JP2004312279A - データ記録制御装置および方法、データ再生装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

データ記録制御装置および方法、データ再生装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体の利便性を向上させ、より容易に編集処理を行うことができるようにする。
【解決手段】フレームメタデータ処理部66に内蔵されるLTCデータ処理部71は、画像信号のフレームに同期してLTCデータを生成し、生成したLTCデータをメモリコントローラ37に供給し、画像データや音声データ等とともにフレームメタデータとして光ディスクに記録させる。また、クリップメタデータ処理部67に内蔵されるLTCデータ処理部72は、フレームメタデータ処理部66より供給されるLTCデータに基づいて、LTCとフレーム番号を対応させる変換テーブルを生成し、生成した変換テーブルをメモリコントローラ37に供給し、画像データや音声データ等とともにクリップメタデータとして光ディスクに記録させる。本発明は、撮像記録編集システムに適用することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデータ記録制御装置および方法、データ再生装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、例えば、より容易に編集処理を行うこと等ができるようにするデータ記録制御装置および方法、データ再生装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮影等により取得された画像データや音声データが記録媒体に記録される際に、画像データや音声データに編集用の情報として、付加情報が付加される方法が普及してきた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
例えば、画像データや音声データが、VTR(Video Tape Recorder)等により、ビデオテープに記録される場合、図1Aに示されるように、ビデオテープ10の所定の記憶領域であるエッセンスデータ記憶領域11には、音声データや画像データ(図中斜め方向に傾斜した黒色の長方形部分)が順番に記録されるとともに、所定の記憶領域である付加情報記憶領域13には、画像データの各フレームのタイムコードであるLTC(Linear Time Code)が、画像データに対応させて記録される。
【0004】
図1Aの場合、ビデオテープ10のエッセンスデータ記憶領域11には、画像データおよび音声データを含む3つのクリップ(クリップ12−1乃至12−3)が記録されており、それに対応してLTCが付加情報記憶領域13に記憶されている。クリップ12−1乃至12−3の各クリップに対応するLTCの、先頭のLTCである先頭LTC14−1乃至14−3の値は、それぞれ、「00:10:20:00」、「12:34:56:10」、および「00:00:30:15」である。
【0005】
LTCは、各クリップ内においては連続であるが、各クリップ間においては、不連続である場合もあり、複数のクリップにおいて、同じ値のLTCが存在する場合もある。
【0006】
ところで、画像データや音声データの編集方法として、近年、パーソナルコンピュータ等を用いて編集を行う、ノンリニア編集(NLE:Non Linear Editing)という方法がある。ノンリニア編集においては、図1Bに示されるように、データの編集装置として使用されるパーソナルコンピュータのハードディスク(HDD)20等に、画像データや音声データが、例えばクリップ単位で、ファイルとして記録される。
【0007】
図1Bの場合、ハードディスク20には、画像データや音声データを含む編集対象のデータであるエッセンスデータがファイル21−1および21−2として記録されている。この場合、エッセンスデータは、例えば、フレーム単位で指定可能であり、各フレームには、ファイル毎にフレーム番号が割り当てられている。このフレーム番号は、FTC(File Time Code)として管理され、エッセンスデータを編集するユーザは、このFTCを用いて、必要なファイルの必要な部分を直接指定することができる。
【0008】
なお、このFTC(フレーム番号)は、各ファイルの先頭フレームの番号を「0」とし、その先頭フレームから順番に、各フレームに割り当てられる相対的な位置情報であるので、同じ値のFTC(フレーム番号)が複数のファイルに存在する場合がある。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−29241号公報(第14−15ページ、図8)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、図1Aの場合、フレームに関連付けられたタイムコードであるLTCは、撮影等による画像データの作成時の時刻を表すものであり、対応するエッセンスデータのビデオテープ上の記録位置を管理するためのものではない。従って、上述したように、LTCは各クリップ間においてその値が連続しているとは限らず、編集者は、LTCを用いて、所望のフレームのエッセンスデータを直接検索することができないという課題があった。
【0011】
図1Aの場合、編集者は、エッセンスデータを先頭から順番に出力させながら、表示されたLTCを利用して、所望のフレームを検索する必要があった。
【0012】
また、例えば、図1Bの場合、編集者は、フレーム番号を示すFTCを用いて、所望のフレームのエッセンスデータを直接検索することができる。しかしながら、FTCは、上述したように、各ファイルの先頭フレームからの相対的な位置を示す値であり、ファイル毎に独立したデータであるので、編集者は、このFTCを用いて、複数のファイル間において、撮影等による画像データの作成時の時刻の前後関係を容易に把握することができないという課題があった。
【0013】
例えば、複数のファイルを合成し、1つのファイルを生成する編集を行う場合、編集者は、各ファイルに含まれるエッセンスデータ間の再生同期を容易にとることができなかったので、合成するエッセンスのタイミングを同期させることが困難であった。
【0014】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より容易に編集処理を行うことができるようにする等の、記録媒体の利便性を向上させることができるようにするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ記録制御装置は、画像データを記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御手段と、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報を、画像データの第1のメタデータとして記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御手段と、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付け、画像データの第2のメタデータとして記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
前記第1の位置情報は、実際の時刻を利用して、フレームの絶対的な位置を示すタイムコードであるようにすることができる。
【0017】
前記第1の位置情報は、所定の時刻を基準とした時間情報を利用して、フレームの絶対的な位置を示すタイムコードであるようにすることができる。
【0018】
前記第2の位置情報は、画像データの先頭のフレームからのフレーム数を示すフレーム番号を利用して、フレームの相対的な位置を示すタイムコードであるようにすることができる。
【0019】
前記第1のメタデータは、画像データに関する情報であり、再生時にリアルタイム性を要求される情報により構成されるメタデータであるようにすることができる。
【0020】
前記第1のメタデータは、画像データのフレーム毎のメタデータであるようにすることができる。
【0021】
前記第2のメタデータは、画像データに関する情報であり、再生時にリアルタイム性を要求されない情報により構成されるメタデータであるようにすることができる。
【0022】
前記第2のメタデータは、画像データを含むファイル毎のメタデータであるようにすることができる。
【0023】
前記第1の記録制御手段は、所定の再生時間分の再生に必要なデータ量毎に画像データを記録媒体に記録するように、記録制御を周期的に行い、第2の記録制御手段は、再生時間分の再生に必要なデータ量の画像データに対応するデータ量毎に第1のメタデータを記録媒体に記録するように、記録制御を周期的に行い、第1の記録制御手段および第2の記録制御手段は、再生時間分の再生に必要なデータ量毎の画像データ、および、再生時間分の再生に必要なデータ量の画像データに対応するデータ量の第1のメタデータが、記録媒体の物理的な位置において、互いに交互に配置されるように、記録制御を行うようにすることができる。
【0024】
本発明のデータ記録制御方法は、画像データを記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御ステップと、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報を、画像データの第1のメタデータとして記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御ステップと、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付け、画像データの第2のメタデータとして記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0025】
本発明の第1のプログラムは、画像データを記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御ステップと、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報を、画像データの第1のメタデータとして記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御ステップと、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付け、画像データの第2のメタデータとして記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0026】
本発明のデータ再生装置は、ユーザにより指定された、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報に対応する、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルを、記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御手段と、第1の読み出し手段により読み出されたテーブルを用いて、ユーザに指定された第1の位置情報に対応する第2の位置情報を算出する算出手段と、算出手段により算出された第2の位置情報に対応する画像データのフレームから、画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
本発明のデータ再生方法は、ユーザにより指定された、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報に対応する、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルを、記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御ステップと、第1の読み出しステップの処理により読み出されたテーブルを用いて、ユーザに指定された第1の位置情報に対応する第2の位置情報を算出する算出ステップと、算出ステップの処理により算出された第2の位置情報に対応する画像データのフレームから、画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0028】
本発明の第2のプログラムは、ユーザにより指定された、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報に対応する、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルを、記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御ステップと、第1の読み出しステップの処理により読み出されたテーブルを用いて、ユーザに指定された第1の位置情報に対応する第2の位置情報を算出する算出ステップと、算出ステップの処理により算出された第2の位置情報に対応する画像データのフレームから、画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0029】
本発明の記録媒体は、画像データ、画像データの第1のメタデータであり、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報、並びに、画像データの第2のメタデータであり、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルとを記録していることを特徴とする。
【0030】
本発明のデータ記録制御装置および方法、並びに第1のプログラムにおいては、画像データを記録媒体に記録する記録制御が行われ、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報を、画像データの第1のメタデータとして記録媒体に記録する記録制御が行われ、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付け、画像データの第2のメタデータとして記録媒体に記録する記録制御が行われる。
【0031】
本発明のデータ再生装置および方法、並びに第2のプログラムにおいては、ユーザにより指定された、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報に対応する、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルを、記録媒体より読み出す読み出し制御が行われ、読み出されたテーブルを用いて、ユーザに指定された第1の位置情報に対応する第2の位置情報が算出され、算出された第2の位置情報に対応する画像データのフレームから、画像データの読み出しを開始するように読み出し制御が行われる。
【0032】
本発明の記録媒体においては、画像データ、画像データの第1のメタデータであり、画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報、並びに、画像データの第2のメタデータであり、第1の位置情報と、第1の位置情報に対応するフレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルとが記録されている。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0034】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
【0035】
請求項1に記載のデータ記録制御装置(例えば、図2のディスク記録再生装置30)は、画像データ(例えば、図14の画像年輪データ142)を記録媒体(例えば、図2の光ディスク31)に記録する制御を行うデータ記録制御装置であって、前記画像データを前記記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御手段(例えば、図7の画像データ記録タスクを実行する図2の制御部40)と、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報(例えば、図15AのLTC155)を、前記画像データの第1のメタデータ(例えば、図14のフレームメタ年輪データ144)として前記記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御手段(例えば、図9のフレームメタデータ記録タスクを実行する図2の制御部40)と、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報(例えば、図13Aのフレーム番号122)とを関連付け(例えば、図13Aの変換テーブル120を生成することにより関連付け)、前記画像データの第2のメタデータ(例えば、図14のクリップメタデータ145)として前記記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御手段(例えば、図5のステップS11の処理を実行する図2の制御部40)とを備えることを特徴とする。
【0036】
請求項2に記載のデータ記録制御装置の前記第1の位置情報は、実際の時刻を利用して(例えば、図16のリアルタイムクロック203より供給されるリアルタイムを利用して)、前記フレームの絶対的な位置を示すタイムコードであることを特徴とする。
【0037】
請求項3に記載のデータ記録制御装置の前記第1の位置情報は、所定の時刻を基準とした時間情報を利用して(例えば、図11のステップS117の処理のように初期値を設定して)、前記フレームの絶対的な位置を示すタイムコードであることを特徴とする。
【0038】
請求項4に記載のデータ記録制御装置の前記第2の位置情報は、前記画像データの先頭のフレームからのフレーム数を示すフレーム番号を利用して(例えば、図13Bのグラフの横軸であるFTCを利用して)、前記フレームの相対的な位置を示すタイムコードであることを特徴とする。
【0039】
請求項5に記載のデータ記録制御装置の前記第1のメタデータは、前記画像データに関する情報であり、再生時にリアルタイム性を要求される情報(例えば、図15AのLTC155を含む情報)により構成されるメタデータであることを特徴とする。
【0040】
請求項6に記載のデータ記録制御装置の前記第1のメタデータは、前記画像データの前記フレーム毎のメタデータ(例えば、図15Aのフレームメタ年輪データ154)であることを特徴とする。
【0041】
請求項7に記載のデータ記録制御装置の前記第2のメタデータは、前記画像データに関する情報であり、再生時にリアルタイム性を要求されない情報(例えば、図15Aの変換テーブル162を含む情報)により構成されるメタデータであることを特徴とする。
【0042】
請求項8に記載のデータ記録制御装置の前記第2のメタデータは、前記画像データを含むファイル毎のメタデータ(例えば、図15Aのクリップメタデータ161)であることを特徴とする。
【0043】
請求項9に記載のデータ記録制御装置の前記第1の記録制御手段は、所定の再生時間分の再生に必要なデータ量毎に前記画像データを前記記録媒体に記録するように、前記記録制御を周期的に行い(例えば、図15Aに示されるように、画像年輪データ152として記録するように記録制御を行い)、前記第2の記録制御手段は、前記再生時間分の再生に必要なデータ量の前記画像データに対応するデータ量毎に前記第1のメタデータを前記記録媒体に記録するように、前記記録制御を周期的に行い(例えば、図15Aに示されるように、フレームメタ年輪データ154として記録するように記録制御を行い)、前記第1の記録制御手段および前記第2の記録制御手段は、前記再生時間分の再生に必要なデータ量毎の前記画像データ、および、前記再生時間分の再生に必要なデータ量の前記画像データに対応するデータ量の前記第1のメタデータが、前記記録媒体の物理的な位置において、互いに交互に配置されるように(例えば、図15Bに示される画像年輪データ172−1および172−2、並びに、フレームメタ年輪データ174−1および174−2のように記録されるように)、前記記録制御を行うことを特徴とする。
【0044】
請求項10に記載のデータ記録制御方法は、画像データ(例えば、図14の画像年輪データ142)を記録媒体(例えば、図2の光ディスク31)に記録する制御を行うデータ記録制御装置(例えば、図2のディスク記録再生装置30)のデータ記録制御方法であって、前記画像データを前記記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御ステップ(例えば、図7のステップS56またはS58)と、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報(例えば、図15AのLTC155)を、前記画像データの第1のメタデータ(例えば、図14のフレームメタ年輪データ144)として前記記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御ステップ(例えば、図9のステップS96またはS98)と、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報(例えば、図13Aのフレーム番号122)とを関連付け(例えば、図13Aの変換テーブル120を生成することにより関連付け)、前記画像データの第2のメタデータ(例えば、図14のクリップメタデータ145)として前記記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御ステップ(例えば、図5のステップS11)とを含むことを特徴とする。
【0045】
請求項11に記載のプログラムは、画像データ(例えば、図14の画像年輪データ142)を記録媒体(例えば、図2の光ディスク31)に記録する制御を行うデータ記録制御装置(例えば、図2のディスク記録再生装置30)を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記画像データを前記記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御ステップ(例えば、図7のステップS56またはS58)と、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報(例えば、図15AのLTC155)を、前記画像データの第1のメタデータ(例えば、図14のフレームメタ年輪データ144)として前記記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御ステップ(例えば、図9のステップS96またはS98)と、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報(例えば、図13Aのフレーム番号122)とを関連付け(例えば、図13Aの変換テーブル120を生成することにより関連付け)、前記画像データの第2のメタデータ(例えば、図14のクリップメタデータ145)として前記記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御ステップ(例えば、図5のステップS11)とをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0046】
請求項12に記載のデータ再生装置は、画像データ(例えば、図14の画像年輪データ142)が記録された記録媒体(例えば、図2の光ディスク31)より前記画像データを再生するデータ再生装置(例えば、図2のディスク記録再生装置30)であって、ユーザにより指定された、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報(例えば、図15AのLTC155)に対応する、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報(例えば、図13Aのフレーム番号122)とを関連付けたテーブル(例えば、図15Aの変換テーブル162)を、前記記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御手段(例えば、図18のステップS163の処理を実行する図2の制御部40)と、前記第1の読み出し手段により読み出された前記テーブルを用いて、ユーザに指定された前記第1の位置情報に対応する前記第2の位置情報を算出する算出手段(例えば、図18のステップS164の処理を実行する図2の制御部40)と、前記算出手段により算出された前記第2の位置情報に対応する前記画像データのフレームから、前記画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御手段(例えば、図18のステップS166の処理を実行する図2の制御部40)とを備えることを特徴とする。
【0047】
請求項13に記載のデータ再生方法は、画像データ(例えば、図14の画像年輪データ142)が記録された記録媒体(例えば、図2の光ディスク31)より前記画像データを再生するデータ再生装置(例えば、図2のディスク記録再生装置30)のデータ再生方法であって、ユーザにより指定された、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報(例えば、図15AのLTC155)に対応する、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報(例えば、図13Aのフレーム番号122)とを関連付けたテーブル(例えば、図15Aの変換テーブル162)を、前記記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御ステップ(例えば、図18のステップS163)と、前記第1の読み出しステップの処理により読み出された前記テーブルを用いて、ユーザに指定された前記第1の位置情報に対応する前記第2の位置情報を算出する算出ステップ(例えば、図18のステップS164)と、前記算出ステップの処理により算出された前記第2の位置情報に対応する前記画像データのフレームから、前記画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御ステップ(例えば、図18のステップS166)とを含むことを特徴とする。
【0048】
請求項14に記載のプログラムは、画像データ(例えば、図14の画像年輪データ142)が記録された記録媒体(例えば、図2の光ディスク31)より前記画像データを再生するデータ再生装置(例えば、図2のディスク記録再生装置30)を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、ユーザにより指定された、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報(例えば、図15AのLTC155)に対応する、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報(例えば、図13Aのフレーム番号122)とを関連付けたテーブル(例えば、図15Aの変換テーブル162)を、前記記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御ステップ(例えば、図18のステップS163)と、前記第1の読み出しステップの処理により読み出された前記テーブルを用いて、ユーザに指定された前記第1の位置情報に対応する前記第2の位置情報を算出する算出ステップ(例えば、図18のステップS164)と、前記算出ステップの処理により算出された前記第2の位置情報に対応する前記画像データのフレームから、前記画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御ステップ(例えば、図18のステップS166)とをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0049】
請求項15に記載の記録媒体は、画像データ(例えば、図14の画像年輪データ142)が記録される記録媒体(例えば、図2の光ディスク31)であって、前記画像データ、前記画像データの第1のメタデータ(例えば、図14のフレームメタ年輪データ144)であり、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報(例えば、図15AのLTC155)、並びに、前記画像データの第2のメタデータ(例えば、図14のクリップメタデータ145)であり、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報(例えば、図13Aのフレーム番号122)とを関連付けたテーブル(例えば、図15Aの変換テーブル162)とを記録していることを特徴とする。
【0050】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0051】
図2は、本発明を適用した、ディスク記録再生装置(ディスク装置)30の一実施の形態の構成例を示している。
【0052】
スピンドルモータ32は、サーボ制御部35からのスピンドルモータ駆動信号に基づいて、光ディスク31をCLV(Constant Linear Velocity)またはCAV(Constant Angular Velocity)で回転駆動する。
【0053】
ピックアップ部33は、信号処理部36から供給される記録信号に基づきレーザ光の出力を制御して、光ディスク31に記録信号を記録する。ピックアップ部33はまた、光ディスク31にレーザ光を集光して照射するとともに、光ディスク31からの反射光を光電変換して電流信号を生成し、RF(Radio Frequency)アンプ34に供給する。なお、レーザ光の照射位置は、サーボ制御部35からピックアップ部33に供給されるサーボ信号により所定の位置に制御される。
【0054】
RFアンプ34は、ピックアップ部33からの電流信号に基づいて、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号、並びに再生信号を生成し、トラッキング誤差信号およびフォーカス誤差信号をサーボ制御部35に供給し、再生信号を信号処理部36に供給する。
【0055】
サーボ制御部35は、フォーカスサーボ動作やトラッキングサーボ動作の制御を行う。具体的には、サーボ制御部35は、RFアンプ34からのフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号に基づいてフォーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号をそれぞれ生成し、ピックアップ部33のアクチュエータ(図示せず)に供給する。またサーボ制御部35は、スピンドルモータ32を駆動するスピンドルモータ駆動信号を生成して、光ディスク31を所定の回転速度で回転させるスピンドルサーボ動作の制御を行う。
【0056】
さらにサーボ制御部35は、ピックアップ部33を光ディスク31の径方向に移動させてレーザ光の照射位置を変えるスレッド制御を行う。なお、光ディスク31の信号読み出し位置の設定は、制御部40によって行われ、設定された読み出し位置から信号を読み出すことができるようにピックアップ部33の位置が制御される。
【0057】
信号処理部36は、メモリコントローラ37から入力される記録データを変調して記録信号を生成し、ピックアップ部33に供給する。信号処理部36はまた、RFアンプ34からの再生信号を復調して再生データを生成し、メモリコントローラ37に供給する。
【0058】
メモリコントローラ37は、データ変換部39からの記録データを、後述するように、適宜、メモリ38に記憶するとともに、それを読み出し、信号処理部36に供給する。メモリコントローラ37はまた、信号処理部36からの再生データを、適宜、メモリ38に記憶するとともに、それを読み出し、データ変換部39に供給する。
【0059】
データ変換部39は、信号入出力装置51から供給される、ビデオカメラ(図示せず)で撮影された撮影画像と音声の信号や、記録媒体(図示せず)から再生された信号を、必要に応じて、例えば、MPEG (Moving Picture Experts Group)、JPEG (Joint Photographic Experts Group)等の方式に基づいて圧縮して記録データを生成し、メモリコントローラ37に供給する。
【0060】
データ変換部39はまた、メモリコントローラ37から供給される再生データを、必要に応じて伸張し、所定のフォーマットの出力信号に変換して、信号入出装置51に供給する。
【0061】
制御部40は、操作部41からの操作信号などに基づき、サーボ制御部35、信号処理部36、メモリコントローラ37、およびデータ変換部39を制御し、記録再生処理を実行させる。
【0062】
操作部41は、例えば、ユーザによって操作され、その操作に対応する操作信号を、制御部40に供給する。
【0063】
以上のように構成されるディスク記録再生装置30では、ユーザが操作部41を操作することにより、データの記録を指令すると、信号入出力装置51から供給されるデータが、データ変換部39、メモリコントローラ37、信号処理部36、およびピックアップ部33を介して、光ディスク31に供給されて記録される。
【0064】
また、ユーザが操作部41を操作することにより、データの再生を指令すると、光ディスク31から、ピックアップ部33、RFアンプ34、信号処理部36、メモリコントローラ37、およびデータ変換部39を介して、データが読み出されて再生され、信号入出力装置51に供給される。
【0065】
図3は、図2のデータ変換部19の構成例を示している。
【0066】
光ディスク31へのデータの記録時には、信号入出力装置51から記録すべき信号が、デマルチプレクサ61に供給される。デマルチプレクサ61は、信号入出力装置51から供給される信号から、関連する複数のデータ系列として、例えば、動画の(例えばベースバンドの)画像信号、その画像信号に付随する(例えばベースバンドの)音声信号およびメタデータをそれぞれ分離し、データ量検出部62に供給する。
【0067】
即ち、光ディスク31へのデータの記録時においては、信号入出力装置51は、上述したように、例えば、図示せぬビデオカメラで得られた信号を出力するが、このビデオカメラで得られる信号には、被写体の撮像を行うことにより得られる画像信号とその画像信号に付随する音声信号の他、その画像信号についてのメタデータも含まれており、デマルチプレクサ61は、そのような信号から、画像信号および音声信号の他、メタデータも分離する。
【0068】
ここで、メタデータとしては、画像信号に対して、フレーム毎に付加されるフレームメタデータと、クリップ毎に付加されるクリップメタデータが存在する。
【0069】
なお、フレームとは、画像信号の単位であり、1画面分の画像に対応する画像信号のことである。また、クリップとは、撮影者が撮像を開始して終了するまでの1回の撮像処理を示す単位である。すなわち、1つのクリップの画像信号は、通常、複数のフレームの画像信号からなる。なお、クリップは、1回の撮像処理だけでなく、その撮像処理の撮像開始から撮像終了までの時間を示す単位でもあり、その撮像処理により得られた各種のデータの長さを示す単位でもあり、その撮像処理により得られた各種のデータのデータ量を示す単位でもある。さらに、クリップは、その各種のデータの集合体そのものも示す場合もある。
【0070】
フレームメタデータは、付加されたフレームに対応するデータであり、画像信号の再生時等においてリアルタイム性を要求されるデータである。すなわち、フレームメタデータとしては、例えば、フレームの位置を日時(年、月、日、時、分、秒)等の所定の時間情報を利用して特定する、各フレームの絶対的な位置情報(タイムコード)であるLTCや、そのフレームの画像信号の信号特性を示すユーザビット(UB:User Bit)、UMID(Unique Material Identifier)、ビデオカメラによる撮像が行われた位置を表すGPS(Global Positioning System)の情報、画像信号や音声信号等のエッセンスデータの内容に関する情報であるエッセンスマーク、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)メタデータ、撮像が行われたビデオカメラの設定/制御情報などがある。なお、ARIBメタデータとは、ARIBで標準化され、SDI(Serial Digital Interface)等の標準の通信インタフェースに重畳されるメタデータである。また、ビデオカメラの設定/制御情報とは、例えば、IRIS(アイリス)制御値や、ホワイトバランス/ブラックバランスのモード、レンズのズームやフォーカスなどに関するレンズ情報などである。
【0071】
クリップメタデータとしては、付加されたクリップ全体に対応するデータであり、画像信号の再生時等においてリアルタイム性を要求されないデータである。すなわち、クリップメタデータとしては、例えば、各フレームに対応するLTCをフレーム番号に対応させた変換テーブル、UMID、GPSの情報、またはその他の情報などがある。
【0072】
通常、画像データは、クリップ毎にファイル化され、ファイルシステムにより管理される。すなわち、クリップメタデータは、画像データを含むファイル毎のメタデータであることとすることもできる。
【0073】
なお、フレームメタデータおよびクリップメタデータとして、上述した以外のデータを含めるようにしてもよい。また、フレームメタデータとクリップメタデータで同じ内容のデータを含めるようにしてもよいし、上述したフレームメタデータとしての各データをクリップメタデータとしてもよいし、逆に、クリップメタデータとして上述した各データをフレームメタデータとしてもよい。例えば、エッセンスマーク、ARIBメタデータ、または、ビデオカメラの設定/制御情報等をクリップメタデータとしてもよいし、フレームメタデータおよびクリップメタデータの両方に含めるようにしてもよい。また、UMIDやGPSの情報等をフレームメタデータに含めるようにしてもよいし、フレームメタデータおよびクリップメタデータの両方に含めるようにしてもよい。
【0074】
データ量検出部62は、デマルチプレクサ61から供給される画像信号、音声信号、フレームメタデータ、クリップメタデータを、そのまま、画像信号変換部63、音声信号変換部64、フレームメタデータ処理部66、クリップメタデータ66にそれぞれ供給するとともに、その画像信号、音声信号、フレームメタデータ、クリップメタデータのそれぞれのデータ量を検出し、メモリコントローラ37に供給する。即ち、データ量検出部62は、デマルチプレクサ61から供給される画像信号、音声信号、フレームメタデータ、クリップメタデータのそれぞれについて、例えば、所定の再生時間分のデータ量を検出し、メモリコントローラ37に供給する。
【0075】
また、データ量検出部62は、デマルチプレクサ61から供給される画像信号、さらには、必要に応じて音声信号を、ローレゾデータ生成部65に供給する。
【0076】
画像信号変換部63は、データ量検出部62から供給される画像信号を、例えば、すべてのフレームをI(Intra)ピクチャとしてMPEGエンコードし、その結果得られる画像データのデータ系列を、メモリコントローラ37に供給する。また、音声信号変換部64は、データ量検出部62から供給される音声信号を、例えばMPEGエンコードし、その結果得られる音声データのデータ系列を、メモリコントローラ37に供給する。
【0077】
フレームメタデータ処理部66は、データ量検出部62を介して供給されるフレームメタデータの各構成要素を、必要に応じて配置し直し、その結果得られるフレームメタデータのデータ系列を、メモリコントローラ37に供給する。また、フレームメタデータ処理部66は、信号入出力装置51より供給される信号にLTCデータが付加されていない場合等に、各フレームに対応するLTCデータを生成するLTCデータ処理部71を有している。さらに、フレームメタデータ処理部66は、処理後のLTCデータのデータ系列をクリップメタデータ処理部67にも、必要に応じて供給する。
【0078】
クリップメタデータ処理部67は、データ量検出部62を介して供給されるクリップメタデータの各構成要素を、必要に応じて配置し直し、その結果得られるクリップメタデータのデータ系列を、メモリコントローラ37に供給する。また、クリップメタデータ処理部66は、LTCデータ処理部72を有している。LTCデータ処理部72は、フレームメタデータ処理部66より供給されるLTCデータのデータ系列を用いて、LTCデータとフレーム番号を関連付ける変換テーブルを生成する。
【0079】
ローレゾデータ生成部65は、そこに供給されるデータのデータ量を少なくしたデータであるローレゾデータのデータ系列を生成し、メモリコントローラ37に供給する。
【0080】
即ち、ローレゾデータ生成部65は、データ量検出部62を介して供給される画像信号の各フレームの画素数を間引く等することによって、画素数の少ないフレームの画像信号である少画像信号を生成する。さらに、ローレゾデータ生成部65は、その少画像信号を、例えば、MPEG4方式でエンコードし、そのエンコード結果を、ローレゾデータとして出力する。
【0081】
なお、ローレゾデータ生成部65では、データ量検出部62を介して供給される音声信号、あるいは、その音声信号のサンプルを間引く等することによってデータ量を少なくした音声信号を、ローレゾデータに含めて(例えば、フレーム単位等で、少画像信号に多重化した形で)出力するようにすることが可能である。以下では、ローレゾデータには、音声信号が含まれるものとする。
【0082】
ここで、画像信号変換部63が出力する画像データのデータ系列および音声信号変換部64が出力する音声データと、ローレゾデータ生成部65が出力するローレゾデータのデータ系列とは、同一内容の画像および音声のデータ系列であるが、画像信号変換部63が出力する画像データおよび音声信号変換部64が出力する音声データは、いわば本来的に、ユーザに提供されるべきものであり、このことから、画像信号変換部63が出力する画像データおよび音声信号変換部64が出力する音声データを、以下、適宜、本線データという。
【0083】
ローレゾデータは、上述したように、本線データと同一内容の画像および音声のデータではあるが、そのデータ量が少ない。従って、ある再生時間の再生を行うとした場合、ローレゾデータは、本線データに比較して、光ディスク31から短時間で読み出すことができる。
【0084】
なお、本線データのデータレートとしては、例えば、25Mbps(Mega bit per second)程度を採用することができる。この場合、ローレゾデータのデータレートとしては、例えば、3Mbps程度を採用することができる。さらに、この場合、メタデータのデータレートとして、例えば、2Mbps程度を採用することとすると、光ディスク11に記録するデータ全体のデータレートは、30(=25+3+2)Mbps程度となる。従って、光ディスク31(をドライブするディスク記録再生装置30)としては、例えば、35Mbpsなどの記録レートを有する、十分実用範囲内のものを採用することが可能である。
【0085】
以上のように、図3のデータ変換部39では、本線データ(画像データおよび音声データ)のデータ系列の他、フレームメタデータ、クリップメタデータ、およびローレゾデータのデータ系列も、メモリコントローラ37に供給される。そして、メモリコントローラ37に供給された本線データ、フレームメタデータ、クリップメタデータ、およびローレゾデータは、光ディスク31に供給されて記録される。
【0086】
一方、光ディスク31からのデータの再生時においては、光ディスク31から、必要に応じて、本線データ、フレームメタデータ、クリップメタデータ、またはローレゾデータが読み出される。そして、本線データを構成する画像データと音声データは、画像データ変換部81と音声データ変換部82にそれぞれ供給され、画像信号と音声信号にデコードされて、マルチプレクサ86に供給される。
【0087】
また、メタデータとローレゾデータは、メタデータ処理部53とローレゾデータ処理部54に供給される。メタデータ処理部53は、そこに供給されるメタデータの各構成要素の配置位置を必要に応じて変更し、マルチプレクサ47に供給する。ローレゾデータ処理部54は、そこに供給されるローレゾデータをデータ量の少ない画像信号と音声信号にデコードし、デマルチプレクサ47に供給する。
【0088】
画像データ変換部81は、メモリコントローラ37から供給される画像データのデータ系列を、例えばMPEGデコードし、その結果得られる画像信号を、マルチプレクサ86に供給する。また、音声データ変換部82は、メモリコントローラ37から供給される音声データのデータ系列を、例えばMPEGデコードし、その結果得られる音声信号を、マルチプレクサ86に供給する。
【0089】
マルチプレクサ86は、画像データ変換部81から供給される画像信号、音声データ変換部82から供給される音声信号、フレームメタデータ処理部84から供給されるフレームメタデータ、およびクリップメタデータ処理部85から供給されるクリップメタデータを、信号入出力装置51に供給する。なお、マルチプレクサ86では、画像データ変換部81から供給される画像信号、音声データ変換部46から供給される音声信号、フレームメタデータ処理部84から供給されるフレームメタデータ、クリップメタデータ処理部84から供給されるクリップメタデータ、ローレゾデータ処理部83から供給されるデータ量の少ない画像信号および音声信号を多重化して出力するようにすることも、それぞれの信号(データ)を、独立に、並列して出力するようにすることも可能である。
【0090】
図4は、図3のLTCデータ処理部71の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0091】
図4に示されるLTCデータ処理部71を内蔵する、図3のフレームメタデータ処理部66は、例えば、信号入出力装置51に接続された撮像装置による撮像により得られた画像信号や音声信号が供給された場合のように、供給されるフレームメタデータにLTCが存在しない等の場合、LTCデータ処理部71に制御信号や同期信号を供給し、LTCの生成を要求する。
【0092】
LTCデータ処理部71の制御部101は、その制御信号および同期信号を取得すると、それらの信号に基づいて、LTCデータ処理部71の各部を制御し、LTCの生成処理を行う。
【0093】
所定の時刻を基準とする、実際の時刻とは独立したLTCを生成する場合、制御部101は、LTCの生成処理を行うLTC生成部102、初期値の設定処理を行う初期値設定部103、および、フレームをカウントするカウンタ104を制御し、各種の処理を実行する。
【0094】
LTC生成部102は、制御部101に制御され、初期値設定部103に供給された初期値、およびカウンタ104により供給されたカウンタ値を用いて、フレームに同期したLTCデータを生成し、そのLTCデータをフレームメタデータ処理部66に供給する。
【0095】
初期値設定部103は、制御部101に制御され、初期値の設定に関する処理を実行する。そして、初期値設定部103は、設定した初期値をLTC生成部102に供給する。
【0096】
カウンタ104は、制御部101に供給された同期信号に基づいて、処理対象のフレーム数をカウントし、そのカウント値をLTC生成部102に供給する。
【0097】
また、実際の時刻を用いたLTCを生成する場合、制御部101は、LTCの生成処理を行うLTC生成部102、実際の時刻情報を供給するリアルタイムクロック105を制御し、各種の処理を実行する。
【0098】
この場合、LTC生成部102は、制御部101に制御され、リアルタイムクロック105に供給される時刻情報を用いて、フレームに同期したLTCデータを生成し、そのLTCデータをフレームメタデータ処理部66に供給する。
【0099】
リアルタイムクロック105は、実際の時刻に関する情報である時刻情報を保持しており、制御部101に制御されて、その時刻情報をLTC生成部102に供給する。
【0100】
次に、図5のフローチャートを参照して、データ変換部39が図3に示したように構成される場合の、制御部40が行う記録処理について説明する。
【0101】
操作部41が操作されることによって、記録処理開始を指令する旨の操作信号が、操作部41から制御部40に供給されると、制御部40は、記録処理を開始する。
【0102】
即ち、制御部40は、最初に、ステップS1において、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsv、さらには、ローレゾ年輪サイズTslとフレームメタ年輪サイズTsmを設定する。
【0103】
ここで、音声年輪サイズTsaは、光ディスク31にひとまとめで配置して記録する音声データのデータ量を決定する変数で、例えば、音声信号の再生時間によって表される。画像年輪サイズTsvも、同様に、光ディスク31にひとまとめで配置して記録する画像データのデータ量を決定する変数で、例えば、画像信号の再生時間によって表される。
【0104】
また、ローレゾ年輪サイズTslは、光ディスク31にひとまとめで配置して記録するローレゾデータのデータ量を決定する変数で、例えば、上述の音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvと同様に、そのローレゾデータの元となった画像信号(または音声信号)の再生時間によって表される。フレームメタ年輪サイズTsmも、同様に、光ディスク31にひとまとめで配置して記録するフレームメタデータのデータ量を決定する変数で、例えば、上述の音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvと同様に、そのフレームメタデータによって各種の情報(例えば、画像の撮像が行われた日時など)が説明される画像信号(または音声信号)の再生時間によって表される。
【0105】
なお、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびフレームメタ年輪サイズTsmを、例えば、ビット数やバイト数などのデータ量そのものによって表すのではなく、再生時間によって、いわば間接的に表すようにしたのは、次のような理由による。
【0106】
即ち、図5の記録処理によれば、後述するように、光ディスク31には、音声データAの系列から抽出された音声年輪サイズTsaに基づくデータ量ごとの音声データのまとまりである音声年輪データ、画像データVの系列から抽出された画像年輪サイズTsvに基づくデータ量ごとの画像データのまとまりである画像年輪データ、ローレゾデータのデータ系列から抽出されたローレゾ年輪サイズTslに基づくデータ量ごとのローレゾデータのまとまりであるローレゾ年輪データと、フレームメタデータのデータ系列から抽出されたフレームメタ年輪サイズTsmに基づくデータ量ごとのフレームメタデータのまとまりであるフレームメタ年輪データも、光ディスク31に周期的に配置されて記録される。
【0107】
このように、光ディスク31に、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データが周期的に配置されて記録される場合、画像と音声の再生を考えると、その再生は、画像信号とその画像信号に付随する音声信号とが揃わないと行うことができない。かかる再生の観点からは、ある再生時間帯の音声年輪データと、その再生時間帯の画像年輪データとは、光ディスク31上の近い位置、即ち、例えば、隣接する位置に記録すべきである。
【0108】
また、ローレゾ年輪データは、音声年輪データや画像年輪データのデータ量を少なくしたものであるから、ある再生時間帯の音声年輪データおよび画像年輪データと、その再生時間帯の音声年輪データや画像年輪データのデータ量を少なくしたローレゾ年輪データとは、光ディスク31上の近い位置に記録すべきである。さらに、フレームメタ年輪データは、音声年輪データや画像年輪データに関する情報を表すものであるから、やはり、ある再生時間帯の音声年輪データおよび画像年輪データと、その再生時間帯の音声年輪データや画像年輪データに関する情報を表すフレームメタ年輪データとは、光ディスク31上の近い位置に記録すべきである。
【0109】
しかしながら、同一の再生時間分の音声データと画像データのデータ量を比較した場合、それらのデータ量は、一般に大きく異なる。即ち、ある再生時間分の音声データのデータ量は、その再生時間分の画像データのデータ量に比較してかなり少ない。さらに、音声データや画像データのデータレートが、固定ではなく、可変となっているケースもある。同様に、同一の再生時間分の音声データや画像データのデータレートと、ローレゾデータやフレームメタデータのデータレートとを比較した場合、音声データや画像データのデータレートに比較して、ローレゾデータやフレームメタデータのデータレートは小である。
【0110】
従って、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、データ量で表し、そのデータ量ごとの音声年輪データと画像年輪データを、音声データと画像データの系列それぞれから順次抽出すると、各再生時間帯の画像年輪データに対して、再生時刻が徐々に進んだ(先の)再生時間帯の音声年輪データが得られるようになり、その結果、同一の再生時間帯に再生されるべき音声データと画像データとを、光ディスク31上の近い位置に配置することが困難となる。
【0111】
同様に、ローレゾ年輪サイズTslとフレームメタ年輪サイズTsmを、データ量で表すと、上述した音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvをデータ量で表した場合と同様に、同じような再生時間帯に再生されるべき音声データ、画像データ、ローレゾデータ、およびフレームメタデータを、光ディスク31上の近い位置に配置することが困難となる不都合が生じる。
【0112】
そこで、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびメタ年輪サイズTsmを再生時間で表し、これにより、同じような再生時間帯に再生されるべき音声データ、画像データ、ローレゾデータ、およびフレームメタデータを、光ディスク31上の近い位置に配置することができるようにしている。
【0113】
なお、ステップS1で設定される音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびフレームメタ年輪サイズTsmの値は、あらかじめ定められた固定の値でも良いし、可変の値でも良い。音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、メタ年輪サイズTsmの値を可変とする場合には、その可変の値は、例えば、操作部41を操作することによって入力されるようにすることができる。
【0114】
ステップS1の処理後は、ステップS2に処理を進め、制御部40は、データ変換部39を制御して、信号入出力装置51からディスク記録再生装置30に供給される音声信号と画像信号を圧縮符号化して、音声データの系列と画像データの系列とする音声信号変換処理と画像信号変換処理をそれぞれ開始させるとともに、メモリコントローラ37を制御して、データ変換部39で得られた音声データと画像データをメモリ18に供給して記憶させる音声データ記憶処理と画像データ記憶処理をそれぞれ開始させる。
【0115】
さらに、ステップS2では、制御部40は、データ変換部39を制御して、信号入出力装置51からディスク記録再生装置30に供給されるフレームメタデータの系列を処理するフレームメタデータ処理と、信号入出力装置51からディスク記録再生装置30に供給される音声信号と画像信号からローレゾデータの系列を生成するローレゾデータ生成処理とを開始させるとともに、メモリコントローラ37を制御して、データ変換部39で得られたフレームメタデータとローレゾデータをメモリ38に供給して記憶させるフレームメタデータ記憶処理とローレゾデータ記憶処理をそれぞれ開始させる。
【0116】
また、ステップS2において、制御部40は、データ変換部39を制御して、信号入出力装置51からディスク記録再生装置30に供給されるクリップメタデータの系列の処理等を実行したり、得られたフレームメタデータに含まれるLTCを用いて、LTCに関する処理を実行したりするクリップメタデータ処理を開始させるとともに、メモリコントローラ37を制御して、データ変換部39で得られたクリップメタデータに供給して記憶させるクリップメタデータ記憶処理を開始させる。
【0117】
そして、制御部40は、ステップS3において、音声データを光ディスク31に記録させる制御タスクである音声データ記録タスクを開始するとともに、ステップS4において、画像データを光ディスク31に記録させる制御タスクである画像データ記録タスクを開始し、ステップS5に処理を進める。ステップS5では、制御部40は、ローレゾデータを光ディスク31に記録させる制御タスクであるローレゾデータ記録タスクを開始し、ステップS6では、フレームメタデータを光ディスク31に記録させる制御タスクであるフレームメタデータ記録タスクを開始し、ステップS7に処理を進める。なお、ステップS3における音声データ記録タスク、ステップS4における画像データ記録タスク、ステップS5におけるローレゾデータ記録タスク、およびステップS6におけるフレームメタデータ記録タスクの詳細については、後述する。
【0118】
ステップS7では、制御部40は、操作部41から、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたかどうかを判定し、供給されていないと判定した場合、ステップS8に進み、制御部40は、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS8おいて、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、制御部40は、ステップS7に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0119】
一方、ステップS7において、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたと判定された場合、即ち、例えば、ユーザが、データの記録を終了するように、操作部41を操作した場合、ステップS9に進み、制御部40は、ステップS2で開始させた音声信号変換処理、画像信号変換処理、フレームメタデータ処理、およびローレゾデータ生成処理、並びに音声データ記憶処理、画像データ記憶処理、フレームメタデータ記憶処理、およびローレゾデータ記憶処理を終了させ、ステップS10に処理を進める。
【0120】
ステップS10において、制御部40は、ステップS8における場合と同様に、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定し、終了したと判定するまで待機する。
【0121】
また、ステップS10において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS3で開始された音声データ記録タスク、ステップS4で開始された画像データ記録タスク、ステップS5で開始されたローレゾデータ記録タスク、およびステップS6で開始されたフレームメタデータ記録タスクのすべてが終了した場合、制御部40は、ステップS11に処理を進める。
【0122】
また、ステップS8において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS3で開始された音声データ記録タスク、ステップS4で開始された画像データ記録タスク、ステップS5で開始されたローレゾデータ記録タスク、およびステップS6で開始されたフレームメタデータ記録タスクのすべてが終了している場合、制御部40は、ステップS11に処理を進める。
【0123】
ステップS11において、制御部40は、メモリコントローラ37を制御して、メモリ38に記憶されているクリップメタデータを読み出し、セクタの整数倍のデータ量となるようにパディングして、信号処理部36に供給することにより、セクタの整数倍のクリップメタデータが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御する。
【0124】
制御部40は、ステップS12に処理を進め、クリップメタデータ処理を終了するとともに、クリップメタデータ記憶処理も終了し、記録処理を終了する。
【0125】
次に、図6のフローチャートを参照して、図5のステップS3で開始される音声データ記録タスクについて説明する。
【0126】
音声データ記録タスクが開始されると、最初に、ステップS31において、制御部40は、後で行われるステップS37の処理で、1ずつインクリメントされる変数Naを、例えば1に初期化し、ステップS32に進む。
【0127】
ステップS32では、制御部40は、Tsa×Naが、Tsv×Nv以下であるかどうかを判定し、さらに、Tsa×Naが、Tsl×Nl以下で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0128】
ここで、Tsaは、音声年輪サイズであり、音声信号の、ある再生時間を表す。また、変数Naは、後述するように、音声年輪サイズTsaに基づくデータ量の音声データ(音声年輪データ)が光ディスク31に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。同様に、Tsvは、画像年輪サイズであり、変数Nvは、後述するように、画像データ記録タスクにおいて、画像年輪サイズTsvに基づくデータ量の画像データ(画像年輪データ)が光ディスク31に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。
【0129】
また、Tslは、ローレゾ年輪サイズであり、変数Nlは、後述するように、ローレゾデータ記録タスクにおいて、ローレゾ年輪サイズTseに基づくデータ量のローレゾデータ(ローレゾ年輪データ)が光ディスク31に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。さらに、Tsmは、フレームメタ年輪サイズであり、変数Nmは、後述するように、フレームメタデータ記録タスクにおいて、フレームメタ年輪サイズTsmに基づくデータ量のフレームメタデータ(フレームメタ年輪データ)が光ディスク31に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。
【0130】
従って、Tsa×Naは、音声データを、音声年輪サイズTsa単位で記録していった場合に、これから光ディスク31に記録しようとしている音声年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsv×Nvは、画像データを、画像年輪サイズTsv単位で記録していった場合に、これから光ディスク31に記録しようとしている画像年輪データの最後の再生時刻に相当する。また、Tsl×Nlは、ローレゾデータを、ローレゾ年輪サイズTse単位で記録していった場合に、これから光ディスク31に記録しようとしているローレゾ年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsm×Nmは、フレームメタデータを、フレームメタ年輪サイズTsm単位で記録していった場合に、これから光ディスク31に記録しようとしているフレームメタ年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0131】
一方、いま、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク31上の近い位置に記録されるように、周期的に配置するものとする。さらに、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データについては、その再生時刻が早いものほど、光ディスク31の前の位置(光ディスク31に対するデータの読み書き順で、先の位置)に配置され、さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データについては、例えば、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、フレームメタ年輪データの順番で、光ディスク31の、より前の位置に配置されるものとする。
【0132】
この場合、これから記録しようとする音声年輪データである注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の(再生時刻Tsa×Naに最も近い)再生時間帯の音声年輪データとなるが、この注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データが記録される直前、つまり、再生時刻Tsa×Na以前の2番目に新しい再生時間帯の画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データが記録された直後に記録する必要がある。
【0133】
ところで、これから記録される画像年輪データは、Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データである。また、これから記録されるローレゾ年輪データは、Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データであり、これから記録されるフレームメタ年輪データは、Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯のフレームメタ年輪データである。同じような再生時間帯の年輪データについては、上述したように、音声年輪データが、光ディスク31のより前の位置に配置されるから、注目音声年輪データの記録は、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下となっており、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつ、フレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下となっているタイミングで行う必要がある。
【0134】
そこで、ステップS32では、上述したように、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下であり、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつ、フレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0135】
ステップS32において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl、またはフレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmのうちのいずれか以下(以前)でないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、制御部40は、ステップS32に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0136】
また、ステップS32において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl、およびフレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmのすべての時刻以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、制御部40は、ステップS33に処理を進め、データ変換部39からメモリコントローラ37を介して、メモリ38に、音声データが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS34に処理を進める。
【0137】
ステップS34において、制御部40は、メモリ38に、通算して、音声年輪サイズTsa×Na分の再生に必要な音声信号の音声データが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分の音声データがメモリ38に記憶されていないと判定された場合、ステップS32に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS34において、再生時間Tsa×Naに対応する分の音声データがメモリ38に記憶されたと判定された場合、制御部40は、処理をステップS35に進める。
【0138】
なお、データ変換部39のデータ量検出部62は、通算して、再生時間Tsa×Na分の再生に必要な音声信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ37に通知する。メモリコントローラ37は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsa×Na分の再生に必要な音声データをメモリ38に記憶させたか否かの判定を行い、その判定結果を制御部40に通知する。すなわち制御部40は、メモリコントローラ37からのその判定結果に基づいて、ステップS34における判定を行う。なお、本実施の形態では、音声信号を圧縮符号化することによって得られる画像データがメモリ38に記憶されることとしているが、音声信号は、圧縮符号化せずに、そのまま、音声データとして、メモリ38に記憶させることも可能である。
【0139】
ステップS35において、制御部40は、メモリコントローラ37を制御して、メモリ38に記憶されている音声データから、光ディスク31上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタのデータ量Suの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ38から読み出すことのできる最大のデータ量の音声データを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS36に進む。なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ38から読み出すことのできる最大のデータ量の音声データとして、メモリ38から読み出される音声年輪データが、上述した、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データである。
【0140】
ステップS36において、制御部40は、ステップS35の処理で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目音声年輪データを、メモリコントローラ37から信号処理部36に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目音声年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0141】
ステップS36において、上述のように、注目音声年輪データの記録制御を行った後、制御部40は、ステップS37に処理を進め、変数Naを1だけインクリメントし、ステップS32に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0142】
一方、ステップS33の処理において、音声データがメモリ38に供給されていないと判定した場合、即ち、データ変換部39からメモリコントローラ37への音声データの供給が停止した場合、制御部40は、ステップS38に処理を進め、メモリコントローラ37を制御することにより、メモリ38にいま残っている音声データのすべてを読み出し、そのデータ量がセクタの整数倍の最小のデータ量となるように、音声データに、パディング用のパディング(PADDING)データを付加する。これにより、メモリ38から読み出された音声データは、セクタの整数倍のデータ量の音声年輪データとされる。さらに、制御部40は、その音声年輪データを、メモリコントローラ37から信号処理部36に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の音声年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0143】
その後、ステップS39に進み、制御部40は、変数Naに、無限大に相当する値(非常に大きな値)をセットして、音声データ記録タスクを終了する。
【0144】
なお、上述の場合には、光ディスク31の物理的単位領域を、セクタとしたが、光ディスク31の物理的単位領域としては、その他、例えば、ECC(Error Correction Code:誤り訂正符号)処理が施される単位のデータが記録されるECCブロックとすることが可能である。また、光ディスク31の物理的単位領域は、その他、例えば、複数の固定数のセクタや、複数の固定数のECCブロックとすることが可能である。
【0145】
ここで、ECC処理は、例えば、信号処理部36で、ECCブロック単位で施される。また、セクタは、1以上の個数のECCブロックで構成することができる。あるいは、ECCブロックは、1以上の個数のECCブロックで構成することができる。
【0146】
以下では、1つのセクタを、光ディスク31の物理的単位領域として説明を行う。なお、1つのECCブロックが1つのセクタから構成されるものとすれば、物理的単位領域を、セクタとしても、また、ECCブロックとしても、光ディスク31へのデータの記録結果は同一になる。
【0147】
次に、図7のフローチャートを参照して、図5のステップS4で開始される画像データ記録タスクについて説明する。
【0148】
画像データ記録タスクが開始されると、最初に、ステップS51において、制御部40は、後述するステップS57の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nvを、例えば1に初期化し、ステップS52に進む。
【0149】
ステップS52では、制御部40は、Tsv×Nvが、Tsa×Na未満であるかどうかを判定し、さらに、Tsv×Nvが、Tsl×Nl以下で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0150】
上述したように、音声年輪データと画像年輪データとを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク31上の近い位置に記録されるように、周期的に配置し、さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データについては、音声年輪データが先に配置され、その後に、画像年輪データが配置されるものとする。そして、これから記録しようとする画像年輪データを、注目画像年輪データというものとすると、注目画像年輪データは、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の(再生時刻Tsv×Nvに最も近い)再生時間帯の画像年輪データとなるが、この注目画像年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後であり、かつ、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データが記録される直前に記録する必要がある。従って、注目画像年輪データの記録は、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満となっており、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつ、フレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下となっているタイミングで行う必要がある。
【0151】
そこで、ステップS52では、上述したように、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつ、フレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0152】
そこで、ステップS52においては、上述したように、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0153】
ステップS52において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満でないか、または、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl、若しくはフレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmのうちのいずれか以下(以前)でないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、制御部40は、ステップS52に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0154】
また、ステップS52において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、かつ、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl、およびフレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmのすべての時刻以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、制御部40は、ステップS53に処理を進め、データ変換部39からメモリコントローラ37を介して、メモリ38に、画像データが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS54に進む。
【0155】
ステップS54では、制御部40は、メモリ38に、通算して、画像年輪サイズTsv×Nv分の再生に必要な画像信号の画像データが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分の画像データがメモリ38に記憶されていないと判定された場合、ステップS52に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップS54において、再生時間Tsv×Nvに対応する分の画像データがメモリ38に記憶されたと判定された場合、制御部40は、処理をステップS55に進める。
【0156】
なお、データ変換部39のデータ量検出部62は、通算して、再生時間Tsv×Nv分の再生に必要な画像信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ37に通知する。メモリコントローラ37は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsv×Nv分の再生に必要な画像データをメモリ38に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部40に通知する。すなわち制御部40は、メモリコントローラ37からのその判定結果に基づいて、ステップS54における判定を行う。なお、本実施の形態では、画像信号を圧縮符号化することによって得られる画像データがメモリ38に記憶されることとしているが、画像信号は、圧縮符号化せずに、そのまま、画像データとして、メモリ38に記憶させることも可能である。
【0157】
ステップS55において、制御部40は、メモリコントローラ37を制御して、メモリ38に記憶されている画像データから、光ディスク31上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS56に進む。なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ38から読み出すことのできる最大のデータ量の画像データとして、メモリ38から読み出される画像年輪データが、上述した、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データである。
【0158】
ステップS56において、制御部40は、ステップS55で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目画像年輪データを、メモリコントローラ37から信号処理部36に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目画像年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0159】
ステップS56において、上述のように注目画像年輪データの記録制御を行った後、制御部40は、ステップS57に処理を進め、変数Nvを1だけインクリメントし、処理をステップS52に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0160】
一方、ステップS53において、画像データがメモリ38に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部39からメモリコントローラ37への画像データの供給が停止した場合、制御部40は、ステップS58に処理を進め、メモリコントローラ37を制御することにより、メモリ38にいま残っている画像データのすべてを読み出し、そのデータ量がセクタの整数倍の最小のデータ量となるように、画像データに、パディング用のパディングデータを付加する。これにより、メモリ38から読み出した画像データが、セクタの整数倍のデータ量の画像年輪データとされる。さらに、制御部40は、その画像年輪データを、メモリコントローラ37から信号処理部36に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の画像年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0161】
ステップS58の処理を終了した制御部40は、ステップS59に処理を進め、制御部40は、変数Nvに、無限大に相当する値をセットして、画像データ記録タスクを終了する。
【0162】
次に、図8のフローチャートを参照して、図5のステップS5で開始されるローレゾデータ記録タスクについて説明する。
【0163】
ローレゾデータ記録タスクが開始されると、最初に、ステップS71において、制御部40は、後述するステップS77の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nlを、例えば1に初期化し、ステップS72に進む。
【0164】
ステップS72では、制御部40は、Tsl×Nlが、Tsa×Na未満であり、さらに、Tsl×Nlが、Tsv×Nv未満で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0165】
ここで、Tsl×Nlが、Tsa×Na未満であるというのは、図7のステップS52で説明した場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録するための条件である。また、Tsl×Nlが、Tsv×Nv未満であるというのは、やはり、図7のステップS52で説明した場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0166】
さらに、Tsl×Nlが、Tsm×Nm以下であるというのは、図6のステップS32における場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データ、即ち、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の(再生時刻Tsl×Nlに最も近い)再生時間帯のローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯のフレームメタ年輪データ直前、つまり、再生時刻Tsl×Nl以前の2番目に新しい再生時間帯のフレームメタ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0167】
ステップS72において、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nlが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満、またはフレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下のうちのいずれかではないと判定した場合、即ち、現在のタイミングが、注目ローレゾ年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、制御部40は、ステップS72に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0168】
また、ステップS72において、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nlが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満であり、かつフレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目ローレゾ年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS73に進み、制御部20は、データ変換部19からメモリコントローラ17を介して、メモリ18に、ローレゾデータが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS74に進む。
【0169】
ステップS74では、制御部40は、メモリ38に、通算して、ローレゾ年輪サイズTsl×Nl分の再生に必要なローレゾデータが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分のローレゾデータがメモリ38に記憶されていないと判定された場合、ステップS72に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS74において、再生時間Tsl×Nlに対応する分のローレゾデータがメモリ38に記憶されたと判定された場合、ステップS75に進む。
【0170】
なお、データ変換部39のデータ量検出部42は、通算して、再生時間Tsl×Nl分の再生に必要な画像信号および音声信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ37に通知する。メモリコントローラ37は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsl×Nl分の再生に必要なローレゾデータをメモリ38に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部40に通知する。そして、制御部40は、メモリコントローラ37からのその判定結果に基づいて、ステップS74における判定処理を行う。なお、本実施の形態では、画像信号等のデータ量を少なくした画像信号等を圧縮符号したものを、ローレゾデータとするようにしたが、その他、画像信号等のデータ量を少なくした画像信号等を、そのまま、ローレゾデータとするようにすることも可能である。
【0171】
ステップS75では、制御部40は、メモリコントローラ37を制御して、メモリ38に記憶されているローレゾデータから、光ディスク31上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ38から読み出すことのできる最大のデータ量のローレゾデータを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS76に進む。
【0172】
なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ38から読み出すことのできる最大のデータ量のローレゾデータとして、メモリ38から読み出されるローレゾ年輪データが、上述した、再生時刻Tsl×Nl以前の最近のローレゾ年輪データである。
【0173】
また、ステップS75において読み出されなかったローレゾデータは、そのままメモリ38に残される。
【0174】
ステップS76では、制御部40が、ステップS75で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目ローレゾ年輪データを、メモリコントローラ37から信号処理部36に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目ローレゾ年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。これにより、セクタの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データが、その整数倍の数のセクタに、ローレゾ年輪データの境界と、光ディスク31のセクタの境界とが一致するように記録される。
【0175】
その後、ステップS77に進み、制御部40は、変数Nlを1だけインクリメントし、ステップS72に戻り、以下、同様の処理を繰り返される。
【0176】
一方、ステップS73において、ローレゾデータがメモリ38に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部39からメモリコントローラ37へのローレゾデータの供給が停止した場合、ステップS78に進み、制御部40は、メモリコントローラ37を制御することにより、メモリ38にいま残っているローレゾデータのすべてを読み出し、セクタの整数倍の最小のデータ量となるように、パディング用のパディングデータを付加する。これにより、メモリ38から読み出したローレゾデータが、セクタの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データとされる。さらに、制御部40は、そのローレゾ年輪データを、メモリコントローラ37から信号処理部36に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0177】
その後、ステップS79に進み、制御部40は、変数Nlに、無限大に相当する値をセットして、ローレゾデータ記録タスクを終了する。
【0178】
次に、図9のフローチャートを参照して、図5のステップS6で開始されるフレームメタデータ記録タスクについて説明する。
【0179】
フレームメタデータ記録タスクが開始されると、最初に、ステップS91において、制御部40は、後述するステップS97の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nlを、例えば1に初期化し、ステップS92に進む。
【0180】
ステップS92では、制御部40は、Tsm×Nmが、Tsa×Na未満であり、さらに、Tsm×Nmが、Tsv×Nv未満で、かつTsl×Nl未満であるかどうかを判定する。
【0181】
ここで、Tsm×Nmが、Tsa×Na未満であるというのは、図7のステップS52で説明した場合と同様に、これから記録しようとするフレームメタ年輪データである注目フレームメタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録するための条件である。また、Tsm×Nmが、Tsv×Nv未満であるというのは、やはり、図8のステップS22で説明した場合と同様に、これから記録しようとするフレームメタ年輪データである注目フレームメタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが記録された直後に記録するための条件である。同様に、Tsm×Nmが、Tsl×Nl未満であるというのは、これから記録しようとするフレームメタ年輪データである注目フレームメタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0182】
ステップS92において、フレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満、またはフレームメタ年輪データの再生時刻Tsl×Nl未満のうちのいずれかではないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目フレームメタ年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS92に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0183】
また、ステップS92において、フレームメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満でもあり、かつローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl未満であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目フレームメタ年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS93に進み、制御部40は、データ変換部39からメモリコントローラ37を介して、メモリ38に、フレームメタデータが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS94に進む。
【0184】
ステップS94では、制御部40は、メモリ38に、通算して、フレームメタ年輪サイズTsm×Nm分の再生に必要なフレームメタデータが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分のフレームメタデータがメモリ38に記憶されていないと判定された場合、ステップS92に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS94において、再生時間Tsm×Nmに対応する分のフレームメタデータがメモリ38に記憶されたと判定された場合、ステップS95に進む。
【0185】
なお、データ変換部39のデータ量検出部62は、通算して、再生時間Tsm×Nm分の再生に必要な画像信号および音声信号を検出したとき、その旨を、メモリコントローラ37に通知する。メモリコントローラ37は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsm×Nm分の再生に必要なフレームメタデータをメモリ38に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部40に通知する。そして、制御部40は、メモリコントローラ37からのその判定結果に基づいて、ステップS94における判定処理を行う。
【0186】
ステップS95では、制御部40は、メモリコントローラ37を制御して、メモリ38に記憶されているフレームメタデータから、光ディスク31上に形成される物理的記録再生単位(物理的単位領域)としての、例えば1つのセクタの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ38から読み出すことのできる最大のデータ量のメタデータを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS96に進む。
【0187】
なお、このセクタの整数倍のデータ量であって、メモリ38から読み出すことのできる最大のデータ量のフレームメタデータとして、メモリ38から読み出されるフレームメタ年輪データが、上述した、再生時刻Tsm×Nm以前の最近のフレームメタ年輪データである。
【0188】
また、ステップS95において読み出されなかったフレームメタデータは、そのままメモリ38に残される。
【0189】
ステップS96では、制御部40が、ステップS95で得られた、セクタの整数倍のデータ量の注目メタ年輪データを、メモリコントローラ37から信号処理部36に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量の注目フレームメタ年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。これにより、セクタの整数倍のデータ量のメタ年輪データが、その整数倍の数のセクタに、フレームメタ年輪データの境界と、光ディスク31のセクタの境界とが一致するように、周期的に記録される。
【0190】
その後、ステップS97に進み、制御部40は、変数Nmを1だけインクリメントし、ステップS92に戻り、以下、同様の処理を繰り返される。
【0191】
一方、ステップS93において、フレームメタデータがメモリ38に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部39からメモリコントローラ37へのフレームメタデータの供給が停止した場合、ステップS98に進み、制御部40は、メモリコントローラ37を制御することにより、メモリ38にいま残っているフレームメタデータのすべてを読み出し、そのデータ量がセクタの整数倍の最小のデータ量となるように、フレームメタデータに、パディング用のパディングデータを付加する。これにより、メモリ38から読み出したフレームメタデータが、セクタの整数倍のデータ量のフレームメタ年輪データとされる。さらに、制御部40は、そのフレームメタ年輪データを、メモリコントローラ37から信号処理部36に供給させ、これにより、そのセクタの整数倍のデータ量のフレームメタ年輪データが、その整数倍の数のセクタに記録されるように記録制御を行う。
【0192】
その後、ステップS99に進み、制御部40は、変数Nmに、無限大に相当する値をセットして、フレームメタデータ記録タスクを終了する。
【0193】
なお、上述したように、フレームメタデータには、例えば、LTC、ユーザビット、UMID、エッセンスマーク、ARIBメタデータ、または、撮像が行われたビデオカメラの設定/制御情報等のデータが含まれる。
【0194】
これらのデータは、図10に示されるように、キーデータ(Key)111、レングスデータ(Length)112、および、バリューデータ(Value)113からなるKLV符号化されたデータ(以下、KLVデータと称する)である。このフォーマットは、SMPTE 335M/RP214に準拠している。
【0195】
KLVデータ110のキーデータ111は、KLV符号化されたデータ項目を示す識別子である。この識別子には、SMTPEのメタデータ辞書に定義された、各種のデータ項目に対応する識別子が用いられる。KLVデータ110のレングスデータ112は、バリューデータ113の長さをバイト単位で示すデータである。KLVデータ110のバリューデータ113は、XML(eXtensible Markup Language)文書等のように、テキストデータ等のデータ本体からなるデータである。すなわち、KLVデータ110は、キーデータ111に示されるデータ項目のデータであり、レングスデータ112に示されるデータ長のデータであり、かつ、バリューデータ113に示されるデータを符号化したものである。
【0196】
フレームメタデータは、このようなデータ構造のKLVデータである、上述した各種のデータにより構成される。これらの複数のデータからなるフレームメタデータは、その各データの内容から、大きく、必須部分と選択部分の2つに分けられる。必須部分は、全フレームに対応するフレームメタデータに含まれるデータであり、LTC、ユーザビット、UMID、およびエッセンスマーク等のその他のKLVデータを含む各種のデータにより構成され、選択部分は、必要に応じてフレームメタデータに含まれるデータで構成される。選択部分に含まれるデータとして、例えば、ARIBメタデータやビデオカメラの設定/制御情報等のデータ等がある。
【0197】
なお、この必須部分と選択部分のそれぞれのデータ長は、いずれも予め定められた固定長である。また、フレームメタデータは、SDI等の同期系通信インタフェースによるデータ転送に対応するために、リアルタイム性を要求されるデータである必要があるので、光ディスク31等に高速に書き込みおよび読み出しができるように、必須部分(および選択部分)をBIM(BInary Format for MPEG−7)形式の1つのファイルで構成する。
【0198】
ここで、BIM形式のデータは、XML形式のデータをバイナリデータに変換したものである。上述したフレームメタデータに含まれる各種のデータは、XMLにより表現することも可能である。しかしながら、XMLの場合、そのデータ量が増大してしまうので、読み出しおよび書き込み時間を短縮させることが望ましい(リアルタイム性が要求される)フレームメタデータにおいては、XMLは不向きである。そこで、XML表現と対等な情報を持つバイナリ表現であるBIMを用いることにより、フレームメタデータのリアルタイム性を実現することができる。なお、フレームメタデータにBIM形式のデータを用いることにより、フレームメタデータの記録に必要な光ディスク31におけるデータ領域が削減されるだけでなく、書き込み時間および読み出し時間を短縮することができ、さらに、書き込みおよび読み出しの処理の際にデータを保持するメモリにおける記憶領域を削減することも可能であり、書き込みおよび読み出しの処理速度を全体的に向上させるようにすることができる。
【0199】
制御部40は、上述したように、フレームメタデータ処理部66を制御し、データ量検出部62を介してフレームメタデータ処理部66に供給された、以上のようなKLVデータからなるフレームメタデータを、メモリコントローラ37を介して、光ディスク31に記録させる。
【0200】
しかしながら、例えば、画像信号や音声信号が、撮像に用いられたビデオカメラ(図示せず)から、信号入出力装置51を介してディスク記録再生装置(ディスク装置)30に入力された場合、すなわち、撮像により得られた画像信号や音声信号が、メタデータを付加されることなく、ディスク記録再生装置30に供給された場合、その画像信号や音声信号には、LTC等のメタデータが付加されていない。例えば、ディスク記録再生装置30がビデオカメラと一体化している場合、撮像により得られた画像信号や音声信号は、フレームメタデータ等が付加されるような処理が行われずに、データ変換部39に供給される。
【0201】
そのような場合、制御部40は、データ変換部39のフレームメタデータ処理部66を制御し、フレームメタデータ処理部66が内蔵するLTCデータ処理部71に、LTCデータを生成するLTCデータ生成処理を実行させる。
【0202】
LTCデータ処理部71の制御部101は、LTCデータ生成処理を実行し、制御部40に制御されたフレームメタデータ処理部66より、LTCデータの生成を指示されると、信号入出力装置51からデータ変換部39に供給される画像信号のフレームに同期してLTCデータを生成し、フレームメタデータ処理部66に供給する。
【0203】
図11にフローチャートを参照して、LTCデータ処理部71の制御部101によるLTCデータ生成処理について説明する。
【0204】
最初に、ステップS111において、制御部101は、フレームメタデータ処理部66より、LTCデータ生成の開始指示を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
【0205】
LTCデータ生成の開始指示を取得したと判定した場合、制御部101は、ステップS112に処理を進め、リアルタイムを用いたLTCを生成するか否かを判定する。
【0206】
LTCデータの生成は、実際の時刻を用いて行う場合と、予め定められた初期値を用いて行う場合とがある。制御部40は、例えば、操作部41を介して受け付けられたそのような情報、すなわち、実際の時刻を用いてLTCデータを生成するか否かを指示する情報、さらに、実際の時刻を用いずにLTCデータを生成する場合、初期値が設定されたか否かを示す情報をデータ変換部39のフレームメタデータ処理部66に供給する。
【0207】
フレームメタデータ処理部66は、LTCデータ生成の開始指示とともに、それらの情報をLTCデータ処理部71の制御部101に供給する。制御部101は、ステップS112において、供給されたその情報に基づいて、実際の時刻(リアルタイム)を用いたLTCを生成するか否かを判定する。
【0208】
ステップS112において、リアルタイムを用いたLTCを生成すると判定した場合、制御部101は、ステップS113に処理を進め、上述したように、LTC生成部102およびリアルタイムクロック105を制御することにより、リアルタイムクロックを用いて、同期信号に合わせてLTCデータを生成する。
【0209】
すなわち、制御部101は、リアルタイムクロック105に同期信号を供給し、同期信号に合わせてリアルタイムに関する情報をLTC生成部102に供給させる。また、制御部101は、同期信号をLTC生成部102に供給し、LTC生成部102の動作を同期信号に同期させ、リアルタイムクロック102より供給されるリアルタイムに関する情報に基づいて、LTCデータを生成させる。
【0210】
ステップS113の処理が終了すると、制御部101は、ステップS114に処理を進め、LTC生成部102を制御し、生成したLTCデータをフレームメタデータ処理部66に供給させることにより、メモリコントローラ37に供給させる。すなわち、フレームメタデータ処理部66は、LTCデータ処理部71より供給されたLTCデータを、フレームメタデータとして、メモリコントローラ37に供給する。
【0211】
LTCデータを供給させた制御部101は、ステップS115において、上述した制御信号や同期信号と同様にフレームメタデータ処理部66より供給されたLTCデータ生成の終了指示を取得したか否かを判定する。制御部40は、操作部41を介して入力されたユーザの指示等に基づいて、LTCデータ生成の終了指示をデータ変換部39のフレームメタデータ処理部66に供給する。フレームメタデータ処理部66は、LTCデータ生成の終了指示を取得すると、その指示をLTCデータ処理部71の制御部101に供給する。制御部101は、ステップS115において、その指示を取得したか否かを判定する。
【0212】
ステップS115において、制御部101は、LTCデータ生成の終了指示を取得していないと判定した場合、ステップS113に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、LTCデータ生成の終了指示を取得したと判定した場合、制御部101は、LTCデータ生成処理を終了する。
【0213】
ところで、ステップS112において、リアルタイムを用いずにLTCを生成すると判定した場合、制御部101は、ステップS116に処理を進め、上述したようにフレームメタデータ処理部66より取得した情報に基づいて、初期値の設定が指示されたか否かを判定する。
【0214】
初期値の設定が指示されていると判定した場合、制御部101は、ステップS117に処理を進め、初期値設定部103を制御し、LTCの初期値を指示された値に設定する。すなわち、この場合、制御部101は、初期値設定部103に初期値の指示に関する情報(指示された初期値)を初期値設定部103に供給し、LTCの初期値をその値に設定させる。初期値設定部103は、設定した初期値をLTC生成部102に供給する。初期値の設定が終了すると、制御部101は、ステップS119に処理を進める。
【0215】
また、ステップS116において、初期値の設定が指示されていないと判定した場合、制御部101は、ステップS118に処理を進め、初期値設定部103を制御し、LTCの初期値を「0」に設定する。すなわち、この場合、制御部101は、初期値設定部103に、値「0」の情報を供給し、LTCの初期値を「0」に設定させる。初期値設定部103は、設定した初期値をLTC生成部102に供給する。初期値の設定が終了すると、制御部101は,ステップS119に処理を進める。
【0216】
ステップS119において、制御部101は、LTC生成部102およびカウンタ104を制御し、カウンタ104を用いて、同期信号に合わせてLTCデータを生成させる。すなわち、カウンタ104は、制御部101より供給される同期信号に合わせて、カウント処理を行い、算出されたカウント値をLTC生成部102に順次供給する。LTC生成部102は、制御部101より供給される同期信号に同期して動作し、初期値設定部103より供給された初期値、および、カウンタ104より供給されたカウンタ値を用いてLTCデータを生成する。
【0217】
ステップS119の処理が終了した制御部101は、ステップS120において、LTC生成部102を制御し、生成したLTCデータをフレームメタデータ処理部66に供給させることにより、メモリコントローラ37に供給させる。すなわち、フレームメタデータ処理部66は、LTCデータ処理部71より供給されたLTCデータを、フレームメタデータとして、メモリコントローラ37に供給する。
【0218】
LTCデータを供給させた制御部101は、ステップS121において、ステップS115の処理の場合と同様に、フレームメタデータ処理部66より供給されたLTCデータ生成の終了指示を取得したか否かを判定する。制御部40は、操作部41を介して入力されたユーザの指示等に基づいて、LTCデータ生成の終了指示をデータ変換部39のフレームメタデータ処理部66に供給する。フレームメタデータ処理部66は、LTCデータ生成の終了指示を取得すると、その指示をLTCデータ処理部71の制御部101に供給する。制御部101は、ステップS121において、その指示を取得したか否かを判定する。
【0219】
ステップS121において、制御部101は、LTCデータ生成の終了指示を取得していないと判定した場合、ステップS119に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、LTCデータ生成の終了指示を取得したと判定した場合、制御部101は、LTCデータ生成処理を終了する。
【0220】
上述したように生成され、メモリコントローラ37に供給されたLTCデータは、上述したように、フレームメタデータとして処理され、音声データや画像データとともに、光ディスク31に記録される。
【0221】
以上のように生成されたLTCデータをフレームメタデータとしてエッセンスデータともに記録することにより、後述するように、編集の際に、ユーザは、より容易に編集処理を行うことができる。
【0222】
なお、フレームメタデータ処理部66は、LTCデータ処理部71またはデータ量検出部62より取得したLTCデータをメモリコントローラ37に供給するだけでなく、クリップメタデータ処理部67に供給する。クリップメタデータ処理部67は、取得したLTCデータを、内蔵するLTCデータ処理部72に供給する。また、クリップメタデータ処理部67は、制御部40より供給される制御信号や同期信号をLTCデータ処理部72に供給する。LTCデータ処理部72は、クリップメタデータ処理部67より供給された制御信号や同期信号に基づいてLTCデータ処理を実行し、LTCデータを取得すると、そのLTCデータに基づいて、クリップメタデータとしての変換テーブルを生成する。
【0223】
図12を参照して、LTCデータ処理部72によるLTCデータ処理について説明する。また、必要に応じて図13を参照して説明する。
【0224】
LTCデータ処理部72は、ステップ141において、クリップメタデータ処理部67よりLTCデータを取得したか否かを判定し、取得したと判定した場合、ステップS142に処理を進め、現在、内蔵する記憶部(図示せず)に、保持しているLTCデータが存在するか否かを判定する。
【0225】
今回始めてLTCデータを取得しており、以前にLTCデータを取得しておらず、内蔵する記憶部にLTCデータを保持していないと判定した場合、LTCデータ処理部72は、ステップS143に処理を進め、今回取得したLTCデータを開始点として変換テーブルに登録する。
【0226】
変換テーブルは、図13Aに示されるように、LTCデータと、LTCデータに対応するフレーム番号を関連付けるテーブルであり、LTCデータ処理部72により生成され、LTCデータ処理部72が内蔵する図示せぬ記憶部に保持される。図13Aにおいて、変換テーブル120は、LTCデータからなるLTC121、LTCデータに対応するフレームのフレーム番号122、および、そのポイントの種類を示す種類123により構成される。
【0227】
LTCデータ処理部72は、供給された同期信号に基づいて、供給されたLTCデータと対応するフレーム番号を算出し、LTCデータとフレーム番号を、開始点を示す情報と関連付けて記憶部に記憶することにより、LTCデータを変換テーブルに登録する。
【0228】
例えば、図13Aの場合、変換テーブル120の上から2段目の番号「1」の段には、LTC121が「10:00:00:00」であり、フレーム番号122が「0」であり、種類123が「開始点」であるポイントが登録されている。すなわち、変換テーブル120のこの段は、フレーム番号「0」のフレームのLTCデータが「10:00:00:00」であり、LTCデータの「開始点」であることが示されている。
【0229】
LTCデータを開始点として変換テーブルに登録したLTCデータ処理部72は、ステップS144に処理を進め、前回取得し、記憶部に保持しているLTCデータを消去し、今回取得したLTCデータを記憶部に保持する。
【0230】
そして、LTCデータ処理部72は、ステップS145に処理を進め、供給される制御信号に基づいて、LTCデータ処理を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合、ステップS146において終了処理を実行した後、LTCデータ処理を終了する。
【0231】
ところで、ステップS145において、LTCデータ処理を終了しないと判定した場合、LTCデータ処理部72は、ステップS141に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0232】
また、ステップS142において、保存しているLTCデータが記憶部に存在すると判定した場合、LTCデータ処理部72は、ステップS147に処理を進め、今回取得したLTCデータの値が、前回取得し、記憶部に保持しているLTCデータの値と連続しているか否かを判定する。
【0233】
例えば、互いに独立したLTCが付加された複数のクリップが合成された編集済みの信号がデータ変換部39に供給された場合、図13Bに示されるように、値の増加が不連続なLTCデータがLTCデータ処理部72に供給される。図13BはLTCとFTCの関係の例を示す図であり、横軸はフレーム数(FTC)を示し、縦軸は、秒(LTC)を示す。例えば、1秒間に30フレームの画像が割り当てられる信号であり、曲線131に示されるようなFTCとLTCの関係を有する信号が、データ変換部39に供給されたとすると、その信号に含まれるLTCデータの値は、フレーム番号「0」乃至「24」までは連続的に増加するが、フレーム番号「25」においてLTCが「1秒」となっている。
【0234】
このように、LTCデータの値の増加が連続していないと判定した場合、LTCデータ処理部72は、ステップS148に処理を進め、今回取得したLTCデータを変化点として、変換テーブルに登録する。
【0235】
図13Aの場合、変換テーブル120の上から3段目(番号「2」の段)のように、LTC121が「10:00:01:00」であり、フレーム番号122が「25」であり、種類123が「変化点」であるポイントが登録される。すなわち、変換テーブル120のこの段は、フレーム番号「25」のフレームのLTCデータが「10:00:01:00」であり、LTCデータの「変化点」であることが示されている。
【0236】
LTCデータを変換テーブルに登録したLTCデータ処理部72は、ステップS144に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0237】
また、ステップS147において、今回取得したLTCデータの値が、前回取得したLTCデータの値と連続していると判定した場合(図13Bの場合、フレーム番号「25」以外のフレームのとき)、LTCデータ処理部72は、ステップS144に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0238】
ところで、ステップS141において、LTCデータを取得していないと判定した場合、LTCデータ処理部72は、ステップS149に処理を進め、LTCデータの供給が終了したか否かを判定し、終了していないと判定した場合、ステップS145に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0239】
また、ステップS149において、LTCデータの供給が終了したと判定した場合、LTCデータ処理部72は、ステップS150に処理を進め、前回取得したLTCデータを終了点として変換テーブルに登録し、保持しているLTCデータを消去する。
【0240】
図13Aの場合、変換テーブル120の下から1段目(番号「n」の段)のように、LTC121が「12:34:56:78」であり、フレーム番号122が「300000」であり、種類123が「終了点」であるポイントが登録される。すなわち、変換テーブル120のこの段は、フレーム番号「300000」のフレームのLTCデータが「12:34:56:78」であり、LTCデータの「終了点」であることが示されている。
【0241】
ステップS150の処理が終了したLTCデータ処理部72は、ステップS146に処理を戻し、終了処理を実行した後、LTCデータ処理を終了する。
【0242】
以上のように、生成された変換テーブルは、クリップメタデータ処理部67によりクリップメタデータとしてメモリコントローラ37に供給され、制御部40により図5のフローチャートを参照して説明したように記録制御され、光ディスク31に記録される。
【0243】
以上に説明した図5の記録処理、図6の音声データ記録タスク、図7の画像データ記録タスク、図8のローレゾデータ記録タスク、および図9のフレームメタデータ記録タスクによれば、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、フレームメタ年輪データは、およびクリップメタデータは、図14に示すように、光ディスク31に記録される。
【0244】
即ち、同じような再生時間帯の音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データについては、上述したように、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、フレームメタ年輪データの順の優先順位で、光ディスク31のより前の位置に記録される。
【0245】
さらに、例えば、最も優先順位が高い音声年輪データを基準に考えると、ある再生時間帯の音声年輪データが記録されれば、その音声年輪データに続いて、その再生時間帯と同じような再生時間帯の画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびフレームメタ年輪データが記録される。
【0246】
以上から、図14に示されるように、その光ディスク31の内周側から外周側に向かって、音声年輪データ141、画像年輪データ142、ローレゾ年輪データ143、フレームメタ年輪データ144の順番を繰り返しながら記録される。
【0247】
そして、上述の各年輪データとは別の領域に、リアルタイム性を要求されないクリップメタデータ145が記録される。
【0248】
なお、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびフレームメタ年輪サイズTsmの互いの関係は、どのような関係であってもよく、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびフレームメタ年輪サイズTsmは、上述したように、すべて同一の時間とすることもできるし、すべて異なる時間とすることなども可能である。さらに、ローレゾ年輪サイズTslおよびフレームメタ年輪サイズTsmが、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvの2倍となるようにしてももちろんよい。
【0249】
また、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびフレームメタ年輪サイズTsmは、例えば、光ディスク31の用途や使用目的にあわせて設定することが可能である。即ち、ローレゾ年輪サイズTslや、フレームメタ年輪サイズTsmは、例えば、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvよりも大とすることが可能である。
【0250】
なお、クリップメタデータ145は、光ディスク31のどの位置に記録されるようにしてもよく、例えば、図15Aに示されるように、年輪データの間に記録されるようにしてもよい。図15Aの場合、音声年輪データ151、画像年輪データ152、ローレゾ年輪データ153、およびフレームメタ年輪データ154からなる年輪データ150が、複数記録された後に、クリップメタデータ161が記録され、その後に、他の年輪データが続いて記録されている。
【0251】
図5のフローチャートを参照して説明したように、クリップメタデータは、音声データ記録タスク、画像データ記録タスク、ローレゾデータ記録タスク、およびフレームメタデータ記録タスクが終了した後に記録される。従って、このタイミングにおいて、既に記録されている最後の年輪データ150に続けて、クリップメタデータ161が記録され、次に開始された記録処理において記録される年輪データが、記録済みである最後のクリップメタデータ161に続くように記録される。
【0252】
このとき、フレームメタ年輪データ154には、同じ年輪データに含まれる音声年輪データ151および画像年輪データ152に対応するLTC155が含まれている。従って、LTC155は、LTC155が対応する音声年輪データ151および画像年輪データ152の近傍に記録されることになり、その年輪データ150に含まれる音声年輪データ151や画像年輪データ152の再生時にLTC155が読み込まれる場合、シーク時間を短縮することができ、LTC155の読み込み速度を向上させることができる。
【0253】
また、クリップメタデータ161には、最初の年輪データ、または、1つ前に記録されたクリップメタデータの次に記録された年輪データから、直前に記録された年輪データに含まれるLTCに対応する変換テーブル162が含まれている。従って、変換テーブル162は、変換テーブル162が対応する音声年輪データ151および画像年輪データ152の、ある程度(後述する図15Bの場合と比較して、)近傍に記録されることになる。クリップメタデータ161に含まれるメタデータは、基本的にリアルタイム性を要求されないメタデータであるが、例えば、ユーザが変換テーブル162を用いて特定のフレームの再生を指示する場合、再生する音声年輪データ151および画像年輪データ152が変換テーブル162の近傍に記録されているほうが、シーク時間を短縮することができ、音声年輪データ151および画像年輪データ152の読み込み速度を向上させることができ、好適である。
【0254】
なお、クリップメタデータは、例えば、図15Bに示されるように、年輪データが記憶される領域とは別の領域にまとめて記録されるようにしてもよい。図15Bの場合、音声年輪データ171−1、画像年輪データ172−1、ローレゾ年輪データ173−1、およびフレームメタ年輪データ174−1からなる年輪データ170−1、音声年輪データ171−2、画像年輪データ172−2、ローレゾ年輪データ173−2、およびフレームメタ年輪データ174−2からなる年輪データ170−2のように、年輪データが記録される領域と別の領域に、クリップメタデータ181−1、クリップメタデータ181−2、クリップメタデータ181−3のように、クリップメタデータがまとめて記録される。
【0255】
この場合、図5のフローチャートを参照して説明したように、クリップメタデータは、音声データ記録タスク、画像データ記録タスク、ローレゾデータ記録タスク、およびフレームメタデータ記録タスクが終了した後に、年輪データとは別の領域に記録される。
【0256】
従って、クリップメタデータ181−1乃至181−3にそれぞれ含まれる変換テーブル182−1乃至182−3は、互いの近傍に記録されることになる。従って、複数の変換テーブルを用いて特定のフレームを検索する場合、シーク時間を短縮することができ、目的のフレームを高速に検索することができる。
【0257】
また、音声データや画像データを再生する場合、それらのデータの間に、再生に不必要なクリップメタデータが存在しないので、読み出し時間を短縮することができ、再生処理を高速化することができる。
【0258】
さらに、クリップメタデータは、リアルタイム性を要求されないメタデータで構成されており、通常、シーク時間を考慮しなければならないということはないので、光ディスク31の記憶領域の物理的な位置において、どのような位置に配置してもよく、例えば、1つのクリップメタデータを複数の位置に分散して記録するようにしてもよい。
【0259】
なお、以上においては、変換テーブルとして、LTCの開始点、変化点、および終了点を登録するように説明したが、これらに限らず、例えば、所定の間隔ごとにLTCを登録するようにしてもよい。変換テーブルは、登録したLTCの数が多いほど、フレームの検索時に、要求されたフレームのフレーム番号を算出する時間を短縮することができるが、変換テーブルのデータサイズが増大し、全体の検索処理時間が延びてしまう場合もある。従って、適度な変換テーブルのサイズとなるように、変換テーブルに用いるLTCを選択するようにするのが望ましい。
【0260】
以上のように、音声データや画像データ等からなるエッセンスデータとともに、LTCをフレームメタデータとして記録し、さらに、LTCの開始点、変化点、および終了点等からなる変換テーブルをクリップメタデータとして記録するようにしたので、上述した光ディスク31に記録されたデータを編集する場合、ユーザは、LTCに基づいて、容易に編集処理を行うことができるとともに、LTCより目的のフレームを検索し、再生させることもできる。
【0261】
図16および図17を参照して、LTCを用いて編集を行う場合の具体的な例について説明する。
【0262】
図16に示される撮像記録編集システムにおいては、図2のディスク記録再生装置(ディスク装置)30を内蔵する中央制御処理装置201に接続された3台のカメラ(カメラA、カメラB、カメラC)によって、被写体202が撮像されている。被写体202は、例えば、発表等を行っており、カメラA乃至Cは、それぞれ、その発表の様子を撮像し、得られた画像信号および音声信号を中央制御処理装置201に供給する。カメラA乃至Cの各ユーザは、互いに独立してカメラA乃至Cを操作し、被写体202を撮像したり、撮像を中止したりする。また、中央制御処理装置201には、実際の時刻を示すリアルタイムクロック203が接続されており、リアルタイムクロック203よりリアルタイム(実際の時刻)に関する情報が供給される。
【0263】
カメラA乃至Cより画像信号および音声信号を供給された中央制御処理装置201は、内蔵するディスク記録再生装置(ディスク装置)30において、供給されたそれぞれの画像信号および音声信号に対して、リアルタイムクロック203より供給されたリアルタイムに関する情報に基づいて、LTCを付加し、それらのデータを光ディスク等の記録媒体に記録する。
【0264】
このようなシステムの場合、中央制御処理装置201において、記録媒体には図17に示されるような、音声データ、画像データ、ローレゾデータ、フレームメタデータ、およびクリップメタデータからなるクリップデータが記録される。図17において、その記録媒体には、カメラAにおいて得られたクリップA−1乃至A−3、カメラBにおいて得られたクリップB−1乃至B−3、カメラCにおいて得られたクリップC−1およびC−2のようなクリップデータが記録される。
【0265】
このようなカメラA乃至Cにより得られた各クリップデータを合成し、1つの番組を生成するような編集を行う場合、LTCは画像データに対応する画像とともにディスプレイに表示されるので、編集者は、各クリップデータに含まれるLTC(リアルタイムクロック203より供給されたリアルタイム)を用いて、各クリップを、図17のような時系列上に配置することができる。従って、編集者は、例えば、時刻「13:00:00:00」に得られたクリップが、クリップA−3、クリップB−3、およびクリップC−2であることを特定することができ、さらに、そのフレームまで容易に特定することができる。
【0266】
従って、例えば、時刻「13:00:00:00」において、採用テイクとして選択する画像を、クリップA−3のフレームからクリップB−3のフレームに切り替える場合、編集者は、クリップA−3およびクリップB−3の切り替えるタイミング(フレーム)を正確に、かつ容易に把握することができる。
【0267】
また、編集者は、クリップメタデータの変換テーブルを用いて、LTCから目的のフレームを容易かつ高速に検索することが可能である。
【0268】
ディスク記録再生装置(ディスク装置)30において、光ディスク31に記録された情報を再生する際に、制御部40が実行する読み出し処理について、図18のフローチャートを参照して説明する。
【0269】
操作部41を介してユーザの指示を受け付け、読み出し処理を開始した制御部40は、最初に、ステップS161において、制御部40は、取得したユーザからの指示に基づいて、その指示により読み出し開始フレームが指示されているか否かを判定する。
【0270】
データの読み出し方法(再生方法)としては、光ディスク31に記録されている画像データの最初のフレームから順に読み出す方法と、LTCを用いて読み出し開始フレームを指定する方法と、フレーム番号(FTC)を用いて読み出し開始フレームを指定する方法がある。読み出し開始フレームを指定する場合、ユーザは、クリップおよびそのクリップに含まれるLTCを指定するか、クリップおよびそのクリップに含まれるフレームのフレーム番号(FTC)を指定する。ユーザは、操作部41を介して、読み出し処理の開始を指示するとともに、これらの方法の内、1つを選択して指示する。
【0271】
その指示により、読み出し開始フレームが指示されていると判定した場合、制御部40は、ステップS162に処理を進め、その開始フレームの指示がLTCによる指示であるか否かを判定する。LTCによる指示であると判定した場合、制御部40は、ステップS163に処理を進め、指定されたクリップのメタデータを検索し、そのクリップメタデータに含まれる変換テーブルを光ディスク31より読み出すように、サーボ制御部35を介して、スピンドルモータ32およびピックアップ部33を制御する。光ディスク31より読み出された変換テーブルは、ピックアップ部33、RFアンプ34、信号処理部36、およびメモリコントローラ37を介してメモリ38に供給され、保持される。なお、読み出された変換テーブルは、制御部40に供給され、制御部40が内蔵する図示せぬ記憶部に保持されるようにしてもよい。
【0272】
変換テーブルを光ディスク31より読み出した制御部40は、ステップS164に処理を進め、読み出した変換テーブルを用いて、指示された時刻のLTCに対応するフレームのフレーム番号を算出する。
【0273】
ステップS165において、制御部40は、ステップS164の処理における算出結果に基づいて、読み出し開始フレームとして指定された目的のフレームが、指定されたクリップに存在するか否かを判定する。ステップS164の処理によりLTCに対応するフレーム番号を正常に算出することができ、目的のフレームが存在すると判定した場合、制御部40は、ステップS166に処理を進め、ディスク記録再生装置(ディスク装置)30において採用されている、光ディスク31に記録されたデータを管理するための、UDF(Universal Disk Format)やISO9660(International Organization for Standardization 9660)等の、ファイルシステムを用いて、目的のフレームのフレーム番号に対応する画像データや音声データより読み出しを開始するように、各部を制御して読み出し制御処理を行う。
【0274】
そして、データの読み出し(再生処理)が完了すると、制御部40は、ステップS166の処理を終了し、読み出し処理を終了する。
【0275】
ステップS164の処理において、指定されたLTCの時刻が読み出した変換テーブルにおけるLTCの範囲内に含まれておらず、指定されたLTCに対応するフレーム番号を正常に算出することができず、ステップS165において、目的のフレームが存在しないと判定した場合、制御部40は、エラーとしての処理を行い、ステップS166の処理を省略し、読み出し処理を終了する。
【0276】
また、ステップS162において、ユーザがフレーム番号(FTC)を用いて読み出し開始フレームを指定した(LTCによる指示ではない)と判定した場合、制御部40は、ステップS163乃至S165の処理を省略し、ステップS166に処理を進め、上述したように、フレーム番号に基づいて読み出し制御処理を行う。
【0277】
なお、ステップS161において、ユーザにより読み出し開始フレームが指示されていないと判定した場合、制御部40は、ステップS167に処理を進め、光ディスク31のデータを管理するファイルシステムを用いて、最初のフレームのフレーム番号に対応するデータより読み出しを開始するように、読み出し制御を行う。
【0278】
そして、データの読み出し(再生処理)が完了すると、制御部40は、ステップS167の処理を終了し、読み出し処理を終了する。
【0279】
以上のように制御部40は、クリップメタデータに含まれる変換テーブルを用いて、ユーザにLTCを用いて指定された読み出し開始フレームを検索し、そのフレームから読み出し(再生処理)を開始することができるので、ユーザは、LTCを用いて容易に読み出し位置(フレーム)を指定することができる。これにより、ユーザは、編集作業の負担を軽減させることも可能となる。
【0280】
なお、実際には、上述した以外にも、早送り再生、巻き戻し再生、一時停止、コマ送り再生等、様々な再生動作の方法が存在するが、上述した読み出し処理を用いて読み出し開始位置(フレーム)を決定し、それらの再生動作を行うように読み出し制御を行えばよいので、それらについての説明は省略する。
【0281】
また、ファイルシステムは、UDFまたはISO9660と説明したが、これに限らず、どのようなファイルシステムを用いてもよく、専用のファイルシステムであってもよい。また、例えば、光ディスク31の代わりに、ハードディスク等の磁気ディスクを用いる場合、ファイルシステムとして、FAT(File Allocation Tables)、NTFS(New Technology File System)、HFS(Hierarchical File System)、またはUFS(Unix(登録商標) File System)等を用いてもよい。
【0282】
以上のように、画像データや音声データ等のエッセンスデータにLTCデータをフレームメタデータとして付加し、さらに、LTCとフレーム番号の変換テーブルをクリップメタデータとして付加して、記録媒体に記録するようにすることにより、より容易に編集処理を行うことができるようにする等の、記録媒体の利便性を向上させることができる。
【0283】
なお、以上においては、リアルタイム性を要求されるメタデータを、フレーム毎のメタデータであるフレームメタデータとするように説明したが、これに限らず、どのような単位のエッセンスデータに対するメタデータであってもよく、例えば、複数のフレーム毎のメタデータとしてもよい。
【0284】
また、リアルタイム性を要求されないメタデータを、クリップ毎のメタデータであるクリップメタデータとするように説明したが、これに限らず、どのような単位のエッセンスデータに対するメタデータであってもよく、例えば、複数のクリップ毎のメタデータとしてもよいし、予め定められた所定の時間分のエッセンスデータに対するメタデータであってもよい。さらに、リアルタイム性を要求されないメタデータとしてのクリップメタデータを光ディスク31に記録するタイミングは、どのようなタイミングであってもよい。例えば、図5のフローチャートを参照して説明したように、クリップメタデータが、記録されるクリップが終了した直後(1回の撮像作業が終了した直後)で記録されるようにしてもよいし、次のクリップの記録が開始される直前(次の撮像作業が開始される直前)であってもよいし、エッセンスデータの記録タイミングとは独立して、所定の時間毎に記録されるようにしてももちろんよい。
【0285】
なお、以上においては、画像データ、音声データ、ローレゾデータ、フレームメタデータ、およびクリップメタデータ等を光ディスクに記録する場合について、説明したが、これらの各データを記録する記録媒体としては、光ディスクに限らず、例えば、光磁気ディスク、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、磁気テープ、または、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。
【0286】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、上述したようにソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体等からインストールされる。
【0287】
図19は、このような処理を実行するパーソナルコンピュータの内部構成例を示す図である。
【0288】
パーソナルコンピュータ300のCPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。
【0289】
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース310も接続されている。
【0290】
入出力インタフェース310は、キーボードやマウスから構成される入力部311が接続され、入力部311に入力された信号をCPU301に出力する。また、入出力インタフェース310には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部312も接続されている。
【0291】
さらに、入出力インタフェース310には、ハードディスクなどから構成される記憶部313、および、インターネットなどのネットワークを介して他の装置とデータの通信を行う通信部314も接続されている。ドライブ315は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどの記録媒体からなるリムーバブルメディア321よりデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0292】
記録媒体は、図19に示されるように、パーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアを含むリムーバブルメディア321により構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM302や記憶部313が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0293】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0294】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0295】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像データや音声データ等を記録媒体に記録することができる。特に、より容易に編集処理を行うことができるようにする等の、記録媒体の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のLTCまたはFTCについて説明する図である。
【図2】本発明を適用した、ディスク記録再生装置(ディスク装置)の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2のデータ変換部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図4】図3のデータ量検出部よりフレームメタデータが供給されるフレームメタデータ処理部に内蔵されるLTCデータ処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図5】図2の制御部による記録処理について説明するフローチャートである。
【図6】図5のステップS3において処理が開始される音声データ記録タスクについて説明するフローチャートである。
【図7】図5のステップS4において処理が開始される画像データ記録タスクについて説明するフローチャートである。
【図8】図5のステップS5において処理が開始されるローレゾデータ記録タスクについて説明するフローチャートである。
【図9】図5のステップS6において処理が開始されるフレームメタデータ記録タスクについて説明するフローチャートである。
【図10】KLV符号化されたデータのデータ構造を説明する模式図である。
【図11】図4の制御部によるLTCデータ生成処理について説明するフローチャートである。
【図12】図4の制御部によるLTCデータ処理について説明するフローチャートである。
【図13】クリップメタデータに含まれる変換テーブルについて説明する図である。
【図14】図2の光ディスクに記録されたデータの構成例を示す模式図である。
【図15】図2の光ディスクに記録されたデータの構成例を説明する模式図である。
【図16】本発明を適用した撮像記録編集システムの構成例を示す図である。
【図17】図16の撮像記録システムにより記録されたクリップデータの時系列上の並びを示す模式図である。
【図18】図2の制御部による読み出し処理を説明するフローチャートである。
【図19】本発明を適用したパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
30 ディスク記録再生装置(ディスク装置), 31 光ディスク, 32スピンドルモータ, 33 ピックアップ部, 34 RFアンプ, 35 サーボ制御部, 36 信号処理部, 37 メモリコントローラ, 38 メモリ, 39 データ変換部, 40 制御部, 41 操作部, 51 信号入出力装置, 61 デマルチプレクサ, 62 データ量検出部, 63 画像信号変換部, 64 音声信号変換部, 65 ローレゾデータ生成部, 66フレームメタデータ処理部, 67 クリップメタデータ処理部, 71 LTCデータ処理部, 72 LTCデータ処理部, 81 画像データ変換部, 82 音声データ変換部, 83 ローレゾデータ処理部, 84 フレームメタデータ処理部, 85 クリップメタデータ処理部, 86 マルチプレクサ, 91 LTCデータ処理部, 92 LTCデータ処理部, 101 制御部, 102 LTC生成部, 103 初期値設定部, 104 カウンタ, 105 リアルタイムクロック, 110 KLVデータ, 111 キーデータ, 112 レングスデータ, 113 バリューデータ, 120 変換テーブル, 121 LTC, 122 フレーム番号, 123 種類, 141 音声年輪データ, 142 画像年輪データ, 143 ローレゾ年輪データ, 144 フレームメタ年輪データ, 145 クリップメタデータ, 201 中央制御処理装置

Claims (15)

  1. 画像データを記録媒体に記録する制御を行うデータ記録制御装置において、
    前記画像データを前記記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御手段と、
    前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報を、前記画像データの第1のメタデータとして前記記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御手段と、
    前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付け、前記画像データの第2のメタデータとして前記記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御手段と
    を備えることを特徴とするデータ記録制御装置。
  2. 前記第1の位置情報は、実際の時刻を利用して、前記フレームの絶対的な位置を示すタイムコードである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録制御装置。
  3. 前記第1の位置情報は、所定の時刻を基準とした時間情報を利用して、前記フレームの絶対的な位置を示すタイムコードである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録制御装置。
  4. 前記第2の位置情報は、前記画像データの先頭のフレームからのフレーム数を示すフレーム番号を利用して、前記フレームの相対的な位置を示すタイムコードである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録制御装置。
  5. 前記第1のメタデータは、前記画像データに関する情報であり、再生時にリアルタイム性を要求される情報により構成されるメタデータである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録制御装置。
  6. 前記第1のメタデータは、前記画像データの前記フレーム毎のメタデータである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録制御装置。
  7. 前記第2のメタデータは、前記画像データに関する情報であり、再生時にリアルタイム性を要求されない情報により構成されるメタデータである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録制御装置。
  8. 前記第2のメタデータは、前記画像データを含むファイル毎のメタデータである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録制御装置。
  9. 前記第1の記録制御手段は、所定の再生時間分の再生に必要なデータ量毎に前記画像データを前記記録媒体に記録するように、前記記録制御を周期的に行い、
    前記第2の記録制御手段は、前記再生時間分の再生に必要なデータ量の前記画像データに対応するデータ量毎に前記第1のメタデータを前記記録媒体に記録するように、前記記録制御を周期的に行い、
    前記第1の記録制御手段および前記第2の記録制御手段は、前記再生時間分の再生に必要なデータ量毎の前記画像データ、および、前記再生時間分の再生に必要なデータ量の前記画像データに対応するデータ量の前記第1のメタデータが、前記記録媒体の物理的な位置において、互いに交互に配置されるように、前記記録制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録制御装置。
  10. 画像データを記録媒体に記録する制御を行うデータ記録制御装置のデータ記録制御方法であって、
    前記画像データを前記記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御ステップと、
    前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報を、前記画像データの第1のメタデータとして前記記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御ステップと、
    前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付け、前記画像データの第2のメタデータとして前記記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御ステップと
    を含むことを特徴とするデータ記録制御方法。
  11. 画像データを記録媒体に記録する制御を行うデータ記録制御装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記画像データを前記記録媒体に記録する記録制御を行う第1の記録制御ステップと、
    前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報を、前記画像データの第1のメタデータとして前記記録媒体に記録する記録制御を行う第2の記録制御ステップと、
    前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付け、前記画像データの第2のメタデータとして前記記録媒体に記録する記録制御を行う第3の記録制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  12. 画像データが記録された記録媒体より前記画像データを再生するデータ再生装置において、
    ユーザにより指定された、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報に対応する、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルを、前記記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御手段と、
    前記第1の読み出し手段により読み出された前記テーブルを用いて、ユーザに指定された前記第1の位置情報に対応する前記第2の位置情報を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記第2の位置情報に対応する前記画像データのフレームから、前記画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御手段と
    を備えることを特徴とするデータ再生装置。
  13. 画像データが記録された記録媒体より前記画像データを再生するデータ再生装置のデータ再生方法であって、
    ユーザにより指定された、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報に対応する、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルを、前記記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御ステップと、
    前記第1の読み出しステップの処理により読み出された前記テーブルを用いて、ユーザに指定された前記第1の位置情報に対応する前記第2の位置情報を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップの処理により算出された前記第2の位置情報に対応する前記画像データのフレームから、前記画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御ステップと
    を含むことを特徴とするデータ再生方法。
  14. 画像データが記録された記録媒体より前記画像データを再生するデータ再生装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    ユーザにより指定された、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報に対応する、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルを、前記記録媒体より読み出す読み出し制御を行う第1の読み出し制御ステップと、
    前記第1の読み出しステップの処理により読み出された前記テーブルを用いて、ユーザに指定された前記第1の位置情報に対応する前記第2の位置情報を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップの処理により算出された前記第2の位置情報に対応する前記画像データのフレームから、前記画像データの読み出しを開始するように読み出し制御を行う第2の読み出し制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 画像データが記録される記録媒体であって、
    前記画像データ、前記画像データの第1のメタデータであり、前記画像データの各フレームの絶対的な位置情報である第1の位置情報、並びに、前記画像データの第2のメタデータであり、前記第1の位置情報と、前記第1の位置情報に対応する前記フレームの、先頭のフレームを基準とする相対的な位置情報である第2の位置情報とを関連付けたテーブルとを記録している
    ことを特徴とする記録媒体。
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