JP2004318237A

JP2004318237A - System for sharing vehicle

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Publication number: JP2004318237A
Application number: JP2003107762A
Authority: JP
Inventors: Shinji Yano; 伸治谷野; Tomohide Shimizu; 智秀清水
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2003-04-11
Filing date: 2003-04-11
Publication date: 2004-11-11

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a system for sharing vehicle, which does not select a specification of a parking area and a parking site for a shared vehicle. <P>SOLUTION: The system for sharing the vehicle, which comprises a GPS receiver to calculate its position with a GPS wave and a means (S4) for confirming receipt of the GPS wave, sets a port area B, which is set broader than a port area A being set with the same area of itself. The system also comprises a plurality of means (S1-S3, S5-S18) for determining entrance and exit of the vehicle, which determines that a shared vehicle 2 enters into an indoor port if a position data in the port area A can not be calculated after the vehicle has entered the port area B based on a position data as well as whether the GPS wave is received, as well as that the shared vehicle 2 enters into an outdoor port if a predetermined number of the position data for the shared vehicle 2 entering into the port area A can be calculated after the vehicle has entered the port area A. On the other hand, the system determines that the shared vehicle 2 exits the port if a position data for the vehicle 2 at an outside of the port area B is calculated after the vehicle has been determined to enter into the outdoor port. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定の駐車領域に駐車された車両を利用者へ貸出す車両共同利用システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、所定の駐車領域に駐車された共有車両を利用者へ貸出す車両共同利用システムにおいては、複数の利用者に対し、駐車領域に駐車された共有車両を効率良く貸出すことを目的として様々な提案が行われている。
例えばその中の１つには、駐車領域への共有車両の入場及び退場を管理するために、駐車領域の出入口にゲートを備え、共有車両にはバーコードを、ゲートにはバーコード読み取り装置を設け、ゲートにおけるバーコードの読み取りにより、駐車領域を入退場する共有車両の車両番号を検出すると共に、駐車領域を入退場する共有車両の車両番号が検出されたことに基づいて、ゲートの開閉制御を行うものがある。このシステムでは、駐車領域を入退場する一般車両と共有車両とを区別することが可能なため、チケット制のゲートを有するようなショッピングセンタ等の一般駐車場の一部を、共有車両のための駐車領域として利用することが可能になる（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
また、共有車両に、該共有車両の位置を検出する自車位置検出手段と、自車位置検出手段により検出された自車位置情報に基づき、共有車両の位置が駐車場の入庫エリア内の返却位置にあるか否か、あるいは出庫エリア外の貸出位置にあるか否かを判別する位置判別手段と、共有車両が上記返却位置あるいは貸出位置にある場合に駐車場の入庫ゲート、あるいは出庫ゲートを開くゲート開閉手段とを設け、駐車領域と共有車両との位置関係に基づいて、ゲートの開閉制御を行うものがある。このシステムでは、返却位置に至った車両が共有車両であった場合、あるいは貸出位置に至った車両が共有車両であった場合にのみ、ゲート開閉手段により入庫ゲートあるいは出庫ゲートが開くため、駐車領域を入退場する一般車両と共有車両とを区別することが可能であり、共有車両のための駐車領域への一般車両の入退場を確実に阻止することが可能になる（例えば、特許文献２参照。）。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１０−２６１１９９号公報
【特許文献２】
特開２０００−２９３７９４号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば特許文献１に記載の技術では、駐車領域毎に車両の入退場を管理するバーコード読み取り装置やセンサを備えたゲートを設置しなければならず、駐車領域の新設に伴い費用と制作時間が必要になるという問題があった。また、既存の一般駐車場の一部を、共有車両のための駐車領域として利用する場合、逆に出入口にバーコード読み取り装置やセンサを備えたゲートを設けることが困難な場合があり、駐車領域を入退場する一般車両と共有車両とを区別することができないという問題があった。更に、出入口にバーコード読み取り装置やセンサを備えたゲートを設けた場合でも、車両側に設けられたバーコードを読み取れなかったり、センサの感度が不十分で、車両の入退場を管理できない場合があるという問題があった。
【０００６】
また、特許文献２に記載の技術では、駐車領域と共有車両との位置関係に基づいて、共有車両の駐車領域への入退場を判断できるため、これを応用して、駐車領域の出入口にゲートを設けずに共有車両と一般車両の区別を行うことはできるものの、いつでも共有車両が自身の位置を検出できることが前提であるという問題があった。すなわち人工衛星から送信された電波を受信することにより、位置データを算出している共有車両では、電波が受信できないと位置データが算出できないため、電波を受信できないような場所を共有車両の駐車領域には設定できず、駐車領域を設置する場所が限られてしまうという問題があった。
【０００７】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、共有車両を駐車するための駐車領域の仕様や設置場所を選ばない車両共同利用システムを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１の発明に係る車両共同利用システムは、所定の駐車領域（例えば実施の形態のポート５０）に駐車された車両（例えば実施の形態の共有車両２）を管理する管制室（例えば実施の形態の管制室１）を設け、前記車両を利用者に貸出す車両共同利用システムにおいて、前記車両が、人工衛星から送信された電波を利用して、現在の位置データを所定間隔で算出する位置データ算出手段（例えば実施の形態のＧＰＳ受信機４２）と、前記電波が受信されているか否かを確認する電波受信確認手段（例えば実施の形態のステップＳ４、ステップＳ２２）と、前記駐車領域毎に、前記駐車領域に対応する所定の範囲を第１の範囲（例えば実施の形態のポート範囲Ａ）として記憶すると共に、前記第１の範囲よりも広く設定された範囲を第２の範囲（例えば実施の形態のポート範囲Ｂ）として記憶する駐車範囲記憶手段（例えば実施の形態の記憶装置３５）と、前記位置データ算出手段と前記電波受信確認手段とが出力する信号に基づいて、前記駐車領域に対する入退場を判断する入退場判断手段（例えば実施の形態のステップＳ１からステップＳ３、ステップＳ５からステップＳ１８、ステップＳ２１、ステップＳ２３からステップＳ４６）とを備え、前記入退場判断手段が、前記第１の範囲へ進入したことを検出した後、前記第１の範囲内に存在する位置データを所定回数以上取得できた場合、前記電波を受信可能な駐車領域へ入場したと判断し、前記第２の範囲へ進入したことを検出した後、前記第１の範囲内に存在する位置データを所定回数以上取得できない場合、前記電波を受信できない駐車領域へ入場したと判断することを特徴とする。
【０００９】
以上の構成を備えた車両共同利用システムは、電波受信確認手段が人工衛星から送信された電波の受信を確認すると共に、位置データ算出手段が位置データを算出し、入退場判断手段が、この位置データに基づいて、第１の範囲へ進入したことを検出した後、第１の範囲内に存在する位置データを所定回数以上取得できたことを確認することで、駐車領域に対応する第１の範囲に存在しつつ、人工衛星から送信された電波を受信できていることより、電波を受信可能な駐車領域への車両の入場を判断することができる。また、算出された位置データに基づいて、第２の範囲へ進入したことを検出した後、電波受信確認手段が人工衛星から送信された電波の受信を確認できず、位置データ算出手段が第１の範囲内に存在する位置データを所定回数以上取得できないことを確認することで、入退場判断手段が、駐車領域に対応する第１の範囲に存在しつつ、人工衛星から送信された電波を受信できていないことより、電波を受信できない駐車領域への車両の入場を判断することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図１は、本発明の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
（管制室）
図１において、管制室１は、ポートと呼ばれる駐車領域に駐車され、利用者に共同で利用される共有車両２の予約や配車、利用料金の請求等、車両の共同利用を管理する車両管理装置を備えた車両共同利用システムの管理センタである。
共有車両２は、管制室１に会員として登録された利用者Ａ３が、携帯端末４から管制室１に予約を入れることにより、出発・到着ポート、期日、時刻、車種等の車両を特定する情報を指定して車両を確保する”予約乗り”と呼ばれる方法と、管制室１に会員として登録された利用者Ｂ５が、所持するスマートカード６により直接空いている車両を利用する”直乗り”と呼ばれる方法の２通りの方法により利用される。
【００１１】
また、通信網７は、利用者Ａ３の所持する携帯端末４と管制室１や、共有車両２と管制室１を接続するための通信網であって、例えばＷＡＰ（ＷｉｒｅｌｅｓｓＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎＰｒｏｔｏｃｏｌ）等を用いた移動体通信網による無線通信、インターネットや公衆回線網を介した有線通信により情報の送受信を行う。
【００１２】
なお、共有車両２は、管制室１の下で１台以上が管理されるものとする。また、利用者Ａ３、利用者Ｂ５は、何人いても良い。
更に、携帯端末４は、インターネット等のコンピュータネットワークや公衆回線網に対する接続機能を持った端末であり、無線通信により接続される、携帯電話やパーソナル・ハンディフォン・システム（ＰｅｒｓｏｎａｌＨａｎｄｙＰｈｏｎｅＳｙｓｔｅｍ）を含む携帯端末、あるいは移動通信端末に限らず、有線通信により接続される端末も含むものとする。更に、上述の有線、あるいは無線通信を用いた端末において、簡易型のコンピュータネットワーク接続機能を持った端末も含むものとする。
【００１３】
また、管制室（車両管理装置）１は、制御部１１と、会員マスタ１２と、料金表１３と、車両マスタ１４と、ポートマスタ１５と、貸出履歴マスタ１６と、予約マスタ１７と、通信装置１８と、精算処理部１９と、ネットワーク２０とから構成されている。
ここで、制御部１１は、ＣＰＵ（中央演算装置）を備えたコンピュータシステムにおいて車両管理制御プログラムを実行し、管制室１の全体の動作を管理することにより、共有車両２の貸出、返却処理を実行する。
【００１４】
また、会員マスタ１２は、会員として登録された各利用者の登録データを記録するデータベースである。
料金表１３は、共有車両２の利用に対する料金体系を記録したデータベースである。
車両マスタ１４は、共有車両２を管理するために、各共有車両に関する状態を記録したデータベースである。
ポートマスタ１５は、共有車両２を管理するために、駐車台数や駐車車両番号等を含めた各ポートに関する状態を記録したデータベースである。
貸出履歴マスタ１６は、共有車両２の利用履歴を記録したデータベースである。
【００１５】
また、予約マスタ１７は、”予約乗り”における利用者Ａ３による車両予約を管理するために、予約情報を記録したデータベースである。
通信装置１８は、管制室１が、通信網７を介して、携帯端末４と車両の貸出予約に係わる情報を送受信したり、共有車両２と車両の貸出、及び返却に係わる情報、すなわち、車両管理データを送受信したりするためのインタフェース部である。なお、管制室１と共有車両２との間の車両管理データの送受信は、無線通信により行われる。
【００１６】
また、精算処理部１９は、例えば、各利用者毎に複数金融機関の１つの口座や、１つの金融機関の複数口座等、費用請求先毎に区別した複数の利用履歴毎の車両利用料金とその合計金額を記録し、金融機関（図示せず）を通じて費用の精算を行う。
そして、ネットワーク２０は、管制室１内で、上述の制御部１１と、会員マスタ１２と、料金表１３と、車両マスタ１４と、ポートマスタ１５と、貸出履歴マスタ１６と、予約マスタ１７と、通信装置１８と、精算処理部１９とを接続し、データの送受信を行うためのＬＡＮ（ＬｏｃａｌＡｒｅａＮｅｔｗｏｒｋ）を構成する通信網である。
【００１７】
（共有車両）
次に、図面を用いて、本実施の形態で用いられる共有車両２について説明する。
図２は、共有車両２の構成を示すブロック図であって、図２において、共有車両２は、広域通信アンテナ２１と、広域通信装置２２と、カード用アンテナ２５と、カードリーダ２６と、制御部２７と、ドアロック機構２９とを備えている。
【００１８】
また、共有車両２は、メイン電源制御機構３０と、モニタ表示部３１と、操作部３２と、キースイッチ３３と、返却ボタン３４と、記憶装置３５と、車速パルス検出器３７と、Ａ／Ｄ変換器３８と、燃料計３９とを備えている。
更に、共有車両２は、内部時計４０と、ＧＰＳアンテナ４１と、ＧＰＳ受信機４２と、タグ用アンテナ４３と、ＩＤタグリーダ４４とを備えている。
【００１９】
共有車両２は、ポートと呼ばれる駐車領域の、ロットと呼ばれる１台分の駐車スペースに停められており、広域通信アンテナ２１に接続された広域通信装置２２を介して、管制室１の通信装置１８と無線通信を行い、管制室１と各種データを交換する。
【００２０】
また、共有車両２は、利用者Ａ３、または利用者Ｂ５が、例えば非接触読み書き方式のスマートカード６を共有車両２に設けられたカード用アンテナ２５へかざすと、カードリーダ２６により読み取られた信号を、共有車両２の動作を管理する制御部２７へ通知する。この時、制御部２７は、広域通信装置２２と広域通信アンテナ２１を介して、管制室１と無線通信により通信を行い、利用者がスマートカード６をかざして、共有車両２の利用を求めたことを管制室１へ送信し、車両の貸出しの許可を求める。
【００２１】
また、記憶装置３５は、ＲＯＭ（ＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）やＲＡＭ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ）から構成され、共有車両２毎に割り当てられた車両のＩＤ番号（車両番号）やこの共有車両２を利用可能な利用者のユーザＩＤを予め記憶していると共に、利用者が入力した利用者のユーザＩＤやＰＩＮ等を一時記憶する。また、後述する共有車両２のポート５０に対する入退場を判断するためのポート範囲も記憶している。
【００２２】
共有車両２の貸出し時は、利用者がスマートカード６をかざしてユーザＩＤを入力すると、制御部２７が、記憶装置３５に記憶されたユーザＩＤと入力されたユーザＩＤを照合し、両者が一致すればドアロック機構２９がドアキーの解除を行う。また、制御部２７が、記憶装置３５に記憶された車両番号や、利用者が入力した利用者のユーザＩＤ等を管制室１へ送信し、利用者に対する共有車両２の貸出し許可が下りると、車両の貸出しを求められた管制室１から利用者のＰＩＮが共有車両２に対して送信される。そして、制御部２７において、利用者の入力したＰＩＮと管制室１から送信されたＰＩＮの一致が確認されると、メイン電源制御機構３０がイグニッション回路を使用可とする。
【００２３】
利用者Ａ３、または利用者Ｂ５は、共有車両２の貸出し時に、モニタ表示部３１に表示された指示に従い、必要事項を操作部３２から制御部２７へ入力し、キースイッチ３３を押して共有車両２のイグニッションをＯＮにして共有車両２の利用を開始する。また、利用者は共有車両２をポートへ返却する時に、ポートにおいて返却ボタン３４をＯＮにして返却処理を行う。
【００２４】
なお、上述のスマートカード６は、記録されたＩＤ番号が読み書きでき、そのカードの中だけで簡単な意志決定ができるプロセッサを含むＩＣが搭載されたＩＤ端末であって、本実施の形態では、ＩＤ番号を共有車両２へ通知するために用いるＩＤ端末は、非接触、または接触読み書き方式のＩＣカードの他、共有車両２側の読み取り装置が対応すれば、非接触、接触読み書き方式に限らず、磁気カード、ＩＣチップを内蔵した携帯電話機等、記録されたＩＤ番号が読み書きできるものであれば何を用いても良い。
【００２５】
なお、共有車両２の走行中は、車速パルス検出器３７から、共有車両２の走行状態を表す車速パルス信号が制御部２７へ通知されており、更に、制御部２７には、Ａ／Ｄ変換器３８を介して燃料計３９が接続され、制御部２７は、これにより燃料の消費具合を確認する。
【００２６】
また、内部時計４０は、共有車両２の貸出日時、返却日時、利用時間等を計算する際に利用される時計であって、内部時計４０の時刻情報は、ＧＰＳアンテナ４１に接続されたＧＰＳ受信機４２によってＧＰＳ（ＧｌｏｂａｌＰｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇＳｙｓｔｅｍ）衛星から受信されたＧＰＳ電波に含まれる基準時刻情報を用いて校正される。また、内部時計４０の時刻情報を調整した調整日時は、記憶装置３５へ一時記憶され、現在の内部時計４０が示す時刻情報の信頼性を判断する尺度として用いられる。
また、ＧＰＳ受信機４２は、複数のＧＰＳ衛星から受信された基準時刻情報を含むＧＰＳ電波を利用して、自身の現在位置を示す位置データを算出する。
【００２７】
また、タグ用アンテナ４３とＩＤタグリーダ４４は、ポートに駐車された共有車両２が、ポートの中のロットを識別するための装置である。
タグについて図３を用いて説明すると、図３に示すように、ポート５０には共有車両２を駐車するためのロット５１が複数設けられており、それぞれのロット５１には、ポート５０やロット５１に個別に割り当てられたＩＤ番号を送出する装置であるＩＤタグ５２が設置されている。
【００２８】
ＩＤタグ５２は、タグ用アンテナ４３との間で、例えば電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、静電結合方式、光伝送方式等のいずれかにより、ポート５０やロット５１毎に固有のＩＤ番号をやりとりし、共有車両２は、タグ用アンテナ４３で受信した信号をＩＤタグリーダ４４で読み取ることにより、自分が駐車したポートやロットの位置を把握する。なお、図３に示すように、ＩＤタグ５２は、ロット５１の対角に２個配置され、共有車両２の前止め、後止めに対応し、タグ用アンテナ４３は、ＩＤタグ５２に近い方の前方片隅か後方片隅（図３では前方左隅）に配置される。
【００２９】
また、共有車両２が駐車したポートやロットの位置を把握するしくみは、ＩＤタグ５２に限らず、ＥＴＣ（自動料金収受システム）に利用する送受信機や、ＧＰＳを用いた位置検知手段であっても良い。
【００３０】
（共有車両貸出・返却動作）
次に、本実施の形態の車両共同利用システムの共有車両の貸出、返却動作を図１、図２、図３を参照して簡単に説明する。
まず、利用者Ａ３は、共有車両２の予約を行いたい場合、携帯端末４からインターネット等の通信網７を介して、管制室１へアクセスし、予約処理の手続きを行うと共に、共有車両２を利用する権利の確保ができたら、実際に共有車両２の駐車されたポート５０へ行き、該当する共有車両２のカード用アンテナ２５にスマートカード６をかざして自分のユーザＩＤを提示する。
また、利用者Ｂ５が予約を行わないで共有車両２を利用する場合、管制室１に対する予約は行わず、利用者Ｂ５は、直接共有車両２の駐車されたポート５０へ行き、実際に利用したい共有車両２のカード用アンテナ２５にスマートカード６をかざして自分のユーザＩＤを提示する。
【００３１】
ユーザＩＤを提示された共有車両２では、カードリーダ２６により、スマートカード６に記録されたユーザＩＤを読み取り、利用者の車内への入室（アクセス）の可否を決定するとともに、広域通信装置２２と広域通信アンテナ２１を介して、ユーザＩＤを管制室１へ問い合わせる。一方、管制室１の制御部１１では、利用者が利用しようとする共有車両２から、ユーザＩＤの問い合わせが来たら、受信したユーザＩＤにより、利用者の車両利用の可否を判断し、共有車両２に対して、利用者に対する車両利用の可否を示す信号を返す。
また、利用者は、車内への入室が許可されたら、自分に割り当てられたＰＩＮを共有車両２の操作部３２から入力する。
【００３２】
ＰＩＮを入力された共有車両２では、制御部２７が、入力されたＰＩＮと予め利用者に対して付与され、管制室１から送信されたＰＩＮとが一致するか否かの判定を行う。判定の結果、ＰＩＮが一致する場合、メイン電源制御機構３０がイグニッション回路を使用可とするので、利用者はキースイッチ３３を操作して共有車両２の駆動装置を始動し、共有車両２の利用を開始する。
【００３３】
一方、共有車両２の利用を許可された利用者が共有車両２の使用を終了する際は、共有車両２がポート５０へ到着して利用者が返却ボタン３４を押す（ＯＮにする）と、共有車両２のポート５０への車両返却処理が開始され、管制室１が課金のための車両の使用情報や、共有車両２が駐車されたポート５０及びロット５１のロットＩＤを取得し、課金情報を生成する。そして、利用者の共有車両２からの退出後、共有車両２が施錠され、本実施の形態の車両共同利用システムの車両貸出、返却動作は終了する。なお、車両の使用情報とは、貸出時刻や返却時刻、走行距離、及び返却時燃料（燃料消費量）等の共有車両２の利用料金計算に必要な情報のことを指す。
【００３４】
ところで、上述のような車両共同利用システムでは、共有車両２の貸出時刻や返却時刻の管理の他、共有車両２が走行目的以外で利用されずに適正に利用されているかを判断するため、共有車両２がロット５１を出発してから所定時間以内にポート５０を退場したか、あるいは共有車両２がポート５０へ入場してから所定時間以内にロット５１へ到着したか等、共有車両２のロット５１に対する出入りとポート５０に対する入退場とを管理する必要がある。そこで、ポート５０の出入口にゲートを設けずに、ポート５０に対する一般車両や共有車両２の入退場を管理する手段について、図面を参照して詳細に説明する。
【００３５】
（ポート範囲）
まず、図４を用いて、ポート５０毎に設定されると共に、共有車両２の記憶装置３５に記憶されるポート範囲について説明する。
図４（ａ）は、縦Ｘ［ｍ］、横Ｙ［ｍ］のポート５０に設定されたポート範囲を示す模式図であって、ポート５０には、図４（ａ）に示すように、ポート５０の広さと同等の広さに設定されたポート範囲Ａと、ＧＰＳ衛星から送信されるＧＰＳ電波の精度とＧＰＳ受信機４２の性能とに整合させて、ポート５０より例えば一辺の長さが数メートルから数十メートル長く（ポート５０より面積を広く）設定されたポート範囲Ｂとを設定する。
【００３６】
この時、例えばポート５０を屋内型ポート（ＧＰＳ衛星から送信されたＧＰＳ電波を受信できないタイプのポート）とした場合、図４（ｂ）に示すように、共有車両２におけるＧＰＳ電波の受信可否、及び共有車両２の位置データとポート範囲との関係を場合分けすると、文字▲１▼を付与した範囲は、ポート範囲Ｂの範囲外であって、ＧＰＳ電波を受信できる。また、文字▲２▼を付与した範囲は、ポート範囲Ｂの範囲内であって、ＧＰＳ電波を受信できる。また、文字▲３▼を付与した範囲は、ポート範囲Ｂの範囲内であって、ＧＰＳ電波を受信できない。
【００３７】
従って、ポート範囲Ｂへ進入した後に、ＧＰＳ電波が受信できず、ポート範囲Ａの範囲内の位置データが所定回数以上算出できなくなった場合、共有車両２が屋内型ポートへ入場したと判断できる。一方、屋内型ポートへ進入したと判断された後、ポート範囲Ｂの範囲外の位置データが算出された場合、共有車両２が屋内型ポートから退場したと判断できる。
【００３８】
なお、ここで、ポート５０への入場とは、共有車両２を駐車（返却を含む）するために、共有車両２がポート５０へ進入し長期間ポート５０内に停滞する状態のことをいう。またポート５０からの退場とは、その逆で、共有車両２が、例えば利用者へ貸し出され、一時的ではなく長期間ポート５０から離れる状態のことをいう。
【００３９】
一方、例えばポート５０を屋外型ポート（ＧＰＳ衛星から送信されたＧＰＳ電波を受信できるタイプのポート）とした場合、図４（ｂ）に示すように、共有車両２におけるＧＰＳ電波の受信可否、及び共有車両２の位置データとポート範囲との関係を場合分けすると、文字▲１▼を付与した範囲は、ポート範囲Ｂの範囲外であって、ＧＰＳ電波を受信できる。また、文字▲２▼を付与した範囲は、ポート範囲Ｂの範囲内であって、ＧＰＳ電波を受信できる。また、文字▲３▼を付与した範囲は、ポート範囲Ａの範囲内であって、ＧＰＳ電波を受信できる。
【００４０】
従って、ポート範囲Ａへ進入した後に、ポート範囲Ａの範囲内の位置データが所定回数以上算出できれば、共有車両２が屋外型ポートへ入場したと判断できる。一方、屋外型ポートへ進入したと判断された後、ポート範囲Ｂの範囲外の位置データが算出された場合、共有車両２が屋外型ポートから退場したと判断できる。
【００４１】
また、上述の図４に示すポート範囲Ｂやポート範囲Ａは、ポート５０が四角形である場合を示した例であって、図５（ａ）に示すように、ポート５０が複雑な形状であっても、例えば複数の図形を用いて範囲を指定したり、図５（ｂ）に示すように、出入口６０等、例えば建物６１の影等でＧＰＳ衛星から送信されるＧＰＳ電波が取得しにくい場所も含めてポート５０として扱ったり、図５（ｃ）に示すように、ポート５０の出入口６２、６３、６４だけポート範囲を設定したりしても良い。
【００４２】
（ポート入退場判断動作）
次に、共有車両２のポート５０に対する入退場判断処理動作を説明する。図６は、共有車両２のポート５０に対する入退場判断処理動作を示すフローチャートである。図６において、まず共有車両２の制御部２７は、イニシャルファイルにＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込む読込間隔を設定しておき、設定された間隔に従って、定期的にＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込む（ステップＳ１）。
次に、共有車両２の制御部２７は、変数ｎが「０」であるか否かを判定することで、現在ポート５０への進入またはポート５０からの退出の判定中かを判断する（ステップＳ２）。
【００４３】
もし、ステップＳ２において、変数ｎが「０」でない場合（ステップＳ２のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、現在ポート５０への進入またはポート５０からの退出の判定中ではないと判断し、共有車両２の現在地を示す位置データが、記憶装置３５に記憶されたポート範囲内、またはポート範囲外で何回確認されたかを判定すると共に、ポート５０に対する入退場を判断するポジションチェック処理を実行して（ステップＳ３）、入退場判断処理を終了する。そして、次に、設定された間隔に従って、ＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込むまで待機する。なお、ポジションチェック処理の詳細は後述する。
【００４４】
一方、ステップＳ２において、変数ｎが「０」である場合（ステップＳ２のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、現在ポート５０への進入またはポート５０からの退出の判定中であると判断して、ＧＰＳ受信機４２によりＧＰＳ衛星から送信されたＧＰＳ電波を受信できたか否かを判定する（ステップＳ４）。
ステップＳ４において、ＧＰＳ受信機４２によりＧＰＳ電波を受信できたと判定された場合（ステップＳ４のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、次に、既にポート５０へ進入済みか否かを判断するために、ポート進入フラグが「Ｎ」であるか否かを判定する（ステップＳ５）。
【００４５】
もし、ステップＳ５において、ポート進入フラグが「Ｎ」であった場合（ステップＳ５のＹＥＳ）、まだポート５０へは進入していないと判断し、共有車両２の制御部２７は、次に、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ａの範囲内に存在するか否かを判定する（ステップＳ６）。
【００４６】
ステップＳ６において、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ａの範囲内に存在すると判定された場合（ステップＳ６のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、ポート５０へ進入したと判断し、まず現在時刻を記憶する（ステップＳ７）と共に、チェック設定値を「１」に設定し（ステップＳ８）、ポート５０に対する入退場を判断するポジションチェック処理を実行して（ステップＳ９）、入退場判断処理を終了する。そして、次に、設定された間隔に従って、ＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込むまで待機する。
【００４７】
また、ステップＳ６において、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ａの範囲内に存在しないと判定された場合（ステップＳ６のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、まだどのポート５０にも到着していないと判断し、何もせず入退場判断処理を終了する。そして、次に、設定された間隔に従って、ＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込むまで待機する。
【００４８】
なお、チェック設定値とは、ＧＰＳ受信機４２から取得する位置データの誤差の影響を軽減するために、何回か位置データを取得して確認する際に、動作を場合分けするのに必要な設定値であって、チェック設定値＝「１」は屋内型ポートへの入場、チェック設定値＝「２」はポートからの退場、チェック設定値＝「３」は屋外型ポートへの入場をそれぞれ判断するために設定される。
【００４９】
一方、ステップＳ５において、ポート進入フラグが「Ｙ」であった場合（ステップＳ５のＮＯ）、既にポート５０へ進入していると判断し、逆にポート５０から退出したか否かを判断するために、共有車両２の制御部２７は、次に、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ｂの範囲外に存在するか否かを判定する（ステップＳ１０）。
【００５０】
ステップＳ１０において、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ｂの範囲外に存在すると判定された場合（ステップＳ１０のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、ポート進入フラグが「Ｙ」であり既にポート５０へ進入していると判断している記憶から、車両がポート５０から退出したと判断し、まず現在時刻を記憶する（ステップＳ１１）と共に、チェック設定値を「２」に設定し（ステップＳ１２）、ポート５０に対する入退場を判断するポジションチェック処理を実行して（ステップＳ１３）、入退場判断処理を終了する。そして、次に、設定された間隔に従って、ＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込むまで待機する。
【００５１】
また、ステップＳ１０において、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ｂの範囲外に存在しないと判定された場合（ステップＳ１０のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、まだポート５０の中に駐車中であると判断し、何もせず入退場判断処理を終了する。そして、次に、設定された間隔に従って、ＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込むまで待機する。
【００５２】
また、ステップＳ４において、ＧＰＳ受信機４２によりＧＰＳ電波を受信できないと判定された場合（ステップＳ４のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、次に、既にポート５０へ進入済みか否かを判断するために、ポート進入フラグが「Ｎ」であるか否かを判定する（ステップ１４）。
もし、ステップＳ１４において、ポート進入フラグが「Ｎ」であった場合（ステップＳ１４のＹＥＳ）、まだポート５０へは進入していないと判断し、共有車両２の制御部２７は、次に、前回ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ｂの範囲内に存在するか否かを判定する（ステップＳ１５）。
【００５３】
ステップＳ１５において、前回ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ｂの範囲内に存在すると判定された場合（ステップＳ１５のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、ポート５０へ進入したことにより今回ＧＰＳ受信機４２によりＧＰＳ電波を受信できなくなったと判断し、まず現在時刻を記憶する（ステップＳ１６）と共に、チェック設定値を「３」に設定し（ステップＳ１７）、ポート５０に対する入退場を判断するポジションチェック処理を実行して（ステップＳ１８）、入退場判断処理を終了する。そして、次に、設定された間隔に従って、ＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込むまで待機する。
【００５４】
一方、ステップＳ１４において、ポート進入フラグが「Ｙ」であった場合（ステップＳ１４のＮＯ）、屋内型ポートへ駐車されているためＧＰＳ受信機４２によりＧＰＳ電波を受信できないと判断し、何もせずに入退場判断処理を終了する。そして、次に、設定された間隔に従って、ＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込むまで待機する。
【００５５】
また、ステップＳ１５において、前回ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ｂの範囲内に存在しないと判定された場合（ステップＳ１５のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、ポート５０の近辺以外でＧＰＳ衛星から送信されたＧＰＳ電波を受信できない場所、例えばトンネル等へ進入したと判断し、何もせずに入退場判断処理を終了する。そして、次に、設定された間隔に従って、ＧＰＳ受信機４２から位置データを読み込むまで待機する。
【００５６】
（ポジションチェック処理）
次に、図７及び図８に示すフローチャートを用いて、更に上述のポジションチェック処理の詳細を説明する。
まず、ポジションチェック処理では、共有車両２の制御部２７は、変数ｎに「１」を加算して（ｎ＝ｎ＋１）変数ｎを１つ増加させる（ステップＳ２１）と共に、ＧＰＳ受信機４２によりＧＰＳ衛星から送信されたＧＰＳ電波を受信できたか否かを判定する（ステップＳ２２）。
【００５７】
ステップＳ２２において、ＧＰＳ受信機４２によりＧＰＳ電波を受信できたと判定された場合（ステップＳ２２のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、次に、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ａの範囲内に存在するか否かを判定する（ステップＳ２３）。
また、ステップＳ２３において、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ａの範囲内に存在すると判定された場合（ステップＳ２３のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、範囲内回数に「１」を加算して（範囲内回数＝範囲内回数＋１）範囲内回数を１つ増加させる（ステップＳ２４）。
【００５８】
一方、ステップＳ２３において、ＧＰＳ受信機４２により算出された位置データがポート範囲Ａの範囲内に存在しないと判定された場合（ステップＳ２３のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、範囲外回数に「１」を加算して（範囲外回数＝範囲外回数＋１）範囲外回数を１つ増加させる（ステップＳ２５）。
また、ステップＳ２２において、ＧＰＳ受信機４２によりＧＰＳ電波を受信できないと判定された場合（ステップＳ２２のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、取得不可能回数に「１」を加算して（取得不可能回数＝取得不可能回数＋１）取得不可能回数を１つ増加させる（ステップＳ２６）。
【００５９】
次に、共有車両２の制御部２７は、変数ｎが、ポート範囲内かどうかを確認する回数を示すチェック回数以上か否かを判定し（ステップＳ２７）、変数ｎがチェック回数以上である場合（ステップＳ２７のＹＥＳ）、まず屋外型ポートへの進入か否かを判断するために、チェック設定値がチェック設定値＝「１」か否かを判定する（ステップＳ２８）。
【００６０】
もし、ステップＳ２８において、チェック設定値＝「１」である場合（ステップＳ２８のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、前述の図６のステップＳ６において、共有車両２の位置データがポート範囲Ａの範囲外に存在することを確認しているものの、更に屋外型ポートに入場したことを確実に判定するために、範囲内回数が設定値１以上であるか否かを判定する（ステップＳ２９）。なお、ここで設定値１は、範囲内回数がその値以上で屋外型ポートに入場したと判断するためのしきい値である。
【００６１】
従って、もし、ステップＳ２９において、範囲内回数が設定値１以上である場合（ステップＳ２９のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、車両が屋外型ポートへ入場したと判断し、記憶してある時刻でポート５０への入場を、広域通信装置２２と広域通信アンテナ２１を介して、管制室１へ報告する（ステップＳ３０）と共に、ポート進入フラグを「Ｙ」に設定する（ステップＳ３１）。
【００６２】
すなわち、チェック設定値＝「１」により、屋外型ポートへの進入が判断されると共に、更に範囲内回数が設定値１以上であるために、ポート範囲Ａへ進入したことを検出した後、ポート範囲Ａの範囲内に存在する位置データを所定回数以上取得できたことが認識されることにより、電波を受信可能な屋外型ポートへ入場したと判断する。
そして、次の入退場判断に備えて、現在時刻の記憶を消去する（ステップＳ３２）と共に、範囲内回数を「０」にリセット（範囲内回数＝０）する（ステップＳ３３）。
【００６３】
一方、ステップＳ２９において、範囲内回数が設定値１未満である場合（ステップＳ２９のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、車両がポートへ進入していないと判断し、進入検出をやり直すため何もせずステップＳ３２へ進み、次の入退場判断に備えて、現在時刻の記憶を消去する（ステップＳ３２）と共に、範囲内回数を「０」にリセット（範囲内回数＝０）する（ステップＳ３３）。
また、ステップＳ２８において、チェック設定値＝「１」でない場合（ステップＳ２８のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、ポートからの退出か否かを判断するために、チェック設定値がチェック設定値＝「２」か否かを判定する（ステップＳ３４）。
【００６４】
もし、ステップＳ３４において、チェック設定値＝「２」である場合（ステップＳ３４のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、前述の図６のステップＳ１０において、共有車両２の位置データがポート範囲Ｂの範囲外に存在することを確認しているものの、更にポートから退場したことを確実に判定するために、範囲内回数が設定値２以上であるか否かを判定する（ステップＳ３５）。なお、ここで設定値２は、範囲外回数がその値以上でポートから退場したと判断するためのしきい値である。
【００６５】
従って、もし、ステップＳ３５において、範囲外回数が設定値２以上である場合（ステップＳ３５のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、車両がポートから退場したと判断し、記憶してある時刻でポート５０からの退場を、広域通信装置２２と広域通信アンテナ２１を介して、管制室１へ報告する（ステップＳ３６）と共に、ポート進入フラグを「Ｎ」に設定する（ステップＳ３７）。
【００６６】
すなわち、チェック設定値＝「２」により、ポートからの退出が判断されると共に、更に範囲外回数が設定値２以上であるために、ポート範囲Ｂに入場したことを判断した後に、ポート範囲Ｂ外に存在する位置データが検出されたことが認識されることにより、ポートから退場したと判断する。
そして、次の入退場判断に備えて、現在時刻の記憶を消去する（ステップＳ３８）と共に、範囲外回数を「０」にリセット（範囲外回数＝０）する（ステップＳ３９）。
【００６７】
一方、ステップＳ３５において、範囲外回数が設定値２未満である場合（ステップＳ３５のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、車両がポートから退出していないと判断し、退出検出をやり直すため何もせずステップＳ３８へ進み、次の入退場判断に備えて、現在時刻の記憶を消去する（ステップＳ３８）と共に、範囲外回数を「０」にリセット（範囲外回数＝０）する（ステップＳ３９）。
また、ステップＳ３４において、チェック設定値＝「２」でない場合（ステップＳ３４のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、屋内型ポートへの進入か否かを判断するために、チェック設定値がチェック設定値＝「３」か否かを判定する（ステップＳ４０）。
【００６８】
もし、ステップＳ４０において、チェック設定値＝「３」である場合（ステップＳ４０のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、前述の図６のステップＳ１５において、前回共有車両２の位置データがポート範囲Ｂの範囲内に存在することを確認しているので、これに対し屋内型ポートに入場したことを確実に判定するために、取得不可回数が設定値３以上であるか否かを判定する（ステップＳ４１）。なお、ここで設定値３は、取得不可回数がその値以上で屋内型ポートに入場したと判断するためのしきい値である。
【００６９】
従って、もし、ステップＳ４１において、取得不可回数が設定値３以上である場合（ステップＳ４１のＹＥＳ）、共有車両２の制御部２７は、車両が屋内型ポートへ入場したと判断し、記憶してある時刻でポート５０への入場を、広域通信装置２２と広域通信アンテナ２１を介して、管制室１へ報告する（ステップＳ４２）と共に、ポート進入フラグを「Ｙ」に設定する（ステップＳ４３）。
【００７０】
すなわち、チェック設定値＝「３」により、屋内型ポートへの進入が判断されると共に、更に取得不可回数が設定値３以上であるために、ポート範囲Ｂへ進入したことを検出した後、ポート範囲Ａの範囲内に存在する位置データを所定回数以上取得できないことが認識されることにより、電波を受信不可能な屋内型ポートへ入場したと判断することができる。
そして、次の入退場判断に備えて、現在時刻の記憶を消去する（ステップＳ４４）と共に、取得不可回数を「０」にリセット（取得不可回数＝０）する（ステップＳ４５）。
【００７１】
一方、ステップＳ４１において、取得不可回数が設定値３未満である場合（ステップＳ４１のＮＯ）、共有車両２の制御部２７は、車両がポートへ進入していないと判断し、進入検出をやり直すため何もせずステップＳ４４へ進み、次の入退場判断に備えて、現在時刻の記憶を消去する（ステップＳ４４）と共に、取得不可回数を「０」にリセット（取得不可回数＝０）する（ステップＳ４５）。
【００７２】
そして、ステップＳ２８からステップＳ４５の動作により、車両のポート５０への入場、または車両のポート５０からの退場を判断したら、変数ｎを「０」にリセット（変数ｎ＝０）し（ステップＳ４６）、ポジションチェック処理を終了する。
なお、ステップＳ４０において、チェック設定値＝「３」でない場合（ステップＳ４０のＮＯ）、何もせずステップＳ４６へ進む。
また、ステップＳ２７において、変数ｎが、ポート範囲内かどうかを確認する回数を示すチェック回数未満である場合（ステップＳ２７のＮＯ）、何もせずポジションチェック処理を終了する。
【００７３】
なお、本実施の形態では、共有車両２の制御部２７が、電波受信確認手段と、入退場判断手段とを含んでいる。
より具体的には、図６のステップＳ４と図７のステップＳ２２が電波受信確認手段に、図６のステップＳ１からステップＳ３、ステップＳ５からステップＳ１８、及び図７、図８のステップＳ２１、ステップＳ２３からステップＳ４６が入退場判断手段に、それぞれ相当する。
【００７４】
以上説明したように、本実施の形態の車両共同利用システムで利用される共有車両２では、ＧＰＳ衛星から送信されたＧＰＳ電波を利用して、現在の位置データを所定間隔で算出するＧＰＳ受信機４２と、電波が受信されているか否かを確認する電波受信確認手段と、ＧＰＳ電波の精度とＧＰＳ受信機４２の性能とに整合させて、ポート５０毎に、ポート５０の広さと同等の広さに設定されたポート範囲Ａと、ポート５０の広さより広く設定されたポート範囲Ｂとを記憶する記憶装置３５とを備え、電波受信確認手段がＧＰＳ電波の受信の可否を確認すると共に、ＧＰＳ受信機４２が位置データを算出し、入退場判断手段が、電波の受信の可否と位置データとに基づいて、ポート範囲Ｂへ進入した後に、ＧＰＳ電波が受信できず、ポート範囲Ａの範囲内の位置データが所定回数以上算出できなくなった場合、共有車両２が屋内型ポートへ入場したと判断する。
【００７５】
また、ポート範囲Ａへ進入した後に、ポート範囲Ａの範囲内の位置データが所定回数以上算出できれば、共有車両２が屋外型ポートへ入場したと判断する。一方、屋内型ポートまたは屋外型ポートへ進入したと判断された後、ポート範囲Ｂの範囲外の位置データが算出された場合、共有車両２が屋内型ポートまたは屋外型ポートから退場したと判断する。
【００７６】
従って、ＧＰＳ衛星から送信されたＧＰＳ電波の共有車両２における受信の可否に拘わらず、ＧＰＳ電波の受信の可否と共有車両２の位置データとから、共有車両２のポート５０に対する入退場を判断できるので、どのような場所でもポート５０を設置することができ、場所を選ばず車両共同利用システムのサービスを実施することができるという効果が得られる。
【００７７】
また、共有車両２の位置データと比較し共有車両２のポート５０に対する入退場を判断するためのポート範囲を、広さの異なる２つのポート範囲Ａ及びポート範囲Ｂとしたので、このポート範囲Ｂの範囲外か、ポート範囲Ａの範囲内かを確実に判定することで、ポート５０に対する入退場の判断において、入退場の判断が難しい不安定な状態、あるいは入場の判断と退場の判断とを短時間に繰り返すような不安定な状態の発生を防止し、短時間で確実に共有車両２のポート５０に対する入退場を判断することができるという効果が得られる。
【００７８】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の車両共同利用システムによれば、位置データ算出手段と電波受信確認手段が出力する信号により、駐車領域に対応する第１の範囲に存在しつつ、人工衛星から送信された電波を受信できていることが確認できれば、入退場判断手段が、電波を受信可能な駐車領域への車両の入場を判断することができる。また、駐車領域に対応する第１の範囲に存在しつつ、人工衛星から送信された電波を受信できていないことが確認できれば、入退場判断手段が、電波を受信できない駐車領域への車両の入場を判断することができる。
【００７９】
従って、人工衛星から送信された電波の車両における受信の可否に拘わらず、電波の受信の可否と車両の位置データとから、車両の駐車領域に対する入退場を判断できるので、駐車領域の出入口にゲートを設けずに共有車両と一般車両の区別を行うだけでなく、どのような場所でも駐車領域を設置することができ、場所を選ばずサービスを実施することができる車両共同利用システムを実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図２】同実施の形態で用いられる共有車両の構成を示す図である。
【図３】同実施の形態で用いられる共有車両を駐車するためのポートを示す図である。
【図４】同実施の形態で設定されるポート範囲を説明する模式図である。
【図５】同実施の形態で設定される複数の図形を用いて指定されたポート範囲を説明する模式図である。
【図６】同実施の形態の共有車両のポートに対する入退場判断処理動作を示すフローチャートである。
【図７】同実施の形態の共有車両のポジションチェック処理動作を示すフローチャートである。
【図８】同実施の形態の共有車両のポジションチェック処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１管制室
２共有車両
３利用者Ａ
５利用者Ｂ
７通信網
２１広域通信アンテナ
２２広域通信装置
２７制御部
３５記憶装置（駐車範囲記憶手段）
４２ＧＰＳ受信機（位置データ算出手段）
５０ポート（駐車領域）
Ｓ４、Ｓ２２電波受信確認手段
Ｓ１〜Ｓ３、Ｓ５〜Ｓ１８、Ｓ２１、Ｓ２３〜Ｓ４６入退場判断手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle sharing system for renting a vehicle parked in a predetermined parking area to a user.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in a vehicle sharing system in which a shared vehicle parked in a predetermined parking area is lent to a user, various vehicles are used to efficiently rent a shared vehicle parked in a parking area to a plurality of users. Proposals have been made.
For example, one of them has a gate at the entrance and exit of the parking area to control entry and exit of the shared vehicle to the parking area, a bar code for the shared vehicle, and a bar code reading device for the gate. The control unit detects the vehicle number of the shared vehicle entering and exiting the parking area by reading the barcode at the gate, and controls the opening and closing of the gate based on the detection of the vehicle number of the shared vehicle entering and exiting the parking area. There is something to do. In this system, it is possible to distinguish between a general vehicle entering and exiting the parking area and a common vehicle, so that a part of a general parking lot such as a shopping center having a ticket-based gate is provided for the common vehicle. It can be used as a parking area (for example, see Patent Document 1).
[0003]
Further, based on the own vehicle position detecting means for detecting the position of the shared vehicle and the own vehicle position information detected by the own vehicle position detecting means, the position of the shared vehicle is returned to the parking area within the parking area. Position determining means for determining whether or not the vehicle is at a position, or whether or not the vehicle is at a lending position outside the parking area, and a parking gate or a parking gate when the shared vehicle is at the return position or the lending position. There is an apparatus that includes a gate opening / closing unit that performs gate opening / closing control based on a positional relationship between a parking area and a shared vehicle. In this system, the gate opening / closing gate is opened by the gate opening / closing means only when the vehicle that has reached the return position is a shared vehicle or the vehicle that has reached the rent position is a shared vehicle. It is possible to distinguish between a general vehicle entering and exiting from a common vehicle and a common vehicle, and it is possible to reliably prevent general vehicles from entering and leaving a parking area for the common vehicle (for example, see Patent Document 2). .).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-10-261199
[Patent Document 2]
JP 2000-293794 A
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, for example, in the technology described in Patent Literature 1, a gate having a barcode reading device and a sensor for controlling entrance and exit of a vehicle must be installed for each parking area. There was a problem that time was required. In addition, when a part of the existing general parking lot is used as a parking area for a shared vehicle, it may be difficult to provide a gate equipped with a barcode reading device and a sensor at the entrance, and conversely, the parking area may be difficult. There is a problem that it is not possible to distinguish between a general vehicle entering and exiting the vehicle and a shared vehicle. Furthermore, even when a gate provided with a barcode reader or a sensor is provided at the entrance, the barcode provided on the vehicle side cannot be read, or the sensitivity of the sensor is insufficient, so that entry and exit of the vehicle cannot be controlled. There was a problem.
[0006]
Further, in the technology described in Patent Literature 2, it is possible to determine whether a shared vehicle enters or leaves the parking area based on the positional relationship between the parking area and the shared vehicle. Although it is possible to distinguish between a shared vehicle and a general vehicle without providing the shared vehicle, there is a problem that the shared vehicle can always detect its own position. That is, in a shared vehicle that calculates position data by receiving a radio wave transmitted from an artificial satellite, the location data cannot be calculated unless the radio wave can be received. However, there is a problem that the place where the parking area is installed is limited.
[0007]
The present invention has been made in view of the above problems, and has as its object to provide a vehicle shared use system that does not select the specification and installation location of a parking area for parking a shared vehicle.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the vehicle shared use system according to the first aspect of the present invention uses a vehicle (for example, the shared vehicle 2 of the embodiment) parked in a predetermined parking area (for example, the port 50 of the embodiment). In a vehicle sharing system in which a control room (for example, the control room 1 of the embodiment) for managing the vehicle is provided and the vehicle is lent to a user, the vehicle uses a radio wave transmitted from an artificial satellite to determine a current position of the vehicle. Position data calculating means (for example, the GPS receiver 42 of the embodiment) for calculating data at predetermined intervals; and radio wave reception confirming means (for example, steps S4 and S4 of the embodiment) for confirming whether or not the radio wave is being received. S22) storing, for each of the parking areas, a predetermined range corresponding to the parking area as a first range (for example, port range A in the embodiment), Parking range storage means (for example, the storage device 35 of the embodiment) for storing the set range as a second range (for example, the port range B of the embodiment); the position data calculation means; and the radio wave reception confirmation means. And entry / exit determination means (for example, steps S1 to S3, steps S5 to S18, step S21, steps S23 to S46 of the embodiment) for judging entry / exit to / from the parking area based on the signal output by The entry / exit determination means detects that the vehicle has entered the first range, and if the position data present in the first range can be acquired a predetermined number of times or more, the radio wave can be received. After determining that the vehicle has entered the parking area and detecting that the vehicle has entered the second range, the position data existing within the first range is determined by a predetermined number of times or more. If you can not afford, it characterized by determining that the entrance to the parking area can not receive the radio waves.
[0009]
In the vehicle shared use system having the above configuration, the radio wave reception confirming unit confirms the reception of the radio wave transmitted from the artificial satellite, the position data calculating unit calculates the position data, and After detecting that the vehicle has entered the first range based on the data, by confirming that the position data existing in the first range has been acquired a predetermined number of times or more, the first data corresponding to the parking area can be obtained. Since the radio wave transmitted from the artificial satellite can be received while being in the range, it is possible to determine the entry of the vehicle into the parking area where the radio wave can be received. Further, after detecting that the vehicle has entered the second range based on the calculated position data, the radio wave reception confirming unit cannot confirm the reception of the radio wave transmitted from the artificial satellite, and the position data calculating unit detects the first position. By confirming that the position data existing within the range cannot be acquired a predetermined number of times or more, the entrance / exit determination means receives the radio wave transmitted from the artificial satellite while being in the first range corresponding to the parking area. Since it is not possible, it is possible to determine entry of the vehicle into a parking area where radio waves cannot be received.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an embodiment of the present invention.
(Control room)
In FIG. 1, a control room 1 is parked in a parking area called a port, and is a vehicle management device that manages shared use of vehicles, such as reservation and allocation of shared vehicles 2 that are used jointly by users, billing of usage fees, and the like. It is a management center of the vehicle shared use system provided with.
The shared vehicle 2 includes information for specifying a vehicle such as a departure / arrival port, a date, a time, and a vehicle type when a user A3 registered as a member in the control room 1 makes a reservation in the control room 1 from the portable terminal 4. A method called "reserved ride" in which a vehicle is reserved by designating a vehicle, and a "direct ride" in which a user B5 registered as a member in the control room 1 uses a vacant vehicle directly with a smart card 6 possessed by the user. It is used in two ways:
[0011]
The communication network 7 is a communication network for connecting the mobile terminal 4 owned by the user A3 to the control room 1 and the shared vehicle 2 to the control room 1, and uses, for example, a WAP (Wireless Application Protocol) or the like. Information is transmitted and received by wireless communication via a mobile communication network, and by wired communication via the Internet or a public line network.
[0012]
It is assumed that one or more shared vehicles 2 are managed under the control room 1. Further, there may be any number of users A3 and B5.
Further, the mobile terminal 4 is a terminal having a function of connecting to a computer network such as the Internet or a public line network, and includes a mobile phone and a personal handy phone system (Personal Handy Phone System) connected by wireless communication. Not limited to mobile terminals or mobile communication terminals, but also includes terminals connected by wired communication. Further, the above-mentioned terminals using wired or wireless communication include terminals having a simple computer network connection function.
[0013]
The control room (vehicle management device) 1 includes a control unit 11, a member master 12, a fee table 13, a vehicle master 14, a port master 15, a lending history master 16, a reservation master 17, a communication device 18, a settlement processing unit 19, and a network 20.
Here, the control unit 11 executes a vehicle management control program in a computer system provided with a CPU (Central Processing Unit) to manage the entire operation of the control room 1, thereby lending and returning the shared vehicle 2. Execute.
[0014]
The member master 12 is a database that records registration data of each user registered as a member.
The fee table 13 is a database that records a fee system for using the shared vehicle 2.
The vehicle master 14 is a database that records a state regarding each shared vehicle in order to manage the shared vehicle 2.
The port master 15 is a database that records the status of each port including the number of parked vehicles and the number of parked vehicles in order to manage the shared vehicle 2.
The lending history master 16 is a database that records the usage history of the shared vehicle 2.
[0015]
The reservation master 17 is a database in which reservation information is recorded in order to manage the vehicle reservation by the user A3 in “reserved ride”.
The communication device 18 allows the control room 1 to transmit and receive the information related to the lending reservation of the vehicle with the mobile terminal 4 via the communication network 7 and the information related to the lending and returning of the shared vehicle 2 and the vehicle, that is, the vehicle. An interface for transmitting and receiving management data. The transmission and reception of vehicle management data between the control room 1 and the shared vehicle 2 are performed by wireless communication.
[0016]
In addition, the settlement processing unit 19 includes, for example, one vehicle account of a plurality of financial institutions, a plurality of accounts of one financial institution, and the like, a vehicle usage fee for each of a plurality of usage histories distinguished for each billing party. The total amount is recorded and the cost is settled through a financial institution (not shown).
Then, in the control room 1, the control unit 11, the member master 12, the charge table 13, the vehicle master 14, the port master 15, the lending history master 16, the reservation master 17, This is a communication network that connects the communication device 18 and the settlement processing unit 19 and configures a LAN (Local Area Network) for transmitting and receiving data.
[0017]
(Shared vehicle)
Next, the shared vehicle 2 used in the present embodiment will be described with reference to the drawings.
FIG. 2 is a block diagram showing the configuration of the shared vehicle 2. In FIG. 2, the shared vehicle 2 includes a wide area communication antenna 21, a wide area communication device 22, a card antenna 25, a card reader 26, A portion 27 and a door lock mechanism 29 are provided.
[0018]
The shared vehicle 2 has a main power supply control mechanism 30, a monitor display unit 31, an operation unit 32, a key switch 33, a return button 34, a storage device 35, a vehicle speed pulse detector 37, an A / D A converter 38 and a fuel gauge 39 are provided.
Further, the shared vehicle 2 includes an internal clock 40, a GPS antenna 41, a GPS receiver 42, a tag antenna 43, and an ID tag reader 44.
[0019]
The shared vehicle 2 is parked in one parking space called a lot in a parking area called a port, and communicates with the communication device 18 in the control room 1 via a wide-area communication device 22 connected to a wide-area communication antenna 21. And wirelessly communicate with the control room 1 to exchange various data.
[0020]
When the user A3 or the user B5 holds the smart card 6 of, for example, a non-contact read / write system over the card antenna 25 provided in the shared vehicle 2, the shared vehicle 2 outputs a signal read by the card reader 26. To the control unit 27 that manages the operation of the shared vehicle 2. At this time, the control unit 27 communicates with the control room 1 by wireless communication via the wide-area communication device 22 and the wide-area communication antenna 21, and the user holds the smart card 6 over and requests the use of the shared vehicle 2. Is transmitted to the control room 1 to request permission to rent a vehicle.
[0021]
The storage device 35 includes a ROM (Read Only Memory) and a RAM (Random Access Memory). The storage device 35 has a vehicle ID number (vehicle number) assigned to each shared vehicle 2 and a usable number of the shared vehicle 2. The user ID of the user is stored in advance, and the user ID and PIN of the user input by the user are temporarily stored. Further, a port range for judging entry / exit with respect to the port 50 of the shared vehicle 2 described later is also stored.
[0022]
When lending the shared vehicle 2, when the user holds the smart card 6 and inputs the user ID, the control unit 27 collates the user ID stored in the storage device 35 with the input user ID, and the two match. Then, the door lock mechanism 29 releases the door key. In addition, when the control unit 27 transmits the vehicle number stored in the storage device 35, the user ID of the user input by the user, and the like to the control room 1, and the user rents the shared vehicle 2 down, The PIN of the user is transmitted to the shared vehicle 2 from the control room 1 requested to lend the vehicle. When the control unit 27 confirms that the PIN input by the user matches the PIN transmitted from the control room 1, the main power supply control mechanism 30 enables the ignition circuit.
[0023]
The user A3 or the user B5 inputs necessary items from the operation unit 32 to the control unit 27 according to the instruction displayed on the monitor display unit 31 when lending the shared vehicle 2 and presses the key switch 33 to release the shared vehicle 2. Is turned on to start using the shared vehicle 2. When returning the shared vehicle 2 to the port, the user turns on the return button 34 at the port to perform a return process.
[0024]
The smart card 6 described above is an ID terminal equipped with an IC including a processor that can read and write the recorded ID number and can make a simple decision only in the card. The ID terminal used to notify the ID number to the shared vehicle 2 is not limited to the non-contact, contact read / write method as long as the reading device of the shared vehicle 2 is compatible with the non-contact or contact read / write type IC card. Any device that can read and write the recorded ID number, such as a magnetic card, a mobile phone having a built-in IC chip, or the like, may be used.
[0025]
During the travel of the shared vehicle 2, a vehicle speed pulse signal indicating the traveling state of the shared vehicle 2 is notified from the vehicle speed pulse detector 37 to the control unit 27, and the control unit 27 further performs A / D conversion. The fuel gauge 39 is connected via the heater 38, and the control unit 27 confirms the fuel consumption by this.
[0026]
The internal clock 40 is a clock used when calculating the rental date / time, return date / time, use time, and the like of the shared vehicle 2, and the time information of the internal clock 40 is based on GPS reception connected to the GPS antenna 41. The calibration is performed by the device 42 using the reference time information included in the GPS radio wave received from the GPS (Global Positioning System) satellite. The adjusted date and time obtained by adjusting the time information of the internal clock 40 is temporarily stored in the storage device 35, and is used as a scale for determining the reliability of the current time information indicated by the internal clock 40.
Further, the GPS receiver 42 calculates position data indicating its current position using GPS radio waves including reference time information received from a plurality of GPS satellites.
[0027]
The tag antenna 43 and the ID tag reader 44 are devices for the shared vehicle 2 parked at the port to identify a lot in the port.
The tag will be described with reference to FIG. 3. As shown in FIG. 3, the port 50 is provided with a plurality of lots 51 for parking the shared vehicle 2, and each lot 51 has a port 50 and a lot 51. An ID tag 52, which is a device for transmitting an ID number individually assigned to the ID number, is provided.
[0028]
The ID tag 52 is unique to the tag antenna 43 by, for example, any one of an electromagnetic coupling method, an electromagnetic induction method, a microwave method, an electrostatic coupling method, and an optical transmission method for each port 50 or lot 51. The ID number is exchanged, and the shared vehicle 2 reads the signal received by the tag antenna 43 with the ID tag reader 44 to grasp the position of the port or lot where the vehicle is parked. As shown in FIG. 3, two ID tags 52 are arranged diagonally to the lot 51 and correspond to the front stop and the rear stop of the shared vehicle 2, and the tag antenna 43 is closer to the ID tag 52. At the front corner or the rear corner (the front left corner in FIG. 3).
[0029]
The mechanism for grasping the position of the port or lot where the shared vehicle 2 is parked is not limited to the ID tag 52, but may be a transmitter / receiver used for an ETC (automatic toll collection system) or a position detecting means using GPS. Is also good.
[0030]
(Shared vehicle rental / return operation)
Next, the lending and returning operations of the shared vehicle of the vehicle shared use system according to the present embodiment will be briefly described with reference to FIGS. 1, 2, and 3. FIG.
First, when the user A3 wants to make a reservation for the shared vehicle 2, the user A3 accesses the control room 1 from the portable terminal 4 via the communication network 7 such as the Internet, performs a procedure for a reservation process, and sets up the shared vehicle 2 When the right to use is secured, the user actually goes to the parked port 50 of the shared vehicle 2 and presents his / her user ID by holding the smart card 6 over the card antenna 25 of the corresponding shared vehicle 2.
When the user B5 uses the shared vehicle 2 without making a reservation, the user B5 does not make a reservation for the control room 1 but directly goes to the parked port 50 of the shared vehicle 2 and wants to actually use the shared vehicle 2. The user ID is presented by holding the smart card 6 over the card antenna 25 of the shared vehicle 2.
[0031]
In the shared vehicle 2 presented with the user ID, the user ID recorded on the smart card 6 is read by the card reader 26 to determine whether or not the user can enter (access) the interior of the vehicle. The user ID is inquired to the control room 1 via the wide area communication antenna 21. On the other hand, when the control unit 11 of the control room 1 receives an inquiry about the user ID from the shared vehicle 2 that the user intends to use, the control unit 11 determines whether or not the user can use the vehicle based on the received user ID. A signal indicating whether or not the user can use the vehicle is returned to 2.
When the user is allowed to enter the vehicle, the user inputs the PIN assigned to the user from the operation unit 32 of the shared vehicle 2.
[0032]
In the shared vehicle 2 to which the PIN has been input, the control unit 27 determines whether or not the input PIN and the PIN which is given to the user in advance and transmitted from the control room 1 match. As a result of the determination, when the PINs match, the main power supply control mechanism 30 enables the ignition circuit, and the user operates the key switch 33 to start the driving device of the shared vehicle 2 and use the shared vehicle 2. To start.
[0033]
On the other hand, when the user permitted to use the shared vehicle 2 ends using the shared vehicle 2, when the shared vehicle 2 arrives at the port 50 and the user presses the return button 34 (turns on), The process of returning the vehicle to the port 50 of the shared vehicle 2 is started, and the control room 1 acquires the usage information of the vehicle for charging, the lot ID of the port 50 and the lot 51 where the shared vehicle 2 is parked, and the charging information. Generate Then, after the user leaves the shared vehicle 2, the shared vehicle 2 is locked, and the vehicle lending and returning operations of the vehicle shared use system according to the present embodiment end. The vehicle usage information refers to information necessary for calculating the usage fee of the shared vehicle 2 such as a lending time, a return time, a mileage, and a return fuel (fuel consumption amount).
[0034]
By the way, in the vehicle shared use system as described above, in addition to managing the lending time and the returning time of the shared vehicle 2, the shared vehicle 2 determines whether the shared vehicle 2 is properly used without being used for a purpose other than traveling. Lots of the shared vehicle 2 such as whether the vehicle 2 has left the port 50 within a predetermined time after leaving the lot 51 or whether the shared vehicle 2 has arrived at the lot 51 within a predetermined time after entering the port 50. It is necessary to manage entry and exit from the port 51 and entry and exit from the port 50. Therefore, a means for managing entrance / exit of a general vehicle or the shared vehicle 2 to / from the port 50 without providing a gate at the entrance / exit of the port 50 will be described in detail with reference to the drawings.
[0035]
(Port range)
First, the port range set for each port 50 and stored in the storage device 35 of the shared vehicle 2 will be described with reference to FIG.
FIG. 4A is a schematic diagram showing a port range set for the port 50 of vertical X [m] and horizontal Y [m]. As shown in FIG. The port range A, which is set to be equal to the width of the port 50, and the accuracy of the GPS radio wave transmitted from the GPS satellites and the performance of the GPS receiver 42 are matched with each other so that, for example, the length of one side is larger than that of the port 50. A port range B which is set to be several meters to several tens of meters longer (has an area larger than the port 50) is set.
[0036]
At this time, for example, when the port 50 is an indoor type port (a type of port that cannot receive GPS radio waves transmitted from GPS satellites), as shown in FIG. When the relationship between the position data of the shared vehicle 2 and the port range is divided into cases, the range given with the character (1) is outside the range of the port range B, and the GPS radio wave can be received. The range to which the character (2) is added is within the range of the port range B, and can receive GPS radio waves. The range to which the character (3) is added is within the range of the port range B, and GPS radio waves cannot be received.
[0037]
Therefore, when the GPS radio wave cannot be received after entering the port range B and the position data within the range of the port range A cannot be calculated more than a predetermined number of times, it can be determined that the shared vehicle 2 has entered the indoor type port. On the other hand, if position data outside the port range B is calculated after it is determined that the vehicle has entered the indoor type port, it can be determined that the shared vehicle 2 has left the indoor type port.
[0038]
Here, the entry into the port 50 refers to a state in which the shared vehicle 2 enters the port 50 and stays in the port 50 for a long time in order to park (including return) the shared vehicle 2. Conversely, leaving the port 50 means that the shared vehicle 2 is lent to a user, for example, and leaves the port 50 for a long time, not temporarily.
[0039]
On the other hand, for example, when the port 50 is an outdoor type port (a port of a type that can receive a GPS radio wave transmitted from a GPS satellite), as shown in FIG. If the relationship between the position data of the shared vehicle 2 and the port range is divided into cases, the range to which the character (1) is added is outside the range of the port range B, and GPS radio waves can be received. The range to which the character (2) is added is within the range of the port range B, and can receive GPS radio waves. The range to which the character (3) is added is within the range of the port range A, and can receive GPS radio waves.
[0040]
Therefore, if the position data within the port range A can be calculated a predetermined number of times or more after entering the port range A, it can be determined that the shared vehicle 2 has entered the outdoor type port. On the other hand, if position data outside the port range B is calculated after it is determined that the vehicle has entered the outdoor type port, it can be determined that the shared vehicle 2 has left the outdoor type port.
[0041]
Further, the port range B and the port range A shown in FIG. 4 described above are examples in which the port 50 is rectangular, and as shown in FIG. 5A, the port 50 has a complicated shape. However, for example, a range is designated by using a plurality of figures, or as shown in FIG. 5B, a place where it is difficult to obtain a GPS radio wave transmitted from a GPS satellite due to, for example, a shadow of a building 61 or the like. The port range may be set only for the entrances 62, 63, and 64 of the port 50 as shown in FIG. 5C.
[0042]
(Port entry / exit judgment operation)
Next, the entry / exit determination processing operation for the port 50 of the shared vehicle 2 will be described. FIG. 6 is a flowchart showing an entry / exit determination processing operation for the port 50 of the shared vehicle 2. 6, first, the control unit 27 of the shared vehicle 2 sets a reading interval for reading position data from the GPS receiver 42 in the initial file, and periodically reads the position data from the GPS receiver 42 according to the set interval. Is read (step S1).
Next, the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines whether or not the entry to the port 50 or the exit from the port 50 is currently being determined by determining whether or not the variable n is “0” (step). S2).
[0043]
If the variable n is not “0” in step S2 (NO in step S2), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines that entry into the port 50 or exit from the port 50 is not currently being determined. A position check process is performed to determine how many times the position data indicating the current location of the shared vehicle 2 has been confirmed within or outside the port range stored in the storage device 35, and to determine whether to enter or leave the port 50. After execution (step S3), the entry / exit determination processing ends. Then, it waits until the position data is read from the GPS receiver 42 according to the set interval. The details of the position check process will be described later.
[0044]
On the other hand, when the variable n is “0” in step S2 (YES in step S2), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines that the entry into the port 50 or the exit from the port 50 is currently being determined. Then, it is determined whether or not the GPS radio wave transmitted from the GPS satellite by the GPS receiver 42 has been successfully received (step S4).
If it is determined in step S4 that the GPS radio wave has been received by the GPS receiver 42 (YES in step S4), the control unit 27 of the shared vehicle 2 next determines whether or not the vehicle has already entered the port 50. Therefore, it is determined whether or not the port entry flag is “N” (step S5).
[0045]
If the port entry flag is “N” in step S5 (YES in step S5), it is determined that the port 50 has not been entered yet, and the control unit 27 of the shared vehicle 2 next determines the GPS It is determined whether or not the position data calculated by the receiver 42 is within the port range A (step S6).
[0046]
In step S6, when it is determined that the position data calculated by the GPS receiver 42 exists within the range of the port range A (YES in step S6), the control unit 27 of the shared vehicle 2 has entered the port 50. First, the current time is stored (step S7), the check set value is set to "1" (step S8), and a position check process for determining entry / exit to / from the port 50 is executed (step S9). The entry / exit determination processing ends. Then, it waits until the position data is read from the GPS receiver 42 according to the set interval.
[0047]
If it is determined in step S6 that the position data calculated by the GPS receiver 42 does not exist within the port range A (NO in step S6), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines which port It is determined that the vehicle has not arrived at 50, and the entry / exit determination processing ends without doing anything. Then, it waits until the position data is read from the GPS receiver 42 according to the set interval.
[0048]
Note that the check set value is necessary for classifying the operation when obtaining and confirming the position data several times in order to reduce the influence of an error in the position data obtained from the GPS receiver 42. Check setting value = "1" indicates entry to an indoor port, check setting value "2" indicates exit from a port, and check setting value "3" indicates entry to an outdoor port. Set to determine.
[0049]
On the other hand, if the port entry flag is "Y" in step S5 (NO in step S5), it is determined that the port has already entered the port 50, and conversely, whether or not the port 50 has exited. Next, the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines whether or not the position data calculated by the GPS receiver 42 exists outside the port range B (Step S10).
[0050]
In step S10, when it is determined that the position data calculated by the GPS receiver 42 exists outside the port range B (YES in step S10), the control unit 27 of the shared vehicle 2 sets the port entry flag to "Y". From the memory that has already entered the port 50, it is determined that the vehicle has exited the port 50. First, the current time is stored (step S11), and the check set value is set to “2”. After setting (step S12), a position check process for judging entry / exit with respect to the port 50 is executed (step S13), and the entry / exit judgment process ends. Then, it waits until the position data is read from the GPS receiver 42 according to the set interval.
[0051]
When it is determined in step S10 that the position data calculated by the GPS receiver 42 does not exist outside the range of the port range B (NO in step S10), the control unit 27 of the shared vehicle 2 still determines that the port 50 It is determined that the vehicle is parked in the vehicle, and the entry / exit determination processing is terminated without doing anything. Then, it waits until the position data is read from the GPS receiver 42 according to the set interval.
[0052]
If it is determined in step S4 that the GPS receiver 42 cannot receive GPS radio waves (NO in step S4), the control unit 27 of the shared vehicle 2 next determines whether or not the vehicle has already entered the port 50. To determine, it is determined whether the port entry flag is "N" (step 14).
If the port entry flag is "N" in step S14 (YES in step S14), it is determined that the port 50 has not yet entered the port 50, and the control unit 27 of the shared vehicle 2 then proceeds to the previous It is determined whether or not the position data calculated by the GPS receiver 42 is within the port range B (step S15).
[0053]
When it is determined in step S15 that the position data calculated by the GPS receiver 42 last time is within the range of the port range B (YES in step S15), the control unit 27 of the shared vehicle 2 enters the port 50. As a result, it is determined that the GPS receiver 42 cannot receive the GPS radio wave this time. First, the current time is stored (step S16), and the check set value is set to “3” (step S17). Is executed (step S18), and the entry / exit determination processing ends. Then, it waits until the position data is read from the GPS receiver 42 according to the set interval.
[0054]
On the other hand, if the port entry flag is "Y" in step S14 (NO in step S14), it is determined that the GPS receiver 42 cannot receive the GPS radio wave because the vehicle is parked at the indoor type port, and does nothing. Ends the entry / exit determination processing. Then, it waits until the position data is read from the GPS receiver 42 according to the set interval.
[0055]
If it is determined in step S15 that the position data previously calculated by the GPS receiver 42 does not exist within the range of the port range B (NO in step S15), the control unit 27 of the shared vehicle 2 It is determined that the vehicle has entered a place where GPS radio waves transmitted from GPS satellites cannot be received, for example, a tunnel, etc., other than the vicinity of, and the entry / exit determination processing ends without doing anything. Then, it waits until the position data is read from the GPS receiver 42 according to the set interval.
[0056]
(Position check processing)
Next, the details of the above-described position check processing will be described with reference to the flowcharts shown in FIGS.
First, in the position check process, the control unit 27 of the shared vehicle 2 adds “1” to the variable n (n = n + 1) to increase the variable n by one (Step S21), and also uses the GPS receiver 42 to execute the GPS. It is determined whether or not the GPS radio wave transmitted from the satellite has been received (step S22).
[0057]
When it is determined in step S22 that the GPS radio wave has been successfully received by the GPS receiver 42 (YES in step S22), the control unit 27 of the shared vehicle 2 next transmits the position data calculated by the GPS receiver 42 to the port. It is determined whether it is within the range A (step S23).
If it is determined in step S23 that the position data calculated by the GPS receiver 42 exists in the range of the port range A (YES in step S23), the control unit 27 of the shared vehicle 2 sets “1” is added (the number of times within the range = the number of times within the range + 1) to increase the number of times within the range by one (step S24).
[0058]
On the other hand, when it is determined in step S23 that the position data calculated by the GPS receiver 42 does not exist in the range of the port range A (NO in step S23), the control unit 27 of the shared vehicle 2 Is incremented by one (the number of times out of range = the number of times out of range + 1) (step S25).
When it is determined in step S22 that the GPS radio wave cannot be received by the GPS receiver 42 (NO in step S22), the control unit 27 of the shared vehicle 2 adds “1” to the number of times that acquisition is impossible (step S22). Acquirable number of times = Acquirable number of times + 1) Increase the number of impossible times of acquisition by one (step S26).
[0059]
Next, the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines whether or not the variable n is equal to or greater than the number of checks indicating the number of times of checking whether the variable n is within the port range (step S27). (YES in step S27), first, in order to determine whether or not to enter the outdoor type port, it is determined whether or not the check set value is “1” (step S28).
[0060]
If the check setting value is “1” in step S28 (YES in step S28), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines in step S6 in FIG. Although it has been confirmed that it is outside the range of A, it is determined whether or not the number of times within the range is equal to or more than the set value 1 in order to reliably determine that it has entered the outdoor type port (step S29). ). Here, the set value 1 is a threshold value for judging that the number of times within the range is equal to or more than the value and the vehicle has entered the outdoor type port.
[0061]
Therefore, if the number of times in the range is equal to or more than the set value 1 in step S29 (YES in step S29), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines that the vehicle has entered the outdoor type port, and stores the information. At a certain time, the entry to the port 50 is reported to the control room 1 via the wide area communication device 22 and the wide area communication antenna 21 (step S30), and the port entry flag is set to “Y” (step S31).
[0062]
That is, based on the check set value = “1”, the entry to the outdoor type port is determined, and further, since it is detected that the entry into the port range A is performed because the number of times within the range is equal to or more than the set value 1, the port is detected. By recognizing that the position data existing within the range A has been acquired a predetermined number of times or more, it is determined that the vehicle has entered the outdoor port capable of receiving radio waves.
Then, in preparation for the next entry / exit determination, the storage of the current time is erased (step S32), and the number of times in the range is reset to “0” (number of times in the range = 0) (step S33).
[0063]
On the other hand, if the number of times within the range is less than the set value 1 in step S29 (NO in step S29), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines that the vehicle has not entered the port and performs the entry detection again. Proceeding to step S32 without doing anything, the storage of the current time is deleted (step S32) and the number of times in the range is reset to "0" (number of times in the range = 0) in preparation for the next entry / exit determination (step S33). ).
If the check setting value is not “1” in step S28 (NO in step S28), the control unit 27 of the shared vehicle 2 sets the check setting value to the check setting value in order to determine whether or not to leave the port. It is determined whether the value = "2" (step S34).
[0064]
If the check setting value is “2” in step S34 (YES in step S34), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines in step S10 in FIG. Although it is confirmed that it is outside the range of B, it is determined whether or not the number of times within the range is equal to or more than the set value 2 in order to reliably determine that the vehicle has left the port (step S35). Here, the set value 2 is a threshold value for determining that the number of out-of-range times is equal to or greater than the value and that the port has been exited.
[0065]
Therefore, if the number of out-of-range times is equal to or greater than the set value 2 in step S35 (YES in step S35), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines that the vehicle has exited the port and stores the stored time. Then, the exit from the port 50 is reported to the control room 1 via the wide area communication device 22 and the wide area communication antenna 21 (step S36), and the port entry flag is set to "N" (step S37).
[0066]
That is, the exit from the port is determined based on the check set value = “2”, and since the out-of-range number is equal to or more than the set value 2, it is determined that the vehicle has entered the port range B. By recognizing that outside position data has been detected, it is determined that the user has left the port.
Then, in preparation for the next entry / exit determination, the storage of the current time is deleted (step S38), and the out-of-range count is reset to "0" (out-of-range count = 0) (step S39).
[0067]
On the other hand, if the out-of-range count is less than the set value 2 in step S35 (NO in step S35), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines that the vehicle has not exited the port, and performs exit detection again. Proceeding to step S38 without doing anything, the storage of the current time is deleted (step S38) and the out-of-range count is reset to "0" (out-of-range count = 0) in preparation for the next entry / exit determination (step S39). ).
If the check setting value is not “2” in step S34 (NO in step S34), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines whether the check setting value is equal to the indoor type port or not. It is determined whether the check setting value is “3” (step S40).
[0068]
If the check set value is “3” in step S40 (YES in step S40), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines in step S15 in FIG. Since it is confirmed that it is within the range B, it is determined whether or not the number of times that acquisition is impossible is equal to or more than the set value 3 in order to reliably determine that the user has entered the indoor port. (Step S41). Here, the set value 3 is a threshold value for judging that the number of times of acquisition failure is equal to or more than that value and that the user has entered the indoor type port.
[0069]
Therefore, if the number of times that acquisition is impossible is equal to or more than the set value 3 in step S41 (YES in step S41), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines that the vehicle has entered the indoor type port, stores it, and stores it. At a certain time, entry to the port 50 is reported to the control room 1 via the wide area communication device 22 and the wide area communication antenna 21 (step S42), and the port entry flag is set to "Y" (step S43).
[0070]
In other words, based on the check set value = “3”, the entry to the indoor type port is determined, and furthermore, it is detected that the entry into the port range B has been detected because the number of times of non-acquisition is equal to or more than the set value 3; By recognizing that position data existing within the range A cannot be acquired a predetermined number of times or more, it can be determined that the vehicle has entered an indoor port that cannot receive radio waves.
Then, in preparation for the next entry / exit determination, the storage of the current time is erased (step S44), and the number of times of acquisition failure is reset to "0" (number of times of acquisition failure = 0) (step S45).
[0071]
On the other hand, in step S41, when the number of times that acquisition is impossible is less than the set value 3 (NO in step S41), the control unit 27 of the shared vehicle 2 determines that the vehicle has not entered the port, and performs the entry detection again. Proceeding to step S44 without doing anything, the storage of the current time is deleted (step S44), and the number of times of acquisition failure is reset to "0" (number of times of acquisition failure = 0) in preparation for the next entry / exit determination (step S45). ).
[0072]
Then, when it is determined that the vehicle enters the port 50 or exits from the port 50 by the operation from step S28 to step S45, the variable n is reset to “0” (variable n = 0) (step S46). Then, the position check processing ends.
If the check setting value is not “3” in step S40 (NO in step S40), the process proceeds to step S46 without doing anything.
If the variable n is less than the number of checks indicating the number of times of checking whether the variable is within the port range in step S27 (NO in step S27), the position check process ends without performing any operation.
[0073]
In the present embodiment, control unit 27 of shared vehicle 2 includes a radio wave reception confirmation unit and an entry / exit determination unit.
More specifically, step S4 in FIG. 6 and step S22 in FIG. 7 are performed by the radio wave reception confirming unit as steps S1 to S3 in FIG. 6, steps S5 to S18, and steps S21 and S21 in FIGS. Steps S23 to S46 correspond to the entry / exit determination means, respectively.
[0074]
As described above, in the shared vehicle 2 used in the vehicle shared use system according to the present embodiment, the GPS receiver that calculates the current position data at predetermined intervals using the GPS radio waves transmitted from the GPS satellites 42, a radio wave reception confirming means for confirming whether or not a radio wave is being received, and a width equivalent to the width of the port 50 for each port 50, matching the accuracy of the GPS radio wave and the performance of the GPS receiver 42. And a storage device 35 for storing a port range A set as described above and a port range B set wider than the width of the port 50. The receiver 42 calculates the position data, and the entrance / exit determination means enters the port range B based on the reception / non-reception of the radio wave and the position data. If the position data in the range can no longer be calculated over a predetermined number of times, it is determined that the shared vehicle 2 has entered the indoor port.
[0075]
If the position data within the port range A can be calculated a predetermined number of times or more after entering the port range A, it is determined that the shared vehicle 2 has entered the outdoor type port. On the other hand, if position data outside the port range B is calculated after it is determined that the vehicle has entered the indoor type port or the outdoor type port, it is determined that the shared vehicle 2 has exited the indoor type port or the outdoor type port. .
[0076]
Therefore, regardless of whether the GPS vehicle transmitted from the GPS satellites can be received by the shared vehicle 2, entry / exit to / from the port 50 of the shared vehicle 2 can be determined based on whether the GPS radio wave can be received and the position data of the shared vehicle 2. Therefore, the port 50 can be installed in any place, and the effect that the service of the vehicle shared use system can be implemented regardless of the place is obtained.
[0077]
Further, the port ranges for comparing the position data of the shared vehicle 2 with the port 50 of the shared vehicle 2 to determine the entrance / exit to the port 50 are two port ranges A and B having different sizes. , Or within the range of the port range A, it is possible to determine whether to enter or leave the port 50 in an unstable state where it is difficult to determine whether to enter or leave, or to determine whether to enter or exit from the port 50. It is possible to prevent the occurrence of an unstable state that repeats in a short time, and to reliably determine entry / exit to the port 50 of the shared vehicle 2 in a short time.
[0078]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle shared use system of the present invention, the signals output from the position data calculation means and the radio wave reception confirmation means are transmitted from the artificial satellite while being in the first range corresponding to the parking area. If it can be confirmed that the radio waves can be received, the entry / exit determination means can determine the entry of the vehicle into the parking area where the radio waves can be received. Further, if it is confirmed that the radio wave transmitted from the artificial satellite cannot be received while being in the first range corresponding to the parking area, the entrance / exit determination means determines that the vehicle enters the parking area where the radio wave cannot be received. Can be determined.
[0079]
Therefore, regardless of whether or not the radio wave transmitted from the artificial satellite can be received by the vehicle, it is possible to determine whether the vehicle enters or exits the parking area from the reception of the radio wave and the position data of the vehicle. Not only to distinguish between shared vehicles and general vehicles without providing a parking area, but also to be able to set up a parking area at any location and realize a shared vehicle system that can provide services regardless of location The effect is obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a configuration of a shared vehicle used in the embodiment.
FIG. 3 is a diagram showing a port for parking a shared vehicle used in the embodiment.
FIG. 4 is a schematic diagram illustrating a port range set in the embodiment.
FIG. 5 is a schematic diagram illustrating a port range specified using a plurality of figures set in the embodiment.
FIG. 6 is a flowchart showing an entry / exit determination processing operation for a port of the shared vehicle according to the embodiment;
FIG. 7 is a flowchart showing a position check processing operation of the shared vehicle of the embodiment.
FIG. 8 is a flowchart showing a position check processing operation of the shared vehicle of the embodiment.
[Explanation of symbols]
1 control room
2 Shared vehicles
3 User A
5 User B
7 Communication network
21 Wide-area communication antenna
22 Wide area communication equipment
27 Control unit
35 storage device (parking range storage means)
42 GPS receiver (position data calculation means)
50 ports (parking area)
S4, S22 Radio wave reception confirmation means
S1 to S3, S5 to S18, S21, S23 to S46 Entry / exit determination means

Claims

A control room for managing vehicles parked in a predetermined parking area is provided, and in a vehicle shared use system for renting the vehicles to a user,
Said vehicle,
Position data calculating means for calculating current position data at predetermined intervals using radio waves transmitted from artificial satellites,
Radio wave reception confirmation means for confirming whether or not the radio wave has been received,
Parking range storing means for storing, for each of the parking areas, a predetermined range corresponding to the parking area as a first range, and storing a range set wider than the first range as a second range; ,
Based on a signal output by the position data calculation unit and the radio wave reception confirmation unit, an entrance / exit determination unit that determines entrance / exit to the parking area,
The entrance / exit determination means,
After detecting that the vehicle has entered the first range, if position data existing within the first range can be acquired a predetermined number of times or more, it is determined that the vehicle has entered a parking area where the radio wave can be received, After detecting that the vehicle has entered the second range, if position data existing within the first range cannot be acquired a predetermined number of times or more, it is determined that the vehicle has entered a parking area where radio waves cannot be received. Vehicle sharing system.