JP2004302617A - 印刷物管理システム - Google Patents

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佐藤  誠
Sotomitsu Ikeda
外充 池田
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Abstract

【課題】印刷物に付与したID番号に関連付けて印刷コンテンツ・データと書込みデータとを一元的に管理する印刷物管理システムを提供する。
【解決手段】印刷物管理システム1は、コンテンツ管理サーバ10、デジタル複合複写機30、これらを接続するネットワーク50等から構成され、デジタル複合複写機は、固有の電子ペーパIDを有する印刷物からの画像の読取り及び印刷物上への画像の形成を行い、コンテンツ管理サーバは、印刷コンテンツ・データを基に印刷画像データを生成し、印刷画像データから参照スキャン画像データを生成し、デジタル複合複写機によって電子ペーパから読み取った画像のスキャン画像データから印刷物に書き込まれた書込みデータを分離し、抽出し、書込みデータをベクタ・グラフィックス形式の描画コマンド群からなる書込みコンテンツ・データに変換して、当該書込みコンテンツ・データを電子ペーパIDに関連付けて印刷コンテンツ・データに追加する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷物管理システムに関し、さらには、識別情報を保持するICタグが付加された印刷記録媒体等を用いて印刷物、当該印刷物に関連する文書コンテンツ、手書きによる書込み情報等を識別情報と対応付けて管理する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスにおいてはパーソナル・コンピュータ上で動作するワード・プロセッサに代表されるような各種文書作成・編集用アプリケーション・プログラムを用いて、多種多様な文書コンテンツが作成されている。
【0003】
これらの文書コンテンツは、ファイルの形態で電子的に管理・蓄積・配布・授受されたり、あるいは、それらの文書コンテンツを展開・記録した印刷物の形態で物理的に管理・蓄積・配布・授受されている。
【0004】
文書コンテンツをファイルの形態で管理・蓄積等する場合には、どのような保存フォーマットにするかということが考慮すべき重要な項目のひとつである。
【0005】
例えば、文書コンテンツを作成・編集したアプリケーション・プログラムに固有のフォーマットのままで文書コンテンツをファイルの形態で保存して、当該文書コンテンツを管理・蓄積する場合を考える。この場合、その文書コンテンツ(ファイル)を受け取った側で追記・修正といった再編集が可能になるという利点がある。しかし、再編集を可能にするためには、受け取った側に当該文書コンテンツ(ファイル)に対応するアプリケーション・プログラムを起動できる環境が整っていなければならない。この環境が整っていない場合には、当該文書コンテンツの再編集は勿論のこと、閲覧や印刷すらできないことになる。
【0006】
一般的には、文書コンテンツをファイルの形態で受け取ったとしても、受け取った側で当該文書コンテンツに対して追記や修正といった再編集を行なうことはあまり無く、閲覧や印刷を行なうことが殆どであると想定される。このような想定の下では、文書コンテンツは特定のプリンタの機種(環境)に依存しないフォーマットで保存されるべきであるという意見が多い。この意見に応えるフォーマットとして近年広く採用されているものに、アクロバット(米国アドビシステムズ社の登録商標)がある。これは、プリンタの機種に依存しないページ記述コマンド群で構成されたデータ形式のフォーマットで文書コンテンツを保存できるものである。このフォーマットで保存された文書コンテンツ(ファイル)を受け取った側では、プリンタの機種に拘らず文書コンテンツを展開・記録して、印刷物を容易に得ることができる。
【0007】
一方、文書コンテンツを印刷物の形態で管理する場合には、その文書コンテンツの重要性、機密性に応じて、印刷物を何月何日、誰に渡したのか等の情報まで管理する必要が出てくる。また同時に、印刷物と当該印刷物に記録された文書コンテンツの電子化情報、すなわちファイルとを対応付けて管理することも大変重要なことである。加えて、1つの文書コンテンツから同時に複数部数の印刷物を作成し、それらの印刷物を複数の人に配布する場合には、印刷物1つ1つを個々に管理しなければならない。
【0008】
印刷物あるいは印刷記録媒体を個々に管理するためには、まずもって正規の印刷物を他の印刷物から区別するために管理対象物に固有の識別情報を設定することが必要不可欠である。印刷物を特定するための識別情報の表現形態としては、印刷時に付与できる簡便さから、文字や記号等の印字情報、バーコードや特殊な画像パターンや電子透かし等の光学的検出情報、磁気インキを用いた磁気情報等が従来から採用されている。これらの中で、現在最も多くの分野で採用されているのはバーコードである。例えば、運輸・流通分野における物品管理においては、極めて広く一般的に用いられている。
【0009】
また、文書管理方法にバーコードを用いた例には、印刷物それぞれに固有のバーコード(文書識別データ)を付加して、データベース上でバーコードと印刷物の運用(発行、受領、回収、コピー)、管理のための管理情報とを対応させることによって文書の管理・蓄積を行なう方法がある(特許文献1参照)。
【0010】
また、一般的な印刷用紙の管理ではなく、専用の印刷記録媒体上に記録された有価証券やチケット等の特殊な印刷物を管理することを目的とした印刷物管理方法の例には、印刷記録媒体に記録するコンテンツを管理する装置と、印刷記録媒体それ自体を管理する装置とを分離する方法が提案されている。この方法を実行する印刷物発行管理システムでは、正規の印刷記録媒体であることをバーコードや透かしといった印刷記録媒体に付与された識別情報で確認した上で実際の印刷内容をプリンタに転送する。これにより、印刷の進行状況を監視することができ、印刷物の発行を正確に管理して不正な印刷物が発行されることを未然に防止している(特許文献2参照)。
【0011】
さらに、印刷物に対する改竄を検出するための技術の例には、専用の情報をバーコード等の識別情報に付加するものがある。例えば、印刷物を作成するにあたって、印刷物に記録された印刷画像データを印刷物の検証装置が読み取って電子情報に変換した後に、ハッシュ関数等を用いてその電子情報を圧縮して依存情報を作成し、バーコード等の印刷形式に変換して印刷物に付加するものがある。この例では、印刷物に記録された印刷画像データを読み取って生成した依存情報と印刷物に付加されているバーコード等から復元した依存情報とを比較し、その比較結果により印刷物の記録内容に対する改竄を検出している(特許文献3参照)。
【0012】
バーコードそのものを印刷物に付加することは技術的にも容易であり、しかも安価に実現できる。しかし、その一方で、バーコードは物の表面に露出していることが必要であり、また、ある程度の印刷面積が必要なので物の外観に制約を加えることがある。また、汚れると読取りが不可能になったり、情報容量の限界が低かったり、複写によって容易に複製物が作成されたりするなどの制限事項や欠点が多い。バーコード等によって印刷物に依存情報を記録して、印刷物に記録されたコンテンツの改竄の検出を可能にした、特許文献3に記載の先行技術によって作成された印刷物でも、その印刷物を複写機等で複写することにより、容易に複製物が作成できる。
【0013】
ここで、運輸・流通分野における物品管理の分野に着目すると、近年、従来のバーコードに代わる新たな識別情報の表現手段としてICタグが活発に利用されて来ている。
【0014】
ここでいうICタグは、所謂無線利用による移動体識別、非接触ICタグを指し、少なくともICタグ1つ1つに固有で唯一無二の識別情報であるID番号を書換え不可能に記憶している、アンテナが形成されたICチップから構成されている。アンテナがICチップ上に形成されていない場合はそのICチップに接続されている外部アンテナ備えている。ID番号は、例えば製造時にICチップに書き込むことによって書換え不可能な状態になっている。
【0015】
また製造後に任意のデータを書き込むことが可能なデータ・エリアをICチップに有するICタグも開発されているが、このようなICタグはID番号のみを記憶できるICタグに比べると寸法が大きく、また高価である。このため、大量の物品管理に利用され得るICタグとしては、コストの観点からID番号のみを記憶できるICタグに限られているのが現状である。
【0016】
このようなID番号のみを記憶できるICタグの基本動作そのものは極めて単純であり、専用の読出し装置が自身のリーダ・アンテナを介してマイクロ波をICタグに照射すると、ICタグは受信したマイクロ波から動作用電力を生成して、ID番号を返送する。リーダ・アンテナとICタグとの通信距離はマイクロ波の送出電力にも因るが、数十cm〜数m程度まである。
【0017】
このようなICタグは管理対象の物品に何らかの手段で付加され、専用の読出し装置との応答によって取得されるID番号によって、その個々の物品を識別・特定することが可能である。
【0018】
ICタグを付加する物品がマイクロ波を透過する物質ならば、ICタグをその物品内部に埋め込んで外見から隠すことができるので、バーコードの場合のように、物品表面にICタグを露出しておく必要が無い。さらに、バーコードよりもデータ記憶容量が大きく、電磁誘導による情報伝達のため物の意匠に制約を加えることがなく、表面の汚れがICタグに記憶されたデータの読出しに影響しない等の多くの利点がある。
【0019】
ID番号のみを記憶できるICタグを利用する物品管理システムには、バーコードを識別情報として用いる場合と同様に、予め物品情報とID番号との対応を管理・蓄積するデータベースが必要不可欠である。
【0020】
一般的にICタグを構成するICチップ自身は、微小かつ非常に薄い半導体で実現できることから、ICタグを印刷記録媒体である紙に埋め込んだり、あるいは漉き込んだりする装着形態が可能である。このように、ICタグを印刷記録媒体に埋め込んだり、漉き込んだりできるという特徴を生かした先行技術がいくつか開示されている。
【0021】
例えば、文書コンテンツを印刷記録媒体上に展開・記録するのと並行して、文書コンテンツと同一の電子データをICタグに記録することによって、偽造・追記・削除を防止したり、劣化の無い複写物を得たりすることを目的としているものがある(特許文献4参照)。
【0022】
但し、特許文献4に記載された技術では、任意のデータを書き込めるデータ・エリアを有するICタグの利用が前提になっている。
【0023】
また、データ・エリアを有するICタグを付加した印刷記録媒体を利用する印刷物管理システムの例には、印刷物の記録内容に対する改竄を検出する方法がある(特許文献5参照)。
【0024】
この方法が実行される印刷物管理システムにおける印刷物生成過程では、印刷記録媒体に展開・記録された検証対象の印刷画像データをICタグが出力するID番号に対応した暗号鍵を用いて暗号化して、その情報を検証情報としてICタグのデータ・エリアに記憶する。一方、改竄の検出過程においては、ICタグから取得した検証情報をこの検証情報に対応した暗号鍵で復号した印刷画像データと印刷物に記録された印刷画像データとを比較し、その比較結果から印刷物の記録内容に対する改竄の有無を検出する、すなわち印刷物の唯一性を検証する。
【0025】
管理すべき印刷物が有価証券のような特殊なものではなく、一般的な文書コンテンツの印刷物である場合には、印刷物を管理する目的は、その印刷物の配布から廃棄に至るまでのライフ管理、および非権者による複写防止がその主たるものになると考えられる。
【0026】
さらにハード・ディスク装置の大容量化を背景に、原本となる文書コンテンツに加えて印刷物に展開・記録された印刷画像データあるいはその基になるページ描画コマンド・データによって構成される印刷コンテンツ・データのような情報量が比較的大きいデータをコンテンツ管理サーバ上で管理・蓄積することが比較的安価に実現可能になって来ている。
【0027】
このような大容量のコンテンツ・サーバを中心とする印刷物管理システムの下では、上述した印刷コンテンツ・データをプリンタによって印刷し、いつでも同一内容かつ同一品質の印刷物を得ることができる。当然のことながら、実際に所望の印刷物をプリンタから出力するためには、最低限、その印刷物に対応する印刷コンテンツ・データを何らかの方法で選択・特定する必要がある。
【0028】
例えば、印刷時に入力された画像データを所定の形式の再印刷用データとして記憶保存し、再印刷時には選択された再印刷用データに基づいて画像を印刷し、加えて、記憶保存した再印刷用データのサムネイル・リストを必要に応じて出力することにより、操作者が容易に所望の再印刷対象の画像を選択できる画像形成装置が提案されている(特許文献6参照)。
【0029】
上述したように、大容量のコンテンツ・サーバを中心とする印刷物管理システムの下で作成された印刷物の複製物が再印刷によって容易に得られると、印刷物管理における次なる課題は、入手した印刷物に対して加えられた手書きによる書込み情報をどのように管理するかということになる。
【0030】
原稿用紙に加えられた手書きによる文字情報を抽出することを目的として減算および2値化による文字抽出方法が提案されている(特許文献7参照)。
【0031】
【特許文献1】
特開平10−198687号公報
【特許文献2】
特開平11−78176号公報
【特許文献3】
特開平8−297743号公報
【特許文献4】
特開2000−285203号公報
【特許文献5】
特開2002−99209号公報
【特許文献6】
特開平11−180005号公報
【特許文献7】
特開平9−149247号公報
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献7に記載の文字抽出方法では、書込み情報が重畳されていない原稿用紙が必要不可欠であり、かつその原稿用紙を一度画像読取り装置で読み取って画像データを予め生成しておく必要があるので煩わしい。
【0033】
再印刷が可能な上述の印刷物管理システム下で手書きによる書込み情報の抽出を行なうことを想定すると、コンテンツ管理サーバで実際に蓄積・管理されているデータは、印刷物に展開・記録された印刷画像データ、あるいはその基になるページ描画コマンド・データで構成される印刷コンテンツ・データである。従って、少なくとも書込み情報が重畳されていない印刷物を新たに作成することは容易である。しかし、このような印刷コンテンツ・データは、そのままでは書込み情報抽出のための減算に使用できない。この理由はいくつかあるが、最大の理由は、印刷過程における色構成とドット密度とが読取り過程のそれらと異なることである。
【0034】
具体的には、印刷物に展開・記録された印刷画像データは、そのプリンタに具備されているインクあるいはトナーに対応した、例えば水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色で表現される。また、ドット密度はインクと吐出密度に相当する。一方、画像読取り装置によって得られる画像データは、画像読取り装置が具備するCCDの表面に貼られた色フィルタに対応した、例えば赤色、緑色、および青色といった基本色で表現される。また、ドット密度はCCDの素子密度に相当する。
【0035】
本発明の目的は、印刷物に付与したID番号に関連付けて印刷コンテンツ・データと手書きによる書込みデータとを一元的に管理する印刷物管理システムを提供することにある。
【0036】
さらに、電子化した手書きによる書込み情報を重畳した印刷コンテンツ・データを展開・記録した印刷物を提供することにある。
【0037】
さらに、再印刷と手書きによる書込み情報の抽出・電子化とを共通のプログラムによって高速に実現することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の印刷物管理システムは、固有の印刷物IDを有する印刷物に記録された印刷コンテンツ・データを管理するコンテンツ管理サーバと、前記印刷物からの画像の読取り及び前記印刷物上への画像の形成を行う複合画像形成装置とをネットワーク上に有し、前記印刷コンテンツ・データを前記印刷物IDに関連付けて管理する印刷物管理システムにおいて、前記コンテンツ管理サーバは、前記印刷コンテンツ・データを基にして印刷画像データを生成する印刷プロセス画像処理手段と、前記印刷画像データから参照スキャン画像データを生成するスキャン・プロセス画像処理手段と、前記複合画像形成装置が前記印刷物から読み取ったスキャン画像データから前記印刷物に書き込まれた書込みデータを分離し、抽出する書込みデータ抽出手段と、前記書込みデータをベクタ・グラフィックス形式の描画コマンド群からなる書込みコンテンツ・データに変換するベクトル化手段とを備え、前記書込みコンテンツ・データを前記印刷物IDに関連付けて、前記印刷コンテンツ・データに追加することを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る印刷物管理システムについて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0040】
印刷物となる印刷記録媒体の1つに、プリンタ用紙と呼ばれる一般的な紙製品がある。プリンタ用紙はその両面あるいは片面に印刷が可能であり、少なくとも1箇所にICタグが漉き込まれ、あるいは付加されている。印刷記録媒体には紙製品の他にもポリエチレン・フィルム等がある。本実施の形態における印刷物は、印刷可能な紙製品あるいはポリエチレン・フィルム等であるが、後述するICタグが付加されているものであれば、これらに限るものではない(以下、ICタグを有する記録媒体を「電子ペーパ」と称す)。
【0041】
ICタグは、所謂無線利用による移動体識別・非接触ICタグである。ICタグは、ICチップと当該ICチップに接続されたアンテナとから構成されており、ICチップには識別・特定情報であるID番号が書換え不可能に記録されている。このID番号は個々のICタグに固有のものである。ICタグには、ICチップにアンテナが一体形成されたものもある。
【0042】
ID番号は、例えば製造時にICチップに書き込んで書換え不可能な状態にしてある。このID番号は、固有であり、識別可能なものであれば、十分な桁数あるいはビット数で表現された数値であっても良いし、あるいは十分な文字数で表現された文字列であっても良い。
【0043】
電子ペーパのICタグが記憶しているID番号を以下では電子ペーパIDと呼ぶ。本実施の形態においては、便宜上この電子ペーパIDを#34082のごとく5桁の十進数で表す。このような電子ペーパIDはICタグから非接触にかつ電子的に読み出すことができる。
【0044】
ICタグは、1枚の電子ペーパに少なくとも1つ付加されていれば良い。但し、電子ペーパの上下の向き、および表裏を検出するために、複数個のICタグを付加してもよい。
【0045】
電子ぺーパIDを確実に読み出すために、電子ペーパ上でICタグが付加される位置は、印刷時あるいはスキャン時における紙送りの方向に対して直交する方向にある程度の精度で一定の位置にあることが望ましい。但し、一般的なカット紙を印刷用紙として用いるプリンタにおける紙送りの方向は、所謂長手方向およびこれに直交する方向のいずれの方向もあり得るので、上述の直交する2方向のいずれの方向に対しても一定位置にあることが必要である。
【0046】
しかし、ICタグの位置的なばらつきが全く無い電子ペーパを製造することは困難である。したがって、後述するように、本実施の形態に係る印刷物管理システムを構成するプリンタ、スキャナ装置、および複写機に具備されるICタグの読取り装置は、ICタグの付加位置にある程度の誤差許容範囲を想定して、電磁誘導による確実な情報伝達を実現するために必要な電力の電磁波を送出できることが要求される。
【0047】
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷物管理システムの構成を示すブロック図である。
【0048】
印刷物管理システム1は、コンテンツ管理サーバ10、プリンタ20、デジタル複合複写機30(複合画像形成装置)、クライアント・コンピュータ40、およびこれらを接続するネットワーク50から構成され、電子ペーパ60(60a,60b)および70が印刷物として本システム1上で管理される。
【0049】
コンテンツ管理サーバ10は、コンテンツ管理機能、参照スキャン画像データ生成機能、および書込み画像データ抽出機能等を有している。プリンタ20は電子ペーパ60(60a,60b)および70に印刷を行い、デジタル複合複写機40は画像読取り機能および電子ペーパーIDの読出し機能を有している。
【0050】
図2は、図1におけるコンテンツ管理サーバ10の構成を示すブロック図である。
【0051】
コンテンツ管理サーバ10は、ネットワーク・インタフェース100を介してネットワーク50に接続されている。このコンテンツ管理サーバ10は、コンテンツ管理プログラム110、コンテンツ管理テーブル120、プリンタ20に対応したプリンタ・ドライバ130(以下、プリンタ対応ドライバ130)、プリンタ20に対応した印刷プロセス画像処理プログラム140(以下、プリンタ対応印刷プロセス画像処理プログラム140)、デジタル複合複写機30に対応したプリンタ・ドライバ150(デジタル複合複写機対応プリンタ・ドライバ150)、デジタル複合複写機30に対応した印刷プロセス画像処理プログラム160(以下、複写機対応印刷プロセス画像処理プログラム160)、デジタル複合複写機30に対応したスキャン・プロセス画像処理プログラム170(以下、複写機対応スキャン・プロセス画像処理プログラム170)、書込みデータ抽出プログラム180(書込みデータ抽出手段)、ベクトル化プログラム190(ベクトル化手段)等を備えている。
【0052】
コンテンツ管理サーバ10は、高い演算処理能力と大容量のファイル記憶能力を有する、一般的にサーバ・コンピュータと称されるものである。
【0053】
コンテンツ管理サーバ10に備えられたネットワーク・インタフェース100は、ネットワーク50を介して、プリンタ20、デジタル複合複写機30、クライアント・コンピュータ40等との間で各種データを送受信する。例えば、プリンタ20あるいはデジタル複合複写機30から送信された電子ペーパID1006(値#34082)や電子ペーパID1015(値#51971)を受信して、コンテンツ管理プログラム110へ渡す処理を行なう。加えて、クライアント・コンピュータ40から送信されて来た印刷コンテンツ・データ1005を受信して、また、デジタル複合複写機30から送信されて来たスキャン画像データ1012を受信して、コンテンツ管理プログラム110へ渡す処理等を行なう。
【0054】
コンテンツ管理プログラム110はコンテンツ管理テーブル120の構築を行ない、構築したテーブルの内容に従って電子ペーパ60(60a,60b)および70を管理している。また、コンテンツ管理プログラム110は、プリンタ20が電子ペーパ60aを印刷出力するにあたって、プリンタ20から受信した電子ペーパID1006(値#34082)に関連付けた状態で、クライアント・コンピュータ40から受信した印刷コンテンツ・データ1005をコンテンツ管理テーブル120上に蓄積する。
【0055】
また、コンテンツ管理プログラム110は、デジタル複合複写機30が電子ペーパ60bをスキャン入力するにあたって、デジタル複合複写機30から受信した電子ペーパID1006(値#34082)を基に、コンテンツ管理テーブル120から関連付けられた上述の印刷コンテンツ・データ1005を取り出して、プリンタ対応ドライバ130に渡す。これに引き続いて、デジタル複合複写機30から受信したスキャン画像データ1012を書込みデータ抽出プログラム180に渡す。さらに、電子ペーパID1006(値#34082)に関連付けた状態で、ベクトル化プログラム190が生成した書込みコンテンツ・データ1013を印刷コンテンツ・データ1005に追加してコンテンツ管理テーブル120上に蓄積する処理等を行なう。
【0056】
さらにまた、コンテンツ管理プログラム110は、デジタル複合複写機30が電子ペーパ70を印刷出力するにあたって、電子ペーパID1006(値#34082)を基にコンテンツ管理テーブル120から関連付けられた印刷コンテンツ・データ1005および書込みコンテンツ・データ1013のふたつのコンテンツ・データを取り出し、複写機対応ドライバ150に渡す。
【0057】
これに引き続いて、複写機対応ドライバ150が構築した印刷ジョブ1014をネットワーク・インタフェース100、さらにネットワーク50を介して、デジタル複合複写機30に送信する。また同時に、デジタル複合複写機30から受信した電子ペーパID1015(値#51971)に関連付けた状態で、既に蓄積済みの印刷コンテンツ・データ1005および書込みコンテンツ・データ1013へのリンク情報をコンテンツ管理テーブル120上に蓄積する処理等を行なう。
【0058】
このコンテンツ管理テーブル120の内容に従って、電子ペーパ60(60a,60b)および電子ペーパ70が管理される。プリンタ対応ドライバ130は、コンテンツ管理プログラム110から受け取った印刷コンテンツ・データ1005を基にして、プリンタ20に固有のコマンド群からなる印刷ジョブ1008を構築する。この印刷ジョブ1008はコンテンツ管理プログラム110あるいはプリンタ対応印刷プロセス画像処理プログラム140(印刷プロセス画像処理手段)に渡される。印刷ジョブ1008に含まれる情報は、プリンタ20が電子ペーパ60aを印刷出力するにあたって、クライアント・コンピュータ40からプリンタ20に向けて送信される印刷ジョブ1014に含まれる情報と同一である。
【0059】
プリンタ対応印刷プロセス画像処理プログラム140は、プリンタ対応ドライバ130から受け取った印刷ジョブ1008を構成するプリンタ20に固有のコマンドを順次に解釈し、ページ単位の印刷画像データに変換した後、プリンタ20内の印刷プロセス画像処理部230(図3参照)で実際に行なわれる色空間変換、ガンマ補正、解像度変換、減色処理等の各種画像処理と等価の処理を施し、最終的に印刷画像データ1009を生成する。
【0060】
この印刷画像データ1009の内容は、プリンタ20によって電子ペーパ60a上に印刷される印刷画像データ1007(図3参照)の内容と同一のものである。従って、この印刷画像データ1007は、プリンタ20の印刷部240に具備されているインクあるいはトナーに対応した、例えば水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色で表現されている。こうして得られた印刷画像データ1007は、必要に応じて、デジタル複合複写機30に対応したスキャン・プロセス画像処理プログラム170(スキャン・プロセス画像処理手段)に渡される。
【0061】
一方、複写機対応ドライバ150は、コンテンツ管理プログラム110から受け取った印刷コンテンツ・データ1005および書込みコンテンツ・データ1013を基にして、デジタル複合複写機30に固有のコマンド群からなる印刷ジョブ1014を構築する。この印刷ジョブ1014は、コンテンツ管理プログラム110あるいは複写機対応印刷プロセス画像処理プログラム160(印刷プロセス画像処理手段)に渡される。
【0062】
複写機対応印刷プロセス画像処理プログラム160は、受け取った印刷ジョブ1014を構成するデジタル複合複写機30に固有のコマンドを順次に解釈し、ページ単位の印刷画像データに変換した後、デジタル複合複写機30内の印刷プロセス画像処理部360で実際に行なわれる色空間変換、ガンマ補正、解像度変換、減色処理等の各種画像処理と等価の処理を施し、最終的に印刷画像データ1010を生成する。
【0063】
この印刷画像データ1010の内容は、デジタル複合複写機30によって電子ペーパ70上に印刷される印刷画像データ1016の内容と同一である。従って、この印刷画像データ1010は、デジタル複合複写機30の印刷部370に具備されているインクあるいはトナーに対応した、例えば水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色で表現されている。こうして得られた印刷画像データ1010は、必要に応じて、複写機対応スキャン・プロセス画像処理プログラム170に渡される。
【0064】
複写機対応スキャン・プロセス画像処理プログラム170は、印刷プロセス画像処理プログラム140,160から受け取った印刷画像データ1009,1010に対して、色空間変換、解像度変換に加えてデジタル複合複写機30内のスキャン・プロセス画像処理部330で実際に行なわれるホワイトバランス補正、ダーク補正、ガンマ補正等の各種画像処理と等価の処理を施し、最終的に参照スキャン画像データ1011を生成する。
【0065】
スキャン・プロセス画像処理プログラム170で行なわれる色空間変換は、印刷画像データ1009,1010を表現している水色、赤紫色、黄色、および黒色等の印刷用の基本色からデジタル複合複写機30の画像読取り部320が備える不図示のCCDの表面に貼られている色フィルタに対応した、例えば赤色、緑色、および青色等の基本色への色空間変換である。
【0066】
さらに、スキャン・プロセス画像処理プログラム170で行なわれる解像度変換は、印刷画像データ1009,1010を構成する画素サンプル密度からデジタル複合複写機30の画像読取り部320に具備されているCCD(図示せず)のサンプル密度への解像度変換である。
【0067】
スキャン・プロセス画像処理プログラム170によって生成される参照スキャン画像データ1011は、電子ペーパ60bを読み取ることによってデジタル複合複写機30のスキャン・プロセス画像処理部330で生成されるスキャン画像データ1012の期待値に相当する。この参照スキャン画像データ1011は、書込みデータ抽出プログラム180に渡される。
【0068】
書込みデータ抽出プログラム180は、スキャン・プロセス画像処理プログラム170から受け取った参照スキャン画像データ1011と、コンテンツ管理プログラム110から受け取ったスキャン画像データ1012との間で比較・演算を行ない、書込みデータ分離・抽出処理を行なう。
【0069】
上述したように、参照スキャン画像データ1011は、スキャン画像データ1012の期待値に相当するので、比較・演算によって、手書きによる書込み情報に相当する書込みデータが分離・抽出される。
【0070】
その後、書込みデータ抽出プログラム180によって、上述の分離・抽出された書込みデータは、ベクトル化プログラム190に渡される。
【0071】
ベクトル化プログラム190は、書込みデータ抽出プログラム180から受け取った書込みデータをベクタ・グラフィックス形式の描画コマンド群で構成される書込みコンテンツ・データ1013に変換する。この書込みコンテンツ・データ1013は、コンテンツ管理プログラム110によって、電子ペーパID1006(値#34082)に関連付けた状態で、印刷コンテンツ・データ1005に追加する形態をもってコンテンツ管理テーブル120上に蓄積される。
【0072】
電子ペーパ60,70には、電波に応答してID情報すなわち電子ペーパID#34082,#51971を出力するICタグ61,71が、上述したようにそれぞれの印刷記録媒体に漉き込まれ、あるいは付加されている。いずれのICタグ61,71も、特定の電波を与えると、その電波に応答してそれぞれの電子ペーパID#34082,#51971を返送する機能を有している。
【0073】
図3は、図1におけるプリンタ20の構成を示すブロック図である。
【0074】
プリンタ20はネットワーク・インタフェース200、印刷物ICタグ・リーダ210、印刷ジョブ・インタプリタ220、印刷プロセス画像処理部230、印刷部240等から構成されている。
【0075】
プリンタ20は、このネットワーク・インタフェース200からネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10あるいはクライアント・コンピュータ40との間で各種データの送受信が行なわれる。例えば、電子ペーパID1006をコンテンツ管理サーバ10に送信する。加えて、クライアント・コンピュータ40から送信された印刷ジョブ1004を受信して、印刷ジョブ・インタプリタ220に渡す等の処理を行なう。
【0076】
印刷物ICタグ・リーダ210は、電子ペーパ60aがプリンタ20の印刷用紙スタッカ(図示せず)から印刷部240に供給される途中で、その電子ペーパ60aに付加されたICタグ61に特定の電波を照射することによって、そのICタグ61から電子ペーパID1006(値#34082)を読み出す。この読み出された電子ペーパID1006は、ネットワーク・インタフェース200、さらにネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10に送信される。
【0077】
印刷ジョブ・インタプリタ220は、ネットワーク・インタフェース200を介して印刷ジョブ1004を受け取り、印刷ジョブ1004を構成するプリンタ20に固有のコマンドを順次に解釈して、ページ単位の印刷画像データに変換する。このページ単位の印刷画像データは、画像入出力機器に依存しない一般的な赤色、緑色、および青色の基本色で表現されている。こうして得られたページ単位の印刷画像データは、印刷プロセス画像処理部230に渡される。
【0078】
印刷プロセス画像処理部230は、このページ単位の印刷画像データに対して、色空間変換、ガンマ補正、解像度変換、減色処理等の各種画像処理を施し、最終的に電子ペーパ60aに印刷される印刷画像データ1007を生成する。印刷画像データ1007は、印刷部240に具備されているインクあるいはトナーに対応した、例えば水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色で表現されている。印刷部240は、印刷プロセス画像処理部230が生成した印刷画像データ1007を、プリンタ20の印刷用紙スタッカ(図示せず)から供給された電子ペーパ60a上に印刷する。
【0079】
図4は、図1におけるデジタル複合複写機30の構成を示すブロック図である。
【0080】
デジタル複合複写機30は、ネットワーク・インタフェース300、原稿ICタグ・リーダ310、画像読取り部320、スキャン・プロセス画像処理部330、印刷物ICタグ・リーダ340、印刷ジョブ・インタプリタ350、印刷プロセス画像処理部360、印刷用紙スタッカから印刷部370等から構成されている。
【0081】
デジタル複合複写機30は、ネットワーク・インタフェース300からネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10あるいはクライアント・コンピュータ40との間で各種データの送受信を行う。例えば、電子ペーパID1006,1015、スキャン画像データ1012をコンテンツ管理サーバ10に送信する。また、コンテンツ管理サーバ10から送信されて来た印刷ジョブ1014を受信して、印刷ジョブ・インタプリタ350に渡す処理等を行なう。
【0082】
原稿ICタグ・リーダ310は、電子ペーパ60bがデジタル複合複写機30の原稿フィーダ(図示せず)から画像読取り部320に供給される途中で、その電子ペーパ60bに付加されたICタグ61に特定の電波を照射することによって、そのICタグ61から電子ペーパID1006(値#34082)を読み出す。この読み出された電子ペーパID1006は、ネットワーク・インタフェース300、さらにネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10に送信される。
【0083】
画像読取り部320は、デジタル複合複写機30の原稿フィーダから供給された電子ペーパ60b上に印刷されている印刷画像データおよび手書きによる書込み情報を光学的にスキャンして読み取り、読み取ったスキャン画像データをスキャン・プロセス画像処理部330に渡す。スキャン・プロセス画像処理部330は、受け取ったスキャン画像データに対して、ホワイトバランス補正、ダーク補正、ガンマ補正等の各種画像処理を施し、最終的にスキャン画像データ1012を生成する。このスキャン画像データ1012は、画像読取り部320のCCD(図示せず)の表面に貼られた色フィルタに対応する、例えば赤色、緑色、および青色の基本色で表現されている。
【0084】
印刷物ICタグ・リーダ340は、電子ペーパ70がデジタル複合複写機30の印刷用紙スタッカ(図示せず)から印刷部370に供給される途中で、その電子ペーパ70に付加されたICタグ71に特定の電波を照射することによって、そのICタグ71から電子ペーパID1015(値#51971)を読み出す。この読み出された電子ペーパID1015は、ネットワーク・インタフェース300、さらにネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10に送信される。
【0085】
印刷ジョブ・インタプリタ350は、ネットワーク・インタフェース300を介して受け取った印刷ジョブ1014を構成するデジタル複合複写機30固有のコマンドを順次に解釈し、ページ単位の印刷画像データに変換する。このページ単位の印刷画像データは、画像入出力機器に依存しない一般的な赤色、緑色、および青色といった基本色で表現されている。こうして得られたページ単位の印刷画像データは、印刷プロセス画像処理部360に渡される。
【0086】
印刷プロセス画像処理部360は、受け取ったページ単位の印刷画像データに対して、色空間変換、ガンマ補正、解像度変換、減色処理等の各種画像処理を施して、最終的に電子ペーパ70に印刷される印刷画像データ1016を生成する。この印刷画像データ1016は、印刷部370に具備されているインクあるいはトナーに対応した、例えば水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色で表現されている。印刷部370は、印刷プロセス画像処理部360が生成した印刷画像データ1016を、デジタル複合複写機30の印刷用紙スタッカから供給された電子ペーパ70上に印刷する。
【0087】
図5は、図1におけるクライアント・コンピュータ40の構成を示すブロック図である。
【0088】
クライアント・コンピュータ40は、ネットワーク・インタフェース400、アプリケーション・プログラム410、描画カーネル・モジュール420、プリンタ対応ドライバ430、スプーラ440等から構成されている。
【0089】
クライアント・コンピュータ40上では、各種文書作成・編集用のアプリケーション・プログラム410が動作する。このアプリケーション・プログラム410によって、原本となる文書コンテンツ・データ1001が作成される。
【0090】
この文書コンテンツ・データ1001は、これを作成したアプリケーション・プログラム410に固有のフォーマットで保存されたファイルの形態で、当該クライアント・コンピュータ40のハード・ディスク装置(図示せず)、あるいは当該クライアント・コンピュータ40とネットワーク50を介して接続されているファイル・サーバ等のファイル記憶装置(図示せず)内に蓄積されている。クライアント・コンピュータ40上では、アプリケーション・プログラム410の他にも、オペレーティング・システムの一部であるいくつかのプログラムが動作する。
【0091】
描画カーネル・モジュール420は、上述のオペレーティング・システムを構成するいくつかのカーネル・モジュールのうちの1つであり、ディスプレイおよびプリンタへのグラフィックス描画サービスをアプリケーション・プログラム410に対して提供している。
【0092】
この描画カーネル・モジュール420は、アプリケーション・プログラム410から印刷用のページ描画データ1002を受け取ると、一旦それらをプリンタの機種に依存しないページ記述コマンド群に変換する。その後、アプリケーション・プログラム410から別途指定されたプリンタ20に対応するプリンタ・ドライバ430(以下、プリンタ対応ドライバ430)を用いて、ページ記述コマンド群を構成する個々のコマンドをプリンタ20に固有のコマンドにそれぞれ置換する。こうして得られたプリンタ固有のコマンド群は印刷ジョブ1004として、スプーラ440に順次に蓄積される。
【0093】
クライアント・コンピュータ40には、プリンタ対応ドライバ430が組み込まれている。このプリンタ対応ドライバ430は、印刷プロパティ・データ1003の構築、プリンタの機種に依存しないページ記述コマンド群からプリンタ20に固有のコマンド群への変換、加えて、印刷コンテンツ・データ1005の構築およびコンテンツ管理サーバ10への転送、といった動作を行なうプログラムである。
【0094】
印刷プロパティ・データ1003は、プリンタ20上で行なわれる印刷処理に係わる各種印刷設定情報の集合体である。各種印刷設定情報には、例えば、カラーあるいは白黒のいずれで印刷するのか、片面あるいは両面のいずれで印刷するのか、印刷用紙一面あたりに何ページ分の文書コンテンツ・データを同時に印刷するのか、印刷濃度、拡大・縮小率等の設定情報が含まれている。
【0095】
印刷プロパティ・データ1003は、印刷指示を発行するのに先んじて、アプリケーション・プログラム410の操作者がプリンタ対応ドライバ430の一部である印刷プロパティ設定GUIを通じて設定する各種印刷設定情報を基にして、プリンタ対応ドライバ430によって構築される。アプリケーション・プログラム410の操作者によって印刷指示が発行されると、プリンタ対応ドライバ430は、描画カーネル・モジュール420から受け取った、プリンタの機種に依存しないページ記述コマンド群の個々のコマンドを、印刷プロパティ・データ1003に基づいて、プリンタ20に固有のコマンドにそれぞれ置換した後、描画カーネル・モジュール420に送り返す。
【0096】
これと同時に、プリンタ対応ドライバ430は、プリンタの機種に依存しないページ記述コマンド群および印刷プロパティ・データ1003から構成される印刷コンテンツ・データ1005を構築し、この構築した印刷コンテンツ・データ1005をネットワーク・インタフェース400、さらにネットワーク50を介して、印刷コンテンツを管理・蓄積するコンテンツ管理サーバ10に送信する。
【0097】
スプーラ440は、描画カーネル・モジュール420によって構築された印刷ジョブ1004を蓄積する一時的な記憶手段である。スプーラ440から読み出された印刷ジョブ1004は、ネットワーク・インタフェース400、さらにネットワーク50を介して、プリンタ20に送信される。ネットワーク・インタフェース400は、ネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10あるいはプリンタ20との間で各種データを送受信するものである。例えば、スプーラ440から読み出された印刷ジョブ1004のプリンタ20への送信を行なう。加えて、プリンタ対応ドライバ430によって構築された印刷コンテンツ・データ1005のコンテンツ管理サーバ10への送信を行なう。
【0098】
次に、本発明を適用した印刷物管理システム1において、プリンタ20から印刷物である電子ペーパ60aが出力され、コンテンツ管理サーバ10上で電子ペーパ60aに関連するコンテンツ・データが管理・蓄積される過程を主として図6を用いて説明する。
【0099】
図6は、図1における電子ペーパ60aの印刷出力過程を表わすフローチャートである。
【0100】
印刷物としてプリンタ20から出力される電子ペーパ60aには、電子ペーパID1006(値#34082)を記録したICタグ61が付加されており、この電子ペーパ60aは予めプリンタ20の印刷用紙スタッカに収納されているものとする。
【0101】
また、電子ペーパ60aに展開・印刷される印刷画像データ1007(図3参照)の基になる原本としての文書コンテンツ・データ1001(図5参照)は、クライアント・コンピュータ40上で動作するアプリケーション・プログラム410によって作成されたものとする。
【0102】
先ず、クライアント・コンピュータ40の操作者によって、プリンタ20が選択され、そのプリンタ20上で行なわれる印刷処理に係わる各種印刷設定情報がプリンタ対応ドライバ430(図5参照)の一部である印刷プロパティ設定GUIを通じて設定される(ステップS1)。プリンタ対応ドライバ430は、これら設定された印刷設定情報を基に印刷プロパティ・データ1003を構築する。
【0103】
クライアント・コンピュータ40の操作者が、アプリケーション・プログラム410を用いて、文書コンテンツ・データ1001のプリンタ20による印刷指示を発行すると(ステップS2)、実際の電子ペーパ60aの印刷出力に係わる一連の動作が開始する。
【0104】
次に、文書コンテンツ・データ1001に対応するアプリケーション・プログラム410は、文書コンテンツ・データ1001を基に印刷用のページ描画データ1002を構築し、それをオペレーティング・システムを構成するカーネル・モジュールの1つである描画カーネル・モジュール420に渡す。
【0105】
描画カーネル・モジュール420は、アプリケーション・プログラム410から受け取った印刷用のページ描画データ1002を、一旦プリンタの機種に依存しないページ記述コマンド群に変換した後、アプリケーション・プログラム410から別途選択されたプリンタ対応ドライバ430を用いて、ページ記述コマンド群を構成する個々のコマンドをプリンタ20に固有のコマンドにそれぞれ置換する。このようにして得られたプリンタ固有のコマンド群を印刷ジョブ1004として、スプーラ440に順次に蓄積する。
【0106】
スプーラ440内に一時的に蓄積された印刷ジョブ1004は、再びスプーラ440から読み出され、ネットワーク・インタフェース400、さらにネットワーク50を介して、実際に印刷物である電子ペーパ60aを出力するプリンタ20に送信される(ステップS3)。
【0107】
プリンタ対応ドライバ430は、印刷プロパティ・データ1003に基づいて上述のごとく、プリンタ20に固有のコマンドへの置換を行なうと同時に、描画カーネル・モジュール420から受け取ったプリンタの機種に依存しないページ記述コマンド群および印刷プロパティ・データ1003から構成される印刷コンテンツ・データ1005を構築し、それをネットワーク・インタフェース400、さらにネットワーク50を介して、印刷コンテンツを管理・蓄積するコンテンツ管理サーバ10に送信する(ステップS4)。
【0108】
ネットワーク50を通じてプリンタ20に送信された印刷ジョブ1004は、プリンタ20のネットワーク・インタフェース200を介して、印刷ジョブ・インタプリタ220に渡され、そこで印刷ジョブ1004を構成するプリンタ20固有のコマンドが順次に解釈され、画像入出力機器に依存しない一般的な赤色、緑色、および青色といった基本色で表現されている、ページ単位の印刷画像データに変換される。こうして得られたページ単位の印刷画像データは、印刷プロセス画像処理部230に渡される。
【0109】
印刷ジョブ・インタプリタ220によって変換されたページ単位の印刷画像データは、印刷プロセス画像処理部230によって色空間変換、ガンマ補正、解像度変換、減色処理等の各種画像処理を施され、最終的に電子ペーパ60aに印刷される印刷画像データ1007が生成される。この印刷画像データ1007は、印刷部240に具備されているインクあるいはトナーに対応した、例えば水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色で表現されている。
【0110】
クライアント・コンピュータ40から送られてきた印刷ジョブ1004を基に印刷画像データ1007が生成されるのと並行して、プリンタ20では、電子ペーパ60aがプリンタ20の印刷用紙スタッカから印刷部240に供給される。その途中で、電子ペーパ60aに付加されたICタグ61には、印刷物ICタグ・リーダ210によって特定の電波が照射され、そのICタグ61から電子ペーパID1006(値#34082)が読み出される。この読み出された電子ペーパID1006は、ネットワーク・インタフェース200、さらにネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10に送信される(ステップS5)。
【0111】
電子ペーパ60aが印刷用紙スタッカから印刷部240に供給されると、印刷プロセス画像処理部230によって生成された印刷画像データ1007は、印刷部240に渡され、そこで電子ペーパ60a上に印刷される(ステップS6)。
【0112】
一方、コンテンツ管理サーバ10には、ネットワーク50を通じて、クライアント・コンピュータ40から印刷コンテンツ・データ1005が届けられ(ステップS4)、さらにプリンタ20からは電子ペーパID1006(値#34082)が届けられる(ステップS5)。
【0113】
印刷コンテンツ・データ1005および電子ペーパID1006(値#34082)は、ネットワーク・インタフェース100を介して、コンテンツ管理プログラム110に渡され、そこでコンテンツ管理テーブル120を用いて電子ペーパ60aに係わる情報が管理・蓄積される。
【0114】
具体的には図7に示す。図7は、電子ペーパ60aの印刷出力後のコンテンツ管理テーブル120の内容を表わす図である。
【0115】
コンテンツ管理プログラム110に渡された電子ペーパID1006(値#34082)を基に、コンテンツ管理テーブル120上では、この電子ペーパID1006(値#34082)に対する新しいレコード、さらに印刷コンテンツ・データ1005に対する新しいレコードが作成される。この印刷コンテンツ・データ1005に対して作成された新しいレコードには、コンテンツID(値#0018)が便宜的に付与される。
【0116】
電子ペーパID1006(値#34082)に対する新しいレコードには、関連コンテンツ数として値1、第1コンテンツIDとして値#0018がそれぞれ初期値として設定される。このことは、電子ペーパID1006(値#34082)が付加された電子ペーパ60aには、印刷コンテンツ・データ1005が印刷されていることを意味する。
【0117】
続いて、デジタル複合複写機30によって電子ペーパ60bが光学的に読み取られ、コンテンツ管理サーバ10上で電子ペーパ60bに関連するコンテンツ・データが管理・蓄積され、さらに、デジタル複合複写機30から電子ペーパ70が出力され、コンテンツ管理サーバ10上で電子ペーパ70に関連するコンテンツ・データが管理・蓄積される過程を主として図8を参照しながら説明する。
【0118】
図8は、図1における電子ペーパ60bのスキャン入力および電子ペーパ70の印刷出力過程を表わすフローチャートである。
【0119】
まず、プリンタ20から出力された電子ペーパ60aに対して手書きによる書込み情報が加えられており、これを電子ペーパ60bとする。この電子ペーパ60bはデジタル複合複写機30の原稿フィーダ(図示せず)に乗せられている(ステップS11)。
【0120】
また、デジタル複合複写機30から出力される電子ペーパ70には、電子ペーパID1015(値#51971)が記録されたICタグ71が付加されており、デジタル複合複写機30の印刷用紙スタッカ(図示せず)に予め収納されている。
【0121】
電子ペーパ60bの読取りおよび電子ペーパ70の印刷出力に係わる一連の動作は、デジタル複合複写機30の操作者が、デジタル複合複写機30による電子ペーパ60bの複写指示を発行すること(ステップS12)から開始される。この複写指示が発行されると、デジタル複合複写機30では、電子ペーパ60bがデジタル複合複写機30の原稿フィーダ(図示せず)から画像読取り部320に供給される。その途中で、電子ペーパ60bに付加されたICタグ61には、原稿ICタグ・リーダ310によって特定の電波が照射され、そのICタグ61から電子ペーパID1006(値#34082)が読み出される。この読み出された電子ペーパID1006は、ネットワーク・インタフェース300、さらにネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10に送信される(ステップS13)。
【0122】
続いて、画像読取り部320によって、電子ペーパ60b上に印刷されている印刷画像データおよび手書きによる書込み情報が光学的スキャンされて読み取られる。読み取られたスキャン画像データはスキャン・プロセス画像処理部330に渡される。
【0123】
画像読取り部320から渡されたスキャン画像データに対して、スキャン・プロセス画像処理部330において、ホワイトバランス補正、ダーク補正、ガンマ補正等の各種画像処理が施され、最終的にスキャン画像データ1012が生成されて、ネットワーク・インタフェース300、さらにネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10に送信される(ステップS14)。
【0124】
スキャン・プロセス画像処理部330によって生成されるスキャン画像データ1012は、画像読取り部320のCCD(図示せず)の表面に貼られている色フィルタに対応した、例えば赤色、緑色、および青色といった基本色で表現されている。
【0125】
コンテンツ管理サーバ10に送信された電子ペーパID1006(値#34082)およびスキャン画像データ1012は、いずれもネットワーク・インタフェース100を介して、コンテンツ管理プログラム110に渡される。
【0126】
コンテンツ管理プログラム110では、デジタル複合複写機30から受信した電子ペーパ60bの電子ペーパID1006(値#34082)を基に、コンテンツ管理テーブル120から関連付けられた印刷コンテンツ・データ1005が取り出され、プリンタ対応ドライバ130に渡される。これと並行して、デジタル複合複写機30から受信したスキャン画像データ1012は、書込みデータ抽出プログラム180に渡される。
【0127】
プリンタ対応ドライバ130では、印刷コンテンツ・データ1005を基にして、プリンタ20に固有のコマンド群からなる印刷ジョブ1008が構築され、プリンタ対応印刷プロセス画像処理プログラム140に渡される。プリンタ対応印刷プロセス画像処理プログラム140は、プリンタ20固有のコマンドを順次に解釈し、ページ単位の印刷画像データに変換した後、プリンタ20内の印刷プロセス画像処理部230で行なわれる色空間変換、ガンマ補正、解像度変換、減色処理等の各種画像処理と等価の処理を施して、最終的に印刷画像データ1009を生成する。
【0128】
生成された印刷画像データ1009の内容は、プリンタ20によって電子ペーパ60a上に印刷された印刷画像データ1007の内容と同一のものである。従って、この印刷画像データ1009は、プリンタ20の印刷部250に具備されているインクあるいはトナーに対応した、例えば水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色で表現されている。こうして得られた印刷画像データ1009は、デジタル複合複写機30対応スキャン・プロセス画像処理プログラム170に渡される。
【0129】
複写機対応スキャン・プロセス画像処理プログラム170は、印刷画像データ1009に対して色空間変換、解像度変換を行うとともに、デジタル複合複写機30内のスキャン・プロセス画像処理部330が行うホワイトバランス補正、ダーク補正、ガンマ補正等の各種画像処理と等価の処理を印刷画像データ1009に施して、最終的に参照スキャン画像データ1011を生成する。色空間変換とは、印刷画像データ1009を表現している水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色からデジタル複合複写機30の画像読取り部320が具備するCCDの表面に貼られた色フィルタに対応した、例えば赤色、緑色、および青色といった基本色への色空間変換である。また、解像度変換とは、印刷画像データ1009を構成する画素サンプル密度から画像読取り部320が具備するCCDのサンプル密度への解像度変換である。
【0130】
生成された参照スキャン画像データ1011は、電子ペーパ60bを読み取ることによってデジタル複合複写機30のスキャン・プロセス画像処理部330で生成されるスキャン画像データ1012の期待値に相当する。この参照スキャン画像データ1011は、書込みデータ抽出プログラム180に渡される。
【0131】
書込みデータ抽出プログラム180では、受け取った参照スキャン画像データ1011と、コンテンツ管理プログラム110から受け取ったスキャン画像データ1012との間で比較・演算が行なわれ、書込みデータが分離・抽出される。こうして分離・抽出された書込みデータは、ベクトル化プログラム190に渡される。
【0132】
ベクトル化プログラム190は、受け取った書込みデータをベクタ・グラフィックス形式の描画コマンド群で構成される書込みコンテンツ・データ1013に変換する。このコンテンツ・データ1013は、コンテンツ管理プログラム110によって、電子ペーパID1006(値#34082)に関連付けた状態で、印刷コンテンツ・データ1005に追加する形態でコンテンツ管理テーブル120上に蓄積される。
【0133】
具体的には、図9に示す。図9は、電子ペーパ60bのスキャン入力後のコンテンツ管理テーブル120の内容を表わす図である。
【0134】
コンテンツ管理テーブル120上には書込みコンテンツ・データに対する新しいレコードが作成される。この新しいレコードには、コンテンツID(値#0043)が便宜的に付与される。また同時に、電子ペーパID1006(値#34082)に対するレコードを構成する関連コンテンツ数が値2に更新され、第2コンテンツIDとして値#0043が設定される。このことは、電子ペーパID1006(値#34082)が付加された電子ペーパ60bには、印刷コンテンツ・データ1005が印刷され、さらに手書きの書込みコンテンツ・データ1013が加えられていることを意味する。
【0135】
この後、コンテンツ管理プログラム110により、電子ペーパID1006(値#34082)を基にしてコンテンツ管理テーブル120から既に関連付けられて管理・蓄積されている印刷コンテンツ・データ1005および新たに関連付けられて管理・蓄積されたばかりの書込みコンテンツ・データ1013の2つのコンテンツ・データが取り出され、デジタル複合複写機対応プリンタ・ドライバ150に渡される。
【0136】
デジタル複合複写機対応プリンタ・ドライバ150では、コンテンツ管理プログラム110から渡された印刷コンテンツ・データ1005および書込みコンテンツ・データ1013を基に、デジタル複合複写機30に固有のコマンド群からなる印刷ジョブ1014が構築され、コンテンツ管理プログラム110に渡される。印刷ジョブ1014は、ネットワーク・インタフェース100、さらにネットワーク50を介して、デジタル複合複写機30に送信される(ステップS15)。
【0137】
デジタル複合複写機30は、ネットワーク・インタフェース300を介して印刷ジョブ1014を印刷ジョブ・インタプリタ350に渡す。印刷ジョブ・インタプリタ350は、印刷ジョブ1014を構成するデジタル複合複写機30に固有のコマンドを順次に解釈し、画像入出力機器に依存しない一般的な赤色、緑色、および青色といった基本色で表現されている、ページ単位の印刷画像データに変換する。こうして得られたページ単位の印刷画像データは、印刷プロセス画像処理部360に渡される。
【0138】
印刷プロセス画像処理部360は、ページ単位の印刷画像データに色空間変換、ガンマ補正、解像度変換、減色処理等の各種画像処理を施して、最終的に電子ペーパ70に印刷される印刷画像データ1016を生成する。この印刷画像データ1016は、印刷部370に具備されているインクあるいはトナーに対応した、例えば水色、赤紫色、黄色、および黒色といった印刷用の基本色で表現されている。
【0139】
上述のように印刷ジョブ1014を基にして印刷画像データ1016を生成するのと並行して、電子ペーパ70が印刷用紙スタッカ(図示せず)から印刷部370に供給される。その途中で、電子ペーパ70に付加されたICタグ71には、原稿ICタグ・リーダ310によって特定の電波が照射され、そのICタグ71から電子ペーパID1015(値#51971)が読み出される。この読み出された電子ペーパID1015は、ネットワーク・インタフェース300、さらにネットワーク50を介して、コンテンツ管理サーバ10に送信される(ステップS16)。
【0140】
電子ペーパ70が印刷用紙スタッカから印刷部370に供給されると、印刷画像データ1016は印刷部370に渡され、電子ペーパ70上に印刷される(ステップS17)。
【0141】
コンテンツ管理サーバ10では、電子ペーパID1015(値#51971)がネットワーク・インタフェース100を介してコンテンツ管理プログラム110に渡される。コンテンツ管理プログラム110はコンテンツ管理テーブル120を用いて電子ペーパ70に係わる情報を管理・蓄積する。
【0142】
具体的には、図10に示す。図10は、電子ペーパ70の印刷出力後のコンテンツ管理テーブル120の内容を表わす図である。
【0143】
コンテンツ管理プログラム110に渡された電子ペーパID1015(値#51971)を基に、コンテンツ管理テーブル120上では、この電子ペーパID1015(値#51971)に対する新しいレコードが作成される。
【0144】
電子ペーパID1015(値#51971)に対する新しいレコードには、関連コンテンツ数として値2、第1コンテンツIDとして値#0018、第2コンテンツIDとして値#0043がそれぞれ初期値として設定される。このことは、電子ペーパID1015(値#51971)が付加された電子ペーパ70には、印刷コンテンツ・データ1005および手書きの書込みコンテンツ・データ1013が重畳された状態で印刷されていることを意味する。
【0145】
以上説明してきたように、本発明の実施の形態に係る印刷物管理システムでは、手書きによる書込み情報が加えられた印刷物である電子ペーパ60bから書込み情報が分離・抽出され、電子データ化されて得られた書込みコンテンツ・データ1013が電子ペーパID1006(値#34082)に関連付けられた状態で、書込みコンテンツ・データ1013に追加する形態でコンテンツ管理サーバ10によって管理・蓄積される。
【0146】
加えて、管理・蓄積された印刷コンテンツ・データ1005および書込みコンテンツ・データ1013がコンテンツ管理テーブル120から取り出され、これらのデータを基に印刷ジョブ1014が構築され、この印刷ジョブ1014を基にデジタル複合複写機30によって印刷物である電子ペーパ70が出力される。
【0147】
さらに、被画像読み取り原稿である電子ペーパ60bに記録された印刷画像データを光学的に読み取るのに先行して、その電子ペーパ60bに付加された電子ペーパID1006(値#34082)が原稿ICタグ・リーダ31によって読み出され、その電子ペーパID1006は、スキャン画像データ1012に先行してコンテンツ管理サーバ10に送信される。コンテンツ管理サーバ10内では、印刷コンテンツ・データ1005の選択・特定が行われ、印刷コンテンツ・データ1005を基にして参照スキャン画像データ1011の生成が行なわれる。
【0148】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図6及び図8のフローチャート)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0149】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接に供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0150】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0151】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0152】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0153】
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0154】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読み出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0155】
更に、本発明は、上述した実施の形態を実現するソフトウェアのプログラムがネットワーク上のデータベース又はホームページから通信プログラムによりダウンロードされ、このプログラムを読出して実行することによって達成することができる。
【0156】
上記プログラムは、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからコンピュータプログラム自体、又は自動インストール機能を含む圧縮ファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給することができる。
【0157】
また、上記プログラムは、プログラムコードを暗号化した上で格納したCD−ROM等の記憶媒体をユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムコードを実行してコンピュータにインストールさせることによっても供給することができる。
【0158】
上述した実施の形態の機能は、プログラムコードを複数のファイルに分割し、夫々のファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現することができる。即ち、本発明の機能処理をコンピュータで実現させるためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明を構成する。
【0159】
また、上述した実施の形態の機能は、記憶媒体から読出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード又はコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備えられたメモリに書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボード又は機能拡張ユニットに備えられたCPU又はMPU等が実際の処理の一部又は全部を実行することによっても実現することができる。
【0160】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0161】
〔実施態様1〕 固有の印刷物IDを有する印刷物に記録された印刷コンテンツ・データを管理するコンテンツ管理サーバと、前記印刷物からの画像の読取り及び前記印刷物上への画像の形成を行う複合画像形成装置とをネットワーク上に有し、前記印刷コンテンツ・データを前記印刷物IDに関連付けて管理する印刷物管理システムにおいて、前記コンテンツ管理サーバは、前記印刷コンテンツ・データを基にして印刷画像データを生成する印刷プロセス画像処理手段と、前記印刷画像データから参照スキャン画像データを生成するスキャン・プロセス画像処理手段と、前記複合画像形成装置が前記印刷物から読み取ったのスキャン画像データから前記印刷物に書き込まれた書込みデータを分離し、抽出する書込みデータ抽出手段と、前記書込みデータをベクタ・グラフィックス形式の描画コマンド群からなる書込みコンテンツ・データに変換するベクトル化手段とを備え、前記書込みコンテンツ・データを前記印刷物IDに関連付けて、前記印刷コンテンツ・データに追加することを特徴とする印刷物管理システム。
【0162】
〔実施態様2〕 前記複合画像形成装置において、前記印刷物IDの読取りが、前記スキャン画像データの生成よりも先行して行なわれ、前記読み取った印刷物IDによって特定された印刷画像データを基にした、前記参照スキャン画像データ生成手段による参照スキャン画像データの生成は、遅くとも前記スキャン画像データの生成と同時に行なわれることを特徴とする実施態様1に記載の印刷物管理システム。
【0163】
〔実施態様3〕 固有の印刷物IDを有する印刷物に記録された印刷コンテンツ・データを管理するコンテンツ管理サーバと、前記印刷物からの画像の読取り及び前記印刷物上への画像の形成を行う複合画像形成装置とをネットワーク上に有する印刷物管理システムにおける印刷物管理方法において、前記コンテンツ管理サーバにより、前記印刷コンテンツ・データを基にして印刷画像データを生成する印刷プロセス画像処理ステップと、前記印刷画像データから参照スキャン画像データを生成するスキャン・プロセス画像処理ステップと、前記複合画像形成装置によって前記電子ペーパから読み取った画像のスキャン画像データから前記印刷物に書き込まれた書込みデータを分離し、抽出する書込みデータ抽出ステップと、前記書込みデータをベクタ・グラフィックス形式の描画コマンド群からなる書込みコンテンツ・データに変換するベクトル化ステップとを行って、前記書込みコンテンツ・データを前記印刷物IDに関連付けて、前記印刷コンテンツ・データに追加することを特徴とする印刷物管理方法。
【0164】
〔実施態様4〕 前記複合画像形成装置における前記印刷物IDの読取りを、前記スキャン画像データの生成よりも先行して行ない、前記読み取った印刷物IDによって特定された印刷画像データを基にする前記参照スキャン画像データ生成ステップによる参照スキャン画像データの生成を遅くとも前記スキャン画像データの生成と同時に行なうことを特徴とする実施態様1に記載の印刷物管理方法。
【0165】
〔実施態様5〕 固有の印刷物IDを有する印刷物に記録された印刷コンテンツ・データを管理するコンテンツ管理サーバと、前記印刷物からの画像の読取り及び前記印刷物上への画像の形成を行う複合画像形成装置とをネットワーク上に有する印刷物管理システムにおける印刷物管理プログラムであって、前記コンテンツ管理サーバにより、前記印刷コンテンツ・データを基にして印刷画像データを生成する印刷プロセス画像処理モジュールと、前記印刷画像データから参照スキャン画像データを生成するスキャン・プロセス画像処理モジュールと、前記複合画像形成装置によって前記電子ペーパから読み取った画像のスキャン画像データから前記印刷物に書き込まれた書込みデータを分離し、抽出する書込みデータ抽出モジュールと、前記書込みデータをベクタ・グラフィックス形式の描画コマンド群からなる書込みコンテンツ・データに変換するベクトル化モジュールと、前記書込みコンテンツ・データを前記印刷物IDに関連付けて、前記印刷コンテンツ・データに追加する追加モジュールとをコンピュータに実行させる印刷物管理プログラム。
【0166】
〔実施態様6〕 印刷媒体が有する識別情報に対応させて、該印刷媒体に印刷されているコンテンツを管理する管理手段と、印刷媒体に印刷されているコンテンツを読み取るコンテンツ読み取り手段と、印刷媒体が有する識別情報を読み取るID読み取り手段と、前記コンテンツ読み取り手段と前記ID読み取り手段による読み取りと、に応じて、前記管理手段により管理されているコンテンツに対する書き込みを判別する判別手段と、を有し、前記管理手段は、前記判別手段により判別された書き込みを前記識別情報に対応させて管理することを特徴とする印刷物管理システム。
【0167】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の印刷物管理システムによれば、手書き等によって書込みデータが加えられた印刷物から書込みデータを分離・抽出し、書込みコンテンツ・データを印刷物IDに関連付けて印刷コンテンツ・データに追加するので、印刷物IDに関連付けて印刷コンテンツ・データと書込みコンテンツ・データとを一元的に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷物管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるコンテンツ管理サーバ10の構成を示すブロック図である。
【図3】図1におけるプリンタ20の構成を示すブロック図である。
【図4】図1におけるデジタル複合複写機30の構成を示すブロック図である。
【図5】図1におけるクライアント・コンピュータ40の構成を示すブロック図である。
【図6】図1における電子ペーパ60aの印刷出力過程を表わすフローチャートである。
【図7】電子ペーパ60aの印刷出力後のコンテンツ管理テーブル104の内容を表わす図である。
【図8】図1における電子ペーパ60bのスキャン入力および電子ペーパ70の印刷出力過程を表わすフローチャートである。
【図9】電子ペーパ60bのスキャン入力後のコンテンツ管理テーブル120の内容を表わす図である。
【図10】電子ペーパ70の印刷出力後のコンテンツ管理テーブル120の内容を表わす図である。
【符号の説明】
10 コンテンツ管理サーバ
20 プリンタ
30 デジタル複合複写機
40 クライアント・コンピュータ
50 ネットワーク
60,70 電子ペーパ
60a,60b 電子ペーパ
100 ネットワーク・インタフェース
110 コンテンツ管理プログラム
120 コンテンツ管理テーブル
140 プリンタ対応印刷プロセス画像処理プログラム
160 複写機対応印刷プロセス画像処理プログラム
170 複写機対応スキャン・プロセス画像処理プログラム
180 書込みデータ抽出プログラム
190 ベクトル化プログラム
310 原稿ICタグ・リーダ
320 画像読み取り部
330 スキャン・プロセス画像処理部
340 印刷物ICタグ・リーダ
350 印刷ジョブ・インタプリタ
360 印刷プロセス画像処理部

Claims (1)

  1. 固有の印刷物IDを有する印刷物に記録された印刷コンテンツ・データを管理するコンテンツ管理サーバと、前記印刷物からの画像の読取り及び前記印刷物上への画像の形成を行う複合画像形成装置とをネットワーク上に有し、前記印刷コンテンツ・データを前記印刷物IDに関連付けて管理する印刷物管理システムにおいて、
    前記コンテンツ管理サーバは、前記印刷コンテンツ・データを基にして印刷画像データを生成する印刷プロセス画像処理手段と、前記印刷画像データから参照スキャン画像データを生成するスキャン・プロセス画像処理手段と、前記複合画像形成装置が前記印刷物から読み取ったスキャン画像データから前記印刷物に書き込まれた書込みデータを分離し、抽出する書込みデータ抽出手段と、前記書込みデータをベクタ・グラフィックス形式の描画コマンド群からなる書込みコンテンツ・データに変換するベクトル化手段とを備え、前記書込みコンテンツ・データを前記印刷物IDに関連付けて、前記印刷コンテンツ・データに追加することを特徴とする印刷物管理システム。
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