JP2004299656A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ギヤの合成樹脂製の歯部の水分吸収を確実に防止して、水分吸収に伴う寸法変化を無くし、それに伴う作動不良を効果的に防止すること。
【解決手段】ウォームギヤ減速機構では、ハウジング21,22は、例えば、アルミダイキャストなどの鋳造法により製作してある。また、ウォームホイール12は、その歯部12aが合成樹脂により形成してある。これらハウジング21,22には、樹脂含浸が施してある。そのため、ハウジング21,22の鋳造製造法に伴う微細なピンホール、ブローホールを含浸によって、塞いでしまうことができ、ウォームギヤ減速機構の密閉性を高めることが出来る。
【選択図】 図2
【解決手段】ウォームギヤ減速機構では、ハウジング21,22は、例えば、アルミダイキャストなどの鋳造法により製作してある。また、ウォームホイール12は、その歯部12aが合成樹脂により形成してある。これらハウジング21,22には、樹脂含浸が施してある。そのため、ハウジング21,22の鋳造製造法に伴う微細なピンホール、ブローホールを含浸によって、塞いでしまうことができ、ウォームギヤ減速機構の密閉性を高めることが出来る。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ギヤ減速機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されている。従来、パワーステアリング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプが用いられており、この油圧ポンプをエンジンにより駆動するものが多かった。ところが、この種のパワーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動することによるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時において、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等への採用が難しく、比較的大排気量の自動車でも走行燃費が無視できないほど低下することが避けられなかった。
【0003】
そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(Electric Power Steering、以下EPSと記す)が近年注目されている。EPSには、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長がある。
【0004】
EPSでは、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生して、動力伝達機構(減速機)により減速して操舵機構の出力軸に伝達するようになっている。
【0005】
この動力伝達機構(減速機)として、ウォームギヤ減速機構を用いたEPSでは、電動モータの駆動軸側のウォームに、ウォームホイールが噛合してあり、このウォームホイールは、操舵機構の出力軸(例えば、ピニオン軸、コラム軸)に嵌合してある。
【0006】
ところで、電動パワーステアリング装置においては、従動ギヤ(ウォームホイール)の歯部を合成樹脂から形成して、ギヤの噛合い音を小さくし、車室内の静粛性を向上させている。この従動ギヤ(ウォームホイール)の歯部の合成樹脂材料として、ポリアミド系樹脂は、自己潤滑性があり、耐久性能においても、強度的にも、最も好適である。
【0007】
また、ステアリングホイールの切り返し時、ギヤのバックラッシュによって、ギヤ歯面の打音が発生する為、バックラッシュは、小さくする必要がある。すなわち、昨今、静粛性に対する要求は非常に厳しく、従動ギヤ(ウォームホイール)に対して、駆動ギヤ(ウォーム)を所定トルクで押し付けた時のバックラッシュは、合成樹脂製の歯部の弾性変形分を含めて1.0deg以下と、実質的にゼロに近い状態となってきている。
【0008】
しかしながら、従動ギヤ(ウォームホイール)の歯部の合成樹脂材料として、ポリアミド系樹脂を使用した場合、ポリアミド系樹脂は、水分吸収による膨張が大きい。その結果、僅かな合成樹脂製の歯部の膨張によっても、噛合する歯部に競り合いが生じて、回転に要するトルクが増大し、動力付勢力が減少する、或いは、ステアリングホイールの戻りが悪くなるなどの問題が生じてしまう。
【0009】
また、車室外に設置されるピニオンアシスト式EPSにおいては、泥水が掛かる環境であるので、鋳物ハウジングと、回転軸部間は、メカニカルシールにより、摺動部は、ブーツにより、鋳物ハウジング同士の接合部は、シール部材により、それぞれ、気密化を図っている。
【0010】
しかしながら、湿度の高い環境下で使用する場合においては、従動ギヤ(ウォームホイール)の合成樹脂製の歯部は、雰囲気中の水分を吸収して、膨潤による寸法変化を起こし、バックラッシュが過小となって、作動トルクが増加して、適正な動力付勢が行えなくなるという問題がある。
【0011】
また、合成樹脂製の歯部での水分吸収は、雰囲気空気に触れる表面から起こり、時間の経過によってゆっくりと内部へと広がっていく。したがって、合成樹脂製の歯部の膨張によって、作動不良となる部位は、噛合い歯面部の影響が大きい。
【0012】
このようなことから、特許文献1では、従動ギヤ(ウォームホイール)の合成樹脂製の歯部の外表面には、吸水性が低く且つガスを透過させない皮膜(例えば、ポリパラキシリレン)がコーティングしてあり、これにより、合成樹脂製の歯部による吸水を長期にわたって防止し、それに伴う寸法変化及び強度低下を極力抑制するようにしている。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−327830号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1においては、従動ギヤ(ウォームホイール)の合成樹脂製の歯部の外表面にコーティングした皮膜(例えば、ポリパラキシリレン)は、ギヤ同士の噛み合いにより、初期馴染み及び使用過程において、摩耗により除去されてしまい、コーティングしていない状態と殆ど差がなくなってしまう。
【0015】
また、減速ギヤを被うハウジングは、アルミダイキャストなどの鋳造法で製作される。油圧パワーステアリングなど、ハウジング内外の圧力差が100倍程度となる場合においては、微小なピンホールの連通により、圧油が内部から外側へ押出され、油漏れがたびたび問題となることはあった。しかし、圧力差の殆ど生じないラックアンドピニオン式ステアリングギヤなどのハウジングでは、明らかな欠陥などが無い限り、鋳物肌を通して内部から外側への油漏れや外部から内部への空気の流動が問題となることは無かった。
【0016】
しかしながら、電動パワーステアリング装置においては、性能試験で行われるエアリークテスト(内部を負圧又は正圧として、保持し、圧力の変化が無いことを確認する)などの気密性試験においては、気密性に問題なくても、長時間にわたる高湿度雰囲気下での使用においては、微小な空気の流動から湿度の進入が起こることがわかった。
【0017】
その結果、上記の特許文献1のように、従動ギヤ(ウォームホイール)の合成樹脂製の歯部では、皮膜がコーティングしてあったとしても、摩耗等により除去されてしまうことから、合成樹脂製の歯部には、水分吸収が生じ、この水分吸収に伴う寸法変化により、ギヤの噛合に作動不良を生起して、この作動不良を効果的に防止できないという問題がある。
【0018】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、ギヤの合成樹脂製の歯部の水分吸収を確実に防止して、水分吸収に伴う寸法変化を無くし、それに伴う作動不良を効果的に防止することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ギヤ減速機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ギヤ減速機構の少なくとも1個のギヤは、その歯部を合成樹脂により形成してあり、
前記ギヤ減速機構のハウジングには、樹脂含浸が施してあることを特徴とする。
【0020】
このように、請求項1によれば、ギヤ減速機構のハウジングには、樹脂含浸が施してあることから、ハウジングの鋳造製造法に伴う微細なピンホール、ブローホールを含浸によって、塞いでしまうことができ、ギヤ減速機構の密閉性を高めることが出来る。従って、ギヤ表面を皮膜により被覆することなく、また、歯面だけでなく、合成樹脂製の歯部全体の水分吸収による寸法変化を防止することが可能となるので、合成樹脂製の歯部の膨張による作動不良を低減することが出来る。
【0021】
また、車室外に設置されるピニオンアシスト式EPSにおいては、泥水が掛かる環境であるので、鋳物ハウジングと、回転軸部間は、メカニカルシールにより、摺動部は、ブーツにより、鋳物ハウジング同士の接合部は、シール部材により、それぞれ、気密化を図っている。
【0022】
更に鋳造によって製作されるギヤ減速機構のハウジングの微細なピンホールに対して、樹脂を含浸させて塞ぐことで、気密性を更に向上させ、高湿度雰囲気における長期にわたり使用においても、ギヤの合成樹脂製の歯部の周囲への水分の浸入を防止し、合成樹脂製の歯部の水分吸収による膨張を防ぐことが出来、伝達性能を高精度で維持させることが出来る。
【0023】
なお、樹脂含浸は、MIL−I−17563B規格に準拠しているものが望ましい。
【0024】
また、本発明の請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1において、前記ギヤ減速機構では、その従動ギヤに対する駆動ギヤのバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることを特徴とする。
【0025】
このように、請求項2によれば、従動ギヤに対する駆動ギヤのバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることから、ギヤ歯面の打音を防止して静粛性を高く維持しながら、上記のように、ギヤの合成樹脂製の歯部の水分吸収を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係るピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置の部分切欠き断面を含む正面図である。図2は、図1に示した電動パワーステアリング装置の断面図である。
【0028】
図1及び図2に示すように、ピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置では、ロアーシャフト1(入力軸)の車両前方側には、出力軸2(ピニオン軸)が連結してある。この出力軸2(ピニオン軸)には、ステアリングギヤのラック3が噛合してある。ラック3は、弾性体4等により出力軸(ピニオン軸)2に向けて弾性的に付勢して常時押圧してある。
【0029】
出力軸2には、トーションバー6の基端が圧入固定してあり、このトーションバー6は、中空に形成した入力軸1の内部を延在して、その先端が入力軸1の端部に固定してある。
【0030】
入力軸1の車両前方側には、トルクセンサー検出用の溝7が形成してあり、これらの溝7の径方向外方には、トルクセンサーのスリーブ8が配置してある。スリーブ8の径方向外方には、コイル9や基板等が設けてある。
【0031】
出力軸2には、電動モータ10の駆動軸であるウォーム11に噛合したウォームホイール12が嵌合してある。
【0032】
従って、運転者がステアリングホイール(図示略)を操舵することにより発生した操舵力は、入力軸1、トーションバー6、出力軸2、ラックアンドピニオン式ステアリング装置、及びタイロッド13等を介して、図示しない転舵輪に伝達される。
【0033】
また、電動モータ10の回転力は、そのウォーム11及びウォームホイール12を介して出力軸2に伝達されるようになっており、電動モータ10の回転力及び回転方向を適宜制御することにより、出力軸2に適切な操舵補助トルクを付与できるようになっている。
【0034】
本実施の形態においては、図2に示すように、ウォームギヤ減速機構では、入力軸1側を被覆するハウジング21と、出力軸2、ウォーム11及びウォームホイール12を被覆するハウジング22とが合体して構成してある。
【0035】
これらハウジング21,22は、例えば、アルミダイキャストなどの鋳造法により製作してある。
【0036】
また、ウォームギヤ減速機構では、ウォームホイール12は、その歯部12aが合成樹脂により形成してある。ウォームホイール12の歯部12aの合成樹脂材料としては、ポリアミド系樹脂は、自己潤滑性があり、耐久性能においても、強度的にも、最も好適である。この歯部12aを合成樹脂から形成することにより、ギヤの噛合い音を小さくし、車室内の静粛性を向上させている。
【0037】
本実施の形態においては、ウォームギヤ減速機構のハウジング21,22には、樹脂含浸が施してある。なお、樹脂含浸は、MIL−I−17563B規格に準拠しているものが望ましい。
【0038】
そのため、ハウジング21,22の鋳造製造法に伴う微細なピンホール、ブローホールを樹脂含浸によって、塞いでしまうことができ、ウォームギヤ減速機構の密閉性を高めることが出来る。
【0039】
従って、歯部12aの表面を皮膜により被覆することなく、合成樹脂製の歯部12aの水分吸収による寸法変化を防止することが可能となるので、合成樹脂製の歯部12aの膨張による作動不良を低減することが出来る。
【0040】
また、車室外に設置されるピニオンアシスト式EPSにおいては、泥水が掛かる環境であるので、鋳物ハウジング21,22と、回転軸部(入力軸1)間は、メカニカルシール14により、摺動部(ラック3等)は、ブーツ15により、鋳物ハウジング21,22同士の接合部は、シール部材により、それぞれ、気密化を図っている。
【0041】
更に鋳造によって製作されるウォームギヤ減速機構のハウジング21,22の微細なピンホールに対して、樹脂を含浸させて塞ぐことで、気密性を更に向上させ、高湿度雰囲気における長期にわたり使用においても、合成樹脂製の歯部12aの周囲への水分の浸入を防止し、合成樹脂製の歯部12aの水分吸収による膨張を防ぐことが出来、伝達性能を高精度で維持させることが出来る。
【0042】
また、ウォームホイール12の歯部12aに対するウォーム11のバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることが好ましい。これにより、ギヤ歯面の打音を防止して静粛性を高く維持しながら、上記のように、合成樹脂製の歯部12aの水分吸収を防止することができる。
【0043】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。例えば、上記の実施の形態では、ピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置を示したが、これに限定されず、他の型式であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、ギヤ減速機構のハウジングには、樹脂含浸が施してあることから、ハウジングの鋳造製造法に伴う微細なピンホール、ブローホールを含浸によって、塞いでしまうことができ、ギヤ減速機構の密閉性を高めることが出来る。従って、ギヤ表面を被覆することなく、また、歯面だけでなく、合成樹脂製の歯部全体の水分吸収による寸法変化を防止することが可能となるので、合成樹脂製の歯部の膨張による作動不良を低減することが出来る。
【0045】
また、車室外に設置されるピニオンアシスト式EPSにおいては、泥水が掛かる環境であるので、鋳物ハウジングと、回転軸部間は、メカニカルシールにより、摺動部は、ブーツにより、鋳物ハウジング同士の接合部は、シール部材により、それぞれ、気密化を図っている。
【0046】
更に鋳造によって製作されるギヤ減速機構のハウジングの微細なピンホールに対して、樹脂を含浸させて塞ぐことで、気密性を更に向上させ、高湿度雰囲気における長期にわたり使用においても、ギヤの合成樹脂製の歯部の周囲への水分の浸入を防止し、合成樹脂製の歯部の水分吸収による膨張を防ぐことが出来、伝達性能を高精度で維持させることが出来る。
【0047】
また、請求項2によれば、従動ギヤに対する駆動ギヤのバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることから、ギヤ歯面の打音を防止して静粛性を高く維持しながら、上記のように、ギヤの合成樹脂製の歯部の水分吸収を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置の部分切欠き断面を含む正面図である。
【図2】図1に示した電動パワーステアリング装置の断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸(ロアーシャフト)
2 出力軸(ピニオン軸)
3 ラック
4 弾性体
6 トーションバー
7 溝
8 スリーブ
9 コイル
10 電動モータ
11 ウォーム(駆動ギヤ)
12 ウォームホイール(従動ギヤ)
12a 合成樹脂製の歯部
13 タイロッド
14 メカニカルシール
15 ブーツ
21,22 ハウジング
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ギヤ減速機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されている。従来、パワーステアリング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプが用いられており、この油圧ポンプをエンジンにより駆動するものが多かった。ところが、この種のパワーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動することによるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時において、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等への採用が難しく、比較的大排気量の自動車でも走行燃費が無視できないほど低下することが避けられなかった。
【0003】
そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(Electric Power Steering、以下EPSと記す)が近年注目されている。EPSには、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長がある。
【0004】
EPSでは、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生して、動力伝達機構(減速機)により減速して操舵機構の出力軸に伝達するようになっている。
【0005】
この動力伝達機構(減速機)として、ウォームギヤ減速機構を用いたEPSでは、電動モータの駆動軸側のウォームに、ウォームホイールが噛合してあり、このウォームホイールは、操舵機構の出力軸(例えば、ピニオン軸、コラム軸)に嵌合してある。
【0006】
ところで、電動パワーステアリング装置においては、従動ギヤ(ウォームホイール)の歯部を合成樹脂から形成して、ギヤの噛合い音を小さくし、車室内の静粛性を向上させている。この従動ギヤ(ウォームホイール)の歯部の合成樹脂材料として、ポリアミド系樹脂は、自己潤滑性があり、耐久性能においても、強度的にも、最も好適である。
【0007】
また、ステアリングホイールの切り返し時、ギヤのバックラッシュによって、ギヤ歯面の打音が発生する為、バックラッシュは、小さくする必要がある。すなわち、昨今、静粛性に対する要求は非常に厳しく、従動ギヤ(ウォームホイール)に対して、駆動ギヤ(ウォーム)を所定トルクで押し付けた時のバックラッシュは、合成樹脂製の歯部の弾性変形分を含めて1.0deg以下と、実質的にゼロに近い状態となってきている。
【0008】
しかしながら、従動ギヤ(ウォームホイール)の歯部の合成樹脂材料として、ポリアミド系樹脂を使用した場合、ポリアミド系樹脂は、水分吸収による膨張が大きい。その結果、僅かな合成樹脂製の歯部の膨張によっても、噛合する歯部に競り合いが生じて、回転に要するトルクが増大し、動力付勢力が減少する、或いは、ステアリングホイールの戻りが悪くなるなどの問題が生じてしまう。
【0009】
また、車室外に設置されるピニオンアシスト式EPSにおいては、泥水が掛かる環境であるので、鋳物ハウジングと、回転軸部間は、メカニカルシールにより、摺動部は、ブーツにより、鋳物ハウジング同士の接合部は、シール部材により、それぞれ、気密化を図っている。
【0010】
しかしながら、湿度の高い環境下で使用する場合においては、従動ギヤ(ウォームホイール)の合成樹脂製の歯部は、雰囲気中の水分を吸収して、膨潤による寸法変化を起こし、バックラッシュが過小となって、作動トルクが増加して、適正な動力付勢が行えなくなるという問題がある。
【0011】
また、合成樹脂製の歯部での水分吸収は、雰囲気空気に触れる表面から起こり、時間の経過によってゆっくりと内部へと広がっていく。したがって、合成樹脂製の歯部の膨張によって、作動不良となる部位は、噛合い歯面部の影響が大きい。
【0012】
このようなことから、特許文献1では、従動ギヤ(ウォームホイール)の合成樹脂製の歯部の外表面には、吸水性が低く且つガスを透過させない皮膜(例えば、ポリパラキシリレン)がコーティングしてあり、これにより、合成樹脂製の歯部による吸水を長期にわたって防止し、それに伴う寸法変化及び強度低下を極力抑制するようにしている。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−327830号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1においては、従動ギヤ(ウォームホイール)の合成樹脂製の歯部の外表面にコーティングした皮膜(例えば、ポリパラキシリレン)は、ギヤ同士の噛み合いにより、初期馴染み及び使用過程において、摩耗により除去されてしまい、コーティングしていない状態と殆ど差がなくなってしまう。
【0015】
また、減速ギヤを被うハウジングは、アルミダイキャストなどの鋳造法で製作される。油圧パワーステアリングなど、ハウジング内外の圧力差が100倍程度となる場合においては、微小なピンホールの連通により、圧油が内部から外側へ押出され、油漏れがたびたび問題となることはあった。しかし、圧力差の殆ど生じないラックアンドピニオン式ステアリングギヤなどのハウジングでは、明らかな欠陥などが無い限り、鋳物肌を通して内部から外側への油漏れや外部から内部への空気の流動が問題となることは無かった。
【0016】
しかしながら、電動パワーステアリング装置においては、性能試験で行われるエアリークテスト(内部を負圧又は正圧として、保持し、圧力の変化が無いことを確認する)などの気密性試験においては、気密性に問題なくても、長時間にわたる高湿度雰囲気下での使用においては、微小な空気の流動から湿度の進入が起こることがわかった。
【0017】
その結果、上記の特許文献1のように、従動ギヤ(ウォームホイール)の合成樹脂製の歯部では、皮膜がコーティングしてあったとしても、摩耗等により除去されてしまうことから、合成樹脂製の歯部には、水分吸収が生じ、この水分吸収に伴う寸法変化により、ギヤの噛合に作動不良を生起して、この作動不良を効果的に防止できないという問題がある。
【0018】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、ギヤの合成樹脂製の歯部の水分吸収を確実に防止して、水分吸収に伴う寸法変化を無くし、それに伴う作動不良を効果的に防止することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ギヤ減速機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ギヤ減速機構の少なくとも1個のギヤは、その歯部を合成樹脂により形成してあり、
前記ギヤ減速機構のハウジングには、樹脂含浸が施してあることを特徴とする。
【0020】
このように、請求項1によれば、ギヤ減速機構のハウジングには、樹脂含浸が施してあることから、ハウジングの鋳造製造法に伴う微細なピンホール、ブローホールを含浸によって、塞いでしまうことができ、ギヤ減速機構の密閉性を高めることが出来る。従って、ギヤ表面を皮膜により被覆することなく、また、歯面だけでなく、合成樹脂製の歯部全体の水分吸収による寸法変化を防止することが可能となるので、合成樹脂製の歯部の膨張による作動不良を低減することが出来る。
【0021】
また、車室外に設置されるピニオンアシスト式EPSにおいては、泥水が掛かる環境であるので、鋳物ハウジングと、回転軸部間は、メカニカルシールにより、摺動部は、ブーツにより、鋳物ハウジング同士の接合部は、シール部材により、それぞれ、気密化を図っている。
【0022】
更に鋳造によって製作されるギヤ減速機構のハウジングの微細なピンホールに対して、樹脂を含浸させて塞ぐことで、気密性を更に向上させ、高湿度雰囲気における長期にわたり使用においても、ギヤの合成樹脂製の歯部の周囲への水分の浸入を防止し、合成樹脂製の歯部の水分吸収による膨張を防ぐことが出来、伝達性能を高精度で維持させることが出来る。
【0023】
なお、樹脂含浸は、MIL−I−17563B規格に準拠しているものが望ましい。
【0024】
また、本発明の請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1において、前記ギヤ減速機構では、その従動ギヤに対する駆動ギヤのバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることを特徴とする。
【0025】
このように、請求項2によれば、従動ギヤに対する駆動ギヤのバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることから、ギヤ歯面の打音を防止して静粛性を高く維持しながら、上記のように、ギヤの合成樹脂製の歯部の水分吸収を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係るピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置の部分切欠き断面を含む正面図である。図2は、図1に示した電動パワーステアリング装置の断面図である。
【0028】
図1及び図2に示すように、ピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置では、ロアーシャフト1(入力軸)の車両前方側には、出力軸2(ピニオン軸)が連結してある。この出力軸2(ピニオン軸)には、ステアリングギヤのラック3が噛合してある。ラック3は、弾性体4等により出力軸(ピニオン軸)2に向けて弾性的に付勢して常時押圧してある。
【0029】
出力軸2には、トーションバー6の基端が圧入固定してあり、このトーションバー6は、中空に形成した入力軸1の内部を延在して、その先端が入力軸1の端部に固定してある。
【0030】
入力軸1の車両前方側には、トルクセンサー検出用の溝7が形成してあり、これらの溝7の径方向外方には、トルクセンサーのスリーブ8が配置してある。スリーブ8の径方向外方には、コイル9や基板等が設けてある。
【0031】
出力軸2には、電動モータ10の駆動軸であるウォーム11に噛合したウォームホイール12が嵌合してある。
【0032】
従って、運転者がステアリングホイール(図示略)を操舵することにより発生した操舵力は、入力軸1、トーションバー6、出力軸2、ラックアンドピニオン式ステアリング装置、及びタイロッド13等を介して、図示しない転舵輪に伝達される。
【0033】
また、電動モータ10の回転力は、そのウォーム11及びウォームホイール12を介して出力軸2に伝達されるようになっており、電動モータ10の回転力及び回転方向を適宜制御することにより、出力軸2に適切な操舵補助トルクを付与できるようになっている。
【0034】
本実施の形態においては、図2に示すように、ウォームギヤ減速機構では、入力軸1側を被覆するハウジング21と、出力軸2、ウォーム11及びウォームホイール12を被覆するハウジング22とが合体して構成してある。
【0035】
これらハウジング21,22は、例えば、アルミダイキャストなどの鋳造法により製作してある。
【0036】
また、ウォームギヤ減速機構では、ウォームホイール12は、その歯部12aが合成樹脂により形成してある。ウォームホイール12の歯部12aの合成樹脂材料としては、ポリアミド系樹脂は、自己潤滑性があり、耐久性能においても、強度的にも、最も好適である。この歯部12aを合成樹脂から形成することにより、ギヤの噛合い音を小さくし、車室内の静粛性を向上させている。
【0037】
本実施の形態においては、ウォームギヤ減速機構のハウジング21,22には、樹脂含浸が施してある。なお、樹脂含浸は、MIL−I−17563B規格に準拠しているものが望ましい。
【0038】
そのため、ハウジング21,22の鋳造製造法に伴う微細なピンホール、ブローホールを樹脂含浸によって、塞いでしまうことができ、ウォームギヤ減速機構の密閉性を高めることが出来る。
【0039】
従って、歯部12aの表面を皮膜により被覆することなく、合成樹脂製の歯部12aの水分吸収による寸法変化を防止することが可能となるので、合成樹脂製の歯部12aの膨張による作動不良を低減することが出来る。
【0040】
また、車室外に設置されるピニオンアシスト式EPSにおいては、泥水が掛かる環境であるので、鋳物ハウジング21,22と、回転軸部(入力軸1)間は、メカニカルシール14により、摺動部(ラック3等)は、ブーツ15により、鋳物ハウジング21,22同士の接合部は、シール部材により、それぞれ、気密化を図っている。
【0041】
更に鋳造によって製作されるウォームギヤ減速機構のハウジング21,22の微細なピンホールに対して、樹脂を含浸させて塞ぐことで、気密性を更に向上させ、高湿度雰囲気における長期にわたり使用においても、合成樹脂製の歯部12aの周囲への水分の浸入を防止し、合成樹脂製の歯部12aの水分吸収による膨張を防ぐことが出来、伝達性能を高精度で維持させることが出来る。
【0042】
また、ウォームホイール12の歯部12aに対するウォーム11のバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることが好ましい。これにより、ギヤ歯面の打音を防止して静粛性を高く維持しながら、上記のように、合成樹脂製の歯部12aの水分吸収を防止することができる。
【0043】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。例えば、上記の実施の形態では、ピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置を示したが、これに限定されず、他の型式であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、ギヤ減速機構のハウジングには、樹脂含浸が施してあることから、ハウジングの鋳造製造法に伴う微細なピンホール、ブローホールを含浸によって、塞いでしまうことができ、ギヤ減速機構の密閉性を高めることが出来る。従って、ギヤ表面を被覆することなく、また、歯面だけでなく、合成樹脂製の歯部全体の水分吸収による寸法変化を防止することが可能となるので、合成樹脂製の歯部の膨張による作動不良を低減することが出来る。
【0045】
また、車室外に設置されるピニオンアシスト式EPSにおいては、泥水が掛かる環境であるので、鋳物ハウジングと、回転軸部間は、メカニカルシールにより、摺動部は、ブーツにより、鋳物ハウジング同士の接合部は、シール部材により、それぞれ、気密化を図っている。
【0046】
更に鋳造によって製作されるギヤ減速機構のハウジングの微細なピンホールに対して、樹脂を含浸させて塞ぐことで、気密性を更に向上させ、高湿度雰囲気における長期にわたり使用においても、ギヤの合成樹脂製の歯部の周囲への水分の浸入を防止し、合成樹脂製の歯部の水分吸収による膨張を防ぐことが出来、伝達性能を高精度で維持させることが出来る。
【0047】
また、請求項2によれば、従動ギヤに対する駆動ギヤのバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることから、ギヤ歯面の打音を防止して静粛性を高く維持しながら、上記のように、ギヤの合成樹脂製の歯部の水分吸収を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置の部分切欠き断面を含む正面図である。
【図2】図1に示した電動パワーステアリング装置の断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸(ロアーシャフト)
2 出力軸(ピニオン軸)
3 ラック
4 弾性体
6 トーションバー
7 溝
8 スリーブ
9 コイル
10 電動モータ
11 ウォーム(駆動ギヤ)
12 ウォームホイール(従動ギヤ)
12a 合成樹脂製の歯部
13 タイロッド
14 メカニカルシール
15 ブーツ
21,22 ハウジング
Claims (2)
- ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生して、ギヤ減速機構により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
前記ギヤ減速機構の少なくとも1個のギヤは、その歯部を合成樹脂により形成してあり、
前記ギヤ減速機構のハウジングには、樹脂含浸が施してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記ギヤ減速機構では、その従動ギヤに対する駆動ギヤのバックラッシュは、1.0deg以下に設定してあることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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WO2020202775A1 (ja) * | 2019-04-01 | 2020-10-08 | Kyb株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
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2003
- 2003-04-01 JP JP2003098414A patent/JP2004299656A/ja active Pending
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WO2020202775A1 (ja) * | 2019-04-01 | 2020-10-08 | Kyb株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
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