JP2004312617A - 印刷製版のための画像データ変換方法 - Google Patents

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Naoki Kawai
直樹 河合
Fuyuhiko Ukai
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Abstract

【課題】特に建材用途の印刷物について、階調再現性にすぐれ、目詰まりなどの印刷時トラブルを生じにくい印刷版を作成するための画像データの変換方法を提供することを課題とする。
【解決手段】各色チャンネル毎に独立に、当該色チャンネルにおける画素値vの分布レンジを、各値vについて、度数N(v)を求め、N(v)が所定の出現頻度以上となるvについて、その最小値vminと最大値vmaxを求め、この二つの値で決定されるレンジを当該色チャンネルにおける画素値vの分布レンジとし、各画素ごとに、その画素値vを、前記最大値vmaxにより正規化した値に置換える画素値の変換処理を施し、このように変換された画像データに基づいて印刷版を作製することにより印刷安定性及び意匠性の優れた印刷版を得る。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷物、特に建材印刷物のように原稿の色域が狭い印刷物について、複数の特色インキを用いる多色印刷に関する。
【0002】
【従来技術】
建材印刷物のデジタル化された製版工程においては、木材や石材等の自然物をスキャナまたはデジタルカメラで画像データ化するか、またはポジフィルムに撮影した後、製版スキャナ等で画像データ化するなどして、デジタルデータを得る。これらの原画像データに対してデザイン意図に基づき、レイアウトや修正(レタッチ)、エンドレス処理(輪転印刷のため継ぎ目をなくす処理)等、種々の操作が行なわれる。いずれの場合も、次工程である刷版工程の直前には、画像データはCMYKモード(減法混色モード)に変換されることとなる。
【0003】
建材用途の印刷物では、狭い色域を有する原稿を元にして印刷することが多い。しかも床材や壁材等では色調が一定していないと製品として成り立たないため、通常建材用途の印刷では、印刷色調の安定性を得るためCMYKのプロセス色ではない特色を主体にして印刷することが多い。特許文献1、特許文献2は、狭い色域を有する原稿に対して、特色を使用して印刷する場合の合理的な画像処理装置を提供する。
【特許文献1】
特許第3295856号公報
【特許文献2】
特許第3314245号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
建材用途の印刷物では、狭い色域を有する原稿を元にして印刷することが多いことは既述のとおりであるが、特に自然素材を用いた淡い色調を有している原稿は、濃度分布が偏っており、通常1バイトで表現されている色濃度のレンジが有効に活用されていない。このような原稿の場合には、狭い色域内で如何に微妙なテクスチャを再現するかが製品の質に大きく作用する。
【0005】
そして、そのような淡い色調を多く有する原稿から製版されたグラビア印刷版は、網点面積率の小さなセルが多く生じることになる。これは階調再現性を悪くするだけでなく、目詰まりなどの印刷時のトラブルの原因ともなる。
【0006】
特許文献1や特許文献2に記載されている画像処理装置の処理方法は、原稿の色相のレンジの狭さに着目して、最も合理的な特色の決定と、決定した2つ以上の特色の掛け合わせまたは、決定した特色とプロセス色の掛け合わせを求めて、原稿の画像を再現する処理方法を実現しているのであるが、画像処理された後の画像の濃度分布自体は、原稿の濃度分布と変わらない。したがって淡い色調を多く有する原稿に適用した場合、網点面積率の小さなセルが多く生じることに変わりなく、目詰まりなどの印刷時のトラブルを減らすことに直接役立たない。
【0007】
本発明はこのような問題点を考慮してなされたものであり、特に建材用途の印刷物について、階調再現性にすぐれ、目詰まりなどの印刷時トラブルを生じにくい印刷版を作成するための画像データの変換方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための第1の発明は、印刷製版用の画像データについて、各色チャンネル毎に、当該色チャンネルにおける画素値vの分布レンジを調べ、その分布レンジの最大値vmaxを求め、各画素ごとに、その画素値vを、前記分布レンジの最大値vmaxにより正規化した値である(v/vmax)×画素値の取り得る値の幅 とする画素値の変換処理を施した画像データに基づいて印刷版を作製する画像データ変換方法であって、前記画像データに含まれるノイズ等の影響を除去するために、前記分布レンジを決定する際、全ての取り得る画素値vについて、度数N(v)を求め、N(v)が所定の出現頻度以上となるvについて、その最小値vminと最大値vmaxを求め、このvminとvmaxで決定されるレンジを当該色チャンネルにおける画素値vの分布レンジとする前処理工程を設けたことを特徴とする印刷製版のための画像データ変換方法である。
【0009】
前記画素値の取り得る値の幅とは、例えば、画素値を1チャンネル8ビットで表現する場合は画素値vは0≦v≦255の256通りの値を取り得るのであるから256であり、10ビットで表現する場合は同様に考えて1024となる数である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて、本発明に係る画像データ変換方法を説明してゆく。図1は、本発明に係る画像データ変換方法を実現する場合の装置構成例を示したブロック図である。図1では、画像入力装置10、フォトレタッチ装置11、画像変換装置12、刷版装置13、印刷装置14で構成している。画像入力装置10は、テクスチャ素材を入力して画像データにする装置である。通常高精細なデジタルカメラ、製版用スキャナ等が使用される。フォトレタッチ装置11は、画像入力装置10により入力されたテクスチャ画像データを修正し、エンドレスな画像が得られるように加工処理(シームレス化)を行なう。以前は印刷製版向けに設計された専用の装置が使用されたが現在では市販のフォトレタッチソフトが搭載されたパソコンを使用する。画像変換装置12は、画像データの各チャンネルについて独立にダイナミックレンジを広げる操作を行なう。処理の詳細は後述する。刷版装置13は、上記変換された画像データに基づいて、印刷シリンダーを作成する装置である。印刷装置14は、グラビア印刷機等である。
【0011】
次に、本発明に係る画像データ変換方法の処理手順を図2の処理フローを説明するブロック図により説明する。まず、画像入力装置10により画像データを入力する(S10)。次に、入力した画像データをフォトレタッチ装置11に送り、フォトレタッチ装置11にて、エンドレスな画像とするための加工処理(シームレス化)を行なう(S11)。次に、そのデータを画像変換装置12にて、画像変換処理を行なう(S13)。
【0012】
CMYKモードの場合の画像変換処理(S13)の具体例としては、まずCyan(C)について、Cチャンネルの画素の値の最大値をCmaxとして、全ての画素についてそのCチャンネルの画素値をCmaxで正規化する。つまり、ある画素のCチャンネルの画素値をCとした時、Cチャンネルの画素の値が8ビット256段階(0〜255)で表されている場合は、C/Cmax×255を整数化した値をその画素の変換後のCチャンネルの値とする。同様の変換を、M,Y,Kの各チャンネルについて行なう。図5は、画像変換処理(S13)の効果を模式的に2次元的に表したものである。図5でMmaxは、Mチャンネルの画素の値の最大値である。実際には各色チャンネル(4軸)毎に変換処理行われるので色域分布は4次元空間内に拡張される。
【0013】
変換処理したデータに基づいて刷版装置13にて刷版処理(S14)を行い、作成された印刷シリンダーを用いて印刷を行なう(S15)。
【0014】
以上、図2の処理フローで示した画像処理手順による処理方法を第1の実施形態と呼ぶことにする。第1の実施形態では、ステップS13にて、図5に模式的に示すように、元の画像の濃度レンジを各色チャンネルの軸毎に拡大するので、ステップS13により作製される印刷シリンダーのセル体積は全体的にボリュームを増すため、目詰まり等の印刷不良の出現を低減し、印刷安定性の優れた印刷シリンダーを得ることができる。さらに、原稿に存在する見落としてしまうような微妙な階調をより強調して表現した印刷物を得ることでき、より意匠性の優れた製品を製造することが可能となる。一方、画像変換処理(S13)を施す結果、厳密にはグレーバランスはくずれ、階調表現も変化するため原稿に忠実な色再現にはならない。しかし建材印刷では、原稿に忠実な色再現は必ずしも求められないため、このような方法が活用できるケースが多い。
【0015】
第1の実施形態では、画像中の全ての画素について画像変換処理を行なうため、変換結果は、原稿上の特異な領域やノイズ等の影響を受ける。従って、本来絵柄として意味がある部分の画素値の分布からはみ出すような異なる画素値を持ったノイズが少量存在するだけでも、変換結果が大きく影響を受けるという問題がある。この問題を解決したのが以下に説明する第2の実施形態である。
【0016】
図3は、本発明に係る画像データ変換方法の第2の実施形態を説明するブロック図である。図3では図2と比べてフォトレタッチ(S11)と画像変換処理(S13)の間に画像変換前処理(S12)が挿入されているところが、第1の実施形態と異なるところである。
【0017】
画像変換前処理(S12)では、所定の出現頻度を定めておき、この値より出現頻度が低い画素値を存在しないものとして、前述した自動分解方法を実施する。この所定の頻度は、ユーザーが指定できるものとすることにより、目的により合致した処理が可能となる。所定の出現頻度未満の画素値については、後述する所定の方法により、その画素に比較的近い画素値で置換える。
【0018】
図6は、所定の出現頻度未満の画素値の置換えについて、各色チャンネル毎の処理手順を示したフローチャートである。まず、出現度数の下限Tまたは出現率の下限pを設定しておく。T=p×全画素数 の関係があるので、Tまたはpのいずれかを指定すればよい(S121)。尚、この値は色チャンネル共通でもよいし、色チャンネルによって変えてもよい。次に、全ての画素を走査して、画素値v(0≦v≦255)ごとの度数N(v)を求める(S122)。
【0019】
次に、T≦N(v)を満足する最小のv=vmin、最大のv=vmaxを求める(S123)。このvminとvmaxがノイズの影響等を除去した当該色チャンネルのの実質的な濃度分布レンジを決定することになる。そして最後に、このレンジからはみ出す画素値の置換え処理(S124)を次のように行なう。すなわち、全ての画素の画素値vについて、v<vmin なら v=vmin、vmin≦v≦vmax ならば画素値vはそのまま、vmax<v なら v=vmax とする。
【0020】
図4はステップS124の処理ステップをわかりやすいように図解して示したものである。上記S121〜S124の処理を全ての色チャンネルについて行なえばよい。このような前処理(S12)を行なってから画像変換処理(S13)を行なうことで、原稿上の特異な領域やノイズ等の影響を除去し、本来絵柄として意味がある部分についての濃度レンジに基づいた変換処理を実現するので、望ましい結果を得ることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明で示した画像データ変換方法を採用することにより、特に建材用途の印刷物について、より意匠性の優れた、かつ、目詰まりなどの印刷時トラブルを生じにくい印刷版得ることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像データ変換方法を実現する場合の装置構成例を示したブロック図である。
【図2】本発明に係る画像データ変換方法の処理手順を説明するブロック図である。
【図3】本発明に係る画像データ変換方法の第2の実施形態を説明するブロック図である。
【図4】ステップS124の処理ステップを説明する図である。
【図5】画像変換処理(S13)の効果を模式的に2次元的に表した図である。
【図6】所定の出現頻度未満の画素値の置換えについて、各色チャンネル毎の処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像入力装置
11 フォトレタッチ装置
12 画像変換装置
13 刷版装置
14 印刷装置

Claims (1)

  1. 印刷製版用の画像データについて、各色チャンネル毎に、当該色チャンネルにおける画素値vの分布レンジを調べ、その分布レンジの最大値vmaxを求め、各画素ごとに、その画素値vを、前記分布レンジの最大値vmaxにより正規化した値である(v/vmax)×画素値の取り得る値の幅 とする画素値の変換処理を施した画像データに基づいて印刷版を作製する画像データ変換方法であって、前記画像データに含まれるノイズ等の影響を除去するために、前記分布レンジを決定する際、全ての取り得る画素値vについて、度数N(v)を求め、N(v)が所定の出現頻度以上となるvについて、その最小値vminと最大値vmaxを求め、このvminとvmaxで決定されるレンジを当該色チャンネルにおける画素値vの分布レンジとする前処理工程を設けたことを特徴とする印刷製版のための画像データ変換方法。
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