JP2004298793A - エジェクタとそれを用いた脱気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力損失が小さく効率の良い脱気を行うことが可能なエジェクタを提供すること。
【解決手段】一端に第1流体用の第1流入口を、他端に排出口を、外周面に複数の第2流体用の第2流入口を有する本体を備え、第1流入口と排出口とが第2流入口に対応する数の貫通流路で接続され、各第2流入口と対応する貫通流路とが流体流路によって接続されてなる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エジェクタとそれを用いた脱気装置に関し、さらに詳しくは、液体から溶存気体を除去する装置に関し、主に、ボイラ用水,飲料水,冷却用循環水などの水路に適用される。
【0002】
【従来の技術】
この発明に関連する技術として、次のようなものが知られている。
(1)一つの流体を流入させる複数の通路を有するノズル部と、これに相対する複数の通路を有する混合部を、相対する各通路が同軸心状にそれぞれ合致すべく対向して配し、他の一つの流体を導入する孔を有する吸入室を前記ノズル部と混合部の相互間に配設して、相対する各通路が吸入室を介して連通すべく成るエジェクタ装置(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
(2)送水管内に窒素ガスを注入する窒素注入手段と、窒素ガスが注入された水を乱流混合するスタティックミキサーと、乱流混合された水を気液分離する気液分離手段とを備えてなることを特徴とする脱酸素装置(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
(3)液体中から溶存酸素を除去する溶存酸素の除去装置において、液体の流路に設けたエジェクタの気体吸引部には、エジェクタに流入する液体の圧力よりも高い圧力の溶存酸素除去用気体の供給管が結合されており、エジェクタの下流側に充填材を充填した充填塔が配置され、充填塔の下流側には液体中から気体を分離するサイクロンを設けたことを特徴とする溶存酸素の除去装置(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−42427号公報
【特許文献2】
特開2001−129304号公報
【特許文献3】
特開2003−1008号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ボイラ給水中に含まれる溶存酸素は、ボイラおよびボイラ系設備の腐食要因となる。これらの設備を腐食から守り安全に可動させるには、溶存酸素を除去する処理すなわち脱酸素処理が必要である。
【0007】
液体から溶存気体を除去する方法として、薬剤添加による方法、真空脱気方法、気体置換による方法等が知られている。薬剤添加による方法は、化学的に気体を除去する方法であり、薬剤の分解生成物等が液体中に残存するので、適用対象が限られるという問題がある。
【0008】
また、脱酸素剤として優れた特性をもつヒドラジンも、近年、労働安全衛生法の変異原化学物質や特定化学物質排出管理促進法(PRTR法)の第一種指定化学物質に指定され、人体に対する有害性が問題となっており、代替薬剤への移行が望まれている。
【0009】
真空脱気方法は、減圧下において液体中から溶解度の圧力変化を利用して脱気する方法であるが、一般に大がかりな装置が必要であり、規模の小さなボイラ用水中の脱気処理には不適当な方法であった。
【0010】
一方、気体置換による方法は、対象となる液体等に悪影響を及ぼさない窒素等の気体を液体中に吹き込み、液体中の溶存気体を除去する方法であり、窒素源等が必要ではあるものの、必要とする設備も比較的簡単であるとともに、運転に要するエネルギーも少ないという特徴を有している。特に窒素は、大気中に大量に含まれている成分であり、入手が容易であるとともに、そのまま大気中へ放出しても何等問題を生じないという特徴を有している。
窒素を利用した気体置換方法において、酸素を溶存した液体中に窒素を噴出させる方法が知られているが、一般に溶存酸素の置換効率は低く、その置換効率の向上が望まれてきた。
【0011】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、液体中の溶存気体を、他の気体で効率よく置換除去するためのエジェクタとそれを用いた脱気装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、一端に第1流体用の第1流入口を、他端に排出口を、外周面に第2流体用の複数の第2流入口を有する本体を備え、第1流入口と排出口とが第2流入口に対応する数の貫通流路で接続され、各第2流入口と対応する貫通流路とが流体流路によって接続されてなるエジェクタを提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明において、第1流体を酸素含有水とし、第2流体を窒素(ガス)とすることができる。この場合、エジェクタは水に含有される酸素を窒素で置換する脱気機能を有し、その脱気原理は、「溶解度があまり大きくない気体では、気体の溶解度は温度一定のとき、成分気体の分圧に比例する。」というヘンリーの法則に基づく。
【0014】
例えば、酸素を含んだ水に窒素を更に溶解させることにより、水中の酸素溶解度を下げ、結果的に脱酸素に行なうことができる。これは、水と接している空間の酸素濃度を下げることによって、水中の溶存酸素が減少するということである。大気中には酸素が約21%含まれており、水温が25℃であれば、水中での飽和溶存酸素濃度は約8mg/Lである。理論上(ヘンリーの法則)では、水に接している酸素濃度を1%にすれば、酸素濃度は0.381mg/Lとなり、0.1%にすれば、0.038mg/Lまで減少することになる。
【0015】
この発明のエジェクタは、第1流入口から複数の貫通流路を介して排出口へ液体を流し、その各流路に第2流入口および第2流体流路を介して気体を供給できるように構成されている。
このエジェクタによれば、第1流体が液体で第2流体が気体の場合には、気体は液体の流圧作用による吸引力により微細で多数の気泡となって複数の貫通流路の液体に混入されるので、各貫通流路において大きい接触面積で液体に接触することができる。従って、例えば、酸素溶存水に対して窒素を効果的に接触させることができ、結果的にヘンリーの法則に基づく脱酸素処理を効率的に行うことができる。
【0016】
また、この場合、液体の流圧作用による吸引力は、液体の流速によって決定されるため、所望の吸引力を得るためには貫通流路を細くして流速を上げる必要があり、その圧力損失が大きくなるが、このエジェクタでは貫通流路を複数にすることにより、第1流入口から排出口までの圧力損失が低減するので、比較的小容量の送液ポンプにより多量の液体を短時間で処理することができる。なお、貫通流路は、3〜20本であることが好ましく、10〜20本であることがさらに好ましい。
【0017】
この発明において、エジェクタの各貫通流路は上流から下流に向って直列に接続された第1,第2および第3流路からなり、第2流路は第1および第3流路より、内径が小さく第2および第3流路の間には第2流路の内径をテーパー状に拡大して第3流路の内径に整合させる第4流路を有し、流体流路は第4流路と第2流入口とを接続してなることが好ましい。
この構成によれば、第1流体が液体で第2流体が気体の場合、流体流路は第4流路に接続され、気体が液体の速度の減速し始める部分に吸引されるので、流体力学的作用により気体の液体への吸引動作が円滑に行われると共に、液体内で生じる気泡の微細化が効率的に行われる。
【0018】
この発明において、本体は第1流入口から流体を各貫通流路へ案内するための案内部材を第1流入口内に備えることが好ましい。
貫通流路の数が多い(10本以上)場合には、特にこの案内部材の案内作用によって、液体が円滑に各流路へ流入することができる。
【0019】
案内部材としては、複数の貫通流路の入口によって取り囲まれ流体の上流に向って先細る円錐形部材を用いることができる。
この発明における本体は、円柱状で、外周面の同一円周上に形成された溝を有し、第2流入口は溝底に溝に沿って配列され、本体は溝を気密的に覆うリング状のカラーを備え、カラーは外部から溝内へ第2流体を供給するためのニップルを有するように構成できる。
本体の材料は、流体として使用する液体およびガスに浸されない材質であることが好ましく、第1流体が水で第2流体が窒素の場合には、例えば、黄銅やステンレス鋼などを好適に用いることができる。
【0020】
また、この発明において、本体の排出口に接続され排出される流体を整流するための整流器をさらに備えることが好ましい。
この整流器の整流作用により、複数の貫通流路から噴出する流体が円滑に合体されるので第1流体が液体で第2流体が気体の場合、液体中に発生した気泡が互いに衝突して結合することが防止され、液体に気体の微細気泡が効果的に接触し、結果的に脱気作用が向上することが実験的に確認されている。
【0021】
整流器は上流から下流に向って先細るテーパー状整流路を有してもよい。
整流器は上流から下流に向って直列に接続された第1,第2および第3整流路を有し、第1整流路は流れ方向に先細るテーパー状円錐流路であり、第2整流路は第1整流路の先端と同じ内径を有する円筒流路であり、第3整流路は第2整流路より小さい内径を有する円筒流路であってもよい。
【0022】
さらにこの発明は、別の観点から、前記エジェクタと、エジェクタの下流に設けられ液体を貯留して液体中の気体を放出するための貯留タンクとを備える脱気装置を提供するものである。第1流体が液体で第2流体が気体の場合、エジェクタにおける液体の気体混合接触作用と、タンクにおける貯留液体の気体接触作用とが相俟って、効果的な脱気が行われる。
【0023】
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。これによってこの発明が限定されるものではない。
図1はこの発明のエジェクタを示す正面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は図2の要部拡大図である。
図2に示すように、エジェクタ31は、黄銅(真鍮)製の円柱形本体32と、本体32の下流に接続された黄銅製の円柱形整流器33から構成される。
【0024】
本体32は上流側の端部に第1流入口34を、下流側の端部に排出口35をそれぞれ有する。本体32は外周面の同一円周上に形成された溝36を有する。溝36の底には複数(ここでは8個)の第2流入口37(図3)が溝36に沿って一列に等間隔で形成されている。
【0025】
一方、第1流入口34と排出口35との間には本体の軸に平行に第2流入口37と同数(8本)の貫通流路38が形成されている。貫通流路38は本体の軸を中心とする同一円周上に等間隔に穿孔されている。
【0026】
また、各貫通流路38は、図3に示すように、上流から下流(矢印B方向)に向って直列に接続された第1,第2および第3流路38a,38b,38cからなる。第2流路38bは第1および第3流路38a,38cより内径が小さい。第2および第3流路38b,38cの間には、第2流路38bの内径をテーパー状に拡大して第4流路38cの内径に整合させる第4流路38dを有する。そして、第4流路38cは本体32の軸に直交する方向に形成された流体流路39により、対応する第2流入口37と連通している。
【0027】
本体32は溝36を2本のOリング40,41によって気密的に覆うリング状のカラー42を備え、カラー42は外部から溝36内へ給気するためのニップル43を備える。また、カラー42は止めねじ44,45(図2)により本体32の外周面に固定される。
【0028】
図2に示すように、本体32の第1流入口34の内部には、8本の貫通流路39の入口によって取り囲まれるように本体32の軸と同軸に固定され、流体の上流方向に向って先細る円錐形部材46が設けられている。この円錐形部材46は第1流入口34から流入する液体を各貫通流路38へ円滑に案内するためのものである。
本体32は、第1流入口34の内面に形成された外部配管接続用の雌テーパーねじ47と、排出口35の内面に形成され整流器33と螺着するための雌テーパーねじ48を有する。
【0029】
また、整流器33は、上流側の端部外面に形成された雄テーパーねじ49によって本体32の雌テーパーねじ48に螺着して本体32と結合している。整流器33は上流から下流に向って直列に接続された第1,第2および第3整流路50,51,52を有する。
【0030】
第1整流路は流れ方向(矢印B方向)に先細るテーパー状の円錐流路である。第2整流路51は第1整流路50の下流側先端と同じ内径を有する円筒流路である。第3流路52は第2流路51より小さい内径を有する円筒流路である。整流器33は下流側端部の外面に形成された外部配管接続用の雄テーパーねじ53を有する。
【0031】
このような構成において、酸素を含んだ水が第1流入口34から圧入され、ニップル43が窒素供給源に接続されると、水は円錐形部材46に案内されて8つの貫通流路38は円滑に分流される。一方、窒素はニップル43を介して溝36を充満させる。貫通流路38を流れる水の流圧作用による吸引力により溝36の窒素が吸引され、8つの第2流入口37と流体流路39とを介して貫通流路38の第4流路38dへ噴出する。それによって、貫通流路38を流れる水に多数の微細な窒素の気泡が生成される。
【0032】
8つの貫通流路38からそれぞれ排出された水は、排出口35を介して整流器33に流入し、テーパー状の第1整流路50と内径が段階的に小さくなる第2,第3整流路51,52によって合体され、整流器33から排出される。
【0033】
水に含まれる酸素と窒素の置換作用(脱気作用)は各貫通流路38の水に微細な窒素気泡が生成された時から開始され、気泡となった窒素が水に接触している間、継続される。
【0034】
各貫通流路38からの水はそれぞれが勢いよく排出口35へ噴出するが、整流器33がそれらを受け入れて円滑に合体させて整流する。従って整流器33の作用により、水に含まれる多数の微細な窒素気泡は互いに結合して大きくなることなく本体32から水と共に下流へ排出され、水に対する窒素気泡の接触面積が大きい状態に保持され、高い脱気効率が維持される。
なお、この実施例では貫通流路38は説明上8本としているが、10本以上、例えば16本又は18本とすることにより、より多量の水を能率的に脱気処理することができる。
【0035】
図4は、この発明の脱気装置の構成を示すブロック図である。
脱気装置10は、タンク3からボイラ14に水を供給する給水路13に配設された脱気ユニット1と、窒素供給路12を介して脱気ユニット1に窒素ガスを供給する窒素供給源11と、送水ポンプ4から構成される。
【0036】
給水路13には、送水ポンプ4と、脱気ユニット1とがこの順に直列に配設されている。なお、窒素供給源11は、例えば、窒素ボンベおよびレギュレータにより、あるいはエアコンプレッサ、ドライヤ、レギュレータおよび窒素分離器により構成される。
【0037】
脱気ユニット1はエジェクタ8と貯留タンク6を備える。エジェクタ8には、図1〜図3に示すエジェクタ31と同じ構成を有し、かつ貫通流路38が18本のものを用いている。
【0038】
図5は、貯留タンク6の断面図である。
同図に示すように、貯留タンク6は、上部に給水口25と排気口26を有し、下部側面に排水口27を有する。水はエジェクタ8から給水口25を介して貯留タンク6に供給され、常時所定量(例えば、タンク容量の75%)だけ貯留されるようになっている。
【0039】
エジェクタ8において窒素の微細な気泡が混入された水は、貯留タンク6に貯留された水の中へ噴出され、一旦貯留タンクの底まで到達したのち上昇する。その間、気泡は水との接触作用を継続するので、ここにおいても窒素と酸素との置換が行われる。さらに上昇した窒素(余剰窒素)は、水から脱した酸素と共に排気口26を介して大気中へ放出される。そして、脱気された水は排出口27を介してボイラ14へ供給される。
【0040】
次に、給水路13における水の流れに基づいて脱気装置10の動作を説明する。
図4に示すように、窒素供給源11から供給される窒素(ガス)は、エジェクタ8に注入される。
【0041】
一方、タンク3の水は、送水ポンプ4の駆動によりエジェクタ8に供給される。その水は、エジェクタ8において窒素と混合され、貯留タンク6へ送り込まれる。貯留タンク6で水から抜けた酸素および余剰窒素は、大気中に放出される。そして、脱気された水は貯留タンク6aからボイラ14へ供給される。
【0042】
以下に、脱気装置10の性能を検証するために行った試験について説明する。
〔試験例1〕
図4に示す脱気装置10を用いて、送水ポンプ4の出口X、貯留タンク6の出口Yの2点に溶存酸素計を設置し、連続的に溶存酸素濃度(DO)の測定を行った。
【0043】
大気中には本来、酸素が約21%含まれており、水温が25℃であれば、水中での飽和溶存酸素濃度は約8mg/Lである。理論上(ヘンリーの法則)では、水に接している酸素濃度を1%にすれば、酸素濃度は0.381mg/Lとなり、0.1%にすれば、0.0381mg/Lまで減少することになる。
【0044】
この理論に基づいて、脱気装置10における脱気効果を確認した。
エジェクタ8への窒素導入量16L/min,送水ポンプ4の吐出水量35L/min,ポンプ4の圧力0.5MPaとした場合の貫通流路数に対する溶存酸素の濃度(DO値)を図6に示す。なお、窒素は純度99.9%のものを使用した。タンク3の水は点Xにおいて水温25℃,溶存酸素濃度8mg/L一定となるように調整した。
【0045】
図6に示すように、貫通流路数が増えるとともに、点YにおけるDO値の低下が認められ、貫通流路が1本から15本に増大すると、DO値は約1/4に低減する。なお、この場合、貫通流路38の断面積の総和は、その数が変化しても一定になるように設定した。
【0046】
〔試験例2〕
図1〜図3に示すエジェクタ31の整流器33の効果を確認するため、図4のエジェクタ8としてエジェクタ31(図2)から整流器33を除去したものを用いて比較試験を行った。その測定結果を表2に示す。なお、本体32の貫通流路数は16本とし、その他の条件は試験例1と同じとした。
【0047】
【表1】
Figure 2004298793
【0048】
表1からわかるように、整流器33の有無に対して、送水ポンプ5の出口YにおけるDO値が0.92から1.18に増大している。従って、整流器33は脱気作用に非常に有効であることが確認された。
【0049】
【発明の効果】
この発明によれば、第1流入口から受け入れられる液体が複数の流路に分岐され、各流路に流体流路を介して脱気用気体を供給できるので、小さな供給圧力で多量の液体の脱気処理を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエジェクタの正面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】この発明に係る脱気装置の構成図である。
【図5】この発明に係る貯留タンクの断面図である。
【図6】この発明の実施例における測定結果例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 脱気ユニット
4 送水ポンプ
6 貯留タンク
8 エジェクタ
10 脱気装置
11 窒素供給源
12 窒素供給路
13 給水路
14 ボイラ
25 給水口
26 排気口
27 排水口
31 エジェクタ
32 本体
33 整流器
34 第1流入口
35 排出口
36 溝
37 第2流入口
38 貫通流路
38a 第1流路
38b 第2流路
38c 第3流路
38d 第4流路
39 流体流路
40 Oリング
41 Oリング
42 カラー
43 ニップル
44 止めねじ
45 止めねじ
46 円錐形部材
47 雌テーパーねじ
48 雌テーパーねじ
49 雄テーパーねじ
50 第1整流路
51 第2整流路
52 第3整流路
53 雄テーパーねじ

Claims (10)

  1. 一端に第1流体用の第1流入口を、他端に排出口を、外周面に第2流体用の複数の第2流入口を有する本体を備え、第1流入口と排出口とが第2流入口に対応する数の貫通流路で接続され、各第2流入口と対応する貫通流路とが流体流路によって接続されてなるエジェクタ。
  2. 第1流体が酸素含有水であり、第2流体が窒素ガスである請求項1記載のエジェクタ。
  3. エジェクタの各貫通流路は、上流から下流に向って直列に接続された第1,第2および第3流路からなり、第2流路は第1および第3流路よりも内径が小さく、第2および第3流路の間には第2流路の内径をテーパー状に拡大して第3流路の内径に整合させる第4流路を有し、流体流路は第4流路と第2流入口とを接続してなる請求項1記載のエジェクタ。
  4. 本体は、第1流体を第1流入口から各貫通流路へ案内するための案内部材を第1流入口内に備えてなる請求項1記載のエジェクタ。
  5. 案内部材は、複数の貫通流路の入口によって取り囲まれ第1流体の上流に向って先細る円錐形部材からなる請求項4記載のエジェクタ。
  6. 本体が円柱状で、外周面の同一円周上に形成された溝を有し、第2流入口は溝底に溝に沿って配列され、本体は溝を気密的に覆うリング状のカラーを備え、カラーは外部から溝内へ第2流体を供給するためのニップルを有する請求項1記載のエジェクタ。
  7. 本体の排出口に接続され排出される流体を整流するための整流器をさらに備える請求項1記載のエジェクタ。
  8. 整流器は上流から下流に向って先細るテーパー状整流路を有する請求項7記載のエジェクタ。
  9. 整流器は上流から下流に向って直列に接続された第1,第2および第3整流路を有し、第1整流路は流れ方向に先細るテーパー状円錐流路であり、第2整流路は第1流路の先端と同じ内径を有する円筒流路であり、第3整流路は第2整流路より小さい内径を有する円筒流路である請求項7記載のエジェクタ。
  10. 請求項1又は7記載のエジェクタと、エジェクタの下流に設けられ液体を貯留して液体中の気体を放出するための貯留タンクとを備える脱気装置。
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