JP2004303515A - Discharge lamp lighting device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯装置に関し、特にメタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ、水銀ランプなどの高輝度放電ランプの点灯を制御する放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メタルハライドランプや高圧ナトリウムランプ、水銀ランプなどの高輝度放電ランプは、フィラメントを有するランプのように電圧を印加しただけでは点灯せず、またランプが安定状態に達するのに時間を費やすので、点灯を制御する点灯装置を必要とする。この点灯装置は、ランプの電極間に放電経路を作って放電経路の電流を維持しつつ増大させてアーク放電に移行させる始動器としての役割と、アーク放電が安定したらランプの特性に従ってランプの電力を制御する安定器としての役割とを備えている。
【0003】
一般に、点灯装置は、例えば、図10に示すように、直流電源1と、直流電源1からの直流電力を調整するコンバータ2と、調整された直流電力を交流電力に変換するインバータ3と、ランプ4内で生じた放電をグロー放電からアーク放電に移行させるイグナイタ5とからなる。また、コントローラ6が、コンバータ2とインバータ3とに接続されて、コンバータ2及びインバータ3をそれぞれ制御するようになっている。
【0004】
コントローラ6は、コンバータ2に設けられたスイッチング素子Q1に制御信号を供給して、コンバータ2への入力に対してPWM(pulse width modulation)制御を行う。そして、コントローラ6は、コンバータ2の出力をインバータ3を介してランプ4に供給している。
【0005】
近年、プロジェクタやOHP、自動車用ヘッドライトなど、高輝度放電灯を使用する電子機器に対して、小型・軽量・低コストなどの要求が市場からあり、高輝度放電灯の点灯を制御する点灯装置に対しても同様な要求がある。点灯装置そのものを小型化するためには、コンバータ2のスイッチング素子Q1のスイッチング周波数を高くすることが簡単な方法の1つである。ところが、スイッチング周波数の高周波化は、ランプに固有な音響共鳴現象の発生を回避するために、コンバータ回路そのものだけでは実現が困難であり、ランプとのマッチングを考慮する必要がある。
【0006】
そこで、フルブリッジタイプのインバータで出力電力の平均値を調整する構成が、例えば特開平8−293388号に開示されている。上記インバータでは、高電位側と低電位側との間に2本のアームが並列に接続され、一方のアームに設けられた2つのスイッチング素子にてインバータの出力電力の極性を決定し、他方のアームに設けられた2つのスイッチング素子にて出力電力の平均値を調整するようになっている。このように、インバータの動作時に形成される1の電流路に組み込まれる2つのスイッチング素子の一方でPWM制御を行うことで、コンバータを省略できる、点灯装置を小型にできた。
【0007】
また、高輝度放電ランプは、ランプの点灯開始直後の過渡期から安定器に至るまで、ランプの瞬時の状態に応じたきめの細かい電力制御を必要とする。そこで、通常、ランプに印加される電圧は、ランプと並列に抵抗を挿入して分圧することによって検出し、ランプを流れる電流は、点灯装置の回路中に微小抵抗を挿入して電流・電圧変換することで検出していた。
【0008】
【特許文献1】特開平8−293388号公報(図1)
【非特許文献1】第9次 次世代エネルギーエレクトロニクス研究会 第3回定例研究会 予稿集 2002年3月14日 社団法人 日本能率協会
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
通常、ランプは、近似的に定電圧特性を示すので、ランプ電力を一定にするために、点灯装置は、低電流制御を行う。ランプに流れる電流値を検出し、目的に合うように電流値の増減を行うのである。そこで、ランプに流れる電流として、インバータ3への入力電流を検出し、ランプの電力制御を行っている。このインバータ3への入力電流は、ランプを流れる電流ではないので、ランプ点灯時に流れる過渡的な電流を制御することは困難である。従って、インバータからランプに実際に流れる電流が、ランプのアーク放電保持電流を下回る場合は、アーク放電を維持できなくなり、点灯が消えてしまうことがある。
【0010】
また、ランプ電流として、インバータ3への入力電流を用いているので、この入力電流に基づいて求められたランプの電力は、インバータ3で生じる損失を考慮していないことになる。
【0011】
本発明の主たる目的は、上記問題点に鑑みて、放電灯を流れる電流を精度良く検出して、ランプの電力を正確に制御すると共に、ランプに流れようとする過電流を事前に検出することである。
【0012】
本発明の他の目的は、従来の点灯装置の特性を維持しつつ構成部品点数を削減した放電灯点灯装置を提供することである。
【0013】
本発明のさらなる目的は、放電灯の電力制御をより正確に行い得る放電灯点灯装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の放電灯点灯装置は、放電灯の点灯を制御する放電灯点灯装置であって、電源の高電位側に接続された高電位端子と前記電源の低電位側に接続された低電位端子とを介して入力される直流電力を交流電力に変換して第1および第2の出力端子を介して前記放電灯に向けて出力するインバータ回路と、前記放電灯を流れる電流を検出する電流検出回路と、前記インバータ回路を制御する制御回路とを有し、前記制御回路は、検出された電流の瞬時値が所定値に達する場合に、前記インバータ回路の出力を停止させることを特徴とする。
【0015】
上記構成により、放電灯を流れる電流を検出して、検出された電流の瞬時値が所定値に達する場合に、インバータ回路の出力を停止させるので、放電灯に所定値を超える過電流が流れることを防止する。
【0016】
本発明の請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、前記所定値は、前記放電灯点灯装置によって画定された電流上限値であることを特徴とする。この構成により、放電灯点灯装置を流れる電流が、放電灯点灯装置によって画定された電流上限値に常時制限される。
【0017】
本発明の請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置であって、前記インバータ回路は、前記高電位端子と前記低電位端子との間に第1のアームと第2のアームとが並列に接続されたフルブリッジ構成を採り、前記第1のアームは、高電位側に第1のスイッチング素子を有すると共に低電位側に第2のスイッチング素子を有し、前記第2のアームは、高電位側に第3のスイッチング素子を有すると共に低電位側に第4のスイッチング素子を有し、前記第1の出力端子は前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との間に接続され、前記第2の出力端子は前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子との間に接続され、前記電流検出回路は、前記第1のアームにおいて前記第2のスイッチング素子と前記低電位端子との間に挿入された第1の抵抗と、前記第2のアームにおいて前記第4のスイッチング素子と前記低電位端子との間に挿入された第2の抵抗とを含み、前記制御回路は、前記第2及び第4のスイッチング素子の開閉を交互に行って前記交流電力の第1の周波数を確定し、前記第2のスイッチング素子を閉成する時は、前記第1及び第4のスイッチング素子の開放を維持しつつ、前記第3のスイッチング素子を前記第1の周波数よりも高い第2の周波数で開閉し且つ前記交流電力を制御し、前記第4のスイッチング素子を閉成する時は、前記第2及び第3のスイッチング素子の開放を維持しつつ、前記第1のスイッチング素子を前記第2の周波数で開閉し且つ前記交流電力を制御し、前記瞬時値が前記所定値に達する場合、前記第1および第3のスイッチング素子を強制的に開放することを特徴とする。
【0018】
上記構成により、電流検出回路は、放電灯を流れる電流を直接に且つ連続的に検出する。従って、この電流の瞬時値が所定値に達したことを直ちに検知して、交流電力を制御する第1及び第3のスイッチング素子を強制的に開放して、放電灯に所定値以上の電流が流れることを防止する。また、電流検出回路は、第2及び第4のスイッチング素子が閉成していながらも、交流電力を制御する第1及び第3のスイッチング素子が開放されている時に放電灯を流れる電流も、電流検出回路の第1の抵抗及び第2の抵抗によって検出する。従って、この電流に基づいて放電灯に供給される電力をより精度良く求めることができ、インバータ回路から放電灯に供給される電力をより正確に制御する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して以下に説明する。図1に、本発明の放電灯点灯装置の一実施例を示す。図1において、放電灯点灯装置10は、直流電力供給装置20と、インバータ回路30と、平滑回路40と、電圧検出回路50と、イグナイタ回路60と、電流検出回路70と、コントローラ80とを有し、ランプLの点灯を制御する装置である。なお、本発明において、ランプLとは、金属蒸気中の放電によって発光するメタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ、水銀ランプなどの高輝度放電ランプを指す。
【0020】
直流電力供給装置20は、例えば直流電源からなり、ラインA及びBの間に電圧Voを印加する。ラインAは、ラインBに対して高電位となっており、ラインBを基準電位とする。直流電力供給装置20の出力側で、ラインAとラインBとの間に、コンデンサC1が接続され、電圧Voの変動を平滑にしている。なお、直流電源に替えて、交流の商用電源を直流に変換して平滑に出力する電力装置を、直流電力供給装置20として用いることもできる。
【0021】
インバータ回路30は、ラインA上の端子Mと、ラインB上の端子Nとの間に接続され、入力された直流電圧V0を、矩形波の高周波電圧が重畳された低周波電圧に変換してラインCとラインDとの間に出力するものである。インバータ回路30は、フルブリッジ構成を採り、高電位側である端子Mと基準電位に接続されている端子Nとの間に、第1のアーム311と第2のアーム312とが並列に接続されている。
【0022】
第1のアーム311では、高電位側に第1のスイッチング素子SW1が設けられ、低電位側に第2のスイッチング素子SW2が設けられている。一方、第2のアーム312では、高電位側に第3のスイッチング素子SW3が設けられ、低電位側に第4のスイッチング素子SW4が設けられている。また、第1のスイッチング素子SW1と第2のスイッチング素子SW2との間の端子PにラインCが接続され、第3のスイッチング素子SW3と第4のスイッチング素子SW4との間の端子OにラインDが接続され、ラインCとラインDとの間に、インバータ回路30の出力Vinvが現れるようになっている。
【0023】
スイッチング素子SW1、SW2、SW3、SW4の各々は、例えばMOS−FET等の半導体スイッチング素子からなる。
【0024】
また、インバータ回路30では、ダイオードD1が、アノードを端子Nに接続しカソードを端子Pに接続するように挿入され、ダイオードD2が、アノードを端子Nに接続しカソードを端子Oに接続するように挿入されている。
【0025】
平滑回路40は、ラインCに直列に挿入されたインダクタL1と、ラインC及びDの間に接続されたコンデンサC2とからなり、インバータ回路30が出力する高周波変調された低周波電力の高周波成分を除去して、ランプLに適切な低周波矩形電圧を出力する。
【0026】
電圧検出回路50は、ラインCと基準電位との間に接続され、インバータ回路50から出力されて平滑回路40を通過した電圧を検出するものである。電圧検出器50は、ラインCの端子Qと基準電位との間に直列に接続された2つの抵抗R51、R52からなり、ラインCの電圧を抵抗R51、R52によって分圧して検出する。
【0027】
電圧検出回路50よりもランプLの近くに位置するイグナイタ回路60は、ランプLを始動させるための高電圧のパルス電圧を生成するものであり、この出力端子間にランプLが接続される。
【0028】
電流検出回路70は、インバータ回路30の内部に設けられて、第1アーム311を流れる電流IAと、第2アーム312を流れる電流IBとをそれぞれ電圧に変換して検出するものである。そして、電流検出回路70は、第1のアーム311において第2のスイッチング素子SW2と端子Nとの間に挿入された抵抗R3と、第2のアーム312において第4のスイッチング素子SW4と端子Nとの間に挿入されたR4からなる。電流検出回路70は、検出された電流を電圧に変換して検出するために、第2のスイッチング素子SW2と抵抗R3との間の端子Sに接続された抵抗R5、または第4のスイッチング素子SW4と抵抗R4との間の端子Tに接続された抵抗R6を介して、さらに平滑回路71を介して増幅器72に接続されている。なお、抵抗R5、R6は、インバータ回路30の動作を短絡などから保護している。
【0029】
平滑回路71は、抵抗R7とコンデンサC3とが直列に接続され、入力された電圧の変動をコンデンサC3によって平滑にして出力する。
【0030】
増幅器72は、入力された電圧を増幅して出力するものであり、例えばオペアンプ73と2つの抵抗R74、R75とによって構成された非反転増幅回路からなる。オペアンプ73では、非反転入力端子に、平滑回路71を通過した電流検出回路70からの出力が入力され、反転入力端子は、抵抗R74を介して基準電位に接続され、出力端子は、抵抗R75によって反転入力端子に帰還されている。増幅器72の出力は、コントローラ80に出力される。
【0031】
コントローラ80は、インバータ回路30の各スイッチング素子SW1〜Sw4のオン・オフを制御して、インバータ回路30が出力する交流電力の周波数を画定するとともに、ランプLの電力制御を行うものであり、主としてマイクロコンピュータにて構成される。コントローラ80は、電圧検出回路50によって検出された電圧Voutと、電流検出回路70によって検出された電流Ioutの平均電流Iaveとを用いて、インバータ回路30からランプLに対して供給されるランプ電力Pを算出し、その結果をPWMドライバ81に出力する。また、コントローラ80は、インバータ回路30から出力される交流電力の極性を切り替えるために、第2及び第4のスイッチング素子SW2、SW4の開閉を制御する極性切替パルスA、Bを、第2及び第4のスイッチング素子SW2、SW4に交互に出力する。この極性切替パルスAは、レベルがHIGHになるときに第2のスイッチング素子SW2をオンにし、LOWになるときオフにする。同様に、極性切替パルスBは、レベルがHIGHになるときに第4のスイッチング素子SW4をオンにし、LOWになるときオフにする。
【0032】
PWMドライバ81は、PWMコントロールIC82と、セレクタ83とからなり、コントローラ80からの出力に応じてPWMゲートパルスを生成し、第1および第3のスイッチング素子SW1、SW3に、セレクタ83によって交流電力の極性を切り替えるごとに交互に供給する。また、PWMドライバ81は、コントローラ80から出力されるランプ電力に応じて第1及び第3のスイッチング素子SW1、SW3のオンデューティを制御することにより、ランプ電力のPWM制御を行う。さらに、PWMドライバ81は、ランプLを流れる電流をモニタしてランプLの過電流を検出した場合には、第1及び第3のスイッチング素子SW1、SW3をオフにすることによって過電流によって生じる障害を未然に防止する。
【0033】
具体的には、PWMドライバ81は、第1及び第3のスイッチング素子SW1、SW3をオンにするPWMゲートパルスA、Bを生成し、さらにPWMゲートパルスのオンデューティを変化させて出力する。このPWMゲートパルスAは、HIGHになるとき第1のスイッチング素子SW1をオンとし、LOWになるときオフにする。PWMゲートパルスBは、HIGHになるとき第3のスイッチング素子SW3をオンとし、LOWになるときオフにする。
【0034】
PWMコントロールIC82の詳細を図2に示す。図2に示すように、PWMコントロールIC82は、所定周波数の三角波を生成する発振器90と、コンパレータ91、92と、フリップフロップ93と、NOR回路94とからなり、PWMゲートパルスを生成する。
【0035】
コンパレータ91は、PWMゲートパルスを生成するために使用され、1つの非反転入力端子と2つの反転入力端子とを有する。そして、1の非反転入力端子に発振器90が接続され、2つの反転入力端子のうち、第1の反転入力端子には、コントローラ80からのランプ電力Pに対応したフィードバック電圧FBが入力され、第2の反転入力端子には、デッドタイム電圧Dmaxが入力される。コンパレータ91の出力端子は、NOR回路94の入力端子に接続される。デッドタイム電圧Dmaxは、PWMコントロールIC82から出力されるPWMゲートパルスのオンデューティの最大値に対応した電圧値である。従って、発振器90の出力と、電圧FBと、デッドタイム電圧Dmaxとを連続して比較することによって、PWM制御で用いられるパルスのオンデューティを設定する。
【0036】
PWMゲートパルスを生成する方法を以下に説明する。発振器90にて生成された所定周波数の三角波は、コンパレータ91の非反転入力端子に入力される。コンパレータ91では、2つの反転端子に入力されるフィードバック電圧FBとデッドタイム電圧Dmaxのうち、小さいほうの入力のレベルが三角波のレベルと比較され、その結果がコンパレータ91からNOR回路94に向けて出力される。NOR回路94は、後述するフリップフロップ93からHIGHの出力がなければNOT回路として機能するので、コンパレータ91の出力を反転し、PWMゲートパルスとしてセレクタ83に向けて出力する。なお、三角波の周波数は、インバータ回路30から出力される低周波電圧に重畳される高周波電圧の周波数を確定するものである。
【0037】
一方、コンパレータ92は、ランプLに流れる過電流を検出するものである。コンパレータ92では、反転入力端子には、ランプL若しくは放電灯点灯装置によって画定される最大許容電流に対応する基準電圧V1が入力され、非反転入力端子には、電流検出回路70によって検出された電流値に相当する電圧が抵抗R5、R6を経て直接入力される。なお、最大許容電流は、ランプや放電灯点灯装置を構成する各部品の仕様によって規定される値であり、最大許容電流以上の電流がランプLや放電灯点灯装置10を流れた場合に不具合や故障を引き起こすものである。
【0038】
また、コンパレータ92の出力端子は、フリップフロップ回路93のS端子に接続されている。従って、インバータ回路30の各アーム311、312を流れる電流値の瞬時値が、ランプ電流信号としてコンパレータ92に入力されると、コンパレータ92は、検出された電流の瞬時値と最大許容電流値とを比較する。そして、アーム311、312を流れる電流値の瞬時値が第2の基準電圧と等しくなるとき、コンパレータ92は、HIGHの出力をフリップフロップ86に向けて発する。
【0039】
フリップフロップ回路93は、S端子がコンパレータ92の出力端子が接続され、R端子は発振器90に接続され、Q端子はNOR回路94に接続されている。従って、フリップフロップ回路93は、コンパレータ92からHIGHが出力されると、Q端子の出力レベルをLOWからHIGHに切り替える。次に、フリップフロップ回路93のHIGHの出力は、NOR回路94にてコンパレータ91の出力との論理和がとられて反転されるので、NOR回路94の出力はLOWになり、PWMコントロールIC82からのPWMゲートパルスの出力は停止される。その結果、インバータ回路30にてPWM制御を行っている第1および第3のスイッチング素子SW1、SW3がオフになるので、インバータ回路30からの出力が遮断される。そして、フリップフロップ93は、発振器90からの次のサイクルの三角波がR端子に入力されると、Q端子はリセットされてLOWになる。
【0040】
NOR回路94には、コンパレータ91からの出力とフリップフロップ回路93の出力とが入力され、論理和がとられた後で反転されて、セレクタ83に出力される。
【0041】
セレクタ83は、PWMコントロールIC82が生成したPWMゲートパルスを、極性切り替えパルスに応じて、インバータ回路30の第1および第3のスイッチング素子SW1、SW3に交互に供給するものである。セレクタ83は、図3に示すように、2つのAND回路83a、83bからなり、AND回路83a、83bの各々の一方の入力端子は、PWMコントロールIC82に接続され、AND回路83a、83bの各々の他方の入力端子は、コントローラ80に接続されている。また、AND回路83aの出力端子は、第1のスイッチング素子SW1に接続されて、AND回路83aの出力はPWMゲートパルスAになる。一方、AND回路83bの出力端子は、第3のスイッチング素子SW3に接続されて、AND回路83bの出力はPWMゲートパルスBになる。
【0042】
上記のように構成された放電灯点灯装置10では、PWMドライバ81から出力されるPWMゲートパルスA、Bによって、インバータ回路30が出力する交流電力に対するPWM制御が行われる。従って、放電灯点灯装置10は、ランプLの放電灯定格電力の応じた電力制御を行うことができ、ランプを安定して発光させることができる。
【0043】
次に、上記放電灯点灯装置10の動作を図面を参照しながら説明する。ランプLの点灯が外部から指示されると、放電灯点灯装置10では、直流電力供給装置20から直流電力がインバータ回路30に入力されて交流電力に変換されてランプLに供給され、イグナイタ回路60によってランプLの放電が始動される。インバータ回路30では、入力された直流電力を、第2及び第4のスイッチング素子SW2、SW4のスイッチング動作を約数100Hzで交互に行うことによってインバータ回路30内を流れる電流の向きを変えて低周波数の交流電力に変換するとともに、第1および第3のスイッチング素子SW1、SW3を数kHz〜MHzの周波数でスイッチング動作して低周波数の交流電力に高周波数の矩形波を重畳させる。そして、平滑回路40は、インバータ回路30から出力された高周波数の矩形波が重畳された低周波数の交流電力から高周波成分を除去して平滑化し、ランプLに供給する。ランプLの放電が開始されると、ランプ電力を一定にするために、放電灯点灯装置10は、PWM制御を開始する。
【0044】
まず、ランプLの放電が開始されると、電圧検出回路50によってラインCの電圧が検出されてコントローラ80に入力される。インバータ回路30に挿入された電流検出用の抵抗R3、R4の値が微小であれば、抵抗R3、R4による電圧降下は無視できるほど小さいので、ラインCの電圧は、ランプLに印加されたランプ電圧Voutと実質的に等価である。一方、ランプLを流れて電流検出回路70によって検出されたランプ電流Ioutは、平滑回路71及び増幅回路72を通過することによって平均化されて平均電流Iaveとしてコントローラ80に入力される。コントローラ80は、ランプ電圧Vout及びランプ電流Iaveに基づいて、ランプに供給されたランプ電力Pを演算し、PWMドライバ81に出力する。
【0045】
次に、PWMドライバ81は、コントローラ80から入力された電力Pに基づいてインバータ回路30が出力する交流電力に対してPWM制御を行う。本実施例において、PWM制御は、PWMドライバ81のPWMコントロールIC82から出力されるPWMゲートパルスのデューティを変更することによって行われる。
【0046】
PWMゲートパルスを生成する方法について、図2乃至図4を参照して以下に説明する。図4(a)に示すように、図2のPWMコントロールIC82において、発振器90は、周期T0の三角波を生成する。この三角波の電圧レベルは、コンパレータ91において、コントローラ80にて演算されたランプ電力Pに対応するフィードバック電圧FBとデッドタイム電圧Dmaxとのうち、値が小さい方の信号と比較される。一方、ランプ電流Ioutが最大許容電流未満であれば、コンパレータ92の出力はLOWであり、フリップフロップ回路93の出力はLOWである。従って、コンパレータ91の出力は、NOR回路94を介してPWMゲートパルスとしてPWMコントロールIC82から出力される(図4(b))。図4(b)に示すように、周期T0は、インバータ回路30から出力される低周波数の交流電力に重畳される矩形波の高周波数電力の周期であり、上記の周期T0に対して、PWMゲートパルスがHIGHとなる期間T1の比率が、オンデューティである。
【0047】
また、フィードバック電圧FBは、ランプ電力Pに応じて増減してコンパレータ91の出力を変えるので、図4(a)から、PWMゲートパルスのオンデューティも、ランプ電力Pに応じて増減される。従って、PWMゲートパルスのオンデューティの変化に伴い、インバータ回路30から出力される交流電力の増減を調整できる。なお、ランプ電流の過電流検出については後述する。
【0048】
次に、インバータ回路30から出力される低周波電圧の極性切り替えについて説明する。図5(c)、(d)に示すように、コントローラ80から第2及び第4のスイッチング素子SW2、SW4に、極性切り替えパルスA、Bが供給されて行われる。すなわち、極性切り替えパルスBがオンとなり且つ極性切り替えパルスAがオフとなる時刻t1から時刻t2までの期間をAとし、極性切り替えパルスBがオフとなり且つ極性切り替えパルスAがオンとなる時刻t3から時刻t4間での期間をBとする場合に、期間A及び期間Bを含んで1周期とする周期T2で、インバータ回路30の出力電力の極性を切り替える。従って、周期T2は、インバータ回路30から出力される交流電力の周期になる。さらに、周期T2は、周期T0よりもかなり長時間に設定され、1周期T2の間に、相当数のPWMゲートパルスが生じるように設定されている。また、インバータ回路30の極性の切り替え周波数(1/T2)は、ランプLに音響共鳴現象を生じさせる周波数に対してかなり低く設定されている。
【0049】
次に、インバータ回路30の動作を、図5乃至図7を参照しながら説明する。
【0050】
最初に、時刻t1から始まる期間Aにおいて、コントローラ80から、極性切替パルスBが第4スイッチィング素子SW4へ供給されて、第4スイッチィング素子SW2はオンになり、第1のスイッチング素子SW1はPWMゲートパルスAによって高周波数でオン・オフされる。また、第2及び第3スイッチィング素子SW2、SW3は、オフの状態を維持する(図5(a)〜(d)参照)。従って、期間Aにおいて、インバータ回路30には、図6に示す電流路が形成される。
【0051】
図6において、第1及び第4のスイッチィング素子SW1、SW4が同時にオンになるとき、ランプ電流IAは、高電位側の端子Mから、第1のスイッチィング素子SW1、インダクタL1を通ってランプLに流れ、ランプLを流れた後は、第4のスイッチィング素子SW4、抵抗R4を通って低電位側の端子Nに流れる。従って、直流電力供給装置20の出力電圧V0とほぼ同じ大きさの電圧がインバータ回路30から出力されて、ランプ電圧VoutとしてランプLに印加される。この状態から、PWMゲートパルスAによって第1のスイッチィング素子SW1がオフとなるとき、ダイオードD1が転流ダイオードとして機能して、ランプ電流IAは、インダクタL1,ランプL、第4のスイッチング素子SW4、抵抗R4、ダイオードD1の順に流れる。
【0052】
従って、PWM制御によって、第1のスイッチィング素子SW1へのPWMゲートパルスAのオンデューティを周期T0で変更することによって、インバータ回路30から出力される交流電力を増減でき、ランプLに目標電力に応じたランプ電流を供給できる。
【0053】
次に、期間Bにおいて、コントローラ80から、極性切替パルスAの第2スイッチィング素子SW2へ供給されて、第2のスイッチィング素子SW2はオンになり、第3のスイッチング素子SW3は、PWMゲートパルスBによって高周波数でオン・オフされる。また、第1及び第4のスイッチィング素子SW1、SW4は、オフの状態を維持する(図5(a)〜(d)参照)。従って、期間Bにおいて、インバータ回路30には、図7に示す電流路が形成される。
【0054】
図7において、第2及び第3のスイッチィング素子SW2、SW4が同時にオンになるとき、ランプ電流IBは、高電位側の端子Mから、第3のスイッチィング素子SW3を通ってランプLに流れ、ランプLを流れた後は、インダクタL1、第2のスイッチィング素子SW2、抵抗R3を通って低電位側の端子Nに流れる。従って、直流電力供給装置20の出力電力V0とほぼ同じ大きさで且つ期間Aとは逆極性の電圧がインバータ回路30から出力されて、ランプ電圧VoutとしてランプLに印加される。この状態から、PWMゲートパルスBによって第2のスイッチィング素子SW2がオフとなるとき、ダイオードD2は転流ダイオードとして機能して、ランプ電流IBは、ランプL、インダクタL1、第2のスイッチング素子SW2、抵抗R3、ダイオードD2の順に流れる。
【0055】
従って、PWM制御によって、第3のスイッチィング素子SW3へのPWMゲートパルスBのオンデューティを周期T0で変更することによって、インバータ回路30から出力される交流電力を増減でき、ランプLに目標電力に応じたランプ電流を供給できる。
【0056】
上記のように、インバータ回路30において、極性切替パルスA、Bによって期間A及び期間Bが交互に現れるようにすることによって、インバータ回路30の出力電圧Vinvは、図5(e)に示すように、周期T2の矩形波交流電圧になる。
【0057】
なお、期間Aに続く例えば時刻t2から時刻t3までの期間Cと、期間Bに続く時刻t4から時刻t5までの期間Dとは、各スイッチィング素子SW1〜SW4のスイッチィング動作を確実になすために設けられたデッドタイム期間であり、各スイッチィング素子SW1〜SW4への全てのパルスの供給が停止される。また、期間C及びDは、周期T2の一部に含まれるが、期間A、Bの長さに比較するとかなり短く設定されるので、実際にはほとんど無視できる。
【0058】
上述のように、期間A及び期間Bを繰り返すことで、図4(e)に示すようなインバータ回路30の出力電圧Vinvが得られる。
【0059】
上記構成によって、従来のコンバータでPWM制御を行うとともにコンバータの後段に設けたインバータ回路で出力電力の極性変換を行っていた放電灯点灯装置に対し、インバータ回路30内で出力電力のPWM制御と極性変換との両方を行うことができ、放電灯点灯装置10を構成する部品点数を減少させることができる。さらに、放電灯点灯装置を簡単な回路により構成でき、装置の小型化及びコストダウンに寄与する。
【0060】
また、出力電力のPWM制御は、インバータ回路30内の第1及び第3スイッチィング素子SW1、SW3で交互に、すなわち2箇所で行われる。発熱などにつながる装置10の電力損失を、2つのスイッチィング素子で分担するために、1つのスイッチィング素子にかかる負担を低減できる。故に、電力損失の熱分散を効率良く行うことができる。
【0061】
さらに、上記の回路構成により、従来は、コンバータのPWM制御を行う制御部の基準電位と、インバータ回路側に設けていた電力制御部の基準電位との2つに分離して構成していた放電灯点灯装置の2電源方式に代えて、基準電位を1つとする1電源方式を採用できる。従って、2電源方式の放電灯点灯装置において2つの制御部間での信号の受け渡しに必要であったフォトカプラを不要にできる。このように、放電灯点灯装置10の基準電位を1箇所にすることによって、放電灯点灯装置10を簡単に構成できる。
【0062】
次に、ランプLの電力制御について詳細に説明する。ランプLの電力を制御して所望の輝度で発光させるためには、ランプLに印加されたランプ電圧と、ランプLを流れるランプ電流とを正確に検出してPWM制御を行うことが必要である。そこで、ランプ電圧を検出するために、電圧検出回路50を用いる。電圧検出回路50によって検出されるラインCの電圧は、抵抗R3、R4の抵抗値が微小であるから、ランプLに印加される電圧と実質的に等しい。しかしながら、図1に示す構成の電圧検出回路50では、ラインDがラインCに対して高電位となる期間Bでは、ランプ電圧を正確に検出することが困難であることが、本発明者によって確認されている(図5(j))。そこで、期間Bでは、電圧検出回路50によってランプ電圧は検出せず、代わりに期間Aにて検出されたランプ電圧を、期間Bのランプ電圧として、コントローラ80は、ランプ電力を演算するために用いる。または、電圧検出回路50に、サンプルホールド回路を設けて、期間Bの間は、期間Aにて検出されたランプ電圧値を保持するようにしても良い。
【0063】
また、ランプ電流は、図6及び図7から分かるように、インバータ回路30を流れる電流である。電流検出回路70を構成する抵抗R3、R4は、インバータ回路30の出力の極性を切り替えるスイッチング素子SW2、SW4と、低電位端子Nとの間に設けられている。従って、PWM制御によって高電位側のスイッチング素子SW1、SW3がオフとなる間に、インダクタL1によってインバータ回路30を流れる電流も検出できる。すなわち、極性切替用のスイッチング素子SW2、SW4がオンになっている時にランプを流れるランプ電流を正確に連続して検出できる。なお、全てのスイッチング素子SW1〜SW4がオフとなる時は、構造上装置10内に電流は流れないので、極性切替用の低電位側のスイッチング素子SW2、SW4がオンになっている時にランプLを流れるランプ電流を継続して検出すれば、ランプ電力の制御に必要なランプ電流に関する情報を精度良く獲得できる。
【0064】
電流検出回路70は、図8に示すように、第4のスイッチング素子SW4がオンになる期間Aでは、抵抗R4を流れる電流IAを電流・電圧変換してランプ電流信号IAとして検出する(図5(g)参照)。また、第2スイッチング素子SW2がオンになる期間Bでは、抵抗R3を流れる電流IBを電流・電圧変換してランプ電流信号IBとして検出する(図5(f)参照)。さらに、いずれのランプ電流信号IA、IBも、合成してから平滑回路71によって平滑にすると、ランプ電流の平均電流値Iaveが得られる(図5(h)参照)。このランプ電流の平均電流値Iaveを増幅器72で増幅してから、コントローラ80に向けて出力する(図5(i)参照)。
【0065】
従って、コントローラ80では、検出されたランプ電圧Vout及び平均電流値Iaveに基づいてランプ電力Pを演算し(図5(k)参照)、この結果をPWMコントローラ82に向けて出力する。PWMコントローラ82は、入力されたランプ電力Pを目標の電力と比較してPWMゲートパルスのオンデューティを変更することによって、ランプLに目標の電力を供給する。
【0066】
上述のように、本実施例では、電圧検出回路50をインバータ回路30の出力側に設けると共に、インバータ回路30の内部を流れる電流を検出することによって、ランプに供給されるランプ電力をより正確に把握できる。故に、より正確なPWM制御をランプLに対して行うことができるので、ランプLの定電力制御を安定して行える。
【0067】
さらに、電圧検出回路50によってランプ電圧を直接モニタしているので、ランプLの寿命末期に生じるランプの電圧上昇を精度良く検出できる。この場合に備えて、コントローラ80に検出されたランプ電圧をランプの寿命到来を示す所定電圧と比較する比較回路をコントローラ80に設けることによって、ランプ寿命の到来をユーザに知らせるアラーム信号を出力させることもできる。
【0068】
また、電流検出回路70は、インバータ回路30からの出力電流の両方の極性に対して、すなわち期間A及び期間Bのいずれにおいても連続してランプ電流の瞬時値を検出できるので、ランプの点灯開始時における電圧の過渡的な変化に対しても追従でき、精度の高いランプ電力の制御を行うことができる。
【0069】
次に、ランプLの過電流保護について、図2及び図4を参照しながら説明する。電流検出回路70により検出された期間A及び期間Bにおけるランプ電流信号IA、IBは、合成されてランプ電流信号Iとなり、図4(c)及び図5(h)に示すような電圧波形を示す。ランプ電流信号IA、IBは、PWMドライバ81に入力されて、コンパレータ92にて最大許容電流に対応した基準電圧V1(カレントリミット電圧)と比較される。図4において、例えば時刻t11にてランプ電流信号Iが最大許容電流と等しくなると、直ちにコンパレータ92の出力がHIGHとなり、フリップフロップ93のQ端子は、HIGHになる(図4(d)参照)。
【0070】
従って、フリップフロップ回路93のHIGHの出力に応答して、NOR回路94の出力はLOWになるので、直ちにPWMゲートパルスは、LOWとなって、第1または第3のスイッチング素子SW1、SW3はオフになる(図4(e)参照)。これによって、インバータ回路30への直流電力の供給が停止されるので、ランプ電流は減少する。
【0071】
次に、時刻t12にて、発振器90から次の周期の三角波が生成されてフリップフロップ93のR端子に入力されると、Q端子は、リセットされてLOWになるので、PWMコントロールIC82は、PWMゲートパルスの供給を再開する。
【0072】
このような一連の動作によって、時刻t11からt12までの期間Xに亘り、ランプL及び放電灯点灯装置10を構成するスイッチング素子などの各部品を、過電流から保護できる。また、ランプLの点灯を開始した直後に過渡現象によって発生しやすい過電流を未然に防止できる。
【0073】
上記の過電流保護は、ランプLを流れる電流値の瞬時値を検出することによって、ランプ電圧信号が最大許容電流に達した瞬間に直ちに実行されて、PWMドライバ81にて生成されるPWMゲートパルスの各々に反映される。従って、ランプLを流れる電流に対してパルスバイパルスの過電流制限を行うことができる。
【0074】
また、パルスバイパルスの過電流制限用に、各スイッチング素子SW1〜SW4のオン電流を検出するための抵抗もしくは電流検出手段を別途必要とせずに、インダクタL1を流れる電流の瞬時値を用いて、パルスバイパルスの過電流制限を行うことができる。このインダクタL1を流れる電流を検出する抵抗は、インバータ回路30から出力される電流の電流検出回路70の抵抗R3、R4としても用いられているので、放電灯点灯装置10の回路構成を簡単にできると共に小型化できる。
【0075】
このように、放電灯点灯装置10の過電流を防止できるので、インバータ回路30内の各スイッチング素子SW1〜SW4及びダイオードD1、D2へのストレスを軽減できる。また、ランプLに供給される電流が制限されるので、ランプLの電極の劣化を防ぐことができる。また、ランプLの点灯開始時の過電流によるインダクタL1の飽和を回避でき、ランプ点灯の安定化などの、ランプLの点灯性を向上させることができる。
【0076】
上記のように、抵抗R3、R4をインバータ回路30のフルブリッジ構成の低電位側のスイッチング素子SW2、SW4と低電位端子Nとの間に挿入した簡単な構成によって、ランプ電流の瞬時値と平均値との両方を検出できる。従って、ランプ電力のより精度の高いPWM制御を行うことができる。
【0077】
なお、電流検出回路70は、上記構成に替えて、図9に示す構成を採ることもできる。インバータ回路30の第2のアーム312において第4スイッチング素子SW4と低電位端子Nとの間に抵抗R4’を挿入し、抵抗R4’を流れる電流を、電流・電圧変換して検出するものである。従って、抵抗R4’に印加される電圧を検出するために、抵抗R6及びピークホールド回路76を順に介して、増幅器72に入力させて、ランプ電流信号を生成するものである。この構成は、インバータ回路30の出力電圧が正電圧となる期間Aに限り、ランプ電流を検出する。従って、期間Bでは、抵抗R4’に電流が流れないので、ピークホールド回路75またはコントローラ80内のマイクロコンピュータなどを使用して、期間Aに検出された電流値で期間Bの電流値を補間して、擬似的に出力電流をコントローラ80に供給する。なお、インバータ回路30の構成は、図1に示すものと同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0078】
また、上記実施例では、ランプ電圧を検出するために、インバータ回路30の出力側に電圧検出回路50を設けたが、この構成に替えて、インバータ回路30の入力側に電圧検出回路を設けて、インバータ回路30の入力電圧をランプ電圧として検出しても良い。さらに、ランプ電流を検出するために、インバータ回路30の低電位側に抵抗を挿入したが、この構成に替えて、インバータ回路30の入力側のラインBに抵抗を挿入してインバータ回路30の入力電流をランプ電流として検出してもよい。インバータ回路30の入力電圧及び入力電流を用いてランプ電力を演算する際は、算出されたランプ電力は、インバータ回路30のスイッチング素子の抵抗成分による損失を含むことになるので、インバータ回路30の損失を予め想定して加味すると、より精度の高いPWM制御を行うことができ、ランプの電力を精度良く制御することができる。
【0079】
さらに、上記実施例では、ランプ電力を制御する方法としてPWM制御を用いたが、本発明による放電灯点灯装置においては、ランプの電力制御を行うために、PWM制御のほかに、位相制御などの適宜のフィードバック制御を行って、ランプLの点電力制御を行うことができる。
【0080】
なお、上記実施例においては、インダクタL1の抵抗成分は微小である。さらに、イグナイタ60回路は、ランプLの放電が開始されると、放電灯点灯装置10において、インバータ回路30からは電気的に切り離される。また、インバータ回路30から流出した電流は、ランプLを流れた後で、再びインバータ回路30に戻ってくる。従って、これらの点を考慮すると、ランプLの通常の点灯時においては、インバータ回路30の出力電圧は、ランプLに印加される電圧と実質的に同じであり、インバータ回路30から出力される電流は、ランプLを流れる電流と同一である。従って、インバータ回路30から出力される電力と、ランプLに供給される電力とは同じである。
【0081】
なお、上記実施例は、本発明の好ましい実施例の一部を例示するのみであり、本発明は、上記記載の構成に限定されるものではない。
【0082】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の放電灯点灯装置によれば、放電灯を流れる電流を直接検出できるとともに、放電灯を流れる電流の瞬時値を検出でき、この瞬時値が所定値に達するとインバータ回路の出力が停止されるので、過電流などの、所定値を超える電流が放電灯や放電灯点灯装置内を流れることを未然に回避できる。
【0083】
本発明の請求項2記載の放電灯点灯装置によれば、放電灯点灯装置によって画定された電流上限値以上となる電流が、放電灯点灯装置の内部や放電灯を流れることを防止できる。
【0084】
本発明の請求項3記載の放電灯点灯装置によれば、電流検出回路によって、放電灯を流れる電流を直接かつ連続して検出できる。従って、この電流値が所定値に達したことを直ちに検出できるとともに、交流電力を制御する第1および第3のスイッチング素子を強制的に開放して、所定値以上の電流が装置内部および放電灯を流れることを回避できる。また、第2および第4のスイッチング素子が閉成しながらも第1および第3のスイッチング素子が開放されているときに放電灯を流れる電流も検出できるので、この電流に基づいて行われる放電灯に対する電力制御をより正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放電灯点灯装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】PWMコントロールICの構成を示すブロック図である。
【図3】PWMドライバの構成を示すブロック図である。
【図4】PWMドライバの各種信号を説明するタイムチャートである。
【図5】図1に示す放電灯点灯装置の動作を示すタイムチャートである。
【図6】第4のスイッチング素子SW4がオンとなる期間Aにインバータ回路30に形成される電流路を示す回路図である。
【図7】第2のスイッチング素子SW2がオンとなる期間Bにインバータ回路30に形成される電流路を示す回路図である。
【図8】ランプLを流れるランプ電流を検出する際のインバータ回路30と電流検出回路70との関係を説明する回路図である。
【図9】電流検出回路の他の構成を示す構成図である。
【図10】従来の放電灯点灯装置を示す構成図である。
【符号の説明】
L 放電灯
10 放電灯点灯装置
30 インバータ回路
50 電圧検出回路
70 電流検出回路
80 制御回路
SW1〜SW4 スイッチング素子[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a discharge lamp lighting device, and more particularly to a discharge lamp lighting device that controls lighting of a high-intensity discharge lamp such as a metal halide lamp, a high-pressure sodium lamp, and a mercury lamp.
[0002]
[Prior art]
High-intensity discharge lamps, such as metal halide lamps, high-pressure sodium lamps, and mercury lamps, do not light up when voltage is applied just like filament lamps, and they take time to reach a stable state. Requires a lighting device to control. This lighting device serves as a starter that creates a discharge path between the electrodes of the lamp and increases the current in the discharge path while maintaining the current in the discharge path to transition to arc discharge. And a role as a ballast for controlling the
[0003]
Generally, for example, as shown in FIG. 10, a lighting device includes a
[0004]
The
[0005]
In recent years, there has been a demand in the market for electronic devices using high-intensity discharge lamps, such as projectors, OHPs, and automobile headlights, that are compact, lightweight, and low-cost, and lighting devices that control the lighting of high-intensity discharge lamps. There is a similar demand for One of the simple ways to reduce the size of the lighting device itself is to increase the switching frequency of the switching element Q1 of the converter 2. However, increasing the switching frequency is difficult to achieve only with the converter circuit itself in order to avoid the occurrence of an acoustic resonance phenomenon unique to the lamp, and it is necessary to consider matching with the lamp.
[0006]
Therefore, a configuration in which the average value of the output power is adjusted by a full-bridge type inverter is disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-293388. In the inverter, two arms are connected in parallel between the high potential side and the low potential side, and the polarity of the output power of the inverter is determined by two switching elements provided in one arm, and The average value of the output power is adjusted by two switching elements provided on the arm. As described above, by performing the PWM control on one of the two switching elements incorporated in one current path formed at the time of the operation of the inverter, it is possible to reduce the size of the lighting device in which the converter can be omitted.
[0007]
In addition, the high-intensity discharge lamp requires fine power control according to the instantaneous state of the lamp from the transition period immediately after the start of lighting of the lamp to the ballast. Therefore, the voltage applied to the lamp is usually detected by inserting a resistor in parallel with the lamp and dividing the voltage, and the current flowing through the lamp is converted into a current / voltage by inserting a minute resistor in the circuit of the lighting device. It was detected by doing.
[0008]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-293388 (FIG. 1)
[Non-Patent Document 1] Ninth Next Generation Energy Electronics Research Group Third Regular Research Group Preliminary Proceedings March 14, 2002 Japan Management Association [0009]
[Problems to be solved by the invention]
Normally, a lamp approximately exhibits a constant voltage characteristic, so that the lighting device performs low current control in order to keep the lamp power constant. The current value flowing through the lamp is detected, and the current value is increased or decreased to meet the purpose. Therefore, the input current to the
[0010]
Further, since the input current to the
[0011]
In view of the above problems, a main object of the present invention is to accurately detect a current flowing through a discharge lamp, accurately control the power of the lamp, and detect an overcurrent that is about to flow through the lamp in advance. It is.
[0012]
It is another object of the present invention to provide a discharge lamp lighting device in which the number of components is reduced while maintaining the characteristics of a conventional lighting device.
[0013]
A further object of the present invention is to provide a discharge lamp lighting device capable of more accurately controlling the power of a discharge lamp.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
A discharge lamp lighting device according to
[0015]
According to the above configuration, the current flowing through the discharge lamp is detected, and when the instantaneous value of the detected current reaches a predetermined value, the output of the inverter circuit is stopped. To prevent
[0016]
A discharge lamp lighting device according to a second aspect of the present invention is the discharge lamp lighting device according to the first aspect, wherein the predetermined value is a current upper limit defined by the discharge lamp lighting device. With this configuration, the current flowing through the discharge lamp lighting device is always limited to the current upper limit defined by the discharge lamp lighting device.
[0017]
The discharge lamp lighting device according to
[0018]
With the above configuration, the current detection circuit directly and continuously detects the current flowing through the discharge lamp. Therefore, it is immediately detected that the instantaneous value of this current has reached the predetermined value, and the first and third switching elements for controlling the AC power are forcibly opened, so that a current equal to or higher than the predetermined value is supplied to the discharge lamp. Prevent from flowing. In addition, the current detection circuit is configured such that the current flowing through the discharge lamp when the first and third switching elements for controlling the AC power are open, even though the second and fourth switching elements are closed, The detection is performed by the first resistance and the second resistance of the detection circuit. Therefore, the power supplied to the discharge lamp can be more accurately obtained based on this current, and the power supplied from the inverter circuit to the discharge lamp can be controlled more accurately.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 shows an embodiment of the discharge lamp lighting device according to the present invention. 1, the discharge
[0020]
DC
[0021]
The
[0022]
In the
[0023]
Each of the switching elements SW1, SW2, SW3, SW4 is composed of a semiconductor switching element such as a MOS-FET, for example.
[0024]
In the
[0025]
The smoothing
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
[0029]
In the smoothing
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
Specifically, the
[0034]
FIG. 2 shows the details of the
[0035]
The
[0036]
A method of generating a PWM gate pulse will be described below. The triangular wave of a predetermined frequency generated by the
[0037]
On the other hand, the
[0038]
The output terminal of the
[0039]
The flip-
[0040]
The output from the
[0041]
The
[0042]
In the discharge
[0043]
Next, the operation of the discharge
[0044]
First, when the discharge of the lamp L is started, the voltage of the line C is detected by the
[0045]
Next, the
[0046]
A method of generating a PWM gate pulse will be described below with reference to FIGS. As shown in FIG. 4A, in the
[0047]
Further, since the feedback voltage FB increases or decreases according to the lamp power P and changes the output of the
[0048]
Next, switching of the polarity of the low-frequency voltage output from the
[0049]
Next, the operation of the
[0050]
First, in the period A starting from time t 1, the
[0051]
In FIG. 6, when the first and fourth switching elements SW1 and SW4 are simultaneously turned on, the lamp current IA flows from the terminal M on the high potential side through the first switching element SW1 and the inductor L1 to the lamp. After flowing through L and flowing through the lamp L, the current flows through the fourth switching element SW4 and the resistor R4 to the terminal N on the low potential side. Accordingly, the voltage of approximately the same size as the output voltage V 0 which
[0052]
Therefore, by changing the on-duty of the PWM gate pulse A to the first switching element SW1 in the cycle T0 by the PWM control, the AC power output from the
[0053]
Next, in the period B, the polarity switching pulse A is supplied from the
[0054]
In FIG. 7, when the second and third switching elements SW2 and SW4 are simultaneously turned on, the lamp current IB flows from the terminal M on the high potential side to the lamp L through the third switching element SW3. , Through the lamp L, flows through the inductor L1, the second switching element SW2, and the resistor R3 to the terminal N on the low potential side. Therefore, a voltage having substantially the same magnitude as the output power V 0 of the DC
[0055]
Therefore, by changing the on-duty of the PWM gate pulse B to the third switching element SW3 in the cycle T0 by the PWM control, the AC power output from the
[0056]
As described above, in the
[0057]
Incidentally, the period C from subsequent example, time t 2 to time A to time t 3, and the period D from the time t 4 when following the period B to time t 5, the switch I ing operation of each switch I ing element SW1~SW4 This is a dead time period provided for ensuring the operation, and the supply of all pulses to each of the switching elements SW1 to SW4 is stopped. Further, the periods C and D are included in a part of the cycle T2, but are set to be considerably shorter than the lengths of the periods A and B, so that they can be practically almost ignored.
[0058]
As described above, by repeating the period A and the period B, an output voltage V inv of the
[0059]
With the above configuration, the PWM control of the output power and the polarity control in the
[0060]
The PWM control of the output power is performed alternately by the first and third switching elements SW1 and SW3 in the
[0061]
Further, with the above-described circuit configuration, the conventional configuration has been divided into two parts: a reference potential of a control unit that performs PWM control of the converter, and a reference potential of a power control unit provided on the inverter circuit side. Instead of the two-power-supply system of the electric light lighting device, a one-power-supply system with one reference potential can be adopted. Therefore, in the discharge lamp lighting device of the dual power supply type, the photocoupler which is necessary for transferring signals between the two control units can be eliminated. Thus, by setting the reference potential of the discharge
[0062]
Next, the power control of the lamp L will be described in detail. In order to control the power of the lamp L to emit light with a desired luminance, it is necessary to accurately detect the lamp voltage applied to the lamp L and the lamp current flowing through the lamp L to perform PWM control. . Therefore, a
[0063]
The lamp current is a current flowing through the
[0064]
As shown in FIG. 8, in the period A in which the fourth switching element SW4 is turned on, the
[0065]
Accordingly, the
[0066]
As described above, in the present embodiment, the
[0067]
Furthermore, since the lamp voltage is directly monitored by the
[0068]
Further, the
[0069]
Next, overcurrent protection of the lamp L will be described with reference to FIGS. Lamp current signal I A during the period A and the period B which is detected by the current detection circuit 70, I B is combined with the lamp current signal I becomes, and FIG. 4 (c) and the voltage waveform as shown in FIG. 5 (h) Is shown. Lamp current signal I A, I B is input to the
[0070]
Accordingly, in response to the HIGH output of the flip-
[0071]
Then, at time t 12, when the triangular wave of the next period from the
[0072]
Such a series of operations, for a period X from the time t 11 to t 12, the respective components such as switching elements constituting the lamp L and a discharge
[0073]
The above-mentioned overcurrent protection is executed immediately when the lamp voltage signal reaches the maximum allowable current by detecting the instantaneous value of the current value flowing through the lamp L, and the PWM gate pulse generated by the
[0074]
Also, for the purpose of limiting the overcurrent of pulse-by-pulse, a resistor or current detecting means for detecting the ON current of each of the switching elements SW1 to SW4 is not separately required, and the instantaneous value of the current flowing through the inductor L1 is used. Pulse-by-pulse overcurrent limiting can be performed. Since the resistor for detecting the current flowing through the inductor L1 is also used as the resistors R3 and R4 of the
[0075]
As described above, since the overcurrent of the discharge
[0076]
As described above, the simple configuration in which the resistors R3 and R4 are inserted between the low-potential-side switching elements SW2 and SW4 of the full-bridge configuration of the
[0077]
Note that the
[0078]
In the above embodiment, the
[0079]
Further, in the above embodiment, the PWM control is used as a method of controlling the lamp power. However, in the discharge lamp lighting device according to the present invention, in order to control the power of the lamp, in addition to the PWM control, phase control and the like are performed. Point power control of the lamp L can be performed by performing appropriate feedback control.
[0080]
In the above embodiment, the resistance component of the inductor L1 is very small. Further, the
[0081]
It should be noted that the above-described embodiment only exemplifies a part of the preferred embodiment of the present invention, and the present invention is not limited to the above-described configuration.
[0082]
【The invention's effect】
According to the discharge lamp lighting device of the first aspect of the present invention, the current flowing through the discharge lamp can be directly detected and the instantaneous value of the current flowing through the discharge lamp can be detected. Is stopped, it is possible to prevent a current exceeding a predetermined value, such as an overcurrent, from flowing through the discharge lamp or the discharge lamp lighting device.
[0083]
According to the discharge lamp lighting device of the second aspect of the present invention, it is possible to prevent a current that is equal to or more than the current upper limit value defined by the discharge lamp lighting device from flowing inside the discharge lamp lighting device or through the discharge lamp.
[0084]
According to the discharge lamp lighting device of the third aspect of the present invention, the current flowing through the discharge lamp can be directly and continuously detected by the current detection circuit. Therefore, it is possible to immediately detect that the current value has reached the predetermined value, and to forcibly open the first and third switching elements for controlling the AC power, so that a current equal to or higher than the predetermined value is generated inside the apparatus and the discharge lamp. Flow can be avoided. In addition, since the current flowing through the discharge lamp when the first and third switching elements are open while the second and fourth switching elements are closed can also be detected, the discharge lamp performed based on this current can be detected. Can be more accurately controlled.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing one embodiment of a discharge lamp lighting device according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration of a PWM control IC.
FIG. 3 is a block diagram illustrating a configuration of a PWM driver.
FIG. 4 is a time chart for explaining various signals of a PWM driver.
FIG. 5 is a time chart showing an operation of the discharge lamp lighting device shown in FIG. 1;
FIG. 6 is a circuit diagram showing a current path formed in the
FIG. 7 is a circuit diagram showing a current path formed in the
FIG. 8 is a circuit diagram illustrating a relationship between the
FIG. 9 is a configuration diagram showing another configuration of the current detection circuit.
FIG. 10 is a configuration diagram showing a conventional discharge lamp lighting device.
[Explanation of symbols]
Claims (3)
電源の高電位側に接続された高電位端子と前記電源の低電位側に接続された低電位端子とを介して入力される直流電力を交流電力に変換して第1および第2の出力端子を介して前記放電灯に向けて出力するインバータ回路と、
前記放電灯を流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記インバータ回路を制御する制御回路と
を有し、前記制御回路は、検出された電流の瞬時値が所定値に達する場合に、前記インバータ回路の出力を停止させることを特徴とする放電灯点灯装置。A discharge lamp lighting device for controlling lighting of a discharge lamp,
DC power input through a high potential terminal connected to the high potential side of the power supply and a low potential terminal connected to the low potential side of the power supply, and converts the DC power into AC power to first and second output terminals An inverter circuit for outputting to the discharge lamp through
A current detection circuit for detecting a current flowing through the discharge lamp,
A control circuit for controlling the inverter circuit, wherein the control circuit stops the output of the inverter circuit when an instantaneous value of the detected current reaches a predetermined value. .
前記電流検出回路は、前記第1のアームにおいて前記第2のスイッチング素子と前記低電位端子との間に挿入された第1の抵抗と、前記第2のアームにおいて前記第4のスイッチング素子と前記低電位端子との間に挿入された第2の抵抗とを含み、
前記制御回路は、
前記第2及び第4のスイッチング素子の開閉を交互に行って前記交流電力の第1の周波数を確定し、
前記第2のスイッチング素子を閉成する時は、前記第1及び第4のスイッチング素子の開放を維持しつつ、前記第3のスイッチング素子を前記第1の周波数よりも高い第2の周波数で開閉し且つ前記交流電力を制御し、
前記第4のスイッチング素子を閉成する時は、前記第2及び第3のスイッチング素子の開放を維持しつつ、前記第1のスイッチング素子を前記第2の周波数で開閉し且つ前記交流電力を制御し、
前記瞬時値が前記所定値に達する場合、前記第1および第3のスイッチング素子を強制的に開放することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。The inverter circuit has a full bridge configuration in which a first arm and a second arm are connected in parallel between the high potential terminal and the low potential terminal, and the first arm is connected to a high potential side. And a second switching element on a low potential side, and the second arm has a third switching element on a high potential side and a fourth switching element on a low potential side. Wherein the first output terminal is connected between the first switching element and the second switching element, and the second output terminal is connected to the third switching element and the fourth switching element. Connected between the device and
The current detection circuit includes: a first resistor inserted between the second switching element and the low potential terminal in the first arm; and a fourth resistor and the fourth switching element in the second arm. A second resistor inserted between the low-potential terminal;
The control circuit includes:
Opening and closing the second and fourth switching elements alternately to determine the first frequency of the AC power,
When closing the second switching element, the third switching element is opened and closed at a second frequency higher than the first frequency while maintaining the first and fourth switching elements open. And controlling the AC power,
When closing the fourth switching element, the first switching element is opened and closed at the second frequency and the AC power is controlled while maintaining the second and third switching elements open. And
The discharge lamp lighting device according to claim 1, wherein when the instantaneous value reaches the predetermined value, the first and third switching elements are forcibly opened.
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