JP2004321706A - Attachment for game machine - Google Patents

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JP2004321706A
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喜久夫 風岡
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an attachment for the game machines which upgrades the workability in the installation on or the removal from islands or the like while reducing possible troubles associated with the upgrading of the workability. <P>SOLUTION: Grips 410a and 420a are formed protruding on the front side of a card unit 400 and the handle members form making up the grips 410a and 420a are supported on a fulcrum pin 411 fixed on a case member 430 so as to be oscillated downward relative to the case member 430. In the installation of the card unit 400, it is installed at a location using the grips 410a and 420a and the grip members are oscillated to minimize the degree of the protrusion of the grips 410a and 420a until the removal thereof after the installation thereof. This can reduce possible troubles as caused by the protrusion of the grips 410a and 420a during the period of use and upgrade the workability in the installation on or the removal from the islands while reducing further troubles associated with the upgrading of the workability. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の遊技機が設置される遊技場で各遊技機に対応して付設されるカードユニットや現金ユニットその他の遊技機付設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機が多数設置される遊技場には、各遊技機に対応して遊技機付設装置(以下、適宜「付設装置」と略す。」が付設されている。この付設装置としては、遊技者に操作される操作部として、有価物体としてのカードを挿入するカード挿入口を有し、そのカード挿入口に挿入されたカードの残高金額に応じた量分の遊技媒体を遊技者に貸し出すいわゆるカードユニットが代表として挙げられる。また、紙幣や硬貨を投入する投入口と、投入口より投入された金額に対応した個数の遊技媒体として遊技球やコイン等を貸し出す貸出ノズルとを備えたいわゆる現金ユニットも知られている。近年では、遊技場に設置された遊技機毎の大当たり回数等を表示したり、テレビ番組を表示する表示装置を備えた付設装置もあり、遊技場や遊技者の要望に合わせた各種の付設装置が開発されている。
【0003】
付設装置は、通常、各遊技機に対応して1台ずつ、或いは、隣り合う2台の遊技機に対して1台ずつ設置され、遊技場全体としては多数の付設装置が設置されるものである。この多数の付設装置の設置や取り外し作業は、その数の多さゆえに大変な作業である。この作業を容易にするために、付設装置の前面に把手を設けたものがあり、例えば、装置前面の上下2カ所に、環状の金属片を突出させたものが知られている。
【0004】
かかる金属片の把手を有する付設装置によれば、作業者は、把手に指を引っ掛けて装置の前面側だけで付設装置を把持できる。遊技機の横に付設装置を設置したり、付設装置を持ち運ぶときには、把手がない場合に比べて付設装置を滑り落とす危険性も少なく、また付設装置の側面や裏面側を支持する必要もない。よって、装置設置時や搬送時における作業性が向上する。例えば、遊技場の島とよばれる場所へ付設装置を設置するときには付設装置を通路側から設置場所へ差し入れ、その取り外し時には設置場所から通路側へ付設装置を引き出す必要があるが、作業者は、付設装置の把手を把持することにより、通路側に立って簡易に各作業を行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−172250号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、付設装置に形成された把手は、設置から取り外しまでの使用期間中には使用しない部位であるが、装置前面より突出しているがゆえに不都合を生じさせることがある。即ち、島等への設置時や取り外し時における作業性を向上させると、他方で不都合が生じてしまうという問題点があった。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、島等への設置時や取り外し時における作業性を向上しつつ、その作業性向上に伴い生じる不都合を低減することができる遊技機付設装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために請求項1記載の遊技機付設装置は、複数の遊技機が設置される遊技場で各遊技機に対応して付設され、各遊技機又は各遊技機で遊技を行う遊技者に対して所定の動作を行うものであり、遊技者により操作される操作部を前面に形成する箱状のケース部材と、そのケース部材の前面より外方に突出した把手を形成する把手部材と、その把手部材と前記ケース部材との間に介在してその把手部材を可動可能に支持する支持手段とを備え、前記把手部材は、その支持手段によって前記ケース部材の前面より前記把手を突出させた突出状態とその突出状態より前記把手の突出量を少なくした収容状態とを可変可能に構成されている。
【0009】
この請求項1記載の遊技機付設装置によれば、設置時には、支持手段により可動可能に支持された把手部材を操作して把手を突出させた突出状態にし、突出した把手を使用して設置場所へ遊技機付設装置を設置する。遊技機付設装置を設置した後には、把手の突出量を少なくした収容状態に把手部材を変化させる。ケース部材の前面より把手が突出する量は少なくなるので、把手の突出により生じる不都合を低減することができる。遊技機付設装置を取り外す時には、把手部材を突出状態に復帰させ、把手を使用して遊技機付設装置を取り外す。
【0010】
【発明の効果】請求項1記載の遊技機付設装置によれば、把手部材は、支持手段により可動可能に支持されているので、遊技機付設装置の設置時には、把手部材により形成される把手を使用して設置場所へ設置し、その設置後から取り外し時までは、把手部材を可動させてケース部材の前面より把手が突出する量を少なくすることができる。よって、使用期間中における把手の突出により生じる不都合を低減することができ、島等への設置時や取り外し時における作業性を向上しつつ、その作業性向上に伴い生じる不都合を低減することができるという効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機付設装置の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、遊技機付設装置の一例としてパチンコ機10に付設されるカードユニット400を用いて説明する。なお、本発明を現金ユニットや他の遊技機付設装置、或いは、スロットマシン等の他の遊技機に付設される遊技機付設装置に用いることは、当然に可能である。
【0012】
図1は、カードユニット400をパチンコ機10と共に示した正面図である。パチンコ機10の左側には、正面視縦長の長方形状のカードユニット400が並設されている。カードユニット400は、カード(記録媒体)に記録された残高金額のデータを読み取って隣に設けられたパチンコ機10に送信すると共に、パチンコ機10に対する球貸し操作に応じてカードの残高データを更新するためのものである。このカードユニット400は、その上下方向における中央やや下側に、金銭と同等の有価価値を有するカードを挿入するためのカード挿入口401が配設されている。このカード挿入口401の上方であって、カードユニット400の上部にはLEDで構成されたカード利用可能ランプ402が配設されている。このカード利用可能ランプ402は、例えば、カード挿入口401へカードが挿入可能である場合に点灯される一方、カード挿入口401へカードが挿入不可能である場合に消灯される。
【0013】
カード挿入口401の上側には、遊技者により操作される正面視円形の金額設定ボタン461及び端数設定ボタン462を備えた操作パネル460が設けられている。また、操作パネル460には、略三角形状に形成された連結台方向表示ランプ403が配設されている。この連結台方向表示ランプ403は、カードユニット400が接続されているパチンコ機10の配設(並設)方向を示すためのものである。このため、カードユニット400右側のパチンコ機10に接続される場合には図1に示すように右側を尖らせた(右側に向けて)三角形状の表示ランプが形成される。一方、カードユニット400左側のパチンコ機(図示せず)に接続される場合には、図1に示すカードユニット400とは異なり、左側を尖らせた三角形状の表示ランプを連結台方向表示ランプ403として形成されたカードユニットが使用される。この連結台方向表示ランプ403の下側には、カード挿入中ランプ404が配設されている。このカード挿入中ランプ404は、カードがカード挿入口401に挿入されている場合には点灯され、一方、カードがカード挿入口401に挿入されていない場合には消灯される。
【0014】
カード挿入中ランプ404の下側、及び、カード挿入口401の下部近傍には、カードユニット400を設置する際に使用される2つの把手410a,420aが、それぞれ設けられている。これら把手410a,420aは、金属片を正面視略U字状に屈曲された把手部材410,420の一部として形成されており、各把手410a,420aの上端部が水平の回転軸に支持されることにより前方へ揺動可能になっている。
【0015】
カードユニット400の設置時には、作業者は、各把手410a,420aを前方に突出するように揺動し(図38参照)、把手410a,420aにより形成される穴に両手の指をそれぞれ引っ掛けてカードユニット400を支持することができる。即ち、遊技場の島等へカードユニット400を設置する際に、作業者は、把手410a,420aを把持することによりカードユニット400の前面側だけでカードユニット400を支持し、遊技場の通路側よりカードユニット400を島等へ差し入れて設置することができる。カードユニット400を取り外す時には、カードユニット400の前面に形成される把手410a,420aを把持して通路側へカードユニット400を引き出す。把手410a,420aが設けられることにより、カードユニット400を滑り落とす危険性も少なく、またカードユニット400の側面や裏面側を支持する必要もないので、カードユニット400を島等へ設置する際やその取り外し時における作業性が向上する。
【0016】
なお、カードユニット400における上記以外の構成については図38以降を参照して後述し、まず、カードユニット400に接続されるパチンコ機10について図1から図37を参照して説明する。
【0017】
図2は、図1に示すパチンコ機10の斜視図であり、図2においては後述する外枠11に対して内枠12と前面枠セット14とを開放した状態を示している。図1及び図2に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11を備えており、この外枠11の一側部に内枠12が開閉可能に支持されている。外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。よって、釘やリベットを使って各板材を組み付けていた従来構造と比べて、構成部材の再利用が容易にされている。本実施の形態では、外枠11の上下方向の外寸は809mm(内寸771mm)、左右方向の外寸は518mm(内寸480mm)となっている。なお、外枠11を樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成するようにしてもよい。
【0018】
内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂により構成されている。ABS樹脂は、材料コストが安価で、メッキ等ののりが良く装飾性に優れ、耐衝撃性が大きいので、内枠12の構成材料として好適である。内枠12の開閉軸線は、パチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設置箇所の反対側に上下に延設されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に開放できるようにされている。開閉軸線は遊技球発射ハンドル18の反体側に設けられているので、内枠12を大きく開放することができる。通常パチンコホールでは、パチンコ機10は互いに隣接して配設されるので、開閉軸線を遊技球発射ハンドル18側に設けると、内枠12と共に開放される遊技球発射ハンドル18が隣のパチンコ機10に当接して開放量が減少してしまうからである。
【0019】
内枠12には、その最下部に下皿ユニット13が取り付けられると共に、下皿ユニット13を除く範囲で内枠12を覆うようにして前面枠セット14が取り付けられている。下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。また、前面枠セット14は、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。この内枠12の外周には、前面側へ突設された外周壁が形成されており、その外周壁の内側に前面枠セット14が配設される。即ち、内枠12に前面枠セット14を取り付けた状態では、前面枠セット14の側面外周は、内枠12の外周壁により囲繞されるので、内枠12と前面枠セット14との間への針金等の挿入を困難なものにして、不正行為を抑制することができる。
【0020】
内枠12の上部には、円柱状に突出した押しボタン型の開閉スイッチ25が設けられている。この開閉スイッチ25は、前面枠セット14の開閉状態を検出するためのスイッチである。前面枠セット14が内枠12に対して閉じられている場合には開閉スイッチ25が押圧状態となり、逆に、前面枠セット14が内枠12に対して開放されている場合には開閉スイッチ25は非押圧の突出状態となって、前面枠セット14の開閉状態を検出する。また、内枠12の左上部(図2参照)には、配線孔26が穿設されている。配線孔26は、前面枠セット14の配線を内枠12を通過させて遊技盤30の裏面に配線するための孔である。配線孔26の角部にはRが形成されており、配線孔26内に配線される各コードが、角部で損傷しないようにされている。なお、図4に示す通り、遊技盤30の左上部にも配線孔26に対応して、配線孔37が穿設されている。
【0021】
図3は、パチンコ機10から前面枠セット14を取り外した状態を示した正面図である。図3では、便宜上、遊技盤30面上の遊技領域内の構成を空白で示している。図3に示すように、下皿ユニット13には、ほぼ中央部に球受皿としての下皿15が設けられ、排出口16から排出された遊技球が下皿15内に貯留可能に構成されている。下皿ユニット13は、内枠12と同様に、難燃性のABS樹脂により形成されている。必ずしも、この下皿15のすべてをABS樹脂で形成することは必要でないが、少なくとも下皿15の表面部分、即ち下皿15の表面層と下皿15奥方の前面パネルとをABS樹脂で形成することが好ましい。下皿15には、火のついた煙草が放置される危険があるので、少なくともその表面部分を難燃性のABS樹脂で形成することにより、パチンコ機10の損傷や火災の発生を抑止できるからである。なお、前面パネルには、スピーカからの音を出力するための多数のスピーカ孔24が穿設されている。
【0022】
下皿15の正面下方部には、下皿15に貯留された遊技球を下方へ排出する際に操作するための球抜きレバー17が設けられている。この球抜きレバー17は、常時、右方向に付勢されており、その付勢に抗して左方向へスライドさせることにより、下皿15の底面に形成された底面口が開口して、その底面口から遊技球が自然落下して排出される。かかる球抜きレバー17の操作は、通常、下皿15の下方に、下皿15から排出された遊技球を受け取る箱(一般に「千両箱」と称される)を置いた状態で行われる。また、下皿15の右方には、遊技球発射ハンドル18が下皿ユニット13から手前側へ突出した状態で配設されると共に、下皿15の左方には灰皿が片持状に取着されている。灰皿は下皿15に回転可能に取着された軸と共に手前方向及び奥方向へ回転可能にされている。このように、下皿15の一側に遊技球発射ハンドル18を、他側に灰皿を配設することにより、下皿ユニット13の左右の美的バランスを保ってパチンコ機10の装飾性を向上させている。
【0023】
一方、図1に示すように、下皿15の上方における前面枠セット14には、球受皿としての上皿19が一体的に設けられている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置へ導出するためのものである。従来のパチンコ機では前面枠セットの下方において内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたが、本実施の形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。これは、本実施の形態の前面枠セット14は、従来のパチンコ機より大きく形成した遊技領域を外部から視認できるようにするために略楕円形状に大きく欠成された窓部101を備えているので、前面枠セット14の強度を少しでも向上させるべく、該前面枠セット14に上皿19を一体化して形成しているのである。この上皿19も下皿15と同様に、少なくとも表面層が難燃性のABS樹脂にて形成されている。なお、遊技領域が、従来のパチンコ機に比べて如何に大きく形成されているかについては後述する。
【0024】
また、図3において、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されており、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓孔21が形成されている。この樹脂ベース20の後側には、遊技盤30が内枠12に対して着脱可能に装着されている。遊技盤30は四角形状の合板より構成され、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。なお、遊技盤30の上下方向の長さは476mm、左右方向の長さは452mmとなっている(従来と同等サイズ)。即ち、遊技盤30を、従来のパチンコ機と同等サイズで形成しつつ、遊技領域を、従来のパチンコ機より大きく形成しているのである。
【0025】
次に、図4を参照して遊技盤30の構成を説明する。遊技盤30には、一般入賞口31、可変入賞装置32、大物口(始動口)33、小物門(スルーゲート)34、可変表示装置ユニット35等がルータ加工によって形成された貫通穴に配設され、遊技盤30の前面側から木ネジ等により取付けられている。周知の通り前記一般入賞口31、可変入賞装置32、大物口33に遊技球が入球し、後述する検出スイッチから所定の出力がなされると、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路へと案内される。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0026】
可変表示装置ユニット35には、小物門34の遊技球の通過をトリガとして小物図柄(普通図柄)を変動表示する小物図柄表示装置41と、大物口33への遊技球の入賞をトリガとして大物図柄(特別図柄)を変動表示する図柄表示装置としての大物図柄表示装置42とが設けられている。小物図柄表示装置41は、小物図柄用の表示部43と保留ランプ44とを有し、遊技球が小物門34を通過する毎に、表示部43において表示図柄(小物図柄)が変動し、その変動表示が所定図柄で停止した場合に大物口33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球の小物門34の通過回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44に点灯表示される。なお、小物図柄の変動表示は、本実施の形態のように、表示部43において複数のランプの点灯を切り換えることにより行うものの他、大物図柄表示装置42(液晶表示装置)の一部を使用して行うようにしても良い。同様に、保留ランプ44の点灯についても、大物図柄表示装置42の一部で行うようにしても良い。
【0027】
大物図柄表示装置42は液晶表示装置により構成されており、後述する表示制御装置45によって表示内容が制御される。大物図柄表示装置42には、例えば左、中及び右の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成され、これらの図柄が図柄列毎に縦スクロールして大物図柄表示装置42に可変表示されるようになっている。なお、本実施の形態では、大物図柄表示装置42は8インチサイズの大型の液晶ディスプレイで構成され、可変表示装置ユニット35には、この大物図柄表示装置42を囲むようにして、センターフレーム47が配設されている。
【0028】
可変入賞装置32は、その中央部に横長矩形状に形成された大入賞口を備えている。大入賞口は、通常時は、遊技球が入賞できないか又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常時の閉状態との状態を交互に繰り返すように作動する。詳しくは、大物口33に遊技球が入賞すると、大物図柄表示装置42で図柄が変動表示され、その停止後の確定図柄が予め設定した特定の図柄の組合せとなったことを必要条件に特別遊技状態が発生する。特別遊技状態が発生すると、可変入賞装置32の大入賞口が、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)、即ち所定の開状態となるよう構成されている。具体的には、所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口が所定回数繰り返し開放される(開状態となる)。
【0029】
遊技球が大物口33を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。この保留ランプ46は、最大保留数分の4つ設けられ、大物図柄表示装置42の上方にバランス良く配設されている。なお、保留ランプ46を削除して、その点灯を、大物図柄表示装置42の一部で行うようにしても良い。
【0030】
また、遊技盤30には、遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて遊技領域に案内される。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール部51と外レール取付部52とを有する。内レール部51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成されると共に、外レール取付部52は、その一部(主に左側部)が内レール部51に向かい合うようにして形成されている。これら内レール部51と外レール取付部52とにより誘導レールが構成され、この内レール部51と外レール取付部52とが所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により、遊技球を遊技領域へ案内する球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、即ち手前側を開放した溝状に形成されている。
【0031】
内レール部51の先端部分(図4の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール部51及び外レール取付部52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。
【0032】
外レール取付部52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図4の右上部:外レール取付部52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって、勢いが減衰されて跳ね返される。外レール取付部52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、長尺状のステンレス製の金属帯としての摺動プレート55が取着されている。
【0033】
レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされる。更に、本実施の形態では、正面から見てレールユニット50の上下左右の各端部は略直線状に(平坦に)形成されている。つまり、レールユニット50の上下左右の各端部においてはフランジ56が切り落とされ、パチンコ機10における有限の領域にてレール径の拡張、即ち遊技盤30上の遊技領域の拡張が図られるようになっている。
【0034】
内レール部51及び外レール取付部52間の球案内通路の入口には、その球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール部51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路63(図3参照)へ導くためのものである。なお、遊技盤30の右下隅部及び左下隅部は、証紙等のシールやプレートを貼着するための貼着スペースK1,K2が設けられており、この貼着スペースK1,K2を確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。このように、遊技盤30自体に証紙等の貼着スペースK1,K2を設けているので、証紙を遊技盤30に直接貼付することにより、その証紙により遊技盤30を一義的に特定することができる。即ち、遊技盤の不正な交換を容易に発見することができる。
【0035】
従来のパチンコ機では、レールは遊技盤に直接打ち込まれていた。しかし、上述するように本実施の形態のパチンコ機10では、レールユニット50は、フランジ56にネジ等が挿通されて遊技盤30に締結されている。即ち、本実施の形態では、遊技盤30を、従来のパチンコ機と同等サイズで形成しつつ、遊技領域を、従来のパチンコ機より大きく形成したため、レールを遊技盤に直接打ち込むことができないので、レールユニット50をフランジ56と共に樹脂で一体成形し、このフランジ56をネジ止め等して遊技盤30に締結している。かかる構成を採用した本実施の形態によれば、廃棄時にレールユニット50を遊技盤30から容易に取り外すことができるので、樹脂成形されるレールユニット50を容易にリサイクルすることができる。なお、遊技球の発射を安定して行わせるために、遊技球の発射側のレールユニット50は、より多くのネジにより他のレールユニット50の部分に増してしっかりと固定されている。このレールユニット50を構成する樹脂材料としては、摩擦抵抗の小さいフッ素入りのポリカーボネートが好適である。
【0036】
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部に略円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール取付部52の最上部地点から遊技盤30下部までの間の距離は445mm(従来品よりも58mm長い)、外レール取付部52の極左位置から内レール部51の極右位置までの間の距離は435mm(従来品よりも50mm長い)となっている。また、内レール部51の極左位置から内レール部51の極右位置までの間の距離は418mmとなっている。
【0037】
本実施の形態では、遊技領域を、パチンコ機10の正面から見て、内レール部51及び外レール取付部52によって囲まれる領域のうち、内レール部51及び外レール取付部52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール取付部52によってではなく内レール部51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール部51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール取付部52によって特定される。従って、本実施の形態では、遊技領域の幅(左右方向の最大幅)は、418mmであり、遊技領域の高さ(上下方向の最大幅)は、445mmである。
【0038】
ここで、遊技領域の幅は、少なくとも380mm以上あることが望ましい。より好ましくは390mm以上、400mm以上、410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、更に460mm以上であることが望ましい。もちろん、470mm以上であってもよい。即ち、遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。また、遊技領域の高さは、少なくとも400mm以上あることが望ましい。より好ましくは410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、更には460mm以上であることがより望ましい。もちろん、470mm以上、480mm以上、490mm以上としてもよい。即ち、遊技領域の高さは、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。なお、上記幅及び高さの組合せについては、上記数値を任意に組み合わせたものとしてもよい。
【0039】
本実施の形態では、遊技盤30面に対する遊技領域の面積の比率は約70%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、遊技盤30面に対する遊技領域の面積比は、従来では50%程度に過ぎなかったことから、遊技盤30を共通とした前提においてはかなり遊技領域を拡大しているといえる。尚、パチンコ機10の外形は遊技場への設置の都合上製造者間でほぼ統一されており、遊技盤30の大きさも同様とせざるを得ない状況下において、上記のように遊技盤30面に対する遊技領域の面積の比率を約20%も高めたことは、遊技領域拡大の観点で非常に有意義である。ここで、前記比率は、少なくとも60%以上であることが望ましい。更に好ましくは65%以上であり、より好ましくは70%以上である。また、本実施形態の場合を越えて75%以上であれば、一層望ましい。更には、80%以上であってもよい。
【0040】
また、パチンコ機10全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積の比率は約40%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、パチンコ機10全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積比は、35パーセント以上であるのが望ましい。もちろん、40パーセント以上としてもよいし、45パーセント以上、又は50パーセント以上としてもよい。
【0041】
なお、可変表示装置ユニット35の両側に位置する小物門34は、該小物門34を通過した遊技球が遊技領域の中央へ寄せられる案内機構を有している。これにより、遊技領域が左右方向に拡張された構成でも、遊技球を遊技領域中央の大物口33や可変入賞装置32の方へと案内することができ、ひいては、遊技領域が拡張されることにより遊技球が入賞し難くなることによる興趣の低下を抑制することができる。更には、遊技領域が左右方向に拡張されているので、風車、小物門34、複数の釘(遊技球を中央に誘導するための誘導釘)、他の役物を種々配設することができ、可変表示装置ユニット35の左右両側の遊技領域での遊技球の挙動を一層面白くすることができる。また、遊技領域が上下方向にも拡張されているので、更に風車、小物門34、複数の釘、他の役物を種々配設することができ、遊技領域での上下方向の遊技球の挙動をより一層面白くすることができる。
【0042】
図3に戻って説明する。前記樹脂ベース20において、窓孔21の下方(遊技盤30の下方)には、遊技球発射装置より発射された直後の遊技球を案内するための発射レール61が取り付けられている。発射レール61は、その後方の金属板62を介して樹脂ベース20に取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール61に沿って斜め上方に打ち出され、その後、前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて遊技領域に案内される。
【0043】
本パチンコ機10の場合、遊技領域が従来よりも大幅に拡張されることは既に述べたが、かかる構成下では、誘導レールの曲率を小さくせざるを得ないので、打出球を安定化させるための工夫を要する。そこで本実施の形態では、遊技球の発射位置を低くすると共に発射レール61の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(即ち発射レール61を立ち上げるようにし)、更に発射レール61の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保している。これにより、遊技球発射装置から発射された遊技球をより安定した状態で誘導レールに案内できるようにしている。この場合、特に、発射レール61を、遊技球発射装置の発射位置から遊技領域の中央位置(アウト口36)を越える位置まで延びるよう形成している。
【0044】
また、発射レール61とレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間が形成され、この隙間より下方にファール球通路63が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路63を介して下皿15へ排出される。本実施の形態の場合、発射レール61の長さは約240mm、発射レール61の先端部の隙間の長さ(発射レール61の延長線上の長さ)は約40mmである。
【0045】
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール取付部52に沿って流れ、外レール取付部52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール部51側へ跳ね上がるものもある。跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路63に誘導される。これにより、ファール球の全てがファール球通路63に確実に案内される。よって、ファール球と次に発射される遊技球との干渉を抑制することができる。
【0046】
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置には、前面枠セット14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。この際、本実施の形態では遊技球の発射位置を低くしたため、前面枠セット14側の球出口から前記発射位置への落差が大きくなるが、発射レール61の基端部付近にはその右側と手前側とにそれぞれガイド部材65,66を設置したので、前面枠セット14側の球出口から供給される遊技球は常に所定の発射位置にセットされ、安定した発射動作を実現できる。
【0047】
また、遊技球発射装置には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射される。この打球槌に関しては軽量化が望まれているので、アルミニウム等の軽金属への材料変更や軸部寸法の縮小化により打球槌の軽量化を図る一方で、十分な発射力を確保すべく、打球槌のヘッド部(軸部と反対側の端部)に重り部を設けている。これにより、十分でかつ安定した遊技球の発射が実現できる。打球槌の重り部を上方に突出して設けることにより、打球槌を容易に摘んだりひっかけたりすることができ、槌先の打球強さの調整等がし易くなる。
【0048】
排出口67は上皿19に通じており、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される(払い出される)。排出口67には開閉式のシャッタ68が取り付けられており、前面枠セット14を開放した状態(図3の状態)ではバネ等の付勢力によりシャッタ68が排出口67を閉鎖するように構成されている。また、前面枠セット14を閉鎖した状態では、当該前面枠セット14の裏面に設けられた球通路樋69(図2参照)によりシャッタ68が押し開けられるように構成されている。従って、前飾り枠が省略され前面枠セット14に対して上皿19が直接設けられる構成とした本パチンコ機10において、前面枠セット14の開放に際し払出通路内等の遊技球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
【0049】
図3に示すように、樹脂ベース20には、窓孔21の右下部に略四角形状の小窓71が設けられている。従って、遊技盤30の右下隅部の貼着スペースK1に張られたシール等は、この小窓71を通じて視認できるようになっている。また、この小窓71からシール等を貼り付けることも可能となっている。
【0050】
図3における内枠12の左端部には、前面枠セット14の支持機構として、支持金具81,82が取り付けられている。上側の支持金具81には図の手前側に切欠を有する支持孔83が設けられ、下側の支持金具82には鉛直方向に突出した突起軸84が設けられている。また、前面枠セット14の図5の右端部(パチンコ機10正面から見ると左端部)には、内枠12の支持機構として、支持金具151,152が取り付けられている。従って、内枠12側の支持金具81,82(図3参照)に対して前面枠セット14側の支持金具151,152を組み付けることで、内枠12に対して前面枠セット14を開閉可能に装着することができる。更に、支持金具81の支持孔83は切欠を有し、且つ図5に図示する通り支持金具151の下端部は細く形成されているので、支持金具151を支持孔83から完全に抜かなくても、支持金具151の細い部分を支持孔83の切欠に通すことによって前面枠セット14を内枠12(パチンコ機10)から容易に取り外すことができる。
【0051】
次に、図1及び図5を参照して、前面枠セット14について説明する。図5は、前面枠セット14の背面図である。前面枠セット14には、遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、窓部101は、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲した形状となっている。この窓部101の略中央部を直線状に形成してもよい。本実施の形態において、窓部101の上端(外レール取付部52の最上部、遊技領域の上端)と、前面枠セット14の上端との間の距離(いわゆる上部フレーム部分の上下幅)は61mmとなっており、85mm〜95mm程度上部フレーム幅がある従来技術に比べて著しく短くなっている。これにより、遊技領域の上部領域が確保されやすくなるとともに、大型の可変表示装置ユニット35を比較的上方に配置することができる。なお、前面枠セット14の上端との間の距離は80mm以下であることが望ましく、より望ましくは70mm以下であり、更に望ましくは60mm以下である。もちろん、所定の強度が確保できるのであれば、50mm以下であっても差し支えない。
【0052】
また、パチンコ機10の正面から見て窓部101の左端と前面枠セット14の左端との間の最短距離(いわゆる左側部フレーム部分の左右幅:図5では右側に示されている)、即ち開閉軸線側のフレーム幅は、前面枠セット14自体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく設定されている。この場合、図1及び図3を相互に比較すると明らかなように、前面枠セット14が閉じられた状態において、外レール取付部52の左端部はもちろん、内レール部51の左端部も前記左側部フレーム部分によって覆い隠される。つまり、誘導レールの少なくとも一部が、パチンコ機10の正面からみて前面枠セット14の左側部フレーム部分と重複し覆い隠される。このように遊技球が一時的に視認困難となったとしても、それは、遊技球が遊技領域に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域において遊技球が視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、このような支障が生じない一方で、前面枠セット14の十分な強度及び支持強度が確保可能となっている。ちなみに、パチンコ機10の正面から見て外レール取付部52の左端位置と外枠11の左端位置との左右方向の距離は21mm、遊技領域の右端位置(内レール部51の右端位置)と外枠11の右端位置との左右方向の距離は44mmとなっている。
【0053】
加えて、前面枠セット14には、その周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて、点灯又は点滅することにより発光態様が変更制御され、遊技中の演出効果を高める役割を果たす。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行って、大当たり中であることを報知する。更に、上皿19周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが設けられている。
【0054】
また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂が取り付けられた小窓107が設けられている。環状電飾部102が手前に凸に形成されているのに対し、小窓107は平らに形成されている。前述した通り、小窓107の背面には、証紙等のシールやプレートを貼着するための貼着スペースK1,K2が設けられているので、そこに貼着されたシール等の内容を、スキャナなどの読み取り装置によって光学的に読み取り可能とするために平らにされているのである。また、小窓107部分を平らに形成することによって、2台のパチンコ機10間に遊技球を貸し出すための現金ユニットが配設される場合にその貸出ノズルがパチンコ機10から遊技者側へ出っ張らないようにして、現金ユニットを配設することができる。
【0055】
窓部101の下方には貸球操作部120が配設されている。貸球操作部120には、球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置されたカードユニット400にカードを投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カードに記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニット400に挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニット400を介さずに、球貸し装置としての現金ユニットから上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化を図ることができる。
【0056】
図5に示すように、前面枠セット14の裏側には、窓部101を囲むようにして金属製の各種補強部材が設けられている。詳しくは、前面枠セット14の裏側にあって窓部101の上下左右の外側にはそれぞれ補強板131,132,133,134が取り付けられている。これら補強板131〜134は相互に接触して連結されているが、図5の左側及び上側の補強板132,133の連結部には直接の接触を避けるための樹脂パーツ135が介在されている。この樹脂パーツ135により、金属製の補強板131〜134が前面枠セット14にて環状にループ接続されるのを防いでいる。金属製の補強板131〜134が環状にループ接続されていると、遊技球の発射動作に伴う電磁ノイズが遊技盤30の前面に配設された前面枠セット14の周囲をループし、遊技盤30に悪影響を及ぼして、パチンコ機10の誤動作を誘発するが、本実施の形態のパチンコ機10では、樹脂パーツ135により、金属製の補強板131〜134の環状接続を回避しているので、かかるノイズの悪影響を抑制することができる。なお、金属製の補強板131〜134の一部に樹脂パーツ135を使用することによる強度の低下は、その樹脂パーツ135にリブを設けたり、樹脂パーツ135の厚さを増して、補っている。
【0057】
図5の右側の補強板131には、その中間位置にフック状をなす係合爪131aが設けられており、この係合爪131aは、前面枠セット14を閉じた状態で内枠12の孔部12a(図3参照)に係合されるように構成されている。この構成により、上皿19を含む形態で前面枠セット14が構成され、その上下の軸支位置が延長されたとしても、中間位置における前面枠セット14の浮き上がりを防止することができる。それ故、前面枠セット14を浮かしての不正行為等を抑制することができる。
【0058】
また、下側の補強板134には、前記発射レール61(図3参照)に対向する位置に樹脂製のレール側壁部材136が設けられている。このレール側壁部材136は、前面枠セット14を閉じた際に発射レール61の側壁となって、発射レール61から遊技球がこぼれ落ちないように機能している。
【0059】
上述した補強板131〜134はガラス支持用の金枠としての機能も兼ね備えており、これら補強板131〜134の一部が後方に折り返されてガラス保持溝が形成されている。このガラス保持溝は前後に2列形成されており、矩形状をなす前後一対のガラス137が各ガラス保持溝にて保持される。これにより、2枚のガラス137が前後に所定間隔を隔てて取着される。
【0060】
前述の通り本実施の形態のパチンコ機10では遊技領域の拡張を図っていることから、前面枠セット14を閉じた状態にあっては、内レール部51及び外レール取付部52により構成された誘導レールの一部が前面枠セット14により覆い隠される構成となっている。それ故、当該誘導レールでは手前側の開放部がガラス137で覆えない部分ができてしまう。かかる場合、例えば、遊技球発射装置より発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らず戻ってくると、当該遊技球が誘導レール外にこぼれたり(飛び出したり)、外レール取付部52とガラス137との間に挟まってしまうおそれがある。そこで本実施の形態では、前面枠セット14に、誘導レールの手前側開放部を被覆するためのレールカバー140を取り付けている。
【0061】
レールカバー140は略円弧状をなす略平板体であって、透明な樹脂により形成されている。レールカバー140は、その円弧形状が前記誘導レールの形状に対応しており、窓部101の周縁部に沿って、誘導レールの基端部から先端部近傍までの区間を覆うように前面枠セット14の裏側に取着されている。特にレールカバー140の内径側の寸法・形状は内レール部51のそれにほぼ一致する。レールカバー140が取着された状態では、その表面側がガラス137に当接した状態となる。前面枠セット14が閉じられた状態においては、レールカバー140の裏面が誘導レールのほぼ全域を覆うこととなる。これにより、誘導レールのほとんどの区間において遊技球のガラス137への衝突を防止できる。従って、ガラス137への接触による破損等の悪影響を抑制することができる。
【0062】
また、レールカバー140の右端部(即ち、レールカバー140を前面枠セット14に取着した図5の状態で右端となる部位)には、誘導レールがガラス137の側縁部からはみ出した部分を被覆するための被覆部141が設けられている。これにより、遊技球が誘導レール外にこぼれたり(飛び出したり)、外レール取付部52とガラス137との間に挟まってしまうといった不具合の発生を防止することができる。
【0063】
更に、レールカバー140には、その内側縁に沿って円弧状に延び且つ図5の手前側に突出した突条142が形成されている。突条142は、前面枠セット14が閉じられた場合には、誘導レール内に入り込んだ状態で内レール部51にほぼ一体的に重なり合うよう構成されている。従って、例えば前面枠セット14と内枠12との隙間から針金等を侵入させて不正行為を行おうとしても、誘導レールの内側にある遊技領域にまで針金等を侵入させることが非常に困難となる。結果として、針金等を利用して行われる不正行為を防止することができる。なお、突条142をより広い範囲で、例えばレールカバー140の内側縁の全域に沿って形成する構成としても良い。かかる構成によれば、より広い範囲で針金等を侵入させ難くなり、針金等を利用して行われる不正行為をより確実に防止することができる。
【0064】
次に、図6から図11を参照して、パチンコ機10の背面の構成を詳しく説明する。図6はパチンコ機10の背面図であり、図7はパチンコ機10の背面構成を主要部品毎に分解して示した分解斜視図である。図8は、パチンコ機10裏面における第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203の配置を示す模式図であり、図9は、内枠12及び遊技盤30の構成を示す背面図である。図10は、内枠12を後方より見た斜視図であり、図11は、遊技盤30を後方より見た斜視図である。
【0065】
先ずはじめに、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10の背面(実際には内枠12及び遊技盤30の背面)には、各種制御基板が上下左右に並べられるようにして又は前後に重ねられるようにして配置されており、更に、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本実施の形態では、各種制御基板を2つの取付台に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12又は遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合、主基板と音声ランプ制御基板とを一方の取付台に搭載してユニット化すると共に、払出制御基板、発射制御基板及び電源基板を他方の取付台に搭載してユニット化している。ここでは便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称する。また、払出機構及び保護カバーも1ユニットとして一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。各ユニット201〜203の詳細な構成について後述する。
【0066】
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されており、更にこれに加え、一部に支軸部を設けて内枠12又は遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。これは、各ユニット201〜203やその他構成が前後に重ねて配置されても、隠れた構成等を容易に確認することを可能とするための工夫でもある。
【0067】
実際には、図8の概略図に示すように、各ユニット201〜203が上下に並んで配置され、取り付けられている。なお、図8において、略L字状をなす第1制御基板ユニット201はパチンコ機10のほぼ中央に配置され、その下方に第2制御基板ユニット202が配置されている。また、第1制御基板ユニット201に一部重なる領域に、裏パックユニット203が配置されている。
【0068】
第1制御基板ユニット201には、パチンコ機10の背面から見て左端部に支軸部M1が設けられ、その支軸部M1の軸線Aを中心に当該第1制御基板ユニット201が開閉可能となっている。また、第1制御基板ユニット201には、その右端部(即ち支軸部と反対側、更に言えば開放端側)にナイラッチ等よりなる締結部M2が設けられると共に上端部に係止爪部M3が設けられており、これら締結部M2及び係止爪部M3によって第1制御基板ユニット201がパチンコ機10の本体に対して固定保持される。
【0069】
また、第2制御基板ユニット202には、パチンコ機10の背面から見て右端部に支軸部M4が設けられ、その支軸部M4の軸線Bを中心に当該第2制御基板ユニット202が開閉可能となっている。また、第2制御基板ユニット202には、その左端部(即ち支軸部と反対側、更に言えば開放端側)にナイラッチ等よりなる締結部M5が設けられており、この締結部M5によって第2制御基板ユニット202がパチンコ機10の本体に対して固定保持される。
【0070】
更に、裏パックユニット203には、パチンコ機10の背面から見て右端部に支軸部M6が設けられ、その支軸部M6による軸線Cを中心に当該裏パックユニット203が開閉可能となっている。また、裏パックユニット203には、その左端部(即ち支軸部と反対側、更に言えば開放端側)にナイラッチ等よりなる締結部M7が設けられると共に上端部及び下端部にそれぞれ回動式の係止部M8,M9が設けられており、これら締結部M7及び係止部M8,M9によって裏パックユニット203がパチンコ機10の本体に対して固定保持される。
【0071】
各ユニット201〜203の展開方向は同一でなく、第1制御基板ユニット201は、パチンコ機10の背面から見て左開きになるのに対し、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、同右開きになるよう構成されている。
【0072】
一方、図9は、内枠12に遊技盤30を組み付けた状態を示す背面図である。また、図10は、内枠12を後方より見た斜視図であり、図11は、遊技盤30を後方より見た斜視図である。ここでは図9〜図11を用いて、内枠12及び遊技盤30の裏面構成を説明する。
【0073】
遊技盤30は、樹脂ベース20に囲まれた四角枠状の設置領域に設置され、内枠12に設けられた複数(本実施の形態では4カ所)の係止固定具211,212によって脱落しないように固定されている。係止固定具211,212は手動で回動でき、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とを切り替え可能に構成されている。図9は、係止固定具211,212がロック位置にある状態を示している。遊技盤30の左右3カ所の係止固定具211は、金属片を折り曲げ形成したL型の金具で構成され、遊技盤30を固定した状態では内枠12の外方へ張り出さないよう構成されている。なお、遊技盤30の下部1カ所の係止固定具212は樹脂製のI型の留め具で構成される。
【0074】
遊技盤30の中央には、可変表示装置ユニット35が配置されている。可変表示装置ユニット35においては、センターフレーム47(図4参照)を背後から覆う樹脂製(例えばABS製)のフレームカバー213が後方に突出して設けられており、そのフレームカバー213の後端に、液晶表示装置たる大物図柄表示装置42と表示制御装置45とが前後に重ねられた状態で着脱可能に取り付けられている。フレームカバー213内には、センターフレーム47に内蔵されたLED等を駆動するためのLED制御基板などが配設されている。
【0075】
また、遊技盤30の裏面には、可変表示装置ユニット35を取り囲むようにして裏枠セット215が取り付けられている。この裏枠セット215は、遊技盤30の裏面に張り付くようにして設けられる薄型の樹脂成型品(例えばABS製)であって、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構が形成されている。詳しくは、裏枠セット215の下方には、前述した一般入賞口31、可変入賞装置32、大物口33(それぞれ図4参照)の遊技盤30開口部に対応し、且つ下流側で1カ所に集合する回収通路216が形成されている。また、遊技盤30の下方には、樹脂製(例えばポリカーボネート樹脂製)の排出通路盤217が取り付けられており、該排出通路盤217には、排出球をパチンコ機10の外部へ案内するための排出通路218が形成されている。従って、図9に仮想線で例示するように、一般入賞口31等に入賞した遊技球は何れも裏枠セット215の回収通路216を介して集合し、更に排出通路盤217の排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36(図3参照)も同様に排出通路218に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10の外部に排出される。
【0076】
上記構成では、遊技盤30の下端面を境界にして、上方に裏枠セット215(回収通路216)が、下方に排出通路盤217(排出通路218)が設けられており、排出通路盤217が遊技盤30に対して前後方向に重複(オーバーラップ)せずに設けられている。従って、遊技盤30を内枠12から取り外す際において、排出通路盤217が遊技盤30の取り外しの妨げになるといった不都合が生じることもない。
【0077】
なお、排出通路盤217は、パチンコ機10前面の上皿19の丁度裏側辺りに設けられているので、上皿19に至る球排出口(図2の球通路樋69)より針金等を差し込み、更にその針金等を内枠12と排出通路盤217との隙間を通じて遊技領域側に侵入させるといった不正行為が考えられる。そこで本パチンコ機10では、排出通路盤217の上皿19の丁度裏側辺りに、内枠12にほぼ一体的に重なり合うようにしてパチンコ機10の前方に延びるプレート219が設けられている。従って、内枠12と排出通路盤217との隙間から針金等を侵入させようとしてもそれがプレート219にて阻害され、遊技領域にまで針金等を侵入させることが非常に困難となる。その結果、針金等を利用して可変入賞装置32(大入賞口)を強制的に開放する等の不正行為を防止することができる。
【0078】
また、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などへの遊技球の通過を検出するための入賞感知機構などが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32には、特定領域スイッチ222とカウントスイッチ223とが設けられている。特定領域スイッチ222は、大当たり状態で可変入賞装置32に入賞した遊技球が特定領域(大当たり状態継続を判定するための領域)に入ったことを判定するスイッチであり、カウントスイッチ223は入賞球をカウントするスイッチである。また、大物口33に対応する位置には作動口スイッチ224が設けられ、小物門34に対応する位置にはゲートスイッチ225が設けられている。
【0079】
入賞口スイッチ221及びゲートスイッチ225は、図示しない電気配線を通じて盤面中継基板226に接続され、更にこの盤面中継基板226が後述する主基板(主制御装置261)に接続されている。また、特定領域スイッチ222及びカウントスイッチ223は大入賞口中継基板227に接続され、更にこの大入賞口中継基板227がやはり主基板に接続されている。これに対し、作動口スイッチ224は中継基板を介さずに直接主制御装置261に接続されている。
【0080】
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口を開放するための大入賞口ソレノイドと、入賞球を特定領域に導くための入賞球振分板ソレノイドが設けられ、大物口33には、電動役物を開放するための作動口ソレノイドが設けられている。なお、図9において、パチンコ機10の裏面左下方部には打球槌等を備えるセットハンドル228が配設され、その左横には発射モータ229が配設されている。
【0081】
上記入賞感知機構にて各々検出された検出結果は、後述する主基板に取り込まれ、該主基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(即ち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。
【0082】
裏枠セット215には、第1制御基板ユニット201を取り付けるための取付機構が設けられている。具体的には、この取付機構として、図11に示すように遊技盤30の裏面から見て左下隅部には上下方向に延びる支持金具231が設けられ、この支持金具231には同一軸線上に上下一対の支持孔231aが形成されている。その他、遊技盤30の背面右下部には上下一対の被締結孔(ナイラッチ孔)232が設けられ(図9参照)、同左上部には係止爪片233が設けられている。
【0083】
内枠12の裏面には、第2制御基板ユニット202や裏パックユニット203を取り付けるための取付機構が設けられている。具体的には、図9に示すように、内枠12の背面右端部には、図12に示す長尺状の支持金具235が取り付けられている。図12に示すように、支持金具235は長尺板状の金具本体236を有し、その金具本体236より起立させるようにして、下方2カ所に第2制御基板ユニット202用の支持孔部237が形成されると共に、上方2カ所に裏パックユニット203用の支持孔部238が形成されている。それら支持孔部237,238にはそれぞれ同軸の支持孔が形成されている。その他、第2制御基板ユニット202用の取付機構として、内枠12には、図9に示すように、遊技盤設置領域よりも下方左端部に上下一対の被締結孔(ナイラッチ孔)239が設けられている。また、裏パックユニット203用の取付機構として、内枠12には、遊技盤設置領域の左端部に上下一対の被締結孔(ナイラッチ孔)240が設けられている。但し、第2制御基板ユニット202用の支持金具と裏パックユニット203用の支持金具とを各々個別の部材で設けることも可能である。また、裏パックユニット203用の取付機構として回動式の3つの固定具241,242,243が内枠12に設けられており、それら固定具241,242,243と遊技盤30との間に裏パックユニット203は挟み込んで支持される。
【0084】
その他、内枠12の背面構成において、遊技盤30の右下部には、後述する払出機構より払い出される遊技球を上皿19、下皿15、又は排出通路218の何れかに振り分けるための遊技球分配部245が設けられている。即ち、図10に示す遊技球分配部245の開口部245aは上皿19に通じ、開口部245bは下皿15に通じ、開口部245cは排出通路218に通じる構成となっている。また、内枠12の下端部には、下皿15に穿設されたスピーカ孔24の背後を囲む樹脂製のスピーカボックス246が取り付けられ、そのスピーカボックス246内にスピーカが設置されている。このスピーカボックス246により低音域の音質改善が図られている。
【0085】
次に、図13〜図16を参照して、第1制御基板ユニット201を説明する。図13は第1制御基板ユニット201の正面図であり、図14は同ユニット201の斜視図であり、図15は同ユニット201の分解斜視図であり、図16は同ユニット201を裏面から見た分解斜視図である。
【0086】
第1制御基板ユニット201は略L字状をなす取付台251を有し、この取付台251に主制御装置261と音声ランプ制御装置262とが搭載されている。ここで、主制御装置261は、遊技の主たる制御を司る1チップマイコンとしてのMPU501(図23参照)、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板を具備しており、この主基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263(被包手段)に収容されて構成されている。なお、基板ボックス263は、略直方体形状のボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印ユニット264(封印手段)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス263が封印されている。
【0087】
封印ユニット264はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用できるが、ここでは図14等に示すように、5つの封印部材が連結された構成となっており、この封印部材の長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に連結される。封印ユニット264による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度開封・封印処理を行うこと自体は可能である。即ち、封印ユニット264を構成する5つの封印部材のうち、少なくとも一つの封印部材の長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主基板の不具合などにより基板ボックス263を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部材と他の封印部材との連結を切断する。その後、再度封印処理する場合は他の封印部材の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス263の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス263に残しておけば、基板ボックス263を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。
【0088】
また、音声ランプ制御装置262は、例えば主制御装置261又は表示制御装置45からの指示に従い音声やランプ表示の制御を司る1チップマイコンとしてのMPUや、各種ポート等を含む音声ランプ制御基板を具備しており、この音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス265に収容されて構成されている。音声ランプ制御装置262上には電源中継基板266が搭載されており、後述する電源基板より供給される電源がこの電源中継基板266を介して表示制御装置45及び音声ランプ制御装置262に出力される。
【0089】
取付台251は、有色(例えば緑、青等)の樹脂材料(例えばポリカーボネート樹脂製)にて成形され、その表面に平坦状をなす2つの基板搭載面252,253が設けられている。これら基板搭載面252,253は直交する向きに延び、前後方向に段差をもって形成されている。但し、取付台251は無色透明又は半透明の樹脂成型品であっても良い。
【0090】
一方の基板搭載面252上には、主制御装置261が横長の向きに配置されると共に、他方の基板搭載面253上には、音声ランプ制御装置262(音声ランプ制御基板)が縦長の向きに配置される。特に、主制御装置261は、パチンコ機10裏面から見て手前側に配置され、音声ランプ制御装置262はその奥側に配置される。この場合、基板搭載面252,253が前後方向に段差をもって形成されているので、これら基板搭載面252,253に主制御装置261及び音声ランプ制御装置262を搭載した状態において各制御装置261,262はその一部を前後に重ねて配置されるようになる。つまり、図14等にも見られるように、主制御装置261はその一部(本実施の形態では1/3程度)が浮いた状態で配置されるようになる。故に、主制御装置261に重なる領域まで音声ランプ制御装置262を拡張することが可能となり、当該制御基板の大型化にも良好に対処できると共に、各制御装置を効率良く設置できる。また、第1制御基板ユニット201を遊技盤30に装着した状態では、基板搭載面252の後方にスペースが確保され、可変入賞装置32やその電気配線等が無理なく設置できるようになっている。
【0091】
図15及び図16に示すように、主基板用の基板搭載面252には、左右2カ所に横長形状の貫通孔254が形成されている。これに対応して、主制御装置261の基板ボックス263には、その裏面の左右2カ所に回動式の固定具267が設けられている。主制御装置261を基板搭載面252に搭載する際には、基板搭載面252の貫通孔254に固定具267が通され、その状態で固定具267が回動されて主制御装置261がロックされる。従って、上述の通り主制御装置261はその一部が浮いた状態で配置されるとしても、当該主制御装置261の脱落等の不都合を回避できる。また、主制御装置261は第1制御基板ユニット201(基板搭載面252)の裏面側から固定具267をロック解除しなければ、取り外しできないため、基板取り外し等の不正行為に対して抑止効果が期待できる。主基板用の基板搭載面252にはその裏面に格子状のリブ255が設けられている。
【0092】
取付台251には、図14等の左端面に上下一対の支軸256が設けられており、この支軸256を図11等に示す支持金具231に取り付けることで、第1制御基板ユニット201が遊技盤30に対して開閉可能に支持される。また、取付台251には、右端部に締結具として上下一対のナイラッチ257が設けられると共に上端部に長孔258が設けられており、ナイラッチ257を図11等に示す被締結孔232にはめ込むと共に、長孔258に図11等に示す係止爪片233を係止させることで、第1制御基板ユニット201が遊技盤30に固定される。なお、支持金具231及び支軸256が前記図8の支軸部M1に、被締結孔232及びナイラッチ257が締結部M2に、係止爪片233及び長孔258が係止爪部M3に、それぞれ相当する。
【0093】
次に、図17〜図19を参照して、第2制御基板ユニット202を説明する。図17は第2制御基板ユニット202の正面図であり、図18は同ユニット202の斜視図であり、図19は同ユニット202の分解斜視図である。
【0094】
第2制御基板ユニット202は横長形状をなす取付台301を有し、この取付台301に払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314が搭載されている。払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313は周知の通り制御の中枢をなす1チップマイコンとしてのMPU、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311の払出制御基板により、賞品球や貸出球の払出が制御される。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射モータ229の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機10の前面の貸球操作部120及びカードユニット400に電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニット400を介さず、球貸し装置等の現金ユニットから上皿に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
【0095】
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックス315,316,317,318にそれぞれ収容されて構成されている。特に、払出制御装置311では、前述した主制御装置261と同様、基板ボックス315(被包手段)を構成するボックスベースとボックスカバーとが封印ユニット319(封印手段)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス315が封印されている。
【0096】
払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モータ358a部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モータ358aが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。
【0097】
また、電源装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。従って、通常手順で(例えばホールの営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されるので、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入することとしている。
【0098】
取付台301は例えば無色透明な樹脂成型品よりなり、その表面に平坦状をなす基板搭載面302が設けられている。この場合、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は取付台301の基板搭載面302に横並びの状態で直接搭載され、電源装置313の基板ボックス317上に払出制御装置311が搭載されている。
【0099】
また、取付台301には、図17等の右端部に上下一対の支軸305が設けられており、この支軸305を図9等に示す支持孔部237に上方から挿通させることで、第2制御基板ユニット202が内枠12に対して開閉可能に支持される。また、取付台301には、左端部に締結具として上下一対のナイラッチ306が設けられており、ナイラッチ306を図9等に示す被締結孔239にはめ込むことで、第2制御基板ユニット202が内枠12に開閉不能に固定されるようになる。なお、支持孔部237及び支軸305が前記図8の支軸部M4に、被締結孔239及びナイラッチ306が締結部M5に、それぞれ相当する。
【0100】
次に、図20及び図21を参照して、裏パックユニット203の構成を説明する。裏パックユニット203は、樹脂成形された裏パック351と遊技球の払出機構部352とを一体化したものであり、図20はパチンコ機10の背面から見た裏パックユニット203の背面図を示しており、図21はその分解斜視図を示している。
【0101】
裏パック351は例えばABS樹脂により一体成型されており、略平坦状のベース部353と、パチンコ機10後方に突出し横長の略直方体形状をなす保護カバー部354とを有する。保護カバー部354は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示装置ユニット35を囲むのに十分な大きさを有する(但し本実施の形態では、前述の音声ランプ制御装置262も合わせて囲む構成となっている)。保護カバー部354の背面には多数の通気孔354aが設けられている。この通気孔354aは各々が長孔状をなし、それぞれの通気孔354aが比較的近い位置で隣り合うよう設けられている。従って、隣り合う通気孔354a間にある樹脂部分を切断することにより、裏パック351の背面を容易に開口させることができる。つまり、通気孔354a間の樹脂部分を切断してその内部の表示制御装置45等を露出させることで、所定の検定等を容易に実施することができる。
【0102】
また、ベース部353には、保護カバー部354を迂回するようにして払出機構部352が配設されている。即ち、裏パック351の最上部には上方に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列(2条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、更にタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。払出装置358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出モータ358a等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は図21に示す払出通路359等を通じて前記上皿19に供給される。
【0103】
タンクレール356には、当該タンクレール356に振動を付加するためのバイブレータ360が取り付けられている。従って、仮にタンクレール356付近で球詰まりが生じた際には、バイブレータ360を駆動することによって球詰まりを解消できるようになっている。このバイブレータ360は、ユニット化されているので、タンクレール356へ容易に取り付けることができる。
【0104】
ここで、図22を参照してタンクレール356の構成について詳述する。図22は、タンクレール356の分解斜視図である。タンクレール356は上方に開口した長尺樋状をなすレール本体361を有し、レール本体361の始端部には球面状の球受部362が設けられている。この球受部362により、タンク355から落下してきた遊技球が円滑にレール本体361内に取り込まれる。また、レール本体361には長手方向に延びる仕切壁363が設けられており、この仕切壁363により遊技球が二手に分流されるようになっている。仕切壁363により仕切られた2条の球通路は遊技球の直径よりも僅かに幅広となっている。仕切壁363により仕切られた各球通路の底面には、1筋又は2筋の突条364が設けられると共に、その突条364の側方に開口部365が設けられている。
【0105】
また、レール本体361には、その下流側半分程度の天井部分を覆うようにして整流板367が配設されている。この整流板367は、下流側になるほどタンクレール356内の球通路高さを制限するよう弓なりに反った形状をしており、更にその下面には長手方向に延びる凸部368が形成されている。これにより、タンクレール356内を流れる各遊技球は最終的には上下に積み重なることなく下流側に流出する。従って、タンクレール356に多量の遊技球群が流れ込んできても、遊技球の噛み込みが防止され、タンクレール356内における球詰まりが解消される。なお、レール本体361は、黒色の導電性ポリカーボネート樹脂により成形されるのに対し、整流板367は透明のポリカーボネート樹脂により成形されている。整流板367は着脱可能に設けられており、当該整流板367を取り外すことによりタンクレール356内のメンテナンスが容易に実施できるようになっている。
【0106】
図20及び図21に戻って説明する。払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より主電源を取り込むための電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
【0107】
タンク355から払出通路359に至るまでの払出機構部352は何れも導電性を有する樹脂材料(例えば導電性ポリカーボネート樹脂)にて成形され、その一部にてアースされている。これにより、遊技球の帯電によるノイズの発生が抑制されるようになっている。
【0108】
また、裏パック351には、図20等の右端部に上下一対の支軸385が設けられており、この支軸385を図9等に示す支持孔部238に上方から挿通させることで、裏パックユニット203が内枠12に対して開閉可能に支持される。また、裏パック351には、左端部に締結具として上下一対のナイラッチ386が設けられると共に、上端部に係止孔387が設けられており、ナイラッチ386を図9等に示す被締結孔240にはめ込むと共に、係止孔387に図9等に示す固定具242を係止させることで、裏パックユニット203が内枠12に開閉不能に固定されるようになる。固定具242及び係止孔387の部分にナイラッチを使用しないのは、図20における係止孔387の左隣に遊技球を貯留するタンク355が設けられるので、この部分を強固に固定するためである。固定具242の固定時には、図9等に示す固定具241,243によっても裏パックユニット203が内枠12に固定される。なお、支持孔部238及び支軸385が前記図8の支軸部M6に、被締結孔240及びナイラッチ386が締結部M7に、固定具242及び係止孔387が係止部M8に、それぞれ相当する。また、固定具243が係止部M9に相当する。
【0109】
次に、図23を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。主制御装置261には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU501が搭載されている。MPU501には、該MPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。
【0110】
RAM503は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
【0111】
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアであり、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、バックアップエリア503aの情報に基づいてパチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。バックアップエリア503aへの書き込みはNMI割込処理(図33参照)によって電源遮断時に実行され、バックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理(図26参照)において実行される。なお、MPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路542からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU501へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理が即座に実行される。
【0112】
主制御装置261のMPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、表示制御装置45や、その他図示しないスイッチ群などが接続されている。
【0113】
払出制御装置311は、払出モータ358aにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU511は、そのMPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
【0114】
払出制御装置311のRAM513は、主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
【0115】
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアであり、電源投入時には、このバックアップエリア513aの情報に基づいてパチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。バックアップエリア513aへの書き込みはNMI割込処理によって電源遮断時に実行され、バックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。なお、主制御装置261のMPU501と同様、MPU511のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路542から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU511へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理が即座に実行される。
【0116】
払出制御装置311のMPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
【0117】
発射制御装置312は、発射モータ229による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射モータ229は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者が遊技球発射ハンドル18に触れていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射モータ229が駆動され、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じた強さで遊技球が発射される。
【0118】
表示制御装置45は、小物図柄表示装置41における小物図柄(普通図柄)の変動表示と、大物図柄表示装置42における大物図柄(特別図柄)の変動表示とを制御するものである。表示制御装置45は、MPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、2つの出力ポート528,529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527の入力側には主制御装置261の出力側が接続され、入力ポート527の出力側には、MPU521、ROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されると共にバスライン530を介して出力ポート528が接続されている。出力ポート528の出力側には小物図柄表示装置41や、音声ランプ制御装置262が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529の出力側には大物図柄表示装置42が接続されている。
【0119】
表示制御装置45のMPU521は、主制御装置261から送信される図柄表示用のコマンドに基づいて小物図柄表示装置41及び大物図柄表示装置42の表示を制御する。ROM522は、MPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM523は、MPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
【0120】
ビデオRAM524は、大物図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM524の内容を書き替えることにより、大物図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、大物図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ526は、MPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出して大物図柄表示装置42に表示させるものである。
【0121】
電源装置313は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323を有するRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電圧を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧及びバックアップ電圧を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては、払出制御装置311を介して動作電圧(12ボルト及び5ボルトの電圧)が供給される。
【0122】
停電監視回路542は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置261のMPU501及び払出制御装置311のMPU511の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、NMI割込処理を正常に実行し完了することができる。
【0123】
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323が押下された場合に、主制御装置261及び払出制御装置311へ、バックアップデータをクリアするためのRAM消去信号SG2を出力する回路である。主制御装置261及び払出制御装置311は、パチンコ機10の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、それぞれのバックアップエリア503a,513aのデータをクリアする。
【0124】
ここで、図24を参照して、大物図柄表示装置42の表示内容について説明する。大物図柄表示装置42には、左・中・右の3つの図柄列が表示される。各図柄列は、例えば「0」〜「9」の数字を各々付した主図柄と、例えば菱形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成され、これら各主図柄及び副図柄がそれぞれ大物図柄を構成している。各図柄列では、数字の昇順又は降順に主図柄が配列されると共に各主図柄の間にそれぞれ副図柄が配列されている。即ち、各図柄列には、10個の主図柄及び10個の副図柄の計20個の大物図柄が設けられ、各図柄列毎に20個の大物図柄が周期性をもって上から下へとスクロールするように変動表示される。特に、左図柄列においては主図柄の数字が降順に現れるように配列され、中図柄列及び右図柄列においては主図柄の数字が昇順に現れるように配列されている。大物図柄表示装置42には、各図柄列毎に上・中・下の3段に大物図柄が表示される。従って、大物図柄表示装置42には、3段×3列の計9個の大物図柄が表示される。また、大物図柄表示装置42には、5つの有効ライン、即ち上ラインL1、中ラインL2、下ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5が設定されている。そして、左図柄列→右図柄列→中図柄列の順に変動表示が停止し、その停止時にいずれかの有効ライン上に大当たり図柄の組合せ(本実施の形態では、同一の主図柄の組合せ)で揃えば大当たりとして、大当たり動画が表示される。
【0125】
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。本実施の形態では、主制御装置261内のMPU501は、遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり抽選や大物図柄表示装置42の図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図25に示すように、大当たりの抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大物図柄表示装置42の大当たり図柄の選択に使用する大当たり図柄カウンタC2と、大物図柄表示装置42が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、大物図柄表示装置42の変動パターン選択に使用する変動種別カウンタCS1,CS2と、左列、中列及び右列の各外れ図柄の設定に使用する左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRとを用いることとしている。また、小物図柄表示装置41の抽選には小物図柄乱数カウンタC4が用いられる。
【0126】
このうち、カウンタC1〜C3,CINI,CS1,CS2は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。また、外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、MPU501内のRレジスタ(リフレッシュレジスタ)を用いてレジスタ値が加算され、結果的に数値がランダムに変化する構成となっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM503の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。RAM503には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリアが設けられており、これらの各エリアには、大物口33への遊技球の入賞タイミングに合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値がそれぞれ格納される。
【0127】
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜676の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり676)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜676)、タイマ割込毎に1回更新されると共に通常処理の残余時間内で繰り返し更新される。大当たり乱数カウンタC1は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が大物口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時と高確率時とで2種類設定されており、低確率時に大当たりとなる乱数の値の数は2で、その値は「337,673」であり、高確率時に大当たりとなる乱数の値の数は10で、その値は「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661」である。なお、高確率時とは、大物図柄の組合せが予め定められた確率変動図柄の組合せによって大当たりになり付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確変の時をいい、通常時(低確率時)とはそのような確変状態でない時をいう。
【0128】
大当たり図柄カウンタC2は、大当たりの際、大物図柄表示装置42の変動停止時の図柄を決定するものであり、本実施の形態では、大物図柄表示装置42において有効ラインが5ラインであり、特定図柄(主図柄)が10通り設定されているので、50個(0〜49)のカウンタ値が用意されている。即ち、大当たり図柄カウンタC2は、0〜49の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり49)に達した後0に戻る構成となっている。大当たり図柄カウンタC2は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が大物口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
【0129】
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3によって、リーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」と、同じくリーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」と、リーチ発生しない「完全外れ」とを抽選することとしている。例えば、リーチ乱数カウンタC3=0,1は前後外れリーチに該当し、リーチ乱数カウンタC3=2〜21は前後外れ以外リーチに該当し、リーチ乱数カウンタC3=22〜238は完全外れに該当する。なお、リーチの抽選は、大物図柄表示装置42の抽選確率の状態や変動開始時の作動保留球数等に応じて各々個別に設定されるものであっても良い。リーチ乱数カウンタC3は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が大物口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
【0130】
2つの変動種別カウンタCS1,CS2のうち、一方の変動種別カウンタCS1は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっており、他方の変動種別カウンタCS2は、例えば0〜240の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり240)に達した後0に戻る構成となっている。以下の説明では、CS1を「第1変動種別カウンタ」、CS2を「第2変動種別カウンタ」ともいう。
【0131】
第1変動種別カウンタCS1によって、いわゆるノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等、大物図柄のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様が決定され、第2変動種別カウンタCS2によって、リーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様が決定される。従って、これらの変動種別カウンタCS1,CS2を組み合わせることで、変動パターンの多種多様化を容易に実現できる。また、第1変動種別カウンタCS1だけで図柄変動態様を決定したり、第1変動種別カウンタCS1と停止図柄との組み合わせで同じく図柄変動態様を決定したりすることも可能である。変動種別カウンタCS1,CS2は、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、大物図柄表示装置42による大物図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCS1,CS2のバッファ値が取得される。
【0132】
左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、大当たり抽選が外れとなった時に左列大物図柄、中列大物図柄、右列大物図柄の外れ停止図柄を決定するためのものであり、各列では主図柄及び副図柄の合わせて20の大物図柄の何れかが表示されることから、各々に20個(0〜19)のカウンタ値が用意されている。外れ図柄カウンタCLにより左図柄列の上・中・下段の各図柄が決定され、外れ図柄カウンタCMにより中図柄列の上・中・下段の各図柄が決定され、外れ図柄カウンタCRにより右図柄列の上・中・下段の各図柄が決定される。
【0133】
本実施の形態では、MPU501に内蔵のRレジスタの数値を用いることにより各カウンタCL,CM,CRの値をランダムに更新する。即ち、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新時には、前回値にRレジスタの下位3ビットの値が加算され、その加算結果が最大値を超えた場合に20減算されて今回値が決定される。各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは更新時期が重ならないようにして通常処理内で更新され、それら外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが、RAM503の前後外れリーチ図柄バッファ、前後外れ以外リーチ図柄バッファ及び完全外れ図柄バッファの何れかに格納される。そして、大物図柄の変動開始時における変動パターン決定に際し、リーチ乱数カウンタC3の値に応じて前後外れリーチ図柄バッファ、前後外れ以外リーチ図柄バッファ及び完全外れ図柄バッファの何れかのバッファ値が取得される。
【0134】
なお、各カウンタの大きさや範囲は一例にすぎず任意に変更できる。但し、不規則性を重視すれば、大当たり乱数カウンタC1、リーチ乱数カウンタC3、変動種別カウンタCS1,CS2の大きさは何れも異なる素数とし、いかなる場合にも同期しない数値としておくのが望ましい。
【0135】
小物図柄乱数カウンタC4は、例えば0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻るループカウンタとして構成されている。小物図柄乱数カウンタC4は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が左右何れかの小物門(スルーゲート)34を通過したことが検知された時に取得される。当選することとなる乱数の値の数は149あり、その範囲は「5〜153」である。
【0136】
次に、図26から図33のフローチャートを参照して、主制御装置261内のMPU501により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU501の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では2ミリ秒(以下「ms」で表す)周期で)起動されるタイマ割込処理と、NMI端子への停電信号SG1の入力により起動されるNMI割込処理とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込処理とNMI割込処理とを説明し、その後メイン処理を説明する。
【0137】
図31は、タイマ割込処理を示したフローチャートである。タイマ割込処理は、主制御装置261のMPU501により例えば2ms毎に実行される。タイマ割込処理では、まず各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する(S601)。即ち、主制御装置261に接続されている各種スイッチ(但し、RAM消去スイッチ323を除く)の状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。次に、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する(S602)。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
【0138】
更に、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の更新を実行する(S603)。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態ではそれぞれ、676,49,238)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C3の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。その後は、大物口33への入賞に伴う始動入賞処理を実行する(S604)。
【0139】
図32のフローチャートを参照して、この始動入賞処理を説明する。まず、遊技球が大物口33に入賞(始動入賞)したか否かを作動口スイッチ224の検出情報により判別する(S701) 。遊技球が大物口33に入賞したと判別されると(S701:Yes)、大物図柄表示装置42の作動保留球数Nが上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判別する(S702)。大物口33への入賞があり、且つ作動保留球数N<4であれば(S702:Yes)、作動保留球数Nを1加算し(S703)、更に、前記ステップS603で更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、RAM503の保留球格納エリアの空き保留エリアのうち最初のエリアに格納する(S704)。一方、大物口33への入賞がないか(S701:No)、或いは、大物口33への入賞があっても作動保留球数N<4でなければ(S702:No)、S703及びS704の各処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。始動入賞処理の終了後は、MPU501は本タイマ割込処理を一旦終了する。
【0140】
なお、遊技球が大物口33に入賞(始動入賞)した場合、それに伴い大物図柄表示装置42による大物図柄の変動表示が開始されることとなるが、始動入賞後、大物図柄が変動し図柄停止に至るまでには所定時間(例えば5秒)が経過していなければならないという制約がある。そこで、上記始動入賞処理では、始動入賞が確認された場合、各カウンタ値の格納処理(S704)の後に、始動入賞後の経過時間を計るためのタイマをセットする。具体的には、上記始動入賞処理は2ms周期で実行されるため、例えば5秒の経過時間を計測するにはタイマに数値「2500」をセットし、始動入賞処理の都度、タイマ値を1ずつ減算する。このタイマ値は、その時々の各カウンタC1〜C3の値と共に、RAM503の保留球格納エリアに格納され管理される。そして、後述する大物図柄の変動パターン設定に際しては、上記タイマ値が参照され、残り時間に応じて(所定時間経過後に図柄変動が停止されるよう)変動パターンが設定される。
【0141】
図33は、NMI割込処理を示したフローチャートである。NMI割込処理は、停電の発生等によるパチンコ機10の電源遮断時に、主制御装置261のMPU501により実行される。このNMI割込処理により、電源遮断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路542から主制御装置261内のMPU501のNMI端子に出力され、MPU501は実行中の制御を中断してNMI割込処理を開始する。図33のNMI割込処理のプログラムは、主制御装置261のROM502に記憶されている。停電信号SG1が出力された後所定時間は、主制御装置261の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされており、この所定時間内にNMI割込処理が実行される。
【0142】
NMI割込処理では、まず、使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aに退避し(S801)、スタックポインタの値を同バックアップエリア503aに記憶する(S802)。更に、電源遮断の発生情報をバックアップエリア503aに設定し(S803)、電源が遮断されたことを示す電源遮断通知コマンドを他の制御装置に対して送信する(S804)。RAM判定値を算出し、バックアップエリア503aに保存する(S805)。RAM判定値は、例えば、RAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。その後は、RAM503のアクセスを禁止して(S806)、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
【0143】
なお、上記のNMI割込処理は、払出制御装置311でも同様に実行され、かかるNMI割込処理により、停電の発生等による電源遮断時の払出制御装置311の状態がRAM513のバックアップエリア513aに記憶される。停電信号SG1が出力された後所定時間は、払出制御装置311の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされるのも同様である。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路542から払出制御装置311内のMPU511のNMI端子に出力され、MPU511は実行中の制御を中断して図33のNMI割込処理を開始する。その内容はステップS804の電源遮断通知コマンドの送信を行なわない点を除き上記説明と同様である。
【0144】
図26は、主制御装置261内のMPU501により実行されるメイン処理を示したフローチャートである。このメイン処理は電源投入時のリセットにより起動される。メイン処理では、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S101)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、サブ側の制御装置(音声ランプ制御装置262、払出制御装置311等)が動作可能な状態になるのを待つために、ウェイト処理(例えば1秒程度)を実行する。払出制御装置311に対して払出許可コマンドを送信した後(S102)、RAM503のアクセスを許可する(S103)。
【0145】
その後は、電源装置313に設けたRAM消去スイッチ323がオンされているか否かを判別し(S104)、オンされていれば(S104:Yes)、バックアップデータをクリア(消去)するべく、処理をS114へ移行する。一方、RAM消去スイッチ323がオンされていなければ(S104:No)、更にRAM503のバックアップエリア503aに電源遮断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S105)、記憶されていなければ(S105:No)、バックアップデータは記憶されていないので、この場合にも、処理をS114へ移行する。バックアップエリア503aに電源遮断の発生情報が記憶されていれば(S105:Yes)、RAM判定値を算出し(S106)、算出したRAM判定値が正常でなければ(S107:No)、即ち算出したRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致しなければ、バックアップされたデータは破壊されているので、かかる場合にも処理をS114へ移行する。なお、前述した通り、RAM判定値は、例えばRAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。このRAM判定値に代えて、RAM503の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断するようにしても良い。
【0146】
上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチ323を押しながら電源が投入される。従って、RAM消去スイッチ323が押されていれば、RAMの初期化処理(S114〜S116)に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様にRAM503の初期化処理(S114〜S116)に移行する。即ち、S114からのRAMの初期化処理では、RAM503の使用領域を0にクリアし(S114)、RAM503の初期値を設定する(S115)。その後、割込みを許可して(S116)、後述する通常処理に移行する。
【0147】
一方、RAM消去スイッチ323がオンされておらず(S104:No)、電源遮断の発生情報が記憶されており(S105:Yes)、更にRAM判定値(チェックサム値等)が正常であれば(S107:Yes)、処理をS108へ移行して復電時の処理(電源遮断復旧時の処理)を実行する。即ち、復電時の処理では、電源遮断時のスタックポインタを復帰させ(S108)、電源遮断の発生情報をクリアする(S109)。次に、サブ側の制御装置を電源遮断時の遊技状態に復帰させるための復電時のコマンドを送信し(S110)、使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aから復帰させる(S111)。更に、電源断前に割込みが許可状態にあったか否かを確認し(S112)、割込みが許可状態であれば(S112:Yes)、割込みを許可し(S113)、一方、電源断時に割込みが禁止状態にあれば(S112:No)、割込みを禁止したまま、処理を電源遮断前の番地へ戻す。
【0148】
次に、図27のフローチャートを参照して通常処理を説明する。この通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、4ms周期の定期処理としてS201〜S207の各処理が実行され、その残余時間でS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
【0149】
通常処理においては、まず、前回の処理で更新されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する(S201)。具体的には、入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置311に対して獲得遊技球数に対応する賞球払出コマンドを送信する。また、大物図柄表示装置42による大物図柄の変動表示に際して停止図柄コマンド、変動パターンコマンド、確定コマンド等を表示制御装置45に送信する。なお、大物図柄の変動開始後において、変動パターンコマンド→左図柄列の停止図柄コマンド→中図柄列の停止図柄コマンド→右図柄列の停止図柄コマンドの順で通常処理の都度1つずつ(即ち、4ms毎に1つずつ)コマンドが送信され、変動時間終了のタイミングで確定コマンドが送信されるようになっている。
【0150】
次に、変動種別カウンタCS1,CS2の各値を更新する(S202)。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2を1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。更に、外れ図柄カウンタ更新処理により、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新を実行する(S203)。
【0151】
ここで、図28を参照して、外れ図柄カウンタ更新処理を説明する。まず、左図柄列の外れ図柄カウンタCLの更新時期か否かを判別し(S301)、更新時期であれば(S301:Yes)、左図柄列の外れ図柄カウンタCLを更新する(S303)。次に、左図柄列の更新時期でなければ(S301:No)、中図柄列の外れ図柄カウンタCMの更新時期か否かを判別し(S302)、更新時期であれば(S302:Yes)、中図柄列の外れ図柄カウンタCMを更新する(S304)。更に中図柄列の更新時期でなければ(S302:No)、右図柄列の更新時期なので、右図柄列の外れ図柄カウンタCRを更新する(S305)。
【0152】
上記S303〜S305の各処理における外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新では、前回のカウンタ値にRレジスタの下位3ビットの値を加算すると共にその加算結果が最大値を超えた場合に20を減算し、その演算結果を外れ図柄カウンタCL,CM,CRの今回値とする。上記CL,CM,CRの更新処理によれば、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRが1回の通常処理で1つずつ順に更新されるので、各カウンタ値の更新時期が重なることはない。これにより、通常処理を3回実行する毎に外れ図柄カウンタCL,CM,CRの1セット分が更新される。
【0153】
その後、上記更新した外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが大当たり図柄の組み合わせになっているか否かを判別し(S306)、大当たり図柄の組み合わせであれば(S306:Yes)、そのまま本処理を終了する。大当たり図柄の組み合わせでなければ(S306:No)、リーチ図柄の組み合わせになっているか否かを判別し(S307)、リーチ図柄の組み合わせであれば(S307:Yes)、更にそれが前後外れリーチであるか否かを判別する(S308)。前後外れリーチの組み合わせであれば(S308:Yes)、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の前後外れリーチ図柄バッファに格納する(S309)。外れ図柄カウンタCL,CM,CRが前後外れ以外リーチの組み合わせであれば(S308:No)、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の前後外れ以外リーチ図柄バッファに格納する(S310)。外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが大当たり図柄の組み合わせでなく(S306:No)、且つリーチ図柄の組み合わせでもなければ(S307:No)、外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせは外れ図柄の組み合わせになっているので、かかる場合には、その外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の完全外れ図柄バッファに格納する(S311)。
【0154】
外れ図柄カウンタCL,CM,CR更新処理(S203)の終了後は、図27の通常処理へ戻って、払出制御装置311より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込み(S204)、大物図柄表示装置42による大物図柄の変動表示を行うための大物図柄変動処理を実行する(S205)。この大物図柄変動処理により、大当たり判定や大物図柄の変動パターンの設定などが行われる。なお、大物図柄変動処理の詳細は図29を参照して後述する。
【0155】
大物図柄変動処理の終了後は、大当たり状態である場合において可変入賞装置32の大入賞口を開放又は閉鎖するための大入賞口開閉処理を実行する(S206) 。即ち、大当たり状態のラウンド毎に大入賞口を開放し、大入賞口の最大開放時間が経過したか、又は大入賞口に遊技球が規定数入賞したかを判定する。そして、これら何れかの条件が成立すると大入賞口を閉鎖する。このとき、遊技球が特定領域を通過したことを条件に大入賞口の連続開放を許容し、これを所定ラウンド数繰り返し実行する。
【0156】
次に、小物図柄表示装置41による小物図柄(例えば「○」又は「×」の小物図柄)の表示制御を実行する(S207)。簡単に説明すると、遊技球が小物門(スルーゲート)34を通過したことを条件に、その都度の小物図柄乱数カウンタC4の値が取得されると共に小物図柄表示装置41の表示部43にて小物図柄の変動表示が実施される。そして、小物図柄乱数カウンタC4の値により小物図柄の抽選が実施され、小物図柄の当たり状態になると、大物口33に付随する電動役物が所定時間開放される。なお図示は省略したが、小物図柄乱数カウンタC4も、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3と同様に、図31に示すタイマ割込処理により更新される。
【0157】
その後は、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、即ち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4ms)が経過したか否かを判別し(S208)、既に所定時間が経過していれば(S208:Yes)、処理をS201へ移行し、前述したS201以降の各処理を繰り返し実行する。
【0158】
一方、前回の通常処理の開始から未だ所定時間が経過していなければ(S208:No)、所定時間に至るまでの、即ち次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCS1,CS2の更新を繰り返し実行する(S209,S210)。まず、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する(S209)。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。次に、変動種別カウンタCS1,CS2の更新を実行する(S210)。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2を1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
【0159】
ここで、S201〜S207の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(即ち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCS1,CS2についてもランダムに更新することができる。
【0160】
次に、図29及び図30のフローチャートを参照して、大物図柄変動処理(S205)を説明する。大物図柄変動処理では、まず、今現在大当たり中であるか否かを判別する(S401)。大当たり中としては、大当たりの際に大物図柄表示装置42で表示される大当たり遊技の最中と大当たり遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。判別の結果、大当たり中であれば(S401:Yes)、そのまま本処理を終了する。
【0161】
大当たり中でなければ(S401:No)、大物図柄表示装置42による大物図柄の変動表示中であるか否かを判別し(S402)、大物図柄の変動表示中でなければ(S402:No)、大物図柄表示装置42の作動保留球数Nが0よりも大きいか否かを判別する(S403)。作動保留球数Nが0であれば(S403:No)、そのまま本処理を終了する。作動保留球数N>0であれば(S403:Yes)、作動保留球数Nを1減算し(S404)、保留球格納エリアに格納されたデータをシフト処理する(S405)。このデータシフト処理は、保留球格納エリアの保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側に順にシフトさせる処理であって、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2エリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。データシフト処理の後は、大物図柄の変動開始処理を実行する(S406)。なお、変動開始処理については図30を参照して後述する。
【0162】
S402の処理において、大物図柄の変動表示中である場合には(S402:Yes)、変動時間が経過したか否かを判別する(S407)。大物図柄の変動時間はその大物図柄の変動パターンに応じて決められており、この変動時間が経過するまで、S408の処理の実行をスキップする(S407:No)。一方、大物図柄の変動時間が経過すれば(S407:Yes)、停止図柄の確定のために設定されている確定コマンドを設定して(S408)、本処理を終了する。
【0163】
次に、図30のフローチャートを参照して、変動開始処理を説明する。変動開始処理(S406)では、まず、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりか否かを判別する(S501)。大当たりか否かは大当たり乱数カウンタ値とその時々のモードとの関係に基づいて判別される。前述した通り通常の低確率時には大当たり乱数カウンタC1の数値0〜676のうち「337,673」が当たり値であり、高確率時には「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661」が当たり値である。
【0164】
大当たりであると判別された場合(S501:Yes)、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり図柄カウンタC2の値に対応する図柄、即ち大当たり図柄を大当たり図柄カウンタC2の値と図柄との対応関係を表す図示しないテーブルに基づいて求め、その図柄を停止図柄コマンドに設定する(S502)。このとき、大当たり図柄カウンタC2の数値0〜49は、全5つの有効ライン上における50通りの大当たり図柄の何れかに対応しており、停止図柄コマンドには50通りの大当たり図柄の何れかが設定される。これらの大当たり図柄のうち、予め定められた特定図柄(確変図柄)で揃った場合には以後確変状態に移行するが、予め定められていない特定図柄(非確変図柄)で揃った場合には確変状態に移行しない。
【0165】
次に、大当たり図柄で停止するまでの大物図柄の変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する(S503)。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値を確認し、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)等、より細かな図柄変動態様を決定する。なお、第1変動種別カウンタCS1の数値とリーチパターンとの関係、第2変動種別カウンタCS2の数値と停止図柄時間との関係は、それぞれにテーブル等により予め規定されている。但し、上記変動パターンは、第2変動種別カウンタCS2の値を使わずに第1変動種別カウンタCS1の値だけを用いて設定することも可能であり、第1変動種別カウンタCS1の値だけでパターン設定するか又は両変動種別カウンタCS1,CS2の両値でパターン設定するかは、その都度の第1変動種別カウンタCS1の値や遊技条件などに応じて適宜決められる。これは、後述する前後外れリーチ表示、前後外れ以外リーチ表示、完全外れ表示を行なう場合における変動パターンの設定でも同様である。
【0166】
S501の処理で大当たりではないと判別された場合には(S501:No)、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値に基づいてリーチ発生か否かを判別し(S504)、リーチ発生の場合には(S504:Yes)、同じくリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて前後外れリーチであるか否かを判別する(S505)。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3の値は0〜238の何れかであり、そのうち「0,1」が前後外れリーチに該当し、「2〜21」が前後外れ以外リーチに該当し、「22〜238」がリーチなし(完全外れ)に該当する。
【0167】
前後外れリーチ発生の場合(S505:Yes)、RAM503の前後外れリーチ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する(S506)。また、前後外れリーチ表示のための変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する(S507)。このとき、S503の処理と同様に、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値を確認し、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様を決定する。
【0168】
前後外れ以外リーチ発生の場合(S505:No)、RAM503の前後外れ以外リーチ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する(S508)。また、前後外れ以外リーチ表示のための変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する(S509)。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値に基づいて変動パターンが決定されるのはS503の処理と同様である。
【0169】
大当たりでなくリーチでもない場合には(S501:No,S504:No)、RAM503の完全外れ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する(S510)。また、完全外れ表示のための変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する(S511)。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値に基づいて変動パターンが決定されるのはS503の処理と同様である。上記の通り大当たり時、リーチ発生時、リーチ非発生時のいずれかで図柄停止コマンド及び変動パターンコマンドの設定が完了すると、本処理を終了する。
【0170】
次に、図34を参照して、払出制御装置311内のMPU511により実行される払出制御について説明する。図34は、払出制御装置311のメイン処理を示したフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットにより起動される。
【0171】
まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S901)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、割込みモードを設定する。次に、主制御装置261から送信される払出許可コマンドの受信を待機する(S902:No)。そして、払出許可コマンドを受信すると(S902:Yes)、RAMアクセスを許可すると共に(S903)、外部割込ベクタの設定を行う(S904)。
【0172】
その後は、MPU511内のRAM513に関してデータバックアップの処理を実行する。具体的には、電源装置313に設けたRAM消去スイッチ323が押されているか否かを判別し(S905)、オンされていれば(S905:Yes)、バックアップデータをクリア(消去)するべく、処理をS915へ移行する。一方、RAM消去スイッチ323がオンされていなければ(S905:No)、更にRAM513のバックアップエリア513aに電源遮断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S906)、記憶されていなければ(S906:No)、バックアップデータは記憶されていないので、この場合にも、処理をS915へ移行する。バックアップエリア513aに電源遮断の発生情報が記憶されていれば(S906:Yes)、RAM判定値を算出し(S907)、算出したRAM判定値が正常でなければ(S908:No)、即ち算出したRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致しなければ、バックアップされたデータは破壊されているので、かかる場合にも処理をS915へ移行する。なお、前述した通り、RAM判定値は、例えばRAM513の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。このRAM判定値に代えて、RAM513の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断するようにしても良い。
【0173】
S915からのRAMの初期化処理では、RAM513の使用領域を0にクリアし(S915)、RAM513の初期値を設定する(S916)。その後、MPU511周辺デバイスの初期設定を行うと共に(S917)、割込みを許可して(S918)、後述する払出制御処理に移行する。
【0174】
一方、RAM消去スイッチ323が押されておらず(S905:No)、電源遮断の発生情報が設定されており(S906:Yes)、且つRAM判定値(チェックサム値等)が正常であれば(S908:Yes)、復電時の処理(電源遮断復旧時の処理)を実行する。即ち、電源遮断時のスタックポインタを復帰させ(S909)、電源遮断の発生情報をクリアする(S910)。また、MPU511周辺デバイスの初期設定を行い(S911)、使用レジスタをRAM513のバックアップエリア513aから復帰させる(S912)。更に、電源断前に割込みが許可状態にあったか否かを確認し(S913)、割込みが許可状態であれば(S913:Yes)、割込みを許可し(S914)、一方、電源断時に割込みが禁止状態にあれば(S913:No)、割込みを禁止したまま、処理を電源遮断前の番地へ戻す。
【0175】
次に、図35のフローチャートを参照して、払出制御処理を説明する。この払出制御処理は、払出制御装置311のメイン処理に続いて実行される。払出制御処理では、まず、主制御装置261からのコマンドを取得し、賞球の総賞球個数を記憶する(S1001)。発射制御装置312に対して発射許可の設定を行い(S1002)、状態復帰スイッチ321をチェックした結果、状態復帰動作開始と判定した場合に状態復帰動作を実行する(S1003)。
【0176】
その後、下皿15の状態の変化に応じて下皿満タン状態又は下皿満タン解除状態の設定を実行する(S1004)。即ち、下皿満タンスイッチの検出信号により下皿15の満タン状態を判別し、下皿満タンになった時に、下皿満タン状態の設定を実行し、下皿満タンでなくなった時に、下皿満タン解除状態の設定を実行する。また、タンク球の状態の変化に応じてタンク球無し状態又はタンク球無し解除状態の設定を実行する(S1005)。即ち、タンク球無しスイッチの検出信号によりタンク球無し状態を判別し、タンク球無しになった時に、タンク球無し状態の設定を実行し、タンク球無しでなくなった時に、タンク球無し解除状態の設定を実行する。その後、報知する状態の有無を判別し、報知する状態が有る場合には払出制御装置311に設けた7セグメントLEDにより報知する(S1006)。
【0177】
次に、S1007〜S1009の各処理により、賞球払出の処理を実行する。即ち、賞球の払出不可状態でなく且つS1001の処理で記憶した総賞球個数が0でなければ(S1007:No,S1008:No)、図36に示す賞球制御処理を開始する(S1009)。一方、賞球の払出不可状態(S1007:Yes)または総賞球個数が0であれば(S1008:Yes)、貸球払出の処理に移行する。なお、賞球制御処理は後述する。
【0178】
S1010〜S1012の貸球払出の処理では、貸球の払出不可状態でなく且つカードユニット400からの貸球払出要求を受信していれば(S1010:No,S1011:Yes)、図37に示す貸球制御処理を開始する。一方、貸球の払出不可状態(S1010:Yes)または貸球払出要求を受信していなければ(S1011:No)、後続の球抜き処理を実行する(S1013)。なお、貸球制御処理は後述する。
【0179】
球抜き処理(S1013)では、状態復帰スイッチ321をチェックして球抜き不可状態でないこと、及び球抜き動作開始でないことを条件に、払出モータ358aを駆動させ球抜き処理を実行する。続いて、球詰まり状態であることを条件にバイブレータ360の制御(バイブモータ制御)を実行する(S1014)。その後は、本払出制御処理の先頭に戻り、以降は前述した処理を繰り返す。
【0180】
図36に示す賞球制御処理を説明する。賞球制御処理では、まず、払出モータ358aを正方向回転駆動させて賞球の払出を実行する(S1101)。払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別し(S1102)、正常でなければ(S1102:No)、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し(S1103)、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0181】
また、払出モータ358aの回転が正常であれば(S1102:Yes)、遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する(S1104)。遊技球のカウントが正常でなければ(S1104:No)、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し(S1105)、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0182】
更に、遊技球のカウントが正常であれば(S1104:Yes)、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が総賞球個数に達して払出が完了したか否かを判別し(S1106)、払出が完了していれば(S1106:Yes)、払出モータ358aの停止処理を実行し(S1107)、その後、図35の払出制御処理に戻る。一方、払出が完了していなければ(S1106:No)、そのまま、図35の払出制御処理に戻る。
【0183】
図37に示す貸球制御処理を説明する。貸球制御処理では、まず、払出モータ358aを逆方向回転駆動させて貸球の払出を実行する(S1201)。払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別し(S1202)、正常でなければ(S1202:No)、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し(S1203)、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0184】
また、払出モータ358aの回転が正常であれば(S1202:Yes)、遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する(S1204)。遊技球のカウントが正常でなければ(S1204:No)、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し(S1205)、その後、図35の払出制御処理に戻る。
【0185】
更に、遊技球のカウントが正常であれば(S1204:Yes)、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が所定の貸球個数(25個)に達して払出が完了したか否かを判別し(S1206)、払出が完了していれば(S1206:Yes)、払出モータ358aの停止処理を実行し(S1207)、その後、図35の払出制御処理に戻る。一方、払出が完了していなければ(S1206:No)、そのまま、図35の払出制御処理に戻る。
【0186】
次に、図38以降を参照してカードユニット400について説明する。図38は、カードユニット400の前面側をパチンコ機10と共に示した斜視図である。なお、図38においては、把手410a,420aがカードユニット400の前面側に引き出された状態を示している。
【0187】
カードユニット400は、金属板を縦長の箱状となるように組み合わせた筐体としてのケース部材430を備え、そのケース部材430の前面を形成する前面板431には、遊技者によりカードが挿入される操作部としてのカード挿入口401が設けられている。この前面板431を上下方向にほぼ3等分した境界部分には、ケース部材430の前面側に突出した上面視U字状の把手410a,420aが形成されており、かかる把手410a,420aによりカードユニット400の設置時やその取り外し時における作業性が向上されている。
【0188】
カードユニット400の上面を形成するケース部材430の上面板432には、上面視円形の穴432aが穿設されており、その穴432aの内側には、上方に突出可能に設けられた円柱状の突起441が配設されている。この突起441は、カードユニット400前面の把手410a,420aの突出状態に応じて上方に突出したり、上面内に引っ込んだりする部材であり、ケース部材430内部の連結部材440によって形成されるリンク機構によって動作する。連結部材440の形状及び作用については図40を参照して後述する。
【0189】
図39は、カードユニット400の背面側をパチンコ機10と共に示した斜視図である。カードユニット400の背面側には、パチンコ機10に接続される遊技機接続コネクタ451や、遊技場を管理するホールコンピュータ等に接続される各種のコネクタ452が設けられると共に、カードユニット400の内部に電源を供給するために交流100ボルトの電源に接続される電源プラグ453が設けられている。
【0190】
カードユニット400の内部には、電源プラグ453を介して供給される電力により作動する制御装置454及びカード挿入ユニット455が設けられている。制御装置454は、上記した各コネクタ451,452により入出力される情報の制御や、カードユニット400に設けられる複数のランプ402〜404の点灯制御等を行うものであり、演算装置としてのCPU,各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM、制御プログラムの実行に際しての各種のデータ等を一時的に記憶するRAMと、割込回路等の各種回路が内蔵された装置である。この制御装置454は、電源切替スイッチ457(図40参照)を介して電源プラグ453にケーブル接続されており、電源切替スイッチ457の状態に対応してオンオフが切り替えられる。
【0191】
カード挿入ユニット455は、カード挿入口401より挿入されたカードの残高データを読み出す読み出し装置、パチンコ機10に対する遊技者の球貸し操作に応じてカードの残高データを更新する書き込み装置、或いは、カード挿入口401の入口に差し込まれたカードを内部へ誘導したり、カードの抜き出し操作に応じてカードをカード挿入口401より外方側へ誘導するカード誘導モータ等により構成されている。このカード挿入ユニット455は、制御装置454の制御によって動作するものであり、制御装置454とケーブルにより双方向で通信可能に接続される。このケーブルを介して制御装置454からカード挿入ユニット455へは、電力と制御用の信号とが送信され、カード挿入ユニット455から制御装置454へは、カードリーダより読み出されたカードのデータや、カード挿入の有無を示す検出器(センサ)の信号等が送信される。
【0192】
次に、カードユニット400前面の把手410a,420a及び、その把手410a,420aに連動してカードユニット400(ケース部材430)の上面に突出する突起441と、カードユニット400内部の電気的構成について図40を参照して説明する。図40(a)は、図38のY−Y線におけるカードユニット400の断面図であり、図40(b)は、図40(a)のD部を拡大して示した図である。なお、図40(a)においては、図面の理解を容易にするために、カードユニット400の把手410a,420aの動作に関連する主要な部材のみを示すと共に、カードユニット400の電気的構成の一部を模式的に示している。
【0193】
図40(a)に示すように、カードユニット400(ケース部材430)の前面に突出する把手410a,420aは、カードユニット400の内部で回動可能に支持される把手部材410,420の一部によって形成されるものである。把手部材410,420は、図40(a)に実線で示す前面側に突出した突出状態と、図40(a)に二点鎖線で示すように、カードユニット400の前面内に収容された収容状態とを可変可能に構成されている。
【0194】
次に、把手410a,420aの揺動動作と、その揺動動作に関連して作動する部材について詳しく説明する。図40(b)に示すように、上側の把手部材410は、カードユニット400の側面視における略中央部分に円形の貫通孔410bが設けられ、その貫通孔410bには、ケース部材430に固定された支持手段としての支点ピン411が貫通され、ケース部材430に対して揺動可能に支持されている。この貫通孔410b及び支点ピン411は、上面視U字状に形成された把手410aの両端部に同一軸線を有するように設けられ支点ピン411を中心に把手410aが下方に揺動可能となっている。下側の把手部材420は、上側の把手部材410と同一構造で支点ピン421によりケース部材430に対して揺動可能に支持される。なお、把手部材410,420の支持構造は、支点ピンにより揺動可能に支持する構造に限定されるものでなく、把手410a,420aの突出量を可変させるように、ケース部材430の前面に引き込まれる方向へスライド移動可能に支持しても良い。
【0195】
ここで、従来より、島等への設置時や取り外し時における作業性を向上させるため、カードユニット等の遊技機付設装置には、図38に示すように、装置前面側に突出した把手が設けられるものがあった。かかる把手は、装置前面に固定されており、可動させることができなかった。このため、装置の設置から取り外しまでの使用期間中には使用しない部位であるにも拘わらず、装置前面より突出しているがゆえに不都合を生じさせることがあった。
【0196】
例えば、パチンコ機10の前面側に装飾用のランプ(図38に示す中央電飾部102等)を起伏させて部分的に突出させ、より立体的な前面の装飾を施そうとしても、その突出した部分が内枠12や前面枠セット14を前面側へ開放した場合にカードユニットの把手に衝突してしまうため、前面側への突出量やその突出位置が制限される。即ち、パチンコ機10の設計時におけるデザインの幅を狭める要因となっていた。また、カードユニット等の把手には、装置本体を支持できる程度の強度を持たせる必要があるため金属製のものが一般に用いられるが、この金属製の把手が部分的に突出していると、パチンコ機等に挟まれる通路を歩行する歩行者がカードユニット側に倒れた場合に、突出した把手にあたって大けがをしてしまっていた。
【0197】
これに対し、本発明のカードユニット400によれば、把手部材410,420は、支点ピン411,421により揺動可能に支持されているので、カードユニット400の設置時には、把手部材410,420により形成される把手410a,420aを使用して設置場所へ設置し、その設置後から取り外し時までは、把手部材410,420を揺動してケース部材430の前面より把手410a,420aが突出する量を少なくすることができる。よって、使用期間中における把手410a,420aの突出により生じる不都合を低減することができ、例えば、パチンコ機10前面のデザインの自由度を高めたり、把手410a,420aの突出量を減少させて把手への衝突に対する危険性を低減することができる。つまり、島等への設置時や取り外し時における作業性を向上しつつ、その作業性向上に伴い生じる不都合を低減することができるのである。
【0198】
また、上側の把手部材410における貫通孔410bよりも更にカードユニット400の内部側には、図40(b)に示すように、アーム部410cが延設され、そのアーム部410cの先端部に貫通孔410bとほぼ平行の軸を有して突出した係合ピン410dが設けられている。この係合ピン410dは、連結部材440の係合溝440aに係合し、把手部材410の揺動動作に同期して連結部材440を上下にスライドさせる。下側の把手部材420は、上側の把手部材410と同一構造で連結部材440の係合溝440bに係合されており、上側の把手部材410及び連結部材440によって形成されるリンク機構によって上側の把手部材410に同期して揺動する。このため、リンクされた上下の把手部材410,420により形成される複数の把手410a,420aのうち、いずれかの把手に対する収容操作をするだけで、他の把手をも引っ込んだ収容状態に変化させ、また、いずれかの把手に対する突出操作によって他の把手をも突出状態に変化させることができる。よって、設置時と取り外し時における作業性を容易にすることができる。
【0199】
上下の把手部材410,420が配設されるケース部材430の前面板431には、把手部材410,420の把手410a,420aを収容するための凹部431a,431bが設けられている。この凹部431a,431bは、正面視U字状に形成されると共に(図38参照)、把手410a,420aの厚みよりも深く凹んでケース部材430の前面に対して面一以下に把手410a,420aを収容可能な深さに形成されており、把手部材410,420が揺動して把手410a,420aが下方に向いた場合にケース部材430の前面に把手410a,420aが完全に入り込んで収容される。このため、把手410a,420aを使用しないカードユニット400の設置後においては、ケース部材430の前面より把手410a,420aが突出しないようにすることができ、把手410a,420aの突出により生じる不具合を低減することができる。なお、必ずしも完全に把手410a,420aがケース部材430の前面に入り込むように凹部431a,431bを凹ませて形成する必要はなく、把手410a,420aの一部がケース部材430の前面に入り込むものであれば良い。収容状態における把手410a,420aがケース部材430の前面より突出する量を少なくして把手410a,420aの突出により生じる不具合を低減することができる。
【0200】
下側の把手部材420は、カードを挿入するためのカード挿入口401に近接して配設されており、図40(a)に示すように、前面側に突出した突出状態においてカードを挿入する挿入軌跡S内に侵入して把手420aを形成する。即ち、カード挿入口401の正面視左右両側からケース部材430の前面側に突出すると共にカード挿入口401を跨ぐように連結したU字状の把手420aを形成する(図38参照)。この把手420aが突出された突出状態においては、把手420aがカード挿入口401を跨いでカードの挿入が阻止される。一方、把手420aが下方に揺動されて収容された収容状態に限って、把手420aがカードの挿入軌跡Sより外れて、カードユニット400へのカードの挿入を許容する。よって、把手420aが収容された場合に限ってカードユニット400の機能を発揮させることができ、把手420aの収容し忘れを防止することができる。なお、カード挿入口401を跨ぐ把手420aは、必ずしもカード挿入口401の両側から突出して形成する必要はない。カード挿入口401の入口を跨ぐように把手が形成されるものであれば良く、カード挿入口401の片側(一側)より突出してカード挿入口401側に屈曲して形成した把手であっても良い。
【0201】
連結部材440は、図40(a)に示すように、上下方向に長く形成された部材であり、ケース部材430の側面を形成する側壁(図40の紙面手前側の側壁で図示せず)の一部を折り曲げて連結部材440を抱えるように形成された上下4つの屈曲片430aに支持されて上下にスライド移動可能になっている。また、連結部材440には、その上側に上面板432の穴432aを通じて上面板432の上方に突出する突起441が形成されている。突起441は、引っ込んだ後退位置(図40(a)の実線位置)とその後退位置よりケース部材430上面の外方(上方)に大きく突出した前進位置(図40(a)の一点鎖線で示した位置)とを移動可能に支持される。
【0202】
この連結部材440は、前記したように把手410a,420aに同期して上下にスライド移動するものであるので、その連結部材441に形成された突起441は、把手410a,420aに同期して上下に移動する。また、連結部材440は、把手410a,420aが突出した突出状態において突起441を後退させ把手410a,420aが収容された収容状態において突起441を前進させるように作動する。このため、突起441は、把手410a,420aを突出させた突出状態において後退させられ、把手410a,420aの突出量を少なくした収容状態において前進させられる。よって、突起441が前進して上方に大きく突出した時に突起441に対してケース部材430の前面側(図40(a)の左側)に対向するように島の上側の壁K(図40(a)の二点鎖線で示した壁)を配置することにより、設置されたカードユニット400のケース部材430前面側への移動を把手410a,420aの突出状態に対応して規制することができる。
【0203】
また、連結部材440により把手410a,420aの突出量の変化に対応して突起441が前進及び後退させられるので、把手410a,420aを引っ込める作業と突起441によるカードユニット400の移動規制とを1の操作で同時に済ませることができ、カードユニット400の設置時や取り外し時における作業性を高めることができる。なお、突起441が配設されるのは、上面板432により形成されるケース部材430上面に限定されるものでなく、ケース部材430の側面であって隣接するパチンコ機10に対向する側面であっても良い。
【0204】
連結部材440の上下方向略中央部には、カードユニット400の後方に突出して電源切替スイッチ457を押圧するスイッチ押下部442が設けられている。このスイッチ押下部442は、図40(b)に示すように、把手410a,420aが収容状態となって連結部材440が上方に移動した場合に電源切替スイッチ457より離間し(図40(b)の二点鎖線で示した状態)、電源切替スイッチ457をオンする。一方、把手410a,420aがケース部材430の前面より突出された突出状態においては、連結部材440が下方に移動して電源切替スイッチ457のオンオフを切り替える突出片を押下して電源切替スイッチ457をオフする。
【0205】
電源切替スイッチ457は、電源プラグ453と、カードユニット400を制御する制御装置454との間に介在して制御装置454への電源供給状態を切り替える部材であり、この電源切替スイッチ457によって、把手部材410,420の突出状態、即ち、把手410a,420aの突出量に応じて異なる電圧が制御装置454へ出力される。このため、把手410a,420aの突出量に対応させて、カードユニット400の制御装置454を動作させると共に、その制御装置454に接続されるカード挿入ユニット455を動作させることができる。よって、把手410a,420aが突出した突出状態においてはカードユニット400を遊技者が使用しようとしても動作せず、遊技者や遊技場の管理者には、把手410a,420aが突出された状態であり、収容状態にする必要があることを判り易く示唆して把手410a,420aの収容し忘れに速やかに対処させることができる。
【0206】
なお、電源切替スイッチ457を必ずしも電源プラグ453と制御装置454との間に直列に設けて、制御装置454への電源供給をオンオフする構成とする必要はなく、制御装置454に把手410a,420aの突出状態を示す信号を出力できるセンサを電源切替スイッチ457に代えて設けても良い。このセンサとしては、可動片を有して機械的にオンオフを切り替えるリミットスイッチや、発光素子と受光素子とを有するフォトセンサ等を使用しても良く、これらセンサにより連結部材440の位置を検出したり、把手部材410,420の位置を制御装置454に認識させることにより、制御装置454により把手410a,420aの突出状態に応じた動作を行わせることができる。
【0207】
例えば、把手410a,420aが突出されているときには、遊技者によりカードがカード挿入ユニット455に挿入されてもカード誘導モータの作動を停止し続けてカードの使用を不能にし、把手410a,420aが収容された場合に限って当該モータを作動させてカードの使用を可能にすることができる。また、把手410a,420aが突出されているときには、カードユニット400の電源がオンされた場合に図38のカード利用可能ランプ402を赤色で点滅させたり、黄色で点灯させる等、把手410a,420aが収容されているときとは異なる情報を表示するようにしても良い。遊技者や遊技場の管理者に把手部材を収容状態にし忘れたままで使用されていることを明確に示唆することができる。
【0208】
以上、一実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
【0209】
例えば、上記した付設装置としてのカードユニット400は、パチンコ機10の隣に設置されているものの、パチンコ機10とは別個の部品であったが、ねじやボルトとナットとの組み合わせ等に例示される固定具によりカードユニット400とパチンコ機10とを一体的に固定しても良い。カードユニット400の把手410a,420aを使用して、カードユニット400に固定されたパチンコ機10をカードユニット400と共に簡易に持ち運ぶことができる。なお、この場合においては、カードユニット400は、その側面にねじを固定する雌ねじを形成した部位やボルトを挿通するボルト穴等に例示される固定部を有することが好ましい。カードユニット400とパチンコ機10とを簡易に一体化してカードユニット400の把手410a,420aをパチンコ機10の搬送時にも有効に活用することができる。
【0210】
以下に本発明の遊技機および変形例を示す。複数の遊技機が設置される遊技場で各遊技機に対応して付設され、各遊技機又は各遊技機で遊技を行う遊技者に対して所定の動作を行う遊技機付設装置において、遊技者により操作される操作部を前面に形成する箱状のケース部材と、そのケース部材の前面より外方に突出した把手を形成する把手部材と、そのケース部材の前面より外方に突出した把手を形成する把手部材と、その把手部材と前記ケース部材との間に介在してその把手部材を可動可能に支持する支持手段とを備え、前記把手部材は、その支持手段によって前記ケース部材の前面より前記把手を突出させた突出状態とその突出状態より前記把手の突出量を少なくした収容状態とを可変可能に構成されていることを特徴とする遊技機付設装置1。
【0211】
遊技機付設装置1において、前記支持手段は、前記把手部材を揺動可能に支持するものであり、前記ケース部材の前面には、前記把手部材の把手を収容するために凹んで形成された凹部が設けられていることを特徴とする遊技機付設装置2。遊技場に遊技機付設装置を設置した後に、把手部材の把手を揺動してケース部材の前面に設けられた凹部に収容されると、ケース部材の前面に把手が入り込む。よって、ケース部材の前面より把手が突出する量を一層低減することができ、把手の突出により生じる不都合を低減することができる。なお、遊技機付設装置2における凹部は、ケース部材の前面に対して面一以下に把手部材の把手を収容可能な深さに形成されていることが好ましい。ケース部材の前面より把手部材の把手が全く突出しないようにすることができ、把手の突出により生じる不都合を排除することができる。
【0212】
遊技機付設装置1又は2において、前記ケース部材の操作部には、カード、紙幣、硬貨その他の有体物を挿入又は投入するための入口が形成されており、前記把手部材は、前記突出状態において前記入口の一側又は両側から前記ケース部材の前面側に突出すると共にその入口を跨ぐように突出して前記把手を形成するものであることを特徴とする遊技機付設装置3。把手が突出された突出状態においては、把手が入口を跨いでカードの挿入や紙幣等の投入を阻止する。よって、把手が収容された状態に限って遊技機付設装置の機能を発揮させることができ、把手の収容し忘れをより確実に防止することができる。また、遊技機付設装置の非作動時や故障時等においては、カード等が入口内に押し込まれないよう把手でその入口を跨いでおくことができ、遊技機付設装置が無理に操作されて故障することを防止することができる。
【0213】
遊技機付設装置1から3のいずれかにおいて、前記ケース部材の前面外周部より後方側へ延設された壁面を形成する壁部材と、後退位置と前記壁部材により形成される壁面の外方に向けて前記後退位置より大きく突出した前進位置とを移動可能に支持される規制部材と、前記突出状態において前記規制部材を後退させ前記収容状態において前記規制部材を前進させるように作動する作動手段とを備えていることを特徴とする遊技機付設装置4。
【0214】
遊技機付設装置4によれば、壁面より突出する規制部材は、作動手段によって、把手を突出させた突出状態において後退させられ、把手の突出量を少なくした収容状態において前進させられる。よって、規制部材の前進時にのみ規制部材に対してケース部材の前面側に対向するように島の上側の壁や隣接する遊技機の一部分等を配置することにより、設置された遊技機付設装置のケース部材前面側への移動を規制することができる。また、作動手段により把手の突出量の変化に対応して規制部材が前進及び後退させられるので、把手を引っ込める作業と規制部材による装置本体の移動規制とを1の操作で同時に済ませることができ、装置設置時や取り外し時における作業性を高めることができる。なお、壁部材は、ケース部材の前面外周部より後方側へ延設された壁面としてケース部材の上面を形成する部材であっても、ケース部材の側面であって遊技機に対向する壁面を形成する部材であっても良い。また、前進位置は、後退位置に比べて壁面の外方に向けて大きく突出した位置であれば良く、後退位置は、壁面より規制部材が引っ込む位置であっても、壁面より規制部材が(前進位置より少量だけ)突出した位置であっても良い。
【0215】
遊技機付設装置1から4のいずれかにおいて、前記支持手段により揺動可能に支持されると共に前記ケース部材の前面における複数箇所に複数の前記把手を別々に形成する複数の前記把手部材を備えると共に、その複数の前記把手部材に係合してリンク機構を形成する連結部材を備えていることを特徴とする遊技機付設装置5。連結部材により複数の把手部材が係合されてリンク機構が形成されるので、リンクされた把手部材により形成される複数の把手のうち、いずれかの把手に対する操作をするだけで他の把手をも突出状態(又は収容状態)に変化させることができる。よって、設置時と取り外し時における作業性を容易にすることができる。
【0216】
遊技機付設装置1から5のいずれかにおいて、前記把手部材が前記突出状態又は前記収容状態の少なくともいずれか一方の状態である場合に所定の信号を出力する検出手段を備えていることを特徴とする遊技機付設装置6。検出手段によって把手部材の突出状態に応じた信号を出力することができるので、把手の突出量に対応させて、遊技機付設装置やその検出手段に電気的に接続される他の装置(遊技機等)を動作させることができる。よって、把手が突出した突出状態においては遊技機付設装置の機能の少なくとも一部を制限したり、特定のランプを点灯させる等して遊技者や遊技場の管理者に把手が突出されているか否かを判り易く示唆することができ、把手を収容し忘れることにより生じる不都合を低減することができる。なお、遊技機付設装置6における検出手段は、突出状態又は収容状態のいずれか一方の状態である場合に限って信号を出力し(即ち信号出力をオンし)、他方の状態である場合に信号を出力しない(即ち信号出力をオフする)ものであっても良く、突出状態と収容状態とのそれぞれにおいて電圧値や複数の入力端子に入力する信号の組み合わせが異なる等の別々の信号を出力するものであっても良い。
【0217】
遊技機付設装置6において、電源の供給により所定の動作を行う電気部品を備え、前記検出手段は、前記把手部材が前記突出状態である場合に前記電気部品をオフし、前記把手部材が前記収容状態である場合に前記電気部品をオンするものであることを特徴とする遊技機付設装置7。
【0218】
遊技機付設装置7によれば、電気部品のオンオフを把手部材の突出状態に対応して(即ち、把手の突出量に対応して)切り替えることができるので、把手の突出量が少ない収容状態となっている場合に限って操作部に対する操作に応じた所定の動作を遊技機付設装置に行わせることができる。よって、遊技機付設装置の設置後に把手部材を収容状態にし忘れたままで使用されることを確実に防止し、把手の突出により生じる不都合を確実に低減することができる。
【0219】
なお、遊技機付設装置7における検出手段は、遊技機付設装置3における入口を跨ぐように突出して把手を形成する把手部材が突出状態である場合に電気部品をオフし、その把手部材が収容状態である場合に電気部品をオンするものとすることは好ましい。電気部品として入口に有体物が挿入又は投入された場合に作動する入力装置(例えばカード挿入ユニット)のオンオフを検出手段によって切り替えることができ、電源オフの非作動状態の入力装置に対して有体物が無理に押し込まれ、入力装置が故障することを防止できると共に、把手部材を収容状態にするという簡単な操作で入力装置の電源をオンすることができる。
【0220】
また、遊技機付設装置7における検出手段としては、カードユニット400を構成する電気部品に電源を供給するために電気部品と電源プラグとの間に直列に接続され、把手部材が突出状態であるか収容状態であるかに対応してカードユニット400を構成する電気部品への電力供給を切り替える電源切替スイッチとしても良い。また、検出手段により出力される所定の信号としては、電力供給のために通電状態となる交流100ボルト等の電圧が例示される。
【0221】
遊技機付設装置6又は7において、電源の供給により所定の動作を行う第2の電気部品と、前記検出手段により出力される所定の信号に基づいて前記第2の電気部品のオンオフを切り替える制御を行う制御手段とを備えていることを特徴とする遊技機付設装置8。
【0222】
遊技機付設装置8によれば、第2の電気部品のオンオフを把手部材の突出状態に対応して(即ち、把手の突出量に対応して)制御手段により切り替えることができるので、遊技機付設装置の設置後に把手部材を収容状態にし忘れたままで使用されることをより確実に防止することができ、把手の突出により生じる不都合を確実に低減することができる。
【0223】
なお、遊技機付設装置8における第2の電気部品をランプやLED等の情報を表示する表示手段とし、制御手段は、把手部材が突出状態であるか収容状態であるかに対応して表示手段により表示される情報を切り替える制御を行うものとしても良い。把手部材が突出状態である場合に限って特定のランプを点灯させる等、把手部材の状態に対応して表示手段により表示される情報を切り替えることができ、遊技者や遊技場の管理者に把手部材を収容状態にし忘れたままで使用されていることを明確に示唆することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるカードユニットをパチンコ機と共に示した正面図である。
【図2】外枠に対して内枠と前面枠セットとを開放した状態を示す斜視図である。
【図3】パチンコ機から前面枠セットを取り外した状態を示した正面図である。
【図4】遊技盤の構成を示す正面図である。
【図5】前面枠セットの背面図である。
【図6】パチンコ機の背面図である。
【図7】パチンコ機の背面構成を主要部品毎に分解して示した分解斜視図である。
【図8】パチンコ機裏面における第1制御基板ユニット、第2制御基板ユニット及び裏パックユニットの配置を示す模式図である。
【図9】内枠及び遊技盤の構成を示す背面図である。
【図10】内枠を後方より見た斜視図である。
【図11】遊技盤を後方より見た斜視図である。
【図12】支持金具の斜視図である。
【図13】第1制御基板ユニットの構成を示す正面図である。
【図14】第1制御基板ユニットの斜視図である。
【図15】第1制御基板ユニットの分解斜視図である。
【図16】第1制御基板ユニットを裏面から見た分解斜視図である。
【図17】第2制御基板ユニットの正面図である。
【図18】第2制御基板ユニットの斜視図である。
【図19】第2制御基板ユニットの分解斜視図である。
【図20】パチンコ機の背面から見た裏パックユニットの背面図である。
【図21】裏パックユニットの分解斜視図である。
【図22】タンクレールの分解斜視図である。
【図23】パチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図24】大物図柄表示装置の表示内容を示す図である。
【図25】各種カウンタの概要を示した図である。
【図26】主制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。
【図27】主制御装置内のMPUにより実行される通常処理を示したフローチャートである。
【図28】図27の通常処理の中で実行される外れ図柄カウンタの更新処理を示したフローチャートである。
【図29】図27の通常処理の中で実行される大物図柄変動処理を示したフローチャートである。
【図30】図29の大物図柄変動処理の中で実行される変動開始処理を示したフローチャートである。
【図31】タイマ割込処理を示したフローチャートである。
【図32】図31のタイマ割込処理の中で実行される始動入賞処理を示したフローチャートである。
【図33】NMI割込処理を示したフローチャートである。
【図34】払出制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。
【図35】払出制御装置内のMPUにより実行される払出制御処理を示したフローチャートである。
【図36】払出制御装置内のMPUにより実行される賞球制御処理を示したフローチャートである。
【図37】払出制御装置内のMPUにより実行される貸球制御処理を示したフローチャートである。
【図38】カードユニットの前面側をパチンコ機と共に示した斜視図である。
【図39】カードユニットの背面側をパチンコ機と共に示した斜視図である。
【図40】(a)は、図38のY−Y線におけるカードユニットの断面図であり、(b)は、図40(a)のD部を拡大して示した図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機)
400 カードユニット(遊技機付設装置)
401 カード挿入口(操作部)
410,420 把手部材
411,421 支点ピン(支持手段)
410a,420a 把手
430 ケース部材
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a card unit, a cash unit, and other devices provided with a gaming machine, which are provided corresponding to each gaming machine in a game arcade where a plurality of gaming machines are installed.
[0002]
2. Description of the Related Art Conventionally, in a game arcade in which a large number of gaming machines such as pachinko machines and slot machines are installed, gaming machine attachment devices (hereinafter abbreviated as "attachment devices" as appropriate) corresponding to each gaming machine. This attachment device has a card insertion slot for inserting a card as a valuable object as an operation unit operated by a player, and the operation unit is operated in accordance with the balance amount of the card inserted into the card insertion slot. A so-called card unit that lends a certain amount of game media to a player can be cited as a representative example. There is also a so-called cash unit provided with a lending nozzle for lending coins, etc. In recent years, a display for displaying the number of jackpots for each gaming machine installed in a game arcade or displaying a television program has been known. There is also attached device equipped with a location, a variety of attached devices have been developed to suit the needs of the game field and the player.
[0003]
Attached devices are usually installed one by one corresponding to each gaming machine, or one by one for two adjacent gaming machines, and a large number of attached devices are installed as a whole game hall. is there. The work of installing and removing the large number of attached devices is a difficult task due to the large number of such devices. In order to facilitate this work, there is a device in which a handle is provided on the front surface of the attached device, and for example, a device in which an annular metal piece is protruded at two upper and lower positions on the front surface of the device is known.
[0004]
According to the attachment device having the handle of the metal piece, the operator can hook the finger on the handle and hold the attachment device only on the front side of the device. When the attachment device is installed beside the gaming machine or when the attachment device is carried, there is less danger of sliding down the attachment device as compared with a case where there is no handle, and there is no need to support the side and back sides of the attachment device. Therefore, workability at the time of installing the apparatus and at the time of transport is improved. For example, it is necessary to insert the attached device from the aisle side to the installation location when installing the attached device to a place called an island of a game arcade, and to remove the attached device from the installation location to the aisle side when removing the attached device. By gripping the handle of the attachment device, each operation can be easily performed while standing on the passage side.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-172250
[0006]
However, the handle formed on the attachment device is a part that is not used during the period of use from installation to removal, but causes a problem because it protrudes from the front surface of the device. There is. That is, if the workability at the time of installation or removal on an island or the like is improved, on the other hand, there is a problem that inconvenience occurs.
[0007]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and can improve the workability at the time of installation or removal on an island or the like, and can reduce inconvenience caused by the improvement of the workability. It is an object of the present invention to provide a game machine attached device.
[0008]
In order to achieve this object, a gaming machine attachment device according to the present invention is provided in a game arcade where a plurality of gaming machines are installed, corresponding to each gaming machine, and A box-shaped case member forming an operation section operated by the player on a front surface thereof, and a box-shaped case member formed on a front surface of the case member. A handle member that forms a handle protruding in the direction, and support means interposed between the handle member and the case member to movably support the handle member, wherein the handle member is supported by the support means. A protruding state in which the handle protrudes from the front surface of the case member and a storage state in which the amount of protrusion of the handle is smaller than the protruding state are configured to be variable.
[0009]
According to the gaming machine attachment device of the first aspect, at the time of installation, the handle member movably supported by the support means is operated to make the handle project, and the installation location is set using the projecting handle. A game machine attached device will be installed. After the gaming machine attachment device is installed, the handle member is changed to a housed state in which the amount of protrusion of the handle is reduced. Since the amount by which the handle protrudes from the front surface of the case member is reduced, inconvenience caused by the protrusion of the handle can be reduced. When removing the gaming machine attached device, the handle member is returned to the protruding state, and the gaming machine attached device is removed using the handle.
[0010]
According to the first aspect of the present invention, since the handle member is movably supported by the support means, the handle formed by the handle member is installed when the gaming machine additional device is installed. It can be used at the installation location, and after the installation until removal, the handle member can be moved to reduce the amount of protrusion of the handle from the front surface of the case member. Therefore, the inconvenience caused by the protrusion of the handle during the use period can be reduced, and the inconvenience caused by the improvement in the workability can be reduced while improving the workability at the time of installation and removal on an island or the like. This has the effect.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION An embodiment of a game machine attached device according to the present invention will be described below in detail with reference to the drawings. In the present embodiment, a card unit 400 attached to the pachinko machine 10 will be described as an example of a gaming machine attachment device. Note that it is naturally possible to apply the present invention to a cash unit or another gaming machine attached device, or a gaming machine attached device attached to another gaming machine such as a slot machine.
[0012]
FIG. 1 is a front view showing the card unit 400 together with the pachinko machine 10. On the left side of the pachinko machine 10, a rectangular card unit 400 that is vertically long in a front view is juxtaposed. The card unit 400 reads the data of the balance amount recorded on the card (recording medium), transmits the data to the pachinko machine 10 provided next to the card, and updates the balance data of the card according to the ball lending operation for the pachinko machine 10. It is for doing. In the card unit 400, a card insertion slot 401 for inserting a card having a value equivalent to money is provided at a slightly lower portion in the center in the vertical direction. Above the card insertion slot 401 and above the card unit 400, a card available lamp 402 composed of an LED is provided. The card available lamp 402 is turned on, for example, when a card can be inserted into the card insertion slot 401, and turned off when a card cannot be inserted into the card insertion slot 401, for example.
[0013]
Above the card insertion slot 401, an operation panel 460 provided with a money setting button 461 and a fraction setting button 462, which are operated by a player and are circular in a front view, is provided. The operation panel 460 is provided with a connection table direction indicator lamp 403 formed in a substantially triangular shape. The connection stand direction display lamp 403 is for indicating an arrangement direction (parallel arrangement) of the pachinko machine 10 to which the card unit 400 is connected. Therefore, when connected to the pachinko machine 10 on the right side of the card unit 400, a triangular display lamp with a sharpened right side (toward the right side) is formed as shown in FIG. On the other hand, when it is connected to a pachinko machine (not shown) on the left side of the card unit 400, unlike the card unit 400 shown in FIG. Is used. A card insertion lamp 404 is provided below the connection stand direction display lamp 403. The card insertion lamp 404 is turned on when a card is inserted into the card insertion slot 401, and is turned off when a card is not inserted into the card insertion slot 401.
[0014]
Two handles 410a and 420a used for installing the card unit 400 are provided below the lamp 404 during card insertion and near the lower part of the card insertion slot 401, respectively. The handles 410a, 420a are formed as part of the handle members 410, 420 in which a metal piece is bent in a substantially U shape in a front view, and the upper ends of the handles 410a, 420a are supported by a horizontal rotating shaft. This makes it possible to swing forward.
[0015]
When the card unit 400 is installed, the operator swings the handles 410a and 420a so as to protrude forward (see FIG. 38), and hooks the fingers of both hands in the holes formed by the handles 410a and 420a, respectively. The unit 400 can be supported. That is, when the card unit 400 is installed on an island or the like of a game arcade, the operator holds the card units 400 only on the front side of the card unit 400 by gripping the handles 410a and 420a, and the passage side of the game arcade. The card unit 400 can be inserted into an island or the like for installation. When removing the card unit 400, the user grips the handles 410a and 420a formed on the front surface of the card unit 400 and pulls out the card unit 400 toward the passage. By providing the handles 410a and 420a, there is less danger of the card unit 400 sliding down, and there is no need to support the side or back side of the card unit 400, so that the card unit 400 is installed on an island or the like. Workability at the time of removal is improved.
[0016]
The configuration of the card unit 400 other than the above will be described later with reference to FIG. 38 and subsequent drawings. First, the pachinko machine 10 connected to the card unit 400 will be described with reference to FIG. 1 to FIG.
[0017]
FIG. 2 is a perspective view of the pachinko machine 10 shown in FIG. 1, and FIG. 2 shows a state in which an inner frame 12 and a front frame set 14 are opened with respect to an outer frame 11 described later. As shown in FIGS. 1 and 2, the pachinko machine 10 has an outer frame 11 forming an outer shell of the pachinko machine 10, and an inner frame 12 is supported on one side of the outer frame 11 so as to be openable and closable. Have been. The outer frame 11 is formed of a wooden plate as a whole in a rectangular shape, and each plate is assembled with a detachable fastener such as a small screw. Therefore, compared to the conventional structure in which the respective plate members are assembled using nails or rivets, the reuse of the constituent members is facilitated. In the present embodiment, the outer dimension of the outer frame 11 in the vertical direction is 809 mm (inner dimension 771 mm), and the outer dimension in the left-right direction is 518 mm (inner dimension 480 mm). The outer frame 11 may be made of resin or light metal such as aluminum.
[0018]
The inner frame 12 is made of a synthetic resin, specifically, an ABS (acrylonitrile-butadiene-styrene) resin. ABS resin is suitable as a constituent material of the inner frame 12 because the material cost is low, the plating and the like are good, the decoration is excellent, and the impact resistance is large. The opening / closing axis of the inner frame 12 extends vertically on the opposite side of the installation location of the game ball firing handle 18 as viewed from the front of the pachinko machine 10, and the inner frame 12 extends forward with the opening / closing axis as an axis. It can be opened. Since the opening / closing axis is provided on the opposite side of the game ball firing handle 18, the inner frame 12 can be largely opened. Usually, in a pachinko hall, the pachinko machines 10 are arranged adjacent to each other. Therefore, if the opening / closing axis is provided on the game ball firing handle 18 side, the game ball firing handle 18 that is opened together with the inner frame 12 is attached to the adjacent pachinko machine 10. This is because the opening amount is reduced due to the contact with the opening.
[0019]
A lower plate unit 13 is attached to the lowermost portion of the inner frame 12, and a front frame set 14 is attached so as to cover the inner frame 12 in a range excluding the lower plate unit 13. The lower plate unit 13 is fixed to the inner frame 12 by fasteners such as screws. The front frame set 14 is attached to the inner frame 12 so as to be openable and closable. Like the inner frame 12, the front frame set 14 is provided with the open / close axis extending vertically to the left as viewed from the front of the pachinko machine 10. It can be opened. An outer peripheral wall protruding toward the front side is formed on the outer periphery of the inner frame 12, and a front frame set 14 is disposed inside the outer peripheral wall. That is, when the front frame set 14 is attached to the inner frame 12, the outer periphery of the side surface of the front frame set 14 is surrounded by the outer peripheral wall of the inner frame 12. Insertion of a wire or the like is made difficult, and fraudulent acts can be suppressed.
[0020]
At the upper part of the inner frame 12, a push button type open / close switch 25 protruding in a columnar shape is provided. The open / close switch 25 is a switch for detecting the open / close state of the front frame set 14. When the front frame set 14 is closed with respect to the inner frame 12, the open / close switch 25 is pressed. Conversely, when the front frame set 14 is opened with respect to the inner frame 12, the open / close switch 25 is pressed. Is in a non-pressed protruding state, and detects the open / closed state of the front frame set 14. A wiring hole 26 is formed in the upper left portion of the inner frame 12 (see FIG. 2). The wiring hole 26 is a hole through which the wiring of the front frame set 14 is passed through the inner frame 12 and wired to the back surface of the game board 30. An R is formed at a corner of the wiring hole 26 so that each cord wired in the wiring hole 26 is not damaged at the corner. As shown in FIG. 4, a wiring hole 37 is formed in the upper left portion of the game board 30 in correspondence with the wiring hole 26.
[0021]
FIG. 3 is a front view showing a state where the front frame set 14 is removed from the pachinko machine 10. In FIG. 3, for convenience, the configuration in the game area on the game board 30 is blank. As shown in FIG. 3, the lower plate unit 13 is provided with a lower plate 15 as a ball tray at a substantially central portion, and is configured so that game balls discharged from the discharge port 16 can be stored in the lower plate 15. I have. The lower plate unit 13 is made of flame-retardant ABS resin, like the inner frame 12. It is not always necessary to form all of the lower plate 15 with the ABS resin, but at least the surface portion of the lower plate 15, that is, the surface layer of the lower plate 15 and the front panel behind the lower plate 15 are formed of the ABS resin. Is preferred. Since there is a danger that lit cigarettes may be left in the lower plate 15, at least the surface of the lower plate 15 is made of flame-retardant ABS resin, so that damage to the pachinko machine 10 and occurrence of fire can be suppressed. It is. A large number of speaker holes 24 for outputting sound from the speakers are formed in the front panel.
[0022]
At the lower front part of the lower plate 15, a ball release lever 17 for operating when discharging the game balls stored in the lower plate 15 downward is provided. The ball removing lever 17 is constantly urged rightward, and is slid leftward against the urging, so that a bottom opening formed on the bottom surface of the lower plate 15 is opened. Game balls fall naturally from the bottom opening and are discharged. The operation of the ball removing lever 17 is usually performed in a state where a box (generally referred to as a “thousand boxes”) for receiving the game balls discharged from the lower plate 15 is placed below the lower plate 15. On the right side of the lower plate 15, a game ball firing handle 18 is disposed so as to protrude from the lower plate unit 13 to the near side, and on the left side of the lower plate 15, an ashtray is provided in a cantilever shape. Is being worn. The ashtray is rotatable in a front direction and a depth direction together with a shaft rotatably attached to the lower plate 15. In this way, by disposing the game ball launching handle 18 on one side of the lower plate 15 and the ashtray on the other side, the decorativeness of the pachinko machine 10 is improved by maintaining the left and right aesthetic balance of the lower plate unit 13. ing.
[0023]
On the other hand, as shown in FIG. 1, an upper plate 19 as a ball tray is integrally provided on the front frame set 14 above the lower plate 15. Here, the upper plate 19 is for temporarily storing the game balls and leading them to the game ball launching device while aligning them in a line. In the conventional pachinko machine, a front decoration frame that can be opened and closed with respect to the inner frame is provided below the front frame set, and an upper plate is provided on the front decoration frame, but in this embodiment, the front decoration frame is omitted. The upper plate 19 is provided directly to the front frame set 14. This is because the front frame set 14 of the present embodiment is provided with a window portion 101 that is largely omitted in a substantially elliptical shape so that a game area formed larger than the conventional pachinko machine can be visually recognized from the outside. Therefore, the upper plate 19 is formed integrally with the front frame set 14 in order to improve the strength of the front frame set 14 as much as possible. Like the lower plate 15, the upper plate 19 has at least a surface layer made of a flame-retardant ABS resin. It will be described later how the game area is formed larger than the conventional pachinko machine.
[0024]
3, the inner frame 12 is mainly composed of a resin base 20 having a rectangular outer shape, and a substantially circular window hole 21 is formed in the center of the resin base 20. A game board 30 is detachably attached to the inner frame 12 on the rear side of the resin base 20. The game board 30 is formed of a quadrangular plywood, and is attached in a state where the peripheral edge thereof is in contact with the back side of the resin base 20 (the inner frame 12). Therefore, a substantially central portion of the front surface of the game board 30 is exposed to the front surface of the inner frame 12 through the window hole 21 of the resin base 20. The length of the game board 30 in the up-down direction is 476 mm, and the length in the left-right direction is 452 mm (same size as the conventional size). That is, the game board 30 is formed in the same size as the conventional pachinko machine, and the game area is formed larger than the conventional pachinko machine.
[0025]
Next, the configuration of the game board 30 will be described with reference to FIG. In the game board 30, a general winning opening 31, a variable winning device 32, a large opening (starting opening) 33, an accessory gate (through gate) 34, a variable display unit 35, etc. are disposed in through holes formed by router processing. The game board 30 is attached from the front side with wood screws or the like. As is well known, when a game ball enters the general winning opening 31, the variable winning device 32, and the large game opening 33, and a predetermined output is outputted from a detection switch described later, a predetermined number is transferred to the upper plate 19 (or the lower plate 15). Prize balls are paid out. In addition, the game board 30 is provided with an out port 36, and the game balls that have not entered the various prize devices or the like are guided to a ball discharge path (not shown) through the out port 36. On the game board 30, a large number of nails are planted for appropriately dispersing and adjusting the falling direction of the game ball, and various members (accessories) such as a windmill are provided.
[0026]
The variable display device unit 35 has a small design display device 41 that variably displays a small design (ordinary design) triggered by the passage of the game ball through the small gate 34, and a large design that is triggered by winning of a game ball to the large opening 33. A large design display device 42 as a design display device for variably displaying (special symbols) is provided. The accessory design display device 41 has a display portion 43 for accessory designs and a holding lamp 44, and each time a game ball passes through the accessory gate 34, the display design (accessory design) changes on the display portion 43. When the fluctuation display stops at a predetermined symbol, the large mouth 33 is operated (opened) for a predetermined time. The number of game balls passing through the accessory gate 34 is held up to a maximum of four times, and the number of times held is displayed on the holding lamp 44. In addition, the variable display of the small symbol design is performed by switching the lighting of a plurality of lamps on the display unit 43 as in the present embodiment, and also uses a part of the large symbol design display device 42 (liquid crystal display device). May be performed. Similarly, the lighting of the hold lamp 44 may be performed by a part of the large symbol display device 42.
[0027]
The large symbol display device 42 is configured by a liquid crystal display device, and the display content is controlled by a display control device 45 described later. The large symbol display device 42 displays, for example, three symbol columns of left, middle, and right. Each symbol row is composed of a plurality of symbols, and these symbols are vertically scrolled for each symbol row and variably displayed on the large symbol display device 42. In the present embodiment, the large-sized design display device 42 is configured by a large-sized 8-inch liquid crystal display, and the variable display device unit 35 is provided with a center frame 47 so as to surround the large-sized design display device 42. Have been.
[0028]
The variable winning device 32 has a large winning opening formed in a horizontally long rectangular shape at the center thereof. The winning opening is normally in a closed state in which the game ball cannot be won or hard to win, and alternates between an open state in which the game ball is easily won in a big hit and a normally closed state. It works to repeat. Specifically, when a game ball wins in the big game mouth 33, a special game is displayed on the big game symbol display device 42 in a fluctuating manner, and a special game is required on condition that the final symbol after the stop is a predetermined combination of specific symbols. A condition occurs. When the special game state occurs, the large winning opening of the variable winning device 32 is configured to be in a state where a game ball can easily win (big hit state), that is, a predetermined open state. Specifically, the elapse of a predetermined time or a predetermined number of winnings is defined as one round, and the special winning opening of the variable winning device 32 is repeatedly opened (opened) a predetermined number of times.
[0029]
The number of times that the game ball has passed through the large game port 33 is retained up to a maximum of four times, and the retained number of times is displayed on the hold lamp 46. The four holding lamps 46 are provided for the maximum number of holdings, and are arranged in a well-balanced manner above the large symbol display device 42. Note that the hold lamp 46 may be deleted, and the lighting thereof may be performed by a part of the large design display device 42.
[0030]
The game board 30 is provided with a rail unit 50 for guiding a game ball fired from the game ball launching device to the upper part of the game board 30, and is fired by a rotating operation of the game ball firing handle 18. The game ball is guided to the game area through the rail unit 50. The rail unit 50 is formed of a ring-shaped resin molded product, and has an inner rail portion 51 and an outer rail mounting portion 52 that are integrally formed with the inner and outer portions. The inner rail portion 51 is formed in a substantially annular shape except for about one-fourth of the upper portion, and the outer rail mounting portion 52 has a part (mainly the left side) facing the inner rail portion 51. Is formed. A guide rail is formed by the inner rail portion 51 and the outer rail mounting portion 52, and a portion (the left side as viewed) of the inner rail portion 51 and the outer rail mounting portion 52 is arranged in parallel at a predetermined interval. A ball guide passage for guiding the ball to the game area is formed. The ball guide passage is formed in a groove shape having a contact surface with the game board 30, that is, a groove shape having an open front side.
[0031]
A return ball preventing member 53 is attached to a tip portion (upper left portion of FIG. 4) of the inner rail portion 51. This prevents a situation in which the game ball once guided to the upper part of the game board 30 from the ball guide passage between the inner rail portion 51 and the outer rail attachment portion 52 returns to the ball guide passage again.
[0032]
A return rubber 54 is attached to the outer rail attachment portion 52 at a position corresponding to the maximum flying portion of the game ball (upper right portion in FIG. 4: a portion corresponding to the tip of the outer rail attachment portion 52). Therefore, the game ball fired at a predetermined momentum or more hits the return rubber 54, and the momentum is attenuated and rebounds. On the inner surface of the outer rail mounting portion 52, a sliding plate 55 as a long metal band made of stainless steel is attached to make the flying of the game ball smoother.
[0033]
An arc-shaped flange 56 that protrudes outward is formed on the outer peripheral portion of the rail unit 50. The flange 56 forms a mounting surface for the game board 30. When the rail unit 50 is mounted on the game board 30, the flange 56 abuts on the game board 30, and in this state, screws and the like are inserted through a plurality of through holes formed in the flange 56, and the game board is Fastening of the rail unit 50 to 30 is performed. Furthermore, in the present embodiment, each of the upper, lower, left, and right ends of the rail unit 50 as viewed from the front is formed substantially linearly (flat). That is, the flange 56 is cut off at each of the upper, lower, left, and right ends of the rail unit 50, so that the rail diameter can be expanded in a limited area of the pachinko machine 10, that is, the game area on the game board 30 can be expanded. ing.
[0034]
At the entrance of the ball guide passage between the inner rail portion 51 and the outer rail attachment portion 52, a convex portion 57 is formed so as to partially close the ball guide passage. The convex portion 57 is provided in a substantially vertical direction from the inner rail portion 51 to the lower end portion of the rail unit 50, and a foul ball flowing backward in the ball guide passage without reaching the game area is formed in a foul ball passage 63 (see FIG. 3). It is to lead to. Note that the lower right corner and the lower left corner of the gaming board 30 are provided with sticking spaces K1 and K2 for sticking seals and plates such as stamps and the like to secure the sticking spaces K1 and K2. The flange 56 has cutouts 58 and 59 formed therein. Since the game board 30 itself is provided with the sticking spaces K1 and K2 for the stamps and the like in this manner, by directly pasting the stamps on the game boards 30, the game boards 30 can be uniquely identified by the stamps. it can. That is, an illegal exchange of the game board can be easily found.
[0035]
In conventional pachinko machines, the rails were driven directly into the game board. However, as described above, in the pachinko machine 10 of the present embodiment, the rail unit 50 is fastened to the game board 30 by inserting a screw or the like into the flange 56. That is, in the present embodiment, since the game board 30 is formed in the same size as the conventional pachinko machine, and the game area is formed larger than the conventional pachinko machine, the rails cannot be directly driven into the game board. The rail unit 50 and the flange 56 are integrally formed of resin, and the flange 56 is fastened to the game board 30 by screws or the like. According to the present embodiment employing such a configuration, the rail unit 50 can be easily removed from the game board 30 at the time of disposal, so that the rail unit 50 formed of resin can be easily recycled. In order to stably launch the game ball, the rail unit 50 on the launch side of the game ball is more firmly fixed to the other rail unit 50 with more screws. As a resin material forming the rail unit 50, a fluorine-containing polycarbonate having a small frictional resistance is preferable.
[0036]
Next, the game area will be described. The game area is formed in a substantially circular shape on the inner peripheral portion of the rail unit 50. In the present embodiment, the game area divided on the board of the game board 30 is configured to be much larger than before. ing. In the present embodiment, the distance from the uppermost point of the outer rail attachment part 52 to the lower part of the game board 30 is 445 mm (58 mm longer than the conventional product), and the distance from the extreme left position of the outer rail attachment part 52 to the inner rail part 51 is The distance to the extreme right position is 435 mm (50 mm longer than the conventional product). The distance between the extreme left position of the inner rail 51 and the extreme right position of the inner rail 51 is 418 mm.
[0037]
In the present embodiment, when viewed from the front of the pachinko machine 10, the game area is defined by a portion parallel to the inner rail portion 51 and the outer rail mounting portion 52 in a region surrounded by the inner rail portion 51 and the outer rail mounting portion 52. It is an area excluding a certain guide rail area. Therefore, since the guide area is not included in the case of the game area, the left limit position toward the game area is specified not by the outer rail attachment section 52 but by the inner rail section 51. Similarly, the right limit position toward the game area is specified by the inner rail portion 51. The lower limit position of the game area is specified by the lower end position of the game board 30. The upper limit position of the game area is specified by the outer rail attachment portion 52. Therefore, in the present embodiment, the width of the game area (maximum width in the horizontal direction) is 418 mm, and the height of the game area (maximum width in the vertical direction) is 445 mm.
[0038]
Here, it is desirable that the width of the game area is at least 380 mm or more. More preferably, it is 390 mm or more, 400 mm or more, 410 mm or more, 420 mm or more, 430 mm or more, 440 mm or more, 450 mm or more, and further preferably 460 mm or more. Of course, it may be 470 mm or more. That is, it is preferable that the width of the game area is larger from the viewpoint of expanding the game area. It is desirable that the height of the game area is at least 400 mm or more. More preferably, it is 410 mm or more, 420 mm or more, 430 mm or more, 440 mm or more, 450 mm or more, and more preferably 460 mm or more. Of course, it may be 470 mm or more, 480 mm or more, and 490 mm or more. That is, it is preferable that the height of the game area is larger from the viewpoint of expanding the game area. The combination of the width and the height may be any combination of the above numerical values.
[0039]
In the present embodiment, the ratio of the area of the game area to the game board 30 is about 70%, which is much larger than the conventional area. Since the area ratio of the game area to the game board 30 has been conventionally only about 50%, it can be said that the game area is considerably enlarged on the assumption that the game board 30 is common. In addition, the outer shape of the pachinko machine 10 is almost uniform among manufacturers for convenience of installation in a game arcade, and the size of the game board 30 has to be the same as described above. The fact that the ratio of the area of the game area to the game area is increased by about 20% is very significant from the viewpoint of expanding the game area. Here, the ratio is desirably at least 60% or more. More preferably, it is at least 65%, more preferably at least 70%. Further, it is more desirable that it is 75% or more beyond the case of the present embodiment. Further, it may be 80% or more.
[0040]
Further, the ratio of the area of the game area to the area of the front side of the entire pachinko machine 10 is about 40%, which is much larger than the conventional area. In addition, it is desirable that the area ratio of the game area to the area on the front side of the entire pachinko machine 10 is 35% or more. Of course, it may be 40% or more, 45% or more, or 50% or more.
[0041]
Note that the accessory gates 34 located on both sides of the variable display device unit 35 have a guide mechanism that allows game balls passing through the accessory gates 34 to be brought to the center of the game area. Thereby, even in a configuration in which the game area is expanded in the left-right direction, the game ball can be guided toward the large mouth 33 and the variable prize device 32 in the center of the game area, and as a result, the game area is expanded. It is possible to suppress a decrease in amusement due to difficulty in winning a game ball. Further, since the game area is expanded in the left-right direction, a windmill, a small object gate 34, a plurality of nails (guide nails for guiding a game ball to the center), and other accessories can be variously arranged. In addition, the behavior of the game balls in the game areas on both the left and right sides of the variable display device unit 35 can be made more interesting. In addition, since the game area is expanded in the vertical direction, a windmill, a small gate 34, a plurality of nails, and other accessories can be further disposed, and the behavior of the game ball in the vertical direction in the game area. Can be made more interesting.
[0042]
Returning to FIG. In the resin base 20, below the window hole 21 (below the game board 30), a firing rail 61 for guiding a game ball immediately after being fired from a game ball firing device is attached. The firing rail 61 is attached and fixed to the resin base 20 via a metal plate 62 at the rear thereof, and is configured to extend linearly at a predetermined firing angle (launch angle). Therefore, the game ball fired by the turning operation of the game ball firing handle 18 is firstly launched obliquely upward along the firing rail 61, and then guided to the game area through the ball guide passage of the rail unit 50 as described above. Is done.
[0043]
In the case of the present pachinko machine 10, it has already been described that the game area is greatly expanded than before, but under such a configuration, the curvature of the guide rail must be reduced, so that the launch ball is stabilized. It requires some ingenuity. Therefore, in the present embodiment, the firing position of the game ball is lowered, and the inclination angle (firing angle) of the firing rail 61 is made somewhat larger than that of the existing one (that is, the firing rail 61 is started up), and further firing is performed. The length of the rail 61 is made longer than that of the existing rail to ensure a sufficient ball guiding distance. Thereby, the game balls fired from the game ball firing device can be guided to the guide rail in a more stable state. In this case, in particular, the firing rail 61 is formed so as to extend from the firing position of the game ball firing device to a position beyond the center position (out port 36) of the game area.
[0044]
A gap is formed at a predetermined interval between the launch rail 61 and the rail unit 50 (guide rail), and a foul ball passage 63 is formed below the gap. Therefore, if the game ball fired from the game ball launching device does not reach the return ball preventing member 53 and returns in the guide rail as a foul ball, the foul ball passes through the foul ball passage 63 to the lower plate 15. Is discharged to In the case of the present embodiment, the length of the firing rail 61 is about 240 mm, and the length of the gap at the tip of the firing rail 61 (the length on the extension of the firing rail 61) is about 40 mm.
[0045]
When the foul ball flows backward in the guide rail, most of the foul ball flows along the outer rail mounting portion 52 and falls downward when reaching the lower end of the outer rail mounting portion 52. There are some which ramp up in the guide rail and jump up to the inner rail portion 51 side. The bounced foul ball hits the convex portion 57 at the entrance of the ball guide passage, and is guided to the foul ball passage 63. Thereby, all the foul balls are guided to the foul ball passage 63 reliably. Therefore, interference between the foul ball and the game ball to be fired next can be suppressed.
[0046]
Although detailed disclosure is omitted, game balls are supplied to the game ball launching device one by one from a ball outlet on the front frame set 14 side (a ball outlet that communicates with the lowermost portion of the upper plate 19). At this time, in the present embodiment, since the launch position of the game ball is lowered, the head from the ball exit on the front frame set 14 side to the launch position becomes large, but near the base end of the launch rail 61, the right side thereof Since the guide members 65 and 66 are provided on the front side and the front side, respectively, the game balls supplied from the ball outlet on the front frame set 14 side are always set at a predetermined firing position, and a stable firing operation can be realized.
[0047]
Further, a hitting ball hammer is provided in the game ball launching device, and the game ball is fired with the rotation of the hitting ball hammer about the shaft portion. Since it is desired to reduce the weight of this hammer, the aim is to reduce the weight of the hammer by changing the material to light metal such as aluminum and by reducing the dimensions of the shaft, while maintaining a sufficient firing force. A weight is provided at the head of the mallet (the end opposite to the shaft). Thereby, a sufficient and stable launch of the game ball can be realized. By providing the weight portion of the hitting hammer so as to protrude upward, the hitting hammer can be easily picked or hooked, and the adjustment of the hitting strength at the tip of the hitting hammer becomes easy.
[0048]
The discharge port 67 communicates with the upper plate 19, and game balls are discharged to the upper plate 19 (payout) via the discharge port 67. An openable / closable shutter 68 is attached to the discharge port 67, and the shutter 68 is configured to close the discharge port 67 by the urging force of a spring or the like when the front frame set 14 is opened (the state in FIG. 3). ing. Further, when the front frame set 14 is closed, the shutter 68 is configured to be able to be pushed open by a ball passage gutter 69 (see FIG. 2) provided on the back surface of the front frame set 14. Therefore, in the pachinko machine 10 in which the front decorative frame is omitted and the upper plate 19 is directly provided on the front frame set 14, when the front frame set 14 is opened, the game balls in the payout passage and the like fall down. The inconvenience can be prevented.
[0049]
As shown in FIG. 3, the resin base 20 is provided with a substantially rectangular small window 71 at a lower right portion of the window hole 21. Therefore, a seal or the like attached to the sticking space K1 at the lower right corner of the game board 30 is visible through the small window 71. In addition, a seal or the like can be attached from the small window 71.
[0050]
At the left end of the inner frame 12 in FIG. 3, support fittings 81 and 82 are attached as a support mechanism of the front frame set 14. The upper support bracket 81 is provided with a support hole 83 having a notch on the near side in the drawing, and the lower support bracket 82 is provided with a projection shaft 84 which protrudes in the vertical direction. Further, support brackets 151 and 152 are attached to the right end (the left end when viewed from the front of the pachinko machine 10) of the front frame set 14 as a support mechanism for the inner frame 12. Accordingly, the front frame set 14 can be opened and closed with respect to the inner frame 12 by attaching the support brackets 151 and 152 of the front frame set 14 to the support brackets 81 and 82 (see FIG. 3) of the inner frame 12. Can be installed. Further, since the supporting hole 83 of the supporting member 81 has a notch and the lower end of the supporting member 151 is formed thin as shown in FIG. 5, it is not necessary to completely remove the supporting member 151 from the supporting hole 83. The front frame set 14 can be easily removed from the inner frame 12 (sling machine 10) by passing a thin portion of the support bracket 151 through the notch of the support hole 83.
[0051]
Next, the front frame set 14 will be described with reference to FIGS. FIG. 5 is a rear view of the front frame set 14. A substantially elliptical window 101 is formed in the front frame set 14 so that most of the game area can be visually recognized from the outside. More specifically, the window 101 has a shape in which a substantially central portion on the left and right sides is relatively gently curved as compared with the upper and lower sides. A substantially central portion of the window 101 may be formed linearly. In the present embodiment, the distance between the upper end of the window 101 (the uppermost part of the outer rail attachment part 52 and the upper end of the game area) and the upper end of the front frame set 14 (the so-called vertical width of the upper frame part) is 61 mm. The upper frame width is about 85 mm to 95 mm, which is significantly shorter than that of the related art. This makes it easier to secure the upper area of the game area, and allows the large-sized variable display device unit 35 to be disposed relatively above. In addition, the distance between the upper end of the front frame set 14 is desirably 80 mm or less, more desirably 70 mm or less, and further desirably 60 mm or less. Of course, as long as the predetermined strength can be secured, it may be 50 mm or less.
[0052]
The shortest distance between the left end of the window 101 and the left end of the front frame set 14 when viewed from the front of the pachinko machine 10 (the so-called left and right width of the left frame portion: shown on the right in FIG. 5), The frame width on the opening / closing axis side is set relatively large in order to increase the strength and support strength of the front frame set 14 itself. In this case, as is apparent from comparison between FIGS. 1 and 3, when the front frame set 14 is closed, not only the left end of the outer rail attachment portion 52 but also the left end of the inner rail portion 51 are on the left side. It is obscured by the frame part. That is, at least a part of the guide rail overlaps with and is covered by the left frame portion of the front frame set 14 when viewed from the front of the pachinko machine 10. Even if the game ball becomes temporarily difficult to visually recognize, it is merely a passing point where the game ball is guided to the game area, and it is difficult to visually recognize the game ball in the game area where the player mainly enjoys the game. Not necessarily. Therefore, there is no hindrance in the actual game. Further, while such trouble does not occur, sufficient strength and support strength of the front frame set 14 can be secured. Incidentally, when viewed from the front of the pachinko machine 10, the left-right distance between the left end position of the outer rail mounting portion 52 and the left end position of the outer frame 11 is 21 mm, and the right end position of the game area (the right end position of the inner rail portion 51) and the outer side. The distance in the left-right direction from the right end position of the frame 11 is 44 mm.
[0053]
In addition, the front frame set 14 is provided with light-emitting means such as various lamps around the periphery (for example, a corner portion). These light-emitting means are controlled to change the light-emitting mode by lighting or blinking according to a change in the game state at the time of a big hit or at a predetermined reach, and play a role of enhancing the effect of the effect during the game. For example, on the periphery of the window 101, an annular illuminated portion 102 incorporating a light emitting means such as an LED is provided symmetrically, and at the center of the annular illuminated portion 102 and on the top of the pachinko machine 10, Similarly, a central illuminated portion 103 containing a light emitting means such as an LED is provided. In the pachinko machine 10, the central illumination unit 103 functions as a big hit lamp, and lights or blinks at the time of the big hit to notify that the big hit is being made. Further, around the upper plate 19, there is also provided an upper plate illuminated portion 104 in which light emitting means such as an LED is incorporated. In addition, on the left and right sides of the central illumination unit 103, there are provided a prize ball lamp 105 which lights up during payout of a prize ball and an error display lamp 106 which lights up when a predetermined error occurs.
[0054]
Further, a small window 107 to which a transparent resin is attached is provided adjacent to the lower end of the annular illumination part 102 so that a part of the surface of the inner frame 12 and the surface of the game board 30 can be visually recognized. The small window 107 is formed flat, while the annular illuminated part 102 is formed to be convex toward the front. As described above, on the back surface of the small window 107, there are provided sticking spaces K1 and K2 for sticking a seal such as a stamp or a plate, so that the contents of the sticker or the like can be scanned by the scanner. It is flattened so as to be optically readable by a reading device such as the above. Further, by forming the small window 107 portion flat, when a cash unit for lending game balls is provided between the two pachinko machines 10, the lending nozzle protrudes from the pachinko machine 10 to the player side. In such a case, a cash unit can be arranged.
[0055]
Below the window 101, a ball-lending operation unit 120 is provided. The ball lending operation unit 120 is provided with a ball lending button 121, a return button 122, and a frequency display unit 123. When the ball lending operation unit 120 is operated with a card inserted into the card unit 400 arranged on the side of the pachinko machine 10, game balls are lent according to the operation. The ball lending button 121 is operated to obtain a lending ball based on the information recorded on the card, and the lending ball is supplied to the upper plate 19 as long as there is a remaining amount on the card or the like. The return button 122 is operated when requesting the return of a card or the like inserted in the card unit 400. The frequency display unit 123 displays remaining amount information such as cards. In a pachinko machine in which game balls are directly lent to an upper plate from a cash unit as a ball lending device without using the card unit 400, a so-called cash machine, the ball lending operation unit 120 becomes unnecessary. Therefore, a decoration seal or the like is attached to the installation portion of the ball lending operation unit 120. As a result, the ball-lending operation unit can be shared between the pachinko machine using the card unit and the cash machine.
[0056]
As shown in FIG. 5, various reinforcing members made of metal are provided on the back side of the front frame set 14 so as to surround the window 101. Specifically, reinforcing plates 131, 132, 133, and 134 are attached to the back side of the front frame set 14 and to the outside of the window 101 in the upper, lower, left, and right directions, respectively. The reinforcing plates 131 to 134 are connected to each other in contact with each other, but a resin part 135 for avoiding direct contact is interposed at the connecting portion between the reinforcing plates 132 and 133 on the left and upper sides in FIG. . The resin parts 135 prevent the metal reinforcing plates 131 to 134 from being loop-connected to the front frame set 14 in a loop. When the metal reinforcing plates 131 to 134 are loop-connected in a loop, electromagnetic noise caused by the launch operation of the game ball loops around the front frame set 14 disposed on the front surface of the game board 30, and the game board. This adversely affects the pachinko machine 10 and induces a malfunction of the pachinko machine 10, but in the pachinko machine 10 of the present embodiment, the resin parts 135 avoid the annular connection of the metal reinforcing plates 131 to 134. The adverse effect of such noise can be suppressed. The reduction in strength due to the use of the resin part 135 for a part of the metal reinforcing plates 131 to 134 is compensated for by providing a rib on the resin part 135 or increasing the thickness of the resin part 135. .
[0057]
The reinforcing plate 131 on the right side in FIG. 5 is provided with a hook-shaped engaging claw 131a at an intermediate position thereof, and this engaging claw 131a is a hole of the inner frame 12 with the front frame set 14 closed. It is configured to be engaged with the portion 12a (see FIG. 3). With this configuration, the front frame set 14 is configured to include the upper plate 19, and even if the vertical support positions are extended, it is possible to prevent the front frame set 14 from rising at an intermediate position. Therefore, it is possible to suppress fraud or the like caused by floating the front frame set 14.
[0058]
The lower reinforcing plate 134 is provided with a rail side wall member 136 made of resin at a position facing the firing rail 61 (see FIG. 3). The rail side wall member 136 serves as a side wall of the firing rail 61 when the front frame set 14 is closed, and functions to prevent game balls from falling off the firing rail 61.
[0059]
The above-mentioned reinforcing plates 131 to 134 also have a function as a metal frame for supporting glass, and a part of the reinforcing plates 131 to 134 is folded back to form a glass holding groove. The glass holding grooves are formed in two rows in front and rear, and a pair of front and rear glass 137 forming a rectangular shape is held in each glass holding groove. As a result, the two glasses 137 are attached to the front and rear at predetermined intervals.
[0060]
As described above, in the pachinko machine 10 of the present embodiment, since the game area is expanded, when the front frame set 14 is closed, the pachinko machine 10 includes the inner rail portion 51 and the outer rail attachment portion 52. A part of the guide rail is configured to be covered and hidden by the front frame set 14. Therefore, in the guide rail, there is a portion where the open portion on the near side cannot be covered with the glass 137. In such a case, for example, when the game ball fired from the game ball launching device returns without reaching the return ball preventing member 53, the game ball spills out (or jumps out) of the guide rail, and the outer rail attachment portion 52 There is a risk of being caught between the glass 137 and the glass 137. Therefore, in the present embodiment, a rail cover 140 for covering the front opening of the guide rail is attached to the front frame set 14.
[0061]
The rail cover 140 is a substantially flat plate having a substantially circular arc shape, and is formed of a transparent resin. The rail cover 140 has an arc shape corresponding to the shape of the guide rail, and is set along the periphery of the window 101 so as to cover a section from the base end to the vicinity of the tip end of the guide rail. 14 is attached to the back side. In particular, the dimensions and shape of the inner side of the rail cover 140 substantially match those of the inner rail portion 51. In a state where the rail cover 140 is attached, a surface side thereof comes into contact with the glass 137. When the front frame set 14 is closed, the rear surface of the rail cover 140 covers almost the entire area of the guide rail. Thereby, it is possible to prevent the game ball from colliding with the glass 137 in most sections of the guide rail. Therefore, adverse effects such as breakage due to contact with the glass 137 can be suppressed.
[0062]
In addition, at the right end of the rail cover 140 (that is, the portion that becomes the right end in the state of FIG. 5 in which the rail cover 140 is attached to the front frame set 14), a portion where the guide rail protrudes from the side edge of the glass 137 is provided. A covering section 141 for covering is provided. Accordingly, it is possible to prevent the occurrence of such a problem that the game ball is spilled (projected) out of the guide rail or is caught between the outer rail mounting portion 52 and the glass 137.
[0063]
Further, the rail cover 140 is formed with a ridge 142 extending in an arc shape along the inner edge thereof and protruding toward the near side in FIG. When the front frame set 14 is closed, the protruding ridges 142 are configured to substantially integrally overlap the inner rail portion 51 in a state of being inserted into the guide rails. Therefore, for example, even if wire or the like is caused to penetrate through a gap between the front frame set 14 and the inner frame 12 to attempt cheating, it is extremely difficult to make the wire or the like penetrate into the game area inside the guide rail. Become. As a result, it is possible to prevent fraudulent acts performed using wires or the like. The protrusions 142 may be formed in a wider range, for example, along the entire inner edge of the rail cover 140. According to such a configuration, it is difficult for wire or the like to intrude in a wider range, and it is possible to more reliably prevent fraudulent acts performed using the wire or the like.
[0064]
Next, the configuration of the back surface of the pachinko machine 10 will be described in detail with reference to FIGS. FIG. 6 is a rear view of the pachinko machine 10, and FIG. 7 is an exploded perspective view showing the rear configuration of the pachinko machine 10 in an exploded manner for each main part. FIG. 8 is a schematic diagram showing the arrangement of the first control board unit 201, the second control board unit 202, and the back pack unit 203 on the back of the pachinko machine 10. FIG. 9 shows the configuration of the inner frame 12 and the game board 30. FIG. FIG. 10 is a perspective view of the inner frame 12 viewed from the rear, and FIG. 11 is a perspective view of the gaming board 30 viewed from the rear.
[0065]
First, an overall outline of the rear configuration of the pachinko machine 10 will be described. On the back of the pachinko machine 10 (actually, on the back of the inner frame 12 and the game board 30), various control boards are arranged so as to be arranged vertically and horizontally, or to be stacked back and forth. A game ball supply device (payout mechanism) for supplying a ball, a protective cover made of resin, and the like are attached. In the present embodiment, two control board units are configured by separately mounting various control boards on two mounts, and these control board units are individually mounted on the inner frame 12 or the back surface of the game board 30. ing. In this case, the main board and the sound lamp control board are mounted on one mounting base to form a unit, and the payout control board, the emission control board, and the power supply board are mounted on the other mounting base to form a unit. Here, for convenience, the former unit is referred to as a “first control board unit 201”, and the latter unit is referred to as a “second control board unit 202”. Further, the dispensing mechanism and the protective cover are also integrated as one unit, and the resin portion is generally referred to as a back pack. Therefore, the unit is referred to as a “back pack unit 203” here. The detailed configuration of each of the units 201 to 203 will be described later.
[0066]
The first control board unit 201, the second control board unit 202, and the back pack unit 203 are configured so that they can be attached and detached without using any tool or the like in a unit unit. The inner frame 12 or the back of the game board 30 can be opened and closed. This is also a device for making it possible to easily check a hidden configuration or the like even when the units 201 to 203 and other components are arranged one above the other.
[0067]
Actually, as shown in the schematic diagram of FIG. 8, the units 201 to 203 are arranged and mounted vertically one above the other. In FIG. 8, a first control board unit 201 having a substantially L-shape is arranged substantially at the center of the pachinko machine 10, and a second control board unit 202 is arranged below the first control board unit 201. Further, a back pack unit 203 is arranged in a region partially overlapping the first control board unit 201.
[0068]
The first control board unit 201 is provided with a spindle M1 at the left end when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the first control board unit 201 can be opened and closed around the axis A of the spindle M1. Has become. Further, the first control board unit 201 is provided with a fastening portion M2 made of a nip latch or the like at a right end portion thereof (that is, on the opposite side to the support shaft portion, more specifically, at an open end side), and a locking claw portion M3 at an upper end portion. The first control board unit 201 is fixedly held to the main body of the pachinko machine 10 by the fastening portion M2 and the locking claw portion M3.
[0069]
Further, the second control board unit 202 is provided with a spindle M4 at the right end as viewed from the back of the pachinko machine 10, and the second control board unit 202 opens and closes about the axis B of the spindle M4. It is possible. In addition, the second control board unit 202 is provided with a fastening portion M5 such as a nip latch or the like at a left end portion (that is, an opening end side opposite to the support shaft portion). The two control board unit 202 is fixedly held to the main body of the pachinko machine 10.
[0070]
Further, the back pack unit 203 is provided with a spindle M6 at the right end when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the back pack unit 203 can be opened and closed around an axis C by the spindle M6. I have. Further, the back pack unit 203 is provided with a fastening portion M7 made of a nip latch or the like at the left end portion thereof (ie, on the opposite side to the support shaft portion, more specifically, at the open end side), and is provided with a pivotable upper end portion and a lower end portion, respectively. The back pack unit 203 is fixedly held to the main body of the pachinko machine 10 by the fastening portions M7 and the fastening portions M8 and M9.
[0071]
The unfolding directions of the units 201 to 203 are not the same, and the first control board unit 201 opens leftward when viewed from the back of the pachinko machine 10, whereas the second control board unit 202 and the back pack unit 203 It is configured to open to the right.
[0072]
On the other hand, FIG. 9 is a rear view showing a state where the game board 30 is assembled to the inner frame 12. FIG. 10 is a perspective view of the inner frame 12 viewed from the rear, and FIG. 11 is a perspective view of the gaming board 30 viewed from the rear. Here, the back surface configuration of the inner frame 12 and the game board 30 will be described with reference to FIGS.
[0073]
The game board 30 is installed in a square frame-shaped installation area surrounded by the resin base 20 and does not fall off due to a plurality of (four in this embodiment) locking fixtures 211 and 212 provided on the inner frame 12. So that it is fixed. The locking fixtures 211 and 212 can be manually rotated, and can be switched between a fixed position (lock position) and a fixed release position (unlock position). FIG. 9 shows a state in which the locking fixtures 211 and 212 are at the lock position. The locking fixtures 211 at three places on the left and right sides of the game board 30 are formed of L-shaped metal fittings formed by bending metal pieces, and are configured not to protrude outside the inner frame 12 when the game board 30 is fixed. ing. In addition, the locking fixture 212 at one lower portion of the game board 30 is formed of an I-shaped fastener made of resin.
[0074]
In the center of the game board 30, a variable display unit 35 is arranged. In the variable display device unit 35, a resin (for example, ABS) frame cover 213 that covers the center frame 47 (see FIG. 4) from behind is provided so as to protrude rearward. A large design display device 42, which is a liquid crystal display device, and a display control device 45 are detachably mounted in a state where they are superimposed on each other. In the frame cover 213, an LED control board and the like for driving LEDs and the like built in the center frame 47 are provided.
[0075]
A back frame set 215 is attached to the back of the gaming board 30 so as to surround the variable display unit 35. The back frame set 215 is a thin resin molded product (for example, made of ABS) provided so as to be attached to the back surface of the game board 30, and a game ball collection mechanism for collecting game balls that have won various winning ports. Is formed. Specifically, below the back frame set 215, the above-mentioned general winning opening 31, variable winning device 32, corresponding to the opening of the game board 30 of the big game opening 33 (each shown in FIG. 4), and one downstream location A collecting passage 216 that gathers is formed. Further, a discharge passage board 217 made of resin (for example, made of polycarbonate resin) is attached below the game board 30. The discharge passage board 217 is used to guide a discharge ball to the outside of the pachinko machine 10. A discharge passage 218 is formed. Therefore, as illustrated by virtual lines in FIG. 9, all game balls that have won the general winning opening 31 and the like gather through the collection passage 216 of the back frame set 215 and further form the discharge passage 218 of the discharge passage board 217. The pachinko machine 10 is discharged through the pachinko machine 10. The out port 36 (see FIG. 3) also communicates with the discharge passage 218, and game balls that have not won any of the winning ports are discharged to the outside of the pachinko machine 10 through the discharge passage 218.
[0076]
In the above configuration, a back frame set 215 (recovery passage 216) is provided above and a discharge passage board 217 (discharge passage 218) is provided below with the lower end surface of the game board 30 as a boundary. The game board 30 is provided so as not to overlap (overlap) in the front-rear direction. Therefore, when removing the game board 30 from the inner frame 12, there is no inconvenience that the discharge passage board 217 hinders the removal of the game board 30.
[0077]
Since the discharge passage board 217 is provided just behind the upper plate 19 on the front of the pachinko machine 10, a wire or the like is inserted through a ball discharge port (the ball passage gutter 69 in FIG. 2) reaching the upper plate 19. Further, it is conceivable that the wire or the like is allowed to enter the game area through a gap between the inner frame 12 and the discharge passage board 217. Therefore, in the pachinko machine 10, a plate 219 extending forward of the pachinko machine 10 is provided just around the upper plate 19 of the discharge passage board 217 so as to overlap the inner frame 12 almost integrally. Therefore, even if wire or the like is caused to enter from the gap between the inner frame 12 and the discharge passage board 217, it is impeded by the plate 219, and it is very difficult to allow the wire or the like to enter the game area. As a result, fraudulent acts such as forcibly opening the variable winning device 32 (large winning opening) using a wire or the like can be prevented.
[0078]
Further, on the back surface of the game board 30, there is provided a prize detecting mechanism for detecting the passage of the game ball to various winning ports and the like. More specifically, a winning opening switch 221 is provided at a position corresponding to the general winning opening 31 on the front side of the game board 30, and the variable winning device 32 is provided with a specific area switch 222 and a count switch 223. The specific area switch 222 is a switch that determines that a game ball that has won the variable prize device 32 in the big hit state has entered a specific area (an area for determining whether to continue the big hit state), and the count switch 223 determines the winning ball. This is a switch for counting. An operation port switch 224 is provided at a position corresponding to the large port 33, and a gate switch 225 is provided at a position corresponding to the small port 34.
[0079]
The winning opening switch 221 and the gate switch 225 are connected to a board relay board 226 through electric wiring (not shown), and the board relay board 226 is connected to a main board (main controller 261) described later. The specific area switch 222 and the count switch 223 are connected to the special winning opening relay board 227, and the special winning opening relay board 227 is also connected to the main board. On the other hand, the operation port switch 224 is directly connected to the main controller 261 without passing through the relay board.
[0080]
Although not shown, the variable winning device 32 is provided with a special winning opening solenoid for opening a special winning opening and a winning ball distribution plate solenoid for guiding a winning ball to a specific area. Is provided with an operating port solenoid for opening the electric accessory. In FIG. 9, a set handle 228 provided with a ball-hitting hammer and the like is provided on the lower left side of the back surface of the pachinko machine 10, and a firing motor 229 is provided on the left side thereof.
[0081]
The detection results respectively detected by the winning detection mechanism are taken into a main board, which will be described later, and a payout command (payout number of game balls) according to the respective winning situation is transmitted from the main board to the payout control board. You. Then, a predetermined number of game balls are paid out by the output of the payout control board. In such a case, a conventional method (a so-called evidence ball method) in which game balls that have won various winning ports are once collected in a winning ball processing device, and the payout is performed after the winning ball processing device checks the existence of the winning balls one by one in order. Unlike the pachinko machine 10 of the present embodiment, the payout is immediately performed by electrically detecting the winning of the game ball for each winning port (that is, the pachinko machine 10 eliminates the winning ball processing device). are doing). Therefore, even if there are a large number of game balls to be paid out, the payout can be promptly carried out.
[0082]
The back frame set 215 is provided with a mounting mechanism for mounting the first control board unit 201. Specifically, as this attachment mechanism, as shown in FIG. 11, a support bracket 231 extending vertically is provided at a lower left corner when viewed from the back of the game board 30, and the support bracket 231 is provided on the same axis. A pair of upper and lower support holes 231a is formed. In addition, a pair of upper and lower fastening holes (nilac holes) 232 are provided in the lower right portion on the back of the game board 30 (see FIG. 9), and locking claw pieces 233 are provided in the upper left portion.
[0083]
An attachment mechanism for attaching the second control board unit 202 and the back pack unit 203 is provided on the back surface of the inner frame 12. Specifically, as shown in FIG. 9, an elongate support fitting 235 shown in FIG. 12 is attached to the right end of the rear surface of the inner frame 12. As shown in FIG. 12, the support fitting 235 has a long plate-like fitting body 236, and is provided upright from the fitting body 236 so that the supporting holes 237 for the second control board unit 202 are provided at two places below. Are formed, and support holes 238 for the back pack unit 203 are formed at two upper positions. Coaxial support holes are formed in the support holes 237 and 238, respectively. In addition, as a mounting mechanism for the second control board unit 202, the inner frame 12 is provided with a pair of upper and lower fastening holes (nilac holes) 239 at the left end below the game board installation area, as shown in FIG. Have been. As a mounting mechanism for the back pack unit 203, the inner frame 12 is provided with a pair of upper and lower fastened holes (niatch latch holes) 240 at the left end of the game board installation area. However, it is also possible to provide the support fitting for the second control board unit 202 and the support fitting for the back pack unit 203 as individual members. Also, three rotating fixtures 241, 242, 243 are provided on the inner frame 12 as an attachment mechanism for the back pack unit 203, and between the fixtures 241, 242, 243 and the game board 30. The back pack unit 203 is sandwiched and supported.
[0084]
In addition, in the rear configuration of the inner frame 12, at the lower right of the game board 30, game balls for distributing game balls to be paid out from a payout mechanism described later to any of the upper plate 19, the lower plate 15, and the discharge passage 218. A distribution unit 245 is provided. That is, the opening 245a of the game ball distribution unit 245 shown in FIG. 10 communicates with the upper plate 19, the opening 245b communicates with the lower plate 15, and the opening 245c communicates with the discharge passage 218. At the lower end of the inner frame 12, a speaker box 246 made of resin is attached to surround the back of the speaker hole 24 formed in the lower plate 15, and a speaker is installed in the speaker box 246. The speaker box 246 improves the sound quality in the low frequency range.
[0085]
Next, the first control board unit 201 will be described with reference to FIGS. FIG. 13 is a front view of the first control board unit 201, FIG. 14 is a perspective view of the same unit 201, FIG. 15 is an exploded perspective view of the same unit 201, and FIG. FIG.
[0086]
The first control board unit 201 has a substantially L-shaped mount 251 on which a main controller 261 and an audio lamp controller 262 are mounted. Here, the main control device 261 includes an MPU 501 (see FIG. 23) as a one-chip microcomputer that controls the main control of the game, a port for communicating with various devices, a random number generator used for various lotteries, time counting, A main substrate including a clock pulse generating circuit and the like used for synchronizing is provided, and the main substrate is housed in a substrate box 263 (enclosing means) made of a transparent resin material or the like. . The substrate box 263 includes a substantially rectangular parallelepiped box base and a box cover that covers an opening of the box base. The box base and the box cover are unopenably connected by a sealing unit 264 (sealing means), whereby the substrate box 263 is sealed.
[0087]
As the sealing unit 264, any configuration can be applied as long as the configuration is such that the box base and the box cover are connected so as not to be opened. Here, as shown in FIG. 14 and the like, the configuration is such that five sealing members are connected. The box base and the box cover are non-openably connected by inserting a locking claw into the long hole of the sealing member. The sealing process by the sealing unit 264 prevents unauthorized opening after the sealing, and enables such a situation to be detected early and easily even if the unauthorized opening is performed. It is possible to perform the opening / sealing process again even after the above. That is, the sealing process is performed by inserting a locking claw into the long hole of at least one of the five sealing members constituting the sealing unit 264. Then, when the board box 263 is opened due to a defect of the housed main board or the like, the connection between the sealing member into which the locking claw is inserted and another sealing member is disconnected. Thereafter, when the sealing process is performed again, the locking claws are inserted into the long holes of the other sealing members. If a history indicating that the board box 263 has been opened is left in the board box 263, it can be easily found by looking at the board box 263 that an unauthorized opening has been performed.
[0088]
The audio lamp control device 262 includes, for example, an MPU as a one-chip microcomputer that controls audio and lamp display according to an instruction from the main control device 261 or the display control device 45, and an audio lamp control board including various ports. The audio lamp control board is housed in a board box 265 made of a transparent resin material or the like. A power relay board 266 is mounted on the audio lamp control device 262, and power supplied from a power supply board described later is output to the display control device 45 and the audio lamp control device 262 via the power relay substrate 266. .
[0089]
The mounting base 251 is formed of a colored (for example, green, blue, etc.) resin material (for example, made of polycarbonate resin), and has two flat substrate mounting surfaces 252, 253 on its surface. The board mounting surfaces 252 and 253 extend in a direction orthogonal to each other and are formed with a step in the front-rear direction. However, the mounting base 251 may be a colorless transparent or translucent resin molded product.
[0090]
On one board mounting surface 252, main controller 261 is arranged in a horizontally long direction, and on the other board mounting surface 253, sound lamp control device 262 (sound lamp control board) is vertically oriented. Be placed. In particular, the main control device 261 is disposed on the near side when viewed from the back of the pachinko machine 10, and the sound lamp control device 262 is disposed on the back side. In this case, since the board mounting surfaces 252 and 253 are formed with a step in the front-rear direction, each of the control devices 261 and 262 in a state where the main control device 261 and the sound lamp control device 262 are mounted on the board mounting surfaces 252 and 253. Will be arranged so that a part of them is overlapped. That is, as seen in FIG. 14 and the like, main controller 261 is arranged in a state where a part thereof (about 程度 in this embodiment) is floating. Therefore, the sound lamp control device 262 can be extended to an area overlapping with the main control device 261, so that it is possible to cope with an increase in the size of the control board and to efficiently install each control device. When the first control board unit 201 is mounted on the game board 30, a space is secured behind the board mounting surface 252, so that the variable winning device 32 and its electric wiring can be easily installed.
[0091]
As shown in FIGS. 15 and 16, a horizontally long through hole 254 is formed at two places on the left and right sides of the main board mounting surface 252. Correspondingly, the board box 263 of the main control device 261 is provided with pivotable fixing members 267 at two locations on the left and right sides of the back surface. When the main controller 261 is mounted on the board mounting surface 252, the fixture 267 is passed through the through hole 254 of the board mounting surface 252, and in this state, the fixture 267 is rotated to lock the main controller 261. You. Therefore, as described above, even if the main control device 261 is disposed in a state where a part of the main control device 261 is floated, it is possible to avoid inconvenience such as the main control device 261 falling off. The main controller 261 cannot be removed unless the fixture 267 is unlocked from the back side of the first control board unit 201 (substrate mounting surface 252). it can. A lattice-shaped rib 255 is provided on the back surface of the substrate mounting surface 252 for the main substrate.
[0092]
The mounting base 251 is provided with a pair of upper and lower support shafts 256 on the left end surface in FIG. 14 and the like. By attaching the support shafts 256 to the support fittings 231 shown in FIG. The game board 30 is supported to be openable and closable. Further, the mounting base 251 is provided with a pair of upper and lower nip latches 257 as fasteners at the right end and a long hole 258 at the upper end, and fits the ny latch 257 into the to-be-fastened hole 232 shown in FIG. The first control board unit 201 is fixed to the game board 30 by locking the locking claw pieces 233 shown in FIG. The supporting bracket 231 and the supporting shaft 256 are provided in the supporting shaft portion M1 of FIG. 8, the fastening holes 232 and the nylat 257 are provided in the fastening portion M2, the locking claw pieces 233 and the elongated holes 258 are provided in the locking claw portion M3, Each corresponds.
[0093]
Next, the second control board unit 202 will be described with reference to FIGS. 17 is a front view of the second control board unit 202, FIG. 18 is a perspective view of the same unit 202, and FIG. 19 is an exploded perspective view of the same unit 202.
[0094]
The second control board unit 202 has a horizontally long mounting base 301 on which a payout control device 311, a firing control device 312, a power supply device 313, and a card unit connection substrate 314 are mounted. The dispensing control device 311, the launch control device 312, and the power supply device 313 each include a control board including an MPU as a one-chip microcomputer serving as a control center, various ports, and the like. Thereby, the payout of the prize ball and the loaned ball is controlled. The firing control board of the firing control device 312 controls the firing motor 229 in accordance with the operation of the game ball firing handle 18 by the player, and the power supply board of the power supply 313 controls the predetermined power supply voltage required by various control devices and the like. Is generated and output. The card unit connection board 314 is electrically connected to the ball lending operation unit 120 on the front of the pachinko machine 10 and the card unit 400, and takes in a ball lending operation command by the player and outputs it to the payout control device 311. It is. In a cash machine in which game balls are directly rented to an upper plate from a cash unit such as a ball rental device without using the card unit 400, the card unit connection board 314 is unnecessary.
[0095]
The payout control device 311, the firing control device 312, the power supply device 313, and the card unit connection board 314 are respectively housed in board boxes 315, 316, 317, 318 made of a transparent resin material or the like. In particular, in the dispensing control device 311, similarly to the main control device 261 described above, the box base and the box cover constituting the substrate box 315 (enclosing means) are unopenably connected by the sealing unit 319 (sealing means). Seals the substrate box 315.
[0096]
The payout control device 311 is provided with a state return switch 321. For example, when the state return switch 321 is pressed down at the time of a payout error such as a clogged ball of the payout motor 358a, the payout motor 358a is rotated forward and reverse to clear the clogged ball (return to a normal state). It has become.
[0097]
The power supply 313 is provided with a RAM erase switch 323. This pachinko machine 10 has a backup function, so that even if a power failure occurs, the state at the time of the power failure is maintained, and when returning from the power failure (power recovery), it can be restored to the state at the time of the power failure. Has become. Therefore, when the power is turned off in a normal procedure (for example, at the time of closing the hall), the state before the power is turned off is stored and retained. You are going to.
[0098]
The mounting table 301 is made of, for example, a colorless and transparent resin molded product, and has a flat board mounting surface 302 on its surface. In this case, the firing control device 312, the power supply device 313, and the card unit connection board 314 are directly mounted side by side on the board mounting surface 302 of the mounting base 301, and the payout control device 311 is mounted on the board box 317 of the power supply device 313. Have been.
[0099]
The mounting base 301 is provided with a pair of upper and lower support shafts 305 at the right end in FIG. 17 and the like. By inserting the support shaft 305 from above into the support hole 237 shown in FIG. The two control board unit 202 is supported on the inner frame 12 so as to be openable and closable. The mounting base 301 is provided with a pair of upper and lower nail latches 306 as fasteners at the left end. The second control board unit 202 is mounted by inserting the nail latches 306 into the fastening holes 239 shown in FIG. 9 and the like. It is fixed to the frame 12 so that it cannot be opened and closed. The support hole 237 and the support shaft 305 correspond to the support shaft portion M4 in FIG. 8, and the fastening hole 239 and the nail latch 306 correspond to the fastening portion M5.
[0100]
Next, the configuration of the back pack unit 203 will be described with reference to FIGS. The back pack unit 203 is obtained by integrating a resin-packed back pack 351 and a game ball payout mechanism 352, and FIG. 20 is a rear view of the back pack unit 203 viewed from the back of the pachinko machine 10. FIG. 21 is an exploded perspective view thereof.
[0101]
The back pack 351 is integrally molded of, for example, an ABS resin, and includes a substantially flat base portion 353 and a protective cover portion 354 that protrudes rearward of the pachinko machine 10 and has a horizontally long substantially rectangular parallelepiped shape. The protective cover portion 354 has a shape in which the left and right side surfaces and the upper surface are closed and only the lower surface is opened, and has at least a size sufficient to surround the variable display device unit 35 (however, in the present embodiment, the sound The lamp control device 262 is also enclosed). A large number of ventilation holes 354a are provided on the back surface of the protective cover 354. Each of the ventilation holes 354a has a long hole shape, and is provided such that the respective ventilation holes 354a are adjacent to each other at a relatively close position. Therefore, by cutting the resin part between the adjacent ventilation holes 354a, the back surface of the back pack 351 can be easily opened. In other words, by cutting the resin portion between the ventilation holes 354a and exposing the display control device 45 and the like inside the resin portion, it is possible to easily perform a predetermined test or the like.
[0102]
Further, a dispensing mechanism 352 is provided on the base 353 so as to bypass the protective cover 354. That is, a tank 355 that opens upward is provided at the top of the back pack 351, and game balls supplied from island facilities in a game hall are sequentially supplied to the tank 355. Below the tank 355, a tank rail 356 having, for example, two horizontal rows (two rows) of ball passages and being gently inclined toward the downstream side is connected. The case rail 357 is connected. The payout device 358 is provided at the most downstream portion of the case rail 357, and pays out a required number of game balls appropriately by a predetermined electric configuration such as a payout motor 358a. Then, the game balls paid out from the payout device 358 are supplied to the upper plate 19 through a payout passage 359 shown in FIG.
[0103]
A vibrator 360 for applying vibration to the tank rail 356 is attached to the tank rail 356. Therefore, if ball clogging occurs near the tank rail 356, the ball clogging can be eliminated by driving the vibrator 360. Since the vibrator 360 is unitized, it can be easily attached to the tank rail 356.
[0104]
Here, the configuration of the tank rail 356 will be described in detail with reference to FIG. FIG. 22 is an exploded perspective view of the tank rail 356. The tank rail 356 has a long gutter-shaped rail main body 361 opened upward, and a spherical ball receiving portion 362 is provided at a starting end of the rail main body 361. By the ball receiving portion 362, the game ball dropped from the tank 355 is smoothly taken into the rail main body 361. Further, a partition wall 363 extending in the longitudinal direction is provided on the rail main body 361, and the game ball is divided into two hands by the partition wall 363. The two ball passages partitioned by the partition wall 363 are slightly wider than the diameter of the game ball. On the bottom surface of each ball passage partitioned by the partition wall 363, one or two protrusions 364 are provided, and an opening 365 is provided on the side of the protrusion 364.
[0105]
A rectifying plate 367 is provided on the rail main body 361 so as to cover a ceiling portion about half of the downstream side. The current plate 367 has an arcuate shape so as to limit the height of the ball passage in the tank rail 356 toward the downstream side, and a convex portion 368 extending in the longitudinal direction is formed on the lower surface thereof. . Thereby, each game ball flowing in the tank rail 356 finally flows out downstream without being stacked vertically. Therefore, even if a large amount of game ball groups flow into the tank rail 356, biting of the game ball is prevented, and clogging of the ball in the tank rail 356 is eliminated. Note that the rail main body 361 is formed of a black conductive polycarbonate resin, while the rectifying plate 367 is formed of a transparent polycarbonate resin. The current plate 367 is detachably provided, and maintenance inside the tank rail 356 can be easily performed by removing the current plate 367.
[0106]
Returning to FIG. 20 and FIG. In the dispensing mechanism 352, a dispensing relay board 381 for relaying a signal of a dispensing command from the dispensing control device 311 to the dispensing device 358 is installed, and a power switch board 382 for taking in main power from outside is installed. I have. Main power of, for example, 24 V AC is supplied to the power switch board 382 via a voltage converter, and the power is turned on or off by switching operation of the power switch 382a.
[0107]
The dispensing mechanism 352 from the tank 355 to the dispensing passage 359 is formed of a conductive resin material (for example, a conductive polycarbonate resin), and a part thereof is grounded. As a result, generation of noise due to charging of the game balls is suppressed.
[0108]
The back pack 351 is provided with a pair of upper and lower support shafts 385 at the right end in FIG. 20 and the like. By inserting the support shaft 385 from above into the support hole 238 shown in FIG. The pack unit 203 is supported on the inner frame 12 so as to be openable and closable. The back pack 351 is provided with a pair of upper and lower nip latches 386 as fasteners at the left end, and is also provided with a locking hole 387 at the upper end, so that the ny latch 386 is inserted into the fastening hole 240 shown in FIG. The back pack unit 203 is fixed to the inner frame 12 so that it cannot be opened and closed by fitting the fitting 242 shown in FIG. The reason why the nail latch is not used in the portion of the fixing tool 242 and the locking hole 387 is that the tank 355 for storing game balls is provided on the left side of the locking hole 387 in FIG. 20 so that this portion is firmly fixed. is there. When the fixing tool 242 is fixed, the back pack unit 203 is also fixed to the inner frame 12 by the fixing tools 241 and 243 shown in FIG. The support hole portion 238 and the support shaft 385 correspond to the support shaft portion M6 in FIG. 8, the fastening hole 240 and the nylat 386 correspond to the fastening portion M7, and the fixture 242 and the locking hole 387 correspond to the locking portion M8. Equivalent to. Further, the fixing tool 243 corresponds to the locking portion M9.
[0109]
Next, an electrical configuration of the pachinko machine 10 will be described with reference to FIG. The main control device 261 has an MPU 501 as a one-chip microcomputer that is an arithmetic device. The MPU 501 includes a ROM 502 storing various control programs executed by the MPU 501 and fixed value data, and a memory for temporarily storing various data and the like when executing the control programs stored in the ROM 502. A certain RAM 503 and other various circuits such as an interrupt circuit, a timer circuit, and a data transmission / reception circuit are built in.
[0110]
The RAM 503 has a configuration in which a backup voltage is supplied from the power supply device 313 and data can be retained (backed up) even after the power of the pachinko machine 10 is cut off, and the RAM 503 temporarily stores various data and the like. A backup area 503a is provided in addition to the memory and the area for the backup.
[0111]
The backup area 503a stores the values of the stack pointer, registers, I / O, and the like when the power is cut off (including when a power failure occurs; the same applies hereinafter) when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like. When the power is turned on (including turning on the power by turning off the power and turning off the power; the same applies hereinafter), the state of the pachinko machine 10 is returned to the state before the power was turned off based on the information in the backup area 503a. Writing to the backup area 503a is executed when power is turned off by NMI interrupt processing (see FIG. 33), and restoration of each value written to the backup area 503a is executed in main processing when power is turned on (see FIG. 26). . The NMI terminal (non-maskable interrupt terminal) of the MPU 501 is configured to receive the power failure signal SG1 from the power failure monitoring circuit 542 when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, and the power failure signal SG1 is output to the MPU 501. , An NMI interrupt process as a process at the time of a power failure is immediately executed.
[0112]
An input / output port 505 is connected to the MPU 501 of the main controller 261 via a bus line 504 including an address bus and a data bus. The input / output port 505 is connected to a RAM erasure switch circuit 543, a payout control device 311, a display control device 45, and other switches (not shown), which will be described later.
[0113]
The payout control device 311 controls the payout of prize balls and loaned balls by the payout motor 358a. The MPU 511 as an arithmetic unit includes a ROM 512 storing a control program executed by the MPU 511, fixed value data, and the like, and a RAM 513 used as a work memory or the like.
[0114]
Like the RAM 503 of the main control device 261, the RAM 513 of the payout control device 311 has a configuration in which a backup voltage is supplied from the power supply device 313 and data can be retained (backed up) even after the power of the pachinko machine 10 is cut off. The RAM 513 is provided with a backup area 513a in addition to a memory and an area for temporarily storing various data and the like.
[0115]
The backup area 513a is an area for storing the values of the stack pointer, registers, I / O, and the like when the power is turned off when the power is cut off due to the occurrence of a power failure. Based on the information in the backup area 513a, the state of the pachinko machine 10 is returned to the state before the power was turned off. Writing to the backup area 513a is executed when the power is turned off by the NMI interrupt process, and restoration of each value written to the backup area 513a is executed in the main process when the power is turned on. Note that, similarly to the MPU 501 of the main controller 261, the NMI terminal of the MPU 511 is configured to receive the power failure signal SG1 from the power failure monitoring circuit 542 when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like. When input to the MPU 511, an NMI interrupt process as a process at the time of a power failure is immediately executed.
[0116]
An input / output port 515 is connected to the MPU 511 of the payout control device 311 via a bus line 514 including an address bus and a data bus. The I / O port 515 is connected to the RAM erasure switch circuit 543, the main control device 261, the firing control device 312, the payout motor 358a, and the like.
[0117]
The firing control device 312 permits or prohibits the firing of the game ball by the firing motor 229, and the driving of the firing motor 229 is permitted when a predetermined condition is satisfied. Specifically, that the firing control signal is output from the payout control device 311, that the player is touching the game ball firing handle 18 by the sensor signal is detected, and that the firing for stopping the firing is performed. On condition that the stop switch is not operated, the firing motor 229 is driven, and the game ball is fired with a strength corresponding to the operation amount of the game ball firing handle 18.
[0118]
The display control device 45 controls a variable display of a small symbol (normal symbol) on the small symbol display device 41 and a variable display of a large symbol (special symbol) on the large symbol display device 42. The display control device 45 includes an MPU 521, a ROM (program ROM) 522, a work RAM 523, a video RAM 524, a character ROM 525, an image controller 526, an input port 527, two output ports 528 and 529, and a bus line. 530 and 531. The input side of the input port 527 is connected to the output side of the main controller 261, and the output side of the input port 527 is connected to the MPU 521, the ROM 522, the work RAM 523, the image controller 526, and the output port via the bus line 530. 528 are connected. The output side of the output port 528 is connected to the accessory design display device 41 and the audio lamp control device 262. An output port 529 is connected to the image controller 526 via a bus line 531. The output side of the output port 529 is connected to the large symbol display device 42.
[0119]
The MPU 521 of the display control device 45 controls the display of the small design display device 41 and the large design display device 42 based on the design display command transmitted from the main control device 261. The ROM 522 is a memory for storing various control programs executed by the MPU 521 and fixed value data. The work RAM 523 is for temporarily storing work data and flags used when the MPU 521 executes various programs. Memory.
[0120]
The video RAM 524 is a memory for storing display data displayed on the large symbol display device 42, and the display content of the large symbol display device 42 is changed by rewriting the contents of the video RAM 524. The character ROM 525 is a memory for storing character data such as symbols displayed on the large symbol display device 42. The image controller 526 adjusts the respective timings of the MPU 521, the video RAM 524, and the output port 529 to intervene in the reading and writing of data, and reads the display data stored in the video RAM 524 from the character ROM 525 at a predetermined timing to read a large pattern. This is displayed on the display device 42.
[0121]
The power supply device 313 includes a power supply unit 541 for supplying power to each unit of the pachinko machine 10, a power failure monitoring circuit 542 for monitoring power interruption due to a power failure or the like, and a RAM erase switch circuit 543 having a RAM erase switch 323. ing. The power supply unit 541 supplies necessary operating voltages to the main controller 261 and the payout controller 311 via a power supply path (not shown). As an outline, the power supply unit 541 takes in a voltage of AC 24 volts supplied from the outside, and supplies a voltage of 12 volts for driving various switches and motors, a voltage of 5 volts for logic, and a voltage for RAM backup. A backup voltage or the like is generated, and these 12 volt, 5 volt, and backup voltages are supplied to the main controller 261 and the payout controller 311 and the like. The firing control device 312 is supplied with operating voltages (voltages of 12 volts and 5 volts) via the payout control device 311.
[0122]
The power failure monitoring circuit 542 is a circuit for outputting a power failure signal SG1 to each NMI terminal of the MPU 501 of the main control device 261 and the MPU 511 of the payout control device 311 when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like. The power failure monitoring circuit 542 monitors a DC stable voltage of 24 volts, which is the maximum voltage output from the power supply unit 541, and determines that a power failure (power interruption) has occurred if this voltage falls below 22 volts. The power outage signal SG1 is output to the main control device 261 and the payout control device 311. Based on the output of the power failure signal SG1, the main control device 261 and the payout control device 311 recognize the occurrence of the power failure and execute the NMI interrupt process. In addition, even after the DC stable voltage of 24 volts becomes less than 22 volts, the power supply unit 541 outputs the voltage of 5 volts, which is the drive voltage of the control system, for a time sufficient for executing the NMI interrupt processing. Is maintained at a normal value. Therefore, the main control device 261 and the payout control device 311 can normally execute and complete the NMI interrupt processing.
[0123]
The RAM erasure switch circuit 543 is a circuit that outputs a RAM erasure signal SG2 for clearing backup data to the main controller 261 and the payout controller 311 when the RAM erasure switch 323 is pressed. The main control device 261 and the payout control device 311 clear the data in the backup areas 503a and 513a when the RAM erasing signal SG2 is input when the pachinko machine 10 is powered on.
[0124]
Here, with reference to FIG. 24, the display content of the large symbol display device 42 will be described. The large symbol display device 42 displays three symbol rows of left, middle, and right. Each symbol row is composed of, for example, a main symbol with numbers “0” to “9” and a sub symbol composed of, for example, a diamond-shaped symbol, and each of the main symbol and the sub symbol is a large symbol. Make up. In each symbol row, main symbols are arranged in ascending or descending order of numbers, and sub symbols are arranged between the main symbols. That is, in each symbol row, a total of 20 large symbols of 10 main symbols and 10 sub symbols are provided, and in each symbol row, 20 large symbols are scrolled from top to bottom periodically. Is displayed in a variable manner. In particular, in the left symbol row, the numbers of the main symbols are arranged so as to appear in descending order, and in the middle symbol row and the right symbol row, the numbers of the main symbols are arranged so as to appear in ascending order. The large symbol display device 42 displays large symbols in three stages of upper, middle, and lower for each symbol row. Accordingly, the large symbol display device 42 displays a total of nine large symbols in three rows and three columns. The large symbol display device 42 has five effective lines, namely, an upper line L1, a middle line L2, a lower line L3, a rising line L4, and a rising line L5. Then, the variation display stops in the order of the left symbol row → the right symbol row → the middle symbol row, and at the time of the stop, the combination of the big hit symbols (in the present embodiment, the same combination of the main symbols) is placed on any of the activated lines. If they are aligned, a big hit video will be displayed as a big hit.
[0125]
Next, the operation of the pachinko machine 10 configured as described above will be described. In the present embodiment, the MPU 501 in the main control device 261 performs a jackpot lottery and the setting of the symbol display of the large game symbol display device 42 using various kinds of counter information at the time of the game. As shown in FIG. 25, the jackpot random number counter C1 used for the jackpot lottery, the jackpot symbol counter C2 used for selecting the jackpot symbol on the big symbol display device 42, and the reach lottery when the big symbol display device 42 comes off and fluctuates. , A random number initial value counter CINI used for setting an initial value of the jackpot random number counter C1, a fluctuation type counter CS1, CS2 used for selecting a fluctuation pattern of the large symbol display device 42, a left column, The left, middle, and right missing symbol counters CL, CM, and CR used to set each of the missing symbols in the middle row and the right row. It is set to be there. The accessory symbol display device 41 uses the accessory symbol random number counter C4 for the lottery.
[0126]
Among them, the counters C1 to C3, CINI, CS1, and CS2 are loop counters in which 1 is added to the previous value every time the counter is updated, and returns to 0 after reaching the maximum value. Further, the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR are configured such that the register values are added using an R register (refresh register) in the MPU 501, and as a result, the numerical values change randomly. Each counter is updated at short time intervals, and the updated value is appropriately stored in a counter buffer set in a predetermined area of the RAM 503. The RAM 503 is provided with a reserved ball storage area composed of one execution area and four reserved areas (reserved first to fourth areas). In each of these areas, a game ball to the big mouth 33 is provided. The values of the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are stored in accordance with the winning timing.
[0127]
More specifically, the jackpot random number counter C1 is configured to add one by one in the range of, for example, 0 to 676, and return to 0 after reaching the maximum value (that is, 676). In particular, when the jackpot random number counter C1 makes one round, the value of the random number initial value counter CINI at that time is read as the initial value of the jackpot random number counter C1. The random number initial value counter CINI is configured as a loop counter that is updated in the same range as the jackpot random number counter C1 (value = 0 to 676), is updated once every timer interrupt, and is executed during the remaining time of the normal processing. Is updated repeatedly. The jackpot random number counter C1 is updated periodically (once for each timer interrupt in the present embodiment), and stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when the game ball wins the big mouth 33. The number of random hit values at the time of low probability and high probability is set in two types. The number of random number values at the time of low probability is two, and the value is “337,673”. Yes, the number of random number values that will be a jackpot at the time of high probability is 10, and the values are “67, 131, 199, 269, 337, 401, 463, 523, 601, 661”. The high probability time means a state in which a combination of large symbols becomes a jackpot due to a predetermined combination of probability variation symbols and the subsequent jackpot probability increases as added value, that is, a so-called probable change, and a normal time (low probability “Time” means a time when the state is not such a probable change state.
[0128]
The big hit symbol counter C2 determines a symbol when the fluctuation of the big game symbol display device 42 is stopped at the time of a big hit. In the present embodiment, the effective symbol line in the big game symbol display device 42 is 5 lines, and the specific symbol is Since 10 (main symbols) are set, 50 (0 to 49) counter values are prepared. That is, the big hit symbol counter C2 is configured to be added one by one in the range of 0 to 49 and return to 0 after reaching the maximum value (ie, 49). The big hit symbol counter C2 is updated periodically (once for each timer interrupt in the present embodiment), and is stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when the game ball wins the big game port 33.
[0129]
The reach random number counter C3 is configured to be incremented by one, for example, in the range of 0 to 238 and return to 0 after reaching the maximum value (that is, 238). In the present embodiment, the reach random number counter C3 causes the final stop symbol to be shifted one position before and after the reach symbol and stops after the reach has occurred. "Leach other than before and after" and "completely out" where no reach occurs. For example, the reach random number counter C3 = 0,1 corresponds to the out-of-order reach, the reach random number counters C3 = 2 to 21 correspond to the reach other than the out-of-order reach, and the reach random number counter C3 = 22 to 238 corresponds to the completely out of reach. The reach lottery may be individually set according to the state of the lottery probability of the large symbol display device 42, the number of active balls at the start of the change, and the like. The reach random number counter C3 is updated periodically (once for each timer interruption in the present embodiment), and is stored in the reserved ball storage area of the RAM 503 at the timing when a game ball wins the big game mouth 33.
[0130]
Of the two variation type counters CS1 and CS2, one variation type counter CS1 is configured to be incremented by one, for example, in the range of 0 to 198, and return to 0 after reaching the maximum value (that is, 198). The other variation type counter CS2 is configured to be incremented by one in order within a range of, for example, 0 to 240, and to return to 0 after reaching the maximum value (that is, 240). In the following description, CS1 is also referred to as “first variation type counter” and CS2 is also referred to as “second variation type counter”.
[0131]
The reach type of large symbols such as so-called normal reach, super reach, premium reach, and other rough design variation modes are determined by the first variation type counter CS1, and the final stop symbol (this In the embodiment, a finer pattern variation mode such as an elapsed time until the middle symbol (the middle symbol) stops (in other words, the number of the variable symbols) is determined. Therefore, by combining these variation type counters CS1 and CS2, a variety of variation patterns can be easily realized. Further, it is also possible to determine the symbol variation mode only by the first variation type counter CS1, or to determine the symbol variation mode similarly by a combination of the first variation type counter CS1 and the stop symbol. The fluctuation type counters CS1 and CS2 are updated once each time the normal processing described later is executed once, and are repeatedly updated even within the remaining time in the normal processing. The buffer values of the variation type counters CS1 and CS2 are acquired when the large symbol display device 42 determines the variation pattern at the time of starting the variation of the large symbol.
[0132]
The left / middle / right out-of-position symbol counters CL, CM, and CR are used to determine the left-stop large-size design, the middle-row large-size design, and the right-row large-size design when the jackpot lottery is lost. In each row, one of the 20 large symbols including the main symbol and the sub symbol is displayed, so that 20 (0 to 19) counter values are prepared for each symbol. The upper symbol, upper, middle, and lower symbols of the left symbol row are determined by the off symbol counter CL, the upper, middle, and lower symbols of the middle symbol row are determined by the off symbol counter CM, and the right symbol row is determined by the off symbol counter CR. The upper, middle, and lower symbols are determined.
[0133]
In the present embodiment, the values of the counters CL, CM, and CR are updated at random by using the value of the R register built in the MPU 501. That is, at the time of updating each of the missing symbol counters CL, CM, and CR, the value of the lower 3 bits of the R register is added to the previous value, and if the addition result exceeds the maximum value, 20 is subtracted to determine the current value. You. Each of the missing symbol counters CL, CM, CR is updated in the normal processing so that the update timings do not overlap, and the combination of these missing symbol counters CL, CM, CR is determined by the reach symbol buffer, the reach other than the forward / rear missing symbol buffer of the RAM 503. It is stored in either the symbol buffer or the completely off symbol buffer. Then, when determining the variation pattern at the time of the start of the variation of the large symbol, any one of the buffer values of the out-of-order reach symbol buffer, the reach symbol buffer other than the out-of-order loss, and the completely out-of-order symbol buffer is obtained according to the value of the reach random number counter C3. .
[0134]
Note that the size and range of each counter are merely examples, and can be arbitrarily changed. However, if emphasis is placed on irregularities, it is desirable that the sizes of the jackpot random number counter C1, the reach random number counter C3, and the variation type counters CS1 and CS2 are all different prime numbers, and that they are numerical values that are not synchronized in any case.
[0135]
The accessory design random number counter C4 is configured as a loop counter that is incremented by one in order within a range of, for example, 0 to 250 and returns to 0 after reaching the maximum value (that is, 250). The accessory design random number counter C4 is updated periodically (once for each timer interrupt in the present embodiment), and is acquired when it is detected that the game ball has passed the accessory gate (through gate) 34 on either the left or the right. Is done. The number of random number values to be won is 149, and the range is “5 to 153”.
[0136]
Next, each control process executed by the MPU 501 in the main control device 261 will be described with reference to the flowcharts of FIGS. The processing of the MPU 501 is roughly classified into a main processing started when the power is turned on, and a timer interrupt processing started periodically (in the present embodiment, at a period of 2 milliseconds (hereinafter, referred to as “ms”)). And an NMI interrupt process activated by the input of the power failure signal SG1 to the NMI terminal. For convenience of explanation, the timer interrupt process and the NMI interrupt process will be described first, and then the main process will be described.
[0137]
FIG. 31 is a flowchart showing the timer interrupt processing. The timer interrupt processing is executed by the MPU 501 of the main control device 261 every 2 ms, for example. In the timer interrupt process, first, a process of reading various winning switches is executed (S601). That is, the state of various switches (excluding the RAM erase switch 323) connected to the main controller 261 is read, and the state of the switch is determined to store detection information (winning detection information). Next, the random number initial value counter CINI is updated (S602). Specifically, the random number initial value counter CINI is incremented by one, and is cleared to zero when the counter value reaches a maximum value (676 in the present embodiment). Then, the updated value of the random number initial value counter CINI is stored in a corresponding buffer area of the RAM 503.
[0138]
Further, the big hit random number counter C1, the big hit symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are updated (S603). Specifically, the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are each incremented by one, and their counter values reach the maximum values (in the present embodiment, 676, 49, and 238, respectively). Clear to 0 each time. Then, the updated values of the counters C1 to C3 are stored in the corresponding buffer areas of the RAM 503. Thereafter, a start winning process is executed in accordance with the winning of the big mouth 33 (S604).
[0139]
The start winning process will be described with reference to the flowchart of FIG. First, it is determined whether or not the game ball has won the big mouth 33 (start winning) based on the detection information of the operating port switch 224 (S701). When it is determined that the game ball has won the big game mouth 33 (S701: Yes), it is determined whether or not the number N of operation-reserved balls of the big game symbol display device 42 is less than an upper limit value (4 in the present embodiment). (S702). If there is a prize in the big mouth 33 and the number N of active balls is smaller than 4 (S702: Yes), the number N of active balls is incremented by 1 (S703), and the jackpot random number counter updated in the step S603 is further added. The values of C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3 are stored in the first of the free reserved areas in the reserved ball storage area of the RAM 503 (S704). On the other hand, if there is no winning in the big mouth 33 (S701: No), or if the number of active balls N <4 even if there is a winning in the big mouth 33 (S702: No), each of S703 and S704 The process is skipped and the start winning process ends. After the start winning process, the MPU 501 once ends the timer interrupt process.
[0140]
When the game ball wins the big game mouth 33 (start winning), the big game design display device 42 starts to display the change of the big game, but after the start winning, the big game changes and the design stops. , There is a restriction that a predetermined time (for example, 5 seconds) must elapse. Therefore, in the start winning process, when the start winning is confirmed, a timer for measuring the elapsed time after the start winning is set after the storing process of each counter value (S704). More specifically, since the start winning process is executed in a cycle of 2 ms, for example, to measure the elapsed time of 5 seconds, a numerical value “2500” is set in the timer, and the timer value is incremented by one each time the start winning process is performed. Subtract. This timer value is stored and managed in the reserved ball storage area of the RAM 503 together with the values of the respective counters C1 to C3 at that time. When setting a change pattern of a large symbol, which will be described later, the timer value is referred to, and a change pattern is set according to the remaining time (so that the change of the symbol is stopped after a predetermined time has elapsed).
[0141]
FIG. 33 is a flowchart showing the NMI interrupt processing. The NMI interrupt process is executed by the MPU 501 of the main control device 261 when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to the occurrence of a power failure or the like. By this NMI interrupt processing, the state of main controller 261 at the time of power-off is stored in backup area 503a of RAM 503. That is, when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, the power failure signal SG1 is output from the power failure monitoring circuit 542 to the NMI terminal of the MPU 501 in the main control device 261 and the MPU 501 interrupts the control being executed. To start the NMI interrupt processing. The program of the NMI interrupt processing of FIG. 33 is stored in the ROM 502 of the main controller 261. For a predetermined time after the power failure signal SG1 is output, power is supplied from the power supply unit 541 so that the processing of the main control device 261 can be executed, and the NMI interrupt processing is executed within the predetermined time.
[0142]
In the NMI interrupt process, first, the used register is saved in the backup area 503a of the RAM 503 (S801), and the value of the stack pointer is stored in the backup area 503a (S802). Further, the power supply shutdown information is set in the backup area 503a (S803), and a power shutdown notification command indicating that the power has been shut down is transmitted to another control device (S804). The RAM determination value is calculated and stored in the backup area 503a (S805). The RAM determination value is, for example, a checksum value at a work area address of the RAM 503. Thereafter, access to the RAM 503 is prohibited (S806), and the infinite loop is continued until the power is completely shut off and processing cannot be executed.
[0143]
Note that the above-described NMI interrupt process is similarly executed in the payout control device 311. By the NMI interrupt process, the state of the payout control device 311 when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like is stored in the backup area 513a of the RAM 513. Is done. Similarly, power is supplied from the power supply unit 541 so that the processing of the payout control device 311 can be executed for a predetermined time after the power failure signal SG1 is output. That is, when the power of the pachinko machine 10 is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, the power failure signal SG1 is output from the power failure monitoring circuit 542 to the NMI terminal of the MPU 511 in the payout control device 311 and the MPU 511 interrupts the control being executed. 33 to start the NMI interrupt process of FIG. The content is the same as that described above except that the power shutdown notification command is not transmitted in step S804.
[0144]
FIG. 26 is a flowchart illustrating a main process executed by the MPU 501 in the main control device 261. This main process is started by a reset at power-on. In the main process, first, an initial setting process accompanying power-on is executed (S101). Specifically, in order to set a predetermined value to the stack pointer and wait for the sub-side control device (the sound lamp control device 262, the payout control device 311 and the like) to become operable, A wait process (for example, about 1 second) is executed. After transmitting the payout permission command to the payout control device 311 (S102), access to the RAM 503 is permitted (S103).
[0145]
Thereafter, it is determined whether or not the RAM erase switch 323 provided in the power supply 313 is turned on (S104). If the switch is turned on (S104: Yes), a process is performed to clear (erase) the backup data. Move to S114. On the other hand, if the RAM erasure switch 323 is not turned on (S104: No), it is further determined whether or not power-off occurrence information is stored in the backup area 503a of the RAM 503 (S105). (S105: No), since the backup data is not stored, the process shifts to S114 also in this case. If the power shutdown occurrence information is stored in the backup area 503a (S105: Yes), the RAM determination value is calculated (S106). If the calculated RAM determination value is not normal (S107: No), that is, the calculated value is calculated. If the RAM determination value does not match the RAM determination value stored when the power is turned off, the backed-up data has been destroyed, and the process also proceeds to S114 in such a case. As described above, the RAM determination value is, for example, a checksum value at the work area address of the RAM 503. Instead of the RAM determination value, the validity of the backup may be determined based on whether or not the keyword written in a predetermined area of the RAM 503 is correctly stored.
[0146]
As described above, in the pachinko machine 10, when the RAM data is initialized when the power is turned on, for example, when the hall is opened, the power is turned on while pressing the RAM erase switch 323. Therefore, if the RAM erase switch 323 has been pressed, the process proceeds to the RAM initialization processing (S114 to S116). Also, when the power shutdown occurrence information is not set, or when a backup abnormality is confirmed by the RAM determination value (checksum value or the like), the process similarly shifts to the initialization processing of the RAM 503 (S114 to S116). That is, in the RAM initialization processing from S114, the used area of the RAM 503 is cleared to 0 (S114), and the initial value of the RAM 503 is set (S115). After that, an interrupt is permitted (S116), and the process proceeds to a normal process described later.
[0147]
On the other hand, if the RAM erasure switch 323 is not turned on (S104: No), power shutdown occurrence information is stored (S105: Yes), and if the RAM determination value (checksum value, etc.) is normal (S104: No). S107: Yes), the process proceeds to S108, and the process at the time of power restoration (the process at the time of power-off restoration) is executed. That is, in the process at the time of power restoration, the stack pointer at the time of power shutdown is restored (S108), and the information of occurrence of power shutdown is cleared (S109). Next, a power recovery command for returning the sub-side control device to the gaming state when the power is turned off is transmitted (S110), and the used register is returned from the backup area 503a of the RAM 503 (S111). Further, it is confirmed whether or not the interrupt is in a permitted state before the power is turned off (S112). If the interrupt is in a permitted state (S112: Yes), the interrupt is permitted (S113). If it is in the state (S112: No), the process is returned to the address before the power is turned off while the interrupt is prohibited.
[0148]
Next, the normal processing will be described with reference to the flowchart in FIG. In this normal processing, main processing of the game is executed. As an outline, each process of S201 to S207 is executed as a periodic process with a period of 4 ms, and the counter updating process of S209 and S210 is executed in the remaining time.
[0149]
In the normal processing, first, output data such as a command updated in the previous processing is transmitted to each control device on the sub side (S201). Specifically, the presence / absence of prize detection information is determined, and if there is prize detection information, a prize ball payout command corresponding to the acquired number of game balls is transmitted to the payout control device 311. In addition, when the large symbol display device 42 displays the variation of the large symbol, a stop symbol command, a variation pattern command, a confirmation command, and the like are transmitted to the display control device 45. After the start of the change of the large symbol, one at a time of the normal processing in the order of the change pattern command → the stop symbol command of the left symbol column → the stop symbol command of the middle symbol column → the stop symbol command of the right symbol column (that is, (One every 4 ms), and a fixed command is transmitted at the end of the fluctuation time.
[0150]
Next, the values of the variation type counters CS1 and CS2 are updated (S202). Specifically, the variation type counters CS1 and CS2 are incremented by one, and are cleared to 0 when their counter values reach the maximum values (198 and 240 in the present embodiment). Then, the updated values of the variation type counters CS1 and CS2 are stored in the corresponding buffer area of the RAM 503. Further, by the update symbol counter update processing, the update of the respective symbol counters CL, CM, CR of the left symbol row, the middle symbol row, and the right symbol row is executed (S203).
[0151]
Here, with reference to FIG. 28, the off symbol updating process will be described. First, it is determined whether or not it is time to update the left symbol row out-of-design symbol counter CL (S301). If it is the update time (S301: Yes), the left symbol row out-of-design symbol counter CL is updated (S303). Next, if it is not the update time of the left symbol row (S301: No), it is determined whether it is the update time of the middle symbol row out-of-design counter CM (S302), and if it is the update time (S302: Yes), The symbol counter CM out of the middle symbol row is updated (S304). Further, if it is not the update time of the middle symbol row (S302: No), it is the update time of the right symbol row, so the out-of-right symbol row CR counter CR is updated (S305).
[0152]
In updating the out-of-position symbol counters CL, CM, and CR in each of the processes of S303 to S305, the value of the lower 3 bits of the R register is added to the previous counter value, and 20 is added when the addition result exceeds the maximum value. The subtraction is performed, and the calculation result is used as the present value of the off symbol counters CL, CM, and CR. According to the updating process of the CL, CM, and CR, the out-of-design symbol counters CL, CM, and CR of the left symbol column, the middle symbol column, and the right symbol column are updated one by one in one normal process. The update time of each counter value does not overlap. As a result, every time the normal process is executed three times, one set of the symbol counters CL, CM, and CR is updated.
[0153]
Thereafter, it is determined whether or not the updated combination of the out-of-office symbol counters CL, CM, and CR is a combination of big hit symbols (S306). If the combination is a big hit symbol combination (S306: Yes), the present process is directly performed. finish. If it is not a combination of jackpot symbols (S306: No), it is determined whether or not it is a combination of reach symbols (S307). If it is a combination of reach symbols (S307: Yes), it is further out of reach. It is determined whether or not there is (S308). If it is a combination of out-of-front and off-reach (S308: Yes), the combination of out-of-front design counters CL, CM and CR at that time is stored in the out-of-front and off-reach design buffer of the RAM 503 (S309). If the missing symbol counters CL, CM, and CR are combinations of reach other than the front and rear deviation (S308: No), the combination of the missing symbol counters CL, CM, and CR at that time is stored in the reach symbol buffer of the RAM 503 other than the front and rear deviation (S310). ). If the combination of the off symbol counters CL, CM, and CR is not a combination of the big hit symbols (S306: No) and is not a combination of the reach symbols (S307: No), the combination of the off symbol counters CL, CM, and CR is the off symbol. In such a case, the combination of the missing symbol counters CL, CM, and CR is stored in the completely missing symbol buffer of the RAM 503 (S311).
[0154]
After the end symbol updating process (S203), the process returns to the normal process of FIG. 27, where the winning ball counting signal and the abnormal payout signal received from the payout control device 311 are read (S204). A big symbol variation process for performing the variation display of the large symbol on the display device 42 is executed (S205). By this big symbol variation process, a jackpot determination, setting of a variation pattern of the large symbol, and the like are performed. The details of the large symbol design change process will be described later with reference to FIG.
[0155]
After the big symbol variation process, the big winning opening opening / closing process for opening or closing the big winning opening of the variable winning device 32 is executed in the case of the big hit state (S206). That is, the special winning opening is opened for each round of the jackpot state, and it is determined whether the maximum opening time of the special winning opening has elapsed or whether a predetermined number of game balls have won the special winning opening. When any of these conditions is satisfied, the special winning opening is closed. At this time, the continuous opening of the special winning opening is allowed on condition that the game ball has passed through the specific area, and this is repeatedly executed a predetermined number of rounds.
[0156]
Next, the display control of the accessory design (for example, the accessory design of "O" or "X") by the accessory design display device 41 is executed (S207). In brief, on the condition that the game ball passes through the accessory gate (through gate) 34, the value of the accessory symbol random number counter C4 is acquired each time, and the accessory is displayed on the display unit 43 of the accessory symbol display device 41. A symbol change display is performed. Then, the lottery of the accessory symbol is performed based on the value of the accessory symbol random number counter C4, and when the small symbol hits, the electric accessory attached to the large mouth 33 is opened for a predetermined time. Although not shown, the accessory symbol random number counter C4 is also updated by the timer interrupt processing shown in FIG. 31, similarly to the jackpot random number counter C1, the jackpot symbol counter C2, and the reach random number counter C3.
[0157]
Thereafter, it is determined whether or not the execution timing of the next normal processing has been reached, that is, whether or not a predetermined time (4 ms in the present embodiment) has elapsed from the start of the previous normal processing (S208). If has elapsed (S208: Yes), the process proceeds to S201, and the above-described processes after S201 are repeatedly executed.
[0158]
On the other hand, if the predetermined time has not yet elapsed since the start of the previous normal processing (S208: No), the random number initialization is performed until the predetermined time, that is, within the remaining time until the next normal processing execution timing. The updating of the value counter CINI and the variation type counters CS1 and CS2 is repeatedly executed (S209, S210). First, the random number initial value counter CINI is updated (S209). Specifically, the random number initial value counter CINI is incremented by one, and is cleared to zero when the counter value reaches a maximum value (676 in the present embodiment). Then, the updated value of the random number initial value counter CINI is stored in a corresponding buffer area of the RAM 503. Next, the change type counters CS1 and CS2 are updated (S210). Specifically, the variation type counters CS1 and CS2 are incremented by one, and are cleared to 0 when their counter values reach the maximum values (198 and 240 in the present embodiment). Then, the updated values of the variation type counters CS1 and CS2 are stored in the corresponding buffer area of the RAM 503.
[0159]
Here, since the execution time of each processing of S201 to S207 changes according to the state of the game, the remaining time until the execution timing of the next normal processing is not constant but fluctuates. Therefore, by repeatedly executing the update of the random number initial value counter CINI using the remaining time, the random number initial value counter CINI (that is, the initial value of the jackpot random number counter C1) can be updated at random. The variation type counters CS1 and CS2 can also be updated at random.
[0160]
Next, with reference to the flowcharts of FIG. 29 and FIG. 30, the large-sized symbol variation process (S205) will be described. In the big symbol variation process, first, it is determined whether or not a big hit is currently occurring (S401). The term “big hit” includes the middle of the big hit game displayed on the big hit symbol display device 42 at the time of the big hit and the middle of the predetermined time after the end of the big hit game. If the result of the determination is that there is a jackpot (S401: Yes), this process is terminated.
[0161]
If it is not during the big hit (S401: No), it is determined whether or not the large symbol design is being displayed by the large symbol display device 42 (S402), and if not, the large symbol is not being displayed (S402: No). It is determined whether the number N of pending balls of the large symbol display device 42 is larger than 0 (S403). If the number N of operation-reserved balls is 0 (S403: No), the present process is terminated as it is. If the number of active balls N> 0 (S403: Yes), the number N of active balls is subtracted by 1 (S404), and the data stored in the reserved ball storage area is shifted (S405). This data shift process is a process of sequentially shifting data stored in the reserved first to fourth areas of the reserved sphere storage area to the execution area side. The first reserved area → the execution area, the second reserved area → The data in each area is shifted in such a manner as a reserved first area, a reserved third area → a reserved second area, a reserved fourth area → a reserved third area, and so on. After the data shift process, a large symbol change start process is executed (S406). The change start process will be described later with reference to FIG.
[0162]
In the process of S402, when the change of the large symbol is being displayed (S402: Yes), it is determined whether or not the change time has elapsed (S407). The variation time of the large symbol is determined according to the variation pattern of the large symbol, and the execution of the processing of S408 is skipped until the variation time elapses (S407: No). On the other hand, if the fluctuation time of the large symbol has elapsed (S407: Yes), the determination command set for determining the stop symbol is set (S408), and the process ends.
[0163]
Next, the change start process will be described with reference to the flowchart in FIG. In the change start process (S406), first, it is determined whether or not a big hit is based on the value of the big hit random number counter C1 stored in the execution area of the reserved ball storage area (S501). Whether or not a big hit is determined based on the relationship between the big hit random number counter value and the mode at each time. As described above, “337,673” is the hit value among the numerical values 0 to 676 of the jackpot random number counter C1 at the time of normal low probability, and “67,131,199,269,337,401,463,523,” at the time of high probability. “601, 661” is the winning value.
[0164]
If it is determined that the jackpot is a jackpot (S501: Yes), the symbol corresponding to the value of the jackpot symbol counter C2 stored in the execution area of the reserved ball storage area, that is, the jackpot symbol is the value of the jackpot symbol counter C2 and the symbol. Is determined based on a table (not shown) representing the corresponding relationship, and the symbol is set as a stop symbol command (S502). At this time, the numbers 0 to 49 of the jackpot symbol counter C2 correspond to any of the 50 jackpot symbols on all five activated lines, and any of the 50 jackpot symbols is set in the stop symbol command. Is done. If the jackpot symbols match with a predetermined specific symbol (probable variation symbol), the state shifts to the probable variation state thereafter, but if they match with an unspecified specific symbol (non-variable variation symbol), the probability changes. Does not transition to state.
[0165]
Next, the fluctuation pattern of the large symbol until it stops at the big hit symbol is determined, and the fluctuation pattern is set as the fluctuation pattern command (S503). At this time, the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 are checked, and based on the value of the first variation type counter CS1, reach types such as normal reach, super reach, premium reach, and other rough types are set. Elapsed time (in other words, the number of changing symbols) until the final stop symbol (in the present embodiment, the middle symbol) stops after the occurrence of the reach based on the value of the second variation type counter CS2 while determining the simple symbol variation mode. For example, a finer pattern variation mode is determined. The relationship between the value of the first variation type counter CS1 and the reach pattern, and the relationship between the value of the second variation type counter CS2 and the stop symbol time are respectively defined in advance by a table or the like. However, the variation pattern can be set using only the value of the first variation type counter CS1 without using the value of the second variation type counter CS2. Whether to set or to set a pattern with both values of both the variation type counters CS1 and CS2 is determined as appropriate according to the value of the first variation type counter CS1 and the game conditions each time. The same applies to the setting of the fluctuation pattern in the case of performing the out-of-front-reach display, the out-of-front-reach reach display, and the completely out-of-range display described later.
[0166]
If it is determined in the processing of S501 that it is not a jackpot (S501: No), it is determined whether or not reach has occurred based on the value of the reach random number counter C3 stored in the execution area of the reserved ball storage area ( In S504), in the case of the occurrence of the reach (S504: Yes), it is determined whether the reach is out-of-order reach based on the value of the reach random number counter C3 (S505). In the present embodiment, the value of the reach random number counter C3 is any one of 0 to 238, of which “0, 1” corresponds to the out-of-order reach, “2 to 21” corresponds to the reach other than the out-of-order reach, “22 to 238” corresponds to no reach (completely out of reach).
[0167]
In the case of occurrence of the front and rear out-of-reach reach (S505: Yes), the respective values of the left, middle and right out-of-front design counters CL, CM and CR stored in the back and forth out-of-reach reach design buffer are set as stop design commands ( S506). Further, a fluctuation pattern for the out-of-front / rear reach display is determined, and the fluctuation pattern is set as a fluctuation pattern command (S507). At this time, as in the process of S503, the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 are checked, and normal reach, super reach, and premium reach are performed based on the value of the first variation type counter CS1. In addition to determining the reach type and other rough design variation modes such as the above, the elapsed time until the final stop symbol (the middle symbol in the present embodiment) stops after the occurrence of reach based on the value of the second variation type counter CS2 ( In other words, a finer symbol variation mode such as the number of variable symbols is determined.
[0168]
In the case of occurrence of reach other than front / rear misalignment (S505: No), each value of left / middle / right misalignment symbol counters CL, CM, CR stored in the RAM 503 non-rear / early miss reach symbol buffer is set to the stop symbol command. (S508). In addition, a variation pattern for reach display other than front and rear deviation is determined, and the variation pattern is set as a variation pattern command (S509). At this time, the variation pattern is determined based on the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 in the same manner as in the process of S503.
[0169]
If it is neither a jackpot nor a reach (S501: No, S504: No), the values of the left, middle, and right missing symbol counters CL, CM, and CR stored in the completely missing symbol buffer of the RAM 503 are stopped. A symbol command is set (S510). In addition, a fluctuation pattern for completely deviating display is determined, and the fluctuation pattern is set as a fluctuation pattern command (S511). At this time, the variation pattern is determined based on the values of the variation type counters CS1 and CS2 stored in the counter buffer of the RAM 503 in the same manner as in the process of S503. As described above, when the setting of the symbol stop command and the variation pattern command is completed at any of the time of the big hit, the time of the reach, and the time of the non-reach, the process is ended.
[0170]
Next, the payout control executed by the MPU 511 in the payout control device 311 will be described with reference to FIG. FIG. 34 is a flowchart showing the main processing of the payout control device 311. This main processing is started by a reset when the power is turned on.
[0171]
First, an initial setting process is performed when the power is turned on (S901). Specifically, a predetermined value is set in the stack pointer, and an interrupt mode is set. Next, it waits for reception of the payout permission command transmitted from the main control device 261 (S902: No). When the payout permission command is received (S902: Yes), RAM access is permitted (S903), and an external interrupt vector is set (S904).
[0172]
After that, a data backup process is performed on the RAM 513 in the MPU 511. Specifically, it is determined whether or not the RAM erase switch 323 provided on the power supply 313 is pressed (S905). If the switch is turned on (S905: Yes), the backup data is cleared (erased) in order to clear (erase) the backup data. The process shifts to S915. On the other hand, if the RAM erasure switch 323 is not turned on (S905: No), it is further determined whether or not power-off occurrence information is stored in the backup area 513a of the RAM 513 (S906). (S906: No), since the backup data is not stored, the process shifts to S915 also in this case. If the power-off occurrence information is stored in the backup area 513a (S906: Yes), the RAM determination value is calculated (S907). If the calculated RAM determination value is not normal (S908: No), that is, the calculated value is calculated. If the RAM determination value does not match the RAM determination value stored when the power is turned off, the backed-up data has been destroyed, and the process also proceeds to S915 in such a case. As described above, the RAM determination value is, for example, a checksum value at the work area address of the RAM 513. Instead of the RAM determination value, the validity of the backup may be determined based on whether or not the keyword written in a predetermined area of the RAM 513 is correctly stored.
[0173]
In the RAM initialization processing from S915, the used area of the RAM 513 is cleared to 0 (S915), and the initial value of the RAM 513 is set (S916). After that, the MPU 511 peripheral device is initialized (S917), an interrupt is permitted (S918), and the process proceeds to a payout control process described later.
[0174]
On the other hand, if the RAM erasure switch 323 is not pressed (S905: No), power-off occurrence information is set (S906: Yes), and the RAM determination value (checksum value or the like) is normal ( S908: Yes), and execute the process at the time of power restoration (the process at the time of power-off restoration). That is, the stack pointer at the time of power shutdown is restored (S909), and the information of occurrence of power shutdown is cleared (S910). Also, the MPU 511 peripheral device is initialized (S911), and the used register is restored from the backup area 513a of the RAM 513 (S912). Further, it is confirmed whether or not the interrupt is in a permitted state before the power is turned off (S913). If the interrupt is in a permitted state (S913: Yes), the interrupt is permitted (S914). If it is in the state (S913: No), the process is returned to the address before the power is turned off while the interrupt is prohibited.
[0175]
Next, the payout control processing will be described with reference to the flowchart in FIG. This payout control process is executed following the main process of the payout control device 311. In the payout control process, first, a command from the main control device 261 is obtained, and the total number of prize balls is stored (S1001). The firing permission is set for the firing control device 312 (S1002), and if the state return switch 321 is checked and the state return operation is determined to be started, the state return operation is executed (S1003).
[0176]
After that, the setting of the lower plate full state or the lower plate full release state is executed according to the change of the state of the lower plate 15 (S1004). That is, the full state of the lower plate 15 is determined by the detection signal of the lower plate full switch, and when the lower plate is full, the setting of the lower plate full state is executed. Then, the lower plate full state release state is set. In addition, the setting of the tank ball absence state or the tank ball absence release state is executed according to the change of the state of the tank ball (S1005). That is, the tank ball absence switch is determined by the detection signal of the tank ball absence switch, and when the tank ball is not present, the setting of the tank ball absence state is executed. Execute the settings. Thereafter, it is determined whether or not there is a state to be notified, and if there is a state to be notified, the state is notified by a 7-segment LED provided in the payout control device 311 (S1006).
[0177]
Next, a prize ball payout process is executed by each process of S1007 to S1009. That is, if the prize ball is not in the dispensable state and the total number of prize balls stored in the processing of S1001 is not 0 (S1007: No, S1008: No), the prize ball control processing shown in FIG. 36 is started (S1009). . On the other hand, if the prize ball cannot be paid out (S1007: Yes) or if the total number of prize balls is 0 (S1008: Yes), the process shifts to the ball lending payout process. The prize ball control processing will be described later.
[0178]
In the ball lending payout process in S1010 to S1012, if the ball lending is not in the ball lending impossible state and the ball lending payout request is received from the card unit 400 (S1010: No, S1011: Yes), the lending shown in FIG. The ball control process starts. On the other hand, if the ball cannot be paid out (S1010: Yes) or if the request to pay out the ball has not been received (S1011: No), the subsequent ball removing process is executed (S1013). Note that the ball lending control process will be described later.
[0179]
In the ball removal process (S1013), the payout motor 358a is driven to execute the ball removal process on condition that the state return switch 321 is not checked and the ball removal operation is not started and the ball removal operation is not started. Subsequently, the control of the vibrator 360 (vibration motor control) is executed on condition that the ball is clogged (S1014). Thereafter, the process returns to the top of the main payout control process, and thereafter, the above-described process is repeated.
[0180]
The award ball control processing shown in FIG. 36 will be described. In the prize ball control process, first, the payout motor 358a is driven to rotate in the forward direction to execute the prize ball payout (S1101). It is determined whether the rotation of the payout motor 358a is normal based on the detection result of the payout rotation sensor (S1102). If not normal (S1102: No), the payout motor 358a is driven to execute a retry process and the payout motor 358a. (S1103), and then returns to the payout control process of FIG.
[0181]
If the rotation of the payout motor 358a is normal (S1102: Yes), it is determined whether or not the game balls are normally counted based on the detection result of the payout count switch (S1104). If the count of the game balls is not normal (S1104: No), the payout motor 358a is driven to execute the retry process, and the payout motor 358a is stopped (S1105). Return.
[0182]
Further, if the count of the game balls is normal (S1104: Yes), it is determined whether or not the count of the game balls by the payout count switch has reached the total prize ball number and the payout is completed (S1106). If completed (S1106: Yes), a stop process of the payout motor 358a is executed (S1107), and thereafter, the process returns to the payout control process of FIG. On the other hand, if the payout is not completed (S1106: No), the flow returns to the payout control processing of FIG. 35 as it is.
[0183]
The ball lending control process shown in FIG. 37 will be described. In the ball lending control process, first, the payout motor 358a is driven to rotate in the reverse direction to execute the payout of the loaned ball (S1201). Whether the rotation of the payout motor 358a is normal or not is determined based on the detection result of the payout rotation sensor (S1202), and if not normal (S1202: No), the payout motor 358a is driven to execute a retry process and the payout motor 358a. (S1203), and then returns to the payout control processing of FIG.
[0184]
If the rotation of the payout motor 358a is normal (S1202: Yes), it is determined whether or not the game balls are normally counted based on the detection result of the payout count switch (S1204). If the count of the game balls is not normal (S1204: No), the payout motor 358a is driven to execute the retry process, and the payout motor 358a is stopped (S1205). Return.
[0185]
Further, if the count of the game balls is normal (S1204: Yes), it is determined whether or not the count of the game balls by the payout count switch reaches a predetermined number of rental balls (25) and the payout is completed ( If the payout is completed (S1206: Yes), stop processing of the payout motor 358a is executed (S1207), and thereafter, the flow returns to the payout control processing of FIG. On the other hand, if the payout is not completed (S1206: No), the flow returns to the payout control processing of FIG. 35 as it is.
[0186]
Next, the card unit 400 will be described with reference to FIG. FIG. 38 is a perspective view showing the front side of the card unit 400 together with the pachinko machine 10. FIG. 38 shows a state in which the handles 410a and 420a are pulled out to the front side of the card unit 400.
[0187]
The card unit 400 includes a case member 430 as a housing in which metal plates are combined into a vertically long box shape, and a card is inserted by a player into a front plate 431 forming a front surface of the case member 430. A card insertion port 401 is provided as an operation unit. U-shaped handles 410a, 420a are formed on the front part of the front plate 431 at approximately three equal parts in the vertical direction and project from the front side of the case member 430. Workability at the time of installing and removing the unit 400 is improved.
[0188]
The top plate 432 of the case member 430 that forms the upper surface of the card unit 400 is provided with a circular hole 432a in a top view, and inside the hole 432a, a columnar shape provided to be able to protrude upward. The protrusion 441 is provided. The protrusion 441 is a member that protrudes upward or retracts into the upper surface according to the protruding state of the handles 410 a and 420 a on the front surface of the card unit 400, and is formed by a link mechanism formed by a connecting member 440 inside the case member 430. Operate. The shape and operation of the connecting member 440 will be described later with reference to FIG.
[0189]
FIG. 39 is a perspective view showing the back side of the card unit 400 together with the pachinko machine 10. On the back side of the card unit 400, a game machine connection connector 451 connected to the pachinko machine 10 and various connectors 452 connected to a hall computer for managing a game arcade are provided. A power plug 453 is provided that is connected to a 100 volt AC power supply to supply power.
[0190]
Inside the card unit 400, there are provided a control device 454 and a card insertion unit 455 which are operated by electric power supplied via a power plug 453. The control device 454 controls information input and output by the connectors 451 and 452, and controls lighting of a plurality of lamps 402 to 404 provided in the card unit 400. This is a device in which a ROM that stores various control programs and fixed value data, a RAM that temporarily stores various data and the like when executing the control programs, and various circuits such as an interrupt circuit are built in. The control device 454 is connected to the power plug 453 via a power supply switch 457 (see FIG. 40) via a cable, and is turned on / off in accordance with the state of the power supply switch 457.
[0191]
The card insertion unit 455 is a reading device that reads out the balance data of the card inserted from the card insertion slot 401, a writing device that updates the balance data of the card in response to the ball lending operation of the player on the pachinko machine 10, or a card insertion unit. It is constituted by a card guiding motor or the like for guiding a card inserted into the entrance of the opening 401 to the inside, or for guiding a card outward from the card insertion opening 401 in accordance with a card extracting operation. The card insertion unit 455 operates under the control of the control device 454, and is connected to the control device 454 via a cable so as to be capable of bidirectional communication. Power and control signals are transmitted from the control device 454 to the card insertion unit 455 via this cable, and the data of the card read from the card reader and the like are transmitted from the card insertion unit 455 to the control device 454. A signal from a detector (sensor) indicating the presence / absence of card insertion is transmitted.
[0192]
Next, the handles 410a, 420a on the front of the card unit 400, the protrusion 441 projecting from the upper surface of the card unit 400 (case member 430) in conjunction with the handles 410a, 420a, and the electrical configuration inside the card unit 400 are shown. This will be described with reference to FIG. 40A is a cross-sectional view of the card unit 400 taken along line YY in FIG. 38, and FIG. 40B is an enlarged view of a portion D in FIG. 40A. In FIG. 40A, only the main members related to the operation of the handles 410a and 420a of the card unit 400 are shown for easy understanding of the drawing. 2 schematically shows the section.
[0193]
As shown in FIG. 40A, the handles 410a and 420a protruding from the front surface of the card unit 400 (case member 430) are part of the handle members 410 and 420 that are rotatably supported inside the card unit 400. Is formed by The handle members 410 and 420 are in a protruding state protruding to the front side indicated by a solid line in FIG. 40A, and are accommodated in the front surface of the card unit 400 as indicated by a two-dot chain line in FIG. The state can be changed.
[0194]
Next, the swing operation of the handles 410a and 420a and the members that operate in connection with the swing operation will be described in detail. As shown in FIG. 40B, the upper handle member 410 is provided with a circular through hole 410b at a substantially central portion in a side view of the card unit 400, and is fixed to the case member 430 in the through hole 410b. A fulcrum pin 411 as a supporting means is penetrated and is swingably supported by the case member 430. The through-hole 410b and the fulcrum pin 411 are provided so as to have the same axis at both ends of the handle 410a formed in a U-shape in a top view, and the handle 410a can swing downward about the fulcrum pin 411. I have. The lower handle member 420 has the same structure as the upper handle member 410 and is swingably supported by the case member 430 by a fulcrum pin 421. Note that the support structure of the handle members 410 and 420 is not limited to a structure that is swingably supported by the fulcrum pins, but is pulled into the front surface of the case member 430 so that the protrusion amount of the handles 410a and 420a can be changed. May be slidably supported in the direction of movement.
[0195]
Here, conventionally, in order to improve the workability at the time of installation and removal on an island or the like, a game machine-attached device such as a card unit is provided with a handle protruding toward the front of the device as shown in FIG. There was something that could be done. Such a handle is fixed to the front of the apparatus and cannot be moved. For this reason, although the part is not used during the use period from installation to removal of the apparatus, it may be inconvenient because the part protrudes from the front surface of the apparatus.
[0196]
For example, a decorative lamp (such as the central illumination part 102 shown in FIG. 38) may be raised and lowered on the front side of the pachinko machine 10 to partially protrude therefrom. When the inner frame 12 or the front frame set 14 is opened to the front side, the hit portion collides with the handle of the card unit, so that the amount of projection to the front side and the position of the projection are limited. That is, this is a factor that narrows the design width when designing the pachinko machine 10. A metal handle is generally used for the handle of the card unit or the like because it is necessary to have strength enough to support the apparatus main body. However, if the metal handle partially projects, a pachinko machine is used. When a pedestrian walking in a passage sandwiched between machines or the like falls down to the card unit side, a prominent handle is seriously injured by a protruding handle.
[0197]
On the other hand, according to the card unit 400 of the present invention, since the handle members 410 and 420 are swingably supported by the fulcrum pins 411 and 421, when the card unit 400 is installed, the handle members 410 and 420 are used. Using the handles 410a, 420a formed, the handle members 410a, 420a are installed at the installation location, and after the installation until removal, the handle members 410, 420 are swung so that the handles 410a, 420a protrude from the front surface of the case member 430. Can be reduced. Therefore, inconvenience caused by the protrusion of the handles 410a and 420a during the use period can be reduced. For example, the degree of freedom of design of the front of the pachinko machine 10 can be increased, and the amount of protrusion of the handles 410a and 420a can be reduced to handle the handle. Risk of collision of the vehicle can be reduced. That is, it is possible to improve the workability at the time of installation and removal on an island or the like, and to reduce the inconvenience caused by the improvement of the workability.
[0198]
Further, as shown in FIG. 40B, an arm portion 410c extends further inside the card unit 400 than the through hole 410b in the upper handle member 410, and penetrates through the tip portion of the arm portion 410c. An engagement pin 410d protruding with an axis substantially parallel to the hole 410b is provided. The engaging pin 410d engages with the engaging groove 440a of the connecting member 440, and slides the connecting member 440 up and down in synchronization with the swinging operation of the handle member 410. The lower handle member 420 has the same structure as the upper handle member 410 and is engaged in the engagement groove 440b of the connecting member 440, and the upper handle member 420 and the link mechanism formed by the connecting member 440 form the upper handle member. It swings in synchronization with the handle member 410. For this reason, only the housing operation of any of the plurality of handles 410a, 420a formed by the linked upper and lower handle members 410, 420 is changed to the housed state in which the other handles are retracted. In addition, the other handle can be changed to the protruding state by the protruding operation on one of the handles. Therefore, workability at the time of installation and removal can be facilitated.
[0199]
The front plate 431 of the case member 430 provided with the upper and lower handle members 410 and 420 is provided with concave portions 431a and 431b for accommodating the handles 410a and 420a of the handle members 410 and 420. The recesses 431a and 431b are formed in a U-shape when viewed from the front (see FIG. 38), and are recessed deeper than the thickness of the handles 410a and 420a so as to be flush with the front surface of the case member 430. The handle members 410 and 420 are swung so that the handles 410a and 420a face downward, and the handles 410a and 420a are completely inserted into the front surface of the case member 430 and housed. You. Therefore, after installing the card unit 400 that does not use the handles 410a and 420a, the handles 410a and 420a can be prevented from protruding from the front surface of the case member 430, and the problem caused by the protrusion of the handles 410a and 420a can be reduced. can do. The recesses 431a and 431b need not necessarily be formed so that the handles 410a and 420a completely enter the front surface of the case member 430, and a part of the handles 410a and 420a enter the front surface of the case member 430. I just want it. The amount of protrusion of the handles 410a and 420a in the housed state from the front surface of the case member 430 can be reduced, and the problem caused by the protrusion of the handles 410a and 420a can be reduced.
[0200]
The lower handle member 420 is arranged close to the card insertion slot 401 for inserting a card, and inserts the card in a protruding state protruding to the front side as shown in FIG. It penetrates into the insertion locus S to form the handle 420a. That is, a U-shaped handle 420a protruding from the left and right sides of the card insertion slot 401 in front view to the front side of the case member 430 and connected so as to straddle the card insertion slot 401 is formed (see FIG. 38). In a protruding state in which the handle 420a is protruded, the card is prevented from being inserted when the handle 420a straddles the card insertion slot 401. On the other hand, only in the accommodated state in which the handle 420a is swung downward and is accommodated, the handle 420a deviates from the card insertion locus S, and allows the card to be inserted into the card unit 400. Therefore, the function of the card unit 400 can be exhibited only when the handle 420a is stored, and forgetting to store the handle 420a can be prevented. Note that the handle 420a straddling the card insertion slot 401 does not necessarily need to be formed to protrude from both sides of the card insertion slot 401. It is sufficient that the handle is formed so as to straddle the entrance of the card insertion slot 401. Even if the handle is protruded from one side (one side) of the card insertion slot 401 and bent to the card insertion slot 401 side, the handle may be formed. good.
[0201]
As shown in FIG. 40A, the connecting member 440 is a member formed to be long in the up-down direction, and is formed of a side wall (not shown in FIG. 40, a side wall on the near side in FIG. 40) forming a side surface of the case member 430. A part is bent and supported by four upper and lower bent pieces 430a formed so as to hold the connecting member 440, and can be slid up and down. Further, the connection member 440 is formed with a protrusion 441 projecting above the top plate 432 through a hole 432a of the top plate 432 on the upper side. The protrusion 441 is a retracted position (indicated by a solid line in FIG. 40A) and an advanced position protruding outward (upward) of the upper surface of the case member 430 from the retracted position (shown by a dashed line in FIG. 40A). Position) and is movably supported.
[0202]
Since the connecting member 440 slides up and down in synchronization with the handles 410a and 420a as described above, the protrusion 441 formed on the connecting member 441 moves up and down in synchronization with the handles 410a and 420a. Moving. The connecting member 440 operates to retract the protrusion 441 in the protruding state in which the handles 410a, 420a protrude, and to advance the protrusion 441 in the accommodated state in which the handles 410a, 420a are accommodated. Therefore, the protrusion 441 is retracted in the protruding state in which the handles 410a, 420a are protruded, and is advanced in the housed state in which the amount of protrusion of the handles 410a, 420a is reduced. Therefore, the upper wall K of the island (FIG. 40A) is opposed to the front side of the case member 430 (the left side in FIG. 40A) with respect to the protrusion 441 when the protrusion 441 advances and largely protrudes upward. ), The movement of the installed card unit 400 to the front side of the case member 430 can be regulated in accordance with the protruding state of the handles 410a and 420a.
[0203]
In addition, since the protrusion 441 is moved forward and backward in accordance with the change in the amount of protrusion of the handles 410a and 420a by the connecting member 440, the operation of retracting the handles 410a and 420a and the restriction of the movement of the card unit 400 by the protrusion 441 can be performed in one step. Operation can be completed at the same time, and workability at the time of installation and removal of the card unit 400 can be improved. The protrusion 441 is not limited to the upper surface of the case member 430 formed by the upper surface plate 432, but is a side surface of the case member 430 facing the adjacent pachinko machine 10. May be.
[0204]
At a substantially central portion in the vertical direction of the connecting member 440, a switch pressing portion 442 that protrudes rearward of the card unit 400 and presses the power switch 457 is provided. The switch pressing section 442 is separated from the power switch 457 when the handles 410a and 420a are in the accommodated state and the connecting member 440 moves upward as shown in FIG. 40B (FIG. 40B). Power supply switch 457 is turned on. On the other hand, in the protruding state where the handles 410a and 420a protrude from the front surface of the case member 430, the connecting member 440 moves downward and presses the protruding piece for switching the power switch 457 on and off to turn off the power switch 457. I do.
[0205]
The power switch 457 is a member interposed between the power plug 453 and the control device 454 for controlling the card unit 400 to switch the state of power supply to the control device 454. Different voltages are output to the control device 454 according to the protruding state of the 410, 420, that is, the protruding amount of the handles 410a, 420a. Therefore, the control device 454 of the card unit 400 can be operated in accordance with the amount of protrusion of the handles 410a and 420a, and the card insertion unit 455 connected to the control device 454 can be operated. Therefore, in the protruding state in which the handles 410a and 420a protrude, the card unit 400 does not operate even if the player tries to use the card unit 400, and the handles 410a and 420a are in a state where the handles 410a and 420a are protruded to the player or the manager of the game arcade. Thus, it is possible to easily understand that it is necessary to put the handle 410 in the housed state, and to promptly deal with forgetting to house the handles 410a and 420a.
[0206]
Note that the power supply switch 457 does not necessarily need to be provided in series between the power plug 453 and the control device 454 to turn on and off the power supply to the control device 454. A sensor capable of outputting a signal indicating the protruding state may be provided instead of the power supply switch 457. As this sensor, a limit switch having a movable piece and mechanically switching on and off, a photosensor having a light emitting element and a light receiving element, or the like may be used, and the position of the connecting member 440 is detected by these sensors. Alternatively, by making the control device 454 recognize the positions of the handle members 410 and 420, the control device 454 can perform an operation according to the protruding state of the handles 410a and 420a.
[0207]
For example, when the handles 410a and 420a are protruded, even if a player inserts a card into the card insertion unit 455, the operation of the card induction motor continues to be stopped to disable use of the card, and the handles 410a and 420a are stored. Only when this is done, the motor can be operated to enable the use of the card. Also, when the handles 410a, 420a are protruded, when the power of the card unit 400 is turned on, the handle 410a, 420a of FIG. Information that is different from that in the case of being accommodated may be displayed. It is possible to clearly indicate to the player or the manager of the game arcade that the handle member has been used while being left in the accommodated state and forgotten.
[0208]
As described above, the present invention has been described based on one embodiment. However, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications and improvements can be easily made without departing from the spirit of the present invention. It can be inferred.
[0209]
For example, although the card unit 400 as the above-described attachment device is installed next to the pachinko machine 10, it is a separate component from the pachinko machine 10, but is exemplified by a combination of screws, bolts and nuts, and the like. The card unit 400 and the pachinko machine 10 may be integrally fixed by a fixing tool. The pachinko machine 10 fixed to the card unit 400 can be easily carried together with the card unit 400 by using the handles 410a and 420a of the card unit 400. In this case, it is preferable that the card unit 400 has a fixing portion exemplified by a portion formed with a female screw for fixing a screw on a side surface thereof, a bolt hole for inserting a bolt, and the like. The card unit 400 and the pachinko machine 10 can be easily integrated, and the handles 410a and 420a of the card unit 400 can be effectively used even when the pachinko machine 10 is transported.
[0210]
Hereinafter, a gaming machine and a modified example of the present invention will be described. In a gaming machine equipped with a plurality of gaming machines, the gaming machine is provided in correspondence with each gaming machine and performs a predetermined operation with respect to each gaming machine or a player playing a game with each gaming machine. A box-shaped case member forming an operation unit operated by the front surface, a handle member forming a handle protruding outward from the front surface of the case member, and a handle protruding outward from the front surface of the case member A handle member to be formed, and supporting means interposed between the handle member and the case member to movably support the handle member, wherein the handle member is moved from the front surface of the case member by the support means. A gaming machine-attached device 1 characterized in that the protruding state in which the handle is protruded and the accommodation state in which the amount of protrusion of the handle is smaller than the protruding state can be changed.
[0211]
In the gaming machine attachment device 1, the support means swingably supports the handle member, and a recess formed in the front surface of the case member so as to receive the handle of the handle member. A game machine attached device 2 characterized by being provided with. After the gaming machine attachment device is installed in the game arcade, when the handle of the handle member is rocked and housed in the recess provided on the front surface of the case member, the handle enters the front surface of the case member. Therefore, the amount by which the handle projects from the front surface of the case member can be further reduced, and inconvenience caused by the protrusion of the handle can be reduced. In addition, it is preferable that the recessed part in the gaming machine attachment device 2 is formed at a depth that allows the handle of the handle member to be accommodated to be flush with the front surface of the case member. The handle of the handle member can be prevented from protruding at all from the front surface of the case member, and the inconvenience caused by the protrusion of the handle can be eliminated.
[0212]
In the gaming machine-attached device 1 or 2, the operating portion of the case member is formed with an entrance for inserting or inserting a card, a bill, a coin, or another tangible object, and the handle member is provided in the protruding state. The gaming machine attachment device 3, wherein the handle is formed so as to protrude from one side or both sides of the entrance to the front side of the case member and protrude so as to straddle the entrance. In the protruding state in which the handle is protruded, the handle straddles the entrance and prevents insertion of a card or insertion of a bill or the like. Therefore, the function of the game machine-attached device can be exhibited only in the state in which the handle is stored, and forgetting to store the handle can be more reliably prevented. In addition, when the game machine-equipped device is not operated or malfunctions, the card can be straddled across the entrance with a handle so that the card is not pushed into the entrance, and the game machine-equipped device is forcibly operated and malfunctions. Can be prevented.
[0213]
In any one of the gaming machine attachment devices 1 to 3, a wall member forming a wall surface extending rearward from an outer peripheral portion of a front surface of the case member, and a wall member formed at a retreat position and a wall surface formed by the wall member. A restricting member movably supported at a forward position protruding more than the retreat position toward the reciprocating position, and an operating unit operable to retreat the restricting member in the protruding state and advance the restricting member in the accommodated state. A game machine attached device 4 characterized by comprising:
[0214]
According to the gaming machine attachment device 4, the restricting member protruding from the wall surface is retracted by the operating means in the protruding state in which the handle is protruded, and is advanced in the housed state in which the protruding amount of the handle is reduced. Therefore, by disposing the upper wall of the island or a part of the adjacent gaming machine so as to face the front side of the case member with respect to the regulating member only when the regulating member advances, the installed gaming machine attachment device is installed. The movement to the front side of the case member can be restricted. In addition, since the regulating member is moved forward and backward in response to the change in the amount of protrusion of the handle by the operating means, the operation of retracting the handle and the movement of the apparatus body by the regulating member can be simultaneously performed by one operation, Workability during installation or removal of the device can be improved. Note that the wall member is a member that forms the upper surface of the case member as a wall surface extending rearward from the outer peripheral portion of the front surface of the case member. May be used. Further, the forward position may be any position as long as it protrudes outwardly of the wall surface as compared with the retracted position. (A small amount from the position).
[0215]
Any one of the gaming machine attachment devices 1 to 4, further comprising a plurality of the handle members which are swingably supported by the support means and which separately form a plurality of the handles at a plurality of locations on the front surface of the case member; A game machine-attached device 5 comprising a connecting member that engages with the plurality of handle members to form a link mechanism. Since the plurality of handle members are engaged by the connecting member to form a link mechanism, the other handle can be operated by simply operating one of the plurality of handles formed by the linked handle members. It can be changed to a protruding state (or a housed state). Therefore, workability at the time of installation and removal can be facilitated.
[0216]
In any one of the gaming machine attachment devices 1 to 5, a detection unit that outputs a predetermined signal when the handle member is in at least one of the protruding state and the accommodation state is provided. A game machine attached device 6 to perform. Since the detection means can output a signal corresponding to the protruding state of the handle member, the game machine-attached device or another device (game machine) electrically connected to the detection means can correspond to the protrusion amount of the handle. Etc.) can be operated. Therefore, in the protruding state in which the handle protrudes, it is determined whether or not the handle is protruded to the player or the administrator of the game arcade by restricting at least a part of the functions of the gaming machine attached device, turning on a specific lamp, or the like. It is possible to easily indicate whether or not the handle is forgotten, and it is possible to reduce inconvenience caused by forgetting to store the handle. The detecting means in the gaming machine attachment device 6 outputs a signal only when it is in one of the protruding state and the housed state (that is, turns on the signal output), and outputs the signal when it is in the other state. (Ie, the signal output is turned off), and separate signals such as different voltage values and different combinations of signals input to a plurality of input terminals are output in each of the protruding state and the housed state. It may be something.
[0219]
The gaming machine attachment device 6 includes an electric component that performs a predetermined operation by supplying power, the detection unit turns off the electric component when the handle member is in the protruding state, and the handle member stores the electric component. A gaming machine-attached device 7 characterized in that the electric component is turned on when in a state.
[0218]
According to the gaming machine attachment device 7, the on / off state of the electric component can be switched in accordance with the protruding state of the handle member (that is, in accordance with the protruding amount of the handle). Only when this is the case, it is possible to cause the gaming machine-attached device to perform a predetermined operation according to the operation on the operation unit. Therefore, it is possible to reliably prevent the handle member from being left in the accommodated state after installation of the gaming machine attached device and to use the device without forgetting it, and to reliably reduce inconvenience caused by the protrusion of the handle.
[0219]
The detecting means in the game machine-attached device 7 turns off the electric component when the handle member projecting across the entrance of the game machine-attached device 3 and forming a handle is in a protruding state, and the handle member is in the housed state. In this case, it is preferable to turn on the electric component. An input device (for example, a card insertion unit) that is activated when a tangible object is inserted or inserted into the entrance as an electric component can be switched on / off by a detection unit, and the tangible object cannot be turned on when the power-off input device is in an inactive state. And the input device can be prevented from breaking down, and the power of the input device can be turned on by a simple operation of putting the handle member into the housed state.
[0220]
In addition, as the detection means in the game machine attached device 7, the power supply is supplied to the electric component constituting the card unit 400, the power supply is connected in series between the electric component and the power plug, and the handle member is in a protruding state. The power supply switch may be a power supply switch that switches the power supply to the electric components constituting the card unit 400 depending on whether the card unit 400 is in the housed state. In addition, the predetermined signal output by the detection unit is exemplified by a voltage such as AC 100 volt which is energized for power supply.
[0221]
The gaming machine attachment device 6 or 7 controls the second electric component that performs a predetermined operation by supplying power and the control to switch on and off the second electric component based on a predetermined signal output by the detection unit. A game machine-attached device 8 comprising control means for performing the operation.
[0222]
According to the gaming machine attachment device 8, since the on / off state of the second electric component can be switched by the control means in accordance with the protruding state of the handle member (that is, in accordance with the protrusion amount of the handle), the game machine attachment device 8 is provided. It is possible to more reliably prevent the handle member from being left in the accommodated state after installation of the device and to be used with the handle member left behind, and to reliably reduce inconvenience caused by the protrusion of the handle.
[0223]
The second electric component in the gaming machine attachment device 8 is a display means for displaying information such as lamps and LEDs, and the control means displays the display means in accordance with whether the handle member is in the protruding state or the housed state. May be used to control the switching of the information to be displayed. The information displayed by the display means can be switched in accordance with the state of the handle member, such as turning on a specific lamp only when the handle member is in the protruding state. It is possible to clearly indicate that the member has been used in a state where it is stored in a forgotten state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a card unit and a pachinko machine according to an embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing a state in which an inner frame and a front frame set are opened with respect to an outer frame.
FIG. 3 is a front view showing a state in which a front frame set is removed from the pachinko machine.
FIG. 4 is a front view showing the configuration of the game board.
FIG. 5 is a rear view of the front frame set.
FIG. 6 is a rear view of the pachinko machine.
FIG. 7 is an exploded perspective view showing a rear configuration of the pachinko machine in an exploded manner for each main part.
FIG. 8 is a schematic diagram showing an arrangement of a first control board unit, a second control board unit, and a back pack unit on the back of the pachinko machine.
FIG. 9 is a rear view showing the configuration of the inner frame and the game board.
FIG. 10 is a perspective view of the inner frame as viewed from the rear.
FIG. 11 is a perspective view of the game board as viewed from the rear.
FIG. 12 is a perspective view of a support fitting.
FIG. 13 is a front view illustrating a configuration of a first control board unit.
FIG. 14 is a perspective view of a first control board unit.
FIG. 15 is an exploded perspective view of the first control board unit.
FIG. 16 is an exploded perspective view of the first control board unit as viewed from the back.
FIG. 17 is a front view of a second control board unit.
FIG. 18 is a perspective view of a second control board unit.
FIG. 19 is an exploded perspective view of a second control board unit.
FIG. 20 is a rear view of the back pack unit as viewed from the back of the pachinko machine.
FIG. 21 is an exploded perspective view of the back pack unit.
FIG. 22 is an exploded perspective view of a tank rail.
FIG. 23 is a block diagram showing an electrical configuration of the pachinko machine.
FIG. 24 is a diagram showing display contents of a large-sized symbol display device.
FIG. 25 is a diagram showing an outline of various counters.
FIG. 26 is a flowchart showing main processing executed by the MPU in the main control device.
FIG. 27 is a flowchart showing a normal process executed by the MPU in the main control device.
FIG. 28 is a flowchart showing an out-of-design symbol counter update process executed in the normal process of FIG. 27;
FIG. 29 is a flowchart showing a large symbol variation process executed in the normal process of FIG. 27;
30 is a flowchart showing a variation start process executed in the large symbol variation process of FIG. 29.
FIG. 31 is a flowchart showing a timer interrupt process.
FIG. 32 is a flowchart showing a start winning process executed in the timer interrupt process of FIG. 31.
FIG. 33 is a flowchart showing an NMI interrupt process.
FIG. 34 is a flowchart showing main processing executed by the MPU in the payout control device.
FIG. 35 is a flowchart showing a payout control process executed by the MPU in the payout control device.
FIG. 36 is a flowchart showing a prize ball control process executed by the MPU in the payout control device.
FIG. 37 is a flowchart showing a ball lending control process executed by the MPU in the payout control device.
FIG. 38 is a perspective view showing the front side of the card unit together with the pachinko machine.
FIG. 39 is a perspective view showing the back side of the card unit together with the pachinko machine.
40A is a cross-sectional view of the card unit taken along line YY in FIG. 38, and FIG. 40B is an enlarged view of a portion D in FIG. 40A.
[Explanation of symbols]
10. Pachinko machines (game machines)
400 card unit (equipment with gaming machine)
401 Card slot (operation unit)
410, 420 Handle member
411,421 fulcrum pin (support means)
410a, 420a Handle
430 Case member

Claims (1)

複数の遊技機が設置される遊技場で各遊技機に対応して付設され、各遊技機又は各遊技機で遊技を行う遊技者に対して所定の動作を行う遊技機付設装置において、
遊技者により操作される操作部を前面に形成する箱状のケース部材と、
そのケース部材の前面より外方に突出した把手を形成する把手部材と、
その把手部材と前記ケース部材との間に介在してその把手部材を可動可能に支持する支持手段とを備え、
前記把手部材は、その支持手段によって前記ケース部材の前面より前記把手を突出させた突出状態とその突出状態より前記把手の突出量を少なくした収容状態とを可変可能に構成されていることを特徴とする遊技機付設装置。
In a gaming machine attached device that is provided corresponding to each gaming machine in a game hall where a plurality of gaming machines are installed and performs a predetermined operation for each gaming machine or a player playing a game with each gaming machine,
A box-shaped case member that forms an operation unit operated by a player on the front surface,
A handle member that forms a handle protruding outward from the front surface of the case member;
Support means interposed between the handle member and the case member to movably support the handle member,
The handle member is configured to be capable of changing a protruding state in which the handle is protruded from the front surface of the case member by the support means and a housing state in which the amount of protrusion of the handle is smaller than the protruded state. A game machine attached device.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017074135A (en) * 2015-10-13 2017-04-20 京楽産業.株式会社 Game machine

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