JP2004332132A - 耐油紙及びその製造方法 - Google Patents
耐油紙及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004332132A JP2004332132A JP2003125586A JP2003125586A JP2004332132A JP 2004332132 A JP2004332132 A JP 2004332132A JP 2003125586 A JP2003125586 A JP 2003125586A JP 2003125586 A JP2003125586 A JP 2003125586A JP 2004332132 A JP2004332132 A JP 2004332132A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- paper
- resistant
- pulp
- resistant paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Paper (AREA)
Abstract
【課題】フッ素系耐油剤を用いずに、オンマシンサイズプレス加工だけで耐油性能を発現できる耐油紙の提供。
【解決手段】この課題は、天然パルプを主成分とする紙中に、ポリビニルアルコールを対パルプ固形分含有量2重量%以上含浸する、オンマシンでサイズプレスしてなる坪量35〜110g/m2の耐油紙によって解決される。この耐油紙は5%以上の濃度のポリビニルアルコールを30℃以上に加温してサイズプレスを行なうことによって製造される。
【選択図】 なし
【解決手段】この課題は、天然パルプを主成分とする紙中に、ポリビニルアルコールを対パルプ固形分含有量2重量%以上含浸する、オンマシンでサイズプレスしてなる坪量35〜110g/m2の耐油紙によって解決される。この耐油紙は5%以上の濃度のポリビニルアルコールを30℃以上に加温してサイズプレスを行なうことによって製造される。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紙トレーや食品用の包装材等に使用される耐油紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品用耐油紙として、パーチメント紙、アルミ箔、フィルム等を板紙の片面に貼合したもの、フッ素系耐油剤で処理した加工紙が一般的に使用されてきた。しかし抄造時のオンサイズプレスで耐油性能を発現することができ、オフマシン加工コストがかからずに製造できる耐油紙は、耐油性能が樹脂の中で最も高いフッ素耐油剤を用いたフッ素加工耐油紙であった。
【0003】
しかしながら、近年フッ素系耐油剤メーカーから、フッ素系耐油剤加工紙を高温処理すると微量のフッ素系難分解性ガスが発生し、生物を含む環境中に残留する可能性があるとの問題提起があり、代替品の検討が急務となっている。
【0004】
フッ素系以外の樹脂による耐油紙として、特許文献1にはアクリル樹脂を用いたものが、 また特許文献2にはアクリル樹脂とワックスを併用したものが提案されている。これらは何れも塗工による耐油紙であり、樹脂の皮膜形成により、耐油性能を発現させる必要があるため、オフマシン加工コストがかかる。また、塗工により作製された耐油紙は紙層内が耐油処理されていない為、小口及び罫線から油が浸透するという問題がある。
【0005】
現在まで、フッ素系耐油剤を使用した耐油紙以外、オンマシンサイズプレスにより作製できるものはない。
【0006】
特許文献1: 特開2001−303475
特許文献2: 特開平9−3795
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、上記の点に鑑みてなされたもので、フッ素系耐油剤を用いずに、オンマシンサイズプレス加工だけで耐油性能を発現できる耐油紙を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討を行なった結果、天然パルプを主成分とする紙中に、ポリビニルアルコールを対パルプ固形分含有量2重量%以上含浸する、オンマシンでサイズプレスしてなる坪量35〜110g/m2の耐油紙が、フッ素系耐油剤を使用した耐油紙と同等程度の耐油度を有することを見出した。
サイズプレスは両面より液を浸透させる性質上、坪量が高くなる程紙層内部への浸透が難しくなり、小口よりの耐油性不良が発生し易くなる。そこで検討の結果、ポリビニルアルコールを用い、濃度5重量%以上で、30℃以上に加温して粘度を下げることにより浸透性を上げてサイズプレスを行なえば、坪量35〜110g/m2であれば、対パルプ固形分含有量2重量%以上を付着させられ、フッ素系耐油剤を使用した時と同等な耐油性キットNo.10以上を提供できることを見出した。
【0009】
即ち、本発明の耐油紙を、5重量%以上の濃度のポリビニルアルコールを30℃以上に加温してサイズプレスを行なうことを特徴とする耐油紙の製造方法も本発明の対象である。
【0010】
本発明で使用されるポリビニルアルコールは、加熱して水に溶解するものでもよいが、常温で水に溶解するものであるのが有利である。例えばAP−17(日本酢ビポバール製)、ゴーセナールT−350(日本合成化学製)等がある。その使用量は対パルプに対して2重量%以上、好ましくは3重量%以上であり、上限には特に制限がないが、製作コストおよび原料コストの面から10重量%程度であるのが好ましい。
【0011】
本発明者は、ポリビニルアルコールと同様に、アクリル系樹脂、SB系樹脂等も検討したが、同等の耐油性を達成するためには、対パルプ固形分含有量20重量%以上の付着量が必要であり、ポリビニルアルコールを用いた場合より、かなりのコスト高となる。
【0012】
また、耐水耐油が必要な場合には、ポリアミドエポキシ樹脂系等のホルマリンを含まない耐水化剤を添加して耐水性を付与することもできる。
これにより、ポリビニルアルコールをオンマシンでサイズプレスする事により耐油性もフッ素加工耐油紙とほぼ同等で、オフマシン加工品より安価で、難分解性ガスの発生のない耐油紙を提供できることとなる。
【0013】
本発明の耐油紙が坪量110g/m2より多いと、紙層内にまでポリビニルアルコールが十分に浸透せず、内層が耐油処理されないこととなる。坪量35g/m2より少ないと、耐油紙の強度が不十分となる。
【0014】
本発明で使用されるパルプの主成分である天然パルプは、例えば広葉樹晒パルプ(L−BKP)、針葉樹晒パルプ(N−BKP)、漂白あるいは未漂白のNKP(針葉樹クラフトパルプ)やLKP(広葉樹クラフトパルプ)等であり、二次的成分として高歩留りパルプ[GP(破砕パルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)等、古紙パルプまたは化学漂白パルプ、例えばECFまたはTCF漂白を行ったものも混入することができる。
【0015】
【実施例】
実施例1:
広葉樹晒パルプ(L−BKP)と針葉樹晒パルプ(N−BKP)を70:30に混合し、叩解機によりCSF400mlとなるように叩解処理した。これらのパルプスラリーを長網抄紙機で抄紙後、オンマシンサイズプレスで、ポリビニルアルコール(商品名:AP−17、日本酢ビポバール製)を濃度6.5重量%に溶解して、耐水化剤として、ポリアミドエポキシ樹脂(商品名:スミレッツ675A、住友化学製)を対ポリビニルアルコール固形対固形で6%添加し調製し、60℃で加温して粘度を40CPS程度に維持したサイズプレス液でサイズプレスを行ない、坪量110g/m2の耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)と難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。重量測定しかつ計算すると、耐油紙中に含浸されたポリビニルアルコールの量は対パルプ固形分含有量3重量%であった。
【0016】
実施例2:
実施例1において、耐水化剤を無添加以外は、実施例1と同様にして耐油紙を作製し、同様に耐油性(表面、小口)と難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
【0017】
実施例3:
実施例1において、坪量を60g/m2にし、それ以外は、実施例1と同様にして耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)と難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。重量測定しかつ計算すると、耐油紙中に含浸されたポリビニルアルコールの量は対パルプ固形分含有量5.6重量%であった。
【0018】
実施例4:
実施例3において、サイズプレス液をワックス添加のSBRエマルジョン(商品名:プロシールドコートV−515、プログレッシブコーティング製)にし、濃度を30重量%に調製し、室温で、実施例3と同様にして対パルプ固形分含有量20重量%のSBRをサイズプレスした耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)と難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
【0019】
比較例1:
実施例1において、サイズプレス液にフッ素系耐油剤(商品名:アサヒガードAG−530、旭硝子製)を用い、濃度を固形分含有量0.7重量%に調製し、室温でサイズプレスを行ない、坪量300g/m2の耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)、難分解性発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
【0020】
比較例2:
パルプ配合、CSFは実施例1と同じ処方で、サイズプレス液にポリビニルアルコール(商品名:AP−17)の2重量%濃度の室温の液を用いサイズプレスして、坪量300g/m2の原紙を作製し、オフマシンでプロシールドコートV−515の30重量%濃度液で、塗工量10g/m2のエアナイフ塗工により耐油紙を作製した。耐油性(表面、小口)、難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
【0021】
比較例3:
実施例1において、坪量を300g/m2にし、それ以外は実施例1と同様にして耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)、難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
*耐油性の試験方法
JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.41:2000(紙及び板紙−はつ油度試験方法−キット法)による。
【0022】
なお、小口の耐油性については、上記耐油性の試験方法で使用する、耐油度測定液を小口に滴下し、15秒後迄に全く浸透しないキットNo.を結果とした。
【0023】
*難分解性ガスの発生の測定方法
GC−MS測定法
検出限界以上に難分解性ガスの検出されたものは×と表示、不検出だったものは○と表示した。
【0024】
【発明の効果】
表1に示したように、本発明の耐油紙では、難分解性ガスが発生せず、オンマシンサイズプレスで作製できることで、コスト高のオフマシン加工をする必要が無く、小口よりの耐油性を表面と同程度に維持した耐油紙を提供することができた。
【発明の属する技術分野】
本発明は紙トレーや食品用の包装材等に使用される耐油紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品用耐油紙として、パーチメント紙、アルミ箔、フィルム等を板紙の片面に貼合したもの、フッ素系耐油剤で処理した加工紙が一般的に使用されてきた。しかし抄造時のオンサイズプレスで耐油性能を発現することができ、オフマシン加工コストがかからずに製造できる耐油紙は、耐油性能が樹脂の中で最も高いフッ素耐油剤を用いたフッ素加工耐油紙であった。
【0003】
しかしながら、近年フッ素系耐油剤メーカーから、フッ素系耐油剤加工紙を高温処理すると微量のフッ素系難分解性ガスが発生し、生物を含む環境中に残留する可能性があるとの問題提起があり、代替品の検討が急務となっている。
【0004】
フッ素系以外の樹脂による耐油紙として、特許文献1にはアクリル樹脂を用いたものが、 また特許文献2にはアクリル樹脂とワックスを併用したものが提案されている。これらは何れも塗工による耐油紙であり、樹脂の皮膜形成により、耐油性能を発現させる必要があるため、オフマシン加工コストがかかる。また、塗工により作製された耐油紙は紙層内が耐油処理されていない為、小口及び罫線から油が浸透するという問題がある。
【0005】
現在まで、フッ素系耐油剤を使用した耐油紙以外、オンマシンサイズプレスにより作製できるものはない。
【0006】
特許文献1: 特開2001−303475
特許文献2: 特開平9−3795
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、上記の点に鑑みてなされたもので、フッ素系耐油剤を用いずに、オンマシンサイズプレス加工だけで耐油性能を発現できる耐油紙を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討を行なった結果、天然パルプを主成分とする紙中に、ポリビニルアルコールを対パルプ固形分含有量2重量%以上含浸する、オンマシンでサイズプレスしてなる坪量35〜110g/m2の耐油紙が、フッ素系耐油剤を使用した耐油紙と同等程度の耐油度を有することを見出した。
サイズプレスは両面より液を浸透させる性質上、坪量が高くなる程紙層内部への浸透が難しくなり、小口よりの耐油性不良が発生し易くなる。そこで検討の結果、ポリビニルアルコールを用い、濃度5重量%以上で、30℃以上に加温して粘度を下げることにより浸透性を上げてサイズプレスを行なえば、坪量35〜110g/m2であれば、対パルプ固形分含有量2重量%以上を付着させられ、フッ素系耐油剤を使用した時と同等な耐油性キットNo.10以上を提供できることを見出した。
【0009】
即ち、本発明の耐油紙を、5重量%以上の濃度のポリビニルアルコールを30℃以上に加温してサイズプレスを行なうことを特徴とする耐油紙の製造方法も本発明の対象である。
【0010】
本発明で使用されるポリビニルアルコールは、加熱して水に溶解するものでもよいが、常温で水に溶解するものであるのが有利である。例えばAP−17(日本酢ビポバール製)、ゴーセナールT−350(日本合成化学製)等がある。その使用量は対パルプに対して2重量%以上、好ましくは3重量%以上であり、上限には特に制限がないが、製作コストおよび原料コストの面から10重量%程度であるのが好ましい。
【0011】
本発明者は、ポリビニルアルコールと同様に、アクリル系樹脂、SB系樹脂等も検討したが、同等の耐油性を達成するためには、対パルプ固形分含有量20重量%以上の付着量が必要であり、ポリビニルアルコールを用いた場合より、かなりのコスト高となる。
【0012】
また、耐水耐油が必要な場合には、ポリアミドエポキシ樹脂系等のホルマリンを含まない耐水化剤を添加して耐水性を付与することもできる。
これにより、ポリビニルアルコールをオンマシンでサイズプレスする事により耐油性もフッ素加工耐油紙とほぼ同等で、オフマシン加工品より安価で、難分解性ガスの発生のない耐油紙を提供できることとなる。
【0013】
本発明の耐油紙が坪量110g/m2より多いと、紙層内にまでポリビニルアルコールが十分に浸透せず、内層が耐油処理されないこととなる。坪量35g/m2より少ないと、耐油紙の強度が不十分となる。
【0014】
本発明で使用されるパルプの主成分である天然パルプは、例えば広葉樹晒パルプ(L−BKP)、針葉樹晒パルプ(N−BKP)、漂白あるいは未漂白のNKP(針葉樹クラフトパルプ)やLKP(広葉樹クラフトパルプ)等であり、二次的成分として高歩留りパルプ[GP(破砕パルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)等、古紙パルプまたは化学漂白パルプ、例えばECFまたはTCF漂白を行ったものも混入することができる。
【0015】
【実施例】
実施例1:
広葉樹晒パルプ(L−BKP)と針葉樹晒パルプ(N−BKP)を70:30に混合し、叩解機によりCSF400mlとなるように叩解処理した。これらのパルプスラリーを長網抄紙機で抄紙後、オンマシンサイズプレスで、ポリビニルアルコール(商品名:AP−17、日本酢ビポバール製)を濃度6.5重量%に溶解して、耐水化剤として、ポリアミドエポキシ樹脂(商品名:スミレッツ675A、住友化学製)を対ポリビニルアルコール固形対固形で6%添加し調製し、60℃で加温して粘度を40CPS程度に維持したサイズプレス液でサイズプレスを行ない、坪量110g/m2の耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)と難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。重量測定しかつ計算すると、耐油紙中に含浸されたポリビニルアルコールの量は対パルプ固形分含有量3重量%であった。
【0016】
実施例2:
実施例1において、耐水化剤を無添加以外は、実施例1と同様にして耐油紙を作製し、同様に耐油性(表面、小口)と難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
【0017】
実施例3:
実施例1において、坪量を60g/m2にし、それ以外は、実施例1と同様にして耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)と難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。重量測定しかつ計算すると、耐油紙中に含浸されたポリビニルアルコールの量は対パルプ固形分含有量5.6重量%であった。
【0018】
実施例4:
実施例3において、サイズプレス液をワックス添加のSBRエマルジョン(商品名:プロシールドコートV−515、プログレッシブコーティング製)にし、濃度を30重量%に調製し、室温で、実施例3と同様にして対パルプ固形分含有量20重量%のSBRをサイズプレスした耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)と難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
【0019】
比較例1:
実施例1において、サイズプレス液にフッ素系耐油剤(商品名:アサヒガードAG−530、旭硝子製)を用い、濃度を固形分含有量0.7重量%に調製し、室温でサイズプレスを行ない、坪量300g/m2の耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)、難分解性発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
【0020】
比較例2:
パルプ配合、CSFは実施例1と同じ処方で、サイズプレス液にポリビニルアルコール(商品名:AP−17)の2重量%濃度の室温の液を用いサイズプレスして、坪量300g/m2の原紙を作製し、オフマシンでプロシールドコートV−515の30重量%濃度液で、塗工量10g/m2のエアナイフ塗工により耐油紙を作製した。耐油性(表面、小口)、難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
【0021】
比較例3:
実施例1において、坪量を300g/m2にし、それ以外は実施例1と同様にして耐油紙を作製し、耐油性(表面、小口)、難分解性ガス発生の有無を測定し、結果を表1に示した。
*耐油性の試験方法
JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.41:2000(紙及び板紙−はつ油度試験方法−キット法)による。
【0022】
なお、小口の耐油性については、上記耐油性の試験方法で使用する、耐油度測定液を小口に滴下し、15秒後迄に全く浸透しないキットNo.を結果とした。
【0023】
*難分解性ガスの発生の測定方法
GC−MS測定法
検出限界以上に難分解性ガスの検出されたものは×と表示、不検出だったものは○と表示した。
【0024】
【発明の効果】
表1に示したように、本発明の耐油紙では、難分解性ガスが発生せず、オンマシンサイズプレスで作製できることで、コスト高のオフマシン加工をする必要が無く、小口よりの耐油性を表面と同程度に維持した耐油紙を提供することができた。
Claims (2)
- 天然パルプを主成分とする紙中に、ポリビニルアルコールを対パルプ固形分含有量2重量%以上含浸する、オンマシンでサイズプレスしてなる坪量35〜110g/m2の耐油紙。
- 請求項1の耐油紙を製造する方法において、5重量%以上の濃度のポリビニルアルコールを30℃以上に加温してサイズプレスを行なうことを特徴とする、上記方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125586A JP2004332132A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 耐油紙及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125586A JP2004332132A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 耐油紙及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004332132A true JP2004332132A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33502807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003125586A Withdrawn JP2004332132A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 耐油紙及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004332132A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348435A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Daio Paper Corp | 耐油紙 |
JP2006348436A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Daio Paper Corp | 耐油紙 |
CN102767113A (zh) * | 2012-08-02 | 2012-11-07 | 福建省建宁县联丰造纸有限公司 | 一种防油纸的生产工艺 |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003125586A patent/JP2004332132A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348435A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Daio Paper Corp | 耐油紙 |
JP2006348436A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Daio Paper Corp | 耐油紙 |
CN102767113A (zh) * | 2012-08-02 | 2012-11-07 | 福建省建宁县联丰造纸有限公司 | 一种防油纸的生产工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8124919B2 (en) | Single ply paper product, method for manufacturing, and article | |
JP6314094B2 (ja) | 複合紙の製造方法及び複合紙 | |
CN1836072A (zh) | 耐油性片状物 | |
IE52660B1 (en) | Gypsum wallboard paper | |
JP2009242999A (ja) | 液体容器用原紙 | |
JP2019505698A (ja) | 改善されたデッドホールド性を有するシート | |
JP5215638B2 (ja) | 耐水耐油紙及びその製造方法 | |
JP2007197858A (ja) | 滅菌紙 | |
JP5096428B2 (ja) | 多層抄き耐油板紙及びその製造方法並びにそれを用いた耐油性紙製容器 | |
JP2004332132A (ja) | 耐油紙及びその製造方法 | |
Ovaska | Oil and grease barrier properties of converted dispersion-coated paperboards | |
WO2003008707A1 (fr) | Papier fabrique au moyen de pulpe d'acacia et son procede de fabrication | |
JP6013982B2 (ja) | 紙 | |
US7547649B2 (en) | Laminate product, method for manufacturing, and article | |
JP2006028650A (ja) | 耐水耐油紙 | |
JPH093795A (ja) | 耐水耐油紙 | |
Lee | Paper properties improvement by adding microfibrillated cellulose-mineral composites | |
JP2006168283A (ja) | 食器用紙及びそれを用いた食器 | |
JP4162137B2 (ja) | 耐油性シート状物 | |
US7176151B2 (en) | Laminate product, method for manufacturing, and article | |
JP2005171390A (ja) | 耐油紙 | |
EP4202119A1 (en) | Reclable paper of high wet strength | |
RU154469U1 (ru) | Жировлагостойкий влагопрочный гофрированный картон | |
JP3518120B2 (ja) | 紙積層体 | |
Tong | Nanocellulose application for the production of oil and grease resistant paper |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060704 |