JP2004299785A - 粉体の梱包方法及び梱包装置、並びに粉体の充填方法 - Google Patents

粉体の梱包方法及び梱包装置、並びに粉体の充填方法 Download PDF

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淳 井上
Tadashi Hasegawa
匡 長谷川
Tsunetaro Koide
恒太郎 小出
Tomokazu Saito
智和 斉藤
Toshihide Yuuko
利英 友高
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Abstract

【課題】軟質容器とそれを収納するハードケースとからなる二重構造の容器にトナー等の粉体を、円滑かつ容易に、しかも作業環境を悪化させることなく梱包することができる粉体の梱包方法および梱包装置を提供する。
【解決手段】変形しがたい一定形状のハードケースとその内部に収容される変形可能な軟質容器2とからなる二重構造容器に粉体(例えばトナー)7を梱包する方法であって、(a)軟質容器2に粉体7を供給する工程と、(b)工程(a)で粉体7を入れた軟質容器2を減容治具9等で空気10を排出して減容し、軟質容器2の幅をハードケースの内寸幅よりも小さくなるように形を整える工程と、(c)工程(b)で減容し、形を整えた軟質容器2を前記ハードケースに装入する工程と、を有する粉体7の梱包方法、および、上記各工程のための手段からなる梱包装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、粉体、例えば電子写真に用いられるトナー等の粉体を、柔軟な材料からなる軟質容器と、該軟質容器を収容する剛性のあるハードケースとからなる二重構造容器に梱包する方法および装置(第1発明)、並びにこの梱包に際しての粉体容器への粉体充填方法(第2発明)に関する。
なお、本明細書は国内優先権主張を伴う出願に係るものであって、第1発明は先の出願(基礎出願)に、第2発明は後の出願に、それぞれ対応している。
従来、粉体であるトナーを収納しているトナー収納容器は、カートリッジ、ボトルなどのハードケースで作られていた。このような容器は使用後にユーザーからメーカーが引き取り、再生、再利用、焼却処理が行われるが、容量が嵩むので回収、運搬が非効率でコスト上昇の原因となっていた。
そこで、トナーの容器として、容器の廃棄が簡単である軟質容器が用いられる機会が増えてきている。
このようなトナーを入れた軟質容器は、通常、輸送時における保護のために、また画像形成装置への搭載後にはトナーの現像装置への円滑な供給のために、ハードケースに入れられる(特許文献1)。
そのトナーを入れた軟質容器には、トナー排出部が設けられているが、そのトナー排出部に至る部分にはテーパー部と、そのテーパー部の先端に続いて口細部が形成されている。このテーパー部と口細部を形成することで、残トナーの少ない軟質容器にすることができる。
しかし、トナーを入れた軟質容器をハードケースに装入する際に以下のような間題がある。
前記軟質容器にトナー供給口(使用時にはトナー排出口となる)からトナーを入れる際に、容器内にトナーの他に空気も同時に入ることは避けがたいので、通常容器内下部にトナー層が沈み、容器上部は空気層となる。容器は軟質の材料でできているので、容器の下部はトナーの重量で横にふくらむ。そのため、軟質容器に何も処理を施さずにキャップ等で封じると、混入した空気により、容器の容積が著しく大きいものとなる。軟質容器はハードケースに装入できるように形状、寸法が設計されているが、トナーを上記のように入れたままでは軟質容器の下部の寸法がハードケースの内寸よりも大きくなるので、そのままではハードケースヘ装入が困難である。
上記の不都合を解消するために、軟質容器内の空気を外部に逃がして、該内容器の容積を減じること等が考えられた。
しかし、軟質容器へのトナーの供給、軟質容器の容積の縮小、軟質容器のハードケースヘの収納という一連の作業を手動で行うと、作業内容にばらつきが生じるだけでなく、容器内に一旦入れられたトナーが空気中に飛散して舞うなど、作業環境を悪化させる要因の一つになる恐れもあった。
この間題は、トナーばかりでなく、粉体一般に通じる問題でもある。
特開2002−2833号公報
そこで、本発明の第1の課題は、軟質容器とそれを収納するハードケースとからなる二重構造の容器にトナー等の粉体を、円滑かつ容易に、しかも作業環境を悪化させることなく梱包することができる粉体の梱包方法および梱包装置(第1発明)を提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、上記梱包方法に好適な粉体充填方法すなわち、上記軟質容器に粉体を簡単に高密度・無粉塵で、しかも、粉体容器の下部が横に広がる程度を低く抑えながら(粉体容器内の充填粉体層が気圧により下向きに加圧される程度を低く抑えながら)粉体充填を行うことができる粉体充填方法(第2発明)を提供することにある。
本発明(第1発明)は、上記第1の課題を解決するために、変形しがたい一定形状のハードケースとその内部に収容される変形可能な軟質容器とからなる二重構造容器に粉体を梱包する方法であって、
(a)前記の軟質容器に粉体を供給する工程と、
(b)工程(a)で粉体を入れた前記軟質容器を減容し、軟質容器の幅をハードケースの内寸幅よりも小さくなるように形を整える工程と、
(c)工程(b)で減容し、形を整えた前記軟質容器を前記ハードケースに装入する工程と、を有する上記粉体の梱包方法を提供する。
上記梱包方法の好ましい一実施形態では、前記の工程(b)において、
(i)前記軟質容器内に入れられた粉体の粉面の高さより上の位置にて、該軟質容器の幅以上の長さの治具で外側から軟質容器を挟むように圧して該軟質容器内の空気を排出する方法、
(ii)前記軟質容器内に、先端に固気分離可能なフィルターを有するパイプを挿入して空気のみを吸引して該軟質容器内の空気を排出する方法、および
(iii)前記軟質容器の互いに対向する二つの位置で該軟質容器を外側から反対方向に引っ張る方法、
の少なくとも一つの方法を適用して、前記軟質容器の減容を行う。
また、本発明(第1発明)は、
変形しがたい一定形状のハードケースとその内部に収容される変形可能な軟質容器とからなる二重構造容器に粉体を梱包する装置であって、
(A)前記の軟質容器に粉体を入れる粉体供給手段と、
(B)手段(A)で粉体を入れた前記軟質容器を減容し、前記軟質容器の幅をハードケースの内寸幅よりも小さくなるように形を整える軟質容器減容整形手段と、
(C)手段(B)により減容した前記軟質容器を前記ハードケースに装入する軟質容器装入手段と、
を有する上記粉体の梱包装置を提供する。
上記梱包装置の好ましい一実施形態では、前記の手段(B)が、
(I)前記軟質容器内に入れられた粉体の粉面の高さより上の位置にて、外側から軟質容器を挟んで圧することができる、該軟質容器の幅以上の長さを有する治具、
(II)前記軟質容器内に挿入して該軟質容器内の空気のみを吸引して排出することができる、先端に固気分離可能なフィルターを有するパイプ、および
(III)前記軟質容器の互いに対向する二つの位置で該軟質容器を外側から引っ張ることができる治具、
の少なくとも一つを備えている。
上記第2の課題は、本発明(第2発明)の(1)「請求項1〜6のいずれか1項に記載の粉体梱包方法における工程(a)に係る軟質容器に粉体を供給する方法であり、粉体の流動化のための気体が導入される気体導入部を上流部に有する密閉可能な容器状の収納粉体流動化手段と、前記気体が排出される気体排出部を下流部に有する充填ノズルと、前記収納粉体流動化手段と充填ノズルを連結し、排出される流動化粉体の経路とを有し、かつ、前記充填ノズルは充填用容器の口を密閉可能である粉体充填手段を用いた粉体の充填方法であって、
前記収納粉体流動化手段上流の気体導入部に、第1の気体排出開口部として、気体を通過させるが粉体は通過させない粉体−気体分離篩を設け、
前記充填ノズル下流部の気体排出部に、第2の気体排出開口部として、気体を通過させるが粉体は通過させない粉体−気体分離篩を設けるとともに、
第1の気体排出開口部の開口面積を、第2の気体排出開口部の開口面積よりも広くすることにより、
前記気体排出部の気体の流速が前記収納粉体流動化手段上流の気体導入部の気体の流速よりも高くされて、流動化粉体が前記収納粉体流動化装置から流動化粉体の経路及び充填ノズルを経由して前記充填用容器に自然排出されることを特徴とする粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(2)「充填用粉体及び気体を収納する前記密閉可能な容器状の収納粉体流動化手段中の該粉体を気体により流動化した後、該流動化された粉体を該収納粉体流動化手段から前記経路を介して前記充填ノズルまで排出することを特徴とする請求項14に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(3)「前記収納粉体流動化手段内への追加気体の導入により、前記粉体の流動化が行なわれることを特徴とする請求項14または15に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(4)「前記収納粉体流動化手段が振動されることにより、前記気体による粉体の流動化が行なわれることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(5)「前記粉体の前記粉体流動化手段から前記充填ノズルまでの排出が、前記粉体流動化手段内の圧力を昇圧することにより行なわれることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(6)「前記粉体の前記粉体流動化手段から前記充填ノズルまでの排出が、該粉体流動化手段に外部圧力を加えて該粉体流動化手段の内容積を減容させることにより行なわれることを特徴とする請求項14〜18のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(7)「前記粉体流動化手段が、導入気体の流速を加減可能な導入気体調節弁と、前記流動化粉体の排出経路の排出粉体の流速を調節可能な排出粉体流速調節弁とを有し、前記流動化粉体の排出量及び排出程度が、該導入気体調節弁の開閉程度の調節又は/及び該排出粉体流速調節弁の開閉程度の調節により制御されることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(8)「前記粉体流動化手段が更に、全開及び全閉自在な圧力開放弁を有し、前記流動化粉体の排出の開始及び終了が該圧力開放弁の開閉により迅速に行なわれることを特徴とする請求項14〜20のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(9)「前記粉体流動化手段が更に、前記粉体流動化のための気体導入手段を有し、該気体導入手段が、気体を前記粉体流動化手段に送出可能に収納する圧力容器であることを特徴とする請求項14〜21のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(10)「前記粉体流動化手段が更に、前記粉体流動化のための気体導入手段を有し、該気体導入手段が、逆止弁付きの送気ポンプであることを特徴とする請求項14〜22のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(11)「前記粉体流動化手段が更に、前記粉体流動化のための気体導入手段との間に、気体を該粉体流動化手段内に均一に導入するための気体分配手段を有することを特徴とする請求項14〜23のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
また、上記第2の課題は、本発明の(12)「前記粉体が、平均体積粒径0.2μm〜20μmの静電潜像現像用トナーであることを特徴とする請求項14〜24のいずれか1項に記載の粉体の充填方法」により達成される。
本発明の梱包方法または装置(第1発明)を採用することにより、軟質容器とそれを収納するハードケースとからなる二重構造の容器にトナー等の粉体を、円滑かつ容易に、しかも作業環境を悪化させることなく梱包することができる。具体的には、減容時におけるトナーの発塵を防止することができ、安定した減容状態を維持しつつ、キャップにより封じる作業を行うこと等が可能になる。また、一連の作業を自動化することが容易であり、作業環境を良好に保ったまま梱包を行うことができる。
また、本発明(第2発明)により、粉体中に均一に気体を導入し最少の気体量で制御された粉体の流動状態を得て、小口径充填容器や複雑な形状の充填容器の奥または底部に流動粉体を流入し、容器内で充填ノズルに設けられた気体粉体分離篩により充填後の粉体から脱気させ、簡単に高密度・無粉塵で充填できる方法を提供でき、また、誰でも、どんな場所でも充填できるように、小型で持ち運びができ、操作が簡単である充填機を提供することができるという極めて優れた効果を奏するものである
このように、本発明(第2発明)によれば、第1発明に係る梱包方法に好適な粉体充填方法を提供することができ、軟質の粉体容器の下部が横に広がる程度を低く抑えながら粉体充填を行うことができる粉体充填方法を提供することが可能となる。
以下、本発明(第1発明)の実施の形態を、主として、粉体が電子写真方式の現像に使用されるトナーである場合を例に、添付した図面を用いて詳細に説明する。
以下の説明において、「トナーカートリッジ」(単に、「カートリッジ」ともいう)は、外容器である前記ハードケースの一実施形態であり、「トナー袋」は内容器である前記の軟質容器の一実施形態である。
図1は、トナーカートリッジ1とトナー袋2とを示す斜視図である。カートリッジ1は剛性が高い硬質の材料からなり、一定の形状を有する。この形状は変形しがたいものである。一方、トナー袋2は、軟質材料からなり一定のストレスで容易に変形可能である。
・トナー袋(軟質容器)
トナー袋2は、柔軟な材料からなり容易に変形が可能である。このような材料としては、本発明の実施を妨げないものであれば、特に制限されず、例えば、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム等の材料を単独でもしくは複合状態(例:ラミネート状態)で用いることができ、トナー袋のピンホール防止の点から、ナイロン、ポリエチレンを複合状態(ラミネート状態)で用いることが好ましい。
図示の例では、カートリッジ1は概ね直方体の形状を有するが、一方の側壁が開閉可能な蓋3で構成され、該蓋3は閉じて画像形成装置の現像装置に搭載するときに所要の形状となるように上部4がテーパ状になるように設計されている。
トナー袋2はカートリッジ1の中に嵌め込むことができるように、全体としてはカートリッジ1の内側形状に合わせた形状を有し、その外寸はカートリッジ1の内寸よりも僅かに小さい。トナー袋2の上部5はテーパ状に次第に狭まり、先細になって先端にトナー排出口6を有する。使用する際には、トナー袋2にトナーを入れ、さらにカートリッジ1にトナー袋2を収容した二重構造容器の状態にし、これを図1の状態を逆さにして現像装置に搭載する。このとき、上記のテーパ部5によりトナー7は内部に残留することなくトナー袋2からトナー排出口6(即ち、トナー供給口6はトナー排出口でもある。)を通って排出される。カートリッジ1のテーパ部4は、トナー袋2のテーパの一部に沿うように成形されたものである。
〔軟質容器へのトナーの供給〕
トナー袋2にトナーを供給する方法は、特に限定されず、一般的に用いられるホッパーを利用したオーガー充填、あるいは手計量したカップ等で供給する方法があげられる。
なお、上記のトナー袋2に入れるトナーの量は、磁性粉の入ってない2成分トナーの場合、通常、トナー袋2の容積の20〜50%であり、好ましくは30〜45%、特に好ましくは35〜40%である。
〔トナーを入れた前記軟質容器の減容〕
最初の工程でトナーを入れたトナー袋2の容積を減じるには、上述した(i)〜(iii)の方法の一つを選択するか、または二以上の方法を組み合わせて行う。これに対応して、上述した(I)〜(III)の手段の一つを選択するか、または二以上の手段を組み合わせて用いる梱包装置を使用する。
軟質容器の減容は、トナー袋2にトナー7が入れられた後、キャップ等によって軟質容器のトナー供給口6が封じられるまでの間に行われる。上記の3種類の方法(i)、(ii)および(iii)は、トナー袋2に入れられたトナー7の充填密度に応じて、使い分けることができ、上述のように組み合わせることもできる。
一般に、
(i)の方法は、充填密度が0.42g/cc以下の場合に用いる装置で、(ii)より大掛かりな装置ではなく、かつ効果が大きい。
(ii)の方法は、充填密度が0.50g/cc以下の場合に用いる。(i)では十分な効果が得られない時に有効である。
(iii)の方法は、充填密度が0.38g/cc以下の比較的充填密度が低い場合に用いる。
次に、上記の三種の減容方法および手段をより具体的に説明する。
・減容方法(i)
図2により説明する。図2(a)に示すように、トナーの供給工程によりトナー袋2にはトナー7が所定の高さまで入っている。トナー供給口6が、トナーの供給後に一旦キャップ8で封じられている場合は、まず、図2(b)に示すようにキャップ8を外す。次に、トナー袋2内のトナー7の粉面の高さより少し上の位置において、図2(b)および図3に示すように、そのトナー袋の幅以上の長さの治具(容器減容治具)9を用いてトナー袋2を挟む。図3は圧する初期の段階を示す。このとき、トナー袋2は上から吊すか、支持体上に固定するなどして安定に支持する必要がある。
上記の状態でトナー袋2の上部を治具9で挟んだまま、治具9を上下に移動させることが好ましい。治具9の圧力によって、トナー袋2内の上部空間に存在する空気10がトナー供給口6から排出され、トナー袋2全体として減容する。容器減容治具6はタイマーにより任意に設定された時間に渡ってトナー袋2を圧したまま保持するように設計できる。その間にトナー袋2のトナー供給口6をキャップ8で封じればよい。封じる方法は、キャップを用いる他に、空気等が再び混入しないように、例えば、接着剤で接着したり、もしくは、パッキンを挟み密閉することにより行う。容器減容治具9を上下に移動する速度は、該治具9の動作によってトナー袋2が損傷したり、トナー袋2内においてトナー7が発塵したりしないように適切な速度に設定できる。
容器減容治具9の断面形状は、円形、楕円、半円、正方形、長方形など特に限定されない。断面が円形、楕円、半円のものはトナー袋との接触が優しいので好ましい。また、断面が正方形、長方形などの場合には、トナー袋と接触する側の角は滑らかな曲面とすることが望ましい。板状で断面長方形のものは広い面積でトナー袋を圧することができる利点がある。いずれの場合も、表面が滑らかであることが好ましい。また、容器減容治具の材料は、上記の動作の際に、トナー袋2を損傷しないように、動摩擦係数の小さなものであることが好ましく、具体例としては、ステンレス、NCナイロン、ポリアセタール等が挙げられる。
・減容方法(ii)
第二の減容方法は、トナー7をトナー袋2に入れた後に、先端に固気分離可能なフィルターを有するパイプをトナー袋2内に挿入し、トナー袋2内に存在する空気を排気する。これにより、トナー袋2の容積を減らす。
図5はこの方法を説明する斜視図である。脱気するトナー袋2は、図示していない支持手段で固定されている。パイプ11はパイプ支待具12に取り付けられており、バイプ支持具12は垂直に固定されている支持板13と、この支持板13上をパイプ11を保持したまま上下に自由に移動することが可能であるパイプ保持具14とから構成されている。
パイプ11の先端にはノズル状の吸入口15が設けられ、ここに固気分離できるフィルターが装着されている。パイプ11および吸入口15は、通常、直径4.0〜15.0mmの範囲において、トナー袋2のトナー供給口6の内径に応じて適切な外径を有するものを選択する。パイプ11の全長はトナー袋2のサイズ、特に深さに応じて適切なものを選択する。パイプ11の先端の吸入口に取り付けられフィルターは、吸引時に空気を通し、トナーは通さないことが必要である。この目的を達成できれば特に制限はない。そのようなフィルターとしては、例えば、粉体の粒径が2.0〜15.0μmの範囲に分布しているとき、フィルターの目開きは0.1〜5.0μmの範囲で選択することが好ましい。フィルターとしては、例えば金属粉末等からなる多孔質焼結体、ポリエチレン等の樹脂からなり、連続気泡を有する発泡樹脂、ステンレス等の金属、ポリエチレン等の樹脂等からなるメッシュが挙げられる。金属製のメッシュが好ましく、特に好ましくはステンレス製のメッシュである。
前記パイプ11の材料は、特に限定されないが、経済的な点からステンレス等の金属製のものが好ましく、特に好ましくはステンレス製のものである。
前記の脱気を行うには、図5(a)に示すように、まず脱気パイプ11の位置を調整してトナー袋2のトナー供給口6とその位置が垂直に並ぶように配置する。次いで、図5(b)に示すように、該脱気パイプ11を、その先端がトナー袋2内の所要の位置に来るようにパイプ保持具14を下降させ、パイプ先端の吸引口からトナー供給口6内へ挿入する。次いで、その配置を保ちつつ、予め設定した時間に渡って、トナー袋2内の脱気を行う。パイプ11の他方の端には、例えば真空ポンプ等の排気手段(図示せず)が接続されていて脱気を行えるようになっている。脱気の際の吸引力は、通常−5〜−100kPaであり、好ましくは−15〜−80kPa、特に好ましくは−30〜−60kPaである。トナー袋2やトナーの材料等に応じてこの範囲内で調節する。脱気時間は、トナー袋2のサイズや吸引力等に応じて適切に設定できる。前記設定時間の経過後、容器内が十分に脱気されるとトナー袋2が減容した状態になる(図5(c))。その後、脱気パイプ11を上昇させ、トナー袋2から抜き取り、空気等が再び混入しないように、トナー供給口6をキャップ8等で封じる(図5(d))。トナー袋2内の脱気が不十分である場合には、脱気パイプ11の先端に吸引口の位置を再調整して、前記と同様の操作を繰り返すことで、任意の回数の脱気を再度行ってもよい。
・減容方法(iii)
第三の減容方法は、トナー袋2の互いに対向する二つの位置で該トナー袋を反対方向に引っ張る方法である。
図6に示す例では、トナー袋2のトナー供給口6からキャップ8を外した状態で、トナー袋の上端を吊り治具22に固定して吊り、下端を引っ張り治具18および19で把持し、下方に引っ張る。これにより、トナー袋は引っ張られた垂直方方向には伸長するが、それと直交する水平方向には縮小されるのでトナー袋の水平断面積は縮小する。こうして、トナー袋全体としては減容する。この方法によれば、引っ張る方向と直交する方向に軟質容器がスリム化する。
上記の上下への引っ張りに加えて、または別の方法として、トナー袋2の対向する側面16と17(図6(a))のそれぞれに引張り治具18および19を接続し(図6(b))、治具18と治具19とを反対方向(矢印20’、20)に引っ張り、トナー袋2のそれと直交する方向の幅(矢印21)を狭め、スリム化させることができる(図6(c))。
このような減容操作を行っている間は、トナー袋内部の空気が排出されるようにトナー供給口6を開放しておく。次いで、この状態を保持したまま、トナー袋2のトナー供給口6をキャップ8等で封じる。封じる方法は、空気等が再び混入しないように、接着剤で接着したり、もしくは、パッキンを挟み、密閉することにより行う。
トナー袋2に治具18,19を接続するには、トナー供給口部を吊り治具22で固定して袋を吊り下げて安定にして行う。
上記の二例において、トナー袋を引っ張る距離は、通常、該トナー袋の引っ張り方向の全長の30%以下であり、好ましくは5〜15%、特に好ましくは8〜12%である。前記の引っ張り治具によりトナー袋を引っ張る速度は条件に応じて適宜設定する。
上記のようにして、軟質容器を減容するとともにスリム化、即ち、その容器幅をハードケースの内寸幅よりも小さくなるように整形し、ハードケースに支障なく円滑に装入できるようにする。
〔減容した軟質容器の整形〕
減容した上記の軟質容器の容器幅がハードケース内寸幅より大きい場合には、さらに軟質容器を両側から平面で圧して軟質容器内のトナーの一部を下部から上部へ移動させ、該軟質容器の形を整えることが好ましく、この整形により、該軟質容器のハードケースヘの装入がスムーズに行えるようになる。
〔減容した軟質容器のハードケースヘの装入〕
減容されたトナー袋2をハードケース1に装入する際には、トナー袋2の上端に装着されているプレート6Aをハードケース1の上部にある凹み部分6Bにスライドして嵌めることにより固定される。これにより、装入されたトナー袋2はハードケース1内でもその形状を保持することができるだけでなく、輸送中に衝撃が加わっても、ハードケース内で内容器が破裂したり、トナーが飛散したりするのを防止することができる。
・ハードケース
上記の操作において用いられるハードケース1は、形状が変形し難い材料からなるケースであって、その容積が前記の減容されたトナー袋2より大きいことが必要である。ハードケース1の材料は、特に限定されないが、トナー袋2をスムーズに装入するために、動摩擦係数の小さいものが好ましく、具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
〔その他〕
・粉体
本発明に係る方法および装置を粉体がトナーである場合を例に説明してきたが、その他の適用できる粉体としては、例えば、小麦粉等の食品粉末品、粉末洗剤、カーボン、化粧品パウダー等が挙げられる。
つぎに、第2発明の実施の形態について詳細に説明する。粉体を流動化し、例えばパイプによりニューマティック輸送することは、気体と粉体の混合により可能であることが良く知られている。しかし、流動化した直径20μm以下の粉体、特に直径10μm以下のトナーのような極微粉体を単に例えば容器中に排出するだけでは、粉体(粉塵)の飛散防止や充填後の脱気が不十分で、工場内の大型の設備では粉塵対策や脱気用の設備を追加して実施可能であっても、一般のオフィスなどの環境では、実用的ではない。トナーのような極微粉体は、体積に対する表面積比が極めて大であるため通常は2次凝集していることが多いが、例えばアジテータ等により2次凝集が解かれた極微粉体は、極微粉化する前の塊状材質の比重にほとんど関係なく、表面状態のみが主に反映されて、気体中をブラウン運動し続け、したがってトナーのような極微粉体をニューマティック輸送した場合には、随伴する気体から極微粉体を自然沈降により分離するには一般的に途方もない長時間を要することが経験上知られている。
図7には、本発明による微粉体の充填系が説明のため簡略化されて示されている。この微粉体の充填系において、微粉体は、充填操作中、粉体流動化装置Aの上流に設けられた粉体−気体分離篩aと、充填用容器Bの下流に設けられた粉体−気体分離篩bとの間にのみ存在でき、分離篩a又はbから系外に出ることができない。しかし、本発明において実際には、分離篩bは充填用容器Bに設けられるのではなく、充填ノズルに設けられている。
そして、分離篩bの部分の開口面積S2に対する分離篩aの部分の開口面積S1の比が大きい場合には、その比の程度に応じて、開口面積S2の箇所では開口面積S1の箇所よりも気体の流速を大にすることができ、したがって、開口面積S1の箇所における気体流速が小さくても、気体により流動化された粉体を速やかに充填用容器Bまで排出できるような流速が得られることを意味する。これは、最近のようにOA機器の小型化、軽量化と高性能化に対する要求が高まる中で必然的にトナーや現像剤のための充填容器及び充填口径、つまり開口面積S2を小さく押さえざるを得ない状況下では、特に有利である。また、本発明における流動化された粉体のこのような速やかな充填用容器Bへの排出は、粉体流動化装置Aと充填用容器Bとを連結する途中経路が、図中点線で示されるように充分太い途中経路C1であっても、或いは1点鎖線で示されるように充分細い途中経路C2であっても変わらない。
したがって、本発明における分離篩aの部分への粉体流動化のための流入気体は、開口面積S1が開口面積S2よりも大きいときには、理屈上では、分離篩b部分における排出圧力、即ち1気圧よりも僅かでも高い圧力で流入させればよいことになるが、実際には充填系の中の流体粘度、装置内壁との摩擦及び流体体積減少等によるヘッド圧損が生じ得る。
本発明における粉体流動化のための流入気体の加圧の程度は、上記のように、常圧より僅かに高い程度でよく、あまり高圧に加圧すると反って、容器内に滞留する微粉体雲による捕捉効果が損なわれることがある。容器中に滞留する微粉体雲の量や流動化済みの微粉体の充填態様にもよるが、一般的には加圧の程度(粉体排出路として3.5m以内の長さのウレタンチューブを用いた場合)は、2〜1500ゲージヘクトPa/cm2、好ましくは3〜800ゲージヘクトPa/cm2、より好ましくは10〜500ゲージヘクトPa/cm2である。2ゲージヘクトPa/cm2未満の加圧では、充填に長時間を要する。
さらに、本発明においては、分離篩a及び分離篩bは、同一の微粉体を対象とする粉体−気体分離篩であるので、材質を変える必要がない。本発明における分離篩(通気板)としては、例えば焼結金属板、金属メッシュ、焼結樹脂パネルのようなものが挙げられる。
このような篩材料の中で、篩材料の選択は重要であり、特にトナーのような微粉体を対象として、支障なく均一な通気ができ長期間目詰りを生ぜず、比較的低圧での送風が可能であるような全ての要件を満たす篩材料の選択は困難なことでもある。本発明においては、分離篩(通気多孔板)として焼結樹脂製のパネル(商品名:フィルタレン)をアクリル円筒と下部フランジ間に挟む構造としたときに最も良好な結果が得られたので、粉体の均質で安定的な流動状態を維持するために、焼結樹脂板(商品名:フィルタレン)を用いた場合について、以下説明している。通気多孔板としてはゴアテックス、焼結金属板などもあるが、焼結樹脂板フィルタレンからの空気流入が一番均一であったことも理由の1つである。
また、本発明においては、密閉可能な充填用粉体流動化装置(粉体切出し装置)中の充填用粉体に気体を、導入気体調節弁により導入程度を調節し、充填用粉体流動化装置(粉体切出し装置)内の圧力を調節、制御し、また、気体を均等に導入する手段により、均一に流動化した後、粉体を充填用粉体流動化装置外に排出して容器に充填することが好ましい。この気体の均等導入手段により、空気を緩やかに充填用粉体流動化装置に導入して必要最小限度の、したがって粉体の例えばブラウン運動を低く抑えた流動化を達成することができる。流動化された後には粉体が高い流動性を有するため、充填用粉体流動化装置内の圧力を外圧より僅かに高くするだけで、粉体を充填用粉体流動化装置外に排出でき、排出、移送路中を充填ノズル先端まで円滑にニューマティック輸送し、充填用容器中で余分な撹拌を伴うことなく充填することができる。
気体により粉体を流動化する際、充填用粉体流動化装置の気体のみを用いるのでなく、装置外から気体を導入する場合には、気体を均一に導入することが重要であり、そのためには、例えばヘッド圧損をあまり激しく生じない目の細かい金網などの気体分配手段を通して気体を導入することが特に好ましい。流動化した粉体を排出し、容器に充填するときの開始および終了の制御は、充填用粉体流動化装置内の圧力を速やかに調節することにより行なうことができ、これは、例えば充填用粉体流動化装置に設けた圧力開放弁によって行なうことができ、また、外部の加圧手段等によって補助することができる。また、別に設けられ圧力微調整に適した粉体流速調節弁により、粉体充填操作中で充填用粉体流動化装置及び/又は粉体排出路中の圧力を変更することができ、さらに、粉体の流出状態を例えば粉体充填操作の最初と途中で変化させる圧力微調整を行なうこともできる。
また、本発明は、粉体と気体とが封入され密閉された充填用粉体収納装置を揺り動かすことで流動化した後、充填用粉体収納装置内を加圧することができるが、装置内の加圧は、外部圧力により充填用粉体収納装置の内容積を減少させることにより行なうことができ、例えば、押し潰して内容積を減容化し、粉体を装置外に排出して、充填ノズル先端までニューマティック輸送し、充填容器に充填する。この方法によれば、粉体を流動化するための装置が不要又は少なくとも小型化でき、排出するための手段を可能な限り省略できる。充填用粉体収納装置は、手で振ることができる大きさ、重さであってもよく、また、加圧空気導入用のポンプ動力により容易に振動又は揺動できる大きさ、重さであってもよい。充填用粉体収納装置は、小型化することにより、あらかじめ必要量を秤量しておくと、使い切りタイプの簡易充填機としても利用することができる。
第2発明の実施の形態を、図面に示す装置例をもとに更に具体的に説明する。
[装置例1]
図8に、本発明の装置の一例の概要を示す。この例の粉体充填装置101は、密閉可能な(通常密閉)充填用粉体流動化装置110、この粉体流動化装置110の下部に、フランジで、取付取外し自在に結合され、粉体の流動層を形成するための空気の通気多孔板としての気体粉体分離篩102(焼結金属板、焼結樹脂板、目の細かい金網など)を取外し自在に収納し、導入気体調節弁120が付された通気管としての圧縮空気配管107、圧縮空気配管107が取付取外し自在に嵌め込まれた気体導入手段としての空気ヘッダ103、閉鎖弁付粉体の投入口111、内部圧力の開放及び密封のための圧力開放弁113、圧力微調整用の粉体流速調節弁115、粉体流動化装置110内部の圧力をチェックするための圧力計114、粉体導出管124に連なる流動粉体輸送管112としてのポリウレタンチューブの先に取外自在に結合された粉体充填用ノズル117から構成され、粉体充填用ノズル117の根本には粉体充填用の粉体容器118の口部に嵌合する程度の大きさの、この例では裁頭円錐形のポリプロピレン環からなる軟質パッキン119で周囲が巻かれた形の気体粉体分離篩116が設けられている。
なお、上記気体粉体分離篩102は上記第1の気体排出開口部に、気体粉体分離篩116は上記第2の気体排出開口部に、それぞれ該当する。
空気ヘッダ103は充填用粉体流動化装置110内部の圧力の昇圧することができる程度の若干耐圧性のものであり、空気ヘッダ103には第3圧力計p3が設けられる。空気ヘッダ103に接続する圧縮空気配管107には順に、第1減圧弁125、第2減圧弁126、空気流量計127が設けられ、第1減圧弁125と第2減圧弁126の間には第1圧力計p1が、第2減圧弁126と空気流量計127の間には第2圧力計p2がそれぞれ設けられている。また、この例の粉体充填装置における粉体充填用容器118としては、透明の樹脂製のトナー容器のような容器を好ましく用いることができる。
この例の装置においては、充填しようとする粉体を閉鎖弁付き粉体投入口111から充填用粉体流動化装置110内に投入し、内部圧力の開放及び密封のための圧力開放弁113を開放しておく。一方、圧力微調整用の粉体流速調節弁115の操作は人力または電磁弁などで自動化されても良い。その後、圧力開放弁113を閉じ、気体導入手段としての加圧空気溜である空気ヘッダ103に通気管107から気体を導入する。この気体の流入は圧力調整、流量調整としての第1減圧弁125、第2減圧弁126により調整されても良く装置が運転中は流入を継続する。
図8において、符号110aは流動化粉体(粉体流動層)である。
導入された気体は、通気多孔板102で均一に粉体中に分散され粉体を流動化する。先端が粉体容器の底面に密着しないように、斜めまたは一部突起を備えた粉体排出輸送導管112に連らなる充填ノズルとしての充填管117の先端を粉体充填用容器118の内部に挿入し圧力開放弁113を閉じると、粉体はその流動化に使用した気体の圧力で充填用粉体流動化装置110内から粉体輸送管112に押出され、先端を粉体充填用容器118の内部に挿入された管状の充填ノズル117の先端から粉体充填用容器118内に排出される。
この例の装置においては、充填の最初、特に、粉体充填用容器118の内部が完全に空である場合には、最初、充填用粉体流動化装置110の粉体流速調節弁115の開閉度を加減して、充填用粉体流動化装置110からの粉体排出速度を控え目にして、充填された流動性の粉体の粉体充填用容器118内部でのアバレ、拡散を避け、次に、容器118中に滞留する微粉体雲の量が、管状充填ノズル117の先端から吐出される流動化済み粉体流をほぼ囲繞できる程度に増した後、粉体流速調節弁115をより開にして、充填操作を続けることができる。
充填管117は粉体充填用容器118の充填口上部に置かれ、粉体充填用容器118のセット後に粉体充填用容器118内部に自動的に挿入されても手動で挿入されても良い。そして、圧力開放弁113を開放することにより輸送力となっていた充填用粉体流動化装置110内の内圧がなくなり粉体の排出を停止できる。
粉体の輸送原動力となっている充填用粉体流動化装置110の内圧をすばやく上げるために、充填用粉体流動化装置110には流動のための圧縮空気導入口とは別の圧縮空気導入口が、流動化した粉体の粉面以上の位置に設けられても良い。粉体充填用容器118内の管状充填ノズル117は単純な配管としても、また、図に示されるように二重管としての外壁の一部を3000メッシュ以上の細かい金属スクリーンまたは焼結プラスチック板で通気構造とし、内外壁間の圧力を空気インジェクション効果で減圧することにより、二重管外壁の通気構造を介し充填した粉体中の気体を抜き、粉体密度を更に上げても良い。
[装置例2]
図9には、本発明の装置の他の一例の概要が示される。この例の粉体充填装置101においては、軟質プラスチック等の可撓性材質で作成された充填用粉体流動化装置110、充填用粉体流動化装置110の下部に、フランジで取付取外し自在に結合され、粉体の流動層を形成するための空気の通気多孔板102(焼結金属板、焼結樹脂板、目の細かい金網など)を取外し自在に収納し、通気管107としての圧縮空気配管、通気管107が取付取外し自在に嵌め込まれた気体導入手段としての空気ヘッダ103、閉鎖弁付粉体の投入口111、内部圧力の開放及び密封のための圧力開放弁113、圧力微調整用の粉体流速調節弁115、流動粉体導出管124としてステンレス管、流動化された粉体の前記充填ノズル117への排出路(導管すなわち移送路)112としての取付取外し自在に接続されたウレタンチューブ、この排出路112に取付取外し自在に接続されたステンレス製の充填ノズル117の根本には粉体充填用の粉体容器118の口部に嵌合する程度の大きさの、この例では裁頭円錐形のポリプロピレン環からなる軟質パッキン119で周囲が巻かれた形の気体粉体分離篩116が設けられている。図9中、符号104は気体分配板である。
但し、例1の装置と異なり、気体導入手段として、気体出口に逆止弁108を有し小型電動機105により伸縮して空気ヘッダ103に空気を送る蛇腹構造のポンプ106を有する。ポンプ106は保持枠109中に取外自在に固定されており、小型電動機105によりポンプ106が伸縮すると、保持枠109を介して充填用粉体流動化装置110が振動され、この振動により、充填用粉体流動化装置110中の粉体が気体で流動化される。
この例の装置においては、充填用粉体流動化装置110も空気ヘッダ103も加圧容器特有の肉厚材料で構成する必要がなく、装置全体の軽量化、小型化を一層促進することができ、小型電動機105のための動力線用プラグ121を、例えば複写機に設けたコンセントに差し込むだけで、稼働させることができる。
[装置例3]
さらに、本発明においては、粉体と共に気体が充填され、一本の配管接続口がついた密閉容器で容器が人力で容易に変形するポリエチレンなどの軟質プラスチックで形成し、外部から圧力を加えて該プラスチック容器を変形させ、内圧を高めて配管接続口に接続されたウレタンチューブなどを得て粉体を充填容器の底部に導いても良い。または変形しない硬質プラスチック等の容器に少なくとも2本の配管接続口を設け、一本には0.2MPa以下の圧縮空気を接続し、他の一本は粉体輸送管とし粉体をチューブを通して容器底部に導くようにしても良い。圧縮空気元としては通常のコンプレッサの他に、手動の例えば自転車の空気入れも代用できる。
このように、本発明においては、収納粉体流動化装置110の通気多孔板としての第1の気体排出開口部102の開口面積を、充填ノズル117の通気多孔板としての第2の気体排出開口部116の開口面積の1.002倍以上とすることにより、第2の気体排出開口部116の気体の流速が第1の気体排出開口部102の気体の流速よりも高くされて、流動化粉体を前記収納粉体流動化装置から流動化粉体の経路及び充填ノズルを経由して前記充填用容器に自然流出に近い状態で排出することができる。無論、上記のように、粉体の粉体流動化装置110から充填ノズル117までの排出を、粉体流動化装置110内の圧力を昇圧することにより行なってもよく、また、粉体流動化装置110に外部圧力を加えて粉体流動化装置110の内容積を減容させることにより行なってもよい。
そしてこのような本発明は、前記のように、充填される粉体が、平均体積粒径0.2μm〜20μmの静電潜像現像用トナーである場合に特に効果的である。
軟質容器をハードケースに装入する工程の斜視図である。 軟質容器を容器減容治具で挟んで減容する方法を示す斜視図である。 軟質容器を減容するために容器減容治具で挟んだ状態を示す縦断面図である。 軟質容器を容器減容治具で挟んで圧して減容した状態を示す縦断面図である。 本発明の軟質容器を脱気パイプにより脱気して減容する方法を示す斜視図である。 本発明の軟質容器を二方向から引張り治具で引っ張って減容する方法を示す斜視図である。 本発明における微粉体の充填系を簡略化して示した図である。 本発明における粉体充填装置の一例を示す概略図である。 本発明における粉体充填装置の他の一例を示す概略図である。
符号の説明
1:ハードケース
2:トナー袋(軟質容器)
6:トナー供給口(トナー排出口)
7:トナー
8:キャップ
9:減容治具
10:空気
11:パイプ
12:パイプ支持具
14:パイプ保持具
15:ノズル状吸入口
16:トナー袋の側面
17:トナー袋の側面
18:引っ張り冶具
19:引っ張り冶具
21:減容後のトナー袋の幅
22:軟質容器の吊り冶具
101:粉体充填装置
102:気体粉体分離篩(通気多孔板)
(第1の気体排出開口部)
103:空気ヘッダ
104:気体分配板
105:モータ
106:エアーポンプ
107:圧縮空気配管(通気管)
108:逆止弁
109:保持枠
110:粉体流動化装置
110a:流動化粉体(粉体流動層)
111:粉体投入口
112:流動粉体輸送管(導管)
113:圧力解放弁
114(p4):圧力計
115:粉体流速調節弁
116:気体粉体分離篩(通気多孔板)
(第2の気体排出開口部)
117:粉体充填用ノズル
118:粉体容器
119:軟質パッキン
120:導入気体調節弁
121:電源プラグ
124:粉体導出管
125:第1減圧弁
126:第2減圧弁
127:空気流量計
p1:第1圧力計
p2:第2圧力計
p3:第3圧力計

Claims (25)

  1. 変形しがたい一定形状のハードケースとその内部に収容される変形可能な軟質容器とからなる二重構造容器に粉体を梱包する方法であって、
    (a)前記の軟質容器に粉体を供給する工程と、
    (b)工程(a)で粉体を入れた前記軟質容器を減容し、軟質容器の幅をハードケースの内寸幅よりも小さくなるように形を整える工程と、
    (c)工程(b)で減容し、形を整えた前記軟質容器を前記ハードケースに装入する工程と、
    を有する上記粉体の梱包方法。
  2. 前記の工程(b)において、
    (i)前記軟質容器内に入れられた粉体の粉面の高さより上の位置にて、該軟質容器の幅以上の長さの治具で外側から軟質容器を挟むように圧して該軟質容器内の空気を排出する方法、
    (ii)前記軟質容器内に、先端に固気分離可能なフィルターを有するパイプを挿入して空気のみを吸引して該軟質容器内の空気を排出する方法、および
    (iii)前記軟質容器の互いに対向する二つの位置で該軟質容器を外側から反対方向に引っ張る方法、
    の少なくとも一つの方法を適用することにより、前記軟質容器の減容を行うことを特徴とする請求項1に記載の梱包方法。
  3. 前記の工程(b)において前記の方法(ii)を実施する際に、空気を−5〜−100kPaの吸引力で吸引する請求項2に記載の梱包方法。
  4. 前記の工程(b)において前記の方法(iii)を実施する際に、前記の軟質容器を引っ張る距離および速度を調節する請求項2または3に記載の梱包方法。
  5. 前記の工程(b)において、減容した前記の軟質容器を両面から平面で圧して、軟質容器内のトナーの一部を下部から上部へ移動させることにより、軟質容器の形を整える請求項1〜4のいずれか1項に記載の梱包方法。
  6. 前記粉体が電子写真方式の画像形成において現像に使用されるトナーである請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包方法。
  7. 剛性を有する一定形状のハードケースとその内部に収容される変形可能な軟質容器とからなる二重構造容器に粉体を梱包する装置であって、
    (A)前記の軟質容器に粉体を入れる粉体供給手段と、
    (B)手段(A)で粉体を入れた前記軟質容器を減容し、前記軟質容器の幅をハードケースの内寸幅よりも小さくなるように形を整える軟質容器減容整形手段と、
    (C)手段(B)により減容した前記軟質容器を前記ハードケースに装入する軟質容器装入手段と、
    を有する上記粉体の梱包装置。
  8. 前記の手段(B)が、
    (I)前記軟質容器内に入れられた粉体の粉面の高さより上の位置にて、外側から軟質容器を挟んで圧することができる、該軟質容器の幅以上の長さを有する治具、
    (II)前記軟質容器内に挿入して該軟質容器内の空気のみを吸引して排出することができる、先端に固気分離可能なフィルターを有するパイプ、および
    (III)前記軟質容器の互いに対向する二つの位置で該軟質容器を外側から引っ張ることができる治具、
    の少なくとも一つを備える請求項7に記載の梱包装置。
  9. 前記の手段(B)として、前記のパイプを備え、さらに、該パイプを前記軟質容器の粉体仕込み口から該軟質容器内へ挿入する手段と、前記容器内の空気を該パイプを通して吸引する排気手段と、前記パイプを前記軟質容器内から抜き取る手段とを有する請求項8に記載の梱包装置。
  10. 前記排気手段が吸引力を−5〜−100kPaに調節することができる請求項9に記載の梱包装置。
  11. 前記の手段(B)として、前記軟質容器の互いに対向する二つの位置で該軟質容器を把持する冶具と、このように軟質容器を把持した二つの位置で該軟質容器を反対方向に引っ張る治具とを有する請求項8に記載の梱包装置。
  12. 前記の手段(B)が、減容した前記軟質容器を両側から平面で圧して、前記軟質容器内のトナーの一部を下部から上部へ移動させる治具を有する請求項7〜11のいずれか1項に記載の梱包装置。
  13. 前記粉体が電子写真方式の画像形成において現像に使用されるトナーである請求項7〜12のいずれか1項に記載の梱包装置。
  14. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の粉体梱包方法における工程(a)に係る軟質容器に粉体を供給する方法であり、粉体の流動化のための気体が導入される気体導入部を上流部に有する密閉可能な容器状の収納粉体流動化手段と、前記気体が排出される気体排出部を下流部に有する充填ノズルと、前記収納粉体流動化手段と充填ノズルを連結し、排出される流動化粉体の経路とを有し、かつ、前記充填ノズルは充填用容器の口を密閉可能である粉体充填手段を用いた粉体の充填方法であって、
    前記収納粉体流動化手段上流の気体導入部に、第1の気体排出開口部として、気体を通過させるが粉体は通過させない粉体−気体分離篩を設け、
    前記充填ノズル下流部の気体排出部に、第2の気体排出開口部として、気体を通過させるが粉体は通過させない粉体−気体分離篩を設けるとともに、
    第1の気体排出開口部の開口面積を、第2の気体排出開口部の開口面積よりも広くすることにより、
    前記気体排出部の気体の流速が前記収納粉体流動化手段上流の気体導入部の気体の流速よりも高くされて、流動化粉体が前記収納粉体流動化装置から流動化粉体の経路及び充填ノズルを経由して前記充填用容器に自然排出されることを特徴とする粉体の充填方法。
  15. 充填用粉体及び気体を収納する前記密閉可能な容器状の収納粉体流動化手段中の該粉体を気体により流動化した後、該流動化された粉体を該収納粉体流動化手段から前記経路を介して前記充填ノズルまで排出することを特徴とする請求項14に記載の粉体の充填方法。
  16. 前記収納粉体流動化手段内への追加気体の導入により、前記粉体の流動化が行なわれることを特徴とする請求項14または15に記載の粉体の充填方法。
  17. 前記収納粉体流動化手段が振動されることにより、前記気体による粉体の流動化が行なわれることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。
  18. 前記粉体の前記粉体流動化手段から前記充填ノズルまでの排出が、前記粉体流動化手段内の圧力を昇圧することにより行なわれることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。
  19. 前記粉体の前記粉体流動化手段から前記充填ノズルまでの排出が、該粉体流動化手段に外部圧力を加えて該粉体流動化手段の内容積を減容させることにより行なわれることを特徴とする請求項14〜18のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。
  20. 前記粉体流動化手段が、導入気体の流速を加減可能な導入気体調節弁と、前記流動化粉体の排出経路の排出粉体の流速を調節可能な排出粉体流速調節弁とを有し、前記流動化粉体の排出量及び排出程度が、該導入気体調節弁の開閉程度の調節又は/及び該排出粉体流速調節弁の開閉程度の調節により制御されることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。
  21. 前記粉体流動化手段が更に、全開及び全閉自在な圧力開放弁を有し、前記流動化粉体の排出の開始及び終了が該圧力開放弁の開閉により迅速に行なわれることを特徴とする請求項14〜20のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。
  22. 前記粉体流動化手段が更に、前記粉体流動化のための気体導入手段を有し、該気体導入手段が、気体を前記粉体流動化手段に送出可能に収納する圧力容器であることを特徴とする請求項14〜21のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。
  23. 前記粉体流動化手段が更に、前記粉体流動化のための気体導入手段を有し、該気体導入手段が、逆止弁付きの送気ポンプであることを特徴とする請求項14〜22のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。
  24. 前記粉体流動化手段が更に、前記粉体流動化のための気体導入手段との間に、気体を該粉体流動化手段内に均一に導入するための気体分配手段を有することを特徴とする請求項14〜23のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。
  25. 前記粉体が、平均体積粒径0.2μm〜20μmの静電潜像現像用トナーであることを特徴とする請求項14〜24のいずれか1項に記載の粉体の充填方法。

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