JP2004298901A

JP2004298901A - Die, and method for supplying powder release agent

Info

Publication number: JP2004298901A
Application number: JP2003092876A
Authority: JP
Inventors: Masakazu Nakatani; 正和中谷
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd
Current assignee: Aisin Corp
Priority date: 2003-03-28
Filing date: 2003-03-28
Publication date: 2004-10-28
Anticipated expiration: 2023-03-28
Also published as: JP4211457B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To improve maintenance properties and to shorten a non-operating time. <P>SOLUTION: The die is so constituted that a powder release agent is supplied in the cavity formed by a fixed die and a movable die. An insert for supplying the release agent has a supply passage for supplying the powder release agent. An insert for suction has a suction passage for sucking a gas in the cavity. The insert for supplying the release agent or/and the insert for the suction is/are provided freely attachably/detachably to the fixed die or the movable die. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は粉体離型剤供給方法および金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ダイカスト鋳造においては、金型の焼付き防止、製品の離型性向上等を目的に離型剤が使用されている。主に使用されている離型剤として水溶性離型剤がある。しかし、型内への水残りに起因するガス巻き込み巣が生ずる製品品質問題がある。また型内水残りを除去するためのエアブロー時間確保による鋳造サイクルが延長する生産性上の問題がある。さらに型開き状態での離型剤スプレーによる離型剤の散布、エアブロー時の騒音、排水処理等の問題があり、環境面で好ましくない問題がある。
【０００３】
これら品質、生産性、環境面の問題を解決するために、最近では、水を全く用いない粉体離型剤を型締め状態で塗布する方式が採用され始めており、この粉体離型剤を塗布する方法について、各種方法が報告されている。
【０００４】
その一つの方法として、粉体離型剤を溶湯射出スリーブから充填し、湯道を通してキャビティ内に供給する方法がある。この方法の問題点として、スリーブ内壁や湯道への粉体のトラップにより、キャビティへの粉体付着量不足が生じ、焼付きや湯回り不良を誘発することがある。これらを嫌って塗布量を増加させると離型剤費用の増大につながる問題点がある。
【０００５】
このスリーブ充填方法の問題点を解決するための手段として、特許文献１のような方法が提案されている。特許文献１の方法によれば、固定金型あるいは可動金型に直接粉体供給穴を彫り込み、その穴をシャットオフピンにて開閉することで型内に粉体供給口を形成し、キャビティ内への直接粉体供給を可能にして諸問題の解決を図っている。さらに特許文献１の方法では、粉体供給口と相反する位置に粉体吸引口を同じくシャットオフピンを利用して型内に形成させている。
【０００６】
【特許文献１】
特開２００１−１７０７４８号公報（図１）
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献１の方法では、粉体離型剤が固定金型あるいは可動金型に直接彫り込まれた穴の中を毎ショット通過することとなる。このため、シャットオフピンの動作不良時に発生する、供給および吸引口へのアルミが流れ出すアルミの差し込みに対するメンテナンス性が悪い問題点がある。また金型の熱伝導により穴の内壁も高温状態となるため、残留した粉体が熱で固着し穴径が縮小することで、粉体の塗付量およびガス抜け性が不安定になる問題点がある。この状態が長く続くと、各穴の閉塞による粉体の塗付不良およびガス抜け不良が発生する。さらに粉体固着時の穴清掃に対するメンテナンス性が悪い問題点もある。
【０００８】
本発明は上記課題を解決したもので、メンテナンス性に優れ不稼働時間を短縮できる粉体離型剤供給方法および金型を提供する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項１において講じた技術的手段（以下、第１の技術的手段と称する。）は、固定金型と可動金型により形成されるキャビティ内に粉体離型剤を供給する金型において、前記固定金型または前記可動金型に、前記粉体離型剤を供給する供給通路を有する離型剤供給用入子または／および前記キャビティ内のガスを吸引する吸引通路を有する吸引用入子が着脱自在に設けられていることを特徴とする金型である。
【００１０】
上記第１の技術的手段による効果は、以下のようである。
【００１１】
すなわち、供給通路、吸引通路が着脱自在な離型剤供給用入子、吸引用入子に設けられているので、これらの通路内に粉体離型剤が固着しても、あるいは製品材料が流れ出て付着しても、入子をとりはずした状態で除去できるため、メンテナンス性が向上できる。また入子を取りはずしたら直ちに予備の入子に交換できるため、設備の不稼働時間が短縮できる。
【００１２】
上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項２において講じた技術的手段（以下、第２の技術的手段と称する。）は、前記離型剤供給用入子または／および前記吸引用入子に冷却剤通路が設けられていることを特徴とする請求項１記載の金型である。
【００１３】
上記第２の技術的手段による効果は、以下のようである。
【００１４】
すなわち、入子に冷却剤通路が設けられているので、残留した粉体が熱で供給通路内や吸引通路内に固着することを防止できるため、粉体離型剤の塗布量が安定でき、かつキャビティ内のガス抜け性を安定化できる。
【００１５】
上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項３において講じた技術的手段（以下、第３の技術的手段と称する。）は、前記離型剤供給用入子または／および前記吸引用入子と前記固定金型または／および前記可動金型の当接する面に断熱層が設けられていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の金型である。
【００１６】
上記第３の技術的手段による効果は、以下のようである。
【００１７】
すなわち、入子と金型が当接する面に断熱層が設けられているので、金型からの熱伝導を防止でき、残留した粉体が熱で供給通路内や吸引通路内に固着することを防止できるため、粉体離型剤の塗布量が安定でき、かつキャビティ内のガス抜け性を安定化できる。
【００１８】
上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項４において講じた技術的手段（以下、第４の技術的手段と称する。）は、請求項１〜３のいずれかに記載の金型を用い、所定間隔ごとに、粉体離型剤を供給する供給通路、キャビティ内のガスを吸引する吸引通路を通過するようにガスを供給することを特徴とする粉体離型剤供給方法である。
【００１９】
上記第４の技術的手段による効果は、以下のようである。
【００２０】
すなわち、所定間隔ごとに、供給通路や吸引通路にガスを供給するガスブローを行うので、供給通路内や吸引通路内に残留した粉体離型剤を除去できるため、粉体離型剤の塗布量が安定でき、かつキャビティ内のガス抜け性を安定化できる。これにより、入子を取りはずして供給通路内や吸引通路内を清掃する工数を低減できる。なお、ここで、所定間隔とは、あらかじめ決められた成形回数間隔やあらかじめ決められた装置の稼働時間などのことである。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図１は実施形態を説明するアルミダイカスト鋳造装置の金型閉状態の説明図である。図２は実施形態を説明するアルミダイカスト鋳造装置の金型開状態の説明図である。図３は実施形態の供給側入子の部分を詳細に説明する説明図である。
【００２２】
本実施形態のアルミダイカスト鋳造装置は、可動型盤３にスライドベース３ａを介して取り付けられている可動金型１、固定型盤４に取り付けられている固定金型２、離型剤供給用入子５、吸引用入子６、スリーブ７、プランジャ８、エア供給機構１０、粉体離型剤供給装置２０などから構成されている。
【００２３】
可動金型１と固定金型２の当接したとき、その当接面にキャビティ９が形成される。可動金型１の固定金型２との当接面側には離型剤供給用入子５が図示しないネジにより着脱自在に固定されている。離型剤供給用入子５は粉体離型剤をキャビティ９の下方から供給するために可動金型１の下方に設けられている。また固定金型２の可動金型１との当接面側には吸引用入子６が図示しないネジにより着脱自在に固定されている。吸引用入子６は溶湯の到達をできるかぎり遅らせるために固定金型２の上方に設けられている。
【００２４】
離型剤供給用入子５には、粉体離型剤を供給する供給通路５１、この供給通路５１を冷却するため冷却水を通す冷却水通路５２、可動金型１からの伝熱を防止するために断熱層となるエアギャップ部５３、固定金型２からの伝熱を防止するために断熱層となるエアギャップ部５４、後述するシャットオフピンが摺動するとともに一部は粉体離型剤を供給する通路となるピン通路５５が設けられている。図３において右上の面５６はキャビティ９を形成する面の一部となっている。吸引用入子６は詳細図を図示しないが、離型剤供給用入子５と同様の構造であり、キャビティ９内背圧を調整したり、キャビティ９内のガスを吸引するために吸引通路６１などが設けられている。キャビティ９内のガスとは、エアや粉体離型剤などから発生するガスである。吸引通路６１は、キャビティ９内のガスを吸引するすることによって、余剰粉体離型剤を吸引したり、溶湯充填時の型内ガスを排出するなどの作用を有する。
【００２５】
可動金型１には、油圧シリンダ１３と、これにより駆動され離型剤供給用入子５の供給通路５１を開閉するシャットオフピン１４が設けられている。固定金型２には、油圧シリンダ１５と、これにより駆動され吸引用入子６の吸引通路６１を開閉するシャットオフピン１６が設けられている。
【００２６】
離型剤供給用入子５には供給通路５１に連通する三方弁２１が連結されている。三方弁２１の供給側の一方は、管路３１を介して粉体離型剤供給装置２０に連結され、他方はエア源１１とフィルタレギュレータユニット１２からなるエア供給機構１０に連結されている。三方弁２１は、供給通路５１に粉体離型剤を供給するか、エアを供給するか切り替えるバルブである。エア供給機構１０は、供給通路５１と吸引通路６１を通過するようにガスを供給する機構である。ここでは、ガスとしてエアを使用しているが、必要に応じて、窒素ガスなどの他のガスでもよい。
【００２７】
吸引用入子６には吸引通路６１に連通する吸引口１７が連結されている。吸引口１７はバルブ１８を介して、図示しない吸引装置に連結されている。この吸引装置は粉体離型剤を回収するタンクと、このタンクを減圧する真空ポンプから構成され、真空ポンプが粉体離型剤を吸い込むことなくキャビティ９を減圧できるようになっている。
【００２８】
スリーブ７は内部にプランジャ８を備え、これによりキャビティ９に金属溶湯を供給するもので、その一部が固定金型２および固定型盤４に埋め込まれ、キャビティ９の下部に連通している。スリーブ７の上部の所定位置にアルミ溶湯をスリーブ７中に供給する給湯口２２が設けられている。１９は、アルミ溶湯を給湯口２２に供給するためにアルミ溶湯を運搬するラドルである。
【００２９】
アルミダイカスト部品の製造方法を図４を用いて説明する。はじめにショット数カウンタＮを０（ゼロ）にセットする（ステップＳ０１）。ショット数とはアルミダイカストの成形回数のことである。型締め（ステップＳ０２）後、給湯口２２をふさぐことができる位置までプランジャ８を前進させる（ステップＳ０３）。このとき、シャットオフピン１４は供給通路５１閉の位置にあり、シャットオフピン１６は吸引通路６１開の位置にある。
【００３０】
次にシャットオフピン１４を後退させて供給通路５１開にし、バルブ１８を開にする（ステップＳ０４）。続いてステップＳ０５でショット数カウンタＮがあらかじめ決められたショット数ｎより小さいかどうか判断し、Ｎ＜ｎならステップＳ０６に進み、そうでないならステップＳ１５に進む。
【００３１】
ステップＳ０６では、三方弁２１を供給通路５１と管路３１が連通するように切り替える。次に、粉体離型剤供給装置２０から粉体離型剤を所定時間キャビティ９に供給する（ステップＳ０７）。なお、吸引装置は製造中は常にＯＮ状態になっている。
【００３２】
粉体離型剤の供給が終了後、シャットオフピン１４を前進させて供給通路５１閉にし、同時に給湯口２２が全開になる位置までプランジャ８を後退させる（ステップＳ０８）。この給湯口２２からスリーブ７中にラドル１９によりアルミ溶湯を供給する（ステップＳ０９）。アルミ溶湯の供給後、すぐにプランジャ８を前進させる（ステップＳ１０）。プランジャ８が、あらかじめ設定された位置にきたらシャットオフピン１６を前進させ吸引通路６１閉にする（ステップＳ１１）。あらかじめ設定された位置とは、アルミ溶湯がキャビティ９をほぼ満たすようになる位置である。この位置や上記の給湯口２２の開閉時のプランジャ８の位置は図示しないリミットスイッチにより制御されている。
【００３３】
次にショット数カウンタＮを一つ進める（ステップ１２）。アルミ溶湯が固化する所定時間後、可動金型１を動かして型開状態にし、製造された製品を取り出す（ステップＳ１３）。このとき、同時にシャットオフピン１６を前進させ吸引通路６１開にし（ステップＳ１４）、ステップＳ０２に戻り、繰り返す。
【００３４】
ステップ０５でＮ＜ｎでない場合、ショット数カウンタＮをリセットして０（ゼロ）にする（ステップ１５）。次に三方弁２１を供給通路５１と管路３２が連通するように切り替え（ステップ１６）、エア供給機構１０からエアを所定時間キャビティ９に供給する（ステップ１７）。その後、ステップ０６に進み、上記したステップＳ０６〜Ｓ１４を行い、アルミダイカスト部品を製造する。
【００３５】
万一、供給通路５１、吸引通路６１に粉体離型剤が固着する、アルミの差し込みが起こるなどにより、製品品質に影響するような異物が残っている場合、離型剤供給用入子５や吸引用入子６を取りはずし、異物を除去する。このように供給通路５１、吸引通路６１の内部に異物が付着しても、離型剤供給用入子５や吸引用入子６が脱着可能であるので、取りはずして簡単に除去できるので、メンテナンス性が向上できる。また離型剤供給用入子５や吸引用入子６を取りはずしてたら直ちに予備の入子に交換して、鋳造を再開できる。供給通路５１、吸引通路６１の内部に異物除去は別途行えばよい。この結果、設備の不稼働時間が短縮できる。
【００３６】
なお、離型剤供給用入子５、吸引用入子６を金型に固定する位置は特に限定されず、外部からキャビティ９に連通する通路が確保でき、脱着可能であればよい。離型剤供給用入子５を固定金型２に固定しても、金型の上部に固定してもよいし、吸引用入子６を可動金型１側に固定しても、金型の下部に固定してもよい。また離型剤供給用入子５と吸引用入子６を同じ金型に固定してもよい。離型剤供給用入子５、吸引用入子６はネジで金型に固定されているが、特に限定されず、脱着可能であれば、どのような方法でもよい。
【００３７】
実施形態では、可動金型１、固定金型２に直接キャビティ９の形状が形成されているが、ダイカストで一般的に行われるキャビティ９の形状を形成した中子を使用してもよい。この場合、中子を含んだ金型が、可動金型１、固定金型２となる。中子は着脱可能であるが、重量物であること、製品品質に影響するため固定時の調整が必要であることにより、頻繁に脱着することはできない。
【００３８】
離型剤供給用入子５に冷却水通路５２が設けられているので、残留した粉体が熱で供給通路５１内に固着することを防止できるため、粉体離型剤の塗布量が安定できき、かつキャビティ９内のガス抜け性を安定化できる。吸引用入子６にも、同様に、冷却水通路が設けられているので、残留した粉体が熱で吸引通路６１内に固着することを防止できるため、粉体離型剤の塗布量が安定でき、かつキャビティ９内のガス抜け性を安定化できる。なお、実施形態では、入子を冷却水で冷却しているが、冷却水でなくとも、油などの冷却剤を使用してもよい。
【００３９】
離型剤供給用入子５の可動金型１に当接する面にエアギャップ部５３が設けられ、固定金型２に当接する面にエアギャップ部５４が設けられているので、エアギャップ部５３、５４が断熱層となり、可動金型１や固定金型２からの熱伝導を防止でき、残留した粉体が熱で供給通路５１内に固着することを防止できるため、粉体離型剤の塗布量が安定でき、かつキャビティ９内のガス抜け性を安定化できる。吸引用入子６にも、同様に、エアギャップ部が設けられているので、エアギャップ部が断熱層となり、可動金型１や固定金型２からの熱伝導を防止でき、残留した粉体が熱で吸引通路６１内に固着することを防止できるため、粉体離型剤の塗布量が安定でき、かつキャビティ９内のガス抜け性を安定化できる。実施形態では、エアギャップで断熱層を形成しているが、断熱材を挟み込むなどして断熱層を形成してもよい。実施形態では、断熱層（エアギャップ部）は入子に形成されているが、入子と当接する金型側に設けてもよい。
【００４０】
ｎショットごとに、供給通路５１や吸引通路６１にエアを供給するエアブローを行うので、供給通路５１内や吸引通路６１内に残留した粉体離型剤を除去できるため、粉体離型剤の塗布量が安定でき、かつキャビティ９内のガス抜け性を安定化できる。これにより、入子を取りはずして供給通路内や吸引通路内を清掃する工数を低減できる。なお、実施形態ではｎショットごとにエアを供給しているが、あらかじめ決められた装置の稼働時間ごとにエアを供給してもよいし、毎ショットごとにエアを供給してもよい。
【００４１】
実施形態はアルミダイカスト鋳造装置で説明したが、他の金属鋳造で装置、樹脂成形装置など粉末離型剤を使用する装置には、すべて適用できる。
【００４２】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、固定金型と可動金型により形成されるキャビティ内に粉体離型剤を供給する金型において、前記固定金型または前記可動金型に、前記粉体離型剤を供給する供給通路を有する離型剤供給用入子または／および前記キャビティ内のガスを吸引する吸引通路を有する吸引用入子が着脱自在に設けられていることを特徴とする金型またはその金型を用いた粉体離型剤供給方法であるので、メンテナンス性が向上し、不稼働時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態を説明するアルミダイカスト鋳造装置の金型閉状態の説明図
【図２】実施形態を説明するアルミダイカスト鋳造装置の金型開状態の説明図
【図３】実施形態の離型剤供給側入子の部分を詳細に説明する説明図
【図４】実施形態のアルミダイカスト部品の製造工程を説明するフローチャート図
【符号の説明】
１…可動金型
２…固定金型
５…離型剤供給側入子
６…吸引用入子
１０…エア供給機構（ガス供給機構）
１１…エア源（ガス源）
１２…フィルタレギュレータユニット
５１…供給通路
５２…冷却水通路（冷却剤通路）
５３、５４…エアギャップ部（断熱層）
６１…吸引通路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a powder release agent supply method and a mold.
[0002]
[Prior art]
In die casting, a mold release agent is used for the purpose of preventing seizure of the mold and improving the mold releasability of the product. There is a water-soluble mold release agent as a mold release agent mainly used. However, there is a product quality problem in which a gas entrapment due to water remaining in the mold occurs. In addition, there is a problem in productivity that a casting cycle is extended by securing an air blowing time for removing water in the mold. Furthermore, there are problems such as spraying of the release agent by the release agent spray in the mold open state, noise at the time of air blow, waste water treatment, and the like, which are unfavorable in terms of environment.
[0003]
In order to solve these quality, productivity, and environmental problems, recently, a method of applying a powder release agent that does not use water at all in a mold-clamped state has been adopted. Various methods have been reported for coating.
[0004]
As one of the methods, there is a method in which a powder release agent is filled from a molten metal injection sleeve and supplied into a cavity through a runner. As a problem of this method, the amount of powder adhering to the cavity may be insufficient due to the trapping of the powder on the inner wall of the sleeve or the runner, which may cause seizure or poor hot water. If the amount of application is increased in favor of these, there is a problem that leads to an increase in the cost of the release agent.
[0005]
As a means for solving the problems of the sleeve filling method, a method as in Patent Document 1 has been proposed. According to the method of Patent Document 1, a powder supply hole is formed in a mold by directly engraving a powder supply hole in a fixed mold or a movable mold and opening and closing the hole with a shut-off pin. It is possible to supply powder directly to the factory and solve various problems. Furthermore, in the method of Patent Document 1, a powder suction port is formed in the mold at the position opposite to the powder supply port by using a shut-off pin.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2001-170748 A (FIG. 1)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method of Patent Document 1, the powder release agent passes through each hole through the hole directly carved into the fixed mold or the movable mold. For this reason, there is a problem that the maintainability with respect to the insertion of the aluminum from which the aluminum flows into the supply and suction ports, which occurs when the shutoff pin malfunctions, is poor. In addition, because the inner wall of the hole becomes hot due to the heat conduction of the mold, the remaining powder is fixed by heat and the hole diameter is reduced, so that the amount of powder applied and the gas release properties become unstable. There is a point. If this state continues for a long time, powder application failure and gas leakage failure due to blockage of each hole occur. Furthermore, there is a problem that the maintainability with respect to the hole cleaning at the time of powder fixing is poor.
[0008]
This invention solves the said subject, and provides the powder mold release agent supply method and metal mold | die which are excellent in maintainability and can shorten a non-operation time.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above technical problem, the technical means taken in claim 1 of the present invention (hereinafter referred to as the first technical means) is an in-cavity formed by a fixed mold and a movable mold. In a mold for supplying a powder release agent to the mold, a release agent supply insert having a supply passage for supplying the powder release agent to the fixed mold or the movable mold and / or in the cavity The mold is characterized in that a suction insert having a suction passage for sucking the gas is detachably provided.
[0010]
The effects of the first technical means are as follows.
[0011]
That is, since the supply passage and the suction passage are provided in the release agent supply insert and the suction insert that are detachable, even if the powder release agent adheres in these passages or the product material Even if it flows out and adheres, it can be removed with the nest removed, thus improving maintenance. Moreover, since the nesting can be replaced immediately with a spare nesting, the facility downtime can be shortened.
[0012]
In order to solve the above technical problem, the technical means taken in claim 2 of the present invention (hereinafter referred to as second technical means) is the above-mentioned mold release agent supply insert and / or the suction. 2. The mold according to claim 1, wherein a coolant passage is provided in the insert.
[0013]
The effects of the second technical means are as follows.
[0014]
That is, since the coolant passage is provided in the nest, it is possible to prevent the remaining powder from sticking in the supply passage and the suction passage by heat, so that the amount of powder release agent applied can be stabilized, In addition, it is possible to stabilize the gas release properties in the cavity.
[0015]
In order to solve the above technical problem, the technical means taken in Claim 3 of the present invention (hereinafter referred to as third technical means) is the above-mentioned mold release agent supply insert and / or the suction. 3. The mold according to claim 1, wherein a heat insulating layer is provided on a surface where the insert and the fixed mold and / or the movable mold come into contact with each other.
[0016]
The effects of the third technical means are as follows.
[0017]
In other words, since a heat insulating layer is provided on the surface where the insert and the mold come into contact, heat conduction from the mold can be prevented, and the remaining powder can be fixed in the supply passage and the suction passage by heat. Since it can prevent, the application quantity of a powder mold release agent can be stabilized and the outgassing property in a cavity can be stabilized.
[0018]
In order to solve the above technical problem, the technical means taken in claim 4 of the present invention (hereinafter referred to as fourth technical means) is the mold according to any one of claims 1 to 3. A powder release agent supply method, wherein a gas is supplied so as to pass through a supply passage for supplying a powder release agent at every predetermined interval and a suction passage for sucking the gas in the cavity. is there.
[0019]
The effects of the fourth technical means are as follows.
[0020]
That is, since the gas blow is performed to supply gas to the supply passage and the suction passage at predetermined intervals, the powder release agent remaining in the supply passage and the suction passage can be removed. Can be stabilized and the outgassing property in the cavity can be stabilized. Thereby, the man-hour for removing the insert and cleaning the inside of the supply passage and the suction passage can be reduced. Here, the predetermined interval is a predetermined molding frequency interval, a predetermined operation time of the apparatus, or the like.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is an explanatory view of a die closed state of an aluminum die casting apparatus for explaining an embodiment. FIG. 2 is an explanatory view of the mold open state of the aluminum die casting apparatus for explaining the embodiment. FIG. 3 is an explanatory diagram illustrating in detail the supply-side insert portion of the embodiment.
[0022]
The aluminum die casting apparatus of this embodiment includes a movable mold 1 attached to a movable mold plate 3 via a slide base 3a, a fixed mold 2 attached to a fixed mold plate 4, and an input for supplying a release agent. It comprises a child 5, a suction insert 6, a sleeve 7, a plunger 8, an air supply mechanism 10, a powder release agent supply device 20, and the like.
[0023]
When the movable mold 1 and the fixed mold 2 are in contact with each other, a cavity 9 is formed on the contact surface. On the contact surface side of the movable mold 1 with the fixed mold 2, a release agent supply insert 5 is detachably fixed by a screw (not shown). The release agent supply insert 5 is provided below the movable mold 1 in order to supply the powder release agent from below the cavity 9. A suction insert 6 is detachably fixed to a contact surface side of the fixed mold 2 with the movable mold 1 by a screw (not shown). The suction insert 6 is provided above the fixed mold 2 in order to delay the arrival of the molten metal as much as possible.
[0024]
In the mold release agent supply insert 5, a supply passage 51 for supplying a powder release agent, a cooling water passage 52 through which cooling water passes to cool the supply passage 51, and heat transfer from the movable mold 1 are prevented. In order to prevent heat transfer from the fixed mold 2, an air gap portion 54 serving as a heat insulation layer to prevent heat transfer from the fixed mold 2, a later-described shut-off pin slides, and part of the powder is separated. A pin passage 55 serving as a passage for supplying the mold is provided. In FIG. 3, the upper right surface 56 is a part of the surface forming the cavity 9. Although not shown in detail, the suction insert 6 has the same structure as the mold release agent supply insert 5, and is a suction passage for adjusting the back pressure in the cavity 9 and sucking the gas in the cavity 9. 61 etc. are provided. The gas in the cavity 9 is a gas generated from air or a powder release agent. The suction passage 61 has a function of sucking the excess powder mold release agent by discharging the gas in the cavity 9 and discharging the in-mold gas at the time of filling the molten metal.
[0025]
The movable mold 1 is provided with a hydraulic cylinder 13 and a shut-off pin 14 that is driven thereby to open and close the supply passage 51 of the mold release agent supply insert 5. The fixed die 2 is provided with a hydraulic cylinder 15 and a shutoff pin 16 that is driven thereby to open and close the suction passage 61 of the suction insert 6.
[0026]
A three-way valve 21 communicating with a supply passage 51 is connected to the mold release agent supply insert 5. One side of the supply side of the three-way valve 21 is connected to the powder release agent supply device 20 via a pipe line 31, and the other is connected to an air supply mechanism 10 including an air source 11 and a filter regulator unit 12. The three-way valve 21 is a valve that switches between supplying a powder release agent to the supply passage 51 and supplying air. The air supply mechanism 10 is a mechanism that supplies gas so as to pass through the supply passage 51 and the suction passage 61. Here, air is used as the gas, but other gases such as nitrogen gas may be used as necessary.
[0027]
A suction port 17 communicating with the suction passage 61 is connected to the suction insert 6. The suction port 17 is connected to a suction device (not shown) via a valve 18. This suction device includes a tank for collecting the powder release agent and a vacuum pump for reducing the pressure of the tank. The vacuum pump can reduce the pressure of the cavity 9 without sucking the powder release agent.
[0028]
The sleeve 7 is provided with a plunger 8 in the inside thereof, thereby supplying molten metal to the cavity 9, a part of which is embedded in the stationary mold 2 and the stationary mold plate 4 and communicated with the lower part of the cavity 9. A hot water supply port 22 for supplying molten aluminum into the sleeve 7 is provided at a predetermined position above the sleeve 7. Reference numeral 19 denotes a ladle that transports the molten aluminum in order to supply the molten aluminum to the hot water supply port 22.
[0029]
A method for manufacturing an aluminum die-cast part will be described with reference to FIG. First, the shot number counter N is set to 0 (zero) (step S01). The number of shots refers to the number of times aluminum die casting is formed. After mold clamping (step S02), the plunger 8 is advanced to a position where the hot water supply port 22 can be closed (step S03). At this time, the shut-off pin 14 is in a position where the supply passage 51 is closed, and the shut-off pin 16 is in a position where the suction passage 61 is open.
[0030]
Next, the shut-off pin 14 is retracted to open the supply passage 51, and the valve 18 is opened (step S04). In step S05, it is determined whether or not the shot number counter N is smaller than a predetermined shot number n. If N <n, the process proceeds to step S06, and if not, the process proceeds to step S15.
[0031]
In step S06, the three-way valve 21 is switched so that the supply passage 51 and the pipe line 31 communicate with each other. Next, the powder release agent is supplied from the powder release agent supply device 20 to the cavity 9 for a predetermined time (step S07). Note that the suction device is always ON during manufacture.
[0032]
After the supply of the powder release agent is completed, the shut-off pin 14 is advanced to close the supply passage 51, and at the same time, the plunger 8 is retracted to a position where the hot water supply port 22 is fully opened (step S08). The molten aluminum is supplied from the hot water supply port 22 into the sleeve 7 by the ladle 19 (step S09). Immediately after supplying the molten aluminum, the plunger 8 is advanced (step S10). When the plunger 8 comes to a preset position, the shut-off pin 16 is advanced to close the suction passage 61 (step S11). The preset position is a position at which the molten aluminum almost fills the cavity 9. This position and the position of the plunger 8 when the hot water supply port 22 is opened and closed are controlled by a limit switch (not shown).
[0033]
Next, the shot number counter N is advanced by one (step 12). After a predetermined time for the molten aluminum to solidify, the movable mold 1 is moved to the mold open state, and the manufactured product is taken out (step S13). At this time, the shut-off pin 16 is simultaneously moved forward to open the suction passage 61 (step S14), and the process returns to step S02 to repeat.
[0034]
If N <n is not satisfied in step 05, the shot number counter N is reset to 0 (step 15). Next, the three-way valve 21 is switched so that the supply passage 51 and the pipe line 32 communicate with each other (step 16), and air is supplied from the air supply mechanism 10 to the cavity 9 for a predetermined time (step 17). Then, it progresses to step 06 and performs above-mentioned step S06-S14, and manufactures an aluminum die-casting part.
[0035]
In the unlikely event that foreign matter that may affect the product quality remains due to the powder release agent sticking to the supply passage 51 and the suction passage 61 or the insertion of aluminum, the release agent supply insert 5 And the suction insert 6 are removed to remove foreign matter. Even if foreign matter adheres to the inside of the supply passage 51 and the suction passage 61 as described above, the release agent supply insert 5 and the suction insert 6 can be detached, so that they can be removed and easily removed. Can be improved. Further, when the mold release agent feeding insert 5 and the suction insert 6 are removed, the casting insert can be resumed immediately by replacing it with a spare insert. Foreign matter removal may be performed separately inside the supply passage 51 and the suction passage 61. As a result, the downtime of equipment can be shortened.
[0036]
The position where the mold release agent supply insert 5 and the suction insert 6 are fixed to the mold is not particularly limited as long as a passage communicating with the cavity 9 from the outside can be secured and removable. The mold release agent supply insert 5 may be fixed to the fixed mold 2 or may be fixed to the upper part of the mold, or the suction insert 6 may be fixed to the movable mold 1 side. You may fix to the lower part of. Further, the mold release agent supply insert 5 and the suction insert 6 may be fixed to the same mold. The mold release agent supply insert 5 and the suction insert 6 are fixed to the mold with screws, but are not particularly limited, and any method may be used as long as it can be detached.
[0037]
In the embodiment, the shape of the cavity 9 is directly formed in the movable mold 1 and the fixed mold 2. However, a core formed with the shape of the cavity 9 generally performed by die casting may be used. In this case, the mold including the core is the movable mold 1 and the fixed mold 2. The core is detachable, but it cannot be removed frequently because it is heavy and affects the product quality and requires adjustment at the time of fixation.
[0038]
Since the cooling water passage 52 is provided in the mold release agent supply insert 5, it is possible to prevent the remaining powder from sticking in the supply passage 51 due to heat, so that the amount of powder release agent applied is stable. And the outgassing property in the cavity 9 can be stabilized. Similarly, since the cooling water passage is provided in the suction insert 6, it is possible to prevent the remaining powder from sticking in the suction passage 61 due to heat, so that the amount of the powder release agent applied can be reduced. It is possible to stabilize the gas escape property in the cavity 9. In the embodiment, the nest is cooled with cooling water, but a coolant such as oil may be used instead of the cooling water.
[0039]
Since the air gap portion 53 is provided on the surface of the mold release agent supply insert 5 that contacts the movable mold 1, and the air gap portion 54 is provided on the surface that contacts the fixed mold 2, the air gap portion 53 is provided. , 54 becomes a heat insulating layer, and heat conduction from the movable mold 1 and the fixed mold 2 can be prevented, and the remaining powder can be prevented from being fixed in the supply passage 51 by heat. The coating amount can be stabilized and the outgassing property in the cavity 9 can be stabilized. Similarly, since the air gap portion is also provided in the suction insert 6, the air gap portion serves as a heat insulating layer, and heat conduction from the movable mold 1 and the fixed mold 2 can be prevented, and the remaining powder Can be prevented from adhering to the suction passage 61 due to heat, so that the amount of the powder release agent applied can be stabilized and the gas releasing property in the cavity 9 can be stabilized. In the embodiment, the heat insulating layer is formed by the air gap, but the heat insulating layer may be formed by sandwiching a heat insulating material. In the embodiment, the heat insulating layer (air gap portion) is formed in the insert, but may be provided on the mold side that comes into contact with the insert.
[0040]
Since air blow is performed to supply air to the supply passage 51 and the suction passage 61 every n shots, the powder release agent remaining in the supply passage 51 and the suction passage 61 can be removed. The coating amount can be stabilized and the outgassing property in the cavity 9 can be stabilized. Thereby, the man-hour for removing the insert and cleaning the inside of the supply passage and the suction passage can be reduced. In the embodiment, air is supplied every n shots, but air may be supplied every predetermined operating time of the apparatus, or air may be supplied every shot.
[0041]
Although the embodiment has been described with an aluminum die casting apparatus, the present invention can be applied to any apparatus using a powder release agent such as an apparatus or a resin molding apparatus in other metal casting.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, the present invention provides a mold for supplying a powder release agent into a cavity formed by a fixed mold and a movable mold, and the powder release agent is attached to the fixed mold or the movable mold. A mold having a release agent supply insert having a supply passage for supplying a mold agent and / or a suction insert having a suction passage for sucking a gas in the cavity. Alternatively, since it is a powder release agent supply method using the mold, maintenance is improved and downtime can be shortened.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of a die closed state of an aluminum die casting apparatus for explaining an embodiment. FIG. 2 is an explanatory view of an open state of a die of an aluminum die cast casting apparatus for explaining an embodiment. Explanatory drawing explaining the mold supply side insertion part in detail [FIG. 4] A flow chart explaining the manufacturing process of the aluminum die cast part of the embodiment [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Movable metal mold 2 ... Fixed metal mold 5 ... Mold release agent supply side insert 6 ... Suction insert 10 ... Air supply mechanism (gas supply mechanism)
11 ... Air source (gas source)
12 ... Filter regulator unit 51 ... Supply passage 52 ... Cooling water passage (coolant passage)
53, 54 ... Air gap part (heat insulation layer)
61 ... Suction passage

Claims

In a mold for supplying a powder release agent into a cavity formed by a fixed mold and a movable mold,
A mold release agent supply nest having a supply path for supplying the powder mold release agent to the fixed mold or the movable mold and / or a suction nest having a suction path for sucking the gas in the cavity. A mold characterized in that is detachably provided.

The mold according to claim 1, wherein a coolant passage is provided in the mold release agent supply insert and / or the suction insert.

The heat insulating layer is provided in the surface which the said nest | insert for mold release agent supply and / or the said nest | insert for suction | inhalation, and the said stationary mold or / and the said movable mold contact | abut. Item 3. A mold according to Item 2.

Using the mold according to any one of claims 1 to 3, gas is supplied so as to pass through a supply passage for supplying a powder release agent and a suction passage for sucking gas in the cavity at predetermined intervals. A powder release agent supply method characterized by the above.