JP2004312392A - マルチメディア端末、プロキシサーバ、ルータおよびマルチメディア通信システムにおける通信制御方法 - Google Patents

マルチメディア端末、プロキシサーバ、ルータおよびマルチメディア通信システムにおける通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】LAN11内のプライベートなアドレス空間と、インターネット13を通じたグローバルなアドレス空間とが混在するようなIPネットワーク環境においても、それらの異なるアドレス空間を意識することなく、マルチメディア端末から発信できる。
【解決手段】マルチメディア端末は、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報として、前記ルータから取得したグローバルIP(Internet Protocol)アドレスを用いて発信を行なう発信手段と、発信手段からの発信の後に、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを受信したか否か判別する判別手段と、この判別手段で、前記切断メッセージを受信したときに、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報としてプライベートIPアドレスを用いて再発信する再発信手段を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インターネットを通じて電話通信やデータ通信を行なうマルチメディア通信システムに用いられるマルチメディア端末、プロキシサーバ、ルータおよびマルチメディア通信システムにおける通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットやイントラネットのようなIP(Internet Protocol)ネットワークを利用して音声信号、画像信号、テキストデータなどをパケットデータとして伝送するようにするマルチメディア通信が知られている。
【0003】
例えば、このマルチメディア通信の例として、音声信号を送る技術であるVoIP(Voice over Internet Protocol)を用いて中継交換を行ない、電話通信サービスを行なうようにするIP電話が提供されている。
【0004】
このIP電話においては、発信側と受信側とはそれぞれに割り当てられたIPアドレスを用いて、電話音声をIPパケットにより伝送することにより、通話が可能となるものであり、安価な通話料で通話が可能となるため、普及が拡大している(例えば、特開平2002−300285号公報(特許文献1)参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平2002−300285号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
マルチメディア通信システムの例として、VoIP電話システムは、例えば図7に示すようなシステム構成となる。すなわち、複数個のVoIP用電話端末TE1,TE2・・・がLAN(Local Area Network)11を通じてルータ12に接続されると共に、このルータ12がインターネット13に接続される。インターネット13には、通信の中継用のプロキシサーバ14が接続される。さらに、インターネット13には、VoIP用電話端末TE3が接続される。図示をしなかったが、インターネット13には、他のルータを介して複数の他のVoIP用電話端末が接続される場合もある。
【0007】
このようなシステムにおいて、LAN11に接続される各VoIP用電話端末TE1,TE2には、当該LAN11内での通信のためのプライベートなアドレス空間用のプライベートIPアドレスが割り当てられる。このプライベートIPアドレスは、LAN内の閉じたプライベートなアドレス空間での通信用として設定されるものであるので、他のLANで使用されるプライベートIPアドレスと重複する場合がある。
【0008】
一方、LAN11に接続される各VoIP用電話端末TE1,TE2と、インターネット13を通じた他のLANやVoIP用電話端末TE3との通信のためには、インターネット13側で割り当てを受けたグローバルIPアドレスを用いるようにする。ルータ12は、LAN11内でのプライベートIPアドレスを、グローバルIPアドレスに変換する機能を備えている。この変換機能には、NAT(Network Address Translation)、または、NAPT(Network Address Port Translation)と呼ばれているものが使用される。
【0009】
NATは、プライベートIPアドレスと、グローバルIPアドレスとを1対1に変換するものである。NAPTは、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの変換を行なう際に、IPの上位プロトコルであるTCP(Transmission Control Protocol)あるいはUDP(User Datagram Protocol)のポート番号を使用して識別を行なうもので、IPマスカレード(IP Masquerade)とも呼ばれている。
【0010】
NAPTの場合には、LAN側の個々の端末が異なるポート番号を使用していれば、同時に複数のLAN側端末からインターネットにアクセスができる。同じことをNATで実現するためには、同時に必要なセッション数のグローバルIPアドレスを使用することになるが、NAPTの場合には、グローバルIPアドレスは、一つでよい。
【0011】
LAN11側のプライベートなアドレス空間から、インターネットを通じたグローバルなアドレス空間への、マルチメディア伝送系の接続を行なう場合には、LAN11側の端末が、ルータ12のインターネット側ポートに割り当てられたグローバルIPアドレスを知ることができるようにする必要があり、ルータ12には、そのための機能として、ナット・トラバーサル(NAT Traversal)機能が設けられる。このナット・トラバーサル機能を実現するものとしては、UPnP(Universal Plug and Play)やSTUN(Simple Traversal of UDP Trough Network Address Translator)などがある。
【0012】
しかしながら、図7のように、LAN11内のプライベートなアドレス空間と、インターネット13を通じたグローバルなアドレス空間とが混在するようなIPネットワーク環境において、上記のナット・トラバーサル機能を用いたグローバルなアドレス空間への通信を行なうこととした場合、LAN11内でのプライベートなアドレス空間におけるVoIP用電話端末同士での通信が不可能になってしまうという問題がある。以下、この問題点について、図8〜図11のシーケンス図を用いて説明する。なお、以下の説明は、前記のアドレス変換機能としては、NAPTが用いられる場合である。
【0013】
この場合において、図7のプロキシサーバ14にVoIP用電話端末がルータを介してIPアドレスの登録に行くと、ルータはテーブルを用いてVoIP用電話端末のプライベートIPアドレス、ポート番号からグローバルIPアドレス、ポート番号に変換して、それをプロキシサーバ14に渡す。そして、プロキシサーバ14は、登録要求してきたVoIP用電話端末のIPアドレスとして、ルータで変換されたグローバルIPアドレスおよびポート番号を登録して管理する。
【0014】
すなわち、プロキシサーバ14は、VoIP用電話端末のIPアドレスを、当該VoIP用電話端末がLANを通じて接続されているルータのグローバルIPアドレスとポート番号とで管理している。なお、ルータを介さずにインターネット13に接続されているVoIP用電話端末TE3には、グローバルIPアドレスが割り当てられている。
【0015】
図8は、LAN11に接続されているVoIP用電話端末TE1から、同じLAN11に接続されているVoIP用電話端末TE2に対して発信を行なう場合の場合のシーケンス図である。この図8の例においては、ルータ12はナット・トラバーサル機能を有しない場合である。
【0016】
この例においては、VoIP用電話端末TE1は、自己のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、自己のプライベートIPアドレスおよびポート番号を、発信メッセージのメディア記述部(SDP;Session Description Protocol)に載せて、VoIP用電話端末TE2を着信先とする発信をルータ12に送る。なお、メディア受信用IPアドレスは、通話音声パケットの受信用IPアドレスである。
【0017】
この発信は、SIP(Session Initiation Protocol)によりなされる。このVoIP用電話端末TE1からの発信(INVITE)メッセージは、ルータ12のNAT(この例では、NAPT。以下同様)機能が用いられて、インターネット13を通じてプロキシサーバ14に送られる。
【0018】
すると、プロキシサーバ14は、SIPのメッセージを参照して、着信端末がルータ12のLAN11に接続されているVoIP用電話端末TE2であることを検出するので、当該発信メッセージをインターネット13を通じてルータ12に戻す。そして、ルータ12は、当該発信メッセージをVoIP用電話端末TE2に着信させる。
【0019】
この着信を受けたVoIP用電話端末TE2は、発信メッセージのメディア記述部(SDP)から、発信端末であるVoIP用電話端末TE1の受信用IPアドレスおよびポート番号として、VoIP用電話端末TE1のプライベートIPアドレスおよびポート番号を認識する。
【0020】
そして、VoIP用電話端末TE2は、自己のプライベートIPアドレスおよびポート番号を、自分のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号としてメディア記述部(SDP)に載せた応答のメッセージを発信端末TE1に返す。この応答のメッセージは、ルータ12−プロキシサーバ14−ルータ12の経路を介してVoIP用電話端末TE1に送られる。
【0021】
VoIP用電話端末TE1は、着信端末であるVoIP用電話端末TE2からの応答のメッセージを受信すると、その受領承認ACKを、ルータ12−プロキシサーバ14−ルータ12の経路を介してVoIP用電話端末TE2に返す。そして、VoIP用電話端末TE1は、応答メッセージのメディア記述部(SDP)から、着信端末であるVoIP用電話端末TE2のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、そのプライベートIPアドレスおよびポート番号を認識する。
【0022】
この結果、VoIP用電話端末TE1およびTE2では、それぞれのメディア受信用IPアドレスおよびポートとして、それぞれのプライベートIPアドレスおよびポート番号を認識する状態となり、図8に示すように、それぞれ相手方のプライベートIPアドレスおよびポート番号を相手先として、LAN11を通じて通話音声パケットの伝送を行なうことにより、通話が可能となる。
【0023】
このように、ルータ12にナット・トラバーサル機能が無い場合には、LAN11内でのVoIP用電話端末同士の通信はプライベートIPアドレスおよびポート番号が用いられて行なわれる。
【0024】
しかし、前述もしたように、ルータ12にナット・トラバーサル機能が無い場合には、LAN11内のVoIP用電話端末と、インターネット13を介したLAN11の外部のVoIP用電話端末TE3との間では通信が不能となる。このことを、図9のシーケンス図を参照して説明する。
【0025】
図9の例は、ルータ12にナット・トラバーサル機能が無い場合において、VoIP用電話端末TE1からVoIP用電話端末TE3に対して発信がなされた場合のシーケンス図である。
【0026】
すなわち、この場合においては、VoIP用電話端末TE1は、自己のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、自己のプライベートIPアドレスおよびポート番号をメディア記述部(SDP)に載せて、VoIP用電話端末TE3を着信先とする発信をする。
【0027】
すると、このVoIP用電話端末TE1からの発信(INVITE)メッセージは、ルータ12およびインターネット13を通じてプロキシサーバ14に送られる。プロキシサーバ14は、着信先とされているVoIP用電話端末TE3のグローバルIPアドレスにより、当該発信メッセージをVoIP用電話端末TE3に着信させる。
【0028】
この着信を受けたVoIP用電話端末TE3は、発信メッセージのメディア記述部(SDP)から、発信端末であるVoIP用電話端末TE1のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、そのプライベートIPアドレスおよびポート番号を認識する。
【0029】
そして、VoIP用電話端末TE3は、自己のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、自己に割り当てられたグローバルIPアドレスおよびポート番号をメディア記述部(SDP)に載せた応答のメッセージを返す。この応答のメッセージは、ルータ12−プロキシサーバ14−ルータ12の経路を介してVoIP用電話端末TE1に送られる。
【0030】
この応答メッセージを受信したVoIP用電話端末TE1は、前述と同様にして、その受領承認ACKを送出するので、VoIP用電話端末TE3は、その受領承認ACKを受け取り、発信端末であるVoIP用電話端末TE1のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号を相手先とした通話音声パケットを送出して、通話を行なおうとする。
【0031】
しかしながら、当該通話音声パケットは、宛先がインターネット13上では使用できないプライベートIPアドレスで示されたものであるため、ルータ12およびVoIP用電話端末TE1には到達せず、通話ができない。
【0032】
次に、ルータ12が備えるナット・トラバーサル機能、例えばUPnPを使用してVoIP用電話端末から発信を行なう場合についてのシーケンスを説明する。この場合には、LAN11内のVoIP用電話端末TE1またはTE2と、インターネット13を通じた外部のVoIP用電話端末TE3との間での通話は可能であるが、LAN11内のVoIP用電話端末同士の通話が不能になる。
【0033】
まず、LAN11内のVoIP用電話端末TE1から、インターネット13を通じた外部のVoIP用電話端末TE3を着信先とする発信の場合のシーケンスを図10に示す。
【0034】
この例の場合、発信端末であるVoIP用電話端末TE1は、予め、ルータ12に対してグローバルIPアドレス取得要求を出し、ルータ12のグローバルIPアドレスを取得する。
【0035】
発信端末であるVoIP用電話端末TE1は、また、グローバルポート・マッピング要求をルータ12に送り、ルータ12のNAT(NAPT)変換テーブルに、VoIP用電話端末TE1のプライベートIPアドレスおよびポート番号[172.26.0.10;16]と、グローバルIPアドレスおよびポート番号[10.1.1.1:116]との対応を登録するようにする。ここで、ルータ12に接続されるLAN11内のVoIP用電話端末に割り当てられるグローバルIPアドレスは、すべてルータ12のグローバルIPアドレス[10.1.1.1]となり、VoIP用電話端末ごとにポート番号のみが異なるものとなる。
【0036】
そして、VoIP用電話端末TE1は、自己のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、グローバルIPアドレスおよびポート番号を、発信メッセージのメディア記述部(SDP)に載せて、VoIP用電話端末TE3を着信先とする発信をする。
【0037】
すると、このVoIP用電話端末TE1からの発信(INVITE)メッセージは、ルータ12およびインターネット13を通じてプロキシサーバ14に送られる。プロキシサーバ14は、着信先とされているVoIP用電話端末TE3のグローバルIPアドレスにより、当該発信メッセージをVoIP用電話端末TE3に着信させる。
【0038】
この着信を受けたVoIP用電話端末TE3は、発信メッセージのメディア記述部(SDP)から、発信端末であるVoIP用電話端末TE1のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、そのグローバルIPアドレスおよびポート番号を認識する。
【0039】
そして、VoIP用電話端末TE3は、自己のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、自己に割り当てられたグローバルIPアドレスおよびポート番号をメディア記述部(SDP)に載せた応答のメッセージを、発信端末TE1に返す。この応答のメッセージは、ルータ12−プロキシサーバ14−ルータ12の経路を介してVoIP用電話端末TE1に送られる。
【0040】
この応答メッセージを受信したVoIP用電話端末TE1は、前述と同様にして、その受領承認ACKを送出するので、VoIP用電話端末TE3は、その受領承認ACKの受け取りを確認した後、発信端末であるVoIP用電話端末TE1のメディア受信用IPアドレスであるグローバルIPアドレスおよびポート番号を相手先とした通話音声パケットを送出する。
【0041】
すると、この通話音声パケットの宛先は、ルータ12で、VoIP用電話端末TE1のプライベートIPアドレスおよびポート番号に変換され、VoIP用電話端末1に渡される。また、VoIP用電話端末TE1からは、VoIP用電話端末TE3のメディア受信用IPアドレスであるグローバルIPアドレスおよびポート番号を相手先とした通話音声パケットが送出される。
【0042】
これにより、VoIP用電話端末TE1と、VoIP用電話端末TE3との間で通話が可能となる。
【0043】
次に、LAN11内のVoIP用電話端末TE1から、同じLAN11内のVoIP用電話端末TE2を着信先とする発信の場合のシーケンスを図11に示す。
【0044】
この図11に示されるように、発信から着信応答までのシーケンスは、着信先がLAN11の外部のVoIP用電話端末TE3から、LAN11の内部のVoIP用電話端末TE2に変わり、それに応じて呼制御のためのメッセージの経路が変わるだけで、図10のシーケンスの場合と同様である。
【0045】
しかし、この場合には、VoIP用電話端末TE1およびVoIP用電話端末TE2から送出される通話音声パケットの宛先のIPアドレスは、グローバルIPアドレスであるので、直接、VoIP用電話端末TE1およびVoIP用電話端末TE2との間でやり取りはできない。しかも、ルータ12は、LAN11の内部から外部への転送または外部からLAN11の内部への転送を行なうものであって、LAN11の内部から受け取ったパケットをLAN11の内部に戻すことは行なわない。そのため、この場合、VoIP用電話端末TE1およびVoIP用電話端末TE2との間で、通話音声パケットの送受ができないため、通話が不能となってしまう。
【0046】
以上の問題は、マルチメディア端末が、通信データとして通話音声データを送受するVoIP用電話端末の場合であるが、通信データとして、映像データやその他のデータを送受する場合においても同様に生じる。
【0047】
以上説明したように、LAN11内のプライベートなアドレス空間と、インターネット13を通じたグローバルなアドレス空間とが混在するようなIPネットワーク環境において、ルータがナット・トラバーサル機能を備えていない場合には、LAN11内のマルチメディア端末と、LAN11外のマルチメディア端末との通信が不能になり、また、ルータのナット・トラバーサル機能を使用する場合には、LAN11内のマルチメディア端末同士間の通信が不能になってしまうという問題があった。
【0048】
この発明は、以上の点にかんがみ、LAN11内のプライベートなアドレス空間と、インターネット13を通じたグローバルなアドレス空間とが混在するようなIPネットワーク環境においても、以上のような問題点を回避できるようにしたことを目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明においては、
ナット・トラバーサル機能を備えると共にインターネットに接続されているルータに、LANを通じて接続されるマルチメディア端末であって、
自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報として、前記ルータから取得したグローバルIPアドレスを用いて発信を行なう発信手段と、
前記発信手段からの発信の後に、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを受信したか否か判別する判別手段と、
前記判別手段で、前記切断メッセージを受信したときに、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報としてプライベートIPアドレスを用いて再発信する再発信手段と、
を備えることを特徴とするマルチメディア端末を提供する。
【0050】
また、請求項2の発明においては、請求項1に記載のマルチメディア端末において、
前記ルータを通じて着信を受けたときに、当該着信時の情報に含まれる発信端末側の通信データ受信用のIPアドレスの情報から、自端末が接続されている前記ルータに接続されているマルチメディア端末からの発信であるか否かを判別する第2の判別手段と、
前記第2の判別手段で、自端末が接続されている前記ルータに接続されているマルチメディア端末からの発信であると判別したときに、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを前記ルータを介して前記発信端末に送出する手段と、
を備えることを特徴とする。
【0051】
【作用】
上述の構成の請求項1の発明においては、ルータは、ナット・トラバーサル機能を備えており、このナット・トラバーサル機能を使用することを原則としている。このため、請求項1の発明によるマルチメディア端末においては、発信は、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報として、前記ルータから取得したグローバルIP(Internet Protocol)アドレスを用いて行なう。
【0052】
そして、この発明においては、ネットワーク上において、着信先端末またはプロキシサーバあるいはルータが、発信メッセージに含まれるIPアドレスに基づいて、ナット・トラバーサル機能を不要とするLAN内の通信を要求する発信であるか否かを判別して、ナット・トラバーサル機能を不要とするLAN内の通信を要求する発信であると判別したときには、そのことを理由とする切断メッセージを発信端末であるマルチメディア端末に送ってくる。
【0053】
そこで、マルチメディア端末では、当該切断メッセージを監視し、当該切断メッセージを受信したときには、ナット・トラバーサル機能を不要として、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報としてプライベートIPアドレスを用いて再発信する。
【0054】
したがって、請求項1の発明によれば、発信は、原則として自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報として、ルータから取得したグローバルIP(Internet Protocol)アドレスを用いて行なうので、着信の宛先がLAN外の端末であるときには、前述した図10のようなシーケンスがなされて、当該LAN外の端末との間で通信が可能となる。
【0055】
また、着信の宛先がLAN内の端末であるときには、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報としてプライベートIPアドレスを用いて再発信するので、この再発信の後は、前述した図8のようなシーケンスがなされて、当該LAN内の端末間での通信が可能となる。
【0056】
すなわち、請求項1の発明によれば、LAN内のプライベートなアドレス空間にあるマルチメディア端末からの発信時に、着信先の端末が、LAN内の同じプライベートなアドレス空間にある端末か、LAN外のグローバルなアドレス空間にある端末かを認識しなくても、自動的にいずれのアドレス空間にある端末との通信を可能にすることができる。
【0057】
また、請求項2の発明においては、マルチメディア端末は、ルータを通じて着信を受けたときに、当該着信時の情報に含まれる発信端末側の通信データ受信用のIPアドレス(グローバルIPアドレス)の情報から、自端末が接続されているルータに接続されているマルチメディア端末からの発信であるか否かを判別し、自端末が接続されているルータに接続されているマルチメディア端末からの発信であると判別したときには、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージをルータを介して発信端末に送出するようにする。
【0058】
つまり、前記切断メッセージは、マルチメディア端末が送出するようにする。したがって、ネットワーク上において、マルチメディア端末のみを、この発明を実現するように構成するだけで、この発明の所期の目的を達成することができ、ネットワーク上のプロキシサーバやルータの構成を変更する必要がないというメリットがある。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、この発明によるマルチメディア端末の実施形態およびマルチメディア通信システムにおける通信制御方法の実施の形態を、VoIP用電話端末およびVoIP電話システムの場合を例にとって、図を参照しながら説明する。
【0060】
この実施形態が適用されるVoIP電話システムの構成は、前述した図7の構成と全く同一である。ただし、この実施形態においては、ルータ12は、ナット・トラバーサル機能、この例ではUPnPを備えるものとされ、VoIP用電話端末からは、自端末のメディア受信用(通話音声パケット受信用)のIPアドレスは、原則としてナット・トラバーサル機能を用いて取得されたグローバルIPアドレスを用いるものとする。
【0061】
また、この実施形態では、プライベートIPアドレスと、グローバルIPアドレスとの変換には、NAPTを用いるものとするものである。
【0062】
この実施の形態のVoIP電話システムにおけるLAN11に接続されるVoIP用電話端末TE(TE1,TE2)は、全く同一のハードウエア構成を備える。図2に、VoIP用電話端末TEのハードウエア構成例を示す。この実施の形態のVoIP用電話端末TEは、図2に示すように、端末本体100と、ハンドセットHSとからなる。ハンドセットHSは、図示を省略したが、送話器を構成するマイクロホンと、送話アンプと、受話器を構成するスピーカと、受話アンプとを備えている。
【0063】
端末本体100は、コンピュータにより構成されており、CPU(Central Processing Unit)110に対して、システムバス111を介して、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、ディスプレイコントローラ114と、操作入力インターフェイス(図ではインターフェイスはI/Fと記載する。以下同じ)116と、LANインターフェイス118と、パケット分解/生成部119と、音声データ入出力インターフェイス120とが接続されている。
【0064】
ディスプレイコントローラ114には、ディスプレイ115が接続されており、このディスプレイ115の表示画面には、CPU110の制御にしたがった表示が行われる。
【0065】
また、操作入力インターフェイス116には、テンキー、カーソルキーやその他の操作キーを含む操作入力部117が接続されている。CPU110は、操作入力インターフェイス116を介して操作入力部117を通じて使用者がいずれの入力キーを操作したかを認識し、その認識結果に基づいて、キー入力操作に応じた処理をROM112のプログラムに従って実行する。
【0066】
ROM112には、VoIP用電話端末としての発信時や着信時の処理シーケンスを実行するプログラムなどが記憶されている。
【0067】
RAM113は、主としてROM112のプログラムがCPU110によって実行される際にワークエリアとして使用される。
【0068】
LANインターフェイス118は、IPネットワークを構成するLAN11を通じて送られてくるパケット化データを取り込み、また、LAN11にパケット化データを送出するための機能を備える。
【0069】
パケット分解/生成部119は、LANインターフェイス118により取り込んだパケット化データを分解して、制御データや音声データを得る機能と、送信する制御データや音声データをパケット化して送出するパケット化データを生成する機能を有する。このパケット分解/生成部119は、パケット化データを分解したり、生成したりするためのバッファメモリを備える。
【0070】
なお、このパケット分解/生成部119のパケット分解処理機能や生成処理機能は、CPU110と、ROM112とにより、ソフトウエアとして実現することもできる。
【0071】
音声データ入出力インターフェイス120は、パケット分解されて得られた音声データをアナログ音声信号に変換してハンドセットHSに供給し、また、ハンドセットHSから入力されるアナログ音声信号をデジタル信号に変換して取り込む機能を備える。
【0072】
[VoIP用電話端末の発信処理]
以上のような構成を備えるVoIP用電話端末TEの発信時の処理動作を、図1のフローチャートを参照しながら説明する。
【0073】
なお、後述するように、この実施形態のVoIP用電話端末TEは、例えばLAN11に接続されたときなどのタイミングで、当該発信前には、ルータ12に対してグローバルIPアドレス取得要求を出して、ルータ12のナット・トラバーサル機能UPnPを利用することにより、ルータ12のグローバルIPアドレスを取得している。
【0074】
発信要求がVoIP用電話端末に発生すると、CPU110によりそれが検出されて、図1のフローチャートが開始される。先ず、CPU110は、グローバルポート・マッピング要求をルータ12に送るように制御する(ステップS1)。このグローバル・マッピング要求を受けたルータ12は、当該ルータ12が備えるNAT(NAPT)変換テーブルに、要求してきたVoIP用電話端末のプライベートIPアドレスおよびポート番号と、グローバルIPアドレスおよびポート番号との対応を登録するようにする。
【0075】
次に、CPU110は、自端末のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、ルータ12に登録したグローバルIPアドレスおよびポート番号を、メディア記述部(SDP)に含めた発信メッセージを、着信先のVoIP用電話端末を指定して送出するように制御する(ステップS2)。
【0076】
そして、CPU110は、ナット・トラバーサル機能は不要であることを意味する「No Need NAT Traversal」を詳細理由として含む切断メッセージを受信したか否か判別する(ステップS3)。
【0077】
ステップS3で、前記切断メッセージを受信しないと判別したときには、CPU110は、着信の応答メッセージを着信端末側から受信したか否か判別し(ステップS6)、着信応答の受信が無いときには、発信中止の指示があったか否か判別し(ステップS11)、発信中止指示があったときには、切断処理をして、この発信処理ルーチンを終了する。ステップS11で発信中止指示がないと判別したときには、ステップS6に戻る。
【0078】
ステップS6で着信応答を受信したと判別したときには、CPU110は、受領承認ACKを送出するように制御指示し(ステップS7)、通信状態になる(ステップS8)。このときの通信状態においては、通話音声パケットの宛先のIPアドレスとしては、グローバルIPアドレスおよびポート番号が使用されて、ルータ12を超えた外部のVoIP用電話端末との通信がなされる。
【0079】
そして、CPU110は、終話要求が発生したか否か判別し(ステップS9)、終話要求が発生したと判別したときには、切断処理を行なって、この発信処理ルーチンを終了する。
【0080】
また、ステップS3で、「No Need NAT Traversal」を詳細理由として含む切断メッセージを受信したと判別したときには、CPU110は、グローバルポート・マッピング解除要求をルータ12に送出する(ステップS4)。
【0081】
そして、CPU110は、自己のプライベートIPアドレスおよびポート番号を、自端末のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、メディア記述部(SDP)に含めた発信メッセージを送出して、着信先のVoIP用電話端末に対して再発信するように制御する(ステップS5)。その後、上述したステップS6以降の処理を行なう。ただし、このときのステップS8における通信状態においては、通話音声パケットの宛先のIPアドレスとしては、プライベートIPアドレスおよびポート番号が用いられ、LAN11内のVoIP用電話端末間で、ルータ12を介さずに直接的に通話音声パケットがやり取りされる。
【0082】
[VoIP用電話端末の着信処理]
次に、この実施形態のVoIP用電話端末TEにおける着信処理動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0083】
この実施形態のVoIP用電話端末TEにおいては、CPU110は、常に着信を監視しており、着信を検出すると、図3のフローチャートを開始させる。
【0084】
先ず、CPU110は、受け付けた着信時の発信メッセージのメディア記述部(SDP)の、発信端末のメディア受信用IPアドレス情報のうち、ポート番号を除く、グローバルIPアドレスの部分を参照し、当該着信端末が予め取得したルータのグローバルIPアドレスと一致しているか否かにより、自端末が接続されているLAN内の端末からの発信による着信であるか否かを判別する(ステップS21)。
【0085】
ステップS21で、自端末が接続されるLAN内の端末からの発信による着信であると判別したときには、CPU110は、ナット・トラバーサル機能は不要であることを意味する「No Need NAT Traversal」を詳細理由として含む切断メッセージを送出する(ステップS22)。
【0086】
この切断メッセージに対しては、前述の図1の発信時の処理動作で説明したように、発信端末は、メディア受信用IPアドレスとして、プライベートIPアドレスをメディア記述部(SDP)に含めた再発信を行なうので、着信端末のCPU110は、その再発信による着信を待つ(ステップS23)。そして、当該再発信の着信を検出すると、CPU110は、自端末のメディア受信用IPアドレスとして、プライベートIPアドレスおよびポート番号をメディア記述部(SDP)に含めた応答メッセージを発信端末宛てに送る(ステップS24)。
【0087】
そして、発信端末からの受領承認ACKを待ち(ステップS25)、受領承認ACKを確認したら、通信中となる(ステップS26)。このときの通信においては、通話音声パケットの宛先のIPアドレスとしては、プライベートIPアドレスおよびポート番号が用いられ、LAN11内のVoIP用電話端末間で、ルータ12を介さずに直接的に通話音声パケットがやり取りされる。
【0088】
そして、CPU110は、終話要求が発生したか否か判別し(ステップS27)、終話要求が発生したと判別したときには、切断処理を行なって(ステップS28)、この着信処理ルーチンを終了する。
【0089】
また、ステップS21において、自端末が接続されるLAN内の端末からの発信による着信ではないと判別したときには、CPU110は、グローバルポート・マッピング要求をルータ12に送るように制御する(ステップS31)。
【0090】
このグローバル・マッピング要求を受けたルータ12は、当該ルータ12が備えるNAT(NAPT)変換テーブルに、要求してきたVoIP用電話端末のプライベートIPアドレスおよびポート番号と、グローバルIPアドレスおよびポート番号との対応を登録するようにする。
【0091】
次に、CPU110は、自端末のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、ルータ12に登録したグローバルIPアドレスおよびポート番号を、メディア記述部(SDP)に含めた応答メッセージを発信端末宛てに送出するように制御する(ステップS32)。
【0092】
そして、発信端末からの受領承認ACKを待ち(ステップS33)、受領承認ACKを確認したら、通信中となる(ステップS34)。このときの通信においては、通話音声パケットの宛先のIPアドレスとしては、グローバルIPアドレスおよびポート番号が用いられ、ルータ12およびインターネット13を介して通話音声パケットがやり取りされる。
【0093】
そして、CPU110は、終話要求が発生したか否か判別し(ステップS35)、終話要求が発生したと判別したときには、切断処理を行なって(ステップS36)、この着信処理ルーチンを終了する。
【0094】
[具体的なシーケンス例の説明]
次に、この実施形態における発信時の動作を、図4のシーケンスを参照して、より具体的に説明する。この図4のシーケンスは、LAN11に接続されるVoIP用電話端末TE1から、同じLAN11に接続されているVoIP用電話端末TE2を着信先とした発信を行なった場合の例である。
【0095】
この図4に示すように、この実施形態においては、LAN12に接続されるすべてのVoIP用電話端末TE1およびTE2のそれぞれは、例えばLAN11に接続されたときなどにおいて、ルータ12に対してグローバルIPアドレス取得要求を出して、ルータ12のナット・トラバーサル機能UPnPを利用することにより、ルータ12のグローバルIPアドレス[10.1.1.1]を取得している(図4の▲1▼および▲2▼)。
【0096】
この状態において、VoIP用電話端末TE1において、VoIP用電話端末TE2を着信先とする発信要求が発生すると、発信端末であるVoIP用電話端末TE1は、まず、グローバルポート・マッピング要求をルータ12に送り、前述したように、ルータ12が備えるNAT(NAPT)変換テーブルに、当該VoIP用電話端末TE1のプライベートIPアドレスおよびポート番号[172.26.0.10;16]と、グローバルIPアドレスおよびポート番号[10.1.1.1:116]との対応を登録するようにする(図4の▲3▼)。
【0097】
ここで、ルータ12に接続されるLAN11内のVoIP用電話端末に割り当てられるグローバルIPアドレスは、すべてルータ12のグローバルIPアドレス[10.1.1.1]となり、VoIP用電話端末ごとにポート番号のみが異なるものとなる。
【0098】
次に、発信端末TE1は、自端末のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、ルータ12に登録したグローバルIPアドレスおよびポート番号[10.1.1.1.116]を、メディア記述部(SDP)に含めた発信メッセージを、VoIP用電話端末TE2を着信先に指定して送出する(図4の▲4▼)。
【0099】
このVoIP用電話端末TE1からの発信(INVITE)メッセージは、ルータ12のNAPT機能が用いられて、インターネット13を通じてプロキシサーバ14に送られる。すると、プロキシサーバ14は、SIPのメッセージを参照して、着信端末がルータ12のLAN11に接続されているVoIP用電話端末TE2であることを検出するので、当該発信メッセージをインターネット13を通じてルータ12に戻す。そして、ルータ12は、当該発信メッセージをVoIP用電話端末TE2に着信させる。
【0100】
VoIP用電話端末TE2は、受け付けた着信時の発信メッセージのメディア記述部の、発信端末のメディア受信用IPアドレス情報のうち、ポート番号を除く、グローバルIPアドレスの部分を参照する。すると、この場合には、その参照したグローバルIPアドレスは、ルータ12のグローバルIPアドレス[10.1.1.1]であって、当該着信端末TE2が予め取得したルータ12のグローバルIPアドレスと一致していることを着信端末TE2は検知して、自端末が接続されているLAN11に接続されているVoIP用電話端末からの発信による着信であると判別する。
【0101】
そして、前述の図3で説明したように、着信端末TE2は、前記判別結果に基づいて、ナット・トラバーサル機能は不要であることを意味する「No Need NAT Traversal」を詳細理由として含む切断メッセージを送出する(図4の▲5▼)。この切断メッセージは、ルータ12−プロキシサーバ14−ルータ12の経路を辿って、発信端末TE1に到達する。
【0102】
発信端末TE1は、この切断メッセージを受け取ると、その受領承認ACKを着信端末TE2に送った後、グローバルポート・マッピング解除要求をルータ12に送り、当該発信端末TE1のプライベートIPアドレスおよびポート番号と、グローバルIPアドレスおよびポート番号との対応の登録を解除させるようにする(図4の▲6▼)。
【0103】
そして、発信端末TE1は、自己のプライベートIPアドレスおよびポート番号[172.26.0.10:16]を、自端末のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、メディア記述部(SDP)に含めた発信メッセージを、着信端末をVoIP用電話端末TE2に指定して送出して、再発信する(図4の▲7▼)。
【0104】
この再発信の発信メッセージを受けた着信端末としてのVoIP用電話端末TE2は、当該発信メッセージのメディア記述部(SDP)の、プライベートIPアドレスおよびポート番号[172.26.0.10:16]を、発信端末であるVoIP用電話端末TE1の受信用IPアドレスおよびポート番号として認識する。
【0105】
そして、着信端末TE2は、自己のプライベートIPアドレスおよびポート番号[172.26.0.11;26]を、自分のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号としてメディア記述部(SDP)に載せた応答のメッセージを発信端末TE1に返す(図4の▲8▼)。この応答のメッセージは、ルータ12−プロキシサーバ14−ルータ12の経路を介して発信端末TE1に送られる。
【0106】
発信端末TE1は、着信端末TE2からの、この応答のメッセージを受信すると、その受領承認ACKを、ルータ12−プロキシサーバ14−ルータ12の経路を介して着信端末TE2に返す。そして、発信端末TE1は、応答メッセージのメディア記述部SDPから、着信端末TE2のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、そのプライベートIPアドレスおよびポート番号[172.26.0.11:26]を認識する。
【0107】
この結果、発信端末TE1および着信端末TE2では、それぞれのメディア受信用IPアドレスおよびポートとして、それぞれのプライベートIPアドレスおよびポート番号を認識する状態となり、図4に示すように、それぞれ相手方のプライベートIPアドレスおよびポート番号に対して、LAN11を通じて通話音声パケットの伝送を行なうことにより、通話が可能となる。
【0108】
次に、図5を参照して、この実施形態におけるLAN11に接続されているVoIP用電話端末TE1から、LAN11の外のVoIP用電話端末TE3に発信する場合を説明する。
【0109】
前述したように、この実施形態においては、予め発信端末TE1は、ルータ12に対してグローバルIPアドレス取得要求を出して、ルータ12のナット・トラバーサル機能UPnPを利用することにより、当該ルータ12のグローバルIPアドレス[10.1.1.1]を取得している(図5の▲1▼)。
【0110】
そして、発信要求が発生すると、発信端末であるVoIP用電話端末TE1は、まず、グローバルポート・マッピング要求をルータ12に送り、前述したように、ルータ12が備えるNAT(NAPT)変換テーブルに、当該VoIP用電話端末TE1のプライベートIPアドレスおよびポート番号[172.26.0.10;16]と、グローバルIPアドレスおよびポート番号[10.1.1.1:116]との対応を登録するようにする(図5の▲2▼)。
【0111】
次に、発信端末TE1は、自端末のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、ルータ12に登録したグローバルIPアドレスおよびポート番号[10.1.1.1.116]を、メディア記述部(SDP)に含めた発信メッセージを、VoIP用電話端末TE3を着信先に指定して送出する(図5の▲3▼)。
【0112】
すると、このVoIP用電話端末TE1からの発信(INVITE)メッセージは、ルータ12およびインターネット13を通じてプロキシサーバ14に送られる。プロキシサーバ14は、着信先とされているVoIP用電話端末TE3のグローバルIPアドレスにより、当該発信メッセージをVoIP用電話端末TE3に着信させる。
【0113】
この着信を受けたVoIP用電話端末TE3は、発信メッセージのメディア記述部から、発信端末であるVoIP用電話端末TE1のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、そのグローバルIPアドレスおよびポート番号[10.1.1.1.116]を認識する。
【0114】
そして、VoIP用電話端末TE3は、自己のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、自己に割り当てられたグローバルIPアドレスおよびポート番号[10.3.3.3:216]をメディア記述部(SDP)に載せた応答のメッセージをVoIP用電話端末TE1に返す。この応答のメッセージは、ルータ12−プロキシサーバ14−ルータ12の経路を介してVoIP用電話端末TE1に送られる。
【0115】
この応答メッセージを受信したVoIP用電話端末TE1は、前述と同様にして、その受領承認ACKを送出するので、VoIP用電話端末TE3は、その受領承認ACKの受け取りを確認した後、発信端末であるVoIP用電話端末TE1のメディア受信用IPアドレスであるグローバルIPアドレスおよびポート番号を相手先とした通話音声パケットを送出する。
【0116】
すると、この通話音声パケットの宛先は、ルータ12で、VoIP用電話端末TE1のプライベートIPアドレスおよびポート番号に変換され、VoIP用電話端末1に渡される。また、VoIP用電話端末TE1からは、VoIP用電話端末TE3のメディア受信用IPアドレスであるグローバルIPアドレスおよびポート番号を相手先とした通話音声パケットが送出される。
【0117】
これにより、VoIP用電話端末TE1と、VoIP用電話端末TE3との間で通話が可能となる。
【0118】
次に、LAN11外のVoIP用電話端末TE3から、LAN11内のVoIP用電話端末TE1に着信があった場合のシーケンスを、図6を参照しながら説明する。
【0119】
この場合にも、前述したように、この実施形態においては、予め発信端末TE1は、ルータ12に対してグローバルIPアドレス取得要求を出して、ルータ12のナット・トラバーサル機能UPnPを利用することにより、当該ルータ12のグローバルIPアドレス[10.1.1.1]を取得している(図6の▲1▼)。
【0120】
この状態において、VoIP用電話端末TE3から、自端末のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、グローバルIPアドレスおよびポート番号[10.3.3.3.216]を、メディア記述部(SDP)に含めた、VoIP用電話端末TE1を着信先に指定された発信がなされると(図6の▲2▼)、それが、VoIP用電話端末TE1に着信する。
【0121】
この着信を受けたVoIP用電話端末TE1は、グローバルポート・マッピング要求をルータ12に送り、前述したように、ルータ12が備えるNAT(NAPT)変換テーブルに、当該VoIP用電話端末TE1のプライベートIPアドレスおよびポート番号[172.26.0.10;16]と、グローバルIPアドレスおよびポート番号[10.1.1.1:116]との対応を登録するようにする(図6の▲3▼)。
【0122】
そして、VoIP用電話端末TE1は、自己のメディア受信用IPアドレスおよびポート番号として、自己に割り当てられたグローバルIPアドレスおよびポート番号[10.1.1.1:116]をメディア記述部(SDP)に載せた応答のメッセージをVoIP用電話端末TE3に返す。この応答のメッセージは、ルータ12−プロキシサーバ14を介してVoIP用電話端末TE3に送られる。この応答メッセージを受信したVoIP用電話端末TE3は、その受領承認ACKを送出する。
【0123】
したがって、発信端末TE3および着信端末TE1は、それぞれ、相手方のメディア受信用IPアドレスであるグローバルIPアドレスおよびポート番号を認識して、そのグローバルIPアドレスを相手先とした通話音声パケットを送出する。これにより、VoIP用電話端末TE1と、VoIP用電話端末TE3との間で通話が可能となる。
【0124】
[他の実施形態]
上述の実施形態では、発信の相手先である着信端末が、発信端末が接続されているLAN内の他のVoIP用電話端末であるか否かは、着信端末で判別して、当該着信端末がナット・トラバーサル機能は不要であることを意味する「No Need NAT Traversal」を詳細理由として含む切断メッセージを送出するようにしたが、発信の相手先である着信端末が、発信端末が接続されているLAN内の他のVoIP用電話端末であるか否かの判別および前記切断メッセージを送出する装置は、プロキシサーバまたはルータであってもよい。
【0125】
すなわち、プロキシサーバは、SIPの情報、つまり、発信端末からの発信メッセージおよび着信端末からの応答のメッセージなどを用いて、発着信、応答などの呼制御を行なっている。そこで、プロキシサーバに、SIPの情報に基づいて、同一のLAN内の端末同士の内部通信か、LAN外の端末との外部通信かを判別する機能を設けると共に、同一のLAN内の端末同士の内部通信であると判別したときには、発信端末に対して、ナット・トラバーサル機能は不要であることを意味する「No Need NAT Traversal」を詳細理由として含む切断メッセージを送出するようにする機能を設けるようにする。この構成により、上述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0126】
また、ルータの場合には、本来、ルーティングテーブルに基づきパケットを転送する機能しか持たない。しかし、発信メッセージおよび応答メッセージはルータを必ず通る。そこで、上述の機能を実現するために、ルータに、それら発信メッセージや応答のメッセージなどのSIPの情報に基づいて、同一のLAN内の端末同士の内部通信か、LAN外の端末との外部通信かを判別する機能を設けると共に、同一のLAN内の端末同士の内部通信であると判別したときには、発信端末に対して、ナット・トラバーサル機能は不要であることを意味する「No Need NAT Traversal」を詳細理由として含む切断メッセージを送出するようにする機能を設けるようにする。これにより、上述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、LAN内のプライベートなアドレス空間にあるVoIP用電話端末からの発信時に、着信先の端末が、LAN内の同じプライベートなアドレス空間にある端末か、LAN外のグローバルなアドレス空間にある端末かを認識しなくても、自動的にいずれのアドレス空間にある端末との通話を可能にすることができる。
【0128】
また、請求項2の発明によれば、ネットワーク上において、VoIP用電話端末のみを、この発明を実現するように構成するだけで、この発明の所期の目的を達成することができ、ネットワーク上のプロキシサーバやルータの構成を変更する必要がないというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるマルチメディア端末の実施形態における発信処理動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図2】この発明によるマルチメディア端末の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明によるマルチメディア端末の実施形態における着信処理動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図4】この発明によるマルチメディア端末の実施形態における発信シーケンスの例を示す図である。
【図5】この発明によるマルチメディア端末の実施形態における発信シーケンスの例を示す図である。
【図6】この発明によるマルチメディア端末の実施形態における着信シーケンスの例を示す図である。
【図7】マルチメディア通信システムのネットワークシステム構成を示す図である。
【図8】従来のマルチメディア端末における発信シーケンスの例を示す図である。
【図9】従来のマルチメディア端末における発信シーケンスの他の例を示す図である。
【図10】従来のマルチメディア端末における発信シーケンスの他の例を示す図である。
【図11】従来のマルチメディア端末における発信シーケンスの他の例を示す図である。
【符号の説明】
11 LAN
12 ルータ
13 インターネット
30 ダイヤルアップルータ
14 プロキシサーバ
TE1,TE2,TE3 VoIP用電話端末

Claims (7)

  1. ナット・トラバーサル(NAT(Network Address Translation) Traversal)機能を備えると共にインターネットに接続されているルータに、LAN(Local Area Network)を通じて接続されるマルチメディア端末であって、
    自端末の通信データ受信用のIP(Internet Protocol)アドレス情報として、前記ルータから取得したグローバルIPアドレスを用いて発信を行なう発信手段と、
    前記発信手段からの発信の後に、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを受信したか否か判別する判別手段と、
    前記判別手段で、前記切断メッセージを受信したときに、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報としてプライベートIPアドレスを用いて再発信する再発信手段と、
    を備えることを特徴とするマルチメディア端末。
  2. 請求項1に記載のマルチメディア端末において、
    前記ルータを通じて着信を受けたときに、当該着信時の情報に含まれる発信端末側の通信データ受信用のIPアドレスの情報から、自端末が接続されている前記ルータに接続されているマルチメディア端末からの発信であるか否かを判別する第2の判別手段と、
    前記第2の判別手段で、自端末が接続されている前記ルータに接続されているマルチメディア端末からの発信であると判別したときに、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを前記ルータを介して前記発信端末に送出する手段と、
    を備えることを特徴とするマルチメディア端末。
  3. インターネットを通じて送られてくる発信時の呼制御のためのメッセージに含まれるIPアドレス情報から、前記発信端末側と着信端末側とが同一のLANに接続されたものであるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段で、前記発信端末側と着信端末側とが同一のLANに接続されたものであると判別したときに、前記発信端末側に、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを送出する手段と、
    を備えることを特徴とするプロキシサーバ。
  4. ナット・トラバーサル機能を備え、インターネットに接続されると共に、複数のマルチメディア端末がLANを通じて接続されているルータであって、
    前記LANを通じた前記マルチメディア端末からの発信のメッセージと、前記インターネットを通じた着信端末からの応答のメッセージの情報とに基づいて、前記ルータ内の前記マルチメディア端末間での通信の要求であるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段で、前記ルータ内の前記マルチメディア端末間での通信の要求であると判別したときに、前記発信をした前記マルチメディア端末に対して、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを送出する手段と、
    を備えることを特徴とするルータ。
  5. ナット・トラバーサル機能を備えると共にインターネットに接続されているルータと、前記ルータにLANを通じて接続される複数のマルチメディア端末と、前記インターネットに接続されるプロキシサーバとからなるマルチメディア通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記マルチメディア端末からは、グローバルIPアドレスを用いて発信を行なうようにし、
    前記ルータを通じて着信を受けた前記マルチメディア端末は、当該着信時の情報に含まれる発信端末側の前記通信データ受信用のIPアドレスの情報から、自端末が接続されている前記ルータに接続されているマルチメディア端末からの発信であるか否かを判別し、自端末が接続されている前記ルータに接続されているマルチメディア端末からの発信であると判別したときに、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを前記ルータを介して前記発信端末に送出し、
    前記切断メッセージを受信した前記発信をした前記マルチメディア端末は、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報としてプライベートIPアドレスを用いて再発信する
    ことを特徴とするマルチメディア通信システムにおける通信制御方法。
  6. ナット・トラバーサル機能を備えると共にインターネットに接続されているルータと、前記ルータにLANを通じて接続される複数のマルチメディア端末と、前記インターネットに接続されるプロキシサーバとからなるマルチメディア通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記マルチメディア端末からは、グローバルIPアドレスを用いて発信を行なうようにし、
    前記プロキシサーバは、前記インターネットを通じて送られてくる発信時の呼制御のためのメッセージに含まれるIPアドレス情報から、前記発信端末側と着信端末側とが同一のLANに接続されたものであるか否かを判別し、前記発信端末側と着信端末側とが同一のLANに接続されたものであると判別したときに、前記発信端末側に、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを送出し、
    前記切断メッセージを受信した前記発信をした前記マルチメディア端末は、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報としてプライベートIPアドレスを用いて再発信する
    ことを特徴とするマルチメディア通信システムにおける通信制御方法。
  7. ナット・トラバーサル機能を備えると共にインターネットに接続されているルータと、前記ルータにLANを通じて接続される複数のマルチメディア端末と、前記インターネットに接続されるプロキシサーバとからなるマルチメディア通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記マルチメディア端末からは、自端末の通話音声受信用のIPアドレスとして、グローバルIPアドレスを用いて発信を行なうようにし、
    前記ルータは、前記LANを通じた前記マルチメディア端末からの発信のメッセージと、前記インターネットを通じた着信端末からの応答のメッセージの情報とに基づいて、前記ルータ内の前記マルチメディア端末間での通信の要求であるか否かを判別し、前記ルータ内の前記マルチメディア端末間での通信の要求であると判別したときに、前記発信をした前記マルチメディア端末に対して、ナット・トラバーサル機能は不要であることを理由とする切断メッセージを送出し、
    前記切断メッセージを受信した前記発信をした前記マルチメディア端末は、自端末の通信データ受信用のIPアドレス情報としてプライベートIPアドレスを用いて再発信する
    ことを特徴とするマルチメディア通信システムにおける通信制御方法。
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