【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエナメルリムーバーに関する。さらに詳しくはエアゾール式エナメルリムーバーであって、エナメルリムーバー液を含浸させるためのコットンを用意する必要がない新しいタイプのエナメルリムーバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
エナメルリムーバーはネールエナメルの塗膜や爪の装飾等を除去するため、アセトン等の有機溶剤を主成分とする除去液である。例えば、特許文献1や特許文献2の実施例にはアセトンを主成分とするネールエナメルが記載されている。
【特許文献1】
特開2003−048815号公報(実施例参照)
【特許文献2】
特開2002−284646号公報(実施例参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のエナメルリムーバーは、コットン等の含浸材を別に用意してこれに含ませて使用するものであった。また、液体やクリームタイプのエナメルリムーバーは通常の容器に充填されており、エアゾール式のエナメルリムーバーは市販されていない。
【0004】
本発明の目的は、従来使用されているエナメルリムーバーとは全く異なるタイプのエアゾール式エナメルリムーバーを提供することである。本発明のエナメルリムーバーは、除去液が含浸されたコットン状の固体状樹脂がエアゾールにより提供され、別にコットン等の含浸材を用意する必要がなく、手軽に便利に使用することを可能にした新しいタイプのエナメルリムーバーである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、高級脂肪酸と樹脂含有水溶液と多価アルコールとポリオキシアルキレンアルキルエーテルとエナメル除去有機溶剤と噴射剤とを含有し、噴射により固体状樹脂を形成することを特徴とするエアゾール式エナメルリムーバーを提供するものである。
【0006】
また、本発明は、前記エナメル除去有機溶剤が、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、セルソルブアセテート、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルエチルケトン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルからなる群から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする上記のエアゾール式エナメルリムーバーを提供するものである。
【0007】
さらに、本発明は、前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルであることを特徴とする上記のエアゾール式エナメルリムーバーを提供するものである。
【0008】
また、本発明は、形成された固体状樹脂をスポンジ材として用い、固体状樹脂に含まれるエナメルリムーバーにより、爪上の塗膜や装飾を除去することを特徴とする上記のエアゾール式エナメルリムーバーを提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0010】
本発明のエナメルリムーバーは、高級脂肪酸と樹脂含有水溶液と多価アルコールとポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、エナメルの除去剤となる特定の有機溶剤と噴射剤と必須成分として含有するエアゾールであって、これを爪上に噴射すると、コットンスポンジ状の固体状樹脂が形成され、この固体状樹脂で爪を拭いて、手軽にエナメル等を除去できることを特徴とするものである。
エアゾールから形成される固体状樹脂は、噴射による樹脂の周囲への飛び散りが抑制されていて、噴射面にコットン状にまとまって形成され、エナメルリムーバーの除去液を含浸したコットンスポンジの如く、極めて便利に使用できる。なお、固体状樹脂は主に爪上に噴射させて使用するが、手のひら等の任意の場所に形成させて、爪に使用してもよい。
【0011】
本発明に用いる高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸など一般式RCOOH(Rは飽和のアルキル基または不飽和のアルケニル基)などで表される化合物、ヤシ油脂肪酸等を用いることが出来る。特に、常温(15℃)にて固体であるものが望ましく、例えば、常温(15℃)で液体であるイソステアリン酸より、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などの固体成分を粉末にして配合することが好ましい。最も好ましくは、ミリスチン酸の粉末である。高級脂肪酸は必要に応じて、一種または二種以上を混合して用いることが出来る。
【0012】
高級脂肪酸の配合量は、充填処方全量に対して、1〜30質量%、好ましくは5〜20質量%である。充填処方全量とはエアゾールに充填する全成分であり、原液と噴射剤との合計である。
粉末の高級脂肪酸は原液でなく噴射剤に溶解してエアゾールに充填することが好ましい。
なお、本発明において、原液とは、原液部と15℃で固体粉末の高級脂肪酸(粉末部と称する)とを意味する。常温(15℃)で液体である高級脂肪酸は原液部に含まれる。すなわち、原液部という用語は、原液のうち、15℃で固体粉末の高級脂肪酸を含まない全成分を意味する。
【0013】
本発明に用いる樹脂含有水溶液における樹脂成分としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、分子量10,000〜10,000,000のセルロース誘導体、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体、ビニルメチルエーテル/マレイン酸ブチル共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン化物、セルロースエーテルの第4級化誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロースエーテルを、例えば、グリッジルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン化剤を用いて第4級化したもの)、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体等一般の化粧品に用いられる合成樹脂高分子化合物のほか、澱粉系、アルギン系その他天然高分子、天然ラテックス、合成ラテックス等を例示することが出来る。
これらの樹脂はそれぞれ単独又は二種以上の混合物を、水性エマルジョン、水に溶解又は分散させた混合溶液として樹脂含有水溶液とすることが出来る。
【0014】
特に、水性エマルジョンを用いることが好ましい。好ましい水性エマルジョン樹脂としては、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリルエマルジョン、アクリル酸アルキルスチレン共重合体エマルジョン、アクリル酸アミド・スチレン共重合体エマルジョン、アクリル酸コポリマーエマルジョン、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルジョン等のエマルジョンが例示出来る。
【0015】
樹脂は、原液の原液部全量に対して、2.5〜30質量%、好ましくは5〜20質量%配合される。樹脂を、樹脂固形分50質量%のエマルジョン(樹脂固形分:水=1:1)として配合する場合は、原液の原液部全量に対して、該エマルジョンが5〜60質量%、好ましくは10〜40質量%配合される。樹脂の固形分(水以外の実分)が30〜60質量%程度の水性エマルジョンが配合されることが好ましい。原液とは噴射剤を含まない全成分である。原液部全量とは、原液のうち、上記必須成分である粉末の高級脂肪酸を含まない全成分を意味する。
なお、原液部には、水性エマルジョンで配合される水とは別個に水が配合されてもよく、樹脂単独若しくは水性エマルジョンとして配合される樹脂とともに、樹脂含有水溶液となる。原液部中の樹脂含有水溶液における樹脂と水との割合は適宜決定される。
【0016】
上記樹脂は、固体状樹脂を形成して爪に対して使用されるため柔軟性のある樹脂が好ましい。そのため、所望の柔軟性を得るため、二種以上の樹脂を組み合わせたり、上記樹脂に可塑剤を配合したりして、用途に応じた柔軟性を有する固体状樹脂を得ることが可能である。可塑剤としては、例えば、脂肪酸エステル類、例えばフタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチルなど;無機酸エステル類、例えばリン酸トリクレジル、リン酸トリステアリル、リン酸トリパルミチルなどの他、セタノール、ステアリルアルコール、オレインアルコール、ラウリルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコールなどの高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコールなどのグリコール類;及び界面活性剤等が好ましい。界面活性剤は起泡性など界面活性剤本来の機能があるため、コットン状樹脂を形成するために特に好ましく使用される。
【0017】
本発明に用いる多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価アルコールが挙げられる。特に、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチルエチルプロパンジオールからなる群から選ばれた一種または二種以上を組み合わせて用いることが好ましい。本発明において、最も好ましくは1,3−ブチレングリコールである。
【0018】
多価アルコールの配合量は、原液部全量に対して、1.0〜15質量%、好ましくは、1.0〜10質量%配合される。
原液部全量とは、原液のうち、15℃で固体の高級脂肪酸を含まない全成分を意味する。原液とは噴射剤を含まない全成分である。
【0019】
1,3−ブチレングリコール等の多価アルコールを配合すると、エアゾールからの噴射物が周囲に飛び散ることを抑制し、爪などの噴射面上でコットン状にまとまって固体状樹脂を形成する。そして、固体状樹脂がコットンと同様の機能を果たすため、別途コットンを用意することなく、爪のエナメルを簡便に除去できる。
【0020】
本発明はポリオキシアルキレンアルキルエーテルを配合する。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを界面活性剤として配合することにより、べたつきを抑え、さっぱりとした使用感を与えることが出来る。
また、高温における安定性を向上させることができる。すなわち、エアゾール充填品を、50℃に4週間放置しても外観変化やpHの減少が問題にならず、匂い変化や噴射性についても問題にならない。なお、−5℃、0℃、室温、37℃にて、4週間放置しても、上記安定性は問題ない。
【0021】
本発明に用いるポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、POEセチルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、POEラウリルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEデシルペンタデシルエーテル、POEデシルテトラデシルエーテル、POEコレステリルエーテル、POEフィトステリルエーテル、POE−POPセチルエーテル、POE−POPオレイルエーテル、POE−POPステアリルエーテル、POE−POPノニルフェニルエーテル、POE−POPオクチルフェニルエーテル、POE−POPラウリルエーテル、POE−POPヘキシルデシルエーテル、POE−POPイソステアリルエーテル、POE−POPオクチルドデシルエーテル、POE−POPデシルペンタデシルエーテル、POE−POPデシルテトラデシルエーテル、POE−POPコレステリルエーテル、POE−POPフィトステリルエーテル等が挙げられる。特に好ましくは、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルである。
【0022】
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの配合量は、原液部全量に対して、0.1〜1.0質量%、好ましくは0.1〜0.5質量%配合される。
原液部全量とは、原液のうち、15℃で固体の高級脂肪酸を含まない全成分を意味する。原液とは噴射剤を含まない全成分である。
【0023】
エナメル除去有機溶剤は、エナメルリムーバーに使用され得る有機溶剤が使用可能であり、ニトロセルロースや樹脂等を除去可能な溶媒である。具体的には、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、セルソルブアセテート、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルエチルケトン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルからなる群から選ばれる一種または二種以上の混合物が好ましく、特に好ましくはアセトンである。
これらの有機溶剤は、原液部全量に対して、好ましく10〜60質量%、さらに好ましくは12〜14質量%配合される。
原液部全量とは、原液のうち、15℃で固体の高級脂肪酸を含まない全成分を意味する。原液とは噴射剤を含まない全成分である。
【0024】
噴射剤はエアゾールに用いる通常の噴射剤を使用できる。例えば、イソペンタン、n−ペンタン等の低級炭化水素、ジメチルエーテル(DME)などのエーテル、メチラール、LPG等である。LPGやDME等の液化ガスが好ましく、特にジメチルエーテルが好ましい。なお、前述の噴射剤としては前記液化ガスの他、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素ガスを用いることも出来る。
【0025】
噴射剤のエアゾール缶への配合量としては、噴射性を得ることを条件として使用されるガスの種類によって適宜変更し、決定される。液化ガスの場合であれば、一般的には噴射剤を含めたエアゾール全内容組成物中の10〜99重量%とすることが適当である。ジメチルエーテルの場合は原液:噴射剤=30〜70:30〜60が好ましい。
【0026】
本発明のエナメルリムーバーには上記の必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、通常のエナメルリムーバーに配合されるその他の成分を配合してもよい。
例えば、噴出した固体状樹脂にて水和熱を出す発熱剤として、焼セッコウや、ラポナイト・ベントナイト・ケイ酸アルミニウムマグネシウム等の粘土鉱物、ゼオライト、塩化カルシウム(CaCl2, CaCl2・H2O, CaCl2・2H2O)、塩化マグネシウム(MgCl2, MgCl2・2H2O, MgCl2・4H2O)、塩化アルミニウム(AlCl2, AlCl2・6H2O)、塩化第二鉄(FeCl3, FeCl3・2.5H2O)、塩化亜鉛(ZnCl2)等の塩化物;硫酸マグネシウム(MgSO4, MgSO4H2O, MgSO44H2O)、硫酸亜鉛(ZnSO4H2O) 、硫酸第一鉄(FeSO4, FeSO4H2O)、硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3) 、硫酸カルシウム(CaSO4, CaSO41/2H2O, CaSO42H2O) 等の硫酸塩;その他乾燥ミョウバン、酸化カルシウム(CaO)、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、リン酸水素一ナトリウム(Na2HPO4)、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素三ナトリウム等の無機物の無水物や水和物等を配合出来る。
また、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコール共重合体等のポリアルキレングリコールの水和熱を発生する保湿剤を配合出来る。本発明の必須成分でもある多価アルコールのうち、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン等は保湿剤成分として配合することも好ましい。
また、通常のエナメルリムーバーに配合可能な無機粉末も配合出来る。例えば、シリカ、酸化アルミニウム、酸化ジルコニア、二酸化チタン、酸化亜鉛等である。なかでも、ラメ剤入りネールエナメルの除去効果、爪の研磨作用等の観点から、シリカ、酸化アルミニウム、酸化ジルコニアを好ましく配合出来る。
油分は、例えば、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素系油分;イソプロピルミリステート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、トリメチロールプロパントリ−2−エチルヘキサノエート、グリセリルジイソステアレート、ジイソステアリルマレート、セチル−2−エチルヘキサノエートなどのエステル油分;メチルポリシロキサンなどのシリコーン系油分;炭化水素系ワックス、エステル系ワックス、高級脂肪酸等の油分を配合できる。爪の脱脂を補う観点から、上記油分の1種または2種以上を配合することが好ましい。
【0027】
エナメルリムーバーの原液部は常法により各成分を混合して調製できる。すなわち、固体粉末である高級脂肪酸を除いた各成分を混合し原液部を調製する。そして、この原液部と固体粉末の高級脂肪酸(粉末部)と噴射剤を、エアゾール缶に常法により充填する。高級脂肪酸は噴射剤に溶解される。具体的には、高級脂肪酸を固体状で適量エアゾール容器に分注し、次いで樹脂含有水溶液を含む混合溶液を加充填した後、エアゾールバルブの装着の寸前/又は取り付けた後に、噴射剤を充填し、エアゾール密閉製品として仕上げ、最後に充填した該噴射剤によって該高級脂肪酸を溶解し、充填成分を均一な混合液とする。
【0028】
【実施例】
次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。配合量は質量部である。
表1は固体状樹脂を形成する樹脂(被膜剤)の配合量を検討した結果である。
表2はエナメル除去有機溶剤のアセトンの配合量を検討した結果である。
表3は実施例7の原液部処方において、充填処方の粉末部(ミリスチン酸)の配合量を検討した結果である。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
原液部処方は実施例7と同一である。
【0032】
(製法)
原液部をそれぞれ均一に溶解させた後、原液部(25質量%)、粉末部の高級脂肪酸(18質量%)をそれぞれエアゾール容器に分注し、エアゾールバルブの装着の寸前/または取り付け後に充填剤(DME57質量%)を充填し、エアゾール密閉製品として仕上げ、最後に充填した該充填剤によって封入された原液部及び粉末部を均一に混合する。
*1 商品名:ダッシュコートCG−1 大東化成(株)社製。
本樹脂エマルジョンは樹脂固形分:水=1:1(質量比)である。
*2 商品名:エスセーフ1324(D) 日本油脂(株)社製。
【0033】
実使用テストの結果、上記実施例のエアゾール式エナメルリムーバーを爪上に噴射すると、噴射量に応じて任意の大きさのスポンジ状「パフ」が形成され、これを使用して爪上のエナメルを簡便に除去することが出来た。
評価パネルによって、スポンジ状「パフ」のスポンジ強度、噴射されるスポンジ状「パフ」の爪上の広がり、爪上のエナメルの除去効果を評価した。
評価基準は下記である。表中の評価は3名の評価パネリストの平均点である。
4点:特に優れている。
3点:問題がない。優れている。
2点:やや劣っている。
1点:劣っている。
表中の評価
◎:4点。特に優れている。
○:3点以上4点未満。問題がない。優れている。
△:2点以上3点未満。やや劣っている。
×:1点以上2点未満。劣っている。
【0034】
上記評価から、本発明のエアゾール式エナメルリムーバーは極めて優れたエナメルリムーバーとして機能することが分る。
本発明の最大の特徴であるスポンジ状パフについて最も使いやすい最適強度を与えるのは、樹脂の配合量が原液部全量に対して約15〜60質量%、アセトンの配合量が原液部全量に対して10〜40質量%の範囲である。また、高級脂肪酸のミリスチン酸の配合量が、質量比で、原液部:粉末部(ミリスチン)=25〜23:18〜20の範囲である。
また、本発明のエアゾール充填品を、−5℃、0℃、室温、37℃、50℃に4週間放置しても、匂い変化、噴射性についても問題にならず、保存安定性に優れている。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、コットンを別に用意する必要がなく、エナメルリムーバーを含んだコットン状含浸材がエアゾールにより爪上に噴射されて、極めて簡便に爪のエナメルや装飾等を除去できる。また、使用感触も極めて優れている。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an enamel remover. More particularly, it relates to a new type of enamel remover which is an aerosol type enamel remover and does not require the preparation of cotton for impregnating the enamel remover liquid.
[0002]
[Prior art]
The enamel remover is a removing liquid mainly composed of an organic solvent such as acetone for removing a nail enamel coating film, nail decoration and the like. For example, in Examples of Patent Literature 1 and Patent Literature 2, a nail enamel containing acetone as a main component is described.
[Patent Document 1]
JP-A-2003-048815 (see Examples)
[Patent Document 2]
JP-A-2002-284646 (see Examples)
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional enamel remover, an impregnating material such as cotton is separately prepared and used by being included therein. Liquid or cream type enamel removers are filled in ordinary containers, and aerosol type enamel removers are not commercially available.
[0004]
An object of the present invention is to provide an aerosol-type enamel remover of a completely different type from conventionally used enamel removers. The enamel remover of the present invention provides a cotton-like solid resin impregnated with a removing liquid by an aerosol, and does not require a separate impregnating material such as cotton, which makes it possible to use the resin easily and conveniently. It is a type of enamel remover.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention comprises a higher fatty acid, a resin-containing aqueous solution, a polyhydric alcohol, a polyoxyalkylene alkyl ether, an enamel-removing organic solvent, and a propellant, and an aerosol method characterized by forming a solid resin by spraying. It provides enamel remover.
[0006]
Further, in the present invention, the enamel-removing organic solvent is acetone, ethyl acetate, butyl acetate, cellosolve acetate, propyl acetate, isopropyl acetate, ethylene glycol diethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, methyl ethyl ketone, diethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol The present invention provides the above-mentioned aerosol type enamel remover, which is one or more selected from the group consisting of diethyl ether.
[0007]
Further, the present invention provides the above aerosol type enamel remover, wherein the polyoxyalkylene alkyl ether is polyoxyethylene polyoxypropylene decyl tetradecyl ether.
[0008]
Further, the present invention provides the aerosol type enamel remover described above, wherein the formed solid resin is used as a sponge material, and the enamel remover contained in the solid resin is used to remove a coating film or decoration on a nail. To provide.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0010]
The enamel remover of the present invention is a higher fatty acid, a resin-containing aqueous solution, a polyhydric alcohol, a polyoxyalkylene alkyl ether, and an aerosol containing a specific organic solvent and a propellant as an enamel remover and an essential component. Is sprayed onto the nail to form a cotton sponge-like solid resin, and the nail can be wiped with the solid resin to easily remove enamel and the like.
The solid resin formed from the aerosol has its spattering around the resin due to spraying suppressed and is formed in a cotton-like shape on the spraying surface, making it extremely convenient, such as a cotton sponge impregnated with an enamel remover remover. Can be used for The solid resin is mainly used by spraying it on the nail, but may be formed on an arbitrary place such as a palm and used for the nail.
[0011]
Examples of the higher fatty acid used in the present invention include compounds represented by general formula RCOOH (R is a saturated alkyl group or unsaturated alkenyl group) such as lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, isostearic acid, and behenic acid. And coconut oil fatty acids and the like. In particular, those which are solid at normal temperature (15 ° C.) are desirable. For example, solid components such as lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, and behenic acid can be used instead of isostearic acid which is liquid at normal temperature (15 ° C.). It is preferable to mix the powder. Most preferably, it is a powder of myristic acid. The higher fatty acids can be used alone or as a mixture of two or more, if necessary.
[0012]
The blending amount of the higher fatty acid is 1 to 30% by mass, and preferably 5 to 20% by mass, based on the total amount of the filling formulation. The total amount of the filling formulation is all components to be filled in the aerosol, and is the total of the stock solution and the propellant.
It is preferable that the powdered higher fatty acid is dissolved in a propellant, not a stock solution, and filled into an aerosol.
In the present invention, the undiluted solution means an undiluted solution portion and a higher fatty acid (referred to as a powder portion) which is a solid powder at 15 ° C. Higher fatty acids that are liquid at room temperature (15 ° C.) are contained in the stock solution. That is, the term undiluted solution means all components of the undiluted solution that do not contain higher fatty acids as solid powder at 15 ° C.
[0013]
Examples of the resin component in the resin-containing aqueous solution used in the present invention include polyvinyl pyrrolidone, polyvinyl pyrrolidone / vinyl acetate copolymer, a cellulose derivative having a molecular weight of 10,000 to 10,000,000, methoxyethylene maleic anhydride copolymer, and polyvinyl alcohol. , Polyvinyl acetate, alkyl acrylate copolymer, acrylate / methacrylate copolymer, vinyl methyl ether / butyl maleate copolymer, vinyl pyrrolidone / dimethylaminoethyl methacrylate copolymer cation, cellulose ether Quaternized derivatives (e.g., cellulose ethers such as hydroxyethylcellulose, methylcellulose, ethylcellulose, and hydroxypropylmethylcellulose, for example, glizzle trimethylammonium chloride) Quaternization using a cationizing agent), hydroxypropyl acrylate / butylaminoethyl methacrylate / octylamide acrylate copolymer, and other synthetic resin polymer compounds used in general cosmetics, and starch-based compounds. , Algin-based and other natural polymers, natural latex, synthetic latex and the like.
Each of these resins may be used alone or in a mixture of two or more kinds as a resin-containing aqueous solution as a mixed solution in which the mixture is dissolved or dispersed in an aqueous emulsion or water.
[0014]
In particular, it is preferable to use an aqueous emulsion. Preferred aqueous emulsion resins include alkyl acrylate copolymer emulsions, acrylic emulsions, alkyl styrene acrylate copolymer emulsions, acrylamide / styrene copolymer emulsions, acrylic acid copolymer emulsions, vinylpyrrolidone / styrene copolymer emulsions And the like.
[0015]
The resin is blended in an amount of 2.5 to 30% by mass, preferably 5 to 20% by mass, based on the total amount of the stock solution of the stock solution. When the resin is blended as an emulsion having a resin solid content of 50% by mass (resin solid content: water = 1: 1), the emulsion is 5 to 60% by mass, preferably 10 to 10% by mass, based on the total amount of the stock solution of the stock solution. 40 mass% is blended. It is preferable to mix an aqueous emulsion having a resin solid content (actual component other than water) of about 30 to 60% by mass. The undiluted solution is all components not containing a propellant. The total amount of the undiluted solution means all components of the undiluted solution that do not contain the higher fatty acids in the powder, which is the essential component.
In the undiluted solution, water may be mixed separately from the water mixed in the aqueous emulsion, and the resin alone or the resin mixed as the aqueous emulsion becomes a resin-containing aqueous solution. The ratio between the resin and water in the aqueous resin-containing solution in the stock solution is determined as appropriate.
[0016]
The resin is preferably a flexible resin because it forms a solid resin and is used for nails. Therefore, in order to obtain desired flexibility, it is possible to obtain a solid resin having flexibility according to the intended use by combining two or more kinds of resins or blending a plasticizer with the resin. Examples of the plasticizer include fatty acid esters such as dimethyl phthalate, diethyl phthalate, dibutyl phthalate, butyl stearate, and butyl myristate; inorganic acid esters such as tricresyl phosphate, tristearyl phosphate, and phosphoric acid In addition to tripalmityl, higher alcohols such as cetanol, stearyl alcohol, olein alcohol, lauryl alcohol, octyl alcohol, and decyl alcohol; glycols such as ethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, butylene glycol, glycerin, diglycerin, and polyethylene glycol And surfactants. Surfactants are particularly preferably used to form a cotton-like resin because they have the inherent functions of surfactants such as foaming properties.
[0017]
As the polyhydric alcohol used in the present invention, for example, ethylene glycol, propylene glycol, trimethylene glycol, 1,2-butylene glycol, 1,3-butylene glycol, tetramethylene glycol, 2,3-butylene glycol, pentamethylene glycol , 2-butene-1,4-diol, hexylene glycol, octylene glycol and the like. In particular, it is preferable to use one or two or more selected from the group consisting of 1,3-butylene glycol, dipropylene glycol, propylene glycol, and butylethylpropanediol. In the present invention, most preferably, it is 1,3-butylene glycol.
[0018]
The compounding amount of the polyhydric alcohol is 1.0 to 15% by mass, preferably 1.0 to 10% by mass, based on the total amount of the stock solution.
The total amount of the undiluted solution means all components of the undiluted solution which do not contain higher fatty acids which are solid at 15 ° C. The undiluted solution is all components not containing a propellant.
[0019]
When a polyhydric alcohol such as 1,3-butylene glycol is blended, the spray from the aerosol is prevented from scattering around and a solid resin is formed on the spray surface such as a nail in a cotton shape. And since a solid resin performs the same function as cotton, enamel of a nail can be easily removed without preparing cotton separately.
[0020]
The present invention incorporates a polyoxyalkylene alkyl ether. By blending the polyoxyalkylene alkyl ether as a surfactant, stickiness can be suppressed and a refreshing feeling can be given.
Further, stability at high temperatures can be improved. That is, even if the aerosol-filled product is allowed to stand at 50 ° C. for 4 weeks, no change in appearance or decrease in pH is caused, and no change in odor or sprayability is caused. In addition, even if it leaves at -5 degreeC, 0 degreeC, room temperature, and 37 degreeC for 4 weeks, the said stability does not have a problem.
[0021]
Examples of the polyoxyalkylene alkyl ether used in the present invention include POE cetyl ether, POE oleyl ether, POE stearyl ether, POE nonyl phenyl ether, POE octyl phenyl ether, POE lauryl ether, POE hexyl decyl ether, POE isostearyl ether, POE octyl dodecyl ether, POE decyl pentadecyl ether, POE decyl tetradecyl ether, POE cholesteryl ether, POE phytosteryl ether, POE-POP cetyl ether, POE-POP oleyl ether, POE-POP stearyl ether, POE-POP nonyl phenyl ether POE-POP octyl phenyl ether, POE-POP lauryl ether, POE-POP Sildecyl ether, POE-POP isostearyl ether, POE-POP octyldodecyl ether, POE-POP decyl pentadecyl ether, POE-POP decyl tetradecyl ether, POE-POP cholesteryl ether, POE-POP phytosteryl ether and the like. . Particularly preferred is polyoxyethylene polyoxypropylene decyl tetradecyl ether.
[0022]
The compounding amount of the polyoxyalkylene alkyl ether is 0.1 to 1.0% by mass, preferably 0.1 to 0.5% by mass, based on the total amount of the stock solution.
The total amount of the undiluted solution means all components of the undiluted solution which do not contain higher fatty acids which are solid at 15 ° C. The undiluted solution is all components not containing a propellant.
[0023]
As the enamel-removing organic solvent, an organic solvent that can be used for an enamel remover can be used, and is a solvent that can remove nitrocellulose, a resin, and the like. Specifically, it is selected from the group consisting of acetone, ethyl acetate, butyl acetate, cellosolve acetate, propyl acetate, isopropyl acetate, ethylene glycol diethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, methyl ethyl ketone, diethylene glycol monoethyl ether, and diethylene glycol diethyl ether. One or a mixture of two or more is preferred, and acetone is particularly preferred.
These organic solvents are blended preferably in an amount of 10 to 60% by mass, more preferably 12 to 14% by mass, based on the total amount of the undiluted solution.
The total amount of the undiluted solution means all components of the undiluted solution which do not contain higher fatty acids which are solid at 15 ° C. The undiluted solution is all components not containing a propellant.
[0024]
As the propellant, an ordinary propellant used for aerosol can be used. For example, lower hydrocarbons such as isopentane and n-pentane; ethers such as dimethyl ether (DME); methylal; LPG; Liquefied gases such as LPG and DME are preferred, and dimethyl ether is particularly preferred. In addition, as the above-mentioned propellant, carbon dioxide gas, nitrous oxide gas, and nitrogen gas can be used in addition to the liquefied gas.
[0025]
The mixing amount of the propellant in the aerosol can is determined by appropriately changing the type of gas used on condition that the jetting property is obtained. In the case of a liquefied gas, it is generally appropriate to use 10 to 99% by weight of the total content of the aerosol including the propellant. In the case of dimethyl ether, the stock solution: propellant = 30-70: 30-60 is preferred.
[0026]
The enamel remover of the present invention may contain, in addition to the above-mentioned essential components, other components to be added to ordinary enamel removers as long as the effects of the present invention are not impaired.
For example, calcined gypsum, clay minerals such as laponite, bentonite, aluminum magnesium silicate, zeolite, calcium chloride (CaCl 2 , CaCl 2 .H 2 O, CaCl 2 .2H 2 O), magnesium chloride (MgCl 2 , MgCl 2 .2H 2 O, MgCl 2 .4H 2 O), aluminum chloride (AlCl 2 , AlCl 2 .6H 2 O), ferric chloride (FeCl 3) , FeCl 3 .2.5H 2 O), chlorides such as zinc chloride (ZnCl 2 ); magnesium sulfate (MgSO 4 , MgSO 4 H 2 O, MgSO 4 4H 2 O), zinc sulfate (ZnSO 4 H 2 O) , ferrous sulfate (FeSO 4, FeSO 4 H 2 O), aluminum sulfate (Al 2 (SO 4) 3 ) Calcium sulfate (CaSO 4, CaSO 4 1 / 2H 2 O, CaSO 4 2H 2 O) sulfates and the like; other dry alum, calcium oxide (CaO), sodium metaphosphate, sodium pyrophosphate, sodium hydrogen phosphate monobasic (Na An inorganic anhydride such as 2 HPO 4 ), disodium hydrogen phosphate and trisodium hydrogen phosphate can be blended.
Further, a humectant that generates heat of hydration of polyalkylene glycol such as polyethylene glycol and polyethylene glycol polypropylene glycol copolymer can be blended. Of the polyhydric alcohols which are also essential components of the present invention, propylene glycol, dipropylene glycol, butylene glycol, hexylene glycol, glycerin and the like are preferably blended as humectant components.
Further, an inorganic powder that can be blended with a normal enamel remover can also be blended. For example, silica, aluminum oxide, zirconia, titanium dioxide, zinc oxide, and the like. Among them, silica, aluminum oxide, and zirconia can be preferably blended from the viewpoint of the removal effect of the lame agent-containing nail enamel, the nail polishing effect, and the like.
Oils include, for example, hydrocarbon-based oils such as liquid paraffin and squalane; isopropyl myristate, trimethylolpropane triisostearate, trimethylolpropane tri-2-ethylhexanoate, glyceryl diisostearate, and diisostearyl mar Ester oils such as acrylate and cetyl-2-ethylhexanoate; silicone oils such as methylpolysiloxane; oils such as hydrocarbon waxes, ester waxes and higher fatty acids. From the viewpoint of supplementing the degreasing of nails, it is preferable to mix one or more of the above oil components.
[0027]
The stock solution of the enamel remover can be prepared by mixing the respective components by a conventional method. That is, each component except for the higher fatty acid which is a solid powder is mixed to prepare a stock solution. Then, the stock solution, the higher fatty acid (powder) of the solid powder, and the propellant are filled into an aerosol can by a conventional method. The higher fatty acids are dissolved in the propellant. Specifically, after dispensing an appropriate amount of a higher fatty acid in a solid state into an aerosol container, and then adding and filling a mixed solution containing a resin-containing aqueous solution, immediately before and / or after installing the aerosol valve, the propellant is filled. Finally, the higher fatty acid is dissolved by the propellant which is finally filled to form an aerosol sealed product, and the filling component is made into a uniform mixture.
[0028]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples. The present invention is not limited by these examples. The amounts are in parts by mass.
Table 1 shows the results of studying the amount of the resin (coating agent) forming the solid resin.
Table 2 shows the results of studying the amount of acetone in the enamel-removing organic solvent.
Table 3 shows the results of examining the compounding amount of the powder part (myristic acid) in the filling formulation in the stock solution formulation of Example 7.
[0029]
[Table 1]
[0030]
[Table 2]
[0031]
[Table 3]
The stock solution formulation is the same as in Example 7.
[0032]
(Production method)
After uniformly dissolving the undiluted solution, the undiluted solution (25% by mass) and the higher fatty acid (18% by mass) in the powder portion are respectively dispensed into an aerosol container, and the filler is added immediately before or / or after the aerosol valve is attached. (DME 57% by mass), finished as an aerosol-sealed product, and uniformly mix the undiluted solution part and powder part encapsulated by the filler finally filled.
* 1 Trade name: Dashcoat CG-1 manufactured by Daito Kasei Co., Ltd.
This resin emulsion has a resin solid content: water = 1: 1 (mass ratio).
* 2 Trade name: S-Safe 1324 (D) manufactured by NOF Corporation.
[0033]
As a result of the actual use test, when the aerosol enamel remover of the above embodiment is sprayed on the nail, a sponge-like "puff" of an arbitrary size is formed according to the injection amount, and the enamel on the nail is used by using this. It could be easily removed.
The evaluation panel evaluated the sponge-like "puff" sponge strength, the spread of the sponge-like "puff" sprayed on the nail, and the effect of removing the enamel on the nail.
The evaluation criteria are as follows. The evaluation in the table is the average score of three evaluation panelists.
4 points: Excellent.
3 points: No problem. Are better.
2 points: Somewhat inferior.
1 point: poor.
Evaluation 表 in the table: 4 points. Especially excellent.
:: 3 or more and less than 4 points. there is no problem. Are better.
Δ: 2 or more and less than 3 points. Somewhat inferior.
X: 1 point or more and less than 2 points. Inferior.
[0034]
From the above evaluation, it can be seen that the aerosol enamel remover of the present invention functions as an extremely excellent enamel remover.
The spongy puff, which is the most important feature of the present invention, gives the optimum strength that is most easy to use because the amount of the resin is about 15 to 60% by mass based on the total amount of the stock solution, and the amount of acetone is the same as the total amount of the stock solution. In the range of 10 to 40% by mass. Further, the blending amount of myristic acid as a higher fatty acid is in the range of stock solution part: powder part (myristine) = 25-23: 18-20 in mass ratio.
Even if the aerosol-filled product of the present invention is left at -5 ° C, 0 ° C, room temperature, 37 ° C, and 50 ° C for 4 weeks, there is no problem in odor change and jettability, and it is excellent in storage stability. I have.
[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is not necessary to separately prepare cotton, and a cotton impregnated material containing an enamel remover is sprayed on the nail by an aerosol, so that enamel and decoration of the nail can be removed very easily. Further, the feeling in use is extremely excellent.