JP2004299111A - 光ビーム検出装置およびそれを備えた印刷装置 - Google Patents

光ビーム検出装置およびそれを備えた印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光電変換素子を小型化しながらも後段回路での信号処理を容易に行えるようにする。
【解決手段】光ビーム検出装置は、第1および第2フォトダイオードPD31,PD32と、第1および第2フォトダイオードPD31,PD32からの光電変換出力に基づき、光ビームが第1および第2フォトダイオードPD31,PD32の受光面を通過したことを示す検出パルスを出力する比較器13と、前記検出パルスのパルス幅を広げるパルスストレッチ回路33とを備えている。これにより、第1および第2フォトダイオードPD31,PD32を小型化してその受光面における光ビームの通過方向のサイズが小さくなった場合でも、後段回路での信号処理に支障を来たさない幅の出力パルスが得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ビームのスポットが所定位置を通過したタイミングを検知する同期検出回路であって、例えば光走査記録計の同期センサとして使用される光ビーム検出装置およびそれを備えた印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザービームプリンタなどの印刷装置においては、光ビームスポットの通過するタイミングを検出するための手段としてフォトダイオードが用いられる。即ち、光ビームスポットの通過位置にフォトダイオードを配置し、その受光素子から出力される光電流の変化を検出することで印字開始タイミングを検出する。
【0003】
この手法によれば、光ビームの強度自身が変化するとフォトダイオードから出力される光電流も変化し、所定のしきいレベルと比較したときにタイミングの誤差が生じる。
【0004】
そこで、このような問題を解消するために、例えば特開平5−323220号公報に示すように、フォトダイオードとして受光面が2分割された素子を用い、光学的プッシュプルをとることによりタイミングを検出する技術が提案されている。これによれば、フォトダイオードから出力される光電流の波高が変化しても、検出タイミングは一定に保つことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−323220号公報(公開日平成05年12月07日)
【0006】
【特許文献2】
特開平4−134873号公報(公開日平成04年05月08日)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の光学的プッシュプル方式では、2個のフォトダイオードが必要となるので受光素子の占有面積が大きくなる。このため、装置の大型化とそれによるコストアップを招来する。
【0008】
一方、フォトダイオードにおける光ビームの走査方向のサイズは、フォトダイオードによる検出出力のパルス幅(パルスの長さ)に影響する。したがって、単純にフォトダイオードを小型化した場合には、フォトダイオードによる検出出力パルス幅が狭くなり、後段回路での信号処理が難しくなる。これにより、フォトダイオードの寄生容量を低減して処理速度を高速化するため、およびコストを低減するためにフォトダイオードを小型化することは、容易に実現できないという問題点を有している。
【0009】
したがって、本発明は、受光素子を小型化しながらも後段回路での信号処理を容易に行えるようにし、受光素子が小型化される結果、受光素子の寄生容量が低減して処理速度が高速化すること、およびコストが低減すること可能とする光ビーム検出装置およびそれを備えた印刷装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ビーム検出装置は、上記課題を解決するために、光電変換素子と、前記光電変換素子からの光電変換出力に基づき、光ビームが光電変換素子の受光面を通過したことを示す検出パルスを出力する検出パルス出力手段と、前記検出パルスのパルス幅を広げるパルスストレッチ手段とを備えていることを特徴としている。
【0011】
また、本発明の光ビーム検出装置は、光ビームの走査方向に沿って受光面が隣り合うように配置された第1の光電変換素子および第2の光電変換素子と、これら両光電変換素子からの光電変換出力を比較して、光ビームが第1の光電変換素子から第2の光電変換素子へ通過したことを示す検出パルスを出力する検出パルス出力手段と、前記検出パルスのパルス幅を広げるパルスストレッチ手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、検出パルス出力手段から出力された検出パルスのパルス幅をパルスストレッチ手段により広げることができる。これにより、光電変換素子を小型化してその受光面における光ビームの通過方向のサイズが小さくなった場合であっても、光ビーム検出装置からは、小型化された光電変換素子のサイズに拘束されることなく、後段回路での信号処理に支障を来たさないパルス幅の出力パルスを得ることができる。
【0013】
したがって、光電変換素子を小型化しながらも後段回路での信号処理を容易に行うことができ、光電変換素子が小型化される結果、光電変換素子の寄生容量が低減して処理速度が高速化する、あるいはコストが低減するといったことが可能となる。
【0014】
上記の光ビーム検出装置において、前記検出パルス出力手段は、光ビームが第1の光電変換素子の受光面から第2の光電変換素子の受光面へ移動するタイミングを始端とする検出パルスを出力し、前記パルスストレッチ手段は、前記検出パルスのパルス幅を前記始端から任意の幅まで広げる構成としてもよい。
【0015】
パルスストレッチ手段において、検出パルスは、光ビームが第1の光電変換素子の受光面から第2の光電変換素子の受光面へ移動するタイミングを始端として任意の幅まで広げられるので、光ビーム検出装置を備えた装置において、拡張された検出パルスに基づいて適切な制御が可能となる。
【0016】
上記の光ビーム検出装置において、前記パルスストレッチ手段は、検出パルスを遅延させる遅延回路と、検出パルスと前記遅延回路から出力されたパルスとを足し合わせて出力する演算回路とを備えている構成としてもよい。
【0017】
上記の構成によれば、パルスストレッチ手段を遅延回路と演算回路という簡単な手段により構成することができる。
【0018】
上記の光ビーム検出装置において、前記遅延回路は複数段設けられ、前記演算回路は各遅延回路の出力を足し合わせて出力する構成としてもよい。
【0019】
上記の構成によれば、光ビーム検出装置の出力パルスの幅を広範囲に調整することが容易となり、所望のパルス幅を容易に得ることができる。
【0020】
上記の光ビーム検出装置において、前記検出パルス出力手段は、第1および第2の光電変換素子からの光電変換出力を入力する第1および第2の入力端子を有する比較器を備え、前記パルスストレッチ手段は、前記第1または第2の入力端子への入力信号のレベルを所定の期間、任意のレベルに保持する(例えば入力信号が示す、光ビームを検出したことを示すレベルを所定の期間保持する)クランプ回路を備えている構成としてもよい。
【0021】
上記の構成によれば、パルスストレッチ手段を比較器の第1または第2の入力端子への入力信号のレベルを所定の期間、任意のレベルに保持するクランプ回路を備えた簡単な構成とすることができる。
【0022】
上記の光ビーム検出装置において、前記クランプ回路は、クランプする電圧を供給するバイアス手段と、このバイアス手段にベースが接続され、エミッタが前記比較器における第1または第2の入力端子に接続された第1のトランジスタと、一端が第1のトランジスタのベースに接続され、他端が前記比較器の出力端子に接続されたコンデンサと、このコンデンサにおける前記ベース側の端子よりコンデンサの電荷を放電させる放電素子とを備えている構成としてもよい。
【0023】
上記の構成によれば、バイアス手段が供給するクランプする電圧、コンデンサの容量、あるいは放電素子によるコンデンサからの放電電流を制御することにより、検出パルスのパルス幅を自由に選択できることが可能となる。
【0024】
上記の光ビーム検出装置において、前記パルスストレッチ手段は、前記検出パルスのパルス幅を調整可能なパルス幅調整手段を備えている構成としてもよい。
【0025】
上記の構成によれば、パルス幅調整手段により検出パルスのパルス幅を任意の幅に調整可能となる。
【0026】
上記の光ビーム検出装置において、前記バイアス手段は、クランプする電圧を調整する可変抵抗を備え、この可変抵抗が前記検出パルスのパルス幅を調整可能なパルス幅調整手段としても機能する構成としてもよい。
【0027】
上記の構成によれば、可変抵抗という簡単な手段により検出パルスのパルス幅を調整可能となる。
【0028】
上記の光ビーム検出装置において、前記放電手段は、前記コンデンサを放電させ、かつその放電量を調整可能な定電流手段、例えば定電流源を備え、この定電流手段が前記検出パルスのパルス幅を調整可能なパルス幅調整手段としても機能する構成としてもよい。
【0029】
上記の構成によれば、定電流手段によりコンデンサからの放電量を調整することにより、検出パルスのパルス幅を容易に調整可能となる。
【0030】
上記の光ビーム検出装置において、前記バイアス手段は、クランプする電圧を第1のトランジスタのベースに供給する第2のトランジスタを備えている構成としてもよい。
【0031】
上記の構成によれば、第1のトランジスタのベースに与えられるクランプする電位が所定のレベルよりも低くなった場合には、第2のトランジスタを介してコンデンサに充電されることにより、上記電位が瞬時に定常状態に復帰する。これにより、クランプする電位が定常電位に復帰する前に光ビームの検出が行われて、不適切な検出パルスが出力される事態を防止することができる。
【0032】
上記の光ビーム検出装置は、前記バイアス手段が供給するクランプする電圧の温度補償を行う温度補償手段を備えている構成としてもよい。
【0033】
上記の構成によれば、バイアス手段が供給するクランプする電圧が温度補償手段により温度補償されるので、温度依存を無くし、安定したパルス幅の検出パルスを得ることができる。
【0034】
本発明の印刷装置は、上記の何れかの光ビーム検出装置を備えている構成である。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて以下に説明する。
図4に一般的な光ビーム検知装置1の構成を示す。同図に示されるように、光ビーム検知装置1では、第1フォトダイオードPD1と第1増幅器11とが直列に接続され、第2フォトダイオードPD2と第2増幅器12とが直列に接続され、第1増幅器11の出力端子は、バイアスEを介して比較器(検出パルス出力手段)13の第1入力端子と接続され、第2増幅器12の出力端子は、比較器13の第2入力端子と接続されている。第1フォトダイオードPD1および第2フォトダイオードPD2とのカソードにはVccが接続されている。さらにPD1、PD2は各々C11、C12の寄生容量を形成している。
【0036】
なお、第1増幅器11および第2増幅器12は、出力を反転する増幅器に限定されず、出力を反転しない増幅器であってもよい。
【0037】
上記の光ビーム検知装置1において、第1フォトダイオードPD1の出力は、第1の増幅器11に入力されて電流・電圧変換され、増幅され反転された後、比較器13に入力される。同様に、第2フォトダイオードPD2の出力は、第2増幅器12に入力されて電流・電圧変換され、増幅され反転された後、比較器13に入力される。比較器13は、両入力の比較結果をパルス信号としてOUT端子から後段回路に与える。
【0038】
図5(a)には光ビーム検知装置1に用いられる第1および第2フォトダイオードPD1,PD2の平面図を示し、同図(b)には第1および第2フォトダイオードPD1,PD2の光電流出力波形(I21,I22)、並びに第1および第2増幅器11,12の出力電圧波形(V21,V22)を示し、同図(c)には光ビーム検知装置1の出力パルスを示す。なお、図5(a)では、第1および第2フォトダイオードPD1,PD2が従来のサイズの場合を示しており、それら第1および第2フォトダイオードPD1,PD2を第1および第2フォトダイオードPD21,PD22として示している。したがって、同図(b)および(c)はそれらに対応したものである。図5(a)に示すように、第1および第2フォトダイオードPD21,PD22は、光ビームスポットが通過する方向である矢印21の方向に並べて配置されている。
【0039】
図6(a)には、第1および第2フォトダイオードPD1,PD2における矢印21方向の幅が、従来の図5(a)に示した第1および第2フォトダイオードPD21,PD22よりも狭くなっている本実施の形態の場合を第1および第2フォトダイオード(光電変換素子)PD31,PD32として示す。同図(b)には第1および第2フォトダイオードPD31,PD32の光電流出力波形(I31,I32)、並びに第1および第2増幅器11,12の出力電圧波形(V31,V32)を示し、同図(c)には光ビーム検知装置1の出力パルス(Vcomp31)を示す。同図(d)は、同図(c)に示した出力パルスを、後述のパルスストレッチ回路にて、例えば図5(c)の幅まで広げた場合(Vout31)を示している。
【0040】
まず、フォトダイオードサイズが図5(a)に示した従来のサイズの場合について説明する。図5(a)の第1フォトダイオードPD21上、第2フォトダイオードPD22上を、光ビームスポットが矢印21の方向に通過すると、その光電流波形において、同図(b)に示すように、第1フォトダイオードPD21の出力波形はI21となり、第2フォトダイオードPD22の出力波形はI22となる。I21、I22は第1および第2増幅器11,12にて電流・電圧変換されV21、V22となる。これらV21、V22は比較器13に与えられ、OUT端子には、V21とV22のクロス点X21で立ち下がる同図(c)の出力パルスVout21が出力される。
【0041】
このとき、Vout21のパルス幅Tpls1は、光ビームスポットの走査スピードTscn1とフォトダイオードサイズL21を用いて、
Tpls1=L21÷Tscn1
と表される。ここでX21の時間位置は光ビーム強度の変動によって影響されない。
【0042】
次に、フォトダイオードサイズが矢印21方向において縮小された図6(a)に示したサイズの場合について説明する。図6(a)の第1フォトダイオードPD31上、第2フォトダイオードPD32上を光ビームスポットが同じく矢印21の方向に通過すると、その光電流波形において、同図(b)に示すように、第1フォトダイオードPD31の出力波形はI31となり、第2フォトダイオードPD32の出力波形I32となる。I31、I32は第1および第2増幅器11,12にて電流・電圧変換されV31、V32となる。これらV31、V32は比較器13に与えられ、比較器13の出力端子には、V31とV32のクロス点X31で立ち下がる同図(c)の出力パルスVcomp31が出力される。
【0043】
このとき、Vcomp31のパルス幅Tpls2は、光ビームスポットの走査スピードTscn1とフォトダイオードサイズL31を用いて、
Tpls2=L31÷Tscn1
と表される。
【0044】
即ち、パルス幅Tpls2は、パルス幅Tpls1に対して、フォトダイオードサイズL31が従来のフォトダイオードサイズL21から矢印21方向において縮小されたサイズ分に応じて狭くなる。このような幅の狭い出力パルスによっては光ビーム検知装置1の後段での信号処理が困難となる。また、走査スピードが高速化されると、さらにパルス幅が狭くなり、後段での信号処理がさらに困難になる。
【0045】
そこで、本実施の形態においては、パルスストレッチ回路により、X31点から立ち下がる出力パルスVcomp31について、図6(d)に示すように、立ち上がる時間のみを遅らせ、出力パルスVout31として出力する。これにより、後段での信号処理を容易にする。ここで、出力パルスVout31は、図6(b)に示すクロス点X31から立ち下がるため、光ビームの強度の変動により影響されない。
【0046】
上記のような構成により、光ビーム検知装置からは、フォトダイオードPDサイズを縮小して高速化を行った場合であっても、光ビーム強度の変動に影響されず、後段の信号処理を容易とする十分なパルス幅の出力パルスを得ることができる。
【0047】
次に、上記のパルスストレッチ回路を備えた光ビーム検知装置2について詳細に説明する。
【0048】
図1に示すように、光ビーム検知装置2は、図4に示した光ビーム検知装置1に加えてパルスストレッチ回路(パルスストレッチ手段)33を備えている。このパルスストレッチ回路33は遅延回路34と演算回路35とを備えている。
【0049】
遅延回路34は、従来周知の構成であり、例えば図2に示すように、抵抗R31、トランジスタTr31,32、定電流源(定電流手段)36および増幅器37を備えている。
【0050】
図3(a)には比較器13の出力波形を示し、図3(b)には遅延回路34の出力波形を示し、図3(c)には光ビーム検知装置2のOUT端子への出力波形を示す。
【0051】
上記の構成において、比較器13の出力信号はパルスストレッチ回路33の遅延回路33に与えられる。比較器13の出力信号(遅延回路33の入力信号)が立ち下がると、入力信号はトランジスタTr31により電圧・電流変換され、トランジスタTr32により急峻にコンデンサC31に充電され、端子N31の電位が瞬時にHighとなる。
【0052】
次に、比較器13の出力信号が立ち上がると、トランジスタTr32がオフし、定電流源36を通じてコンデンサC31から放電が行われる。このとき、遅延回路34の出力がHighからLowに到達するまでの時間Tplh31は、端子N31のレベルが、HighからLowに切り替わるスレッシュレベルに達する時間である。Tplh31は遅延回路の遅延時間であり、ここでスレッシュレベルをVd31、コンデンサC31の容量をC31、定電流源36の電流値をIc31とすると、遅延時間Tplh31は
Tplh31=Vd31×C31÷Ic31
となる。これにより、図3(c)に示すように、出力パルスの立ち上がり時間がTplh31だけ遅れた出力パルスが得られる。
【0053】
ただし、遅延回路34の出力の立ち下がりはコンデンサC31に充電するわずかな時間遅れることになる。しかしながら、図1に示すように演算回路35にNOR回路を用いることにより、パルスストレッチ回路33のOUT端子での出力の立ち下がりは比較器13の出力のタイミングとなり、立ち上がりは遅延回路34の出力の立ち下がりのタイミングとなる。したがって、パルスストレッチ回路33のOUT端子出力としては、遅延回路34の立ち下がりタイミングの遅れに関係の無い、図3(c)に示すようなパルスストレッチされた出力パルスが得られる。
【0054】
本発明の利点は、上記の遅延回路34を集積回路にて構成した場合にも、それによる面積の増加分をフォトダイオードのサイズの縮小により余裕をもって補い、光ビーム検知装置全体としての面積を従来のものと比較して十分に小さくできることである。このように、本発明においては、光ビーム検知装置のサイズを装置全体として従来のものよりも縮小できるので、コストの低減を図ることができる。
【0055】
図7には複数段の遅延回路42,43を有するパルスストレッチ回路(パルスストレッチ手段)41を備えた光ビーム検知装置3のブロック図を示す。遅延回路42,43は、例えば前記遅延回路34と同様の回路からなり、同様の機能を有している。比較器13の出力および各段の遅延回路42,43の出力はそれぞれ演算回路44に入力され、この演算回路44から比較器13の出力パルスに対してパルス幅が調整されら出力パルスが得られる。
【0056】
上記のように、パルスストレッチ回路41において、複数段の遅延回路42,43を設けることにより、出力のパルス幅を複数段にて調整することができる。これにより、OUT端子に得られる出力パルスの幅を広範囲に調整することが容易となり、所望のパルス幅を容易に得ることができる。
【0057】
なお、図7の例において、遅延回路42,43は、カスコードに接続されているものの、これに限定されない。例えば、各遅延回路42,43の入力を比較器13の出力から与え、図2に示したコンデンサC31の容量値あるいは定電流源36の定電流値を変更して、遅延時間を選択するようにしてもよい。
【0058】
図8にはパルスストレッチ回路としてクランプ回路(パルスストレッチ手段)51を備えた光ビーム検知装置3のブロック図を示す。クランプ回路51は、第1フォトダイオードPD31または第2フォトダイオードPD32の出力に基づく、比較器13の第1入力端子または第2入力端子への入力信号を入力とし、出力をOUT端子に与えている。なお、同図の例では、クランプ回路51は、第1フォトダイオードPD31の出力に基づく、比較器13の第1入力端子への入力信号を入力としている。なお、Vin51は比較器13の第1入力端子への入力電位を示し、Vin52は第2入力端子への入力電位を示している。
【0059】
上記の構成において、クランプ回路51は、図9(a)に示すように、比較器13の第1入力端子への入力Vin51を、出力が立ち下がる時点X51から一定時間Tpls51だけ強制的にHigh電位にクランプする。これにより、比較器13の出力パルス幅は、図9(b)に示すように、上記の一定時間Tpls51となる。このような動作により、光ビーム検知装置4では、第1および第2フォトダイオードPD31,PD32における光ビームスポットの通過方向の幅(通過検出時間)に拘束されることなく、後段の信号処理に必要なパルス幅の出力パルスを得ることができる。
【0060】
光ビーム検知装置4の構成では、クランプ回路51においてクランプするレベルを調整し、各ノードのバイアスレベルを調整する必要があり、設定が複雑になるものの、遅延回路を付加する光ビーム検知装置2,3の構成と比較して、追加素子が少なくなる。この結果、さらに回路全体の縮小が可能となり、装置の小型化を促進することができる。
【0061】
図10には上記クランプ回路51の具体例を示す。また、図11(a)には、図10に示した光ビーム検知装置4aにおける比較器13の入力波形を示し、同図(b)には、OUT端子に得られる光ビーム検知装置4aの出力波形を示す。
【0062】
クランプ回路51は、図10に示すように、トランジスタ(第1のトランジスタ)Tr51、バイアス素子(バイアス手段)52、放電素子(放電手段)53およびコンデンサC51を備えている。トランジスタTr51は、バイアス素子52にベースが接続され、エミッタが比較器13の第1の入力端子に接続されている。コンデンサC51は、一端がトランジスタTr51のベースに接続され、他端が比較器13の出力端子に接続されている。放電素子53は、コンデンサC51におけるベース側の端子よりコンデンサC51の電荷を放電させる。
【0063】
このクランプ回路51において、第1および第2フォトダイオードPD31,PD32に光ビームが入射されないときには、バイアス素子52により、端子N51をトランジスタTr51が動作しない電位にバイアスしている。
【0064】
また、クランプ回路51において、第2フォトダイオードPD32に光ビームが入射されるとき、即ち比較器13の出力が立ち上がるときには、コンデンサC51が瞬時に充電され、端子N51がHigh電位となりトランジスタTr51が動作する。これにより、比較器13の入力Vin51は電位(Vclp51―Vbe51)にクランプされる。ここで、Vbe51はトランジスタTr51のベース−エミッタ間電圧である。
【0065】
次に、端子N51がHighのときには、図11(a)に示すように、コンデンサC51においてバイアス素子52からは充電されずに放電素子53から電荷を放電する。コンデンサC51からの放電は、ゆっくり行われ、端子N51の電位が徐々に下がり、Vin51がVin52よりも低くなるまで行われる。なお、Vin51は、迷光による誤動作を防ぐため、通常Vin52よりも低い電位に設定される。
【0066】
Vin51がVin52よりも低くなると比較器13の出力が立ち下がり、OUT端子には、図11(b)に示すように、パルス幅Tpls51の出力パルスが得られる。このパルス幅Tpls51は、図11(a)に示すように、コンデンサC51の放電開始からVin51がVin52よりも低くなるまでの時間に相当する。
【0067】
上記パルス幅Tpls51は、クランプ電圧Vclp51、無光時のVin52をVin52off、コンデンサC51の容量をC51、コンデンサC51からの放電電流をIc51とすると
Tpls51=(Vclp51−Vbe51−Vin52off)×C51÷Ic51
で表される。
【0068】
上記のようにして、光ビーム検知装置4aのOUT端子からは、第1および第2フォトダイオードPD31,PD32における光ビームスポットの通過方向の幅(通過検出時間)に拘束されることなく、図11(b)に示すように、パルス幅がTpls51となる出力パルスが得られる。この光ビーム検知装置4aにおいては、上記のクランプレベル(クランプ電圧Vclp51)、コンデンサC51の容量あるいはコンデンサC51からの放電電流Ic51を制御することにより、出力パルス幅を自由に選択できることが可能となる。
【0069】
図12には図10に示したクランプ回路51におけるバイアス素子52の具体例を示す。同図に示す光ビーム検知装置4bにおいて、バイアス素子52は可変抵抗(パルス幅調整手段)VR51を用いており、この可変抵抗VR51には基準電源から基準電圧Vref51が供給されている。
【0070】
光ビーム検知装置4bでは、クランプ回路51のバイアス素子52に可変抵抗VR51を用いることで簡単にバイアスし、クランプ電位Vclp51を設定し、出力パルスのパルス幅を調整することができる。ここでクランプ電位Vclp51は比較器13出力の振幅Vcomp51、可変抵抗VR51の抵抗値R51、可変抵抗R51の他端に供給されるバイアスレベルVrf51、放電素子53からの放電電流Ic51を用いて、
Vclp51=Vref51−R51×Ic51+Vcomp51
で表される。
【0071】
上記のように、光ビーム検知装置4bでは、可変抵抗VR51の抵抗値を変化さてクランプ回路51におけるクランプ電位Vclp51を調整している。したがって、光ビーム検知装置4bのOUT端子に得られる出力パルスのパルス幅を簡単な構成にて容易に調整することができる。
【0072】
図13には図10に示したクランプ回路51における放電素子53の具体例を示す。同図に示す光ビーム検知装置4において、放電素子53は定電流源(パルス幅調整手段)Ic81を用いている。この光ビーム検知装置4cでは、定電流源Ic81において定電流値を可変とし、コンデンサC51からの放電電流の定電流値を切り替えて、図11(a)に示したパルス幅Tpls51、即ちコンデンサC51の放電開始からVin51がVin52よりも低くなるまでの時間を調整することにより、光ビーム検知装置4cにおける出力パルスのパルス幅を容易に調整可能となっている。
【0073】
図14には図10に示したクランプ回路51にけるバイアス素子の他の具体例となる回路図を示す。また、図15(a)には比較器13の第1入力端子への入力Vin51および第2入力端子への入力Vin52の波形図を示し、図15(b)には端子N51における信号波形図を示し、図15(c)には光ビーム検知装置4dのOUT端子における出力信号の波形図を示す。
【0074】
図14に示す光ビーム検知装置4dにおいて、クランプ回路51におけるバイアス素子(バイアス手段)91はトランジスタ(第2のトランジスタ)Tr91を用いており、このトランジスタTr91のベースには基準電圧Vref91が供給されている。トランジスタTr91は、エミッタが端子N51に接続され、ベースに基準電圧Vref91が供給されている。
【0075】
この光ビーム検知装置4dでは、図12に示した光ビーム検知装置4bと比較して次の利点を有している。
【0076】
即ち、光ビーム検知装置4bのように、バイアス素子52に抵抗(可変抵抗VR51)を用いた場合には、比較器13の出力が立ち下がったときに、コンデンサC51の作用により端子N51の電位が通常のバイアスレベルより下がる。このため、端子N51では、バイアス用の可変抵抗VR51の両端にかかる電圧Vr51、可変抵抗VR51の抵抗値R51および放電電流Ic51から、
Ichg = Vr51÷R51−Ic51
と表される電流によりコンデンサC51が充電されるので、定常状態に復帰するまでに長時間を要する。
【0077】
したがって、光ビームを検出する周期が定常状態(端子N51の電位が通常のバイアスレベルとなる状態)への復帰時間より短い場合、第1および第2フォトダイオードPD31,PD32に対する複数の光ビームの通過するタイミングが上記定常状態への復帰途中に重なると、端子N51の電位は通常のバイアスレベルより低くなっているため、コンデンサC51により持ち上げられる電圧Vcpl51が2番目の検出時は1番目の検出時よりも低くなる。そして、Vclp51が低くなることによりパルスストレッチ幅が狭くなる結果、1番目の光ビームと2番目の光ビームとでは、同条件件による検出が行われず、正規の検出位置(正規の検出時点)に対して検出位置(検出時点)がずれてしまうことになる。
【0078】
この現象を改善するために、光ビーム検知装置4dでは、バイアス素子52として抵抗の代わりにトランジスタTr91を設けている。これにより、端子N51の電位は、通常のバイアスレベルより低くなった場合に、瞬時にトランジスタTr91からコンデンサC91に電流が供給され、定常状態に復帰する。このことより、検出周期が短くなってもパルス幅の変動しない安定した検出出力が得られる。
【0079】
図16にはクランプ回路51のクランプする電圧を温度補償回路(温度補償手段)101にて温度補償する光ビーム検知装置4eのブロック図を示す。この光ビーム検知装置4eにおける出力のパルス幅Tpls51は図10に示した光ビーム検知装置4aの場合と同様、
Tpls51=(Vclp51−Vbe51−Vin52off)×C51÷Ic51
で表され、クランプ回路51のバイアス電圧Vclp51とTr51のベース−エミッタ間電圧Vbe51、比較器13の第2入力端子における入力Vin52の無光時のバイアス電圧Vin52offに依存する。このとき、それぞれの電圧の温度依存性が異なっている場合、温度変化によりパルス幅Tpls51が変動する。ここで、Vbe51は一般的に−2mV/℃であり、Vin52offとVbe51の温度依存に対しVclp51を温度補償することで、温度依存を無くし、安定したパルス幅の出力が得られる。
【0080】
図17にクランプ回路51がクランプする電圧を温度補償する回路の具体例を示す。同回路は、バイアス素子52と温度補償回路101とを組み合わせた温度補償バイアス回路(バイアス手段、温度補償手段)111となっている。同図の構成では、前段の第1および第2増幅器11,12の出力の負荷に抵抗が接続されて、エミッタフォロワを介して出力される場合を示している。
【0081】
抵抗負荷により出力される電圧は通常温度特性がほぼ“0”となるため、アンプ出力の電圧の温度特性は、エミッタフォロワでのVbe111の温度特性を持つ。さらにレベルシフト(バイアスE)の電圧シフト量Vshift111も温度特性が無い。よって、クランプ回路51がクランプするレベルを温度によって変動させないためには、クランプトランジスタTr51のベース電位の温度特性を“0”にする必要がある。
【0082】
ここで、温度補償バイアス回路111では、電源電圧から抵抗の比で決まる電圧を用意し、エミッタフォロワを介してバイアス素子Tr91のベースに接続する。これにより、クランプトランジスタTr51のベース電位の温度特性は“0”となり、温度に依存しないクランプ回路を構成することができる。
【0083】
以上の各光ビーム検知装置は、第1および第2フォトダイオードPD31,PD32における光ビーム通過方向の幅を狭くし、かつパルスストレッチ回路33を備えた構成であるから、小型化と同時に高速化が可能であり、このような何れかの光ビーム検知装置をレーザービームプリンタなどの印刷装置に備えることにより、その印刷装置は小型化および高速化を実現可能である。
【0084】
上記のように、本発明の光ビーム検出装置は、光ビームの走査方向に沿って受光面が隣接して配置される第1の光電変換素子と第2の光電変換素子を有し、第1、第2の光電変換素子から光ビームの強度に応じた光電流出力を比較することにより光ビームのスポットが第1の光電変換素子から第2の光電変換素子へ通過したことを検知し、タイミングパルスを出力する光ビーム検出装置において、検出信号パルスの検知タイミングから任意の時間まで出力のパルス幅を広げるパルスストレッチ回路を設けたことを特徴としている。
【0085】
本発明によれば、光ビームのスポットが通過する受光素子のサイズを小さくしたことにより装置全体を縮小することができ、同時に受光素子を小さくしたことで寄生容量を低減し高速応答を得ながら光ビームスポットの通過タイミングを検出できる。また、受光素子を縮小し光ビームのスポットが受光素子を通過する時間が短くなっても、パルスストレッチ回路により、光ビームのスポットが第1の受光素子から第2の受光素子へ通過したタイミングより任意の時間まで検出パルスを広げることで後段での信号処理するに十分な出力パルスを得ることができる。
【0086】
【発明の効果】
本発明の光ビーム検出装置は、上記課題を解決するために、光電変換素子と、前記光電変換素子からの光電変換出力に基づき、光ビームが光電変換素子の受光面を通過したことを示す検出パルスを出力する検出パルス出力手段と、前記検出パルスのパルス幅を広げるパルスストレッチ手段とを備えている構成である。
【0087】
また、本発明の光ビーム検出装置は、光ビームの走査方向に沿って受光面が隣り合うように配置された第1の光電変換素子および第2の光電変換素子と、これら両光電変換素子からの光電変換出力を比較して、光ビームが第1の光電変換素子から第2の光電変換素子へ通過したことを示す検出パルスを出力する検出パルス出力手段と、前記検出パルスのパルス幅を広げるパルスストレッチ手段とを備えている構成である。
【0088】
上記の構成によれば、検出パルス出力手段から出力された検出パルスのパルス幅をパルスストレッチ手段により広げることができる。これにより、光電変換素子を小型化してその受光面における光ビームの通過方向のサイズが小さくなった場合であっても、光ビーム検出装置からは、小型化された光電変換素子のサイズに拘束されることなく、後段回路での信号処理に支障を来たさないパルス幅の出力パルスを得ることができる。
【0089】
したがって、光電変換素子を小型化しながらも後段回路での信号処理を容易に行うことができ、光電変換素子が小型化される結果、光電変換素子の寄生容量が低減して処理速度が高速化する、あるいはコストが低減するといったことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すものであって、パルスストレッチ回路として遅延回路を備えた光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図2】図1に示した遅延回路の回路図である。
【図3】図3(a)は図1に示した遅延回路の入力信号の波形図、図3(b)は図1に示した比較器の出力信号および遅延回路の出力信号の波形図、図3(c)は図1に示した演算回路の出力信号の波形図である。
【図4】一般的な光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図5】図5(a)は一般的なフォトダイオードを示す平面図、図5(b)は図4に示した第1および第2フォトダイオードの光電流出力、並びに第1および第2増幅器の出力電圧を示す波形図、図5(c)は図4に示した光ビーム検知装置の出力パルスを示す波形図である。
【図6】図6(a)は、本発明の実施の一形態を示すものであって、図5(a)に示したものよりも光ビーム通過方法の幅を狭くした第1および第2フォトダイオードを示す平面図、図6(b)は、図6(a)の構成を適用した場合の、図4に示した第1および第2フォトダイオードの光電流出力、並びに第1および第2増幅器の出力電圧を示す波形図、図6(c)は、図6(a)の構成を適用した場合の、図4に示した光ビーム検知装置の出力パルスを示す波形図、図6(d)は、同図(c)に示した出力パルスを、パルスストレッチ回路にて広げた場合を示す波形図である。
【図7】本発明の実施の他の形態における光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態を示すものであって、パルスストレッチ回路としてクランプ回路を備えた光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図9】図9(a)は図8に示した比較器の第1入力端子および第2入力端子への入力信号を示す波形図、図9(b)は図8に示した光ビーム検知装置の出力信号を示す波形図である。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態を示すものであって、パルスストレッチ回路としてのクランプ回路にバイアス素子と放電素子とを備えた光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図11】図11(a)は図10に示した比較器の第1入力端子および第2入力端子への入力信号を示す波形図、図11(b)は図10に示した光ビーム検知装置の出力信号を示す波形図である。
【図12】本発明の実施のさらに他の形態を示すものであって、図10に示したバイアス素子の構成を具体的に示した光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図13】本発明の実施のさらに他の形態を示すものであって、図10に示した放電素子の構成を具体的に示した光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図14】本発明の実施のさらに他の形態を示すものであって、図10に示したバイアス素子の構成を図12とは別の構成にて具体的に示した光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図15】図15(a)は図14に示した比較器の第1入力端子および第2入力端子への入力信号の波形図、図15(b)は図14に示した端子N51における信号の波形図、図15(c)は光ビーム検知装置の出力信号の波形図である。
【図16】本発明の実施のさらに他の形態を示すものであって、図10に示したクランプ回路に温度補償回路を設けた光ビーム検知装置を示す回路図である。
【図17】図16に示した増幅器、バイアス素子および温度補償回路を具体的に示す回路図である。
【符号の説明】
2,3 光ビーム検知装置
4a〜4e 光ビーム検知装置
11 第1増幅器
12 第2増幅器
13 比較器(検出パルス出力手段)
33 パルスストレッチ回路(パルスストレッチ手段)
34 遅延回路
35 演算回路
42,43 遅延回路
41 パルスストレッチ回路(パルスストレッチ手段)
44 演算回路
51 クランプ回路(パルスストレッチ手段)
52 バイアス素子(バイアス手段)
53 放電素子(放電手段)
91 バイアス素子(バイアス手段)
101 温度補償回路(温度補償手段)
111 温度補償バイアス回路(バイアス手段、温度補償手段)
PD31 第1フォトダイオード(光電変換素子)
PD32 第2フォトダイオード(光電変換素子)
VR51 可変抵抗(パルス幅調整手段)
Tr51 トランジスタ(第1のトランジスタ)
Tr91 トランジスタ(第2のトランジスタ)
Ic81 定電流源(定電流手段、パルス幅調整手段)

Claims (13)

  1. 光電変換素子と、
    前記光電変換素子からの光電変換出力に基づき、光ビームが光電変換素子の受光面を通過したことを示す検出パルスを出力する検出パルス出力手段と、
    前記検出パルスのパルス幅を広げるパルスストレッチ手段とを備えていることを特徴とする光ビーム検出装置。
  2. 光ビームの走査方向に沿って受光面が隣り合うように配置された第1の光電変換素子および第2の光電変換素子と、
    これら両光電変換素子からの光電変換出力を比較して、光ビームが第1の光電変換素子から第2の光電変換素子へ通過したことを示す検出パルスを出力する検出パルス出力手段と、
    前記検出パルスのパルス幅を広げるパルスストレッチ手段とを備えていることを特徴とする光ビーム検出装置。
  3. 前記検出パルス出力手段は、光ビームが第1の光電変換素子の受光面から第2の光電変換素子の受光面へ移動するタイミングを始端とする検出パルスを出力し、前記パルスストレッチ手段は、前記検出パルスのパルス幅を前記始端から任意の幅まで広げることを特徴とする請求項2に記載の光ビーム検出装置。
  4. 前記パルスストレッチ手段は、検出パルスを遅延させる遅延回路と、検出パルスと前記遅延回路から出力されたパルスとを足し合わせて出力する演算回路とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ビーム検出装置。
  5. 前記遅延回路は複数段設けられ、前記演算回路は各遅延回路の出力を足し合わせて出力することを特徴とする請求項4に記載の光ビーム検出装置。
  6. 前記検出パルス出力手段は、第1および第2の光電変換素子からの光電変換出力を入力する第1および第2の入力端子を有する比較器を備え、
    前記パルスストレッチ手段は、前記第1または第2の入力端子への入力信号のレベルを所定の期間、任意のレベルに保持するクランプ回路を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ビーム検出装置。
  7. 前記クランプ回路は、クランプする電圧を供給するバイアス手段と、このバイアス手段にベースが接続され、エミッタが前記比較器における第1または第2の入力端子に接続された第1のトランジスタと、一端が第1のトランジスタのベースに接続され、他端が前記比較器の出力端子に接続されたコンデンサと、このコンデンサにおける前記ベース側の端子よりコンデンサの電荷を放電させる放電素子とを備えていることを特徴とする請求項6に記載の光ビーム検出装置。
  8. 前記パルスストレッチ手段は、前記検出パルスのパルス幅を調整可能なパルス幅調整手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ビーム検出装置。
  9. 前記バイアス手段は、クランプする電圧を調整する可変抵抗を備え、この可変抵抗が前記検出パルスのパルス幅を調整可能なパルス幅調整手段としても機能することを特徴とする請求項7に記載の光ビーム検出装置。
  10. 前記放電手段は、前記コンデンサを放電させ、かつその放電量を調整可能な定電流手段を備え、この定電流手段が前記検出パルスのパルス幅を調整可能なパルス幅調整手段としても機能することを特徴とする請求項7に記載の光ビーム検出装置。
  11. 前記バイアス手段は、クランプする電圧を第1のトランジスタのベースに供給する第2のトランジスタを備えていることを特徴とする請求項7に記載の光ビーム検出装置。
  12. 前記バイアス手段が供給するクランプする電圧の温度補償を行う温度補償手段を備えていることを特徴とする請求項7に記載の光ビーム検出装置。
  13. 請求項1から12の何れか1項に記載の光ビーム検出装置を備えていることを特徴とする印刷装置。
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