JP2004313650A - 多連活栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】各三方活栓の接続方向に垂直な方向に接続される接続部材の配置自由度を高めることができる多連活栓を提供する。
【解決手段】T字形の三本の分岐管4〜6を有し、弁体7の回動により所定の分岐管同士を選択的に連通させる三方活栓2は、メス型テーパー部8を有する第1の主分岐管4と、オス型テーパー部10を有する第2の主分岐管5とを備える。三方活栓2aの第2の主分岐管5と三方活栓2bの第1の主分岐管4とが連通するように接続する。三方活栓2aの第2の主分岐管5の外周面に、略筒状の連結体11が抜け止めされて回動自在に装着され、三方活栓2aの第2の主分岐管5のオス型テーパー部10を、三方活栓2bの第1の主分岐管4のメス型テーパー部8に嵌合接続すると共に、連結体11を三方活栓2bの第1の主分岐管4に外挿した状態で、該第1の主分岐管4に対して連結体11を軸方向および回転方向に固着する。
【選択図】図2
【解決手段】T字形の三本の分岐管4〜6を有し、弁体7の回動により所定の分岐管同士を選択的に連通させる三方活栓2は、メス型テーパー部8を有する第1の主分岐管4と、オス型テーパー部10を有する第2の主分岐管5とを備える。三方活栓2aの第2の主分岐管5と三方活栓2bの第1の主分岐管4とが連通するように接続する。三方活栓2aの第2の主分岐管5の外周面に、略筒状の連結体11が抜け止めされて回動自在に装着され、三方活栓2aの第2の主分岐管5のオス型テーパー部10を、三方活栓2bの第1の主分岐管4のメス型テーパー部8に嵌合接続すると共に、連結体11を三方活栓2bの第1の主分岐管4に外挿した状態で、該第1の主分岐管4に対して連結体11を軸方向および回転方向に固着する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に医療の分野において輸血や点滴等を行う際に使用される多連活栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
三方活栓は、特に医療の分野において輸血や点滴等を行う際に使用されており、例えば、2本の分岐管から供給される薬液等を1本の分岐管に交互にあるいは同時に供給するものである。三方活栓は、一般に、一直線上で互いに反対向きに配置された2本の主分岐管と、該主分岐管に対して略垂直に配設された副分岐管とを備えている。そして、各分岐管が交差する円筒部に弁体が挿入されている。この弁体の内部には略T字形の通路が形成され、弁体を回動させることにより前記通路を介して所定の分岐管同士を選択的に連通させている。
【0003】
従来、この種の三方活栓の複数個を、主分岐管同士が接続されるようにプレート上に載置固着した多連活栓が知られており(例えば特許文献1参照)、例えば血液造影検査等に使用されている(例えば特許文献2参照)。この従来の多連活栓は、隣接する各三方活栓の副分岐管がすべて同一方向に向くようにして構成されている。このため、副分岐管に接続される薬液等を供給するラインの配置によっては、該ラインを形成するチューブ等が不自然に屈曲して必要な流量や圧力を維持できなくなることがある。従って、副分岐管に接続されたラインから適切な流量や圧力の薬液等が供給されるように、薬液等のボトルやチューブを適宜配置しなければならない。つまり、従来の多連活栓には、副分岐管に接続されるボトルやチューブなどの配置の自由度が制限されてしまうという不具合がある。
【0004】
一方、メス型テーパー部を有する第1の主分岐管と、オス型テーパー部を有する第2の主分岐管とを備える三方活栓を複数用いて、隣接する一方の三方活栓の第1の主分岐管と、隣接する他方の三方活栓の第2の主分岐管とをテーパー嵌合接続して多連活栓とすることが知られている(例えば特許文献3参照)。このような多連活栓は、隣接する三方活栓同士を相対的に回転させて副分岐管の方向を変化させることが可能であるが、回転時に三方活栓が緩んで接続が解除され易い。このとき、一方の三方活栓に設けられた継手(ロック筒)を他方の三方活栓の主分岐管に螺合して他方の三方活栓が抜けないようにすることが考えられる。しかし、上記特許文献3に開示された三方活栓の継手は、第2の主分岐管に接着又は一体成形で固定されているため、継手を緩めなければ隣接する三方活栓同士を相対的に回転させることができない。その結果、回転時に三方活栓が緩んで接続が解除され易く、液漏れの虞が生じる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−67968号公報 (第3頁、第3図)
【特許文献2】
特許第3195314号公報 (第2頁、第3図)
【特許文献3】
実開平5−88554号公報 (第5−6頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は多連活栓の改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、各三方活栓の接続方向に垂直な方向に接続される接続部材の配置自由度を高めることができる多連活栓を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために成されたものであり、直線上に配置された二本の主分岐管と、副分岐管とが略T字形に設けられ、該三本の分岐管の交差部位に垂直に挿設されて内部に略T字形の通路を有する弁体を有し、該弁体を回動させることにより前記通路を介して所定の分岐管同士を選択的に連通させる三方活栓の少なくとも2個を各三方活栓の主分岐管同士が連通するように接続した多連活栓を改良したものである。
【0008】
そして、本発明の多連活栓は、前記三方活栓が、メス型テーパー部を有する第1の主分岐管と、該メス型テーパー部に接続可能なオス型テーパー部を有する第2の主分岐管とを備え、隣接する一方の三方活栓の第2の主分岐管の外周面に、略筒状の連結体が抜け止めされて回動自在に装着されており、前記一方の三方活栓の第2の主分岐管のオス型テーパー部を、他方の三方活栓の第1の主分岐管のメス型テーパー部に嵌合接続すると共に、前記連結体を前記他方の三方活栓の第1の主分岐管に外挿した状態で、前記第1の主分岐管に対して前記連結体を軸方向および回転方向に不動に固着したことを特徴とする。
【0009】
かかる本発明によれば、連結体が軸方向に不動に固着されることにより、一方の三方活栓のオス型テーパー部が他方の三方活栓のメス型テーパー部に嵌合された状態に保持される。また、連結体は、回転方向に不動に固着されることにより、他方の三方活栓と一体に回動するが、一方の三方活栓の第2の主分岐管に対して回動自在であるため、他方の三方活栓に対する一方の三方活栓の回動が許容される。従って、両三方活栓間を液密に保持しつつ、三方活栓の接続方向に対して垂直な方向に配設された副分岐管の方向を自由に変化させることができると共に、輸液を行っている最中にも回転させることが可能である。従って、各三方活栓の副分岐管に接続されるチューブやボトルなどの接続部材を自由に配置および転置することができる。
【0010】
また、本発明の多連活栓は、前記他方の三方活栓の第1の主分岐管のメス型テーパー部の外周面に雄ネジが螺刻され、前記連結体の内面には雌ネジが形成され、前記雌ネジを前記雄ネジに螺合させて前記連結体を軸方向に固定させると共に、接着により前記連結体を回転方向に固定させてなるようにしてもよい。
【0011】
かかる本発明によれば、隣接する三方活栓同士のメス型テーパー部とオス型テーパー部とが螺合による締付力で強固に嵌合接続されるので、両三方活栓間を液密に保持し易くなる。また、隣接する三方活栓同士を相対的に回転させたときに、三方活栓が緩むことを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の多連活栓の実施形態について説明する。図1は本実施形態の多連活栓の斜視図、図2は図1示の多連活栓の一部断面を含む正面図である。図1および図2を参照して、本実施形態の多連活栓1は、2つの同一の三方活栓2(2a,2b)が連結された2連活栓である。各三方活栓2は、第1の主分岐管4と、第1の主分岐管4と一直線上で反対向きに配置された第2の主分岐管5と、副分岐管6とが略T字形に設けられ、各分岐管4〜6の交差部位に垂直に挿設されて内部に略T字形の通路を有する弁体7を備えている。
【0013】
第1の主分岐管4はメス型テーパー部8を有し、メス型テーパー部8の所定領域の外周面に雄ネジ9が螺刻されている。第2の主分岐管5は、第1の主分岐管4のメス型テーパー部8に嵌合可能なオス型テーパー部10を有している。また、第2の主分岐管5には、略筒状のロック筒11が該主分岐管5の外周に形成したテーパー部12により軸方向に抜け止めされて回動自在に装着されており、このロック筒11の内面には、第1の主分岐管4の外周面の雄ネジ9に係合する雌ネジ13が形成されている。副分岐管6は、第1の主分岐管4と同様にメス型テーパー部8と雄ネジ9とを有している。
【0014】
弁体6の上部には、内部の略T字形の通路に対応して3本のレバー14が設けられている。各レバー14の上表面には矢印15が設けられており、弁体6を回動させたときに矢印15の方向と一致した分岐管同士が内部の通路を介して選択的に連通される。
【0015】
なお、三方活栓2の各分岐管4〜6とロック筒11とは、例えば透明又は半透明の合成樹脂から構成され、また、弁体6のレバー14と矢印15とは異なる色に着色されることが好ましい。
【0016】
上記三方活栓2を用いて多連活栓1を組み立てるには、隣接する一方の三方活栓2aの第2の主分岐管5に対向するように、隣接する他方の三方活栓2bの第1の主分岐管4を配置させる。次に、三方活栓2aの第2の主分岐管5のオス型テーパー部10を、三方活栓2bの第1の主分岐管4のメス型テーパー部8に挿入させる。このとき、三方活栓2bの第1の主分岐管4の雄ネジ9に、接着剤をあらかじめ塗布しておく。次に、三方活栓2aの第2の主分岐管5に装着されたロック筒11の内面の雌ネジ13に、三方活栓2bの第1の主分岐管4の雄ネジ9を螺合させることにより、本実施形態の多連活栓1を形成する。なお、ロック筒11の内面の雌ネジ13に第1の主分岐管4の雄ネジ9を螺合した後に、ロック筒11と第1の主分岐管4との間に接着剤を塗布するようにしてもよい。
【0017】
上記構成の多連活栓1では、三方活栓2aの第2の主分岐管5と三方活栓2bの第1の主分岐管4とは、テーパー嵌合され、また、三方活栓2aの第2の主分岐管5に装着されたロック筒11と三方活栓2bの第1の主分岐管4とは、接着により軸方向および回転方向に対して固定されている。一方、ロック筒11は、三方活栓2aの第2の主分岐管5に回動自在に装着されたものである。従って、ロック筒11は、一方の三方活栓2aに対して相対的に回動しつつ、他方の三方活栓2bと共に一体に回動することができる。つまり、各三方活栓2a,2bはテーパー嵌合により気密性を保ちながら、2つの三方活栓2a,2bの接続方向を軸にして、副分岐管6の向きを任意角度に変化させることができる。従って、副分岐管6に接続されるチューブやボトルの配置の自由度を高めることができる。なお、一方の三方活栓2aの第2の主分岐管5のオス型テーパー部10にシリコーンオイル等の潤滑剤を塗布することにより回転し易くするようにしてもよい。
【0018】
上記実施形態では、多連活栓1を構成する三方活栓2は、第1の主分岐管4の外周面に雄ネジ9が螺刻され、該雄ネジ9に螺合するように、第2の主分岐管5に装着されたロック筒11の内面に雌ネジ13が形成されているものとしたが、第1の主分岐管4の外周面およびロック筒11の内面の形状はこれに限定されるものではない。すなわち、雄ネジ9または雌ネジ13が形成されている必要はなく、ロック筒11は第1の主分岐管4に外挿可能であればよい。ただし、その場合には、隣接する三方活栓2a,2b同士が完全に接着するまでテーパー嵌合が緩まないように外部から軸方向に締付力を付与しておく必要があり、作業性が悪くなる。従って、雄ネジ9および雌ネジ13を形成しておくことが好ましい。
【0019】
また、上記実施形態では、多連活栓1を構成する一方の三方活栓2aの第2の主分岐管5に装着されたロック筒11と、他方の三方活栓2bの第1の主分岐管4とが、接着剤により固定されるものとしたが、ロック筒11と、他方の三方活栓2bの第1の主分岐管4とを加熱により溶融して固着するようにしてもよい。
【0020】
また、上記実施形態では、多連活栓1を構成する三方活栓2の弁体6は、3本のレバー14を有するものとしたが、1本のレバー14を有する三方活栓を用いるようにしてもよい。この場合には、弁体6の内部のT字状の通路に対応した3つの矢印15は、弁体6の上部表面でレバー14以外の部位に設けられる。
【0021】
また、上記実施形態では同一の三方活栓2により多連活栓1を組み立てるものとしたが、例えば、隣接する一方の三方活栓2aは雄ネジ9の少ない三方活栓であってもよく、隣接する他方の三方活栓2bはロック筒11を備えていなくてもよい。また、上記実施形態と全く同様の方法で3つ以上の三方活栓からなる多連活栓を構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の多連活栓の斜視図。
【図2】図1示の多連活栓の一部断面を含む正面図。
【符号の説明】
1・・・多連活栓、2・・・三方活栓、4・・・第1の主分岐管、5・・・第2の主分岐管、6・・・副分岐管、8・・・メス型テーパー部、9・・・雄ネジ、10・・・オス型テーパー部、11・・・ロック筒、12・・・テーパー部、13・・・雌ネジ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に医療の分野において輸血や点滴等を行う際に使用される多連活栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
三方活栓は、特に医療の分野において輸血や点滴等を行う際に使用されており、例えば、2本の分岐管から供給される薬液等を1本の分岐管に交互にあるいは同時に供給するものである。三方活栓は、一般に、一直線上で互いに反対向きに配置された2本の主分岐管と、該主分岐管に対して略垂直に配設された副分岐管とを備えている。そして、各分岐管が交差する円筒部に弁体が挿入されている。この弁体の内部には略T字形の通路が形成され、弁体を回動させることにより前記通路を介して所定の分岐管同士を選択的に連通させている。
【0003】
従来、この種の三方活栓の複数個を、主分岐管同士が接続されるようにプレート上に載置固着した多連活栓が知られており(例えば特許文献1参照)、例えば血液造影検査等に使用されている(例えば特許文献2参照)。この従来の多連活栓は、隣接する各三方活栓の副分岐管がすべて同一方向に向くようにして構成されている。このため、副分岐管に接続される薬液等を供給するラインの配置によっては、該ラインを形成するチューブ等が不自然に屈曲して必要な流量や圧力を維持できなくなることがある。従って、副分岐管に接続されたラインから適切な流量や圧力の薬液等が供給されるように、薬液等のボトルやチューブを適宜配置しなければならない。つまり、従来の多連活栓には、副分岐管に接続されるボトルやチューブなどの配置の自由度が制限されてしまうという不具合がある。
【0004】
一方、メス型テーパー部を有する第1の主分岐管と、オス型テーパー部を有する第2の主分岐管とを備える三方活栓を複数用いて、隣接する一方の三方活栓の第1の主分岐管と、隣接する他方の三方活栓の第2の主分岐管とをテーパー嵌合接続して多連活栓とすることが知られている(例えば特許文献3参照)。このような多連活栓は、隣接する三方活栓同士を相対的に回転させて副分岐管の方向を変化させることが可能であるが、回転時に三方活栓が緩んで接続が解除され易い。このとき、一方の三方活栓に設けられた継手(ロック筒)を他方の三方活栓の主分岐管に螺合して他方の三方活栓が抜けないようにすることが考えられる。しかし、上記特許文献3に開示された三方活栓の継手は、第2の主分岐管に接着又は一体成形で固定されているため、継手を緩めなければ隣接する三方活栓同士を相対的に回転させることができない。その結果、回転時に三方活栓が緩んで接続が解除され易く、液漏れの虞が生じる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−67968号公報 (第3頁、第3図)
【特許文献2】
特許第3195314号公報 (第2頁、第3図)
【特許文献3】
実開平5−88554号公報 (第5−6頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は多連活栓の改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、各三方活栓の接続方向に垂直な方向に接続される接続部材の配置自由度を高めることができる多連活栓を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために成されたものであり、直線上に配置された二本の主分岐管と、副分岐管とが略T字形に設けられ、該三本の分岐管の交差部位に垂直に挿設されて内部に略T字形の通路を有する弁体を有し、該弁体を回動させることにより前記通路を介して所定の分岐管同士を選択的に連通させる三方活栓の少なくとも2個を各三方活栓の主分岐管同士が連通するように接続した多連活栓を改良したものである。
【0008】
そして、本発明の多連活栓は、前記三方活栓が、メス型テーパー部を有する第1の主分岐管と、該メス型テーパー部に接続可能なオス型テーパー部を有する第2の主分岐管とを備え、隣接する一方の三方活栓の第2の主分岐管の外周面に、略筒状の連結体が抜け止めされて回動自在に装着されており、前記一方の三方活栓の第2の主分岐管のオス型テーパー部を、他方の三方活栓の第1の主分岐管のメス型テーパー部に嵌合接続すると共に、前記連結体を前記他方の三方活栓の第1の主分岐管に外挿した状態で、前記第1の主分岐管に対して前記連結体を軸方向および回転方向に不動に固着したことを特徴とする。
【0009】
かかる本発明によれば、連結体が軸方向に不動に固着されることにより、一方の三方活栓のオス型テーパー部が他方の三方活栓のメス型テーパー部に嵌合された状態に保持される。また、連結体は、回転方向に不動に固着されることにより、他方の三方活栓と一体に回動するが、一方の三方活栓の第2の主分岐管に対して回動自在であるため、他方の三方活栓に対する一方の三方活栓の回動が許容される。従って、両三方活栓間を液密に保持しつつ、三方活栓の接続方向に対して垂直な方向に配設された副分岐管の方向を自由に変化させることができると共に、輸液を行っている最中にも回転させることが可能である。従って、各三方活栓の副分岐管に接続されるチューブやボトルなどの接続部材を自由に配置および転置することができる。
【0010】
また、本発明の多連活栓は、前記他方の三方活栓の第1の主分岐管のメス型テーパー部の外周面に雄ネジが螺刻され、前記連結体の内面には雌ネジが形成され、前記雌ネジを前記雄ネジに螺合させて前記連結体を軸方向に固定させると共に、接着により前記連結体を回転方向に固定させてなるようにしてもよい。
【0011】
かかる本発明によれば、隣接する三方活栓同士のメス型テーパー部とオス型テーパー部とが螺合による締付力で強固に嵌合接続されるので、両三方活栓間を液密に保持し易くなる。また、隣接する三方活栓同士を相対的に回転させたときに、三方活栓が緩むことを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の多連活栓の実施形態について説明する。図1は本実施形態の多連活栓の斜視図、図2は図1示の多連活栓の一部断面を含む正面図である。図1および図2を参照して、本実施形態の多連活栓1は、2つの同一の三方活栓2(2a,2b)が連結された2連活栓である。各三方活栓2は、第1の主分岐管4と、第1の主分岐管4と一直線上で反対向きに配置された第2の主分岐管5と、副分岐管6とが略T字形に設けられ、各分岐管4〜6の交差部位に垂直に挿設されて内部に略T字形の通路を有する弁体7を備えている。
【0013】
第1の主分岐管4はメス型テーパー部8を有し、メス型テーパー部8の所定領域の外周面に雄ネジ9が螺刻されている。第2の主分岐管5は、第1の主分岐管4のメス型テーパー部8に嵌合可能なオス型テーパー部10を有している。また、第2の主分岐管5には、略筒状のロック筒11が該主分岐管5の外周に形成したテーパー部12により軸方向に抜け止めされて回動自在に装着されており、このロック筒11の内面には、第1の主分岐管4の外周面の雄ネジ9に係合する雌ネジ13が形成されている。副分岐管6は、第1の主分岐管4と同様にメス型テーパー部8と雄ネジ9とを有している。
【0014】
弁体6の上部には、内部の略T字形の通路に対応して3本のレバー14が設けられている。各レバー14の上表面には矢印15が設けられており、弁体6を回動させたときに矢印15の方向と一致した分岐管同士が内部の通路を介して選択的に連通される。
【0015】
なお、三方活栓2の各分岐管4〜6とロック筒11とは、例えば透明又は半透明の合成樹脂から構成され、また、弁体6のレバー14と矢印15とは異なる色に着色されることが好ましい。
【0016】
上記三方活栓2を用いて多連活栓1を組み立てるには、隣接する一方の三方活栓2aの第2の主分岐管5に対向するように、隣接する他方の三方活栓2bの第1の主分岐管4を配置させる。次に、三方活栓2aの第2の主分岐管5のオス型テーパー部10を、三方活栓2bの第1の主分岐管4のメス型テーパー部8に挿入させる。このとき、三方活栓2bの第1の主分岐管4の雄ネジ9に、接着剤をあらかじめ塗布しておく。次に、三方活栓2aの第2の主分岐管5に装着されたロック筒11の内面の雌ネジ13に、三方活栓2bの第1の主分岐管4の雄ネジ9を螺合させることにより、本実施形態の多連活栓1を形成する。なお、ロック筒11の内面の雌ネジ13に第1の主分岐管4の雄ネジ9を螺合した後に、ロック筒11と第1の主分岐管4との間に接着剤を塗布するようにしてもよい。
【0017】
上記構成の多連活栓1では、三方活栓2aの第2の主分岐管5と三方活栓2bの第1の主分岐管4とは、テーパー嵌合され、また、三方活栓2aの第2の主分岐管5に装着されたロック筒11と三方活栓2bの第1の主分岐管4とは、接着により軸方向および回転方向に対して固定されている。一方、ロック筒11は、三方活栓2aの第2の主分岐管5に回動自在に装着されたものである。従って、ロック筒11は、一方の三方活栓2aに対して相対的に回動しつつ、他方の三方活栓2bと共に一体に回動することができる。つまり、各三方活栓2a,2bはテーパー嵌合により気密性を保ちながら、2つの三方活栓2a,2bの接続方向を軸にして、副分岐管6の向きを任意角度に変化させることができる。従って、副分岐管6に接続されるチューブやボトルの配置の自由度を高めることができる。なお、一方の三方活栓2aの第2の主分岐管5のオス型テーパー部10にシリコーンオイル等の潤滑剤を塗布することにより回転し易くするようにしてもよい。
【0018】
上記実施形態では、多連活栓1を構成する三方活栓2は、第1の主分岐管4の外周面に雄ネジ9が螺刻され、該雄ネジ9に螺合するように、第2の主分岐管5に装着されたロック筒11の内面に雌ネジ13が形成されているものとしたが、第1の主分岐管4の外周面およびロック筒11の内面の形状はこれに限定されるものではない。すなわち、雄ネジ9または雌ネジ13が形成されている必要はなく、ロック筒11は第1の主分岐管4に外挿可能であればよい。ただし、その場合には、隣接する三方活栓2a,2b同士が完全に接着するまでテーパー嵌合が緩まないように外部から軸方向に締付力を付与しておく必要があり、作業性が悪くなる。従って、雄ネジ9および雌ネジ13を形成しておくことが好ましい。
【0019】
また、上記実施形態では、多連活栓1を構成する一方の三方活栓2aの第2の主分岐管5に装着されたロック筒11と、他方の三方活栓2bの第1の主分岐管4とが、接着剤により固定されるものとしたが、ロック筒11と、他方の三方活栓2bの第1の主分岐管4とを加熱により溶融して固着するようにしてもよい。
【0020】
また、上記実施形態では、多連活栓1を構成する三方活栓2の弁体6は、3本のレバー14を有するものとしたが、1本のレバー14を有する三方活栓を用いるようにしてもよい。この場合には、弁体6の内部のT字状の通路に対応した3つの矢印15は、弁体6の上部表面でレバー14以外の部位に設けられる。
【0021】
また、上記実施形態では同一の三方活栓2により多連活栓1を組み立てるものとしたが、例えば、隣接する一方の三方活栓2aは雄ネジ9の少ない三方活栓であってもよく、隣接する他方の三方活栓2bはロック筒11を備えていなくてもよい。また、上記実施形態と全く同様の方法で3つ以上の三方活栓からなる多連活栓を構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の多連活栓の斜視図。
【図2】図1示の多連活栓の一部断面を含む正面図。
【符号の説明】
1・・・多連活栓、2・・・三方活栓、4・・・第1の主分岐管、5・・・第2の主分岐管、6・・・副分岐管、8・・・メス型テーパー部、9・・・雄ネジ、10・・・オス型テーパー部、11・・・ロック筒、12・・・テーパー部、13・・・雌ネジ。
Claims (2)
- 直線上に配置された二本の主分岐管と、副分岐管とが略T字形に設けられ、該三本の分岐管の交差部位に垂直に挿設されて内部に略T字形の通路を有する弁体を有し、該弁体を回動させることにより前記通路を介して所定の分岐管同士を選択的に連通させる三方活栓の少なくとも2個を各三方活栓の主分岐管同士が連通するように接続した多連活栓であって、
前記三方活栓は、メス型テーパー部を有する第1の主分岐管と、該メス型テーパー部に接続可能なオス型テーパー部を有する第2の主分岐管とを備え、隣接する一方の三方活栓の第2の主分岐管の外周面に、略筒状の連結体が抜け止めされて回動自在に装着されており、
前記一方の三方活栓の第2の主分岐管のオス型テーパー部を、他方の三方活栓の第1の主分岐管のメス型テーパー部に嵌合接続すると共に、前記連結体を前記他方の三方活栓の第1の主分岐管に外挿した状態で、前記第1の主分岐管に対して前記連結体を軸方向および回転方向に不動に固着したことを特徴とする多連活栓。 - 前記他方の三方活栓の第1の主分岐管のメス型テーパー部の外周面に雄ネジが螺刻され、前記連結体の内面には雌ネジが形成され、前記雌ネジを前記雄ネジに螺合させて前記連結体を軸方向に固定させると共に、接着により前記連結体を回転方向に固定させてなることを特徴とする請求項1に記載の多連活栓。
Priority Applications (1)
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JP2003115291A JP2004313650A (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 多連活栓 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003115291A JP2004313650A (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 多連活栓 |
Related Child Applications (1)
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ID=33474531
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2004313650A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013105799A1 (ko) * | 2012-01-10 | 2013-07-18 | 이강메디칼(주) | 의료용 3-way 스톱 콕 |
KR101354042B1 (ko) | 2005-01-14 | 2014-01-23 | 닛포가가쿠 가부시키가이샤 | 수처리 방법 |
WO2024215899A1 (en) * | 2023-04-12 | 2024-10-17 | Boston Scientific Medical Device Limited | Sheaths including inbuilt male luer connectors |
-
2003
- 2003-04-21 JP JP2003115291A patent/JP2004313650A/ja active Pending
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060418 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060815 |