JP2004302859A - 場の物理量のシミュレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用的な場の物理量のシミュレーション方法を確立することにより、1つのシミュレーションプログラムで、様々な系のシミュレーションを可能にする。また、場の物理量のシミュレーションの効率を上げる。
【解決手段】数式計算を用いることにより、任意の支配方程式を取り扱えるようにする。また、基底関数を自由に設定できるようにすることにより、場の物理量を最適に近似できるようにする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、場の物理量のコンピュータによるシミュレーション方法に関する。請求項1は、シミュレーションプログラムの構成に関する。請求項2・3・4は、シミュレーションの方法に関する。請求項5・6は、シミュレーションのインターフェイスに関する。請求項7は、請求項2・3・4の方法で、有限要素法を実現する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からある場の物理量のコンピュータによるシミュレーション方法として、有限差分法、有限要素法、有限境界法、分子軌道法、密度汎関数法などがある。有限差分法、有限要素法、有限境界法、構造力学解析、流体解析、電磁解析などに用いられており、分子軌道法、密度汎関数法は、量子化学、量子物理などの電子状態の計算に用いられている。
【0003】
有限要素法は、場の物理量を有限個の領域に分割して、それぞれ領域において場の物理量を有限次元の多項式で近似し、その領域内において多項式の係数の満たすべき連立方程式を作り、その連立方程式の解と多項式から微分方程式の解を合成する手法である。
【0004】
本発明に関連する参考文献として、次をあげる。
(1)シミュレーション科学への招待、日経サイエンス社
(2)神谷紀生、北栄輔、偏微分方程式の数値解法、共立出版
(3)Mathematicaによる電磁界シミュレーション入門
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の場の物理量のシミュレーションでは、求める物理量やその支配方程式が変わるたびに、シミュレーションプログラムを書くことが必要であった。そのため、プログラムの開発に膨大な時間が掛かっていた。また、適切でないプログラムを用いてシミュレーションを用いると、シミュレーションの計算に膨大な時間が掛かっていた。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、汎用的な場の物理量のシミュレーション方法を確立することにより、1つのシミュレーションプログラムで、様々なシミュレーションを可能にすることであり、また、場の物理量のシミュレーションの効率を上げることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のシミュレーションにおいては、数式計算と数値計算を組み合わせてシミュレーションを行う。シミュレーションの対象と近似精度は、支配方程式と基底関数により規定される。本発明では、支配方程式、基底関数をスクリプトを用いて簡単に記述できるようにする。
【0008】
シミュレータの構成は、字句構文解析から各種ルーチンを呼び出すことにより実現する。ルーチンとしては、コンソール、テキストエディタ、グラフィックエディタ、計算エンジン、データベース、数式計算ライブラリ、数値計算ライブラリの8つを持つ。
【0009】
支配方程式は、場の変数、及び、それらの微分により表される。場の物理量は、基底関数を用いて展開する。基底関数は、多項式、初等関数、特殊関数、直交関数、固有関数、相互作用を無視した場合の厳密解などを用いる。
【0010】
シミュレーションの計算方法は、以下の通りである。まず、数式計算を用いて、支配方程式と基底関数の集合から、基底関数の係数に対する連立方程式を導出し、次に、数値計算を用いて、その連立方程式を解き、最後に、基底関数の集合と連立方程式の解から、支配方程式の解である場の物理量を合成する。
【0011】
シミュレーションのデータの記述は、スクリプトを用いて行う。スクリプトでは、支配方程式の評価汎関数の設定、基底関数の設定、既知関数や未知関数の設定などを記述する。
【0012】
短時間で高精度なシミュレーションを可能にするために、まず、全体を荒い精度で計算して、その後、利用者が詳しく知りたい部分を指定し、その部分を細かい精度でシミュレーションする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、実施例にもとづき図面を参照して説明する。
【0014】
図1に、シミュレータの構成例を示す。シミュレータは、字句構文解析21、コンソール22、テキストエディタ23、グラフィックエディタ24、計算エンジン25、データベース26、数式計算ライブラリ27、数値計算ライブラリ28の8つの部分からなる。
【0015】
図2に、シミュレータの各部分の詳細を示す。字句構文解析11は、利用者が入力したコマンドやスクリプトを解釈して、各種ルーチンの呼び出しや、データベースへの書き込みを行う。テキストエディタ13は、データベースやファイルの内容をテキストベースで編集する。グラフィックエディタ14は、データベースやファイルの内容をグラフィックベースで編集する。計算エンジン15は、データベースの内容を読み出し、シミュレーションを行い、その結果をデータベースに書き込む。データベース16は、識別子、型、アドレスなどの情報を保持し、識別子からアドレスへの変換、および、データ領域の確保や開放を行う。
【0016】
図3に、シミュレーションで用いるコマンドの例を示す。let命令21は、シミュレーションの条件設定をデータベースに書き込む。list命令22は、データベースに記述してある内容をコンソールに表示する。edit命令23は、データベースやファイルの内容をテキストベースで編集できるテキストエディタを起動する。plot命令24は、データベースやファイルの内容をグラフィックベースで編集できるグラフィックエディタを起動する。solve命令25は、計算エンジンを呼び出し、シミュレーションの計算を行う。read命令26、ファイルの内容をデータベースに読み込む。write命令27は、データベースの内容をファイルに書き込む。
【0017】
図4に、シミュレーション全体の流れを示す。物理量の振る舞いは、支配方程式により規定される。シミュレーションの手順は、まず、その物理量に適した基底関数を生成する。次に、支配方程式と生成された基底関数の集合を用いて、基底係数の計算を行う。最後に、基底関数の集合と基底係数の集合を用いて、支配方程式の解を表示する。基底係数の計算の構成を示す。基底係数の計算では、まず、支配方程式と基底関数から、基底関数の連立方程式を生成する。そして、その連立方程式を解くことにより、基底係数の集合を得る。連立方程式の解法としては、ガウスの消去法や反復法を用いる。
まず、数式計算を用いて、支配方程式と基底関数の集合から、基底関数の係数に対する連立方程式を導出し、次に、数値計算を用いて、その連立方程式を解き、最後に、基底関数の集合と連立方程式の解から、支配方程式の解である場の物理量を合成する。
【0018】
図5に、連立方程式の導出の部分の詳細な流れを示す。連立方程式の生成では、まず、基底関数の集合から、その微分を計算する。次に、基底関数の集合の積分、および、基底関数の微分の積分を計算する。最後に、それらを支配方程式に代入することにより、基底係数の連立方程式を得る。
【0019】
図6に、シミュレーションのスクリプトの例を示す。支配方程式の設定51では、支配方程式としてヘルムホルツ方程式EQ1を設定している。基底関数の設定52では、1次元1次多項式の有限要素法の基底関数を設定している。既知関数の設定53では、既知関数としてF(x)を設定している。未知関数の計算54では、支配方程式EQ1(x)=0を満たす未知関数U(x)を求めている。
【0020】
図7に、部分的な再計算の例を示す。図7の例では、左側が、低い精度でのシミュレーション結果であり、右側が、一部分を高い精度で再計算した結果である。左図の太枠の部分61を、利用者が興味がある部分であるとして、右図の再計算の結果62では、その部分が詳細になっている。
【0021】
図8に、1次元1次多項式の有限要素法の基底関数の例を示す。有限要素法の場合は、基底関数として、サンプリング点を頂点とした山型の関数を用いる。
【0022】
図9に、1次元1次多項式の有限要素法の基底関数を用いた、関数の展開の例を示す。
【0023】
【発明の効果】
本発明を利用することにより、有限要素法、分子軌道法、密度汎関数法などのシミュレーション方法の違いを、基底関数の違いに吸収させることができて、プログラムの開発期間を短縮することができる。また、シミュレーション効率を上げることができて、短時間で高精度なシミュレーションをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シミュレータの構成例を示す図である。
【図2】シミュレータの各部分の役割を示す図である。
【図3】シミュレータにおけるコマンドを示す図である。
【図4】シミュレーションの流れを示す図である。
【図5】連立方程式の導出の部分の流れを示す図である。
【図6】シミュレーションのスクリプトの例を示す図である。
【図7】部分的な再計算の例を示す図である。
【図8】1次元1次要素による有限要素法の基底関数の例を示す図である。
【図9】1次元1次要素による有限要素法の基底関数を用いた関数展開の例を示す図である。
有限要素法のスクリプトを示す図である。
【符号の説明】
11 字句構文解析
12 コンソール
13 テキストエディタ
14 グラフィックエディタ
15 計算エンジン
16 データベース
17 数式計算ライブラリ
18 数値計算ライブラリ
21 let命令
22 list命令
23 edit命令
24 plot命令
25 solve命令
26 read命令
27 write命令
31 支配方程式の評価汎関数
32 領域の形状
33 基底関数の集合
34 基底係数の連立方程式
35 基底係数の集合
36 支配方程式の解
41 基底関数の生成
42 連立方程式の導出
43 基底関数を支配方程式に代入
44 基底関数の微分の計算
45 基底関数の積分の計算
46 連立方程式の計算
47 支配方程式の解の合成
51 評価汎関数の設定
52 基底関数の設定
53 既知関数の設定
54 未知関数の計算
61 再計算の領域指定
62 再計算の結果

Claims (7)

  1. 場の物理量のコンピュータによるシミュレーションにおいて、そのプログラムが、字句構文解析、コンソール、テキストエディタ、グラフィックエディタ、計算エンジン、データベース、数式計算ライブラリ、数値計算ライブラリで構成されており、その動作が、コマンドやスクリプトを解釈による、シミュレーション条件の設定、シミュレーションの実行、シミュレーション条件やシミュレーション結果のファイルへの読み書き、テキストエディタやグラフィックエディタによる、スクリプトや変数の編集であることを特徴とするシミュレーション方法。
  2. 場の物理量のコンピュータによるシミュレーションにおいて、まず、数式計算を用いて、支配方程式と基底関数の集合から、基底関数の係数に対する連立方程式を導出し、次に、数値計算を用いて、その連立方程式を解き、最後に、基底関数の集合と連立方程式の解から、支配方程式の解である場の物理量を合成することを特徴とするシミュレーション方法。
  3. 場の物理量のコンピュータによるシミュレーションにおいて、基底関数の係数に対する連立方程式の導出に対して、まず、数式計算を用いて、基底関数の集合に係数をつけた式を支配方程式の評価汎関数に代入して、基底関数の係数を未知数とした評価関数を導出し、次に、数式計算を用いて、その評価関数の中の微分積分を実行し、最後に、数式計算を用いて、評価関数を係数により偏微分をして、係数に関する連立方程式を導出することを特徴とするシミュレーション方法。
  4. 場の物理量のコンピュータによるシミュレーションにおいて、基底関数に対して、関数が有効となる領域を設定して、その領域の内側では、関数の値をとり、その外側では、0となることを特徴とするシミュレーション方法。
  5. 場の物理量のコンピュータによるシミュレーションにおいて、支配方程式の情報を、場の変数、微分演算子などを表す記号により規定し、場の物理量の情報を、場の変数名、それを展開する有限個の基底関数、基底関数の係数などにより規定することを特徴とするシミュレーション方法。
  6. 場の物理量のコンピュータによるシミュレーションにおいて、まず、低い精度でシミュレーションを行い、その中で利用者が興味のある部分を指定し、その指定された部分を高い精度で再計算することを特徴とするシミュレーション方法。
  7. 場の物理量のコンピュータによるシミュレーションにおいて、シミュレーション領域を有限個の領域に分割して、その分割された領域ごとに多項式を基底関数とすることにより、有限要素法を実現することを特徴とするシミュレーション方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150139137A (ko) * 2014-06-02 2015-12-11 대한민국(농촌진흥청장) 스테이지 모델 생성을 이용한 사용자 정의형 수식 통합 계산 시스템 및 그 방법
KR101578421B1 (ko) * 2014-06-02 2015-12-18 대한민국 사용자 정의형 수식 통합 계산의 최적화 시스템 및 그 방법

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