JP2004302370A - 液晶パネル及び液晶表示装置 - Google Patents

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Fumihisa Ishigaki
文寿 石垣
Kazuhiro Kashima
一弘 加嶋
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Abstract

【課題】液晶表示装置及びその製造プロセス全体を見渡して総合的に勘案することにより、製造性や製造コスト等の優れた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】アクティブマトリックス方式の液晶パネル2において、各一対の信号配線72及び走査配線74によって囲まれた、平面視、平行四辺形をしたマトリックス状の領域内に、略平行四辺形の画素電極62が形成されるとともに、第一配向軸及び第二配向軸のいずれか一方が基準横辺方向に延在し、略平行四辺形をした画素電極62が、基準横辺Rに対して所定の傾斜角度をなすように配置されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶の捩れ角度や偏光板の偏光軸角度やラビング工程でのラビング角度等を総合的に勘案することにより、製造がしやすくて、製造コストも低減することのできる新規な構造を有する液晶パネル、及び該液晶パネルを備える液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のTN型のTFT液晶パネル2では、図1に示すように、アレイ基板30上に、縦方向の信号配線(データ配線)72と横方向の走査配線(ゲート配線)74とが、直交マトリックス状に配置されている。そして、直交した信号配線72と走査配線74とで囲まれた各領域には、各辺が直交した略方形形状の画素電極62とスイッチング素子としてのTFT70とが形成されている。また、アレイ基板30に対向配置された対向基板20上には、共通電極60が形成されている。
【0003】
対向基板20上の共通電極60と、アレイ基板30上の画素電極62及びTFT70との内面側には、それぞれ、配向膜が形成されている。各配向膜は、液晶層50と直接的に接触しており、特定方向に配向した配向軸を有している。これらの配向膜の反対側すなわち各基板20,30の外面側には、特定方向に偏光軸T,Tを有する偏光板10,40が貼付されている。上下の配向膜の配向軸と偏光板10,40の偏光軸T,Tとが一致するように、偏光板10,40の光軸合わせが行われている。
【0004】
各配向膜の配向軸及び偏光板10,40の偏光軸T,Tは、直交マトリックス状の各配線72,74に対して、使用する液晶材料の捩れ角度やプレチルト角度や液晶パネルのギャップ等で決定される特定の傾斜角度(すなわち、配向軸角度)をなすように、構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−14347号公報
【0006】
例えば、対向基板20上の配向膜においては、基準横辺Rに対して所定の配向軸角度αすなわちラビング角度αをなすようにラビング処理が行われている。液晶材料の捩れ角度やプレチルト角度や液晶パネル2のギャップ等に起因した設計パラメータに基づいて、千差万別の様々な値のラビング角度αが決定されて、そのラビング角度αでラビング処理が行われている。
【0007】
様々なラビング角度αでのラビング処理に対応することができるように、ラビング処理装置には、ラビング角度を正確且つ自在に決めるように基板20,30を回転させるための回転機構を設けておく必要がある。したがって、液晶パネル2の大型化に伴って、ラビング処理装置の回転機構の大型化や複雑化を招くという問題がある。
【0008】
また、偏光板10,40において、製造工程上、次のような問題がある。すなわち、PVAフィルムにヨウ素や二色性染料を添加した基材を延伸させることによって原反ロールが作成される。この原反ロールを所望のサイズに裁断することにより、偏光板10,40が作成される。原反ロールでは、ヨウ素分子が延伸方向に配向しており、延伸方向が光の吸収される吸収軸と平行になっている。そして、吸収軸に直交して光の透過する透過軸が偏光軸である。このように、偏光軸は、原反ロールの長手直交方向に沿って延在している。
【0009】
偏光板10,40がラビング角度αと同じ偏光軸角度αを備えるように、液晶パネル2のサイズに合わせて、方形形状の原反ロールが斜めに裁断されている。偏光板10,40は方形形状をしているが、偏光軸T,Tが、基準となる原反ロールの長手直交辺に対して傾斜角度αをなした偏光軸角度αを決める必要がある。偏光板10,40が斜めに裁断されることにより、原反ロールから多くの無駄な部分が発生する。その結果、偏光板10,40の材料費が高くなっているという問題がある。また、原反ロールを斜めに裁断する際に、裁断時の傾斜角度を間違えたり、傾斜角度の違う偏光板が誤って混入したりするという問題もある。また、偏光板裁断装置においても、ラビング処理装置と同様の回転位置決めに関する諸問題を有している。
【0010】
液晶表示装置1は、様々な業界や分野の技術から総合的に構成されたものである。様々な業界や技術分野から構成されているが故に、液晶表示装置1の製造プロセスは、担当分野毎に細かく分業化されている。その中で、縦方向の信号配線(データ配線)72と横方向の走査配線(ゲート配線)74とが直交マトリックス状に配置された配線パターンを有する液晶パネル2がまず始めにあって、この液晶パネル2を基準にして、それ以降の全ての設計や製造がなされている。つまり、液晶表示装置1及びその製造プロセス全体を見渡して総合的に勘案された上で、設計や製造がなされているのではない。このように、従来の液晶表示装置1においては、製造のしやすさや製造コスト等の観点から、液晶表示装置1が如何にあるべきかを考えて、設計や製造プロセスの最適化がなされていないというのが現状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、液晶表示装置及びその製造プロセス全体を見渡して総合的に勘案することにより、製造性や製造コスト等が優れた液晶表示装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段・作用・効果】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、共通電極と、第一配向軸方向に配向した第一配向膜とが積層して形成された第一透明基板と、複数の画素電極と、各画素電極を個別にスイッチングするアクティブ素子と、アクティブ素子を介して画素電極に信号を伝える信号配線と、アクティブ素子を駆動する走査配線とが略同一面上に形成され、さらにその上に、第二配向軸方向に配向した第二配向膜が積層して形成された第二透明基板と、を備え、液晶層が第一透明基板の第一配向膜と第二透明基板の第二配向膜との間に挟まれたアクティブマトリックス方式の液晶パネルにおいて、各一対の信号配線及び走査配線によって囲まれた、平面視、平行四辺形をしたマトリックス状の領域内に、略平行四辺形の画素電極が形成され、第一配向軸及び第二配向軸のいずれか一方が基準横辺方向に延在し、略平行四辺形をした画素電極が、基準横辺に対して所定の傾斜角度をなすように配置されていることを特徴とする液晶パネルを提供するものである。
【0013】
本発明に係るアクティブマトリックス方式の液晶パネルは、共通電極と、第一配向軸方向に配向した第一配向膜とが積層して形成された第一透明基板と、複数の画素電極と、各画素電極を個別にスイッチングするアクティブ素子と、アクティブ素子を介して画素電極に信号を伝える信号配線と、アクティブ素子を駆動する走査配線とが略同一面上に形成され、さらにその上に、第二配向軸方向に配向した第二配向膜が積層して形成された第二透明基板と、を備え、液晶層が第一透明基板の第一配向膜と第二透明基板の第二配向膜との間に挟まれた基本的構成を有している。
【0014】
このような基本的構成を有するアクティブマトリックス方式の液晶パネルにおいて、各一対の信号配線及び走査配線によって囲まれた、平面視、平行四辺形をしたマトリックス状の領域内に、略平行四辺形の画素電極が形成され、第一配向軸及び第二配向軸のいずれか一方が基準横辺方向に延在し、略平行四辺形をした画素電極が、基準横辺に対して所定の傾斜角度をなすように配置されている。
【0015】
上記構成によれば、第一配向軸及び第二配向軸のいずれか一方が基準横辺方向に延在し、略平行四辺形をした画素電極が、基準横辺に対して所定の傾斜角度をなすように配置されているので、液晶材料の捩れ角度やプレチルト角度や液晶パネルのギャップ等に起因した設計パラメータから決定される最適な角度に設定されている。すなわち、基準横辺に対して傾けるべき対象物が画素電極であるか配向軸であるかが異なっているだけである。画素電極と配向軸との間での相対的な位置関係は、従来のものと変わっていないのである。したがって、本発明に係る液晶パネルは、画素電極が基準横辺に対して平行に存在し、且つ、配向軸が基準横辺方向に対して所定の角度をなしている従来構成の液晶パネルと比較して、同等の効果がある。
【0016】
上記構成によれば、フォトリソグラフィ工程時の画素電極等のマスクパターン形状を変更するだけでよく、マスクパターン変更以外の工程は何ら変更されることもなくこれまでの製造工程がそのまま踏襲される。これまでの製造工程においても、ラビング工程でのラビング角度や偏光板の裁断工程での偏光軸角度は、基準方向に対して、所定の傾斜角度にすることなく単純な平行であればよいので、各種角度付け処理が不要になり、製造性の大幅な向上や製造コストの大幅な削減が可能となる。
【0017】
また、本発明は、並列配置された第一駆動電極と、第一配向軸方向に配向した第一配向膜とが積層して形成された第一透明基板と、並列配置された第二駆動電極と、第二配向軸方向に配向した第二配向膜とが積層して形成された第二透明基板とを備え、液晶層が第一透明基板の第一配向膜と第二透明基板の第二配向膜との間に挟まれた単純マトリックス方式の液晶パネルにおいて、各一対の第一駆動電極及び第二駆動電極によって、平面視、略平行四辺形をしたマトリックス状の画素電極が形成され、第一配向軸が基準横辺方向に延在し、略平行四辺形をした画素電極が、基準横辺に対して所定の傾斜角度をなすように配置されている液晶パネルを提供するものである。
【0018】
好ましくは、平行四辺形が方形形状である。
【0019】
上記構成によれば、従来の方形形状を基調にした配線パターンを全体的に所定角度で回転させればよいので、従来の配線パターンを多くの部分で踏襲することができる。したがって、パターン形状の設計変更が少なくて済み、パターン形状の変更が比較的容易である。
【0020】
また、平行四辺形の一辺が、基準横辺方向に延在するように構成することもできる。
【0021】
また、隣接する三つの画素電極のアクティブ素子が、信号配線と走査配線とが交差した交差部にまとめて配置されるとともに、アクティブ素子の接続された信号配線とアクティブ素子の接続されていないダミー信号配線とが交互に配置されているように構成することもできる。
【0022】
上記構成によれば、映像信号の印加される信号配線の数が、従来のものより半分の本数で済むので、消費電力の低減に寄与する。また、隣接する3つの画素電極で一つの画素が構成されているので、アクティブ素子の製造上の歩留まり向上に寄与する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る液晶パネル並びに液晶表示装置について詳細に説明する。本発明に係る液晶表示装置は、各画素電極を個別にスイッチングするアクティブ素子として、三端子素子のTFT(Thin Film Transistor)を用いたアクティブマトリックス方式のものに関して説明するが、二端子素子のMIM(Metal Insulator Metal)を用いたものにも適用可能である。
【0024】
まず、図2、3、4を参照しながら、本発明に係る液晶表示装置1について説明する。
【0025】
図3に示すように、液晶表示装置1は、主として、後で詳細に説明する液晶パネル2と、液晶パネル2の表面及び裏面にそれぞれ貼付された偏光板10,40と、液晶パネル2を背後から照明するバックライトと、から構成されている。
【0026】
バックライトは、光源である冷陰極管14からの光を平面状に導く導光板48と、導光板48からの光を拡散させて光を均一にする拡散板46と、指向性を向上させるプリズムシート44と、輝度を向上させる輝度向上フィルム42と、から構成されている。
【0027】
第一配向膜の第一配向軸が基準横辺Rに対して略平行であり、且つ、第二配向膜の第二配向軸が基準横辺Rに対して略直交であるように、ラビング処理が行われている。第一偏光板10の第一偏光軸Tは、第一配向軸に対して平行であり、基準横辺Rに対して略平行であるように光軸合わせされている。それとともに、第二偏光板40の第二偏光軸Tは、第二配向軸に対して平行であり、基準横辺Rに対して略直交であるように光軸合わせされている。TN(Twisted Nematic)タイプのものである場合、二枚の偏光板10,40は、光が通らないように、互いの偏光軸T,Tが直交するように(いわゆる、クロスニコルの関係に)配置されている。電圧を印加していない状態では光が通り、電圧を印加した状態では光が遮断されて画面上では暗くなる(いあゆる、ノーマリーホワイトモード)。
【0028】
偏光板10,40は、PVAフィルムにヨウ素や二色性染料を添加あるいは吸着させたフィルム基材を延伸させることによって、原反ロールがまず作成される。この原反ロールを所望のサイズに裁断することにより、第一偏光板10,第二偏光板40が作成される。原反ロールでは、ヨウ素分子等が延伸方向に配向しており、延伸方向が光の吸収される吸収軸と平行になっている。そして、吸収軸に直交して光の透過する透過軸が、偏光軸T,Tである。このように、原反ロールの長手方向に沿って吸収軸が延在し、原反ロールの長手直交方向に沿って偏光軸T,Tが延在している。
【0029】
従来は、偏光板10,40が所定の偏光軸角度αを備えるように、液晶パネル2のサイズに合わせて、方形形状の原反ロールが斜めに裁断されていたのに対して、本発明では、方形形状をした偏光板10,40の偏光軸T,Tが、基準となる原反ロールの長手直交辺に対して平行に延在しているものが使用される。偏光板10,40は、原反ロールの長手直交辺に沿って方形形状に裁断されるだけで作成されるので、原反ロールから無駄な部分が発生しなくなる。その結果、偏光板10,40の材料費を大幅に低減させることができる。また、原反ロールを長手直交辺に沿って単純に方形形状に裁断するだけでよく、裁断加工も極めて容易であるので、裁断角度を間違えたり、裁断角度の違う偏光板が誤って混入したりするということも解消される。
【0030】
液晶パネル2は、多数散布されたスペーサ24により所定距離で離間配置された2枚の平板基板の間に、液晶層50が封入された構造をしている。2枚の平板基板は、透明なガラス等からなる第一透明基板としてのアレイ基板30と、アレイ基板30に対向配置された透明なガラス等からなる第二透明基板としての対向基板20とから構成されている。
【0031】
対向基板20の上には、各画素電極62に対応した赤、青、緑の三色からなるカラーフィルター22と、ITO等の透明電極である共通電極60と、液晶層50に直接に接する第一配向膜とが積層して形成されている。図2に示すように、対向基板20の上の第二配向膜においては、基準横辺Rに対して大略平行をなすようにラビング処理が行われている。ラビング処理が基準横辺Rに対して大略平行でよいので、ラビング処理が容易且つ簡便である。
【0032】
図2に示すように、液晶パネル2は、一対の配向膜に挟まれた液晶分子が90度捩れているTN(Twisted Nematic)タイプのものである。アレイ基板30の上には、画素電極62及びTFT70が略同一面上に形成されている。それらの上に液晶層50に直接に接する第二配向膜が積層して形成されている。アレイ基板30の上には、後述するような様々な形態をした信号配線72及び走査配線74が、マトリックス状に設けられている。隣り合った一対の信号配線72及び走査配線74で囲まれた略平行四辺形の領域には、ITO等の透明電極であり略平行四辺形をした画素電極62と、スイッチング素子としてのTFT(薄膜トランジスタ)70とが設けられている。各TFT70において、そのソース電極が対応する画素電極62に接続され、そのドレイン電極が対応する信号配線(データ配線)72に接続され、そのゲート電極が対応する走査配線(ゲート配線)74に接続される。
【0033】
例えば、図4に示すように、画素電極62は、480行×640列のマトリックス状に配設されている。同一行の画素電極62に対応して,走査配線(ゲート配線)74が、G(1)、G(2)、・・、G(480)のように設けられており、ゲートドライバ84に接続されている。同一列の画素電極62に対応して、信号配線(データ配線)72が、D(1)、D(2)、・・、D(640)のように設けられており、データドライバ82に接続されている。また、対向基板20の上に設けられた共通電極60が、共通電極駆動電源80に接続されている。
【0034】
すなわち、映像情報に応じた映像信号電圧は、データドライバ82から、各信号配線(データ配線)72を介して、ゲート駆動信号に同期しながら、各TFT70のドレイン電極に供給される。また、各TFT70のオン/オフのスイッチング動作を行うゲート駆動信号は、ゲートドライバ84から、各走査配線(ゲート配線)74を介して、TFT70のゲート電極にそれぞれ供給される。ゲート電極がオン状態となったTFT70では、映像信号電圧が、ソース電極からゲート電極を介してドレイン電極に接続されている画素電極62に供給される。画素電極62と共通電極60との間の液晶層50に、映像信号電圧が印加される。
【0035】
一本の走査配線(ゲート配線)74が高電位になると、それに接続されたTFT70はオン状態になり、各信号配線(データ配線)72の映像信号電圧が画素電極62に印加される。一方、他の走査配線(ゲート配線)74は低電圧であるので、TFT70はオフ状態になっており、前に印加された電位が維持された状態になっている。走査配線(ゲート配線)74の電位を上から下に順次加えていくことで、一画面すなわちフレームが構成される。この走査が繰り返されて、線順次走査方式によって駆動される。なお、液晶は直流電圧を印加し続けると、劣化する性質があるので、画素電極62に印加される電圧の正負を共通電極60に対して交互に反転するように印加されている。
【0036】
上述したように、信号配線72及び走査配線74は、マトリックス状に設けられているが、様々な形態をとることができる。図5〜8を参照しながら、隣り合った一対の信号配線72及び走査配線74で囲まれた略平行四辺形の領域に形成された略平行四辺形の画素電極62の形状と、偏光板10,40の偏光軸T,Tとの関係を説明する。
【0037】
図5は、一般化された実施形態であって、信号配線72及び走査配線74や略平行四辺形の画素電極62が、液晶パネル2の横方向に延在する基準横辺Rを基準として、所定の走査配線角度θ(すなわち、絶対値が図1の偏向軸角度αに等しくて逆向き)をなすように配置された第一実施形態を説明したものである。
【0038】
信号配線72及び走査配線74は、基準横辺Rに対して、それぞれ、θ及びθの角度をなしている。また、走査配線74に対する信号配線72の交差角度は、θである。
【0039】
画素電極62は、TFT70に相当する部分が切り欠かれているが、全体として、略平行四辺形の形状をしている。画素電極62は、走査配線74に略平行な横辺62と、信号配線72に略平行な縦辺62とを備えている。したがって、画素電極62の縦辺62及び横辺62は、基準横辺Rに対して、それぞれ、θ及びθの角度をなしている。
【0040】
従来の液晶表示装置では、図1に示すように、走査配線74が基準横辺Rに対して平行(すなわち横方向)に延在するとともに、配向軸すなわち偏光軸T,Tが基準横辺Rに対して所定の傾斜角度αで交差するように構成されていた。これに対して、本発明の液晶表示装置1では、配向軸すなわち偏光軸Tが基準横辺Rに対して平行(すなわち横方向)に延在するように配置されているとともに、走査配線74が基準横辺Rに対して、走査配線角度θ(すなわち、従来構成の基準横辺Rを基準にした偏光軸Tの角度αと比較すると、絶対値が等しくて逆向きになるから、−αとなる。)で交差するように配置されている。ここで、走査配線角度θは、基準横辺Rに対する偏光軸Tの傾斜角度(偏光軸角度)に対応した角度であって、液晶材料の捩れ角度やプレチルト角度や液晶パネル2のギャップ等に起因した設計パラメータに基づいて決定される角度である。
【0041】
したがって、基準横辺Rに対する走査配線74のなす角度すなわち走査配線角度θや、基準横辺Rに対する画素電極62の横辺62は、基準横辺Rに対して所定の角度θすなわち−αをなすように構成されている。走査配線74に対する信号配線72の交差角度θは、必ずしも直角である必要はなく、様々な角度をとることができる。
【0042】
次に、図6を参照しながら、第二実施形態について説明する。
【0043】
図6は、図5に示したものと比較すると、走査配線74に対する信号配線72の交差角度θが異なっている。すなわち、交差角度θが直角(90度)である点が異なっている。縦方向の信号配線(データ配線)72と横方向の走査配線(ゲート配線)74とが直交マトリックス状に配置された従来の配線構造のものを、基準横辺Rに対して、走査配線角度θ(すなわち、従来の基準横辺Rを基準にした偏光軸Tの角度αと比較すると逆向きになるから、−αとなる)で回転させたものである。
【0044】
したがって、基準横辺Rに対する走査配線74のなす角度や、基準横辺Rに対する画素電極62の横辺62のなす角度が、走査配線角度θすなわち−αであるとともに、交差角度θが90度をなすように構成されている。従来の方形形状を基調にした配線パターンを全体的に所定角度で回転させればよいので、従来の配線パターンを多くの部分でそのまま踏襲することができる。したがって、パターン形状の設計変更が少なくて済み、パターン形状の変更が比較的容易である。
【0045】
次に、図7を参照しながら、第三実施形態について説明する。
【0046】
図7は、図6に示したものと比較すると、スイッチング素子としての3つのTFT70が、信号配線72と走査配線74とが交差した交差部76に集約された点が異なっている。すなわち、基準横辺Rに対する走査配線74のなす角度や、基準横辺Rに対する画素電極62の横辺62のなす角度が、走査配線角度θすなわち−αであるとともに、交差角度θが90度をなすように構成されているが、隣接する3つの画素電極62が集まって一つの画素を構成している点が異なっている。
【0047】
信号配線72は、上述したものと同様のパターンで配されているが、TFT70に接続された配線と、TFT70に接続されていないダミー配線とが交互に配された構成となっている。映像信号の印加される信号配線72の数が、図6に示したものと比較して半分の本数で済むので、消費電力の低減に寄与する。また、隣接する3つの画素電極62で一つの画素が構成されているので、TFT70の製造上の歩留まり向上に寄与する。
【0048】
次に、図8を参照しながら、第四実施形態について説明する。
【0049】
図8は、図7に示したものと比較すると、基準横辺Rに対する信号配線72のなす角度すなわち信号配線角度θが180度である点が異なっている。すなわち、走査配線74に対する信号配線72の交差角度θと、基準横辺Rに対する走査配線74のなす角度すなわち走査配線角度θとが補角関係(交差角度θ+走査配線角度θ=180度である関係)をなしている。
【0050】
したがって、走査配線角度θが、液晶材料の捩れ角度やプレチルト角度や液晶パネル2のギャップ等に起因した設計パラメータにより、図1に示した傾斜角度の−αに決定されると、交差角度θが一義的に決定される。
【0051】
上記実施形態は、いずれも、TFT70を用いたアクティブマトリックス方式のものに関して説明したが、単純マトリックス方式のものにも同様に適用可能である。
【0052】
単純マトリックス方式の液晶パネルは、並列配置された第一駆動電極と、第一配向軸方向に配向した第一配向膜とが積層して形成された第一透明基板と、並列配置された第二駆動電極と、第二配向軸方向に配向した第二配向膜とが積層して形成された第二透明基板とを備え、液晶層が第一透明基板の第一配向膜と第二透明基板の第二配向膜との間に挟まれた構成をしている。
【0053】
このような単純マトリックス方式の液晶パネルにおいて、各一対の第一駆動電極及び第二駆動電極によって、平面視、略平行四辺形をしたマトリックス状の画素電極が形成され、第一配向軸が基準横辺方向に延在し、平行四辺形をした画素電極が、基準横辺Rに対して所定の傾斜角度をなすように配置されている。ここで、所定の傾斜角度とは、基準横辺Rに対する偏光軸Tの偏光軸角度αに対応した角度であって、従来構成の偏光板10の偏光軸Tの偏光軸角度αと、絶対値が等しくて逆向きである。そして、所定の傾斜角度は、液晶材料の捩れ角度やプレチルト角度や液晶パネルのギャップ等に起因した設計パラメータに基づいて決定される角度である。
【0054】
平行四辺形をした画素電極を方形形状にすることもできる。平行四辺形の一辺が基準横辺方向に延在した構成とすることもできる。このような液晶パネルは、液晶表示装置に組み込まれて使用される。
【0055】
いずれの場合も、液晶材料の捩れ角度やプレチルト角度や液晶パネルのギャップ等に起因した設計パラメータから、図1に示した傾斜角度αを求めた上で、走査配線角度θ(すなわち、絶対値が図1の偏向軸角度αに等しくて逆向き)や信号配線角度θを決定することになるが、フォトリソグラフィ工程時の配線パターン等のマスクパターン形状を変更するだけでよい。マスクパターン変更以外の工程は何ら変更されることもなく、これまでの製造工程がそのまま踏襲される。これまでの製造工程においても、ラビング工程でのラビング角度や偏光板の裁断工程での偏光軸角度は、基準方向に対して、所定の傾斜角度にすることなく単純な平行であればよいので、各種角度付け処理が不要になり、製造性の大幅な向上や製造コストの大幅な削減が可能となるという極めて優れた特長を有している。
【0056】
なお、TNモードで使用する場合、第一偏光板10の第一偏向軸Tと第二偏光板40の第二偏向軸Tとは、直交関係(いわゆる、クロスニコルの関係)にあるが、製造上のばらつき等で直交関係から微小量δ分だけ外れる場合がある。この場合には、第一偏向軸Tを基準横辺Rに対して平行に位置決めすると、第二偏向軸Tが基準横辺Rの直交方向から微小量δ分だけ振れるということになる。また、第一偏向軸Tを基準横辺Rに対して平行に位置決めするとともに、第二偏向軸Tを基準横辺Rの直交方向に位置決めした場合、走査配線角度θが上述した傾斜角度αより微小量δ分だけ増減することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の液晶パネルの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る液晶パネルの構成の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る液晶表示装置の構成の一例を示す側面図である。
【図4】本発明に係る液晶表示装置の駆動方法一例を示す図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係る配線パターンを示す図である。
【図6】本発明の第二実施形態に係る配線パターンを示す図である。
【図7】本発明の第三実施形態に係る配線パターンを示す図である。
【図8】本発明の第四実施形態に係る配線パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置
2 液晶パネル
10 第一偏光板
12 位相差フィルム
14 冷陰極管
20 対向基板(第一透明基板)
22 カラーフィルタ
24 スペーサ
30 アレイ基板(第二透明基板)
40 第二偏光板
42 輝度向上フィルム
44 プリズムシート
46 拡散板
48 導光板
50 液晶層
60 共通電極
62 画素電極
62 横辺
62 縦辺
70 TFT
72 信号配線(データ配線)
74 走査配線(ゲート配線)
76 交差部
80 共通電極駆動電源
82 データドライバ
84 ゲートドライバ
R 基準横辺
,T 偏光軸
α 傾斜角度(配向軸角度、偏光軸角度)
θ 走査配線に対する信号配線のなす角度(交差角度)
θ 基準横辺に対する信号配線のなす角度(信号配線角度)
θ 基準横辺に対する走査配線のなす角度(走査配線角度)

Claims (6)

  1. 共通電極と、第一配向軸方向に配向した第一配向膜とが積層して形成された第一透明基板と、
    複数の画素電極と、各画素電極を個別にスイッチングするアクティブ素子と、アクティブ素子を介して画素電極に信号を伝える信号配線と、アクティブ素子を駆動する走査配線とが略同一面上に形成され、さらにその上に、第二配向軸方向に配向した第二配向膜が積層して形成された第二透明基板と、を備え、
    液晶層が第一透明基板の第一配向膜と第二透明基板の第二配向膜との間に挟まれたアクティブマトリックス方式の液晶パネルにおいて、
    各一対の信号配線及び走査配線によって囲まれた、平面視、平行四辺形をしたマトリックス状の領域内に、略平行四辺形の画素電極が形成され、
    第一配向軸及び第二配向軸のいずれか一方が基準横辺方向に延在し、
    略平行四辺形をした画素電極が、基準横辺に対して所定の傾斜角度をなすように配置されていることを特徴とする液晶パネル。
  2. 並列配置された第一駆動電極と、第一配向軸方向に配向した第一配向膜とが積層して形成された第一透明基板と、
    並列配置された第二駆動電極と、第二配向軸方向に配向した第二配向膜とが積層して形成された第二透明基板とを備え、
    液晶層が第一透明基板の第一配向膜と第二透明基板の第二配向膜との間に挟まれた単純マトリックス方式の液晶パネルにおいて、
    各一対の第一駆動電極及び第二駆動電極によって、平面視、略平行四辺形をしたマトリックス状の画素電極が形成され、
    第一配向軸が基準横辺方向に延在し、
    略平行四辺形をした画素電極が、基準横辺に対して所定の傾斜角度をなすように配置されていることを特徴とする液晶パネル。
  3. 上記平行四辺形が方形形状であることを特徴とする、請求項1又は2記載の液晶パネル。
  4. 上記平行四辺形の一辺が、基準横辺方向に延在していることを特徴とする、請求項1又は2記載の液晶パネル。
  5. 隣接する三つの画素電極のアクティブ素子が、信号配線と走査配線とが交差した交差部にまとめて配置されるとともに、アクティブ素子の接続された信号配線とアクティブ素子の接続されていないダミー信号配線とが交互に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の液晶パネル。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載された液晶パネルを備えることを特徴とする液晶表示装置。
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