JP2004321203A - トイレ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】便座に通電し暖めているとき、便座表面からの放熱を便蓋でカバーしきれなく、無駄な電力を消費していたことを解消するトイレ装置を提供する。
【解決手段】便器1の後端部上に横長に設けるトイレ機能内蔵のトイレ本体と、トイレ本体に後端部を回転可能に設け、便器上に位置する倒立自在な便座2と、トイレ本体に後端部を回転可能に設け、少なくとも便器および便座の上方を覆う倒立自在な便蓋3とを備え、便蓋は少なくとも便座3の外周側面を覆う構成にしてなるトイレ装置である。便蓋により、便座が暖房用便座である場合に、便座外周側面からの無駄な放熱を防止する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便座およびその便蓋を備えたトイレ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、電化製品全般に省エネ性の向上が求められている。その一つとしてトイレ装置における省エネ性の向上も求められている。その一方でデザインの意匠性も重視されている。従来この種のトイレ装置といえば、便座および便蓋およびトイレ本体の一部または全部が透明または半透明な合成樹脂で成形されており、特に便蓋は一枚の略平板で成形されているものがあった(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図12は、前記特許文献1に記載された従来のトイレ装置を示すものであり、便座101、その便蓋102、そして便座101と便蓋102の後端部を軸で支持して開閉自在に取り付けたトイレ本体103を備えている。特に便蓋102は一枚の略平板で成形されている。便座101、便蓋102、トイレ本体103は、一部又は全部が透明または半透明でオレンジや、青、緑等に着色されている合成樹脂で成形されており、特に便蓋102は一枚の略平板で形成され、図13に示すように便器100および便座101の上方を覆うだけの大きさである。
【0004】
従って、意匠性に優れていても便蓋102は一枚の略平板で成形され、倒して便器100および便座101の上方を覆っている状態では、図13に示すように便座101の上面に乗っているだけとなり、便座101に埋設してある電気ヒータ等の暖房用ヒータ104に通電し、便座101を暖めているとき、便座101の外周側面の表面から外方へ放熱が起こり、無駄な電力を消費していた。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−212027号公報(第1項図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、便座からの無駄な放熱を防止し省エネルギーを図ったトイレ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、便器の後端部上に横長に設けるトイレ機能内蔵のトイレ本体と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、便器上に位置する倒立自在な便座と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、少なくとも前記便器および前記便座の上方を覆う倒立自在な便蓋とを備え、前記便蓋は少なくとも便座の外周側面を覆う構成にしたもので、便座が電気ヒータを使用した暖房用便座である場合、便座外周側面からの無駄な放熱を防ぎ、かつ発熱体の容量も小さくできて省エネルギーを図るとともに、確実に暖房が得られる。
【0008】
また本発明は、便器および便座の上方を覆う倒立自在な便蓋は少なくとも便座の外周側面を覆うだけでなく、便蓋上面に便蓋外周部を残して窪み部を形成し、前記窪み部に蓋パネルを嵌め込んで取付けて構成しているので、便座外周側面からの無駄な放熱を防ぎ、かつ発熱体の容量も小さくできて省エネルギーを図ることができるのはもちろん、便蓋を強度のある構成で以って簡単にでき、さらに便蓋外周体と蓋パネルの色を異ならせ、便座外周側面も覆うため大きくなった便蓋でありながら、便蓋の形状の引き締まりで装置全体のコンパクト感を強調することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記した本発明の目的は、各請求項に記載した構成を実施の形態とすることにより達成できるので、以下には各請求項の構成にその構成による作用効果を併記し併せて請求項記載の構成のうち説明を必要とする特定用語については詳細な説明を加えて、本発明における実施の形態の説明とする。
【0010】
請求項1記載に係る発明は、便器の後端部上に横長に設けるトイレ機能内蔵のトイレ本体と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、便器上に位置する倒立自在な便座と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、少なくとも前記便器および前記便座の上方を覆う倒立自在な便蓋とを備え、前記便蓋は少なくとも便座の外周側面を覆う構成にしたものである。
【0011】
上記実施の形態によれば、便蓋は便器および便座の上方だけでなく、便座の外周側面も覆うので、便座が暖房用便座である場合、便座外周側面からの無駄な放熱を防止することが可能になるとともに、暖房用発熱体の容量を小さくすることも可能になる。
【0012】
請求項2記載に係る発明は、便器の後端部上に横長に設けるトイレ機能内蔵のトイレ本体と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、便器上に位置する倒立自在な便座と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、少なくとも前記便器および前記便座の上方を覆う倒立自在な便蓋とを備え、前記便蓋は少なくとも便座の外周側面を覆うとともに、便蓋上面に便蓋外周部を残して窪み部を形成し、前記窪み部に蓋パネルを嵌め込んで取付けたトイレ装置である。
【0013】
上記実施の形態によれば、便蓋は便器および便座の上方だけでなく、便座の外周側面も覆うので、便座が暖房用便座である場合に、便座外周側面からの無駄な放熱を防止することが可能になるとともに、暖房用発熱体の容量を小さくすることも可能になる。
【0014】
また便蓋は、便蓋外周部を残して窪ました便蓋上面の窪み部に蓋パネルを嵌め込んで取付けた2部品で構成しているので、便蓋外周部を残した窪み部を有する便蓋と蓋パネルにより、強度のある簡単な構成になり、さらに便蓋外周部と蓋パネルの色を容易に異ならせることが可能になり、便座外周側面を覆うことにより大きくなった便蓋でありながら、その形状の引き締まりで装置全体のコンパクト感を強調することが容易に可能になる。
【0015】
請求項3記載に係る発明は、便蓋と蓋パネルの色をそれぞれ異ならせているので、この実施の形態により便座の外周側面を覆う大きさの便蓋でありながら、さらにトイレ本体の上面も覆う、さらに大きな形状に便蓋を形成したとしても、便蓋の形状全体が引き締まり、装置全体のコンパクト感を強調することができるとともに、一般的に狭いトイレ室においては、極めて有益な効果となる。
【0016】
請求項4記載に係る発明は、蓋パネルを半透明とするもので、請求項3記載に係る発明と同様の作用効果を期待できる。
【0017】
請求項5記載に係る発明は、便蓋と蓋パネルとの間に発光体を設け、蓋パネルは半透明にしたもので、夜間に使用する時の便器近傍の照明をすることが可能になるとともに、トイレ室の電灯をつけなくても適度な明かりにてトイレ室内を照明することも可能になり、使用者が暗闇で急に強い光を浴びたときのような目のくらみをなくすことができ、さらにトイレ室の電灯をつけないことで電気代を抑え、省エネ性の向上にもなる。
【0018】
請求項6記載に係る発明は、便蓋と蓋パネルを同時に成形して多色に形成したもので、便蓋と蓋パネルとの間に隙間が生じないために、汚れや埃り等が殆ど溜まらず衛生的にできる。
【0019】
請求項7記載に係る発明は、蓋パネルは便蓋の窪み部に嵌め込んで、接着材で貼り付ける、またはネジで取付ける、または前記蓋パネルの突起部を前記窪み部に貫通して潰し広げる、または前記蓋パネルの爪を前記窪み部に貫通して引っ掛ける等のいずれかの構成で取付けたものである。
【0020】
上記実施の形態により、特に便蓋の窪み部に蓋パネルを嵌め込んで接着剤で貼り付けた場合は、製造時の作業時間を短縮させることができる。また、蓋パネルの突起部を便蓋の窪み部に貫通して潰し広げて取付けた場合は、便蓋と蓋パネルの位置関係をしっかり定着させることが可能となる。また、便蓋の窪み部に蓋パネルを嵌め込んでネジで取付けた場合は、便蓋と蓋パネルの位置関係がしっかりと固定され、さらに取付け取り外しが可能となる。また、蓋パネルの爪を便蓋の窪み部に貫通し引っ掛けて取付けた場合は、溶着等に必要な特殊な作業道具を必要とせず、さらにネジ等の部品も必要としないため、少ない作業工数で完成させることが可能であり、かつ取り外しが容易にできる。
【0021】
請求項8記載に係る発明は、便蓋は枠状の便蓋外周体と前記便蓋外周体に囲まれた蓋パネルで形成し、前記便蓋外周体の一部に切断部と内周側面部に溝を設け、蓋パネルの外周側面部に前記溝に嵌る凸部を設け、前記切断部は溶着することにより、前記切断部より便蓋外周体を押し広げて前記溝に前記凸部を嵌め込んだ前記蓋パネルを固定したもので、余分な部品点数が減り、さらに溶接で接合することにより、頑丈に締結することが可能となる。
【0022】
請求項9記載に係る発明は、便蓋と蓋パネルを同じ種の材料で形成し、前記蓋パネルを前記便蓋に溶着して取付けたもので、便蓋と蓋パネルの位置関係をしっかり定着させることが可能となり、さらに蓋パネルの裏側を溶着することによって、普段閉じられていて、表からよく見られる便蓋上面の見た目も綺麗にすることができる。
【0023】
請求項10記載に係る発明は、便器の後端部上に横長に設けるトイレ機能内蔵のトイレ本体と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、便器上に位置する倒立自在な便座と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、少なくとも前記便器および前記便座の上方を覆う倒立自在な便蓋とを備え、前記便蓋は少なくとも便座の外周側面を覆うとともに、前記便蓋は便蓋外周体と前記便蓋外周体に裏側から嵌め込んた蓋パネルと前記便蓋外周体に取付け、前記蓋パネルを固定する補強兼用の裏蓋パネルとで形成し、さらに前記蓋パネルと裏蓋パネルの間に発光体を設け、かつ前記便蓋外周体と前記蓋パネルと前記裏蓋パネルの色をそれぞれ異ならせたものである。
【0024】
上記実施の形態によれば、便蓋は便器および便座の上方だけでなく、便座の外周側面も覆うので、便座が暖房用便座である場合、便座外周側面からの無駄な放熱を防止することが可能になるとともに、暖房用発熱体の容量を小さくすることも可能になる。また、便蓋は便蓋外周体と蓋パネルと補強兼用の裏蓋パネルとで形成し、一定の強度を保つとともに、断熱の作用も可能になる。
【0025】
さらに、半透明の蓋パネルを使用することで、発光体により夜間の男性の小便時、便蓋を立てたときでも便器内を適度な明かりで照らすことにより、トイレ室の電灯をつける必要が無くなり、そのため使用者が暗闇で急に強い光を浴びたときのような目のくらみをなくすことができ、さらにトイレ室の電灯をつけないことで電気代を抑え、省エネ性の向上にもつながる。さらにまた、便蓋外周体と蓋パネルの色の違いで便蓋の形状の引き締まりで装置全体のコンパクト感を強調することが可能になる。
【0026】
【実施例】
以下本発明のトイレ装置につき、図1〜図11を参照しながら説明する。
【0027】
(実施例1)
図1は、本発明のトイレ装置の一部を透視して示す斜視図で、図2はトイレ装置の一部を透視して示す上面図で、図3はトイレ装置の便座と便蓋部分を図2のA−A線で断面して示す概略拡大断面図で、図4はトイレ装置の便座と便蓋の部分を分解して示す斜視図で、図5〜8はトイレ装置の便座と便蓋部分を図2のA−A線での断面に対応して、それぞれ他の例を示す概略拡大断面図で、図9は図8のトイレ装置の便座と便蓋部分を示す分解斜視図で、図10は図9のB−B線で断面して示す概略拡大断面図である。
【0028】
図1〜図10において、トイレ装置は、便器1上に設けた便座2と、便蓋3と、便座2と便蓋3の後端部を軸で支持し、便器1上に便座2と便蓋3を倒立自在で、かつ開閉自在に取付け、便器1の後端部上に設置した横長のトイレ本体4を備えている。便座2は大きな輪状で、用便者が安定して着座するのに必要な大きさに設定され、かつ暖房用の電気ヒータ等の発熱体2aを埋設している。
【0029】
便蓋3は、便器1、便座2とトイレ本体4の上部および便座2の外周側面を覆い、かつ上面が僅かに円弧面を成した略平らな一枚ものの大きさに設定され、便座2だけでなくトイレ本体4にも埃がかからないようにして、略平らな一枚ものの便蓋3を拭くだけで通常の掃除が簡単に済ませられるように構成している。
【0030】
また、便蓋3は便座2とトイレ本体4の上面および外周側面を覆っているため便座2の発熱体2aよる暖房熱が便蓋3と便座2の間に生じている空間5にこもることによって、便座2の外周側面から無駄な放熱を防ぎ、かつ発熱体2aの容量も小さくできても充分に暖房が得られ、省エネルギーを図れるようにしている。
【0031】
一方、このように便蓋3は、便座2の上方だけを覆う従来の便蓋よりトイレ本体4および便座2の外周側面を覆う分だけ全体形状が大きくしているので、一般的に狭いトイレ室に設置されたトイレ装置にあっては、便蓋3そのものの面積が装置全体の平面積になってしまうので、トイレ室を狭く感じさせてしまう恐れがある。
【0032】
そこで、便蓋3は掃除がし易くて、かつ全体形状が引き締まって見えるようにするため本実施例では、便蓋3を次のように構成している。すなわち、合成樹脂で成形した便蓋3は、便蓋外周部6と便蓋外周部6に囲まれた内周部である透明なアクリル樹脂で成形した蓋パネル7の2部品に分割して構成し、かつ便蓋外周部6と蓋パネル7に着色して色を異ならせ、全体形状が引き締まって見えるようにしている。そして、この2部品の便蓋外周部6と蓋パネル7において、蓋パネル7は便蓋外周部6に次のような構成で取付ける。
【0033】
すなわち、図3、図4に示すように便蓋3の構成は、別個に成形して便蓋上面に便蓋外周部6を残して窪み部8を形成し、この窪み部8に別個に成形してある蓋パネル6の裏面に両面テープ等の接着材9を設けて嵌め込んで取付ける。このような取付け状態で、接着材9は断熱層の働きも兼ねさせることが可能である。
【0034】
従って、補強用の裏蓋パネル等を必要とせずに、便蓋外周部6と一体の窪み部8の作用により一定の強度を保って2部品の簡単な構成に仕上げることができ、かつ製造時の作業時間を短縮させることができる。また蓋パネル7の締結の方法はこの限りではなく、インサート成型や2色成型等で便蓋3と異なった色の樹脂を蓋パネルの変わりとして成形する方法もある。
【0035】
続いて、蓋パネル7を便蓋外周部6に取付ける上記以外の構成について説明する。すなわち、蓋パネル7をネジで取付ける構成は、図5に示すように蓋パネル7にネジ穴7aを設け、さらに便蓋外周部6の窪み部8にネジ10が貫通する大きさの孔3aを設け、そして窪み部8に蓋パネル7を便蓋外周部6の表側から嵌め込んで裏側からネジ10を孔3a、ネジ穴7aに締め付けて蓋パネル7と便蓋外周部6を固定し完成させる。
【0036】
この蓋パネル7の取付けでは、便蓋外周部6と蓋パネル7の位置関係がしっかりと固定され、さらにネジ10の取り外しにより、容易に蓋パネル7の交換が可能となり、季節、または使用者の気分により、用意してある別の色の蓋パネルを備え付けることが可能となり、利用範囲を広げられる。
【0037】
また、蓋パネル7を便蓋外周部6に取付ける他の構成は、図6に示すように蓋パネル7の裏面に複数の溶着用の突起部7bを一体に設け、さらに便蓋外周部6の窪み部8に突起部7bが貫通する大きさの孔3bを設け、そして窪み部8に蓋パネル7を便蓋3の表側から嵌め込んで孔3bを貫通した突起部7bを便蓋3の裏側から潰し広げて蓋パネル7を便蓋外周部6に固定し完成させる。この取付けでは、便蓋3と蓋パネル7の位置関係をしっかり定着させることが可能となり、突起部7bを潰し広げる手段は熱溶着や超音波溶着等の種々の手段を実施できる。
【0038】
また、蓋パネル7を便蓋外周部6に取付ける他の構成は、図7に示すように蓋パネル7の裏面に爪7cを一体に設け、便蓋外周部6の窪み部8に爪7cが縮小変形しながら貫通する大きさの孔3cを設け、そして窪み部8に蓋パネル7を便蓋3の表側から嵌め込んで孔3cを縮小変形して貫通した爪7cを便蓋3の裏側に係止させて蓋パネル7を便蓋外周部6に固定し完成させる。この取付けでは、溶着等に必要な特殊な作業道具を必要とせず、さらにネジ等の部品も必要としないため、少ない作業工数で完成させることが可能であり、かつ取り外しが容易にできる。
【0039】
また、蓋パネル7を便蓋外周部6に取付ける他の構成は、図8〜図10に示すように合成樹脂の便蓋3を、合成樹脂の蓋パネル7の大きさでくりぬいた枠状の便蓋外周体6aと、便蓋外周体6aに囲まれた蓋パネル7で形成し、便蓋外周体6aの先端部に図10に示すように段差のある切断部6bと内周側面部に溝6cを設けている。蓋パネル7は、その外周側面部に溝6cに嵌る凸部7dを一体に設けている。
【0040】
そして、切断部6bを持って枠状の便蓋外周体6aを左右外側に押し広げて、便蓋外周体6aの溝6cに蓋パネル7の凸部7dを嵌め込み、かつ切断部6bを溶着して蓋パネル7を便蓋外周体6aに固定したものである。これにより、余分な部品点数が減り、さらに溶接で接合することにより、頑丈に締結することが可能となる。
【0041】
なお、図5〜図7に示す蓋パネル7を便蓋外周部に取付ける各構成において、11は蓋パネル7と窪み部8の間に形成した断熱のための空気層で、12は空気層11を確保するため、蓋パネル7の裏面に設けたスペーサである。そして、空気層11、接着剤9による層を利用して発光体(図示せず)を設けて便器1の近傍の照明を行なうようにしてもよい。
【0042】
以上のように本実施例では、便蓋3は便器1および便座2の上方だけでなく、便座2の外周側面も覆うので、便座2が暖房用便座である場合、便座外周側面からの無駄な放熱を防止するとともに、空間5に暖かい空気を溜められ、暖房用発熱体2aの容量を小さくすることができ、省エネルギーを図ることができる。
【0043】
また、本実施例では、便蓋上面を窪ました窪み部8を有する便蓋外周部6と窪み部8に蓋パネル7を嵌め込んで取付けた2部品で便蓋を構成しているので、窪み部8を有する便蓋外周部6と蓋パネル7により、一定の強度のある簡単な構成にでき、さらに便蓋外周部6と蓋パネル7の色を異ならせ、便蓋の形状の引き締まりで装置全体のコンパクト感を強調することが容易にでき、特に便座2の上方だけでなく外周側面およびトイレ本体4も覆う略平らな大きな便蓋にした場合でも、コンパクト感を強調でき、意匠性に優れた便蓋を提供することができる。
【0044】
さらに、蓋パネル7と便蓋外周部6の窪み部8の間に接着剤9または空気層11を設けているので、接着剤9または空気層11が断熱材の役割を果たし便座2からの放熱を抑え、更なる省エネ効果を発揮することができる。
【0045】
さらに、便蓋外周部6の窪み部8と蓋パネル7との間に発光体を設け、蓋パネルは半透明にしたもので、夜間に使用する時の便器近傍の照明をすることができるとともに、トイレ室の電灯をつけなくても適度な明かりにてトイレ室内を照らすこともでき、使用者が暗闇で急に強い光を浴びたときのような目のくらみをなくすことができ、そしてトイレ室の電灯をつけないことで電気代を抑え、省エネ性の向上にもなる。
【0046】
なお、本実施例では図3〜図8に示す構成で以って蓋パネル7を便蓋外周部6、便蓋外周体6aに取付けているが、便蓋と蓋パネルを同じ種の材料で形成し、前記蓋パネルを前記便蓋に溶着して取付ける構成、または便蓋と蓋パネルを同時に成形して多色に形成する構成であっても良いものである。
【0047】
(実施例2)
図11は、本発明の実施例2におけるトイレ装置の便蓋の断面図である。本実施例は、便蓋を便蓋外周体と蓋パネルと裏蓋パネルの3部品で構成している点で実施例1の発明と異なり、それ以外の同一構成並びに作用効果を奏するところには同一符号を付して詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0048】
便蓋3は、枠状の便蓋外周体6aと便蓋外周体6aに裏側から嵌め込んだ蓋パネル7と便蓋外周体6aに取付け、蓋パネル7を固定する補強兼用の裏蓋パネル13とで形成している。さらに蓋パネル7と裏蓋パネル13の間には、断熱用の空気層11を設け、かつこれを利用して照明用の発光体14を設け、かつ便蓋外周体6aと蓋パネル7と裏蓋パネル12の色をそれぞれ異ならせている。
【0049】
裏蓋パネル13は蓋パネル6と類似形で、便蓋外周体6aとの溶着性向上のため同一材料であり、さらにトイレ室内では酸性やアルカリ性の不統一な洗剤が用いられるため、耐薬品性に優れた、ポリプロピレンで成形され、複数の補強リブ15で蓋パネル7を裏側から補強し、振動溶着で便蓋外周体6aと蓋パネル7との接合部16を固着して蓋パネル7を便蓋外周体6aとで挟持して固定する。しかし、このときの材料はポリプロピレンに限られるわけではない。
【0050】
また裏蓋パネル13は便蓋外周体6aと蓋パネル7のそれぞれと異なる着色をして、便蓋3を開いて直立させた時においても、便蓋3の全体形状が引き締まって見えるようにしている。
【0051】
上記実施例において、便蓋3は予め成形しておいた便蓋外周体6aに、同じく予め成形しておいた蓋パネル7を裏側から嵌合し、続いて裏蓋パネル13を蓋パネル7に下側からあてがい、さらに両者の接合部16に振動を与え摩擦による熱で溶着し、蓋パネル7を固定して完成する。
【0052】
なお、各実施例では便蓋3を、便器1および便座2とトイレ本体4の上方と便座2の外周側面を覆う大きさに形成しているが、少なくとも便器および便座の上方と便座の外周側面を覆う大きさであれば、本実施例と同様の作用効果を期待できるものである。また、便蓋3は便座2の外周側面を覆う大きさに形成しているが、さらに便器1の上部外周側面を覆う大きさに形成しても、本発明の目的を達成する上で何ら支障のないものである。さらに、トイレ本体4のトイレ機能とは、トイレ本体4より出没して便座に着座した人体の局部に温水を噴射して洗浄する装置である。
【0053】
また絵を描いた蓋パネルを使い、さらに蓋パネルは付け替え可能にすることにより、和風や洋風などの、どんなトイレ空間にもマッチしたトイレ装置を提供することもできる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、便座の外周側面も覆う便蓋により、便座外周側面からの無駄な放熱を防ぐことができ、省エネ性を向上させることがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるトイレ装置の一部を透視して示す斜視図
【図2】同実施例1におけるトイレ装置の一部を透視して示す上面図
【図3】同実施例1における図2のA−A線で断面し便蓋部分を示す概略拡大断面図
【図4】同実施例1におけるトイレ装置の便座と便蓋を分解して示す斜視図
【図5】同実施例1における図2のA−A線で断面した便蓋部分の他の例を示す概略拡大断面図
【図6】同実施例1における図2のA−A線で断面した便蓋部分の他の例を示す概略拡大断面図
【図7】同実施例1における図2のA−A線で断面した便蓋部分の他の例を示す概略拡大断面図
【図8】同実施例1における図2のA−A線で断面した便蓋部分の他の例を示す概略拡大断面図
【図9】図8に示す便蓋の他の例を採用したトイレ装置の分解斜視図
【図10】図9のB−B線で断面した便座部分を示す概略拡大断面図
【図11】本発明の実施例2におけるトイレ装置の便蓋部分を示す概略拡大断面図
【図12】従来のトイレ装置を示す斜視図
【図13】図12のB―B線における要部の側断面図
【符号の説明】
1 便器
2 便座
3 便蓋
4 トイレ本体
6 便蓋外周部
6a 便蓋外周体
6b 切断部
6c 溝
7 蓋パネル
7b 突起部
7c 爪
8 窪み部
9 接着材
10 ネジ
11 空気層
12 裏蓋パネル

Claims (10)

  1. 便器の後端部上に横長に設けるトイレ機能内蔵のトイレ本体と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、便器上に位置する倒立自在な便座と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、少なくとも前記便器および前記便座の上方を覆う倒立自在な便蓋とを備え、前記便蓋は少なくとも便座の外周側面を覆う構成にしてなるトイレ装置。
  2. 便器の後端部上に横長に設けるトイレ機能内蔵のトイレ本体と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、便器上に位置する倒立自在な便座と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、少なくとも前記便器および前記便座の上方を覆う倒立自在な便蓋とを備え、前記便蓋は少なくとも便座の外周側面を覆うとともに、便蓋上面に便蓋外周部を残して窪み部を形成し、前記窪み部に蓋パネルを嵌め込んで取付けてなるトイレ装置。
  3. 便蓋と蓋パネルの色をそれぞれ異ならせてなる請求項2に記載のトイレ装置。
  4. 蓋パネルは半透明としてなる請求項2または3に記載のトイレ装置。
  5. 便蓋と蓋パネルとの間に発光体を設けてなる請求項4に記載のトイレ装置。
  6. 便蓋と蓋パネルを同時に成形して多色に形成してなる請求項2に記載のトイレ装置。
  7. 蓋パネルは便蓋の窪み部に嵌め込んで、接着材で貼り付ける、またはネジで取付ける、または前記蓋パネルの突起部を前記窪み部に貫通して潰し広げる、または前記蓋パネルの爪を前記窪み部に貫通して引っ掛ける等のいずれかの構成で取付けてなる請求項2〜5のいずれかに記載のトイレ装置。
  8. 便蓋は枠状の便蓋外周体と前記便蓋外周体に囲まれた蓋パネルで形成し、前記便蓋外周体の一部に切断部と内周側面部に溝を設け、蓋パネルの外周側面部に前記溝に嵌る凸部を設け、前記切断部は溶着することにより、前記切断部より便蓋外周体を押し広げて前記溝に前記凸部を嵌め込んだ前記蓋パネルを固定してなる請求項2〜5のいずれかに記載のトイレ装置。
  9. 便蓋と蓋パネルを同じ種の材料で形成し、前記蓋パネルを前記便蓋に溶着して取付けてなる請求項2〜5のいずれかに記載のトイレ装置。
  10. 便器の後端部上に横長に設けるトイレ機能内蔵のトイレ本体と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、便器上に位置する倒立自在な便座と、前記トイレ本体に後端部を回転可能に設け、少なくとも前記便器および前記便座の上方を覆う倒立自在な便蓋とを備え、前記便蓋は少なくとも便座の外周側面を覆うとともに、前記便蓋は便蓋外周体と前記便蓋外周体に裏側から嵌め込んだ蓋パネルと前記便蓋外周体に取付け、前記蓋パネルを固定する補強兼用の裏蓋パネルとで形成し、さらに前記蓋パネルと裏蓋パネルの間に発光体を設け、かつ前記便蓋外周体と前記蓋パネルと前記裏蓋パネルの色をそれぞれ異ならせてなるトイレ装置。
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