JP2004326563A - 栽培履歴の管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】食の安全と安心を確保するため、栽培履歴の管理装置を提供する。
【解決手段】トレーサビリティーを導入するに際し、生産農家の栽培過程における農薬および肥料等の履歴の記録を情報として伝達する情報管理手段(段階)において、生産農家の栽培履歴を記入するマークシートと、前記マークシートの情報を読み取るOMRと、前記OMRで読み取り解読した生産農家の栽培履歴をパソコンに入力するインプット手段と、前記インプット手段からの履歴をデータベースに記憶する記憶手段と、その生産農家の栽培履歴を集荷場で管理する管理手段を有する栽培履歴の管理装置を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】トレーサビリティーを導入するに際し、生産農家の栽培過程における農薬および肥料等の履歴の記録を情報として伝達する情報管理手段(段階)において、生産農家の栽培履歴を記入するマークシートと、前記マークシートの情報を読み取るOMRと、前記OMRで読み取り解読した生産農家の栽培履歴をパソコンに入力するインプット手段と、前記インプット手段からの履歴をデータベースに記憶する記憶手段と、その生産農家の栽培履歴を集荷場で管理する管理手段を有する栽培履歴の管理装置を提供する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食の安全と安心を確保するためにトレーサビリティーを導入するに際し、生産農家の栽培過程における農薬および肥料等の、履歴の記録を情報として伝達する栽培履歴の管理手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品の安全性や品質に対する消費者の関心の高まりの中で、食卓から農場へ顔の見える関係を構築し、食の安全・安心を確保するため、食品がいつ、どこで、どのように生産・流通されたか等について消費者がいつでも把握でき、万一食品事故が発生した場合にもその原因究明を容易にするため、ITを活用した食品の生産・製造方法等に関する情報を食品とともに流通させ、消費者に対する情報提供や食品事故の原因究明に活用するためのシステム開発および実証実験が農林水産省において平成14年度から進んでいる。
その一例として、食品の生産・製造方法等の情報をバーコード等により食品とともに流通させ、消費者のニーズに応じた商品情報を提供し、消費者が購入段階で食品の生産・製造方法等の情報を知りたい場合には、店頭および自宅の画面に、食品に添付されたバーコードから読み取った情報を出力して確認することができるシステムを開発中である。これは、食中毒等が発生した場合の迅速な究明等にも活用できるものである。
【0003】
その中で、生産農家が野菜等の生産段階の情報を入力する場合に、農家からの栽培履歴情報は、生産農家が記載した用紙に基づいて、農協等の集荷場でパソコンに入力して記憶し、そこからバーコードなりホームページなりインターネット情報なりに情報提供して栽培情報を開示することをしている。
【0004】
【非特許文献1】
「平成14年度トレーサビリティ実証試験の実施について」、農林水産省総合食品局発行、平成14年11月25日
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようにトレーサビリティの情報系に伝達するに際し、生産農家の栽培履歴をパソコンに入力する場合には、農協等の集荷場の管理者が入力している。
そのため、集荷場の管理者は、多くの生窪農家から集められた用紙に記載された履歴情報をパソコンに入力するという新たな業務が発生し、全国では膨大な時間および費用がかかることになる。また、その対策として、各生産農家にパソコンを設置してそこから入力してもらう案もあるが、現在、全国の生産農家でパソコンを扱うには、まだまだ全体の中では一部しかなく普及までに時間がかかるのが現状である。この問題は、平成15年4月から導入される「履歴を明確にする」指導が実施されると現実問題として集荷場に大きな負担を強いることになるという課題がある。
【0006】
また、生産農家が、マークシートに記載する際、圃場でした作業状況を記載するものと、圃揚以外でする肥料や農薬の購入等の圃境情報とに区別しないで記載するマークシートであると、日々のものと、都度のものとでは管理が容易にできないという課題がある。
【0007】
また、マークシートに記載する用紙が、1日1枚であると、枚数は増加するばかりでなく、重複や脱落等によるミスの管理が大変であるという課題がある。
【0008】
また、生産農家が栽培履歴を提出する場合に、一方通行だけであるならば、その栽培の履歴情報を消費者だけは利用できるが生産農家側には利用できないという課題がある。
【0009】
また、集荷場で得られた農家の生産物が、他の集荷揚で得られたものより消費者の食の安全と安心に対して優位性があっても、それをアピールできる手段がないという課題がある。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決するもので、農筋等において、生産農家の栽培履歴情報を、容易に集計できる装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、生産農家が使用するマークシートを、容易な記載構成としたマークシートとして提供することを目的とする。
【0012】
また、栽培履歴情報を生産農家に加工してフイードバックしたり、他の流通業者に有効な情報として伝達することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の食の安全と安心を確保するためにトレーサビリティーを導入するに際し、生産農家の栽培過程における農薬および肥料等の履歴を記録情報として伝達する情報管理手段において、生産農家の栽培履歴をチェックマークにて記入するマークシートと、前記マークシートの情報を読み取るOMRと、前記OMRで読み取り解読した生産農家の栽培履歴をパソコンに入力するインプット手段と、前記インプット手段からの履歴をデータベースに記憶する記憶手段と、その生産農家の栽培履歴を集荷場で管理する管理手段を有することを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の栽培履歴の管理装置において、情報シートの情報をOCRで読み取ることを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の本発明は、請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置において、マークシートに、栽培に直接関連する作業情報としての肥料、農薬散布、および気象情報等の日誌情報と、栽培に間接的に関連する農家の圃場での、作物名、出荷予定日、出荷予定量および肥料、農薬の購入先情報等の圃場情報とに分けて構成することを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の本発明は、請求項1および3記載の栽培履歴の管理装置において、1枚のマークシートに、複数日の日々の情報を記載することができることを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の本発明は、請求項1および4記載の栽培履歴の管理装置において、パソコンのデータベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、栽培における圃場単位面積あたりの農薬、肥料、集荷量等およびそれらを組み合わせ、集荷場の管理地域内での生産収穫量等により、生産性を示す指数的な情報である生産性指数を出力する生産性指数出力手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の本発明は、請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置において、地域の生産性指数から生産農家に対しての問題点および助言等をおこなうメッセージ手段を備え、生産農家と集荷場が双方向関係を有することを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の本発明は、請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置において、記憶手段に蓄えた栽培の履歴を、流通業者が必要とする販売に対する品質表示情報とし、消費者と連動できる開示手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の本発明は、請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置において、データベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、集荷場の品質等級分穎による出荷判断手段と、前記出荷判断手段により選出した野菜等に対して、集荷場独自の品質の保証証明書を発行する品質証明出力手段を有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による栽培履歴の管理装置は、生産農家の栽培履歴をチェックマークにて記入するマークシートと、前記マークシートの情報を読み取るOMRと、前記OMRで読み取り解読した生産農家の栽培履歴をパソコンに入力するインプット手段と、前記インプット手段からの履歴をデータべースに記憶する記憶手段と、その生産農家の栽培履歴を集荷場で管理する管理手段を有する。このように、マークシートを介在させることにより栽培履歴の情報を、効率良くデータベースに取り込んで管理することができる。従って、パソコンに不慣れな者にも容易に栽培履歴を管理し、そのフォーマットで栽培履歴をデータ化することが可能となる。
【0022】
本発明の第2の実施の形態は、請求項1の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、情報シートの情報をOCRで読み取るものとする。これにより、更に容易にデータ化することができるものである。
【0023】
本発明の第3の実施の形態は、請求項1および2の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、マークシートに、栽培に直接関連する作業情報としての肥料、農薬散布、および気象情報等の日誌情報と、栽培に間接的に関連する農家の圃場での作物名、出荷予定日、出荷予定量および肥料、農薬の購入先情報等の圃場情報とに分けて構成するものとする。これにより、作業した後の履歴記載と、作業以外の履歴記載は別の情報であるが、入力のタイミングを同じにすることができるので、栽培履歴の管理が容易になる。
【0024】
本発明の第4の実施の形態は、請求項1および3の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、1枚のマークシートに、複数日の日々の情報を記載することができるものとする。これにより、複数の作業日の内容を1枚に納めて記録できるため、栽培履歴の管理が容易となり、栽培履歴の連続性に関し信頼性が高まる。
【0025】
本発明の第5の実施の形態は、請求項1および4の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、パソコンのデータベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、栽培における圃場単位面積あたりの農薬、肥料、集荷量等およびそれらを組み合わせ、集荷場の管理地域内での生産収穫量等により、生産性を示す指数的な傾向である生産性指数を出力する生産性指数出力手段するものである。これにより、その地域の生産農家からの情報を把握できるため、地域全体の生産状況をデータ化できる。それを参考情報として公表し、各生産農家のポジションを把握することができる。
【0026】
本発明の第6の実施の形態は、請求項1および2の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、地域の生産性指数から生産農家に対しての問題点および助言等をおこなうメッセージ手段を備え、生産農家との双方向関係を有することができる。これにより、その地域の生産農家に対して、全体に共通した栽培の注意点を提起する情報を流し、それでも生産性のあがらない農家には、個別にアドバイスしていく指導が可能となる。
【0027】
本発明の第7の実施の形態は、請求項1および2の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、記憶手段に蓄えた栽培の履歴を、流通業者が必要とする、販売に対する品質表示情報とし、消費者と連動できる開示手段を備えたものである。これにより、生産農家からの栽培履歴をデータベース化したものから、流通業者の要求するものを情報として提供することが可能となる。
【0028】
本発明の第8の実施の形態は、請求項1および2の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、データベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、集荷場の品質等級分類による出荷判断手段と、前記出荷判断手段により選出した野菜等に対して、集荷場独自の品質の保証証明書を発行する保証証明出力手段を有するものである。これにより、他の生産農家と比較し、特定地域における優位性を流通業者および消費者にアピールすることが可能となる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の一実施例による農置物のトレーサビリティ対応の栽培履歴の管理装置(以下「管理装置」という)について図面を参照しながら説明する。
【0030】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の管理装置1の位置付けを示す全体概略図、図2は本実施例による管理装置1の情報の流れを示したものである。図1に示すように、栽培履歴の管理装置の構成は、栽培履歴をマークシート等の情報シートに記載する生産農家2と、栽培情報を管理する管理装置1の導入対象となる集荷場3と、集荷場3からの農産物を流通させる流通業者4、小売業者5と、消費者6とが、インターネット等の情報伝達手段に接続されている。集荷場3は、マークシートの情報シートを介して生産農家2から栽培履歴の情報の提供を受け、管理装置1で管理し、また流通業者4の要望に応じ、情報を加工して提供する。ここで管理装置1は、生産農家2の栽培履歴をチェックマークにて記入するマークシート11と、マークシート11の情報を読み取るOMR12と、OMR12で読み取り解読した生産農家2の栽培履歴をパソコン13に入力するインプット手段14と、インプット手段14からの履歴をデータベース15に記憶する記憶手段16と、生産農家2の栽培履歴を集荷場3で管理する管理手段17との間で情報の伝達を行う。
【0031】
次に、図2を用いて本実施例による管理装置1の情報の流れを説明する。生産農家2は、栽培履歴をチェックマークにてマークシート11に記入し記録として保管する。マークシート11には、例えば「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報の他に、「気象」、「作業日」、播種・仮植・定植・追肥等の「作業名」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等を含んでいる。そして出荷段階で農産物と共に、栽培履歴をチェックマークにて記入したマークシート11を集荷場3へ提供する。ここで集荷場3の栽培責任者は、OMR12にてマークシート11の情報を読み取り、解読した生産農家2の栽培履歴をパソコン13に入力し、栽培履歴等をデータベース15に取り込んで記憶し管理をおこなう。その管理内容は、例えば農薬の使用履歴が「農薬の安全適正使用ガイドブック」や「農作物病害虫防除基準」等を守っているかを判断したり流通業者4の要望に応じてデータベース15の情報を加工して提供する等をおこなう。また、記述欄には、マークシート11にチェックする以外の事項が発生した場合にそれを記憶するものであり、例えば隣の圃境で散布した薬剤が風向きにより自己の圃場に流れてきているおよび、薬剤を散布した翌日に大雨があった等のイレギュラーな事態が発生した場合にその旨を記載するものである。それを見た集荷場3では、特記すべき事項と判断した場合にはそのレベルに応じたランク付けをおこない管理情報の中に入力し、データベース15に記録して管理の精度を高めるためにその活用を可能としている。
【0032】
以上のように、本案施例による管理装置1によれば、生産農家2の記帳する栽培情報にマークシート11を介在させたため、データベース15に取り込んで管理する前段階の記帳作業が簡単容易にできる。従ってパソコン13に不慣れな者にも容易に栽培履歴をデータとして蓄積することができ、同時に集荷場3の栽培責任者の負担も軽減できるものである。
【0033】
(実施例2)
次に、図3を用いて本実施例の管理装置1の情報の流れを説明する。生産農家2は栽培履歴を、情報シートに記入し保管する。そして出荷段階で農産物と共に集荷場3へ提供する。集荷場3の栽培責任者は、OCR21で情報シートの情報を読み取り、OCR21で解読した生産農家2の栽培履歴等をデータベース15に取り込んで記憶し管理をおこなう。
【0034】
以上のように、生産農家2の記帳する情報シートを、OCR21で読み取り・記録・管理するため、記載項目が多くなると用紙が大きくなるマークシート11に対し記帳作業が簡単容易になる。従ってパソコン13に不慣れな者にも容易に栽培履歴を管理し、そのフォーマットで栽培履歴をデータ化することが可能となる。
【0035】
(実施例3)
次に、図4、図5は図2で使用するマークシート11の記載項目である栽培登録シートおよび栽培日誌シートを示す概念図である。図4、図5に示すように、本実施例のマークシート11は、栽培に基礎的に関連する圃場情報等を記載する栽培登録シート31と、栽培に直境関連する作業情報や日誌的情報を記載する栽培日誌シート41で構成する。これらの構成において、生産農家2は農置物の栽培を計画すると、栽培登録シート31に栽培に基礎的に関連する、例えば「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報を記載する。例えば薬剤等を購入した場合には、その薬剤とそれ購入先および購入量と購入日を記載する。この栽培登録シート31は農家の自宅等で記入可能であり記入後保管しておく。一方農作業をする際には栽培日誌シート41に、栽培に直接関連する、例えば「気象」「作業日」「作業内容」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等、作業情報や日誌的情報を記載する。そして栽培日誌シート41は農作業時に携帯して記録する。
【0036】
以上のように本実施例によるマークシート11は、栽培に基礎的に関連する圃場情報等を都度記載する栽培登録シート31と、栽培に直接関連する作業情報や日誌的情報を日々記載する栽培日誌シート41で構成したため、管理が容易にでき、作業した後の履歴記載と,作業以外の履歴記載は別の情報であるが、入力のタイミングを同じにすることができるため、栽培履歴の記載と管理が容易にできる。
【0037】
(実施例4)
また、図4、図5は図2で使用するマークシート11の記載項目である栽培登録シートおよび栽培日誌シートを示す概念図である。図4、図5に示すように、本案施例のマークシート11は、実施例1及び3の実施形態における栽培登録シート31と、栽培日誌シート41において、1枚のマークシート11に、複数日の情報を記載する記載欄Aを設けている。
【0038】
上記構成において、生産農家2は、農産物の栽培を計画すると栽培登録シート31に「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報を記載して保管する。そして農作業をする際に、「気象」「作業日」「作業名」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等、作業情報や日誌的情報を栽培日誌シート41の▲1▼欄に記載する。次に別の日に農作業をする際は、作業情報や日誌的情報を栽培日誌シート41の▲2▼欄に記載する。以下同様に作業日が変わるごとに欄を変えて記載する。
【0039】
以上のように本実施例によるマークシート11は、栽培登録シート31と、栽培日誌シート41で構成し、複数の作業日の内容を1枚に納めて記録できるため、シートの枚数を減らすことができ、栽培履歴の管理が容易にできる。また単票では起こりやすいシートの重視、脱落などによるミスを防止でき、栽培記録の信頼性を高めることができる。
【0040】
(実施例5)
また、図6に本発明の実施例5の生産性指数を出力する情報処理を示す。図6に示すように、本実施例の生産性指数の出力は、実施例1および4の実施形態における栽培履歴の管理装置1においてパソコン13のデータベース15に記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて生産性指数を出力する生産性指数出力手段51を設けた構成としている。その構成において、生産農家2は、農産物の栽培を計画すると栽培登録シート31に「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報を記載して保管する。そして農作業をする際に、「気象」「作業日」「作業内容」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等、作業情報や日誌的情報を栽培日誌シート41に記載する。そして出荷段階で農産物と共に集荷場3へ提供する。集荷場3の栽培責任者はOMR12でマークシート11の情報を読み取り、データベース15に取り込む。
そして、例えば生産量、出荷量、品質等級等を分子とし、圃場面積、農薬散布量、施肥量、生産日数等を分母とする演算式により生産性指数を、生産農家単位や生産地域単位で算出し、地域全体の生産状況をデータ化する。それを参考情報として公表することにより、地域における各生産農家2のポジション等を提供できる。
【0041】
以上のように本実施例による栽培履歴の管理装置1は、パソコン13のデータベース15に記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて、生産性指数を出力する手段を設けた構成としたため、地域全体の生産状況を把握し,各生産農家2のポジションを提供することができる。
【0042】
(実施例6)
また、図6にはメッセージを送る情報処理も図示し、図6の管理装置1には、パソコン13のデータベース15に記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて問題点および助言などをおこなうメッセージ手段61を設けている。そして、その構成により、生産性指数を、生産農家単位や生産地域単位で算出し、地域全体の生産状況をデータ化し、それを参考情報として、地域における各生産農家2のポジション等を把握できる。この結果に基づき、栽培履歴の各データを参考にしながら、生産農家2全体に共通した栽培の注意点を提起したり個別の生産農家2の問題点および助言等を、インターネットを介して双方向にコミュニケーションしながら指導することができる。
以上のように本実施例による栽培履歴の管理装置1は、地域の生産性指数から生産農家2に対しての問題点および助言などをおこなうメッセージ手段61を備えた構成としたため、生産農家2と双方向に関係することができる。
【0043】
(実施例7)
また、図7は同栽培履歴の管理装置の消費者と連動できる情報開示の流れを示す図であり、図7の栽培履歴の管理装置1は、パソコン13の記憶手段16に蓄えた栽培履歴を、流通業者4が必要とする販売に対する品質表示情報とし、消費者と連動できる開示手段71を備えている。そして、上記構成において、パソコン13の記憶手段16に蓄えた栽培履歴を、流通業者4が必要とする販売に対する品質表示情報として、例えばインターネット上の画面として構成し開示する。品質表示情報としては、生産農家コード、生産農家氏名、圃場コード、品種コード、作物名、出荷情報、作物の特色、品質ランク、農薬使用状況、施肥状況、残留農薬情報、栽培履歴情報などである。そして集荷場3と流通業者4や消費者6がインターネットを介して双方向にコミュニケーションを行う。
【0044】
以上のように本案施例による栽培履歴の管理装置1は、パソコン13の記憶手段16に蓄えた栽培履歴を、流通業者4が必要とする販売に対する品質表示情報とし、消費者6と連動できる開示手段71を備えた構成としたため、集荷場3と流通業者4や消費者6がインターネットを介して双方向にコミュニケーションできる。
【0045】
(実施例8)
また、図8に集荷場独自の品質保証証明書を発行する管理装置1の情報の流れを示す。図8に示すように、本実施例の栽培履歴の管理装置1は、パソコン13のデータベース15に記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて、集荷場3の品質等級分類による出荷判断手段81と、この出荷判断手段81により選出した野菜などに対して、集荷場3独白の品質の保証証明書を発行する品質証明出力手段82を有している。上記構成において、生産農家2は、農産物の栽培を計画すると栽培登録シート31に「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報を記載して保管する。そして農作業をする際に、「気象」「作業日」「作業内容」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等、作業情報や日誌的情報を栽培日誌シート41に記載する。そして出荷段階で農産物と共に集荷場3へ提供する。集荷場3の栽培責任者はOMR12でマークシート11の情報を読み取り、データベース15に取り込む。そしてデータベースに記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて、集荷物を品質等級分類し、品質等級分類により選出した野菜等に対して、集荷場3独自の品質証明書を発行して出荷する。この独自の品質証明の内容は、例えば「一般慣行圃場に対して農薬使用回数1/3を証明します。」「有機肥料のみを使用しています。」「殺虫剤使用量基準の1/2、殺菌剤使用なし」などである。
【0046】
以上のように本実施例による栽培履歴の管理装置1は、パソコン13のデータベース15に記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、集荷場3の品質等級分類による出荷判断手段81と、この出荷判断手段81により選出した野菜などに対して、集荷場3独自の品質の保証証明書を発行する品質証明出力手段82を設けた構成としたため、他の集荷場のものより消費者の食の安全と安心に対して優位性があることをアピールできる。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、生産農家の栽培履歴を記載してデータベースに記憶する過程において、生産農家は、マークシートに記載されている項目に必要事項をチェックし、それを読み取るOMRを介して読み取ることにより、簡単に栽培履蜃情報をデータベースに記録できる管理装置を提供できる。
【0048】
また、生産農家が、マークシートに記載する際、栽培等の作業状況および、肥料や薬品の購入など多くの記載項目に対して、栽培に直接関連する作業情報として肥料、農薬散布、および気象情報等の日誌情報と、栽培に基礎的に関連する農家の圃場での作物名、出荷予定量および肥料、農薬の購入先情報等の圃場情報とに分けて構成したり、複数日を1枚のマークシートに記載することにより、記載による手間および管理の負担を低減できる管理装置を提供できる。
【0049】
また、生産農家が、栽培の履歴情報を提供したものに対して、生産性指数を提示したり、メッセージを返したりすることにより、履歴情報を活用して農家の生産性の更なる向上を図ることに役立てることができるものである。
【0050】
また、生産農家からの栽培履歴情報から、集荷場が独自の判断基準を持ち、その基準を満足しているなら、品質保証認定書を出力して、消費者の食の安全と安心の要求である品質のアピールをおこない、販売に役立てることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による栽培履歴の管理装置の位置付けを示す全体概略図
【図2】同栽培履歴の管理装置の情報の流れを示す図
【図3】同栽培履歴の管理装置のOCRによる情報の流れを示す図
【図4】図2で使用するマークシートの記載項目である栽培登録シートを示す概念図
【図5】図2で使用するマークシートの記載項目である栽培日誌シートを示す概念図
【図6】同栽培履歴の管理装置の生産性指数を出力およびメッセージを送る情報処理を示す図
【図7】同栽培履歴の管理装置の消費者と連動できる情報開示の流れを示す図
【図8】同栽培履歴の管理装置の集荷場独自の品質保証証明書を発行する情報の流れを示す図
【符号の説明】
1 管理装置
2 生産農家
3 集荷場
4 流通業者
5 小売業者
6 消費者
11 マークシート
12 OMR
13 パソコン
14 インプット手段
15 データベース
16 記憶手段
17 管理手段
21 OCR
31 栽培登録シート
41 栽培日誌シート
51 生産性指数出力手段
61 メッセージ手段
71 開示手段
81 出荷判断手段
82 品質証明出力手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、食の安全と安心を確保するためにトレーサビリティーを導入するに際し、生産農家の栽培過程における農薬および肥料等の、履歴の記録を情報として伝達する栽培履歴の管理手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品の安全性や品質に対する消費者の関心の高まりの中で、食卓から農場へ顔の見える関係を構築し、食の安全・安心を確保するため、食品がいつ、どこで、どのように生産・流通されたか等について消費者がいつでも把握でき、万一食品事故が発生した場合にもその原因究明を容易にするため、ITを活用した食品の生産・製造方法等に関する情報を食品とともに流通させ、消費者に対する情報提供や食品事故の原因究明に活用するためのシステム開発および実証実験が農林水産省において平成14年度から進んでいる。
その一例として、食品の生産・製造方法等の情報をバーコード等により食品とともに流通させ、消費者のニーズに応じた商品情報を提供し、消費者が購入段階で食品の生産・製造方法等の情報を知りたい場合には、店頭および自宅の画面に、食品に添付されたバーコードから読み取った情報を出力して確認することができるシステムを開発中である。これは、食中毒等が発生した場合の迅速な究明等にも活用できるものである。
【0003】
その中で、生産農家が野菜等の生産段階の情報を入力する場合に、農家からの栽培履歴情報は、生産農家が記載した用紙に基づいて、農協等の集荷場でパソコンに入力して記憶し、そこからバーコードなりホームページなりインターネット情報なりに情報提供して栽培情報を開示することをしている。
【0004】
【非特許文献1】
「平成14年度トレーサビリティ実証試験の実施について」、農林水産省総合食品局発行、平成14年11月25日
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようにトレーサビリティの情報系に伝達するに際し、生産農家の栽培履歴をパソコンに入力する場合には、農協等の集荷場の管理者が入力している。
そのため、集荷場の管理者は、多くの生窪農家から集められた用紙に記載された履歴情報をパソコンに入力するという新たな業務が発生し、全国では膨大な時間および費用がかかることになる。また、その対策として、各生産農家にパソコンを設置してそこから入力してもらう案もあるが、現在、全国の生産農家でパソコンを扱うには、まだまだ全体の中では一部しかなく普及までに時間がかかるのが現状である。この問題は、平成15年4月から導入される「履歴を明確にする」指導が実施されると現実問題として集荷場に大きな負担を強いることになるという課題がある。
【0006】
また、生産農家が、マークシートに記載する際、圃場でした作業状況を記載するものと、圃揚以外でする肥料や農薬の購入等の圃境情報とに区別しないで記載するマークシートであると、日々のものと、都度のものとでは管理が容易にできないという課題がある。
【0007】
また、マークシートに記載する用紙が、1日1枚であると、枚数は増加するばかりでなく、重複や脱落等によるミスの管理が大変であるという課題がある。
【0008】
また、生産農家が栽培履歴を提出する場合に、一方通行だけであるならば、その栽培の履歴情報を消費者だけは利用できるが生産農家側には利用できないという課題がある。
【0009】
また、集荷場で得られた農家の生産物が、他の集荷揚で得られたものより消費者の食の安全と安心に対して優位性があっても、それをアピールできる手段がないという課題がある。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決するもので、農筋等において、生産農家の栽培履歴情報を、容易に集計できる装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、生産農家が使用するマークシートを、容易な記載構成としたマークシートとして提供することを目的とする。
【0012】
また、栽培履歴情報を生産農家に加工してフイードバックしたり、他の流通業者に有効な情報として伝達することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の食の安全と安心を確保するためにトレーサビリティーを導入するに際し、生産農家の栽培過程における農薬および肥料等の履歴を記録情報として伝達する情報管理手段において、生産農家の栽培履歴をチェックマークにて記入するマークシートと、前記マークシートの情報を読み取るOMRと、前記OMRで読み取り解読した生産農家の栽培履歴をパソコンに入力するインプット手段と、前記インプット手段からの履歴をデータベースに記憶する記憶手段と、その生産農家の栽培履歴を集荷場で管理する管理手段を有することを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の栽培履歴の管理装置において、情報シートの情報をOCRで読み取ることを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の本発明は、請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置において、マークシートに、栽培に直接関連する作業情報としての肥料、農薬散布、および気象情報等の日誌情報と、栽培に間接的に関連する農家の圃場での、作物名、出荷予定日、出荷予定量および肥料、農薬の購入先情報等の圃場情報とに分けて構成することを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の本発明は、請求項1および3記載の栽培履歴の管理装置において、1枚のマークシートに、複数日の日々の情報を記載することができることを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の本発明は、請求項1および4記載の栽培履歴の管理装置において、パソコンのデータベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、栽培における圃場単位面積あたりの農薬、肥料、集荷量等およびそれらを組み合わせ、集荷場の管理地域内での生産収穫量等により、生産性を示す指数的な情報である生産性指数を出力する生産性指数出力手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の本発明は、請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置において、地域の生産性指数から生産農家に対しての問題点および助言等をおこなうメッセージ手段を備え、生産農家と集荷場が双方向関係を有することを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の本発明は、請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置において、記憶手段に蓄えた栽培の履歴を、流通業者が必要とする販売に対する品質表示情報とし、消費者と連動できる開示手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の本発明は、請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置において、データベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、集荷場の品質等級分穎による出荷判断手段と、前記出荷判断手段により選出した野菜等に対して、集荷場独自の品質の保証証明書を発行する品質証明出力手段を有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による栽培履歴の管理装置は、生産農家の栽培履歴をチェックマークにて記入するマークシートと、前記マークシートの情報を読み取るOMRと、前記OMRで読み取り解読した生産農家の栽培履歴をパソコンに入力するインプット手段と、前記インプット手段からの履歴をデータべースに記憶する記憶手段と、その生産農家の栽培履歴を集荷場で管理する管理手段を有する。このように、マークシートを介在させることにより栽培履歴の情報を、効率良くデータベースに取り込んで管理することができる。従って、パソコンに不慣れな者にも容易に栽培履歴を管理し、そのフォーマットで栽培履歴をデータ化することが可能となる。
【0022】
本発明の第2の実施の形態は、請求項1の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、情報シートの情報をOCRで読み取るものとする。これにより、更に容易にデータ化することができるものである。
【0023】
本発明の第3の実施の形態は、請求項1および2の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、マークシートに、栽培に直接関連する作業情報としての肥料、農薬散布、および気象情報等の日誌情報と、栽培に間接的に関連する農家の圃場での作物名、出荷予定日、出荷予定量および肥料、農薬の購入先情報等の圃場情報とに分けて構成するものとする。これにより、作業した後の履歴記載と、作業以外の履歴記載は別の情報であるが、入力のタイミングを同じにすることができるので、栽培履歴の管理が容易になる。
【0024】
本発明の第4の実施の形態は、請求項1および3の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、1枚のマークシートに、複数日の日々の情報を記載することができるものとする。これにより、複数の作業日の内容を1枚に納めて記録できるため、栽培履歴の管理が容易となり、栽培履歴の連続性に関し信頼性が高まる。
【0025】
本発明の第5の実施の形態は、請求項1および4の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、パソコンのデータベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、栽培における圃場単位面積あたりの農薬、肥料、集荷量等およびそれらを組み合わせ、集荷場の管理地域内での生産収穫量等により、生産性を示す指数的な傾向である生産性指数を出力する生産性指数出力手段するものである。これにより、その地域の生産農家からの情報を把握できるため、地域全体の生産状況をデータ化できる。それを参考情報として公表し、各生産農家のポジションを把握することができる。
【0026】
本発明の第6の実施の形態は、請求項1および2の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、地域の生産性指数から生産農家に対しての問題点および助言等をおこなうメッセージ手段を備え、生産農家との双方向関係を有することができる。これにより、その地域の生産農家に対して、全体に共通した栽培の注意点を提起する情報を流し、それでも生産性のあがらない農家には、個別にアドバイスしていく指導が可能となる。
【0027】
本発明の第7の実施の形態は、請求項1および2の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、記憶手段に蓄えた栽培の履歴を、流通業者が必要とする、販売に対する品質表示情報とし、消費者と連動できる開示手段を備えたものである。これにより、生産農家からの栽培履歴をデータベース化したものから、流通業者の要求するものを情報として提供することが可能となる。
【0028】
本発明の第8の実施の形態は、請求項1および2の実施の形態における栽培履歴の管理装置において、データベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、集荷場の品質等級分類による出荷判断手段と、前記出荷判断手段により選出した野菜等に対して、集荷場独自の品質の保証証明書を発行する保証証明出力手段を有するものである。これにより、他の生産農家と比較し、特定地域における優位性を流通業者および消費者にアピールすることが可能となる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の一実施例による農置物のトレーサビリティ対応の栽培履歴の管理装置(以下「管理装置」という)について図面を参照しながら説明する。
【0030】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の管理装置1の位置付けを示す全体概略図、図2は本実施例による管理装置1の情報の流れを示したものである。図1に示すように、栽培履歴の管理装置の構成は、栽培履歴をマークシート等の情報シートに記載する生産農家2と、栽培情報を管理する管理装置1の導入対象となる集荷場3と、集荷場3からの農産物を流通させる流通業者4、小売業者5と、消費者6とが、インターネット等の情報伝達手段に接続されている。集荷場3は、マークシートの情報シートを介して生産農家2から栽培履歴の情報の提供を受け、管理装置1で管理し、また流通業者4の要望に応じ、情報を加工して提供する。ここで管理装置1は、生産農家2の栽培履歴をチェックマークにて記入するマークシート11と、マークシート11の情報を読み取るOMR12と、OMR12で読み取り解読した生産農家2の栽培履歴をパソコン13に入力するインプット手段14と、インプット手段14からの履歴をデータベース15に記憶する記憶手段16と、生産農家2の栽培履歴を集荷場3で管理する管理手段17との間で情報の伝達を行う。
【0031】
次に、図2を用いて本実施例による管理装置1の情報の流れを説明する。生産農家2は、栽培履歴をチェックマークにてマークシート11に記入し記録として保管する。マークシート11には、例えば「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報の他に、「気象」、「作業日」、播種・仮植・定植・追肥等の「作業名」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等を含んでいる。そして出荷段階で農産物と共に、栽培履歴をチェックマークにて記入したマークシート11を集荷場3へ提供する。ここで集荷場3の栽培責任者は、OMR12にてマークシート11の情報を読み取り、解読した生産農家2の栽培履歴をパソコン13に入力し、栽培履歴等をデータベース15に取り込んで記憶し管理をおこなう。その管理内容は、例えば農薬の使用履歴が「農薬の安全適正使用ガイドブック」や「農作物病害虫防除基準」等を守っているかを判断したり流通業者4の要望に応じてデータベース15の情報を加工して提供する等をおこなう。また、記述欄には、マークシート11にチェックする以外の事項が発生した場合にそれを記憶するものであり、例えば隣の圃境で散布した薬剤が風向きにより自己の圃場に流れてきているおよび、薬剤を散布した翌日に大雨があった等のイレギュラーな事態が発生した場合にその旨を記載するものである。それを見た集荷場3では、特記すべき事項と判断した場合にはそのレベルに応じたランク付けをおこない管理情報の中に入力し、データベース15に記録して管理の精度を高めるためにその活用を可能としている。
【0032】
以上のように、本案施例による管理装置1によれば、生産農家2の記帳する栽培情報にマークシート11を介在させたため、データベース15に取り込んで管理する前段階の記帳作業が簡単容易にできる。従ってパソコン13に不慣れな者にも容易に栽培履歴をデータとして蓄積することができ、同時に集荷場3の栽培責任者の負担も軽減できるものである。
【0033】
(実施例2)
次に、図3を用いて本実施例の管理装置1の情報の流れを説明する。生産農家2は栽培履歴を、情報シートに記入し保管する。そして出荷段階で農産物と共に集荷場3へ提供する。集荷場3の栽培責任者は、OCR21で情報シートの情報を読み取り、OCR21で解読した生産農家2の栽培履歴等をデータベース15に取り込んで記憶し管理をおこなう。
【0034】
以上のように、生産農家2の記帳する情報シートを、OCR21で読み取り・記録・管理するため、記載項目が多くなると用紙が大きくなるマークシート11に対し記帳作業が簡単容易になる。従ってパソコン13に不慣れな者にも容易に栽培履歴を管理し、そのフォーマットで栽培履歴をデータ化することが可能となる。
【0035】
(実施例3)
次に、図4、図5は図2で使用するマークシート11の記載項目である栽培登録シートおよび栽培日誌シートを示す概念図である。図4、図5に示すように、本実施例のマークシート11は、栽培に基礎的に関連する圃場情報等を記載する栽培登録シート31と、栽培に直境関連する作業情報や日誌的情報を記載する栽培日誌シート41で構成する。これらの構成において、生産農家2は農置物の栽培を計画すると、栽培登録シート31に栽培に基礎的に関連する、例えば「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報を記載する。例えば薬剤等を購入した場合には、その薬剤とそれ購入先および購入量と購入日を記載する。この栽培登録シート31は農家の自宅等で記入可能であり記入後保管しておく。一方農作業をする際には栽培日誌シート41に、栽培に直接関連する、例えば「気象」「作業日」「作業内容」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等、作業情報や日誌的情報を記載する。そして栽培日誌シート41は農作業時に携帯して記録する。
【0036】
以上のように本実施例によるマークシート11は、栽培に基礎的に関連する圃場情報等を都度記載する栽培登録シート31と、栽培に直接関連する作業情報や日誌的情報を日々記載する栽培日誌シート41で構成したため、管理が容易にでき、作業した後の履歴記載と,作業以外の履歴記載は別の情報であるが、入力のタイミングを同じにすることができるため、栽培履歴の記載と管理が容易にできる。
【0037】
(実施例4)
また、図4、図5は図2で使用するマークシート11の記載項目である栽培登録シートおよび栽培日誌シートを示す概念図である。図4、図5に示すように、本案施例のマークシート11は、実施例1及び3の実施形態における栽培登録シート31と、栽培日誌シート41において、1枚のマークシート11に、複数日の情報を記載する記載欄Aを設けている。
【0038】
上記構成において、生産農家2は、農産物の栽培を計画すると栽培登録シート31に「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報を記載して保管する。そして農作業をする際に、「気象」「作業日」「作業名」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等、作業情報や日誌的情報を栽培日誌シート41の▲1▼欄に記載する。次に別の日に農作業をする際は、作業情報や日誌的情報を栽培日誌シート41の▲2▼欄に記載する。以下同様に作業日が変わるごとに欄を変えて記載する。
【0039】
以上のように本実施例によるマークシート11は、栽培登録シート31と、栽培日誌シート41で構成し、複数の作業日の内容を1枚に納めて記録できるため、シートの枚数を減らすことができ、栽培履歴の管理が容易にできる。また単票では起こりやすいシートの重視、脱落などによるミスを防止でき、栽培記録の信頼性を高めることができる。
【0040】
(実施例5)
また、図6に本発明の実施例5の生産性指数を出力する情報処理を示す。図6に示すように、本実施例の生産性指数の出力は、実施例1および4の実施形態における栽培履歴の管理装置1においてパソコン13のデータベース15に記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて生産性指数を出力する生産性指数出力手段51を設けた構成としている。その構成において、生産農家2は、農産物の栽培を計画すると栽培登録シート31に「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報を記載して保管する。そして農作業をする際に、「気象」「作業日」「作業内容」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等、作業情報や日誌的情報を栽培日誌シート41に記載する。そして出荷段階で農産物と共に集荷場3へ提供する。集荷場3の栽培責任者はOMR12でマークシート11の情報を読み取り、データベース15に取り込む。
そして、例えば生産量、出荷量、品質等級等を分子とし、圃場面積、農薬散布量、施肥量、生産日数等を分母とする演算式により生産性指数を、生産農家単位や生産地域単位で算出し、地域全体の生産状況をデータ化する。それを参考情報として公表することにより、地域における各生産農家2のポジション等を提供できる。
【0041】
以上のように本実施例による栽培履歴の管理装置1は、パソコン13のデータベース15に記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて、生産性指数を出力する手段を設けた構成としたため、地域全体の生産状況を把握し,各生産農家2のポジションを提供することができる。
【0042】
(実施例6)
また、図6にはメッセージを送る情報処理も図示し、図6の管理装置1には、パソコン13のデータベース15に記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて問題点および助言などをおこなうメッセージ手段61を設けている。そして、その構成により、生産性指数を、生産農家単位や生産地域単位で算出し、地域全体の生産状況をデータ化し、それを参考情報として、地域における各生産農家2のポジション等を把握できる。この結果に基づき、栽培履歴の各データを参考にしながら、生産農家2全体に共通した栽培の注意点を提起したり個別の生産農家2の問題点および助言等を、インターネットを介して双方向にコミュニケーションしながら指導することができる。
以上のように本実施例による栽培履歴の管理装置1は、地域の生産性指数から生産農家2に対しての問題点および助言などをおこなうメッセージ手段61を備えた構成としたため、生産農家2と双方向に関係することができる。
【0043】
(実施例7)
また、図7は同栽培履歴の管理装置の消費者と連動できる情報開示の流れを示す図であり、図7の栽培履歴の管理装置1は、パソコン13の記憶手段16に蓄えた栽培履歴を、流通業者4が必要とする販売に対する品質表示情報とし、消費者と連動できる開示手段71を備えている。そして、上記構成において、パソコン13の記憶手段16に蓄えた栽培履歴を、流通業者4が必要とする販売に対する品質表示情報として、例えばインターネット上の画面として構成し開示する。品質表示情報としては、生産農家コード、生産農家氏名、圃場コード、品種コード、作物名、出荷情報、作物の特色、品質ランク、農薬使用状況、施肥状況、残留農薬情報、栽培履歴情報などである。そして集荷場3と流通業者4や消費者6がインターネットを介して双方向にコミュニケーションを行う。
【0044】
以上のように本案施例による栽培履歴の管理装置1は、パソコン13の記憶手段16に蓄えた栽培履歴を、流通業者4が必要とする販売に対する品質表示情報とし、消費者6と連動できる開示手段71を備えた構成としたため、集荷場3と流通業者4や消費者6がインターネットを介して双方向にコミュニケーションできる。
【0045】
(実施例8)
また、図8に集荷場独自の品質保証証明書を発行する管理装置1の情報の流れを示す。図8に示すように、本実施例の栽培履歴の管理装置1は、パソコン13のデータベース15に記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて、集荷場3の品質等級分類による出荷判断手段81と、この出荷判断手段81により選出した野菜などに対して、集荷場3独白の品質の保証証明書を発行する品質証明出力手段82を有している。上記構成において、生産農家2は、農産物の栽培を計画すると栽培登録シート31に「圃場」「作物」「農薬」「肥料」「出荷」に関する情報を記載して保管する。そして農作業をする際に、「気象」「作業日」「作業内容」に関する情報、農薬、肥料などの「使用量」「希釈倍率」に関する情報等、作業情報や日誌的情報を栽培日誌シート41に記載する。そして出荷段階で農産物と共に集荷場3へ提供する。集荷場3の栽培責任者はOMR12でマークシート11の情報を読み取り、データベース15に取り込む。そしてデータベースに記憶した生産農家2の栽培履歴に基づいて、集荷物を品質等級分類し、品質等級分類により選出した野菜等に対して、集荷場3独自の品質証明書を発行して出荷する。この独自の品質証明の内容は、例えば「一般慣行圃場に対して農薬使用回数1/3を証明します。」「有機肥料のみを使用しています。」「殺虫剤使用量基準の1/2、殺菌剤使用なし」などである。
【0046】
以上のように本実施例による栽培履歴の管理装置1は、パソコン13のデータベース15に記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、集荷場3の品質等級分類による出荷判断手段81と、この出荷判断手段81により選出した野菜などに対して、集荷場3独自の品質の保証証明書を発行する品質証明出力手段82を設けた構成としたため、他の集荷場のものより消費者の食の安全と安心に対して優位性があることをアピールできる。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、生産農家の栽培履歴を記載してデータベースに記憶する過程において、生産農家は、マークシートに記載されている項目に必要事項をチェックし、それを読み取るOMRを介して読み取ることにより、簡単に栽培履蜃情報をデータベースに記録できる管理装置を提供できる。
【0048】
また、生産農家が、マークシートに記載する際、栽培等の作業状況および、肥料や薬品の購入など多くの記載項目に対して、栽培に直接関連する作業情報として肥料、農薬散布、および気象情報等の日誌情報と、栽培に基礎的に関連する農家の圃場での作物名、出荷予定量および肥料、農薬の購入先情報等の圃場情報とに分けて構成したり、複数日を1枚のマークシートに記載することにより、記載による手間および管理の負担を低減できる管理装置を提供できる。
【0049】
また、生産農家が、栽培の履歴情報を提供したものに対して、生産性指数を提示したり、メッセージを返したりすることにより、履歴情報を活用して農家の生産性の更なる向上を図ることに役立てることができるものである。
【0050】
また、生産農家からの栽培履歴情報から、集荷場が独自の判断基準を持ち、その基準を満足しているなら、品質保証認定書を出力して、消費者の食の安全と安心の要求である品質のアピールをおこない、販売に役立てることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による栽培履歴の管理装置の位置付けを示す全体概略図
【図2】同栽培履歴の管理装置の情報の流れを示す図
【図3】同栽培履歴の管理装置のOCRによる情報の流れを示す図
【図4】図2で使用するマークシートの記載項目である栽培登録シートを示す概念図
【図5】図2で使用するマークシートの記載項目である栽培日誌シートを示す概念図
【図6】同栽培履歴の管理装置の生産性指数を出力およびメッセージを送る情報処理を示す図
【図7】同栽培履歴の管理装置の消費者と連動できる情報開示の流れを示す図
【図8】同栽培履歴の管理装置の集荷場独自の品質保証証明書を発行する情報の流れを示す図
【符号の説明】
1 管理装置
2 生産農家
3 集荷場
4 流通業者
5 小売業者
6 消費者
11 マークシート
12 OMR
13 パソコン
14 インプット手段
15 データベース
16 記憶手段
17 管理手段
21 OCR
31 栽培登録シート
41 栽培日誌シート
51 生産性指数出力手段
61 メッセージ手段
71 開示手段
81 出荷判断手段
82 品質証明出力手段
Claims (8)
- 食の安全と安心を確保するためにトレーサビリティーを導入するに際し、生産農家の栽培過程における農薬および肥料等の履歴を記録情報として伝達する栽培履歴の管理手段において、生産農家の栽培履歴をチェックマークにて記入するマークシートと、前記マークシートの情報を読み取るOMRと、前記OMRで読み取り解読した生産農家の栽培履歴をパソコンに入力するインプット手段と、前記インプット手段からの履歴をデータベースに記憶する記憶手段と、その生産農家の栽培履歴を集荷場で管理する管理手段を有すことを特徴とする栽培履歴の管理装置。
- マークシートの情報をOCRで読み取ることを特徴とする請求項1記載の栽培履歴の管理装置。
- マークシートに、栽培に直壊関連する作業情報としての肥料、農薬散布、および気象の情報等の日誌情報と、栽培に基礎的に関連する農家の圃場での作物名、出荷予定日、出荷予定量および肥料、農薬の購入先情報等の圃場情報とに分けて構成することを特徴とする請求項1および2記載の栽培履歴の管理装置。
- 1枚のマークシートに、複数日の日々の情報を記載することができることを特徴とする請求項1および3記載の栽培履歴の管理装置。
- パソコンのデータベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、栽培における圃場単位面積あたりの農薬、肥料、集荷量等およびそれらを組み合わせ、集荷場の管理地域内での生産収穫量等により、生産性を示す指数的な情報である生産性指数を出力する生産性指数出力手段を有することを特徴とする請求項1および4記載の栽培履歴の管理装置。
- 地域の生産性指数から生産農家に対しての問題点および助言等をおこなうメッセージ手段を備え、生産農家との双方向関係を有することを特徴とする請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置。
- 記憶手段に蓄えた栽培履歴を、流通業者が必要とする販売に対する品質表示情報とし、消費者と連動できる開示手段を備えたことを特徴とする請求項1および2記載の栽培履歴の管理装置。
- データベースに記憶した生産農家の栽培履歴に基づいて、集荷場の品質等級分類による出荷判断手段と、前記出荷判断手段により選出した野菜等に対して、集荷場独自の品質の保証証明書を発行する品質証明出力手段を有することを特徴とする請求項1および2に記載の栽培履歴の管理装置。
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---|---|---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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