JP2004328177A - データ通信と通話の組み合わせにて顧客サービスを行うためのプログラム、情報処理方法、電話機及び情報処理システム - Google Patents
データ通信と通話の組み合わせにて顧客サービスを行うためのプログラム、情報処理方法、電話機及び情報処理システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通話の際に必要な説明等を削減し、スムーズに意思疎通を行うための技術を提供すること。
【解決手段】所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知するステップと、所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知した場合には、当該所定の連絡先に対応する個人情報を所定のサーバに送信する個人情報送信ステップとを電話機に実行させる。また、個人情報を保持する電話機から個人情報を受信するステップと、1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定するステップと、受信した個人情報を、特定されたコールセンタ端末に送信する送信ステップと、発呼した電話機と、特定されたコールセンタ電話機とを通話可能な状態にする通話設定ステップとを含む。これにより、コールセンタでは、個人情報を参照しながら電話を受け付けることが可能となり、スムーズに会話を進めることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知するステップと、所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知した場合には、当該所定の連絡先に対応する個人情報を所定のサーバに送信する個人情報送信ステップとを電話機に実行させる。また、個人情報を保持する電話機から個人情報を受信するステップと、1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定するステップと、受信した個人情報を、特定されたコールセンタ端末に送信する送信ステップと、発呼した電話機と、特定されたコールセンタ電話機とを通話可能な状態にする通話設定ステップとを含む。これにより、コールセンタでは、個人情報を参照しながら電話を受け付けることが可能となり、スムーズに会話を進めることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、データ通信と通話の組み合わせにて顧客サービスを行うための情報処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電話を使用する者にとって、緊急時の連絡先や特定の企業の連絡先等、電話帳に登録が必要な電話番号は、予め登録済み又は自動的に登録されるような形態が好ましい。そして、携帯電話機において電話帳に電話番号を自動登録するための技術がいくつか存在する。
【0003】
まず、緊急電話番号等の特定の電話番号を基地局から取得し、電話帳に自動的に登録する携帯電話機が存在する(例えば、特許文献1参照)。すなわち、携帯可能であり且つ無線通信により情報を送受信する携帯電話機を用いた移動体通信方法であって、現在地域を判別し、現在地域の特定電話番号情報を取得し、取得した特定電話番号情報を、インデックスに対して少なくとも電話番号情報が呼び出し可能に記憶されている電話帳に自動的に登録する。
【0004】
また、受信したメール文に電話帳登録用のデータが含まれていた場合、電話帳に自動的に登録する携帯電話機も存在する(例えば、特許文献2参照)。すなわち、送受信するメール文に、電話帳自動登録データが組み込まれているときには、その開始位置と終了位置の記述箇所から電話帳データを抜き出す。そして更に各記述箇所と対応付けて電話帳の各構成データを抜き出して自装置の電話帳に追加する。
【0005】
また、発信者番号通知の着信時に発信者番号が電話帳に未登録であれば自動的に登録する携帯電話機も存在する(例えば、特許文献3参照)。すなわち、発信者番号通知の着信時に、前記発信者番号が電話帳に未登録であれば自動的に前記電話帳へ登録した後に通話に遷移する電話機において、前記通話終了時に、電話帳登録を促す画面を表示する。
【0006】
また、ダウンロードされた情報から電話番号を抽出して電話帳に自動的に登録する携帯電話機も存在する(例えば、特許文献4参照)。すなわち、携帯電話は、ダウンロードされた情報から電話番号を抽出して電話帳メモリに保存し、広告情報のうち電話番号を除く非電話番号情報を電話番号に関連づけて情報格納メモリに保存する。
【0007】
また、電話帳に電話番号を登録していなくても、携帯電話機に装着することにより所定の連絡先との通信を行う装置も存在する。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−045553号公報
【特許文献2】
特開2001−127870号公報
【特許文献3】
特開2001−320469号公報
【特許文献4】
特開2001−339501号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上の技術では、電話帳に電話番号が登録され、所定の電話番号へ発呼することは容易になるが、例えば緊急時の連絡として電話をかけた場合等には、通話開始前に、自分の詳細な属性や現在自分がおかれている状況を通話相手が把握できることが望ましい。しかしながら従来においては、発信者番号通知により受信側においてデータベース(DB)を検索する等して顧客の詳細な属性情報を抽出して利用することはあったが、発信者番号通知がなければそのようなことはできなかった。
【0010】
従って本発明の目的は、通話の際に必要な説明等を削減し、スムーズに意思疎通を行うための技術を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係るプログラムは、所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知するステップと、所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知した場合には、当該所定の連絡先に対応する個人情報(GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)情報を含む場合もある。以下同様。)を所定のサーバに送信する個人情報送信ステップとを電話機に実行させる。
【0012】
これにより、ユーザが緊急連絡先や顧客サービスセンター等の所定の連絡先に電話をかけようとした場合には、その連絡先用の個人情報が自動的にサーバに送信される。例えば連絡先が保険会社であった場合には、保険証券番号等が送信される。
【0013】
また、本発明の第1の態様に係るプログラムが、所定の連絡先の電話番号を電話機の電話帳データ格納部に登録するステップをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。これにより、ユーザは電話帳の登録作業をしなくても、必要な時に所定の連絡先の電話番号を電話帳から選択して電話をかけることができるようになる。
【0014】
また、本発明の第1の態様において、上で述べた個人情報送信ステップが、所定の連絡先の電話番号に発呼するステップと、所定の連絡先の電話番号に対応付けられた所定のサーバと接続した場合には、所定の連絡先に対応する個人情報を送信するステップとを含み、所定の連絡先に対応する個人情報の送信終了に応じて通話可能状態に切り替えるステップをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。
【0015】
このように、所定の連絡先の電話番号に発呼して、データ通信及び電話を同じ通信回線にて実施するものである。
【0016】
また、本発明の第1の態様において、上で述べた個人情報送信ステップが、パケット通信により所定の連絡先に対応する個人情報を所定のサーバに送信するステップを含み、所定の連絡先に対応する個人情報の送信終了に応じて所定の連絡先の電話番号に発呼するステップをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。
【0017】
このように、個人情報の送信にパケット通信を利用することも可能である。そしてユーザはパケット通信終了後に会話を開始することができる。
【0018】
また、上で述べた個人情報送信ステップにおいて、所定の連絡先に対応する個人情報と、送信元を特定するための識別情報(例えば特別に生成した番号等)とを上記所定のサーバに送信するような構成であってもよい。
【0019】
また、本発明の第1の態様において、所定の連絡先の電話番号に対応付けられたサーバと接続した場合には、送信元を特定するための識別情報を所定の連絡先の電話番号に対応付けられたサーバに送信するステップとをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。
【0020】
これにより、パケット通信によって個人情報をパケット通信用のサーバに送信した場合においても、個人情報の送信終了後に電話を受けたサーバは、パケット通信によって送信された個人情報と発呼した電話機とを対応付けることが可能となる。例えば、送信される個人情報に電話番号が含まれておらず、発信者番号通知がなされていない場合にも、対応付けが可能となる。
【0021】
また、本発明の第1の態様において、所定のプログラム使用期間を超過した場合にはプログラム自らを消去するステップをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。これにより、例えば企業との契約によりプログラムを利用していたユーザに対し、契約が終了した場合にはプログラムを利用不可能とするような設定が可能となる。
【0022】
また、上で述べた所定の連絡先に対応する個人情報が保険契約に関するデータを含み、上で述べた所定の連絡先が保険に関する連絡先であってもよい。これにより、例えば保険を契約しているユーザが、保険会社のコールセンタに対して電話連絡を行う際に、自動的に証券番号や契約内容等が保険会社に送信されるようになる。保険会社のコールセンタでは、証券番号に対応する個人情報や契約内容を参照しながら電話を受け付けることが可能となり、スムーズに会話を進めることができる。
【0023】
また、本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、個人情報を保持する電話機から個人情報を受信するステップと、1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定するステップと、受信した個人情報を、特定されたコールセンタ端末に送信する送信ステップと、個人情報を送信した電話機と、特定されたコールセンタ電話機とを通話可能な状態にする通話設定ステップとを含む。
【0024】
これにより、コールセンタでは、個人情報を参照しながら電話を受け付けることが可能となり、スムーズに会話を進めることができる。なお、個人情報には例えば携帯電話機に設けられているデジタルカメラ等により撮影された画像データが含まれる場合もある。
【0025】
また、本発明の第3の態様に係る情報処理方法は、個人情報を保持する電話機から個人情報を受信するステップと、個人情報を送信した電話機からの発呼を受けるステップと、1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定するステップと、受信した個人情報を、特定されたコールセンタ端末に送信する送信ステップと、発呼した電話機と、特定されたコールセンタ電話機とを通話可能な状態にする通話設定ステップとを含む。
【0026】
これにより、例えばパケット通信によって個人情報を受信した後、電話機から発呼を受けた場合においても、コールセンタでは、個人情報を参照しながら電話を受け付けることが可能となり、スムーズに会話を進めることができる。
【0027】
また、上で述べた通話設定ステップにおいて、少なくとも、個人情報を送信した電話機に対して発呼するような構成であってもよい。このように、例えば受信した個人情報に発信元の電話機の電話番号が含まれている場合には、その電話番号に基づき発信元の電話機に対して発呼することにより、ユーザの電話機とコールセンタの電話機とを通話可能な状態にすることができる。
【0028】
また、本発明の第2又は第3の態様において、ユーザ属性情報が格納されているユーザ属性情報格納部から、受信した個人情報に対応するユーザ属性情報を抽出するステップをさらに含み、上で述べた送信ステップにおいて、抽出したユーザ属性情報を、特定されたコールセンタ端末に送信するような構成であってもよい。これにより、コールセンタでは、より詳細なユーザの顧客情報を参照することが可能となる。ユーザ属性情報は、例えば顧客DBに登録されているデータであり、サーバが電話機から受信する個人情報よりも詳細な又は異なる種類のデータが含まれている。また、発信元の電話機の電話番号が、受信した個人情報には含まれておらず、ユーザ属性情報に含まれている場合もある。
【0029】
なお、本発明の第1の態様に係るプログラム、本発明の第2及び第3の態様に係る方法を実施するためのプログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークを介してデジタル信号として頒布される場合もある。なお、処理途中のデータについては、コンピュータのメモリに一時保管される。
【0030】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明に係るプログラム及び情報処理方法を、例えば保険会社の事故受付処理に適用した場合を一例として以下説明する。すなわち、本発明の実施の形態に係るシステムを構成する各サーバは、保険会社が管理するサーバであって、ユーザは保険契約者であるものとする。また、事故の電話連絡受付業務は例えば保険会社のコールセンタで行われる。
【0031】
本発明の実施の形態に係るシステム構成図を図1に示す。例えば携帯電話機である、1又は複数のユーザ端末3は、無線により携帯電話網1に接続する。携帯電話網1は、例えばインターネットであるデータ通信網7と、固定電話網9とに接続されている。なお、ユーザ端末3が固定電話機であって、例えば有線によって固定電話網9に接続されており、データ通信網7と固定電話網9とが接続されているような構成であってもよい。
【0032】
なお、データ通信網7及び携帯電話網1を経由する通信には、図示していないがドメイン・ネーム・サーバ(DNS)、メール・サーバ、ファイア・ウォール等の、インターネット接続やメール送受信に必要な機器及び機能を使用するものとする。
【0033】
また詳細は後述するが、ユーザ端末3は、通話機能の他にもデータ通信機能、メーラ機能及びパケット通信機能を備えており、固定電話網9を介した他のコンピュータとのデータ通信や、データ通信網7を介したメールの送受信及びウェブ(Web)ページの閲覧を含むパケット通信が可能となっている。
【0034】
また、データ通信網7には、1又は複数のWebアプリケーション・サーバ13が無線又は有線によって接続されている。Webアプリケーション・サーバ13はプログラム格納部130を管理しており、プログラム格納部130には、ユーザ端末3にダウンロードすることによって使用可能な、プログラム・ファイルが格納されている。
【0035】
また、固定電話網9には、保険会社のPBX(Private Branch Exchange:構内交換機)11が接続されており、PBX11には、1又は複数のコールセンタ電話機21と1又は複数の事故受付サーバ5と1又は複数のプログラム・ダウンロード用サーバ17とが接続されている。事故受付サーバ5は、IVR(Interactive Voice Response:音声応答システム)55を備え、ログDB51を管理している。
【0036】
プログラム・ダウンロード用サーバ17は、IVR170を備え、プログラム格納部171を管理している。プログラム格納部171には、ユーザ端末3にダウンロードすることによって使用可能なプログラム・ファイルが格納されている。
【0037】
また、保険会社の社内LAN(Local Area Network)25には、上で述べたWebアプリケーションサーバ13と1又は複数の顧客管理サーバ15と1又は複数の保険会社端末19と1又は複数のコールセンタ端末23と上で述べた事故受付サーバ5とが接続されている。顧客管理サーバ15は、保険会社の顧客である例えば保険契約者のデータが格納されている顧客DB150を管理している。また、保険会社の顧客管理担当者は、例えば保険会社端末19を操作して顧客管理サーバ15にアクセスし、顧客DB150のメンテナンス作業を行う。
【0038】
なお、コールセンタ電話機21とコールセンタ端末23とは、1台づつで1組のセットとなっており、コールセンタの担当者には1人あたり1セットが割り当てられている。
【0039】
図2に、顧客DB150のテーブル構成及び格納されているデータの一例を示す。図2の例には、証券番号の列200と氏名の列202と住所の列204と電話番号の列206と事故歴の列208と病歴の列210とが含まれている。このほか、図示しないが、保険料の列、保険金額の列、保険期間の列、保険種目の列等、ユーザの保険契約に関する属性が含まれている。なお、事故歴の列208と病歴の列210とには、「あり」又は「なし」だけではなく、事故の内容・回数や病名等の詳細なデータが登録される場合もある。また、図示しないが、本テーブルが、事故歴や病歴についての詳細なデータを登録するための列を含む場合もある。
【0040】
図3に、ユーザ端末3の機能ブロック図の一例を示す。図3に示すようにユーザ端末3は、通話処理部310とデータ通信処理部320とパケット通信処理部330とメール処理部340とブラウザ350とカレンダ・時計部360と電話帳処理部370と電話帳データ格納部380とGPS処理部390と緊急連絡プログラム300とを含む。
【0041】
データ通信処理部320は、通話に使用される固定電話網9を介して例えばプログラム・ダウンロード用サーバ17とのデータ通信等を行うが、実施の形態によっては含まれない場合もある。また、位置情報を処理するGPS処理部390が含まれない場合もある。その他、緊急連絡プログラム300以外については、通常の携帯電話機の機能と同様である。
【0042】
緊急連絡プログラム300は、プログラム格納部130又はプログラム格納部171からダウンロードされ、ユーザ端末3にインストールされるプログラムであり、緊急連絡先データ格納部301と電話帳登録処理部302と顧客契約データ格納部303と発信電話番号検知部304と通信制御部305とメッセージ制御部306と使用期限検知部308とプログラム削除部309とを含む。
【0043】
緊急連絡先データ格納部301には、ユーザ端末3の電話帳に登録するための、保険会社が予め設定した連絡先が格納されている。図4に、緊急連絡先データ格納部301(図3)のテーブル構成及び格納されているデータの一例を示す。図4の例には、名前の列40と読み仮名の列42と電話番号の列44とが含まれている。その他、メール・アドレスの列やURL(Uniform Resource Locator)の列等が含まれる場合もある。
【0044】
このように、例えば事故の際に連絡して欲しい保険会社の電話番号や緊急時に情報を得るための電話番号等が登録されている。図示していないが、例えばユーザの自宅、勤務先、自宅以外の緊急連絡先、担当保険代理店の連絡先等、保険契約時に特定された電話番号が登録されている場合もある。
【0045】
図3に戻り、緊急連絡プログラム300がユーザ端末3にインストールされる際に、電話帳登録処理部302は、図4に示したような緊急連絡先データ格納部301に格納されているデータを、電話帳処理部370の機能を用いて又は直接、電話帳データ格納部380に格納する。
【0046】
図5に、電話帳データ格納部380のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図5の例には、登録番号の列50とグループ番号の列52と名前の列54と読み仮名の列56と電話番号の列58とメール・アドレスの列59とが含まれている。このほかにも、図示しないが、グループ名称の列、電話番号2の列、メール・アドレス2の列、住所の列等が含まれている場合もある。
【0047】
図5の例では、上から2行には、ユーザによって予め登録されているデータが示され、下から2行には、電話帳登録処理部302によって登録された、緊急連絡先のデータが示されている。このように、空いているグループ番号及び登録番号の例えば若い順に緊急連絡先のデータが登録される。
【0048】
図3に戻り、顧客契約データ格納部303には、ユーザの個人情報が格納されている。この個人情報は、緊急連絡プログラム300が生成される際に格納される。すなわち、本実施の形態においては、緊急連絡プログラム300はユーザ毎に用意され、ユーザは自分専用の緊急連絡プログラム300をダウンロードするような構成となっている。なお、全ユーザ共通のプログラムをインストールした後に、ユーザ毎の個人情報をダウンロードするなどして顧客契約データ格納部303に格納するような構成であってもよい。
【0049】
図6に、顧客契約データ格納部303(図3)のテーブル構成及び格納されているデータの一例を示す。図6の例には、証券番号の列60と氏名の列62と住所の列64と電話番号の列66と保険期間の列67と保険種目の列68と自動車登録番号の列69とが含まれている。電話番号の列66には、例えば携帯電話機であるユーザ端末3の電話番号が登録されているが、図示しないユーザの自宅電話番号等の列が含まれる場合もある。その他、図示していないが、保険金額等のデータが格納されている。
【0050】
図3に戻り、発信電話番号検知部304は、特定の電話番号に対する発呼要求を監視する。本実施の形態においては、図4に示した例の1行目に示されている「保険110番」の電話番号である「03−1234−5678」に対する発呼要求を監視する。「保険110番」に対する発呼要求が行われたことを検知した場合には、その旨を通信制御部305に通知する。
【0051】
通信制御部305は、「保険110番」に対する発呼要求が行われたという通知を発信電話番号検知部304から受信すると、顧客契約データ格納部303に格納されている個人情報のサーバへの送信及びコールセンタとの通話を行うために、通信状態の制御を開始する。処理の詳細は実施の形態によって変わるため後述する。
【0052】
メッセージ制御部306は、緊急連絡プログラム300の動作中における画面表示の制御を行う。例えば個人情報をサーバへ送信している場合には、「保険110番へデータ送信中です。しばらくお待ちください。」等のメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0053】
使用期限検知部308は、緊急連絡プログラム300が使用期限を超えていないかチェックする。例えば、顧客契約データ格納部303に格納されている保険期間の列67(図6)の値とカレンダ・時計部360から得た情報とに基づき保険期間を超過していないかチェックを行い、超過している場合にはプログラムの使用期限切れであると判定する。緊急連絡プログラム300の使用期限が切れたことを検知した場合には、その旨をプログラム削除部309に通知する。
【0054】
なお、保険更改時には、保険会社が緊急連絡プログラム300のインストールの要否をあらためてユーザに確認する。また、使用期限内であっても、電話番号等の個人情報に変更があった場合には、保険会社が緊急連絡プログラム300のインストールの要否をあらためてユーザに確認する。保険会社の電話番号やメール・アドレス等に変更があった時にも、再インストールの要否をユーザに確認してもよい。
【0055】
プログラム削除部309は、緊急連絡プログラム300の使用期限が切れたという通知を使用期限検知部308から受信すると、ユーザ端末3から緊急連絡プログラム300を削除(アンインストール)する。
【0056】
このような緊急連絡プログラム300の利用を希望するか否かについて、ユーザは例えば保険契約の申し込み時に選択する。図7に、保険契約申込書の一例を示す。図7の例には、サービス希望選択部70と被保険者登録欄72とが含まれている。保険契約申込人(ユーザ)は、本人及びその他の被保険者について、緊急連絡プログラム300(図3)の利用を希望する場合には該当する場所の「はい」を丸で囲む。保険会社は、サービス希望選択部70又は被保険者登録欄72の「はい」に丸が付されているかどうかチェックし、丸が付されている場合には、詳細は後述するが、例えばユーザ端末3に対して電話をかける又はメールを送信することによって緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促す。
【0057】
次に、図8乃至図14を用いて図1に示したシステムの処理の内容を説明する。まず、図8乃至図10を用いて、ユーザ端末3に緊急連絡プログラム300(図3)をインストールする処理について説明する。上で述べたように、緊急連絡プログラム300(図3)のインストールは、ユーザ端末3に対する電話又はメールによって促される。図8はプログラム・ダウンロード用サーバ17からユーザ端末3に電話をかけることによって緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促す場合の処理を示し、図9及び図10はWebアプリケーション・サーバ13からメールを送信することによって緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促す場合の処理及び表示画面を示している。
【0058】
まず、プログラム・ダウンロード用サーバ17は、顧客DB150からユーザ端末3の電話番号を抽出し、当該電話番号に対して発呼する(図8:ステップS1)。ユーザ端末3は着呼を検出すると、着信音の出力や振動等によりユーザに着信を示し、ユーザの通話開始指示に基づき音声通話を開始する(ステップS3)。音声通話が開始されると、プログラム・ダウンロード用サーバ17のIVR170は、例えば「こちらは○○保険自動応答ダイヤルです。これから緊急連絡用のプログラムをインストールします。インストールをご希望の方は「1」を、インストールをご希望されない方は「2」を押してください。」等のガイダンス音声データをユーザ端末3に送信する(ステップS5)。
【0059】
ユーザ端末3は、ガイダンス音声データをIVR170から受信し、スピーカ等により再生する(ステップS7)。そしてユーザ端末3は、ガイダンス音声に対するユーザからの選択入力を受け付け、選択入力データをプログラム・ダウンロード用サーバ17に対して送信する(ステップS9)。
【0060】
IVR170は、ガイダンス音声に対するユーザからの選択入力データを受信し(ステップS11)、ユーザの希望がプログラムのダウンロード(及びインストール)であったかどうか判定する(ステップS13)。ユーザの希望がプログラムのダウンロードではなかったと判定された場合(ステップS13:Noルート)、IVR170は、通話終了処理を行う(ステップS15)。例えば通話終了を確認する音声データを送信する等して、ユーザの確認を受けた後、通話を終了させる。
【0061】
一方、ユーザの希望がプログラムのダウンロードであったと判定された場合(ステップS13:Yesルート)、プログラム・ダウンロード用サーバ17は、プログラム格納部171から、例えばステップ1において抽出したユーザ端末3の電話番号を用いて当該ユーザ用のプログラム・ファイル(緊急連絡プログラム300(図3))を特定し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS17)。携帯電話機の機種又はメーカ若しくはキャリアに基づき異なる緊急連絡プログラム300(図3)を送信する場合もある。なお、緊急連絡プログラム300(図3)の送信は、通話と同様に固定電話網9及び携帯電話網1を介して行われ、送信が終了すると、プログラム・ダウンロード用サーバ17は通信を切断する。
【0062】
ユーザ端末3のデータ通信処理部320(図3)は、プログラム・ダウンロード用サーバ17から例えばデータ通信(緊急連絡プログラム300(図3)送信)開始を示す情報を受信したことを確認すると、ユーザ端末3を通話モードからデータ通信モードに切り替えて緊急連絡プログラム300(図3)を受信し、図示しないフラッシュ・メモリ等の記憶装置に格納する(ステップS19)。
【0063】
そして緊急連絡プログラム300のメッセージ制御部306(図3)は、例えば「緊急連絡用のプログラムをインストール中です。しばらくお待ち下さい。」等のインストール中を示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS21)。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0064】
インストール中を示すメッセージが表示されると、電話帳登録処理部302(図3)は、上で述べたように、緊急連絡先データ格納部301(図3)に格納されているデータ(図4参照)を、電話帳処理部370(図3)の機能を用いて電話帳データ格納部380(図3)に格納する(ステップS23)。
【0065】
また、上で述べたように、発信電話番号検知部304(図3)は、特定の電話番号(保険110番の電話番号)に対する発呼要求の監視処理を開始する(ステップS25)。そしてメッセージ制御部306(図3)は、インストールが終了したことを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS27)。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0066】
また、上で述べたように、使用期限検知部308(図3)は顧客契約データ格納部303(図3)及びカレンダ・時計部360から得た情報を元にチェックを行い、緊急連絡プログラム300(図3)の使用期限切れを検知すると(ステップS28)、プログラム削除部309(図3)にその旨を通知する。そしてプログラム削除部309(図3)は、緊急連絡プログラム300(図3)をユーザ端末3から削除(アンインストール)する(ステップS29)。
【0067】
このようにして、プログラム・ダウンロード用サーバ17からユーザ端末3に電話をかけることによってユーザに対して緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促し、ユーザは、所定の使用期限まで、インストールした緊急連絡プログラム300(図3)を利用することができる。
【0068】
次に、図9及び図10を用いて、Webアプリケーション・サーバ13からメールを送信することによって緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促す場合の処理及び表示画面について説明する。
【0069】
まず、Webアプリケーション・サーバ13は、顧客DB150からユーザ端末3のメール・アドレスを抽出する(図9:ステップS31)。そして、Webアプリケーション・サーバ13は、緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促すメール・データを生成し、ステップS31において抽出したメール・アドレスに対してメールを送信する(ステップS33)。ユーザ端末3のメール処理部340(図3)は、パケット通信処理部330(図3)の機能を用いてWebアプリケーション・サーバ13からのメールを受信し、ユーザの指示に従いメール・データを表示装置に表示する(ステップS35)。
【0070】
図10に、メール画面の一例を示す。図10の例には、メール画面の下部に「はい」リンク・ボタン100が含まれている。ユーザは、緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを希望する場合には「はい」リンク・ボタン100をクリックする。
【0071】
図9に戻り、メール処理部340(図3)は、メール画面(図10)に対するユーザからの選択入力(「はい」リンク・ボタンのクリック)を受け付ける(ステップS37)。そしてメール処理部340(図3)は、パケット通信処理部330(図3)の機能を用いて緊急連絡プログラム300(図3)のダウンロード要求データをWebアプリケーション・サーバ13に対して送信する(ステップS39)。なお、ダウンロード要求データには、ユーザ端末3のメール・アドレス等、ユーザが特定できるデータが含まれている。Webアプリケーション・サーバ13は緊急連絡プログラム300(図3)のダウンロード要求をメール処理部340(図3)から受信する(ステップS41)。
【0072】
そしてWebアプリケーション・サーバ13は、プログラム格納部130から、例えばユーザ端末3のメール・アドレスを用いて当該ユーザ用のプログラム・ファイル(緊急連絡プログラム300(図3))を特定し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS43)。携帯電話機の機種又はメーカ若しくはキャリアに基づき異なる緊急連絡プログラム300(図3)を送信する場合もある。なお、緊急連絡プログラム300(図3)の送信は、メールやインターネットと同様にデータ通信網7及び携帯電話網1を介したパケット通信によって行われる。
【0073】
ユーザ端末3は、パケット通信処理部330(図3)の機能を用いてWebアプリケーション・サーバ13から緊急連絡プログラム300(図3)を受信し、図示しないフラッシュ・メモリ等の記憶装置に格納する(ステップS45)。
【0074】
以下、ステップS47乃至ステップS57の処理は、上で述べたステップS21(図8)乃至ステップS29(図8)の処理と同様であり、説明を省略する。
【0075】
このようにして、Webアプリケーション・サーバ13からユーザ端末3にメールを送信することによってユーザに対して緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促し、ユーザは、所定の使用期限まで、インストールした緊急連絡プログラム300(図3)を利用することができる。
【0076】
次に、図11乃至図14を用いて、緊急連絡プログラム300(図3)がインストールされているユーザ端末3の処理及び保険会社のシステムにおける緊急連絡受付処理について説明する。まず、ユーザ端末3は、ユーザから電話番号の選択入力及び発呼要求を受け付ける(図11:ステップS61)。
【0077】
図12(a)、(b)及び(c)に、電話番号の選択入力画面の一例を示す。なお、ユーザは、ユーザ端末3の図示しないカーソルキーや選択ボタン等の操作により、各画面に対しての選択入力を行う。そして、ユーザの選択入力操作に基づき、電話帳処理部370(図3)が各画面を表示させる。
【0078】
図12(a)の例には、電話帳データ格納部380(図3)に格納されているグループ名のリストが示されている。そしてグループ・リストの2行目には電話帳登録処理部302によって登録された「緊急時連絡先」というグループが示されている。ユーザの操作によって、例えば「緊急時連絡先」が選択されると、電話帳処理部370(図3)は、図12(b)に示すようなリストを画面表示させる。
【0079】
図12(b)の例には、「緊急時連絡先」というグループの内訳(連絡先名)のリストが示されている。ユーザの操作によって、例えば「保険110番」が選択されると、電話帳処理部370(図3)は、図12(c)に示すような画面を表示させる。
【0080】
図12(c)の例には、「保険110番」の電話番号が示されている。ユーザの操作によってユーザ端末3の図示しない例えば「発信」ボタンや「通話」ボタン等が押されると、ユーザ端末3は、画面に示されている電話番号に対しての発呼要求を受け付ける。このように、ユーザは、電話帳登録処理部302によって登録された緊急連絡先のデータを、ユーザ自身が登録した他の連絡先のデータと同様に扱うことができる。なお、電話帳を用いずに直接電話番号を入力してもよい。
【0081】
図11に戻り、ユーザ端末3の発信電話番号検知部304(図3)は、ステップS61において受け付けた発呼要求が「保険110番」の電話番号に対するものであったかどうか判定する(ステップS63)。「保険110番」以外の電話番号に対する発呼要求であったと判定された場合(ステップS63:Noルート)、通話処理部310(図3)は指定された電話番号に対して発呼する(ステップS65)。
【0082】
一方、「保険110番」の電話番号に対する発呼要求であったと判定された場合(ステップS63:Yesルート)、通信制御部305(図3)はユーザ端末3の通信状態をデータ通信モードに切り替える(ステップS66)。また、メッセージ制御部306(図3)は、「保険110番にデータ送信中です。しばらくお待ちください。」等、データ通信処理を行っていることを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS67)。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0083】
そして、通信制御部305の指示に基づきデータ通信処理部320(図3)は、顧客契約データ格納部303からユーザの個人情報を抽出し、一旦メモリ等の記憶装置に格納しておく(ステップS69)。処理は端子Aを介して図13の処理に移行する。
【0084】
通信制御部305の指示に基づきデータ通信処理部320(図3)は、「保険110番」の電話番号に対して発呼する(図13:ステップS71)。「保険110番」の電話番号への発呼に応答するように設定されたPBX11は例えば事故受付サーバ5に対して呼の転送処理を行い、事故受付サーバ5は着呼を検出し、ユーザ端末3と接続する(ステップS73)。
【0085】
データ通信処理部320(図3)は、事故受付サーバ5と接続したことを確認すると、ステップS69(図11)において抽出した顧客契約データ(個人情報。以下同様)と位置データ(ユーザ端末3にGPS処理部390が設けられている場合)とを事故受付サーバ5に送信する(ステップS75)。なお、このデータ送信処理は、通話と同様に固定電話網9及び携帯電話網1を介して行われる。
【0086】
事故受付サーバ5は、顧客契約データ及び位置データをユーザ端末3から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS77)。そして所定のルールに基づきコールセンタ担当者の端末及び電話番号を特定する(ステップS79)。例えば、現在空いている(他のユーザに応答中ではない)コールセンタ担当者のうち、最後の応答からの間隔が最も長い又は応答回数が最も少ないコールセンタ担当者を抽出する。また例えば、顧客契約データを用いて、現在空いているコールセンタ担当者の中から適切なコールセンタ担当者を選択する。
【0087】
そして事故受付サーバ5は、データ通信の終了を示す通知をユーザ端末3に対して送信する(ステップS81)。データ通信処理部320(図3)は、データ通信の終了を示す通知を事故受付サーバ5から受信し、送信したデータが受け付けられたことを確認する(ステップS83)。
【0088】
そしてメッセージ制御部306(図3)は、データ通信が終了したことを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS85)。例えば「データ通信が終了しました。これから保険110番に電話を転送します。しばらくそのままでお待ちください」等のメッセージを表示させる。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。そして通信制御部305(図3)は、ユーザ端末3を通話モードに切り替える(ステップS87)。
【0089】
また、ステップS81の処理後、事故受付サーバ5は、ステップS77において受信した顧客契約データ及び位置データを、ステップS79において特定した例えばコールセンタ端末23に対して送信する(ステップS89)。顧客契約データを用いて顧客の詳細なデータであるユーザ属性情報を顧客DB150から抽出し、併せて送信する場合もある。コールセンタ端末23は、顧客契約データ及び位置データを事故受付サーバ5から受信し、表示装置に表示する(ステップS91)。
【0090】
図14に、顧客契約データ及び位置データ表示画面の一例を示す。図14の例には、ユーザ端末3の顧客契約データ格納部303(図3)に格納されていたデータ(図6参照)の一部及びGPS処理部390(図3)が取得した位置データが、ユーザからの事故通知として示されている。その他、保険金額等の顧客契約データが示される場合もある。
【0091】
図13に戻り、事故受付サーバ5は、顧客契約データ及び位置データをコールセンタ端末23に送信するとともに、ステップS79において特定した例えばコールセンタ電話機21の電話番号をPBX11に対して送信する(ステップS93)。PBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号を事故受付サーバ5から受信する(ステップS95)。そしてPBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号に対する接続設定を行い、発呼する(ステップS97)。
【0092】
コールセンタ電話機21は、着呼を検出して着信音を出力する(ステップS99)。そしてコールセンタ電話機21は、コールセンタ担当者の指示に従ってユーザ端末3との通話処理を開始する(ステップS101)。ユーザ端末3は、コールセンタ電話機21との接続を確認して、通話処理を開始する(ステップS103)。
【0093】
このようにして、ユーザからの緊急連絡の際には、保険会社のコールセンタには顧客契約データ及び電話の転送処理が行われる。すなわち、ユーザ端末3とコールセンタ電話機21との通話が開始される際には、上で述べたようにコールセンタ端末23の表示装置には顧客契約データ及び位置データが表示されている(図14参照)。コールセンタの担当者がこのような画面を見ながらユーザと会話することにより、スムーズに会話を進めることができるようになる。なお、ユーザ端末3の発信者番号通知の設定が「非通知」になっていたとしても、本実施の形態ではユーザの個人情報を通知できるようになっている。
【0094】
また、ログDB51には事故受付サーバ5が検出した着呼のログ・データが格納され、所定の時間内に同じ電話番号(又は後に述べる識別番号)での着呼を検出した場合には、同じコールセンタ端末及びコールセンタ電話番号を特定するようになっている。例えば通話が途中で切れてしまい、ユーザが電話をかけなおすような場合には、同一の担当者につながる方が好ましいためである。以下に述べる他の実施の形態においても同様である。
【0095】
[実施の形態2]
次に、図15乃至図17を用いて、本発明の第2の実施の形態における処理について説明する。上で述べた第1の実施の形態では、ユーザ端末3を用いた緊急連絡の際には、データ通信(ユーザの個人情報の送信)及び通話のいずれもが携帯電話網1及び固定電話網9を介してなされるような構成であったが、第2の実施の形態では、データ通信には携帯電話網1及びデータ通信網7を介したパケット通信が行われるような構成となる。
【0096】
なお、図1に示したシステム構成、図3に示したユーザ端末3の機能ブロック、緊急連絡プログラム300(図3)のダウンロード及びインストール処理フロー、並びに各表示画面等の構成については、第1の実施の形態と共通である。そして、図11及び図13に示した緊急連絡における処理フローの代わりに、第2の実施の形態では以下に説明するような処理が行われる。
【0097】
まず、ユーザ端末3は、ユーザから電話番号の選択入力及び発呼要求を受け付ける(図15:ステップS111)。電話番号の選択入力画面については図12と共通である。
【0098】
ユーザ端末3の発信電話番号検知部304(図3)は、ステップS111において受け付けた発呼要求が「保険110番」の電話番号に対するものであったかどうか判定する(ステップS113)。「保険110番」以外の電話番号に対する発呼要求であったと判定された場合(ステップS113:Noルート)、通話処理部310(図3)は指定された電話番号に対して発呼する(ステップS115)。
【0099】
一方、「保険110番」の電話番号に対する発呼要求であったと判定された場合(ステップS113:Yesルート)、メッセージ制御部306(図3)は、「パケット通信中です。」等、通信処理を行っていることを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS117)。
【0100】
また、通信制御部305の指示に基づきパケット通信処理部330(図3)は、顧客契約データ格納部303から顧客契約データを読み出す。また、例えば予め生成され且つ顧客契約データ格納部303に格納されている、送信元を特定するための識別情報(例えば識別番号)を読み出す(ステップS119)。
【0101】
そして、通信制御部305の指示に基づきパケット通信処理部330(図3)は、ステップS119において抽出した顧客契約データ及び識別番号と、位置データ(ユーザ端末3にGPS処理部390が設けられている場合)とをWebアプリケーション・サーバ13に送信する(ステップS121)。なお、このデータ送信処理は上で述べたようにデータ通信網7及び携帯電話網1を介して行われる。
【0102】
Webアプリケーション・サーバ13は、顧客契約データと識別番号と位置データとをユーザ端末3から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS123)。そしてWebアプリケーション・サーバ13は、受信した顧客契約データを用いて顧客DB150からユーザ属性情報を抽出する(ステップS125)。顧客DB150の検索を行わない場合もある。
【0103】
そしてWebアプリケーション・サーバ13は、データ通信(パケット通信)の終了を示す通知をユーザ端末3に対して送信する(ステップS127)。パケット通信処理部330(図3)は、データ通信の終了を示す通知をWebアプリケーション・サーバ13から受信し、送信したデータが受け付けられたことを確認する(ステップS129)。
【0104】
そしてメッセージ制御部306(図3)は、データ通信が終了したことを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS131)。例えば「パケット通信が終了しました。これから保険110番に電話をかけます。しばらくそのままでお待ちください」等のメッセージを表示させる。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0105】
また、Webアプリケーション・サーバ13は、識別番号と位置データとユーザの属性情報とを事故受付サーバ5に対して社内LAN25を介して送信する(ステップS133)。顧客契約データも併せて送信する場合もある。事故受付サーバ5は、識別番号と位置データとユーザの属性情報とをWebアプリケーション・サーバ13から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS135)。処理は端子B及び端子Cを介して図16の処理に移行する。
【0106】
パケット通信の終了後、ユーザ端末3の通話処理部310(図3)は、ステップS111(図15)において指定された「保険110番」の電話番号に対して発呼する(図16:ステップS137)。「保険110番」の電話番号への発呼に応答するように設定されたPBX11は例えば事故受付サーバ5に対して呼の転送処理を行い、事故受付サーバ5は着呼を検出し、ユーザ端末3と接続する(ステップS139)。
【0107】
通話処理部310(図3)は、事故受付サーバ5が着信したことを確認すると、ステップS121(図15)においてWebアプリケーション・サーバ13に送信した識別番号と同じ番号を、ダイヤル等により事故受付サーバ5に通知する。なお、この識別番号通知処理は、通話と同様に固定電話網9及び携帯電話網1を介して行われる。
【0108】
事故受付サーバ5は、通知された識別番号とステップS135(図15)においてWebアプリケーション・サーバ13から受信した識別番号とを照合し、着信した呼と受信済みのユーザの属性情報とを対応付ける。そして所定のルールに基づきコールセンタ担当者の端末及び電話番号を特定する(ステップS141)。
【0109】
そして事故受付サーバ5は、ユーザの属性情報及び位置データを、ステップS141において特定した例えばコールセンタ端末23に対して送信する(ステップS143)。ステップS135(図:15)において顧客契約データを受信していた場合には、顧客契約データを併せて送信することもある。コールセンタ端末23は、ユーザの属性情報及び位置データを事故受付サーバ5から受信し、表示装置に表示する(ステップS145)。
【0110】
図17に、属性情報表示画面の一例を示す。図17の例には、顧客DB150に格納されているデータ(図2参照)が、ユーザの属性情報として示されている。また、図示していないが、ユーザの現在位置に関する情報も示される。さらに図14に示したような顧客契約データが示される場合もある。
【0111】
なお、図17に示したようなユーザの属性情報をコールセンタの端末に表示させるか否かを、コールセンタ担当者の属性によって自動的に判定する場合もある。例えばステップS141(図16)において特定されたコールセンタ担当者が保険会社の社員であればユーザの属性情報を表示させるようにし、一方で社員以外(外注等)であればユーザの属性情報を表示させないようにする。ユーザの属性情報を表示させない場合には、顧客契約データのみが表示される(図14参照)。
【0112】
図16に戻り、事故受付サーバ5は、ユーザの属性情報及び位置データをコールセンタ端末23に送信するとともに、ステップS141において特定した例えばコールセンタ電話機21の電話番号をPBX11に対して送信する(ステップS147)。PBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号を事故受付サーバ5から受信する(ステップS149)。そしてPBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号に対する接続設定を行い、発呼する(ステップS151)。
【0113】
コールセンタ電話機21は、着呼を検出して着信音を出力する(ステップS153)。そしてコールセンタ電話機21は、コールセンタ担当者の指示に従ってユーザ端末3との通話処理を開始する(ステップS155)。ユーザ端末3は、コールセンタ電話機21との接続を確認して、通話処理を開始する(ステップS157)。
【0114】
このようにして、本実施の形態においては、ユーザからの緊急連絡の際にパケット通信を利用したデータ送信が行われる。そして保険会社のコールセンタにはユーザの属性情報及び電話の転送処理が行われ、コールセンタ担当者はスムーズに会話を進めることができるようになる。なお、ユーザ端末3の発信者番号通知の設定が「非通知」になっていたとしても、本実施の形態ではユーザの個人情報を通知できるようになっている。
【0115】
[実施の形態3]
次に、図18を用いて、本発明の第3の実施の形態における処理について説明する。本実施の形態では、上で述べた第2の実施の形態と同様にデータ通信にはパケット通信を利用するような構成となっている。なお、第2の実施の形態においては、データ通信終了後に通話を行うための発呼をユーザ端末3が行うような構成となっていたが、本実施の形態においては、ユーザ端末3からの発呼が行われることなく通話接続するような構成となっている。また、送信元を特定するための識別番号は使用しない。
【0116】
なお、図1に示したシステム構成、図3に示したユーザ端末3の機能ブロック、緊急連絡プログラム300(図3)のダウンロード及びインストール処理フロー、並びに各表示画面等の構成については、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と共通である。そして、図15に示した処理フローに続く、すなわち端子B及び端子Cを介して遷移した後の図16に示した処理フローの代わりに、第3の実施の形態では以下図18を用いて説明するような処理が行われる。
【0117】
事故受付サーバ5は、所定のルールに基づきコールセンタ担当者の端末を特定する(ステップS161)。そして事故受付サーバ5は、ユーザの属性情報及び位置データを、ステップS161において特定した例えばコールセンタ端末23に対して送信する(ステップS163)。ステップS135(図15)において顧客契約データを受信していた場合には、顧客契約データを併せて送信することもある。なお、本実施の形態においては、ユーザの属性情報にはユーザ端末3の電話番号が含まれているものとする。
【0118】
コールセンタ端末23は、ユーザの属性情報及び位置データを事故受付サーバ5から受信し、表示装置に表示する(ステップS165)。ここで表示される画面には、図17に示した例と同様のデータ及び図示しない「電話をかける」ボタンが含まれる。そしてコールセンタ端末23は、コールセンタ担当者からの選択入力(「電話をかける」ボタンのクリック)を受け付ける(ステップS167)。
【0119】
そしてコールセンタ端末23は、例えばコールセンタ端末23に対応付けられているコールセンタ電話機21の電話番号と、ステップS165において受信したユーザ端末3の電話番号とをPBX11に対して送信する(ステップS169)。すなわち、コールセンタ電話機21からユーザ端末3に対して発呼がなされた状態に接続設定する要求を送信する。
【0120】
PBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号とユーザ端末3の電話番号とをコールセンタ端末23から受信する(ステップS171)。そしてPBX11は、コールセンタ電話機21とユーザ端末3との接続設定を行い、発呼する(ステップS173)。
【0121】
そしてコールセンタ電話機21はPBX11の発呼に応じて通話開始待ち状態になり(ステップS175)、ユーザ端末3は着呼を検出する(ステップS177)。そしてユーザ端末3は着信音を出力し、ユーザの指示に従って通話処理を開始する(ステップS179)。コールセンタ電話機21は、ユーザ端末3との接続を確認して通話処理を開始する(ステップS181)。
【0122】
このようにして、ユーザ端末3からの発呼がなされないような態様においても、保険会社のコールセンタとユーザとの通話が可能となる。そして保険会社のコールセンタにはユーザの属性情報の転送処理が行われ、コールセンタ担当者はスムーズに会話を進めることができるようになる。
【0123】
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図2及び図4乃至図6に示したテーブル構成は一例であって、同様のデータを格納するためであれば、別の構成を採用するようにしてもよい。また、必要に応じて項目を追加又は削除するようにしてもよい。さらに、図7、図10、図12、図14及び図17に示した画面構成は一例であって、同様の内容を別の態様にて表現することも可能である。なお、第1及び第2の実施の形態において、ユーザ端末3の発信者番号通知の設定が「非通知」になっていた場合、フックした時に「通知」に変更するようにしてもよい。また、通話が途中で途切れた場合などには、「保険110番」の電話番号に対する発呼要求が、リダイヤル・ボタンの押下によってなされる可能性があるが、そのような場合にはフックしないようにしてもよい。
【0124】
上では、ユーザ端末3の使用期限検知部308が、緊急連絡プログラム300の使用期限のチェックを行う例を示したが、サーバ(例えば事故受付サーバ5)が、ユーザ端末3との通信の際に使用期限のチェックを行うようにしてもよい。また、緊急連絡プログラム300のユーザ端末3へのインストール方法は、上で示した方法に限られず、例えば保険会社代理店の店舗等に設けられた端末に、無線又は有線でユーザ端末3を接続して緊急連絡プログラム300をインストールするような場合もある。
【0125】
さらに、図3に示した緊急連絡プログラム300の機能ブロック図のとおりにプログラムモジュールが作成されない場合もある。また、電話帳データ格納部380に電話番号を登録するだけではなく、例えば「お気に入り」や「ブックマーク」等の図示しないURL格納部に保険会社のURLを登録するような場合もある。さらに、各サーバは1台のコンピュータにて全ての機能を実現する構成に限らず、それぞれが複数台のコンピュータにより全機能を実現する構成であってもよい。また、ユーザ端末3については携帯可能な電話機を一例に説明したが、例えばパケット通信機能を有するPHS(Personal Handyphone System)や固定電話機であってもよいし、通話機能を有するパーソナル・コンピュータあるいはPDA(Personal Digital Assistant)等、その他の情報端末であってもよい。
【0126】
なお、ユーザ端末3やコールセンタ電話機21が、IP電話機であってもよい。例えば図1に示したシステム構成図において、PBX11がIP通信を可能とするIP−PBX(構内IP電話交換システム)であって、コールセンタ電話機21がIP電話機であってもよい。また例えば図1に示したシステム構成図において、携帯電話網1がIPネットワークであって、ユーザ端末3がIP電話機であってもよい。さらに例えば図1に示したシステム構成図において、携帯電話網1及び固定電話網9がいずれもIPネットワークであって、PBX11の代わりにVoIP(Voice over Internet Protocol)対応のルータが設置され、ユーザ端末3及びコールセンタ電話機21がいずれもIP電話機であってもよい。
【0127】
なお、通話及び通信が可能な範囲であれば、例えば海外の旅行先や出張先等からの利用も可能である。また、必ず本発明の仕組みを利用しなければ「保険110番」に電話をかけることができないわけではなく、ユーザ端末3が故障した場合や所定のプログラムをインストールした携帯電話機を紛失した場合等、本実施の形態が実現できないような場合には、ユーザは公衆電話機等を利用して「保険110番」に電話をかけることにより、保険会社のコールセンタに事故連絡を行うことができる。
【0128】
また、プログラムがデータを保持せずに、ICカード等から読み出すようにしてもよい。例えばICカード等に格納された個人情報をユーザ端末3が読み込んでサーバ(例えば事故受付サーバ5)に送信するようにしてもよい。また、ユーザ端末3とサーバ(例えば事故受付サーバ5)との通信において、暗号技術に基づくユーザ認証処理を行うようにしてもよい。通話の際にも、IVRにてパスワード等を確認するようにしてもよい。
【0129】
なお、上で説明した実施の形態では保険会社のコールセンタに対する緊急連絡についての例を示したが、その他の連絡処理についても本発明の技術は利用できる。例えば、保険会社に対する心配事相談、自動車の買い替え、住所変更・保険料振替口座の変更・保険証券の紛失等の連絡等に利用した場合においても、電話を受け付けた担当者はユーザの情報を見ながら会話することができ、スムーズな対応が可能となる。
【0130】
また、保険会社に限らず、様々な企業・団体における商品購入時の応答やサービス利用の受け付け等の顧客・利用者対応サービスに利用することも可能である。
【0131】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、通話の際に必要な説明等を削減し、スムーズに意思疎通を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム概要図である。
【図2】顧客DBのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図3】ユーザ端末3の機能ブロック図の一例を示す図である。
【図4】緊急連絡先データ格納部のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】電話帳データ格納部のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】顧客契約データ格納部のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図7】保険契約申込書の書式及び記入されるデータの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における処理フロー(その1)を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における処理フロー(その2)を示す図である。
【図10】メール画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1における処理フロー(その1)を示す図である。
【図12】電話番号の選択入力画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態1における処理フロー(その2)を示す図である。
【図14】顧客契約データ及び位置データ表示画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態2及び3における処理フロー(その1)を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態2における処理フロー(その2)を示す図である。
【図17】属性情報表示画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態3における処理フロー(その2)を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯電話網 3 ユーザ端末
5 事故受付サーバ 7 データ通信網
9 固定電話網 11 PBX
13 Webアプリケーション・サーバ
15 顧客管理サーバ
17 プログラム・ダウンロード用サーバ
19 保険会社端末 21 コールセンタ電話機
23 コールセンタ端末 25 社内LAN
51 ログDB 55 IVR
130 プログラム格納部 150 顧客DB
170 IVR 171 プログラム格納部
【発明が属する技術分野】
本発明は、データ通信と通話の組み合わせにて顧客サービスを行うための情報処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電話を使用する者にとって、緊急時の連絡先や特定の企業の連絡先等、電話帳に登録が必要な電話番号は、予め登録済み又は自動的に登録されるような形態が好ましい。そして、携帯電話機において電話帳に電話番号を自動登録するための技術がいくつか存在する。
【0003】
まず、緊急電話番号等の特定の電話番号を基地局から取得し、電話帳に自動的に登録する携帯電話機が存在する(例えば、特許文献1参照)。すなわち、携帯可能であり且つ無線通信により情報を送受信する携帯電話機を用いた移動体通信方法であって、現在地域を判別し、現在地域の特定電話番号情報を取得し、取得した特定電話番号情報を、インデックスに対して少なくとも電話番号情報が呼び出し可能に記憶されている電話帳に自動的に登録する。
【0004】
また、受信したメール文に電話帳登録用のデータが含まれていた場合、電話帳に自動的に登録する携帯電話機も存在する(例えば、特許文献2参照)。すなわち、送受信するメール文に、電話帳自動登録データが組み込まれているときには、その開始位置と終了位置の記述箇所から電話帳データを抜き出す。そして更に各記述箇所と対応付けて電話帳の各構成データを抜き出して自装置の電話帳に追加する。
【0005】
また、発信者番号通知の着信時に発信者番号が電話帳に未登録であれば自動的に登録する携帯電話機も存在する(例えば、特許文献3参照)。すなわち、発信者番号通知の着信時に、前記発信者番号が電話帳に未登録であれば自動的に前記電話帳へ登録した後に通話に遷移する電話機において、前記通話終了時に、電話帳登録を促す画面を表示する。
【0006】
また、ダウンロードされた情報から電話番号を抽出して電話帳に自動的に登録する携帯電話機も存在する(例えば、特許文献4参照)。すなわち、携帯電話は、ダウンロードされた情報から電話番号を抽出して電話帳メモリに保存し、広告情報のうち電話番号を除く非電話番号情報を電話番号に関連づけて情報格納メモリに保存する。
【0007】
また、電話帳に電話番号を登録していなくても、携帯電話機に装着することにより所定の連絡先との通信を行う装置も存在する。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−045553号公報
【特許文献2】
特開2001−127870号公報
【特許文献3】
特開2001−320469号公報
【特許文献4】
特開2001−339501号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上の技術では、電話帳に電話番号が登録され、所定の電話番号へ発呼することは容易になるが、例えば緊急時の連絡として電話をかけた場合等には、通話開始前に、自分の詳細な属性や現在自分がおかれている状況を通話相手が把握できることが望ましい。しかしながら従来においては、発信者番号通知により受信側においてデータベース(DB)を検索する等して顧客の詳細な属性情報を抽出して利用することはあったが、発信者番号通知がなければそのようなことはできなかった。
【0010】
従って本発明の目的は、通話の際に必要な説明等を削減し、スムーズに意思疎通を行うための技術を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係るプログラムは、所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知するステップと、所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知した場合には、当該所定の連絡先に対応する個人情報(GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)情報を含む場合もある。以下同様。)を所定のサーバに送信する個人情報送信ステップとを電話機に実行させる。
【0012】
これにより、ユーザが緊急連絡先や顧客サービスセンター等の所定の連絡先に電話をかけようとした場合には、その連絡先用の個人情報が自動的にサーバに送信される。例えば連絡先が保険会社であった場合には、保険証券番号等が送信される。
【0013】
また、本発明の第1の態様に係るプログラムが、所定の連絡先の電話番号を電話機の電話帳データ格納部に登録するステップをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。これにより、ユーザは電話帳の登録作業をしなくても、必要な時に所定の連絡先の電話番号を電話帳から選択して電話をかけることができるようになる。
【0014】
また、本発明の第1の態様において、上で述べた個人情報送信ステップが、所定の連絡先の電話番号に発呼するステップと、所定の連絡先の電話番号に対応付けられた所定のサーバと接続した場合には、所定の連絡先に対応する個人情報を送信するステップとを含み、所定の連絡先に対応する個人情報の送信終了に応じて通話可能状態に切り替えるステップをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。
【0015】
このように、所定の連絡先の電話番号に発呼して、データ通信及び電話を同じ通信回線にて実施するものである。
【0016】
また、本発明の第1の態様において、上で述べた個人情報送信ステップが、パケット通信により所定の連絡先に対応する個人情報を所定のサーバに送信するステップを含み、所定の連絡先に対応する個人情報の送信終了に応じて所定の連絡先の電話番号に発呼するステップをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。
【0017】
このように、個人情報の送信にパケット通信を利用することも可能である。そしてユーザはパケット通信終了後に会話を開始することができる。
【0018】
また、上で述べた個人情報送信ステップにおいて、所定の連絡先に対応する個人情報と、送信元を特定するための識別情報(例えば特別に生成した番号等)とを上記所定のサーバに送信するような構成であってもよい。
【0019】
また、本発明の第1の態様において、所定の連絡先の電話番号に対応付けられたサーバと接続した場合には、送信元を特定するための識別情報を所定の連絡先の電話番号に対応付けられたサーバに送信するステップとをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。
【0020】
これにより、パケット通信によって個人情報をパケット通信用のサーバに送信した場合においても、個人情報の送信終了後に電話を受けたサーバは、パケット通信によって送信された個人情報と発呼した電話機とを対応付けることが可能となる。例えば、送信される個人情報に電話番号が含まれておらず、発信者番号通知がなされていない場合にも、対応付けが可能となる。
【0021】
また、本発明の第1の態様において、所定のプログラム使用期間を超過した場合にはプログラム自らを消去するステップをさらに電話機に実行させるような構成であってもよい。これにより、例えば企業との契約によりプログラムを利用していたユーザに対し、契約が終了した場合にはプログラムを利用不可能とするような設定が可能となる。
【0022】
また、上で述べた所定の連絡先に対応する個人情報が保険契約に関するデータを含み、上で述べた所定の連絡先が保険に関する連絡先であってもよい。これにより、例えば保険を契約しているユーザが、保険会社のコールセンタに対して電話連絡を行う際に、自動的に証券番号や契約内容等が保険会社に送信されるようになる。保険会社のコールセンタでは、証券番号に対応する個人情報や契約内容を参照しながら電話を受け付けることが可能となり、スムーズに会話を進めることができる。
【0023】
また、本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、個人情報を保持する電話機から個人情報を受信するステップと、1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定するステップと、受信した個人情報を、特定されたコールセンタ端末に送信する送信ステップと、個人情報を送信した電話機と、特定されたコールセンタ電話機とを通話可能な状態にする通話設定ステップとを含む。
【0024】
これにより、コールセンタでは、個人情報を参照しながら電話を受け付けることが可能となり、スムーズに会話を進めることができる。なお、個人情報には例えば携帯電話機に設けられているデジタルカメラ等により撮影された画像データが含まれる場合もある。
【0025】
また、本発明の第3の態様に係る情報処理方法は、個人情報を保持する電話機から個人情報を受信するステップと、個人情報を送信した電話機からの発呼を受けるステップと、1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定するステップと、受信した個人情報を、特定されたコールセンタ端末に送信する送信ステップと、発呼した電話機と、特定されたコールセンタ電話機とを通話可能な状態にする通話設定ステップとを含む。
【0026】
これにより、例えばパケット通信によって個人情報を受信した後、電話機から発呼を受けた場合においても、コールセンタでは、個人情報を参照しながら電話を受け付けることが可能となり、スムーズに会話を進めることができる。
【0027】
また、上で述べた通話設定ステップにおいて、少なくとも、個人情報を送信した電話機に対して発呼するような構成であってもよい。このように、例えば受信した個人情報に発信元の電話機の電話番号が含まれている場合には、その電話番号に基づき発信元の電話機に対して発呼することにより、ユーザの電話機とコールセンタの電話機とを通話可能な状態にすることができる。
【0028】
また、本発明の第2又は第3の態様において、ユーザ属性情報が格納されているユーザ属性情報格納部から、受信した個人情報に対応するユーザ属性情報を抽出するステップをさらに含み、上で述べた送信ステップにおいて、抽出したユーザ属性情報を、特定されたコールセンタ端末に送信するような構成であってもよい。これにより、コールセンタでは、より詳細なユーザの顧客情報を参照することが可能となる。ユーザ属性情報は、例えば顧客DBに登録されているデータであり、サーバが電話機から受信する個人情報よりも詳細な又は異なる種類のデータが含まれている。また、発信元の電話機の電話番号が、受信した個人情報には含まれておらず、ユーザ属性情報に含まれている場合もある。
【0029】
なお、本発明の第1の態様に係るプログラム、本発明の第2及び第3の態様に係る方法を実施するためのプログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークを介してデジタル信号として頒布される場合もある。なお、処理途中のデータについては、コンピュータのメモリに一時保管される。
【0030】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明に係るプログラム及び情報処理方法を、例えば保険会社の事故受付処理に適用した場合を一例として以下説明する。すなわち、本発明の実施の形態に係るシステムを構成する各サーバは、保険会社が管理するサーバであって、ユーザは保険契約者であるものとする。また、事故の電話連絡受付業務は例えば保険会社のコールセンタで行われる。
【0031】
本発明の実施の形態に係るシステム構成図を図1に示す。例えば携帯電話機である、1又は複数のユーザ端末3は、無線により携帯電話網1に接続する。携帯電話網1は、例えばインターネットであるデータ通信網7と、固定電話網9とに接続されている。なお、ユーザ端末3が固定電話機であって、例えば有線によって固定電話網9に接続されており、データ通信網7と固定電話網9とが接続されているような構成であってもよい。
【0032】
なお、データ通信網7及び携帯電話網1を経由する通信には、図示していないがドメイン・ネーム・サーバ(DNS)、メール・サーバ、ファイア・ウォール等の、インターネット接続やメール送受信に必要な機器及び機能を使用するものとする。
【0033】
また詳細は後述するが、ユーザ端末3は、通話機能の他にもデータ通信機能、メーラ機能及びパケット通信機能を備えており、固定電話網9を介した他のコンピュータとのデータ通信や、データ通信網7を介したメールの送受信及びウェブ(Web)ページの閲覧を含むパケット通信が可能となっている。
【0034】
また、データ通信網7には、1又は複数のWebアプリケーション・サーバ13が無線又は有線によって接続されている。Webアプリケーション・サーバ13はプログラム格納部130を管理しており、プログラム格納部130には、ユーザ端末3にダウンロードすることによって使用可能な、プログラム・ファイルが格納されている。
【0035】
また、固定電話網9には、保険会社のPBX(Private Branch Exchange:構内交換機)11が接続されており、PBX11には、1又は複数のコールセンタ電話機21と1又は複数の事故受付サーバ5と1又は複数のプログラム・ダウンロード用サーバ17とが接続されている。事故受付サーバ5は、IVR(Interactive Voice Response:音声応答システム)55を備え、ログDB51を管理している。
【0036】
プログラム・ダウンロード用サーバ17は、IVR170を備え、プログラム格納部171を管理している。プログラム格納部171には、ユーザ端末3にダウンロードすることによって使用可能なプログラム・ファイルが格納されている。
【0037】
また、保険会社の社内LAN(Local Area Network)25には、上で述べたWebアプリケーションサーバ13と1又は複数の顧客管理サーバ15と1又は複数の保険会社端末19と1又は複数のコールセンタ端末23と上で述べた事故受付サーバ5とが接続されている。顧客管理サーバ15は、保険会社の顧客である例えば保険契約者のデータが格納されている顧客DB150を管理している。また、保険会社の顧客管理担当者は、例えば保険会社端末19を操作して顧客管理サーバ15にアクセスし、顧客DB150のメンテナンス作業を行う。
【0038】
なお、コールセンタ電話機21とコールセンタ端末23とは、1台づつで1組のセットとなっており、コールセンタの担当者には1人あたり1セットが割り当てられている。
【0039】
図2に、顧客DB150のテーブル構成及び格納されているデータの一例を示す。図2の例には、証券番号の列200と氏名の列202と住所の列204と電話番号の列206と事故歴の列208と病歴の列210とが含まれている。このほか、図示しないが、保険料の列、保険金額の列、保険期間の列、保険種目の列等、ユーザの保険契約に関する属性が含まれている。なお、事故歴の列208と病歴の列210とには、「あり」又は「なし」だけではなく、事故の内容・回数や病名等の詳細なデータが登録される場合もある。また、図示しないが、本テーブルが、事故歴や病歴についての詳細なデータを登録するための列を含む場合もある。
【0040】
図3に、ユーザ端末3の機能ブロック図の一例を示す。図3に示すようにユーザ端末3は、通話処理部310とデータ通信処理部320とパケット通信処理部330とメール処理部340とブラウザ350とカレンダ・時計部360と電話帳処理部370と電話帳データ格納部380とGPS処理部390と緊急連絡プログラム300とを含む。
【0041】
データ通信処理部320は、通話に使用される固定電話網9を介して例えばプログラム・ダウンロード用サーバ17とのデータ通信等を行うが、実施の形態によっては含まれない場合もある。また、位置情報を処理するGPS処理部390が含まれない場合もある。その他、緊急連絡プログラム300以外については、通常の携帯電話機の機能と同様である。
【0042】
緊急連絡プログラム300は、プログラム格納部130又はプログラム格納部171からダウンロードされ、ユーザ端末3にインストールされるプログラムであり、緊急連絡先データ格納部301と電話帳登録処理部302と顧客契約データ格納部303と発信電話番号検知部304と通信制御部305とメッセージ制御部306と使用期限検知部308とプログラム削除部309とを含む。
【0043】
緊急連絡先データ格納部301には、ユーザ端末3の電話帳に登録するための、保険会社が予め設定した連絡先が格納されている。図4に、緊急連絡先データ格納部301(図3)のテーブル構成及び格納されているデータの一例を示す。図4の例には、名前の列40と読み仮名の列42と電話番号の列44とが含まれている。その他、メール・アドレスの列やURL(Uniform Resource Locator)の列等が含まれる場合もある。
【0044】
このように、例えば事故の際に連絡して欲しい保険会社の電話番号や緊急時に情報を得るための電話番号等が登録されている。図示していないが、例えばユーザの自宅、勤務先、自宅以外の緊急連絡先、担当保険代理店の連絡先等、保険契約時に特定された電話番号が登録されている場合もある。
【0045】
図3に戻り、緊急連絡プログラム300がユーザ端末3にインストールされる際に、電話帳登録処理部302は、図4に示したような緊急連絡先データ格納部301に格納されているデータを、電話帳処理部370の機能を用いて又は直接、電話帳データ格納部380に格納する。
【0046】
図5に、電話帳データ格納部380のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す。図5の例には、登録番号の列50とグループ番号の列52と名前の列54と読み仮名の列56と電話番号の列58とメール・アドレスの列59とが含まれている。このほかにも、図示しないが、グループ名称の列、電話番号2の列、メール・アドレス2の列、住所の列等が含まれている場合もある。
【0047】
図5の例では、上から2行には、ユーザによって予め登録されているデータが示され、下から2行には、電話帳登録処理部302によって登録された、緊急連絡先のデータが示されている。このように、空いているグループ番号及び登録番号の例えば若い順に緊急連絡先のデータが登録される。
【0048】
図3に戻り、顧客契約データ格納部303には、ユーザの個人情報が格納されている。この個人情報は、緊急連絡プログラム300が生成される際に格納される。すなわち、本実施の形態においては、緊急連絡プログラム300はユーザ毎に用意され、ユーザは自分専用の緊急連絡プログラム300をダウンロードするような構成となっている。なお、全ユーザ共通のプログラムをインストールした後に、ユーザ毎の個人情報をダウンロードするなどして顧客契約データ格納部303に格納するような構成であってもよい。
【0049】
図6に、顧客契約データ格納部303(図3)のテーブル構成及び格納されているデータの一例を示す。図6の例には、証券番号の列60と氏名の列62と住所の列64と電話番号の列66と保険期間の列67と保険種目の列68と自動車登録番号の列69とが含まれている。電話番号の列66には、例えば携帯電話機であるユーザ端末3の電話番号が登録されているが、図示しないユーザの自宅電話番号等の列が含まれる場合もある。その他、図示していないが、保険金額等のデータが格納されている。
【0050】
図3に戻り、発信電話番号検知部304は、特定の電話番号に対する発呼要求を監視する。本実施の形態においては、図4に示した例の1行目に示されている「保険110番」の電話番号である「03−1234−5678」に対する発呼要求を監視する。「保険110番」に対する発呼要求が行われたことを検知した場合には、その旨を通信制御部305に通知する。
【0051】
通信制御部305は、「保険110番」に対する発呼要求が行われたという通知を発信電話番号検知部304から受信すると、顧客契約データ格納部303に格納されている個人情報のサーバへの送信及びコールセンタとの通話を行うために、通信状態の制御を開始する。処理の詳細は実施の形態によって変わるため後述する。
【0052】
メッセージ制御部306は、緊急連絡プログラム300の動作中における画面表示の制御を行う。例えば個人情報をサーバへ送信している場合には、「保険110番へデータ送信中です。しばらくお待ちください。」等のメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0053】
使用期限検知部308は、緊急連絡プログラム300が使用期限を超えていないかチェックする。例えば、顧客契約データ格納部303に格納されている保険期間の列67(図6)の値とカレンダ・時計部360から得た情報とに基づき保険期間を超過していないかチェックを行い、超過している場合にはプログラムの使用期限切れであると判定する。緊急連絡プログラム300の使用期限が切れたことを検知した場合には、その旨をプログラム削除部309に通知する。
【0054】
なお、保険更改時には、保険会社が緊急連絡プログラム300のインストールの要否をあらためてユーザに確認する。また、使用期限内であっても、電話番号等の個人情報に変更があった場合には、保険会社が緊急連絡プログラム300のインストールの要否をあらためてユーザに確認する。保険会社の電話番号やメール・アドレス等に変更があった時にも、再インストールの要否をユーザに確認してもよい。
【0055】
プログラム削除部309は、緊急連絡プログラム300の使用期限が切れたという通知を使用期限検知部308から受信すると、ユーザ端末3から緊急連絡プログラム300を削除(アンインストール)する。
【0056】
このような緊急連絡プログラム300の利用を希望するか否かについて、ユーザは例えば保険契約の申し込み時に選択する。図7に、保険契約申込書の一例を示す。図7の例には、サービス希望選択部70と被保険者登録欄72とが含まれている。保険契約申込人(ユーザ)は、本人及びその他の被保険者について、緊急連絡プログラム300(図3)の利用を希望する場合には該当する場所の「はい」を丸で囲む。保険会社は、サービス希望選択部70又は被保険者登録欄72の「はい」に丸が付されているかどうかチェックし、丸が付されている場合には、詳細は後述するが、例えばユーザ端末3に対して電話をかける又はメールを送信することによって緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促す。
【0057】
次に、図8乃至図14を用いて図1に示したシステムの処理の内容を説明する。まず、図8乃至図10を用いて、ユーザ端末3に緊急連絡プログラム300(図3)をインストールする処理について説明する。上で述べたように、緊急連絡プログラム300(図3)のインストールは、ユーザ端末3に対する電話又はメールによって促される。図8はプログラム・ダウンロード用サーバ17からユーザ端末3に電話をかけることによって緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促す場合の処理を示し、図9及び図10はWebアプリケーション・サーバ13からメールを送信することによって緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促す場合の処理及び表示画面を示している。
【0058】
まず、プログラム・ダウンロード用サーバ17は、顧客DB150からユーザ端末3の電話番号を抽出し、当該電話番号に対して発呼する(図8:ステップS1)。ユーザ端末3は着呼を検出すると、着信音の出力や振動等によりユーザに着信を示し、ユーザの通話開始指示に基づき音声通話を開始する(ステップS3)。音声通話が開始されると、プログラム・ダウンロード用サーバ17のIVR170は、例えば「こちらは○○保険自動応答ダイヤルです。これから緊急連絡用のプログラムをインストールします。インストールをご希望の方は「1」を、インストールをご希望されない方は「2」を押してください。」等のガイダンス音声データをユーザ端末3に送信する(ステップS5)。
【0059】
ユーザ端末3は、ガイダンス音声データをIVR170から受信し、スピーカ等により再生する(ステップS7)。そしてユーザ端末3は、ガイダンス音声に対するユーザからの選択入力を受け付け、選択入力データをプログラム・ダウンロード用サーバ17に対して送信する(ステップS9)。
【0060】
IVR170は、ガイダンス音声に対するユーザからの選択入力データを受信し(ステップS11)、ユーザの希望がプログラムのダウンロード(及びインストール)であったかどうか判定する(ステップS13)。ユーザの希望がプログラムのダウンロードではなかったと判定された場合(ステップS13:Noルート)、IVR170は、通話終了処理を行う(ステップS15)。例えば通話終了を確認する音声データを送信する等して、ユーザの確認を受けた後、通話を終了させる。
【0061】
一方、ユーザの希望がプログラムのダウンロードであったと判定された場合(ステップS13:Yesルート)、プログラム・ダウンロード用サーバ17は、プログラム格納部171から、例えばステップ1において抽出したユーザ端末3の電話番号を用いて当該ユーザ用のプログラム・ファイル(緊急連絡プログラム300(図3))を特定し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS17)。携帯電話機の機種又はメーカ若しくはキャリアに基づき異なる緊急連絡プログラム300(図3)を送信する場合もある。なお、緊急連絡プログラム300(図3)の送信は、通話と同様に固定電話網9及び携帯電話網1を介して行われ、送信が終了すると、プログラム・ダウンロード用サーバ17は通信を切断する。
【0062】
ユーザ端末3のデータ通信処理部320(図3)は、プログラム・ダウンロード用サーバ17から例えばデータ通信(緊急連絡プログラム300(図3)送信)開始を示す情報を受信したことを確認すると、ユーザ端末3を通話モードからデータ通信モードに切り替えて緊急連絡プログラム300(図3)を受信し、図示しないフラッシュ・メモリ等の記憶装置に格納する(ステップS19)。
【0063】
そして緊急連絡プログラム300のメッセージ制御部306(図3)は、例えば「緊急連絡用のプログラムをインストール中です。しばらくお待ち下さい。」等のインストール中を示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS21)。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0064】
インストール中を示すメッセージが表示されると、電話帳登録処理部302(図3)は、上で述べたように、緊急連絡先データ格納部301(図3)に格納されているデータ(図4参照)を、電話帳処理部370(図3)の機能を用いて電話帳データ格納部380(図3)に格納する(ステップS23)。
【0065】
また、上で述べたように、発信電話番号検知部304(図3)は、特定の電話番号(保険110番の電話番号)に対する発呼要求の監視処理を開始する(ステップS25)。そしてメッセージ制御部306(図3)は、インストールが終了したことを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS27)。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0066】
また、上で述べたように、使用期限検知部308(図3)は顧客契約データ格納部303(図3)及びカレンダ・時計部360から得た情報を元にチェックを行い、緊急連絡プログラム300(図3)の使用期限切れを検知すると(ステップS28)、プログラム削除部309(図3)にその旨を通知する。そしてプログラム削除部309(図3)は、緊急連絡プログラム300(図3)をユーザ端末3から削除(アンインストール)する(ステップS29)。
【0067】
このようにして、プログラム・ダウンロード用サーバ17からユーザ端末3に電話をかけることによってユーザに対して緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促し、ユーザは、所定の使用期限まで、インストールした緊急連絡プログラム300(図3)を利用することができる。
【0068】
次に、図9及び図10を用いて、Webアプリケーション・サーバ13からメールを送信することによって緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促す場合の処理及び表示画面について説明する。
【0069】
まず、Webアプリケーション・サーバ13は、顧客DB150からユーザ端末3のメール・アドレスを抽出する(図9:ステップS31)。そして、Webアプリケーション・サーバ13は、緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促すメール・データを生成し、ステップS31において抽出したメール・アドレスに対してメールを送信する(ステップS33)。ユーザ端末3のメール処理部340(図3)は、パケット通信処理部330(図3)の機能を用いてWebアプリケーション・サーバ13からのメールを受信し、ユーザの指示に従いメール・データを表示装置に表示する(ステップS35)。
【0070】
図10に、メール画面の一例を示す。図10の例には、メール画面の下部に「はい」リンク・ボタン100が含まれている。ユーザは、緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを希望する場合には「はい」リンク・ボタン100をクリックする。
【0071】
図9に戻り、メール処理部340(図3)は、メール画面(図10)に対するユーザからの選択入力(「はい」リンク・ボタンのクリック)を受け付ける(ステップS37)。そしてメール処理部340(図3)は、パケット通信処理部330(図3)の機能を用いて緊急連絡プログラム300(図3)のダウンロード要求データをWebアプリケーション・サーバ13に対して送信する(ステップS39)。なお、ダウンロード要求データには、ユーザ端末3のメール・アドレス等、ユーザが特定できるデータが含まれている。Webアプリケーション・サーバ13は緊急連絡プログラム300(図3)のダウンロード要求をメール処理部340(図3)から受信する(ステップS41)。
【0072】
そしてWebアプリケーション・サーバ13は、プログラム格納部130から、例えばユーザ端末3のメール・アドレスを用いて当該ユーザ用のプログラム・ファイル(緊急連絡プログラム300(図3))を特定し、ユーザ端末3に対して送信する(ステップS43)。携帯電話機の機種又はメーカ若しくはキャリアに基づき異なる緊急連絡プログラム300(図3)を送信する場合もある。なお、緊急連絡プログラム300(図3)の送信は、メールやインターネットと同様にデータ通信網7及び携帯電話網1を介したパケット通信によって行われる。
【0073】
ユーザ端末3は、パケット通信処理部330(図3)の機能を用いてWebアプリケーション・サーバ13から緊急連絡プログラム300(図3)を受信し、図示しないフラッシュ・メモリ等の記憶装置に格納する(ステップS45)。
【0074】
以下、ステップS47乃至ステップS57の処理は、上で述べたステップS21(図8)乃至ステップS29(図8)の処理と同様であり、説明を省略する。
【0075】
このようにして、Webアプリケーション・サーバ13からユーザ端末3にメールを送信することによってユーザに対して緊急連絡プログラム300(図3)のインストールを促し、ユーザは、所定の使用期限まで、インストールした緊急連絡プログラム300(図3)を利用することができる。
【0076】
次に、図11乃至図14を用いて、緊急連絡プログラム300(図3)がインストールされているユーザ端末3の処理及び保険会社のシステムにおける緊急連絡受付処理について説明する。まず、ユーザ端末3は、ユーザから電話番号の選択入力及び発呼要求を受け付ける(図11:ステップS61)。
【0077】
図12(a)、(b)及び(c)に、電話番号の選択入力画面の一例を示す。なお、ユーザは、ユーザ端末3の図示しないカーソルキーや選択ボタン等の操作により、各画面に対しての選択入力を行う。そして、ユーザの選択入力操作に基づき、電話帳処理部370(図3)が各画面を表示させる。
【0078】
図12(a)の例には、電話帳データ格納部380(図3)に格納されているグループ名のリストが示されている。そしてグループ・リストの2行目には電話帳登録処理部302によって登録された「緊急時連絡先」というグループが示されている。ユーザの操作によって、例えば「緊急時連絡先」が選択されると、電話帳処理部370(図3)は、図12(b)に示すようなリストを画面表示させる。
【0079】
図12(b)の例には、「緊急時連絡先」というグループの内訳(連絡先名)のリストが示されている。ユーザの操作によって、例えば「保険110番」が選択されると、電話帳処理部370(図3)は、図12(c)に示すような画面を表示させる。
【0080】
図12(c)の例には、「保険110番」の電話番号が示されている。ユーザの操作によってユーザ端末3の図示しない例えば「発信」ボタンや「通話」ボタン等が押されると、ユーザ端末3は、画面に示されている電話番号に対しての発呼要求を受け付ける。このように、ユーザは、電話帳登録処理部302によって登録された緊急連絡先のデータを、ユーザ自身が登録した他の連絡先のデータと同様に扱うことができる。なお、電話帳を用いずに直接電話番号を入力してもよい。
【0081】
図11に戻り、ユーザ端末3の発信電話番号検知部304(図3)は、ステップS61において受け付けた発呼要求が「保険110番」の電話番号に対するものであったかどうか判定する(ステップS63)。「保険110番」以外の電話番号に対する発呼要求であったと判定された場合(ステップS63:Noルート)、通話処理部310(図3)は指定された電話番号に対して発呼する(ステップS65)。
【0082】
一方、「保険110番」の電話番号に対する発呼要求であったと判定された場合(ステップS63:Yesルート)、通信制御部305(図3)はユーザ端末3の通信状態をデータ通信モードに切り替える(ステップS66)。また、メッセージ制御部306(図3)は、「保険110番にデータ送信中です。しばらくお待ちください。」等、データ通信処理を行っていることを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS67)。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0083】
そして、通信制御部305の指示に基づきデータ通信処理部320(図3)は、顧客契約データ格納部303からユーザの個人情報を抽出し、一旦メモリ等の記憶装置に格納しておく(ステップS69)。処理は端子Aを介して図13の処理に移行する。
【0084】
通信制御部305の指示に基づきデータ通信処理部320(図3)は、「保険110番」の電話番号に対して発呼する(図13:ステップS71)。「保険110番」の電話番号への発呼に応答するように設定されたPBX11は例えば事故受付サーバ5に対して呼の転送処理を行い、事故受付サーバ5は着呼を検出し、ユーザ端末3と接続する(ステップS73)。
【0085】
データ通信処理部320(図3)は、事故受付サーバ5と接続したことを確認すると、ステップS69(図11)において抽出した顧客契約データ(個人情報。以下同様)と位置データ(ユーザ端末3にGPS処理部390が設けられている場合)とを事故受付サーバ5に送信する(ステップS75)。なお、このデータ送信処理は、通話と同様に固定電話網9及び携帯電話網1を介して行われる。
【0086】
事故受付サーバ5は、顧客契約データ及び位置データをユーザ端末3から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS77)。そして所定のルールに基づきコールセンタ担当者の端末及び電話番号を特定する(ステップS79)。例えば、現在空いている(他のユーザに応答中ではない)コールセンタ担当者のうち、最後の応答からの間隔が最も長い又は応答回数が最も少ないコールセンタ担当者を抽出する。また例えば、顧客契約データを用いて、現在空いているコールセンタ担当者の中から適切なコールセンタ担当者を選択する。
【0087】
そして事故受付サーバ5は、データ通信の終了を示す通知をユーザ端末3に対して送信する(ステップS81)。データ通信処理部320(図3)は、データ通信の終了を示す通知を事故受付サーバ5から受信し、送信したデータが受け付けられたことを確認する(ステップS83)。
【0088】
そしてメッセージ制御部306(図3)は、データ通信が終了したことを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS85)。例えば「データ通信が終了しました。これから保険110番に電話を転送します。しばらくそのままでお待ちください」等のメッセージを表示させる。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。そして通信制御部305(図3)は、ユーザ端末3を通話モードに切り替える(ステップS87)。
【0089】
また、ステップS81の処理後、事故受付サーバ5は、ステップS77において受信した顧客契約データ及び位置データを、ステップS79において特定した例えばコールセンタ端末23に対して送信する(ステップS89)。顧客契約データを用いて顧客の詳細なデータであるユーザ属性情報を顧客DB150から抽出し、併せて送信する場合もある。コールセンタ端末23は、顧客契約データ及び位置データを事故受付サーバ5から受信し、表示装置に表示する(ステップS91)。
【0090】
図14に、顧客契約データ及び位置データ表示画面の一例を示す。図14の例には、ユーザ端末3の顧客契約データ格納部303(図3)に格納されていたデータ(図6参照)の一部及びGPS処理部390(図3)が取得した位置データが、ユーザからの事故通知として示されている。その他、保険金額等の顧客契約データが示される場合もある。
【0091】
図13に戻り、事故受付サーバ5は、顧客契約データ及び位置データをコールセンタ端末23に送信するとともに、ステップS79において特定した例えばコールセンタ電話機21の電話番号をPBX11に対して送信する(ステップS93)。PBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号を事故受付サーバ5から受信する(ステップS95)。そしてPBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号に対する接続設定を行い、発呼する(ステップS97)。
【0092】
コールセンタ電話機21は、着呼を検出して着信音を出力する(ステップS99)。そしてコールセンタ電話機21は、コールセンタ担当者の指示に従ってユーザ端末3との通話処理を開始する(ステップS101)。ユーザ端末3は、コールセンタ電話機21との接続を確認して、通話処理を開始する(ステップS103)。
【0093】
このようにして、ユーザからの緊急連絡の際には、保険会社のコールセンタには顧客契約データ及び電話の転送処理が行われる。すなわち、ユーザ端末3とコールセンタ電話機21との通話が開始される際には、上で述べたようにコールセンタ端末23の表示装置には顧客契約データ及び位置データが表示されている(図14参照)。コールセンタの担当者がこのような画面を見ながらユーザと会話することにより、スムーズに会話を進めることができるようになる。なお、ユーザ端末3の発信者番号通知の設定が「非通知」になっていたとしても、本実施の形態ではユーザの個人情報を通知できるようになっている。
【0094】
また、ログDB51には事故受付サーバ5が検出した着呼のログ・データが格納され、所定の時間内に同じ電話番号(又は後に述べる識別番号)での着呼を検出した場合には、同じコールセンタ端末及びコールセンタ電話番号を特定するようになっている。例えば通話が途中で切れてしまい、ユーザが電話をかけなおすような場合には、同一の担当者につながる方が好ましいためである。以下に述べる他の実施の形態においても同様である。
【0095】
[実施の形態2]
次に、図15乃至図17を用いて、本発明の第2の実施の形態における処理について説明する。上で述べた第1の実施の形態では、ユーザ端末3を用いた緊急連絡の際には、データ通信(ユーザの個人情報の送信)及び通話のいずれもが携帯電話網1及び固定電話網9を介してなされるような構成であったが、第2の実施の形態では、データ通信には携帯電話網1及びデータ通信網7を介したパケット通信が行われるような構成となる。
【0096】
なお、図1に示したシステム構成、図3に示したユーザ端末3の機能ブロック、緊急連絡プログラム300(図3)のダウンロード及びインストール処理フロー、並びに各表示画面等の構成については、第1の実施の形態と共通である。そして、図11及び図13に示した緊急連絡における処理フローの代わりに、第2の実施の形態では以下に説明するような処理が行われる。
【0097】
まず、ユーザ端末3は、ユーザから電話番号の選択入力及び発呼要求を受け付ける(図15:ステップS111)。電話番号の選択入力画面については図12と共通である。
【0098】
ユーザ端末3の発信電話番号検知部304(図3)は、ステップS111において受け付けた発呼要求が「保険110番」の電話番号に対するものであったかどうか判定する(ステップS113)。「保険110番」以外の電話番号に対する発呼要求であったと判定された場合(ステップS113:Noルート)、通話処理部310(図3)は指定された電話番号に対して発呼する(ステップS115)。
【0099】
一方、「保険110番」の電話番号に対する発呼要求であったと判定された場合(ステップS113:Yesルート)、メッセージ制御部306(図3)は、「パケット通信中です。」等、通信処理を行っていることを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS117)。
【0100】
また、通信制御部305の指示に基づきパケット通信処理部330(図3)は、顧客契約データ格納部303から顧客契約データを読み出す。また、例えば予め生成され且つ顧客契約データ格納部303に格納されている、送信元を特定するための識別情報(例えば識別番号)を読み出す(ステップS119)。
【0101】
そして、通信制御部305の指示に基づきパケット通信処理部330(図3)は、ステップS119において抽出した顧客契約データ及び識別番号と、位置データ(ユーザ端末3にGPS処理部390が設けられている場合)とをWebアプリケーション・サーバ13に送信する(ステップS121)。なお、このデータ送信処理は上で述べたようにデータ通信網7及び携帯電話網1を介して行われる。
【0102】
Webアプリケーション・サーバ13は、顧客契約データと識別番号と位置データとをユーザ端末3から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS123)。そしてWebアプリケーション・サーバ13は、受信した顧客契約データを用いて顧客DB150からユーザ属性情報を抽出する(ステップS125)。顧客DB150の検索を行わない場合もある。
【0103】
そしてWebアプリケーション・サーバ13は、データ通信(パケット通信)の終了を示す通知をユーザ端末3に対して送信する(ステップS127)。パケット通信処理部330(図3)は、データ通信の終了を示す通知をWebアプリケーション・サーバ13から受信し、送信したデータが受け付けられたことを確認する(ステップS129)。
【0104】
そしてメッセージ制御部306(図3)は、データ通信が終了したことを示すメッセージをユーザ端末3の表示装置に表示させる(ステップS131)。例えば「パケット通信が終了しました。これから保険110番に電話をかけます。しばらくそのままでお待ちください」等のメッセージを表示させる。同様の音声をスピーカ等を用いて出力する場合もある。
【0105】
また、Webアプリケーション・サーバ13は、識別番号と位置データとユーザの属性情報とを事故受付サーバ5に対して社内LAN25を介して送信する(ステップS133)。顧客契約データも併せて送信する場合もある。事故受付サーバ5は、識別番号と位置データとユーザの属性情報とをWebアプリケーション・サーバ13から受信し、一旦記憶装置に格納する(ステップS135)。処理は端子B及び端子Cを介して図16の処理に移行する。
【0106】
パケット通信の終了後、ユーザ端末3の通話処理部310(図3)は、ステップS111(図15)において指定された「保険110番」の電話番号に対して発呼する(図16:ステップS137)。「保険110番」の電話番号への発呼に応答するように設定されたPBX11は例えば事故受付サーバ5に対して呼の転送処理を行い、事故受付サーバ5は着呼を検出し、ユーザ端末3と接続する(ステップS139)。
【0107】
通話処理部310(図3)は、事故受付サーバ5が着信したことを確認すると、ステップS121(図15)においてWebアプリケーション・サーバ13に送信した識別番号と同じ番号を、ダイヤル等により事故受付サーバ5に通知する。なお、この識別番号通知処理は、通話と同様に固定電話網9及び携帯電話網1を介して行われる。
【0108】
事故受付サーバ5は、通知された識別番号とステップS135(図15)においてWebアプリケーション・サーバ13から受信した識別番号とを照合し、着信した呼と受信済みのユーザの属性情報とを対応付ける。そして所定のルールに基づきコールセンタ担当者の端末及び電話番号を特定する(ステップS141)。
【0109】
そして事故受付サーバ5は、ユーザの属性情報及び位置データを、ステップS141において特定した例えばコールセンタ端末23に対して送信する(ステップS143)。ステップS135(図:15)において顧客契約データを受信していた場合には、顧客契約データを併せて送信することもある。コールセンタ端末23は、ユーザの属性情報及び位置データを事故受付サーバ5から受信し、表示装置に表示する(ステップS145)。
【0110】
図17に、属性情報表示画面の一例を示す。図17の例には、顧客DB150に格納されているデータ(図2参照)が、ユーザの属性情報として示されている。また、図示していないが、ユーザの現在位置に関する情報も示される。さらに図14に示したような顧客契約データが示される場合もある。
【0111】
なお、図17に示したようなユーザの属性情報をコールセンタの端末に表示させるか否かを、コールセンタ担当者の属性によって自動的に判定する場合もある。例えばステップS141(図16)において特定されたコールセンタ担当者が保険会社の社員であればユーザの属性情報を表示させるようにし、一方で社員以外(外注等)であればユーザの属性情報を表示させないようにする。ユーザの属性情報を表示させない場合には、顧客契約データのみが表示される(図14参照)。
【0112】
図16に戻り、事故受付サーバ5は、ユーザの属性情報及び位置データをコールセンタ端末23に送信するとともに、ステップS141において特定した例えばコールセンタ電話機21の電話番号をPBX11に対して送信する(ステップS147)。PBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号を事故受付サーバ5から受信する(ステップS149)。そしてPBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号に対する接続設定を行い、発呼する(ステップS151)。
【0113】
コールセンタ電話機21は、着呼を検出して着信音を出力する(ステップS153)。そしてコールセンタ電話機21は、コールセンタ担当者の指示に従ってユーザ端末3との通話処理を開始する(ステップS155)。ユーザ端末3は、コールセンタ電話機21との接続を確認して、通話処理を開始する(ステップS157)。
【0114】
このようにして、本実施の形態においては、ユーザからの緊急連絡の際にパケット通信を利用したデータ送信が行われる。そして保険会社のコールセンタにはユーザの属性情報及び電話の転送処理が行われ、コールセンタ担当者はスムーズに会話を進めることができるようになる。なお、ユーザ端末3の発信者番号通知の設定が「非通知」になっていたとしても、本実施の形態ではユーザの個人情報を通知できるようになっている。
【0115】
[実施の形態3]
次に、図18を用いて、本発明の第3の実施の形態における処理について説明する。本実施の形態では、上で述べた第2の実施の形態と同様にデータ通信にはパケット通信を利用するような構成となっている。なお、第2の実施の形態においては、データ通信終了後に通話を行うための発呼をユーザ端末3が行うような構成となっていたが、本実施の形態においては、ユーザ端末3からの発呼が行われることなく通話接続するような構成となっている。また、送信元を特定するための識別番号は使用しない。
【0116】
なお、図1に示したシステム構成、図3に示したユーザ端末3の機能ブロック、緊急連絡プログラム300(図3)のダウンロード及びインストール処理フロー、並びに各表示画面等の構成については、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と共通である。そして、図15に示した処理フローに続く、すなわち端子B及び端子Cを介して遷移した後の図16に示した処理フローの代わりに、第3の実施の形態では以下図18を用いて説明するような処理が行われる。
【0117】
事故受付サーバ5は、所定のルールに基づきコールセンタ担当者の端末を特定する(ステップS161)。そして事故受付サーバ5は、ユーザの属性情報及び位置データを、ステップS161において特定した例えばコールセンタ端末23に対して送信する(ステップS163)。ステップS135(図15)において顧客契約データを受信していた場合には、顧客契約データを併せて送信することもある。なお、本実施の形態においては、ユーザの属性情報にはユーザ端末3の電話番号が含まれているものとする。
【0118】
コールセンタ端末23は、ユーザの属性情報及び位置データを事故受付サーバ5から受信し、表示装置に表示する(ステップS165)。ここで表示される画面には、図17に示した例と同様のデータ及び図示しない「電話をかける」ボタンが含まれる。そしてコールセンタ端末23は、コールセンタ担当者からの選択入力(「電話をかける」ボタンのクリック)を受け付ける(ステップS167)。
【0119】
そしてコールセンタ端末23は、例えばコールセンタ端末23に対応付けられているコールセンタ電話機21の電話番号と、ステップS165において受信したユーザ端末3の電話番号とをPBX11に対して送信する(ステップS169)。すなわち、コールセンタ電話機21からユーザ端末3に対して発呼がなされた状態に接続設定する要求を送信する。
【0120】
PBX11は、コールセンタ電話機21の電話番号とユーザ端末3の電話番号とをコールセンタ端末23から受信する(ステップS171)。そしてPBX11は、コールセンタ電話機21とユーザ端末3との接続設定を行い、発呼する(ステップS173)。
【0121】
そしてコールセンタ電話機21はPBX11の発呼に応じて通話開始待ち状態になり(ステップS175)、ユーザ端末3は着呼を検出する(ステップS177)。そしてユーザ端末3は着信音を出力し、ユーザの指示に従って通話処理を開始する(ステップS179)。コールセンタ電話機21は、ユーザ端末3との接続を確認して通話処理を開始する(ステップS181)。
【0122】
このようにして、ユーザ端末3からの発呼がなされないような態様においても、保険会社のコールセンタとユーザとの通話が可能となる。そして保険会社のコールセンタにはユーザの属性情報の転送処理が行われ、コールセンタ担当者はスムーズに会話を進めることができるようになる。
【0123】
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図2及び図4乃至図6に示したテーブル構成は一例であって、同様のデータを格納するためであれば、別の構成を採用するようにしてもよい。また、必要に応じて項目を追加又は削除するようにしてもよい。さらに、図7、図10、図12、図14及び図17に示した画面構成は一例であって、同様の内容を別の態様にて表現することも可能である。なお、第1及び第2の実施の形態において、ユーザ端末3の発信者番号通知の設定が「非通知」になっていた場合、フックした時に「通知」に変更するようにしてもよい。また、通話が途中で途切れた場合などには、「保険110番」の電話番号に対する発呼要求が、リダイヤル・ボタンの押下によってなされる可能性があるが、そのような場合にはフックしないようにしてもよい。
【0124】
上では、ユーザ端末3の使用期限検知部308が、緊急連絡プログラム300の使用期限のチェックを行う例を示したが、サーバ(例えば事故受付サーバ5)が、ユーザ端末3との通信の際に使用期限のチェックを行うようにしてもよい。また、緊急連絡プログラム300のユーザ端末3へのインストール方法は、上で示した方法に限られず、例えば保険会社代理店の店舗等に設けられた端末に、無線又は有線でユーザ端末3を接続して緊急連絡プログラム300をインストールするような場合もある。
【0125】
さらに、図3に示した緊急連絡プログラム300の機能ブロック図のとおりにプログラムモジュールが作成されない場合もある。また、電話帳データ格納部380に電話番号を登録するだけではなく、例えば「お気に入り」や「ブックマーク」等の図示しないURL格納部に保険会社のURLを登録するような場合もある。さらに、各サーバは1台のコンピュータにて全ての機能を実現する構成に限らず、それぞれが複数台のコンピュータにより全機能を実現する構成であってもよい。また、ユーザ端末3については携帯可能な電話機を一例に説明したが、例えばパケット通信機能を有するPHS(Personal Handyphone System)や固定電話機であってもよいし、通話機能を有するパーソナル・コンピュータあるいはPDA(Personal Digital Assistant)等、その他の情報端末であってもよい。
【0126】
なお、ユーザ端末3やコールセンタ電話機21が、IP電話機であってもよい。例えば図1に示したシステム構成図において、PBX11がIP通信を可能とするIP−PBX(構内IP電話交換システム)であって、コールセンタ電話機21がIP電話機であってもよい。また例えば図1に示したシステム構成図において、携帯電話網1がIPネットワークであって、ユーザ端末3がIP電話機であってもよい。さらに例えば図1に示したシステム構成図において、携帯電話網1及び固定電話網9がいずれもIPネットワークであって、PBX11の代わりにVoIP(Voice over Internet Protocol)対応のルータが設置され、ユーザ端末3及びコールセンタ電話機21がいずれもIP電話機であってもよい。
【0127】
なお、通話及び通信が可能な範囲であれば、例えば海外の旅行先や出張先等からの利用も可能である。また、必ず本発明の仕組みを利用しなければ「保険110番」に電話をかけることができないわけではなく、ユーザ端末3が故障した場合や所定のプログラムをインストールした携帯電話機を紛失した場合等、本実施の形態が実現できないような場合には、ユーザは公衆電話機等を利用して「保険110番」に電話をかけることにより、保険会社のコールセンタに事故連絡を行うことができる。
【0128】
また、プログラムがデータを保持せずに、ICカード等から読み出すようにしてもよい。例えばICカード等に格納された個人情報をユーザ端末3が読み込んでサーバ(例えば事故受付サーバ5)に送信するようにしてもよい。また、ユーザ端末3とサーバ(例えば事故受付サーバ5)との通信において、暗号技術に基づくユーザ認証処理を行うようにしてもよい。通話の際にも、IVRにてパスワード等を確認するようにしてもよい。
【0129】
なお、上で説明した実施の形態では保険会社のコールセンタに対する緊急連絡についての例を示したが、その他の連絡処理についても本発明の技術は利用できる。例えば、保険会社に対する心配事相談、自動車の買い替え、住所変更・保険料振替口座の変更・保険証券の紛失等の連絡等に利用した場合においても、電話を受け付けた担当者はユーザの情報を見ながら会話することができ、スムーズな対応が可能となる。
【0130】
また、保険会社に限らず、様々な企業・団体における商品購入時の応答やサービス利用の受け付け等の顧客・利用者対応サービスに利用することも可能である。
【0131】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、通話の際に必要な説明等を削減し、スムーズに意思疎通を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム概要図である。
【図2】顧客DBのテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図3】ユーザ端末3の機能ブロック図の一例を示す図である。
【図4】緊急連絡先データ格納部のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】電話帳データ格納部のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】顧客契約データ格納部のテーブル構成及び格納されるデータの一例を示す図である。
【図7】保険契約申込書の書式及び記入されるデータの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における処理フロー(その1)を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における処理フロー(その2)を示す図である。
【図10】メール画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1における処理フロー(その1)を示す図である。
【図12】電話番号の選択入力画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態1における処理フロー(その2)を示す図である。
【図14】顧客契約データ及び位置データ表示画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態2及び3における処理フロー(その1)を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態2における処理フロー(その2)を示す図である。
【図17】属性情報表示画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態3における処理フロー(その2)を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯電話網 3 ユーザ端末
5 事故受付サーバ 7 データ通信網
9 固定電話網 11 PBX
13 Webアプリケーション・サーバ
15 顧客管理サーバ
17 プログラム・ダウンロード用サーバ
19 保険会社端末 21 コールセンタ電話機
23 コールセンタ端末 25 社内LAN
51 ログDB 55 IVR
130 プログラム格納部 150 顧客DB
170 IVR 171 プログラム格納部
Claims (15)
- 所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知するステップと、
前記所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知した場合には、当該所定の連絡先に対応する個人情報を所定のサーバに送信する個人情報送信ステップと、
を電話機に実行させるためのプログラム。 - 前記所定の連絡先の電話番号を電話機の電話帳データ格納部に登録するステップをさらに電話機に実行させるための請求項1記載のプログラム。
- 前記個人情報送信ステップが、
前記所定の連絡先の電話番号に発呼するステップと、
前記所定の連絡先の電話番号に対応付けられた前記所定のサーバと接続した場合には、前記所定の連絡先に対応する個人情報を送信するステップと、
を含み、
前記所定の連絡先に対応する個人情報の送信終了に応じて通話可能状態に切り替えるステップをさらに電話機に実行させるための請求項1又は2記載のプログラム。 - 前記個人情報送信ステップが、パケット通信により前記所定の連絡先に対応する個人情報を前記所定のサーバに送信するステップを含み、
前記所定の連絡先に対応する個人情報の送信終了に応じて前記所定の連絡先の電話番号に発呼するステップをさらに電話機に実行させるための請求項1又は2記載のプログラム。 - 前記個人情報送信ステップにおいて、前記所定の連絡先に対応する個人情報と、送信元を特定するための識別情報とを前記所定のサーバに送信することを特徴とする請求項4記載のプログラム。
- 前記所定の連絡先の電話番号に対応付けられたサーバと接続した場合には、前記送信元を特定するための識別情報を前記所定の連絡先の電話番号に対応付けられたサーバに送信するステップと、
をさらに電話機に実行させるための請求項5記載のプログラム。 - 所定のプログラム使用期間を超過した場合にはプログラム自らを消去するステップをさらに電話機に実行させる請求項1乃至6のいずれか1つに記載のプログラム。
- 前記所定の連絡先に対応する個人情報が保険契約に関するデータを含み、前記所定の連絡先が保険に関する連絡先であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載のプログラム。
- 個人情報を保持する電話機から前記個人情報を受信するステップと、
1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定するステップと、
受信した前記個人情報を、特定された前記コールセンタ端末に送信する送信ステップと、
前記個人情報を送信した前記電話機と、特定された前記コールセンタ電話機とを通話可能な状態にする通話設定ステップと、
を含むコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 個人情報を保持する電話機から前記個人情報を受信するステップと、
前記個人情報を送信した前記電話機からの発呼を受けるステップと、
1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定するステップと、
受信した前記個人情報を、特定された前記コールセンタ端末に送信する送信ステップと、
発呼した前記電話機と、特定された前記コールセンタ電話機とを通話可能な状態にする通話設定ステップと、
を含むコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 前記通話設定ステップにおいて、少なくとも、前記個人情報を送信した前記電話機に対して発呼することを特徴とする請求項9記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。
- ユーザ属性情報が格納されているユーザ属性情報格納部から、受信した前記個人情報に対応するユーザ属性情報を抽出するステップをさらに含み、
前記送信ステップにおいて、抽出した前記ユーザ属性情報を特定された前記コールセンタ端末に送信することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1つに記載のコンピュータにより実施される情報処理方法。 - 所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知する機能と、
前記所定の連絡先の電話番号への発呼要求を検知した場合には、当該所定の連絡先に対応する個人情報を所定のサーバに送信する機能と、
を有する電話機。 - 個人情報を保持する電話機から前記個人情報を受信する手段と、
1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定する手段と、
受信した前記個人情報を、特定された前記コールセンタ端末に送信する手段と、
前記個人情報を送信した前記電話機と、特定された前記コールセンタ電話機とを通話可能な状態にする手段と、
を有する情報処理システム。 - 個人情報を保持する電話機から前記個人情報を受信する手段と、
前記個人情報を送信した前記電話機からの発呼を受ける手段と、
1組のコールセンタ端末及びコールセンタ電話機を特定する手段と、
受信した前記個人情報を、特定された前記コールセンタ端末に送信する手段と、
発呼した前記電話機と、特定された前記コールセンタ電話機とを通話可能な状態にする手段と、
を有する情報処理システム。
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