JP2004318282A - アンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【構成】主制御部1と少なくとも1種類の商品購入代価処理装置3、4を有する自動販売機において、主制御部1とアンケートコントローラ2を配線し、アンケートコントローラ2が実施するアンケートに対して回答が成されると、アンケートコントローラ2が所定の信号を出力するとともに、その信号によって起動するゲームコントローラ13とを備え、ゲームコントローラ13と商品購入代価処理装置3、4とを配線したアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
【効果】アンケート回答でゲームが開始し、アンケートに回答すると、当たりの確率が上がるようにするというアンケート機能とゲーム機能の結び付けにより即効的な集客増を図ることができる。さらに、アンケート回答者には、ゲームによって所定確立でキャッシュバックされる可能性が発生し、アンケート回答者への優遇制度となる。
【選択図】 図1
【効果】アンケート回答でゲームが開始し、アンケートに回答すると、当たりの確率が上がるようにするというアンケート機能とゲーム機能の結び付けにより即効的な集客増を図ることができる。さらに、アンケート回答者には、ゲームによって所定確立でキャッシュバックされる可能性が発生し、アンケート回答者への優遇制度となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンケート機能とゲーム機能を有し、アンケート機能におけるアンケートの回答をその場ですぐにゲームによる報奨に結びつけることができるアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンケート機能を有する自動販売機として、画像表示手段と、該画像表示手段にアンケート内容を表示する表示制御手段と前記アンケートに対する回答を入力する回答入力手段と、該回答入力手段から入力された回答を集計するアンケート集計手段と、該アンケート集計手段の集計結果に基づいて販売商品の販売条件を調整する販売制御手段と、アンケート回答者に対して特典を与える特典付与手段とを具えた自動販売機(例えば、特許文献1参照)が存在している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−251666(特許請求の範囲、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明に係るアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機は、次の課題を解決することが目的である。
従来の技術は、単に自動販売機でアンケートをとって、後日それを分析し、商品の改良、集客性の向上、売り上げ増を意図しただけのものである。
これに対し本発明においては、アンケートに対して回答するとゲーム機能を起動して報奨が出るようにしたもので、その場で即効的に集客増を図ることができる。さらに、アンケート結果は、後日分析して商品改良に資することもできる。しかも、アンケートに回答するとゲーム機能の当たり確率を増す等、またはゲームがハズレでも敗者復活戦の再ゲームができる等のバラエティー性を多く持たせることができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
アンケート実施手段と、アンケート回答手段とからなるアンケートコントローラと前記アンケート回答手段で該アンケートへの回答入力がなされた後に、ゲームを開始するゲームコントローラとを具備することを特徴とするアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0006】
上記課題を解決するための本発明の第2発明は、請求項2に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
主制御部と少なくとも1種類の商品購入代価処理装置を有する自動販売機において、前記主制御部とアンケートコントローラとを配線し、前記アンケートコントローラが実施するアンケートに対して回答が成されると、前記アンケートコントローラが所定の信号を出力するとともに、その信号によって起動するゲームコントローラとを備え、該ゲームコントローラと前記商品購入代価処理装置とを配線する構成である。
【0007】
上記課題を解決するための本発明の第3発明は、請求項3に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置からの信号の受信を切っ掛けとしてアンケート表示が開始することを特徴とする請求項2記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0008】
上記課題を解決するための本発明の第4発明は、請求項4に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記商品購入代価処理装置は、硬貨処理装置、紙幣処理装置、代価支払い用信号処理装置の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2または請求項3記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0009】
上記課題を解決するための本発明の第5発明は、請求項5に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置からの信号の受信または前記紙幣処理装置からの信号の受信と自動販売機の主制御部で発信する販売開始の信号を切っ掛けとしてアンケート表示を開始することを特徴とする請求項2記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
【0010】
上記課題を解決するための本発明の第6発明は、請求項6に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記アンケートコントローラは、表示装置を有し、前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置からの信号もしくは前記紙幣処理装置からの信号に基づいて、前記表示装置に所定のアンケート表示内容を表示することを特徴とする請求項4記載、または請求項5記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0011】
上記課題を解決するための本発明の第7発明は、請求項7に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置からの信号に基づいて、前記表示装置に所定のアンケート表示内容を表示し、この表示装置のアンケートに対して回答を行った終了信号の受信と、販売開始の信号を切っ掛けとして、ゲームコントローラを起動させ、ゲーム実行結果が当たりの時、所定金額を排出する指令を前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置に出力する構成を具備したことを特徴とする請求項6記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機のブロック図である。
この自動販売機は、元々は、主制御部1と商品購入代価処理装置としての硬貨処理装置3、及び主制御部1と商品購入代価処理装置としての紙幣処理装置4は、それぞれ、信号伝送線(電線ないし通信線とも称する)で直結されていた。それを、図1、図2のように、主制御部1とアンケートコントローラ2とゲームコントローラ13を配線し、ゲームコントローラ13と硬貨処理装置3とを配線し、及びゲームコントローラ13と紙幣処理装置4とをそれぞれ配線する。
なお、商品購入代価処理装置としては、カード処理装置、記録担体処理装置、決済用信号処理装置等が含まれる。そして、決済用信号処理装置の代表例は、電話網からの決済要求信号、携帯電話機などの携帯端末からの短距離無線通信による決済要求信号などの処理装置である。つまり、本発明はいわゆる携帯電話などの端末で商品を購入する場合を含むものである。
このことによって、硬貨処理装置3から主制御部1へ出力する信号、及び紙幣処理装置4から主制御部1へ出力する信号の両方とも、ゲームコントローラ13を介してアンケートコントローラ2が一旦、取り込んで主制御部1へ送信することができる。
従って、自動販売機に硬貨もしくは紙幣のどちらが投入されても、アンケートコントローラ2は、すぐにアンケートを開始することができる。言い換えれば、アンケートコントローラ2は、従来のように購入ボタン部6の押下による主制部1からの釣銭返却信号受信を待つことなく、アンケートを開始できるということであり、アンケート時間を長く取れるということである。
【0013】
アンケートコントローラ2は、表示装置10を標準的に具備することが望まれる。アンケートコントローラ2が実行するアンケート内容を表示するためである。
なお、アンケートコントローラ2は、アンケートを実行できる制御装置でなければならない。しかし、アンケートコントローラ2は、(普段、)アンケート以外の表示を表示装置10に表示してはならない、ということでは全くない。また、アンケートコントローラ2は、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4からの信号に基づいて、アンケート以外の内容を表示してはならないということでもない。例えば、アンケートコントローラ2は、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4からの信号に基づいて、表示装置10に、接客情報、商品の宣伝、自動販売機の利用案内、自動販売機を運営する業者の案内やお知らせなどの情報を、アンケート実行の前でも後でも表示してもよい。
また、アンケートコントローラ2は、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4からの信号を受信したなら、すなわち、自動販売機にユーザが硬貨もしくは紙幣を投入したなら、すぐにアンケートを開始するよう構成されて、例えばプログラムされて、いてもよいことはもちろんである。
アンケートコントローラ2が、購入ボタン部6のいずれかの購入ボタン(図示せず)の押下を待つことなく、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4からの信号に基づいてすぐにアンケートを開始する、つまり、表示装置10の表示内容をそれ以前の表示(例、商品の広告)から、アンケートの表示内容に切り換えるようにすれば、商品代金投入から商品排出までアンケート実行時間を長く取れる。それゆえ、業者は、より複雑な内容の(例、ストーリー性のある)アンケートを用意でき、より面白い内容のアンケートを用意することも可能である。
【0014】
本発明に係る自動販売機においては、アンケート機能によるアンケート回答者に対して、ゲーム機能を有している。すなわち、ユーザの注目を集めやすいので、販売促進効果が期待できる。さらに、また、本発明に係る自動販売機におけるゲーム機能は、ゲームコントローラ13に、いわゆるキャッシュバック機能を持たせることも可能で、そのことによって、より一層の販売促進効果を期待できる。
すなわち、ゲームコントローラ13は、ゲームを実行し、その結果が当たりのとき、所定金額(例、当該商品購入代金と同額)を排出する指令を硬貨処理装置3に出力するよう、構成しておくのである。当然、ゲームコントローラ13は、ゲーム結果がハズレのときは、キャッシュバックを意味する信号を出力しない。
あるいは、ハズレのときは、便宜上、0円のキャッシュバックとみなしてもよい。
【0015】
図3は、本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能を司るアンケートコントローラ2の回答者のみにゲーム機能でのキャッシュバックの実施の一形態を示すブロック図である。
ここでは、自動販売機が販売する商品の代金は120円であるとする。
先ず、ユーザが硬貨処理装置3に硬貨を投入したときのキャッシュバックに至るまでの動作を説明する。
ユーザが硬貨処理装置3の硬貨投入口7に100円硬貨1枚と50円硬貨1枚(/100円硬貨1枚と10円硬貨2枚)を投入したとする。硬貨処理装置3は、150円(/120円)が投入されたことを意味する貨幣投入信号Aを主制御部1へ向けて出力する。アンケートコントローラ2の表示装置10によって表示されたアンケートに回答することにより、次にゲームコントローラ13が起動し、貨幣投入信号Aを受信するとともに主制御部1へ転送する(出力する)。この転送動作とほとんど同時に、ゲームコントローラ13は、ゲームを開始し、表示装置11にゲーム画面を表示させ続ける。
次に、ユーザが購入する商品を決め、購入ボタン部6の購入ボタン(図示せず)を押すと、該購入ボタンは、購入ボタン押下信号Bを発する。主制御部1は、その信号を受信し、貨幣投入信号Aと購入ボタン押下信号Bとから、30円(/0円)という釣銭を計算するとともに、釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に向けて送信する(伝送する)。
主制御部1と硬貨処理装置3の間には、ゲームコントローラ13が入っており、ゲームコントローラ13は、釣銭返却信号Cを通過させるので、硬貨処理装置3は、その信号を受け取って、30円(/0円)を釣銭返却口8に返却する。つまり、100円硬貨1枚と50円硬貨1枚が硬貨投入口7に投入されたときは、硬貨処理装置3は30円の釣銭を排出し、100円硬貨1枚と10円硬貨2枚が硬貨投入口7に投入されたときは、硬貨処理装置3は釣銭を排出しない。
一方、主制御部1は、商品排出部5に命じて、該購入ボタンで選択された商品を排出させる。
他方、ゲームを実行中のゲームコントローラ13は、ゲーム開始から所定時間後、もしくは、前記釣銭返却信号Cの受信をトリガとして、ゲームを終了させる。ゲーム結果がハズレのときは、ゲームコントローラ13は、キャッシュバック指令を出力しない(0円のキャッシュバック)。従って、硬貨処理装置3は、先に返金した30円(/0円)の釣銭の返却以外のキャッシュバックは行わない。該ゲーム結果が当たりのときは、ゲームコントローラ13は、例えば120円をキャッシュバックすることを指示する信号であるキャッシュバック信号Dを硬貨処理装置3に向けて出力する。よって、硬貨処理装置3は、120円をキャッシュバックする。
このように、本発明を実施すれば、自動販売機は、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示されたアンケートの表示内容に回答することでゲームコントローラ13でもって、硬貨処理装置3に硬貨が投入されたとき、比較的長時間ゲームを実行してからのゲーム当たり賞金としてのキャッシュバックが可能である。
【0016】
次に、同様に図3を参照して、紙幣処理装置4に紙幣を投入したときのキャッシュバックに至るまでの動作を説明する。
自動販売機が販売する商品の代金は120円であるとする。
ユーザが紙幣処理装置4の紙幣投入口9に千円紙幣を投入したとする。紙幣処理装置4は、1,000円が投入されたことを意味する貨幣投入信号Aを主制御部1へ向けて出力する。アンケートコントローラ2とゲームコントローラ13は、貨幣投入信号Aを受信するとともに主制御部1へ転送する(出力する)。この転送動作とほとんど同時に、アンケートコントローラ2の表示装置10によって表示されたアンケートに回答することにより、次にゲームコントローラ13は、ゲームを開始し、表示装置11にゲーム画面を表示させ続ける。
次に、ユーザが購入する商品を決め、購入ボタン部6の購入ボタン(図示せず)を押すと、該購入ボタンは、購入ボタン押下信号Bを発する。主制御部1は、その信号を受信し、貨幣投入信号Aと購入ボタン押下信号Bとから、880円という釣銭を計算するとともに、釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に向けて送信する(伝送する)。
主制御部1と硬貨処理装置3の間には、ゲームコントローラ13が入っており、ゲームコントローラ13は、釣銭返却信号Cを通過させるので、硬貨処理装置3は、その信号を受け取って、880円を釣銭返却口8に返却する。
一方、主制御部1は、商品排出部5に命じて、該購入ボタンで選択された商品の排出を行わせる。
他方、ゲームを実行中のゲームコントローラ13は、ゲーム開始から所定時間後、もしくは、前記釣銭返却信号Cの受信をトリガとして、ゲームを終了させる。ゲーム結果がハズレのときは、ゲームコントローラ13は、キャッシュバック指令を出力しない(0円のキャッシュバック)。従って、硬貨処理装置3は、先に排出した880円の釣銭の返却以外のキャッシュバックは行わない。該ゲーム結果が当たりのときは、ゲームコントローラ13は、例えば120円をキャッシュバックすることを指示する信号であるキャッシュバック信号Dを硬貨処理装置3に向けて出力する。よって、硬貨処理装置3は、120円をキャッシュバックする。
このように、本発明を実施すれば、紙幣処理装置4への紙幣投入の場合も、自動販売機は、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラ13でもって、比較的長時間ゲームを実行してからのキャッシュバックが可能である。
【0017】
本発明に係る自動販売機におけるアンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲーム機能は、釣銭の返却と、ゲーム結果が当たり/ハズレのときの賞金としてのキャッシュバックとを同時に行うことができる。ユーザにとっては、小銭が増えなくて済むという利点がある。なお、釣銭が要らないときの釣銭の金額及びゲーム結果がハズレのときのキャッシュバック賞金は、ともに0円と考えることは、上述してきたときと同様である。
なお、自動販売機のコントローラは種々存在するので、若干の設定変更する必要があることはいうまでもない。
【0018】
図4は、本発明に係る自動販売機におけるアンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲーム機能での釣銭を含むキャッシュバックの実施の一形態を示すブロック図である。
ここでは、自動販売機が販売する商品の代金は120円であるとする。ゲーム結果が当たりのときは、120円をキャッシュバックするものとする。
先ず、ユーザが硬貨処理装置3に硬貨を投入したときのキャッシュバックに至るまでの動作を説明する。
ユーザが硬貨処理装置3の硬貨投入口7に100円硬貨2枚(/100円硬貨1枚と10円硬貨2枚)を投入したとする。硬貨処理装置3は、200円(/120円)が投入されたことを意味する貨幣投入信号Aを主制御部1へ向けて出力する。アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラ13は、貨幣投入信号Aを受信するとともに主制御部1へ転送する(出力する)。この転送動作とほとんど同時に、ゲームコントローラ13は、ゲームを開始し、表示装置11にゲーム画面を表示させ続ける。
次に、ユーザが購入する商品を決め、購入ボタン部6の購入ボタン(図示せず)を押すと、該購入ボタンは、購入ボタン押下信号Bを発する。主制御部1は、その信号を受信し、貨幣投入信号Aと購入ボタン押下信号Bとから、80円(/0円)という釣銭を計算するとともに、釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に向けて送信する(伝送する)。
主制御部1と硬貨処理装置3の間には、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13が入っており、ゲームコントローラ13は、釣銭返却信号Cを受信する。しかし、ゲームコントローラ13は、この釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に出力しない。従って、硬貨処理装置3は、この時点では、80円(/0円)の釣銭を返却しない。
一方、主制御部1は、商品排出部5に命じて、該購入ボタンで選択された商品の排出を行わせる。
他方、ゲームを実行中のゲームコントローラ13は、ゲーム開始から所定時間後、もしくは、前記釣銭返却信号Cの受信をトリガとして、ゲームを終了させる。ゲーム結果がハズレのときは、ゲームコントローラ13は、一時記憶している釣銭返却信号Cだけを硬貨処置装置3に向けて送信する(出力する)。従って、硬貨処理装置3は、80円(/0円)の釣銭の返却を行う(釣銭をキャッシュバックする)。硬貨処理装置3は、賞金としてのキャッシュバックは行わない。
該ゲーム結果が当たりのときは、ゲームコントローラ13は、一時記憶している釣銭返却信号Cが示す80円(/0円)という情報と、120円のキャッシュバックをするという情報と、を参照して200円(/120円)のキャッシュバックを指示する信号である、キャッシュバック信号Dを硬貨処理装置3に向けて出力する(伝送する)。よって、硬貨処理装置3は、200円(/120円)をキャッシュバックする。このキャッシュバック金額は、お釣としての80円(/0円)とゲームの当たりの賞金額120円(/120円)とを合計した金額である。
このように、本発明を実施すれば、自動販売機は、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ2でもって、硬貨処理装置3に硬貨が投入されたとき、比較的長時間ゲームを実行してからの釣銭及び賞金を合わせての一回動作でのキャッシュバックが可能である。本実施の形態によれば、100円硬貨2枚が硬貨投入口7に投入され、ゲーム結果が当たりのときは、200円硬貨を戻してやることもできるので、ユーザにとっては小銭が増えないというありがたみもある。自動販売機を設置している業者にとっても、釣銭切れになりにくいという効果もある。
【0019】
次に、この紙幣処理装置4は、1,000円を超える紙幣、例えば五千札、一万円札をも扱えるものとし、ユーザが紙幣処理装置4に例えば5千円札を投入したときのキャッシュバックに至るまでの動作を説明する。購入する商品の代金は、上記と同様、120円とする。
先ず、ゲーム結果がハズレの場合の自動販売機の動作について説明する。
ユーザが紙幣処理装置4の紙幣投入口9に5,000円紙幣1枚を投入したとする。紙幣処理装置4は、5,000円が投入されたことを意味する貨幣投入信号Aを主制御部1へ向けて出力する。アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13は、貨幣投入信号Aを受信するとともに主制御部1へ転送する(出力する)。この転送動作とほとんど同時に、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13は、ゲームを開始し、表示装置11にゲーム画面を表示させ続ける。
次に、ユーザが購入する商品を決め、購入ボタン部6の購入ボタン(図示せず)を押すと、該購入ボタンは、購入ボタン押下信号Bを発する。主制御部1は、その信号を受信し、貨幣投入信号Aと購入ボタン押下信号Bとから、4,880円という釣銭を計算するとともに、4,000円分の釣銭返却信号Cを紙幣処理装置4に向けて、880円分の釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に向けて送信する(伝送する)。
主制御部1と硬貨処理装置3の間には、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13が入っており、ゲームコントローラ13は、4,000円分と880円分の釣銭返却信号Cを両方受信する。しかし、ゲームコントローラ13は、この釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3及び紙幣処理装置4にすぐには出力しない。従って、硬貨処理装置3は、この時点では、880円の釣銭を返却しないし、紙幣処理装置4は、4,000円の釣銭を返却しない。
一方、主制御部1は、商品排出部5に命じて、該購入ボタンで選択された商品の排出を行わせる。
他方、ゲームを実行中のゲームコントローラ13は、ゲーム開始から所定時間後、もしくは、前記釣銭返却信号Cの受信をトリガとして、ゲームを終了させる。ゲーム結果がハズレであれば、ゲームコントローラ13は、一時記憶している880円分の釣銭返却信号Cを硬貨処置装置3に向けて、及び、一時記憶している4,000円分の釣銭返却信号Cを紙幣処理装置4に向けて、送信する(出力する)。従って、硬貨処理装置3は880円の、紙幣処理装置4は4,000円(例えば千円札4枚)の、釣銭の返却を行う(釣銭をキャッシュバックする)。硬貨処理装置3及び紙幣処理装置4は、賞金としてのキャッシュバックは行わない。
【0020】
次にゲーム結果が当たりのときの自動販売機の各部の動作を説明する。
図5は、本発明に係る自動販売機におけるアンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲーム機能での釣銭を含むキャッシュバックの別の実施の一形態を示すブロック図である。
ユーザが5,000円紙幣1枚を紙幣処理装置4の紙幣投入口9に投入して、アンケートコントローラ13の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ2によるゲームが始まり、商品が排出されるところまでは、ハズレの場合と同様である。よって、ゲーム結果が当たりであると確定したところから説明を行う。
該ゲーム結果が当たりのときは、ゲームコントローラ13は、一時記憶している釣銭返却信号Cが示す4,880円という情報と、ゲーム結果当たりの賞金としての120円のキャッシュバックをするという情報とを参照して、全体として5,000円のキャッシュバックを指示する信号である、キャッシュバック信号Dを紙幣処理装置4に向けて出力する(伝送する)。よって、紙幣処理装置4は、5,000円をキャッシュバックする。例えば、5千円札1枚、もしくは千円札5枚を、釣銭返却口8bから排出する。このキャッシュバック金額は、お釣としての4,880円とゲームの当たりの賞金額120円とを合計した金額である。
なお、釣銭返却口8と釣銭返却口8bを設ける部位は、当業者の設計上の選択事項である。例えば、釣銭返却口8bと釣銭返却口8を共通にして、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4に隣接して一つの釣銭返却口を設けてもよい。
このように、本発明を実施すれば、自動販売機は、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13でもって、紙幣処理装置4に紙幣が投入されたとき、比較的長時間ゲームを実行してから、釣銭及び賞金を合わせての一回動作でのキャッシュバックが可能である。
【0021】
また、ゲームコントローラ13は、ゲーム実行中自動販売機の主制御部1からの入金受付け禁止指令等をもって販売開始があったと判断することで硬貨処理装置3及び紙幣処理装置4が入金を受付けることを禁止する旨の信号でゲームコントローラ13がゲーム実行中に紙幣で商品を購入しようとするとき、そのゲームの実行結果が当たりのときに起きる問題点を解決した自動販売機で、ゲームコントローラ13がゲーム実行中は、紙幣処理装置4に紙幣を投入できなくなる。よって、ゲーム中は、紙幣処理装置4に紙幣を投入することにより起きる障害を未然に防止できる。ゲームが終了すれば、紙幣処理装置4に紙幣を投入できるようにするよう、ゲームコントローラ13を構成しておくことができるので、ユーザは、紙幣処理装置4を使って次の商品を購入できる。
また、ゲームコントローラ13は、ゲーム実行中に、主制御部1から釣銭返却信号Cを受信すると、実行中のゲームを中止する構成としてもよい。この場合、ゲーム結果は、例えばハズレであるとする。ゲーム結果がハズレであるなら、次に釣銭返却口(8、8b)に排出されてくる貨幣は、前の購入商品のゲーム賞金ではなく、次の購入商品の釣銭であることは明らかである。
ゲーム中にユーザが紙幣処理装置4に紙幣を投入すると、そのゲームは中止となり、前の商品の販売動作ステップは、終了する。次の新たなゲームが始まり、ユーザが購入ボタン部6のどれかの購入ボタン(図示せず)を押せば、主制御部1の指示によって、ゲームコントローラ13を介して、硬貨処理装置3から釣銭が正常に排出される。
【0022】
以上、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4を有する自動販売機について説明したが、カード処理装置からの信号によって制御できるカード式の自動販売機や、携帯電話の信号を処理することで制御できる携帯電話によって作動する自動販売機に応用することができることはいうまでもない。
【0023】
また、本発明のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機に気温を検知する温度センサや人検知センサ等を設け、前記アンケート結果と共にアンケート日時、気温、購入商品、人通り情報等を自動販売機の主制御部1に記録したり、管理センターへ送信して分析することで、より綿密なマーケティング資料を得ることができるものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係るアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機は、以上説明してきたような構成であるので、以下に記載する効果を奏する。
(1)アンケート回答でゲームが開始し、アンケートに回答すると、当たりの確率が上がるようにするというアンケート機能とゲーム機能の結び付けにより即効的な集客増を図ることができる。
購入ボタン押下後、商品排出までの間、アンケートに回答ができ、アンケートに回答すると、ゲームが始まり、所定確率で当たりがでる。また、ハズレの場合でもゲーム終了後に敗者復活戦がある。これによってアンケート回答者には、再ゲームによって所定確立でキャッシュバックされる可能性が発生し、アンケート回答者への優遇制度となる。
以上のように、アンケートへの回答者には、その場ですぐに報奨に結び付く可能性が高くなるので結果として集客性の向上につながる。
(2)主制御部と硬貨処置装置との間、及び主制御部と紙幣処理装置との間にアンケートコントローラを、さらにアンケートコントローラのアンケートに回答した場合にのみゲームが開始するゲームコントローラを配線し、アンケートコントローラ、及びゲームコントローラと硬貨処理装置、及びアンケートコントローラ、及びゲームコントローラと紙幣処理装置を、それぞれ通信可能にした。従って、アンケートコントローラ、及びゲームコントローラは、硬貨処理装置もしくは紙幣処理装置が発する信号を直接受信することにより、アンケート開始からアンケート終了までのアンケート実行可能時間とゲーム開始からゲーム終了までのゲーム実行可能時間を、従来のアンケート機能を有する自動販売機よりも、長時間取れるようになった。アンケートコントローラの表示装置に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラは、ゲームを開始するのに、購入ボタン押下による主制御部からの釣銭返却信号の受信を待たなくてもよいからである。それゆえ、当業者の所望により、自動販売機で商品を購入しようとする人にとって、面白くて、興味ある、そして、業者にとっては、集客効果、またはプロモーション(販売促進、宣伝)効果のある、実行時間が長いゲームコンテンツをゲームコントローラに搭載することができる。
(3)アンケートコントローラの表示装置に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラを、釣銭返却信号の受信では、ゲームを開始しない構成とすることにより、アンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機をメンテナンスするときに、主制御部から釣銭返却信号を、アンケートコントローラの表示装置に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラを介して硬貨処理装置に送信しても、ゲームコントローラがゲームを開始することがなく、硬貨処置装置から正常に硬貨が排出されるようになった。
(4)紙幣処理装置と主制御部の間にアンケートコントローラの表示装置に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラを設置することにより、ゲームコントローラは、硬貨処理装置に加えて、紙幣処理装置をも制御下に置くことができるようになったので、ゲームコントローラがゲーム実行中に紙幣処理装置に紙幣が挿入されたときに、たとえゲーム結果が当たりであっても、釣銭が返却されないなどの不都合が起きないようにすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有するブロック図である。
【図2】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有する実施の一形態を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有するものでのキャッシュバックの実施の一形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有するものでの釣銭を含むキャッシュバックの実施の一形態を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有するものでの釣銭を含むキャッシュバックの別の実施の一形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・主制御部 2・・・・アンケートコントローラ
3・・・・硬貨処理装置 4・・・・紙幣処理装置
5・・・・商品排出部 6・・・・購入ボタン部
7・・・・硬貨投入口 8・・・・釣銭返却口
8b・・・・釣銭返却口 9・・・・紙幣投入口
10・・・・表示装置 11・・・・表示装置
13・・・・ゲームコントローラ
A・・・・貨幣投入信号 B・・・・購入ボタン押下信号
C・・・・釣銭返却信号 D・・・・キャッシュバック信号
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンケート機能とゲーム機能を有し、アンケート機能におけるアンケートの回答をその場ですぐにゲームによる報奨に結びつけることができるアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンケート機能を有する自動販売機として、画像表示手段と、該画像表示手段にアンケート内容を表示する表示制御手段と前記アンケートに対する回答を入力する回答入力手段と、該回答入力手段から入力された回答を集計するアンケート集計手段と、該アンケート集計手段の集計結果に基づいて販売商品の販売条件を調整する販売制御手段と、アンケート回答者に対して特典を与える特典付与手段とを具えた自動販売機(例えば、特許文献1参照)が存在している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−251666(特許請求の範囲、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明に係るアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機は、次の課題を解決することが目的である。
従来の技術は、単に自動販売機でアンケートをとって、後日それを分析し、商品の改良、集客性の向上、売り上げ増を意図しただけのものである。
これに対し本発明においては、アンケートに対して回答するとゲーム機能を起動して報奨が出るようにしたもので、その場で即効的に集客増を図ることができる。さらに、アンケート結果は、後日分析して商品改良に資することもできる。しかも、アンケートに回答するとゲーム機能の当たり確率を増す等、またはゲームがハズレでも敗者復活戦の再ゲームができる等のバラエティー性を多く持たせることができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
アンケート実施手段と、アンケート回答手段とからなるアンケートコントローラと前記アンケート回答手段で該アンケートへの回答入力がなされた後に、ゲームを開始するゲームコントローラとを具備することを特徴とするアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0006】
上記課題を解決するための本発明の第2発明は、請求項2に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
主制御部と少なくとも1種類の商品購入代価処理装置を有する自動販売機において、前記主制御部とアンケートコントローラとを配線し、前記アンケートコントローラが実施するアンケートに対して回答が成されると、前記アンケートコントローラが所定の信号を出力するとともに、その信号によって起動するゲームコントローラとを備え、該ゲームコントローラと前記商品購入代価処理装置とを配線する構成である。
【0007】
上記課題を解決するための本発明の第3発明は、請求項3に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置からの信号の受信を切っ掛けとしてアンケート表示が開始することを特徴とする請求項2記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0008】
上記課題を解決するための本発明の第4発明は、請求項4に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記商品購入代価処理装置は、硬貨処理装置、紙幣処理装置、代価支払い用信号処理装置の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2または請求項3記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0009】
上記課題を解決するための本発明の第5発明は、請求項5に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置からの信号の受信または前記紙幣処理装置からの信号の受信と自動販売機の主制御部で発信する販売開始の信号を切っ掛けとしてアンケート表示を開始することを特徴とする請求項2記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
【0010】
上記課題を解決するための本発明の第6発明は、請求項6に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記アンケートコントローラは、表示装置を有し、前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置からの信号もしくは前記紙幣処理装置からの信号に基づいて、前記表示装置に所定のアンケート表示内容を表示することを特徴とする請求項4記載、または請求項5記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0011】
上記課題を解決するための本発明の第7発明は、請求項7に記載された通りのアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機であり、次のようなものである。
前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置からの信号に基づいて、前記表示装置に所定のアンケート表示内容を表示し、この表示装置のアンケートに対して回答を行った終了信号の受信と、販売開始の信号を切っ掛けとして、ゲームコントローラを起動させ、ゲーム実行結果が当たりの時、所定金額を排出する指令を前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置に出力する構成を具備したことを特徴とする請求項6記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機のブロック図である。
この自動販売機は、元々は、主制御部1と商品購入代価処理装置としての硬貨処理装置3、及び主制御部1と商品購入代価処理装置としての紙幣処理装置4は、それぞれ、信号伝送線(電線ないし通信線とも称する)で直結されていた。それを、図1、図2のように、主制御部1とアンケートコントローラ2とゲームコントローラ13を配線し、ゲームコントローラ13と硬貨処理装置3とを配線し、及びゲームコントローラ13と紙幣処理装置4とをそれぞれ配線する。
なお、商品購入代価処理装置としては、カード処理装置、記録担体処理装置、決済用信号処理装置等が含まれる。そして、決済用信号処理装置の代表例は、電話網からの決済要求信号、携帯電話機などの携帯端末からの短距離無線通信による決済要求信号などの処理装置である。つまり、本発明はいわゆる携帯電話などの端末で商品を購入する場合を含むものである。
このことによって、硬貨処理装置3から主制御部1へ出力する信号、及び紙幣処理装置4から主制御部1へ出力する信号の両方とも、ゲームコントローラ13を介してアンケートコントローラ2が一旦、取り込んで主制御部1へ送信することができる。
従って、自動販売機に硬貨もしくは紙幣のどちらが投入されても、アンケートコントローラ2は、すぐにアンケートを開始することができる。言い換えれば、アンケートコントローラ2は、従来のように購入ボタン部6の押下による主制部1からの釣銭返却信号受信を待つことなく、アンケートを開始できるということであり、アンケート時間を長く取れるということである。
【0013】
アンケートコントローラ2は、表示装置10を標準的に具備することが望まれる。アンケートコントローラ2が実行するアンケート内容を表示するためである。
なお、アンケートコントローラ2は、アンケートを実行できる制御装置でなければならない。しかし、アンケートコントローラ2は、(普段、)アンケート以外の表示を表示装置10に表示してはならない、ということでは全くない。また、アンケートコントローラ2は、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4からの信号に基づいて、アンケート以外の内容を表示してはならないということでもない。例えば、アンケートコントローラ2は、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4からの信号に基づいて、表示装置10に、接客情報、商品の宣伝、自動販売機の利用案内、自動販売機を運営する業者の案内やお知らせなどの情報を、アンケート実行の前でも後でも表示してもよい。
また、アンケートコントローラ2は、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4からの信号を受信したなら、すなわち、自動販売機にユーザが硬貨もしくは紙幣を投入したなら、すぐにアンケートを開始するよう構成されて、例えばプログラムされて、いてもよいことはもちろんである。
アンケートコントローラ2が、購入ボタン部6のいずれかの購入ボタン(図示せず)の押下を待つことなく、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4からの信号に基づいてすぐにアンケートを開始する、つまり、表示装置10の表示内容をそれ以前の表示(例、商品の広告)から、アンケートの表示内容に切り換えるようにすれば、商品代金投入から商品排出までアンケート実行時間を長く取れる。それゆえ、業者は、より複雑な内容の(例、ストーリー性のある)アンケートを用意でき、より面白い内容のアンケートを用意することも可能である。
【0014】
本発明に係る自動販売機においては、アンケート機能によるアンケート回答者に対して、ゲーム機能を有している。すなわち、ユーザの注目を集めやすいので、販売促進効果が期待できる。さらに、また、本発明に係る自動販売機におけるゲーム機能は、ゲームコントローラ13に、いわゆるキャッシュバック機能を持たせることも可能で、そのことによって、より一層の販売促進効果を期待できる。
すなわち、ゲームコントローラ13は、ゲームを実行し、その結果が当たりのとき、所定金額(例、当該商品購入代金と同額)を排出する指令を硬貨処理装置3に出力するよう、構成しておくのである。当然、ゲームコントローラ13は、ゲーム結果がハズレのときは、キャッシュバックを意味する信号を出力しない。
あるいは、ハズレのときは、便宜上、0円のキャッシュバックとみなしてもよい。
【0015】
図3は、本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能を司るアンケートコントローラ2の回答者のみにゲーム機能でのキャッシュバックの実施の一形態を示すブロック図である。
ここでは、自動販売機が販売する商品の代金は120円であるとする。
先ず、ユーザが硬貨処理装置3に硬貨を投入したときのキャッシュバックに至るまでの動作を説明する。
ユーザが硬貨処理装置3の硬貨投入口7に100円硬貨1枚と50円硬貨1枚(/100円硬貨1枚と10円硬貨2枚)を投入したとする。硬貨処理装置3は、150円(/120円)が投入されたことを意味する貨幣投入信号Aを主制御部1へ向けて出力する。アンケートコントローラ2の表示装置10によって表示されたアンケートに回答することにより、次にゲームコントローラ13が起動し、貨幣投入信号Aを受信するとともに主制御部1へ転送する(出力する)。この転送動作とほとんど同時に、ゲームコントローラ13は、ゲームを開始し、表示装置11にゲーム画面を表示させ続ける。
次に、ユーザが購入する商品を決め、購入ボタン部6の購入ボタン(図示せず)を押すと、該購入ボタンは、購入ボタン押下信号Bを発する。主制御部1は、その信号を受信し、貨幣投入信号Aと購入ボタン押下信号Bとから、30円(/0円)という釣銭を計算するとともに、釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に向けて送信する(伝送する)。
主制御部1と硬貨処理装置3の間には、ゲームコントローラ13が入っており、ゲームコントローラ13は、釣銭返却信号Cを通過させるので、硬貨処理装置3は、その信号を受け取って、30円(/0円)を釣銭返却口8に返却する。つまり、100円硬貨1枚と50円硬貨1枚が硬貨投入口7に投入されたときは、硬貨処理装置3は30円の釣銭を排出し、100円硬貨1枚と10円硬貨2枚が硬貨投入口7に投入されたときは、硬貨処理装置3は釣銭を排出しない。
一方、主制御部1は、商品排出部5に命じて、該購入ボタンで選択された商品を排出させる。
他方、ゲームを実行中のゲームコントローラ13は、ゲーム開始から所定時間後、もしくは、前記釣銭返却信号Cの受信をトリガとして、ゲームを終了させる。ゲーム結果がハズレのときは、ゲームコントローラ13は、キャッシュバック指令を出力しない(0円のキャッシュバック)。従って、硬貨処理装置3は、先に返金した30円(/0円)の釣銭の返却以外のキャッシュバックは行わない。該ゲーム結果が当たりのときは、ゲームコントローラ13は、例えば120円をキャッシュバックすることを指示する信号であるキャッシュバック信号Dを硬貨処理装置3に向けて出力する。よって、硬貨処理装置3は、120円をキャッシュバックする。
このように、本発明を実施すれば、自動販売機は、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示されたアンケートの表示内容に回答することでゲームコントローラ13でもって、硬貨処理装置3に硬貨が投入されたとき、比較的長時間ゲームを実行してからのゲーム当たり賞金としてのキャッシュバックが可能である。
【0016】
次に、同様に図3を参照して、紙幣処理装置4に紙幣を投入したときのキャッシュバックに至るまでの動作を説明する。
自動販売機が販売する商品の代金は120円であるとする。
ユーザが紙幣処理装置4の紙幣投入口9に千円紙幣を投入したとする。紙幣処理装置4は、1,000円が投入されたことを意味する貨幣投入信号Aを主制御部1へ向けて出力する。アンケートコントローラ2とゲームコントローラ13は、貨幣投入信号Aを受信するとともに主制御部1へ転送する(出力する)。この転送動作とほとんど同時に、アンケートコントローラ2の表示装置10によって表示されたアンケートに回答することにより、次にゲームコントローラ13は、ゲームを開始し、表示装置11にゲーム画面を表示させ続ける。
次に、ユーザが購入する商品を決め、購入ボタン部6の購入ボタン(図示せず)を押すと、該購入ボタンは、購入ボタン押下信号Bを発する。主制御部1は、その信号を受信し、貨幣投入信号Aと購入ボタン押下信号Bとから、880円という釣銭を計算するとともに、釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に向けて送信する(伝送する)。
主制御部1と硬貨処理装置3の間には、ゲームコントローラ13が入っており、ゲームコントローラ13は、釣銭返却信号Cを通過させるので、硬貨処理装置3は、その信号を受け取って、880円を釣銭返却口8に返却する。
一方、主制御部1は、商品排出部5に命じて、該購入ボタンで選択された商品の排出を行わせる。
他方、ゲームを実行中のゲームコントローラ13は、ゲーム開始から所定時間後、もしくは、前記釣銭返却信号Cの受信をトリガとして、ゲームを終了させる。ゲーム結果がハズレのときは、ゲームコントローラ13は、キャッシュバック指令を出力しない(0円のキャッシュバック)。従って、硬貨処理装置3は、先に排出した880円の釣銭の返却以外のキャッシュバックは行わない。該ゲーム結果が当たりのときは、ゲームコントローラ13は、例えば120円をキャッシュバックすることを指示する信号であるキャッシュバック信号Dを硬貨処理装置3に向けて出力する。よって、硬貨処理装置3は、120円をキャッシュバックする。
このように、本発明を実施すれば、紙幣処理装置4への紙幣投入の場合も、自動販売機は、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラ13でもって、比較的長時間ゲームを実行してからのキャッシュバックが可能である。
【0017】
本発明に係る自動販売機におけるアンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲーム機能は、釣銭の返却と、ゲーム結果が当たり/ハズレのときの賞金としてのキャッシュバックとを同時に行うことができる。ユーザにとっては、小銭が増えなくて済むという利点がある。なお、釣銭が要らないときの釣銭の金額及びゲーム結果がハズレのときのキャッシュバック賞金は、ともに0円と考えることは、上述してきたときと同様である。
なお、自動販売機のコントローラは種々存在するので、若干の設定変更する必要があることはいうまでもない。
【0018】
図4は、本発明に係る自動販売機におけるアンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲーム機能での釣銭を含むキャッシュバックの実施の一形態を示すブロック図である。
ここでは、自動販売機が販売する商品の代金は120円であるとする。ゲーム結果が当たりのときは、120円をキャッシュバックするものとする。
先ず、ユーザが硬貨処理装置3に硬貨を投入したときのキャッシュバックに至るまでの動作を説明する。
ユーザが硬貨処理装置3の硬貨投入口7に100円硬貨2枚(/100円硬貨1枚と10円硬貨2枚)を投入したとする。硬貨処理装置3は、200円(/120円)が投入されたことを意味する貨幣投入信号Aを主制御部1へ向けて出力する。アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラ13は、貨幣投入信号Aを受信するとともに主制御部1へ転送する(出力する)。この転送動作とほとんど同時に、ゲームコントローラ13は、ゲームを開始し、表示装置11にゲーム画面を表示させ続ける。
次に、ユーザが購入する商品を決め、購入ボタン部6の購入ボタン(図示せず)を押すと、該購入ボタンは、購入ボタン押下信号Bを発する。主制御部1は、その信号を受信し、貨幣投入信号Aと購入ボタン押下信号Bとから、80円(/0円)という釣銭を計算するとともに、釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に向けて送信する(伝送する)。
主制御部1と硬貨処理装置3の間には、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13が入っており、ゲームコントローラ13は、釣銭返却信号Cを受信する。しかし、ゲームコントローラ13は、この釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に出力しない。従って、硬貨処理装置3は、この時点では、80円(/0円)の釣銭を返却しない。
一方、主制御部1は、商品排出部5に命じて、該購入ボタンで選択された商品の排出を行わせる。
他方、ゲームを実行中のゲームコントローラ13は、ゲーム開始から所定時間後、もしくは、前記釣銭返却信号Cの受信をトリガとして、ゲームを終了させる。ゲーム結果がハズレのときは、ゲームコントローラ13は、一時記憶している釣銭返却信号Cだけを硬貨処置装置3に向けて送信する(出力する)。従って、硬貨処理装置3は、80円(/0円)の釣銭の返却を行う(釣銭をキャッシュバックする)。硬貨処理装置3は、賞金としてのキャッシュバックは行わない。
該ゲーム結果が当たりのときは、ゲームコントローラ13は、一時記憶している釣銭返却信号Cが示す80円(/0円)という情報と、120円のキャッシュバックをするという情報と、を参照して200円(/120円)のキャッシュバックを指示する信号である、キャッシュバック信号Dを硬貨処理装置3に向けて出力する(伝送する)。よって、硬貨処理装置3は、200円(/120円)をキャッシュバックする。このキャッシュバック金額は、お釣としての80円(/0円)とゲームの当たりの賞金額120円(/120円)とを合計した金額である。
このように、本発明を実施すれば、自動販売機は、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ2でもって、硬貨処理装置3に硬貨が投入されたとき、比較的長時間ゲームを実行してからの釣銭及び賞金を合わせての一回動作でのキャッシュバックが可能である。本実施の形態によれば、100円硬貨2枚が硬貨投入口7に投入され、ゲーム結果が当たりのときは、200円硬貨を戻してやることもできるので、ユーザにとっては小銭が増えないというありがたみもある。自動販売機を設置している業者にとっても、釣銭切れになりにくいという効果もある。
【0019】
次に、この紙幣処理装置4は、1,000円を超える紙幣、例えば五千札、一万円札をも扱えるものとし、ユーザが紙幣処理装置4に例えば5千円札を投入したときのキャッシュバックに至るまでの動作を説明する。購入する商品の代金は、上記と同様、120円とする。
先ず、ゲーム結果がハズレの場合の自動販売機の動作について説明する。
ユーザが紙幣処理装置4の紙幣投入口9に5,000円紙幣1枚を投入したとする。紙幣処理装置4は、5,000円が投入されたことを意味する貨幣投入信号Aを主制御部1へ向けて出力する。アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13は、貨幣投入信号Aを受信するとともに主制御部1へ転送する(出力する)。この転送動作とほとんど同時に、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13は、ゲームを開始し、表示装置11にゲーム画面を表示させ続ける。
次に、ユーザが購入する商品を決め、購入ボタン部6の購入ボタン(図示せず)を押すと、該購入ボタンは、購入ボタン押下信号Bを発する。主制御部1は、その信号を受信し、貨幣投入信号Aと購入ボタン押下信号Bとから、4,880円という釣銭を計算するとともに、4,000円分の釣銭返却信号Cを紙幣処理装置4に向けて、880円分の釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3に向けて送信する(伝送する)。
主制御部1と硬貨処理装置3の間には、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13が入っており、ゲームコントローラ13は、4,000円分と880円分の釣銭返却信号Cを両方受信する。しかし、ゲームコントローラ13は、この釣銭返却信号Cを硬貨処理装置3及び紙幣処理装置4にすぐには出力しない。従って、硬貨処理装置3は、この時点では、880円の釣銭を返却しないし、紙幣処理装置4は、4,000円の釣銭を返却しない。
一方、主制御部1は、商品排出部5に命じて、該購入ボタンで選択された商品の排出を行わせる。
他方、ゲームを実行中のゲームコントローラ13は、ゲーム開始から所定時間後、もしくは、前記釣銭返却信号Cの受信をトリガとして、ゲームを終了させる。ゲーム結果がハズレであれば、ゲームコントローラ13は、一時記憶している880円分の釣銭返却信号Cを硬貨処置装置3に向けて、及び、一時記憶している4,000円分の釣銭返却信号Cを紙幣処理装置4に向けて、送信する(出力する)。従って、硬貨処理装置3は880円の、紙幣処理装置4は4,000円(例えば千円札4枚)の、釣銭の返却を行う(釣銭をキャッシュバックする)。硬貨処理装置3及び紙幣処理装置4は、賞金としてのキャッシュバックは行わない。
【0020】
次にゲーム結果が当たりのときの自動販売機の各部の動作を説明する。
図5は、本発明に係る自動販売機におけるアンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することでゲーム機能での釣銭を含むキャッシュバックの別の実施の一形態を示すブロック図である。
ユーザが5,000円紙幣1枚を紙幣処理装置4の紙幣投入口9に投入して、アンケートコントローラ13の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ2によるゲームが始まり、商品が排出されるところまでは、ハズレの場合と同様である。よって、ゲーム結果が当たりであると確定したところから説明を行う。
該ゲーム結果が当たりのときは、ゲームコントローラ13は、一時記憶している釣銭返却信号Cが示す4,880円という情報と、ゲーム結果当たりの賞金としての120円のキャッシュバックをするという情報とを参照して、全体として5,000円のキャッシュバックを指示する信号である、キャッシュバック信号Dを紙幣処理装置4に向けて出力する(伝送する)。よって、紙幣処理装置4は、5,000円をキャッシュバックする。例えば、5千円札1枚、もしくは千円札5枚を、釣銭返却口8bから排出する。このキャッシュバック金額は、お釣としての4,880円とゲームの当たりの賞金額120円とを合計した金額である。
なお、釣銭返却口8と釣銭返却口8bを設ける部位は、当業者の設計上の選択事項である。例えば、釣銭返却口8bと釣銭返却口8を共通にして、硬貨処理装置3もしくは紙幣処理装置4に隣接して一つの釣銭返却口を設けてもよい。
このように、本発明を実施すれば、自動販売機は、アンケートコントローラ2の表示装置10に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラ13でもって、紙幣処理装置4に紙幣が投入されたとき、比較的長時間ゲームを実行してから、釣銭及び賞金を合わせての一回動作でのキャッシュバックが可能である。
【0021】
また、ゲームコントローラ13は、ゲーム実行中自動販売機の主制御部1からの入金受付け禁止指令等をもって販売開始があったと判断することで硬貨処理装置3及び紙幣処理装置4が入金を受付けることを禁止する旨の信号でゲームコントローラ13がゲーム実行中に紙幣で商品を購入しようとするとき、そのゲームの実行結果が当たりのときに起きる問題点を解決した自動販売機で、ゲームコントローラ13がゲーム実行中は、紙幣処理装置4に紙幣を投入できなくなる。よって、ゲーム中は、紙幣処理装置4に紙幣を投入することにより起きる障害を未然に防止できる。ゲームが終了すれば、紙幣処理装置4に紙幣を投入できるようにするよう、ゲームコントローラ13を構成しておくことができるので、ユーザは、紙幣処理装置4を使って次の商品を購入できる。
また、ゲームコントローラ13は、ゲーム実行中に、主制御部1から釣銭返却信号Cを受信すると、実行中のゲームを中止する構成としてもよい。この場合、ゲーム結果は、例えばハズレであるとする。ゲーム結果がハズレであるなら、次に釣銭返却口(8、8b)に排出されてくる貨幣は、前の購入商品のゲーム賞金ではなく、次の購入商品の釣銭であることは明らかである。
ゲーム中にユーザが紙幣処理装置4に紙幣を投入すると、そのゲームは中止となり、前の商品の販売動作ステップは、終了する。次の新たなゲームが始まり、ユーザが購入ボタン部6のどれかの購入ボタン(図示せず)を押せば、主制御部1の指示によって、ゲームコントローラ13を介して、硬貨処理装置3から釣銭が正常に排出される。
【0022】
以上、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4を有する自動販売機について説明したが、カード処理装置からの信号によって制御できるカード式の自動販売機や、携帯電話の信号を処理することで制御できる携帯電話によって作動する自動販売機に応用することができることはいうまでもない。
【0023】
また、本発明のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機に気温を検知する温度センサや人検知センサ等を設け、前記アンケート結果と共にアンケート日時、気温、購入商品、人通り情報等を自動販売機の主制御部1に記録したり、管理センターへ送信して分析することで、より綿密なマーケティング資料を得ることができるものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係るアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機は、以上説明してきたような構成であるので、以下に記載する効果を奏する。
(1)アンケート回答でゲームが開始し、アンケートに回答すると、当たりの確率が上がるようにするというアンケート機能とゲーム機能の結び付けにより即効的な集客増を図ることができる。
購入ボタン押下後、商品排出までの間、アンケートに回答ができ、アンケートに回答すると、ゲームが始まり、所定確率で当たりがでる。また、ハズレの場合でもゲーム終了後に敗者復活戦がある。これによってアンケート回答者には、再ゲームによって所定確立でキャッシュバックされる可能性が発生し、アンケート回答者への優遇制度となる。
以上のように、アンケートへの回答者には、その場ですぐに報奨に結び付く可能性が高くなるので結果として集客性の向上につながる。
(2)主制御部と硬貨処置装置との間、及び主制御部と紙幣処理装置との間にアンケートコントローラを、さらにアンケートコントローラのアンケートに回答した場合にのみゲームが開始するゲームコントローラを配線し、アンケートコントローラ、及びゲームコントローラと硬貨処理装置、及びアンケートコントローラ、及びゲームコントローラと紙幣処理装置を、それぞれ通信可能にした。従って、アンケートコントローラ、及びゲームコントローラは、硬貨処理装置もしくは紙幣処理装置が発する信号を直接受信することにより、アンケート開始からアンケート終了までのアンケート実行可能時間とゲーム開始からゲーム終了までのゲーム実行可能時間を、従来のアンケート機能を有する自動販売機よりも、長時間取れるようになった。アンケートコントローラの表示装置に表示された表示内容に回答することで起動するゲームコントローラは、ゲームを開始するのに、購入ボタン押下による主制御部からの釣銭返却信号の受信を待たなくてもよいからである。それゆえ、当業者の所望により、自動販売機で商品を購入しようとする人にとって、面白くて、興味ある、そして、業者にとっては、集客効果、またはプロモーション(販売促進、宣伝)効果のある、実行時間が長いゲームコンテンツをゲームコントローラに搭載することができる。
(3)アンケートコントローラの表示装置に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラを、釣銭返却信号の受信では、ゲームを開始しない構成とすることにより、アンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機をメンテナンスするときに、主制御部から釣銭返却信号を、アンケートコントローラの表示装置に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラを介して硬貨処理装置に送信しても、ゲームコントローラがゲームを開始することがなく、硬貨処置装置から正常に硬貨が排出されるようになった。
(4)紙幣処理装置と主制御部の間にアンケートコントローラの表示装置に表示された表示内容に回答することでゲームコントローラを設置することにより、ゲームコントローラは、硬貨処理装置に加えて、紙幣処理装置をも制御下に置くことができるようになったので、ゲームコントローラがゲーム実行中に紙幣処理装置に紙幣が挿入されたときに、たとえゲーム結果が当たりであっても、釣銭が返却されないなどの不都合が起きないようにすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有するブロック図である。
【図2】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有する実施の一形態を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有するものでのキャッシュバックの実施の一形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有するものでの釣銭を含むキャッシュバックの実施の一形態を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る自動販売機におけるアンケート機能、ゲーム機能を有するものでの釣銭を含むキャッシュバックの別の実施の一形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・主制御部 2・・・・アンケートコントローラ
3・・・・硬貨処理装置 4・・・・紙幣処理装置
5・・・・商品排出部 6・・・・購入ボタン部
7・・・・硬貨投入口 8・・・・釣銭返却口
8b・・・・釣銭返却口 9・・・・紙幣投入口
10・・・・表示装置 11・・・・表示装置
13・・・・ゲームコントローラ
A・・・・貨幣投入信号 B・・・・購入ボタン押下信号
C・・・・釣銭返却信号 D・・・・キャッシュバック信号
Claims (7)
- アンケート実施手段と、アンケート回答手段とからなるアンケートコントローラと前記アンケート回答手段で該アンケートへの回答入力がなされた後に、ゲームを開始するゲームコントローラとを具備することを特徴とするアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
- 主制御部と少なくとも1種類の商品購入代価処理装置を有する自動販売機において、前記主制御部とアンケートコントローラとを配線し、前記アンケートコントローラが実施するアンケートに対して回答が成されると、前記アンケートコントローラが所定の信号を出力するとともに、その信号によって起動するゲームコントローラとを備え、該ゲームコントローラと前記商品購入代価処理装置とを配線したことを特徴とするアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
- 前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置からの信号の受信を切っ掛けとしてアンケート表示が開始することを特徴とする請求項2記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
- 前記商品購入代価処理装置は、硬貨処理装置、紙幣処理装置、代価支払い用信号処理装置の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2または請求項3記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
- 前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置からの信号の受信または前記紙幣処理装置からの信号の受信と自動販売機の主制御部で発信する販売開始の信号を切っ掛けとしてアンケート表示を開始することを特徴とする請求項2記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
- 前記アンケートコントローラは、表示装置を有し、前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置からの信号もしくは前記紙幣処理装置からの信号に基づいて、前記表示装置に所定のアンケート表示内容を表示することを特徴とする請求項4記載、または請求項5記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
- 前記アンケートコントローラは、前記商品購入代価処理装置からの信号に基づいて、前記表示装置に所定のアンケート表示内容を表示し、この表示装置のアンケートに対して回答を行った終了信号の受信と、販売開始の信号を切っ掛けとして、ゲームコントローラを起動させ、ゲーム実行結果が当たりの時、所定金額を排出する指令を前記商品購入代価処理装置の内、前記硬貨処理装置に出力する構成を具備したことを特徴とする請求項6記載のアンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003108294A JP2004318282A (ja) | 2003-04-11 | 2003-04-11 | アンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機 |
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JP2003108294A JP2004318282A (ja) | 2003-04-11 | 2003-04-11 | アンケート機能及びゲーム機能を有する自動販売機 |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007105300A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Amuzy:Kk | ゲーム装置、方法およびプログラム |
JP2014136077A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-07-28 | Sega Corp | ゲームシステムおよびゲーム装置 |
-
2003
- 2003-04-11 JP JP2003108294A patent/JP2004318282A/ja active Pending
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