JP2004299840A - 配送データ生成装置 - Google Patents
配送データ生成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004299840A JP2004299840A JP2003094823A JP2003094823A JP2004299840A JP 2004299840 A JP2004299840 A JP 2004299840A JP 2003094823 A JP2003094823 A JP 2003094823A JP 2003094823 A JP2003094823 A JP 2003094823A JP 2004299840 A JP2004299840 A JP 2004299840A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- delivery
- customer
- product
- delivery data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させる。
【解決手段】配送データ作成部44が、荷物の配送先を示す顧客データに基づいて、顧客テーブル32及び顧客種別配送テーブル38を参照し、当該顧客データに対応する梱包コード及び顧客別指示コードを含むように配送データを設定し、配送伝票出力部45が、この配送データに基づいて、配送伝票の印字データを生成し、得られた印字データをプリンタ装置50に出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】配送データ作成部44が、荷物の配送先を示す顧客データに基づいて、顧客テーブル32及び顧客種別配送テーブル38を参照し、当該顧客データに対応する梱包コード及び顧客別指示コードを含むように配送データを設定し、配送伝票出力部45が、この配送データに基づいて、配送伝票の印字データを生成し、得られた印字データをプリンタ装置50に出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、宅配便業者への配送伝票の作成などに用いられる配送データ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、懸賞賞品などの商品を配送する際には、懸賞の企画者が配送先(懸賞の当選者)の住所・氏名等をプリンタ等により配送伝票に印字出力し、この配送伝票を貼り付けた荷物を宅配便業者に配送してもらう方式が知られている。
【0003】
なお、この出願に関連する先行文献技術情報としては次のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−217642号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような配送方式は、通常は何も問題が無いが、本発明者らの検討によれば、配送先や荷物等に応じて配送形態を変更する方が、配送先の満足度を向上させる観点から好ましいと考えられる。
【0006】
一方、配送先等に応じて配送形態を変更する場合、配送形態の指示を含む配送データを作成するのに大きな手間がかかることが予想される。また、この手間に加え、人為的なミスを発生させ易くなることが考えられる。
【0007】
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上し得る配送データ生成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に対応する発明は、荷物を配送するための配送データを生成する配送データ生成装置であって、顧客データと顧客種別データとが関連付けられて記憶される顧客データ記憶手段と、予め顧客種別データ毎に、梱包指示データ及び/又は顧客別指示データが関連付けられて記憶された顧客種別配送データ記憶手段と、前記荷物の配送先を示す顧客データに基づいて、前記顧客データ記憶手段及び前記顧客種別配送データ記憶手段を参照し、当該顧客データに対応する梱包指示データ及び/又は顧客別指示データを含むように配送データを生成する配送データ作成手段と、この生成された配送データに基づいて、配送伝票の印字データを生成し、得られた印字データを出力する配送伝票出力手段と、を備えた配送データ生成装置である。
【0009】
また、請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する配送データ生成装置において、前記顧客種別配送データ記憶手段としては、前記顧客種別データ毎に、更に運送会社データが記憶されており、前記配送データ作成手段としては、前記顧客データに基づいて、当該顧客データに対応する運送会社データを更に含むように前記配送データを生成する配送データ生成装置である。
【0010】
さらに、請求項3に対応する発明は、荷物を配送するための配送データを生成する配送データ生成装置であって、予め商品データ毎に、梱包指示データ及び/又は商品別指示データが関連付けられて記憶された商品別配送データ記憶手段と、前記荷物の中身を示す商品データに基づいて、前記商品別配送データ記憶手段を参照し、当該商品データに対応する梱包指示データ及び/又は商品別指示データを含むように配送データを生成する配送データ作成手段と、この生成された配送データに基づいて、配送伝票の印字データを生成し、得られた印字データを出力する配送伝票出力手段と、を備えた配送データ生成装置である。
【0011】
また、請求項4に対応する発明は、請求項3に対応する配送データ生成装置において、前記商品別配送データ記憶手段としては、前記商品データ毎に、更に運送会社データが記憶されており、前記配送データ作成手段としては、前記商品データに基づいて、当該商品データに対応する運送会社データを更に含むように前記配送データを生成する配送データ生成装置である。
【0012】
ここで、上述した顧客データ、顧客種別データ、梱包指示データ、顧客別指示データ、運送会社データ及び商品データの各々は、識別コード及び/又はメッセージデータのいずれとしてもよい。
【0013】
(作用)
従って、請求項1に対応する発明は以上のような手段を講じたことにより、配送データ作成手段が、荷物の配送先を示す顧客データに基づいて、顧客データ記憶手段及び顧客種別配送データ記憶手段を参照し、当該顧客データに対応する梱包指示データ及び/又は顧客別指示データを含むように配送データを生成するので、顧客毎に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0014】
また、請求項2に対応する発明は、配送データ作成手段が、顧客データに基づいて、当該顧客データに対応する運送会社データを更に含むように配送データを生成するので、請求項1に対応する作用に加え、顧客に応じて運送会社を適切に選択することができる。
【0015】
さらに、請求項3に対応する発明は、配送データ作成手段が、荷物の中身を示す商品データに基づいて、商品別配送データ記憶手段を参照し、当該商品データに対応する梱包指示データ及び/又は商品別指示データを含むように配送データを生成するので、商品毎に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0016】
また、請求項4に対応する発明は、配送データ作成手段が、商品データに基づいて、当該商品データに対応する運送会社データを更に含むように配送データを生成するので、請求項3に対応する作用に加え、商品に応じて運送会社を適切に選択することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る配送データ生成装置が適用された配送システムの構成を示す模式図である。この配送システムは、懸賞賞品の配送に用いられる例であり、端末装置10及びサーバ装置20からなる配送データ生成装置がプリンタ装置50に接続されている。なお、プリンタ装置50から印字出力される配送伝票Sは、梱包された商品(懸賞賞品)に貼付けられる。配送伝票Sが貼付けられた商品は、各運送会社60A,60B,…により搬出され、配送先(懸賞の当選者)に配送される。
【0018】
ここで、端末装置10は、通常のコンピュータ機能を有し、特に、応募ハガキPに基づく応募者データの入力作業の際に、操作者の操作により、応募ハガキPに記載された応募者データをサーバ装置20に入力する機能をもっている。
【0019】
応募データは、例えば、応募コース、応募ポイント、氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢などの各項目が使用可能となっている。但し、これに限らず、懸賞がアンケート又はクイズ等の場合の回答データ等を用いても良い。
【0020】
サーバ装置20は、今回応募者データ記憶部21、過去応募者DB22、当選者調整用DB23、今回当選者データ記憶部24、配送用データ記憶部25、会社別伝票DB26、テーブル記憶部30(運送会社テーブル31、顧客テーブル32、梱包テーブル33、顧客別指示テーブル34、商品別指示テーブル35、エリア別テーブル36、商品別配送テーブル37、顧客種別配送テーブル38)、受付部41、調整部42、抽選部43、配送データ作成部44及び配送伝票出力部45を備えている。但し、各記憶部又はDB21〜26,30(31〜38)は、適宜、外部記憶装置を用いても良い。なお、DBはデータベースの略語である。DBと記憶部の使い分けは任意であるが、読出機能を主に用いるものをDBと呼び、読出/書込の両機能を主に用いるものを記憶部と呼んでいる。
【0021】
ここで、今回応募者データ記憶部21は、図2に示す如き、今回の応募者データを記憶するためのメモリ部であり、受付部41から書込制御され、調整部42から読出制御されるものである。
【0022】
今回の応募者データは、図2に示すように、応募者コード毎に、応募コース、応募ポイント、氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢などの項目がある。なお、応募ポイントとしては、例えば、商品を購入して入手する「応募シール」等の口数が使用可能となっている。また、このように応募シール等を必要とする懸賞応募を「クローズドキャンペーン」と呼ぶ。
【0023】
過去応募者DB22は、図3に示す如き、過去の応募者データが記憶されたメモリ部であり、調整部42から読出制御されるものである。過去の応募者データは、図3に示すように、応募者コード毎に、応募履歴、氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢などの項目がある。
【0024】
当選者調整用DB23は、図4に示す如き、当選者の分布を調整するための当選者調整用データが記憶されたものであり、調整部42から読出制御されるものである。当選者調整用データは、図4に示す如き、郵便番号の範囲と、その範囲内の住民人口が全住民人口に占める割合(住民人口比率)とからなる。
【0025】
今回当選者データ記憶部24は、図5に示す如き、今回の当選者データを記憶するためのメモリ部であり、抽選部43から書込制御され、配送データ作成部44から読出制御されるものである。
【0026】
今回の当選者データは、図5に示すように、前述した今回の応募者データのうち、当選した応募者のデータである。
【0027】
配送用データ記憶部25は、図6に示す如き、今回の当選者に商品を配送するための配送用データを記憶するためのメモリ部であり、配送データ作成部44から書込制御され、配送伝票出力部45から読出制御されるものである。
【0028】
配送用データは、当選者データから作成される発送に必要な配送伝票用のデータであり、図6に示すように、今回の当選者を示す応募者コード毎に、商品コード、氏名、郵便番号、住所、電話番号、運送会社コード(図7参照)、梱包コード(図9参照)、商品別指示コード(図11参照)、顧客別指示コード(図10参照)などの項目がある。
【0029】
会社別伝票DB26は、各運送会社コード毎に、配送伝票のひな型データが記憶されたものであり、配送伝票出力部45から読出制御されるものである。
【0030】
テーブル記憶部30は、前述した各テーブル31〜38を記憶したものであり、受付部41から書込制御され、配送データ作成部44から読出制御されるものである。
【0031】
運送会社テーブル31は、図7に示すように、運送会社コードA,B,…毎に、会社名、所在地、特徴、保存車両及びエリアといった各項目からなる運送会社データが記憶されたものである。
【0032】
顧客テーブル32は、図8に示すように、顧客コード毎に、顧客種別コード、氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢、利用履歴といった各項目からなる顧客データが記憶されるものである。
【0033】
梱包テーブル33は、図9に示すように、梱包コードa〜d毎に、包装紙のグレード、リボンの有無といった梱包の仕様データが記憶されたものである。
【0034】
顧客別指示テーブル34は、図10に示すように、顧客別指示コードi1,i2,…毎に、指示内容が記憶されたものである。
【0035】
商品別指示テーブル35は、図11に示すように、商品別指示コードg1,g2,…毎に、指示内容が記憶されたものである。
【0036】
エリア別テーブル36は、図12に示すように、郵便番号の範囲毎に、運送会社コードが記憶されたものである。
【0037】
商品別配送テーブル37は、図13に示すように、応募コース毎に、商品コード、商品属性、運送会社コード、梱包コード、商品別指示コードの組が記憶されたものである。
【0038】
顧客種別配送テーブル38は、図14に示すように、顧客種類毎に、顧客種別コード、運送会社コード、梱包コード、顧客別指示コードの組が記憶されたものである。
【0039】
受付部41は、端末装置10から入力されたデータ又はコマンドをサーバ装置20内の各記憶部21〜26,30及び各機能部42〜45に入力可能なものであり、例えば、今回応募者データを今回応募者データ記憶部に書込む機能、今回応募者データの入力完了を調整部42に通知する機能、各データをテーブル記憶部30に設定する機能などが用いられる。
【0040】
調整部42は、受付部41から応募者データの入力完了を通知されると、図15のST1〜ST4に示すように、今回応募者データ記憶部21及び過去応募者DB22を参照し、今回応募者データ記憶部21から応募ポイント及び応募者総数を集計する機能と、過去応募者DB22から応募履歴を集計する機能と、地域別の当選者数を調整するように算出する機能と、複数の口数の応募者を当選し易いように調整する機能と、この調整結果及び地域別の当選者数とを抽選部43に通知する機能とを備えている。
【0041】
抽選部43は、調整部42からの通知内容に基づいて、図15のST5〜ST8に示すように、未抽選の地域を対象として抽選を実行する機能と、全ての地域での抽選の完了後、今回の当選者データを今回当選者データ記憶部24に書込むと共に、抽選完了を配送データ作成部44に通知する機能とをもっている。
【0042】
配送データ作成部44は、図16のST11〜ST14に示すように、今回当選者データ記憶部24及び各テーブル32,36〜38に基づいて、配送用データ記憶部25を設定する機能と、配送用データ記憶部25の設定完了を配送伝票出力部45に通知する機能とをもっている。
【0043】
配送伝票出力部45は、配送データ作成部44から通知を受けると、図16のST15,ST16に示すように、配送用データ記憶部25及び予め設定された会社別伝票DB26に基づいて、配送伝票Sの印字データを作成する機能と、この印字データをプリンタ装置50に出力する機能とをもっている。
【0044】
プリンタ装置50は、配送伝票出力部45から受けた印字データに基づいて配送伝票Sを印字出力するものである。
【0045】
配送伝票Sは、各運送会社60A,60B,…毎に所定の様式で配送用データ記憶部25の内容(例、応募者コード、商品コード、氏名、郵便番号、住所、電話番号、運送会社コード、梱包コード、商品別指示コード、顧客別指示コードなど)が印字された伝票であり、荷物に貼付可能となっている。
【0046】
運送会社60A,60B,…は、配送伝票Sが貼り付けられた荷物を当該配送伝票Sに基づいて配送する組織であり、運送会社コードにより識別可能となっている。
【0047】
次に、以上のように構成された配送システムの動作を図15及び図16のフローチャートを用いて説明する。
(準備)
メーカは、予めキャンペーン(商業宣伝)の内容を決定し、懸賞商品の配送に必要なデータをキャンペーン事務局に連絡しておく。
【0048】
キャンペーン事務局では、この連絡に基づく操作者の操作により、端末装置10が、サーバ装置20の受付部41を介してテーブル記憶部30内の商品別テーブル37や顧客種別配送テーブル38等の書込を実行する。これにより、キャンペーンの準備が完了する。
【0049】
(懸賞の処理)
メーカは、対象商品を購入して懸賞に応募する旨のキャンペーンをテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ポスター、ホームページ等の任意の媒体を介して不特定多数の者に告知する。
不特定多数の者は、低い割合でキャンペーンの対象商品を購入し、顧客となる。顧客は、更に低い割合で応募者データを応募ハガキPに記入し、対象商品の応募シール等を貼り付け、完成した応募ハガキPを郵便ポストに投函する。
【0050】
これら顧客から出された応募ハガキPは、キャンペーン事務局に郵送される。
【0051】
キャンペーン事務局においては、端末装置10が、操作者の操作により、応募ハガキPに記載された応募者データをサーバ装置20に入力する。
【0052】
サーバ装置20は、受付部41が、この応募者データを今回応募者データ記憶部21に書込む。
【0053】
続いて、懸賞の応募締切の後、受付部41は、端末装置10から応募者データの入力完了を通知されると、この通知内容を調整部42に入力する。
【0054】
調整部42は、この入力により、図15に示すように、今回応募者データ記憶部21及び過去応募者DB22を参照し、今回応募者データ記憶部21から応募ポイント及び応募者総数を集計すると共に、今回応募者データ記憶部21の応募者コードをキーにして過去応募者DB22から応募履歴を集計する(ST1)。
【0055】
次に、調整部42は、今回応募者データ記憶部21及び当選者調整用DB23に基づいて、地域別の当選者数を調整するように算出する(ST2)。
【0056】
具体的には、応募者データ記憶部21内の応募者データの郵便番号に該当する住民人口比率を当選者調整用DB23から読み出すと共に、読み出した全ての住民人口比率を分母にした場合の各々の住民人口比率を分子にして、本懸賞の応募者に関する地域別の住民人口比率を算出する。
【0057】
例えば、日本全国がX地域、Y地域、Z地域の3地域に分類され、各地域の住民人口比率が夫々50%(X地域)、30%(Y地域)、20%(Z地域)であったとする。
【0058】
ここで、全ての地域から応募者があれば、地域別の当選者数は、応募コース別の全当選者数×住民人口比率とすればよい。例えばX地域の当選者数は、応募コース別の全当選者数×50%である。
【0059】
しかしながら、ある地域からの応募者がゼロであった場合、応募者ゼロの地域に配分される当選者数を他の地域に振り分ける必要がある。このため、調整部42は、ステップST2にて地域別の当選者数を調整するように算出している。例えば、Z地域からの応募者が無く、X地域及びY地域からの応募者があった場合を考える。
【0060】
この場合、X地域の当選者数は、応募コース別の全当選者数×「X地域の住民人口比率」/(X地域の住民人口比率+Y地域の住民人口比率)=応募コース別の全当選者数×50%/(50%+30%)=応募コース別の全当選者数×0.625となる。
【0061】
同様に、Y地域の当選者数は、応募コース別の全当選者数×30%/(50%+30%)=応募コース別の全当選者数×0.375となる。
【0062】
すなわち、ステップST2では、ある地域からの応募者がゼロであった場合に備え、応募者の存在する郵便番号の範囲で住民人口比率に応じて当選者数を算出している。
【0063】
次に、調整部42は、ステップST1で集計された応募ポイント及び応募履歴に基づいて、複数の口数の応募者の有無を判定し(ST3)、複数の口数の応募者がいない場合には処理を終了してステップST5に進むが、複数の口数の応募者がいる場合には、その応募者を口数に応じて当選し易く調整する(ST4)。
【0064】
当選し易くする方法は、抽選方法に応じて異なるが、例えば、各々の応募者に一意に対応した応募番号と、乱数等を用いて抽選で決定した当選番号とが一致することにより当選者を決定する抽選方法の場合、口数に応じて応募番号の個数を増加する方式が使用される。
【0065】
ステップST4の完了後、調整部42は、地域別の当選者数と、ステップST4の調整結果とを抽選部43に送出する。
【0066】
抽選部43は、これら当選者数及び調整結果に基づいて、未抽選の地域を対象とし、抽選を開始する(ST5)。
【0067】
例えば抽選部43は、一桁ずつランダムに数を生成して所定桁の当選番号を決定し、この当選番号と各々の応募者に対応した応募番号との一致/不一致を判定することにより、当選者を決定するように、抽選を実行する(ST6)。
【0068】
次に、抽選部43は、当選者を決定する毎に、決定した当選者数の合計が地域毎の当選者数に達したか否かを判定し(ST7)、否の場合にはステップST6に戻って抽選を継続する。
【0069】
一方、ステップST7の判定の結果、決定した当選者数が地域毎の当選者数に達した場合、抽選部43は、未抽選の地域があるか否かを判定し(ST8)、未抽選の地域があれば、ステップST5に戻って未抽選の地域の抽選を開始する。
【0070】
また、ステップST8の判定の結果、未抽選の地域が無いとき、抽選部43は、抽選を終了し、今回の当選者データを今回当選者データ記憶部24に書込むと共に、抽選完了を配送データ作成部44に通知する。
【0071】
(配送の処理)
配送データ作成部44は、この通知を受けると、図16に示すように、今回当選者データ記憶部24及びエリア別テーブル36に基づいて、当選者データに対応する運送会社コードを配送用データ記憶部25に設定する(ST11)。
【0072】
次に、配送データ作成部44は、今回当選者データ記憶部24内の応募コースに基づいて商品別配送テーブル37を参照し、この商品別配送テーブル37に基づいて、未設定の場合の運送会社コードを配送用データ記憶部25に設定し、新たに商品コード、梱包コード、商品別指示コードを配送用データ記憶部25に設定する(ST12)。但し、商品コードによっては、運送会社コード、梱包コード及び商品別指示コードが未定の場合がある(例、商品コードm4の場合)。
【0073】
また、配送データ作成部44は、今回当選者データ記憶部24及び顧客テーブル32に基づいて、当選者データに対応する顧客種別コードを配送用データ記憶部25に設定する(ST13)。
【0074】
さらに、配送データ作成部44は、設定した顧客種別コード及び顧客種別配送テーブル38に基づいて、未設定の場合の運送会社コード及び梱包コードを配送用データ記憶部25に設定し、新たに顧客別指示コードを配送用データ記憶部25に設定する(ST14)。
【0075】
しかる後、配送データ作成部44は、配送用データ記憶部25の設定完了を配送伝票出力部45に通知する。
【0076】
配送伝票出力部45は、この通知を受けると、配送用データ記憶部25及び会社別伝票DB26に基づいて、配送伝票Sの印字データを作成し(ST15)、この印字データをプリンタ装置50に出力する(ST16)。
【0077】
なお、配送伝票出力部45は、配送データ作成部44の通知を受けても直ぐには印字データを作成せず、一旦、表示画面に配送データの設定完了を表示させ、操作者に印字命令の入力を促すようにしてもよい。この場合、配送伝票出力部45は、端末装置10から配送伝票Sの印字命令を受けたときに、ステップST15,ST16を実行する。
【0078】
いずれにしても、プリンタ装置50は、配送伝票出力部45から受けた印字データに基づいて配送伝票Sを印字出力する。
【0079】
この配送伝票Sは、梱包作業員に参照され、商品コードに対応する商品が梱包コード及び顧客別指示コードに対応する仕様で梱包される。梱包後の荷物は、配送伝票Sが貼付けられ、所定の搬出場所に積み重ねられていく。
【0080】
搬出場所に積まれた荷物は、電話等で各配送伝票Sの運送会社60A,60B,…に配送が依頼される。運送会社60A,60B,…の作業員は、依頼者に確認をしながら自社の配送伝票Sのある荷物を搬出し、一旦、自社の配送センター等に集荷する。配送センターの作業員は、配送伝票Sに基づいて荷物を地域別に分類し、適宜、他の地域の配送センターに荷物を配送する。
【0081】
各地域の配送センターの作業員は、配送伝票Sに基づいて、例えば顧客別指示コードにより配送の希望日時を確認しつつ、荷物を配送する。
【0082】
上述したように本実施形態によれば、配送データ作成部44が、ステップST13〜ST14において、荷物の配送先を示す当選者データに基づいて、顧客テーブル32及び顧客種別配送テーブル38を参照し、当該当選者データに対応する梱包コード及び顧客別指示コードを含むように配送データを設定するので、顧客毎に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0083】
また、配送データ作成部44が、ステップST12において、当選者データの応募コースに基づいて、商品別配送テーブル37を参照し、当該応募コースに対応する商品コード、梱包コード及び商品別指示コードを含むように配送データを設定するので、商品毎に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0084】
また、当選者データを運送会社別に配送データ化する構成により、個々の顧客データに応じて自動的に配送データを生成するので、顧客に応じて運送会社を適切に選択できると共に、選択する際の効率化を実現でき、且つ人為的ミスを排除することができる。
【0085】
(第2の実施形態)
図17は本発明の第2の実施形態に係る配送データ生成装置が適用された配送システムの構成を示す模式図であり、図1と同一部分には同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。なお、以下の各図も同様にして重複した説明を省略する。
【0086】
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、お中元、お歳暮、ダイレクトメール発送、パーソナルカタログ配送などの任意の配送に適用し得るものである。
【0087】
具体的には、本実施形態は、懸賞処理に関する各機能部21〜23,42,443を省略した構成となっている。これに伴い、図1に示した各装置10,20及び各機能部24,25,37,41,44は、配送全般に適用するように変形され、図17に示すように、端末装置10a、サーバ装置20a、送り先データ記憶部24a、配送用データ記憶部25a、商品別配送テーブル37a、受付部41a、配送データ作成部44aとなっている。
【0088】
ここで、端末装置10aは、前述した端末装置10の機能において、応募ハガキPの内容を入力する機能に代えて、注文伝票Paの内容をサーバ装置20aに入力する機能が用いられる。
【0089】
サーバ装置20aは、送り先データ記憶部24a、配送用データ記憶部25a、会社別伝票DB26、テーブル記憶部30(各テーブル31〜36,38、商品別配送テーブル37a)、受付部41a、配送データ作成部44a及び配送伝票出力部を備えている。
【0090】
送り先データ記憶部24aは、図18に示す如き、送り先データを記憶するためのメモリ部であり、受付部41aから書込制御され、配送データ作成部44aから読出制御されるものである。送り先データは、図18に示すように、顧客コード毎に、商品コード、氏名、郵便番号、住所、電話番号の各項目がある。
【0091】
配送用データ記憶部25aは、図19に示すように、送り先の顧客に商品を配送するための配送用データを記憶するためのメモリ部であり、配送データ作成部44aから書込制御され、配送伝票出力部45から読出制御されるものである。
【0092】
配送用データは、送り先データから作成される発送に必要な配送伝票用のデータであり、前述した図6の配送データにて応募者コードに代えて、図19に示すように、顧客コードを用いたものである。
【0093】
商品別配送テーブル37aは、図20に示すように、前述した商品別配送テーブル37から応募コースの項目を省略した構成となっている。
【0094】
受付部41aは、端末装置10aから入力される内容をテーブル記憶部30に設定する機能と、端末装置10aから入力される送り先データを送り先データ記憶部24aに書込む機能と、端末装置10aから入力される起動命令に応じて配送データ作成部44aを起動する機能とをもっている。
【0095】
配送データ作成部44aは、受付部41aにより起動されると、図21のST11a〜ST14に示すように、送り先データ記憶部24a及び各テーブル32,36〜38に基づいて、配送用データ記憶部25aを設定する機能と、配送用データ記憶部25aの設定完了を配送伝票出力部45に通知する機能とをもっている。
【0096】
次に、以上のように構成された配送システムの動作を図21のフローチャートを用いて説明する。
(準備)
端末装置10aは、予め操作者の操作により、サーバ装置20aの受付部41aを介してテーブル記憶部30内の商品別テーブル37aや顧客種別配送テーブル38等の書込を実行する。顧客別の配送の準備が完了する。
【0097】
(配送の処理)
端末装置10aは、操作者の操作により、注文伝票Paに記載された送り先データをサーバ装置20aに入力する。
【0098】
サーバ装置20aでは、受付部41aがこの送り先データを送り先データ記憶部24aに書込む。
【0099】
また、端末装置10aは、操作者の操作により、送り先データの入力完了をサーバ装置20aに入力する。
【0100】
サーバ装置20aでは、受付部41aがこの入力完了を受けると、配送データ作成部44aを起動する。
【0101】
配送データ作成部44aは、起動されると、図21に示すように、送り先データ記憶部24a及びエリア別テーブル36に基づいて、運送会社コードを配送用データ記憶部25aに設定する(ST11a)。
【0102】
次に、配送データ作成部44aは、送り先データ記憶部24a内の商品コードに基づいて商品別配送テーブル37aを参照し、この商品別配送テーブル37aに基づいて、未設定の場合の運送会社コードを配送用データ記憶部25aに設定し、新たに商品コード、梱包コード、商品別指示コードを配送用データ記憶部25aに設定する(ST12a)。
【0103】
また、配送データ作成部44aは、送り先データ記憶部24a及び顧客テーブル32に基づいて、顧客コードに対応する顧客種別コードを配送用データ記憶部25aに設定する(ST13a)。
【0104】
さらに、配送データ作成部44aは、設定した顧客種別コード及び顧客種別配送テーブル38に基づいて、未設定の場合の運送会社コード及び梱包コードを配送用データ記憶部25aに設定し、新たに顧客別指示コードを配送用データ記憶部25aに設定する(ST14)。
【0105】
しかる後、配送データ作成部44aは、配送用データ記憶部25aの設定完了を配送伝票出力部45に通知する。
【0106】
以下、前述同様に、配送伝票出力部45は、配送伝票Sの印字データを作成してプリンタ装置50に出力し(ST15a,ST16)、プリンタ装置50は、この印字データに基づいて配送伝票Sを印字出力する。また同様に、商品は、この配送伝票Sに基づいて、梱包コード及び顧客別指示コードに対応する仕様で梱包される。梱包後の荷物は、前述同様に配送伝票Sに基づいて、例えば顧客別指示コードにより配送の希望日時が確認されつつ、配送される。
【0107】
上述したように本実施形態によれば、第1の実施形態における懸賞処理に関する構成を省略し、配送処理に関する構成を残したので、前述同様に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0108】
また、懸賞処理の配送に限定されないので、配送処理の汎用性を向上させることができる。
なお、上記各実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0109】
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0110】
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る配送データ生成装置が適用された配送システムの構成を示す模式図である。
【図2】同実施形態における今回応募者データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図3】同実施形態における過去応募者DBの構成を示す模式図である。
【図4】同実施形態における当選者調整用DBの構成を示す模式図である。
【図5】同実施形態における今回当選者データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図6】同実施形態における配送用データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図7】同実施形態における運送会社テーブルの構成を示す模式図である。
【図8】同実施形態における顧客テーブルの構成を示す模式図である。
【図9】同実施形態における梱包テーブルの構成を示す模式図である。
【図10】同実施形態における顧客別指示テーブルの構成を示す模式図である。
【図11】同実施形態における商品別指示テーブルの構成を示す模式図である。
【図12】同実施形態におけるエリア別テーブルの構成を示す模式図である。
【図13】同実施形態における商品別配送テーブルの構成を示す模式図である。
【図14】同実施形態における顧客種別配送テーブルの構成を示す模式図である。
【図15】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施形態に係る配送データ生成装置が適用された配送システムの構成を示す模式図である。
【図18】同実施形態における送り先データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図19】同実施形態における配送用データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図20】同実施形態における商品別配送テーブルの構成を示す模式図である。
【図21】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10,10a…端末装置、20,20a…サーバ装置、21…今回応募者データ記憶部、22…過去応募者DB、23…当選者調整用DB、24…今回当選者データ記憶部、24a…送り先データ記憶部、25,25a…配送用データ記憶部、26…会社別伝票DB、30…テーブル記憶部、31…運送会社テーブル、32…顧客テーブル、33…梱包テーブル、34…顧客別指示テーブル、35…商品別指示テーブル、36…エリア別テーブル、37,37a…商品別配送テーブル、38…顧客種別配送テーブル、41,41a…受付部、42…調整部、43…抽選部、44,44a…配送データ作成部、45…配送伝票出力部、50…プリンタ装置、60A,60B…運送会社、S…配送伝票、P…応募ハガキ、Pa…注文伝票。
【発明の属する技術分野】
本発明は、宅配便業者への配送伝票の作成などに用いられる配送データ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、懸賞賞品などの商品を配送する際には、懸賞の企画者が配送先(懸賞の当選者)の住所・氏名等をプリンタ等により配送伝票に印字出力し、この配送伝票を貼り付けた荷物を宅配便業者に配送してもらう方式が知られている。
【0003】
なお、この出願に関連する先行文献技術情報としては次のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−217642号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような配送方式は、通常は何も問題が無いが、本発明者らの検討によれば、配送先や荷物等に応じて配送形態を変更する方が、配送先の満足度を向上させる観点から好ましいと考えられる。
【0006】
一方、配送先等に応じて配送形態を変更する場合、配送形態の指示を含む配送データを作成するのに大きな手間がかかることが予想される。また、この手間に加え、人為的なミスを発生させ易くなることが考えられる。
【0007】
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上し得る配送データ生成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に対応する発明は、荷物を配送するための配送データを生成する配送データ生成装置であって、顧客データと顧客種別データとが関連付けられて記憶される顧客データ記憶手段と、予め顧客種別データ毎に、梱包指示データ及び/又は顧客別指示データが関連付けられて記憶された顧客種別配送データ記憶手段と、前記荷物の配送先を示す顧客データに基づいて、前記顧客データ記憶手段及び前記顧客種別配送データ記憶手段を参照し、当該顧客データに対応する梱包指示データ及び/又は顧客別指示データを含むように配送データを生成する配送データ作成手段と、この生成された配送データに基づいて、配送伝票の印字データを生成し、得られた印字データを出力する配送伝票出力手段と、を備えた配送データ生成装置である。
【0009】
また、請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する配送データ生成装置において、前記顧客種別配送データ記憶手段としては、前記顧客種別データ毎に、更に運送会社データが記憶されており、前記配送データ作成手段としては、前記顧客データに基づいて、当該顧客データに対応する運送会社データを更に含むように前記配送データを生成する配送データ生成装置である。
【0010】
さらに、請求項3に対応する発明は、荷物を配送するための配送データを生成する配送データ生成装置であって、予め商品データ毎に、梱包指示データ及び/又は商品別指示データが関連付けられて記憶された商品別配送データ記憶手段と、前記荷物の中身を示す商品データに基づいて、前記商品別配送データ記憶手段を参照し、当該商品データに対応する梱包指示データ及び/又は商品別指示データを含むように配送データを生成する配送データ作成手段と、この生成された配送データに基づいて、配送伝票の印字データを生成し、得られた印字データを出力する配送伝票出力手段と、を備えた配送データ生成装置である。
【0011】
また、請求項4に対応する発明は、請求項3に対応する配送データ生成装置において、前記商品別配送データ記憶手段としては、前記商品データ毎に、更に運送会社データが記憶されており、前記配送データ作成手段としては、前記商品データに基づいて、当該商品データに対応する運送会社データを更に含むように前記配送データを生成する配送データ生成装置である。
【0012】
ここで、上述した顧客データ、顧客種別データ、梱包指示データ、顧客別指示データ、運送会社データ及び商品データの各々は、識別コード及び/又はメッセージデータのいずれとしてもよい。
【0013】
(作用)
従って、請求項1に対応する発明は以上のような手段を講じたことにより、配送データ作成手段が、荷物の配送先を示す顧客データに基づいて、顧客データ記憶手段及び顧客種別配送データ記憶手段を参照し、当該顧客データに対応する梱包指示データ及び/又は顧客別指示データを含むように配送データを生成するので、顧客毎に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0014】
また、請求項2に対応する発明は、配送データ作成手段が、顧客データに基づいて、当該顧客データに対応する運送会社データを更に含むように配送データを生成するので、請求項1に対応する作用に加え、顧客に応じて運送会社を適切に選択することができる。
【0015】
さらに、請求項3に対応する発明は、配送データ作成手段が、荷物の中身を示す商品データに基づいて、商品別配送データ記憶手段を参照し、当該商品データに対応する梱包指示データ及び/又は商品別指示データを含むように配送データを生成するので、商品毎に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0016】
また、請求項4に対応する発明は、配送データ作成手段が、商品データに基づいて、当該商品データに対応する運送会社データを更に含むように配送データを生成するので、請求項3に対応する作用に加え、商品に応じて運送会社を適切に選択することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る配送データ生成装置が適用された配送システムの構成を示す模式図である。この配送システムは、懸賞賞品の配送に用いられる例であり、端末装置10及びサーバ装置20からなる配送データ生成装置がプリンタ装置50に接続されている。なお、プリンタ装置50から印字出力される配送伝票Sは、梱包された商品(懸賞賞品)に貼付けられる。配送伝票Sが貼付けられた商品は、各運送会社60A,60B,…により搬出され、配送先(懸賞の当選者)に配送される。
【0018】
ここで、端末装置10は、通常のコンピュータ機能を有し、特に、応募ハガキPに基づく応募者データの入力作業の際に、操作者の操作により、応募ハガキPに記載された応募者データをサーバ装置20に入力する機能をもっている。
【0019】
応募データは、例えば、応募コース、応募ポイント、氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢などの各項目が使用可能となっている。但し、これに限らず、懸賞がアンケート又はクイズ等の場合の回答データ等を用いても良い。
【0020】
サーバ装置20は、今回応募者データ記憶部21、過去応募者DB22、当選者調整用DB23、今回当選者データ記憶部24、配送用データ記憶部25、会社別伝票DB26、テーブル記憶部30(運送会社テーブル31、顧客テーブル32、梱包テーブル33、顧客別指示テーブル34、商品別指示テーブル35、エリア別テーブル36、商品別配送テーブル37、顧客種別配送テーブル38)、受付部41、調整部42、抽選部43、配送データ作成部44及び配送伝票出力部45を備えている。但し、各記憶部又はDB21〜26,30(31〜38)は、適宜、外部記憶装置を用いても良い。なお、DBはデータベースの略語である。DBと記憶部の使い分けは任意であるが、読出機能を主に用いるものをDBと呼び、読出/書込の両機能を主に用いるものを記憶部と呼んでいる。
【0021】
ここで、今回応募者データ記憶部21は、図2に示す如き、今回の応募者データを記憶するためのメモリ部であり、受付部41から書込制御され、調整部42から読出制御されるものである。
【0022】
今回の応募者データは、図2に示すように、応募者コード毎に、応募コース、応募ポイント、氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢などの項目がある。なお、応募ポイントとしては、例えば、商品を購入して入手する「応募シール」等の口数が使用可能となっている。また、このように応募シール等を必要とする懸賞応募を「クローズドキャンペーン」と呼ぶ。
【0023】
過去応募者DB22は、図3に示す如き、過去の応募者データが記憶されたメモリ部であり、調整部42から読出制御されるものである。過去の応募者データは、図3に示すように、応募者コード毎に、応募履歴、氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢などの項目がある。
【0024】
当選者調整用DB23は、図4に示す如き、当選者の分布を調整するための当選者調整用データが記憶されたものであり、調整部42から読出制御されるものである。当選者調整用データは、図4に示す如き、郵便番号の範囲と、その範囲内の住民人口が全住民人口に占める割合(住民人口比率)とからなる。
【0025】
今回当選者データ記憶部24は、図5に示す如き、今回の当選者データを記憶するためのメモリ部であり、抽選部43から書込制御され、配送データ作成部44から読出制御されるものである。
【0026】
今回の当選者データは、図5に示すように、前述した今回の応募者データのうち、当選した応募者のデータである。
【0027】
配送用データ記憶部25は、図6に示す如き、今回の当選者に商品を配送するための配送用データを記憶するためのメモリ部であり、配送データ作成部44から書込制御され、配送伝票出力部45から読出制御されるものである。
【0028】
配送用データは、当選者データから作成される発送に必要な配送伝票用のデータであり、図6に示すように、今回の当選者を示す応募者コード毎に、商品コード、氏名、郵便番号、住所、電話番号、運送会社コード(図7参照)、梱包コード(図9参照)、商品別指示コード(図11参照)、顧客別指示コード(図10参照)などの項目がある。
【0029】
会社別伝票DB26は、各運送会社コード毎に、配送伝票のひな型データが記憶されたものであり、配送伝票出力部45から読出制御されるものである。
【0030】
テーブル記憶部30は、前述した各テーブル31〜38を記憶したものであり、受付部41から書込制御され、配送データ作成部44から読出制御されるものである。
【0031】
運送会社テーブル31は、図7に示すように、運送会社コードA,B,…毎に、会社名、所在地、特徴、保存車両及びエリアといった各項目からなる運送会社データが記憶されたものである。
【0032】
顧客テーブル32は、図8に示すように、顧客コード毎に、顧客種別コード、氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢、利用履歴といった各項目からなる顧客データが記憶されるものである。
【0033】
梱包テーブル33は、図9に示すように、梱包コードa〜d毎に、包装紙のグレード、リボンの有無といった梱包の仕様データが記憶されたものである。
【0034】
顧客別指示テーブル34は、図10に示すように、顧客別指示コードi1,i2,…毎に、指示内容が記憶されたものである。
【0035】
商品別指示テーブル35は、図11に示すように、商品別指示コードg1,g2,…毎に、指示内容が記憶されたものである。
【0036】
エリア別テーブル36は、図12に示すように、郵便番号の範囲毎に、運送会社コードが記憶されたものである。
【0037】
商品別配送テーブル37は、図13に示すように、応募コース毎に、商品コード、商品属性、運送会社コード、梱包コード、商品別指示コードの組が記憶されたものである。
【0038】
顧客種別配送テーブル38は、図14に示すように、顧客種類毎に、顧客種別コード、運送会社コード、梱包コード、顧客別指示コードの組が記憶されたものである。
【0039】
受付部41は、端末装置10から入力されたデータ又はコマンドをサーバ装置20内の各記憶部21〜26,30及び各機能部42〜45に入力可能なものであり、例えば、今回応募者データを今回応募者データ記憶部に書込む機能、今回応募者データの入力完了を調整部42に通知する機能、各データをテーブル記憶部30に設定する機能などが用いられる。
【0040】
調整部42は、受付部41から応募者データの入力完了を通知されると、図15のST1〜ST4に示すように、今回応募者データ記憶部21及び過去応募者DB22を参照し、今回応募者データ記憶部21から応募ポイント及び応募者総数を集計する機能と、過去応募者DB22から応募履歴を集計する機能と、地域別の当選者数を調整するように算出する機能と、複数の口数の応募者を当選し易いように調整する機能と、この調整結果及び地域別の当選者数とを抽選部43に通知する機能とを備えている。
【0041】
抽選部43は、調整部42からの通知内容に基づいて、図15のST5〜ST8に示すように、未抽選の地域を対象として抽選を実行する機能と、全ての地域での抽選の完了後、今回の当選者データを今回当選者データ記憶部24に書込むと共に、抽選完了を配送データ作成部44に通知する機能とをもっている。
【0042】
配送データ作成部44は、図16のST11〜ST14に示すように、今回当選者データ記憶部24及び各テーブル32,36〜38に基づいて、配送用データ記憶部25を設定する機能と、配送用データ記憶部25の設定完了を配送伝票出力部45に通知する機能とをもっている。
【0043】
配送伝票出力部45は、配送データ作成部44から通知を受けると、図16のST15,ST16に示すように、配送用データ記憶部25及び予め設定された会社別伝票DB26に基づいて、配送伝票Sの印字データを作成する機能と、この印字データをプリンタ装置50に出力する機能とをもっている。
【0044】
プリンタ装置50は、配送伝票出力部45から受けた印字データに基づいて配送伝票Sを印字出力するものである。
【0045】
配送伝票Sは、各運送会社60A,60B,…毎に所定の様式で配送用データ記憶部25の内容(例、応募者コード、商品コード、氏名、郵便番号、住所、電話番号、運送会社コード、梱包コード、商品別指示コード、顧客別指示コードなど)が印字された伝票であり、荷物に貼付可能となっている。
【0046】
運送会社60A,60B,…は、配送伝票Sが貼り付けられた荷物を当該配送伝票Sに基づいて配送する組織であり、運送会社コードにより識別可能となっている。
【0047】
次に、以上のように構成された配送システムの動作を図15及び図16のフローチャートを用いて説明する。
(準備)
メーカは、予めキャンペーン(商業宣伝)の内容を決定し、懸賞商品の配送に必要なデータをキャンペーン事務局に連絡しておく。
【0048】
キャンペーン事務局では、この連絡に基づく操作者の操作により、端末装置10が、サーバ装置20の受付部41を介してテーブル記憶部30内の商品別テーブル37や顧客種別配送テーブル38等の書込を実行する。これにより、キャンペーンの準備が完了する。
【0049】
(懸賞の処理)
メーカは、対象商品を購入して懸賞に応募する旨のキャンペーンをテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ポスター、ホームページ等の任意の媒体を介して不特定多数の者に告知する。
不特定多数の者は、低い割合でキャンペーンの対象商品を購入し、顧客となる。顧客は、更に低い割合で応募者データを応募ハガキPに記入し、対象商品の応募シール等を貼り付け、完成した応募ハガキPを郵便ポストに投函する。
【0050】
これら顧客から出された応募ハガキPは、キャンペーン事務局に郵送される。
【0051】
キャンペーン事務局においては、端末装置10が、操作者の操作により、応募ハガキPに記載された応募者データをサーバ装置20に入力する。
【0052】
サーバ装置20は、受付部41が、この応募者データを今回応募者データ記憶部21に書込む。
【0053】
続いて、懸賞の応募締切の後、受付部41は、端末装置10から応募者データの入力完了を通知されると、この通知内容を調整部42に入力する。
【0054】
調整部42は、この入力により、図15に示すように、今回応募者データ記憶部21及び過去応募者DB22を参照し、今回応募者データ記憶部21から応募ポイント及び応募者総数を集計すると共に、今回応募者データ記憶部21の応募者コードをキーにして過去応募者DB22から応募履歴を集計する(ST1)。
【0055】
次に、調整部42は、今回応募者データ記憶部21及び当選者調整用DB23に基づいて、地域別の当選者数を調整するように算出する(ST2)。
【0056】
具体的には、応募者データ記憶部21内の応募者データの郵便番号に該当する住民人口比率を当選者調整用DB23から読み出すと共に、読み出した全ての住民人口比率を分母にした場合の各々の住民人口比率を分子にして、本懸賞の応募者に関する地域別の住民人口比率を算出する。
【0057】
例えば、日本全国がX地域、Y地域、Z地域の3地域に分類され、各地域の住民人口比率が夫々50%(X地域)、30%(Y地域)、20%(Z地域)であったとする。
【0058】
ここで、全ての地域から応募者があれば、地域別の当選者数は、応募コース別の全当選者数×住民人口比率とすればよい。例えばX地域の当選者数は、応募コース別の全当選者数×50%である。
【0059】
しかしながら、ある地域からの応募者がゼロであった場合、応募者ゼロの地域に配分される当選者数を他の地域に振り分ける必要がある。このため、調整部42は、ステップST2にて地域別の当選者数を調整するように算出している。例えば、Z地域からの応募者が無く、X地域及びY地域からの応募者があった場合を考える。
【0060】
この場合、X地域の当選者数は、応募コース別の全当選者数×「X地域の住民人口比率」/(X地域の住民人口比率+Y地域の住民人口比率)=応募コース別の全当選者数×50%/(50%+30%)=応募コース別の全当選者数×0.625となる。
【0061】
同様に、Y地域の当選者数は、応募コース別の全当選者数×30%/(50%+30%)=応募コース別の全当選者数×0.375となる。
【0062】
すなわち、ステップST2では、ある地域からの応募者がゼロであった場合に備え、応募者の存在する郵便番号の範囲で住民人口比率に応じて当選者数を算出している。
【0063】
次に、調整部42は、ステップST1で集計された応募ポイント及び応募履歴に基づいて、複数の口数の応募者の有無を判定し(ST3)、複数の口数の応募者がいない場合には処理を終了してステップST5に進むが、複数の口数の応募者がいる場合には、その応募者を口数に応じて当選し易く調整する(ST4)。
【0064】
当選し易くする方法は、抽選方法に応じて異なるが、例えば、各々の応募者に一意に対応した応募番号と、乱数等を用いて抽選で決定した当選番号とが一致することにより当選者を決定する抽選方法の場合、口数に応じて応募番号の個数を増加する方式が使用される。
【0065】
ステップST4の完了後、調整部42は、地域別の当選者数と、ステップST4の調整結果とを抽選部43に送出する。
【0066】
抽選部43は、これら当選者数及び調整結果に基づいて、未抽選の地域を対象とし、抽選を開始する(ST5)。
【0067】
例えば抽選部43は、一桁ずつランダムに数を生成して所定桁の当選番号を決定し、この当選番号と各々の応募者に対応した応募番号との一致/不一致を判定することにより、当選者を決定するように、抽選を実行する(ST6)。
【0068】
次に、抽選部43は、当選者を決定する毎に、決定した当選者数の合計が地域毎の当選者数に達したか否かを判定し(ST7)、否の場合にはステップST6に戻って抽選を継続する。
【0069】
一方、ステップST7の判定の結果、決定した当選者数が地域毎の当選者数に達した場合、抽選部43は、未抽選の地域があるか否かを判定し(ST8)、未抽選の地域があれば、ステップST5に戻って未抽選の地域の抽選を開始する。
【0070】
また、ステップST8の判定の結果、未抽選の地域が無いとき、抽選部43は、抽選を終了し、今回の当選者データを今回当選者データ記憶部24に書込むと共に、抽選完了を配送データ作成部44に通知する。
【0071】
(配送の処理)
配送データ作成部44は、この通知を受けると、図16に示すように、今回当選者データ記憶部24及びエリア別テーブル36に基づいて、当選者データに対応する運送会社コードを配送用データ記憶部25に設定する(ST11)。
【0072】
次に、配送データ作成部44は、今回当選者データ記憶部24内の応募コースに基づいて商品別配送テーブル37を参照し、この商品別配送テーブル37に基づいて、未設定の場合の運送会社コードを配送用データ記憶部25に設定し、新たに商品コード、梱包コード、商品別指示コードを配送用データ記憶部25に設定する(ST12)。但し、商品コードによっては、運送会社コード、梱包コード及び商品別指示コードが未定の場合がある(例、商品コードm4の場合)。
【0073】
また、配送データ作成部44は、今回当選者データ記憶部24及び顧客テーブル32に基づいて、当選者データに対応する顧客種別コードを配送用データ記憶部25に設定する(ST13)。
【0074】
さらに、配送データ作成部44は、設定した顧客種別コード及び顧客種別配送テーブル38に基づいて、未設定の場合の運送会社コード及び梱包コードを配送用データ記憶部25に設定し、新たに顧客別指示コードを配送用データ記憶部25に設定する(ST14)。
【0075】
しかる後、配送データ作成部44は、配送用データ記憶部25の設定完了を配送伝票出力部45に通知する。
【0076】
配送伝票出力部45は、この通知を受けると、配送用データ記憶部25及び会社別伝票DB26に基づいて、配送伝票Sの印字データを作成し(ST15)、この印字データをプリンタ装置50に出力する(ST16)。
【0077】
なお、配送伝票出力部45は、配送データ作成部44の通知を受けても直ぐには印字データを作成せず、一旦、表示画面に配送データの設定完了を表示させ、操作者に印字命令の入力を促すようにしてもよい。この場合、配送伝票出力部45は、端末装置10から配送伝票Sの印字命令を受けたときに、ステップST15,ST16を実行する。
【0078】
いずれにしても、プリンタ装置50は、配送伝票出力部45から受けた印字データに基づいて配送伝票Sを印字出力する。
【0079】
この配送伝票Sは、梱包作業員に参照され、商品コードに対応する商品が梱包コード及び顧客別指示コードに対応する仕様で梱包される。梱包後の荷物は、配送伝票Sが貼付けられ、所定の搬出場所に積み重ねられていく。
【0080】
搬出場所に積まれた荷物は、電話等で各配送伝票Sの運送会社60A,60B,…に配送が依頼される。運送会社60A,60B,…の作業員は、依頼者に確認をしながら自社の配送伝票Sのある荷物を搬出し、一旦、自社の配送センター等に集荷する。配送センターの作業員は、配送伝票Sに基づいて荷物を地域別に分類し、適宜、他の地域の配送センターに荷物を配送する。
【0081】
各地域の配送センターの作業員は、配送伝票Sに基づいて、例えば顧客別指示コードにより配送の希望日時を確認しつつ、荷物を配送する。
【0082】
上述したように本実施形態によれば、配送データ作成部44が、ステップST13〜ST14において、荷物の配送先を示す当選者データに基づいて、顧客テーブル32及び顧客種別配送テーブル38を参照し、当該当選者データに対応する梱包コード及び顧客別指示コードを含むように配送データを設定するので、顧客毎に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0083】
また、配送データ作成部44が、ステップST12において、当選者データの応募コースに基づいて、商品別配送テーブル37を参照し、当該応募コースに対応する商品コード、梱包コード及び商品別指示コードを含むように配送データを設定するので、商品毎に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0084】
また、当選者データを運送会社別に配送データ化する構成により、個々の顧客データに応じて自動的に配送データを生成するので、顧客に応じて運送会社を適切に選択できると共に、選択する際の効率化を実現でき、且つ人為的ミスを排除することができる。
【0085】
(第2の実施形態)
図17は本発明の第2の実施形態に係る配送データ生成装置が適用された配送システムの構成を示す模式図であり、図1と同一部分には同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。なお、以下の各図も同様にして重複した説明を省略する。
【0086】
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、お中元、お歳暮、ダイレクトメール発送、パーソナルカタログ配送などの任意の配送に適用し得るものである。
【0087】
具体的には、本実施形態は、懸賞処理に関する各機能部21〜23,42,443を省略した構成となっている。これに伴い、図1に示した各装置10,20及び各機能部24,25,37,41,44は、配送全般に適用するように変形され、図17に示すように、端末装置10a、サーバ装置20a、送り先データ記憶部24a、配送用データ記憶部25a、商品別配送テーブル37a、受付部41a、配送データ作成部44aとなっている。
【0088】
ここで、端末装置10aは、前述した端末装置10の機能において、応募ハガキPの内容を入力する機能に代えて、注文伝票Paの内容をサーバ装置20aに入力する機能が用いられる。
【0089】
サーバ装置20aは、送り先データ記憶部24a、配送用データ記憶部25a、会社別伝票DB26、テーブル記憶部30(各テーブル31〜36,38、商品別配送テーブル37a)、受付部41a、配送データ作成部44a及び配送伝票出力部を備えている。
【0090】
送り先データ記憶部24aは、図18に示す如き、送り先データを記憶するためのメモリ部であり、受付部41aから書込制御され、配送データ作成部44aから読出制御されるものである。送り先データは、図18に示すように、顧客コード毎に、商品コード、氏名、郵便番号、住所、電話番号の各項目がある。
【0091】
配送用データ記憶部25aは、図19に示すように、送り先の顧客に商品を配送するための配送用データを記憶するためのメモリ部であり、配送データ作成部44aから書込制御され、配送伝票出力部45から読出制御されるものである。
【0092】
配送用データは、送り先データから作成される発送に必要な配送伝票用のデータであり、前述した図6の配送データにて応募者コードに代えて、図19に示すように、顧客コードを用いたものである。
【0093】
商品別配送テーブル37aは、図20に示すように、前述した商品別配送テーブル37から応募コースの項目を省略した構成となっている。
【0094】
受付部41aは、端末装置10aから入力される内容をテーブル記憶部30に設定する機能と、端末装置10aから入力される送り先データを送り先データ記憶部24aに書込む機能と、端末装置10aから入力される起動命令に応じて配送データ作成部44aを起動する機能とをもっている。
【0095】
配送データ作成部44aは、受付部41aにより起動されると、図21のST11a〜ST14に示すように、送り先データ記憶部24a及び各テーブル32,36〜38に基づいて、配送用データ記憶部25aを設定する機能と、配送用データ記憶部25aの設定完了を配送伝票出力部45に通知する機能とをもっている。
【0096】
次に、以上のように構成された配送システムの動作を図21のフローチャートを用いて説明する。
(準備)
端末装置10aは、予め操作者の操作により、サーバ装置20aの受付部41aを介してテーブル記憶部30内の商品別テーブル37aや顧客種別配送テーブル38等の書込を実行する。顧客別の配送の準備が完了する。
【0097】
(配送の処理)
端末装置10aは、操作者の操作により、注文伝票Paに記載された送り先データをサーバ装置20aに入力する。
【0098】
サーバ装置20aでは、受付部41aがこの送り先データを送り先データ記憶部24aに書込む。
【0099】
また、端末装置10aは、操作者の操作により、送り先データの入力完了をサーバ装置20aに入力する。
【0100】
サーバ装置20aでは、受付部41aがこの入力完了を受けると、配送データ作成部44aを起動する。
【0101】
配送データ作成部44aは、起動されると、図21に示すように、送り先データ記憶部24a及びエリア別テーブル36に基づいて、運送会社コードを配送用データ記憶部25aに設定する(ST11a)。
【0102】
次に、配送データ作成部44aは、送り先データ記憶部24a内の商品コードに基づいて商品別配送テーブル37aを参照し、この商品別配送テーブル37aに基づいて、未設定の場合の運送会社コードを配送用データ記憶部25aに設定し、新たに商品コード、梱包コード、商品別指示コードを配送用データ記憶部25aに設定する(ST12a)。
【0103】
また、配送データ作成部44aは、送り先データ記憶部24a及び顧客テーブル32に基づいて、顧客コードに対応する顧客種別コードを配送用データ記憶部25aに設定する(ST13a)。
【0104】
さらに、配送データ作成部44aは、設定した顧客種別コード及び顧客種別配送テーブル38に基づいて、未設定の場合の運送会社コード及び梱包コードを配送用データ記憶部25aに設定し、新たに顧客別指示コードを配送用データ記憶部25aに設定する(ST14)。
【0105】
しかる後、配送データ作成部44aは、配送用データ記憶部25aの設定完了を配送伝票出力部45に通知する。
【0106】
以下、前述同様に、配送伝票出力部45は、配送伝票Sの印字データを作成してプリンタ装置50に出力し(ST15a,ST16)、プリンタ装置50は、この印字データに基づいて配送伝票Sを印字出力する。また同様に、商品は、この配送伝票Sに基づいて、梱包コード及び顧客別指示コードに対応する仕様で梱包される。梱包後の荷物は、前述同様に配送伝票Sに基づいて、例えば顧客別指示コードにより配送の希望日時が確認されつつ、配送される。
【0107】
上述したように本実施形態によれば、第1の実施形態における懸賞処理に関する構成を省略し、配送処理に関する構成を残したので、前述同様に、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【0108】
また、懸賞処理の配送に限定されないので、配送処理の汎用性を向上させることができる。
なお、上記各実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0109】
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0110】
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、配送形態の指示を容易且つ確実に作成でき、配送先の満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る配送データ生成装置が適用された配送システムの構成を示す模式図である。
【図2】同実施形態における今回応募者データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図3】同実施形態における過去応募者DBの構成を示す模式図である。
【図4】同実施形態における当選者調整用DBの構成を示す模式図である。
【図5】同実施形態における今回当選者データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図6】同実施形態における配送用データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図7】同実施形態における運送会社テーブルの構成を示す模式図である。
【図8】同実施形態における顧客テーブルの構成を示す模式図である。
【図9】同実施形態における梱包テーブルの構成を示す模式図である。
【図10】同実施形態における顧客別指示テーブルの構成を示す模式図である。
【図11】同実施形態における商品別指示テーブルの構成を示す模式図である。
【図12】同実施形態におけるエリア別テーブルの構成を示す模式図である。
【図13】同実施形態における商品別配送テーブルの構成を示す模式図である。
【図14】同実施形態における顧客種別配送テーブルの構成を示す模式図である。
【図15】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施形態に係る配送データ生成装置が適用された配送システムの構成を示す模式図である。
【図18】同実施形態における送り先データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図19】同実施形態における配送用データ記憶部の構成を示す模式図である。
【図20】同実施形態における商品別配送テーブルの構成を示す模式図である。
【図21】同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10,10a…端末装置、20,20a…サーバ装置、21…今回応募者データ記憶部、22…過去応募者DB、23…当選者調整用DB、24…今回当選者データ記憶部、24a…送り先データ記憶部、25,25a…配送用データ記憶部、26…会社別伝票DB、30…テーブル記憶部、31…運送会社テーブル、32…顧客テーブル、33…梱包テーブル、34…顧客別指示テーブル、35…商品別指示テーブル、36…エリア別テーブル、37,37a…商品別配送テーブル、38…顧客種別配送テーブル、41,41a…受付部、42…調整部、43…抽選部、44,44a…配送データ作成部、45…配送伝票出力部、50…プリンタ装置、60A,60B…運送会社、S…配送伝票、P…応募ハガキ、Pa…注文伝票。
Claims (4)
- 荷物を配送するための配送データを生成する配送データ生成装置であって、
顧客データと顧客種別データとが関連付けられて記憶される顧客データ記憶手段と、
予め顧客種別データ毎に、梱包指示データ及び/又は顧客別指示データが関連付けられて記憶された顧客種別配送データ記憶手段と、
前記荷物の配送先を示す顧客データに基づいて、前記顧客データ記憶手段及び前記顧客種別配送データ記憶手段を参照し、当該顧客データに対応する梱包指示データ及び/又は顧客別指示データを含むように配送データを生成する配送データ作成手段と、
この生成された配送データに基づいて、配送伝票の印字データを生成し、得られた印字データを出力する配送伝票出力手段と、
を備えたことを特徴とする配送データ生成装置。 - 請求項1に記載の配送データ生成装置において、
前記顧客種別配送データ記憶手段は、前記顧客種別データ毎に、更に運送会社データが記憶されており、
前記配送データ作成手段は、前記顧客データに基づいて、当該顧客データに対応する運送会社データを更に含むように前記配送データを生成することを特徴とする配送データ生成装置。 - 荷物を配送するための配送データを生成する配送データ生成装置であって、
予め商品データ毎に、梱包指示データ及び/又は商品別指示データが関連付けられて記憶された商品別配送データ記憶手段と、
前記荷物の中身を示す商品データに基づいて、前記商品別配送データ記憶手段を参照し、当該商品データに対応する梱包指示データ及び/又は商品別指示データを含むように配送データを生成する配送データ作成手段と、
この生成された配送データに基づいて、配送伝票の印字データを生成し、得られた印字データを出力する配送伝票出力手段と、
を備えたことを特徴とする配送データ生成装置。 - 請求項3に記載の配送データ生成装置において、
前記商品別配送データ記憶手段は、前記商品データ毎に、更に運送会社データが記憶されており、
前記配送データ作成手段は、前記商品データに基づいて、当該商品データに対応する運送会社データを更に含むように前記配送データを生成することを特徴とする配送データ生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094823A JP2004299840A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 配送データ生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094823A JP2004299840A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 配送データ生成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004299840A true JP2004299840A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33407308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003094823A Pending JP2004299840A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 配送データ生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004299840A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008225711A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 配送伝票の発行方法 |
JP2011215672A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 情報処理装置、発電出力推定方法およびプログラム |
JP2013189292A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Hitachi Information & Control Solutions Ltd | ギフト商品の受注配送管理装置及び受注配送管理方法 |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003094823A patent/JP2004299840A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008225711A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 配送伝票の発行方法 |
JP2011215672A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 情報処理装置、発電出力推定方法およびプログラム |
JP2013189292A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Hitachi Information & Control Solutions Ltd | ギフト商品の受注配送管理装置及び受注配送管理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8602297B2 (en) | Method of distributing and activating gift cards | |
US20200258071A1 (en) | Media asset generation and data processing based on location and media asset type patterns | |
CN107408235B (zh) | 用于促进对退回商品的包裹的运送的系统和方法 | |
US6778880B2 (en) | Distribution system | |
US8027881B2 (en) | Custom messaging gift card system | |
US7315828B1 (en) | Method of and system for delivering combined social expression cards and gift certificates | |
US20110125607A1 (en) | Multi-pack gift card system and methods | |
US20140108163A1 (en) | System and Method for Print-on-Demand Communications Campaigns for Motivation Programs | |
JP2004139245A (ja) | 伝票処理システム及び伝票処理方法 | |
US20150213438A1 (en) | System and method for distributing gift cards and advertising | |
KR20110096540A (ko) | 배송인계 시스템 및 배송주문서 인쇄 프로그램 | |
AU2022201417A1 (en) | Activatable postage | |
US9002737B2 (en) | Gift card mall in the home | |
JP2010531483A (ja) | 印刷製品のユーザと受取り側との間の意思疎通の方法 | |
US20090201533A1 (en) | System and method for creating an efficient shipping strategy for shipping printed material | |
JP2004299840A (ja) | 配送データ生成装置 | |
JP2019175281A (ja) | 手荷物配送支援システムおよび手荷物配送支援方法 | |
JP2002211750A (ja) | 物流管理システム及び方法 | |
JPH11191183A (ja) | ポイント集中管理によるク−ポン券等発行システム | |
JPH11282988A (ja) | バーコードラベル及びそれを用いた商品在庫ないし顧客の管理方法 | |
US20080162367A1 (en) | System for networked media distribution | |
JPH0567116A (ja) | 物品の配送管理システム | |
US20160132982A1 (en) | Hardware server and technical method to optimize printing location of distributed bulk mail | |
JP2005004579A (ja) | 商品の販売促進キャンペーン方法 | |
JP2002099827A (ja) | パーソナルメニューを用いた宅配システム |