JP2004316951A - ライター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作キャップ3を回動させることによって燃料用ガスに点火するようにされたライター1において、ライター本体が内部の燃料用ガスを外部に噴出させるノズル6b、該ノズルの周囲を覆うと共に火口8dを有する風防8及び燃料用ガスに点火する点火手段7を備え、操作キャップが押圧部3aと該押圧部から操作キャップの回動方向に突出し風防の内側に位置する閉塞部3bを有し、操作キャップの閉塞部が操作キャップの回動に伴って風防の内側に沿って移動して点火時においては火口を開放すると共に消火時においては風防の内側から火口を閉塞するようにした。
【選択図】 図7
Description
【発明が属する技術分野】
本発明はライター本体の上部に設けられた操作キャップを操作することによって燃料用ガスに点火するようにされた所謂スライド操作式ライターに関する。詳しくは、操作キャップの構造を工夫することによって安全性の向上と製造コストの低減を図る技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、主にタバコに火を付けるために用いられる簡易な構造で安価なガスライター(以下、単に「ライター」という。)として、例えば、内部に液化した燃料用ガスが封入されたプラスチック製のライター本体の上部にノズルや風防などを設け、ノズルから噴出する燃料用ガスに点火するようにされたものが知られている。このようなライターにおいては、燃料用ガスへの点火には発火石を用いたヤスリ方式と圧電ユニットを用いた圧電点火方式が広く用いられている。
【0003】
なお、ライターの燃焼方式には、点火時に炎が形成される位置によって、内部燃焼方式と外部燃焼方式とがある。内部燃焼方式は、燃料用ガスを噴出させるノズルの周囲を覆う風防がオープンタイプ、すなわち、ノズルの上方が開放された風防を採用したものであり、風防の内側でノズルの先端から燃料用ガスの燃焼による炎が直接延びるという特徴を有する。また、外部燃焼方式は、ノズルの周囲が覆われた密閉タイプで火口を有する風防を採用したものであり、風防の火口から燃料用ガスの燃焼による炎が延びるという特徴を有する。したがって、内部燃焼方式にあっては風防の内部で燃料用ガスが燃焼するため、ノズルの周囲の温度が高くなってしまうので、ノズルの周囲を構成する部分の材質に耐熱性の高いものを使用する必要がある。また、外部燃焼方式にあっては、風防の外部で燃料用ガスが燃焼するので、上記内部燃焼方式と比べてノズルの周囲の温度が高くならないが、風の影響によって炎が消えやすい。そして、現状では、殆どのライターには外部燃焼方式が採用されている。
【0004】
図10は外部燃焼方式を採用した従来のライターの一例aを概略的に示すものである。ライターaは、ライター本体bの上部に設けられた操作キャップcを操作することによって燃料用ガスに点火するようにされた所謂スライド操作式ライターである。上記操作キャップcは、ライター本体bに回動自在に支持されている。
【0005】
上記ライター本体bは、内部に燃料用ガスが充填されたタンク部dと、該タンク部d内の燃料用ガスを必要な時に噴出させる図示しないノズルと、該ノズルの周囲を覆う金属製の風防eを有する。上記ライター本体bのノズルは弁機構によって燃料用ガスの通路が開閉される。また、上記ライター本体bには図示しない圧電ユニットが設けられ、上記操作キャップcを押圧してライター本体bに対して回動させた時に、操作キャップcの一部によって圧電ユニットが押圧されて放電すると共に弁機構によって燃料用ガスの通路が開かれて、ノズルから噴出する燃料用ガスに点火され、風防の火口から上方に向かって延びる炎が発生する。
【0006】
ノズルの燃料用ガスの通路を弁機構によって開閉する構造を有するライターでは、万一、上記弁機構に問題があった場合には燃料用ガスが噴出し続けて使用後も消火できないことになる。
【0007】
しかし、上記ライターaのように、操作キャップcを有するライターでは、使用しないときには風防上面の火口が操作キャップcによって閉塞された状態となるので、使用後、万一燃料用ガスがノズルから噴出し続けても、火口を閉塞することによって確実に消火することができ、また、風防の火口から内部にゴミなども入り込みにくいという利点がある。
【0008】
また、ライターは製品安全基準で、点火後あらゆる角度に傾けても熱によって周囲が破損したり、燃焼したりしないことが求められている。
【0009】
しかし、上記ライターaのように操作キャップcを有するものにあっては、使用時(点火時)にライターaを傾けたときには、図11に示すように、操作キャップcの前端部分fに燃料用ガスの燃焼に伴う炎gが触れてしまうことがある。その為、例えば、操作キャップcが全てプラスチックであると、熱によって溶けて変形してしまうことがある。
【0010】
そこで、操作キャップの熱対策として、従来では操作キャップ全体又は炎が当たる部分のみを金属材料によるダイキャストやプレス加工等によって形成すること(例えば、特許文献1参照。)や、操作キャップの炎が当たる部分に金属メッキを施したりすることが行われていた。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−272035号公報(第4−5頁、第9頁、第2図、第12図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように熱対策のため操作キャップの全体又は前端部分のみを金属材料によるダイキャストやプレス加工等によって形成することや、操作キャップの前端部分に金属メッキを施したりすることは、材料のコストが高くなったり部品点数が増えたりして、ライターの製造コストの上昇を招くことになるという問題があった。
【0013】
本発明は、上記した問題点に鑑み、操作キャップを操作することによってノズルから噴出する燃料用ガスに点火するようにされたライターにおいて、製造コストの上昇を招くことなく操作キャップの熱対策を行うことを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明ライターは、上記した課題を解決するために、ライター本体が、内部の燃料用ガスを外部に噴出させるノズル、該ノズルの周囲を覆うと共に火口を有する風防及び燃料用ガスに点火する点火手段を備え、操作キャップが押圧部と該押圧部から操作キャップの回動方向に突出し風防の内側に位置する閉塞部を有し、操作キャップの閉塞部が操作キャップの回動に伴って風防の内側で移動して点火時においては火口を開放すると共に消火時においては風防の内側から火口を閉塞するようにしたものである。
【0015】
したがって、風防によって操作キャップへの熱の伝達が抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明ライターの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0017】
ライター1は、燃焼方式に外部燃焼方式を採用し、一部を除いた殆どの部分がプラスチック材料によって形成された安価で簡易な構造のライターであり、図1に示すように、ライター本体2と、該ライター本体2の上端に沿って所定の角度の範囲で回動自在に支持された操作キャップ3とを有する。
【0018】
ライター1の各部を構成するプラスチック材料としては、例えば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、ナイロン(直鎖脂肪族ポリアミド)、AS(アクリロニトリル−スチレン)、PC(ポリカーボネート)、POM(ポリオキシメチレン)等が考えられる。上記プラスチック材料を耐熱性が高い順に並べると、ナイロン−PC−POM−ABS・ASの順になる。また、コスト面では、ナイロン、PC及びPOMは比較的高価であり、ABS及びASが安価である。したがって、ライター1の各部には、耐熱性やコストなどを考慮して上記プラスチック材料から最適なものを選べばよい。ライター1の各部のうち、特に操作キャップには耐熱性が高い材質を用いることが望ましい。
【0019】
なお、以下の説明において、上下、前後及び左右の方向について述べるときは、図1における上下の方向をそのまま上方及び下方、左方向を前方、その反対方向(図1における右方向)を後方、図2における左右の方向をそのまま左方及び右方というものとする。
【0020】
ライター1は、図1乃至図3に示すように、前面及び後面が湾曲し上方から見て長円形状を為すと共に、上下に長く左右に偏平で、上方の一方の角部が湾曲した形状を為している。
【0021】
上記ライター本体2には、上端が開放され下端が閉じられた略縦長の容器状をしており、図7及び図8に示すように、内部が隔壁2aによって略上下に位置する2つの空間4、5に分割されている。そして、下側の空間4は液化した燃料用ガス(以下、単に「液化ガス」という。)が充填されるタンク部とされている。上側の空間5は前側に位置するノズルユニット配置凹部5aと後側に位置する点火手段配置凹部5bとに分けられており、これらノズルユニット配置凹部5a及び点火手段配置凹部5bは上方に向かって開口して、ライター本体2の上端に連結している。上記ノズルユニット配置凹部5aにはタンク部4内の液化ガスを必要な時に気化した状態で噴出させるノズルユニット6が配置され、点火手段配置凹部5bには点火手段7が配置される。さらに、ライター本体2上端部の前側にはノズルユニット6の後述するノズルの周囲を覆うように金属製の風防8が取着されている。
【0022】
上記ライター本体2は、図1に示すように、上端部の前端寄り約4分の1位の位置から前側の部分が切り欠かれた切欠部が形成され、該切欠部が上記風防8によって囲まれて着火空間9とされる。ライター本体2の上記着火空間9から後方の部分の上縁10は側方から見て後方に行くに従って僅かに下方に変位して行く円弧状に形成され、該上縁10の後端部10aは後方から見て略V字状を成すように形成されている。
【0023】
ノズルユニット6は、詳細な構造については説明を省略するが、金属材料から成り異なる形状を有する複数の筒状体と弾性を有する材料から成るパッキンなどによって構成されるものであり、図7及び図8に示すように、弁機構6aと、該弁機構の6aから上方に延びたノズル6bと、弁機構6aから下方に延びた燃料パイプ6cなどを有する。そして、ノズルユニット6はノズル6bを除く殆どの部分がノズルユニット配置凹部5a内に位置し、ノズル6bのみが上記着火空間9内に突出している。また、上記燃料パイプ6cは隔壁2aを貫通してタンク部4内に達し、下端がタンク部4の略最下部に位置している。上記弁機構6aの一部とノズル6bは共に上下に移動可能にされ、通常はバネによって強制的に下方に付勢されている。
【0024】
ノズルユニット6においては、内蔵されたバネの付勢力によって通常は弁機構6a及びノズル6bが下方に位置し、弁機構6aによってタンク部4と連通した液化ガスの通路が閉塞された状態となっている。そして、弁機構6aがノズル6bと共に上方に移動することによって液化ガスの通路が開き、タンク部4内の液化ガスがノズル6bの先端の孔から気化された状態で噴出するようになっている。なお、ノズルユニット6には、気化して噴出する液化ガスの量を調節して燃焼時の炎の大きさを変えるための炎調節レバー6dが設けられている。
【0025】
また、ライター本体2の上端部において、ノズル6bの後方に上記着火空間9と点火手段7が配置された空間とを仕切るための仕切板5cが配置されている。
【0026】
点火手段7は、図7及び図8に示すように、衝撃を加えることによって放電電圧(高電圧パルス)を発生させる圧電素子を内蔵した本体7aと、圧電素子に衝撃を加えるハンマーを内蔵した伸縮部7bと、上記本体7aから上方に延びる高圧リード7cを有している。上記伸縮部7bは、上下に移動して本体部7aに対して伸縮自在となるように支持され、通常は内蔵するバネによって付勢され、上方に突出した状態となっている。
【0027】
そして、本体7aから上方に延びる高圧リード7cは、略中間の位置で前方に屈曲し、先端が上記仕切板5cを貫通して、ノズルユニット6のノズル6bの先端の近傍に位置するようにされている。したがって、後述するように、操作キャップ3を押圧してライター本体2の上端に沿って回動させた時には、点火手段7は操作キャップ3の一部によって伸縮部7bが下方に押圧されることによって高圧リード7cの先端から放電し、この放電によってノズルユニット6から噴出する液化ガスに点火されることになる。
【0028】
操作キャップ3は、図4乃至図6に示すように、指などによって操作される押圧部3aと、該押圧部3aの前端から円弧状に湾曲しながら前方に延び、風防8の上部の内面の形状に沿って円弧状に湾曲した舌片状を成す閉塞部3bと、該閉塞部3bの後方寄りの左右両端から下方に突出した脚部3c、3cとを有する。
【0029】
操作キャップ3の押圧部3aと閉塞部3bとの境界部には前方を向いた段部3dが設けられている。また、上記押圧部3aは、下方に向かって開口し、下縁11は、図1及び図6に示すように、上記したライター本体2の上縁10と係合し合う形状とされている。すなわち、押圧部3aの下縁11は、図4に示すように、側方から見て後方に行くに従って下方に変位する円弧状を成すように緩やかに湾曲し、また、図6に示すように、ライター本体2の上縁の後方から見てライター本体2の上縁10のV字状をした後端部10aと略対応するように略V字状に下方に突出した形状とされている。上記閉塞部3bもまた、側方から見て、後述する風防8の上部の内面に沿うように湾曲している。
【0030】
操作キャップ3の脚部3c、3cの下端には、図5及び図6に示すように、左右方向において互いに反対方向に突出し、側方から見て円形をした支持突起12、12が設けられている。また、上記脚部3c、3cの中間部の対向して位置する側の面には、図4に示すように、後方に向かって突出し側方から見て略左横倒J字状をした板状の押圧レバー13、13が一体に設けられている。上記押圧レバー13、13の先端部13aと13aとは軸方向が左右方向に沿う円柱状をした押圧部14によって連結されている。
【0031】
風防8は、図1乃至図3に示すように、薄手の金属板によって形成されたものであり、ライター本体2の上端部の前側の角部に取着される。風防8は、図1乃至図3に示すように、上方から見て長円形状を為すライター本体2の形状に合わせて、左右に偏平で、且つ、上方から見て長円の一方の端部を成す如き形状の側面部8aと該側面部8aの上側を覆う上面部8bとが一体に形成されて成り、上面部8bは側方から見て前方に行くに従って下方に変位する円弧状に湾曲した形状を成している。また、風防8は、の側面部8aは着火空間9より後方の位置まで延びている。
【0032】
そして、ライター本体2に風防8が取着された状態では、ライター本体2の上端部のうち風防8から後方の部分のみが開口した状態となり、この開口した部分は操作キャップ3の押圧部3aによって覆われることになる。また、風防8の前面部には空気窓8c、8c、8cが形成され、上面部8bのノズルユニット6の真上に位置する部分には火口8dが形成されている。タンク部4内の液化ガスは、気化した状態でノズルユニット6のノズル6bから噴出し、風防8の火口8d付近で燃焼される。
【0033】
上記操作キャップ3は、脚部3c、3cがライター本体2の上端寄りの位置に支持されることによって、ライター本体2に対して回動可能に支持される。すなわち、ライター本体2の上端部の内部において、図7に示すように、脚部3c、3cの先端の支持突起12、12が、ノズルユニット6と点火手段7との間の左右の位置に設けられた図示しない回動支点部によって支持されて、操作キャップ3がライター本体2の上縁10に沿って回動可能に支持される。この時、操作キャップ3の押圧部3aの下縁11とライター本体2の上縁10とが対向し、また、閉塞部3bは風防8の内部に入り込んで、ノズルユニット6の上方で風防8の内面に沿うように位置し火口8dを閉塞する。
【0034】
また、操作キャップ3の押圧部14は常に、図7に示すように、点火手段7の伸縮部7bの上面と当接した状態になっており、この当接によって操作キャップ3は、図1、図3及び図7に示す操作キャップ3が回動していない状態、すなわち、回動範囲の前端の位置に保持される。この時、操作キャップ3の段部3dと風防8の後縁の一部とが当接して、操作キャップ3と風防8とが、段差が無く連続した外側面を構成するようになっている。
【0035】
上記着火空間9の下部にはノズル開閉レバー15の作用部15aが位置されている。上記ノズル開閉レバー15は、図7及び図8に示すように、ノズル6bと連結される作用部15aと、後方に延び略左横倒L字状を為す被押圧片15bと、これら作用部15aと被押圧片15bとの間に設けられた回動支点部15cとから成る。ノズル開閉レバー15は、着火空間9の後端部で回動支点部15cがライター本体2に回動可能な状態で支持される。上記ノズル開閉レバー15の被押圧片15bの後端部の上方へ突出した被押圧部15dは、操作キャップ3の押圧レバー13、13の直下に位置している。また、上記作用部15aは略環状をしており、ノズル6bの先端部6eの直ぐ下側に位置する細径の部分6fに外嵌されており、上方への移動によりノズル6bの先端部6eの下端6gと係合するようになっている。
【0036】
以上に記載したような構造を有するライター1において、発火は以下のようにして為される。すなわち、例えば、ライター本体2を右手で保持し、親指で操作キャプ3の押圧部3aを後ろ斜め下方にスライドさせるように押圧すると、操作キャップ3が全体的に脚部3c、3cの支持突起12、12を回動支点として図7の矢印A方向に回動する。この操作キャップ3の回動に伴って、押圧部3aと一体の閉塞部3bも風防8の内面に沿って回動し、徐々に風防8内から外部に露出し、閉塞部3bによって覆われていた風防8の火口8dが開放される(図8参照)。同時に、押圧レバー13、13の先端の押圧部14によって点火手段7の伸縮部7bが下方に押圧されて本体7a内に入り込んで行く。また、操作キャップ3の回動によって、図8に示すように、ノズル開閉レバー15の被押圧片15bの被押圧部15dが押圧レバー13、13の下面によって下方に押圧され、この被押圧片15bへの押圧によって回動支点部15cを回動支点として作用部15aが上方に移動し、この移動によってノズル6bの先端部6eの下面が上方向へ押圧されるので、ノズルユニット6の弁機構6aの一部及びノズル6bが共に上方に持ち上げられてガスの通路が開き、タンク部4内の液化ガスがノズル6bの先端部6eから気化した状態(ガス)で噴出する。
【0037】
そして、操作キャップ3の押圧部3aをさらに押圧し続けると、操作キャップ3の回動範囲の終端の直前で押圧レバー13、13の先端の押圧部14によって押圧されて点火手段7の伸縮部7bがさらに本体7a内に入り込んで行き、図8に示す操作キャップ3の回動範囲の終端位置の直前の位置で、高圧リード7cの先端から放電される。この点火手段7の高圧リード7cの先端からの放電によってノズルユニット6のノズル6bの先端部6eから噴出する液化ガスに点火され、図8に示すように、風防8の火口8d付近で燃焼して、炎16が上方へ延びる。なお、この操作キャップ3が上記回動範囲の終端位置に達した状態でも、閉塞部3bは全体が風防8内から抜け出してしまうわけではなく、前端部分は風防8内に留まったままの状態、すなわち、風防8の後方部分によって覆われた状態になっている。
【0038】
そして、操作キャップ3の押圧部3aへの押圧を解除すると、操作キャップ3の図7の矢印A方向への回動によってそれぞれ下方に押圧されていた点火手段7の伸縮部7bが内蔵されているバネによる付勢力によって上方に突出して元に戻り、操作キャップ3を図8の矢印B方向に回動させ、操作キャップ3が図7に示す回動前の状態に戻る。すなわち、上記点火手段7の伸縮部7bが元に戻る力は、押圧部14及び押圧レバー13、13を介して操作キャプ3の脚部3c、3cに伝わり、操作キャップ3が上記矢印B方向に回動されることになる。同時に、操作キャップ3の押圧レバー13、13を介してノズル開閉レバー15に作用していた力が解除されるので、ノズルユニット6の弁機構6aの一部及びノズル6bが内蔵されているバネの付勢力によって下方に移動してタンク部4内と連通していた液化ガスの通路が閉じられ、ノズル6bの先端部6eからの液化ガスの噴出が停止する。
【0039】
このように、操作キャップ3の回動によって風防8の火口8dが閉塞部3bによって内側から閉塞され、同時に、ノズル6bの先端部6eからの気化した状態の液化ガスの噴出が止まるので、火口8dから上方に延びていた炎16が瞬時に消火されることになる。
【0040】
ライター1は、操作キャップ3の回動によって、図7に示す非燃焼状態(消火時)においては風防8の火口8dが閉塞部3bによって閉塞され、図8に示す燃焼時には風防8の火口8dが開放される構造を有するものである。したがって、たとい、ノズルユニット6の弁機構6aに不具合が生じてノズルユニット6のノズル6bからの液化ガスの噴出が止まらない場合でも、操作キャップ3の閉塞部3bによって風防8の火口8dが閉塞されることによって消火を確実に為すことができる。
【0041】
また、図8に示す燃焼時においても、操作キャップ3の閉塞部3bの先端部分が風防8の後方部分によって覆われたままとなる構造を有するので、図9に示すように、例えば、点火中にライター1を傾けても、炎16による熱の影響を操作キャップ3が受けることがなく、操作キャップ3の全体を耐火性の低い安価なプラスチック材料によって形成することができる。
【0042】
なお、前記実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0043】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明ライターは、内部に燃料用ガスが充填されたライター本体と、該ライター本体の一端部に沿って回動可能に支持された操作キャップを備え、操作キャップを回動させることによって燃料用ガスに点火するようにされたライターであって、ライター本体が内部の燃料用ガスを外部に噴出させるノズル、該ノズルの周囲を覆うと共に火口を有する風防及び燃料用ガスに点火する点火手段を備え、操作キャップが押圧部と該押圧部から操作キャップの回動方向に突出し風防の内側に位置する閉塞部を有し、操作キャップの閉塞部が操作キャップの回動に伴って風防の内側で移動して点火時においては火口を開放すると共に消火時においては風防の内側から火口を閉塞するようにしたことを特徴とする。
【0044】
したがって、本発明ライターにあっては、操作キャップの閉塞部が風防の内側に位置しているのでライターを傾けても操作キャップが炎による熱的影響を受けることがなく、操作キャプ全体を耐火性の低い安価なプラスチック材料で形成することが可能になって、ライターの製造コストを低減することができる。
【0045】
また、操作キャップの閉塞部によって風防の火口が閉塞されるので、消火を確実に行うことができ、仮に、ノズルの弁機構が故障して燃料用ガスの噴出が止まらなくなった場合でも確実に消火することができる。
【0046】
請求項2に記載した発明にあっては、操作キャップの閉塞部を風防の上部内面の形状に沿って円弧状に湾曲した舌片状に形成したので、操作キャップへの炎による熱的影響をより確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図9と共に本発明ライターの実施の形態を示すものであり、本図は側面図である。
【図2】正面図である。
【図3】平面図である。
【図4】図5及び図6と共に操作キャップを拡大して示すものであり、本図は側面図である。
【図5】正面図である。
【図6】背面図である。
【図7】図2のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図7の状態から操作キャップを回動させて燃料用ガスに点火した時の状態を示す断面図である。
【図9】燃焼時においてライターを傾けた時の状態を概略的に示す側面図である。
【図10】図11と共に従来のライターの一例を示すものであり、本図は操作キャップを回動させて点火する時の様子を概略的に示す側面図である。
【図11】従来のライターにおける問題点を概略的に示す側面図である。
【符号の説明】
1…ライター、2…ライター本体、3…操作キャップ、3a…押圧部、3b…閉塞部、6b…ノズル、7…点火手段、8…風防、8d…火口
Claims (2)
- 内部に燃料用ガスが充填されたライター本体と、該ライター本体の一端部に沿って回動可能に支持された操作キャップを備え、上記操作キャップを回動させることによって燃料用ガスに点火するようにされたライターであって、
上記ライター本体は、内部の燃料用ガスを外部に噴出させるノズル、該ノズルの周囲を覆うと共に火口を有する風防及び燃料用ガスに点火する点火手段を備え、
上記操作キャップは押圧部と該押圧部から操作キャップの回動方向に突出し風防の内側に位置する閉塞部を有し、
上記操作キャップの閉塞部は、操作キャップの回動に伴って風防の内側で移動して点火時においては火口を開放すると共に消火時においては風防の内側から火口を閉塞するようにした
ことを特徴とするライター。 - 上記操作キャップの閉塞部は、風防の上部内面の形状に沿って円弧状に湾曲した舌片状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のライター。
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2003
- 2003-04-11 JP JP2003107737A patent/JP2004316951A/ja active Pending
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CN109357282B (zh) * | 2018-11-02 | 2024-04-05 | 宁波万佳成电子实业有限公司 | 一种使用安全的打火机 |
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