JP2004316336A - Wall and its manufacturing method - Google Patents

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JP2004316336A
JP2004316336A JP2003114441A JP2003114441A JP2004316336A JP 2004316336 A JP2004316336 A JP 2004316336A JP 2003114441 A JP2003114441 A JP 2003114441A JP 2003114441 A JP2003114441 A JP 2003114441A JP 2004316336 A JP2004316336 A JP 2004316336A
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wall
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mortar layer
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Inventor
Itsuo Ito
五男 伊藤
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Sanshin Co Ltd
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Sanshin Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a wall having air permeability and a humidity control function like a mud wall and being manufactured easily at a low cost compared with the mud wall, as well as having a high strength, and to provide a manufacturing method of the wall. <P>SOLUTION: A straw-containing mortar layer 12 comprising a mortar 33 mixed with a chaff 34 is formed as an underlying layer of an exterior side 10. An intermediate coat layer 13 of the mud wall is laid on the mortar layer 12, and a finish coat layer 15 is further laid thereon. By forming the straw-containing mortar layer 12 using the material including the mortal mixed with the straw, the wall 31 is easily manufactured at a low cost to have the air permeability and the humidity control function like the mud wall, as well as the high strength. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造家屋などの建築物の壁、その構造および壁の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
日本において木造建築などに古来より用いられてきた土壁は、断熱、防音、耐火に優れているばかりでなく、優れた湿度調整機能を有している。このため高温多湿の日本の風土に適している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−121876号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
土、砂、わらと言った自然素材を用いた日本古来の塗り壁は、断熱、防音、耐火に優れているだけではなく、内部の汚れた空気を外部に出して新鮮な空気を内部に誘導する通気性に富み、また、壁そのものが呼吸して、湿度の高いときには水分を取り込み、乾燥しているときには水分を放出することにより湿度を調節し、その結果として室内の結露を防ぎ、ひいてはカビの発生を抑制するので、湿度の高い日本の風土に適した極めて優れた壁構造である。そして、上塗りの素材やその塗り方によって、様々な美しい外観と優れた風合いを与えてくれる。さらに、家の解体や改築にあたっては、もともと自然素材から成り立っているので、容易に自然に帰り、地球環境に優しいという特徴もある。
【0005】
従来の塗り壁は、水で練った荒壁用の土とわらを塗ってまず荒壁を作り、それが乾くのを待って、中塗り用の土とわらを用いて中塗りを行い、さらに、それが乾くのを待って上塗りをすると言った作業を何回も繰り返して壁を構築する。したがって、しっかりとした、ひび割れのない高い品質の壁を作るためには、塗り重ねる一回ごとに完全乾燥が要求される。そして、完全乾燥のためには、同じ一つの壁のなかでも日光が当たるところは早く乾くが、日陰のところはなかなか乾かないと言った問題もあり、また、乾燥を早くするために一回毎の塗り厚さを薄くすることが考えられるが、あまり薄くすると強度が低下して、「割れる」、あるいは、「ぼろぼろ落ちる」といった問題がある。したがって、その乾燥を待つ時間がかかるので建築工事期間が長引くだけでなく、手間がかかって建築費用も高価になる。また、これらの問題を未然に防止しながら施工を行うには、熟練した技術者が必要であり、その点でも土壁を用いて建築物を製造することは困難な状況になっている。
【0006】
したがって、最近では、工場で大量生産ができて建築現場では短時間で施工できる新建材を用いた壁構造がもっぱら採用されている。これらの新建材の多くは高気密性・高断熱性を狙って開発されており、それ自身は通気性や湿度調節機能を持たず、室内の結露やカビが生じやすい。また、自然素材ではないので、アトピーやシックハウス症候群の原因となる有害物質を発生する場合もあるし、外観や風合いも従来の塗り壁に及ばないことが多い。しかしながら、土壁と異なり、施工が容易で、熟練した技術がなくても一定の品質の壁体構造を製造できるというメリットがある。また、短時間で壁を施工できるので、製造コストは低減され、工期も短縮できる。さらに、壁に用いられる構造体の強度が高いので、壁を薄くすることができ、壁が占めるスペースを低減できるという効果もある。
【0007】
特開2002−121876号公報においては、土壁の欠点である乾燥期間の長期化、硬度不足に起因して数年程度の短期間で早期劣化するという問題、粘度を大量に使用するためにコストが増大すると共に重量が重いために建材の耐久性が低下し易いという問題を解決しようとして土に対して、永久磁石の粉体および小麦粉、そば粉などの蛋白質成分を混ぜることを提案している。しかしながら、土を主成分とする以上、上記の土壁の欠点を抜本的に解決することはできていない。また、永久磁石の粉体および小麦粉、そば粉などの蛋白質成分を混ぜる必要があり、かえって土壁の製造工程を複雑にし、また、製造コストを押し上げる要因となるので、土壁の普及に適しているとは言いがたい。
【0008】
そこで、本発明では、断熱、防音、耐火に優れているだけではなく、内部の汚れた空気を外部に出して新鮮な空気を内部に誘導する通気性に富み、また、壁そのものが呼吸して、湿度の高いときには水分を取り込み、乾燥しているときには水分を放出することにより湿度を調節し、その結果として室内の結露を防ぎ、ひいてはカビの発生を抑制でき、かつ、乾燥時間が短く、建築工事の期間が短く、施工が容易で手間がかからず、費用も安い壁およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明においては、切りわらが混入された、わら入りモルタル層を有する壁を提供する。すなわち、本発明において、建築物の壁あるいは壁体は、切りわらが混入されたモルタルを塗り、わら入りモルタル層を形成する工程を有する製造方法により製造される。多くのケースでは、建築物の壁は、断熱材を挟んで屋外に面する屋外側と、屋内に面する屋内側とに分けられ、わら入りモルタル層は、屋外側の少なくとも一部として形成される。特に、わら入りモルタル層は、屋外側の壁の下地層として適しており、このことは、後述するように本発明の壁体構造においてさらなるメリットを見出すことになる。
【0010】
セメントに砂などの骨材を混ぜて水で練ったモルタルは、強度、耐水性、防火性といった建築材料にとって肝心な性能をすべて満足するとともに、各種ラス材などの下地材との馴染みも良く、塗り作業が容易である。さらに水練りした荒壁用の土に比べて乾燥に要する期間が大幅に短い。また、通気性や透水性が小さく、劣化が少ないので、コンクリート構造物の表面にモルタルを塗ることにより躯体を各種劣化から保護するためにも用いられている。これらから分かるように、モルタルは、強度、施工期間およびコストなどの点からは壁を構成する材料としてはベストに近いものである。
【0011】
その一方で、通気性や透水性が小さいことは、土壁と逆の性質であり、通気性や湿度調節機能は期待できない。したがって、モルタル層を有する壁体は、上述した土壁と相反する性質の壁体構造と認識されている。
【0012】
これに対し、本発明では、わらを混入した、わら入りモルタル層を用いて壁を形成する。モルタルに切りわらを混入したモルタル層は通気性を有し、また、湿度が高いときには水分を取り込み、乾燥しているときには水分を放出する湿度調節機能を有する。その一方で、わら入りモルタル層の主成分はモルタルなので、強度、耐水性、防火性といった建築材料に必要な性能は高く、下地材との馴染みも良く、さらに、塗り作業が容易で乾燥に要する期間も短い。したがって、モルタル層と土壁層の利点を兼ね備えた壁を提供することができる。
【0013】
断熱材を挟んだ壁体構造においては、屋外側にわら入りモルタル層を使用することにより、断熱材の間に空気が流通するのに十分な隙間があるので、このわら入りモルタル層が通気性と湿度調節機能を活かすことができる。さらに、壁の屋内側を切りわら入りの石膏プラスター層などの通気性と湿度調節機能とを有する、あるいはそのような性質を阻害しない層を用いて構成することにより、建築物の屋内の結露を防ぎ、ひいてはカビの発生を抑制することができる。
【0014】
一方、わら入りモルタル層の乾燥に要する時間は、従来の荒壁に比べて極めて短い。また、わら入りモルタル層を形成する工程の前に、切りわらを混入したモルタルを作るが、その工程は、モルタルの原料でセメント、砂に加えて、切りわらを適量を入れて攪拌すればよい。したがって、わら入りモルタルを製造するのも、手間がかからず、低コストでわら入りモルタルを提供できる。
【0015】
したがって、わら入りモルタル層を採用することにより、壁自身が呼吸をして室内の湿度調整の役割をし、さらに、結露やカビの発生を防ぐ、土壁と同様の効果を備えた壁であって、乾燥に要する時間を大幅に短縮でき、建設工事期間が短く、手間がかからず、費用も安い壁を提供できる。
【0016】
わら入りモルタル層を形成するための、わら入りモルタルを製造する工程では、わら入りモルタル層の目標厚さに対して長さが1から2倍の範囲のわらを混入したモルタルを作ることが望ましい。切りわらがモルタル層に対して長すぎると、塗ったときにモルタルからわらが突き出すので、塗り作業がやりにくく、次の層を塗り重ねる際の邪魔になる可能性がある。逆に、切りわらが短か過ぎると、モルタル層の中に切りわらが完全に埋没してしまい、わらを混入することにより期待される通気性や湿度調節機能が十分に発揮できない。わら入りモルタル層の厚さに対して、切りわらの長さが1から2倍程度の範囲であれば、作業性が良く、切りわらによる通気性および湿度調節機能の効果を十分に得られる壁を製造できる。したがって、わら入りモルタル層の厚さが1.5から2.0cm程度の範囲であれば、長さが2.0から3.0cm程度の範囲の切りわらを混入することが望ましい。
【0017】
また、切りわらは、セメントに対して10%程度の容積比率で混入することにより、通気性および湿度調節機能の効果を十分に得られ、モルタルとしての性能も低下させない。砂などの骨材を含めると、2〜6%程度の容積比率で切りわらを混入することにより通気性および湿度調節機能の効果を得られる。例えば、セメント、骨材およびきりわらが、それぞれ30リットル、60から120リットル、3から5リットルの割合で混合することにより適度なわらの混入率のモルタルを製造できる。なお、通気性や湿度調節機能を高めるという点からは、切りわらの混入率を上げることが望ましく、上記の範囲内あるいは、壁体としての強度がそれほど要求されない場合は、さらに多くの量の切りわらを混入することができる。
【0018】
このように、本発明にかかる、わら入りのモルタル層を有する壁は、多くの利点を備えているが、さらに、本発明においては、このわら入りモルタル層に切りわら入りの土壁層を塗り重ねできる点で大きなメリットがある。モルタルのみの単なるモルタル層であれば、その上に、水で練った壁土を塗り重ねて土壁の層を作ろうとしても、両者の結合力が弱いので安定した土壁の層ができない。また、モルタルがしめった状態で塗ったのではさらに不安定になるので、あえて塗ろうとするのであれば、十分な乾燥時間を経てモルタルが乾いてからでなければ塗ることができない。その場合も、材料の相性は良くなく、壁の構造としては推奨できるものではない。
【0019】
これに対し、本発明のわら入りモルタル層では、切りわらが存在するために表面に凹凸ができ、さらに、適度な長さの切りわらを用いることによりわらの一部が表面から適度に飛び出していることもあり、その表面全体が適当な粗面となる。したがって、水で練った壁土を塗り重ねることができる。さらに、モルタルがまだ乾かない状態で塗ること、いわゆる、土の追っかけをすることにより、かえって両者の密着性が良くなり、わら入りモルタル層を下地層として土壁層を塗り重ねた壁体を製造することができる。
【0020】
わら入りモルタル層の上に土壁層を安定的に重ねることにより、その上には、従来の塗り壁で上塗り材として用いられてきた漆喰、珪藻土、ドロマイトプラスター等の層を塗り重ねることができることを意味する。したがって、モルタルという、従来の土壁では用いられなかった材料を用いて、従来の土壁と同様に、これらの層を塗り重ねることができる。すなわち、わらを含む中塗り土の層は勿論、その上に塗られる漆喰等は、すべて、従来の塗り壁で使われてきた素材であり、その素材の混合比率、塗る手法等をモルタルを主体とする壁に適用できる。
【0021】
その結果、中塗りおよび上塗りなどの全体の層を含めて、従来の土壁と同様の通気性や湿度調節機能を有し、従来の塗り壁と同じ様々な美しい外観と優れた風合いを与えてくれる壁を、モルタル層を用いて実現できる。
【0022】
さらに、わら入りモルタル層に重ねられるこれらの層は、すべて自然素材を用いているので、家の解体や改築にあたっては、容易に自然に帰り地球環境に負担を掛けることがない。したがって、本発明により、地球環境に優しいという日本古来の塗り壁の良さを踏襲し、かつ、乾燥時間が短縮できて、建築工事の期間が短く、手間がかからず、費用も安い壁を提供することができる。さらに、わら入りモルタル層が生乾きの状態で土壁を塗る中塗り作業に入れるので、その面からも建築期間の短縮を図ることができ、手間も費用も節約できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の塗り壁6を有する木造建築物30を断面で示してある。また、図2には、塗り壁31の一部を建築物5の間柱1に沿って縦に切断した断面を示している。図2の左側が建築物の外側(屋外側)であり、右側が室内(屋内側)である。
【0024】
間柱1や図には表示されていない柱の外側には、防風材2が一面に張られ、それを押さえる形で厚さ12mm、巾75mm程度の板が並べて取付けられる。いわゆる、ラス下3である。一方、壁の内側には、9mm程度の厚さのラスボード4が、図には表示されていない柱に上下に間隔を置いて取付けられた厚さ30mm、巾40mm程度の角材である野縁5に取付けられており、そのラスボード4に沿って厚さ40mm程度の断熱材6が取付けられている。
【0025】
図3に、塗り壁の屋外側を施工する過程の概要を示してある。本実施例の塗り壁31の屋外側10は、まず、工程51において、下地材を施工するところから始まる。この工程51では、ラス下3にアングルラスやエアーサイクルラス等のラス材11を釘止めする。まず、長さ13mm程度の釘で仮止めをし、さらに、エアータッカー等を使って19mm程度の釘でしっかりと本止めをする。ラス材同士をつなぐジョイント部分は、十分な巾を取って重ね合わせ、両者を千鳥にしっかりからげ合わせておく。
【0026】
次に、工程52において、わら入りモルタル層を形成する材料の準備をする。長さ2.0cmから3.0cmに切った切りわらを準備し、セメント30リットル(約50kg)に対して、骨材となる砂を約90リットル、切りわらを約3.5リットルをミキサーに入れ、さらに適量の水を加えて良く攪拌する。この比率は状況や用途によって適宜変わりうる。切りわらは、2〜6%程度を混入することが望ましく、さらに、通気性や湿度調節機能を高めるという点からは、わらを入れすぎと言うことはなく、強度などの点を考慮して許容しうる限り多目に加えることが望ましい。
【0027】
次に、工程53において、上記にて製造されたわら入りモルタルを用いて、わら入りモルタル層12を施工する。この工程53においては、十分攪拌されたわら入りモルタルを、ラス下4の上に、先に準備したラス材11に良くなじませながら、こてを用いて1.5cmから2.0cm厚さになるように塗っていく。これにより、モルタル33の内部に適量の切りわら34が分散されて含まれた状態の、わら入りモルタル層12が形成され、この層が壁31の屋外側10の下塗り(下地層)となる。
【0028】
モルタル33だけでは通気性や透水性はほとんどない。しかしながら、切りわら34を混入することにより、このわら入りモルタル層12としては通気性が生じ、また、湿度が高いときには水分を取り込み、乾燥しているときには水分を放出する湿度調節機能を有するようになる。さらに、わら入りモルタル層12はモルタル33を主体とするために、その乾燥時間は、モルタル33そのものの乾燥時間とほとんど変わらず、土とわらからなる従来の荒壁に比べて乾燥に要する時間は大幅に短い。したがって、わら入りモルタル層12を形成する工程53は、荒壁を施工する工程よりも大幅に短縮でき、さらに、日当たりなどの影響も受け難いので、工期がばらついたり、天候の影響を受けることも防止できる。さらに、モルタル自体のコストは安いので、わら入りモルタル層12を形成する工程53は、手間がかからず、費用も安い。
【0029】
なお、一般にモルタルやコンクリートは圧縮には強いが引っ張りには弱い。本例のわら入りモルタル層12は、モルタル33に長繊維のわら34が混入されており、わら34の効果により引っ張り力に対する抗力が増して、ひび割れ防止にも有効である。また、わら入りモルタルを製造するのに必要な切りわら34は長さが2〜3cm程度でよく、従来の土壁に混入されるわらは、長さが9cm程度は必要であったのに比較すると短くて良い。したがって、従来は切れ端として利用できなかったわらも資源として利用することが可能となる。ちなみに、従来の土壁の荒壁ではその厚さが5から10cmあり、わらの長さは9cm程度は必要であった。これに対し、本発明においては、土よりも強度が大幅に高いモルタルを主体の材料とすることにより、下地壁としての厚みを減らすことができており、混入するわらが短くできると共に、壁厚も薄くできるという効果を有している。
【0030】
わら入りモルタル層12を施工した次に、工程54において、まだ、わら入りモルタル層12が生乾きの状態の時に、中塗り用の土に切りわらを混入して水を加えて良く練ったものを塗り重ねる。これにより屋外側の中塗り層13を形成できる。わら入りモルタル層12の表面は、わら34が含まれているために凹凸ができ、あるいは、わら34そのものが一部飛び出しているので、全体が適度な粗面となっており、水で練った壁土35を安定して塗り重ねることができる。しかも、モルタルがまだ乾かない状態で塗ること、いわゆる、土の追っかけができ、両者の密着性も極めて良い。また、わら入りモルタル層12が生乾きの状態で中塗り作業に入れるので、その面からも建築期間の短縮を図ることができ、手間も費用も節約できる。
【0031】
このように、本例の壁31においては、下地層としてモルタル層を形成しているが、わら入りモルタル層12であるので、それに塗り重ねる層は、従来の土を主体とした壁を施工する工法に準じて行うことができる。すなわち、中塗り土35へのわら36の混入比率や中塗り層13の厚みの選定は、従来の塗り壁に準じて行えばよい。さらに、求められる中塗り層の厚さによっては、中塗りを1回だけではなく数回に分けて行うことも従来の工法に準じて行うことができる。したがって、本発明により、壁の構造上の主体となる下地層には施工が容易なモルタルを主体としたわら入りモルタル層12を用いて、そのモルタル層12に重ねる層には、古来の技法を用いることが可能となっており、それほどの熟練を要しなくても、信頼性の高い壁であって、古来の土壁と外観が共通し、さらに性能も共通する壁を施工することができる。
【0032】
中塗り後、メッシュ入れを行う。中塗り層13が乾かない内にメッシュ14をその表面に被せ、表面が平らになるようにしっかりと伏せ込む。さらに、工程55において、中塗り層13が完全に乾いたら、その上に上塗りを行い、表層15を形成する。中塗りとして土壁層13が形成されているので、上塗りには、求められる外観や風合いに応じて、従来の塗り壁で上塗り材として用いられてきた漆喰、珪藻土、ドロマイトプラスター等、従来用いられてきた素材を従来の手法を用いて塗り、上塗り層15を形成する。中塗り同様に、必要があれば上塗りも1回だけではなく数回に分けて行うのも従来工法に準じて行うことができる。
【0033】
この様にして形成された中塗り層13と上塗り層15は、従来の塗り壁の中塗りや上塗りが有していたのと同様の通気性や湿度調節機能を有し、わら入りモルタル層12に付加された通気性や湿度調節機能を阻害することはない。しかも、従来の塗り壁と同じ様々な美しい外観と優れた風合いを与えてくれる。また、これらの層13および15はすべて自然素材を用いているので、家の解体や改築にあたっては、容易に自然に帰り地球環境に負担を掛けることがない。
【0034】
本実施例の塗り壁31の屋内側20については、ラスボード4の上に、石膏プラスター37に適量のわら38と水を加えて良く練ったものをこてで塗り、わら入り石膏プラスター層21を形成する。石膏プラスター37は、乾燥時の寸法安定性と優れた防火性・耐火性を有している一方、電解質であり水に溶ける性質がある。このため、外装材には向かないが、内装材として良く使われている。硬化遅延材を加えて反応速度を調節しながら施工されるほど、乾燥して硬化する時間が短いので、建築工事期間の短縮にも好都合である。しかしながら、モルタル同様に通気性や湿度調節機能を有しない。そこで、本例の壁31においては、わら入り石膏プラスター層21とする。これにより、混入してある切りわら38のために通気性と湿度調節機能を有する石膏層にすることができる。そして、わら38を入れても、石膏37が有する乾燥・固化時間の短さは変わらないので、建築期間の短縮にも寄与する。
【0035】
わら入り石膏プラスター層21の上には、従来の塗り壁と同じ手法に準じてわらを含む中塗り土による中塗りを行い、中塗り層22を形成する。さらにその上に漆喰、珪藻土、ドロマイトプラスター、京壁、繊維壁等、従来の塗り壁に使われてきた材料を用いて従来の工法に準じて上塗りを行い、上塗り層23を形成することができる。
【0036】
この壁31は、その屋内側20においても、わら入り石膏プラスター層21を下地層として形成することにより、その上に、わらを含む中塗り層22と、漆喰等の上塗り層23とを、従来の塗り壁で使われてきた素材、その素材の混合比率、塗る手法等を適用できる。その結果、屋外側10および屋内側20とが通気性や湿度調節機能を有する壁31を施工することが可能となり、短期間で、容易に、そして低コストで、従来の土を主体とした塗り壁と同じく、壁自身が呼吸をし、さらに、様々な美しい外観と優れた風合いを与える壁およびそれを備えた建築物を提供できる。また、屋内側20も、自然素材を用いた層を積層しているので、家の解体や改築にあたっては、容易に自然に帰り地球環境に負担を掛けることがない。
【0037】
このように、本例の壁31は、屋外側10と屋内側20とが通気性および湿度調節機能を有している。また、図2では間柱1が記載された間柱の間の領域は、多くの壁では、断熱材が封入されているが、断熱材は通気性があったり、通気性の少ないものであっても断熱材が組み合わさった隙間を通じて空気が流通できるようになっている。したがって、本例の壁31は全体として通気性と湿度調整機能を備えており、内部の汚れた空気を外部に出して新鮮な空気を内部に誘導する通気性に富み、また、壁そのものが呼吸して、湿度の高いときには水分を取り込み、乾燥しているときには水分を放出することにより湿度を調節し、その結果として室内の結露を防ぎ、ひいてはカビの発生を抑制することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の壁体構造は、わら入りモルタル層を備えており、モルタル壁の強度および施工の容易さに加えて、通気性に富み、また、壁そのものが呼吸して、湿度の高いときには水分を取り込み、乾燥しているときには水分を放出することにより湿度を調節する機能を備えた壁および建築物を提供できる。したがって、壁自身が呼吸し、美しい外観と優れた風合いを持つという日本古来の土壁の良さと、強度などの点で優れたモルタル壁の良さとを併せ持った壁および建築物を本発明により提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁を有する建築物の概要を示す断面図である。
【図2】図1に示す壁の構成を示す断面図である。
【図3】図2に示す壁の屋外側の製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1 間柱
2 防風材
3 ラス下
4 ラスボード
5 野縁
6 断熱材
10 屋外側
11 ラス材
12 わら入りモルタル層
13 中塗り層
14 メッシュ
15 上塗り層
20 屋内側
21 わら入り石膏プラスター層
22 中塗り層
23 上塗り層
30 建物
31 壁
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wall of a building such as a wooden house, a structure thereof, and a method of manufacturing the wall.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART In Japan, earthen walls that have been used for wooden buildings and the like since ancient times have not only excellent heat insulation, soundproofing, and fire resistance, but also have excellent humidity adjustment functions. Therefore, it is suitable for hot and humid Japanese climate.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-121876 A
[Problems to be solved by the invention]
Ancient Japanese painted walls using natural materials such as soil, sand, and straw are not only excellent in heat insulation, soundproofing, and fire resistance, but also draw out the inside dirty air to the outside to guide fresh air inside. In addition, the walls themselves breathe, and the walls themselves breathe, taking in moisture when the humidity is high and releasing moisture when the humidity is dry to regulate the humidity, thereby preventing dew condensation in the room and thus mold. This is an extremely excellent wall structure that is suitable for the humid Japanese climate because it suppresses the occurrence of blemishes. And depending on the material of the top coat and how to apply it, it gives various beautiful appearance and excellent texture. In addition, when a house is demolished or remodeled, it is originally made of natural materials, so it has the characteristic that it easily returns to nature and is environmentally friendly.
[0005]
The conventional plastered wall is made by first painting a rough wall made of water with a soil and a straw, and then making a rough wall, and then waiting for it to dry. Waiting for it to dry and then recoating it over and over again to build the wall. Therefore, complete drying is required for each recoat to produce a solid, crack-free, high quality wall. For complete drying, there is a problem that even in the same one wall, sunshine dries quickly, but shaded areas do not dry easily. It is conceivable to reduce the coating thickness, but if it is too thin, the strength is reduced, and there is a problem such as "cracking" or "tattering." Therefore, it takes time to wait for the drying, so that not only the construction work period is prolonged, but also labor is required and construction costs are increased. In addition, a skilled technician is required to perform construction while preventing these problems beforehand, and in that respect, it is difficult to manufacture a building using earth walls.
[0006]
Therefore, recently, a wall structure using a new building material that can be mass-produced in a factory and can be constructed in a short time at a building site has been mainly adopted. Many of these new building materials have been developed with the aim of high airtightness and high heat insulation, and have no air permeability and humidity control function, and are liable to form indoor dew condensation and mold. In addition, since it is not a natural material, it may generate harmful substances that cause atopy or sick house syndrome, and its appearance and texture are often lower than those of conventional painted walls. However, unlike the earth wall, there is an advantage that the construction is easy and a wall structure of a certain quality can be manufactured without skilled skills. Further, since the wall can be constructed in a short time, the production cost can be reduced and the construction period can be shortened. Furthermore, since the strength of the structure used for the wall is high, the wall can be made thinner, and the space occupied by the wall can be reduced.
[0007]
In JP-A-2002-121876, there is a problem that the drying period, which is a drawback of the earth wall, is deteriorated quickly in a short period of several years due to insufficient hardness, and the cost is increased because a large amount of viscosity is used. In order to solve the problem that the durability of building materials tends to decrease due to increased weight and heavy weight, it has been proposed to mix permanent magnet powder and protein components such as flour and buckwheat flour with soil. . However, since it is mainly composed of soil, the above-mentioned disadvantages of the earth wall cannot be fundamentally solved. In addition, it is necessary to mix the permanent magnet powder and protein components such as flour and buckwheat flour, which complicates the production process of the earth wall and raises the manufacturing cost. It is hard to say that there is.
[0008]
Therefore, the present invention is not only excellent in heat insulation, soundproofing and fire resistance, but also rich in air permeability for taking out dirty air inside and guiding fresh air inside, and the wall itself breathes. When the humidity is high, moisture is taken in, and when it is dry, the humidity is adjusted by releasing moisture, thereby preventing indoor dew condensation, and thus suppressing the occurrence of mold, and also shortening the drying time, It is an object of the present invention to provide a wall having a short construction period, easy construction, low labor and low cost, and a method for manufacturing the wall.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
For this reason, the present invention provides a wall having a straw-containing mortar layer mixed with cut straw. That is, in the present invention, a wall or a wall of a building is manufactured by a manufacturing method including a step of applying mortar mixed with straw and forming a mortar layer containing straw. In many cases, the walls of the building are divided into an outdoor side facing the outside with insulation, and an indoor side facing the inside, and the mortar layer with straw is formed as at least part of the outdoor side. You. In particular, the straw-containing mortar layer is suitable as a base layer for an outdoor wall, which finds further advantages in the wall structure of the present invention as described later.
[0010]
Mortar made by mixing aggregates such as sand with cement and kneading with water satisfies all the essential properties for building materials such as strength, water resistance, fire resistance, and has good familiarity with base materials such as various lath materials, Easy painting work. Furthermore, the period required for drying is significantly shorter than that of soil for a roughened wall. In addition, because of its low air permeability and water permeability and little deterioration, it is also used to apply mortar to the surface of concrete structures to protect the frame from various types of deterioration. As can be seen from these, mortar is close to the best material for forming the wall in terms of strength, construction period, cost and the like.
[0011]
On the other hand, low air permeability and low water permeability are properties opposite to those of the earth wall, and therefore, the air permeability and humidity control function cannot be expected. Therefore, the wall body having the mortar layer is recognized as a wall structure having a property opposite to the above-described earth wall.
[0012]
On the other hand, in the present invention, a wall is formed using a straw-containing mortar layer mixed with straw. The mortar layer obtained by mixing the mortar with the straw has air permeability, and also has a humidity control function of taking in moisture when the humidity is high and releasing the moisture when it is dry. On the other hand, since the main component of the mortar layer containing straw is mortar, the performance required for building materials such as strength, water resistance and fire resistance is high, it is well compatible with the base material, and it is easy to apply and requires drying. The period is short. Therefore, a wall having the advantages of the mortar layer and the earth wall layer can be provided.
[0013]
In the wall structure sandwiching the heat insulating material, by using the mortar layer with straw on the outdoor side, there is a sufficient gap for the air to flow between the heat insulating materials. And the humidity control function can be used. Furthermore, by forming the indoor side of the wall using a layer that has air permeability and humidity control function such as a plaster plaster layer containing straw or that does not hinder such properties, dew condensation inside the building can be prevented. It is possible to prevent the occurrence of fungi.
[0014]
On the other hand, the time required for drying the mortar layer containing straw is extremely short as compared with a conventional rough wall. In addition, before the step of forming a mortar layer containing straw, mortar mixed with straw is made, but in that step, the raw material of the mortar is added to cement and sand, and an appropriate amount of straw may be added and stirred. . Therefore, it is possible to provide a straw-containing mortar at a low cost without any trouble in producing the straw-containing mortar.
[0015]
Therefore, by adopting a mortar layer containing straw, the wall itself plays a role of adjusting the humidity in the room by breathing itself, and furthermore, it is a wall having the same effect as an earth wall, preventing dew condensation and generation of mold. Thus, the time required for drying can be significantly reduced, the construction period is short, the labor is reduced, and the wall can be provided at low cost.
[0016]
In the step of producing a straw-containing mortar for forming a straw-containing mortar layer, it is desirable to make a mortar mixed with a straw having a length in the range of 1 to 2 times the target thickness of the straw-containing mortar layer. . If the cut straw is too long for the mortar layer, the straw will protrude from the mortar when applied, making it difficult to perform the coating operation, and may hinder the subsequent application of the next layer. On the other hand, if the straw is too short, the straw is completely buried in the mortar layer, and the air permeability and humidity control function expected by mixing the straw cannot be sufficiently exhibited. If the length of the straw is in the range of about 1 to 2 times the thickness of the mortar layer containing the straw, the workability is good, and the wall having sufficient effects of the air permeability and humidity control function of the straw can be obtained. Can be manufactured. Therefore, if the thickness of the mortar layer containing straw is in the range of about 1.5 to 2.0 cm, it is desirable to mix the straw in the range of about 2.0 to 3.0 cm in length.
[0017]
By mixing the straw with the cement at a volume ratio of about 10%, the effects of the air permeability and the humidity control function can be sufficiently obtained, and the performance as the mortar does not decrease. When an aggregate such as sand is included, the effects of air permeability and humidity control function can be obtained by mixing the straw with a volume ratio of about 2 to 6%. For example, by mixing cement, aggregate and cutting straw at a ratio of 30 liters, 60 to 120 liters, and 3 to 5 liters, respectively, a mortar having an appropriate mixing ratio of straw can be produced. In order to enhance the air permeability and the humidity control function, it is desirable to increase the mixing ratio of the straw, and if the strength within the above range or the wall is not so required, a larger amount of the cutting is required. Straw can be mixed.
[0018]
As described above, the wall having the mortar layer containing straw according to the present invention has many advantages. In the present invention, however, the clay wall layer containing straw is applied to the mortar layer containing straw. There is a great merit in that it can be stacked. If the mortar layer is only a mortar layer, even if it is attempted to form a clay wall layer by applying water-kneaded clay over the mortar layer, a stable clay wall layer cannot be formed because the bonding strength between the two is weak. Further, if the mortar is applied in a squeezed state, it becomes more unstable. Therefore, if dare to be applied, the mortar can be applied only after the mortar has dried after a sufficient drying time. Even in such a case, the compatibility of the materials is not good, and the structure of the wall is not recommended.
[0019]
On the other hand, in the straw-containing mortar layer of the present invention, unevenness is formed on the surface because of the presence of the straw, and further, by using a straw of an appropriate length, a part of the straw protrudes appropriately from the surface. In some cases, the entire surface becomes an appropriate rough surface. Therefore, the wall soil kneaded with water can be repeatedly applied. Furthermore, by applying the mortar in a state where it has not dried yet, so-called chase of the soil, the adhesion between the two is rather improved, and a wall body with a mortar layer containing straw as a base layer and a clay wall layer overlaid is manufactured. can do.
[0020]
By stably stacking the clay wall layer on the straw-containing mortar layer, it is possible to coat the layers of plaster, diatomaceous earth, dolomite plaster, etc., which have been used as the topcoat material on the conventional painted wall, on top of it Means Therefore, these layers can be re-painted using mortar, a material that has not been used in conventional earth walls, as in the case of conventional earth walls. In other words, not only the layer of the middle coat soil containing straw, but also the plaster etc. applied on it are all the materials used for the conventional painted walls, and the mixing ratio of the materials, the method of painting, etc. are mainly mortar. And can be applied to walls.
[0021]
As a result, including the whole layer such as middle coat and top coat, it has the same breathability and humidity control function as the conventional clay wall, giving the same various beautiful appearance and excellent texture as the conventional painted wall The wall can be realized using a mortar layer.
[0022]
Furthermore, since all of these layers, which are stacked on the mortar layer containing straw, are made of natural materials, when dismantling or remodeling a house, it is easy to return home and does not burden the global environment. Therefore, according to the present invention, a wall that follows the goodness of the ancient Japanese plastered wall, which is friendly to the global environment, can shorten the drying time, shortens the period of construction work, does not require much labor, and is inexpensive. can do. Furthermore, since the mortar layer with straw is used in the intermediate coating work for coating the earth wall in a dry state, the construction period can be shortened from this aspect, and labor and cost can be saved.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a wooden building 30 having the painted wall 6 of the present invention in cross section. FIG. 2 shows a cross section in which a part of the painted wall 31 is vertically cut along the stud 1 of the building 5. The left side of FIG. 2 is the outside (outdoor side) of the building, and the right side is the indoor (indoor side).
[0024]
A windproof material 2 is stretched over the entire surface of the studs 1 and pillars not shown in the figure, and plates having a thickness of about 12 mm and a width of about 75 mm are arranged side by side so as to hold them. The so-called lower lath 3. On the other hand, on the inside of the wall, a lath board 4 having a thickness of about 9 mm is attached to a column not shown in the figure at a distance from the top to a bottom edge 5 which is a square piece having a thickness of about 30 mm and a width of about 40 mm. A heat insulating material 6 having a thickness of about 40 mm is attached along the lath board 4.
[0025]
FIG. 3 shows an outline of a process of constructing the outdoor side of the painted wall. The outdoor side 10 of the painted wall 31 according to the present embodiment starts with a step 51 in which a base material is applied. In this step 51, a lath material 11 such as an angle lath or an air cycle lath is nailed to the lower part 3 of the lath. First, the nail is temporarily fixed with a nail having a length of about 13 mm, and the nail is securely fixed with a nail having a length of about 19 mm using an air tucker or the like. The joints connecting the laths should have sufficient width and be overlapped, and they should be tightly stuck together.
[0026]
Next, in step 52, a material for forming the straw-containing mortar layer is prepared. Prepare a straw cut from a length of 2.0 cm to 3.0 cm. For 30 liters (about 50 kg) of cement, add about 90 liters of aggregate sand and about 3.5 liters of straw to a mixer. Add, add an appropriate amount of water, and stir well. This ratio can be appropriately changed depending on the situation and use. It is desirable to mix about 2 to 6% of the straw, and from the viewpoint of enhancing the air permeability and the humidity control function, it is not considered that the straw is excessively inserted, but is allowed in consideration of the strength and the like. It is desirable to add as much as possible.
[0027]
Next, in step 53, the straw-containing mortar layer 12 is applied using the straw-containing mortar manufactured as described above. In this step 53, a well-stirred straw-containing mortar is spread over the lower lath 4 to a thickness of 1.5 cm to 2.0 cm using a trowel, while being well blended with the previously prepared lath material 11. I will paint it. As a result, a straw-containing mortar layer 12 in which a suitable amount of the straw 34 is dispersed and contained in the mortar 33 is formed, and this layer becomes an undercoat (base layer) of the outdoor side 10 of the wall 31.
[0028]
The mortar 33 alone has little air permeability or water permeability. However, by mixing the straw 34, the straw-containing mortar layer 12 has air permeability, and has a humidity control function of taking in moisture when humidity is high and releasing moisture when it is dry. Become. Furthermore, since the mortar layer 12 containing the straw is mainly composed of the mortar 33, the drying time is almost the same as the drying time of the mortar 33 itself, and the drying time is significantly longer than that of the conventional rough wall made of soil and straw. Short. Therefore, the step 53 of forming the straw-containing mortar layer 12 can be significantly shortened compared to the step of constructing a rough wall, and is hardly affected by the sunshine, so that the work period is prevented from being varied and from being affected by the weather. it can. Further, since the cost of the mortar itself is low, the step 53 of forming the straw-containing mortar layer 12 is not troublesome and the cost is low.
[0029]
In general, mortar and concrete are strong in compression but weak in tension. The straw-containing mortar layer 12 of this example has a mortar 33 mixed with a long fiber straw 34, and the effect of the straw 34 increases the resistance to tensile force, which is also effective in preventing cracking. In addition, the straw 34 necessary for manufacturing the mortar containing straw may be about 2 to 3 cm in length, and the straw mixed with the conventional earth wall needs about 9 cm in length. Then it may be short. Therefore, it is possible to use straw as a resource even though it could not be used as a piece in the past. Incidentally, the thickness of the conventional rough wall of the earth wall is 5 to 10 cm, and the length of the straw is required to be about 9 cm. On the other hand, in the present invention, the thickness of the base wall can be reduced by using a mortar having a strength significantly higher than that of the soil as a main material, and the mixed straw can be shortened, and the wall thickness can be reduced. This also has the effect that it can be made thinner.
[0030]
After applying the straw-containing mortar layer 12, in step 54, when the straw-containing mortar layer 12 is still in a dry state, mix the straw into the soil for intermediate coating, add water, and knead the mixture. Overpaint. Thereby, the intermediate coating layer 13 on the outdoor side can be formed. The surface of the straw-containing mortar layer 12 has irregularities due to the inclusion of the straw 34, or the straw 34 itself partially protrudes, so that the entire surface has a moderately rough surface and is kneaded with water. The wall soil 35 can be stably applied again. In addition, the mortar can be applied in a state where it has not dried yet, so-called chase of the soil, and the adhesion between the two is extremely good. In addition, since the mortar layer 12 containing straw is put into intermediate coating work in a dry state, the construction period can be shortened from that aspect, and labor and cost can be saved.
[0031]
As described above, in the wall 31 of the present example, the mortar layer is formed as a base layer. However, since the mortar layer is a straw-containing mortar layer 12, a layer to be applied over the mortar layer is a conventional soil-based wall. It can be performed according to the construction method. That is, selection of the mixing ratio of the straw 36 into the intermediate coating soil 35 and the thickness of the intermediate coating layer 13 may be performed according to the conventional coating wall. Further, depending on the required thickness of the intermediate coating layer, the intermediate coating can be performed not only once but also several times according to the conventional method. Therefore, according to the present invention, a straw-incorporated mortar layer 12 mainly composed of mortar, which is easy to apply, is used for the foundation layer that is mainly used for the structure of the wall, and an old technique is used for the layer that overlaps the mortar layer 12. It is possible to use it, and it is possible to construct a highly reliable wall that does not require much skill, has the same appearance as the ancient earth wall, and also has the same performance .
[0032]
After the intermediate coating, mesh is placed. The mesh 14 is placed on the surface of the intermediate coating layer 13 while the intermediate coating layer 13 does not dry, and the surface is firmly laid down so that the surface becomes flat. Further, in step 55, when the intermediate coating layer 13 is completely dried, overcoating is performed thereon to form the surface layer 15. Since the earth wall layer 13 is formed as the middle coat, the top coat is conventionally used according to the required appearance and texture, such as plaster, diatomaceous earth, dolomite plaster, etc. The applied material is applied using a conventional method to form an overcoat layer 15. Similarly to the intermediate coating, if necessary, the top coating can be performed not only once but also in several times according to the conventional method.
[0033]
The middle coat layer 13 and the top coat layer 15 thus formed have the same air permeability and humidity control function as those of the middle coat and the top coat of the conventional coated wall, and the straw-containing mortar layer 12 It does not impair the air permeability and humidity control function added to. Moreover, it gives the same beautiful appearance and excellent texture as the traditional painted walls. In addition, since all of the layers 13 and 15 are made of natural materials, when the house is demolished or renovated, it easily returns to nature and does not burden the global environment.
[0034]
With respect to the indoor side 20 of the painted wall 31 of the present embodiment, a plaster plaster 37 to which an appropriate amount of straw 38 and water were added and kneaded well was applied on the lath board 4 with a trowel, and the gypsum plaster layer 21 with straw was applied. Form. The gypsum plaster 37 has dimensional stability when dried and excellent fire protection and fire resistance, but has the property of being an electrolyte and being soluble in water. Therefore, it is not suitable for exterior materials, but is often used as interior materials. The time required for drying and hardening is shorter as the work is performed while adjusting the reaction rate by adding a hardening retarder, which is advantageous in shortening the construction period. However, like mortar, it does not have air permeability or humidity control function. Therefore, in the wall 31 of the present example, the gypsum plaster layer 21 with straw is used. This makes it possible to form a gypsum layer having air permeability and humidity control function for the mixed straw 38. And even if the straw 38 is put in, the short time of the drying and solidifying time of the gypsum 37 does not change, which also contributes to shortening the construction period.
[0035]
On the gypsum plaster layer 21 with straw, intermediate coating with an intermediate coating soil containing straw is performed according to the same method as the conventional coating wall to form an intermediate coating layer 22. Further, a topcoat layer 23 can be formed by applying a topcoat in accordance with a conventional method using a material that has been used for a conventional plaster wall, such as plaster, diatomaceous earth, dolomite plaster, kyo wall, and fiber wall. .
[0036]
By forming the gypsum plaster layer 21 with straw as a base layer on the indoor side 20 of the wall 31 as well, an intermediate coating layer 22 containing straw and a top coating layer 23 such as stucco are conventionally formed thereon. The material used for the painted wall, the mixing ratio of the material, the painting method, and the like can be applied. As a result, the outdoor side 10 and the indoor side 20 can be provided with the wall 31 having the ventilation and humidity control functions, and can be easily and inexpensively, in a short period of time, using conventional soil-based coating. As with the wall, the wall itself can breathe, and furthermore, a wall and a building having the wall can be provided that have various beautiful appearances and excellent texture. In addition, since the indoor side 20 is also formed by laminating layers using a natural material, when the house is demolished or renovated, it easily returns home without burdening the global environment.
[0037]
As described above, in the wall 31 of the present example, the outdoor side 10 and the indoor side 20 have ventilation and humidity control functions. In addition, in the area between the studs in which the studs 1 are described in FIG. 2, a heat insulating material is sealed in many walls, but even if the heat insulating material has air permeability or has low air permeability. Air can be circulated through a gap formed by a combination of heat insulating materials. Therefore, the wall 31 of the present example is provided with air permeability and humidity control function as a whole, and is rich in air permeability for taking out dirty air inside and guiding fresh air inside, and the wall itself is breathable. Then, when the humidity is high, moisture is taken in, and when it is dry, the humidity is adjusted by releasing the moisture. As a result, dew condensation in the room can be prevented, and the generation of mold can be suppressed.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, the wall structure of the present invention is provided with a mortar layer containing straw, in addition to the strength and ease of construction of the mortar wall, is rich in air permeability, and the wall itself breathes. It is possible to provide a wall and a building having a function of adjusting humidity by taking in moisture when humidity is high and releasing moisture when it is dry. Therefore, the present invention provides a wall and a building that combines the goodness of a traditional Japanese clay wall that breathes itself and has a beautiful appearance and excellent texture, and the goodness of a mortar wall in terms of strength and the like. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an outline of a building having a wall according to the present invention.
FIG. 2 is a sectional view showing a configuration of a wall shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a view showing a manufacturing process of an outdoor side of the wall shown in FIG. 2;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Stud 2 Windproof material 3 Lath lower 4 Lath board 5 Field edge 6 Insulation material 10 Outdoor side 11 Lath material 12 Straw-filled mortar layer 13 Middle coat layer 14 Mesh 15 Top coat layer 20 Indoor side 21 Straw-containing plaster plaster layer 22 Middle coat layer 23 Topcoat 30 Building 31 Wall

Claims (16)

切りわらが混入された、わら入りモルタル層を有する壁。A wall with a mortar layer containing straw mixed with cut straw. 請求項1において、前記わら入りモルタル層には、当該わら入りモルタル層の厚さに対して長さが1から2倍の範囲に前記わらが混入されている壁。The wall according to claim 1, wherein the straw is mixed in the straw-containing mortar layer in a length of 1 to 2 times the thickness of the straw-containing mortar layer. 請求項2において、前記わら入りモルタル層の厚さが1.5から2.0cm程度の範囲であり、該モルタル層に含まれる前記わらの長さが2.0から3.0cm程度の範囲である壁。3. The mortar layer according to claim 2, wherein the thickness of the mortar layer is about 1.5 to 2.0 cm, and the length of the straw contained in the mortar layer is about 2.0 to 3.0 cm. A wall. 請求項1において、前記わら入りモルタル層の外側に塗り重ねられた、切りわら入りの土壁層を有する壁。The wall according to claim 1, further comprising a straw-filled earth wall layer, which is overcoated on the outside of the straw-containing mortar layer. 請求項1において、前記わら入りモルタル層が当該壁の屋外側の少なくとも一部を構成し、当該壁の屋内側の少なくとも一部を構成する切りわら入りの石膏プラスター層を有する壁。The wall according to claim 1, wherein the straw-containing mortar layer forms at least a part of an outdoor side of the wall, and has a gypsum plaster layer with a straw that forms at least a part of an indoor side of the wall. 切りわらが混入された、わら入りモルタル層を有する壁体構造。A wall structure having a straw-containing mortar layer mixed with cut straw. 壁体を有する建築物であって、前記壁体は、切りわらが混入された、わら入りモルタル層を備えている建築物。A building having a wall, wherein the wall includes a mortar layer containing straw mixed with straw. 請求項7において、前記壁体は、前記わら入りモルタル層の外側に、切りわらを含む土により塗り重ねられた土壁層を備えている建築物。8. The building according to claim 7, wherein the wall includes an earth wall layer overlaid with the soil including the straw outside the straw-containing mortar layer. 9. 請求項7において、前記わら入りモルタル層が前記壁体の屋外側の少なくとも一部を構成し、前記壁体は、その屋内側の少なくとも一部を構成する切りわら入りの石膏プラスター層を備えている建築物。In Claim 7, the said mortar layer containing straw comprises at least one part of the outdoor side of the said wall, The said wall is provided with the gypsum plaster layer with a straw which comprises at least one part of the indoor side. Buildings. 切りわらが混入されたモルタルを塗り、わら入りモルタル層を形成する工程を有する壁の製造方法。A method for manufacturing a wall, comprising a step of applying mortar mixed with cut straw to form a mortar layer containing straw. 請求項10において、前記わら入りモルタル層を形成する工程の前に、前記わら入りモルタル層の目標厚さに対して長さが1から2倍の範囲の前記わらを混入したモルタルを作る工程を有する壁の製造方法。The method according to claim 10, further comprising, before the step of forming the straw-containing mortar layer, forming a mortar containing the straw having a length in a range of 1 to 2 times a target thickness of the straw-containing mortar layer. Method of manufacturing a wall having. 請求項11において、前記わらを混入したモルタルを作る工程では、セメント、骨材および前記きりわらを、それぞれ30リットル、60から120リットル、3から5リットルの割合で混合する、壁の製造方法。The method of manufacturing a wall according to claim 11, wherein in the step of making the mortar mixed with the straw, cement, aggregate, and the cutting straw are mixed at a ratio of 30 liters, 60 to 120 liters, and 3 to 5 liters, respectively. 請求項10において、前記わら入りモルタル層の外側に、切りわらを含む土により土壁層を塗り重ねる工程を有する壁の製造方法。The method for manufacturing a wall according to claim 10, further comprising a step of applying a clay wall layer to the outside of the straw-containing mortar layer with soil containing cutting straw. 請求項13において、前記土壁層を塗り重ねる工程においては、前記わら入りモルタル層が生乾きの状態で、前記土壁層を塗り重ねる、壁の製造方法。14. The method of manufacturing a wall according to claim 13, wherein in the step of re-coating the clay wall layer, the clay wall layer is over-painted while the straw-containing mortar layer is in a dry state. 切りわらが混入されたモルタルを塗り、外壁の少なくとも一部を形成する工程を有する建築物の製造方法。A method for manufacturing a building, comprising a step of applying mortar mixed with cut straw to form at least a part of an outer wall. 請求項15において、前記わら入りモルタル層の外側に、切りわらを含む土により土壁層を塗り重ねる工程を有する建築物の製造方法。The method for manufacturing a building according to claim 15, further comprising a step of applying a clay wall layer to the outside of the straw-containing mortar layer with soil containing cutting straw.
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