JP2004320657A - 時刻同期システム及び時刻同期方法及びマスタ局及びスレーブ局及び中継局 - Google Patents

時刻同期システム及び時刻同期方法及びマスタ局及びスレーブ局及び中継局 Download PDF

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Kenji Kudome
賢治 久留
Masami Kihara
雅巳 木原
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Abstract

【課題】ギガビットイーサ等の物理層を用いた時刻同期システムにおいて、中継局において基準発振器不要とする。
【解決手段】本発明は、中継局において、マスタ局とスレーブ局のタイミングマーカの中継を行い、マスタ局及び中継局においてタイミングマーカの遅延測定を行い、スレーブ局において、マスタ局及び中継局から受信した遅延測定結果に基づいて、時刻差を求め、当該時刻差を0にするように調整する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、時刻同期システム及び時刻同期方法及びマスタ局及びスレーブ局及び中継局に係り、特に、時刻同期を用いたネットワーク・セキュリティ(ケルベロス、時刻同期型ワンタイムパスワードなど)に用いることができる時刻同期システム及び時刻同期方法及びマスタ局及びスレーブ局及び中継局に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、ギガビットイーサネット(登録商標)(IEEE802.3z)などの物理層を用いた時刻同期方式がある。
【0003】
当該方式においては、図21に示すように、マスタ局は、基準発振器101を有しており、この出力を分周回路102で分周して基準タイミングマーカ(REFTM)を発生させる。媒体アクセス制御回路103からの送信フレームは、物理符号化回路104によって8B/10B変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路105は、基準タイミングマーカ(REFTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路108に出力する。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路106によってシリアル信号に変換され、光送受信回路107によって光信号に変換されてスレーブ局に送信される。
【0004】
マスタ局からの光信号は、光送受信回路207によって電気信号に変換され、シリアル変換回路206によって10B信号に変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路205は、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に変換し、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)を位相差測定回路209に出力する。10B信号は、物理符号化回路204によって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路203によって受信される。
【0005】
スレーブ局は、基準発振器201を有しており、この出力を分周回路202で分周して基準タイミングマーカ(REFTM)を発生させる。媒体アクセス制御回路203からの送信フレームは、物理符号化回路204によって8B/10Bに変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路205は、基準タイミングマーカ(REFTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路208に出力する。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路206によってシリアル信号に変換され、光送受信回路207によって光信号に変換されてマスタ局に送信される。
【0006】
スレーブ局からの光信号は、光送受信回路107によって電気信号に変換され、シリアル変換回路106によって10B信号に変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路105は、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に置換し、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)を位相差測定回路109に出力する。10B信号は、物理符号化回路104によって10/8B変換され、媒体アクセス制御回路103によって受信される。
【0007】
マスタ局における位相差測定回路108の出力をT1,位相差測定回路109の出力をT2とする。また、スレーブ局における位相差測定回路208の出力を、T3,位相差測定回路209の出力をT4とする。マスタ局の時刻同期制御部110は、T1及びT2を媒体アクセス制御回路103によってフレーム化してスレーブ局に送信する。スレーブ局の時刻同期制御部210は、媒体アクセス制御回路203によって受信したT1及びT2と、スレーブ局で測定したT3及びT4に基づき、マスタ局の基準タイミングマーカとスレーブ局の基準タイミングマーカの時刻差を
ΔT=(T1+T2−T3−T4)/2
と計算し、これが0になるように分周回路202を制御する。
【0008】
以上の原理による時刻同期を2リンク化した構成を図22に示す。
【0009】
まず、マスタ局と中継局との間で、上記のアルゴリズムに従ってタイミングマーカの送受信を行う。このとき、マスタ局の基準タイミングマーカと中継局の基準タイミングマーカの時刻差は、
ΔT=(T1+T2−T5−T6)/2
となるので、これが0になるように分周回路302を制御する。
【0010】
次に、中継局とスレーブ局との間で、上記のアルゴリズムに従ってタイミングマーカの送受信を行う。この時、中継局の基準タイミングマーカとスレーブ局の基準タイミングマーカの時刻差は、
ΔT=(T7+T8−T3−T4)/2
となるので、これが0になるように分周回路202を制御する。
【0011】
これを多段接続することにより、時刻同期の多リンク化を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−223207号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
かしながら、上記従来の方式では、時刻同期の多リンク化を行おうとすると、途中の中継局全てに基準発振器が必要となる。
【0014】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、中継局において、基準発振器を不要とし、時刻同期中継の簡易化、経済化が図ることが可能な時刻同期システム及び時刻同期方法及びマスタ局及びスレーブ局及び中継局を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0016】
本発明は、少なくとも1つのマスタ局10と、少なくとも1つのスレーブ局20及び少なくとも1つの中継局30から構成され、相互にタイミングマーカを送受信する時刻同期システムであって、
マスタ局10は、
第1の基準タイミングマーカを発生させる第1のタイミングマーカ発生手段11と、
タイミングマーカ用信号を、中継局30に送信すると共に、第1の送信タイミングマーカを出力する第1のタイミングマーカ送信手段12と、
タイミングマーカ用信号を中継局30を介してスレーブ局20から受信すると、第1の受信タイミングマーカを出力する第1のタイミングマーカ受信手段13と、
第1の基準タイミングマーカに対する第1の送信タイミングマーカの遅延を測定し、中継局30に送信する第1の送信タイミングマーカ遅延測定手段14と、
第1の基準タイミングマーカに対する第1の受信タイミングマーカの遅延を測定し、中継局に送信する第1の受信タイミングマーカ遅延測定手段15と、
第1の送信タイミングマーカ遅延測定手段14で測定された測定結果T1と、第1の受信タイミングマーカ遅延測定手段15で測定された測定結果T2を、時刻差計算手段40に転送する第1の測定結果転送手段16と、
を有し、
中継局30は、
マスタ局10からのタイミングマーカ用信号を受信して第3の受信タイミングマーカを出力する第3のタイミングマーカ受信手段31と、
スレーブ局20にタイミングマーカ用信号を送出すると共に、第3の送信タイミングマーカを出力する第3のタイミングマーカ送信手段32と、
第3の受信タイミングマーカに対する第3の送信タイミングマーカの遅延Taを測定する第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段33と、
スレーブ局20からのタイミングマーカ用信号を受信して第4の受信タイミングマーカを出力する第4のタイミングマーカ受信手段34と、
マスタ局10にタイミングマーカ用信号を送信すると共に、第4の送信タイミングマーカを出力する第4のタイミングマーカ送信手段35と、
第4の受信タイミングマーカに対する第4の送信タイミングマーカの遅延Tbを測定する第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段36と、
第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段の結果Tbと、第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段の結果Taを時刻差計算手段40に転送する第2の測定結果転送手段と、
を有し、
スレーブ局20は、
第2の基準タイミングマーカを発生させる第2のタイミングマーカ発生手段21と、
タイミングマーカ用信号を中継局30に送信すると共に、第2の送信タイミングマーカを出力する第2のタイミングマーカ送信手段22と、
タイミングマーカ用信号を中継局30から受信すると、第2の受信タイミングマーカを出力する第2のタイミングマーカ受信手段23と、
第2の基準タイミングマーカに対する第2の送信タイミングマーカの遅延T3を測定する第2の送信タイミングマーカ遅延測定手段24と、
第2の基準タイミングマーカに対する第2の受信タイミングマーカの遅延T4を測定する第2の受信タイミングマーカ遅延測定手段25と、
第2の送信タイミングマーカ遅延測定手段24と、第2の受信タイミングマーカ遅延測定手段25の結果T3,T4を時刻差計算手段41に転送する第3の測定結果転送手段26と、
を有し、
時刻差計算手段41は、
マスタ局、中継局、スレーブ局または、それら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられ、
受信した測定結果T1,T2、Ta,Tb,T3,T4のいずれか、または、全部に基づいて、マスタ局の基準タイミングマーカ信号と自局の基準タイミングマー信号との時刻差ΔTを求め、時刻差調整手段42に転送する手段を有し、
時刻差調整手段42は、
マスタ局、中継局、または、スレーブ局のいずれかまたは、全てに設けられ、時刻差ΔTが0になるように制御する手段を有する。
【0017】
本発明は、少なくとも1つのマスタ局と、少なくとも1つのスレーブ局及び少なくとも1つの中継局から構成され、相互にタイミングマーカを送受信するシステムにおける時刻同期方法において、
マスタ局において、
第1の基準タイミングマーカを発生させ、
スレーブ局において、
第2の基準タイミングマーカを発生させ、
タイミングマーカ用信号を、中継局に送信すると共に、第1の送信タイミングマーカを出力し、
中継局において、マスタ局からのタイミングマーカ用信号を受信して第3の受信タイミングマーカを出力し、
スレーブ局にタイミングマーカ用信号を送出すると共に、第3の送信タイミングマーカを出力し、
スレーブ局において、
タイミングマーカ用信号を中継局から受信すると、第2の受信タイミングマーカを出力し、
タイミングマーカ用信号を中継局に送信すると共に、第2の送信タイミングマーカを出力し、
中継局において、
スレーブ局からタイミングマーカ用信号を受信して第4の受信タイミングマーカを出力し、
マスタ局にタイミングマーカ用信号を送信すると共に、第4の送信タイミングマーカを出力し、
マスタ局において、
タイミングマーカ用信号を、中継局を介してスレーブ局から受信すると、第1の受信タイミングマーカを出力し、
第1の基準タイミングマーカに対する第1の送信タイミングマーカの遅延T1を測定し、
第1の基準タイミングマーカに対する第1の受信タイミングマーカの遅延T2を測定し、
測定結果T1と、測定結果T2を時刻差計算手段に転送し、
中継局において、
第3の受信タイミングマーカに対する第3の送信タイミングマーカの遅延Taを測定し、
第4の受信タイミングマーカに対する第4の送信タイミングマーカの遅延Tbを測定し、
測定結果Tb、Taを時刻差計算手段に送信し、
スレーブ局において、
基準タイミングマーカに対する送信タイミングマーカの遅延T3を測定し、
基準タイミングマーカに対する受信タイミングマーカの遅延T4を測定し、
測定結果T3,T4を時刻差計算手段に転送し、
マスタ局、中継局、または、スレーブ局の少なくともいずれか1つに設けられる時刻差計算手段において、
測定結果T1,T2,Ta,Tb,T3,T4のいずれか、または、全部を任意のタイミングで受信して、該測定結果T1,T2,Ta,Tb,T3,T4のいずれか、または、全部に基づいて、マスタ局の基準タイミングマーカと自局の基準タイミングマーカ信号との時刻差ΔTを計算し、時刻差調整手段に転送し、
マスタ局、中継局、スレーブ局のいずれかまたは、全てに設けられる時刻差調整手段において、時刻差ΔTが0になるように調整する。
【0018】
本発明は、少なくとも1つの中継局に接続され、該中継局を介してスレーブ局と相互にタイミングマーカを送受信するシステムにおけるマスタ局であって、
基準タイミングマーカを発生させるタイミングマーカ発生手段と、
タイミングマーカ用信号を、中継局に送信すると共に、送信タイミングマーカを出力するタイミングマーカ送信手段と、
タイミングマーカ用信号を、中継局を介してスレーブ局から受信すると、受信タイミングマーカを出力するタイミングマーカ受信手段と、
基準タイミングマーカに対する送信タイミングマーカの遅延を測定する送信タイミングマーカ遅延測定手段と、
基準タイミングマーカに対する受信タイミングマーカの遅延を測定する受信タイミングマーカ遅延測定手段と、
送信タイミングマーカ遅延測定手段で測定された測定結果T1と、受信タイミングマーカ遅延測定手段で測定された測定結果T2を、測定結果から基準タイミングマーカ信号の時刻差ΔTを求める、自局、中継局、スレーブ局または、それら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられる時刻差計算手段に転送する測定結果送信手段と、
時刻差計算手段で求められた時刻差ΔTが0になるように調整する時刻差調整手段と、を有する。
【0019】
本発明は、少なくとも1つのマスタ局と、少なくとも1つの中継局に接続され、相互にタイミングマーカを送受信するシステムにおけるスレーブ局であって、
基準タイミングマーカを発生させるタイミングマーカ発生手段と、
タイミングマーカ用信号を中継局に送信すると共に、送信タイミングマーカを出力するタイミングマーカ送信手段と、
タイミングマーカ用信号を中継局から受信すると、受信タイミングマーカを出力するタイミングマーカ受信手段と、
基準タイミングマーカに対する送信タイミングマーカの遅延T3を測定する送信タイミングマーカ遅延測定手段と、
基準タイミングマーカに対する受信タイミングマーカの遅延T4を測定する受信タイミングマーカ遅延測定手段と、
送信タイミングマーカ遅延測定手段と、受信タイミングマーカ遅延測定手段の結果T3,T4を、測定結果から基準タイミングマーカ信号の時刻差ΔTを求める、マスタ局、中継局、自局、または、それら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられる時刻差計算手段に転送する測定結果転送手段と、
時刻差計算手段で計算された時刻差ΔTが0になるように調整する時刻差調整手段と、を有する。
【0020】
本発明は、少なくとも1つのマスタ局と、少なくとも1つのスレーブ局に接続され、相互にタイミングマーカを送受信するシステムにおける中継局であって、
マスタ局からのタイミングマーカ用信号を受信して第1の受信タイミングマーカを出力する第1のタイミングマーカ受信手段と、
スレーブ局にタイミングマーカ用信号を送出すると共に、第1の送信タイミングマーカを出力する第1のタイミングマーカ送信手段と、
第1の受信タイミングマーカに対する第1の送信タイミングマーカの遅延Taを測定する第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段と、
スレーブ局からのタイミングマーカ用信号を受信して第2の受信タイミングマーカを出力する第2のタイミングマーカ受信手段と、
マスタ局にタイミングマーカ用信号を送信すると共に、第2の送信タイミングマーカを出力する第2のタイミングマーカ送信手段と、
第4の受信タイミングマーカに対する第2の送信タイミングマーカの遅延Tbを測定する第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段と、
第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段の結果Tbと、第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段の結果Taを、測定結果から基準タイミングマーカ信号の時刻差ΔTを求める、マスタ局、スレーブ局、自局または、それら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられる時刻差計算手段に転送する測定結果転送手段と、
時刻差計算手段で求められた時刻差ΔTが0になるように調整する時刻差調整手段と、を有する。
【0021】
上記のように、本発明では、中継局において、マスタ局とスレーブ局のタイミングマーカの中継を行い、マスタ局、中継局、スレーブ局での遅延測定結果から時刻差を求め、当該時刻差を0にするように調整することにより、基準発振器を不要することが可能となる。また、マスタ局、中継局、スレーブ局における遅延測定結果から基準タイミングマーカ信号との時刻差を求め、調整する時刻差計算手段は、マスタ局、中継局、スレーブ局、または、それら以外の外部の装置に設けられていてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
[第1の実施の形態]
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成図である。
【0024】
同図に示すシステムは、マスタ局100、スレーブ局200、及び中継局300から構成される。
【0025】
なお、以下の説明では、マスタ局100、スレーブ局200、中継局300からの遅延測定結果を取得し、マスタ局100の基準タイミングマーカ信号との時刻差を求める手段を、スレーブ局200に設けた場合を前提として説明するが、この例に限定されることなく、マスタ局100、中継局200のいずれに設けてもよく、また、マスタ局100、中継局300、スレーブ局200以外の装置に設けてもよい。
【0026】
マスタ局100は、基準発振器101、分周回路202、媒体アクセス制御回路103、物理符号化回路104、タイミングマーカ用符号送受信回路104、シリアル変換回路105、光送受信回路107、位相差測定回路108,109、時刻同期制御部110から構成される。
【0027】
スレーブ局200は、基準発振器201、分周回路202、媒体アクセス制御回路203、物理符号化回路204、タイミングマーカ用符号送受信回路205、シリアル変換回路206、光送受信回路207、位相差測定回路208,209、時刻同期制御部210から構成される。
【0028】
中継局300は、媒体アクセス制御回路303a,303b、物理符号化回路304a,304b、タイミングマーカ用符号送受信回路305a,305b、シリアル変換回路306a、306b、光送受信回路307a,307b、位相差測定回路308a,308b、309a,309b、時刻同期制御部310から構成される。
【0029】
図3〜図6は、本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャートであり、図7〜図10は、そのフローチャートである。以下、図3〜図6に沿って動作を説明する。
【0030】
マスタ局100の基準発振器101からの出力は、分周回路102で分周して、基準タイミングマーカ(REFTM)を発生させる(ステップ101)。媒体アクセス制御回路103からの送信フレームは、物理符号化回路104によって、8B/10B変換される(ステップ102)。タイミングマーカ用符号送受信回路105は、基準タイミングマーカ(REFTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し(ステップ103)、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路108に出力する(ステップ104)。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路106によって、シリアル信号に変換され、光送受信回路107によって光信号に変換されて(ステップ105)、中継局300に送信される(ステップ106)。
【0031】
マスタ局100からの光信号は、光送受信回路307aによって電気信号に変換され、シリアル変換回路306aによって10B信号に変換される(ステップ107)。タイミングマーカ用符号送受信回路305aは、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に変換し(ステップ108)、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)をタイミングマーカ用符号送受信回路305bに出力する(ステップ109)。10B信号は、物理符号化回路304aによって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路303aによって受信される(ステップ110)。
【0032】
媒体アクセス制御回路303bからの送信フレームは、物理符号化回路304bによって8B/10B変換される(ステップ111)。タイミングマーカ用符号送受信回路305bは、受信タイミングマーカ(RXTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ符号に置換し(ステップ112)、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路308Bに出力する(ステップ113)。
【0033】
タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路306bによってシリアル信号に変換され、光受信回路307bによって光信号に変換されて(ステップ114)、スレーブ局200に送信される(ステップ115)。
【0034】
中継局300からの光信号は、光送受信回路207によって電気信号に変換され、シリアル変換回路206によって10B信号に変換される(ステップ116)。タイミングマーカ用符号送受信回路205は、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に置換し(ステップ117)、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)を位相差測定回路209に出力する(ステップ118)。10B信号は、物理符号化回路204によって、10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路203によって受信される(ステップ119)。
【0035】
スレーブ局200は、基準発振器201を有しており、この出力を分周回路202で分周して基準タイミングマーカ(REFTM)を発生させる(ステップ120)。媒体アクセス制御回路203からの送信フレームは、物理符号化回路204によって8B/10B変換される(ステップ121)。タイミングマーカ用符号送受信回路205は、基準タイミングマーカ(REFTM)を受信後、最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し(ステップ122)、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路208に出力する(ステップ123)。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路206によってシリアル信号に変換され、光送受信回路207によって光信号に変換されて(ステップ124)、中継局300に送信される(ステップ125)。
【0036】
スレーブ局200からの光信号は、光送受信回路307b によって電気信号に変換され、シリアル変換回路306bによって10B 信号に変換される(ステップ126)。タイミングマーカ用符号送受信回路305bは、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると(ステップ127)、これをアイドル符号に置換し(ステップ128)、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)をタイミングマーカ用符号送受信回路305aに出力する(ステップ129)。10B信号は、物理符号化回路304bによって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路303bによって受信される(ステップ130)。
【0037】
媒体アクセス制御回路303aからの送信フレームは、物理符号化回路304aによって8B/10B変換される(ステップ131)。タイミングマーカ用符号送受信回路305aは、受信タイミングマーカ(RXTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し(ステップ132)、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相測定回路308aに出力する(ステップ133)。
【0038】
タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路306aによってシリアル信号に変換され、光送受信回路307aによって光信号に変換されて(ステップ134)、マスタ局100に送信される(ステップ135)。
【0039】
中継局300からの光信号は、光送受信回路107によって電気信号に変換され、シリアル変換回路106によって10B信号に変換される(ステップ136)。タイミングマーカ用符号送受信回路105は、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に置換し(ステップ137)、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)を位相差測定回路109に出力する(ステップ138)。10B信号は、物理符号化回路104によって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路103によって受信される(ステップ139)。
【0040】
マスタ局100における位相差測定回路108の出力をT1,位相差測定回路109の出力をT2とする。スレーブ局200における位相差測定回路208の出力をT3,位相差測定回路209の出力をT4とする。また、中継局300の位相差測定回路308aの出力をTa、位相差測定回路308bの出力をTbとする。マスタ局100の時刻同期制御部110は、T1及びT2を媒体アクセス制御回路103によってフレーム化して(ステップ140)、スレーブ局に送信する(中継局300によって中継される)(ステップ141)。
【0041】
中継局300の時刻同期制御部310は、媒体アクセススレーブ局200の時刻同期制御部210は、Ta及びTbを媒体アクセス制御部303bによってフレーム化して(ステップ142)、スレーブ局200に送信する(ステップ143)。スレーブ局200の時刻同期制御部210は、媒体アクセス制御部203によって受信したT1及びT2及びTa及びTbと、スレーブ局200で測定したT3及びT4に基づき、マスタ局100の基準タイミングマーカとスレーブ局200の基準タイミングマーカの時刻差を、
ΔT=(T1+Ta+T2−Tb−T3−T4)/2
と計算し(ステップ144)、これが0になるように分周回路202を制御する(ステップ145)。
【0042】
なお、上記の実施の形態では、スレーブ局200において、マスタ局100及び中継局300で測定された遅延測定結果から時刻差ΔTを求め、分周回路202を制御する例を示しているが、この例に限定されることなく、当該処理をマスタ局100、中継局300で行うことも可能である。
【0043】
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態におけるシステム構成図である。
【0044】
マスタ局100、スレーブ局200、及び中継局300の構成は、前述の図2に示す構成と同様である。但し、時刻同期制御部310における動作が異なる。
【0045】
マスタ局100は、基準発振器101を有しており、この出力を分周回路102で分周して基準タイミングマーカ(REFTM)を発生させる。媒体アクセス制御回路103からの送信フレームは、物理符号化回路104によって8B/10B変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路105は、基準タイミングマーカ(REFTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路108に出力する。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路106によってシリアル信号に変換され、光送受信回路107によって光信号に変換されて中継局300に送信される。
【0046】
マスタ局100からの光信号は、光送受信回路307aによって電気信号に変換され、シリアル変換回路306aによって10B信号に変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路305aは、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に置換し、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)をタイミングマーカ用符号送受信回路305bに出力する。10B信号は、物理符号化回路304aによって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路303aによって受信される。
【0047】
タイミングマーカ用符号送受信回路305bは、受信タイミングマーカ(RXTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路308bに出力する。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路306bによってシリアル信号に変換され、光送受信回路307bによって光信号に変換されてスレーブ局200に送信される。
【0048】
中継局300からの光信号は、光送受信回路207によって電気信号に変換され、シリアル変換回路206によって10B信号に変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路205は、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に置換し、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)を位相差測定回路209に出力する。10B信号は、物理符号化回路204によって10B/8Bに変換され、媒体アクセス制御回路203によって受信される。
【0049】
スレーブ局200は、基準発振器201を有しており、この出力を分周回路202で分周して基準タイミングマーカ(REFTM)を発生させる。媒体アクセス制御回路203からの送信フレームは、物理符号化回路204によって8B/10B変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路205は、基準タイミングマーカ(REFTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路208に出力する。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路206によってシリアル信号に変換され、光送受信回路207によって光信号に変換されて中継局300に送信される。
【0050】
スレーブ局200からの光信号は、光送受信回路307bによって電気信号に変換され、シリアル変換回路306bによって10B信号に変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路305bは、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に置換し、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)をタイミングマーカ用符号送受信回路305aに出力する。10B信号は、物理符号化回路304bによって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路303bによって受信される。
【0051】
媒体アクセス制御回路303aからの送信フレームは、物理符号化回路304aによって8B/10B変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路305aは、受信タイミングマーカ(RXTM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路308aに出力する。
【0052】
タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路306aによってシリアル信号に変換され、光送受信回路307aによって光信号に変換されてマスタ局100に送信される。
【0053】
中継局300からの光信号は、光送受信回路107によって電気信号に変換され、シリアル変換回路106によって10B信号に変換される。タイミングマーカ用符号送受信回路105は、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に置換し、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)を位相差測定回路109に出力する。10B信号は、物理符号化回路104によって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路103によって受信される。
【0054】
マスタ局100における位相差測定回路108の出力をT1,位相差測定回路109の出力をT2とする。スレーブ局200における位相差測定回路208の出力をT3、位相差測定回路209の出力をT4とする。また、中継局300の位相差測定回路308aの出力をTa、位相差測定回路308bの出力をTbとする。マスタ局100の時刻同期制御部110は、T1及びT2を媒体アクセス制御回路103によってフレーム化して中継局300に送信する。中継局300の時刻同期制御部310は、T1’=T1+Ta及びT2’=T2−Tbを媒体アクセス制御回路303bによってフレーム化してスレーブ局200に送信する。スレーブ局200の時刻同期制御部210は、媒体アクセス制御部203によって受信したT1’及びT2’とスレーブ局200で測定したT3及びT4に基づき、マスタ局100の基準タイミングマーカとスレーブ局200の基準タイミングマーカの時刻差を、
ΔT=(T1’+T2’−T3−T4)/2
と計算し、これが0になるように分周回路202を制御する。
【0055】
本実施の形態は、中継局300において、T1´、T2´を求めてスレーブ局200に送信する点において、前述の第1の実施の形態と異なる。
【0056】
[第3の実施の形態]
図12は、本発明の第3の実施の形態におけるシステム構成図である。
【0057】
同図に示すシステムは、マスタ局100、スレーブ局200、及び中継局300から構成される。
マスタ局100は、基準発振器101、分周回路202、媒体アクセス制御回路103、物理符号化回路104、タイミングマーカ用符号送受信回路104、シリアル変換回路105、光送受信回路107、位相差測定回路108,109、時刻同期制御部110から構成される。
【0058】
スレーブ局200は、基準発振器201、分周回路202、媒体アクセス制御回路203、物理符号化回路204、タイミングマーカ用符号送受信回路205、シリアル変換回路206、光送受信回路207、位相差測定回路208,209、時刻同期制御部210、及びタイミングマーカ用フレーム送受信回路221、ベースバンド処理回路222、変復調回路223、高周波送受信回路224、アンテナ225から構成される。
【0059】
中継局300は、媒体アクセス制御回路303a、物理符号化回路304a、タイミングマーカ用符号送受信回路305a、シリアル変換回路306a、光送受信回路307a、位相差測定回路308a、時刻同期制御部310、無線媒体アクセス制御回路320、タイミングマーカ用フレーム送受信回路321、ベースバンド処理回路322、変復調回路323、高周波送受信回路324、及びアンテナ325から構成される。
【0060】
図13〜図16は、本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャートである。また、その動作のフローチャートを図17〜図20に示す。
【0061】
以下、図13〜図16に従って、動作を説明する。
【0062】
マスタ局100は、基準発振器101を有しており、当該基準発振器101の出力を分周回路102で分周して基準タイミングマーカ(REFTM)を発生させる(ステップ301)。媒体アクセス制御回路103からの送信フレームは、物理符号化回路104によって8B/10B変換される(ステップ302)。タイミングマーカ用符号送受信回路105は、基準タイミングマーカ(REFTEM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し(ステップ303)、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路108に出力する(ステップ304)。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路106によってシリアル信号に変換され、光送受信回路107によって光信号に変換されて(ステップ305)、中継局300に送信される(ステップ306)。
【0063】
マスタ局100からの光信号は、光送受信回路307aによって電気信号に変換され、シリアル変換回路306aによって10B信号に変換される(ステップ307)。タイミングマーカ用符号送受信回路305aは、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると、これをアイドル符号に置換し(ステップ308)、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)をタイミングマーカ用符号送受信回路305bに出力する(ステップ309)。10B信号は、物理符号化回路304aによって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路303aによって受信される(ステップ310)。
【0064】
無線媒体アクセス制御回路320からの送信フレームは、タイミングマーカ用符号受信回路321においてタイミングマーカ用フレームと多重化され、ベースバンド処理回路322によってベースバンド信号に変換され(ステップ311)、変復調回路323によって中間周波信号に変換され、高周波送受信回路324によって高周波信号に変換され(ステップ312)、アンテナ325からスレーブ局に送信される(ステップ313)。ここで、基準タイミングマーカ(REFTEM)を受信したタイミングマーカ用フレーム送受信回路321は、現在中継局300が無線フレームを送信している状態ではなく、ベースバンド処理回路322からの搬送波感知信号(CCA)がアイドルで、ネットワーク・アロケーション・ベクトル(NAV)が0ならば、無線媒体がアイドルであると判定し、ベースバンド処理回路322にタイミングマーカ用フレームを送信し、これと同時に位相差測定回路308bに送信タイミングマーカ(TXTM)を出力する。タイミングマーカ用フレーム送受信回路321から出力する搬送波感知信号(CCA)をビジーにして、媒体アクセス制御回路320から他のフレームが無線送信されないようにする。
【0065】
スレーブ局200のアンテナ225によって受信された中継局300からの高周波信号は、高周波送受信回路224によって中間周波信号に変換され、変復調回路223によってベースバンド信号に変換され(ステップ314)、ベースバンド信号処理回路222によって受信フレームとなり(ステップ315)、タイミングマーカ用フレーム送受信回路221によってタイミングマーカ用フレームを分離され(ステップ316)、無線媒体アクセス制御回路220によって受信される。スレーブ局200のタイミングマーカ用フレーム送受信回路221は、受信フレームのヘッダをモニタし、通常のマネージメント・フレームやコントロール・フレームやデータ・フレームならば、そのまま無線媒体アクセス制御回路220に通す。タイミングマーカ用フレームならば、宛先アドレスを見て、他局宛のタイミングマーカ用フレームならば、廃棄する。自局宛のタイミングマーカ用フレームならば、廃棄すると同時に位相差測定回路209に送信タイミングマーカ(RXTM)を出力する(ステップ317)。
【0066】
スレーブ局200は、基準発振器201を有しており、この出力を分周回路202で分周して、基準タイミングマーカ(REFTM)を発生させる(ステップ318)。無線媒体アクセス制御回路220からの送信フレームは、タイミングマーカ用フレーム送受信回路221においてタイミングマーカ用フレームと多重化され(ステップ319)、ベースバンド処理回路222によってベースバンド信号に変換され、変復調回路22によって中間周波信号に変換され、高周波送受信回路224によって高周波信号に変換され(ステップ320)、アンテナ225から中継局300に送信される(ステップ321)。
【0067】
ここで、基準タイミングマーカ(REFTM)を受信したタイミングマーカ用符号送受信回路221は、現在スレーブ局が無線フレームを送信している状態ではなく、ベースバンド処理回路222からの搬送波感知信号(CCA)がアイドルで、ネットワーク・アロケーション・ベクトル(NAV)が0ならば、無線媒体がアイドルであると判定し、ベースバンド処理回路322にタイミングマーカ用フレームを送信し、これと同時に位相差測定回路208に送信タイミングマーカ(TXTM)を出力する。タイミングマーカ用フレームを送信しているとき、タイミングマーカ用フレーム送受信回路221から出力する搬送波感知信号(CCA)をビジーにして、無線媒体アクセス制御回路220から他のフレームが無線送信されないようにする。
【0068】
中継局300のアンテナ325によって受信されたスレーブ局200からの高周波信号は、高周波送受信回路324によって中間周波信号に変換され、変復調回路323によってベースバンド信号に変換され(ステップ322)、ベースバンド信号処理回路によって受信フレームとなり(ステップ323)、タイミングマーカ用フレーム送受信回路321によってタイミングマーカ用フレームを分離され、無線媒体アクセス制御回路320によって受信される(ステップ324)。スレーブ局200のタイミングマーカ用フレーム送受信回路321は、受信フレームのヘッダをモニタし、通常のマネージネント・フレームやコントロール・フレームやデータ・フレームならば、そのまま無線媒体アクセス制御回路320に通す。タイミングマーカ用フレームならば、宛先アドレスを見て、他局宛のタイミングマーカ用フレームならば、廃棄する。自局宛のタイミングマーカ用フレームならば廃棄すると同時に、タイミングフレーム用符号送受信回路305aに送信タイミングマーカ(RXTM)を出力する(ステップ325)。
【0069】
媒体アクセス制御回路303aからの送信フレームは、物理符号化回路304aによって8B/10B変換される(ステップ326)。タイミングマーカ用符号送受信回路305aは、基準タイミングマーカ(REFTEM)を受信後の最初のアイドル符号をタイミングマーカ用符号に置換し(ステップ327)、それに同期した送信タイミングマーカ(TXTM)を位相差測定回路308aに出力する(ステップ328)。タイミングマーカ用符号を挿入された10B信号は、シリアル変換回路306aによってシリアル信号に変換され、光送受信回路307aによって光信号に変換されて(ステップ329)、マスタ局100に送信される(ステップ330)。
【0070】
中継局300からの光信号は、光送受信回路107によって電気信号に変換され、シリアル変換回路106によって10B信号に変換される(ステップ331)。タイミングマーカ用符号送受信回路105は、10B信号に含まれるタイミングマーカ用符号を検出すると(ステップ332)、これをアイドル符号に置換し、それに同期した受信タイミングマーカ(RXTM)を位相差測定回路109に出力する(ステップ333)。10B信号は、物理符号化回路104によって10B/8B変換され、媒体アクセス制御回路103によって受信される(ステップ335)。
【0071】
マスタ局100における位相差測定回路108の出力をT1,位相差測定回路109の出力をT2とする。スレーブ局200における位相差測定回路208の出力をT3、位相差測定回路209の出力をT4とする。また、中継局300の位相差測定回路308aの出力をTa,位相差測定回路308Bbの出力をTbとする。マスタ局100の時刻同期制御回路110は、T1及びT2を媒体アクセス制御回路103によってフレーム化して(ステップ336)、中継局300に送信する(ステップ337)。
【0072】
中継局300の時刻同期制御部310は、T1´=T1+Ta及びT2´=T2−Tbを計算し(ステップ338)、媒体アクセス制御部303bによってフレーム化して(ステップ339)、スレーブ局200に送信する(ステップ340)。 スレーブ局200の時刻同期制御部210は、無線媒体アクセス制御部22によって受信したT1´及びT2´と、スレーブ局200で測定したT3及びT4に基づき、マスタ局100の基準タイミングマーカとスレーブ局200の基準タイミングマーカの時刻差を、
ΔT=(T1´+T2´−T3−T4)/2
と計算し(ステップ341)、これが0になるように分周回路202を制御する(ステップ342)。
【0073】
なお、上記の各実施の形態では、遅延測定結果をマスタ局から中継局、中継局からスレーブ局に送信し、スレーブ局で時刻差ΔTを求め、ΔTを調整する例を示しているが、この例に限定されることなく、時刻差ΔTの計算及び調整は、マスタ局または、中継局で行われても良い。
【0074】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0075】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、中継局における基準発振器が不要なので、時刻同期中継の簡易化・経済化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャート(その1)である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャート(その2)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャート(その3)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャート(その4)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のフローチャート(その1)である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のフローチャート(その2)である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のフローチャート(その3)である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における時刻同期システムの動作のフローチャート(その4)である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における時刻同期のシステム構成図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの構成図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャート(その1)である。
【図14】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャート(その2)である。
【図15】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャート(その3)である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のシーケンスチャート(その4)である。
【図17】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のフローチャート(その1)である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のフローチャート(その2)である。
【図19】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のフローチャート(その3)である。
【図20】本発明の第3の実施の形態における時刻同期システムの動作のフローチャート(その4)である。
【図21】時刻同期を説明するための図である。
【図22】従来の時刻同期の2リンク化の例を示す図である。
【符号の説明】
10 マスタ局
11 第1のタイミングマーカ発生手段
12 第1のタイミングマーカ送信手段
13 第1のタイミングマーカ受信手段
14 第1の送信タイミングマーカ遅延測定手段
15 第1の受信タイミングマーカ遅延測定手段
16 第1の測定結果転送手段
20 スレーブ局
21 第2のタイミングマーカ発生手段
22 第2のタイミングマーカ送信手段
23 第2のタイミングマーカ受信手段
24 第2の送信タイミングマーカ遅延測定手段
25 第2の受信タイミングマーカ遅延測定手段
26 第3の測定結果転送手段
30 中継局
31 第3のタイミングマーカ受信手段
32 第3のタイミングマーカ送信手段
33 第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段
34 第4のタイミングマーカ受信手段
35 第4のタイミングマーカ送信手段
36 第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段
37 第2の測定結果転送手段
40 時刻差計算手段
41 時刻差計算手段
42 時刻差調整手段
100 マスタ局
101 基準発振器
102 分周回路
103 媒体アクセス制御回路
104 物理符号化回路
105 タイミングマーカ用符号送受信回路
106 シリアル変換回路
107 光送受信回路
108 位相差測定回路
109 位相差測定回路
110 時刻同期制御部
200 スレーブ局
201 基準発振器
202 分周回路
203 媒体アクセス制御回路
204 物理符号化回路
205 タイミングマーカ用符号送受信回路
206 シリアル変換回路
207 光送受信回路
208 位相差測定回路
209 位相差測定回路
210 時刻同期制御部
220 無線媒体アクセス制御回路
221 タイミングマーカ用フレーム送受信回路
222 ベースバンド処理回路
223 変復調回路
224 高周波送受信回路
225 アンテナ
300 中継局
301 基準発振器
302 分周回路
303a,303b 媒体アクセス制御回路
304a,304b 物理符号化回路
305a,305b タイミングマーカ用符号送受信回路
306a,306b シリアル変換回路
307a,307b 光送受信回路
308a,308b 位相差測定回路
310 時刻同期制御部
320 無線媒体アクセス制御回路
321 タイミングマーカ用フレーム送受信回路
322 ベースバンド処理回路
323 変復調回路
324 高周波送受信回路
325 アンテナ
REFTM 基準タイミングマーカ
TXTM 送信タイミングマーカ
RXTM 送信タイミングマーカ
CCA 搬送波感知信

Claims (5)

  1. 少なくとも1つのマスタ局と、少なくとも1つのスレーブ局及び少なくとも1つの中継局から構成され、相互にタイミングマーカを送受信する時刻同期システムであって、
    前記マスタ局は、
    第1の基準タイミングマーカを発生させる第1のタイミングマーカ発生手段と、
    タイミングマーカ用信号を、前記中継局に送信すると共に、第1の送信タイミングマーカを出力する第1のタイミングマーカ送信手段と、
    タイミングマーカ用信号を前記中継局を介して前記スレーブ局から受信すると、第1の受信タイミングマーカを出力する第1のタイミングマーカ受信手段と、
    前記第1の基準タイミングマーカに対する第1の送信タイミングマーカの遅延を測定し、前記中継局に送信する第1の送信タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記第1の基準タイミングマーカに対する前記第1の受信タイミングマーカの遅延を測定し、前記中継局に送信する第1の受信タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記第1の送信タイミングマーカ遅延測定手段で測定された測定結果T1と、前記第1の受信タイミングマーカ遅延測定手段で測定された測定結果T2を、時刻差計算手段に転送する第1の測定結果転送手段と、
    を有し、
    前記中継局は、
    前記マスタ局からのタイミングマーカ用信号を受信して第3の受信タイミングマーカを出力する第3のタイミングマーカ受信手段と、
    前記スレーブ局にタイミングマーカ用信号を送出すると共に、第3の送信タイミングマーカを出力する第3のタイミングマーカ送信手段と、
    前記第3の受信タイミングマーカに対する第3の送信タイミングマーカの遅延Taを測定する第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記スレーブ局からのタイミングマーカ用信号を受信して第4の受信タイミングマーカを出力する第4のタイミングマーカ受信手段と、
    前記マスタ局にタイミングマーカ用信号を送信すると共に、第4の送信タイミングマーカを出力する第4のタイミングマーカ送信手段と、
    前記第4の受信タイミングマーカに対する第4の送信タイミングマーカの遅延Tbを測定する第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段の結果Tbと、前記第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段の結果Taを前記時刻差計算手段に転送する第2の測定結果転送手段と、
    を有し、
    前記スレーブ局は、
    第2の基準タイミングマーカを発生させる第2のタイミングマーカ発生手段と、
    タイミングマーカ用信号を前記中継局に送信すると共に、第2の送信タイミングマーカを出力する第2のタイミングマーカ送信手段と、
    タイミングマーカ用信号を前記中継局から受信すると、第2の受信タイミングマーカを出力する第2のタイミングマーカ受信手段と、
    前記第2の基準タイミングマーカに対する第2の送信タイミングマーカの遅延T3を測定する第2の送信タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記第2の基準タイミングマーカに対する第2の受信タイミングマーカの遅延T4を測定する第2の受信タイミングマーカ遅延測定手段と、
    第2の送信タイミングマーカ遅延測定手段と、前記第2の受信タイミングマーカ遅延測定手段の結果T3,T4を前記時刻差計算手段に転送する第3の測定結果転送手段と、
    を有し、
    前記時刻差計算手段は、
    前記マスタ局、前記中継局、前記スレーブ局、または、それら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられ、
    転送された前記測定結果T1,T2、Ta,Tb,T3,T4のいずれか、または全部に基づいて、前記マスタ局の基準タイミングマーカ信号と自局の基準タイミングマー信号との時刻差ΔTを求め、時刻差調整手段に転送する手段を有し、
    前記時刻差調整手段は、
    前記マスタ局、前記中継局または、前記スレーブ局のいずれかまたは、全てに設けられ、前記時刻差ΔTが0になるように制御する手段を、
    有することを特徴とする時刻同期システム。
  2. 少なくとも1つのマスタ局と、少なくとも1つのスレーブ局及び少なくとも1つの中継局から構成され、相互にタイミングマーカを送受信するシステムにおける時刻同期方法において、
    前記マスタ局において、
    第1の基準タイミングマーカを発生させ、
    前記スレーブ局において、
    第2の基準タイミングマーカを発生させ、
    タイミングマーカ用信号を、前記中継局に送信すると共に、第1の送信タイミングマーカを出力し、
    前記中継局において、前記マスタ局からのタイミングマーカ用信号を受信して第3の受信タイミングマーカを出力し、
    前記スレーブ局にタイミングマーカ用信号を送出すると共に、第3の送信タイミングマーカを出力し、
    前記スレーブ局において、
    前記タイミングマーカ用信号を前記中継局から受信すると、第2の受信タイミングマーカを出力し、
    タイミングマーカ用信号を前記中継局に送信すると共に、第2の送信タイミングマーカを出力し、
    前記中継局において、
    前記スレーブ局から前記タイミングマーカ用信号を受信して第4の受信タイミングマーカを出力し、
    前記マスタ局にタイミングマーカ用信号を送信すると共に、第4の送信タイミングマーカを出力し、
    前記マスタ局において、
    前記タイミングマーカ用信号を、前記中継局を介して前記スレーブ局から受信すると、第1の受信タイミングマーカを出力し、
    前記第1の基準タイミングマーカに対する第1の送信タイミングマーカの遅延T1を測定し、
    前記第1の基準タイミングマーカに対する前記第1の受信タイミングマーカの遅延T2を測定し、
    測定結果T1と、測定結果T2を時刻差計算手段に送信し、
    前記中継局において、
    前記第3の受信タイミングマーカに対する第3の送信タイミングマーカの遅延Taを測定し、
    前記第4の受信タイミングマーカに対する第4の送信タイミングマーカの遅延Tbを測定し、
    前記測定結果Tb、Taを前記時刻差計算手段に送信し、
    前記スレーブ局において、
    前記基準タイミングマーカに対する送信タイミングマーカの遅延T3を測定し、
    前記基準タイミングマーカに対する受信タイミングマーカの遅延T4を測定し、
    前記測定結果T3,T4を前記時刻差計算手段に転送し、
    前記マスタ局、前記中継局、前記スレーブ局のいずれか、または、それら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられた時刻差計算手段において、
    前記測定結果T1,T2,Ta,Tb,T3,T4のいずれかまたは、全部を任意のタイミングで取得して、該測定結果T1,T2,Ta,Tb,T3,T4のいずれか、または、全部に基づいて、前記マスタ局の基準タイミングマーカと自局の基準タイミングマーカ信号との時刻差ΔTを計算し、時刻差調整手段に転送し、
    前記マスタ局、前記中継局、前記スレーブ局のいずれか、または、全てに設けられる前記時刻差調整手段において、前記時刻差ΔTが0になるように調整する、ことを特徴とする時刻同期方法。
  3. 少なくとも1つの中継局に接続され、該中継局を介してスレーブ局と相互にタイミングマーカを送受信するシステムにおけるマスタ局であって、
    基準タイミングマーカを発生させるタイミングマーカ発生手段と、
    タイミングマーカ用信号を、前記中継局に送信すると共に、送信タイミングマーカを出力するタイミングマーカ送信手段と、
    タイミングマーカ用信号を、前記中継局を介して前記スレーブ局から受信すると、受信タイミングマーカを出力するタイミングマーカ受信手段と、
    前記基準タイミングマーカに対する送信タイミングマーカの遅延を測定する送信タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記基準タイミングマーカに対する前記受信タイミングマーカの遅延を測定する受信タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記送信タイミングマーカ遅延測定手段で測定された測定結果T1と、前記受信タイミングマーカ遅延測定手段で測定された測定結果T2を、測定結果から基準タイミングマーカ信号の時刻差ΔTを求める、当該マスタ局、前記中継局、前記スレーブ局、または、それら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられる時刻差計算手段に転送する測定結果送信手段と、
    前記時刻差計算手段で求められた時刻差ΔTを0になるように調整する時刻差調整手段と、
    を有することを特徴とするマスタ局。
  4. 少なくとも1つのマスタ局と、少なくとも1つの中継局に接続され、相互にタイミングマーカを送受信するシステムにおけるスレーブ局であって、
    基準タイミングマーカを発生させるタイミングマーカ発生手段と、
    タイミングマーカ用信号を前記中継局に送信すると共に、送信タイミングマーカを出力するタイミングマーカ送信手段と、
    タイミングマーカ用信号を前記中継局から受信すると、受信タイミングマーカを出力するタイミングマーカ受信手段と、
    前記基準タイミングマーカに対する送信タイミングマーカの遅延T3を測定する送信タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記基準タイミングマーカに対する受信タイミングマーカの遅延T4を測定する受信タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記送信タイミングマーカ遅延測定手段と、前記受信タイミングマーカ遅延測定手段の結果T3,T4を、測定結果から基準タイミングマーカ信号の時刻差ΔTを求める、前記マスタ局、前記中継局、当該スレーブ局または、これら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられる時刻差計算手段に転送する測定結果転送手段と、
    前記時刻差計算手段から転送される時刻差ΔTを0になるように調整する時刻差調整手段と、
    を有することを特徴とするスレーブ局。
  5. 少なくとも1つのマスタ局と、少なくとも1つのスレーブ局に接され、相互にタイミングマーカを送受信するシステムにおける中継局であって、
    前記マスタ局からのタイミングマーカ用信号を受信して第1の受信タイミングマーカを出力する第1のタイミングマーカ受信手段と、
    前記スレーブ局にタイミングマーカ用信号を送出すると共に、第1の送信タイミングマーカを出力する第1のタイミングマーカ送信手段と、
    前記第1の受信タイミングマーカに対する第1の送信タイミングマーカの遅延Taを測定する第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記スレーブ局からのタイミングマーカ用信号を受信して第2の受信タイミングマーカを出力する第2のタイミングマーカ受信手段と、
    前記マスタ局にタイミングマーカ用信号を送信すると共に、第2の送信タイミングマーカを出力する第2のタイミングマーカ送信手段と、
    前記第4の受信タイミングマーカに対する第2の送信タイミングマーカの遅延Tbを測定する第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段と、
    前記第1の中継タイミングマーカ遅延測定手段の結果Tbと、前記第2の中継タイミングマーカ遅延測定手段の結果Taを、測定結果から基準タイミングマーカ信号の時刻差ΔTを求める、前記マスタ局、当該中継局、前記スレーブ局または、それら以外の装置の少なくともいずれか1つに設けられる、時刻差計算手段に転送する測定結果転送手段と、
    前記時刻差計算手段で求められた時刻差ΔTを0になるように調整する時刻差調整手段と、
    を有することを特徴とする中継局。
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