JP2004304698A - サーバ負荷分散システム - Google Patents

Abstract

【課題】テレビ受信機が番組情報に連動して、番組ホームページに接続した場合、サーバではアクセス要求が集中することで過大な負荷となる。
【解決手段】番組ホームページのメインサーバのＵＲＬ情報とミラーサーバのＵＲＬ情報を含めたサーバＵＲＬテーブルを放送波に搬送し、テレビ受信機で、サーバＵＲＬテーブルの中から任意のＵＲＬ情報を抽出して、番組ホームページへの接続を行うことにより、メインサーバへのアクセス集中を緩和する。また、メインサーバおよびミラーサーバの負荷状況に応じてサーバＵＲＬテーブルの変更を行うサーバ負荷監視装置を有することにより、サーバ負荷の分散を可能にする。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報送信装置およびその方法、情報受信装置およびその方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
インターネットの普及にともない、放送と通信の融合した様々なサービスの提供が望まれている。特にテレビ放送では、視聴者がテレビ受信機を使用して、放送中の番組に関するホームページにシームレスにアクセスができる「番組情報連動インターネットサービス」に期待が集まっている。
【０００３】
そのために、従来はＥＰＧデータに各番組のホームページのＵＲＬ情報を追加して放送波で搬送する方法が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−２７５５３７号公報（第７項、第１図）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、テレビ受信機が番組情報に連動して、インターネットに接続した場合、特に視聴率が高い番組で発生が予想される問題として、特定ＵＲＬへのアクセス集中がある。仮に数千万人の視聴者が、一度に番組ホームページを提供するサーバに接続を行うと、サーバではアクセス要求が集中することで過大な負荷となり、視聴者へ提供する番組情報データの転送速度が著しく低下、あるいは番組情報データの転送が途中で中断し、視聴者に十分なサービスを提供することができなくなる恐れがある。
【０００６】
本発明はこの課題を解決するためになされたもので、メインサーバへの視聴者からのアクセス集中を緩和し、サーバ負荷の分散を目的にするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１の発明は、放送波で番組ホームページのＵＲＬ情報を搬送する際に、番組ホームページを提供するメインサーバのＵＲＬ情報と、メインサーバと同等の情報サービスを提供するミラーサーバのＵＲＬ情報を含めたサーバＵＲＬテーブルを放送波に搬送し、テレビ受信機において、サーバＵＲＬテーブルの中から任意のＵＲＬ情報を抽出し、通信ネットワーク接続手段を使用して番組ホームページへの接続を行うことにより、メインサーバへの視聴者からのアクセス集中を緩和し、サーバ負荷の分散を可能にするものである。
【０００８】
請求項２の発明は、メインサーバおよびミラーサーバの負荷情報を定期的に収集する機能と、その負荷情報を比較し、各サーバの負荷状況に応じてサーバＵＲＬテーブルの変更を行うサーバ負荷監視装置を有することにより、サーバ負荷の分散を可能にするものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
（実施の形態１）
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【００１０】
図１は本発明の実施の形態によるサーバ負荷分散システムの構成を示す図である。図２は、本発明の実施の形態によるサーバ負荷分散システムの処理を示すフローチャートである。図１において、テレビ受信機α１およびテレビ受信機β２およびテレビ受信機β３は、インターネット網４に接続する通信ネットワーク接続機能を有するテレビ受信機である。また、これらのテレビ受信機は、放送局５より配信される放送波に搬送された番組ホームページのメインサーバＵＲＬ情報とそのミラーサーバＵＲＬ情報を含めたサーバＵＲＬテーブルを受信する機能を有している。なお、サーバＵＲＬテーブルを搬送する方法は、放送波のＥＰＧデータやＶＢＩへの重畳など、データ転送が可能な方法であればよい。テレビ受信機は、受信したサーバＵＲＬテーブルの中から任意のＵＲＬ情報を抽出し、番組ホームページを提供するサーバに接続することにより、番組情報連動インターネットサービスを行う。
【００１１】
サーバ負荷監視装置６はインターネット網４に接続されており、同じくインターネット網４に接続されたメインサーバ７およびミラーサーバＡ８およびミラーサーバＢ９およびミラーサーバＣ１０の各サーバの負荷情報を定期的に収集する機能を有している。また、サーバ負荷監視装置６は収集した各サーバ負荷情報を比較し、各サーバの負荷状況に応じて、サーバＵＲＬテーブルを変更する処理を行う。変更したサーバＵＲＬテーブルは、放送局５へ通知され、放送波に搬送されるサーバＵＲＬテーブルが更新される。
【００１２】
メインサーバ７は、番組ホームページを提供するＷＷＷサーバであり、サーバ負荷監視装置６から要求されるサーバ負荷情報を提供するために、常にサーバ負荷情報を測定する機能を有している。サーバ負荷情報のパラメータとしては、ＣＰＵ負荷、コネクション数、アクセス要求数等であり、他にもサーバ負荷情報の指標となるパラメータであれば利用可能である。また、ミラーサーバＡ８およびミラーサーバＢ９およびミラーサーバＣ１０は、メインサーバ７と同様の機能を有し得るミラーサーバ群である。ミラーサーバ群の数が多いほど１台あたりのサーバ負荷は軽減され、多くの視聴者からのアクセスが可能となるサーバシステムとなる。
【００１３】
次に、図２を使用し動作について説明する。サーバ負荷監視装置６は、まずメインサーバ７およびミラーサーバＡ８およびミラーサーバＢ９およびミラーサーバＣ１０の各サーバの負荷情報を定期的に収集し内部に蓄積する。その後、各サーバの負荷情報を比較し、各サーバの負荷状況を把握する。そして、各サーバの負荷状況に応じてサーバＵＲＬテーブルの変更処理を行う。変更したサーバＵＲＬテーブルは、新サーバＵＲＬテーブルとして、放送局に通知され、放送波で配信される。
【００１４】
サーバＵＲＬテーブルの変更処理の例を挙げる。仮にミラーサーバＡ８の負荷が高く、これ以上アクセス要求を受け入れられそうにない場合には、サーバＵＲＬテーブルからミラーサーバＡ８のＵＲＬ情報を削除し、変更された新サーバＵＲＬテーブルを放送波で配信する。既に番組ホームページを表示するためにミラーサーバＡ８に接続済みのテレビ受信機α１は、そのままミラーサーバＡ８への接続を続けるが、新たに番組ホームページへの接続を試みるテレビ受信機γ３は、新サーバＵＲＬテーブルを参照し、ミラーサーバＡ８を除く任意のサーバへ接続を行う。その結果、新たに接続を試みるテレビ受信機のアクセス要求は他のサーバに対して行われるため、ミラーサーバＡ８のサーバ負荷がそれ以上増加することはなく、サーバ負荷の分散が行われる。
【００１５】
【発明の効果】
以上のように本発明にかかるサーバ負荷分散システムによれば、テレビ受信機がサーバＵＲＬテーブルから任意のＵＲＬ情報を抽出し、番組ホームページへ接続を行うため、メインサーバへの視聴者からのアクセス集中を緩和することができる。
【００１６】
また、サーバ負荷監視装置により、各サーバの負荷状況に応じてサーバＵＲＬテーブルの変更を行うフィードバック制御がかかるため、特定サーバへの視聴者からのアクセス集中を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１によるサーバ負荷分散システムの構成を示す図
【図２】本発明の実施の形態１によるサーバ負荷分散システムの処理を示すフローチャート
【符号の説明】
１ テレビ受信機１
２ テレビ受信機２
３ テレビ受信機３
４ インターネット網
５ 放送局
６ サーバ負荷監視装置
７ メインサーバ
８ ミラーサーバＡ
９ ミラーサーバＢ
１０ ミラーサーバＣ

Claims (2)

1. 放送波で放送番組のホームページに関するＵＲＬ情報を搬送する際に、前記放送番組のホームページを提供するメインサーバのＵＲＬ情報と、前記メインサーバと同等の情報サービスを提供するミラーサーバのＵＲＬ情報を含めたサーバＵＲＬテーブルを作成し、前記放送波より前記サーバＵＲＬテーブルを搬送し、通信ネットワーク接続手段を具備した放送受信機において、前記サーバＵＲＬテーブルの中から任意のＵＲＬ情報を抽出し、前記通信ネットワーク接続手段を使用して前記放送番組の番組ホームページへの接続を行うことを特徴とするサーバ負荷分散システム。
2. 前記メインサーバおよびミラーサーバの負荷情報を定期的に収集する機能と、前記負荷情報を比較し、各サーバの負荷状況に応じてサーバＵＲＬテーブルの変更を行うサーバ負荷監視装置を有することを特徴とするサーバ負荷分散システム。

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