JP2004312551A - 画像信号処理装置 - Google Patents

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永弘 川口
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Abstract

【構成】CCDイメージャ18から出力された生画像信号の黒レベルは、ダミークランプ回路20によってアナログクランプレベルに固定される。レベル固定を施された生画像信号には、加算器26によってオフセット信号が加算される。A/D変換器28は、加算器26から出力された生画像信号をディジタル信号である生画像データに変換し、スイッチSW1,クランプレベル設定回路32,演算器34,LPF38およびD/A変換器38からなるフィードバックループは、生画像データに基づいてオフセット信号を第1ディジタルクランプレベルに調整する。生画像信号の黒レベルはアナログクランプレベルおよび第1ディジタルクランプレベルの加算レベルまで上昇し、黒レベルに相当する数値が生画像データに確実に現れる。
【効果】生画像データに的確な黒レベルクランプを施すことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像信号処理装置に関し、特にたとえば電子カメラに適用され、画像信号の黒レベルを調整する、画像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来のこの種の電子カメラの一例が、特許文献1に開示されている。この従来技術は、CCDイメージャから出力された画像信号にAGC→アナログクランプ→A/D変換→オフセット加算→ディジタルクランプ→ゼロクリップ→LPF→オフセット減算の一連の処理を施すことによって、黒レベルが上昇するいわゆる“黒浮き”を防止しようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
特許第3384673号公報(第7頁、図12、図21、図22)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、CCDイメージャのブルーミングに起因して画像信号の黒レベルがクランプ期間に相当するタイミングで上昇すると、アナログクランプによって黒レベルがマイナス側に低下する。A/D変換器ではゼロクリップ処理が同時に実行されるため、黒レベルがマイナス側に低下すると、黒レベル成分が除去されてしまい、適切なディジタルクランプが行えなくなる。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、画像信号の基準レベルを的確に調整することができる、画像信号処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に従う画像信号処理装置は、アナログ画像信号の基準レベルを第1レベルに固定する第1固定手段、第1固定手段によってレベル固定を施されたアナログ画像信号にオフセットを加算する加算手段、加算手段によってオフセット加算を施されたアナログ画像信号をディジタル画像信号に変換する変換手段、および変換手段によって変換されたディジタル画像信号に基づいてオフセットを調整する調整手段を備える。
【0007】
【作用】
アナログ画像信号の基準レベルは、第1固定手段によって第1レベルに固定される。レベル固定を施されたアナログ画像信号には、加算手段によってオフセット信号が加算される。変換手段はオフセット加算を施されたアナログ画像信号をディジタル画像信号に変換し、調整手段は変換されたディジタル画像信号に基づいてオフセット信号を特定レベルに調整する。
【0008】
変換手段によって変換できる範囲に下限があり、かつアナログ画像信号の基準レベルがこの下限を下回る場合、ディジタル画像信号には基準レベルに相当する数値が現れない。そこで、この発明では、アナログ画像信号の基準レベルを第1レベルに固定し、特定レベルに調整されたオフセット信号を第1レベルに固定されたアナログ画像信号に加算するようにしている。これによって基準レベルが第1レベルおよび特定レベルの加算レベルまで上昇し、基準レベルに相当する数値がディジタル画像信号に確実に現れる。なお、第1固定手段で対応できないアナログ画像信号のレベル変動には、オフセット信号を大きくすることで対応可能となる。
【0009】
好ましくは、変換手段は、第1レベル以上のアナログ画像信号についてレベル評価を行い、この評価結果に基づいてディジタル画像信号を生成する。
【0010】
好ましくは、調整手段は、ディジタル画像信号から基準レベルに相当する数値を検出し、検出された数値と特定レベルに相当する数値との差分値を算出し、そして算出された差分値に相当するアナログ信号をオフセット信号として出力する。
【0011】
好ましくは、変換手段によって変換されたディジタル画像信号のうち、基準レベルに相当する数値が、第2固定手段によって第2レベルに相当する数値に固定される。
【0012】
好ましくは、撮影手段が被写界の光学像に基づいてアナログ画像信号を生成し、表示手段がディジタル画像信号に基づいて被写界のリアルタイム動画像を表示し、そして記録手段が記録指示に応答してディジタル画像信号に基づく静止画像信号を記録媒体に記録する。
【0013】
【発明の効果】
この発明によれば、アナログ画像信号の基準レベルを第1レベルおよび特定レベルの加算レベルまで上昇させるようにしたため、基準レベルに相当する数値がディジタル画像信号に確実に現れることとなる。これによって、画像信号の基準レベルを的確に調整することができる。
【0014】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
【実施例】
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、CCDイメージャ18を含む。被写界の光学像は、光学レンズ12およびシャッタ機構14を介してCCDイメージャ18の受光面に照射される。
【0016】
電源が投入されると、CPU52は、プリ露光および間引き読み出しの繰り返しをドライバ16bに命令する。ドライバ16bは、TG54から出力されたタイミング信号に応答して、CCDイメージャ18にプリ露光を施し、かつプリ露光によって生成された電荷(生画像信号)を間引き態様でCCDイメージャ18から読み出す。CCDイメージャ18からは、ラスタ走査された低解像度の生画像信号が周期的に出力される。出力された生画像信号は、ダミークランプ回路20でアナログクランプを施される。
【0017】
図2(A)を参照して、CCDイメージャ18の受光面には、有効画素エリアと光学的黒エリアとが形成される。有効画素エリアは、光学的黒エリアによって囲まれる。光学的黒エリア内には、アナログクランプエリアおよびディジタルクランプエリアが割り当てられる。ディジタルクランプエリアは、アナログクランプエリアよりも狭くかつアナログクランプエリア内に属する。ダミークランプ回路20は、図2(B)に示すアナログクランプパルスがハイレベルとなる期間にアナログクランプを実行する。生画像信号は図2(D)に黒帯で示す期間にアナログクランプを施され、これによって生画像信号の黒レベルがアナログクランプレベル(=たとえば1.0ボルト)に固定される。
【0018】
ダミークランプ回路20から出力された生画像信号は、CDS回路22およびAGC回路24で相関2重サンプリングおよび自動ゲイン調整を施される。これらの処理も、TG54から出力されたタイミング信号に応答して実行される。加算器26は、AGC回路24から出力された生画像信号とD/A変換器38から出力されたオフセット信号とを互いに加算し、A/D変換器28は、加算器26から出力された生画像信号をディジタル信号である生画像データに変換する。A/D変換器28では、ディジタル信号への変換と同時にクリップ処理が実行される。クリップレベルはアナログクランプレベルに同じ1.0ボルトであり、これによって、A/D変換器28から出力される生画像データは1.0ボルト以上の生画像信号に対応するデータとなる。
【0019】
クランプパルス発生回路30は、TG54から出力されるタイミング信号に基づいて、図2(C)に示すディジタルクランプパルスを発生する。ディジタルクランプパルスは、図2(A)に示すディジタルクランプエリアに対応するタイミングでハイレベルとなる。スイッチSW1は、ディジタルクランプパルスがハイレベルとなる期間にオン状態に移行する。
【0020】
したがって、A/D変換器28から出力される生画像データのうち、アナログクランプエリアに属する黒レベルデータが、スイッチSW1を介して演算器34のマイナス入力端子に与えられる。演算器34のプラス入力端子には、クランプレベル設定回路32から出力されたディジタルクランプレベルデータが与えられる。演算器34は、ディジタルクランプレベルデータから黒レベルデータを減算し、減算値を示すオフセットデータを出力する。
【0021】
出力されたオフセットデータはLPF36によって平滑され、平滑されたオフセットデータはD/A変換器38によってアナログ信号であるオフセット信号に変換される。変換されたオフセット信号は、定常状態においてディジタルクランプレベルを有する。加算器26には、このようなオフセット信号が与えられる。
【0022】
このようなフィードバックループが形成されることによって、A/D変換器28から出力される生画像データの黒レベルは、クランプレベル設定回路32によって設定されたディジタルクランプレベルに固定される。
【0023】
データラッチ回路40は、A/D変換器28から出力された生画像データを取り込み、取り込んだ生画像データを黒レベル演算回路42と減算器44のプラス側入力端子とに与える。黒レベル演算回路42では、生画像データのうち図2(A)に示す光学的黒エリアに属する黒レベルデータに平滑処理が施される。黒レベル演算回路42から出力された平滑データは減算器44のマイナス側入力端子に与えられ、生画像データから平滑データが減算される。減算器44からは、黒レベルがゼロレベルに固定された生画像データが出力される。
【0024】
減算器44から出力された生画像データは、信号処理回路46で色分離,白バランス調整,YUV変換,ビデオエンコードなどの処理を施され、これによってコンポジットビデオ信号が生成される。生成されたコンポジットビデオ信号はLCDモニタ48に与えられ、この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
【0025】
シャッタボタン56が操作されると、CPU52は、信号処理回路46からYデータを取り込み、このYデータに基づいて最適露光期間を算出し、そして算出された最適露光期間に従う本露光とこの本露光によって生成された全ての電荷の読み出しとをドライバ16bに命令する。CPU52はさらに、本露光が完了するタイミングでのシャッタ機構14の駆動をドライバ16aに命令する。
【0026】
ドライバ16bは、TG54から出力されたタイミング信号に応答して、CCDイメージャ18に本露光を施し、かつ本露光によって生成された全ての電荷を読み出す。この実施例のCCDイメージャ18はインタレース走査型であり、本露光によって生成された1フレームの生画像信号は複数フィールドに分けてCCDイメージャ18から読み出される。シャッタ機構14は本露光が完了した時点でドライバ16aによって駆動され、これによってCCDイメージャ18への光の入射が遮られる。
【0027】
読み出された生画像信号は上述と同様の処理を施され、信号処理回路46には黒レベルがゼロレベルに固定された生画像データが入力される。信号処理回路42は、与えられた生画像データをYUV形式の画像データに変換し、かつ変換された画像データにJPEG圧縮を施す。JPEG圧縮によって生成された圧縮画像データは、ファイル形式で記録媒体50に記録される。
【0028】
なお、上述のスイッチSW1,クランプレベル設定回路32,演算器34,LPF36,D/A変換器38および加算器26によって形成される処理系は第1のディジタルクランプ回路に相当し、黒レベル演算回路42および減算器44によって形成される処理系は第2のディジタルクランプ回路に相当する。そこで、以下では、第1のディジタルクランプ回路によるクランプレベルを“第1ディジタルクランプレベル”と定義し、第2のディジタルクランプ回路によるクランプレベルを“第2ディジタルクランプレベル”と定義する。
【0029】
ダミークランプ回路20は、図3に示すように構成される。入力端子S1と出力端子S2との間には、キャパシタC1およびバッファアンプ20aが挿入される。また、電源電圧Vccが印加される入力端子S3とアースとの間には、直列接続された抵抗R1aおよびR2aが挿入される。さらに、キャパシタC1およびバッファアンプ20aの接続点と抵抗R1aおよびR2aの接続点との間には、スイッチSW2が挿入される。
【0030】
入力端子S1にはCCDイメージャ18からの生画像信号が印加され、バッファアンプ20aから出力された生画像信号は出力端子S2を経てCDS回路22に出力される。クランプパルス発生回路20bは、TG54から出力されたタイミング信号に基づいて、図2(B)に示すアナログクランプパルスを発生する。アナログクランプパルスは、図2(A)に示すアナログクランプエリアに対応するタイミングでハイレベルとなる。スイッチSW2は、かかるアナログクランプパルスがハイレベルとなる期間にオン状態に移行する。抵抗R2aの端子電圧は1.0ボルトであり、これによって生画像信号の黒レベルが1.0ボルトのアナログクランプレベルに固定される。
【0031】
A/D変換器28は、図4に示すように構成される。加算器26からの生画像信号が印加される入力端子S4は、255個のコンパレータC1〜C255の一方入力端子に接続される。電源電圧Vccが印加される入力端子S5とアースとの間には直列接続された256個の抵抗R1b〜R256bが介挿され、抵抗R1b〜R256bの一方端(電源Vcc側)は、コンパレータC1〜C255の他方入力端子に接続される。
【0032】
コンパレータC1〜C255はそれぞれ、画像信号レベルを異なる直流電圧と比較し、“1”または“0”の比較結果を出力する。画像信号レベルが直流電圧未満であれば“0”が出力され、画像信号レベルが直流電圧以上であれば“1”が出力される。エンコーダ28aは、コンパレータC1〜C255から255個の比較結果つまり画像信号レベルの評価結果を取り込み、この評価結果に対応する8ビット値を出力端子S61〜S68からそれぞれ出力する。
【0033】
抵抗R1aの端子電圧すなわちコンパレータC1の他方入力端子の印加電圧は、1.0ボルトである。したがって、画像信号レベルが1.0ボルトに満たないときは、コンパレータC1〜C255の全ての比較結果が“0”となる。エンコーダ28aはコンパレータC1〜C255の全ての比較結果が“0”を示すとき出力端子S31〜S38の全てに“0”を印加する。これによって、1.0ボルトを基準レベルするクリップ処理が施された生画像データが得られる。
【0034】
黒レベル演算回路42は、図5に示すように構成される。データラッチ回路40から出力された生画像データは、入力端子S7を介してOBエリア選択回路42aに与えられる。OBエリア選択回路42aは、生画像データから光学的黒エリアに属する黒レベルデータを抽出する。掛け算器42bは、抽出された黒レベルデータに係数K(0<K<1.0)を掛け算し、掛け算データを加算器42cに与える。なお、OBエリア選択回路42aから黒レベルデータが出力されないとき、掛け算器42bは同じデータ値(前値)を維持する。
【0035】
一方、掛け算器42dは、加算器42cの出力に係数1−Kを掛け算し、掛け算データを加算器42cに与える。加算器42cでは、掛け算器42dからの掛け算データと掛け算器42dからの掛け算データとが互いに加算される。加算器42cから出力される加算データは、OBエリア選択回路42aから抽出された黒レベルデータを平滑したデータとなる。出力端子S5からはこのような平滑データが出力される。
【0036】
スルー画像をLCDモニタ48に表示するときの生画像信号または生画像データのレベル変化を図6(A)〜図6(D)を参照して説明する。まず、図6(A)に示すように黒レベルがアナログクランプレベルに一致する生画像信号が、AGC回路24から出力される。加算器26はこの生画像信号にオフセット信号を加算するため、生画像信号の黒レベルは、図6(B)に示すように第1ディジタルクランプレベルに合わせられる。加算器26から出力された生画像信号は、A/D変換器28によって生画像データに変換される。このとき、クリップレベル未満の成分が除去され、かつ最大値が制限される。生画像データはその後、減算器44で減算処理を施される。これによって、図6(D)に示すように黒レベルが第2ディジタルクランプレベルに固定される。
【0037】
スルー画像が出力されている状態でシャッタボタン56が操作されると、本露光が行われる。ただし、本露光が行われる1フレーム期間には、スルー画像出力のための最後の間引き読み出しが同時に実行される。この最後の間引き読み出しに基づく生画像信号または生画像データのレベル変化を図7(A)〜図7(D)を参照して説明する。
【0038】
この説明の前提として、CCDイメージャ18のn型基板には、ドライバ16bによってSUB電圧が印加される。ドライバ16bは、スルー画像出力時にSUB電圧を8ボルト〜9ボルトに設定するのに対して、本露光時にはSUB電圧を6ボルト〜7ボルトまで低下させる。SUB電圧が高いと、光の漏れこみに起因して光学的黒エリアで不要電荷が発生するブルーミング現象を防止できるが、受光素子のダイナミックレンジが狭くなる。逆に、SUB電圧が低いと、受光素子のダイナミックレンジを拡大できるが、ブルーミング現象が発生し易くなる。ただし、本露光のときはシャッタ機構14による遮光の後に不要電荷の高速掃き捨てが可能である。そこで、スルー画像出力時は、ダイナミックレンジの拡大よりもブルーミングの回避を重視して、SUB電圧を高くしている。また、本露光時は、ダイナミックレンジを拡大するとともにブルーミングを回避するべく、SUB電圧を高くし、遮光の後に不要電荷を高速で掃き捨てるようにしている。
【0039】
しかし、本露光を行う1フレームで間引き読み出しを実行すると、SUB電圧の低下に起因して発生した不要電荷が生画像信号に含まれてしまう。不要電荷が図2(A)に示すアナログクランプエリア内で発生すると、ダミークランプ回路20は、この不要電荷によって規定されたレベルを基準にアナログクランプを実行する。この結果、AGC回路24から出力される生画像信号の黒レベルは、図7(A)に示すようにアナログクランプレベルより低いレベルにシフトする。
【0040】
加算器26ではこのような生画像信号にオフセット信号が加算され、これによって生画像信号の黒レベルが上昇する。ただし、LPF36の時定数の影響で、図7(B)に示すように黒レベルは第1ディジタルクランプレベルに到達しない。加算器26から出力された生画像信号に基づいて、A/D変換器28からは図7(C)に示す生画像データが出力され、減算器44からは図7(D)に示す生画像データが出力される。
【0041】
本露光に基づいて生成されかつCCDイメージャ18から読み出された1フィールド目前半の生画像信号または生画像データのレベル変化を、図8(A)〜図8(D)に示す。ダミークランプ回路20に設けられたキャパシタC1の時定数により、1フィールド目の前半では、生画像信号の黒レベルはアナログクランプレベルよりも低いレベルを維持する。このため、AGC回路24からは、図8(A)に示すレベルの生画像信号が出力される。加算器26は、AGC回路24からの生画像信号にオフセット信号を加算する。このとき、オフセット信号のレベルは、図7(C)に示す生画像データに基づいて調整される。したがって、加算器26からは図8(B)に示すレベルを有する生画像信号が出力される。加算器26からの生画像信号に基づいて、A/D変換器28からは図8(C)に示す生画像データが出力され、減算器44からは図8(D)に示すように黒レベルが第2ディジタルクランプレベルに合わせられた生画像データが出力される。
【0042】
本露光に基づいて生成されかつCCDイメージャ18から読み出された1フィールド目後半以降の生画像信号または生画像データのレベル変化を、図9(A)〜図9(D)に示す。
【0043】
1フィールド目後半以降の生画像信号が読み出される時点では、ダミークランプ回路20のキャパシタC1は定常状態に復帰している。このため、生画像信号の黒レベルはアナログクランプレベルに固定され、AGC回路24からは図9(A)に示すレベルの生画像信号が出力される。加算器26によって加算されるオフセット信号のレベルは、図8(C)に示す生画像データに基づいて調整される。加算器26からは、図9(B)に示すように黒レベルが第2ディジタルクランプレベルに調整された生画像信号が出力される。このような生画像信号に基づいて、A/D変換器28からは図9(C)に示す生画像データが出力され、減算器44からは図9(D)に示す生画像データが出力される。
【0044】
以上の説明から分かるように、CCDイメージャ18から出力された生画像信号の黒レベルは、ダミークランプ回路20によってアナログクランプレベルに固定される。レベル固定を施された生画像信号には、加算器26によってオフセット信号が加算される。A/D変換器28は、加算器26から出力された生画像信号をディジタル信号である生画像データに変換し、スイッチSW1,クランプレベル設定回路32,演算器34,LPF38およびD/A変換器38からなるフィードバックループは、生画像データに基づいてオフセット信号を第1ディジタルクランプレベルに調整する。
【0045】
A/D変換器28によって変換できる範囲には下限があるため、生画像信号の黒レベルがこの下限を下回ると、黒レベルに相当する数値が生画像データに現れない。そこで、この実施例では、生画像信号の黒レベルをアナログクランプレベルに固定し、第1ディジタルクランプレベルに調整されたオフセット信号をレベル固定が施された生画像信号に加算するようにしている。これによって黒レベルがアナログクランプレベルおよび第1ディジタルクランプレベルの加算レベルまで上昇し、黒レベルに相当する数値が生画像データに確実に現れる。したがって、生画像データに的確な黒レベルクランプを施すことができる。
【0046】
なお、この実施例では、CCD型のイメージセンサを用いているが、これに代えてCMOS型のイメージセンサを用いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】(A)はCCDイメージャの受光面の構成の一例を示す図解図であり、(B)はアナログクランプパルスの一例を示す波形図であり、(C)はディジタルクランプパルスの一例を示す波形図であり、そして(C)は生画像信号の一例を示す波形図である。
【図3】図1実施例に適用されるダミークランプ回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1実施例に適用されるA/D変換器の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】図1実施例に適用される黒レベル演算回路の構成の一例を示す図解図である。
【図6】(A)はAGC回路の出力の一例を示す波形図であり、(B)は加算器の出力の一例を示す波形図であり、(C)はA/D変換器の出力の一例を示す波形図であり、そして(D)は減算器の出力の一例を示す波形図である。
【図7】(A)はAGC回路の出力の他の一例を示す波形図であり、(B)は加算器の出力の他の一例を示す波形図であり、(C)はA/D変換器の出力の他の一例を示す波形図であり、そして(D)は減算器の出力の他の一例を示す波形図である。
【図8】(A)はAGC回路の出力のその他の一例を示す波形図であり、(B)は加算器の出力のその他の一例を示す波形図であり、(C)はA/D変換器の出力のその他の一例を示す波形図であり、そして(D)は減算器の出力のその他の一例を示す波形図である。
【図9】(A)はAGC回路の出力のさらにその他の一例を示す波形図であり、(B)は加算器の出力のさらにその他の一例を示す波形図であり、(C)はA/D変換器の出力のさらにその他の一例を示す波形図であり、そして(D)は減算器の出力のさらにその他の一例を示す波形図である。
【符号の説明】
10…ディジタルカメラ
18…CCDイメージャ
24…AGC回路
26…加算器
28…A/D変換器
30…クランプパルス発生回路
34…演算器
36…LPF
38…D/A変換器
42…黒レベル積算回路
44…減算器

Claims (5)

  1. アナログ画像信号の基準レベルを第1レベルに固定する第1固定手段、
    前記第1固定手段によってレベル固定を施されたアナログ画像信号にオフセット信号を加算する加算手段、
    前記加算手段によってオフセット加算を施されたアナログ画像信号をディジタル画像信号に変換する変換手段、および
    前記変換手段によって変換されたディジタル画像信号に基づいて前記オフセット信号を特定レベルに調整する調整手段を備える、画像信号処理装置。
  2. 前記変換手段は前記第1レベル以上のアナログ画像信号についてレベル評価を行う評価手段、および前記評価手段の評価結果に基づいて前記ディジタル画像信号を生成する生成手段を含む、請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 前記調整手段は、前記ディジタル画像信号から前記基準レベルに相当する数値を検出する検出手段、前記検出手段によって検出された数値と前記特定レベルに相当する数値との差分値を算出する算出手段、および前記算出手段によって算出された差分値に相当するアナログ信号を前記オフセット信号として出力する出力手段を含む、請求項1または2記載の画像信号処理装置。
  4. 前記変換手段によって変換されたディジタル画像信号のうち前記基準レベルに相当する数値を第2レベルに相当する数値に固定する第2固定手段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像信号処理装置。
  5. 被写界の光学像に基づいて前記アナログ画像信号を生成する撮影手段、
    前記ディジタル画像信号に基づいて前記被写界のリアルタイム動画像を表示する表示手段、および
    記録指示に応答して前記ディジタル画像信号に基づく静止画像データを記録媒体に記録する記録手段をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007049686A (ja) * 2005-07-12 2007-02-22 Pixart Imaging Inc イメージセンサ用読み出し回路およびそのアナログ−デジタル変換方法
JP2007104463A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Sanyo Electric Co Ltd 電子カメラ
US7936485B2 (en) 2005-11-29 2011-05-03 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus, image processing apparatus, and computer program product

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