JP2004301036A - 触媒コンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の触媒担体を備える触媒コンバータにおいて従来と比べて断熱性を高めることができる。
【解決手段】触媒コンバータ10は、ケーシング12の軸方向に沿って間隔を空けて配置された第1及び第2触媒担体18,20の外周を覆うように1枚の保持シール部材24が巻き付けられているため、両触媒担体18,20の間には保持シール部材24が存在しない部分は生じない。この結果、両触媒担体18,20を排ガスが通過していく際にその排ガスが直接ケーシング12と接触することがなく、従来と比べてガス通路の断熱性が高まる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、触媒コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、触媒コンバータとしては、ハニカム型の触媒担体を1つのケーシング内に2個収容したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この触媒コンバータでは、上流側の触媒担体と下流側の触媒担体とはそれぞれ個別のセラミックファイバ製の保持シール部材を介して1つのケーシングに収納されており、上流側の触媒担体は下流側の触媒担体に比べて触媒担持量が多くなるように形成されている。これにより、1つの触媒担体を配置した触媒コンバータに比べて少ない触媒担持量で良好な低温立ち上がり特性を得ている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭64−7935号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した触媒コンバータでは、上流側の触媒担体と下流側の触媒担体との間には保持シール部材が存在しないため、ここを通過するガスはケーシングと直接接触する。この結果、ケーシングの温度が低いときにはガスはケーシングに熱を奪われるため、ガスにより加熱される触媒担体は触媒活性温度に達しにくくなるおそれがある。また、ガスの温度が高いときには、ケーシングが熱害を受けて変形するおそれもある。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、複数の触媒担体を備える触媒コンバータにおいて従来と比べて断熱性を高めることができるものを提供することを目的の一つとする。また、複数の触媒担体を備える触媒コンバータにおいて従来と比べて熱害によるケーシングの変形を抑えることができるものを提供することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明は上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の触媒コンバータは、
中空筒状のケーシングと、
前記ケーシングの軸方向に沿って間隔を空けて配置された複数の触媒担体と、前記複数の触媒担体の外周を覆うように巻き付けられ前記複数の触媒担体と前記ケーシングとの間に充填された耐熱繊維製の1枚の保持シール部材と
を備えたものである。
【0008】
この触媒コンバータでは、ケーシングの軸方向に沿って間隔を空けて配置された複数の触媒担体の外周を覆うように1枚の保持シール部材が巻き付けられているため、触媒担体と触媒担体との間には保持シール部材が存在しない部分は生じない。この結果、複数の触媒担体をガスが通過していく際にガスが直接ケーシングと接触することがなく、従来と比べてガス通路の断熱性が高まる。これにより、ケーシングの温度が低いときであっても、ガスがケーシングに熱を奪われることがなく、ガスにより加熱される触媒担体も速やかに触媒活性温度に達することができる。また、ガスの温度が高くても、ケーシングがガスによる熱害を受けて変形するおそれもない。
【0009】
本発明の触媒コンバータは、前記保持シール部材の内周面のうち前記複数の触媒担体同士の間隔が空いた部分に前記保持シール部材よりも耐風蝕性の高い保護部を備えていてもよい。保持シール部材の内周面のうち複数の触媒担体同士の間隔が空いた部分には触媒担体を通過するガスが直接当たるが、この部分に耐風蝕性の高い保護部を備えているため、通過するガスによるこの部分の劣化を防止することができる。
【0010】
この態様を採用した本発明の触媒コンバータにおいて、前記保護部は、前記保持シール部材の内周面のうち前記複数の触媒担体同士の間隔が空いた部分のほかその部分に隣接する触媒担体側に入り込むように形成されていてもよい。こうすれば、保持シール部材の内周面のうち複数の触媒担体同士の間隔が空いた部分やその周辺がガスにより劣化するのを防止することができる。このとき、触媒担体側に入り込む部分はケーシングの軸方向に20mm以内とすることが、保持シール部材が触媒担体を保持する保持力を低下させないようにするうえで好ましい。
【0011】
このような保護部は、前記保持シール部材を無機バインダで処理することにより形成されていてもよい。こうすれば、無機バインダにより保持シール部材の内表面が固められて耐風蝕性が高まる。この保護部は、保持シール部材の厚さ方向全体ではなく内表面側のみを無機バインダで処理することにより形成されていてもよい。こうすれば、保持シール部材が複数の触媒担体をケーシング内に保持する際に必要となる面圧が大きく損なわれることがない。なお、保持シール部材が耐熱性の短繊維で作られた不織布の場合には、このように無機バインダで処理して保護部を形成することが好ましい。
【0012】
あるいは、保護部は、保持シール部材とは別体の金属リング又は耐熱クロスであってもよい。こうすれば、保持シール部材の内面は金属リングや耐熱クロスにより保護されるため耐風蝕性が高まる。
【0013】
本発明の触媒コンバータにおいて、前記複数の触媒担体は、前記ケーシングの軸方向に沿って所定の間隔が空くようにスペーサを介して配置されていてもよい。こうすれば、複数の触媒担体を1枚の保持シール部材で巻き付けたあとケーシングへ圧入して触媒コンバータを作製する場合、複数の触媒担体は所定の間隔を保ったままケーシングに圧入される。このスペーサは、複数の触媒担体をガスが流通するのを妨げないように形成されているのが好ましい。例えば、触媒担体のガス通過面の周縁に沿ったリングであってもよいし、そのリングを複数に分割してその分割体のいくつかを触媒担体のガス通過面の周縁に沿ってとびとびに配置してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態である触媒コンバータ10の構成の概略を示す断面図、図2は両触媒担体18,20とスペーサ30との位置関係を表す斜視図、図3は触媒コンバータ10を組み立てる様子を表す斜視図である。
【0015】
本実施形態の触媒コンバータ10は、図1に示すように、車両排気系のうちエンジンに接続されたエキゾーストマニホルドと排ガス音を低減するマフラとの間に配置されるものであり、排ガス中に含まれる有害成分を大気放出前に無害化するための装置である。この触媒コンバータ10は、SUS409等に代表される耐熱性の高い金属材料で形成された中空筒状のケーシング12と、このケーシング12の上流端に接合されエキゾーストマニホルドと接続するために径を絞った略円錐台状の上流側コーン14と、ケーシング12の下流端に接合され排気管と接続するために径を絞った略円錐台状の下流側コーン16と、ケーシング12内で排ガス上流側に収容された第1触媒担体18と、ケーシング12内で排ガス下流側に収容された第2触媒担体20と、両触媒担体18,20をケーシング12内で保持すると共にケーシング12と両触媒担体18,20との隙間を排ガスが流通するのを防止する1枚の保持シール部材24とを備えている。以下にはこれらの構成のうち、第1触媒担体18、第2触媒担体20及び保持シール部材24について更に説明する。
【0016】
第1触媒担体18は、コージェライトやアルミナ、ムライト、スピネル等に代表される耐熱性の高いセラミック材料を円柱状のハニカムに成形したものであり、排ガス中のHC及びCOの酸化とNOxの還元を同時に行いHO,CO及びNに変換する三元触媒を担持している。この第1触媒担体18は、その全長がケーシングに一つだけ収容する触媒担体の全長の略半分であり、軸方向に多数の貫通孔19を有している。また、この第1触媒担体18は、ケーシング12内の排ガス上流側に配置されている。
【0017】
第2触媒担体20は、コージェライトやアルミナ、ムライト、スピネル等に代表される耐熱性の高いセラミック材料を円柱状のハニカムに成形したものであり、酸素リッチな領域でHC及びCOを酸化すると共にNOxを吸蔵し理論空燃比領域から燃料リッチな領域で放出されたNOxを還元するNOx吸蔵還元触媒を担持している。この第2触媒担体20は、その全長がケーシングに一つだけ収容する触媒担体の全長の略半分であり、軸方向に多数の貫通孔21を有している。また、この第2触媒担体20は、ケーシング12内の排ガス下流側で第1触媒担体18と軸方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。この結果、ケーシング12内には両触媒担体18,19の間にスペースSが形成されている。このスペースSにはスペーサ30が配置されている。スペーサ30は、ステンレス鋼やセラミックに代表される耐熱性・剛性の高い材料を図2に示すように両触媒担体18,20のガス通過面の周縁に沿った円弧状に成形したものであり、その外周に沿ってとびとびに3つ配置されている。
【0018】
保持シール部材24は、セラミックファイバ(アルミナファイバ、アルミナシリカファイバ、シリカファイバなど)、ロックウール、ガラスファイバ等に代表される耐熱性の無機短繊維を不織布に成形したベルト状の部材である。この保持シール部材24は、両触媒担体18,20の外周に巻き付けられてケーシング12に圧入されることにより、両触媒担体18,20とケーシング12との間に充填されている。また、図3に示すように、保持シール部材24を両触媒担体18,20の外周に巻き付けると、互いに突き合わされる一端25と他端26との間に周方向に沿った隙間ができるが、一端25に設けられた凸部分25a,25bと他端26に設けられた凹部分26a,26bとは軸方向(周方向と直交する方向)に隙間を生じさせることなく密着して嵌り合う。
【0019】
保持シール部材24の内部表面のうち第1触媒担体18と第2触媒担体20とが離間して間隔の空いている部分(空隙部表面)A0には、保持シール部材24に無機バインダのスラリーを塗布して乾燥させることにより保護部27が形成されている。この保護部27は、保持シール部材24の無機短繊維を無機バインダで固めることにより空隙部表面A0を保護する。ここで、無機バインダとしては、保持シール部材24の表面を固められるものであればどのようなものでもよいが、例えばシリカゾルや粘度鉱物(モンモリロナイト等)などを使用すればよい。また、必要に応じて焼結させてもよい。本実施形態では、保護部27は、空隙部表面A0のほか、保持シール部材24のうちこの空隙部表面A0に隣接する第1触媒担体側や第2触媒担体側にもケーシング12の軸方向に20mm以下の範囲で入り込むように形成されている。
【0020】
次に、触媒コンバータ10を組み立てる手順について、図2及び図3に基づいて説明する。まず、図2に示すように、第2触媒担体20のガス通過面の周縁に沿ってほぼ等間隔に3つのスペーサ30を配置し、第1触媒担体18と第2触媒担体20とによりこれらのスペーサ30を挟み込む。続いて、図3に示すように、スペーサ30を挟み込んだ両触媒担体18,20の外周に保持シール部材24を巻き付け、一端25の凸部分25a,25bを他端26の凹部分26a,26bに嵌め込む。すると、一端25の凸部分25a,25bと他端26の凹部分26a,26bとは周方向に沿って隙間が生じるものの、軸方向には隙間が生じず密に接触した状態となる。このとき、凸部分25aと凹部分26aとは第1触媒担体18の外周に位置し、凸部分25bと凹部分26bとは第2触媒担体20の外周に位置している。この状態で一端25と他端26とを1又は数カ所、テープで止めたあと、ケーシング12に圧入する。このとき、両触媒担体18,20の間にはスペーサ30が介在しているため両触媒担体18,20は所定の間隔(スペーサ30の厚さ分の間隔)を保ったままケーシングに圧入される。また、保持シール部材24は径方向に圧縮されてケーシング12に圧入される。したがって、圧入完了後には、両触媒担体18,20とケーシング12との隙間は保持シール部材24で密に充填され、しかも保持シール部材24の凸部分25aと凹部分26aとは軸方向に隙間が生じずに密に接触する。この結果、両触媒担体18,20は保持シール部材24によってケーシング12内に確実に保持されると共に、両触媒担体18,20とケーシング12との隙間はシールされてガスの流通が阻止される。また、両触媒担体18,20の間隔は、圧入前と同様、スペーサ30の厚さ分が確保される。その後、ケーシング12の上流端に上流側コーン14を接合し、ケーシング12の下流端に下流側コーン16を接合することにより、触媒コンバータ10が完成する。
【0021】
次に、本実施形態の触媒コンバータ10の作用について説明する。図1に示すように、エンジンからの排ガスはエキゾーストマニホルドを通ったあと触媒コンバータ10に流入する。触媒コンバータ10に流入した排ガスは、まず第1触媒担体18の貫通孔19を通過する。このとき、排ガスは、三元触媒の酸化作用と還元作用によって排ガス中のCO、HC、NOxがCO、HO、Nに変換されて浄化される。続いて、第1触媒担体18を通過したガスは、両触媒担体18,20の間に形成されているスペースSを通過する。このスペースSの周囲も保持シール部材24によって覆われていることから、スペースSの周囲が露出している場合と比べてガス通路の断熱性が高められている。このため、排ガスは殆ど温度が変化することなくスペースSを通過する。その後、排ガスは第2触媒担体20の貫通孔21を通過する。このとき、排ガスは、NOx吸蔵還元触媒の作用によって、酸素リッチな領域ではHC及びCOが酸化されると共にNOxが吸蔵される。また、理論空燃比領域から燃料リッチな領域ではNOx吸蔵還元触媒はNOxを放出して還元する。
【0022】
以上詳述した触媒コンバータ10によれば、両触媒担体18,20を排ガスが通過していく際に排ガスが直接ケーシング12と接触することがなく、従来と比べてガス通路の断熱性が高まる。これにより、エンジン始動時のようにケーシング12や排ガスの温度が低いときであっても、排ガスがケーシング12に熱を奪われることがなく、排ガスにより加熱される両触媒担体18,20も速やかに触媒活性温度に達することができる。一方、排ガスの温度が高いときであっても、ケーシング12が排ガスによる熱害を受けて変形するおそれがない。
【0023】
また、保持シール部材24の内周面のうち空隙部表面A0には耐風蝕性の高い保護部27が形成されているため、スペースSを通過する排ガスが保護部27に直接当たったとしてもそれによってこの空隙部表面A0が劣化することはない。特に、保護部27は空隙部表面A0だけでなくこの空隙部表面A0から隣接する第1触媒担体側や第2触媒担体側に入り込んで形成されているため、保持シール部材24の空隙部表面A0だけでなくその周辺が排ガスにより劣化するのを防止できる。なお、触媒担体側に入り込む部分はケーシング12の軸方向に20mm以内としているため、保持シール部材24は保護部27により面圧が大きく損なわれることはなく両触媒担体18,20を良好に保持することができる。また、保持シール部材24の厚さ方向全体に無機バインダを含浸させるのではなく、表面にのみ無機バインダを塗布して保護部27を形成したため、この点でも保持シール部材24は面圧が大きく損なわれることはなく両触媒担体18,20を良好に保持することができる。
【0024】
更に、両触媒担体18,20の外周を保持シール部材24で巻き付けたあとケーシング12へ圧入する際、両触媒担体18,20の間にはスペーサ30が介在しているため、両触媒担体18,20は所定の間隔を保ったままケーシングに圧入される。このスペーサ30は、両触媒担体18,20の外縁に沿った円弧状に形成されているため、排ガスが両触媒担体18,20を流通するのを妨げることがない。
【0025】
なお、本発明は上述した実施形態に何等限定されるものではなく、種々の形態で実施し得ることはいうまでもない。
【0026】
例えば、上述した実施形態では、保持シール部材24の空隙部表面A0に無機バインダのスラリーを塗布して乾燥させることにより保護部27を形成したが、図3に示すように保持シール部材24とは別体の耐熱性金属材料で作製したリングを保護部28として空隙部表面A0を覆うように配置してもよい。この種のリングとしては、触媒コンバータ10の使用温度に耐えうる耐熱性を有するものであればどのようなものでもよいが、例えばステンレス鋼等で作製したリングなどが挙げられる。あるいは、リング状に巻いた耐熱クロスを保護部28として空隙部表面A0を覆うように配置してもよい。この耐熱クロスとしては、同じく触媒コンバータ10の使用温度に耐えうる耐熱性を有するものであればどのようなものでもよいが、例えばセラミックファイバ(アルミナファイバ、アルミナシリカファイバ、シリカファイバなど)、ロックウール、ガラスファイバに代表される耐熱性の無機繊維の長繊維を織って作製した織布などが挙げられる。いずれにしても、保持シール部材24の空隙部表面A0は保護部2により保護されるため耐風蝕性が高まり、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
【0027】
また、上述した実施形態では、第1触媒担体18に担持される触媒と第2触媒担体20に担持される触媒とを別のものとしたが、両触媒は同じものであってもよい。担持される触媒としては、上述した三元触媒やNOx吸蔵還元触媒のほか、排ガス中のHC及びCOの酸化を行いHO及びCOに変換する酸化触媒や、NOxをアンモニアにより浄化するアンモニア吸着脱硝触媒などの中から適宜選択してもよい。
【0028】
更に、上述した実施形態において、第1触媒担体18及び第2触媒担体20のいずれか一方は、低温時に有害成分を吸着し高温時にそれを脱離する有害成分吸着体であってもよい。この種の有害成分吸着体としては、例えば三元触媒や酸化触媒の上流側に配置されるゼオライトなどのHC吸着体が知られている。このHC吸着体は、排ガスが低温のときにはHCを吸着し排ガスが昇温したあと脱離して下流側の三元触媒や酸化触媒へ導くものである。
【0029】
更にまた、上述した実施形態では、ケーシング12に収容する触媒担体の数を2つとしたが、3つ以上であってもよい。触媒担体に担持される触媒としては、既に例示したためここでは説明を省略する。また、どのような触媒を担持した触媒担体をどのように組み合わせるかについては、使用するエンジンや空燃比制御の方法などに応じて適宜決定すればよい。
【0030】
そしてまた、上述した実施形態では、排ガス浄化用の触媒コンバータ10に本発明を適用した例について説明したが、燃料電池の改質装置で使用される触媒コンバータに本発明を適用してもよい。水素(燃料ガス)と酸素(酸化ガス)との電気化学反応により発電する燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、メタノール、ガソリン、都市ガス等に代表される炭化水素系燃料を水蒸気や酸素と反応させることにより改質して水素を取り出しこれを燃料電池へ供給する改質装置を利用する場合がある。そして、この改質装置で炭化水素系燃料を改質する際、その改質に適した触媒が担持されたハニカム触媒担体を収容する触媒コンバータを用意し、気化した炭化水素系燃料と水蒸気あるいは酸素とをその触媒コンバータに通過させることがある。この種の触媒コンバータについても、本発明を適用することが可能である。即ち、ケーシングの軸方向に沿って間隔を空けて配置される複数のハニカム触媒担体の外周を覆うように1枚の保持シール部材を巻き付けることにより、本発明の一実施形態の触媒コンバータとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒コンバータ10の構成の概略を示す断面図である。
【図2】両触媒担体18,20とスペーサ30との位置関係を表す斜視図である。
【図3】触媒コンバータ10を組み立てる様子を表す斜視図である。
【図4】別の触媒コンバータの構成の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
10 触媒コンバータ、12 ケーシング、14 上流側コーン、16 下流側コーン、18 第1触媒担体、19 貫通孔、20 第2触媒担体、21 貫通孔、24 保持シール部材、25 一端、25a 凸部分、26 他端、26a凹部分、27 保護部、28 保護部、30 スペーサ、A0 空隙部表面、S スペース。

Claims (7)

  1. 中空筒状のケーシングと、
    前記ケーシングの軸方向に沿って間隔を空けて配置された複数の触媒担体と、前記複数の触媒担体の外周を覆うように巻き付けられ前記複数の触媒担体と前記ケーシングとの間に充填された耐熱繊維製の1枚の保持シール部材と
    を備えた触媒コンバータ。
  2. 請求項1に記載の触媒コンバータであって、
    前記保持シール部材の内周面のうち前記複数の触媒担体同士の間隔が空いた部分に形成され前記保持シール部材よりも耐風蝕性の高い保護部
    を備えた触媒コンバータ。
  3. 前記保護部は、前記保持シール部材の内周面のうち前記複数の触媒担体同士の間隔が空いた部分のほかその部分に隣接する触媒担体側に入り込むように形成されている
    請求項2に記載の触媒コンバータ。
  4. 前記保護部は、前記保持シール部材を無機バインダで処理することにより形成されている
    請求項2又は3に記載の触媒コンバータ。
  5. 前記保護部は、前記保持シール部材の厚さ方向全体ではなく内表面側のみを無機バインダで処理することにより形成されている
    請求項4に記載の触媒コンバータ。
  6. 前記保護部は、前記保持シール部材とは別体の金属リング又は耐熱クロスである
    請求項2又は3に記載の触媒コンバータ。
  7. 前記複数の触媒担体は、前記ケーシングの軸方向に沿って所定の間隔が空くようにスペーサを介して配置されている
    請求項1〜6のいずれかに記載の触媒コンバータ。
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