JP2004326821A - 印鑑照合装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】登録印影と被照合印影の本質的な相違を、朱肉の付着具合や押印むら等に影響されずに、印影パターンから正確に判別する。
【解決手段】登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を拡大表示または非拡大表示する指示を表す拡大表示情報を出力する拡大表示指示手段と、それぞれ任意の時間周期で拡大表示切替信号と非拡大表示切替信号を発生する切替信号発生手段と、前記拡大表示切替信号または前記非拡大表示切替信号に基き、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を切替えて、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影のいずれかを切替印影として出力する印影切替手段と、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は前記切替印影を任意の大きさに拡大する印影拡大手段と、前記拡大した前記切替印影または前記切替印影を前記切替信号の時間周期に従って交互に出力する表示手段を有する。
【選択図】 図20

Description

本発明は、印鑑照合方法に関し、特に目視による印鑑照合をCRT等の表示装置上で行う場合に、2つの印影の本質的な相違を、朱肉の付着具合や押印むら等に影響されずに、印影パターンから正確に判別できるようにした印鑑照合装置および方法に関する。
従来の印鑑照合方法では、特許文献1に開示されているように、登録印鑑と被照合印鑑のそれぞれを2つの部分に切断し、おのおのの異なる部分を合成して得られる印影を表示させ、この合成された印影の連続性を基に登録印鑑と被照合印鑑の一致不一致を判別する方法(以下、切断合成による連続性検証方法と呼ぶ)がある。例えば図3を用いて説明する。図3の(ア)が登録印鑑で(イ)が被照合印鑑であるとして(ウ)の実線L1で示した線によって登録印鑑と被照合印鑑をそれぞれ切断してから登録印鑑の左側と被照合印鑑の右側とを合成した(エ)を表示する。図3において切断位置における連続性を基に照合判定する。(エ)では文字「五」、「郎」の部分に不連続な箇所が存在する。なお、破線L2は切断位置を分かり易くするために説明上追加したもので、実際の表示にはない。
また、特許文献2に開示されているように、登録印鑑と被照合印鑑を同じ位置に時間周期的に交互に表示することにより、印鑑の異なっている部分がちらついて見えることを利用して照合判別する方法(以下、交互表示方法と呼ぶ)がある。
更に、特許文献3に開示されているように、登録印鑑と被照合印鑑を異なる色で表示し、両印影の重なり合う部分の表示色をさらに異ならせて表示することにより、登録印鑑と被照合印鑑の一致部分と不一致部分を異なる色にした表示を基に照合判別する方法(以下、一致不一致色分け表示方法と呼ぶ)がある。
特公昭63−14389 特開平4−359383 特公昭64−6505 特開昭54−149430
第1に、特許文献1に開示されている「切断合成による連続性検証方法」における構成では、斜めに切断する場合において切断線の角度毎に切断座標テーブルに境界座標情報を記憶させて置かなければならなく、記憶させる角度を増やすと記憶量が大幅に増える問題や、記憶させていない角度の斜めの切断は行えないという問題があり、斜めの切断以外例えば「L」字の型に切断する場合にも上下移動や角度毎に切断座標テーブルに記憶させなければならないという同様の問題がある。また、登録印鑑と被照合印鑑が類似している場合(図3の(ア)と(イ) のような場合)には、切断合成による連続性検証方法では、切断位置の連続性のみに注目しているため、その切断位置で連続的であっても切断した同じ側の印影が同じであるかはその切断位置による表示のみでは判断できないという問題があり、また、切断位置がちょうど不一致箇所に掛からないと不連続性を見付けられなく、操作者は切断位置を適宜移動させるという操作を行わなければならないという問題がある。
第2に、特許文献2に開示されている「交互表示方法」による照合判定では、登録印鑑と被照合印鑑とを交互に表示させながら、印影の全体的な一致具合を見ることと、局所的な一致具合を見ることが行われる。全体と局所の一致具合を見る場合に適した交互表示の切替え周期は異なるため、操作者は全体と局所を見る度に交互表示の切替え周期を変更しなければならないという問題がある。
第3に、特許文献3に開示されている「一致不一致色分け表示方法」においては以下の問題がある。通常、スキャナー等から入力された被照合印鑑の画像が多階調グレースケールである場合、二値化して白黒二値画像に変換して登録印鑑との照合が行われるが、この二値化を行う閾値によって二値化後の白黒画像が大きく変化し、特に一致不一致色分け表示方法ではその影響が顕著であるため、より良い二値化閾値を設定しなければならない。しかし、印影の濃さや濃さのむら等により最適な二値化閾値を設定するのが困難である。
このような点から、本発明は、第1に「切断合成による連続性検証方法」に関し、切断パターンの記憶量の低減と任意の移動および回転が可能な印鑑照合装置および登録印影と被照合印影の切断合成面の連続性と切断合成面における左右対称性の検証が同時に行える印鑑照合装置を提供することを目的とする。第2に「交互表示方法」に関し、照合の目的によって登録印影と被照合印影を拡大表示または非拡大表示し、その表示方法に連動して交互表示切替時間を変更する印影照合方法を提供することを目的とする。第3に、「一致不一致色分け表示方法」に関し、多値階調の画像を二値化する際の閾値を連続変更させる印鑑照合方法を提供することを目的とする。
係る課題を解決するため、本発明の印鑑照合装置および方法は、以下の構成を採る。
<構成1>
登録印鑑の印影を格納する登録印鑑格納手段と、被照合印鑑の印影を格納する被照合印鑑格納手段と、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を拡大表示または非拡大表示する指示を表す拡大表示情報を出力する拡大表示指示手段と、それぞれ任意の時間周期で切替信号を発生する拡大表示切替信号と非拡大表示切替信号を有し、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は、前記切替信号を前記拡大表示切替信号に設定し、前記拡大表示情報が前記非拡大表示の場合は、前記切替信号を前記非拡大表示切替信号に設定する切替信号発生手段と、前記拡大表示切替信号または前記非拡大表示切替信号に基き、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を切替えて、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影のいずれかを切替印影として出力する印影切替手段と、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は前記切替印影を任意の大きさに拡大する印影拡大手段と、前記拡大した前記切替印影または前記切替印影を前記切替信号の時間周期に従って交互に出力する表示手段を有することを特徴とする印鑑照合装置。
<構成2>
登録印鑑の印影を格納する登録印鑑格納手段と、被照合印鑑の印影を格納する被照合印鑑格納手段と、任意の時間周期で閾値変化信号を発生する周期的信号発生手段と、初期閾値を算出するとともに前記閾値変化信号を受けると任意の増減値に基き前記初期閾値を変更し変更閾値を算出する閾値発生手段と、前記初期閾値または前記変更閾値に基き前記被照合印鑑の印影を二値化して二値画像を作成する二値化処理手段と、前記登録印鑑の印影と前記変更閾値に基き二値化した前記被照合印鑑の印影をそれぞれ異なる表示形態に変換する第1色変換手段と、前記第1色変換手段でそれぞれ前記異なる表示形態に変換した前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を重ね合わせ、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影が重なる部分または重ならない部分を更に異なる表示形態に変換する第2色変換手段と、前記第2色変換手段で前記更に異なる表示形態に変換した前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を重ね合わせた印影を出力する表示手段とを有することを特徴とする印鑑照合装置。
<構成3>
構成2の印鑑照合装置において、前記二値化処理手段は、前記登録印鑑の印影を二値化して二値画像を作成し、前記第1色変換手段は、前記被照合印鑑の印影と前記変更閾値に基き二値化した前記登録印鑑の印影をそれぞれ異なる色に変換することを特徴とする印鑑照合装置。
<構成4>
構成2または3の印鑑照合装置において、前記表示形態は、色または模様で表示することを特徴とする印鑑照合装置。
<構成5>
登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を格納し、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を拡大表示または非拡大表示する指示を表す拡大表示情報を出力する拡大表示指示処理と、それぞれ任意の時間周期で切替信号を発生する拡大表示切替信号と非拡大表示切替信号を有し、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は、前記切替信号を前記拡大表示切替信号に設定し、前記拡大表示情報が前記非拡大表示の場合は、前記切替信号を前記非拡大表示切替信号に設定する切替信号発生処理と、前記拡大表示切替信号または前記非拡大表示切替信号に基き、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を切替えて、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影のいずれかを切替印影として出力する印影切替処理と、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は前記切替印影を任意の大きさに拡大する印影拡大処理と、前記拡大した前記切替印影または前記切替印影を前記切替信号の時間周期に従って交互に出力する表示処理を有することを特徴とする印鑑照合方法。
<構成6>
登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を格納し、任意の時間周期で閾値変化信号を発生する周期的信号発生処理と、初期閾値を算出するとともに前記閾値変化信号を受けると任意の増減値に基き前記初期閾値を変更し変更閾値を算出する閾値発生処理と、前記初期閾値または前記変更閾値に基き前記被照合印鑑の印影を二値化して二値画像を作成する二値化処理と、前記登録印鑑の印影と前記変更閾値に基き二値化した前記被照合印鑑の印影をそれぞれ異なる表示形態に変換する第1色変換処理と、前記第1色変換手段でそれぞれ前記異なる表示形態に変換した前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を重ね合わせ、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影が重なる部分または重ならない部分を更に異なる表示形態に変換する第2色変換処理と、前記第2色変換手段で前記更に異なる表示形態に変換した前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を重ね合わせた印影を出力する表示手段とを有することを特徴とする印鑑照合方法。
本発明によれば、「切断合成による連続性検証方法」と「交互表示方法」と「一致不一致色分け表示方法」のそれぞれにおける問題点を解決し、登録印影と被照合印影の印影パターンから印鑑照合を正確に実施することができる。
以下、本発明の実施形態に係る印鑑照合装置について、図面を用いて詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。第1の実施形態は、「切断合成による連続性検証方法」において、切断の境界座標情報の記憶量を増やさずに、任意の角度の斜め線による切断合成や、任意の切断形状による切断合成ができる印鑑照合装置である。図1に、本発明の印鑑照合装置の第1の実施形態を示すブロック構成図を示す。
図1(A)において、印鑑照合装置は、切断位置制御部1、登録印保持部2、被照合印保持部3、切断パターン発生部4、切断マスク生成部5、印影選択出力部6、表示制御部7をする。さらに図1(B)に切断マスク生成部5の内部構成を示す。切断マスク生成部5は、座標変換部5A、描画処理部5Bを有する。また、図示しないが、印鑑照合判定者のメニュー操作等を行う入力装置を有している。
切断位置制御部1は、印鑑照合判定者のメニュー操作、キーボード操作やマウス操作等による指示を解釈して、切断パターン形状と移動情報を出力する。切断パターン形状には、例えば、「直線」、「十字」、「L字」等の形状の種別が登録されている。また、十字形状等の幅を持つ種別の場合はその十字の幅等の付加情報も登録されている。これらの切断パターン形状を示す形状の種別と付加情報は切断パターン発生部4へ送られる。切断パターン形状の種別および種別に対応した付加情報は、予め切断位置制御部1に登録しておき、その中から選択する。また、十字の幅等の付加情報の値は複数登録されている既定値又は印鑑照合判定者が任意に指定することができる。
移動情報には、縦横の平行移動量と左右の回転角度があり、これらの情報は切断マスク生成部5へ送られる。なお、「斜線」による切断では、すべて1つの直線形状を選択し、任意に回転角度を指定することで、結果として任意の角度の斜線を指定できる。他の形状についても同様に、その形状は1つでも任意に平行移動と回転ができる。
登録印保持部2は、登録印鑑の印影を対応する口座番号等と共に保管したファイル(図示省略)から、照合の対象となる登録印鑑の印影画像を読み出して一時記憶するメモリ等である。被照合印保持部3は、登録印鑑と一致するかどうかの照合を受ける被照合印鑑の印影が、図示省略した入力スキャナ部によりデジタル化されて得られた印影画像を一時記憶するメモリ等である。
切断パターン発生部4は、切断位置制御部1からの切断パターン形状と、照合しようとする印影画像のサイズを基に、切断パターンである二次元図形を発生する。この二次元図形は切断マスク生成部5へ送られる。ここで、照合しようとする印影画像のサイズは、登録印保持部1と被照合印保持部2から得た各印影のデータを基に決定する。まず、照合しようとする登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影が重ね合わさる様に位置合わせ処理を施し、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影のサイズが異なる場合は、両印影を比較し、被照合印影のサイズを登録印影のサイズに合わせるサイズ合わせ処理を施す。位置合わせ処理およびサイズ合わせ処理は従来から用いられている方法(例えば、特許文献4に開示されている方法等)で良い。
位置合わせ処理およびサイズ合わせ処理をした後の、登録印鑑の印影のサイズを照合しようとする印影画像のサイズとする。二次元図形は、1つ以上複数の図形の集まりであり、その図形を決定する座標値等の情報である。例えば多角形ならば各頂点の二次元座標であり、円形ならば中心座標と半径とから成る。
切断マスク生成部5は、座標変換部5A、描画処理部5Bを有し、切断パターン発生部4から受け取った二次元図形と、切断位置制御部1から受け取った移動情報である平行移動量と回転角度に基づいて切断マスクを生成する。まず、照合しようとする印影画像のサイズを切断マスクの領域(サイズ)とする。
次に、座標変換部5Aは、二次元図形の座標値を平行移動量と回転角度に基づいて座標変換し、描画処理部5Bは、切断マスクの領域(サイズ)上に、座標変換部5Aで座標変換した後の座標値に従って描画する。
切断マスクは、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を画素単位に選択するための二値フラグの二次元配列である。例えば、切断マスクの領域上に二次元図形を白黒(例えば白がビット値0で黒がビット値1)で描画すると、ビット値0または1から成る切断マスクが生成される。生成した切断マスクは図示しないが切断マスク生成部5のメモリ中に格納される。座標変換部5A及び描画処理部5Bは、二次元の一般的な図形描画処理で良い。(例えば、コンピュータグラフィックス技術で一般的な二次元図形描画方法)
印影選択出力部6は、切断マスク生成部5で生成された二次元の二値配列である切断マスクに従って、登録印保持部2と被照合印保持部3のどちらかから、画素を選択し、登録印影と被照合印影から合成した印影画像を出力する。例えば、切断マスクから、選択したい画素の配列位置に対応する二値の値を取り出し、その二値のビット値が0の時は配列位置に対応する登録印鑑の画素を選択し、ビット値が1の時は配列位置に対応する被照合印鑑の画素を選択する。登録印影と被照合印影から合成した印影画像は表示制御部7に送られる。
表示制御部7は、印影選択出力部6から受け取った合成された印影画像を、表示メモリ等を介してCRT等に表示する。
図2は、本発明の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。ここで、まず印鑑照合判定者は、口座番号等から登録印鑑の印影を登録印保持部2に読み出し(ステップ1)、スキャナ等を使って被照合印鑑の印影を読み取り被照合印保持部3に記憶させる(ステップ2)。次に、キーボードやマウス等を操作して、切断パターン形状である種別と付加情報と、移動情報である平行移動量と回転角度を指定する(ステップ3)。切断パターン発生部4は、照合しようとする印影画像のサイズを、登録印保持部1と被照合印保持部2から得た各印影のデータを基に決定し、そのサイズと選択された切断パターン形状の種別と付加情報から二次元図形から成る切断パターンを発生させる(ステップ4)。
次に、切断マスク生成部5が、照合しようとする印影画像のサイズを切断マスクの領域(サイズ)と、ステップ4で発生させた二次元図形と移動情報である平行移動量と回転角度に基づいて、切断マスクの領域上に二次元図形を描画し、切断マスクを生成する(ステップ5)。次に、印影選択出力部6は、切断マスクにおける各配列位置の二値の値を取出して、例えば、ビット値0の時は登録印保持部2からその位置の画素を取出し、ビット値が1の時は被照合印保持部3からその位置の画素を取出す選択をし、合成された印影を生成する(ステップ6)。
最後に、表示制御部7は、切断合成された印影をCRT上に表示出力する(ステップ7)。
次に、事例と図2のフローチャートを用いて、第1の実施形態における処理過程を具体的に説明する。
まず、切断パターン形状の種別として、「直線」を選択する場合を説明する。
印鑑照合判定者は、図3(ア)に示す登録印鑑の印影を登録印保持部2に読み出し、図3(イ)に示す被照合印鑑の印影を読み取って被照合印保持部3に記憶させる(図2、ステップ1、2)。
次に、切断パターン形状の選択と、移動情報を指定する。ここでは、切断パターン形状の種別として、「直線」を選択する。種別が直線の場合は付加情報は選択されない。移動情報である平行移動量は「10左移動」、回転角度は「30度右回転」とする。(図2、ステップ3)
以上のステップ1から3のように、印鑑照合判定者が入力すると、照合する印影の領域(サイズ)を登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影に基いて決定する。次に、選択された切断パターン形状「直線」から二次元図形を発生させる(ステップ4)。
二次元図形は、印影のサイズを基に発生させる大きさを決定する。例えば、印影のサイズの3倍とする。具体的には、切断パターン形状が「直線」の場合は、図4(キ)に示すように、半平面の斜線部分の長方形P1を二次元図形として発生する。二次元図形が、長方形の斜線部分となるのは、直線で切断する場合ある点(画素)がその直線に対してどちら側にあるかを判定するので、その直線を境とする半平面となり、対象が有限領域であるので長方形となる。
次に、切断マスク生成部5が、ステップ4から図4(キ)のような二次元図形を受取り、座標変換と描画処理を行って、切断マスクとして図4(ケ)を生成する手順を説明する(図2、ステップ5)。
まず、照合しようとする印影画像のサイズに基き切断マスクの領域(サイズ)を決定する。図4(ク)のM1が切断マスクの領域である。次に、平行移動量と回転角度が指定されているので、図4(キ)の二次元図形P1を座標変換部5Aによって切断位置制御部1からの平行移動量と回転角度に従って座標変換する。図4(ク)のP2が座標変換後の二次元図形である。
この座標変換後の二次元図形P2に基き、描画処理部5Bが切断マスクに描画を行う。二次元図形P2を切断マスクの領域上に描画した切断マスクを図4(ケ)に示す。この図4(ケ)は、M1が切断マスクの領域の二次元配列を表し、V1(白色の領域)が配列要素の値がビット値0、V2(斜線の領域)が配列要素の値がビット値1を表している。図3(ウ)は、図4(ケ)と同様の図である。図3(ウ)のL1は図4(ケ)のV1とV2の境界線に対応しており、登録印影と被照合印影の連続性を判定する切断面となる。
印影選択出力部6は、図4(ケ)のような切断マスクにおける各配列位置の二値の値を取出して、ビット値が0の時は登録印保持部2からその位置の画素を取出し、ビット値が1の時は被照合印保持部3からその位置の画素を取出す選択をする(図2、ステップ6)。図4(ケ)のV1の位置の画素は、図3(ア)の登録印鑑の印影の画素であり、図4(ケ)のV2の位置の画素は、図3(イ)の被照合印鑑の印影の画素である。図3(エ)に登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を合成した印影を出力する。なお、図3(エ)における破線L2は切断位置を分かり易くするために書き加えたもので、実際の合成された印影には存在しない。また、表示の際は、合成した印影のみを出力しても、切断面を分かりやすくするために破線L2を合成した印影に加えて出力してもよい。
表示制御部7は、図3(エ)に示す切断合成された印影をCRT上に表示出力する(図2、ステップ7)。
次に、切断パターン形状の種別として、「十字」を選択する場合を説明する。
図2のフローチャートのステップ1および2までの処理を実行しているものとする。
切断パターン形状の選択と、移動情報を指定する。ここでは、切断パターン形状の種別として、「十字」を選択する。種別が「十字」の場合は十字の幅が付加情報となるので、印鑑照合判定者は、十字の幅として既定値又は任意の値を指定する。ここでは、付加情報は幅10、移動情報である平行移動量は「3右移動」、回転角度は「20度右回転」とする。(図2、ステップ3)
以上のステップ1から3のように、印鑑照合判定者が入力すると、照合する印影の領域(サイズ)を登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影に基いて決定する。次に、選択された切断パターン形状「十字」から二次元図形を発生させる(ステップ4)。
二次元図形は、印影のサイズを基に発生させる大きさを決定する。例えば、印影のサイズの3倍とする。具体的には、切断パターン形状が「十字」の場合は、図4(コ)に示すように、幅を持った十字形状となり、斜線部分のP3を二次元図形として発生する。図4(コ)の矢印で示した部分が十字の幅を示している。
次に、切断マスク生成部5が、ステップ4から図4(コ)のような二次元図形を受取り、座標変換と描画処理を行って、切断マスクとして図4(シ)を生成する手順を説明する(図2、ステップ5)。
まず、照合しようとする印影画像のサイズに基き切断マスクの領域(サイズ)を決定する。図4(サ)のM2が切断マスクの領域である。次に、平行移動量と回転角度が指定されているので、図4(コ)の二次元図形P3を座標変換部5Aによって切断位置制御部1からの平行移動量と回転角度に従って座標変換する。図4(サ)のP4が座標変換後の二次元図形である。
この座標変換後の二次元図形P4に基き、描画処理部5Bが切断マスクに描画を行う。二次元図形P4を切断マスクの領域上に描画した切断マスクを図4(シ)に示す。この図4(シ)は、M2が切断マスクの領域の二次元配列を表し、V3(白色の領域)が配列要素の値がビット値0、V4(斜線の領域)が配列要素の値がビット値1を表している。図3(オ)は、図4(シ)と同様の図である。図3(オ)のL3とL4は、図4(シ)のV3とV4にそれぞれ対応している。L3とL4の境界線は、登録印影と被照合印影の連続性を判定する切断面となる。
印影選択出力部6は、図4(シ)のような切断マスクにおける各配列位置の二値の値を取出して、ビット値が0の時は登録印保持部2からその位置の画素を取出し、ビット値が1の時は被照合印保持部3からその位置の画素を取出す選択をする(図2、ステップ6)。図4(シ)のV3の位置の画素は、図3(ア)の登録印鑑の印影の画素であり、図4(シ)のV4の位置の画素は、図3(イ)の被照合印鑑の印影の画素である。図3(カ)に登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を合成した印影を出力する。なお、図3(カ)における破線L5は切断位置を分かり易くするために書き加えたもので、実際の合成された印影には存在しない。また、表示の際は、合成した印影のみを出力しても、切断面を分かりやすくするために破線L5を合成した印影に加えて出力してもよい。
表示制御部7は、図3(カ)に示す切断合成された印影をCRT上に表示出力する(図2、ステップ7)。
なお、第1の実施形態では切断パターン形状の種別として「直線」と「十字」について説明したが、第1の実施形態はこれらの形状に限定されるものではなく、L字、円、曲線などを切断パターン形状の種別として切断位置制御部1に登録すれば、これらの切断パターン形状にも適用できる。
切断パターン形状の種別が「円」、「L字」、「曲線」の場合の二次元図形および切断マスクについて図面を用いて説明する。照合する印影の領域(サイズ)は登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影に基いて決定されているものとする。
切断パターン形状の種別が「円」の場合を説明する。種別が「円」の場合は円の直径が付加情報となるので、印鑑照合判定者は、円の直径として既定値又は任意の値を指定する。ここでは、付加情報は直径40、移動情報である平行移動量は「38右移動」、「35下移動」とする。切断パターン形状の種別が「円」の場合の二次元図形P5を図5(ハ)に示す。次に、平行移動量に基き、図5(ハ)の二次元図形P5を座標変換する。図5(ヒ)のP6が座標変換後の二次元図形である。図5(ヒ)のM3が切断マスクの領域(サイズ)である。
二次元図形P6を切断マスクの領域M3上に描画した切断マスクを図5(フ)に示す。
切断パターン形状の種別が「L字」の場合を説明する。種別が「L字」の場合は付加情報は選択されない。ここでは、移動情報である平行移動量は「15下移動」、回転角度は「10度右回転」とする。切断パターン形状の種別が「L字」の場合の二次元図形P7を図6(ヘ)に示す。切断パターン形状が「L字」の場合は、図6(ヘ)に示すように、1/4平面の斜線部分の正方形P7を二次元図形として発生する。次に、平行移動量と回転角度に基き、図6(へ)の二次元図形P7を座標変換する。図6(ホ)のP8が座標変換後の二次元図形である。図6(ホ)のM4が切断マスクの領域(サイズ)である。
二次元図形P8を切断マスクの領域M4上に描画した切断マスクを図6(マ)に示す。
切断パターン形状の種別が「曲線」の場合の説明をする。種別が「曲線」場合は曲線の極点が付加情報となるので、印鑑照合判定者は、曲線の極点として既定値又は任意の値を指定する。ここでは、付加情報は極点(5、5)と(−6,−6)、移動情報である平行移動量は「5右移動」、回転角度は「10度回転」とする。切断パターン形状の種別が「曲線」の場合の二次元図形P9を図7(ミ)に示す。次に、平行移動量と回転角度に基き、図7(ミ)の二次元図形P9を座標変換する。図7(ム)のP10が座標変換後の二次元図形である。図7(ム)のM5が切断マスクの領域(サイズ)である。
二次元図形P10を切断マスクの領域M10上に描画した切断マスクを図7(メ)に示す。
<第1の実施形態の効果>
以上のように切断パターン発生部4と切断マスク生成部5を設けて、生成された切断マスクに従って、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影とを選択出力して、切断合成した印影を表示するようにしたことで、切断パターン形状の種別個々には1つの形状を記憶するだけで良く、記憶量の低減が図られるという効果がある。さら、1つの切断パターン形状に対して任意の平行移動と回転が可能となる。従って、登録印鑑と被照合印鑑の不一致分がある場合にその不一致部分に切断位置を合せることが容易であるという効果がある。
本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。第2の実施の形態は、「切断合成による連続性検証方法」において、直線で切断して合成する時に片方の印鑑の印影を反転してから合成する方法を取ることにより、切断線における連続性に加えて、切断線の左右の対称性を同時に検証することができる印鑑照合装置である。
第2の実施形態の構成を説明する前に、登録印鑑と被照合印鑑をどのように合成して表示するか図8を用いて説明する。図8中の破線L6は切断位置を表し、図8(ス)は被照合印鑑の印影、図8(ソ)は登録印鑑の印影である。被照合印鑑の印影を切断位置のL6で反転した結果の印影は図8(セ)に示すようになり、登録印鑑の印影図8(ソ)におけるL6の左側部分と、反転した被照合印鑑の印影図8(セ)におけるL6の右側部分とを合成し、その結果は図8(タ)のようになる。
なお、図8の破線L6は説明上書き加えたもので、実際の合成された印影には存在しない。この反転して合成した図8(タ)の表示により印鑑照合判定者は、切断位置のL6における印影の連続性と、L6の左右の対称性を判断して、登録印鑑と被照合印鑑の一致不一致の判定を行う。例えば、この図8の例では切断位置のL6は、印影中の文字の間に位置するため、第1の実施形態の切断合成を行うと図8(チ)のようになりL6における印影の連続性は不明だが、この第2の実施形態の反転して合成した図8(タ)からはL6の左右対称性を判断材料として使える(「五」の文字で左右対称になっていないことがわかる)。
図9に、本発明の印鑑照合装置の第2の実施形態であるブロック構成図を示す。第2の実施形態において第1の実施形態と同様の機能を備えるブロックには同一の番号を付与し、第2の実施形態において第1の実施形態と異なるブロックについてのみ詳細に説明する。
図9(A)において、切断位置制御部11、登録印保持部2、被照合印保持部3、切断パターン発生部4、切断マスク生成部5、印影選択出力部16、表示制御部7、印影反転部18を有する。さらに、図9(B)に印影反転部18の内部構成を示す。印影反転部18は、座標逆変換部18A、画像反転部18B、座標変換部18Cを有する。また、図示しないが、印鑑照合判定者のメニュー操作等を行う入力装置を有している。
切断位置制御部11は、切断パターン形状の種別として「直線」(以下の説明では縦の直線とするが、横の直線でも同様の処理が可能である。)のみを対象とすることが異なる。また、移動情報を切断マスク生成部5へ送ることに加えて印影反転部18へも送ることである。その他の動作は第1の実施形態と同様である。
印影反転部18は、切断位置制御部11からの移動情報である縦横の平行移動量と回転角度を受け取り、被照合印保持部3の印影を切断位置の直線に基いて反転した印影を生成し、印影選択出力部16に送る。ここで、印影反転部18の内部は、切断位置制御部11からの平行移動量と回転角度による座標変換と、この座標変換の逆変換である座標逆変換と、左右反転変換の、それぞれの変換に対応した座標変換部18C、画像反転部18B、座標逆変換部18Aとがあり、座標逆変換部18A、画像反転部18B,座標変換部18Cの順で処理する。反転処理が施された被照合印影の画素データは、印影反転部18に存在するメモリに登録される。
印影選択出力部16は、被照合印鑑の印影を被照合印鑑保持部3から得るのではなく、被照合印鑑の反転された印影を印影反転部18から得るところが異なる。その他の動作は第1の実施の形態と同様である。
図10は、本発明の第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。第2の実施形態において第1の実施形態と同様の機能を備えるステップには同一の番号を付与し、第2の実施形態において第1の実施形態と異なるステップについて詳細に説明する。
第1の実施形態と同様に、まず、印鑑照合判定者は、登録印影の登録印保持部2への読み出しと(ステップ1)、被照合印影の被照合印保持部3への記憶を行う(ステップ2)。
次に、切断パターン形状の種別を選択し、平行移動量と回転角度を指定する。第2の実施形態では切断パターンの形状の種別は「直線」で、以下の説明では「縦の直線」とする(ステップ13)。切断パターン発生部4は、二次元図形を発生させ(ステップ4)切断マスク生成部5は切断マスクを生成する(ステップ5)。次に、印鑑照合判定者が、平行移動量を指定したか否かを判定し、指定されている場合は、ステップ18に処理を進め、指定されていない場合は、ステップ17に処理を進める(ステップ16)。
次に、印鑑照合判定者が、回転移動量を指定したか否かを判定し、指定されている場合は、ステップ18に処理を進め、指定されていない場合は、ステップ21に処理を進める(ステップ17)。ステップ21は、切断パターン形状である「縦の直線」を平行移動や回転移動しない場合である。したがって、印影反転部18は、切断パターン形状の直線に基いて、画像反転部18Bにより被照合印鑑の印影を左右反転変換する(ステップ21)。
ステップ18、19、20は、切断パターン形状である「縦の直線」を平行移動や回転移動する場合である。したがって、印影反転部18は、切断パターン形状の直線(平行移動量・回転移動量)に基いて、座標逆変換部18Aで、被照合印鑑の印影の座標に座標逆変換を施して、座標変換をしないときと同じ状態にする(ステップ18)。次に、画像反転部18Bで左右反転変換を行い(ステップ19)、最後に座標変換部18Cで、ステップ18で施した座標逆変換を基に戻すような座標変換を行う(ステップ20)。
次に、印影選択出力部16は、切断マスク生成部5によって生成された切断マスクの各配列要素における二値の値を取出し、ビット値0のときは登録印保持部2からその位置の画素を取出し、ビット値1のときは反転処理が施された被照合印鑑の印影を印影反転部から対応する位置の画素を取出す選択をし、合成された印影を出力する。(ステップ22)。
最後に、表示制御部7は、切断合成された印影をCRT上にに表示出力する(ステップ7)。
次に、事例と図10のフローチャートを用いて、第2の実施形態における処理過程を具体的に説明する。先に、切断パターン形状の種別を「直線」とし、平行移動と回転移動を行わない場合について、図9を用いて説明したので、ここでは、平行移動を行う場合と、回転移動を行う場合について説明する。
ここで、図10のフローチャートのステップ1と2の処理を実行しているものとし、図8(ス)に示す登録印鑑の印影を登録印保持部2に読み出し、図8(ス)に示す被照合印鑑の印影を読み取って被照合印保持部3に記憶させているものとする。
まず、切断パターン形状の種別として「直線」を指定し、切断パターンの移動情報として平行移動量「5右移動」を指定した場合である。
ここで、図11と図12を用いて、図10のステップ13、4、5が、切断パターン形状と移動情報に基き、切断マスクを生成する過程を説明する。まず、図11(A)に座標軸と切断マスクの領域(サイズ)を示す。この座標軸上に切断パターン形状の種別「直線」に基き二次元図形を発生させた図が図11(B)である。図11(B)を移動情報「右移動」に基き、二次元図形を右に移動させた図が図11(C)である。図11(D)に切断マスクの領域に二次元図形を描画した切断マスクを示す。
次に、ステップ16で、 平行移動量が指定されているか否かを判定する。ここでは、平行移動量「右移動」が指定されているのでステップ18に処理を進める(図10、ステップ16)。
図11(E)は被照合印の印影であり、この被照合印の印影の座標を逆変換する。図11(F)に図11(E)を逆変換(左移動)した図を示す(図10、ステップ18)。次に、図11(F)を縦軸に対して左右反転した図を図12(G)に示す(図10、ステップ19)。さらに、図12(G)を座標変換(右移動)した図を図12(H)に示す。(図10、ステップ20)。
ここで、図12(H)の被照合印の図に図11(D)の切断マスクで得られた切断位置を示した図を図12(I)に示し、登録印に切断位置を示した図を図12(J)に示す。
ステップ22において、切断マスクの各配列要素における二値の値を取出し、図12(J)の登録印または図12(I)の反転処理が施された被照合印鑑の印影を選択し、合成された印影を出力する。合成した印影を図12(K)に示す。(図10、ステップ22)。
次は、切断パターン形状の種別として「直線」を指定し、切断パターンの移動情報として回転移動量「20度右回転」を指定した場合である。ここで、図13と14を用いて、図10のステップ13、4、5が、切断パターン形状と移動情報に基き、切断マスクを生成する過程を説明する。まず、図13(L)に座標軸上に切断パターン形状の種別「直線」に基き二次元図形を発生させ20度回転させた図を示す。
図13(M)に切断マスクの領域に二次元図形を描画した切断マスクを示す。
ステップ17で、 回転移動量が指定されているか否かを判定する。ここでは、回転移動量「20度右回転」が指定されているのでステップ18に処理を進める(図10、ステップ17)。
図13(N)は被照合印の印影であり、この被照合印の印影の座標を逆変換する。図13(O)に図13(N)を逆変換(20度左回転)した図を示す(図10、ステップ18)。次に、図13(O)を縦軸に対して左右反転した図を図13(P)に示す(図10、ステップ19)。さらに、図13(P)を座標変換(20度右回転)した図を図13(Q)に示す。(図10、ステップ20)。
ここで、図13(Q)の被照合印の図に図13(M)の切断マスクで得られた切断位置を示した図を図14(R)に示し、登録印に切断位置を示した図を図14(S)に示す。
ステップ22において、切断マスクの各配列要素における二値の値を取出し、図14(S)の登録印または図14(R)の反転処理が施された被照合印鑑の印影を選択し、合成された印影を出力する。合成した印影を図14(T)に示す。(図10、ステップ22)。
第2の実施形態において、印影反転部18は被照合印鑑の印影を反転させたが、登録印鑑の印影を反転させても良い。その場合は、反転した登録印鑑の印影と、反転していない被照合印鑑の印影で合成した印影を出力する。
<第2の実施形態の効果>
以上のように印影反転部18を設けて、切断位置である直線に関して被照合印鑑の印影を反転し、この反転印影と登録印鑑の印影とを切断合成した印影を表示するようにしたことで、切断位置の印影の連続性についての判断に加えて、切断位置の直線に関する左右対称性についての判断を同時に行うことができるという効果がある。
本発明の第3の実施形態を詳細に説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態において、切断位置を時間周期的に変更させる構成を採ることにより、操作者の切断位置を移動させる操作を軽減することができる印鑑照合装置である。図15に、本発明の印鑑照合装置の第3の実施形態を示すブロック構成図を示す。
第3の実施形態において第1の実施形態と同様の機能を備えるブロックには同一の番号を付与し、第3の実施形態において第1の実施形態と異なるブロックについてのみ詳細に説明する。
図15において、切断位置制御部21、登録印保持部2、被照合印保持部3、切断パターン発生部4、切断マスク生成部5、印影選択出力部6、表示制御部7、周期的移動発生部28を有する。また、図示しないが、印鑑照合判定者のメニュー操作等を行う入力装置を有している。
切断位置制御部21は、第1の実施形態の切断位置制御部1の動作に加え、切断パターンの移動情報を時間周期的に変化させるか否かの指定と、変化種別を指定する操作を有し、変化の有無と変化種別を周期的移動発生部28に通知する。また、切断パターンの移動情報に周期的移動発生部28からの変化移動情報を合成する。
ここで、時間周期的に変化させるとは、例えば、切断パターンの回転角度を一定時間間隔で増加させることにより切断位置を回転運動させることや、平行移動量を一定時間間隔で変化させることにより切断位置をスライド運動(横方向のスライド運動や斜め方向のスライド運動を含む)させることである。これらの変化の方法が変化種別であり、上記例では回転、横スライド、斜めスライドがそれに当たる。
周期的移動発生部28は、切断位置制御部21から切断パターンの移動情報を時間周期的に変化させる有無と変化種別を受け、変化させる場合には変化種別に従って時間周期的に変化移動情報を切断位置制御部21に出力する。変化移動情報は、平行移動量と回転角度からなり、例えば変化種別が回転の場合には一定時間毎に回転角度を1度づつ増減させたり、変化種別が斜めスライドの場合には一定時間毎に平行移動量を斜め方向に増減させる。
図16は、本発明の第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。第3の実施形態において第1の実施形態と同様の機能を備えるステップには同一の番号を付与し、第3の実施形態において第1の実施形態と異なるステップについて詳細に説明する。
第1の実施の形態と同様に、まず、印鑑照合判定者は、登録印影の登録印保持部2への読み出しと(ステップ1)、被照合印影の被照合印保持部3への記憶を行う(ステップ2)。
次に、キーボードやマウス等を操作して、切断パターン形状の種別と付加情報と、平行移動量と回転角度を指定する。また、印鑑照合判定者は時間周期的に変化させるか否かを指定し、時間周期的に変化させる場合には変化種別も合せて指定する(ステップ3)。次に、時間周期的変化の有無と変化種別が指定されたか否かを判定する(ステップ31)。
これらの指定を切断位置制御部21は解釈して、切断パターン形状を切断パターン発生部24に出力し、平行移動量と回転角度の移動情報(以下Toと記す)を切断マスク生成部25に出力する。さらに、時間周期的に変化させる有無と変化種別を周期的移動発生部28に出力する。
ステップ31で、時間周期的変化と変化種別が指定されなかった場合は、ステップ4からステップ7の処理を実施する。第1の実施形態と同様に切断パターン発生部4と切断マスク生成部5は動作し、生成された切断マスクに従って印影選択出力部6は切断合成された印影を表示制御部7に出力してCRTに表示する。
ステップ31で、時間周期的変化と変化種別が指定された場合を説明する。周期的移動発生部28が、切断位置制御部21から周期的に変化させると指示を受けた場合は、一定時間毎(以下時間をt0, t1, t2,と記す)に変化種別に従って変化移動情報の平行移動量と回転角度を変化させ、その変化移動情報(以下時間tの変化移動情報をD(t)と記す)を切断位置制御部21に出力する(ステップ32)。
切断位置制御部21は、この変化移動情報を一定時間毎に受け取ると、最初の移動情報Toと変化移動情報D(t)とを合成して、新しい移動情報(以下T(t)と記す)を算出して切断マスク生成部25に送る(ステップ33)。
その後、ステップ5に進み変更された移動情報に基き、切断マスクを生成し、新しい移動情報に従って切断合成された印影を表示する。なお、移動情報Toと変化移動情報D(t)との合成は、平行移動量と回転角度のそれぞれ毎の加算によって行う。
ステップ34で、印影の表示を終了する指示の有無を判定し、終了する場合は処理を終了し、終了しない場合はステップ21に処理を進める。
次に、図17を用いて切断位置が時間周期的にどのように変化するかを説明する。図17中の太い矢印で示した方向が移動方向である。一定時間間隔で時刻がt0,t1,t2,t3...と移っていく時に、切断パターン形状の種別が「直線」で変化種別が「横スライド」の場合を示したものが図17(ツ)である。変化移動情報中の平行移動量を図17(ツ)の太い矢印の方向(右方向)に増加させることにより、それぞれの時刻における切断位置の直線は図17(ツ)の破線L(t0), L(t1), L(t2), L(t3) で示すように移動する。従って登録印鑑と被照合印鑑の切断合成の場所が時間と共に自動的に変化して表示される。
同様に、切断パターン形状の種別が「直線」で変化種別が「回転」の場合を図17(テ)に示す。それぞれの時刻における切断位置が破線K(t0),K(t1),K(t2),K(t3) と自動的に変化しながら切断合成される。
切断パターン形状の種別が「十字」で変化種別が「斜めスライド」の場合を図17(ト)に示す。それぞれの時刻における切断位置が右斜め斜線M(t0),左斜め斜線M(t1) と自動的に変化しながら切断合成される。
<第3の実施形態の効果>
以上のように周期的移動発生部28を設けて、切断位置を時間周期的に自動で変化させながら、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影とを切断合成した印影を表示するようにしたことで、切断位置における印影の連続性がない場所を探すという作業において、印鑑照合判定者が切断位置を移動させるという操作が必要でなくなり、印影の連続性を目視確認することに注力できるという効果がある。
本発明の第4の実施形態を詳細に説明する。第4の実施形態は、第2の実施形態の「被照合印鑑の印影を反転し、登録印鑑の印影と切断合成して表示する印鑑照合装置」において、第3の実施形態と同様に切断位置を時間周期的に変更させる構成を採ることにより、切断位置における連続性に加えて切断位置の左右の対称性を同時に検証できる印鑑照合装置であり、かつ、操作者の切断位置を移動させる操作を軽減することができる印鑑照合装置である。
図18に、本発明の印鑑照合装置の第4の実施形態であるブロック構成図を示す。第4の実施形態において第1から第3の実施形態と同様の機能を備えるブロックには同一の番号を付与し、第4の実施形態において第1から第3の実施形態と異なるブロックについてのみ詳細に説明する。
図18において、切断位置制御部31、登録印保持部2、被照合印保持部3、切断パターン発生部4、切断マスク生成部5、印影選択出力部16、表示制御部7、印影反転部18を有する。また、印影反転部18は図9(B)に示す内部構造を有するものとする。また、図示しないが、印鑑照合判定者のメニュー操作等を行う入力装置を有している。
切断位置制御部31は、切断パターン形状の種別として「直線」を対象とする。また、切断パターンの移動情報を時間周期的に変化させるか否かの指定と変化種別を指定する操作を有し、変化の有無と変化種別を周期的移動発生部28に通知する。また、切断パターンの移動情報に前記周期的移動発生部28からの変化移動情報を合成して切断マスク生成部35と印影反転部38に出力することである。その他の動作は第1の実施の形態と同様である。
図19は、本発明の第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。第4の実施形態において第1から第3の実施形態と同様の機能を備えるステップには同一の番号を付与し、第4の実施形態において第1から第3の実施形態と異なるステップについて詳細に説明する。
第1から3の実施形態と同様に、まず、印鑑照合判定者は、登録印影の登録印保持部2への読み出しと(ステップ1)、被照合印影の被照合印保持部3への記憶を行う(ステップ2)。
次に、切断パターン形状の種別を選択し、平行移動量と回転角度を指定する。第4の実施形態では切断パターンの形状の種別は「直線」とする。また、印鑑照合判定者は時間周期的に変化させるか否かを指定し、時間周期的に変化させる場合には変化種別も合せて指定する(ステップ41)。次に、時間周期的変化の有無と変化種別が指定されたか否かを判定する(ステップ31)。
これらの指定を切断位置制御部31は解釈し、切断パターン形状を切断パターン発生部4に出力し、平行移動量と回転角度の移動情報を切断マスク生成部5と印影反転部18に出力する。更に、時間周期的に変化させる有無と変化種別を周期的移動発生部28に出力する。
ステップ31で、時間周期的変化と変化種別が指定されなかった場合は、ステップ4、5、16から22の処理を実施する。第2の実施形態と同様に切断パターン発生部4と切断マスク生成部5と印影反転部18は動作し、生成された切断マスクに従って登録印鑑の印影と切断線に関して反転された被照合印鑑の印影とを印影選択出力部16は切断合成し、その結果の印影は表示制御部7に入力されてCRTに表示される(ステップ4、5、16〜22、7)。
ステップ31で、時間周期的変化と変化種別が指定された場合を説明する。周期的移動発生部28が、切断位置制御部31から周期的に変化させると指示を受けた場合は、一定時間毎に変化種別に従って変化移動情報の平行移動量と回転角度を変化させ、その変化移動情報を切断位置制御部31に出力する(ステップ32)。
切断位置制御部31は、この変化移動情報を一定時間毎に受け取ると、最初の移動情報と変化移動情報とを合成して、新しい移動情報を算出して切断マスク生成部5に送ると共に、被照合印鑑の印影を反転する印影反転部16にもこの新しい移動情報を出力する(ステップ33)。
その後、ステップ5に進み、変更された移動情報に基き、切断マスクを生成し、新しい移動情報に従って切断合成された印影を表示する。
ステップ34で、印影の表示を終了する指示の有無を判定し、終了する場合は処理を終了し、終了しない場合はステップ21に処理を進める。
第3の実施形態と同様、切断線の一定時間間隔毎での変化の様子は図17の(ツ)(テ)に示した通りである。(ト)については、十字の切断パターン形状は第4の実施形態では使用されないが、斜め方向の変化は適用できる。
<第4の実施形態の効果>
以上のように印影反転部18と周期的移動発生部28を設けて、切断位置である直線を時間周期的に自動で変化させながら、この直線に関して被照合印鑑の印影を反転し、この反転印影と登録印鑑の印影とを切断合成した印影を表示するようにしたことで、印鑑照合判定者が切断位置を移動させるという操作が必要でなくなり、印影の連続性と切断位置における左右の対称性を目視で確認することに注力できるという効果がある。
本発明の第5の実施形態を詳細に説明する。第5の実施形態は、「交互表示方法」において、局所的な一致具合を見る場合に拡大表示と合わせて自動的に交互表示の切替え周期を変更することができる印鑑照合装置である。図20に、本発明の印鑑照合装置の第5の実施形態を示すブロック構成図を示す。
第5の実施形態において第1の実施形態と同様の機能を備えるブロックには同一の番号を付与し、第5の実施形態において第1の実施形態と異なるブロックについてのみ詳細に説明する。
図20において、登録印保持部2、被照合印保持部3、切替信号発生部41、印影切替部44、印影拡大部45、拡大表示指示部47、表示制御部7を有する。また、図示しないが、印鑑照合判定者のメニュー操作等を行う入力装置を有している。
切替信号発生部41は、一定時間周期毎に信号を発生させる機能を有し、発生させる時間周期は可変で、この信号発生の時間周期を拡大表示指示部47からの指示に従って変化させる機能を有する。例えば、非拡大表示用の切替信号発生時間間隔値と、拡大表示用の切替信号発生時間間隔値を持つ。
印影切替部44は、登録印保持部2および被照合印保持部3のどちらかの印影全体を出力する機能を有し、どちらを出力するかは内部に持つ印影選択フラグ(例えば、印影選択フラグがONの場合は登録印鑑の印影、OFFの場合は被照合印鑑の印影)に従って行われる。この印影選択フラグは、切替信号発生部41からの信号を受けると、フラグの値を反転(ONならばOFFに、OFFならばONに変換)する。従って、切替信号発生部41から信号が印影切替部44に入力される度に、印影切替部44が出力する印影は、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影とで切替える。
印影拡大部45は、入力された印影を拡大指示に従って画像を拡大して出力する機能を有する。拡大処理については、単純に同じ画素値を重複させる方法や、線型補間法で内挿する方法など一般的な手法を用いれば良い。印影の拡大指示は拡大表示指示部47から行われ、印影切替部44から入力された登録印鑑の印影または被照合印鑑の印影を、拡大指示に従って画像を拡大処理し、表示制御部7に出力する。
拡大表示指示部47は、印鑑照合判定者が拡大表示する有無の操作を解釈して、印影拡大部45に拡大表示の指示を出力すると共に、切替信号発生部41にも拡大表示の指示を出力する。
図19は、本発明の第5の実施形態の動作を示すフローチャートである。第5の実施形態において第1の実施形態と同様の機能を備えるステップには同一の番号を付与し、第5の実施形態において第1の実施形態と異なるステップについて詳細に説明する。
第1の実施の形態と同様に、まず、印鑑照合判定者は、登録印影の登録印保持部2への読み出しと(ステップ1)、被照合印影の被照合印保持部3への記憶を行う(ステップ2)。
ここで、印鑑照合判定者が印影を拡大表示させる指示を行ったか否かを判定する。拡大表示をしない場合はステップ52に進み、拡大表示をする場合はステップ56に進む。
まず、ステップ51で印鑑照合判定者が拡大表示をしない場合を説明する。拡大表示指示部47は、拡大表示しない指示(非拡大表示)を切替信号発生部41と印影拡大部45に出力する(ステップ52)。
切替信号発生部41は、切替周期を非拡大表示用に設定し、非拡大表示の切替信号発生時間間隔値に従って切替信号を発生させる(ステップ53)。
印影切替部44は、切替信号発生部41からの信号を受けると内部の印影選択フラグを変更し、その印影選択フラグに従って、登録印鑑の印影全体かまたは被照合印鑑の印影全体を印影拡大部45に出力する(ステップ54)。
印影拡大部45は、拡大表示指示部47から拡大表示しない指示を受けているので、入力された印影をそのままの大きさの画像として表示制御部7に出力し、表示制御部7はCRT上に表示出力する(ステップ55)。これらの処理の結果、印鑑照合判定者が拡大表示させる操作をしていない場合には、CRT上には登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影が、非拡大表示用の切替信号発生時間間隔値で交互に、登録印保持部2と被照合印保持部3に記憶している印影の大きさそのままの大きさで表示される。
次に、ステップ51で印鑑照合判定者が拡大表示をする場合を説明する。拡大表示指示部47は、拡大表示をする指示(拡大表示)を切替信号発生部41と印影拡大部45に出力する(ステップ56)。
切替信号発生部41は、切替周期を拡大表示用に設定し、拡大表示の切替信号発生時間間隔値に従って切替信号を発生させる(ステップ57)。
印影切替部44は、この切替信号に従って登録印鑑の印影全体かまたは被照合印鑑の印影全体を印影拡大部45に出力する(ステップ58)。印影拡大部45は、拡大表示指示部47から拡大表示する指示を受けているので、入力された、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影のいずれかを拡大処理する(ステップ59)。その結果の拡大画像を表示制御部7に出力し、 表示制御部7はCRT上に拡大された印影を表示出力する。(ステップ55)。
これらの処理の結果、印鑑照合判定者が拡大表示させる操作をした場合には、CRT上には登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影が、拡大表示用の切替信号発生時間間隔値で交互に、印影を拡大した大きさで表示される。
ステップ34で、印影の表示を終了する指示の有無を判定し、終了する場合は処理を終了し、終了しない場合はステップ51に処理を進める。
以上により、印鑑照合判定者による拡大表示を行う有無の操作に従って、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影がそのままの大きさか拡大されて交互表示され、その交互に表示される切替時間間隔が拡大表示の有無によって自動的に変化する。
非拡大表示用の切替信号発生時間間隔値と、拡大表示用の切替信号発生時間間隔値の設定は、以下のように設定することで目視による印鑑照合判定に効果がある。
まず、印鑑照合判定者は印影の全体的な差異を見ることと、特に注目して見なければならない箇所を見付けることを行うが、その時は拡大表示しない交互表示を行う。この場合、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影が交互表示によって、ちらついて見える箇所を探すため、交互表示の切替時間間隔を短くして置くことが有効である。
次に、印鑑照合判定者が注目して見なければならない箇所を見付けた時には、その箇所がはっきりと見えるように拡大表示して交互表示を行う。この場合、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影との交互表示よる視覚の残像現象から差異箇所を検証するため、交互表示の切替時間間隔をあまり短くしない方が有効である。
従って、以上の理由から、拡大表示用の切替信号発生時間間隔値は、非拡大表示用の切替信号発生時間間隔値より大きくして置くと効果がある。例えば、拡大表示用の切替信号発生時間間隔値を300ミリ秒、非拡大表示用の切替信号発生時間間隔値を100ミリ秒とする。
切替時間間隔および拡大表示するサイズは、複数登録されている既定値又は印鑑照合判定者が任意に指定することができる。
<第5の実施形態の効果>
以上のように拡大表示指示部47と印影拡大部45を設け、印影を交互表示する切替時間間隔を拡大表示する有無に従って変化させるようにしたことで、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影の比較で注目箇所を探す非拡大表示の場合と、注目箇所で両印影の差異を検証する拡大表示の場合とで、それぞれに適した交互表示の切替時間間隔に自動的に変更されるという効果と、切替時間間隔を印鑑照合判定者がその都度変更する操作が必要なくなり、目視確認に注力できるという効果がある。
本発明の第6の実施形態を詳細に説明する。第6の実施形態は、「一致不一致色分け表示方法」において、多階調グレースケール画像を二値化する閾値を時間周期的に変化させる印鑑照合装置である。
第6の実施形態の構成を説明する前に、まず「一致不一致色分け表示方法」について説明する。図22(ナ)は、登録印鑑の印影中の一文字「口」取出したもので波縞で表示している。図22(ニ)は、被照合印鑑の印影中の一文字「田」を取出したもので縦縞で表示している。この2つの印影を重ね合せて重なる所を異なる縞で表したのが図22(ヌ)である。図22(ヌ)では重なる部分を点縞で表示している。なお、図22では図面の都合上縞模様で各部分を表現したが、異なる色を用いて表示する。但し、図22のように異なる色の代わりに異なる縞模様を用いて表示しても良い。
このように表示することで、2つの印影の同じ部分領域と異なる部分領域が明瞭に表示されるので、この表示から登録印鑑と被照合印鑑が一致するか否かを印鑑照合判定者が判断する。
次に、多階調グレースケール画像の二値化について説明する。例えば、多階調グレースケール画像とは、印影画像が白黒の二値の画像ではなく、各画素の値が0から255までの256階調の画像で、画素値の0が黒で、255が白、その間の値は灰色で、0に近いほど黒に255に近いほど白に近い色を表しているものである。このような画像は、多階調グレースケールの読み取り能力をもつスキャナ等で読み取ることによって得られる。そこで、印鑑の印影では、朱肉の付着具合や押印の仕方等により、印影が一様な濃淡ではなく、また、印影の「かすれ」や「にじみ」等も発生する。
従って、前述の多階調グレースケールの読み取り能力をもつスキャナで印鑑の印影を読み取ると、印影部分の画素値は一定の濃淡値ではなく、ある幅を持った分布に存在する。そこで、ある閾値を設定して、各画素の画素値がその閾値よりも黒側にあるところを黒に、白側にあるところを白に変換することを二値化処理と呼ぶ。
このように多階調グレースケール画像の印影画像を二値化した結果の画像に対して、前述の一致不一致色分け表示方法を適用する。しかし、上で説明したように印影部分でも一定の濃淡値ではないため、閾値によっては二値化した結果の印影部分が異なる。図22(ネ)は、その様子を擬似的に表している。図22(ネ)はスキャナで読込んだ文字「上」の多階調グレースケール画像を4つの閾値で二値化した時のそれぞれの輪郭を表示したものであり、内側ほど黒に近い閾値を設定したものである。このように、閾値の設定により印影が大きく変化するため、一致不一致色分け表示方法を使って印鑑照合を行う場合に、閾値の設定が及ぼす影響は大きい。
そこで、第6の実施形態では、閾値を一意に決めず時間周期的に自動で閾値を変更しつつ、それぞれの閾値での「一致不一致色分け表示方法」による表示を行う。
図23に、本発明の印鑑照合装置の第6の実施形態を示すブロック構成図を示す。
第6の実施形態において第1の実施形態と同様の機能を備えるブロックには同一の番号を付与し、第6の実施形態において第1の実施形態と異なるブロックについてのみ詳細に説明する。
図23において、登録印保持部2、被照合印保持部3、閾値発生部51、二値化処理部54、印影色変換部55、周期的信号発生部57、表示制御部7を有する。
閾値発生部51は、まず初期閾値を算出し、周期的信号発生部57からの信号を受けると初期閾値を増減して周期的に閾値を変更し、その結果の閾値を二値化処理部54に出力する。初期閾値の算出方法は、従来から閾値算出方法として知られている方法を使用するが、例えば、画素値毎の画素の個数による濃度ヒストグラムを求め、ヒストグラムの極小値となる画素値を使う方法がある。また、初期閾値からの増減方法であるが、例えば、まず画素値の最大値まで順次一定値づつ増加され、最大値に達したところで今度は順次一定値づつ減少させ、最小値に達したらまた同様に増加させるという方法を取る。また、別の方法では、上記の一定値づづ増減させるのではなく、先のヒストグラムから、印影の画素値が分布している範囲で増減させる値を小さくして、細かく変化させる方法を取ることも可能である。
二値化処理部54は、閾値発生部51から出力された閾値に従って、被照合印鑑の印影を二値化しその結果の二値画像を前記印影色変換部55に出力する。
印影色変換部55は、先に「一致不一致色分け表示方法」の説明をしたように、登録印鑑の印影と二値化処理部54で二値化された被照合印鑑の印影とをそれぞれ異なる色に変換し、2つの印影が重なり合う部分を更に異なる色に変換する。例えば、登録印鑑の印影を赤色、被照合印鑑の印影を緑色、重なり合う部分の色を黄色に変換する。これらの色の変換は各画素毎に、その画素がどちらかの印影か両方の印影かを調べながら色を変換すれば良い。また、別の方法として、登録印鑑の印影画像における印影を赤色(色データ値が2進数で100)に変換し、被照合印鑑の印影画像における印影を緑色(色データ値が2進数で010)に変換し、変換後のこの2画像のビットOR処理を行えば重なり合う部分は黄色(色データ値は2進数で110 = 100 OR 010)に変換される。このように印影色を変換して、その結果の印影色画像を表示制御部7に出力する。
周期的信号発生部57は、一定時間間隔で信号を発生させ、閾値発生部51に出力して、閾値発生部51が閾値を変化させるタイミングを知らせる。
図24は、本発明の第6の実施形態の動作を示すフローチャートである。第6の実施形態において第1の実施形態と同様の機能を備えるステップには同一の番号を付与し、第6の実施形態において第1の実施形態と異なるステップについて詳細に説明する。
第1の実施の形態と同様に、まず、印鑑照合判定者は、登録印影の登録印保持部2への読み出しと(ステップ1)、被照合印影の被照合印保持部3への記憶を行う(ステップ2)。
ここで、第6の実施例では登録印鑑の印影は白黒の二値画像を用い、被照合印鑑の印影は多階調グレースケール画像を用いることとする。
そこで、前記閾値発生部51は先に説明したように、被照合印鑑の印影の濃度ヒストグラムを作成して、このヒストグラムから二値化用の初期閾値を算出する(ステップ61)。
次に、周期的信号発生部57から一定時間間隔(例えば300ミリ秒間隔)で信号が発生したか否かを判定する。周期的信号が発生していた場合はステップ64に進み、周期的信号が発生していない場合はステップ63に処理を進める(ステップ62)。
まず、ステップ62で周期的信号が発生していない場合の処理を説明する。閾値発生部51は、まず、ステップ61で算出した初期閾値を二値化処理部54に出力し、二値化処理部54は被照合印保持部53に記憶されている多階調グレースケール画像の印影をこの初期閾値で二値化し、結果の二値画像を印影色変換部55に出力する(ステップ64)。
次に、ステップ62で周期的信号が発生した場合の処理を説明する。周期的信号は逐次、閾値発生部51に出力される。閾値発生部51は、この信号を受けると、先に説明したように初期閾値を増減させた新しい閾値を算出し、その結果の閾値を二値化処理部54に出力する(ステップ63)。
二値化処理部54は被照合印保持部53に記憶されている多階調グレースケール画像の印影を変換した新しい閾値で二値化し、結果の二値画像を印影色変換部55に出力する(ステップ64)。
印影色変換部55は、この被照合印鑑の二値化された印影と、登録印保持部52に記憶されている印影を受け取り、各印影の部分と印影が重なり合う部分との色を変換して、その結果のカラー画像を表示制御部7に出力するステップ65)。表示制御装置はこのカラー画像をCRT上に表示する(ステップ66)。
ステップ34で、印影の表示を終了する指示の有無を判定し、終了する場合は処理を終了し、終了しない場合はステップ62に処理を進める。
この一連の動作が、一定時間間隔の周期で繰り返され、その繰り返される度に、被照合印鑑の二値化閾値が連続的に変化し、その結果として二値化された被照合印鑑の印影が変化し、従って、登録印鑑と二値化された被照合印鑑の印影との重なり合う部分が変化し、色変換される領域が一定時間毎に変化する表示が行われる。
第6の実施形態では、登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を、表示の形態として異なる色または縞模様を用いて表示する方法を説明したが、色や模様に限定されず、両印影が区別できる表示形態ならば良い。また、被照合印鑑の印影を異なる閾値で二値化処理したが、登録印鑑の印影または、両方の印影を異なる閾値で二値化しても良い。
<第6の実施形態の効果>
以上のように周期的信号発生部57を設けて、自動的に二値化閾値を連続的に変化させ、その連続的に変化する閾値に対して毎回被照合印鑑の印影を二値化してから一致不一致色分け表示方法を行うようにしたことで、二値化閾値の最適値を算出または設定する必要がないという効果と、また、多階調グレースケール画像における印影の濃淡の変化が、一致不一致色分け表示の連続的な変化として反映され、朱肉の付着具合や押印むら等の影響を表示から推測でき、その影響を印鑑照合の判断において考慮できるという効果がある。
本発明の第1から第6までの実施例は、任意に組み合わせて実施することも勿論可能である。
本発明の印鑑照合装置の第1の実施形態を示すブロック図である。 第1の実施形態の印鑑照合装置の動作を示すフローチャートである。 切断合成による連続性検証方法を説明する図である。 切断マスクの生成方法を説明する図(直線、十文字)である。 切断マスクの生成方法を説明する図(円)である。 切断マスクの生成方法を説明する図(L字)である。 切断マスクの生成方法を説明する図(曲線)である。 第2の実施形態における反転印影の切断合成を説明する図である。 本発明の印鑑照合装置の第2の実施形態を示すブロック図である。 第2の実施形態の印鑑照合装置の動作を示すフローチャートである。 平行移動を含む反転した印影と切断合成の例を示す図(1)である。 平行移動を含む反転した印影と切断合成の例を示す図(2)である。 回転を含む反転した印影と切断合成の例を示す図(1)である。 回転を含む反転した印影と切断合成の例を示す図(2)である。 本発明の印鑑照合装置の第3の実施形態を示すブロック図である。 第3の実施形態の印鑑照合装置の動作を示すフローチャートである。 切断位置の自動移動を説明する図である。 本発明の印鑑照合装置の第4の実施形態を示すブロック図である。 第4の実施形態の印鑑照合装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の印鑑照合装置の第5の実施形態を示すブロック図である。 第5の実施形態の印鑑照合装置の動作を示すフローチャートである。 一致不一致色分け表示方法を説明する図である。 本発明の印鑑照合装置の第6の実施形態を示すブロック図である。 第6の実施形態の印鑑照合装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 切断位置制御部
11 切断位置制御部
21 切断位置制御部
31 切断位置制御部
2 登録印保持部
3 被照合印保持部
4 切断パターン発生部
5 切断マスク生成部
6 印影選択出力部
16 印影選択出力部
7 表示制御部
18 印影反転部
28 周期的移動発生部
41 切替信号発生部
44 印影切替部
45 印影拡大部
47 拡大表示指示部
51 閾値発生部
54 二値化処理部
55 印影色変換部
57 周期的信号発生部。

Claims (6)

  1. 登録印鑑の印影を格納する登録印鑑格納手段と、被照合印鑑の印影を格納する被照合印鑑格納手段と、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を拡大表示または非拡大表示する指示を表す拡大表示情報を出力する拡大表示指示手段と、それぞれ任意の時間周期で切替信号を発生する拡大表示切替信号と非拡大表示切替信号を有し、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は、前記切替信号を前記拡大表示切替信号に設定し、前記拡大表示情報が前記非拡大表示の場合は、前記切替信号を前記非拡大表示切替信号に設定する切替信号発生手段と、前記拡大表示切替信号または前記非拡大表示切替信号に基き、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を切替えて、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影のいずれかを切替印影として出力する印影切替手段と、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は前記切替印影を任意の大きさに拡大する印影拡大手段と、前記拡大した前記切替印影または前記切替印影を前記切替信号の時間周期に従って交互に出力する表示手段を有することを特徴とする印鑑照合装置。
  2. 登録印鑑の印影を格納する登録印鑑格納手段と、被照合印鑑の印影を格納する被照合印鑑格納手段と、任意の時間周期で閾値変化信号を発生する周期的信号発生手段と、初期閾値を算出するとともに前記閾値変化信号を受けると任意の増減値に基き前記初期閾値を変更し変更閾値を算出する閾値発生手段と、前記初期閾値または前記変更閾値に基き前記被照合印鑑の印影を二値化して二値画像を作成する二値化処理手段と、前記登録印鑑の印影と前記変更閾値に基き二値化した前記被照合印鑑の印影をそれぞれ異なる表示形態に変換する第1色変換手段と、前記第1色変換手段でそれぞれ前記異なる表示形態に変換した前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を重ね合わせ、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影が重なる部分または重ならない部分を更に異なる表示形態に変換する第2色変換手段と、前記第2色変換手段で前記更に異なる表示形態に変換した前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を重ね合わせた印影を出力する表示手段とを有することを特徴とする印鑑照合装置。
  3. 請求項2に記載の印鑑照合装置において、前記二値化処理手段は、前記登録印鑑の印影を二値化して二値画像を作成し、前記第1色変換手段は、前記被照合印鑑の印影と前記変更閾値に基き二値化した前記登録印鑑の印影をそれぞれ異なる色に変換することを特徴とする印鑑照合装置。
  4. 請求項2または3に記載の印鑑照合装置において、前記表示形態は、色または模様で表示することを特徴とする印鑑照合装置。
  5. 登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を格納し、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を拡大表示または非拡大表示する指示を表す拡大表示情報を出力する拡大表示指示処理と、それぞれ任意の時間周期で切替信号を発生する拡大表示切替信号と非拡大表示切替信号を有し、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は、前記切替信号を前記拡大表示切替信号に設定し、前記拡大表示情報が前記非拡大表示の場合は、前記切替信号を前記非拡大表示切替信号に設定する切替信号発生処理と、前記拡大表示切替信号または前記非拡大表示切替信号に基き、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を切替えて、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影のいずれかを切替印影として出力する印影切替処理と、前記拡大表示情報が前記拡大表示の場合は前記切替印影を任意の大きさに拡大する印影拡大処理と、前記拡大した前記切替印影または前記切替印影を前記切替信号の時間周期に従って交互に出力する表示処理を有することを特徴とする印鑑照合方法。
  6. 登録印鑑の印影と被照合印鑑の印影を格納し、任意の時間周期で閾値変化信号を発生する周期的信号発生処理と、初期閾値を算出するとともに前記閾値変化信号を受けると任意の増減値に基き前記初期閾値を変更し変更閾値を算出する閾値発生処理と、前記初期閾値または前記変更閾値に基き前記被照合印鑑の印影を二値化して二値画像を作成する二値化処理と、前記登録印鑑の印影と前記変更閾値に基き二値化した前記被照合印鑑の印影をそれぞれ異なる表示形態に変換する第1色変換処理と、前記第1色変換手段でそれぞれ前記異なる表示形態に変換した前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を重ね合わせ、前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影が重なる部分または重ならない部分を更に異なる表示形態に変換する第2色変換処理と、前記第2色変換手段で前記更に異なる表示形態に変換した前記登録印鑑の印影と前記被照合印鑑の印影を重ね合わせた印影を出力する表示手段とを有することを特徴とする印鑑照合方法。
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