JP2004299749A - 窓開き封筒 - Google Patents

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envelope
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Yutaka Fujino
豊 藤野
Katsunori Kubota
勝則 久保田
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Abstract

【課題】回収飲料容器の粉砕物から製造された再生フィルムを、各種条件を満足する窓貼り材として利用できるようにし、石油資源枯渇の抑止を図る。
【解決手段】封筒本体に開口された窓部3に、分別回収された使用済みポリエチレンテレフタレート樹脂製飲料容器の粉砕物のみを材料としてなる再生ポリエチレンテレフタレート樹脂製の透視可能なフィルムを用いた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は窓開き封筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、封入物に記載した宛て先情報が外部から見えるようにした窓開き封筒が多く利用されている。そして、この窓開き封筒の窓部には透視可能なフィルムなどが貼付されており、窓部からの封入物の脱落を防止しながら封入物に記載されている宛て先情報などが目視や機械読み取りできるようにしている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
上記窓開き封筒の窓部を覆うように内方から貼り付けられる窓貼り材として、透視可能なフィルムがあり、例えば、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムなどが用いられている。また、フィルム以外ではグラシン紙を用いたり、封筒自体の一部にワックスを含浸させて、部分的に透視可能とした窓部を形成することも行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−267253号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】
特開2001−335041号公報(第1頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、窓開き封筒の窓部に貼り付けられるフィルムとしては、透視可能な合成樹脂フィルムが用いられているものが多く、延伸されたポリスチレンフィルムを窓貼り材としているのが市場の80%以上を占めているのが現状である。
しかしながら、これらの窓開き封筒の窓部に用いる合成樹脂フィルムは石油精製材料の純正ペレットから製作されたフィルムであり、多く消費される窓開き封筒がその窓貼り材を利用していることから、石油資源の枯渇原因の一つになり得る点が問題視されるようになってきている。
一方、現在、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の飲料容器として利用されていた容器の分別回収システムが軌道に乗り、回収容器を粉砕して得られたフレークを材料として各種の再生ポリエチレンテレフタレート製品が製造されるようになってきている。
そこで本発明者は、回収飲料容器の粉砕物から各種の再生ポリエチレンテレフタレート樹脂製品が製造されている現状に着目し、さらに、このように得られたフィルムが適度の透明性を有し、印字適性も付与できることを見出したことから、回収飲料容器の粉砕物から製造された再生ポリエチレンテレフタレートを、各種条件を満足する窓貼り材として利用できるようにすることを課題とし、石油資源枯渇の抑止に寄与することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、透視可能な窓貼り材を窓部に貼付した窓開き封筒であって、前記窓貼り材が、分別回収された使用済みポリエチレンテレフタレート樹脂製飲料容器の粉砕物のみを材料としてなる、再生ポリエチレンテレフタレート樹脂製の透視可能なフィルムであることを特徴とする窓開き封筒を提供して、上記課題を解消するものである。
また、本発明においては、上記フィルムを介して内部の情報を読み取るためには、窓貼り材のヘイズ値が10%以下の範囲であることが好適であり、さらに窓貼り材のPCS値が0.5以上であることも好適である。そして、上記フィルムの透明性の調整などを行なうためには、窓貼り材にエンボス加工を施すのが良い。
【0006】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は窓開き封筒で、該窓開き封筒1は図1に示されているように正面板の所定位置を開口し、その開口を封筒内方側から窓貼り材2で覆った窓部3を有するものである。この点は従来から存在する窓開き封筒の構成と同じである。
本発明において上記窓開き封筒1の窓部3に設けた窓貼り材2は透視可能なポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルムから製造されたものであり、そして、この窓貼り材2を得るポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルムは、廃棄物として分別回収された使用済みポリエチレンテレフタレート樹脂製飲料容器の粉砕物のみを材料として再生されたものである。
【0007】
上記ポリエチレンテレフタレート樹脂製フィルムを製造するには、まず、廃棄物として分別回収されたポリエチレンテレフタレート樹脂製の飲料容器からキャップやラベルを除去し、粉砕し、乾燥してフレークを製作する。飲料容器の本体に印刷が施されている場合、この印刷インキを除去することが良質のフレークを得る上で必要である。そのため、使用済み飲料容器を充分に水洗いしてから弱アルカリ性の洗浄水を用いて洗浄してから温水にて水洗いする。そして、この飲料容器を乾燥させてから粉砕する。この粉砕により得られたフレークを約200℃に加熱して溶融させ、溶融押し出し機械によりフィルム状にして押し出された無延伸のポリエチレンテレフタレート樹脂を、エンボスロールにかけて表面にエンボス加工が施されたポリエチレンテレフタレート樹脂製フィルムを製作する。前記エンボスロールは、フィルム状にして押し出されるポリエチレンテレフタレート樹脂が接する部分が水冷により約20℃に設定されており、エンボスロールにかけられるフィルム状のポリエチレンテレフタレート樹脂を急速に冷却している。また、エンボスロールの外周面は420メッシュでの微細な凹凸を表面に備えるシリコンゴムを胴体に巻装することにより形成されていて、フィルムのローラ側への貼り付けを防止しながらエンボス加工が施されたフィルムが得られるようにしている。なお、本発明ではエンボス加工は必ずしも必要としないが、設ける場合には、フィルムの片面のみでも、あるいは両面に施すようにしてもよい。
【0008】
上述のようにして製作されたポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルムから所定寸法の窓貼り材2が打ち抜き形成され、この窓貼り材2には上記エンボス加工が施されたものとなっていることから、表面の微細な凹凸によってフィルムが印刷適性を有し、さらに、所定のヘイズ値も設定できる。そして、窓貼り材2のエンボス加工が施された面を外方となるようにして窓部3が形成されている。
【0009】
また、本窓開き封筒1での窓貼り材2は収容物の窓部3に対応した位置に印刷、印字された宛て先情報、カスタマーバーコードなどが外部から目視及び機械読み取りできる条件を満足するように設定されているものである。まず、窓貼り材2の厚さは、通常では、25〜30μmとしている。さらに、このような通常の厚さでは、使用済みポリエチレンテレフタレート樹脂製飲料容器の粉砕物のみを材料としてなるポリエチレンテレフタレート樹脂製の透視可能なフィルムで窓貼り材2を得るために、特に調整する必要はなく、全光線透過率が目視、機械読み取りが適正に行なえる値となるものである。
【0010】
上記窓貼り材が、窓開き封筒の窓部での適正な窓貼り材であることの検討を、原反シート形態とした以下の実施例1と比較例1との対比によって行なった。
実施例1は、上述したように廃棄物として分別回収された使用済みポリエチレンテレフタレート樹脂製飲料容器の粉砕物のみを材料としたポリエチレンテレフタレート樹脂製の透視可能なフィルムであり、厚さは30μmである。また、比較例1は二軸延伸ポリスチレン樹脂製フィルムで、石油精製材料から製作された純正ペレットを原材料として使用しているものであり、従来から多く窓貼り材として使用されているフィルムの原反シートであり、厚さは25μmである。
【0011】
【表1】
Figure 2004299749
【0012】
上記表1に示されているように本発明の窓開き封筒の窓部に設ける窓貼り材として、廃棄物で分別回収された使用済みポリエチレンテレフタレート樹脂製飲料容器の粉砕物のみを材料としたポリエチレンテレフタレート樹脂製の上記フィルムを利用しても、従来品(比較例1)と同程度の透明性を示し、収容物に記載された宛て先情報を充分に目視したり、機械読み取りできるものであることと判断できる。ヘイズ値は、フィルムに可視光を照射したときの全透過光に対する拡散透過光の割合であり、ヘイズ値が小さいほどフィルムの透明性に優れているものである。
なお、上記実施例1においてヘイズ値を5.5%としたが、収容物を見易くしその収容物に記載されている情報が読み易くする上で、好ましくは10%以下の範囲が良く、このような範囲にするには、例えば、フィルムの厚さを20μm程度にして、さらに、印刷適性は劣るが、フィルムにエンボス加工を施さないようにしても良い。
【0013】
上記窓貼り材にあっては、表面に微細なエンボス加工を施して封筒外方から行なう印字、印刷に対しての適性を有するものとなっている。また、収容物に出力されたカスタマーバーコードなどの情報をこの窓貼り材を通して明確に表示できるようになるものである。
情報の読み取りの度合いを、以下に示す三種の窓開き封筒の窓貼り材を通したカスタマーバーコードの読み取り判定(基準とされるPCSと計測されたPCS値との対比によるもの)から検討した。
実施例2は上記実施例1のフィルムからなる窓貼り材を用いた窓開き封筒とした。
比較例2は上記比較例1のフィルムからなる窓貼り材を用いた窓開き封筒とした。
比較例3はグラファン紙を窓貼り材に用いて窓開き封筒とした。
【0014】
PCSは、Print Contrast Signalの略で、読み取り文字や印刷色の濃さを指し、測定点の反射率とその周囲の白色部分の反射率との相対的な差を表している。窓開き封筒の窓貼り材を通したカスタマーバーコードを適正に読み取りできるPCSの値としては、0.5以上であることが必要とされている。
【0015】
【表2】
Figure 2004299749
【0016】
表2に示された結果から、実施例2の窓開き封筒では、カスタマーバーコードの読み取りが良好に機械読み取りでき、機械読み取り対応の郵便物として適正な窓開き封筒となることが判断できる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の窓開き封筒によれば、窓貼り材が使用済みポリエチレンテレフタレート樹脂製飲料容器の粉砕物のみを材料としてなる再生ポリエチレンテレフタレート樹脂製の透視可能なフィルムから製作されたものであるため、再生フィルムの有効利用が図れ、そして純正フィルムで窓貼り材を製作する必要がないため、石油資源の枯渇抑止に大きく寄与することができる。
また、窓貼り材のヘイズ値を5〜20%の範囲とすることで、適度な不透明性と共にフィルムを介して内部の情報が読み易くなり、さらに、窓貼り材のPCS値を0.5以上とすることで、情報の機械読み取りがより一層適性なる。そして、窓貼り材にエンボス加工を施すことにより、フィルムの透明性の調整ができるなどといった実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】窓開き封筒の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…窓開き封筒 2…窓貼り材 3…窓部

Claims (4)

  1. 透視可能な窓貼り材を窓部に貼付した窓開き封筒であって、前記窓貼り材が、分別回収された使用済みポリエチレンテレフタレート樹脂製飲料容器の粉砕物のみを材料としてなる、再生ポリエチレンテレフタレート樹脂製の透視可能なフィルムであることを特徴とする窓開き封筒。
  2. 上記窓貼り材のヘイズ値が10%以下の範囲である請求項1に記載の窓開き封筒。
  3. 上記窓貼り材のPCS値が0.5以上である請求項1または2に記載の窓開き封筒。
  4. 上記窓貼り材にエンボス加工が施されてなる請求項1〜3の何れか一項に記載の窓開き封筒。
JP2003095451A 2003-03-31 2003-03-31 窓開き封筒 Pending JP2004299749A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008543694A (ja) * 2005-06-27 2008-12-04 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 光学的に文字の読取りが可能な窓フィルムパッチを有する窓付き封筒

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JP2008543694A (ja) * 2005-06-27 2008-12-04 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 光学的に文字の読取りが可能な窓フィルムパッチを有する窓付き封筒

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