JP2004330088A

JP2004330088A - 光触媒和紙を用いた空気清浄器

Info

Publication number: JP2004330088A
Application number: JP2003129748A
Authority: JP
Inventors: Kanji Ota; 寛治太田
Original assignee: OTA KK
Current assignee: OTA KK
Priority date: 2003-05-08
Filing date: 2003-05-08
Publication date: 2004-11-25

Abstract

【課題】小型、軽量なうえに、低価格で製造が可能な光触媒和紙を用いた空気清浄器を提供することを目的とする。
【解決手段】内部に通風路７を有する透光性ケース２の当該送風路７に、光触媒和紙にて形成された螺旋状のフィルター３を回転自在に軸承し、ケース２の一端に送風部４に形成すると共に、他端を排風部５に形成して構成されている。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光触媒和紙を用いた空気清浄器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
いうまでもなく、従来一般の空気清浄器は、室内の汚染された空気、すなわちホコリ、花粉、タバコの煙、細菌、ウィルス、悪臭成分、シックハウスの原因であるガス等を含む空気を器体内に吸引することで取り込み、フィルターで濾過した後、ファンを回転させて室内へ清浄な空気を強制排風する構成である。
【０００３】
そして、このような空気清浄器において、フィルターに酸化チタンを含有させた光触媒フィルターが使われているものもある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来一般の空気清浄器は、全体が金属やプラスチックを素材とすると共に、その構成も複雑なため、大型で重いうえに、高価なものであった。
【０００５】
本発明は、上記した従来の技術が有する問題点を解消するもので、光触媒和紙を素材として螺旋状のフィルターを形成すると共に、全体を簡易に構成することで、小型、軽量なうえに、低価格で製造が可能な光触媒和紙を用いた空気清浄器を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１の光触媒和紙を用いた空気清浄器は、内部に通風路を有する透光性ケースの当該送風路に、光触媒和紙にて形成された螺旋状のフィルターを回転自在に軸承し、ケースの一端に送風部に形成すると共に、他端を排風部に形成したことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図１は、本発明に係る光触媒和紙を用いた空気清浄器の一実施形態を示す縦断側面図であり、図２は、その背面図であり、図３は、同上の他の実施形態を示す縦断側面図である。
【０００８】
本空気清浄器１は、透光性ケース２と、螺旋状フィルター３と、送風部４および排風部５を主要構成部材としている。
【０００９】
前記透光性ケース２は、下記のような構成からなる。
透光性材料により円筒状のケース本体６を設ける。このケース本体６は、軸方向に長く形成され、内部を通風路７とする。透光性材としては、透明なガラス、プラスチック等を用いることができる。その中でも、成形が容易で、丈夫で、かつ透明度も高いところから透明アクリル板が好適である。
なお、ケース本体６の形状は円筒状以外にも、角筒状に成形することもできる。
【００１０】
前記螺旋状フィルター３は、下記のような構成からなる。
プラスチックあるいは金属からなる中心の回転軸８の周りは、光触媒和紙（クラフト紙）にて螺旋状に形成された螺旋状フィルタ本体９を設ける。この螺旋状フィルター本体９は、外径が前記透光性ケース２の内径よりやや小さく形成されると共に、長さが透光性ケース２のそれより短く形成されている。
【００１１】
そして、前記螺旋状フィルター本体９は、次のようにして製造される。
光触媒和紙原料のパルプ繊維に超微粒子酸化チタンを均一に含有させ、これを成形型を使って、螺旋状に成形する。このとき、回転軸８を成形型のキャビテイ中心部にセットし、回転軸８の周りに螺旋状フィルター本体９がインサート成形されるようにする。したがって、成形後、螺旋状フィルター本体９は回転軸８と一体化される。なお、回転軸９の両端は、螺旋状フィルター本体９の両端に軸支用として露出させる。なお、この螺旋状フィルター本体９の成形は必ずしも成形型を必要とするものではなく、ほかの製造方法でもよい。
また、超微粒子酸化チタンとしては、いわゆる可視光線応答型の酸化チタンが好適であるが、透光性ケース２を透過する光によって酸化還元反応を起すものであればその種類は問わない。
【００１２】
前記送風部４は、下記のような構成からなる。
透光性ケース２の一端にモータ１０を配設する。モータ１０の駆動軸１１はフィルター３の回転軸８と連絡されている。回転軸８には送風ファン１２が取り付けられている。この送風ファン１２は先端側が透光性ケース２の通風路７と連通すると共に、後端側が透光性ケース２の開口２ａを介して室内と連通する。さらに、この送風ファン１２は、外径が透光性ケース１の内径よりやや小さく形成されている。もとより、前記フィルター３および送風ファン１２の外径を透光性ケース１の内径よりもやや小さく形成したのは回転中の接触を防ぐためである。なお、送風ファン１２の取付けをモータ１０の駆動軸１１あるいはその連絡部にすることも可能である。
【００１３】
前記排風部５は、下記のような構成からなる。
透光性ケース２の他端に軸受兼用の排風孔枠１３を装着する。
この枠１３は、中心部に軸受１４が開口されると共に、その外周に十字状の細いリブ１５が設けられている。そして、このリブ１５の先端を透光性ケース２の内壁面に溶着することにより、各リブ１５の間に４個の大きな排風孔１６が形成される。
なお、このような軸受兼用の排風孔枠を反対側（モータ１０側）の軸部へ設けることもできる。これによって、螺旋状フィルター３が長くても透光性ケース２内に安定して取り付けることができる。
【００１４】
図３に示す実施形態は、螺旋状フィルター３として、中心部の回転軸８に、光触媒和紙にて紐状に形成された螺旋状フィルター本体９を設けたものである。
【００１５】
前記螺旋状フィルター本体９が主に成形型で成形されるのに対して、本螺旋状フィルター本体９は、光触媒和紙原料のパルプ繊維をシート状に形成し、この光触媒和紙シートを紐状に撚ることによって成形される。その他の構成は最初の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
【００１６】
次に、本発明の作動について説明する。
本空気清浄器１を室内適所に設置する。ここでスイッチオンし、モータ１０を作動させる。すると、駆動軸１１が回転し、これと一体に連結する回転軸８が回転するため、螺旋状フィルター３および送風ファン１２が軸廻り方向へ所要速度で回転する。
【００１７】
これら螺旋状フィルター３および送風ファン１２の回転により、室内の汚染された空気が透光性ケース２後端の開口２ａよりケース内部に取り込まれる。
【００１８】
こうして取り込まれた空気は通風路７を後方より先方へ圧送され、螺旋状フィルター３の外面および内部を透過すると共に、酸化チタンと接触する。このとき、フィルター本体９に含まれている酸化チタンは可視光線によって酸化還元されるため、酸化チタンと接触する汚染された空気はいわゆる光触媒効果によって分解されてフィルター本体９に吸着される。
【００１９】
そして、残った清浄空気のみが、透光性ケース２先端に排風部４として設けられた軸受兼用の排風孔枠１３の排風孔１６より室内へ排出される。こうした作業を繰り返すことにより室内の汚染された空気を清浄化するものである。
【００２０】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおり構成されるもので、透明なプラスチックやガラスにて透光性ケースが形成されると共に、光触媒和紙を用いて螺旋状フィルターが形成されるため、小型、軽量なうえに、低価格で製造することができる。しかも、空気清浄器としての光触媒機能も従来の大型、高価な空気清浄器と比べて差はないものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る光触媒和紙を用いた空気清浄器の一実施形態を示す縦断側面図である。
【図２】同上の背面図である。
【図３】同上の他の実施形態を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
１空気清浄器
２透光性ケース
３螺旋状フィルター
４送風部
５排風部
７通風路

Claims

内部に通風路を有する透光性ケースの当該送風路に、光触媒和紙にて形成された螺旋状のフィルターを回転自在に軸承し、ケースの一端に送風部に形成すると共に、他端を排風部に形成したことを特徴とする光触媒和紙を用いた空気清浄器。