JP2004322486A

JP2004322486A - Protective film

Info

Publication number: JP2004322486A
Application number: JP2003120915A
Authority: JP
Inventors: Hisaji Tokunaga; 久次徳永; Atsushi Takei; 淳武井; Mikio Shimizu; 美基雄清水
Original assignee: Denki Kagaku Kogyo KK
Current assignee: Denka Co Ltd
Priority date: 2003-04-25
Filing date: 2003-04-25
Publication date: 2004-11-18
Anticipated expiration: 2023-04-25
Also published as: JP4014534B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a protective film having antifouling properties and affinity with ink. <P>SOLUTION: The protective film has a layer of a fluorine-containing surfactant and dimethyl silicone on the surface of a substrate film. The surfactant has fluorine in its structure. A fluorophosphate is preferable, and its ammonium salt is preferable. A thermoplastic resin is used in the substrate film. An adhesive layer is preferably formed on the surface of a substrate layer to stick the protective film to an object. The protective film high in transparency is preferable for a polarizing plate. An acrylic adhesive is preferable because of its easiness of adhesive characteristics. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は保護フィルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
保護フィルムは部材に貼着され、部材を保護する。特に部材の表面を保護する。偏光板用の保護フィルムがある。液晶パネルの最表面に使用される偏光板は流通過程や液晶表示装置の組み立て工程における損傷を防止する為に、フィルムの表面に粘着加工の施された保護フィルムが貼着される。保護フィルムには偏光板の製造工程内で、偏光板背面に塗布された粘着剤や手垢、指紋その他の汚れが付着することがある。これらの汚れが容易に拭き取れる汚染防止性能が求められる。汚れの付着を防ぎ、付着した汚れを容易に除去できるように保護フィルムの表面に汚染防止層を形成させる手段がある。例えば特許文献１から特許文献４にフッ素系化合物や長鎖アルキル系化合物からなる層を設ける方法が開示されている。
【０００３】
【特許文献１】特開平９−１１３７２６号公報
【特許文献２】特開平１１−２５６１１５号公報
【特許文献３】特開平１２−３２１４２３号公報
【特許文献４】特開２００１−９６６９８号公報
【０００４】
偏光板の品質検査では保護フィルムの表面にインキ等により印をつけることがある。この場合、前記の汚れと異なり、インキは容易に保護フィルムにのり、多少擦るように拭き取っても脱落しないという、汚染防止性能とは相反する性能が要求される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は汚れが付きにくく、インキがのりやすい保護フィルムを提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基材フィルムの表面にフッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの層を有する保護フィルムである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
保護フィルムは、例えば偏光板のような被貼着体の表面に貼着されて、被貼着体を保護する。保護フィルムは基材フィルムの表面にフッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの層を有している。
【０００８】
基材フィルムは熱可塑性樹脂を用いたものである。例えば、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂およびこれらをアロイ化させたものを使用することができる。中でも、腰強度や保護フィルムを剥離する際のフィルムの変形の有無等、取扱いの面を考慮しポリエステルフィルムが好ましい。基材フィルムは単層が好ましいが、複層であってもよい。その厚さは１０〜２００μｍとすることができる。
【０００９】
フッ素系界面活性剤はその構造中にフッ素を有する界面活性剤である。フッ化リン酸エステルが好ましく、そのアンモニウム塩のものがよい。例えばＨ（ＣＦ_２）_３ＣＨ_２ＰＯ（ＯＮＨ_３）_２がある。フッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの比率はその用途により調節することが可能であるが、偏光板の保護フィルムに用いる場合、フッ化リン酸エステルのアンモニウム塩がジメチルシリコーンに対し１〜２０倍の範囲となるように調節することが好ましい。フッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの層は低凝集性を有するものが好ましい。低凝集性とは、フィルム表面に塗布、乾燥された界面活性剤の層にニチバン社の粘着テープ「セロテープ（登録商標）ＣＴ４０５Ａ−２４」をＪＩＳＺ０２３７に準拠する方法にて貼着し、３００ｍｍ／分の速度にて１８０度剥離した後に、フィルムの塗布面と粘着テープ表面にフッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンが検出されることにより、フッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの層と基材フィルムの接着力がフッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの層の凝集力よりも大きいことの指標として定めたものである。成分の同定には赤外分光光度法等の表面分析法が挙げられるが特にこれに限定されない。該評価において粘着テープへの移行が確認されるような層を表面に形成することにより、汚染防止性を有し、且つインキの表面密着性に優れたフィルムを得ることができる。
【００１０】
フッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの層を基材フィルムの表面に形成する方法には特に限定されない。例えばフッ素系界面活性剤と、ジメチルシリコーンのエマルジョンの混合液を公知の塗工方法で基材フィルムに塗布することができる。グラビアコーター、エアーナイフコーター、ファウンテンダイコーター、リップコーター等汎用の塗工設備によるロールコート法がある。
基材フィルムを混合液を霧状に噴霧した中に通過させることで表面に層を形成させるミスト法、またはスプレー法、バーコート法などを適用することもできる。混合液を基材フィルムに塗工し溶剤等の揮発分がある場合はそれを乾燥し、除去してフッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの層を得る。乾燥後の層の厚みは１〜５００ｎｍとすることが好ましい。塗層の厚みがこの範囲内に収まるものであれば、同一若しくは２種以上の異なるフッ素系界面活性剤とジメチルシリコーンの混合液を積層してフィルム表面に塗布しても差し支えない。混合液を塗布する面の濡れ特性を改質する目的で、基材フィルムの表面にコロナ放電処理、化学処理、紫外線照射処理を施しても良い。
【００１１】
保護フィルムを被貼着体に貼着するために基材層の表面に粘着剤層を設けることが好ましい。基材フィルム／粘着剤の層という構成のものが好ましい。基材フィルムと粘着剤の層の間に中間層を有するものでもよい。
粘着剤としては、例えばアクリル系、ウレタン系、ゴム系、シリコーン系などを使用することができる。偏光板の保護フィルムに用いるには透明性の高いものが好ましく、粘着特性の容易さからアクリル粘着剤が好ましい。粘着剤には、適度な粘着性を付与するために、粘着付与剤等が含有されていてもよい。粘着付与剤としては、例えばロジン系、テルペン系、クマロン系、フェノール系、スチレン系、石油系等がある。
【００１２】
アクリル粘着剤は、アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、これに極性単量体成分を共重合したアクリル系ポリマーを用いたものが好ましい。アクリル酸アルキルエステルとはアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステルであって、特に限定されるものではないが、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ｎ−ブチル、アクリル酸イソブチル、（メタ）アクリル酸ペンチル、（メタ）アクリル酸２−エチルヘキシル、（メタ）アクリル酸イソオクチル、（メタ）アクリル酸イソノニル、（メタ）アクリル酸デシル、（メタ）アクリル酸ラウリル等が挙げられる。
【００１３】
アクリル粘着剤は架橋剤と配合してアクリルポリマーを架橋し得る組成として用いらることができる。架橋剤としては、例えば、脂肪族系ジイソシアネート、芳香族系ジイソシアネート、芳香族系トリイソシアネートのようなポリイソシアネート化合物などが用いられる。更に、架橋反応が遅いものに対しては有機金属化合物等からなる架橋促進剤を添加することができる。
【００１４】
粘着剤には可塑剤を添加することができる。可塑剤としては、例えばアジピン酸エステル系、グリコールエステル系、セバシン酸エステル系、トリメリット酸エステル系、ピロメリット酸エステル系、フタル酸エステル系、リン酸エステル系などがある。アクリル粘着剤に対して使用する場合は、フタル酸エステル系が好ましいが、それに限定されるものではない。
可塑剤の配合量は、保護フィルムの用途、粘着剤の種類等により異なる。偏光板の表面保護に用いられる場合、Ｒａ＝３９０ｎｍの偏光板に対する３００ｍｍ／ｍｉｎの剥離速度における１８０度剥離強度が０．０１〜０．３Ｎ／２５ｍｍ、５，０００ｍｍ／ｍｉｎの剥離速度における１８０度剥離強度が０．１〜０．５Ｎ／２５ｍｍ、初期剥離強度が１．０〜２．５Ｎ／φ５ｍｍであり、Ｒａ＝３９０ｎｍの偏光板に貼着した際の曇度が５％以下の範囲に入る量を配合するとよい。この範囲において、偏光板を用いたディスプレーにおいて、保護フィルムを貼着してもディスプレーの調整を容易にすることができ、保護フィルムが不要になったとき、容易に剥がすことができる。
アクリル粘着剤に対しフタル酸エステル系の可塑剤を添加した場合は、アクリル粘着剤の固形分量１００部に対し５〜５０部の範囲であることが好ましい。
【００１５】
粘着剤を基材フィルムの表面に塗布するには、公知のスクリーン法、グラビア法、メッシュ法、バー塗工法等を適応することができるが、これに限定されない。塗工された粘着剤の厚みについては特に限定されるものではないが、乾燥後の厚みで１〜１００μｍとすることができる。
【００１６】
保護フィルムの粘着剤の層に剥離性フィルムを貼着することができる。剥離性フィルムとしては、例えば表面をシリコーン系剥離剤やその他の剥離剤で処理したもの、それ自体が剥離性を有するフィルムなどを用いることができる。剥離性フィルムの厚みは１０〜１００μｍ程度とすることが好ましい。剥離性フィルムを貼着した保護フィルムは巻き取って保管することができ、輸送するには便利である。剥離フィルムを有する保護フィルムは、剥離フィルムを剥がしてから粘着剤の層を偏光板等の保護するものの表面に貼着して使用される。剥離性フィルムの表面には帯電防止性物質を塗布することができる。
【００１７】
保護フィルムは各種部材の表面保護に好適に用いることができる。特に偏光板、液晶ディスプレー、プラズマディスプレー等の表面保護に好適に用いることができる。
【００１８】
【実施例】
以下に本発明について実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
（実施例１）
厚さが３８μｍの帯電防止性ポリエステル系フィルム（三菱化学ポリエステルフィルム社製、Ｔ１００Ｇ）の帯電防止処理面にアクリル粘着剤（綜研化学社製、ＳＫダイン１４９６）１００重量部に対して硬化剤（総研化学社製、硬化剤Ｄ−９０）０．８重量部、促進剤（綜研化学社製、促進剤Ｓ）０．０８重量部を混合した粘着性溶液をバーコーターを用いて塗布し、１００℃で１分間乾燥した。乾燥後の粘着層の厚みは約１８μｍであった。更に粘着層側に厚さが２５μｍの剥離性フィルム（三菱化学ポリエステルフィルム社製、ＭＲＦ−２５）を貼合した。その後、基材フィルムの粘着剤を塗工した面とは反対面に、グラビアロールコーターによりフッ素系界面活性剤（ダイキン工業社製、ダイフリーＭＥ−３１３、固形分３．０％）と、ジメチルシリコーンのエマルジョン（ＧＥ東芝シリコーン社製、ＴＳＭ６３４４、固形分３０％）を水／イソプロピルアルコールの比率が７０／３０となる溶液を用いて１５倍に希釈したものとをフッ化リン酸エステルのアンモニウム塩からなる界面活性剤とジメチルシリコーンのエマルジョンとの比率が９０／１０となるように混ぜ合わせ、乾燥後の塗層の厚みが８０ｎｍとなるように塗布し、１００℃の温度にて数秒加熱し希釈溶剤を除去した。さらに、テクト社製のミスト機を使用して、保護フィルムの剥離フィルム面に、帯電防止剤ＳＡＴ−４（日本製薬社製）を霧状に吹き付けたものを作製して用いた。
【００１９】
（実施例２）
基材フィルムの粘着剤を塗工した面とは反対面に、ミスト法によりフッ素系界面活性剤（ダイキン工業社製、ダイフリーＭＥ−３１３、固形分３．０％）と、ジメチルシリコーンのエマルジョン（ＧＥ東芝シリコーン社製、ＴＳＭ６３４４、固形分３０％）を水／イソプロピルアルコールの比率が７０／３０となる溶液を用いて１５倍に希釈したものとをフッ化リン酸エステルのアンモニウム塩からなる界面活性剤とジメチルシリコーンのエマルジョンとの比率が８０／２０となるように混ぜ合わせ、塗層の厚みが５０ｎｍとなるように塗布した以外実施例１と同様なフィルムを作成した。
【００２０】
（比較例１）
基材フィルムの粘着剤を塗工した面とは反対面に何も処理を施していないフィルムを作成した。
【００２１】
実施例、比較例における凝集性、汚染防止性、インキの密着性の評価方法は次の通りである。
（凝集性の評価）
前記の凝集性の評価方法において、下記を基準に破壊形態の目安とした。
Ａ；界面活性剤層内での凝集破壊
粘着テープを剥離後に表面処理フィルムの処理面、粘着テープの粘着面ともに界面活性剤成分が確認された。
Ｂ；界面活性剤とベースフィルムとの界面における界面破壊
粘着テープを剥離後に粘着テープ側にのみ界面活性剤成分が確認された。
Ｃ；層間、層内における破壊なし
粘着テープを剥離後に表面処理フィルムの処理面側にのみ界面活性剤成分が確認された。
【００２２】
（汚染防止性）
厚さが２５μｍであり片面に離型処理の施されたポリエステル系フィルム（東洋紡績社製、Ｅ７００２）の離型処理面に、アクリル粘着剤（綜研化学社製、ＳＫダイン１４７３Ｈ）１００重量部に対して硬化剤（日本ポリウレタン工業社製、コロネートＬ−４５）１．０重量部を混合した粘着性溶液をバーコーターを用いて塗布し、１００℃で２分間乾燥した。該粘着塗工フィルムの粘着面を実施例、比較例に記載のフィルムのコーティング層に擦りつけ、付着した粘着剤のみをクレシア社製のＪＫワイパー１５０−Ｓにより拭き取った際の拭き取り性を評価した。
Ａ；表面に付着した粘着剤が全て拭き取れ、拭き取りの痕が残らない
Ｂ；粘着剤が表面に残り、完全に拭き取れない
【００２３】
（インキの密着性）
シャチハタ社製の速乾性丸型印１１号（色調；赤）を実施例、比較例に記載のフィルムのコーティング層の表面から捺印し、室温にて５分間放置した後にクレシア社製のＪＫワイパー１５０−Ｓを用いて拭き取った際のインキの脱落の程度を評価した。
Ａ；インキを捺印した形そのままに残る
Ｂ；インキの一部、若しくは全部が脱落する
【００２４】
以上の評価方法による評価結果を表１に示した。
【００２５】
【表１】

【００２６】
【発明の効果】
フィルムの最表面にベースフィルムとの接着力より低い凝集力を有するフッ化リン酸エステルのアンモニウム塩とジメチルシリコーンの層を形成させることにより、汚染防止性とインキの密着性の両特性を満足することが可能となる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a protective film.
[0002]
[Prior art]
The protection film is adhered to the member to protect the member. In particular, it protects the surface of the member. There are protective films for polarizing plates. In order to prevent the polarizing plate used on the outermost surface of the liquid crystal panel from being damaged in the distribution process and the assembly process of the liquid crystal display device, a protective film having been subjected to adhesive processing is attached to the surface of the film. During the manufacturing process of the polarizing plate, an adhesive applied to the back surface of the polarizing plate, hand marks, fingerprints, and other stains may adhere to the protective film. A contamination prevention performance that can easily wipe off these stains is required. There is a means for forming a contamination prevention layer on the surface of the protective film so as to prevent the adhesion of dirt and easily remove the dirt. For example, Patent Literature 1 to Patent Literature 4 disclose methods of providing a layer made of a fluorine-based compound or a long-chain alkyl-based compound.
[0003]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-113726 [Patent Document 2] Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-256115 [Patent Document 3] Japanese Patent Application Laid-Open No. 12-32423 [Patent Document 4] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-96698 ]
In quality inspection of a polarizing plate, the surface of a protective film may be marked with ink or the like. In this case, unlike the above-described stain, the ink is required to have a performance that is incompatible with the stain prevention performance, that is, the ink does not easily fall on the protective film even when slightly wiped off.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is to provide a protective film which is hardly stained and on which ink is easily applied.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a protective film having a fluorine-based surfactant and dimethyl silicone layer on the surface of a base film.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The protective film is attached to the surface of the adherend, such as a polarizing plate, to protect the adherend. The protective film has a fluorine-based surfactant and a dimethyl silicone layer on the surface of the base film.
[0008]
The base film uses a thermoplastic resin. For example, polyester resin, polystyrene resin, polyolefin resin, polycarbonate resin, acrylic resin, polyamide resin, polyurethane resin, polyvinyl chloride resin, epoxy resin, phenol resin and alloyed thereof Things can be used. Among them, a polyester film is preferable in consideration of handling, such as waist strength and the presence or absence of deformation of the film when the protective film is peeled off. The substrate film is preferably a single layer, but may be a multilayer. Its thickness can be between 10 and 200 μm.
[0009]
A fluorinated surfactant is a surfactant having fluorine in its structure. Fluorophosphates are preferred, and their ammonium salts are preferred. For example, there is H (CF ₂ ) ₃ CH ₂ PO (ONH ₃ ) ₂ . The ratio of the fluorinated surfactant and dimethyl silicone can be adjusted depending on the application, but when used for a protective film of a polarizing plate, the ammonium salt of the fluorophosphate ester is 1 to 20 times the dimethyl silicone. It is preferable to adjust so as to fall within the range. The fluorine-based surfactant and the dimethyl silicone layer preferably have low cohesiveness. Low cohesiveness means that an adhesive tape of Nichiban Co., Ltd., "Cellotape (registered trademark) CT405A-24" is adhered to a layer of a surfactant applied and dried on a film surface in accordance with JISZ0237, and 300 mm / min. After 180 ° peeling at the speed of the above, the fluorosurfactant and dimethyl silicone are detected on the coated surface of the film and the surface of the adhesive tape, so that the layer of the fluorosurfactant and dimethyl silicone is bonded to the base film. It is determined as an index that the force is greater than the cohesive force of the fluorine surfactant and dimethyl silicone layer. The component may be identified by a surface analysis method such as infrared spectrophotometry, but is not particularly limited thereto. By forming a layer on the surface where migration to an adhesive tape is confirmed in the evaluation, a film having anti-staining properties and excellent ink surface adhesion can be obtained.
[0010]
There is no particular limitation on the method for forming a layer of a fluorine-based surfactant and dimethyl silicone on the surface of the substrate film. For example, a mixture of a fluorine-based surfactant and an emulsion of dimethyl silicone can be applied to a substrate film by a known coating method. There is a roll coating method using general-purpose coating equipment such as a gravure coater, an air knife coater, a fountain die coater, and a lip coater.
A mist method in which a layer is formed on the surface by passing a base film through a mist of a mixed solution, a spray method, a bar coating method, or the like can also be applied. The mixed solution is applied to a base film, and if there is a volatile component such as a solvent, it is dried and removed to obtain a layer of a fluorinated surfactant and dimethyl silicone. The thickness of the dried layer is preferably 1 to 500 nm. As long as the thickness of the coating layer falls within this range, a mixture of the same or two or more different fluorine-based surfactants and dimethyl silicone may be laminated and applied to the film surface. The surface of the base film may be subjected to a corona discharge treatment, a chemical treatment, or an ultraviolet irradiation treatment for the purpose of improving the wettability of the surface to which the mixture is applied.
[0011]
It is preferable to provide an adhesive layer on the surface of the base material layer in order to stick the protective film to the adherend. The structure of a base film / adhesive layer is preferable. It may have an intermediate layer between the base film and the pressure-sensitive adhesive layer.
As the pressure-sensitive adhesive, for example, acrylic, urethane, rubber, silicone, etc. can be used. For use as a protective film for a polarizing plate, a material having high transparency is preferable, and an acrylic pressure-sensitive adhesive is preferable from the viewpoint of easy adhesive properties. The tackifier may contain a tackifier or the like in order to impart appropriate tackiness. Examples of the tackifier include rosin, terpene, coumarone, phenol, styrene, and petroleum.
[0012]
The acrylic pressure-sensitive adhesive preferably uses an acrylic polymer having alkyl acrylate as a main component and copolymerized with a polar monomer component. The alkyl acrylate is an alkyl ester of acrylic acid or methacrylic acid, and is not particularly limited. For example, ethyl acrylate, isopropyl acrylate, n-butyl acrylate, isobutyl acrylate, (meth) Examples include pentyl acrylate, 2-ethylhexyl (meth) acrylate, isooctyl (meth) acrylate, isononyl (meth) acrylate, decyl (meth) acrylate, and lauryl (meth) acrylate.
[0013]
The acrylic pressure-sensitive adhesive can be used as a composition capable of crosslinking an acrylic polymer by being blended with a crosslinking agent. As the crosslinking agent, for example, a polyisocyanate compound such as an aliphatic diisocyanate, an aromatic diisocyanate, or an aromatic triisocyanate is used. Further, a crosslinking accelerator composed of an organometallic compound or the like can be added to those having a slow crosslinking reaction.
[0014]
A plasticizer can be added to the adhesive. Examples of the plasticizer include adipic acid ester type, glycol ester type, sebacic acid ester type, trimellitic acid ester type, pyromellitic acid ester type, phthalic acid ester type, and phosphoric acid ester type. When used for an acrylic pressure-sensitive adhesive, a phthalate ester is preferred, but not limited thereto.
The amount of the plasticizer varies depending on the use of the protective film, the type of the adhesive, and the like. When used for surface protection of a polarizing plate, the 180-degree peel strength at a peeling speed of 300 mm / min for a polarizing plate with Ra = 390 nm is 180 ° at a peeling speed of 0.01 to 0.3 N / 25 mm and 5,000 mm / min. The peel strength is 0.1 to 0.5 N / 25 mm, the initial peel strength is 1.0 to 2.5 N / φ5 mm, and the haze when attached to a polarizing plate of Ra = 390 nm is 5% or less. It is advisable to mix the amount that can enter. Within this range, in a display using a polarizing plate, the display can be easily adjusted even when a protective film is adhered, and when the protective film becomes unnecessary, it can be easily peeled off.
When a phthalate plasticizer is added to the acrylic pressure-sensitive adhesive, the content is preferably in the range of 5 to 50 parts based on 100 parts of the solid content of the acrylic pressure-sensitive adhesive.
[0015]
In order to apply the pressure-sensitive adhesive to the surface of the base film, a known screen method, gravure method, mesh method, bar coating method, or the like can be applied, but is not limited thereto. The thickness of the coated pressure-sensitive adhesive is not particularly limited, but may be 1 to 100 μm in thickness after drying.
[0016]
A peelable film can be attached to the pressure-sensitive adhesive layer of the protective film. As the releasable film, for example, a film whose surface has been treated with a silicone-based releasing agent or another releasing agent, a film which itself has releasability, or the like can be used. It is preferable that the thickness of the peelable film be about 10 to 100 μm. The protective film to which the release film is attached can be wound up and stored, and is convenient for transportation. The protective film having a release film is used by peeling the release film and then attaching the pressure-sensitive adhesive layer to the surface of a protective material such as a polarizing plate. An antistatic substance can be applied to the surface of the release film.
[0017]
The protective film can be suitably used for surface protection of various members. In particular, it can be suitably used for surface protection of polarizing plates, liquid crystal displays, plasma displays and the like.
[0018]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples.
(Example 1)
A curing agent (Soken Co., Ltd.) was applied to an antistatic treated surface of an antistatic polyester film (T100G, manufactured by Mitsubishi Chemical Polyester Film Co., Ltd.) having a thickness of 38 μm with 100 parts by weight of an acrylic adhesive (SK Dyne 1496, manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.). A sticky solution obtained by mixing 0.8 parts by weight of a hardener D-90 (manufactured by Kagaku Co., Ltd.) and 0.08 parts by weight of an accelerator (accelerator S, manufactured by Soken Kagaku Co., Ltd.) was applied using a bar coater, and then 100 ° C. For 1 minute. The thickness of the adhesive layer after drying was about 18 μm. Further, a 25 μm-thick release film (MRF-25, manufactured by Mitsubishi Chemical Polyester Film Co., Ltd.) was bonded to the adhesive layer side. Then, on a surface of the base film opposite to the surface coated with the adhesive, a fluorinated surfactant (Daifree ME-313, manufactured by Daikin Industries, Ltd., solid content: 3.0%) and dimethyl An ammonium salt of a fluorophosphate ester obtained by diluting a silicone emulsion (GE Toshiba Silicone Co., Ltd., TSM6344, solid content 30%) 15-fold with a solution having a water / isopropyl alcohol ratio of 70/30. Is mixed so that the ratio of the surfactant consisting of dimethyl silicone and the emulsion of dimethyl silicone becomes 90/10, and applied so that the thickness of the coating layer after drying becomes 80 nm. The solvent was removed. Further, an antistatic agent SAT-4 (manufactured by Nippon Pharmaceutical Co., Ltd.) was sprayed on the surface of the release film of the protective film by using a mist machine manufactured by Tect Co., Ltd. and used.
[0019]
(Example 2)
An emulsion of a fluorinated surfactant (Daikin Industries, Ltd., Daifree ME-313, solid content: 3.0%) and a dimethyl silicone emulsion on the surface of the base film opposite to the surface coated with the adhesive by a mist method. (GE Toshiba Silicone Co., Ltd., TSM6344, solid content 30%) diluted 15-fold with a solution having a water / isopropyl alcohol ratio of 70/30, and an interface composed of an ammonium salt of a fluorophosphate ester A film was prepared in the same manner as in Example 1 except that the activator and the emulsion of dimethyl silicone were mixed so that the ratio became 80/20, and applied so that the thickness of the coating layer became 50 nm.
[0020]
(Comparative Example 1)
On the opposite side of the surface of the base film from which the pressure-sensitive adhesive was applied, a film without any treatment was prepared.
[0021]
The methods for evaluating the cohesiveness, the antifouling property, and the adhesiveness of the ink in Examples and Comparative Examples are as follows.
(Evaluation of cohesiveness)
In the above-described method of evaluating cohesiveness, the following criteria were used as a guide for the fracture mode.
A: The surfactant component was confirmed on both the treated surface of the surface-treated film and the adhesive surface of the adhesive tape after the cohesive failure adhesive tape in the surfactant layer was peeled off.
B: The surfactant component was confirmed only on the pressure-sensitive adhesive tape side after peeling off the pressure-sensitive adhesive tape at the interface between the surfactant and the base film.
C: No destruction of the adhesive tape between the layers and within the layer. After peeling off the adhesive tape, the surfactant component was confirmed only on the treated surface side of the surface-treated film.
[0022]
(Contamination prevention)
100 parts by weight of an acrylic pressure-sensitive adhesive (SK Dyne 1473H, manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.) on the release-treated surface of a polyester film (E7002, manufactured by Toyobo Co., Ltd.) having a thickness of 25 μm and having one side subjected to release processing. An adhesive solution containing 1.0 part by weight of a curing agent (Coronate L-45, manufactured by Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.) was applied using a bar coater, and dried at 100 ° C. for 2 minutes. The adhesive surface of the adhesive coated film was rubbed against the coating layer of the film described in Examples and Comparative Examples, and only the adhered adhesive was evaluated for wiping properties when wiped off with JC Wiper 150-S manufactured by Crecia. .
A: All the adhesive adhered to the surface is wiped off, and no trace of wiping remains B: The adhesive remains on the surface and cannot be completely wiped off
(Adhesion of ink)
A quick-drying round shape No. 11 (color tone: red) manufactured by Shachihata Co., Ltd. was imprinted from the surface of the coating layer of the film described in Examples and Comparative Examples, and allowed to stand at room temperature for 5 minutes, and then JK wiper 150 manufactured by Crecia Co., Ltd. The degree of dropout of the ink when wiped off using -S was evaluated.
A: The ink is left as it is stamped B: Part or all of the ink falls off
Table 1 shows the evaluation results obtained by the above evaluation methods.
[0025]
[Table 1]

[0026]
【The invention's effect】
By forming a layer of ammonium salt of fluorinated phosphate ester and dimethyl silicone having a cohesive strength lower than the adhesive strength with the base film on the outermost surface of the film, both the anti-staining property and the ink adhesive property are satisfied. It becomes possible.

Claims

A protective film having a fluorine-based surfactant and dimethyl silicone layer on the surface of a base film.

A protective film having a pressure-sensitive adhesive layer on the surface of a substrate film and a layer of a fluorine-based surfactant and dimethyl silicone on the surface of the substrate film opposite to the pressure-sensitive adhesive.

The protective film according to claim 2, further comprising an intermediate layer between the base film and the pressure-sensitive adhesive layer.

The protective film according to any one of claims 1 to 3, wherein the fluorinated surfactant is a fluorophosphate ester.

The protective film according to claim 4, wherein the fluorophosphate is an ammonium salt.

The protective film according to claim 1, wherein the pressure-sensitive adhesive is an acrylic pressure-sensitive adhesive.

The protective film according to claim 6, wherein the pressure-sensitive adhesive contains a plasticizer.

The protective film according to any one of claims 1 to 7, wherein the base film is a polyester film.

The protective film according to any one of claims 1 to 6, wherein a release film is attached to the pressure-sensitive adhesive layer.

The protective film according to claim 9, wherein the release film is a polyester film coated with a silicone release coat.

The protective film according to claim 9 or 10, wherein an antistatic substance is applied to a surface of the peelable film.

An adhered body comprising a polarizing plate and the protective film according to any one of claims 1 to 8 attached to a surface thereof.

A method for protecting the surface of a polarizing plate, comprising attaching the protective film according to any one of claims 1 to 8 to the surface of the polarizing plate.

The protective film according to any one of claims 1 to 8, which protects a surface of the polarizing plate.