JP2004318754A - 画像表示方法、これを用いた被服試着方法および被服試着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画面上で指定した方向からの外観画像を任意に表示可能な画像表示方法、これを用いた被服試着方法および被服試着装置を提供する。
【解決手段】人物5の画像を周囲から任意の角度ごとに撮影装置2により固定した位置で撮影する。撮影装置2のカメラ201,202,…20n…の撮影出力は制御部3に与えられ、制御部3は各カメラ201,202,…20n…の撮影出力をデジタル処理し、撮影出力を3次元ディスプレイ4に立体表示させ、画面上で撮影方向を指定すると、指定された方向を向くように人物5の画像を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】人物5の画像を周囲から任意の角度ごとに撮影装置2により固定した位置で撮影する。撮影装置2のカメラ201,202,…20n…の撮影出力は制御部3に与えられ、制御部3は各カメラ201,202,…20n…の撮影出力をデジタル処理し、撮影出力を3次元ディスプレイ4に立体表示させ、画面上で撮影方向を指定すると、指定された方向を向くように人物5の画像を表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は画像表示方法、これを用いた被服試着方法および被服試着装置に関し、特に、結婚式や成人式などで臨場感豊な写真を残すことができる画像表示方法、希望する被服を画像上で試着できる被服試着方法および被服試着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、結婚式や成人式などの行事の記念として写真を残すために平面の写真を数枚撮るのが普通である。しかし、平面写真では臨場感に乏しく、見る角度や大きさが限定されてしまい、単調な写真になってしまう問題がある。
【0003】
コンピュータグラフイックス(CG)を利用したアニメーションや、3次元(3D)電子カタログなども考え出されているが、安価に人物の記念写真として利用できるシステムは存在しない。
【0004】
また、洋装店などで販売されている既製服を試着しようとする場合、希望する衣服が多いときには全ての衣服を試着して自分に似合うかを確かめなければならず、洋装店などに対して遠慮がちにならざるを得ない。また、試着の都度衣服を汚したり、傷をつけないように神経を使う必要がある。
【0005】
このために最近では、電子的な処理を用いた仮想試着システムがたとえば特開平10ー340282号公報や、特開2002−74088号公報や、特開2002−73727号公報や、特開平10−234057号公報において提案されている。
【0006】
特開平10ー340282号公報には、モデルの体型情報および衣服の仮想着用者における体型情報の差異にもとづいてモデルが衣服を着用した状態の衣服の画像情報の各部を変形し、変形した衣服の画像情報に対して、衣服の素材の画像をマッピングして合成し、合成された衣服の画像を表示する仮想試着装置について記載されている。
【0007】
特開2002−74088号公報には、ユーザの希望により近い衣服を指定して発注を指示できる通信販売のための装置について記載されている。
【0008】
特開2002−73727号公報には、電子商取引を行う場合において下着の試着を行うような機会を顧客側に与えることができる画像表示装置について記載されている。
【0009】
特開平10−234057号公報には、立体映像装置の表示方法で立体感を得る方法として、カメラで観察角を入力してディスプレイとカメラに回転機構を設ける機能について記載されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平10ー340282号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2002−74088号公報
【0012】
【特許文献3】
特開2002−73727号公報
【0013】
【特許文献4】
特開平10−234057号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10ー340282号公報に記載された発明は、オーダーメイドのための準備としての試着であるため、簡単に評価して記念写真をとる目的では無駄な部分が多い。たとえば、素材の色柄を設定してマッピングすることは、素材の色柄を入力する手間を要して操作を複雑にし、処理するソフトウェアも複雑になる。また、各部の素材が色々ある場合、各部ごとに分解して設定することは、販売店や写真スタジオでの操作としては煩雑な作業となってしまう。
【0015】
特開2002−74088号公報に記載された発明では、試着をオーダーメイドの準備としているため、型紙データの作成が工程の中に入れざるをえず、処理が複雑になる。
【0016】
特開2002−73727号公報に記載された発明では、電子商取引のための装置であり、洋装店や写真スタジオなどに設置して、来客する顧客を対象とするものではない。
【0017】
特開平10−234057号公報に記載された発明では、ディスプレイかカメラに観察者の視線に合わせた回転機能が必要であり、撮影と見る時刻や場所が必ずしも同じとは限らない用途では効果が得られない。
【0018】
それゆえに、この発明の主たる目的は、任意の方向から見た画像を3次元画像として立体表示可能な画像表示方法、これを用いた被服試着方法および被服試着装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明は、被写体の全周囲に複数の撮像手段を配置してそれぞれが同期して連続的に被写体を撮影し、その刻々の画像を3次元画像に変換し、さらに任意の方向から見た画像に回転させ、3次元表示手段に動画の立体画像として表示することを特徴とする。
【0020】
これにより、比較的簡単に人物の全方向から見た外観画像に基づいて、臨場感豊な立体写真を得ることができる。
【0021】
また、3次元表示手段に方向を指定するための画像を表示し、その画像により方向が指定されたことに応じて、指定した方向を向くように被写体の外観画像を立体表示することを特徴とする。
【0022】
これにより、指定した任意の方向から見た画像データから写真を得ることができる。
【0023】
さらに、被写体の全周囲の外観画像信号を記憶媒体に一旦記憶させ、この記憶媒体から外観画像信号を読み出して3次元表示手段に立体表示することを特徴とする。
【0024】
記憶媒体に外観画像信号記憶させることにより、記憶媒体を自宅に持ち帰れば自宅で簡単に臨場感豊な写真を入手できる。
【0025】
他の発明は、任意の被服を選択して被写体となる人物画像に重ね合わせて表示する被服試着方法であって、被写体は予め測定された体型の人形が着用した場合の外観寸法が明らかにされた被服を着用し、全周囲の外観画像から得た外観寸法の差分により、該被写体の体型データや姿勢や動きを抽出するとともに異なる複数の被服の画像データを予め記憶しておき、3次元表示手段上で被写体の外観画像と複数の被服を立体表示し、表示された任意の被服の画像データを選択したことに応じて、当該選択した画像データに基づく被服を被写体の体型に重ね合わせて立体表示し、任意の方向を指定することにより指定した方向を被写体の外観画像が向くように3次元表示手段に立体表示することを特徴とする。
【0026】
これにより、実際に衣服などを試着することなく、画面上で自由に試着して似合うか否かを判断できる。
【0027】
さらに、他の発明は、予め測定された体型の人形が着用した場合の外観寸法が明らかにされた被服を着用した被写体の撮影画像に、任意の被服画像を選択して重ね合わせて表示する被服試着装置であって、被写体の周囲に配置され、該被写体における全周囲の外観画像を同期して連続的に撮影して画像信号を出力する画像出力手段と、複数の任意の被服の画像データを予め記憶する記憶手段と、被写体の外観画像を立体表示する画像表示手段と、画像出力手段から出力された画像信号に基づいて被写体の体型を抽出して3次元画像に変換するとともに記憶手段からの画像データに基づいて複数の被服の画像を3次元画像に変換し、いずれかの被服の画像が指定されたことに応じてその被服の画像を被写体の体型に重ね合わせて表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0028】
これにより、実際に衣服などを試着することなく、画面上で自由に試着して似合うか否かを判断できる。
【0029】
また、表示制御手段は画像出力手段から出力された画像信号から背景画像を削除して人物画像を抽出し、該人物画像の各部分ごとの領域を抽出して体型を抽出することを特徴とする。
【0030】
これにより人物の体型に合わせた衣服を試着した画像を表示できる。
【0031】
さらに、記憶手段は任意の背景画像データを記憶していて、表示制御手段は記憶手段から任意の背景画像データを読み出して、その背景画像データに基づく背景を人物画像の背景として合成することを特徴とする。
【0032】
これにより、たとえば任意の色を背景として人物画像を表示することができ、スタジオだけでなく、屋外の仮想空間での画像に置換えることもできる。
【0033】
さらに、画像表示手段は人物画像を2次元で表示し、さらに見ている人の視線角度を検出するための視線検出手段を含み、表示制御手段は視線検出手段からの検出出力に基づいて、視線の方向に対応して人物画像の向きを切換えることを特徴とする
これにより、2次元表示画面であっても、視線の方向を向く人物画像を表示できる。また、レンチキュラーレンズ方式のように、立体像の見える角度が狭い場合や、2次元液晶ディスプレイのように立体像を見るのが困難なディスプレイを使用した場合にも、ディスプレイの見る方向を変えると、カメラにより目の位置の移動を検知し、見ている角度に応じた画像に切換えることで、より臨場感のある画像を見ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の画像表示装置の概要を示す図である。
【0035】
図1において、撮影台1上に被写体としての人物5が載り、人物5の画像を任意の角度ごとに撮影装置2により固定した位置で撮影する。撮影装置2は人物5を囲むように複数台のカメラ201,202,…20n、211,212,…21nが2段に配置されていて、それぞれのカメラ201,202,…20n、211,212,…21nが同期して連続して静止画像を撮影する。カメラ201,202,…20n,211,212,…21nはたとえばCCDカメラなどの高精彩なデジタルカメラによって構成されており、それぞれの撮影出力は制御部3に与えられる。
【0036】
なお、各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nの配置する角度を小さくすればより細かく人物5の周囲の画像を得ることができる。また、カメラが配置される上下の段数をさらに増加すれば3次元位置をより正確に得ることができる。さらに、撮影間隔を短くすれば、2次元映像と同様に3次元映像もスムーズに動かすことが可能となる。
【0037】
人物5が撮影台1上に載って撮影するのは、撮影の中心がわかりやすいこと、撮影台1に予め定められたサイズと形状のマーカーを取付けておけば、撮影位置からの角度や縮尺や移動などの情報を得ることができるためである。また、人物5が絨毯などの上に立ち、その状態で撮影すると、絨毯の毛で人物5が履いている靴が隠れてしまい画像上で背景画像との分離が困難になるが、撮影台1として硬い材質のものを用いることで、人物5が履いている靴と撮影台1とを画像上で分離しやすくすることができる。
【0038】
制御部3はパーソナルコンピュータなどによって構成されており、各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nの撮影出力を内蔵されている画像ファイルに蓄積し、その撮影出力から背景画像を削除するなどの画像処理を行う。画像処理された各画像データは3次元ディスプレイ4に表示される。3次元ディスプレイ4は実際の人物5に対応した立体画像を見た方向から視認できるものであり、たとえば、特開平8−194273号公報や特開平9−289655号公報に記載されている3次元表示装置や多視画像処理装置などを使用することができる。
【0039】
図2はこの発明の一実施形態における画像表示装置のブロック図であり、図3は図2の画像ファイルの記憶エリアを示す図である。
【0040】
図2において図1に示したカメラ201,202,…20n、211,212,…21nの撮影出力は制御部3に与えられ、制御部3から各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nには同期信号が与えられる。この同期信号は各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nが同時に人物5を撮影するためのタイミングを知らせるものである。制御部3は各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nのそれぞれに対応して、撮影出力からカメラ固有の特性を補正したり、背景画像を削除したり、人物画像の輪郭を補間するなどの画像処理を行う画像処理部31,32,…3nを含んでいる。
【0041】
さらに、制御部3には3次元ディスプレイ4と画像ファイル6と記録部7とプリンタ8と立体画像生成部9と入力部10とが接続されている。画像ファイル6は図3に示すように、撮影対象の識別情報を記憶する記憶エリア610と、各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nのそれぞれで撮影された画像データを複数コマ分蓄積するための記憶エリア611,612,…61n、621,622,…62n、…61n,62n,…6mnを有している。画像ファイル6に記憶された各画像データは、立体画像生成部9に与えられて3次元画像に変換されて立体画像となる。立体画像生成部9としては、たとえば特開平10−79029号公報や特開平10−124704号公報に記載された技術を用いることができる。
【0042】
カメラ220は必要に応じて設けられるものであり、画面を見ている人の視線を検出するために設けられる。このカメラ220にも制御部3から同期信号が与えられている。記録部7は画像データをCD,DVD,MOなどの記憶媒体であるディスクに書込むためのものである。プリンタ8は撮影された人物の画像を必要に応じてカラーでプリントアウトした写真を出力する。入力部10はキーボードやマウスなどを含む。
【0043】
図4はこの発明の一実施形態における画像表示装置の動作を説明するためのフローチャートであり、図5は再生時の3次元ディスプレイ4に表示される人物画像の例を示す図である。
【0044】
次に、この発明の画像表示装置の具体的な動作について説明する。図4に示すステップ(図示ではSPと略称する)ステップSP1において、制御部3は入力部5から入力された識別情報を画像ファイル6に書き込み、ステップSP2において各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nは制御部3から与えられる同期信号によって同期が取られ、ステップSP3において人物5を撮影する。制御部3はステップSP4において各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nの1コマ目の撮影出力を図3に示した画像ファイル6の記憶エリア611,621,…6m1、612,622,…6m2に書込む。ステップSP5において撮影を終了するか否かを判別し、終了しないことを判別すると再びステップSP2に戻り、同期信号によって同期を取り再度撮影を行う。
【0045】
このようにステップSP2〜ステップSP5を繰り返すことにより、人物5の画像をそれぞれ異なる方向から1コマ〜nコマの静止画像を連続して撮影でき、各撮影出力が記憶エリア612,622,…6m2〜61n,62n,…6mnに書込まれる。この実施形態では、たとえば各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nにより、たとえば10秒間にそれぞれ300コマの人物5における画像が撮影されて画像ファイル6に書込まれる。これにより精密な複数の静止画像に基づいて3次元の動画を立体的に表示することが可能になる。
【0046】
画像ファイル6に書込まれた撮影出力には背景画像が含まれているので、ステップSP6においてクロマキー技術などを用いて背景画像を削除するための画像処理が行われ、背景画像を削除した後、人物像の輪郭の一部が欠けている場合には補間処理が行われて立体画像生成部9に集められ、合成して3次元画像の立体画像データとなり、再び画像ファイル6に書込まれる。ステップSP7において、制御部3は画像ファイル6に書込まれている画像処理後の画像データに基づいて、図5(a)に示すように人物像を3次元ディスプレイ4に立体表示する。この立体表示では実際に人物5を見たい方向からの画像が表示される。3次元ディスプレイ4の正面から見ると人物の正面画像を見ることができ、3次元ディスプレイ4を斜め方向から見ると、斜め方向から見た人物画像を視認できる。また、画面上には、人物画像の方向を指示するための方向指示画像42が表示される。
【0047】
ステップSP8において方向指示画像42がクリックされて方向の指示があったか否かを判別し、方向指示がなければその状態の表示を維持する。方向指示画像42で見たい方向を示す三角表示をマウスでクリックすると、制御部3はステップSP8において方向指示のあったことを判別し、ステップSP9において指示された方向に向けて人物画像を表示させる。ステップSP10において表示を終了するか否かを判別し、終了しない場合はステップSP8に戻り、再度指示された方向に該当する画像を表示する。
【0048】
この一連の動作により、図5(a)に示す人物の正面から見た人物が表示されているときに、方向指示画像42の左向きの三角表示をマウスでクリックすると、図5(b)に示すように左向きに回転した人物画像が表示される。さらに、方向指示画像42の下向きの三角表示をクリックすると、図5(c)に示すように下から撮影した人物画像が表示され、図5(a)に表示された後、方向指示画像42の上向きの三角表示をクリックすると、図5(d)に示すように上から見た人物画像が表示される。
【0049】
制御部3はステップSP10において表示を終了することを判別すると、ステップSP11において画像データを記録するか否かを判別し、記録しないことを判別すると動作を終了し、画像データを記録することを判別すると、ステップSP12において画像データを記録部7によりディスクに記録して動作を終了する。
【0050】
これにより、ディスクに人物の画像データを記憶させることができる。排出されたディスクは顧客が自宅に持ち帰り、自宅のパーソナルコンピュータに挿入して再生動作を行うことにより、画面上で自分の画像を再現し、プリンタで任意の方向から見た写真をプリントアウトできる。また、自宅のモニタとして3次元ディスプレイを用意しておけば、自宅で3次元の立体画像を再現することができる。
【0051】
したがって、この実施形態によれば、人物5の外観画像を360°の異なる方向から撮影して立体画像データとしてディスクに書込んでおき、必要に応じて書込んだ画像データを読み出して任意の方向から見た立体画像を再生し、プリンタ8でプリントアウトして簡単に記念写真を得ることができる。したがって、写真スタジオに限ることなく、スーパマーケットなどの家族が多く集まるショッピング街に設置すれば、話題性を集めることができる。
【0052】
なお、上述の実施形態では、カメラ201,202,…21nで撮影した人物5の画像データを加工したものをDVDなどのディスクに記憶し、再生時にディスクから画像データを読み出すようにしたが、DVDなどのディスクに記憶することなく、制御部3内のハードディスク内に撮影した画像データを記憶しておき、再生時にはハードディスクから画像データを読み出すようにしてもよい。
【0053】
また、前述のごとく、3次元ディスプレイ4はその正面から見ると人物の正面画像を見ることができ、3次元ディスプレイ4を斜め方向から見ると、斜め方向から見た人物画像を視認できるものが用いられるが、3次元表示器によっては、正面からは立体的に見ることができても、視線を正面からそらすと立体的に見えなくなる表示器もある。そのような場合には、たとえば特開平10−234057号公報に記載されているように、図6に示す表示器にカメラ220を内蔵し、このカメラ220によって見る人を撮影して正面からの視線の角度を検出し、正面からずれた場合には外れた角度に応じた角度で本来見えるはずの角度の画面を表示器に出力することで、3次元表示器としての臨場感をより強く実現できる。
【0054】
また、この方式によれば、意図的に矢印キーなどで方向を大きく変える場合の他に、顔の位置をずらせることで微小な変化を表示画像に与えることで、感覚的にわかりやすい表示を得ることができる。図6(a)に示した例では、人が表示器を正面から見ているとき人物像も正面を向いている状態で表示され、図6(b)に示した例では、人が体を左に寄せて表示器を見ると人物像も左側が見えるように回転して表示される。
【0055】
この例を用いることにより、レンチキュラーレンズ方式のように、立体像の見える角度が狭い場合や、2次元液晶ディスプレイのように立体像を見るのが困難なディスプレイを使用した場合にも、ディスプレイの見る方向を変えると、カメラにより目の位置の移動を検知し、見ている角度に応じた画像に切換えることで、より臨場感のある画像を見ることができる。
【0056】
なお、上述の実施形態では、人物5の画像を撮影するようにしたが、これに限ることなく、電気製品やカメラなどのカタログを作る場合に必要な全周囲および上方向からの写真撮影も可能になる。
【0057】
さらに、プライバシーの保護の観点から、撮影した人物5の画像データが制御部3内のメモリや画像ファイル6に残らないようにすべて消去するのが好ましい。
【0058】
図7はこの発明の他の実施形態における被服試着方法および被服試着装置の概要を示す図であり、図8は試着する被服の例を示す図である。
【0059】
この実施形態は、図7に示すように撮影台1の上に人物5が載ってカメラ201,202,…20n,211,212,…21nによって人物5の周囲360°の画像を撮影してその画像データから制御部3で体型データを抽出して3次元ディスプレイ4に表示し、図8に示すような種々の衣服51,52,53,54や帽子56,57の画像データから任意のものを選択し、撮影した人物画像の体型に重ね合わせて立体表示することにより、立体画像上で任意の衣服などを試着できるものである。
【0060】
図8に示す種々の衣服51,52,53,54,55や帽子56,57の種々の方向から見た画像データは、それぞれの方向を示す情報とともに予め制御部3内のハードディスクなどのメモリに記憶されている。また、制御部3はカメラ201,202,…20n,211,212,…21nから入力された人物5の画像データから体型を抽出する機能も有している。
【0061】
図9はこの発明の他の実施形態における被服試着装置の動作を説明するためのフローチャートであり、図10は撮影した人物の体型の画像と、選択される衣服および帽子の画像とを並列的に表示した例を示す図であり、図11は撮影した人物の体型の画像に、選択した衣服の画像を重ね合わせて表示した例を示す図である。
【0062】
図9に示すステップSP21において、制御部3は撮影モードであるか否かを判別する。撮影モードであることを判別すると、ステップSP22においてカメラ201,202,…20n,211,212,…21nによって人物5を撮影する。このステップSP22の処理は図4で説明したステップSP1〜ステップSP6までの処理が含まれている。ステップSP23において、抽出した人物画像から頭,顔,胸,腰,手,足の領域を認識して人物5の体型の画像データを抽出する。
【0063】
ここで撮影する人物5は、予め測定された体型の人形が着用した場合の外観サイズが予めわかっている被服を着用している。そのために、ここで着用して撮影して得た3次元画像と元の人形が着用した場合の3次元画像とを比較することにより、元の人形の体型に対して姿勢や体格の違いや手足の動きなどの相違点を得ることができる。実際に試着する被服は、体の線がわかりやすい密着した測定専用の被服であるのが好ましいが、この実施形態では試着感を感じるために準備した任意の服でもよい。
【0064】
ステップSP24において抽出した体型の画像データを3次元ディスプレイ4に表示させる。ステップSP25において表示の終了であるか否かを判別し、終了であればステップSP26において体型の画像データを識別情報に対応して画像ファイル6に記憶させる。ステップSP27において、体型の画像データを記録部7によってディスクに記録し、ステップSP28において終了であるか否かを判別する。終了であれば一連の処理を終了し、終了でなければステップSP21に戻る。
【0065】
図8に示した種々の衣服51,52,53,54,55や帽子56,57を試着する画像を表示するときは、画像上に表示される試着モードの表示をクリックする。制御部3はステップSP21において撮影モードでないことを判別し、ステップSP32において再生モードであることを判別する。ステップSP33において識別情報を入力すると、制御部3はステップSP34において、識別情報に対応する体型の画像データを画像ファイル6から読み出すとともに複数の衣服と帽子の画像データをハードディスクから読出し、これらの画像を図10に示すように並列的に3次元ディスプレイ4に表示する。このとき、人物の体型の画像が正面を向いている場合には、制御部3は人物が正面を向いていることを示す情報に基づいて、衣服や帽子の正面を向いていることを示す情報を検索して表示する。
【0066】
オペレータは図8に表示されている種々の衣服や帽子のうち顧客が希望する衣服と帽子の画像をマウスでクリックする。制御部3はステップSP35において、いずれの衣服と帽子が選択されたかを判別し、選択されていなければ選択されるまで待機する。選択されていればステップSP36において選択された衣服と帽子の画像データを読み出す。ステップSP37において、図11に示すように該当する衣服と帽子の画像を人物の体型の画像に重ね合わせて表示する。このとき画面上には、人物画像の方向を指示するための方向指示画像42が表示される。
【0067】
方向指示画像42で見たい方向を示す三角表示をマウスでクリックすると、制御部3はステップSP38において方向指示のあったことを判別し、ステップSP39において指示された方向に該当する画像を読み出して表示する。ステップSP40において表示を終了するか否かを判別し、終了しない場合はステップSP38に戻り、再度指示された方向に該当する画像を表示する。
【0068】
これらの一連の動作により、図11に示すように人物の正面から見た画像が表示されているときに、方向指示画像42の左向きの三角表示をマウスでクリックすると、クリックしている時間に応じた角度で左向きに回転した人物画像が表示される。方向指示画像42の下向きの三角表示をクリックすると、同様に下から撮影した画像が表示され、上向きの三角表示をクリックすると、同様に上から見た人物画像が表示される。
【0069】
なお、表示される映像は動画であるため、場合によっては踊りや体操など、人物が回転していることも考えられる。その場合は視点が固定していることが基本であるが、視点が体と同期して回転して表示したり、視点が移動しながら表示すると、より臨場感を得ることができる。
【0070】
なお、これらの人物画像を必要に応じてプリンタ8によりカラーでプリントアウトするようにしてもよい。
【0071】
また、画像ファイルに人物5の背景や周囲の画像を記憶しておき、必要に応じて所望の背景画像を読出して、人物の画像にはめ込んで表示するようにしてもよい。これによりスタジオ内だけでなく、屋外の仮想空間での画像に置き換えることもできる。
【0072】
上述のごとく、この実施形態の被服試着方法および被服試着装置は、予め記憶されている衣服や帽子などの画像から顧客が希望して選択した画像と、その顧客を撮影して得られた体型の画像とを重ね合わせて立体表示することができるので画像上での試着が可能になり、より臨場感の溢れた画像の表示が可能になる。
【0073】
なお、上述の実施形態では、衣服と帽子とを試着するようにしたが、これに限ることなく、画像上で好みの靴を履かせたり、好みのハンドバッグなどを手に持たせて同時に表示するようにしてもよい。
【0074】
図面を参照してこの発明の一実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されるものではない。本発明と同一の範囲内において、または均等の範囲内において、図示した実施形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、この発明の画像表示方法によれば、被写体の全周囲に複数の撮像手段を配置してそれぞれが同期して連続的に被写体を撮影し、その刻々の画像を3次元画像に変換し、さらに任意の方向から見た画像に回転させ、3次元表示手段に動画の立体画像として表示するができるので、写真スタジオに限ることなく、スーパーマーケットなどの家族が多く集まるショッピング街に設置すれば、話題性を集めることができる。
【0076】
また、この発明の試着方法および試着装置によれば、予め測定された体型の人形が着用した場合の外観寸法が明らかにされた被服を着用し、全周囲の外観画像から得た外観寸法の差分により、該被写体の体型データや姿勢や動きを抽出するとともに異なる複数の被服の画像データを予め記憶しておき、3次元表示手段上で被写体の外観画像と複数の被服を立体表示し、表示された任意の被服の画像データを選択したことに応じて、当該選択した画像データに基づく被服を被写体の体型に重ね合わせて立体表示し、任意の方向を指定することにより指定した方向を被写体の外観画像が向くように3次元表示手段に立体表示することができる。
【0077】
したがって、この被服試着装置をデパートやブティックや和装店などに設置しておけば、顧客にとっては、水着や着物のような試着の面倒なものの試着も可能となり、高価なドレスの試着が可能になり、また店側や店員に気兼ねすることなく試着が可能になる。さらに、店や製造元側にとっては、顧客に合うサイズの衣服がなくても試着が可能となるので在庫を減らすことができ、顧客の意見の聞き取りが容易になり、また仮想的に色々の人で試すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における画像表示装置の概要を示す図である。
【図2】この発明の一実施形態における画像表示装置のブロック図である。
【図3】図2の画像ファイルの記憶エリアを示す図である。
【図4】この発明の一実施形態における画像表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】再生時のディスプレイに表示される人物像の例を示す図である。
【図6】ディスプレイに視線検出用のカメラを装着して見る人の視線に合わせて表示される画像の角度を変える例を示す図である。
【図7】この発明の他の実施形態における被服試着方法および被服試着装置の概念を示す図である。
【図8】試着する被服の例を示す図である。
【図9】この発明の他の実施形態における被服試着方法および被服試着装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】撮影した人物の体型の画像と、選択される衣服および帽子の画像とを並列的に表示した例を示す図である。
【図11】撮影した人物の体型の画像データに選択した衣服を重ね合わせて表示した例を示す図である。
【符号の説明】
2 撮影装置、3 制御部、4 3次元ディスプレイ、6 画像ファイル、7記録部、8 プリンタ、9 立体画像生成部、10 入力部、201,202,…20n、211,212,…21n、220 カメラ、31,32,…3n画像処理部、42 方向指示画像。
【発明の属する技術分野】
この発明は画像表示方法、これを用いた被服試着方法および被服試着装置に関し、特に、結婚式や成人式などで臨場感豊な写真を残すことができる画像表示方法、希望する被服を画像上で試着できる被服試着方法および被服試着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、結婚式や成人式などの行事の記念として写真を残すために平面の写真を数枚撮るのが普通である。しかし、平面写真では臨場感に乏しく、見る角度や大きさが限定されてしまい、単調な写真になってしまう問題がある。
【0003】
コンピュータグラフイックス(CG)を利用したアニメーションや、3次元(3D)電子カタログなども考え出されているが、安価に人物の記念写真として利用できるシステムは存在しない。
【0004】
また、洋装店などで販売されている既製服を試着しようとする場合、希望する衣服が多いときには全ての衣服を試着して自分に似合うかを確かめなければならず、洋装店などに対して遠慮がちにならざるを得ない。また、試着の都度衣服を汚したり、傷をつけないように神経を使う必要がある。
【0005】
このために最近では、電子的な処理を用いた仮想試着システムがたとえば特開平10ー340282号公報や、特開2002−74088号公報や、特開2002−73727号公報や、特開平10−234057号公報において提案されている。
【0006】
特開平10ー340282号公報には、モデルの体型情報および衣服の仮想着用者における体型情報の差異にもとづいてモデルが衣服を着用した状態の衣服の画像情報の各部を変形し、変形した衣服の画像情報に対して、衣服の素材の画像をマッピングして合成し、合成された衣服の画像を表示する仮想試着装置について記載されている。
【0007】
特開2002−74088号公報には、ユーザの希望により近い衣服を指定して発注を指示できる通信販売のための装置について記載されている。
【0008】
特開2002−73727号公報には、電子商取引を行う場合において下着の試着を行うような機会を顧客側に与えることができる画像表示装置について記載されている。
【0009】
特開平10−234057号公報には、立体映像装置の表示方法で立体感を得る方法として、カメラで観察角を入力してディスプレイとカメラに回転機構を設ける機能について記載されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平10ー340282号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2002−74088号公報
【0012】
【特許文献3】
特開2002−73727号公報
【0013】
【特許文献4】
特開平10−234057号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10ー340282号公報に記載された発明は、オーダーメイドのための準備としての試着であるため、簡単に評価して記念写真をとる目的では無駄な部分が多い。たとえば、素材の色柄を設定してマッピングすることは、素材の色柄を入力する手間を要して操作を複雑にし、処理するソフトウェアも複雑になる。また、各部の素材が色々ある場合、各部ごとに分解して設定することは、販売店や写真スタジオでの操作としては煩雑な作業となってしまう。
【0015】
特開2002−74088号公報に記載された発明では、試着をオーダーメイドの準備としているため、型紙データの作成が工程の中に入れざるをえず、処理が複雑になる。
【0016】
特開2002−73727号公報に記載された発明では、電子商取引のための装置であり、洋装店や写真スタジオなどに設置して、来客する顧客を対象とするものではない。
【0017】
特開平10−234057号公報に記載された発明では、ディスプレイかカメラに観察者の視線に合わせた回転機能が必要であり、撮影と見る時刻や場所が必ずしも同じとは限らない用途では効果が得られない。
【0018】
それゆえに、この発明の主たる目的は、任意の方向から見た画像を3次元画像として立体表示可能な画像表示方法、これを用いた被服試着方法および被服試着装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明は、被写体の全周囲に複数の撮像手段を配置してそれぞれが同期して連続的に被写体を撮影し、その刻々の画像を3次元画像に変換し、さらに任意の方向から見た画像に回転させ、3次元表示手段に動画の立体画像として表示することを特徴とする。
【0020】
これにより、比較的簡単に人物の全方向から見た外観画像に基づいて、臨場感豊な立体写真を得ることができる。
【0021】
また、3次元表示手段に方向を指定するための画像を表示し、その画像により方向が指定されたことに応じて、指定した方向を向くように被写体の外観画像を立体表示することを特徴とする。
【0022】
これにより、指定した任意の方向から見た画像データから写真を得ることができる。
【0023】
さらに、被写体の全周囲の外観画像信号を記憶媒体に一旦記憶させ、この記憶媒体から外観画像信号を読み出して3次元表示手段に立体表示することを特徴とする。
【0024】
記憶媒体に外観画像信号記憶させることにより、記憶媒体を自宅に持ち帰れば自宅で簡単に臨場感豊な写真を入手できる。
【0025】
他の発明は、任意の被服を選択して被写体となる人物画像に重ね合わせて表示する被服試着方法であって、被写体は予め測定された体型の人形が着用した場合の外観寸法が明らかにされた被服を着用し、全周囲の外観画像から得た外観寸法の差分により、該被写体の体型データや姿勢や動きを抽出するとともに異なる複数の被服の画像データを予め記憶しておき、3次元表示手段上で被写体の外観画像と複数の被服を立体表示し、表示された任意の被服の画像データを選択したことに応じて、当該選択した画像データに基づく被服を被写体の体型に重ね合わせて立体表示し、任意の方向を指定することにより指定した方向を被写体の外観画像が向くように3次元表示手段に立体表示することを特徴とする。
【0026】
これにより、実際に衣服などを試着することなく、画面上で自由に試着して似合うか否かを判断できる。
【0027】
さらに、他の発明は、予め測定された体型の人形が着用した場合の外観寸法が明らかにされた被服を着用した被写体の撮影画像に、任意の被服画像を選択して重ね合わせて表示する被服試着装置であって、被写体の周囲に配置され、該被写体における全周囲の外観画像を同期して連続的に撮影して画像信号を出力する画像出力手段と、複数の任意の被服の画像データを予め記憶する記憶手段と、被写体の外観画像を立体表示する画像表示手段と、画像出力手段から出力された画像信号に基づいて被写体の体型を抽出して3次元画像に変換するとともに記憶手段からの画像データに基づいて複数の被服の画像を3次元画像に変換し、いずれかの被服の画像が指定されたことに応じてその被服の画像を被写体の体型に重ね合わせて表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0028】
これにより、実際に衣服などを試着することなく、画面上で自由に試着して似合うか否かを判断できる。
【0029】
また、表示制御手段は画像出力手段から出力された画像信号から背景画像を削除して人物画像を抽出し、該人物画像の各部分ごとの領域を抽出して体型を抽出することを特徴とする。
【0030】
これにより人物の体型に合わせた衣服を試着した画像を表示できる。
【0031】
さらに、記憶手段は任意の背景画像データを記憶していて、表示制御手段は記憶手段から任意の背景画像データを読み出して、その背景画像データに基づく背景を人物画像の背景として合成することを特徴とする。
【0032】
これにより、たとえば任意の色を背景として人物画像を表示することができ、スタジオだけでなく、屋外の仮想空間での画像に置換えることもできる。
【0033】
さらに、画像表示手段は人物画像を2次元で表示し、さらに見ている人の視線角度を検出するための視線検出手段を含み、表示制御手段は視線検出手段からの検出出力に基づいて、視線の方向に対応して人物画像の向きを切換えることを特徴とする
これにより、2次元表示画面であっても、視線の方向を向く人物画像を表示できる。また、レンチキュラーレンズ方式のように、立体像の見える角度が狭い場合や、2次元液晶ディスプレイのように立体像を見るのが困難なディスプレイを使用した場合にも、ディスプレイの見る方向を変えると、カメラにより目の位置の移動を検知し、見ている角度に応じた画像に切換えることで、より臨場感のある画像を見ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の画像表示装置の概要を示す図である。
【0035】
図1において、撮影台1上に被写体としての人物5が載り、人物5の画像を任意の角度ごとに撮影装置2により固定した位置で撮影する。撮影装置2は人物5を囲むように複数台のカメラ201,202,…20n、211,212,…21nが2段に配置されていて、それぞれのカメラ201,202,…20n、211,212,…21nが同期して連続して静止画像を撮影する。カメラ201,202,…20n,211,212,…21nはたとえばCCDカメラなどの高精彩なデジタルカメラによって構成されており、それぞれの撮影出力は制御部3に与えられる。
【0036】
なお、各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nの配置する角度を小さくすればより細かく人物5の周囲の画像を得ることができる。また、カメラが配置される上下の段数をさらに増加すれば3次元位置をより正確に得ることができる。さらに、撮影間隔を短くすれば、2次元映像と同様に3次元映像もスムーズに動かすことが可能となる。
【0037】
人物5が撮影台1上に載って撮影するのは、撮影の中心がわかりやすいこと、撮影台1に予め定められたサイズと形状のマーカーを取付けておけば、撮影位置からの角度や縮尺や移動などの情報を得ることができるためである。また、人物5が絨毯などの上に立ち、その状態で撮影すると、絨毯の毛で人物5が履いている靴が隠れてしまい画像上で背景画像との分離が困難になるが、撮影台1として硬い材質のものを用いることで、人物5が履いている靴と撮影台1とを画像上で分離しやすくすることができる。
【0038】
制御部3はパーソナルコンピュータなどによって構成されており、各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nの撮影出力を内蔵されている画像ファイルに蓄積し、その撮影出力から背景画像を削除するなどの画像処理を行う。画像処理された各画像データは3次元ディスプレイ4に表示される。3次元ディスプレイ4は実際の人物5に対応した立体画像を見た方向から視認できるものであり、たとえば、特開平8−194273号公報や特開平9−289655号公報に記載されている3次元表示装置や多視画像処理装置などを使用することができる。
【0039】
図2はこの発明の一実施形態における画像表示装置のブロック図であり、図3は図2の画像ファイルの記憶エリアを示す図である。
【0040】
図2において図1に示したカメラ201,202,…20n、211,212,…21nの撮影出力は制御部3に与えられ、制御部3から各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nには同期信号が与えられる。この同期信号は各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nが同時に人物5を撮影するためのタイミングを知らせるものである。制御部3は各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nのそれぞれに対応して、撮影出力からカメラ固有の特性を補正したり、背景画像を削除したり、人物画像の輪郭を補間するなどの画像処理を行う画像処理部31,32,…3nを含んでいる。
【0041】
さらに、制御部3には3次元ディスプレイ4と画像ファイル6と記録部7とプリンタ8と立体画像生成部9と入力部10とが接続されている。画像ファイル6は図3に示すように、撮影対象の識別情報を記憶する記憶エリア610と、各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nのそれぞれで撮影された画像データを複数コマ分蓄積するための記憶エリア611,612,…61n、621,622,…62n、…61n,62n,…6mnを有している。画像ファイル6に記憶された各画像データは、立体画像生成部9に与えられて3次元画像に変換されて立体画像となる。立体画像生成部9としては、たとえば特開平10−79029号公報や特開平10−124704号公報に記載された技術を用いることができる。
【0042】
カメラ220は必要に応じて設けられるものであり、画面を見ている人の視線を検出するために設けられる。このカメラ220にも制御部3から同期信号が与えられている。記録部7は画像データをCD,DVD,MOなどの記憶媒体であるディスクに書込むためのものである。プリンタ8は撮影された人物の画像を必要に応じてカラーでプリントアウトした写真を出力する。入力部10はキーボードやマウスなどを含む。
【0043】
図4はこの発明の一実施形態における画像表示装置の動作を説明するためのフローチャートであり、図5は再生時の3次元ディスプレイ4に表示される人物画像の例を示す図である。
【0044】
次に、この発明の画像表示装置の具体的な動作について説明する。図4に示すステップ(図示ではSPと略称する)ステップSP1において、制御部3は入力部5から入力された識別情報を画像ファイル6に書き込み、ステップSP2において各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nは制御部3から与えられる同期信号によって同期が取られ、ステップSP3において人物5を撮影する。制御部3はステップSP4において各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nの1コマ目の撮影出力を図3に示した画像ファイル6の記憶エリア611,621,…6m1、612,622,…6m2に書込む。ステップSP5において撮影を終了するか否かを判別し、終了しないことを判別すると再びステップSP2に戻り、同期信号によって同期を取り再度撮影を行う。
【0045】
このようにステップSP2〜ステップSP5を繰り返すことにより、人物5の画像をそれぞれ異なる方向から1コマ〜nコマの静止画像を連続して撮影でき、各撮影出力が記憶エリア612,622,…6m2〜61n,62n,…6mnに書込まれる。この実施形態では、たとえば各カメラ201,202,…20n、211,212,…21nにより、たとえば10秒間にそれぞれ300コマの人物5における画像が撮影されて画像ファイル6に書込まれる。これにより精密な複数の静止画像に基づいて3次元の動画を立体的に表示することが可能になる。
【0046】
画像ファイル6に書込まれた撮影出力には背景画像が含まれているので、ステップSP6においてクロマキー技術などを用いて背景画像を削除するための画像処理が行われ、背景画像を削除した後、人物像の輪郭の一部が欠けている場合には補間処理が行われて立体画像生成部9に集められ、合成して3次元画像の立体画像データとなり、再び画像ファイル6に書込まれる。ステップSP7において、制御部3は画像ファイル6に書込まれている画像処理後の画像データに基づいて、図5(a)に示すように人物像を3次元ディスプレイ4に立体表示する。この立体表示では実際に人物5を見たい方向からの画像が表示される。3次元ディスプレイ4の正面から見ると人物の正面画像を見ることができ、3次元ディスプレイ4を斜め方向から見ると、斜め方向から見た人物画像を視認できる。また、画面上には、人物画像の方向を指示するための方向指示画像42が表示される。
【0047】
ステップSP8において方向指示画像42がクリックされて方向の指示があったか否かを判別し、方向指示がなければその状態の表示を維持する。方向指示画像42で見たい方向を示す三角表示をマウスでクリックすると、制御部3はステップSP8において方向指示のあったことを判別し、ステップSP9において指示された方向に向けて人物画像を表示させる。ステップSP10において表示を終了するか否かを判別し、終了しない場合はステップSP8に戻り、再度指示された方向に該当する画像を表示する。
【0048】
この一連の動作により、図5(a)に示す人物の正面から見た人物が表示されているときに、方向指示画像42の左向きの三角表示をマウスでクリックすると、図5(b)に示すように左向きに回転した人物画像が表示される。さらに、方向指示画像42の下向きの三角表示をクリックすると、図5(c)に示すように下から撮影した人物画像が表示され、図5(a)に表示された後、方向指示画像42の上向きの三角表示をクリックすると、図5(d)に示すように上から見た人物画像が表示される。
【0049】
制御部3はステップSP10において表示を終了することを判別すると、ステップSP11において画像データを記録するか否かを判別し、記録しないことを判別すると動作を終了し、画像データを記録することを判別すると、ステップSP12において画像データを記録部7によりディスクに記録して動作を終了する。
【0050】
これにより、ディスクに人物の画像データを記憶させることができる。排出されたディスクは顧客が自宅に持ち帰り、自宅のパーソナルコンピュータに挿入して再生動作を行うことにより、画面上で自分の画像を再現し、プリンタで任意の方向から見た写真をプリントアウトできる。また、自宅のモニタとして3次元ディスプレイを用意しておけば、自宅で3次元の立体画像を再現することができる。
【0051】
したがって、この実施形態によれば、人物5の外観画像を360°の異なる方向から撮影して立体画像データとしてディスクに書込んでおき、必要に応じて書込んだ画像データを読み出して任意の方向から見た立体画像を再生し、プリンタ8でプリントアウトして簡単に記念写真を得ることができる。したがって、写真スタジオに限ることなく、スーパマーケットなどの家族が多く集まるショッピング街に設置すれば、話題性を集めることができる。
【0052】
なお、上述の実施形態では、カメラ201,202,…21nで撮影した人物5の画像データを加工したものをDVDなどのディスクに記憶し、再生時にディスクから画像データを読み出すようにしたが、DVDなどのディスクに記憶することなく、制御部3内のハードディスク内に撮影した画像データを記憶しておき、再生時にはハードディスクから画像データを読み出すようにしてもよい。
【0053】
また、前述のごとく、3次元ディスプレイ4はその正面から見ると人物の正面画像を見ることができ、3次元ディスプレイ4を斜め方向から見ると、斜め方向から見た人物画像を視認できるものが用いられるが、3次元表示器によっては、正面からは立体的に見ることができても、視線を正面からそらすと立体的に見えなくなる表示器もある。そのような場合には、たとえば特開平10−234057号公報に記載されているように、図6に示す表示器にカメラ220を内蔵し、このカメラ220によって見る人を撮影して正面からの視線の角度を検出し、正面からずれた場合には外れた角度に応じた角度で本来見えるはずの角度の画面を表示器に出力することで、3次元表示器としての臨場感をより強く実現できる。
【0054】
また、この方式によれば、意図的に矢印キーなどで方向を大きく変える場合の他に、顔の位置をずらせることで微小な変化を表示画像に与えることで、感覚的にわかりやすい表示を得ることができる。図6(a)に示した例では、人が表示器を正面から見ているとき人物像も正面を向いている状態で表示され、図6(b)に示した例では、人が体を左に寄せて表示器を見ると人物像も左側が見えるように回転して表示される。
【0055】
この例を用いることにより、レンチキュラーレンズ方式のように、立体像の見える角度が狭い場合や、2次元液晶ディスプレイのように立体像を見るのが困難なディスプレイを使用した場合にも、ディスプレイの見る方向を変えると、カメラにより目の位置の移動を検知し、見ている角度に応じた画像に切換えることで、より臨場感のある画像を見ることができる。
【0056】
なお、上述の実施形態では、人物5の画像を撮影するようにしたが、これに限ることなく、電気製品やカメラなどのカタログを作る場合に必要な全周囲および上方向からの写真撮影も可能になる。
【0057】
さらに、プライバシーの保護の観点から、撮影した人物5の画像データが制御部3内のメモリや画像ファイル6に残らないようにすべて消去するのが好ましい。
【0058】
図7はこの発明の他の実施形態における被服試着方法および被服試着装置の概要を示す図であり、図8は試着する被服の例を示す図である。
【0059】
この実施形態は、図7に示すように撮影台1の上に人物5が載ってカメラ201,202,…20n,211,212,…21nによって人物5の周囲360°の画像を撮影してその画像データから制御部3で体型データを抽出して3次元ディスプレイ4に表示し、図8に示すような種々の衣服51,52,53,54や帽子56,57の画像データから任意のものを選択し、撮影した人物画像の体型に重ね合わせて立体表示することにより、立体画像上で任意の衣服などを試着できるものである。
【0060】
図8に示す種々の衣服51,52,53,54,55や帽子56,57の種々の方向から見た画像データは、それぞれの方向を示す情報とともに予め制御部3内のハードディスクなどのメモリに記憶されている。また、制御部3はカメラ201,202,…20n,211,212,…21nから入力された人物5の画像データから体型を抽出する機能も有している。
【0061】
図9はこの発明の他の実施形態における被服試着装置の動作を説明するためのフローチャートであり、図10は撮影した人物の体型の画像と、選択される衣服および帽子の画像とを並列的に表示した例を示す図であり、図11は撮影した人物の体型の画像に、選択した衣服の画像を重ね合わせて表示した例を示す図である。
【0062】
図9に示すステップSP21において、制御部3は撮影モードであるか否かを判別する。撮影モードであることを判別すると、ステップSP22においてカメラ201,202,…20n,211,212,…21nによって人物5を撮影する。このステップSP22の処理は図4で説明したステップSP1〜ステップSP6までの処理が含まれている。ステップSP23において、抽出した人物画像から頭,顔,胸,腰,手,足の領域を認識して人物5の体型の画像データを抽出する。
【0063】
ここで撮影する人物5は、予め測定された体型の人形が着用した場合の外観サイズが予めわかっている被服を着用している。そのために、ここで着用して撮影して得た3次元画像と元の人形が着用した場合の3次元画像とを比較することにより、元の人形の体型に対して姿勢や体格の違いや手足の動きなどの相違点を得ることができる。実際に試着する被服は、体の線がわかりやすい密着した測定専用の被服であるのが好ましいが、この実施形態では試着感を感じるために準備した任意の服でもよい。
【0064】
ステップSP24において抽出した体型の画像データを3次元ディスプレイ4に表示させる。ステップSP25において表示の終了であるか否かを判別し、終了であればステップSP26において体型の画像データを識別情報に対応して画像ファイル6に記憶させる。ステップSP27において、体型の画像データを記録部7によってディスクに記録し、ステップSP28において終了であるか否かを判別する。終了であれば一連の処理を終了し、終了でなければステップSP21に戻る。
【0065】
図8に示した種々の衣服51,52,53,54,55や帽子56,57を試着する画像を表示するときは、画像上に表示される試着モードの表示をクリックする。制御部3はステップSP21において撮影モードでないことを判別し、ステップSP32において再生モードであることを判別する。ステップSP33において識別情報を入力すると、制御部3はステップSP34において、識別情報に対応する体型の画像データを画像ファイル6から読み出すとともに複数の衣服と帽子の画像データをハードディスクから読出し、これらの画像を図10に示すように並列的に3次元ディスプレイ4に表示する。このとき、人物の体型の画像が正面を向いている場合には、制御部3は人物が正面を向いていることを示す情報に基づいて、衣服や帽子の正面を向いていることを示す情報を検索して表示する。
【0066】
オペレータは図8に表示されている種々の衣服や帽子のうち顧客が希望する衣服と帽子の画像をマウスでクリックする。制御部3はステップSP35において、いずれの衣服と帽子が選択されたかを判別し、選択されていなければ選択されるまで待機する。選択されていればステップSP36において選択された衣服と帽子の画像データを読み出す。ステップSP37において、図11に示すように該当する衣服と帽子の画像を人物の体型の画像に重ね合わせて表示する。このとき画面上には、人物画像の方向を指示するための方向指示画像42が表示される。
【0067】
方向指示画像42で見たい方向を示す三角表示をマウスでクリックすると、制御部3はステップSP38において方向指示のあったことを判別し、ステップSP39において指示された方向に該当する画像を読み出して表示する。ステップSP40において表示を終了するか否かを判別し、終了しない場合はステップSP38に戻り、再度指示された方向に該当する画像を表示する。
【0068】
これらの一連の動作により、図11に示すように人物の正面から見た画像が表示されているときに、方向指示画像42の左向きの三角表示をマウスでクリックすると、クリックしている時間に応じた角度で左向きに回転した人物画像が表示される。方向指示画像42の下向きの三角表示をクリックすると、同様に下から撮影した画像が表示され、上向きの三角表示をクリックすると、同様に上から見た人物画像が表示される。
【0069】
なお、表示される映像は動画であるため、場合によっては踊りや体操など、人物が回転していることも考えられる。その場合は視点が固定していることが基本であるが、視点が体と同期して回転して表示したり、視点が移動しながら表示すると、より臨場感を得ることができる。
【0070】
なお、これらの人物画像を必要に応じてプリンタ8によりカラーでプリントアウトするようにしてもよい。
【0071】
また、画像ファイルに人物5の背景や周囲の画像を記憶しておき、必要に応じて所望の背景画像を読出して、人物の画像にはめ込んで表示するようにしてもよい。これによりスタジオ内だけでなく、屋外の仮想空間での画像に置き換えることもできる。
【0072】
上述のごとく、この実施形態の被服試着方法および被服試着装置は、予め記憶されている衣服や帽子などの画像から顧客が希望して選択した画像と、その顧客を撮影して得られた体型の画像とを重ね合わせて立体表示することができるので画像上での試着が可能になり、より臨場感の溢れた画像の表示が可能になる。
【0073】
なお、上述の実施形態では、衣服と帽子とを試着するようにしたが、これに限ることなく、画像上で好みの靴を履かせたり、好みのハンドバッグなどを手に持たせて同時に表示するようにしてもよい。
【0074】
図面を参照してこの発明の一実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されるものではない。本発明と同一の範囲内において、または均等の範囲内において、図示した実施形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、この発明の画像表示方法によれば、被写体の全周囲に複数の撮像手段を配置してそれぞれが同期して連続的に被写体を撮影し、その刻々の画像を3次元画像に変換し、さらに任意の方向から見た画像に回転させ、3次元表示手段に動画の立体画像として表示するができるので、写真スタジオに限ることなく、スーパーマーケットなどの家族が多く集まるショッピング街に設置すれば、話題性を集めることができる。
【0076】
また、この発明の試着方法および試着装置によれば、予め測定された体型の人形が着用した場合の外観寸法が明らかにされた被服を着用し、全周囲の外観画像から得た外観寸法の差分により、該被写体の体型データや姿勢や動きを抽出するとともに異なる複数の被服の画像データを予め記憶しておき、3次元表示手段上で被写体の外観画像と複数の被服を立体表示し、表示された任意の被服の画像データを選択したことに応じて、当該選択した画像データに基づく被服を被写体の体型に重ね合わせて立体表示し、任意の方向を指定することにより指定した方向を被写体の外観画像が向くように3次元表示手段に立体表示することができる。
【0077】
したがって、この被服試着装置をデパートやブティックや和装店などに設置しておけば、顧客にとっては、水着や着物のような試着の面倒なものの試着も可能となり、高価なドレスの試着が可能になり、また店側や店員に気兼ねすることなく試着が可能になる。さらに、店や製造元側にとっては、顧客に合うサイズの衣服がなくても試着が可能となるので在庫を減らすことができ、顧客の意見の聞き取りが容易になり、また仮想的に色々の人で試すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における画像表示装置の概要を示す図である。
【図2】この発明の一実施形態における画像表示装置のブロック図である。
【図3】図2の画像ファイルの記憶エリアを示す図である。
【図4】この発明の一実施形態における画像表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】再生時のディスプレイに表示される人物像の例を示す図である。
【図6】ディスプレイに視線検出用のカメラを装着して見る人の視線に合わせて表示される画像の角度を変える例を示す図である。
【図7】この発明の他の実施形態における被服試着方法および被服試着装置の概念を示す図である。
【図8】試着する被服の例を示す図である。
【図9】この発明の他の実施形態における被服試着方法および被服試着装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】撮影した人物の体型の画像と、選択される衣服および帽子の画像とを並列的に表示した例を示す図である。
【図11】撮影した人物の体型の画像データに選択した衣服を重ね合わせて表示した例を示す図である。
【符号の説明】
2 撮影装置、3 制御部、4 3次元ディスプレイ、6 画像ファイル、7記録部、8 プリンタ、9 立体画像生成部、10 入力部、201,202,…20n、211,212,…21n、220 カメラ、31,32,…3n画像処理部、42 方向指示画像。
Claims (8)
- 被写体の全周囲に複数の撮像手段を配置してそれぞれが同期して連続的に前記被写体を撮影し、その刻々の画像を3次元画像に変換し、さらに任意の方向から見た画像に回転させ、3次元表示手段に動画の立体画像として表示することを特徴とする、画像表示方法。
- 前記3次元表示手段に方向を指定するための画像を表示し、その画像により方向が指定されたことに応じて、指定した方向を向くように前記被写体の外観画像を立体表示することを特徴とする、請求項1に記載の画像表示方法。
- 前記被写体の全周囲の画像信号を記憶媒体に一旦記憶させ、この記憶媒体から画像信号を読み出して前記3次元表示手段に立体表示することを特徴とする、請求項1に記載の画像表示方法。
- 任意の被服を選択して被写体となる人物画像に重ね合わせて表示する被服試着方法であって、
前記被写体は、予め測定された体型の人形が着用した場合の外観寸法が明らかにされた被服を着用し、全周囲の外観画像から得た外観寸法の差分により、該被写体の体型データや姿勢や動きを抽出するとともに異なる複数の被服の画像データを予め記憶しておき、3次元表示手段上で前記被写体の外観画像と前記複数の被服を立体表示し、表示された任意の被服の画像データを選択したことに応じて、当該選択した画像データに基づく被服を前記被写体の体型に重ね合わせて立体表示し、任意の方向を指定することにより指定した方向を前記被写体の外観画像が向くように前記3次元表示手段に立体表示することを特徴とする、被服試着方法。 - 予め測定された体型の人形が着用した場合の外観寸法が明らかにされた被服を着用した被写体の撮影画像に、任意の被服画像を選択して重ね合わせて表示する被服試着装置であって、
前記被写体の周囲に配置され、該被写体における全周囲の外観画像を同期して連続的に撮影して画像信号を出力する画像出力手段と、
複数の任意の被服の画像データを予め記憶する記憶手段と、
前記被写体の外観画像を表示する画像表示手段と、
前記画像出力手段から出力された画像信号に基づいて前記被写体の体型を抽出して3次元画像に変換するとともに、前記記憶手段からの画像データに基づいて複数の被服の画像を3次元画像に変換し、いずれかの被服の画像が指定されたことに応じてその被服の画像を前記被写体の体型に重ね合わせて立体表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする、被服試着装置。 - 前記表示制御手段は、前記画像出力手段から出力された画像信号から背景画像を削除して人物画像を抽出し、該人物画像の各部分ごとの領域を抽出して前記体型を抽出することを特徴とする、請求項5に記載の被服試着装置。
- 前記記憶手段は任意の背景画像データを記憶していて、
前記表示制御手段は、前記記憶手段から任意の背景画像データを読み出して、その背景画像データに基づく背景を前記人物画像の背景として合成することを特徴とする、請求項5に記載の被服試着装置。 - 前記画像表示手段は、前記人物画像を2次元で表示し、さらに見ている人の視線角度を検出するための視線検出手段を含み、
前記表示制御手段は、前記視線検出手段からの検出出力に基づいて、視線の方向に対応して前記人物画像の向きを切換えることを特徴とする、請求項5に記載の被服試着装置。
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