JP2004321222A - 人工関節用セラミックス、人工関節用部材、人工関節、及び人工関節用セラミックスの製造方法 - Google Patents

人工関節用セラミックス、人工関節用部材、人工関節、及び人工関節用セラミックスの製造方法 Download PDF

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Kentaro Fujikawa
健太郎 藤川
Eiji Miyata
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Abstract

【課題】従来の様な摩耗粉が生ぜず、しかも、十分な強度を有する人工関節用セラミックス、人工関節用部材、人工関節、及び人工関節用セラミックスの製造方法を提供すること。
【解決手段】人工股関節は、ステム(1)を備えた人工骨頭(3)と、その人工骨頭(3)を受座する臼蓋カップ(7)を備えた受座側部材(9)とから構成されている。人工骨頭側部材(5)は、セラミックス製の人工骨頭(3)が、金属製のステム(1)の先端側に嵌合されたものである。人工骨頭(3)及び臼蓋カップ(7)は、主としてアルミナセラミックスからなる高純度のアルミナ焼結体であり、0.03重量%以下の微量のカルシウムが含まれている。更に、人工骨頭(3)及び臼蓋カップ(7)を構成するアルミナセラミックスは、その平均結晶粒径は1μm以下で、最大の結晶粒径は3μm以下である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工関節用セラミックス、その人工関節用セラミックスからなる骨頭ボール(人工骨頭)、それを受座する臼蓋カップ、人工骨頭とステムからなる人工関節用部材、その人工関節用部材の少なくとも一つを用いた人工関節、及び人工関節用セラミックスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高負荷のインプラント(例えば人工関節の摺動面)に関する規格として、ISO6474があり、その規格では、不純物限度を0.1重量%とし、平均結晶粒径を4.5μm以下に定めている。
【0003】
また、人工関節等に用いるセラミックスにおいては、結晶粒径と強度とには関係があることが知られており、粒径が小さい程強度は向上するという特性を有している。
ところが、上述したセラミックスに関して、例えば不純物を含有するアルミナセラミックスにおいては、これ以上の結晶の緻密化は難しいことが知られている。
【0004】
つまり、不純物を多く含むアルミナセラミックスを焼成により製造する場合、十分に焼結させるためには、通常、高い温度焼成で長時間焼成する必要があるが、高い温度焼成で長時間焼成すると結晶粒径が大きくなるので、強度が低下してしまうからである。
【0005】
しかしながら、近年では、高負荷がかかる人工関節に用いる生体用材料は、長寿社会を反映し、更なる強度向上による信頼性が要求されており、一層の改善が求められている。
また、これとは別に、上述した人工関節としては、例えば大きな負荷がかかる人工股関節があり、従来の人工股関節は、金属製のステムが大腿骨髄腔内に挿入され、その先端に金属製もしくはセラミック製の骨頭ボールがテーパ嵌合により装着されている。そして、この骨頭ボールを受座する臼蓋側には、ポリエチレン製のカップ(臼蓋カップ)が用いられている。
【0006】
ところが、ポリエチレン製の臼蓋カップは、長期間使用しているうちに、硬質の骨頭ボールとの摩耗により摩耗粉が発生するが、近年では、この摩耗粉が原因で、骨破壊や骨吸収を起こし、結果として、ステムや臼蓋カップの緩みを生じする恐れがあることが報告されている。
【0007】
この対策として、ポリエチレンの代わりに、骨頭ボールと同じ金属材質又はセラミック材質の人工股関節が試みられている。
このうち、金属の場合は、金属粉によるアレルギー等が懸念されるので、セラミック、とりわけアルミナセラミックが、その安全性において注目されている(特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平4−303443号公報 (第2頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1の様に、骨頭ボールと同じセラミック材質の臼蓋カップを用いる場合には、弾性に乏しいセラミックス同士の摺動運動がなされるので、従来のポリエチレン製カップとの組み合わせに比べ、摩耗し難く高強度が要求される。
【0010】
しかしながら、上述したISOの基準に準ずるアルミナセラミックでは、その要望に応えることが難しいという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するものであり、その目的は、従来の様な摩耗粉が生ぜず、しかも、十分な強度を有する人工関節用セラミックス、人工関節用部材、人工関節、及び人工関節用セラミックスの製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1の発明は、アルミナを主成分とし、カルシウムの含有量が0.03重量%以下であることを特徴とする人工関節用セラミックスを要旨とする。
本発明では、セラミックス中の不純物であるカルシウムの含有量が0.03重量%以下と極めて微量であるので、その焼成の際の焼成温度を従来より低下させることができる。
【0012】
つまり、本発明では、従来より低い温度で焼成しても十分な焼結が可能であるので、結晶粒径を小さくして緻密な結晶相を形成することができる。それにより、高い強度の焼結体である人工関節用セラミックスが得られる。
(2)請求項2の発明は、前記人工関節用セラミックスの平均結晶粒径が1μm以下であり、且つ、その最大の結晶粒径が3μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の人工関節用セラミックスを要旨とする。
【0013】
本発明の人工関節用セラミックスは、その平均結晶粒径が1μm以下で、且つ、その最大の結晶粒径が3μm以下であり、非常に緻密な結晶相から構成されている。よって、高い強度を有している。
(3)請求項3の発明は、前記請求項1又は2に記載の人工関節用セラミックスからなる人工骨頭であることを特徴とする人工関節用部材を要旨とする。
【0014】
本発明の人工骨頭は、上述した緻密な結晶相を有する高強度のセラミックス焼結体から構成されているので、従来の様な摩耗粉が発生せず、しかも、相手部材としてセラミックス製の臼蓋カップが用いられた場合でも、摩耗し難く長期間にわたり滑らかな摺動運動が可能である。
【0015】
(4)請求項4の発明は、前記請求項3に記載の人工骨頭と該人工骨頭に取り付けたステムとを備えたことを特徴とする人工関節用部材を要旨とする。
本発明の人工関節用部材は、ステムに人工骨頭を取り付けたものである。よって、このステムを例えば大腿骨の髄腔内に埋め込んで固定することができる。
【0016】
(5)請求項5の発明は、前記請求項1又は2に記載の人工関節用セラミックスからなる臼蓋カップであることを特徴とする人工関節用部材を要旨とする。
本発明の臼蓋カップは、上述した緻密な結晶相を有する高強度のセラミックス焼結体から構成されているので、従来の様な摩耗粉が発生せず、しかも、相手部材としてセラミックス製の人工骨頭が用いられた場合でも、摩耗し難く長期間にわたり滑らかな摺動運動が可能である。
【0017】
(6)請求項6の発明は、前記請求項3〜5のいずれかに記載の人工関節用部材を用いたことを特徴とする人工関節を要旨とする。
本発明は、人工骨頭、ステム付き人工骨頭、及び臼蓋カップのうち、いずれかを用いた人工関節であり、その人工関節用セラミックスから構成される部分は、上述した緻密な結晶相を有する高強度のセラミックス焼結体から構成されているので、摩耗し難く長期間にわたり滑らかな摺動運動が可能である。
【0018】
(7)請求項7の発明は、前記請求項3に記載の人工骨頭又は前記請求項4に記載のステムを備えた人工骨頭と、前記請求項5に記載の臼蓋カップとを用いたことを特徴とする人工関節を要旨とする。
本発明は、人工骨頭と臼蓋カップとを用いた人工関節、又は、ステム付き人工骨頭と臼蓋カップとを用いた人工関節であり、その人工関節用セラミックスから構成される部分は、上述した緻密な結晶相を有する高強度のセラミックス焼結体から構成されている。従って、人工関節を構成する人工骨頭と臼蓋カップとが接触して摺動しても摩耗し難く、長期間にわたり滑らかな摺動運動が可能である。
【0019】
(8)請求項8の発明は、アルミナを主成分とする焼結体からなる人工関節用セラミックスの製造方法において、前記アルミナを主成分とし、カルシウムの含有量が0.03重量%以下のセラミックス材料を用い、前記焼結体の平均結晶粒径が1μm以下で、且つ、最大の結晶粒径が3μm以下となるように、焼成温度を制御することを特徴とする人工関節用セラミックスの製造方法を要旨とする。
【0020】
本発明では、アルミナを主成分とする焼結体からなる人工関節用セラミックスを製造する際に、アルミナを主成分とし、カルシウムの含有量が0.03重量%以下のセラミックス材料を用いるので、従来より低い温度にて緻密に焼結させることが可能であり、それにより、高い強度の焼結体を得ることができる。
【0021】
尚、ここで、焼成温度としては、従来より100〜300℃低い、1200〜1375℃の範囲を採用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の人工関節用セラミックス、人工関節用部材、人工関節、及び人工関節用セラミックスの製造方法の実施の形態の例(実施例)について説明する。
【0023】
ここでは、人工関節として人工股関節を例に挙げ、人工関節用部材として、ステムを備えた人工骨頭と、人工骨頭を受座する臼蓋カップを例に挙げる。
(実施例)
a)まず、本実施例の人工股関節について説明する。
【0024】
図1及び図2に示す様に、本実施例の人工股関節は、主として、ステム1を備えた人工骨頭3(以下人工骨頭側部材5とも記す)と、その人工骨頭3を受座する臼蓋カップ7を備えた受座側部材9とから構成されている。
このうち、前記人工骨頭側部材5は、セラミックス製の人工骨頭3が、チタン合金製のステム1の先端側にテーパ嵌合されたものである。
【0025】
前記人工骨頭3は、真球の一端が平面状に切り欠かれた構成を有しており、切り欠かれた部分には、ステム1の先端が嵌め込まれて固定される取付用凹部(図示せず)が形成されている。
この人工骨頭3は、主としてアルミナセラミックスからなる高純度のアルミナ焼結体であり、不純物として、0.03重量%以下(例えば0.02重量)の微量のカルシウムが含まれている。
【0026】
更に、人工骨頭3を構成するアルミナセラミックスの平均結晶粒径が1μm以下(例えば0.7μm)、且つ、その最大の結晶粒径が3μm以下(例えば1.5μm)であり、非常に緻密な結晶相を備えている。しかも、その緻密な結晶相により、76kN以上(例えば76.5kN)の高い強度(破壊強度)を有している。
【0027】
また、前記ステム1は、長尺の棒状の略弓状に湾曲した部材であり、その先端側に、前記人工骨頭3の取付用凹部に嵌入する取付用凸部(図示せず)を備えている。尚、先端と反対側の他端は、大腿骨11の髄腔13内に挿入されてセメント15にて固定される。
【0028】
一方、受座側部材9は、図3に示す様に、前記臼蓋カップ7と、臼蓋カップ7の外周を覆う樹脂層17と、樹脂層17の外周を覆う金属層19とから構成されている。
このうち、前記臼蓋カップ7は、真球が中央から分割された半球状の部材であり、その内側には、人工骨頭3がいずれの方向にも回動且つ摺動可能な半球状の受座凹部21が形成されている。
【0029】
この臼蓋カップ7は、前記人工骨頭3と同様に、主としてアルミナセラミックスからなる高純度のアルミナ焼結体であり、不純物として、0.03重量%以下(例えば0.02重量%)の微量のカルシウムが含まれている。
更に、臼蓋カップ7を構成するアルミナセラミックスの平均結晶粒径が1μm以下(例えば0.7μm)、且つ、その最大の結晶粒径が3μm以下(例えば1.5μm)であり、非常に緻密な結晶相を備えている。しかも、その緻密な結晶相により、98kN以上(例えば98.6kN)の高い強度(破壊強度)を有している。
【0030】
また、樹脂層17は、臼蓋カップ7の外周を覆う半球状のポリエチレン製の部材であり、金属層19は、樹脂層17の外周を覆う半球状のチタン合金製の部材である。
尚、受座側部材9は、金属層19に配置されたネジ(図示せず)により、骨盤の骨23(図1参照)に固定されている。
【0031】
b)次に、上述した人工股関節を構成する人工骨頭3及び臼蓋カップ7の製造方法について説明する。
まず、人工骨頭3及び臼蓋カップ7の材料である粉末を調合する。具体的には、アルミナ純度99.5重量%以上(例えば99.8重量%)の材料粉末を調合する。
【0032】
尚、この粉末には、不純物として、Mg、Si、Ca等の酸化物が、総計0.5重量%以下の範囲で含まれており、特に、Caは0.03重量%以下(例えば0.02重量%)含まれている。
次に、前記調合済みの粉末を、10〜300MPaの圧力で、1次金型成形(乾式1軸加圧成形)した後に、50〜300MPaの圧力で、CIP成形(冷間等方圧ブレス成形)し、後に人工骨頭3及び臼蓋カップ7となるブロック状の成形体を得る。
【0033】
次に、その成形体から所定の製品形状、即ち人工骨頭3及び臼蓋カップ7に近い形状を削り出す(生加工)。
次に、この生加工品を、1200〜1600℃の範囲(好ましくは1200〜1500℃)の例えば1300℃で焼成する。尚、この焼成では、定法に従って、常圧焼結単独と熱間等方圧焼結とを併用できる。
【0034】
ここで、焼成温度は、材料粉末の純度や平均粒径等により異なるが、条件がほぼ同様な材料を用いた場合の従来の焼成温度よりは、例えば100〜300℃程度低いものである。
次に、焼結体に、研削及び研磨加工を施し、実施例の人工骨頭3及び臼蓋カップ7を得る。
【0035】
c)次に、本実施例の効果について説明する。
本実施例の人工股関節を構成する人工骨頭3及び臼蓋カップ7は、アルミナを主成分とし、カルシウムの含有量が0.03重量%以下の焼結体である人工関節用セラミックスにより構成されている。
【0036】
よって、その焼成の際の焼成温度を従来より低下させることができる。即ち、本実施例では、従来より低い温度で焼成しても十分な焼結が可能でありので、結晶粒径を小さくして緻密な結晶相を形成することができる。
これにより、本実施例の人工骨頭3及び臼蓋カップ7を構成する人工関節用セラミックスは、その平均結晶粒径が1μm以下で、且つ、最大の結晶粒径が3μm以下であり、極めて緻密な結晶相を有している。よって、その人工関節用セラミックスからなる人工骨頭3及び臼蓋カップ7は、高い強度を有している。
【0037】
その結果、本実施例の人工股関節は、従来の様な摩耗粉が発生せず、しかも、互いの相手部材がセラミックス製であっても、摩耗し難く長期間にわたり滑らかな摺動運動が可能であるという顕著な効果を奏する。
d)次に、本実施例の効果を確認するために行った実験例について説明する。
【0038】
本発明例として、下記表1及び表2に示す様な条件で、前記実施例と同様な人工骨頭及び臼蓋カップ(試料No.1、2、5、6)を製造した。
また、比較例として、Ca含有量及び焼成温度を変えた人工骨頭及び臼蓋カップ(試料No.3、4、7、8)を製造した。
【0039】
そして、各試料を破断し、その破断面をSEM写真にて観察して、平均結晶粒径及び最大結晶粒径を求めた。
また、別途、同様な(破断しない)各試料に対して、図4及び図5に示す方法にて破壊強度の測定を行った。
【0040】
具体的には、人工骨頭(ヘッド)に関しては、図4に示す様に、Cuリングを受台にセットし、金属ステムを装着した人工骨頭に対して、垂直(同図下方)に静的加重を加え、人工骨頭が破壊するまでの破壊強度を測定した。
また、臼蓋カップに関しては、図5に示す様に、臼蓋カップをホルダーに取り付け、臼蓋カップより高強度材(例えばジルコニア)からなる人工骨頭を金属ステムに装着し、臼蓋カップに人工骨頭をセットした後、垂直(同図下方)に静的加重を加え、臼蓋カップが破壊するまでの破壊強度を測定した。
【0041】
その結果を、同じく表1及び表2に記す。
【0042】
【表1】
Figure 2004321222
【0043】
【表2】
Figure 2004321222
【0044】
この表1から明らかな様に、本発明の範囲内の試料No.1、2、5、6は、Ca含有率が小さく、そのため、焼成温度が低く、よって、平均結晶粒径及び最大結晶粒径も小さいので、高い破壊強度を有しており、好適であった。
それに対して、比較例の試料No.3、4、7、8は、Ca含有率が大きく、そのため、焼成温度が高く、よって、平均結晶粒径及び最大結晶粒径も大きいので、破壊強度が低く、好ましくない。
【0045】
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の人工股関節を生体骨に埋め込んだ状態を、その一部を破断して示す説明図である。
【図2】実施例の人工股関節を、その一部を破断して示す説明図である。
関節用セラミックス及びその製造方法を示す斜視図である。
【図3】実施例の臼蓋側部材を破断して示す説明図である。
【図4】人工骨頭の破壊強度の実験方法を示す説明図である。
【図5】臼蓋カップの破壊強度の実験方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1…ステム
3…人工骨頭(骨頭ボール)
5…人工骨頭側部材
7…臼蓋カップ
9…受座側部材

Claims (8)

  1. アルミナを主成分とし、カルシウムの含有量が0.03重量%以下であることを特徴とする人工関節用セラミックス。
  2. 前記人工関節用セラミックスの平均結晶粒径が1μm以下であり、且つ、その最大の結晶粒径が3μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の人工関節用セラミックス。
  3. 前記請求項1又は2に記載の人工関節用セラミックスからなる人工骨頭であることを特徴とする人工関節用部材。
  4. 前記請求項3に記載の人工骨頭と該人工骨頭に取り付けたステムとを備えたことを特徴とする人工関節用部材。
  5. 前記請求項1又は2に記載の人工関節用セラミックスからなる臼蓋カップであることを特徴とする人工関節用部材。
  6. 前記請求項3〜5のいずれかに記載の人工関節用部材を用いたことを特徴とする人工関節。
  7. 前記請求項3に記載の人工骨頭又は前記請求項4に記載のステムを備えた人工骨頭と、前記請求項5に記載の臼蓋カップとを用いたことを特徴とする人工関節。
  8. アルミナを主成分とする焼結体からなる人工関節用セラミックスの製造方法において、
    前記アルミナを主成分とし、カルシウムの含有量が0.03重量%以下のセラミックス材料を用い、前記焼結体の平均結晶粒径が1μm以下で、且つ、最大の結晶粒径が3μm以下となるように、焼成温度を制御することを特徴とする人工関節用セラミックスの製造方法。
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