside the drain pipe (P) is equal to or higher than the normal pressure and / or when the drain water flows upward, and when the pressure inside the drain pipe (P) becomes negative, the communication hole (4D) is closed. 4D) and an auxiliary vent valve / check valve (8) which opens.
[0026]
The holding frame (2) includes a tubular portion (21) fitted into the upper end of the drain pipe (P), and a flange portion (22) extending outward from the upper end of the tubular portion (21). The tubular part (21) is usually fixed to the upper end of the drain pipe (P) using an adhesive. The flange portion (22) covers a gap between the drain pipe (P) and the floor drain port (D), and is in contact with the periphery of the floor drain port (D) on the floor surface. The flange portion (22) is screwed to the floor. A rising portion (23) is formed integrally with the inner peripheral edge of the upper surface of the flange portion (22). The rising portion (23) has an external thread on its outer peripheral surface.
[0027]
The trap body (3) has a drainage inlet (31) at its upper end, a drainage overflow (32) at an intermediate height of the peripheral wall, and a partition wall (33) for forming a water seal portion inside. Have. The peripheral wall of the trap body (3) has a large-diameter cylindrical body (3A), a tapered shoulder (3B) connected to the upper end of the body, and a small-diameter cylindrical neck (3C) connected to the upper end of the shoulder. ). The drainage inlet (31) is constituted by a neck (3C). The drain overflow (32) is formed on one side (the right side in FIGS. 1 and 2) of the upper end of the body (3A). The partition wall (33) extends obliquely downward from the upper edge of the drain overflow (32) toward the center of the body (3A), and further downward from here to near the bottom wall of the trap body (3). Due to the partition wall (33), a U-shaped water seal portion (35) is formed at a lower portion in the trap body (3).
[0028]
The trap body (3) has a plurality of outwardly projecting portions (36) formed at intervals in a circumferential direction on an upper portion of a peripheral wall thereof, and has an annular inwardly projecting portion formed at a lower end portion of the holding frame (2). By being engaged with the portion (24), it is held by the holding frame (2) in a hanging manner. The vertical communication portion (6) is formed by a gap between the adjacent outer convex portions (36). The outer convex portion (36) is of a vertical plate shape, and is formed in a total of four at the portion from the neck (3C) to the shoulder (3B) on the peripheral wall of the trap body (3). A notch (361) is formed below the distal end edge of the outer convex portion (36), and the notch (361) is engaged with the inner convex portion (24).
[0029]
A water blocking wall (37) is formed on the outer surface of the peripheral wall of the trap body (3) above the drain overflow port (32) so that the drain water discharged from the drain overflow port (32) does not flow upward. Has been done. Therefore, of the gaps between the adjacent outer convex portions (36), those located above the water blocking wall (37) do not constitute the vertical communication path (6). The water blocking wall (37) has a horizontal arc shape formed at the upper edge of the drain overflow (32), and its outer edge is received by the inner convex portion (24) of the holding frame (2). Have been.
[0030]
The lid (4) includes a lower lid member (41) and an upper lid member (42) detachably combined. These lid members (41) and (42) have a donut shape when viewed from a plane having a circular through hole in the center.
[0031]
A plurality of the ventilation holes (4C) are provided at an outer peripheral portion of the lower lid member (41) at intervals in a circumferential direction. Further, a plurality of the communication holes (4D) are provided in the inner peripheral portion of the lower lid member (41) at intervals in the circumferential direction. An inner rising wall (411) having a female screw is formed on the inner peripheral edge of the lower lid member (41). An inner rising wall (412) having a male screw is formed on the outer peripheral edge of the lower lid member (41). An annular recess (413) into which the rising portion (23) of the holding frame (2) is fitted is formed at an intermediate portion between the ventilation hole (4C) and the communication hole (4D) on the lower surface of the lower lid member (41). Have been. On the outer peripheral surface of the annular concave portion (413), a female screw to be screwed with a male screw of the rising portion (23) is formed. An annular packing (91) is interposed between the upper end surface of the rising portion (23) and the bottom surface of the annular concave portion (413). The outer peripheral edge of the upper surface of the lower lid member (41) along the outer edge of the ventilation hole (4C) is a continuous annular flat surface (414). An annular projection (415) is formed at a portion along the inner edge of the ventilation hole (4C) on the upper surface of the lower lid member (41) so as to protrude upward so that the tip is substantially the same height as the flat surface (414). ing. These flat surfaces (414) and annular projections (415) constitute the valve seat (72) of the vent valve (7).
[0032]
The upper lid member (42) includes an upper wall (421), an inner hanging wall (422) extending downward from an inner edge of the upper wall (421), and an outer hanging wall (422) extending downward from an outer edge of the upper wall (421). 423). The upper wall (421) has a step in the center of the width such that the inner peripheral portion is higher than the outer peripheral portion. At the lower part of the inner hanging wall (422), there is formed a female screw to be screwed to a female screw formed on the inner rising wall of the lower lid member (41). An annular packing (92) is interposed between the tip of the inner hanging wall (422) of the upper lid member (42) and the base end of the inner rising wall (411) of the lower lid member (41). An annular outward convex portion that is received at the upper end of the outer rising wall (412) of the lower lid member (41) is formed at a height intermediate portion of the outer surface of the outer hanging wall (423).
[0033]
Further, the lid (4) has an annular inward convex portion which engages with an annular outward convex portion of the outer hanging wall (423) of the upper lid member (42) at the upper end, and the lower lid member ( 41) a clamping ring (43) having a female thread which is screwed into a male thread of the outer rising wall (412).
[0034]
The ventilation valve (7) includes a valve body (71). The valve body (71) is a flat annular member that can contact the valve seat (72), and is formed of a flexible material such as an elastomer. Further, the valve body (71) has such an elasticity and a weight that it can float and descend according to the fluctuation of the pressure in the drain pipe (P). The outer peripheral edge of the valve element (71) is sandwiched between a flat portion (414) on the upper surface of the lower lid member (41) and the lower end of the outer hanging wall (423) of the upper lid member (42).
[0035]
The auxiliary vent valve and check valve (8) is provided with a valve body (81) capable of closing the lower end of the communication hole (4D) and a bottom wall of the valve chamber (4B) which is provided on the valve body (81) so as to protrude upward. The shaft (82) loosely inserted into the insertion hole (4E) formed in the inner peripheral portion while avoiding the communication hole (4D), and the upper end portion of the shaft (82) and the upper end peripheral portion of the insertion hole (4E). A spring (83) interposed therebetween for urging the valve body (81) upward. The annular portions along the inner and outer edges of the communication hole (4D) on the lower surface of the lower lid member (41) are all flat surfaces, and these flat surfaces are the valve seats of the auxiliary vent valve and the check valve (8). (84). The valve element (81) includes a flat annular seal member (811) that can abut on the valve seat (84), and a flat annular base member (812) disposed below and holding the seal member (811). ing. The seal member (811) is formed of a flexible material such as an elastomer. The base member (812) is formed of a material having higher rigidity than the sealing member (811), such as plastic or metal. In this embodiment, a total of four shafts (82) are provided. These shafts (82) are erected at equal intervals in the circumferential direction on the upper surface of the base member (812), and extend upward through holes drilled at corresponding locations of the seal member (811). An insertion hole (4E) for loosely inserting the shaft (82) is provided in a partition between adjacent communication holes (4D) in the lower lid member (41). A flat annular spring receiving member (85) is attached to the upper ends of the four shafts (82). The spring receiving member (85) is made of a hard material such as plastic or metal, and has a through hole at a position corresponding to each shaft (82). The spring receiving member (85) also plays a role of preventing the valve body from malfunctioning due to tilting or the like by integrating the four shafts (82) at their upper ends. Near the upper end of the shaft (82), a step is provided for receiving the periphery of the through hole of the spring receiving member (85). A male screw is formed at the upper end of the shaft (82). The spring receiving member (85) has its through hole inserted through the upper end of the shaft (82), and is placed on a step. Then, a nut (86) is screwed into the upper end of the shaft (82) to thereby screw the shaft. (82). The upper end of each shaft (82) may be attached to the spring receiving member by inserting it into a through hole of the spring receiving member. The spring (83) is a compression coil spring. The spring (83) does not necessarily need to be interposed between the upper end portions of all the shafts (82) and the upper end peripheral portion of the insertion hole (4E). For example, the two opposing shafts (82) may be used. A spring (83) may be interposed only between the upper end portion of the upper end and the upper end peripheral portion of the corresponding insertion hole (4E).
[0036]
A drain hose (H) is inserted into the upper end of the trap body (3) through a hose joint (5) inserted into the through hole (4A) and the lower end is connected to the upper end of the trap body (3). The tip is connected. The hose joint (5) is of an elbow type, and is integrally formed of a soft resin such as an elastomer or a soft vinyl chloride resin. The lower end of the hose joint (5) is fitted into the drainage inlet (31) of the trap body (3). At a portion near the lower end of the hose joint (5), an annular outer convex portion (52) pinched between the upper end portion of the trap body (3) and the lower peripheral edge of the through hole (4A) of the lid (4). Is formed. The horizontal upper end of the hose joint (5) is formed as a drainage hose connection port (51), into which a drainage hose (H) of a washing machine or the like is inserted and fixed with a fastener (9). Has become. The hose joint is not limited to the type that penetrates the lid as described above. In addition, for example, the hose joint may be of a type that is interposed between the lid and the upper end of the trap body. good. Specifically, for example, the hose joint is formed in a substantially short cylindrical shape in which a portion of the hose joint (5) shown in FIGS. It may be configured such that the tip of the drain hose is inserted into the inside of the hose joint.
[0037]
The above-mentioned floor drain trap with ventilation function (11) can be assembled and installed in the floor drain port (D) in the following procedure, for example. That is, first, the holding frame (2) is fitted and fixed to the upper end of the drain pipe (P). Next, the trap body (3) is inserted into the drain pipe (P). Then, the tip of the outer convex portion (36) of the trap body (3) is engaged with the inner convex portion (24) of the holding frame (2), and the trap body (3) is held. Is held in a drooping shape. Then, the hose joint (5) is inserted from above into the through hole (4A) of the lid (4) in which the ventilation valve (7) and the auxiliary ventilation valve and check valve (8) are incorporated. 4) is attached to the holding frame (2). Attachment only needs to screw-fit the female screw of the annular concave portion (413) of the lower lid member (41) to the male screw of the rising portion (23) of the holding frame (2). Further, as the holding frame (2) is attached to the lid (4), the lower end of the hose joint (5) is fitted into the drainage inlet (31) of the trap body (3). Thus, the assembly of the floor drain trap (1) and the installation in the floor drain (D) are completed. When disassembling the floor drain trap (1), the reverse operation may be performed.
[0038]
Next, the function of the floor drain trap (1) will be described with reference to FIGS. First, when no negative pressure is generated in the drain pipe (P), that is, when the pressure is equal to or higher than the normal pressure, the floor drain trap (1) is in a state as shown in FIG. That is, the ventilation valve (7) is in a state where the valve body (71) is in contact with the valve seat (72), and the ventilation hole (4C) is closed. The auxiliary vent valve and check valve (8) also has its valve body (81) in contact with the valve seat (84), and the communication hole (4D) is closed. Therefore, in this state, the space above the floor (S) and the inside of the drain pipe (P) are completely isolated, and the odor in the drain pipe (P) is above the floor through the communication hole (4D) and the vent hole (4C). There is no risk of leaking into the space (S).
[0039]
On the other hand, when a negative pressure is generated in the drain pipe (P) due to the induction siphon phenomenon or the self-siphon phenomenon, the floor drain trap (1) is in a state as shown in FIG. That is, due to the pressure difference generated between the inside of the drain pipe (P) and the space above the floor (S), first, the valve body (81) of the auxiliary ventilation valve and the check valve (8) resilience of the spring (83). It is moved downward away from the valve seat (84) against the force, and the communication hole (4D) is opened. Subsequently, the valve body (71) of the ventilation valve (7) rises so that the inner peripheral edge thereof is separated from the valve seat (72) due to the pressure difference, and the ventilation hole (4C) is opened. Then, the outside air in the space above the floor (S) is introduced into the drain pipe (P) from the vent hole (4C) through the valve chamber (4B), the communication hole (4D) and the vertical communication portion (6), The negative pressure in the drain pipe (P) is eliminated. As a result, destruction of the sealed water due to the induced siphon phenomenon or the like is reliably prevented, and there is no flow problem due to the self-siphon phenomenon during drainage.
[0040]
When the negative pressure in the drain pipe (P) is released as described above, the valve body (71) of the ventilation valve (7) descends by its own weight and is brought into contact with the valve seat (72) again. Then, the vent (4C) is closed. Further, the valve body (81) of the auxiliary ventilation valve and check valve (8) is moved upward by the elastic force of the spring (83) and abuts on the valve seat (84) to close the communication hole (4D). .
[0041]
In the state shown in FIG. 1 or FIG. 2, particularly in the state shown in FIG. 2, when the drainage water flows backward in the drainage pipe (P), the drainage water pressure or the elasticity of the spring (83) As a result, the valve element (81) of the auxiliary ventilation valve and check valve (8) is immediately brought into contact with the valve seat (84), and the communication hole (4D) is closed. Thus, in the case of the floor drain trap (1), even if the drain water flows backward, it is stopped by the valve room (4B) by the auxiliary vent valve and the check valve (8), so that the space above the floor ( There is no fear of leakage to S).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1, showing an embodiment of the present invention, is a vertical longitudinal sectional view of a floor drain trap with a ventilation function when no negative pressure is generated in a drain pipe.
FIG. 2 is a vertical vertical sectional view of a floor drain trap with a ventilation function when a negative pressure is generated in a drain pipe.
FIG. 3 is an exploded perspective view of a floor drain trap with a ventilation function.
[Explanation of symbols]
(D): Floor drain outlet (P): Drain pipe (S): Above floor space (H): Drain hose (1): Floor drain trap with ventilation function (2): Holding frame (3): Trap body (4) ): Lid (4A): Through hole (4B): Annular valve chamber (4C): Vent hole (4D): Communication hole (4E): Insertion hole (6): Vertical communication part (7): Vent valve (8) : Auxiliary ventilation valve and check valve (81): Valve (82): Shaft (83): Spring

Claims

A substantially cylindrical holding frame (2) fitted into the upper end of a drain pipe (P) connected to the floor drain port (D), and a substantially bottomed cylindrical trap body held in a hanging manner by the holding frame (2) And (3) a through hole (4A) detachably attached to the holding frame (2) so as to cover the holding frame from above and connecting the tip of the drain hose (H) to the upper end of the trap body (3). ) Having a lid (4),
A vertical communication portion (6) is provided between the trap body (3) and the holding frame (2), the upper end reaching the lid (4) and the lower end communicating with the drain pipe (P).
The lid (4) has an annular valve chamber (4B) inside thereof, and a vent hole (4C) that allows the valve chamber (4B) and the space above the floor (S) to pass through the outer periphery thereof. A communication hole (4D) through which the valve chamber (4B) and the vertical communication part (6) pass;
A ventilation valve (4C) which closes the vent (4C) when the pressure inside the drain pipe (P) is equal to or higher than normal pressure, and opens the vent hole (4C) when the pressure inside the drain pipe (P) becomes negative. 7) and the communication hole (4D) is closed when the pressure inside the drain pipe (P) is equal to or higher than the normal pressure and / or when the drain water flows upward, and when the pressure inside the drain pipe (P) becomes negative, the communication hole (4D) is closed. 4D) A floor drain trap with ventilation function incorporating an auxiliary ventilation valve and check valve (8) that opens.

A valve body (81) capable of closing the lower end of the communication hole (4D), and a bottom wall of the valve chamber (4B), wherein the auxiliary ventilation valve and check valve (8) is provided to protrude upward from the valve body (81). The shaft (82) loosely inserted into the insertion hole (4E) formed in the inner periphery avoiding the communication hole (4D), and the upper end of the shaft (82) and the upper end periphery of the insertion hole (4E). The floor drain trap with a ventilation function according to claim 1, further comprising a spring (83) interposed therebetween for urging the valve body (81) upward.