JP2004313903A - Method and system for treatment of soil contaminated with oil - Google Patents

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Satoshi Sekino
聡 関野
Yoshihiro Hoshino
吉弘 星野
Yuuki Nakagawa
勇樹 中川
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method and a system for treatment of soil contaminated with oil by which oil-contaminated soil can be decontaminated in a short period of time to the level of not causing an oil film or not giving off oily smell. <P>SOLUTION: The treatment method for oil-contaminated soil to remove oil-content from the contaminated soil includes a wash-treatment process 1a where the object oil-contaminated soil is washed and the concentration of oil content is reduced, and a heat treatment process 1b where the oil-contaminated soil after wash treatment in the process 1a is heat-treated and removed by evaporating the residual light-oil content in the oil-contaminated soil after the wash-treatment. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油分により汚染された油汚染土壌から油分を分離し、再利用可能な清浄土を生成する油汚染土壌の処理方法及び処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、石油備蓄所、ガソリンスタンド、機械製造工場等の地下埋設タンクやその配管等の破損箇所から周囲の土壌中に油分が漏洩したり、海難事故により海に流出した原油が海浜の土壌に漂着した場合等において、土壌が油分に汚染されることがある。
【0003】
従来、こうした油汚染土壌の処理としては、廃棄処理(最終処分場への廃棄)や、高温又は低温の加熱処理(油分の焼却又は酸化分解)等が行われてきた。しかしながら、これらは、最終処分場の受入容量や石油資源の有効活用等の観点から好ましくなく、加熱処理においては、処理に要するエネルギーが多大で適用可能な処理施設も少ない。一方、近年、微生物により油分を分解除去するバイオ処理が注目されている。しかしながら、このバイオ処理は、その処理に非常に長期間を要する。
【0004】
そこで、油分を概ね回収し土壌を再利用可能とすることができ、しかも回収した油分も精製することで再利用可能な状態とすることができる処理方法として、洗浄水を用いて油汚染土壌を洗浄する洗浄処理がある。この洗浄処理は、油汚染濃度が数万ppmを超えるような場合でも適用可能で、一般に、洗浄処理後の油汚染濃度は1000ppm程度にまで低下するが、更なる浄化レベル向上を図ったものとして、この洗浄処理後の油汚染土壌に上記したバイオ処理を施すものがある(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−327952号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、洗浄処理後の油汚染土壌に揮発性の軽質油が含まれている場合、たとえ1000ppm程度という低濃度であっても油臭を伴い、また、水分に曝されると油膜が発生してしまう。したがって、生活環境の保全という観点においては、油汚染土壌を洗浄処理して再利用するにしても、油膜や油臭が発生しないレベルまで油分濃度を低下させなければならない。
【0007】
これに対し、上記した特許文献1の記載技術は、洗浄処理とバイオ処理を組み合わせることで、数万ppm程度といった高い油分濃度の油汚染土壌を対象としても、油膜や油臭が発生しないレベルにまで浄化することができる。しかしながら、前段の洗浄処理に要する時間は短時間であるものの、後段のバイオ処理には長時間を要し、洗浄処理後の油汚染土壌の油分濃度が1000ppm程度まで低下していても、油膜や油臭が発生しないレベルにまで油分濃度を下げるには、かなりの期間がかかる。
【0008】
本発明は、以上の事柄に鑑みなされたもので、油汚染土壌を油膜や油臭が発生しないレベルまで、短期間で浄化処理することができる油汚染土壌の処理方法及び処理システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の本発明は、油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌の処理方法において、前記油汚染土壌を洗浄処理し、油分濃度を低下させる工程と、前記洗浄処理した油汚染土壌を加熱処理し、残留した軽質油分を揮発させ除去する工程とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、まず、油汚染土壌を洗浄処理することにより、油分濃度を健康上の被害がない水準に低下させることができる。そして、仮に洗浄処理後の油汚染土壌に軽質油分が残留していたとしても、洗浄処理後の油汚染土壌を加熱処理することにより、軽質油分を揮発させ除去する。これら洗浄処理及び加熱処理は、ともに短時間で実施することができるので、本発明によれば、短時間で、健康上の被害がなく、かつ油膜や油臭が生じず生活環境に影響を与えない水準に油汚染土壌を浄化処理することができる。
【0011】
また、第2の発明は、油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌の処理方法において、前記油汚染土壌を洗浄処理し、油分濃度を低下させる工程と、前記洗浄処理した油汚染土壌に水分との反応により発熱する添加剤を混合し、前記添加剤と水分との反応熱によって前記油汚染土壌を加熱処理し、残留した軽質油分を揮発させ除去する工程とを有することを特徴とする。
【0012】
また、第3の発明は、油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌の処理方法において、前記油汚染土壌を洗浄処理し、油分濃度を低下させる工程と、前記洗浄処理した油汚染土壌に水分との反応により発熱する添加剤を混合し、前記添加剤と水分との反応熱によって前記油汚染土壌を加熱処理し、残留した軽質油分を揮発させ除去する工程と、前記加熱処理した油汚染土壌に油分分解機能を有する微生物を混入し、残留油分を分解除去する工程とを有することを特徴とする。
【0013】
また、第4の発明は、油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌の処理方法において、前記油汚染土壌を洗浄処理し、油分濃度を低下させる工程と、前記洗浄処理した油汚染土壌に水分との反応により発熱する添加剤を混合し、前記添加剤と水分との反応熱によって前記油汚染土壌を加熱処理し、残留した軽質油分を揮発させ除去する工程と、前記加熱処理した油汚染土壌に、油分分解機能を有する微生物、及びこの微生物を活性化する活性剤を混入し、残留油分を分解除去する工程とを有することを特徴とする。
【0014】
また、第5の発明は、上記第2乃至第4の発明のいずれかにおいて、前記添加剤は、前記油汚染土壌中の水分との間で生じる水和反応により発熱する生石灰であることを特徴とする。
【0015】
また、第6の発明は、上記第2乃至第4の発明のいずれかにおいて、前記添加剤は、前記油汚染土壌中の水分との間で生じる水和反応により発熱し、かつ、前記油汚染土壌を改質する土壌改良材であることを特徴とする。
【0016】
また、第7の発明は、上記第2乃至第4の発明のいずれかにおいて、前記添加剤は、前記油汚染土壌中の水分との間で生じる酸化反応により発熱する鉄粉であることを特徴とする。
【0017】
また、第8の発明は、油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、前記油汚染土壌を受け入れ、洗浄処理する洗浄処理装置と、この洗浄処理装置により洗浄した前記油汚染土壌を加熱処理し、前記油汚染土壌中に残留した軽質油分を揮発させ除去する加熱処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、第9の発明は、油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、前記油汚染土壌を受け入れ、洗浄処理する洗浄処理装置と、この洗浄処理装置により洗浄した前記油汚染土壌に、水分との反応により発熱する添加剤を混合し、前記添加剤と水分との反応熱によって前記油汚染土壌に残留した軽質油分を揮発させ除去する加熱処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の油汚染土壌処理方法及び処理システムの一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の油汚染土壌の処理方法の一実施の形態を適用した処理システムの処理フローを表す図で、この図1に示すように、本システムは、その工程として、油汚染土壌の洗浄処理工程1a、及び洗浄処理後の油汚染土壌の加熱処理工程1bを有する油汚染土壌の浄化処理工程1と、この浄化処理工程1を経て油汚染土壌から分離された油分を回収する油分回収工程2とを有している。
【0020】
浄化処理工程1について説明すると、まず、洗浄処理工程1aにおいては、洗浄水を用いて油汚染土壌を洗浄し分級することにより、油汚染土壌(粗粒分)からの、分離油分及びこの油分の付着した細粒分の分離を行う。洗浄水は、一般の家庭用水又は工業用水でも良いし、これに必要に応じて有機溶剤や薬剤(例えば界面活性剤等)を混入したものでも良い。
【0021】
図2(a)乃至図2(c)は、この洗浄処理の過程における油汚染土壌の粒子の状態を経時的に表した模式図である。なお、図2(a)においては、汚染濃度が非常に高い油汚染土壌を想定して模式化しており、また、各図において、簡略化のため油汚染土壌中の水分については図示省略してある。
【0022】
図2(a)において、油汚染土壌は、各土壌粒子3間が油分4に満たされた状態にある。この図2(a)の状態の油汚染土壌を洗浄水中で攪拌し分級すると、油分4の大部分が土壌粒子3から分離される。分離後の大部分の油分4は、図2(b)に示したように、洗浄液5中に、油滴、又は土壌粒子(細粒分)3aを覆う形で分散し、一方、分離後の大部分の土壌粒子(粗粒分)3bは、図2(c)に示したように、残留した油分4に覆われた形で洗浄液5中に分散する。
【0023】
ここで、土壌粒子3を包む油分4の層厚さは、土壌粒子3の粒径によらずほぼ一定となるため、比表面積(粒子単位質量の粉体に含まれる表面積の総和)の大きな細粒分3aは、比表面積の小さな粗粒分3bに比し、単位重量当りの保持する油分量が多く、汚染濃度は高い。そのため、洗浄処理後、図2(a)の油汚染土壌中から、図2(b)に示した大部分の油分4及び汚染濃度の高い細粒分3aを分級することにより、図2(c)に示した汚染濃度を大幅に低下させた状態の粗粒分3bが抽出される。
【0024】
以上の洗浄処理工程1aを経た後の油汚染土壌(図2(c)の状態)は、仮に処理前の油汚染土壌の油分濃度が数万ppmと高濃度であっても、通常、油分濃度が1000ppm程度にまで低下した状態となる。1000ppm程度の油分濃度は、「油汚染土壌が及ぼす植物への影響について」(佐藤亜紀子 他3名,平成12年12月,社団法人日本水環境学会,日本地下水学会,社団法人土壌環境センター,地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会第7回講演集,p.219−222)によれば、仮に重油による汚染であっても、植物の生育に影響が及ばない水準であることが報告されている。また、土壌環境基準(平成3年環境庁告示46号)において、油分に関連する項目として土壌環境を汚染する物質に指定されているのはベンゼンのみであり、この1000ppmという水準は、一般に健康上の被害が生じないものと判断される。
このことから、洗浄処理工程10を経た油汚染土壌は、処理後、揮発性の軽質油分を含まない場合には、油膜や油臭が発生することもなく、加熱処理工程1bを経ずに浄化土として再利用可能である。すなわち、洗浄処理後、残留油分中に軽質油分が含まれない場合、洗浄処理工程1aのみで浄化処理工程1を完結させても良い。
【0025】
しかしながら、洗浄処理工程1aを経て油分濃度が1000ppm程度に低下しても、残留油分に揮発性の軽質油分が含まれていると、油膜や油臭が発生してしまう場合がある。生活環境を保全する観点においては、やはり、油膜や油臭が発生しない水準にまで油分濃度を低下させることが望ましい。したがって、洗浄処理工程1aを経た油汚染土壌中の残留油分に軽質油分が含まれる場合、本発明においては、その油汚染土壌を、加熱処理工程1bに送り、含有する軽質油分を揮発させ除去する。
【0026】
加熱処理工程1bにおいては、例えばヒータや炉等を用いる、或いは熱風を当てる等して、単に外から熱を加えて軽質油分を揮発させることも勿論可能であるし、水分との反応により発熱する添加剤を混合し、この添加剤と油汚染土壌中の水分との反応熱を利用して油汚染土壌を加熱することにより、残留油分中の揮発性の軽質油分を揮発させ除去することも可能である。但し、添加剤については、軽質油分を揮発させる限りにおいては、土壌中の水分との間に起こる化学反応により多量の熱を発生するものであれば適用可能であるが、処理土(処理後の油汚染土壌)中に残存しても新たな汚染源とならないものである必要がある。
【0027】
ここで、添加剤として、生石灰を用いた場合のシステムフロー図を図3に、生石灰を含んだ石灰系の土壌改良剤を用いた場合のシステムフロー図を図4に、それぞれ図1に対応する形で示した。これら図3及び図4に例示したシステムにおいて、加熱処理工程1bでは、生石灰が、油汚染土壌中の水分との間で生じる水和反応により、消石灰(水酸化カルシウム)を生成する際の発熱を利用して軽質油分を揮発させ除去する。いずれも、添加剤及び土壌中の水分量が十分であれば、水分の沸点である100℃程度まで温度が上昇し、反応が終了するまで、この温度が維持されることになる。さらには、このように、生石灰や生石灰を含んだ土壌改良材を用いた場合には、土壌粒子を包み込む形で形成される水酸化カルシウムの膜が、大気や土壌粒子間に存在する二酸化炭素と反応することにより、難溶性の炭酸カルシウムとなり、土壌粒子が疎水性を呈し、副次的に水に対する残余油分の溶出量を低減させる作用(不溶化作用)が得られる。また、図4のように土壌改良剤を用いた場合には、油汚染土壌を改質する(所望の強度を発現させる)作用もある。また、油汚染土壌に添加されて発熱する添加剤としては、鉄粉等も有効であり、鉄粉と油汚染土壌中の水分との間で生じる酸化反応により、酸化鉄が生成される際の発熱を利用して軽質油分を揮発させ除去することも可能である。この場合のシステムフロー図を、図1に対応する形で図5に示した。
【0028】
これら図3乃至図5に示したシステムでは、加熱処理工程1bにおいて、添加剤の反応熱を利用することにより、油汚染土壌は、洗浄水の沸点(100℃程度)を限界としてこれに近い温度まで加熱され、軽質油分を揮発させるに十分な温度となる。そして、この加熱処理工程1bを経て揮発性を有する軽質油分が除去された粗粒分は、油膜や油臭が発生することのない浄化土として、即時的に再利用可能な状態となる。
【0029】
次に、上記油分回収工程2について説明する。
図1、又は図3乃至図5において、2aは洗浄処理工程1aにおいて油汚染土壌から分離された油分、及びこの油分の付着した細粒分を含む洗浄水(図2(b)参照)を処理する水処理工程で、この水処理工程2aでは、洗浄処理工程1aから供給される洗浄水からの、油分及び油分の付着した細粒分の分離を行う。油分及び細粒分と分離された洗浄水は、洗浄処理工程1aに還流することで再利用可能である。一方、油分の付着した細粒分は、回収スラッジとして系外に排出される。これは、通常、廃棄されるが、洗浄処理工程1aに戻し浄化処理対象としても良い。
【0030】
2bは水処理工程2aにおいて、洗浄水から分離された油分を蒸留、精製する蒸留処理工程で、この蒸留処理工程2bで蒸留、精製された油分は、回収油として再利用可能である。一方、水処理工程2aを経てなお残留する細粒分は、この蒸留処理工程2bにて油分から完全に分離除去され、回収スラッジとして系外へ排出される。これは、通常、廃棄されるが、洗浄処理工程1aに戻し浄化処理対象としても良い。
【0031】
2cは加熱処理工程1bにおいて油汚染土壌から揮発除去された軽質油分を冷却し凝集する冷却・凝集処理工程で、この冷却・凝集処理工程2cによって凝集された揮発性油分は、回収(揮発性)油分として再利用可能である。
【0032】
次に、以上のよう各工程を行うための具体的なシステム構成を説明する。
図6は、本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態の全体構成を概略的に表す側面図である。この図6において、100は受け入れた油汚染土壌を洗浄処理する洗浄処理装置、200は洗浄処理装置100により洗浄した油汚染土壌に水と反応して発熱する添加剤を供給し、その反応熱で油汚染土壌を加熱処理することにより、油汚染土壌中に残留した軽質油分を揮発させ除去する加熱処理装置である。300は洗浄処理装置100で分離された油汚染土壌からの分離油分を回収する油分回収車(油分回収装置)である。これら洗浄処理装置100、加熱処理装置200、油分回収車300は、それぞれ前述した洗浄処理工程1a、加熱処理工程1b、油分回収工程2を行う。なお、この図6では、加熱処理装置200として、添加剤の反応熱を利用して油汚染土壌を加熱処理するものを図示したが、例えば炉やヒータを用いて油汚染土壌に外から熱を加える装置に代えても良い。
【0033】
まず、洗浄処理装置100の構成を説明すると、6は自力走行可能な走行装置で、この走行装置6は、無限軌道履帯7を備えた公知のクローラ式のもの(ホイール式でも構わない)で、図6では図示省略してあるが、そのトラックフレーム8上に各機器を搭載するための本体フレームを備えている。但し、本実施の形態において、洗浄処理装置100は、このように走行装置6を備え、自力走行可能な構成となっているが、走行装置6を省略し、後述する各機器を適宜配置して定置式の設備として用いることもできる。
【0034】
9は油分に汚染された油汚染土壌を洗浄水と混合してスラリー化すると共に、油汚染土壌を洗浄して油分を分離させる洗浄装置、10はこの洗浄装置9から油分を含むスラリー状の土壌粒子を受入れて、油分と土壌粒子とに分離する分離装置で、これら洗浄装置9及び分離装置10は、ともに走行装置6上の図示しない本体フレームに搭載されており、本例では、洗浄装置9が本体フレーム一端側(図6中左側)に、分離装置10が本体フレームほぼ中央上に支持されている。
【0035】
11は分離装置10から排出された清浄土を機外に搬送し排出する排出コンベアで、この排出コンベア11は、分離装置10の沈降粒子排出装置33(後述)の下部から、機外に向かって上り傾斜に延在している。本例では、この排出コンベア11にベルトコンベアを用いた例を図示したが、スクリュコンベアや圧送ポンプ等を用いて清浄土を搬送するものに代えても良い。
【0036】
12は動力装置で、この動力装置12は、図示しない本体フレームの他端側(図6中右側)に搭載されており、走行装置6や排出コンベア11、スクリュコンベア13、篩装置14等の動力源となるエンジン等を備えている。13は各機器の操作や動作設定等を行う操作盤である。
【0037】
図7は、上記洗浄装置9の概略構成を表す図で、この図7において、14は篩装置で、この篩装置14は、公知の振動スクリーン(又は固定式の篩)等で構成され、例えば油圧ショベル等により投入される油汚染土壌から大礫や異物を予め除去するものである。15はこの篩装置14の下方に設けられ、篩装置14を通過した油汚染土壌を受け入れるホッパで、このホッパ15は下方に向かって縮径するよう形成されており、その下部には、油汚染土壌の搬送手段としてのスクリュフィーダ16が設けられている。このスクリュフィーダ16は、円筒状のケーシング16aと、このケーシング16aの一端(図7中左端)に設けた駆動装置16bと、この駆動装置16bに連結したケーシング16a内のスクリュ(オーガ)16cとを備えている。
【0038】
17はホッパ15の他端(図7中右端)に設けたフィードサンプで、このフィードサンプ17には、洗浄水と共にスクリュフィーダ16から油汚染土壌が供給されるようになっている。18は洗浄用に設けたターボ遠心式のスラリーポンプで、このスラリーポンプ18は、フィードサンプ17と配管19で接続されている。
【0039】
図8(a)はスラリーポンプ18の外観構造を表す斜視図、図8(b)はスラリーポンプ18の詳細構造を表す断面図である。これら図8(a)及び図8(b)において、20はケーシングで、このケーシング20は、上記配管19と接続する吸込口21と吐出口22とを備えている。23はケーシング20内に設けたインペラで、このインペラ23周囲のケーシング23内の空間は、渦巻流路24となっている。なお、図8(b)中、点線矢印はインペラ23の回転方向を、実線矢印は搬送流体の流れ方向を表している。
【0040】
図9は、上記分離装置10の詳細構造を表す断面図である。この図9において、25は内部に洗浄水を貯水した処理槽で、この処理槽25は、槽上段部25a、槽中段部25b、槽下段部25cを連設した3段構造となっており、これら槽上段部25a、槽中段部25b、槽下段部25cのそれぞれは、ほぼ均一な断面の筒状形状となっている。このうちの槽中段部25aの上部には、上部開口部の周囲を覆うように設けた浮上油分回収槽26が設けてあり、また、槽中段部25bは、槽上段部25a及び槽下段部25cよりも小径となっている。更に、槽下段部25cの下端部は、先端に向かって縮径した形状となっている。
【0041】
27は槽上段部25aに設けたスラリー注入口で、このスラリー注入口27には、上記スラリーポンプ18からのスラリー供給管路28(図6も参照)が接続している。29は槽下段部25cに設けた給水口(清浄水注入口)で、この給水口29には給水管路30(図6も参照)が挿入されている。この給水管路30は、途中で上記したフィードサンプ17に向かって分岐しており、供給水は、分離装置10及びフィードサンプ17に供給される。また、この給水管路30を更に篩装置14に向かって分岐させ、湿式分級を行うことにより、分級の円滑化を図る構成とするとより好ましい。
【0042】
また、31は浮上油分回収槽26の底部に設けた排水口で、この排水口31は、油分回収管路32(図6参照)に接続している。これにより、処理槽25内の貯留水は、上向きの水流を形成する。このとき、給水管路30からの給水量や槽中段部25b及び槽下段部25cの径は、流路の絞られた(流速が速くなる)槽中段部25bにおける水流が、選別対象粒度の土壌粒子40の沈降速度に応じ、それと同程度(或いはそれよりも僅かに遅い程度)の流速となり、なおかつ、槽下段部25cにおける流速が土壌粒子40の沈降速度よりも遅くなるよう調整されている。33は槽下段部25cの下端部に設けた沈降粒子排出装置で、図9では、この沈降粒子排出装置33に公知のロータリフィーダを用いた場合を図示したが、スクリュフィーダに代えても良い。
【0043】
図6に戻り、加熱処理装置200について説明すると、35は自力走行可能な走行装置で、この走行装置35は、無限軌道履帯36を備えた公知のクローラ式のもの(ホイール式でも構わない)であり、図6では図示省略してあるが、そのトラックフレーム37上に各機器を搭載するための本体フレームを備えている。但し、本実施の形態において、加熱処理装置200は、このように走行装置35を備え、自力走行可能な構成となっているが、走行装置35を省略し、後述する各機器を適宜配置して定置式の設備として用いることもできる。
【0044】
38は図示しない本体フレームの一方側(図6中右側)に設けた動力装置で、この動力装置38は、エンジンと、このエンジンによって駆動されるポンプと、このポンプからの圧油を走行装置35や後述する各機器に切換え供給する弁等とを備えている。39は図示しない本体フレームのほぼ中央上に設けた混合装置で、この混合装置39は、内部に公知のパドルミキサを備えている。この混合装置39は、その一方側(図6中左側)の上部に入口を、またその他方側(図6中右側)に出口を備えている。
【0045】
40は洗浄処理装置100で洗浄処理された油汚染土壌を受け入れるホッパ、41はホッパ40で受け入れた油汚染土壌を搬送する搬送コンベアで、この搬送コンベア41の放出側(図6中右側)は、混合装置39の図示しない入口に臨んでいる。42は添加剤供給装置で、この添加剤供給装置42は、添加剤(生石灰、生石灰を含む土壌改良剤、鉄粉のいずれか、又はこれらの混合物等)を貯留する貯留タンク43と、この貯留タンク43の下部に設けたフィーダ44とを備えている。このフィーダ44の出口は、搬送コンベア41の他方側(図6中右側)の上方に位置し、搬送コンベア41上の油汚染土壌に添加剤を供給する。なお、図6ではフィーダ44として、スクリュフィーダを図示したが、これに限られず、例えばロータリフィーダ等でも構わない。
【0046】
45は混合装置39の出口から排出された処理土を搬送し排出する排出コンベアで、この排出コンベア45の一方側(図6中左側)は、混合装置39の出口下に位置し、その他方側(図1中右側)は動力装置38の下方から昇り傾斜を持つよう、図示しない本体フレームに支持されている。
【0047】
続いて、上記の油分回収車300の構成を説明すると、50は上記した分離装置10からの懸濁水を油分、水分(洗浄水)、汚泥(細粒分)に分離する油分回収装置で、この油分回収装置50は走行車両51上に搭載してある。但し、走行車両51を省略し、油分回収装置50を定置式の設備として使用しても良い。また、油分回収装置50は、この種のものとして公知の構成のもので、給水量が制御可能な給水装置を備えている。
【0048】
52は油分回収装置50の懸濁水供給口、53は、この懸濁水供給口52と、上記した分離装置10の油分回収管路32とを接続する接続管路である。54は油分回収装置50の図示しない給水装置に接続した洗浄水排出口、55は、この洗浄水排出口54と、分離装置10及びフィードサンプ17に洗浄水を供給する上記給水管路30とを接続する接続管路である。
【0049】
次に、上記構成の油汚染土壌処理システムの動作を説明すると、例えば油圧ショベル等により投入された油汚染土壌は、洗浄装置9において、篩装置14により大礫や異物を除去され、ホッパ15内に一時的に堆積する。ホッパ15内に堆積した油汚染土壌は、スクリュフィーダ16によりフィードサンプ17へ定量供給され、スラリーポンプ18により、洗浄水と共に後段の分離装置10に移送される。
【0050】
ここで、分離装置10に移送される際、油汚染土壌は、スラリーポンプ18内で洗浄水とともに解砕されてスラリー化され、同時に油分が分離される。即ち、図8(a)及び図8(b)において、スラリーポンプ18に吸込まれた油汚染土壌は、吸込口21から洗浄水と共に流入する油汚染土壌に対し、高速で回転するインペラ23により生じる外周方向に向かう力の作用により、渦巻流路24を介し吐出口22から吐出される。その際のスラリーポンプ18内に生じる激しい乱流の中に油汚染土壌を導入することで、油汚染土壌中の土塊を解砕し洗浄水中に分散させることにより、油汚染土壌をスラリー化し、更にすすぎを行われ、油汚染土壌から油分がある程度分離した状態となる。乱流中の油汚染土壌には、土壌粒子同士、又は土壌粒子とインペラ23やケーシング20内面との衝突により生じる摩擦力、せん断等が効果的に作用するので、効果的に上記のスラリー化、油分分離及びすすぎの作用が得られる。
【0051】
続いて、図9を参照すると、スラリーポンプ18から吐出されたスラリー状の土壌粒子は、スラリー注水管路28を介して処理槽25の槽上段部25aに供給される。処理槽25中の貯留水は、前述のように、給水管路30を介して槽下段部25cから給水され、浮上油分回収槽26の排水口31から排水されるため、全体に下から上へと土壌粒子の沈降方向に対向する水流を形成しており、最も流れの速い槽中段部25bの流速は、選別対象粒度の土壌粒子40の沈降速度と同程度(又は僅かに遅い程度)に調整されている。そのため、対向する水流よりも沈降速度の速い選別対象粒度以上の土壌粒子40のみが、重力の作用によって分級槽の役割を果たす槽中段部25bの水流に対向して沈降し、槽下段部25cに沈殿する。一方、それよりも軽量で沈降速度の遅い油分41や土壌粒子の細粒分42等は、水流にのって浮上し、槽上段部25aを越えて浮上油分回収槽26に導かれる。またこのとき、選別対象粒度以上の土壌粒子40に仮に油分が付着していたとしても、その沈降方向と対向する水流のすすぎの作用により、付着した油分を剥離して土壌粒子40から分離浮上させる。
【0052】
以上のように、油分と分離され、槽下段部25cに沈降し堆積した清浄な土壌粒子(清砂)は、沈降粒子排出装置33によって、順次、処理槽25外に排出され、更に残留する軽質油分を揮発させるべく、排出コンベア11により加熱処理装置200に供給される。
【0053】
洗浄処理装置100の排出コンベア11から搬出された洗浄済みの油汚染土壌(清砂)は、加熱処理装置200のホッパ40に受け入れられ、搬送コンベア41による搬送中に添加剤供給装置42から添加された添加剤とともに混合装置39に供給される。混合装置39内に供給された油汚染土壌は、添加剤とともにパドルミキサによって十分に攪拌混合された後、排出コンベア45上に排出され、排出コンベア45により搬出される。
【0054】
このとき、この加熱処理工程において、添加剤供給装置42によって、生石灰、又は生石灰を含んだ石灰系の土壌改良剤を用いた場合、最終的に搬出された油汚染土壌(処理土)は、生石灰と油汚染土壌中の水分との間で、消石灰(水酸化カルシウム)を生成する際に生じる発熱を伴う水和反応により、洗浄水の沸点(100℃)程度に加熱される。添加剤として鉄粉を用いた場合も、鉄粉と油汚染土壌中の水分との間で、酸化鉄が生成される際に生じる酸化反応により、同じく洗浄水の沸点(100℃)程度に加熱される。この加熱状態は、搬出後も水和反応が終了するまで継続し、その間に処理土に残留する軽質油分が十分に揮発させられ除去される。さらには、生石灰や生石灰を含んだ土壌改良材を添加した場合には、土壌粒子を包み込む形で形成される水酸化カルシウムの膜が、大気や二酸化炭素との反応により難溶性の炭酸カルシウムとなり、土壌粒子に残留した油分は不溶化状態となる。また、土壌改良剤を添加した場合、処理土は埋め戻し土として適当な強度に改質される。
【0055】
一方、洗浄処理装置100において、油汚染土壌の粗粒分と分離され、浮上油分回収槽26に導かれた油分41や細粒分42は、排水口31、油分回収管路32、接続管路53、懸濁水供給口52を介し、油分回収車300(油分回収装置50)に供給され、油分、水分、及び細粒分に分離される。抽出された洗浄水は、図示しない給水装置から、洗浄水排出口54、接続管路55、給水管路30を介し、それぞれ分離装置の槽下段部25c、洗浄装置9のフィードサンプ17(また必要に応じて篩装置14)に循環供給される。また、抽出された油分は、系外にて蒸留し精製することで再利用される。また、この油分回収装置300で分離された細粒分は、通常、汚泥として廃棄されるが、場合によっては篩装置14を介し洗浄処理装置100に再度供給される。
【0056】
また、特に図示していないが、加熱処理装置200において、処理中又は処理後に揮散した軽質油分は、適宜捕集した後、冷却・凝集することで、再利用する。軽質油分の揮発分の捕集については、例えば混合装置39中の雰囲気を吸引し、冷却・凝集するための設備に導く、或いは、例えば搬送コンベア45の上方や搬出後の処理土の集積場所をフードで覆い、そのフード内の雰囲気を吸引し、冷却・凝集するための設備に導く等する。
【0057】
本実施の形態によれば、油汚染土壌を洗浄処理し油分濃度を低下させることにより、油汚染土壌を、健康上の問題が生じないレベルに浄化し、更に、洗浄処理後の油汚染土壌を加熱処理することにより、油汚染土壌中に残存する揮発性を有する軽質油分を揮散させる。すなわち、処理に要する時間が短時間である洗浄処理により、油汚染土壌を、実質的に埋め戻し土等として供することができ、更に洗浄後の油汚染土壌に軽質油分が残留していたとしても、それを加熱して揮発させることにより、迅速に除去することができる。したがって、健康上の被害がなく、しかも油膜や油臭の発生を抑え生活環境に影響を与えない水準にまで、油汚染土壌を迅速に浄化処理することができ、その処理土は即時的に埋め戻し土に供することができる。その結果、処理コストを低減することもできる。
【0058】
また、元来、加熱処理はエネルギー消費量が大きいが、本発明においては、予め洗浄処理し油分濃度が健康上被害のない水準まで低下しているので、仮に炉やヒータ等を用いる場合であっても、加熱処理工程で必要なエネルギーは少なくて済む。また、添加剤の反応熱を利用する場合、加熱するためのエネルギーは必要ない。また、加熱処理工程において、生石灰やこれを含む土壌改良剤を加える場合には、処理土中に僅かに存在する残留油分を不溶化することができ、残留油分が地下水や表面水等へ溶出することを防止し、浄化処理をより万全なものとすることができる。
【0059】
また、本実施の形態によれば、添加剤の反応熱で加熱処理を行う場合、この加熱処理工程に用いる装置は、単に、油汚染土壌と添加剤を混合する機能を有していれば良く、その限りにおいては単に混合装置39のみでも足り、極簡単に構成できる。また、従来、別工程であった油汚染土壌のスラリー化及び油分の分離を、スラリーポンプ18単体で行うことができる。また同じように、従来、別工程であった油分の分離及び土壌粒子のすすぎの工程を、分離装置10単体で行うことができる。このように、一連の処理工程のうち、主要な工程を、実質的にこれらスラリーポンプ18、分離装置10、及び混合装置39によって行うことができるので、少ない装置でシステムを構築することができ、システムをコンパクトで、簡便かつ安価なものとすることができる。特にスラリーポンプ18は、一般に小型で低廉価格であり、しかも保守費用も安価である。分離装置についても、稼働部品がなく、しかも簡単な構造であるため、安価に構成できると共に、保守にかかるコストが発生しない。従って、先のコンパクト化及び低廉化の効果をより一層のものとすることができる。また、これにより、油汚染土壌の洗浄処理に要するコストも削減することができる。
【0060】
更に、洗浄処理工程において、単に油汚染土壌から油分を分離する限りにおいては、スラリーポンプ18のみでも、その効果を得ることができる。つまり、スラリーポンプ18から吐出した状態のスラリー状の土壌粒子を、何等かの貯水槽に貯留しておけば、浮上した油分を回収することにより、沈殿した土壌粒子がある程度油分を除去された清浄な土壌粒子として回収可能である。また、分離装置10に関しても、必ずしもスラリーポンプ18を通過させたものでなくとも、予め大礫や異物を除去し解砕しておけば、貯留水の水流による油分の分離や土壌粒子のすすぎの効果によって、油汚染土壌を清浄な土壌粒子と油分とに分離する作用がある程度期待できる。これらの場合には、より一層少ない装置で洗浄処理を行うことができ、更にコンパクトかつ安価に洗浄処理を行うことができる。
【0061】
また、図6のように、洗浄処理工程、加熱処理工程、油分回収工程をそれぞれ担う洗浄処理装置100、加熱処理装置200、油分回収装置300を、いずれも自走可能なものとしたことで、現場内で機動力を発揮することができ、現場内の移動が容易であると共に、狭い現場であっても有効なスペースを見出してレイアウトすることができる。また、自力走行可能な構成とした場合、例えばトレーラ等で輸送するに際し、自力でトレーラに対する積み下ろしを行うこともでき、システムの搬入搬出のためのクレーン等といったものを必要としない。
【0062】
図10及び図11は、本発明の油汚染土壌の処理方法の他の実施の形態を適用した油汚染土壌の処理システムのシステムフロー図で、図10には生石灰を添加する場合にバイオ処理を組合せたシステムを、図11には生石灰を含んだ土壌改良剤にバイオ処理を組合せたシステムを示した。但し、これら図10及び図11において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
【0063】
本実施の形態が、前述した本発明の一実施形態と相違する点は、加熱処理工程1bにおいて、添加剤とともに油分分解性を有する微生物(油分分解菌)を油汚染土壌に混合する点にあり、その他については同様である。但し、微生物は、加熱処理工程1bにおいて添加剤とともに混合しなくても、加熱処理工程1bの施工後、バイオ処理工程として、別途加熱処理済みの処理土に混合しても良い。
【0064】
本実施の形態によれば、前述した本発明の一実施の形態で得られる様々な効果が同様に得られることは言うまでもないが、それに加え、微生物による油分分解の作用により残留油分を分解除去し、更に油分濃度を低減することができる。この微生物による油分分解作用は、加熱処理後の土壌が埋め戻し土等として再利用された後も、継続して進行する。また、洗浄処理及び加熱処理により、既に油分濃度は極めて低い水準に低下しているので、単に洗浄処理した油汚染土壌とバイオ処理とを組合せる場合に比しても、バイオ処理にかかる時間を大きく短縮することができる。更に、微生物とともに、この微生物を活性化する活性剤(例えば栄養塩等)を混合すれば、微生物による残留油分の分解作用を促進することができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、油汚染土壌を、ともに短時間で行うことができる洗浄処理及び加熱処理により浄化するので、短時間で油汚染土壌の油分濃度を油膜や油臭の発生しない水準に低下させることができ、健康上の被害がなく、かつ生活環境に影響を与えない状態にある再利用可能な処理土を迅速に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油汚染土壌の処理方法の一実施の形態を適用した処理システムの処理フローを表す図である。
【図2】本発明の油汚染土壌の処理方法の一実施の形態における洗浄処理工程における油汚染土壌の粒子の状態を経時的に表した模式図である。
【図3】本発明の油汚染土壌の処理方法の一実施の形態における加熱処理工程にて、添加剤として、生石灰を用いた場合のシステムフロー図で、図1に対応する図である。
【図4】本発明の油汚染土壌の処理方法の一実施の形態における加熱処理工程にて、添加剤として、生石灰を含んだ石灰系の土壌改良剤を用いた場合のシステムフロー図で、図1に対応する図である。
【図5】本発明の油汚染土壌の処理方法の一実施の形態における加熱処理工程にて、添加剤として、鉄粉を用いた場合のシステムフロー図であり、図1に対応する図である。
【図6】本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態の全体構成を概略的に表す側面図である。
【図7】本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態に備えられた洗浄装置の概略構成を表す図である。
【図8】本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態に備えられたスラリーポンプの外観構造を表す斜視図、及びこのスラリーポンプの詳細構造を表す断面図である。
【図9】本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態に備えられた分離装置の詳細構造を表す断面図である。
【図10】本発明の油汚染土壌の処理方法の他の実施の形態を適用した油汚染土壌の処理システムのシステムフロー図で、図1に対応した図である。
【図11】本発明の油汚染土壌の処理方法の他の実施の形態を適用した油汚染土壌の処理システムのシステムフロー図で、図1に対応した図である。
【符号の説明】
1a 洗浄処理工程
1b 加熱処理工程
100 洗浄処理装置
200 加熱処理装置
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a method and a system for treating oil-contaminated soil that separates oil from oil-contaminated soil contaminated with oil and generates reusable clean soil.
[0002]
[Prior art]
For example, oil leaks into the surrounding soil from damaged locations such as underground buried tanks and pipes in oil storages, gas stations, and machinery manufacturing plants, and crude oil that has flowed into the sea due to a marine accident has drifted to the beach soil. In such cases, the soil may be contaminated with oil.
[0003]
Conventionally, as treatment of such oil-contaminated soil, waste treatment (disposal to a final disposal site), high-temperature or low-temperature heat treatment (incineration or oxidative decomposition of oil), and the like have been performed. However, these are not preferable from the viewpoint of the capacity of the final disposal site and the effective utilization of petroleum resources. In the heat treatment, the energy required for the treatment is large and there are few applicable treatment facilities. On the other hand, in recent years, bioprocessing for decomposing and removing oil components by microorganisms has attracted attention. However, this bioprocessing takes a very long time to process.
[0004]
Therefore, as a treatment method that can recover the oil content and make the soil reusable, and also purify the recovered oil content so that it can be reused, the oil-contaminated soil is cleaned using washing water. There is a cleaning process for cleaning. This cleaning treatment can be applied even when the oil contamination concentration exceeds tens of thousands of ppm. Generally, the oil contamination concentration after the cleaning treatment is reduced to about 1000 ppm, but it is considered that the purification level is further improved. There is an oil-contaminated soil that has been subjected to the above-described biotreatment after the washing treatment (for example, Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-327952 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Here, when volatile light oil is contained in the oil-contaminated soil after the washing treatment, an oily odor is accompanied even at a low concentration of about 1000 ppm, and an oil film is formed when exposed to moisture. Would. Therefore, from the viewpoint of preserving the living environment, even if the oil-contaminated soil is washed and reused, the oil concentration must be reduced to a level at which no oil film or oil odor is generated.
[0007]
On the other hand, the technology described in Patent Document 1 described above combines washing and bioprocessing to achieve a level at which no oil slicks or oil odors are generated even for oil-contaminated soil with a high oil content of about tens of thousands ppm. Can be purified up to. However, although the time required for the first-stage cleaning process is short, the second-stage bioprocessing requires a long time, and even if the oil content of the oil-contaminated soil after the cleaning process is reduced to about 1000 ppm, the oil film and It takes a considerable time to reduce the oil concentration to a level at which no oily odor is generated.
[0008]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and provides an oil-contaminated soil treatment method and a treatment system that can purify oil-contaminated soil in a short period of time to a level that does not generate an oil film or oil odor. With the goal.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention is a method for treating oil-contaminated soil that separates and removes oil from oil-contaminated soil, wherein the oil-contaminated soil is subjected to a washing treatment to reduce an oil content, Heat-treating the washed oil-contaminated soil to volatilize and remove the remaining light oil components.
[0010]
According to the present invention, first, the oil-contaminated soil is subjected to a washing treatment, whereby the oil concentration can be reduced to a level at which no health damage is caused. Then, even if the light oil component remains in the oil-contaminated soil after the washing process, the light oil component is volatilized and removed by heating the oil-contaminated soil after the washing process. Since both the washing treatment and the heating treatment can be carried out in a short time, according to the present invention, in a short time, there is no damage to health, and there is no oil film or oil odor, which affects the living environment. It can purify oil-contaminated soil to an unacceptable level.
[0011]
Further, a second invention is a method of treating oil-contaminated soil for separating and removing an oil component from the oil-contaminated soil, wherein the oil-contaminated soil is subjected to a washing treatment to reduce the oil concentration, and Mixing an additive that generates heat by reaction with moisture, heat-treating the oil-contaminated soil by the heat of reaction between the additive and moisture, and volatilizing and removing the remaining light oil component. .
[0012]
In a third aspect of the present invention, there is provided a method for treating oil-contaminated soil in which oil is separated and removed from the oil-contaminated soil, wherein the oil-contaminated soil is washed to reduce the oil concentration, and Mixing an additive that generates heat by reaction with moisture, heat-treating the oil-contaminated soil by heat of reaction between the additive and moisture, and volatilizing and removing the remaining light oil component; and Mixing microorganisms having an oil-decomposing function into soil to decompose and remove residual oil.
[0013]
In a fourth aspect of the present invention, there is provided a method for treating oil-contaminated soil wherein oil is separated and removed from the oil-contaminated soil, wherein the oil-contaminated soil is washed to reduce the oil concentration, and Mixing an additive that generates heat by reaction with moisture, heat-treating the oil-contaminated soil by heat of reaction between the additive and moisture, and volatilizing and removing the remaining light oil component; and A step of mixing microorganisms having an oil-decomposing function and an activator for activating the microorganisms into soil to decompose and remove residual oil.
[0014]
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the second to fourth aspects, the additive is quicklime that generates heat by a hydration reaction generated between the additive and water in the oil-contaminated soil. And
[0015]
In a sixth aspect based on any one of the second to fourth aspects, the additive generates heat due to a hydration reaction generated between the additive and water in the oil-contaminated soil, and the additive has It is a soil conditioner that modifies soil.
[0016]
A seventh invention is characterized in that, in any one of the second to fourth inventions, the additive is iron powder which generates heat by an oxidation reaction generated between the additive and water in the oil-contaminated soil. And
[0017]
According to an eighth aspect of the present invention, there is provided an oil-contaminated soil treatment system for separating and removing an oil component from an oil-contaminated soil, wherein the oil-contaminated soil is received and washed by the oil-contaminated soil; And a heat treatment device for subjecting the oil-contaminated soil to volatilization and removal of light oil remaining in the oil-contaminated soil.
[0018]
According to a ninth aspect of the present invention, there is provided an oil-contaminated soil treatment system for separating and removing oil from oil-contaminated soil. A heat treatment device that mixes an additive that generates heat by reaction with moisture, and volatilizes and removes light oil remaining in the oil-contaminated soil by heat of reaction between the additive and moisture. I do.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a method and system for treating oil-contaminated soil according to the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram showing a processing flow of a processing system to which an embodiment of the method for treating oil-contaminated soil according to the present invention is applied. As shown in FIG. Of the oil-contaminated soil having a washing treatment step 1a and a heating treatment step 1b of the oil-contaminated soil after the washing treatment, and an oil component for collecting oil separated from the oil-contaminated soil through the purification treatment step 1 And a recovery step 2.
[0020]
The purification treatment step 1 will be described. First, in the washing treatment step 1a, the oil-contaminated soil is washed and classified using the washing water to separate the oil-contaminated soil (coarse particles) from the oil-contaminated soil (coarse-grained component). Separation of the attached fine particles is performed. The washing water may be general household water or industrial water, or may be mixed with an organic solvent or a chemical (eg, a surfactant) as necessary.
[0021]
2 (a) to 2 (c) are schematic diagrams showing the state of the particles of the oil-contaminated soil with time in the course of this cleaning treatment. Note that FIG. 2A schematically illustrates an oil-contaminated soil having a very high contamination concentration, and in each figure, for simplicity, the water in the oil-contaminated soil is not shown. is there.
[0022]
In FIG. 2A, the oil-contaminated soil is in a state where the space between the soil particles 3 is filled with the oil component 4. When the oil-contaminated soil in the state shown in FIG. 2A is stirred and classified in the wash water, most of the oil component 4 is separated from the soil particles 3. Most of the oil 4 after the separation is dispersed in the washing liquid 5 so as to cover the oil droplets or the soil particles (fine particles) 3a, as shown in FIG. Most of the soil particles (coarse particles) 3 b are dispersed in the washing liquid 5 in a form covered with the remaining oil 4 as shown in FIG.
[0023]
Here, the layer thickness of the oil component 4 wrapping the soil particles 3 is almost constant regardless of the particle size of the soil particles 3, so that the specific surface area (the sum of the surface areas contained in the powder of the unit mass of the particles) is small. The grain 3a has a larger oil content per unit weight and a higher contamination concentration than the coarse grain 3b having a small specific surface area. Therefore, after the washing treatment, most of the oil 4 and the fine particles 3a having a high contamination concentration shown in FIG. 2B are classified from the oil-contaminated soil shown in FIG. The coarse particle fraction 3b in a state where the contamination concentration is significantly reduced as shown in (3) is extracted.
[0024]
The oil-contaminated soil after the above-mentioned washing treatment step 1a (the state of FIG. 2 (c)) usually has an oil-concentration even if the oil-concentration of the oil-contaminated soil before treatment is as high as tens of thousands ppm. Is reduced to about 1000 ppm. The oil concentration of about 1000 ppm can be determined by the method described in "About the effect of oil-contaminated soil on plants" (Akiko Sato et al., December 2000, Japan Society on Water Environment, Japan Groundwater Society, Soil Environment Center, Groundwater -According to the 7th Lecture Meeting on Soil Contamination and its Prevention Measures, pp. 219-222, it was reported that even heavy oil pollution would not affect plant growth. ing. In the Soil Environmental Standards (Notification No. 46 of the 1991 Environment Agency), only benzene is designated as an oil-related item as a substance that pollutes the soil environment. It is determined that no damage will occur.
From this, if the oil-contaminated soil that has passed through the cleaning treatment step 10 does not contain volatile light oil after treatment, no oil film or oil odor is generated, and the oil-contaminated soil is purified without passing through the heat treatment step 1b. It can be reused as soil. That is, when the light oil component is not included in the residual oil component after the cleaning process, the cleaning process 1 may be completed only by the cleaning process 1a.
[0025]
However, even if the oil concentration is reduced to about 1000 ppm through the washing process 1a, if the residual oil contains volatile light oil, an oil film or an oily odor may be generated. From the viewpoint of preserving the living environment, it is desirable to lower the oil concentration to a level at which no oil film or oil odor is generated. Therefore, when the light oil component is contained in the oil residue remaining in the oil-contaminated soil that has passed through the washing process 1a, in the present invention, the oil-contaminated soil is sent to the heat treatment process 1b to volatilize and remove the contained light oil component. .
[0026]
In the heat treatment step 1b, it is of course possible to volatilize the light oil component by simply applying heat from the outside, for example, by using a heater or a furnace, or by applying hot air, or generate heat by reaction with moisture. By mixing the additives and heating the oil-contaminated soil using the heat of reaction between the additives and the water in the oil-contaminated soil, it is also possible to volatilize and remove volatile light oil components in the residual oil component It is. However, as long as the light oil component is volatilized, any additive can be used as long as it generates a large amount of heat due to a chemical reaction that occurs with moisture in the soil. (Oil contaminated soil) should not be a new source of pollution.
[0027]
Here, FIG. 3 shows a system flow diagram when quick lime is used as an additive, and FIG. 4 shows a system flow diagram when a lime-based soil conditioner containing quick lime is used, and FIG. 1 respectively. Shown in the form. In the system illustrated in FIGS. 3 and 4, in the heat treatment step 1 b, heat generated when quicklime produces slaked lime (calcium hydroxide) by a hydration reaction generated with moisture in oil-contaminated soil. It is used to volatilize and remove light oil. In any case, if the amount of water in the additive and the soil is sufficient, the temperature rises to about 100 ° C., which is the boiling point of water, and this temperature is maintained until the reaction is completed. Furthermore, when using a soil improving material containing quicklime or quicklime as described above, a film of calcium hydroxide formed in a form enclosing the soil particles is formed by the carbon dioxide existing between the atmosphere and the soil particles. The reaction results in poorly soluble calcium carbonate, the soil particles exhibit hydrophobicity, and an effect of reducing the amount of residual oil eluted with water (insolubilizing effect) is obtained. Further, when a soil conditioner is used as shown in FIG. 4, there is also an effect of modifying oil-contaminated soil (developing a desired strength). Iron powder is also effective as an additive that is added to the oil-contaminated soil and generates heat. When an iron oxide is generated by an oxidation reaction that occurs between the iron powder and the water in the oil-contaminated soil. It is also possible to volatilize and remove the light oil component using heat generation. A system flow diagram in this case is shown in FIG. 5 in a form corresponding to FIG.
[0028]
In the systems shown in FIGS. 3 to 5, in the heat treatment step 1b, by utilizing the heat of reaction of the additive, the oil-contaminated soil reaches a temperature close to the boiling point of washing water (about 100 ° C.) as a limit. Until the temperature is high enough to evaporate the light oil. Then, the coarse particles from which the volatile light oil component has been removed through the heat treatment step 1b can be immediately reused as purified soil without generating an oil film or an oily odor.
[0029]
Next, the oil recovery step 2 will be described.
In FIG. 1 or FIGS. 3 to 5, reference numeral 2 a denotes an oil component separated from oil-contaminated soil in the cleaning treatment step 1 a and a cleaning water (see FIG. 2 (b)) containing fine particles to which the oil component is attached. In the water treatment step 2a, in the water treatment step 2a, oil and fine particles to which the oil is attached are separated from the washing water supplied from the washing treatment step 1a. The washing water separated from the oil and the fine particles can be reused by being refluxed to the washing treatment step 1a. On the other hand, the fine particles to which the oil has adhered are discharged out of the system as recovered sludge. This is usually discarded, but may be returned to the cleaning step 1a and subjected to a purification process.
[0030]
Reference numeral 2b denotes a distillation treatment step for distilling and refining the oil separated from the washing water in the water treatment step 2a. The oil fraction distilled and purified in the distillation treatment step 2b can be reused as recovered oil. On the other hand, fine particles remaining after the water treatment step 2a are completely separated and removed from the oil in the distillation treatment step 2b, and are discharged outside the system as recovered sludge. This is usually discarded, but may be returned to the cleaning step 1a and subjected to a purification process.
[0031]
2c is a cooling / coagulation treatment step for cooling and coagulating the light oil component volatilized and removed from the oil-contaminated soil in the heating treatment step 1b. The volatile oil component coagulated in the cooling / coagulation treatment step 2c is recovered (volatile). It can be reused as oil.
[0032]
Next, a specific system configuration for performing each step as described above will be described.
FIG. 6 is a side view schematically showing an overall configuration of an embodiment of the oil-contaminated soil treatment system of the present invention. In FIG. 6, reference numeral 100 denotes a cleaning apparatus for cleaning the received oil-contaminated soil, and 200 denotes an additive which generates heat by reacting with water to the oil-contaminated soil cleaned by the cleaning apparatus 100, and uses the heat of the reaction. This is a heat treatment apparatus that heats oil-contaminated soil to volatilize and remove light oil remaining in the oil-contaminated soil. Reference numeral 300 denotes an oil recovery vehicle (oil recovery device) that recovers oil separated from the oil-contaminated soil separated by the cleaning device 100. The cleaning apparatus 100, the heat processing apparatus 200, and the oil recovery vehicle 300 perform the above-described cleaning processing step 1a, heating processing step 1b, and oil recovery step 2, respectively. Although FIG. 6 shows an example of the heat treatment apparatus 200 that heat-treats oil-contaminated soil using the reaction heat of an additive, for example, heat is applied to the oil-contaminated soil from outside using a furnace or a heater. The device to be added may be replaced.
[0033]
First, the configuration of the cleaning apparatus 100 will be described. Reference numeral 6 denotes a traveling device capable of running on its own. The traveling device 6 is a known crawler type equipped with an endless track 7 (a wheel type may be used). Although not shown in FIG. 6, a main body frame for mounting each device on the track frame 8 is provided. However, in the present embodiment, the cleaning apparatus 100 is provided with the traveling device 6 as described above, and is configured to be able to travel on its own. However, the traveling device 6 is omitted, and each device described below is appropriately arranged. It can also be used as stationary equipment.
[0034]
Reference numeral 9 denotes a washing device for mixing oil-contaminated soil contaminated with oil with washing water to form a slurry, and also for washing the oil-contaminated soil to separate oil, and 10 denotes a slurry-like soil containing oil from the washing device 9. This is a separation device that receives the particles and separates them into oil and soil particles. The cleaning device 9 and the separation device 10 are both mounted on a main body frame (not shown) on the traveling device 6. Is supported on one end side of the main body frame (the left side in FIG. 6), and the separating device 10 is supported substantially at the center of the main body frame.
[0035]
Reference numeral 11 denotes a discharge conveyor which conveys and discharges the clean soil discharged from the separation device 10 to the outside of the machine. The discharge conveyor 11 is provided from a lower part of a settling particle discharge device 33 (described later) of the separation device 10 toward the outside of the machine. Extending uphill. In the present embodiment, an example in which a belt conveyor is used as the discharge conveyor 11 is shown, but the discharge conveyor 11 may be replaced with a conveyor that transports clean soil using a screw conveyor, a pressure pump, or the like.
[0036]
Reference numeral 12 denotes a power unit, which is mounted on the other end side (right side in FIG. 6) of a main body frame (not shown), and is used to drive the traveling unit 6, the discharge conveyor 11, the screw conveyor 13, the sieving unit 14, and the like. It is equipped with a source engine. Reference numeral 13 denotes an operation panel for performing operations and operation settings of each device.
[0037]
FIG. 7 is a diagram showing a schematic configuration of the cleaning device 9. In FIG. 7, reference numeral 14 denotes a sieve device, and the sieve device 14 is configured by a known vibrating screen (or a fixed type sieve) or the like. It removes large gravel and foreign matter from oil-contaminated soil that is input by a hydraulic excavator or the like. Reference numeral 15 denotes a hopper provided below the sieving device 14 for receiving oil-contaminated soil that has passed through the sieving device 14. The hopper 15 is formed so as to decrease its diameter downward. A screw feeder 16 is provided as a means for transporting soil. The screw feeder 16 includes a cylindrical casing 16a, a driving device 16b provided at one end (the left end in FIG. 7) of the casing 16a, and a screw (auger) 16c in the casing 16a connected to the driving device 16b. Have.
[0038]
Reference numeral 17 denotes a feed sump provided at the other end (the right end in FIG. 7) of the hopper 15. The feed sump 17 is supplied with oil-contaminated soil from a screw feeder 16 together with washing water. Reference numeral 18 denotes a turbo-centrifugal slurry pump provided for washing. The slurry pump 18 is connected to a feed sump 17 and a pipe 19.
[0039]
FIG. 8A is a perspective view illustrating an external structure of the slurry pump 18, and FIG. 8B is a cross-sectional view illustrating a detailed structure of the slurry pump 18. 8A and 8B, reference numeral 20 denotes a casing, and the casing 20 has a suction port 21 and a discharge port 22 connected to the pipe 19. Reference numeral 23 denotes an impeller provided in the casing 20, and a space in the casing 23 around the impeller 23 is a spiral flow path 24. In FIG. 8B, the dotted arrows indicate the rotation direction of the impeller 23, and the solid arrows indicate the flow direction of the carrier fluid.
[0040]
FIG. 9 is a cross-sectional view illustrating a detailed structure of the separation device 10. In FIG. 9, reference numeral 25 denotes a treatment tank in which washing water is stored. The treatment tank 25 has a three-stage structure in which an upper tank 25a, a middle tank 25b, and a lower tank 25c are continuously provided. Each of the upper tank section 25a, middle tank section 25b, and lower tank section 25c has a cylindrical shape with a substantially uniform cross section. Above the middle tank section 25a, a floating oil recovery tank 26 provided to cover the periphery of the upper opening is provided, and the middle tank section 25b has an upper tank section 25a and a lower tank section 25c. It is smaller than the diameter. Further, the lower end of the lower tank section 25c has a shape whose diameter is reduced toward the tip.
[0041]
Reference numeral 27 denotes a slurry inlet provided in the upper tank section 25a, and a slurry supply pipe 28 (see also FIG. 6) from the slurry pump 18 is connected to the slurry inlet 27. Reference numeral 29 denotes a water supply port (clean water injection port) provided in the lower tank section 25c, and a water supply pipe 30 (see also FIG. 6) is inserted into the water supply port 29. The water supply line 30 is branched toward the feed sump 17 on the way, and the supply water is supplied to the separation device 10 and the feed sump 17. Further, it is more preferable that the water supply pipe 30 is further branched toward the sieve device 14 and wet classification is performed so as to facilitate the classification.
[0042]
Reference numeral 31 denotes a drain port provided at the bottom of the floating oil recovery tank 26, and the drain port 31 is connected to an oil recovery pipe 32 (see FIG. 6). Thereby, the stored water in the processing tank 25 forms an upward water flow. At this time, the amount of water supplied from the water supply line 30 and the diameters of the middle tank section 25b and the lower tank section 25c are determined according to the water flow in the middle tank section 25b with a narrowed flow path (the flow velocity is increased). In accordance with the sedimentation speed of the particles 40, the flow velocity is adjusted to be substantially the same (or slightly lower), and the flow velocity in the lower tank 25c is lower than the sedimentation velocity of the soil particles 40. Reference numeral 33 denotes a settling particle discharging device provided at the lower end of the tank lower stage 25c. In FIG. 9, a case where a known rotary feeder is used for the settling particle discharging device 33 is illustrated, but a screw feeder may be used.
[0043]
Referring back to FIG. 6, the heat treatment device 200 will be described. Reference numeral 35 denotes a traveling device capable of running by itself. The traveling device 35 is a known crawler type equipped with an endless track 36 (a wheel type may be used). Although not shown in FIG. 6, a main body frame for mounting each device on the track frame 37 is provided. However, in the present embodiment, the heat treatment apparatus 200 is provided with the traveling device 35 as described above, and is configured to be able to travel by itself. However, the traveling device 35 is omitted, and each device described below is appropriately arranged. It can also be used as stationary equipment.
[0044]
Reference numeral 38 denotes a power unit provided on one side (right side in FIG. 6) of a main body frame (not shown). The power unit 38 transmits an engine, a pump driven by the engine, and hydraulic oil from the pump to a traveling unit 35. And a valve for switching supply to each device described later. Reference numeral 39 denotes a mixing device provided substantially at the center of a main body frame (not shown). The mixing device 39 includes a well-known paddle mixer therein. The mixing device 39 has an inlet on one side (left side in FIG. 6) and an outlet on the other side (right side in FIG. 6).
[0045]
Reference numeral 40 denotes a hopper for receiving the oil-contaminated soil washed by the cleaning apparatus 100, and 41, a conveyor for conveying the oil-contaminated soil received by the hopper 40. The discharge side (the right side in FIG. 6) of the conveyor 41 is It faces the inlet (not shown) of the mixing device 39. Reference numeral 42 denotes an additive supply device. The additive supply device 42 includes a storage tank 43 for storing an additive (quick lime, a soil conditioner including quick lime, iron powder, or a mixture thereof), and a storage tank 43 for storing the additive. And a feeder 44 provided below the tank 43. The outlet of the feeder 44 is located above the other side (the right side in FIG. 6) of the conveyor 41, and supplies the additive to the oil-contaminated soil on the conveyor 41. Although a screw feeder is shown as the feeder 44 in FIG. 6, the present invention is not limited to this, and a rotary feeder or the like may be used.
[0046]
Reference numeral 45 denotes a discharge conveyor for conveying and discharging the treated soil discharged from the outlet of the mixing device 39. One side (the left side in FIG. 6) of the discharge conveyor 45 is located below the outlet of the mixing device 39, and the other side. 1 (right side in FIG. 1) is supported by a main body frame (not shown) so as to be inclined upward from below the power unit 38.
[0047]
Next, the configuration of the oil recovery vehicle 300 will be described. Reference numeral 50 denotes an oil recovery device that separates the suspension water from the separation device 10 into oil, water (wash water), and sludge (fine particles). The oil recovery device 50 is mounted on a traveling vehicle 51. However, the traveling vehicle 51 may be omitted, and the oil recovery device 50 may be used as a stationary facility. The oil recovery device 50 has a known configuration of this type, and includes a water supply device capable of controlling the amount of water supply.
[0048]
Reference numeral 52 denotes a suspension water supply port of the oil recovery device 50, and reference numeral 53 denotes a connection pipe connecting the suspension water supply port 52 and the oil recovery pipe 32 of the separation device 10 described above. Reference numeral 54 denotes a washing water discharge port connected to a water supply device (not shown) of the oil recovery device 50, and reference numeral 55 denotes the washing water discharge port 54 and the above-mentioned water supply line 30 for supplying the separation water to the separation device 10 and the feed sump 17. It is a connection pipe line to connect.
[0049]
Next, the operation of the oil-contaminated soil treatment system having the above-described configuration will be described. For example, oil-contaminated soil introduced by a hydraulic shovel or the like is removed in the cleaning device 9 by a sieving device 14 to remove gravels and foreign substances. Is temporarily deposited. The oil-contaminated soil deposited in the hopper 15 is quantitatively supplied to a feed sump 17 by a screw feeder 16, and is transferred by a slurry pump 18 together with washing water to a separation device 10 at a subsequent stage.
[0050]
Here, when the oil-contaminated soil is transferred to the separation device 10, the oil-contaminated soil is crushed together with the washing water in the slurry pump 18 to form a slurry, and at the same time, oil is separated. That is, in FIGS. 8A and 8B, the oil-contaminated soil sucked into the slurry pump 18 is generated by the impeller 23 rotating at a high speed with respect to the oil-contaminated soil flowing in with the washing water from the suction port 21. The liquid is discharged from the discharge port 22 through the spiral flow path 24 by the action of the force toward the outer peripheral direction. By introducing the oil-contaminated soil into the violent turbulent flow generated in the slurry pump 18 at that time, the soil in the oil-contaminated soil is crushed and dispersed in the wash water, so that the oil-contaminated soil is slurried. Rinsing is performed, so that the oil is separated to some extent from the oil-contaminated soil. The oil-contaminated soil in the turbulent flow effectively exerts the frictional force, shearing, and the like generated by the collision between the soil particles or between the soil particles and the impeller 23 or the inner surface of the casing 20. The effect of oil separation and rinsing is obtained.
[0051]
Subsequently, referring to FIG. 9, the slurry-like soil particles discharged from the slurry pump 18 are supplied to the upper tank section 25 a of the processing tank 25 via the slurry injection pipe 28. As described above, the water stored in the treatment tank 25 is supplied from the tank lower section 25c through the water supply pipe 30 and is discharged from the drain port 31 of the floating oil recovery tank 26, so that the whole is from bottom to top. And the water flow that opposes the sedimentation direction of the soil particles, and the flow velocity of the middle tank 25b where the flow is the fastest is adjusted to the same (or slightly lower) speed as the sedimentation speed of the soil particles 40 of the target particle size. Have been. Therefore, only the soil particles 40 having a sedimentation speed higher than the opposing water flow and having a sedimentation speed equal to or larger than the sedimentation speed are settled by the action of gravity against the water flow in the middle tank portion 25b serving as a classification tank, and settle in the lower tank portion 25c. Settles. On the other hand, the oil 41 and the fine particles 42 of the soil particles, which are lighter and have a lower sedimentation speed, float on the water stream and are guided to the floating oil recovery tank 26 over the tank upper section 25a. Further, at this time, even if oil is attached to the soil particles 40 having a particle size equal to or larger than the sorting target particle size, the attached oil is separated and separated and floated from the soil particles 40 by the action of rinsing of the water flow facing the sedimentation direction. .
[0052]
As described above, the clean soil particles (clean sand) separated from the oil and settled and deposited in the lower tank section 25c are sequentially discharged to the outside of the processing tank 25 by the settling particle discharge device 33, and the remaining light The oil is supplied to the heat treatment apparatus 200 by the discharge conveyor 11 in order to volatilize the oil.
[0053]
The washed oil-contaminated soil (clear sand) carried out from the discharge conveyor 11 of the cleaning processing device 100 is received by the hopper 40 of the heat treatment device 200 and added from the additive supply device 42 during transportation by the transportation conveyor 41. It is supplied to the mixing device 39 together with the added additives. The oil-contaminated soil supplied into the mixing device 39 is sufficiently stirred and mixed by the paddle mixer together with the additive, and then discharged onto the discharge conveyor 45 and carried out by the discharge conveyor 45.
[0054]
At this time, in this heat treatment step, if quick lime or a lime-based soil improver containing quick lime is used by the additive supply device 42, the finally conveyed oil-contaminated soil (treated soil) becomes The water in the oil-contaminated soil is heated to about the boiling point (100 ° C.) of the washing water by a hydration reaction accompanied by heat generation when slaked lime (calcium hydroxide) is generated. Even when iron powder is used as an additive, the temperature of the washing water is also increased to about the boiling point (100 ° C.) by an oxidation reaction that occurs when iron oxide is generated between the iron powder and water in oil-contaminated soil. Is done. This heating state is continued until the hydration reaction is completed even after the unloading, during which the light oil remaining in the treated soil is sufficiently volatilized and removed. Furthermore, when a quick lime or a soil conditioner containing quick lime is added, the calcium hydroxide film formed in a form wrapping the soil particles becomes a hardly soluble calcium carbonate by a reaction with the atmosphere and carbon dioxide, The oil remaining in the soil particles becomes insoluble. Further, when a soil conditioner is added, the treated soil is reformed to an appropriate strength as backfill soil.
[0055]
On the other hand, in the cleaning apparatus 100, the oil 41 and the fine particles 42 separated from the coarse particles of the oil-contaminated soil and led to the floating oil recovery tank 26 are discharged to the drain port 31, the oil recovery pipe 32, the connection pipe, and the like. 53, is supplied to the oil recovery vehicle 300 (oil recovery device 50) through the suspension water supply port 52, and is separated into oil, water, and fine particles. The extracted cleaning water is supplied from a water supply device (not shown) through a cleaning water discharge port 54, a connection pipe 55, and a water supply pipe 30, respectively, to the lower tank portion 25c of the separation device, and the feed sump 17 of the cleaning device 9 (necessary). Is circulated and supplied to the sieving apparatus 14). Further, the extracted oil is reused by distillation and purification outside the system. The fine particles separated by the oil recovery device 300 are usually discarded as sludge, but may be supplied again to the cleaning device 100 via the sieving device 14 in some cases.
[0056]
Further, although not particularly shown, in the heat treatment apparatus 200, the light oil components volatilized during or after the treatment are appropriately collected, cooled, aggregated, and reused. For the collection of the volatile components of the light oil, for example, the atmosphere in the mixing device 39 is sucked and guided to a facility for cooling and coagulating, or for example, the upper portion of the transport conveyor 45 or the accumulation place of the treated soil after being unloaded is collected. It is covered with a hood, the atmosphere in the hood is sucked, and the equipment is led to a facility for cooling and coagulation.
[0057]
According to the present embodiment, the oil-contaminated soil is cleaned to reduce the oil concentration, thereby purifying the oil-contaminated soil to a level that does not cause a health problem. By the heat treatment, volatile light oil remaining in the oil-contaminated soil is volatilized. In other words, the oil-contaminated soil can be provided substantially as backfill soil or the like by the washing treatment in which the time required for the treatment is short, and even if light oil remains on the oil-contaminated soil after washing. It can be quickly removed by heating and volatilizing it. Therefore, oil-contaminated soil can be rapidly purified to a level that does not affect health and that does not affect the living environment while suppressing the generation of oil slicks and oil odors. It can be used for returning soil. As a result, processing costs can be reduced.
[0058]
Further, heat treatment originally consumes a large amount of energy, but in the present invention, since the oil concentration has been reduced in advance to a level at which no health damage is caused by a cleaning treatment, a case where a furnace, a heater, or the like is used may be used. However, less energy is required in the heat treatment step. In addition, when utilizing the heat of reaction of the additive, energy for heating is not required. In addition, in the case of adding quicklime or a soil conditioner containing the same in the heat treatment step, it is possible to insolubilize a small amount of residual oil present in the treated soil, and the residual oil is eluted into groundwater or surface water. Can be prevented, and the purification process can be more thorough.
[0059]
Further, according to the present embodiment, when performing the heat treatment with the heat of reaction of the additive, the device used in this heat treatment step may simply have a function of mixing the oil-contaminated soil and the additive. In this case, the mixing device 39 alone is sufficient and the configuration can be made extremely simple. In addition, the slurry pump 18 alone can be used to convert the oil-contaminated soil into a slurry and separate the oil component, which are conventionally separate processes. Similarly, the steps of separating the oil component and rinsing the soil particles, which are conventionally separate processes, can be performed by the separation device 10 alone. As described above, the main steps of the series of processing steps can be substantially performed by the slurry pump 18, the separation device 10, and the mixing device 39, so that a system can be constructed with a small number of devices. The system can be compact, simple and inexpensive. In particular, the slurry pump 18 is generally small and inexpensive, and the maintenance cost is also low. Since the separation device has no moving parts and has a simple structure, it can be configured at a low cost and does not require maintenance costs. Therefore, the effects of the above compactness and low cost can be further enhanced. This also can reduce the cost required for cleaning the oil-contaminated soil.
[0060]
Further, as long as the oil component is simply separated from the oil-contaminated soil in the washing treatment step, the effect can be obtained only by the slurry pump 18. In other words, if the slurry-like soil particles discharged from the slurry pump 18 are stored in some kind of water tank, the floating oil is recovered, and the precipitated soil particles are cleaned to a certain degree by removing the oil. It can be recovered as simple soil particles. Also, the separation device 10 is not necessarily passed through the slurry pump 18 but can be used to separate oil components by the water flow of the stored water and to rinse the soil particles if the gravels and foreign substances are removed and crushed in advance. Due to the effect, an effect of separating oil-contaminated soil into clean soil particles and oil can be expected to some extent. In these cases, the cleaning process can be performed with fewer devices, and the cleaning process can be performed more compactly and inexpensively.
[0061]
In addition, as shown in FIG. 6, the cleaning processing apparatus 100, the heating processing apparatus 200, and the oil recovery apparatus 300, which respectively perform the cleaning processing step, the heating processing step, and the oil recovery step, can be self-propelled. It is possible to exhibit mobility in the site, facilitate movement within the site, and find an effective space even in a narrow site to lay out. Further, in the case of a configuration capable of running by itself, for example, when transporting by a trailer or the like, the trailer can be unloaded and loaded by itself, and a crane or the like for loading and unloading the system is not required.
[0062]
FIGS. 10 and 11 are system flow diagrams of a system for treating oil-contaminated soil to which another embodiment of the method for treating oil-contaminated soil according to the present invention is applied. FIG. FIG. 11 shows a system in which biotreatment is combined with a soil conditioner containing quicklime. However, in FIGS. 10 and 11, the same parts as those in the previous figures are denoted by the same reference numerals, and the description will be omitted.
[0063]
This embodiment is different from the above-described embodiment of the present invention in that in the heat treatment step 1b, oil-degrading microorganisms (oil-decomposing bacteria) are mixed into the oil-contaminated soil together with additives. Others are the same. However, the microorganisms may not be mixed with the additive in the heat treatment step 1b, but may be mixed with the heat-treated soil separately as a biotreatment step after the heat treatment step 1b.
[0064]
According to the present embodiment, it goes without saying that the various effects obtained in the above-described embodiment of the present invention can be similarly obtained, but in addition to this, the residual oil is decomposed and removed by the action of oil decomposition by microorganisms. The oil concentration can be further reduced. The oil-decomposing action of the microorganisms continues to progress even after the soil after the heat treatment is reused as backfill soil or the like. In addition, since the oil concentration has already been reduced to an extremely low level by the washing treatment and the heat treatment, the time required for the biotreatment is shorter than when the oil-contaminated soil that has been washed and the biotreatment are simply combined. It can be greatly reduced. Furthermore, when an activator (for example, a nutrient salt or the like) for activating the microorganism is mixed with the microorganism, the action of decomposing the residual oil component by the microorganism can be promoted.
[0065]
【The invention's effect】
According to the present invention, the oil-contaminated soil is purified by a washing treatment and a heat treatment, both of which can be performed in a short time. Thus, it is possible to quickly obtain a reusable treated soil which is in a state where there is no damage to health and does not affect the living environment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a processing flow of a processing system to which an embodiment of a method for treating oil-contaminated soil according to the present invention is applied.
FIG. 2 is a schematic diagram showing the state of particles of oil-contaminated soil with time in a washing process in one embodiment of the method for treating oil-contaminated soil of the present invention.
FIG. 3 is a system flow diagram when quicklime is used as an additive in the heat treatment step in one embodiment of the method for treating oil-contaminated soil according to the present invention, and is a diagram corresponding to FIG.
FIG. 4 is a system flow diagram in a case where a lime-based soil improver containing quicklime is used as an additive in the heat treatment step in one embodiment of the method for treating oil-contaminated soil according to the present invention. FIG. 3 is a diagram corresponding to FIG.
FIG. 5 is a system flow diagram when iron powder is used as an additive in the heat treatment step in one embodiment of the method for treating oil-contaminated soil according to the present invention, and is a diagram corresponding to FIG. 1; .
FIG. 6 is a side view schematically illustrating an entire configuration of an embodiment of the oil-contaminated soil treatment system of the present invention.
FIG. 7 is a diagram illustrating a schematic configuration of a cleaning device provided in an embodiment of the oil-contaminated soil treatment system of the present invention.
FIG. 8 is a perspective view illustrating an external structure of a slurry pump provided in an embodiment of the oil-contaminated soil treatment system of the present invention, and a cross-sectional view illustrating a detailed structure of the slurry pump.
FIG. 9 is a sectional view illustrating a detailed structure of a separation device provided in an embodiment of the oil-contaminated soil treatment system of the present invention.
10 is a system flow diagram of an oil-contaminated soil treatment system to which another embodiment of the oil-contaminated soil treatment method of the present invention is applied, and is a diagram corresponding to FIG.
FIG. 11 is a system flow diagram of an oil-contaminated soil treatment system to which another embodiment of the method for treating oil-contaminated soil according to the present invention is applied, and is a diagram corresponding to FIG.
[Explanation of symbols]
1a Cleaning process
1b Heat treatment process
100 Cleaning equipment
200 Heat treatment equipment

Claims (9)

油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌の処理方法において、
前記油汚染土壌を洗浄処理し、油分濃度を低下させる工程と、
前記洗浄処理した油汚染土壌を加熱処理し、残留した軽質油分を揮発させ除去する工程と
を有することを特徴とする油汚染土壌の処理方法。
A method for treating oil-contaminated soil that separates and removes oil from oil-contaminated soil,
Washing the oil-contaminated soil to reduce the oil concentration,
Heat treating the washed oil-contaminated soil to volatilize and remove the remaining light oil component.
油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌の処理方法において、
前記油汚染土壌を洗浄処理し、油分濃度を低下させる工程と、
前記洗浄処理した油汚染土壌に水分との反応により発熱する添加剤を混合し、前記添加剤と水分との反応熱によって前記油汚染土壌を加熱処理し、残留した軽質油分を揮発させ除去する工程と
を有することを特徴とする油汚染土壌の処理方法。
A method for treating oil-contaminated soil that separates and removes oil from oil-contaminated soil,
Washing the oil-contaminated soil to reduce the oil concentration,
A step of mixing an additive that generates heat by a reaction with moisture in the washed oil-contaminated soil, heat-treating the oil-contaminated soil by heat of reaction between the additive and moisture, and volatilizing and removing remaining light oil components. And a method for treating oil-contaminated soil.
油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌の処理方法において、
前記油汚染土壌を洗浄処理し、油分濃度を低下させる工程と、
前記洗浄処理した油汚染土壌に水分との反応により発熱する添加剤を混合し、前記添加剤と水分との反応熱によって前記油汚染土壌を加熱処理し、残留した軽質油分を揮発させ除去する工程と、
前記加熱処理した油汚染土壌に油分分解機能を有する微生物を混入し、残留油分を分解除去する工程と
を有することを特徴とする油汚染土壌の処理方法。
A method for treating oil-contaminated soil that separates and removes oil from oil-contaminated soil,
Washing the oil-contaminated soil to reduce the oil concentration,
A step of mixing an additive that generates heat by a reaction with moisture in the washed oil-contaminated soil, heat-treating the oil-contaminated soil with heat of reaction between the additive and moisture, and volatilizing and removing remaining light oil components. When,
Mixing a microorganism having an oil-decomposing function into the heat-treated oil-contaminated soil to decompose and remove residual oil.
油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌の処理方法において、
前記油汚染土壌を洗浄処理し、油分濃度を低下させる工程と、
前記洗浄処理した油汚染土壌に水分との反応により発熱する添加剤を混合し、前記添加剤と水分との反応熱によって前記油汚染土壌を加熱処理し、残留した軽質油分を揮発させ除去する工程と、
前記加熱処理した油汚染土壌に、油分分解機能を有する微生物、及びこの微生物を活性化する活性剤を混入し、残留油分を分解除去する工程と
を有することを特徴とする油汚染土壌の処理方法。
A method for treating oil-contaminated soil that separates and removes oil from oil-contaminated soil,
Washing the oil-contaminated soil to reduce the oil concentration,
A step of mixing an additive that generates heat by a reaction with moisture in the washed oil-contaminated soil, heat-treating the oil-contaminated soil with heat of reaction between the additive and moisture, and volatilizing and removing remaining light oil components. When,
Mixing the heat-treated oil-contaminated soil with a microorganism having an oil-decomposing function and an activator for activating the microorganism to decompose and remove residual oil. .
前記添加剤は、前記油汚染土壌中の水分との間で生じる水和反応により発熱する生石灰であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の油汚染土壌の処理方法。The method for treating oil-contaminated soil according to any one of claims 2 to 4, wherein the additive is quicklime that generates heat by a hydration reaction generated between the additive and water in the oil-contaminated soil. 前記添加剤は、前記油汚染土壌中の水分との間で生じる水和反応により発熱し、かつ、前記油汚染土壌を改質する土壌改良材であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の油汚染土壌の処理方法。5. The additive according to claim 2, wherein the additive generates heat due to a hydration reaction generated between the additive and the water in the oil-contaminated soil, and is a soil conditioner that modifies the oil-contaminated soil. 6. The method for treating oil-contaminated soil according to any one of the above. 前記添加剤は、前記油汚染土壌中の水分との間で生じる酸化反応により発熱する鉄粉であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の油汚染土壌の処理方法。The method for treating oil-contaminated soil according to any one of claims 2 to 4, wherein the additive is iron powder that generates heat by an oxidation reaction generated between the additive and water in the oil-contaminated soil. 油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、
前記油汚染土壌を受け入れ、洗浄処理する洗浄処理装置と、
この洗浄処理装置により洗浄した前記油汚染土壌を加熱処理し、前記油汚染土壌中に残留した軽質油分を揮発させ除去する加熱処理装置と
を備えたことを特徴とする油汚染土壌の処理システム。
In an oil-contaminated soil treatment system that separates and removes oil from oil-contaminated soil,
A cleaning treatment device that receives the oil-contaminated soil and performs a cleaning treatment;
A heat treatment device for subjecting the oil-contaminated soil washed by the washing treatment device to heat treatment, and evaporating and removing light oil remaining in the oil-contaminated soil.
油汚染土壌から油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、
前記油汚染土壌を受け入れ、洗浄処理する洗浄処理装置と、
この洗浄処理装置により洗浄した前記油汚染土壌に、水分との反応により発熱する添加剤を混合し、前記添加剤と水分との反応熱によって前記油汚染土壌に残留した軽質油分を揮発させ除去する加熱処理装置と
を備えたことを特徴とする油汚染土壌の処理システム。
In an oil-contaminated soil treatment system that separates and removes oil from oil-contaminated soil,
A cleaning treatment device that receives the oil-contaminated soil and performs a cleaning treatment;
An additive that generates heat by reaction with moisture is mixed with the oil-contaminated soil washed by the washing apparatus, and light oil remaining on the oil-contaminated soil is volatilized and removed by heat of reaction between the additive and moisture. A system for treating oil-contaminated soil, comprising a heat treatment device.
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