JP2004314258A

JP2004314258A - Throw-away type drilling tool

Info

Publication number: JP2004314258A
Application number: JP2003113575A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Hakamata; 義昭袴田; Hidekazu Nunokawa; 英一布川; Takayuki Watanabe; 貴之渡辺
Original assignee: Tungaloy Corp
Current assignee: Tungaloy Corp
Priority date: 2003-04-18
Filing date: 2003-04-18
Publication date: 2004-11-11
Anticipated expiration: 2023-04-18
Also published as: JP4144866B2

Abstract

PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a drilling tool improved in reduction of a working hole diameter in drilling work. SOLUTION: This throw-away type drilling tool is furnished with a plurality of throw-away tips 7 on a head end part of a roughly columnar tool main body 1 to be rotated around a rotating axis O free to connect and disconnect as a plurality of the throw-away tips 7 are slipped in the diametrical direction so that rotating loci around the rotating axis O of their cutting blades are continued in the diametrical direction. Additionally, at least one guide pad 21A or a flat drag 31a is projected from an outer peripheral surface of the tool main body 1 and provided in a range of -10° to 10° in the circumferential direction of the drilling tool from a position symmetrical with a corner blade 11 formed on the extreme outer peripheral part of the drilling tool with a center P of the rotating axis as a standard. COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スローアウェイチップ（以下、チップという）を装着するスローアウェイ式穴明け工具（以下、穴明け工具という）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の穴明け工具において、底刃が外周刃と中心刃とから構成されるものがある。この種の第１の従来穴明け工具を図９および図１０に示す。図９（ａ）と（ｂ）はそれぞれこの穴明け工具の先端部正面図と背面図であり、図１０は図９に示す穴明け工具の外周刃と中心刃の回転軸線Ｏ回りの回転軌跡である。
【０００３】
図９に示すように、第１の従来穴明け工具は、工具本体１が棒状をなし、その回転軸線Ｏ方向後端には柄部（図示しない）を備え、また、その先端から後端に向かっては、軸中心Ｐに対してほぼ対称の位置に第１フルート溝３および第２フルート溝４が形成されている。これらの第１および第２フルート溝３、４には、チップ座５が形成され、このチップ座５内には、中心刃７Ａおよび外周刃７Ｂとして使用されるチップ７が中央取付け穴８を利用して、ねじ９により固定されている。
【０００４】
チップ７は、図９および図１０に示すように、略平行四辺形平板状をなすポジタイプのチップ７であり、中心刃７Ａおよび外周刃７Ｂとして兼用されるものである。チップ７は、２つの対向する回転対称的な端部を有し、一方の長手方向の対向端部は、長辺の辺稜部切れ刃７ａと短辺のコーナ部切れ刃７ｂで形成され、他方の対向端部は、長辺の辺稜部切れ刃７ｃと短辺のコーナ部切れ刃７ｄで形成されている。辺稜部切れ刃７ａ、７ｃとコーナ部切れ刃７ｂ、７ｄとは、鈍角の交差するＶ字状の切れ刃稜線を形成する。隣り合うコーナ部切れ刃７ｂ、７ｄの交差部には、コーナ刃１１が形成されている。
【０００５】
中心刃７Ａは、長辺の辺稜部切れ刃７ｃとこの辺稜部切れ刃７ｃに隣接して内周側に位置する短辺のコーナ部切れ刃７ｄとを底刃とし、外周刃７Ｂは、長辺の辺稜部切れ刃７ａとこの辺稜部切れ刃７ａに隣接してその外周側に位置する短辺のコーナ部切れ刃７ｂとが底刃とされる。底刃とされたコーナ部切れ刃７ｂにコーナ刃１１を介して隣接するコーナ部切れ刃７ｄは、バックテーパとしての役割を有するよう工具本体の回転軸線Ｏに対して逃げ角εの角度で傾斜して配置している。さらに、前記中心刃７Ａと前記外周刃７Ｂとは、辺稜部切れ刃７ｃと辺稜部切れ刃７ａが該穴明け工具の回転軸線Ｏを含む平面上の回転軌跡において互いに交差されるよう配設され、かつ前記交差される点Ｓは、外周刃７Ｂによる切削幅が中心刃７Ａによる切削幅より短くなるようチップ７が組込まれている。
【０００６】
このような構成の穴明け工具は、中心刃７Ａが前記交差される点Ｓより内周側を切削し、外周刃７Ｂが上記点Ｓより外周側を切削することにより穿孔していく。そして、前記外周刃７Ｂのコーナ刃１１のみが穿孔する穴の内壁を切削することになる。（例えば、特許文献１参照）
【０００７】
また、この種の第２の従来穴明け工具として、特に加工穴の抜け際などにおいて高い直進性を確保するためにガイドパッドが備えられた工具がある。その穴明け工具を図１１および図１２に示す。図１１はこの穴明け工具の先端部正面図であり、図１２はこの穴明け工具の先端視側面図である。この従来穴明け工具は、工具本体１が回転軸線Ｏを中心とした外形略多段円柱状をなし、その後端部には、鍔状に形成されたフランジ部（図示しない）を介して、当該工具本体１を工作機械の主軸に把持するためのシャンク部（図示しない）が形成されるとともに、フランジ部よりも先端側の外周部には、このフランジ部の先端面から当該工具本体１の先端面にかけて、後端側に向かうに従い工具本体１の回転方向Ｋの後方側に向けて回転軸線Ｏ回りに螺旋状に捩れる一対のフルート溝３、４が、回転軸線Ｏを挟んで互いに反対側に形成されており、特にこれらのフルート溝３、４は、工具本体１の先端部１５において回転軸線Ｏに直交する断面が略Ｌ字状を呈するように形成されている。
【０００８】
さらに、この工具本体１の先端部１５においては、その内周側の先端内周部１５Ａが、これよりも外周側の先端外周部１５Ｂよりも一段先端側に突出して、回転軸線Ｏを中心とした略円板状をなすように形成されており、フルート溝３、４は上記先端部１５においてその溝深さがこの先端内周部１５Ａにまで達するように形成されている。そして、これらフルート溝３、４の工具回転方向Ｋ側を向く壁面の先端内周部１５Ａおよび先端外周部１５Ｂにおけるそれぞれの先端部分にはチップ座５が形成されていて、これらのチップ座５にチップ７が、その切れ刃７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄを上記先端内周部１５Ａおよび先端外周部１５Ｂにおける工具本体１の先端面から僅かに突出させて、ねじ９により着脱可能にそれぞれ取付けられている。これらのチップ７は、超硬合金等の硬質材料により互いに同形同大の略菱形平板状に形成されたものであって、その一方の菱形面がすくい面とされるとともに、該すくい面の４つの辺稜部には、鈍角に曲折して外側に凸となる上記切れ刃７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄがそれぞれ形成されており、その曲折点が最先端に位置するようにして切れ刃７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄを先端側に向け、チップ座５に取付けられている。
【０００９】
先端内周部１５Ａと先端外周部１５Ｂとの双方において、一方のフルート溝３に形成されたチップ座５に取付けられるチップ７は、その辺稜部切れ刃７ｃ、７ｄが内周側に偏るように配置される一方、逆に他方のフルート溝４のチップ座５に取付けられるチップ７の辺稜部切れ刃７ａ、７ｂは、外周側に偏って配置され、しかもこれらの辺稜部切れ刃７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄはその回転軸線Ｏ回りの回転軌跡が該回転軸線Ｏに対する径方向に連続するようにされている。なお、最も内周側に位置する上記一方のフルート溝３の先端内周部１５Ａに取り付けられる中心刃７Ａの辺稜部切れ刃７ｃ、７ｄは、その内周端が回転軸線Ｏを越えて他方のフルート溝４側に僅かにオーバーセンターとなるようにされ、また最も外周側に位置する他方のフルート溝４の先端外周部１５Ｂに取り付けられた外周刃７Ｂのコーナ刃１１の回転軸線Ｏ回りの外径が、この穴明け工具の外径Ｄとなる。さらに、工具本体１の外周面において、周方向における上記一対のフルート溝３、４間の略中央部に、一対の凹溝２０がやはり回転軸線Ｏを挟んで互いに反対側に該回転軸線Ｏに平行に形成されていて、これらの凹溝２０には真鍮製のガイドパッド２１がパッド止めねじ２２によって着脱可能に取り付けられており、これらのガイドパッド２１は、その外周面が工具本体１の先端部の外周面から僅かに突出して、上記外径Ｄよりも僅かに小さな外径で回転軸線Ｏを中心とした円弧面をなすようにされている。なお、上記凹溝２０は、回転軸線Ｏ方向においては、先端外周部１５Ｂにおける工具本体１の先端面よりも僅かに後退した位置から、回転軸線Ｏに平行に延びる該凹溝２０と螺旋状に捩れるフルート溝３、４が交差する直前まで形成されており、従ってガイドパッド２１も回転軸線Ｏ方向においてはこの工具本体１先端側の範囲内にのみ配設されることとなる。（例えば、特許文献２参照）
【００１０】
【特許文献１】
特開平１０−０２９１０８号公報（第３頁乃至第５頁、図１乃至図３）
【特許文献２】
特開２００２−２３９８２２号公報（第３頁乃至第５頁、図１乃至図３）
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
上述した第１の従来穴明け工具では、外周刃７Ｂに該工具の径方向の軸中心Ｐに向く背分力が生じるとともに、この背分力の方向に該工具本体１は撓みを生じる。その結果、コーナ刃１１の外径が縮小することになり加工穴径は縮小する。また、穴明け加工を継続するにつれ前記コーナ刃１１が摩滅する場合にも前記コーナ刃１１の外径が縮小することとなり、加工穴径は縮小していく。さらに、高送り加工のような該穴明け工具への負荷の高い加工においては、該穴明け工具がふれ回り（いわゆる歩行運動）が生じ、加工穴径が不安定となり、場合によっては中心刃７Ａ、外周刃７Ｂがチッピングしたり欠損したりするおそれがあった。
【００１２】
上述した第２の従来穴明け工具は、加工穴の抜け際において、該工具本体１の直進性を確保することが可能であるものの、前記外周刃７Ｂの背分力方向の工具本体１の撓みを効果的に抑制するものとはいえなかった。また、前記コーナ刃１１の摩滅による加工穴径の縮小を抑制する有効な対策もなされているとはいえなかった。
【００１３】
本発明は、上述した問題に鑑みなされたものであり、その目的は、穴明け加工における加工穴径の縮小を改善した穴明け工具を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の穴明け工具は、回転軸線（Ｏ）回りに回転される略円柱状の工具本体の先端部に、複数のスローアウェイチップが、互いの切れ刃の上記回転軸線（Ｏ）回りの回転軌跡が径方向に連続するように該径方向にずらされて着脱可能に取り付けられてなるスローアウェイ式穴明け工具において、回転軸線中心（Ｐ）を基準として該穴明け工具の最外周部に形成されたコーナ刃と対称な位置から該穴明け工具の円周方向に−１０°〜１０°の範囲に少なくとも１つのガイドパッド又はさらい刃が該工具本体の外周面から突出して設けられていることを特徴とするスローアウェイ式穴明け工具である。
【００１５】
上述した構成の穴明け工具において、該工具本体の先端部外周に、該工具本体の回転軸線（Ｏ）方向に沿って設けられたガイドパッドは、加工穴内壁に摺接することによって該工具本体を支持し直進性を向上させる。さらに、前記ガイドパッドは、該工具本体の上記回転軸線（Ｏ）を基準としてコーナ刃と対称な位置を中心にして円周方向に−１０゜〜１０゜の範囲に配設されるので、該工具本体を前記コーナ刃の背分力の作用方向に対向して支持することになり、該工具本体の撓みを効果的に抑制し、上記撓みによる前記コーナ刃の外径の縮小を効果的に抑制できる。よって、加工穴径の縮小が大幅に抑制されることになる。また、高送り加工したとき高い切削抵抗が生じることにより該穴明け工具のふれ回りを抑制し、加工穴径の拡大、中心刃や外周刃の損傷を改善する。
【００１６】
また、上述した構成の穴明け工具において、該工具本体の先端部外周に設けられたさらい刃は、該工具本体の回転軸中心（Ｐ）を基準としてコーナ刃と対称な位置を中心にして−１０゜〜１０゜の範囲に配設されたときには、前記コーナ刃の背分力を一部打ち消すように作用し、該工具本体をより効果的に支持し且つ該工具本体１の撓みを抑制する。また、前記さらい刃は、上記撓みによりコーナ刃の外径が縮小したとき、その縮小と略同一な量だけ径方向外側へ突出し、加工穴内壁を切削するので加工穴径の縮小を効果的に抑制できる。また、コーナ刃が摩滅によって外径が縮小したときにも、さらい刃は前記コーナ刃より相対的に径方向外側へ突出し、加工穴内壁を切削するので加工穴径の縮小を抑制する。
【００１７】
上記穴明け工具において、前記ガイドパッドは、該工具本体の径方向に移動可能に装着され、前記ガイドパッドの最外周部の前記コーナ刃の最外周部に対する半径の差が−０．２ｍｍ〜０ｍｍの範囲に調整可能とされるのが好ましい。そうすれば、上記半径の差が−０．２ｍｍ以上であれば、前記ガイドパッドは、加工穴内壁と摺接し工具本体の撓みを抑制するので、前記加工穴径の縮小を抑制する。上記半径の差の絶対値が０ｍｍに近づけば、前記ガイドパッドの工具本体の撓みを抑制する作用はより高くなり、さらに、前記ガイドパッドは、前記コーナ刃が摩滅したときには、前記コーナ刃を径方向外側に突出させるように作用し、加工穴径の縮小を抑制する。しかし、上記半径の差は、０ｍｍを越えると加工穴径が拡大するので、０ｍｍ以下とするのが望ましい。
【００１８】
また、上記穴明け工具において、前記ガイドパッドは前記コーナ刃よりも該工具本体の回転軸線（Ｏ）方向後方側に設けられるのが好ましい。前記ガイドパッドをコーナ刃よりも該工具本体の回転軸線（Ｏ）方向後方側に設けたときには、前記ガイドパッドはコーナ刃が加工穴から抜ける際にも該工具本体の撓みを抑制する効果を持続する。よって、加工穴の抜け際における前記加工穴径の縮小を抑制し、且つ、該工具本体のふれ回りを抑制し外周刃と中心刃の欠損を防止する。
【００１９】
上記穴明け工具において、前記さらい刃は、該工具本体の径方向に移動可能に装着され、前記さらい刃の最外周部の前記コーナ刃の最外周部に対する半径の差が−０．２ｍｍ〜０．２ｍｍの範囲に調整可能とされるのが好ましい。上記半径の差が−０．２ｍｍ未満では前記さらい刃が加工穴内壁を切削しなくなり、加工穴径の縮小を抑制する効果がなくなる。上記半径の差が０．２ｍｍを越えると前記さらい刃の径方向切込みが過大となり、所望する加工穴径より径大となってしまう。さらに、前記さらい刃は、加工穴内壁に対して径方向切込みの微小な仕上げ切削をするので、前記加工穴内壁の仕上げ面あらさを向上させ、先行切削した外周刃が抜け際で発生させたばりを仕上げ切削し除去する。
【００２０】
また、上記穴明け工具において、前記さらい刃は、前記コーナ刃よりも該工具本体の回転軸線（Ｏ）方向後方側に設けられるのが好ましい。そうすれば、コーナ刃が加工穴から抜ける際にも、該工具本体を支持する効果と、加工穴径の縮小を抑制する効果と、を維持する。
【００２１】
さらに、上述した穴明け工具において、前記さらい刃の稜線に沿ってチャンファホーニングが形成され、前記さらい刃の切れ刃直角断面において、上記チャンファホーニングは、すくい面とのなす角度（β１）が１５゜〜６０゜、且つ、すくい面における幅（Ｗ１）が０．１ｍｍ〜１．０ｍｍの範囲に形成されるのが好ましい。これは、上記角度（β１）が１５゜未満、又は、上記幅（Ｗ１）が０．１ｍｍ未満では、前記さらい刃が加工穴内壁を切削したときの背分力が、コーナ刃に生じる背分力に対して過小となり、前記背分力を打ち消す効果が得られなくなるためであり、上記角度（β１）が６０゜より大きいか、又は、上記幅（Ｗ１）が１．０ｍｍより大きいと、前記さらい刃の背分力が過大となり、該穴明け工具にびびりが生じるためである。
【００２２】
また、上述した穴明け工具において、前記さらい刃の稜線に沿ってランドが形成され、前記さらい刃の切れ刃直角断面において、前記ランドは、直線状をなし、すくい面の法線に対する角度（β２）が０゜〜１５゜、且つ、逃げ面における幅（Ｗ２）が０．５ｍｍ〜２．０ｍｍの範囲に形成されるのが好ましい。これは、上記角度（β２）が０゜未満、又は、上記幅（Ｗ２）が２．０ｍｍより大きいと、ランド部が加工穴内壁と強く摺接し、さらい刃の背分力が過度に高まり該穴明け工具にびびりが生じてしまうからであり、上記角度（β２）が１５゜より大きいか、又は、上記幅（Ｗ２）が０．５ｍｍより小さくなると、ランドが加工穴内壁と接触せず、前記さらい刃の背分力がコーナ刃の背分力に対して過小となり、前記背分力を打ち消す効果が得られなくなるためである。
【００２３】
【発明の実施の形態】
本発明に係る穴明け工具の第１実施例を図１乃至図８を参照しながら説明する。図１はガイドパッドを設けた穴明け工具の先端部の正面図である。図２は図１に示す工具の先端視側面図である。図３（ａ）は図１に示す穴明け工具の背面図であり、図３（ｂ）および（ｃ）は図１に示す穴明け工具の（フルート溝３側に設けられた）ガイドパッドの詳細図である。図４は図１に示す工具の上側面図、図５は図１に示す工具の下側面図である。図６（ａ）は図１のＡ−Ａ断面図、図６（ｂ）は図１のＢ−Ｂ断面図である。図７（ａ）および（ｂ）は図１に示す工具の一部分解斜視図である。図８（ａ）はさらい刃を設けた穴明け工具の背面図であり、図８（ｂ）はさらい刃の変形例の図であり、図８（ｃ）は図８（ａ）に示す穴明け工具の（フルート溝３側に設けられた）さらい刃詳細図である。
【００２４】
第１実施例において工具本体１は、回転軸線Ｏを中心とする丸棒状をなし、図示しない後端側（図１では右側）にはフランジ部を介して、該工具本体１を工作機械の主軸に把持するためのシャンク部が形成される。前記フランジ部より先端側の外周部には、該工具本体１の先端面から前記フランジ部に向かうにしたがって該工具本体１の回転方向Ｋ後方側に向けて回転軸線Ｏ回りにねじれる一対のフルート溝３、４が形成される。前記フルート溝３、４は、図２に示すように断面形状が略Ｌ字状をなし、お互いに回転軸線Ｏを中心として反対側に形成され、該工具本体１の回転方向Ｋを向く壁面がチップ座５の形成されるチップ座形成面とされ、上記回転方向Ｋ後方に向く壁面をヒール形成面とされる。
【００２５】
該工具本体１の先端部には、フルート溝３、４のチップ座形成面に、上記回転方向Ｋ後方側に凹状をなすチップ座５が形成され、前記チップ座５に切れ刃を有するチップ７がねじ９によって固着される。図１および図３に示すように前記チップ７は、略平行四辺形平板状をなすチップ７であり、２つの対向する回転対称な端部を有し、一方の長手方向の対向端部は、長辺の辺稜部切れ刃７ａと短辺のコーナ部切れ刃７ｂで形成され、他方の対向端部は、長辺の辺稜部切れ刃７ｃと短辺のコーナ部切れ刃７ｄで形成されている。
【００２６】
中心刃７Ａは、長辺の辺稜部切れ刃７ｃとこの辺稜部切れ刃７ｃに隣接して内周側に位置する短辺のコーナ部切れ刃７ｄとを底刃とし、外周刃７Ｂは、長辺の辺稜部切れ刃７ａとこの辺稜部切れ刃７ａに隣接してその外周側に位置する短辺のコーナ部切れ刃７ｂとが底刃とされる。底刃とされたコーナ部切れ刃７ｂにコーナ刃１１を介して隣接するコーナ部切れ刃７ｄは、バックテーパとしての役割を有するよう工具本体の回転軸線Ｏに対して逃げ角を付与するように傾斜して配置している。さらに、前記中心刃７Ａと前記外周刃７Ｂとは、辺稜部切れ刃７ｃと辺稜部切れ刃７ａが該穴明け工具の回転軸線Ｏを含む平面上の回転軌跡において互いに交差されるよう配設されている。
【００２７】
該工具本体１の先端部には、図２および図３に示すように回転軸線Ｏを中心として前記外周刃７Ｂの最外周部に形成されるコーナ刃１１と対称な位置から該工具の回転方向Ｋに−１０゜〜１０゜の円周方向の範囲に少なくとも１つのガイドパッド２１Ａが回転軸線Ｏ方向に沿い、且つ、該工具本体１の外周面から突出して設けられる。この実施例では上記対称な位置に第１のフルート溝３が形成されているため、前記ガイドパッド２１Ａは、上記対称な位置に対して上記回転方向Ｋに負の角度（上記回転方向Ｋと逆方向）ずれた位置に設けられるとともに、図３に示すように前記コーナ刃１１よりも回転軸線Ｏ方向後方側に設けられている。また、前記ガイドパッド２１Ａは、図７に示すように該工具本体１の外周面に凹設されたガイドパッド取付溝２０Ａへねじ２２によって着脱自在に固着され、例えば前記ガイドパッド２１Ａと上記取付溝２０Ａとの間にスペーサ２３Ａが狭着され、前記スペーサ２３Ａの厚みを変えることにより前記ガイドパッド２１Ａの外周面２１ａの外径が調整自在とされる。また、前記ガイドパッド２１Ａは、回転軸線Ｏに直交する断面において、図６（ｂ）に示すようにその外周面２１ａが該穴明け工具のコーナ刃１１の外径より小さな外径の円弧面をなすように形成され、回転軸線Ｏ方向では長さＬ１の直線状をなすように形成される。
【００２８】
このような穴明け工具では、前記ガイドパッド２１Ａは、前記外周刃７Ｂの背分力に対向して該工具本体１を支持するため、該工具本体１の撓みを効果的に抑制することができる。よって、上記撓みによる前記コーナ刃１１の外径の縮小を効果的に抑制し、加工穴径の縮小を大幅に抑制することができる。そして、前記ガイドパッド２１Ａの外周面２１ａの最外周部の前記コーナ刃１１の最外周部に対する半径の差は、−０．２ｍｍ〜０ｍｍの範囲で適宜調整可能とされる。上記半径の差が−０．２ｍｍ未満ではガイドパッド２１Ａが加工穴内壁と摺接しなくなり、加工穴径の縮小を抑制する効果が得られなくなる場合があり、上記半径の差が０ｍｍより大きくなると加工穴径が拡大するという問題が生じる。また、前記ガイドパッド２１Ａは、コーナ刃１１よりも該工具本体１の回転軸線Ｏ方向後方側に設けられるので、コーナ刃１１が加工穴から抜ける際にも該工具本体１の撓みを抑制する効果が持続し、前記加工穴径の縮小を抑制するとともに該工具本体１の直進性を維持し外周刃７Ｂと中心刃７Ａの欠損を防止する。
【００２９】
前記ガイドパッド２１Ａの外周面２１ａの回転軸線Ｏ回りの回転形状は、図３（ｂ）に示すように回転軸線Ｏ方向の長さＬ１の直線状をなし、前記Ｌ１は１．５ｍｍ〜５．０ｍｍの範囲に設定されるのが好ましい。この理由は、上記１．５ｍｍ未満では上記外周面２１ａと加工穴内壁との回転軸線Ｏ方向の摺接範囲が狭くなることから該工具本体１を支持する効果が充分得られなくなるからであり、上記５．０ｍｍを越えると上記外周面２１ａと加工穴内壁との摺接が強まり該穴明け工具への負荷（抵抗）が高くなるからである。なお、ガイドパッド２１Ａの外周面２１ａの回転軸線Ｏ回りの回転形状は、図３（ｃ）に示すように、例えば曲率半径Ｒ１の円弧状であってもよい。そうすれば、該工具本体１に撓みが生じ上記外周面２１ａが回転軸線Ｏに対して傾斜した場合にも、上記外周面２１ａを形成する円弧が加工穴内壁と接するので、前記加工穴内壁の仕上げ面あらさを劣化させることがない。また、上記外周面２１ａを加工穴内壁へ押圧する力の大きさに応じて、上記外周面２１ａは前記加工穴内壁と摺接する領域が変動するので、前記ガイドパッド２１Ａは上記押圧する力と略均衡する力を該工具本体１へ作用し、該工具本体１を支持する。なお、上記外周面２１ａの上記回転形状の上記曲率半径が５０ｍｍ未満では、上記外周面２１ａは加工穴内壁と摺接する領域が狭くなり該工具本体１を支持する効果が不十分となり、上記曲率半径Ｒ１が１０００ｍｍを越えると、上記外周面２１ａの回転軸線Ｏに対する傾きの影響を排除できず、加工穴内壁の仕上げ面あらさを劣化させるので、上記曲率半径Ｒ１は５０ｍｍ〜１０００ｍｍの範囲とするのが好ましい。特に好ましくは、上記曲率半径Ｒ１が５０ｍｍ〜５００ｍｍの範囲である。そうすれば、ガイドパッド２１Ａの外周面２１ａの回転軸線Ｏに対する傾きの管理が簡易なうえ加工穴内壁の仕上げ面あらさが安定する。
【００３０】
ガイドパッド２１Ａは、図２に示すように外周刃７Ｂの該工具本体１の回転軸線Ｏを基準とし略対称な円周方向の位置に１つのガイドパッド２１Ａが設けられるとともに、外周刃７Ｂの位置を基準にして該穴明け工具の円周方向に−１０゜〜１０゜の範囲に（前記１つのガイドパッド２１Ａに略対称な円周方向の位置に）もう１つのガイドパッド２１Ａが設けられてもよい。そうすれば、２つのガイドパッド２１Ａにより、該工具本体１は前記外周刃７Ｂの背分力の作用する方向によりいっそう支持され撓みが抑制されることになり、加工穴径の縮小が大幅に改善される。さらに、図２に示すように、ガイドパッド２１Ｂが外周刃７Ｂおよび中心刃７Ａの法線方向（図２の横方向）後方の該工具本体１外周に設けられてもよい。そうすれば、前記ガイドパッド２１Ｂは、外周刃７Ｂおよび中心刃７Ａの主分力方向に該工具本体１を支持し、前記主分力方向の撓みを抑制する。これは、上述したガイドパッド２１Ａによる外周刃７Ｂの背分力方向の撓みを抑制する効果と相まって加工穴径の縮小をより効果的に抑制できる。よって、高送り加工したときに該穴明け工具のふれ回りを抑制し、加工穴径を安定させ、中心刃７Ａ、外周刃７Ｂの切れ刃損傷を改善する効果が得られる。
【００３１】
また、前記ガイドパッド２１Ａの代わりに、図８に示すようにさらい刃３１ａが設けられてもよい。前記さらい刃３１ａは、上述したガイドパッド２１Ａと略同一の円周方向の位置に設けられ、例えば、多角形平板状をなすチップ３１の上面の辺稜部に形成されている。前記チップ３１は、上面３１ｂよりねじ１０によって該工具本体１に着脱自在に固着される。そして、前記チップ３１の１つの辺稜部は、回転軸線Ｏに略平行をなし、さらに該工具本体１の外周面から突出する。前記チップ３１を該工具本体１に直接固着されてもよいが、図８に示すようにカートリッジ３０を介して該工具本体１に固着されるのが好ましい。そうすれば、前記カートリッジ３０は、該工具本体１に設けられた着座面２０Ａとの間にスペーサ２３Ａを狭着し、該工具本体１の径方向よりねじによって着脱自在に固着され、前記スペーサ２３Ａの厚みを適宜変更することによって、前記さらい刃３１ａの外径が調整自在となる。例えば、前記さらい刃３１ａの回転軸線Ｏ回りの回転形状は、図８（ｂ）に示すように該工具本体の外周面から突出し、且つ、回転軸線Ｏと略平行な直線状に形成されるのがよい。
【００３２】
上述した構成によれば、該工具本体１の先端部外周に設けられたさらい刃３１ａは、該工具本体１の回転軸中心Ｐを基準としてコーナ刃１１と対称な位置を中心にして円周方向に−１０゜〜１０゜の範囲に配設されるので、前記さらい刃３１ａは、加工穴内壁を切削したときに生じる背分力が前記コーナ刃１１の背分力を一部打ち消すように作用するので、該工具本体１を支持し該工具本体１の撓みを抑制する。また、前記さらい刃１１は、上記撓みによりコーナ刃１１の外径が縮小したとき、その縮小と略同一な量だけ径方向外側へ突出し、加工穴内壁を切削するので加工穴径の縮小を効果的に抑制できる。また、コーナ刃１１が摩滅によって外径が縮小したときにも、さらい刃３１ａは前記コーナ刃１１より相対的に径方向外側へ突出し、加工穴内壁を切削するので加工穴径の縮小を抑制する。さらに、前記さらい刃３１ａは、コーナ刃１１よりも該穴明け工具の回転軸線Ｏ方向後方側に設けられるので、前記コーナ刃１１が加工穴から抜ける際にも、該工具本体１を支持する効果と、加工穴径の縮小を抑制する効果と、を持続する。
【００３３】
前記さらい刃３１ａの最外周部のコーナ刃１１の最外周部に対する半径の差は、−０．２ｍｍ〜０．２ｍｍの範囲で適宜調整可能とされるのが好ましい。その理由は、上記半径の差が−０．２ｍｍ未満では前記さらい刃３１ａが加工穴内壁を切削しなくなり、加工穴径の縮小を抑制する効果が得られない場合があり、上記半径の差が０．２ｍｍを越えると前記さらい刃３１ａの径方向切込みが過大となり、所望する加工穴径より大径となってしまうという問題が生じるからである。
【００３４】
前記さらい刃３１ａの該工具本体１の回転軸線Ｏ回りの回転形状において、さらい刃３１ａの回転軸線Ｏ方向の長さＬ２は、０．５ｍｍ〜３．０ｍｍの範囲とするのが好ましい。上記０．５ｍｍ未満では前記さらい刃３１ａに生じる背分力は外周刃７Ｂに生じる背分力より相対的に過小となるため、前記外周刃７Ｂに生じる背分力を打ち消す作用が低減し、該工具本体１の撓みを充分抑制できず加工穴径の縮小を改善できない。上記３．０ｍｍを超えると前記さらい刃３１ａに生じる背分力は過大となり該工具本体１にびびりを生じるため、加工穴内壁の表面あらさが劣化したり加工穴径が不安定になったりするからである。
【００３５】
前記さらい刃３１ａは、該工具本体１の回転軸線Ｏ回りの回転形状が図８（ｃ）に示すように曲率半径Ｒ２の円弧状に形成されることが好ましい。そうすれば、該工具本体１の撓みに伴う前記さらい刃３１ａの回転軸線Ｏに対する傾斜の影響を受けることがなく、加工穴内壁には前記さらい刃３１ａの円弧部が転写され、安定した仕上げ面あらさが得られる。前記曲率半径Ｒ２が５０ｍｍ未満では、送り条件が高い穴明け加工において仕上げ面あらさが悪くなり、前記曲率半径Ｒ２が５００ｍｍを越えると、さらい刃３１ａの回転軸線Ｏに対する傾斜が大きい場合には上記仕上げ面あらさが悪くなりやすい。そのため前記曲率半径Ｒ２は５０ｍｍ〜５００ｍｍの範囲が好ましい。さらに好ましくは前記曲率半径Ｒ２が５０ｍｍ〜３００ｍｍの範囲であり、そうすれば、さらい刃３１ａを該工具本体１に装着するにあたって、前記さらい刃３１ａの回転軸線Ｏに対する傾斜を高精度に管理する必要がなく、加工穴内壁の仕上げ面あらさは良好且つ安定する。
【００３６】
前記さらい刃３１ａには、その切れ刃稜線に沿ってホーニング３１ｄが形成されるのが好ましい。このホーニング３１ｄは、前記さらい刃３１ａの切れ刃直角断面において、例えば図８（ｄ）に示すようなチャンファホーニング形状をなす。前記チャンファホーニング３１ｄは、前記さらい刃３１ａのすくい面３１ｂとなす角度β１が１５゜〜６０゜、且つ、すくい面における幅Ｗ１が０．１ｍｍ〜１．０ｍｍに形成されるのが好ましい。これは、上記角度β１が１５゜未満、又は、上記幅Ｗ１が０．１ｍｍ未満では、前記さらい刃３１ａが加工穴内壁を切削したときの背分力が、コーナ刃１１に生じる背分力に対して過小となり、前記背分力を打ち消す効果が得られなくなるためであり、上記角度β１が６０゜を越えるか、又は、上記幅Ｗ１が１．０ｍｍを越えると、前記さらい刃３１ａの背分力が過大となり、該穴明け工具にびびりが生じるためである。上記角度β１が３０゜〜６０゜、且つ、上記幅Ｗ１が０．１ｍｍ〜１．０ｍｍとされるのが特に好ましい。そうすれば、前記さらい刃３１ａの背分力によるコーナ刃１１の背分力を打ち消す効果が高められる。また、前記さらい刃３１ａには、その切れ刃稜線に沿ってランド３１ｅが形成されてもよい。前記ランド３１ｅは、図８（ｆ）に示すように、さらい刃３１ａの切れ刃直角断面において直線状をなし、すくい面３１ｂの法線に対する角度β２が０゜〜１５゜、且つ、逃げ面３１ｃにおける幅（ランド幅）Ｗ２が０．５ｍｍ〜２．０ｍｍの範囲に形成される。これは、上記角度β２が０゜未満、又は、上記幅Ｗ２が２．０ｍｍより大きいと、ランド３１ｅが加工穴内壁と強く摺接し、さらい刃３１ａの背分力が過度に高まり該穴明け工具にびびりが生じてしまうからであり、上記角度β２が１５゜より大きいか、又は、上記幅Ｗ２が０．５ｍｍより小さくなると、ランド３１ｅが加工穴内壁と接触せず、前記さらい刃３１ａの背分力がコーナ刃１１の背分力に対して過小となり、前記背分力を打ち消す効果が得られなくなるためである。なお、図８（ｅ）および（ｇ）に示すように、さらい刃３１ａの切れ刃直角断面において、ホーニング３１ｄ又はランド３１ｅは、すくい面３１ｂおよび逃げ面３１ｅとの交点が円弧で形成されてもよい。そして、この円弧の曲率半径Ｒ３は０．０１ｍｍ〜０．２ｍｍの範囲とするのが好ましい。上記曲率半径Ｒ３が０．０１ｍｍ未満では、さらい刃３１ａおよびランド３１ｅが欠損しやすく、上記曲率半径Ｒ３が０．２ｍｍより大きいと、さらい刃３１ａおよびランド３１ｅに溶着が生じ加工穴内壁の仕上げ面あらさを劣化させてしまう。
【００３７】
さらい刃３１ａは、図８（ａ）に示すように外周刃７Ｂの該工具本体１の回転軸線Ｏを基準とし略対称な円周方向の位置に１つのさらい刃３１ａが設けられるとともに、外周刃７Ｂの位置を基準にして該穴明け工具の円周方向に−１０゜〜１０゜の範囲に（前記１つのさらい刃３１ａに略対称な円周方向の位置に）もう１つのさらい刃が設けられてもよい。そうすれば、２つのさらい刃３１ａにより、該工具本体１はコーナ刃１１の背分力の作用する方向によりいっそう支持され撓みが抑制され、加工穴径の縮小が大幅に改善される。あるいは、該工具本体１が上記背分力の作用する方向に対して負の向きに撓みを生じたとしても、前記撓み側に設けられたさらい刃３１ａは、コーナ刃１１より相対的に外径を大きくし加工穴を切削することになり加工穴径の縮小が抑制される。さらに、図８（ａ）において、外周刃７Ｂおよび中心刃７Ａに対して垂直方向に生じる主分力に対して該工具本体１を支持するガイドパッド２１Ｂが設けられてもよい。そうすれば、該工具本体１の前記主分力の作用する方向の撓みを抑制したうえで、上記さらい刃３１ａは前記外周刃７Ｂの背分力の作用する方向の撓みを抑制し、あるいは、該工具本体１に撓みが生じたときにもさらい刃３１ａは加工穴内壁を切削することになり、加工穴径の縮小をより効果的に抑制できる。
【００３８】
本発明に係る穴明け工具は、上述した実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で実施可能であり、ドリルに限らず、例えばボーリングカッタ、ＢＴＡ工具、トレパニングツール等に適用することができ、外周刃、中心刃、さらい刃等の切れ刃をなすチップは、工具本体に一体的に形成されたチップ座に固着されるものに限らず、カートリッジ等を介して工具本体に固着されるものであってもよい。また、前記チップの工具本体への固着形式は、ねじ止め形式に限定されず例えばクランプオン形式、楔止め形式のような従来公知の形式全てに適用可能であり、チップが例えば鋼製のカートリッジにろう付けされてなるいわゆるブレード形式であってもよい。
【００３９】
【発明の効果】
本発明の穴明け工具は、該工具の回転軸線Ｏを中心として外周刃の最外周部に形成されるコーナ切れ刃と対称な位置から該工具の回転方向Ｋに−１０゜〜１０゜の円周方向の範囲に少なくとも１つのガイドパッド又はさらい刃が該工具本体外周面から突出して設けられる。そうすれば、前記ガイドパッドは、前記外周刃の背分力方向に対向して該工具本体を支持し撓みを抑制するので、該穴明け工具は、前記外周刃の外径の縮小を抑え、加工穴径の縮小を改善する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る第１実施例の穴明け工具の先端部の正面図である。
【図２】図１に示す穴明け工具の先端視側面図である。
【図３】（ａ）図１に示す穴明け工具の背面側側面図である
（ｂ）図３（ａ）に示す穴明け工具のガイドパッドの詳細図である。
（ｃ）図３（ａ）に示す穴明け工具における他のガイドパッドの詳細図である。
【図４】図１に示す穴明け工具の上側面図である。
【図５】図１に示す穴明け工具の下側面図である。
【図６】（ａ）図１に示す穴明け工具のＡ−Ａ断面図である。
（ｂ）図１に示す穴明け工具のＢ−Ｂ断面図である。
【図７】（ａ）図１に示す穴明け工具の一部分解斜視図である。
（ｂ）図１に示す穴明け工具の一部分解斜視図である。
【図８】（ａ）本発明に係る発明の第２実施例の穴明け工具の正面図である
（ｂ）図８（ａ）に示す穴明け工具のさらい刃の詳細図である。
（ｃ）図８（ａ）に示す穴明け工具のさらい刃の変形例の詳細図である。
（ｄ）図８（ｂ）、（ｃ）におけるＣ−Ｃ断面図である。
（ｅ）図８（ｂ）、（ｃ）におけるＣ−Ｃ断面図である。
（ｆ）図８（ｂ）、（ｃ）におけるＣ−Ｃ断面図である。
（ｇ）図８（ｂ）、（ｃ）におけるＣ−Ｃ断面図である。
【図９】（ａ）第１の従来穴明け工具の先端部の背面側側面図である。
（ｂ）第１の従来穴明け工具の先端部の正面図である。
【図１０】図９に示す穴明け工具の切れ刃詳細図である。
【図１１】第２の従来穴明け工具の先端部の正面図である。
【図１２】図１１に示す穴明け工具の先端視側面図である。
【符号の説明】
１工具本体
３、４フルート溝
７チップ
７Ａ中心刃
７Ｂ外周刃
７ａ、７ｂ外周刃辺稜部
７ｃ、７ｄ中心刃辺稜部
１１コーナ刃
２１、２１Ａ、２１Ｂガイドパッド
２１ａ、２１ｂガイドパッド外周面
２２ねじ
２３Ａ、２３Ｂスペーサ
３０さらい刃チップ取付カートリッジ
３１さらい刃チップ
３１ａさらい刃
３１ｄホーニング
３１ｅランド[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a throw-away type drilling tool (hereinafter, referred to as a drilling tool) to which a throw-away tip (hereinafter, referred to as a tip) is mounted.
[0002]
[Prior art]
In some conventional drilling tools, the bottom blade is composed of an outer peripheral blade and a center blade. FIGS. 9 and 10 show a first conventional drilling tool of this kind. 9 (a) and 9 (b) are a front view and a rear view, respectively, of the tip of the drilling tool. FIG. 10 is a rotation locus about the rotation axis O of the outer peripheral blade and the center blade of the drilling tool shown in FIG. It is.
[0003]
As shown in FIG. 9, in the first conventional drilling tool, the tool body 1 has a rod shape, and has a handle (not shown) at the rear end in the rotation axis O direction. The first flute groove 3 and the second flute groove 4 are formed substantially symmetrically with respect to the axis center P. A tip seat 5 is formed in the first and second flute grooves 3, 4, and a tip 7 used as a center blade 7 A and an outer blade 7 B uses a center mounting hole 8 in the tip seat 5. And is fixed by screws 9.
[0004]
As shown in FIGS. 9 and 10, the tip 7 is a positive type tip 7 having a substantially parallelogram flat plate shape, and is also used as the center blade 7A and the outer peripheral blade 7B. The tip 7 has two opposing rotationally symmetric ends, and one longitudinal opposing end is formed by a long side edge cutting edge 7a and a short side corner cutting edge 7b, The other opposite end is formed by a long side edge cutting edge 7c and a short side corner cutting edge 7d. The edge cutting edges 7a and 7c and the corner cutting edges 7b and 7d form a V-shaped cutting edge ridge line that intersects at an obtuse angle. A corner blade 11 is formed at the intersection of the adjacent corner cutting edges 7b and 7d.
[0005]
The central blade 7A has a long side ridge cutting edge 7c and a short side corner cutting edge 7d located on the inner peripheral side adjacent to the side ridge cutting edge 7c as a bottom blade, and the outer peripheral blade 7B has The long side edge cutting edge 7a and the short side corner cutting edge 7b adjacent to the side edge cutting edge 7a and located on the outer peripheral side thereof are the bottom edges. The corner cutting edge 7d adjacent to the bottom cutting edge 7b, which is the bottom cutting edge, via the corner cutting edge 11 is inclined at an angle of the clearance angle ε with respect to the rotation axis O of the tool main body so as to serve as a back taper. Are placed. Further, the center blade 7A and the outer peripheral blade 7B are arranged such that the side ridge cutting edge 7c and the side ridge cutting edge 7a intersect with each other in a rotation locus on a plane including the rotation axis O of the drilling tool. The chip 7 is incorporated at the point S where it is provided and intersects, so that the cutting width by the outer peripheral blade 7B is shorter than the cutting width by the central blade 7A.
[0006]
In the drilling tool having such a configuration, the center blade 7A cuts the inner peripheral side from the intersecting point S, and the outer peripheral blade 7B cuts the outer peripheral side from the point S, thereby piercing. Then, only the corner blade 11 of the outer peripheral blade 7B cuts the inner wall of the hole to be drilled. (For example, see Patent Document 1)
[0007]
Further, as a second conventional drilling tool of this type, there is a tool provided with a guide pad for ensuring high straightness, particularly when a machining hole is removed. The drilling tool is shown in FIGS. FIG. 11 is a front view of the tip of the drilling tool, and FIG. 12 is a side view of the drilling tool as viewed from the tip. In this conventional drilling tool, the tool main body 1 has a substantially multi-stage cylindrical shape with the rotation axis O as a center, and a rear end portion of the tool body 1 is formed through a flange portion (not shown) formed in a flange shape. A shank portion (not shown) for gripping the main body 1 on the main shaft of the machine tool is formed, and an outer peripheral portion on the distal end side from the flange portion is provided with a distal end surface of the tool main body 1 from the distal end surface of the flange portion. , A pair of flute grooves 3, 4 helically twisted around the rotation axis O toward the rear side in the rotation direction K of the tool main body 1 toward the rear end side, on the opposite sides of the rotation axis O. In particular, the flute grooves 3 and 4 are formed such that a cross section orthogonal to the rotation axis O has a substantially L-shape at the distal end portion 15 of the tool main body 1.
[0008]
Further, in the distal end portion 15 of the tool main body 1, the distal inner peripheral portion 15A on the inner peripheral side protrudes one step forward from the distal outer peripheral portion 15B on the outer peripheral side, and the rotational axis O is centered. The flute grooves 3 and 4 are formed such that the depth of the flute grooves 3 and 4 reaches the inner peripheral portion 15A of the tip. A tip seat 5 is formed at each of the tip inner peripheral portion 15A and the tip outer peripheral portion 15B of the wall surface of the flute grooves 3 and 4 facing the tool rotation direction K side. The tip 7 has its cutting edges 7a, 7b, 7c, 7d slightly projecting from the distal end surface of the tool body 1 at the distal inner peripheral portion 15A and the distal outer peripheral portion 15B, and is detachably attached by screws 9. I have. These chips 7 are made of a hard material such as a cemented carbide and formed into a substantially rhombic flat plate having the same shape and the same size. One of the rhombic surfaces is a rake face, and The cutting edges 7a, 7b, 7c and 7d which are bent at an obtuse angle and project outward are formed at the four side ridges, respectively, and the cutting edges 7a are arranged such that the bending points are located at the forefront. , 7b, 7c, and 7d are attached to the tip seat 5 with the distal ends thereof facing.
[0009]
In both the tip inner peripheral portion 15A and the tip outer peripheral portion 15B, the tip 7 attached to the tip seat 5 formed in the one flute groove 3 has its side edge cutting edges 7c and 7d biased to the inner peripheral side. On the other hand, the side ridge cutting edges 7a and 7b of the chip 7 attached to the chip seat 5 of the other flute groove 4 are arranged so as to be deviated to the outer peripheral side, and these side ridge cutting edges 7a , 7b, 7c, 7d are arranged so that the rotation trajectory around the rotation axis O is continuous in the radial direction with respect to the rotation axis O. The edge ridges 7c and 7d of the center blade 7A attached to the tip inner peripheral portion 15A of the one flute groove 3 located on the innermost side have the inner peripheral ends exceeding the rotation axis O and the other. Is slightly over-centered on the side of the flute groove 4, and about the rotation axis O of the corner blade 11 of the outer peripheral blade 7 B attached to the distal end outer peripheral portion 15 B of the other outermost flute groove 4. The outer diameter is the outer diameter D of the drilling tool. Further, on the outer peripheral surface of the tool body 1, a pair of concave grooves 20 are formed on the rotation axis O on opposite sides of the rotation axis O, substantially at the center between the pair of flute grooves 3 and 4 in the circumferential direction. Guide holes 21 made of brass are detachably attached to these grooves 20 by pad fixing screws 22. The outer peripheral surfaces of these guide pads 21 are formed at the tips of the tool body 1. The portion slightly protrudes from the outer peripheral surface of the portion and has an outer diameter slightly smaller than the outer diameter D and forms an arc surface centered on the rotation axis O. In the direction of the rotational axis O, the concave groove 20 spirally extends from the position of the distal end outer peripheral portion 15B slightly retreated from the distal end surface of the tool body 1 and extends parallel to the rotational axis O. The torsion flute grooves 3 and 4 are formed just before they intersect, so that the guide pad 21 is also disposed only in the range of the tip side of the tool body 1 in the direction of the rotation axis O. (For example, see Patent Document 2)
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-10-029108 (pages 3 to 5, FIGS. 1 to 3)
[Patent Document 2]
JP-A-2002-239822 (Pages 3 to 5, FIGS. 1 to 3)
[Problems to be solved by the invention]
[0011]
In the first conventional drilling tool described above, a back force is generated on the outer peripheral blade 7B toward the axial center P of the tool in the radial direction, and the tool body 1 is bent in the direction of the back force. As a result, the outer diameter of the corner blade 11 is reduced, and the diameter of the machined hole is reduced. Also, as the drilling process is continued, the outer diameter of the corner blade 11 is reduced even when the corner blade 11 is worn out, so that the diameter of the processed hole is reduced. Further, in a process in which the load on the drilling tool is high, such as high feed machining, the drilling tool whirls (so-called walking motion), and the diameter of the drilled hole becomes unstable. In addition, there is a possibility that the outer peripheral blade 7B may chip or break.
[0012]
The above-mentioned second conventional drilling tool can ensure the straightness of the tool body 1 when the machining hole is removed, but the deflection of the tool body 1 in the direction of the back force of the outer peripheral blade 7B. Was not effectively suppressed. Further, it cannot be said that an effective measure for suppressing a reduction in the diameter of a processing hole due to wear of the corner blade 11 has been taken.
[0013]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a drilling tool in which a reduction in the diameter of a drilled hole in drilling is improved.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems and achieve such an object, a drilling tool according to the present invention includes a plurality of throwaways at a tip end of a substantially cylindrical tool body rotated around a rotation axis (O). In a throw-away type drilling tool, the inserts are detachably mounted by being shifted in the radial direction so that rotation trajectories of the cutting edges around the rotation axis (O) are continuous in the radial direction. At least one guide pad or -10 ° to 10 ° in a circumferential direction of the drilling tool from a position symmetrical to a corner blade formed on the outermost peripheral portion of the drilling tool with respect to the center (P); A throw-away drilling tool characterized in that a razor blade is provided so as to protrude from an outer peripheral surface of the tool body.
[0015]
In the drilling tool having the above-described configuration, a guide pad provided on the outer periphery of the tip end portion of the tool main body along the rotation axis (O) direction of the tool main body slides on the inner wall of the processing hole to thereby form the tool main body. Support and improve straightness. Further, the guide pad is disposed in a circumferential direction within a range of -10 ° to 10 ° around a position symmetrical with the corner blade with respect to the rotation axis (O) of the tool body. The tool body is supported opposite to the direction of action of the back force of the corner blade, effectively suppressing the bending of the tool body and effectively reducing the outer diameter of the corner blade due to the bending. Can be suppressed. Therefore, reduction in the diameter of the machined hole is significantly suppressed. In addition, when high-feed machining is performed, a high cutting resistance is generated, so that whirling of the drilling tool is suppressed, and the diameter of the machining hole is increased, and damage to the center blade and the outer peripheral blade is improved.
[0016]
Further, in the drilling tool having the above-described configuration, the flat blade provided on the outer periphery of the tip of the tool main body has a center at a position symmetrical to the corner blade with respect to the rotation axis center (P) of the tool main body. When it is arranged in the range of 10 ° to 10 °, it acts so as to partially cancel back force of the corner blade, more effectively supports the tool body, and suppresses bending of the tool body 1. . In addition, when the outer diameter of the corner blade is reduced due to the bending, the flat blade protrudes radially outward by an amount substantially equal to the reduction, and cuts the inner wall of the processed hole, thereby effectively reducing the diameter of the processed hole. Can be suppressed. Also, when the outer diameter is reduced due to wear of the corner blade, the flat blade protrudes radially outward relative to the corner blade and cuts the inner wall of the processed hole, thereby suppressing the reduction of the processed hole diameter.
[0017]
In the drilling tool, the guide pad is mounted so as to be movable in a radial direction of the tool main body, and a difference in radius between an outermost peripheral portion of the guide pad and an outermost peripheral portion of the corner blade is -0.2 mm to 0 mm. It is preferable to be able to adjust to the range of. Then, if the difference between the radii is equal to or more than -0.2 mm, the guide pad slides into contact with the inner wall of the processing hole and suppresses the bending of the tool body, thereby suppressing the reduction of the processing hole diameter. If the absolute value of the difference between the radii approaches 0 mm, the action of suppressing the deflection of the tool body of the guide pad becomes higher, and furthermore, the guide pad causes the corner blade to have a smaller diameter when the corner blade is worn. It acts so as to protrude outward in the direction, thereby suppressing a reduction in the diameter of the machined hole. However, if the difference between the radii exceeds 0 mm, the diameter of the machined hole increases, so that it is preferable to set the difference to 0 mm or less.
[0018]
In the drilling tool, it is preferable that the guide pad is provided on a rear side of the tool main body in the rotation axis (O) direction with respect to the corner blade. When the guide pad is provided behind the corner blade in the rotation axis (O) direction of the tool main body, the guide pad maintains the effect of suppressing the bending of the tool main body even when the corner blade comes out of the machining hole. I do. Therefore, the reduction in the diameter of the processing hole when the processing hole is pulled out is suppressed, and the whirling of the tool main body is suppressed, so that the loss of the outer peripheral blade and the center blade is prevented.
[0019]
In the above-mentioned drilling tool, the wiping blade is mounted so as to be movable in a radial direction of the tool main body, and a difference in radius between an outermost peripheral portion of the wiping blade and an outermost peripheral portion of the corner blade is −0.2 mm to 0 mm. It is preferable to be able to adjust to a range of 0.2 mm. If the difference between the radii is less than -0.2 mm, the wiping blade will not cut the inner wall of the processing hole, and the effect of suppressing the reduction of the processing hole diameter will be lost. If the difference between the radii exceeds 0.2 mm, the cutting depth in the radial direction of the wiping blade becomes excessive, and the diameter becomes larger than a desired processing hole diameter. Further, since the wiping blade performs a minute finish cutting of the cutting hole in the radial direction with respect to the inner wall of the processing hole, the finished surface roughness of the inner wall of the processing hole is improved, and the outer cutting edge that has been previously cut is generated when the outer cutting edge comes off. Finish cut and removed.
[0020]
In the above-mentioned drilling tool, it is preferable that the wiping blade is provided on the rear side in the rotation axis (O) direction of the tool main body with respect to the corner blade. Then, even when the corner blade comes out of the machining hole, the effect of supporting the tool main body and the effect of suppressing the reduction of the machining hole diameter are maintained.
[0021]
Further, in the above-mentioned drilling tool, chamfer honing is formed along the ridge line of the razor blade, and in the section perpendicular to the cutting edge of the razor blade, the chamfer honing has an angle (β1) with the rake face of 15 °. It is preferable that the width (W1) on the rake face is in the range of 0.1 mm to 1.0 mm. This is because when the angle (β1) is less than 15 ° or the width (W1) is less than 0.1 mm, the back force generated when the wiping blade cuts the inner wall of the processing hole causes the back force generated at the corner blade. When the angle (β1) is larger than 60 ° or the width (W1) is larger than 1.0 mm, the above-mentioned angle (β1) becomes too small, and the effect of canceling the back force is not obtained. This is because the spinning force of the wiping blade becomes excessive and chatter occurs in the drilling tool.
[0022]
In the above-mentioned drilling tool, a land is formed along the ridge line of the razor blade, and in a cross section perpendicular to the cutting edge of the razor blade, the land has a straight line shape and an angle (β2) with respect to a normal of the rake face. ) Is formed in the range of 0 ° to 15 ° and the width (W2) of the flank is formed in the range of 0.5 mm to 2.0 mm. This is because if the angle (β2) is less than 0 ° or the width (W2) is greater than 2.0 mm, the land portion comes into strong sliding contact with the inner wall of the processing hole, and the spinning force of the wiping blade is excessively increased. This is because chatter occurs in the drilling tool. If the angle (β2) is larger than 15 ° or the width (W2) is smaller than 0.5 mm, the land does not contact the inner wall of the processing hole. This is because the back force of the wiping blade becomes too small relative to the back force of the corner blade, and the effect of canceling the back force cannot be obtained.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A first embodiment of a drilling tool according to the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a front view of a tip portion of a drilling tool provided with a guide pad. FIG. 2 is a front view of the tool shown in FIG. 3 (a) is a rear view of the drilling tool shown in FIG. 1, and FIGS. 3 (b) and 3 (c) show a guide pad (provided on the flute groove 3 side) of the drilling tool shown in FIG. FIG. 4 is an upper side view of the tool shown in FIG. 1, and FIG. 5 is a lower side view of the tool shown in FIG. FIG. 6A is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 1, and FIG. 6B is a cross-sectional view taken along line BB of FIG. 7A and 7B are partially exploded perspective views of the tool shown in FIG. FIG. 8A is a rear view of a drilling tool provided with a flat blade, FIG. 8B is a diagram of a modification of the flat blade, and FIG. 8C is a hole illustrated in FIG. FIG. 3 is a detailed view of a flat blade (provided on the flute groove 3 side) of a drilling tool.
[0024]
In the first embodiment, the tool main body 1 has a round bar shape around the rotation axis O, and the tool main body 1 is connected to a main shaft of a machine tool via a flange at a rear end side (right side in FIG. 1) not shown. A shank portion for gripping is formed. A pair of flute grooves that are twisted around the rotation axis O toward the rear in the rotation direction K of the tool main body 1 from the front end surface of the tool main body 1 toward the flange portion on the outer peripheral portion on the front end side of the flange portion. 3 and 4 are formed. As shown in FIG. 2, the flute grooves 3 and 4 have a substantially L-shaped cross section, are formed on opposite sides of each other about a rotation axis O, and have a wall surface facing the rotation direction K of the tool body 1. A chip seat forming surface on which the chip seat 5 is formed, and a wall surface facing rearward in the rotation direction K is a heel forming surface.
[0025]
At the tip end of the tool body 1, a tip seat 5 having a concave shape on the rear side in the rotation direction K is formed on the tip seat forming surface of the flute grooves 3, 4, and a tip 7 having a cutting edge in the tip seat 5. Are fixed by screws 9. As shown in FIGS. 1 and 3, the chip 7 is a chip 7 having a substantially parallelogram flat plate shape, and has two opposed rotationally symmetric ends, and one of the longitudinally opposed ends is It is formed by a long side edge cutting edge 7a and a short side corner cutting edge 7b, and the other opposite end is formed by a long side edge ridge cutting edge 7c and a short side corner cutting edge 7d. ing.
[0026]
The central blade 7A has a long side ridge cutting edge 7c and a short side corner cutting edge 7d located on the inner peripheral side adjacent to the side ridge cutting edge 7c as a bottom blade, and the outer peripheral blade 7B has The long side edge cutting edge 7a and the short side corner cutting edge 7b adjacent to the side edge cutting edge 7a and located on the outer peripheral side thereof are the bottom edges. The corner cutting edge 7d adjacent to the corner cutting edge 7b serving as the bottom blade via the corner cutting edge 11 has a clearance angle with respect to the rotation axis O of the tool body so as to have a role as a back taper. They are arranged at an angle. Further, the center blade 7A and the outer peripheral blade 7B are arranged such that the side ridge cutting edge 7c and the side ridge cutting edge 7a intersect with each other in a rotation locus on a plane including the rotation axis O of the drilling tool. Is established.
[0027]
As shown in FIGS. 2 and 3, the tip of the tool main body 1 is rotated from the position symmetrical to the corner blade 11 formed on the outermost peripheral portion of the outer peripheral blade 7B with respect to the rotation axis O in the rotational direction of the tool. At least one guide pad 21 A is provided in the range of −10 ° to 10 ° in the circumferential direction of K along the direction of the rotation axis O and protrudes from the outer peripheral surface of the tool body 1. In this embodiment, since the first flute groove 3 is formed at the symmetric position, the guide pad 21A is at a negative angle in the rotation direction K with respect to the symmetric position (in the opposite direction to the rotation direction K). Direction), and is provided on the rear side in the rotation axis O direction from the corner blade 11 as shown in FIG. As shown in FIG. 7, the guide pad 21A is detachably fixed to a guide pad mounting groove 20A formed in the outer peripheral surface of the tool body 1 by a screw 22. For example, the guide pad 21A and the mounting groove are fixed. The spacer 23A is narrowly fitted between the guide pad 20A and the outer diameter of the outer peripheral surface 21a of the guide pad 21A by changing the thickness of the spacer 23A. As shown in FIG. 6B, the guide pad 21A has a circular arc surface having an outer diameter smaller than the outer diameter of the corner blade 11 of the drilling tool in a cross section orthogonal to the rotation axis O, as shown in FIG. It is formed so as to form a straight line having a length L1 in the direction of the rotation axis O.
[0028]
In such a drilling tool, the guide pad 21A supports the tool main body 1 in opposition to the back force of the outer peripheral blade 7B, so that the bending of the tool main body 1 can be effectively suppressed. . Therefore, reduction in the outer diameter of the corner blade 11 due to the bending can be effectively suppressed, and reduction in the diameter of the machined hole can be significantly suppressed. The difference in radius between the outermost peripheral portion of the outer peripheral surface 21a of the guide pad 21A and the outermost peripheral portion of the corner blade 11 can be appropriately adjusted in the range of -0.2 mm to 0 mm. If the difference between the radii is less than -0.2 mm, the guide pad 21 A does not slide on the inner wall of the processing hole, and the effect of suppressing the reduction of the processing hole diameter may not be obtained. There is a problem that the hole diameter increases. Further, since the guide pad 21A is provided behind the corner blade 11 in the direction of the rotation axis O of the tool main body 1, an effect of suppressing the bending of the tool main body 1 even when the corner blade 11 comes out of the machining hole. Is maintained, the reduction in the diameter of the machining hole is suppressed, the straightness of the tool body 1 is maintained, and the loss of the outer peripheral blade 7B and the center blade 7A is prevented.
[0029]
The rotation shape of the outer peripheral surface 21a of the guide pad 21A around the rotation axis O is a straight line having a length L1 in the direction of the rotation axis O as shown in FIG. It is preferable that the distance is set in the range of 0 mm. The reason for this is that if the diameter is less than 1.5 mm, the range of sliding contact between the outer peripheral surface 21a and the inner wall of the machining hole in the direction of the rotation axis O is narrowed, so that the effect of supporting the tool body 1 cannot be sufficiently obtained. If the distance exceeds 5.0 mm, the sliding contact between the outer peripheral surface 21a and the inner wall of the hole is strengthened, and the load (resistance) on the drilling tool is increased. Note that the rotation shape of the outer peripheral surface 21a of the guide pad 21A around the rotation axis O may be, for example, an arc shape with a radius of curvature R1 as shown in FIG. Then, even when the tool body 1 is bent and the outer peripheral surface 21a is inclined with respect to the rotation axis O, the arc forming the outer peripheral surface 21a is in contact with the inner wall of the processing hole. Does not degrade the roughness of the finished surface. Further, since the area of the outer peripheral surface 21a in sliding contact with the inner wall of the processing hole varies depending on the magnitude of the force pressing the outer peripheral surface 21a against the inner wall of the processing hole, the guide pad 21A is substantially equal to the pressing force. A balancing force acts on the tool body 1 to support the tool body 1. If the radius of curvature of the rotating shape of the outer peripheral surface 21a is less than 50 mm, the area of the outer peripheral surface 21a in sliding contact with the inner wall of the machined hole becomes narrow, and the effect of supporting the tool body 1 becomes insufficient, and the radius of curvature becomes small. If R1 exceeds 1000 mm, the influence of the inclination of the outer peripheral surface 21a with respect to the rotation axis O cannot be eliminated, and the finished surface roughness of the inner wall of the machined hole is deteriorated. Therefore, the radius of curvature R1 should be in the range of 50 mm to 1000 mm. preferable. Particularly preferably, the radius of curvature R1 is in the range of 50 mm to 500 mm. Then, the inclination of the outer peripheral surface 21a of the guide pad 21A with respect to the rotation axis O is easily managed, and the finished surface roughness of the inner wall of the processed hole is stabilized.
[0030]
As shown in FIG. 2, the guide pad 21A is provided with one guide pad 21A at a substantially symmetric circumferential position with respect to the rotation axis O of the tool body 1 of the outer peripheral blade 7B, and the position of the outer peripheral blade 7B. Another guide pad 21A is provided in a range of −10 ° to 10 ° in the circumferential direction of the drilling tool (at a circumferential position substantially symmetric to the one guide pad 21A) with reference to Is also good. Then, the tool body 1 is further supported by the two guide pads 21A in the direction in which the back component force of the outer peripheral blade 7B acts, and the bending is suppressed, and the reduction in the diameter of the machined hole is greatly improved. Is done. Further, as shown in FIG. 2, a guide pad 21B may be provided on the outer periphery of the tool body 1 behind the outer peripheral blade 7B and the center blade 7A in the normal direction (lateral direction in FIG. 2). Then, the guide pad 21B supports the tool body 1 in the main component direction of the outer peripheral blade 7B and the center blade 7A, and suppresses the bending in the main component direction. This, together with the effect of suppressing the bending of the outer peripheral blade 7B in the direction of the back force by the guide pad 21A described above, can more effectively suppress the reduction in the diameter of the machined hole. Therefore, the effect of suppressing the whirling of the drilling tool when performing high feed machining, stabilizing the machining hole diameter, and improving the damage of the cutting edge of the center blade 7A and the outer peripheral blade 7B can be obtained.
[0031]
Further, a scouring blade 31a may be provided instead of the guide pad 21A as shown in FIG. The wiping blade 31a is provided at substantially the same circumferential position as the above-mentioned guide pad 21A, and is formed, for example, at the edge of the upper surface of the chip 31 having a polygonal flat plate shape. The tip 31 is detachably fixed to the tool main body 1 by screws 10 from the upper surface 31b. One edge of the tip 31 is substantially parallel to the rotation axis O, and further projects from the outer peripheral surface of the tool body 1. The tip 31 may be directly fixed to the tool main body 1, but is preferably fixed to the tool main body 1 via the cartridge 30 as shown in FIG. Then, the cartridge 30 has the spacer 23A narrowly fitted between the cartridge 30 and the seating surface 20A provided on the tool main body 1, and is removably fixed by screws from the radial direction of the tool main body 1. By appropriately changing the thickness of the blade, the outer diameter of the wiping blade 31a can be adjusted. For example, as shown in FIG. 8B, the rotating shape of the wiping blade 31a around the rotation axis O is formed in a straight line protruding from the outer peripheral surface of the tool body and substantially parallel to the rotation axis O. Is good.
[0032]
According to the above-described configuration, the wiping blade 31a provided on the outer periphery of the distal end portion of the tool main body 1 has a circumferential direction centered on a position symmetrical to the corner blade 11 with respect to the rotation axis center P of the tool main body 1. Is arranged in the range of -10 ° to 10 °, the flat blade 31a acts so that the back force generated when cutting the inner wall of the processing hole partially cancels the back force of the corner blade 11. Therefore, the tool body 1 is supported and the bending of the tool body 1 is suppressed. In addition, when the outer diameter of the corner blade 11 is reduced due to the bending, the flat blade 11 protrudes radially outward by substantially the same amount as the reduction, and cuts the inner wall of the processed hole, thereby reducing the diameter of the processed hole. Can be suppressed. Further, even when the outer diameter is reduced due to wear of the corner blade 11, the flat blade 31a protrudes radially outward relative to the corner blade 11, and cuts the inner wall of the processed hole, thereby suppressing the reduction of the processed hole diameter. . Further, since the flat blade 31a is provided behind the corner blade 11 in the direction of the rotation axis O of the drilling tool, the effect of supporting the tool body 1 even when the corner blade 11 comes out of the machining hole. And the effect of suppressing reduction in the diameter of the machined hole is maintained.
[0033]
It is preferable that the difference in radius between the outermost peripheral portion of the scraper blade 31a and the outermost peripheral portion of the corner blade 11 can be appropriately adjusted in a range of -0.2 mm to 0.2 mm. The reason is that if the difference between the radii is less than -0.2 mm, the wiping edge 31a will not cut the inner wall of the processing hole, and the effect of suppressing the reduction of the processing hole diameter may not be obtained. If the thickness exceeds 0.2 mm, the cutting depth in the radial direction of the flat blade 31a becomes excessively large, which causes a problem that the diameter becomes larger than a desired processing hole diameter.
[0034]
In the rotation shape of the wiping blade 31a around the rotation axis O of the tool main body 1, the length L2 of the wiping blade 31a in the rotation axis O direction is preferably in the range of 0.5 mm to 3.0 mm. When the thickness is less than 0.5 mm, the spinning force generated on the wiping blade 31a is relatively smaller than the spinning force generated on the outer peripheral blade 7B. Therefore, the effect of canceling the spinning force generated on the outer peripheral blade 7B is reduced. The deflection of the tool body 1 cannot be sufficiently suppressed, and the reduction in the diameter of the machined hole cannot be improved. If the thickness exceeds 3.0 mm, the back force generated on the wiping blade 31a becomes excessive and chatter occurs in the tool body 1, so that the surface roughness of the inner wall of the processing hole is deteriorated and the diameter of the processing hole becomes unstable. It is.
[0035]
It is preferable that the blade 31a is formed such that the rotation shape of the tool body 1 around the rotation axis O is an arc having a radius of curvature R2 as shown in FIG. 8C. Then, without being affected by the inclination of the wiping blade 31a with respect to the rotation axis O due to the bending of the tool body 1, the arc portion of the wiping blade 31a is transferred to the inner wall of the processing hole, and the stable finished surface is obtained. The roughness is obtained. When the radius of curvature R2 is less than 50 mm, the finished surface roughness becomes poor in drilling with high feed conditions, and when the radius of curvature R2 exceeds 500 mm, the above finishing is performed when the inclination of the flat blade 31a with respect to the rotation axis O is large. Surface roughness tends to worsen. Therefore, the radius of curvature R2 is preferably in the range of 50 mm to 500 mm. More preferably, the radius of curvature R2 is in the range of 50 mm to 300 mm, so that when attaching the razor blade 31a to the tool body 1, it is necessary to control the inclination of the razor blade 31a with respect to the rotation axis O with high precision. The finished surface roughness of the inner wall of the machined hole is good and stable.
[0036]
It is preferable that the honing 31d is formed on the flat blade 31a along the cutting edge ridge line. The honing 31d has, for example, a chamfer honing shape as shown in FIG. 8 (d) in a cross section perpendicular to the cutting edge of the razor blade 31a. It is preferable that the chamfer honing 31d is formed such that the angle β1 formed by the rake face 31b of the razor blade 31a is 15 ° to 60 ° and the width W1 on the rake face is 0.1 mm to 1.0 mm. This is because, when the angle β1 is less than 15 ° or the width W1 is less than 0.1 mm, the back force generated when the wiping edge 31a cuts the inner wall of the processing hole is reduced by the back force generated at the corner blade 11. On the other hand, when the angle β1 exceeds 60 ° or the width W1 exceeds 1.0 mm, the back blade 31a becomes too small. This is because the force becomes excessive and chatter occurs in the drilling tool. It is particularly preferable that the angle β1 is 30 ° to 60 ° and the width W1 is 0.1 mm to 1.0 mm. Then, the effect of canceling the back force of the corner blade 11 due to the back force of the wiping blade 31a is enhanced. Further, a land 31e may be formed along the cutting edge ridge line on the razor blade 31a. As shown in FIG. 8 (f), the land 31e has a straight shape in a cross section perpendicular to the cutting edge of the razor blade 31a, the angle β2 with respect to the normal of the rake face 31b is 0 ° to 15 °, and the flank 31c. (Land width) W2 is formed in the range of 0.5 mm to 2.0 mm. This is because if the angle β2 is less than 0 ° or the width W2 is greater than 2.0 mm, the land 31e comes into slidable contact with the inner wall of the machined hole, and the spinning force of the wiping blade 31a is excessively increased, so that the drilling tool is not used. If the angle β2 is larger than 15 ° or the width W2 is smaller than 0.5 mm, the land 31e does not come into contact with the inner wall of the machining hole, and the spine of the scraper blade 31a is formed. This is because the component force becomes too small with respect to the back force of the corner blade 11, and the effect of canceling the back force cannot be obtained. As shown in FIGS. 8 (e) and 8 (g), in the cross section perpendicular to the cutting edge of the razor blade 31a, the honing 31d or the land 31e may be formed such that the intersection of the rake face 31b and the flank 31e is an arc. Good. The radius of curvature R3 of this arc is preferably in the range of 0.01 mm to 0.2 mm. If the radius of curvature R3 is less than 0.01 mm, the razor blade 31a and the land 31e are likely to be chipped. If the radius of curvature R3 is larger than 0.2 mm, welding occurs on the razor blade 31a and the land 31e, and the finished surface of the inner wall of the machined hole. It degrades the roughness.
[0037]
As shown in FIG. 8 (a), the wiping edge 31a is provided with one wiping edge 31a at a position in the circumferential direction that is substantially symmetric with respect to the rotation axis O of the tool main body 1 of the outer peripheral blade 7B. Another razor blade is provided in a range of -10 ° to 10 ° in the circumferential direction of the drilling tool with reference to the position of 7B (at a position in the circumferential direction substantially symmetric to the one razor blade 31a). You may be. Then, the tool body 1 is further supported by the two blades 31a in the direction in which the back force of the corner blade 11 acts, whereby the bending is suppressed, and the reduction in the diameter of the machined hole is greatly improved. Alternatively, even if the tool main body 1 bends in the negative direction with respect to the direction in which the back force acts, the flat blade 31 a provided on the bending side has an outer diameter relatively smaller than the corner blade 11. Is increased to cut the processing hole, and the reduction of the processing hole diameter is suppressed. Further, in FIG. 8A, a guide pad 21B for supporting the tool main body 1 against a main component force generated in a direction perpendicular to the outer peripheral blade 7B and the center blade 7A may be provided. Then, after suppressing the deflection of the tool main body 1 in the direction in which the main component force acts, the wiping blade 31a suppresses the deflection in the direction in which the back component force of the outer peripheral blade 7B acts, or Even when the tool body 1 is bent, the wiping blade 31a cuts the inner wall of the processing hole, and the reduction of the processing hole diameter can be suppressed more effectively.
[0038]
The drilling tool according to the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be implemented without departing from the gist of the present invention, and is not limited to a drill, and is applied to, for example, a boring cutter, a BTA tool, a trepanning tool, and the like. The tip forming the cutting edge such as the outer peripheral blade, the center blade, and the flat blade is not limited to the one fixed to the tip seat formed integrally with the tool main body, and may be attached to the tool main body via a cartridge or the like. It may be fixed. Further, the type of fixing the tip to the tool body is not limited to the screw type, and can be applied to all conventionally known types such as a clamp-on type and a wedge type. A so-called braided brazed type may be used.
[0039]
【The invention's effect】
The drilling tool according to the present invention has a circle of −10 ° to 10 ° in the rotation direction K of the tool from a position symmetrical with a corner cutting edge formed on the outermost peripheral portion of the outer peripheral center with respect to the rotation axis O of the tool. At least one guide pad or razor blade is provided in a circumferential range so as to protrude from the outer peripheral surface of the tool body. Then, since the guide pad supports the tool main body in the direction of the back force of the outer peripheral blade and suppresses bending, the drilling tool suppresses a reduction in the outer diameter of the outer peripheral blade, Improve the reduction of machining hole diameter.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a tip portion of a drilling tool according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the drilling tool shown in FIG.
3A is a rear side view of the drilling tool shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 3B is a detailed view of a guide pad of the drilling tool shown in FIG.
FIG. 4C is a detailed view of another guide pad in the drilling tool shown in FIG.
FIG. 4 is a top view of the drilling tool shown in FIG. 1;
FIG. 5 is a bottom view of the drilling tool shown in FIG. 1;
FIG. 6A is a sectional view taken along line AA of the drilling tool shown in FIG. 1;
(B) It is BB sectional drawing of the drilling tool shown in FIG.
FIG. 7A is a partially exploded perspective view of the drilling tool shown in FIG. 1;
(B) It is a partially exploded perspective view of the drilling tool shown in FIG.
FIG. 8A is a front view of a drilling tool according to a second embodiment of the present invention.
(B) It is a detailed view of the flat blade of the drilling tool shown in FIG. 8 (a).
(C) It is a detailed view of a modification of the wiping blade of the drilling tool shown in FIG.
(D) It is CC sectional drawing in FIG.8 (b), (c).
(E) It is CC sectional drawing in FIG.8 (b), (c).
(F) It is CC sectional drawing in FIG.8 (b), (c).
(G) It is CC sectional drawing in FIG.8 (b), (c).
FIG. 9A is a rear side view of the tip of the first conventional drilling tool.
(B) It is a front view of the front-end | tip part of the 1st conventional drilling tool.
FIG. 10 is a detailed view of a cutting edge of the drilling tool shown in FIG. 9;
FIG. 11 is a front view of a tip portion of a second conventional drilling tool.
FIG. 12 is a side view of the drilling tool shown in FIG. 11 as viewed from the front end.
[Explanation of symbols]
1 Tool body
3, 4 flute grooves
7 chips
7A center blade
7B Outer edge
7a, 7b Outer edge edge
7c, 7d Central blade edge
11 Corner blade
21, 21A, 21B Guide pad
21a, 21b Outer peripheral surface of guide pad
22 screws
23A, 23B spacer
30 Flat blade insert cartridge
31 Swirl blade tip
31a razor blade
31d honing
31e Land

Claims

A plurality of indexable inserts are provided at the tip of the substantially cylindrical tool body rotated about the rotation axis (O) so that the rotation trajectories of the respective cutting edges about the rotation axis (O) are continuous in the radial direction. In a throw-away type drilling tool, which is detachably attached by being displaced in the radial direction,
At least one guide extending from a position symmetrical to a corner blade formed on the outermost peripheral portion of the drilling tool with respect to the center of rotation axis (P) in a range of -10 ° to 10 ° in a circumferential direction of the drilling tool; A throw-away type drilling tool, wherein a pad or a razor blade is provided so as to protrude from an outer peripheral surface of the tool body.

The guide pad is mounted so as to be movable in a radial direction of the tool body, and a difference in radius between an outermost peripheral portion of the guide pad and an outermost peripheral portion of the corner blade can be adjusted in a range of −0.2 mm to 0 mm. The indexable drilling tool according to claim 1, wherein the drilling is performed.

3. The indexable drilling tool according to claim 1, wherein the guide pad is provided on a rear side of the tool body in a rotation axis (O) direction with respect to the corner blade. 4.

The scouring blade is mounted so as to be movable in a radial direction of the tool body, and a difference in radius between an outermost peripheral portion of the scouring blade and an outermost peripheral portion of the corner blade is adjusted in a range of −0.2 mm to 0.2 mm. The indexable drilling tool according to claim 1, characterized in that it is made possible.

The indexable drilling tool according to claim 1 or 4, wherein the scouring blade is provided on a rear side of the tool main body in the rotation axis (O) direction with respect to the corner blade.

A chamfer honing is formed along the ridge line of the scooping blade, and in a vertical cross section of the scooping blade, the chamfer honing has an angle (β1) with the rake face of 15 ° to 60 ° and a width at the rake face ( 6. The indexable drilling tool according to claim 1, wherein W1) is formed in a range of 0.1 mm to 1.0 mm.

A land is formed along the ridge line of the scooping blade, and in a vertical cross section of the scooping blade, the land is linear, has an angle (β2) with respect to the normal of the rake face of 0 ° to 15 °, and has a clearance. 7. The throw-away hole according to claim 1, wherein the width (W2) of the surface is formed in a range of 0.5 mm to 2.0 mm. Dawning tool.