JP2004329879A - 眼球検査装置及び眼球検査方法 - Google Patents

眼球検査装置及び眼球検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004329879A
JP2004329879A JP2004064783A JP2004064783A JP2004329879A JP 2004329879 A JP2004329879 A JP 2004329879A JP 2004064783 A JP2004064783 A JP 2004064783A JP 2004064783 A JP2004064783 A JP 2004064783A JP 2004329879 A JP2004329879 A JP 2004329879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eyeball
pupil
light source
imaging unit
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004064783A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Nakajima
功 中島
Masuhisa Den
益久 田
Kenji Mugita
憲司 麥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SYST DESIGN KK
NIPPON SYSTEM DESIGN
TASADA KOSAKUSHO KK
Tasada Kosakusho KK
Original Assignee
NIPPON SYST DESIGN KK
NIPPON SYSTEM DESIGN
TASADA KOSAKUSHO KK
Tasada Kosakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SYST DESIGN KK, NIPPON SYSTEM DESIGN, TASADA KOSAKUSHO KK, Tasada Kosakusho KK filed Critical NIPPON SYST DESIGN KK
Priority to JP2004064783A priority Critical patent/JP2004329879A/ja
Priority to PCT/JP2004/001309 priority patent/WO2004069045A1/ja
Publication of JP2004329879A publication Critical patent/JP2004329879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/11Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for measuring interpupillary distance or diameter of pupils
    • A61B3/112Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for measuring interpupillary distance or diameter of pupils for measuring diameter of pupils

Abstract

【目的】対光反射における瞳孔の収縮速度、瞳孔径を瞳孔面積や瞳孔の曲率半径から自動的に測定し定量化できる小型・軽量な眼球検査装置及び眼球検査方法を提供する
【構成】本発明の眼球検査装置10は、眼球を撮影するカメラヘッド12と、撮影された眼球を表示するディスプレイ40、動画像データをデジタル動画像データに変換する制御部42、ディスプレイ40に表示可能なデータ形式に変換する画像処理部44、デジタル動画像データの各フレームから瞳孔の周囲のエッジを検出後、瞳孔面積に換算してフレームごとの瞳孔面積と単位時間から瞳孔面積の時間による変化を計算する画像演算部46、予め測定されて保存されている瞳孔面積の時間変化と測定された瞳孔面積の時間変化を比較判定する画像判定部48とを主に備えた画像処理装置14とから概略構成されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、医療分野において不可視光源を使用することにより薬品に頼らず瞳孔を散大させたまま網膜、虹彩、水晶体、網様体など眼球を構築する生体構造の検査や撮影を行うと共に、対光反射を定量化することにより、脳幹障害、視神経・動眼神経等の脳神経や交感神経の障害の程度を把握することができる眼球検査装置及び眼球検査方法に関するものである。
従来より、眼球内の検査・撮影を行う際に可視光線を眼球に照射すると縮瞳してしまうため、例えば合成アトロピン類似物質であるトロピカミド等を主成分とした瞳孔散大薬を使用し、瞳孔を散大させて行っていた。
また、対光反射は瞳孔に可視光線を照射した際に起こる瞳孔反射のひとつであり、この対光反射が動眼神経障害及び中脳・脳幹・橋部障害等や自律神経系の影響を受けることに着目し、瞳孔の対光反射を測定する光照射方法と装置が例えば特許文献1により開示されている。
特開2002−238851
しかしながら、瞳孔散大薬を用いた眼球内の検査・撮影方法は、瞳孔が散大するための時間が必要であると共に、薬の副作用と危険性があり被験者が制限されるという課題があった。
また、救急医療現場において、対光反射は被験者の意識レベルの判定、即ち治療の緊急度を判断するための重要なパラメータであるが、被験者が診断者に従わない場合や診断者の熟練度及び個人差に起因する問題で必要な救急治療が必ずしも効果的に行なわれない場合があった。この課題を解決するために特許文献1に示される光照射装置を使用するには、その内部にハーフミラーがあるため装置の小型化が困難、即ち可搬性に欠けるため使用することが難しかった。
さらには、特許文献1に示される光照射装置では、救急医療現場での瞳孔を観測するための十分な時間が保てない場合や眼瞼下垂が起こっている状況での対光反射の測定は困難であった。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、この発明の第一の目的は、薬品の投与によらず瞳孔を散大させて短時間で眼球内を撮影できる眼球検査装置及び眼球検査方法を提供することである。
また、この発明の第二の目的は、対光反射における瞳孔の収縮速度、瞳孔径を瞳孔面積や瞳孔の曲率半径から自動的に測定し定量化できる小型・軽量な眼球検査装置及び眼球検査方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項1の記載によれば、顔面にフィットすることで可視光線を遮断するカバーと、不可視光を撮影するカメラと、不可視光源とからなることを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項2の記載によれば、撮像部と画像処理部とを具備する眼球検査装置において、前記撮像部の一端に備えられた板状基部は、不可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有することを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項3の記載によれば、前記撮像部は赤外線カメラであり、前記不可視光源は赤外線光源であることを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項4の記載によれば、前記板状基部は可視光源を更に有することを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項5の記載によれば、前記撮影用穴部に可視光カットフィルターを設けたことを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項6の記載によれば、前記画像処理部は、前記撮像部により撮影された眼球の動画像を複数の眼球静止画像に変換する制御部と、前記眼球静止画像から瞳孔の輪郭を検出し、瞳孔面積と瞳孔面積の時間あたりの変化とを算出する画像演算部とを備えることを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項7の記載によれば、前記画像処理部は、前記撮像部により撮影された眼球の動画像を複数の眼球静止画像に変換する制御部と、前記眼球静止画像の瞳孔の輪郭の一部から瞳孔の曲線率を算出し、前記曲線率から瞳孔面積と瞳孔面積の時間あたりの変化とを算出する画像演算部とを備えることを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項8の記載によれば、前記瞳孔面積の時間あたりの変化を判定する画像判定部を備えることを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置は、請求項9の記載によれば、画像表示部を更に備えることを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置用撮像部は、請求項10の記載によれば、眼球検査装置に用いる撮像部において、前記撮像部の一端に備えられた板状基部に、不可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有することを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置用撮像部は、請求項11の記載によれば、前記撮像部は赤外線カメラであり、前記不可視光源は赤外線光源であることを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置用撮像部は、請求項12の記載によれば、前記板状基部は可視光源を更に有することを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査装置用撮像部は、請求項13の記載によれば、前記撮影用穴部に可視光カットフィルターを設けたことを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査方法は、請求項14の記載によれば、可視光線を遮断し、眼球に不可視光線を照射することで瞳孔を散大させたまま眼球内の撮影を行うことを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査方法は、請求項15の記載によれば、不可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有する板状基部が撮像部の一端に備えられた眼球検査用撮像部の前記遮光カバーを被験者の目にセットし、不可視光源の点灯により眼球に不可視光を照射して前記撮像部により眼球の映像を撮影し、撮影した眼球の映像を画像表示部に表示することにより眼球を検査することを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査方法は、請求項16の記載によれば、不可視光源と可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有する板状基部が撮像部の一端に備えられた眼球検査用撮像部の前記遮光カバーを被験者の目にセットし、不可視光源の点灯により眼球に不可視光を照射して前記撮像部により眼球の映像を撮影し、可視光源の点灯により眼球に可視光を照射することにより誘発される対光反射の映像を前記撮像部により撮影し、撮影した対光反射の映像を画像表示部に表示することにより眼球を検査することを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査方法は、請求項17の記載によれば、不可視光源と可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有する板状基部が撮像部の一端に備えられた眼球検査用撮像部の前記遮光カバーを被験者の目にセットし、不可視光源の点灯により眼球に不可視光を照射して前記撮像部により眼球の動画像を撮影し、可視光源の点灯により眼球に可視光を照射することにより誘発される対光反射の動画像を前記撮像部により撮影し、対光反射の動画像データをデジタル動画像データに変換し、デジタル動画像データの各フレームを画像演算処理により瞳孔の輪郭を検出し、検出された瞳孔の輪郭内の画素数から瞳孔面積を算出し、各フレームの瞳孔面積と各フレームの単位時間により瞳孔面積の時間による変化を算出し、瞳孔面積の時間による変化と、予め測定された障害時及び正常時の瞳孔面積の時間による変化とを比較することにより眼球を検査することを特徴とする。
また、この発明に係わる眼球検査方法は、請求項18の記載によれば、不可視光源と可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有する板状基部が撮像部の一端に備えられた眼球検査用撮像部の前記遮光カバーを被験者の目にセットし、不可視光源の点灯により眼球に不可視光を照射して前記撮像部により眼球の動画像を撮影し、可視光源の点灯により眼球に可視光を照射することにより誘発される対光反射の動画像を前記撮像部により撮影し、対光反射の動画像データをデジタル動画像データに変換し、デジタル動画像データの各フレームを画像演算処理により瞳孔の輪郭の一部を検出し、検出された瞳孔の輪郭の一部から瞳孔の曲率半径を算出し、算出された瞳孔の曲率半径から瞳孔面積を算出し、各フレームの瞳孔面積と各フレームの単位時間により瞳孔面積の時間による変化を算出し、瞳孔面積の時間による変化と、予め測定された障害時及び正常時の瞳孔面積の時間による変化とを比較することにより眼球を検査することを特徴とする。
この発明によれば、薬品の投与によらず瞳孔を散大させて短時間で眼球内を撮影できる眼球検査装置及び眼球検査方法を提供することができる。
また、この発明によれば、診断者の熟練度や経験に関わらず短時間かつ自動的に対光反射を測定し定量化でき、救急車内やベッドサイドでも使用ができる小型・軽量な眼球検査装置及び眼球検査方法を提供することができる。
以下に本発明に係わる眼球検査装置及び眼球検査方法の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
<第一の実施例>
以下に図1及び図2を用いて本発明に係わる眼球検査装置10の概略構成を説明する。本発明の眼球検査装置10は、眼球を撮影する撮像部としてのカメラ12と、ディスプレイ40を備えた画像処理部14とから概略構成されている。また、カメラ12の一端には画像処理部14に接続される信号伝送コード18が取り付けられ、他端には板状基部16が取り付けられている。この板状基部16の概略中央にはカメラ12で撮影するための穴部が設けられるとともに、該穴部には可視光カットフィルター22が設けられている。また、該穴部の周囲には略同心円状に可視光源24が取り付けられ、さらに可視光源24の外側には不可視光源26が取り付けられている。また、板状基部16の外周には眼球検査の際に外部からの光を遮光するために、被験者の顔面に当接させて眼球周辺を覆うカバー28が設けられている。
可視光源24は、例えば白色LEDや白色電球等で、この可視光を眼球内の網膜に対して照射することで瞳孔反射を誘発することができる。また、不可視光源26は、例えば瞳孔反射を誘発しない赤外線発光ダイオードや赤外線ランプ等で、カメラ12を赤外線カメラにすることで瞳孔反応を誘発しない状態での眼球の撮影を行うことができる。
尚、図2において、可視光源24は6個、不可視光源26は4個取り付けられているが、この数はこの発明を何ら限定するものではなく、可視光源24や不可視光源26の要求されている機能を満たせば、その数はいくつでも良い。
本発明に係わる眼球検査装置10を使用して眼球の撮影を行う方法を図3及び図4により説明する。図3のようにカメラ12のカバー28で被験者の目を覆うようにする。このカバー28は、例えば天然ゴムや柔らかい合成樹脂が使用されており、被験者の目を覆った際に顔面にフィットして外部からの光を遮光するようになっている。このように眼球検査装置10での眼球撮影時には被験者の目に外部光が入らないので、瞳孔が散大することになる。
図中矢印のように瞳孔が散大した状態で、不可視光源26を点灯し不可視光を照射する。この不可視光には赤外線等を利用しているので瞳孔が収縮することがない。このため、図4のように不可視光である赤外線が眼球の奥の網膜まで十分到達し、赤外線カメラであるカメラ12で撮影することができる。
赤外線カメラで撮影された映像は、信号伝送コード18を介して画像処理部14に送られる。画像処理部14に送られた映像は、ディスプレイ40に表示させることで診断者が被験者の正常、異常の判断を行ったり、図示しない記録装置で録画を行うことが可能である。
上記の眼球検査装置による被験者の診断方法を図5のフローに従い説明する。先ず最初にカメラ12のカバー28を被験者の目を覆うようにセットする(S10)。次に不可視光源26を点灯し、眼球に不可視光を照射する(S12)。尚、この点灯はカバー28のセットに連動するスイッチを設ける方法や、手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
次に赤外線カメラで眼球の撮影を始め、その眼球の映像を画像処理部14のディスプレイ40に表示する(S14)。尚、赤外線カメラでの眼球の撮影を始める方法は、カバー28のセットまたは不可視光源26の点灯に連動するスイッチを設ける方法や、手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
撮影された眼球の映像は、ディスプレイ40に表示させることで診断者が被験者の正常、異常の判断を行ったり、図示しない記録装置で録画を行う。
このように、本発明に係わる眼球検査装置10を使用することにより、薬剤の投与等を必要としない簡便、無侵襲、無副作用に瞳孔を散大させることが可能であり、被験者への生理的負担がない状態での眼球内の撮影・検査を行うことができる。
また、本発明に係わる眼球検査装置10のカメラ12は、市販されている小型の赤外線カメラや赤外線発光ダイオードが適用可能であり、撮影・検査の際に診断者の取り回しが簡便であるため、救急医用現場やベッドサイドでの使用が可能である。また、カバー28の深さを赤外線カメラの焦点距離に一致させておけば、診断者の熟練度や経験によらず確実に撮影・検査が可能である。さらには、赤外線を照射して赤外線カメラからの映像がディスプレイ40に表示された状態でカメラ12を動かすことができるので、診断者は瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っているかを確認することが可能であり、診断者の熟練度や経験によらずに短時間かつ確実に撮影・検査を行うことができる。
<第二の実施例>
次に本発明に係わる眼球検査装置10を使用して対光反射の測定を行う方法を説明する。尚、第一の実施例の図1及び図2に示す構成と同様の構成には同一番号を用いて詳細説明を省略する。図3のようにカメラ12のカバー28で被験者の目を覆うようにする。このカバー28は被験者の顔面にフィットして外部からの光を遮光するので、眼球検査装置10での眼球撮影時には被験者の目に外部光が入らず瞳孔が散大することになる。
この瞳孔が散大した状態で、不可視光源26を点灯し不可視光を照射する。この不可視光には赤外線等を利用しているので瞳孔が収縮することがない。この状態で赤外線カメラであるカメラ12で撮影を始める。この際、赤外線カメラからの映像をディスプレイ40に表示しておけば、診断者はカメラ12を動かすことで瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っているかを確認することができる。
診断者は被験者の瞳孔が十分に開いたことをディスプレイ40で確認した後、図示しない可視光源24のスイッチを入れて可視光を眼球に照射し対光反射を測定する。この可視光源24は、板状基部16の概略中央に設けられたカメラ撮影用の穴部の周囲に取り付けられているので、被験者の瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っている状態では、可視光源24からの可視光は被験者の網膜に直接照射され、対光反射を誘発する。この際、板状基部16の概略中央に設けられた赤外線カメラ撮影用の穴部に設けられた可視光カットフィルター22により、可視光源24から照射されて被験者の眼球表面で反射された可視光の写り込みを防止することができる。
尚、可視光源24は、図2において6個取り付けられているが、網膜に対光反射を誘発させる十分な光量が与えることができれば、その数は問わない。また、可視光源24は不可視光源26の内側に、板状基部16の概略中央に設けられたカメラ撮影用の穴部の周囲に略同心円状に取り付けられるとしたが、網膜に対光反射を誘発させる十分な光量が与えることができれば、不可視光源26の外側等その位置や配置の方法は問わない。
この可視光による瞳孔の対光反射は、虹彩の縮動が不可視光源26からの赤外線により赤外線カメラで撮影されて瞳孔の収縮としてディスプレイ40に表示される。このディスプレイ40に表示された瞳孔の対光反射を診断者が観察することにより、診断者は被験者の正常、異常の判断を行ったり、図示しない記録装置で録画を行うことが可能である。
上記の対光反射による被験者の測定方法を図6のフローに従い説明する。先ず最初にカメラ12のカバー28を被験者の目を覆うようにセットする(S20)。次に不可視光源26を点灯し、眼球に不可視光を照射する(S22)。尚、この点灯はカバー28のセットに連動するスイッチを設ける方法や、手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
次に赤外線カメラで眼球の撮影を始め、その眼球の映像をディスプレイ40に表示する(S24)。尚、赤外線カメラでの眼球の撮影を始める方法は、カバー28のセットまたは不可視光源26の点灯に連動するスイッチを設ける方法や、手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
次に可視光源24のスイッチを入れて可視光を眼球に照射し対光反射を測定する(S26)。尚、可視光源24のスイッチを入れる方法は、予め設定された時間でスイッチを入れる方法やプログラムによりスイッチを入れる方法、または手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
測定された対光反射の映像をディスプレイ40に表示する(S28)。このディスプレイ40表示された瞳孔の対光反射を診断者が観察することにより、診断者は被験者の正常、異常の判断を行ったり、図示しない記録装置で録画を行うことが可能である。
このように、本発明に係わる眼球検査装置10を使用することにより、外部光の影響を受けずに、かつ、薬剤の投与等を必要としない簡便、無侵襲、無副作用に被験者の対光反射を撮影・検査することができる。
また、本発明に係わる眼球検査装置10のカメラ12は、市販されている小型の赤外線カメラや赤外線発光ダイオードが適用可能であり、撮影・検査の際に診断者の取り回しが簡便であるため、救急医用現場やベッドサイドでの使用が可能である。また、カバー28の深さを赤外線カメラの焦点距離に一致させておけば、診断者の熟練度や経験によらず確実に撮影・検査が可能である。さらに、診断者は瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っているかを確認しながら対光反射の検査を行うことが可能であり、診断者の熟練度や経験によらずに短時間かつ確実に撮影・検査を行うことができる。
<第三の実施例>
次に本発明に係わる眼球検査装置10を使用して、対光反射における瞳孔の収縮速度、瞳孔径を定量的に測定を行う方法を説明する。尚、第一の実施例の図1及び図2に示す構成と同様の構成には同一番号を用いて詳細説明を省略する。図7のようにカメラ12のカバー28で被験者の目を覆うようにする。このカバー28は被験者の顔面にフィットして外部からの光を遮光するので、眼球検査装置10での眼球撮影時には被験者の目に外部光が入らず瞳孔が散大することになる。
この瞳孔が散大した状態で、不可視光源26を点灯し、不可視光を照射する。この不可視光には赤外線等を利用しているので瞳孔が収縮することがない。この状態で赤外線カメラであるカメラ12で撮影を始め、カメラ12に接続される信号伝送コード18を介して画像処理部14に眼球の動画像データを送信する。この際、赤外線カメラからの動画像データをディスプレイ40に表示しておけば、診断者はカメラ12を動かすことで瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っているかを確認することができる。
診断者は被験者の瞳孔が十分に開いたことをディスプレイ40で確認し、図示しない可視光源24のスイッチを入れて可視光を眼球に照射し対光反射を測定する。この可視光源24は、板状基部16の概略中央に設けられたカメラ撮影用の穴部の周囲に取り付けられているので、被験者の瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っている状態では、可視光源24からの可視光は被験者の網膜に直接照射される。この可視光による瞳孔の対光反射は、虹彩の縮動が不可視光源26からの赤外線により赤外線カメラで撮影されて瞳孔の収縮の動画像データとしてカメラ12に接続される信号伝送コード18を介して画像処理部14に送信される。
画像処理部14は、ディスプレイ40、制御部42、画像処理部44、画像演算部46、画像判定部48を主に備えている。また制御部42は、画像処理部14の制御や各種演算を行うCPUと、制御プログラム等を記憶したROMと、各種プログラムの保存や動画像データの保存を行うRAM及びハードディスク(HD)と、測定開始・終了の命令入力や不可視光源・可視光源の電源オン・オフ入力等を行う入力部(I/F)とから主に構成されている。
赤外線カメラであるカメラ12から送信された対光反射の動画像データは制御部42で受信される。制御部42で受信された動画像データは、画像処理部44に送られディスプレイ40で表示できるデータ形式(アナログディスプレイであればアナログデータ、デジタルディスプレイであればデジタルデータ等)に変換される。画像処理部44で変換された動画像データはディスプレイ40に送られ、赤外線カメラでの撮影開始と共にディスプレイ40で表示される。
また、制御部42は、動画像データを画像処理部44に送るのとは別に、動画像データを例えば毎秒30フレームのデジタル動画像データに変換し、画像演算部44に送信する。尚、単位時間あたりの動画像データのフレーム数は毎秒30フレームに限定されるものではなく、眼球検査装置10の用途や能力によって変更可能である。
画像演算部46で受信されたデジタル動画像データは、1フレームごとの静止画像として二次元連続空間信号に変換される。この二次元連続空間信号とは、静止画像の横の画素数をx、縦の画素数をy、輝度の情報(諧調)をzとして、XY次元の連続空間における信号z=g(x、y)として変換されたものである。この二次元連続空間信号に二次元離散的フーリエ変換等のフーリエ変換を行うことで、1フレームごとの静止画像は、低い周波数では振幅が大きくなり、高い周波数になるに従い振幅が小さくなるので、静止画像中の瞳孔の輪郭の検出を行うことができる。この後、必要に応じて、さらにラプラシアン変換を行うことで、1フレームごとの静止画像から瞳孔の周囲のエッジを検出する。
上記で得られた瞳孔の輪郭内のピクセル(画素)数、又は瞳孔周囲のエッジ内のピクセル(画素)数を瞳孔面積として換算し、フレームごとの瞳孔面積と1フレームの単位時間(毎秒30フレームであれば1フレーム=1/30秒)により瞳孔面積の時間による変化を求める。
このようにして求められた瞳孔面積の時間による変化のデータは、画像演算部46から制御部42を介して画像判定部48に送信される。また、制御部42のRAM又はHDに保存されている、予め測定された脳幹障害、視神経・動眼神経等の脳神経や交感神経の障害時の瞳孔面積の時間による変化のデータ及び正常時の瞳孔面積の時間による変化のデータも画像判定部48に送信される。画像判定部48では、この予め測定されて制御部42のRAM又はHDに保存されている瞳孔面積の時間による変化のデータと、画像演算部46で演算された被験者の瞳孔面積の時間による変化のデータとが比較され、対光反射による被験者の定量的診断を行う。
尚、上記の対光反射による被験者の定量的診断では瞳孔面積の時間による変化を利用しているが、この瞳孔面積から診断者である臨床医等が理解しやすい瞳孔径に換算して、瞳孔径の時間による変化により被験者の定量的診断を行うことも可能である。これは、瞳孔がそもそも正確な円ではなくいびつであるので、上述の瞳孔の輪郭や瞳孔周囲のエッジから瞳孔径を直接換算すると誤差が大きく、瞳孔面積から瞳孔径を求める方が誤差を小さくすることができ、対光反射による被験者の定量的診断では現実的となるからである。
上記の対光反射による被験者の定量的診断方法を図8のフローに従い説明する。先ず最初にカメラ12のカバー28を被験者の目を覆うようにセットする(S30)。次に不可視光源26を点灯し、眼球に不可視光を照射する(S32)。尚、この点灯はカバー28のセットに連動するスイッチを設ける方法や、手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
次に赤外線カメラで眼球の撮影を始め、その眼球の動画像を画像処理部14の制御部42及び画像処理部44を介してディスプレイ40に表示する(S34)。尚、赤外線カメラでの眼球の撮影を始める方法は、カバー28のセットまたは不可視光源26の点灯に連動するスイッチを設ける方法や、手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
次に可視光源24のスイッチを入れて可視光を眼球に照射し対光反射を測定する(S36)。尚、可視光源24のスイッチを入れる方法は、予め設定された時間でスイッチを入れる方法やプログラムによりスイッチを入れる方法、または手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
測定された対光反射の動画像は、画像処理部14の制御部42及び画像処理部44を介してディスプレイ40に表示されると共に、画像処理部14の制御部42で、例えば毎秒30フレームのデジタル動画像データに変換される(S38)。尚、単位時間あたりの動画像データのフレーム数は毎秒30フレームに限定されるものではない。
デジタル動画像データに変換された対光反射の動画像は1フレームごとの静止画像として画像演算部46に送られ、二次元連続空間信号への変換、フーリエ変換やラプラシアン変換等の画像演算処理を受けて瞳孔の輪郭、または瞳孔周囲のエッジが検出される(S40)。尚、瞳孔の輪郭等の検出方法は、微積分による方法やその他の画像処理方法を問わない。
次に画像演算部46は、検出された瞳孔の輪郭内のピクセル(画素)数または瞳孔周辺のエッジ内のピクセル(画素)数を瞳孔面積として算出し(S42)、フレームごとの瞳孔面積と1フレームの単位時間により瞳孔面積の時間による変化を算出する(S44)。尚、瞳孔の輪郭内のピクセル(画素)数または瞳孔周辺のエッジ内のピクセル(画素)数を瞳孔径として換算し、フレームごとの瞳孔径と1フレームの単位時間により瞳孔径の時間による変化を算出しても良い。
次にこのように測定・算出された被験者の瞳孔面積の時間による変化のデータは、制御部42を介して画像判定部48に送信され、また、制御部42のRAM又はHDに保存されている、予め測定された障害時及び正常時の瞳孔面積の時間による変化のデータも制御部42から画像判定部48に送信され、画像判定部48で被験者の正常または異常、及び異常時の異常の種類が判定される(S46)。
このように、本発明に係わる眼球検査装置10を使用することにより、外部光の影響を受けずに、かつ、薬剤の投与等を必要としない簡便、無侵襲、無副作用に被験者の対光反射を撮影・検査することができる。
また、本発明に係わる眼球検査装置10のカメラ12は、市販されている小型の赤外線カメラや赤外線発光ダイオードが適用可能であり、撮影・検査の際に診断者の取り回しが簡便であるため、救急医用現場やベッドサイドでの使用が可能である。また、カバー28の深さを赤外線カメラの焦点距離に一致させておけば、診断者の熟練度や経験によらず確実に撮影・検査が可能である。さらに、診断者は瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っているかを確認しながら対光反射の検査を行うことが可能であり、診断者の熟練度や経験によらずに短時間かつ確実に撮影・検査を行うことができる。
さらには、本発明に係わる眼球検査装置10の画像処理部14を使用することにより、従来は診断者が肉眼で計測していた対光反射の収縮速度、収縮量、収縮状況を瞳孔面積や瞳孔径及びそれらの時間による変化のデータとして定量的に計測することができるので、診断者の熟練度や経験によらずに短時間かつ確実に検査を行うことができる。
<第四の実施例>
次に本発明に係わる眼球検査装置10を使用して、対光反射における瞳孔の収縮速度、瞳孔径を、眼瞼下垂を起こしている被験者の瞳孔の一部から定量的に測定を行う方法を説明する。尚、第一の実施例の図1及び図2に示す構成と同様の構成には同一番号を用いて詳細説明を省略する。図7のようにカメラ12のカバー28で被験者の目を覆うようにする。このカバー28は被験者の顔面にフィットして外部からの光を遮光するので、眼球検査装置10での眼球撮影時には被験者の目に外部光が入らず瞳孔が散大することになる。
この瞳孔が散大した状態で、不可視光源26を点灯し不可視光を照射する。この不可視光には赤外線等を利用しているので瞳孔が収縮することがない。この状態で赤外線カメラであるカメラ12で撮影を始め、カメラ12に接続される信号伝送コード18を介して画像処理部14に眼球の動画像データとして送信する。この際、赤外線カメラからの動画像データをディスプレイ40に表示しておけば、診断者はカメラ12を動かすことで瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っているかを確認することができる。
診断者は被験者の瞳孔が十分に開いたことをディスプレイ40で確認した後、図示しない可視光源24のスイッチを入れて可視光を眼球に照射し対光反射を測定する。この可視光源24は、板状基部16の概略中央に設けられたカメラ撮影用の穴部の周囲に取り付けられているので、被験者の瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っている状態では、可視光源24からの可視光は被験者の網膜に直接照射される。この可視光による瞳孔の対光反射は、虹彩の縮動が不可視光源26からの赤外線により赤外線カメラで撮影されて瞳孔の収縮の動画像データとしてカメラ12に接続される信号伝送コード18を介して画像処理部14に送信される。
画像処理部14は、ディスプレイ40、制御部42、画像処理部44、画像演算部46、画像判定部48を主に備えている。また制御部42は、画像処理部14の制御や各種演算を行うCPUと、制御プログラム等を記憶したROMと、各種プログラムの保存や動画像データの保存を行うRAM及びハードディスク(HD)と、測定開始・終了の命令入力や不可視光源・可視光源の電源オン・オフ入力等を行う入力部(I/F)とから主に構成されている。
赤外線カメラであるカメラ12から送信された対光反射の動画像データは制御部42で受信される。制御部42で受信された動画像データは、画像処理部44に送られディスプレイ40で表示できるデータ形式(アナログディスプレイであればアナログデータ、デジタルディスプレイであればデジタルデータ等)に変換される。画像処理部44で変換された動画像データはディスプレイ40に送られ、赤外線カメラでの撮影開始と共にディスプレイ40で表示される。
また、制御部42は、動画像データを画像処理部44に送るのとは別に、動画像データを例えば毎秒30フレームのデジタル動画像データに変換し、画像演算部44に送信する。尚、単位時間あたりの動画像データのフレーム数は毎秒30フレームに限定されるものではなく、眼球検査装置10の用途や能力によって変更可能である。
画像演算部46で受信されたデジタル動画像データは、1フレームごとの静止画像として二次元連続空間信号に変換される。この二次元連続空間信号とは、静止画像の横の画素数をx、縦の画素数をy、輝度の情報(諧調)をzとして、XY次元の連続空間における信号z=g(x、y)として変換されたものである。この二次元連続空間信号に二次元離散的フーリエ変換等のフーリエ変換を行うことで、1フレームごとの静止画像は、低い周波数では振幅が大きくなり、高い周波数になるに従い振幅が小さくなるので、静止画像中の瞳孔の輪郭の検出を行うことができる。この後、必要に応じて、さらにラプラシアン変換を行うことで、1フレームごとの静止画像から瞳孔の周囲のエッジを検出する。
尚、眼瞼下垂を起こしている被験者では、図9の矢印Aで示した瞳孔の一部しか撮影できないので、この矢印A部分の瞳孔の輪郭または瞳孔周囲のエッジを検出する。次に矢印A部分の瞳孔の輪郭または瞳孔周囲のエッジから瞳孔の曲率半径を取得し、この曲率半径から眼瞼下垂等で取得できない図9の矢印Bの曲率半径を算出する。さらに、この図9の矢印Aと矢印Bの曲率半径から瞳孔面積を求め、フレームごとの瞳孔面積と1フレームの単位時間(毎秒30フレームであれば1フレーム=1/30秒)により瞳孔面積の時間による変化を求める。
このようにして求められた瞳孔面積の時間による変化のデータは、画像演算部46から制御部42を介して画像判定部48に送信される。また、制御部42のRAM又はHDに保存されている、予め測定された脳幹障害、視神経・動眼神経等の脳神経や交感神経の障害時の瞳孔面積の時間による変化のデータ及び正常時の瞳孔面積の時間による変化のデータも画像判定部48に送信される。画像判定部48では、この予め測定されて制御部42のRAM又はHDに保存されている瞳孔面積の時間による変化のデータと、画像演算部46で演算された被験者の瞳孔面積の時間による変化のデータとが比較され、対光反射による被験者の定量的診断を行う。
尚、上記の対光反射による被験者の定量的診断では、瞳孔の曲率半径から瞳孔面積を求め、この瞳孔面積の時間による変化を利用しているが、瞳孔面積から臨床医等が理解しやすい瞳孔径に換算したり、瞳孔の曲率半径から直接瞳孔径に換算したりして、瞳孔径の時間による変化による被験者の定量的診断としてもよい。これは、瞳孔がそもそも正確な円ではなくいびつであるので、上述の瞳孔の輪郭や瞳孔周囲のエッジから瞳孔径を直接換算すると誤差が大きく、瞳孔の瞳孔面積や曲率半径から瞳孔径を求める方が誤差を小さくすることができ、対光反射による被験者の定量的診断では現実的となるからである。
上記の対光反射による被験者の定量的診断方法を図10のフローに従い説明する。先ず最初にカメラ12のカバー28を被験者の目を覆うようにセットする(S50)。次に不可視光源26を点灯し、眼球に不可視光を照射する(S52)。尚、この点灯はカバー28のセットに連動するスイッチを設ける方法や、手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
次に赤外線カメラで眼球の撮影を始め、その眼球の動画像を画像処理部14の制御部42及び画像処理部44を介してディスプレイ40に表示する(S54)。尚、赤外線カメラでの眼球の撮影を始める方法は、カバー28のセットまたは不可視光源26の点灯に連動するスイッチを設ける方法や、手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
次に可視光源24のスイッチを入れて可視光を眼球に照射し対光反射を測定する(S56)。尚、可視光源24のスイッチを入れる方法は、予め設定された時間でスイッチを入れる方法やプログラムによりスイッチを入れる方法、または手動でスイッチを入れる方法等、その方法は問わない。
測定された対光反射の動画像は、画像処理部14の制御部42及び画像処理部44を介してディスプレイ40に表示されると共に、画像処理部14の制御部42で、例えば毎秒30フレームのデジタル動画像データに変換される(S58)。尚、単位時間あたりの動画像データのフレーム数は毎秒30フレームに限定されるものではない。
デジタル動画像データに変換された対光反射の動画像は、1フレームごとの静止画像として画像演算部46に送られ、二次元連続空間信号への変換、フーリエ変換やラプラシアン変換等の画像演算処理を受けて、図9矢印A部分(眼瞼下垂で隠れていない瞳孔部分)の瞳孔の輪郭の検出または瞳孔周囲のエッジの検出され、さらに曲率半径の算出が行われる(S60)。尚、瞳孔の輪郭の検出方法または瞳孔周囲のエッジ検出方法は、微積分による方法やその他の画像処理方法を問わない。
次に画像演算部46は、算出された図9矢印A部分の曲率半径から、図9矢印B部分(眼瞼下垂で隠れている瞳孔部分)の曲率半径の算出を行い、矢印Aと矢印Bの曲率半径から瞳孔面積を求め(S62)、フレームごとの瞳孔面積と1フレームの単位時間により瞳孔面積の時間による変化を算出する(S64)。尚、曲率半径を瞳孔径に換算し、フレームごとの瞳孔径と1フレームの単位時間により瞳孔径の時間による変化を算出しても良い。
次にこのように測定・算出された被験者の瞳孔面積の時間による変化のデータは、制御部42を介して画像判定部48に送信され、また、制御部42のRAM又はHDに保存されている、予め測定された障害時及び正常時の瞳孔面積の時間による変化のデータも制御部42から画像判定部48に送信され、画像判定部48で被験者の正常または異常、及び異常時の異常の種類が判定される(S66)。
このように、本発明に係わる眼球検査装置10を使用することにより、外部光の影響を受けずに、かつ、薬剤の投与等を必要としない簡便、無侵襲、無副作用に被験者の対光反射を撮影・検査することができる。
また、本発明に係わる眼球検査装置10のカメラ12は、市販されている小型の赤外線カメラや赤外線発光ダイオードが適用可能であり、撮影・検査の際に診断者の取り回しが簡便であるため、救急医用現場やベッドサイドでの使用が可能である。また、カバー28の深さを赤外線カメラの焦点距離に一致させておけば、診断者の熟練度や経験によらず確実に撮影・検査が可能である。さらに、診断者は瞳孔周辺が正しくカメラの視野に入っているかを確認しながら対光反射の検査を行うことが可能であり、診断者の熟練度や経験によらずに短時間かつ確実に撮影・検査を行うことができる。
さらには、本発明に係わる眼球検査装置10の画像処理部14を使用することにより、従来は診断者が肉眼で計測していた対光反射の収縮速度、収縮量、収縮状況を瞳孔面積や瞳孔径及びそれらの時間による変化のデータとして定量的に計測することができるので、診断者の熟練度や経験によらずに短時間かつ確実に検査を行うことができる。
またさらに、救急医療現場で眼瞼下垂を起こしている被験者であっても短時間かつ確実に対光反射の測定が可能である。
本発明に係わる眼球検査装置10の概略構成図であり、カメラ12の一部断面図である。 眼球検査装置10の概略構成図であり、カメラ12の斜視図である。 眼球検査装置10で被験者を検査する模式図である。 眼球検査装置10で被験者を検査する際の眼球の模式図である。 第一の実施例におけるフロー図である。 第二の実施例におけるフロー図である。 眼球検査装置10で被験者を検査する模式図であり、画像処理部14の概略構成図である。 第三の実施例におけるフロー図である。 眼瞼下垂を起こしている被験者の眼球の模式図である。 第四の実施例におけるフロー図である。
符号の説明
10 眼球検査装置
12 カメラ
14 画像処理部
16 板状基部
18 信号伝送コード
22 可視光カットフィルター
24 可視光源
26 不可視光源
28 カバー
40 ディスプレイ
42 制御部
44 画像処理部
46 画像演算部
48 画像判定部

Claims (18)

  1. 顔面にフィットすることで可視光線を遮断するカバーと、
    不可視光を撮影するカメラと、
    不可視光源とからなる眼球検査装置。
  2. 撮像部と画像処理部とを具備する眼球検査装置において、
    前記撮像部の一端に備えられた板状基部は、不可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有することを特徴とする眼球検査装置。
  3. 前記撮像部は赤外線カメラであり、前記不可視光源は赤外線光源であることを特徴とする請求項2に記載の眼球検査装置。
  4. 前記板状基部は可視光源を更に有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の眼球検査装置。
  5. 前記撮影用穴部に可視光カットフィルターを設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の眼球検査装置。
  6. 前記画像処理部は、前記撮像部により撮影された眼球の動画像を複数の眼球静止画像に変換する制御部と、前記眼球静止画像から瞳孔の輪郭を検出し、瞳孔面積と瞳孔面積の時間あたりの変化とを算出する画像演算部とを備えることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の眼球検査装置。
  7. 前記画像処理部は、前記撮像部により撮影された眼球の動画像を複数の眼球静止画像に変換する制御部と、前記眼球静止画像の瞳孔の輪郭の一部から瞳孔の曲線率を算出し、前記曲線率から瞳孔面積と瞳孔面積の時間あたりの変化とを算出する画像演算部とを備えることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の眼球検査装置。
  8. 前記瞳孔面積の時間あたりの変化を判定する画像判定部を備えることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の眼球検査装置。
  9. 画像表示部を更に備えることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の眼球検査装置。
  10. 眼球検査装置に用いる撮像部において、
    前記撮像部の一端に備えられた板状基部に、不可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有することを特徴とする眼球検査装置用撮像部。
  11. 前記撮像部は赤外線カメラであり、前記不可視光源は赤外線光源であることを特徴とする請求項10に記載の眼球検査装置用撮像部。
  12. 前記板状基部は可視光源を更に有することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の眼球検査装置用撮像部。
  13. 前記撮影用穴部に可視光カットフィルターを設けたことを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の眼球検査装置用撮像部。
  14. 可視光線を遮断し、眼球に不可視光線を照射することで瞳孔を散大させたまま眼球内の撮影を行う眼球検査方法。
  15. 不可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有する板状基部が撮像部の一端に備えられた眼球検査用撮像部の前記遮光カバーを被験者の目にセットし、
    不可視光源の点灯により眼球に不可視光を照射して前記撮像部により眼球の映像を撮影し、
    撮影した眼球の映像を画像表示部に表示することにより眼球を検査する眼球検査方法。
  16. 不可視光源と可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有する板状基部が撮像部の一端に備えられた眼球検査用撮像部の前記遮光カバーを被験者の目にセットし、
    不可視光源の点灯により眼球に不可視光を照射して前記撮像部により眼球の映像を撮影し、
    可視光源の点灯により眼球に可視光を照射することにより誘発される対光反射の映像を前記撮像部により撮影し、
    撮影した対光反射の映像を画像表示部に表示することにより眼球を検査する眼球検査方法。
  17. 不可視光源と可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有する板状基部が撮像部の一端に備えられた眼球検査用撮像部の前記遮光カバーを被験者の目にセットし、
    不可視光源の点灯により眼球に不可視光を照射して前記撮像部により眼球の動画像を撮影し、
    可視光源の点灯により眼球に可視光を照射することにより誘発される対光反射の動画像を前記撮像部により撮影し、
    対光反射の動画像データをデジタル動画像データに変換し、
    デジタル動画像データの各フレームを画像演算処理により瞳孔の輪郭を検出し、
    検出された瞳孔の輪郭内の画素数から瞳孔面積を算出し、
    各フレームの瞳孔面積と各フレームの単位時間により瞳孔面積の時間による変化を算出し、
    瞳孔面積の時間による変化と、予め測定された障害時及び正常時の瞳孔面積の時間による変化とを比較することにより眼球を検査する眼球検査方法。
  18. 不可視光源と可視光源と撮影用穴部と遮光カバーとを有する板状基部が撮像部の一端に備えられた眼球検査用撮像部の前記遮光カバーを被験者の目にセットし、
    不可視光源の点灯により眼球に不可視光を照射して前記撮像部により眼球の動画像を撮影し、
    可視光源の点灯により眼球に可視光を照射することにより誘発される対光反射の動画像を前記撮像部により撮影し、
    対光反射の動画像データをデジタル動画像データに変換し、
    デジタル動画像データの各フレームを画像演算処理により瞳孔の輪郭の一部を検出し、
    検出された瞳孔の輪郭の一部から瞳孔の曲率半径を算出し、
    算出された瞳孔の曲率半径から瞳孔面積を算出し、
    各フレームの瞳孔面積と各フレームの単位時間により瞳孔面積の時間による変化を算出し、
    瞳孔面積の時間による変化と、予め測定された障害時及び正常時の瞳孔面積の時間による変化とを比較することにより眼球を検査する眼球検査方法。
JP2004064783A 2003-02-07 2004-02-07 眼球検査装置及び眼球検査方法 Pending JP2004329879A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004064783A JP2004329879A (ja) 2003-02-07 2004-02-07 眼球検査装置及び眼球検査方法
PCT/JP2004/001309 WO2004069045A1 (ja) 2003-02-07 2004-02-09 眼球検査装置及び眼球検査方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003030332 2003-02-07
JP2003030331 2003-02-07
JP2003030329 2003-02-07
JP2004064783A JP2004329879A (ja) 2003-02-07 2004-02-07 眼球検査装置及び眼球検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004329879A true JP2004329879A (ja) 2004-11-25

Family

ID=32854418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004064783A Pending JP2004329879A (ja) 2003-02-07 2004-02-07 眼球検査装置及び眼球検査方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2004329879A (ja)
WO (1) WO2004069045A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022692A1 (ja) * 2007-08-16 2009-02-19 Shiro Amano マイボーム腺観察装置
JP2012196364A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Panasonic Corp 瞳孔径検出装置
JP2014079374A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Univ Of Tokyo 瞳孔径測定支援装置及び瞳孔径測定支援システム
JP2016520381A (ja) * 2013-05-01 2016-07-14 エムユーエスシー ファウンデーション フォー リサーチ ディベロップメント 神経機能状態の監視
KR20220094625A (ko) * 2020-12-29 2022-07-06 고려대학교 산학협력단 동공반사 관련 시각 기능 평가 장치 및 방법

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2985163B1 (fr) * 2011-12-29 2014-01-24 Idmed Procede et dispositif de surveillance de la pupille
US10642028B2 (en) * 2017-02-27 2020-05-05 Tobii Ab Lens position adjustment in a wearable device

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4815839A (en) * 1987-08-03 1989-03-28 Waldorf Ronald A Infrared/video electronystagmographic apparatus
JP3477567B2 (ja) * 1995-05-15 2003-12-10 日本光電工業株式会社 瞳孔測定装置およびアルツハイマー病診断装置
JP4584408B2 (ja) * 2000-05-17 2010-11-24 株式会社ニューオプト 眼球画像解析システム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022692A1 (ja) * 2007-08-16 2009-02-19 Shiro Amano マイボーム腺観察装置
JP2009285447A (ja) * 2007-08-16 2009-12-10 Shiro Amano マイボーム腺観察装置
JP2012196364A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Panasonic Corp 瞳孔径検出装置
JP2014079374A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Univ Of Tokyo 瞳孔径測定支援装置及び瞳孔径測定支援システム
JP2016520381A (ja) * 2013-05-01 2016-07-14 エムユーエスシー ファウンデーション フォー リサーチ ディベロップメント 神経機能状態の監視
US10448825B2 (en) 2013-05-01 2019-10-22 Musc Foundation For Research Development Monitoring neurological functional status
US11642021B2 (en) 2013-05-01 2023-05-09 Musc Foundation For Research Development Monitoring neurological functional status
KR20220094625A (ko) * 2020-12-29 2022-07-06 고려대학교 산학협력단 동공반사 관련 시각 기능 평가 장치 및 방법
WO2022145607A1 (ko) * 2020-12-29 2022-07-07 고려대학교 산학협력단 동공반사 관련 시각 기능 평가 장치 및 방법
KR102492132B1 (ko) * 2020-12-29 2023-01-30 주식회사 엠투에스 동공반사 관련 시각 기능 평가 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2004069045A1 (ja) 2004-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5607640B2 (ja) 眼の特徴の画像を得る方法と装置
JP5651119B2 (ja) 眼の画像化装置及び方法
JP6098061B2 (ja) 眼底撮影装置
JP2002541959A (ja) 瞳孔不規則性検出・瞳孔追跡・瞳孔反応検出機能、緑内障検査機能、角膜解剖学的測定機能、頭蓋内圧検出機能、および、眼異常測定機能を備えた瞳孔計
JP6530239B2 (ja) 両眼計測装置、両眼計測方法、及び両眼計測プログラム
US7370967B2 (en) Method and apparatus for optical imaging of retinal function
US7854509B2 (en) Vision screener
US20120268715A1 (en) Pupilometer With Pupil Irregularity Detection, Pupil Tracking, And Pupil Response Detection Capability, Glaucoma Screening Capability, Intracranial Pressure Detection Capability, And Ocular Aberration Measurement Capability
US9314157B2 (en) Device to measure pupillary light reflex in infants and toddlers
US9050035B2 (en) Device to measure pupillary light reflex in infants and toddlers
WO2014182769A1 (en) Automated and non-mydriatic fundus-perimetry camera for irreversible eye diseases
JP2007144113A (ja) 生体情報収集及び提示装置並びに瞳孔径測定装置
JP2006512126A (ja) 瞳孔計
EP2853937B1 (en) Goggle-like mobile apparatus and method for recording images of a pupil of a person
US6835179B2 (en) Optical stimulation of the human eye
JP2004329879A (ja) 眼球検査装置及び眼球検査方法
JP6593133B2 (ja) 診断支援装置および診断支援方法
US20230064792A1 (en) Illumination of an eye fundus using non-scanning coherent light
RU2531132C1 (ru) Способ определения скорости сложной зрительно-моторной реакции испытуемого и устройство для его осуществления
US20230337909A1 (en) Device for retinal neuromodulation therapy and extrafoveal reading in subjects affected by visual impairment
Miller A handheld open-field infant keratometer (an american ophthalmological society thesis)
RU2236164C1 (ru) Способ исследования состояния и коррекции систем функционирования организма человека и устройство для осуществления этого способа
IT201900013776A1 (it) Dispositivo per la riabilitazione di lettura eccentrica di soggetti affetti da ipovisione.
Martin Herranz et al. Advantages, limitations, and diagnostic accuracy of photoscreeners in early detection of amblyopia: a review
Tellapragada Change in arteriole diameter of retina with visual stimulation