JP2004297788A - シーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体 - Google Patents

シーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004297788A
JP2004297788A JP2004064204A JP2004064204A JP2004297788A JP 2004297788 A JP2004297788 A JP 2004297788A JP 2004064204 A JP2004064204 A JP 2004064204A JP 2004064204 A JP2004064204 A JP 2004064204A JP 2004297788 A JP2004297788 A JP 2004297788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sequence
information
track
event
sequencer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004064204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004297788A5 (ja
Inventor
Takuro Sone
卓朗 曽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2004064204A priority Critical patent/JP2004297788A/ja
Publication of JP2004297788A publication Critical patent/JP2004297788A/ja
Publication of JP2004297788A5 publication Critical patent/JP2004297788A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

【課題】 マルチメディア情報の取扱いを極めて容易にすると共に、各情報間のきめ細かな同期制御を可能にする。
【解決手段】 SMAFファイル20は、コンテンツ情報記憶部21、演奏シーケンストラック22、描画シーケンストラック23、オーディオシーケンストラック24、マスタートラック25を同一のファイル内に組み込んだものであって、マスタートラック25のイベントの内容によってシーケンス動作の制御が可能となっている。シーケンサ26は、アプリケーションプログラム30と通信し、マスタートラック25でのイベント発生時にアプリケーションプログラム30がスティタスを読み込んで、ユーザインターフェイス31または通信インターフェイス32を介してユーザまたは外部装置とデータのやりとりを行なう。
【選択図】 図2

Description

この発明は、音、画像、テキストなどの様々な種類のマルチメディア情報を扱うマルチメディア実行システムに関する。
マルチメディア情報をユーザ側からみて一元的に扱っているものとしては、例えばインターネット上のコンテンツの閲覧ソフト(以下、ブラウザという)がある。ユーザは、パソコン画面上でこのブラウザを操作することによって、1つの画面上で音、画像、テキストなどのマルチメディア情報を扱うことが可能である。通常は、各情報はサーバ内の異なったパスで定義される箇所に記憶されており、ブラウザは、それぞれの情報を個別に取り出して1つの画面上で再現する。このようなインターネット上の情報は、すべて、HTML( Hyper Text Markup Language)言語で扱う事が可能であって、ブラウザはこのHTML言語を解釈することによって情報のアウトプットを行なう。
また、HTML言語とは異なった言語で記述され、音や画像(特に動画)を同期して再現するソフトウェアもインターネット上で実用化されている。このソフトウェアが扱うファイル構造は、音の情報と画像の情報を一体化したものであって、1つのファイルとして取り扱うことが可能になっている。
しかしながら、HTML言語で記述できるマルチメディア情報は、特定の箇所に記憶されている情報を静的(スタティック)に読み出して再現するだけであって、各情報を同期して動的(ダイナミック)に再現するものではない。このため、コンテンツの内容を微妙にコントロールして、特に画像や音声を時間的に完全に同期して再現するといったことが不可能である。
また、音の情報と画像の情報を1つのファイル形式で扱う従来のものは、各情報が全く独立して最初から再生されるだけであるために、途中でジャンプしたり情報間の細かい同期を取ることができない不都合があった。
この発明の目的は、マルチメディア情報の取扱いを極めて容易にすると共に、各情報間のきめ細かな同期制御を可能にするマルチメディア実行システムを提供することにある。
この発明は、上記の課題を解決するために、演奏シーケンス情報が記憶される演奏シーケンストラックと、描画シーケンス情報が記憶される描画シーケンストラックと、各シーケンストラックのシーケンス動作に対し停止・分岐・繰り返し等の時間軸方向の制御を行う各シーケンストラックの同期情報が記憶される同期情報記憶手段と、を外部のシーケンサによりアクセス可能となるように同一のファイル内に組み込み、
前記シーケンサによるシーケンス動作が開始すると、前記演奏シーケンス情報、前記描画シーケンス情報に加えて、さらに前記各シーケンストラックのシーケンス動作に対し停止・分岐・繰り返し等の時間軸方向の制御を行う各シーケンストラックの同期情報が前記シーケンサに対して読み出されることを特徴とする。
この発明のマルチメディアファイル構造体では、複数の種類の情報が記録される複数のシーケンストラックと共に各シーケンストラックの同期情報が記録される同期情報記録手段が同一ファイル内に組み込まれる。この同期情報記録手段は、好ましくは、上記各シーケンストラックと同じ種類のシーケンストラックの構造とする。複数の種類の情報は、演奏シーケンス情報と描画シーケンス情報を含み、さらにはオーディオシーケンス情報も含むことが可能である。演奏シーケンス情報は、通常は、MIDIまたはMIDI相当のシーケンス情報であり、描画シーケンス情報は、テキスト、2値画像、任意画像を含むことができる。オーディオシーケンス情報は、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)データで構成することができる。また、TwinVQ(商標)やMP3等の圧縮オーディオデータで構成することも可能である。
この発明のマルチメディアファイル構造体を用いるマルチメディア実行システムでは、上記マルチメディアファイルを記憶する記憶部と、このマルチメディアファイルのシーケンス動作を実行するシーケンサと、シーケンサと通信を行うことによりマルチメディアファイルの実行開始、実行停止などの実行制御を行なうアプリケーションプログラムの記憶部と、このアプリケーションプログラムを実行するプログラム実行部とを備えている。これにより、シーケンス動作中に、各シーケンストラックの情報間の同期が同期情報によってとられるために、この同期情報の記述の仕方によって、各シーケンストラック間の情報の同期をきめ細かく設定することができる。また、シーケンサとアプリケーションプログラム間が通信することによって、前記同期情報によってシーケンス動作の制御が行われたときに、その情報をアプリケーションプログラムが知ることができる。これにより、アプリケーションプログラムで前記同期情報に関連して様々な制御を行うことが可能になる。
前記マルチメディアファイル構造体は、前記同期情報記憶手段として、各シーケンストラックと同じシーケンス動作をするマスタートラックを有し、また、同期情報として、各シーケンストラックのシーケンス動作を停止・分岐・繰り返し等の時間軸方向の制御情報を記憶する。
同期情報を記憶する同期情報記憶手段として各シーケンストラックと同じシーケンス動作をするマスタートラックを設けることにより、同期情報の記述が容易になる。また、同期情報として、各シーケンストラックのシーケンス動作を停止・分岐・繰り返しなどの時間軸方向の制御情報を記憶することにより、シーケンス動作の途中でアプリケーションプログラムとの間で通信を行いながら任意の制御が可能になる。例えば、同期情報としてシーケンス動作を停止する制御情報を記憶しておくと、このタイミングになった時にアプリケーションプログラムでユーザによるデータ入力や、サーバに対する特定のデータの発信・要求を行なったりすることが可能になる。これにより、シーケンス動作中にユーザの入力やサーバからの情報に基づいてシーケンス動作を制御することが可能になる。例えば、同期情報としてシーケンス動作を停止する情報が記憶されていた場合、そのタイミングになった時にユーザの入力によって分岐先を指定することができる。また、描画シーケンストラックにコマーシャル情報が記録されている場合、そのコマーシャルの終了するタイミングに同期情報としてシーケンス動作の停止情報が記録されている場合、サーバに対してコマーシャルが終了したことを通知できるようになる。
この発明によれば、複数の種類の情報が記録される複数のシーケンストラックと共に各シーケンストラックの同期情報が記録される同期情報記録手段を同一ファイル内に組み込んでマルチメディアファイル構造体を構成したため、シーケンス動作中に、各シーケンストラックの情報間の同期が同期情報によってとられる。このため、この同期情報の記述の仕方によって、各シーケンストラック間の情報の同期をきめ細かく制御することができる。
また、シーケンサとアプリケーションプログラム間が通信することによって、前記同期情報によってシーケンス動作の制御が行われたときに、その情報をアプリケーションプログラムが知ることができる。これにより、アプリケーションプログラムで前記同期情報に関連して様々な制御を行うことが可能になる。
また、同期情報を記憶する同期情報記憶手段として各シーケンストラックと同じシーケンス動作をするマスタートラックを設けることにより、同期情報の記述が容易になる。
また、表示イベントが、表示オブジェクトの複数の座標表現形式を指定可能であるため、その時に使用する表示デバイスに対して最適な表示位置の指定を可能にする。これにより、コンテンツの流通の範囲を広げることができる。
また、表示イベントは、表示オブジェクトの基本的な情報を定義するプライマリイブロックと、このプライマリイブロックで表した内容に動的な表示修飾を加える一つ以上の組み合わせの表示修飾シーケンス情報が含まれる補助ブロックとで記述が可能であり、また、表示修飾シーケンス情報は相互に動作の影響を及ぼさない情報であるために、表示オブジェクトの動きにあわせて、最適な表示修飾シーケンス情報を容易に組み合わせることが可能である。各表示修飾シーケンス情報を単純な機能表現の情報としておけば、表示内容の複雑な動きを、単純な機能表現の組み合わせで容易に提供することができる。また、このことからコンテンツ制作も容易になるという効果がある。
図1は、この発明の実施形態であるマルチメディア実行システムのハードウェアの構成図である。なお、図1に示すような各構成部を備えていれば、マルチメディア実行システムのハードウェアとして、コンピュータ端末、携帯端末、携帯電話を含む様々な形態のものを利用することが出来る。
実行制御部1は、CPU、ROM、RAMなどを含み、シーケンサ( プログラム)やアプリケーションプログラムの実行、入出力制御などを行なう。この実行制御部1に対して、シーケンサ(プログラム)記憶部2、アプリケーション(プログラム)記憶部3、およびマルチメディアファイルの格納された記憶部4が接続されている。マルチメディアファイルは、後述するように、演奏シーケンストラック、描画シーケンストラック、オーディオシーケンストラック、マスタートラックおよびコンテンツ情報記憶部を同一のファイル内に組み込んだものであって、この実施形態では、このファイルをSMAF(Synthetic Music Mobile Application Format)ファイルと称する。記憶部4には、1番からn番目までのSMAFファイルが記憶されており、アプリケーション記憶部3やユーザからの入力情報によっていずれかのSMAFファイルが選択される。
実行制御部1には、音源デバイス5、表示デバイス6、オーディオデバイス7が接続される。
音源デバイス5には、SMAFファイル内の演奏シーケンス情報が入力され、ここで演奏信号に変換される。演奏シーケンス情報は、本実施形態ではMIDIシーケンス情報であり、音源デバイス5には、MIDI音源デバイスが使用される。
表示デバイス6には、SMAFファイル内の描画シーケンス情報が入力する。描画シーケンス情報は、後述のように、テキスト、2値画像、任意画像のいずれかのシーケンス情報であり、表示デバイス6は、これらの情報を画像信号に変換する。
オーディオデバイス7は、SMAFファイル内のオーディオシーケンス情報が入力し、オーディオ信号に変換する。この実施形態では、オーディオシーケンス情報はADPCM情報であり、オーディオデバイス7は、このADPCM情報をアナログのオーディオ信号に変換する。
楽音・音声出力部8は、音源デバイス5およびオーディオデバイス7の出力を合成したものをスピーカ8aから出力する。モニタ9は、表示デバイス6からの画像出力を表示画面上に表示する。
実行制御部1には、さらに、入力部10と通信部11とが接続されている。入力部10には、キーボードやマウスなどを含む操作部12が接続され、通信部11は、有線あるいは無線によるインターネット等のコンピュータネットワークもしくは公衆回線網等の通信回線によって、図外のサーバに接続されている。
図2は、上記マルチメディア実行システムのソフトウェアの構成図である。
20はSMAFファイルである。このSMAFファイル20は、コンテンツ情報記憶部21、演奏シーケンストラック22、描画シーケンストラック23、オーディオシーケンストラック24、マスタートラック25で構成され、これらが1つのファイル内に一体的に組み込まれている。
コンテンツ情報記憶部21は、SMAFファイル20全体の内容に関する情報を記憶する。演奏シーケンストラック22は演奏シーケンス情報を、描画シーケンストラック23は描画シーケンス情報を、オーディオシーケンストラック24はオーディオシーケンス情報をそれぞれ記憶する。マスタートラック25は、各シーケンストラック22〜24の同期情報を記憶する。このマスタートラック25は、各シーケンストラック22〜24の同期情報を記憶するものであるが、このトラック25自身もシーケンストラックとなっている。
シーケンサ26は、これらの演奏シーケンストラック22、描画シーケンストラック23、オーディオシーケンストラック24、マスタートラック25のシーケンス動作を制御する。各シーケンストラックは、イベントとデュレーションを組み合わせて構成され、デュレーションはイベント間の時間間隔を指定する。したがって、シーケンストラックの先頭からデュレーションを積算することで、イベントの実行開始時刻を知ることができる。また、イベント自体の処理に時間がかかったとしても、シーケンスデータ上の時間経過には影響を与えない。時間経過はイベント処理に無関係にデュレーションで表現できることになる。詳細については後述するように、マスタートラック25は、同期情報としてポーズ(停止)イベント、分岐イベント、繰り返しイベントなどの時間軸方向の制御情報を記憶している。これらのイベントが発生した時には、マスタートラック25からシーケンサ26に対しポーズ、分岐、繰り返しなどのシーケンス制御を行なうよう指令する。例えば、ポーズイベントが発生した時には、各シーケンストラック22〜25のシーケンス動作が一時停止する。また、分岐イベントが発生した時には、各シーケンストラックのシーケンス動作ポイントが同時に特定の位置に分岐する。
演奏シーケンストラック22のシーケンス出力は、音源デバイス27に入力し、音として出力される。描画シーケンストラック23の出力は表示デバイス28に出力され、表示モニタ上に描画される。オーディオシーケンストラック24の出力はオーディオデバイス29に出力され、音として出力される。
シーケンサ26は、アプリケーションプログラム30によって制御される。このアプリケーションプログラム30は、シーケンサ26を制御可能なものであればどのようなものであってもよい。アプリケーションプログラム30からは、シーケンサ26に対して、スタート/ストップ信号や、スティタスリード信号が出力される。またシーケンサ26は、アプリケーションプログラム30に対してスティタス(状態)を通知する。例えば、マスタートラック25のイベントとしてポーズイベントが発生した時、シーケンサ26は、シーケンス動作をポーズ状態(一時停止状態)にしてアプリケーションプログラム30に対してスティタス通知を行い、アプリケーションプログラム30が、このスティタス内容をリードする。この場合のスティタス内容は、ポーズ(一時停止)である。アプリケーションプログラム30は、そのスティタスの内容に応じて、ユーザインターフェイス31を介して、ユーザに対し所定の表示を行なったり、またはユーザからの入力操作を待つ。また、通信インターフェイス32を介して、サーバとの間でデータとのやりとりを行なう。ポーズ状態を抜けるイベントが発生すると(このイベントは、アプリケーションプログラム30が決める。例えばユーザ入力があった場合)、アプリケーションプログラム30はシーケンサ26に対し、再スタートの指令を行う。
このようにして、シーケンサとアプリケーションプログラム間のデータ通信が行われる。
図3は、シーケンストラックのデータ構造を示している。
先に述べたように、シーケンスデータは、イベントEとデュレーションDを組み合わせて記述することによって表現されている。データ列はイベントEから開始し、データの終端にはシーケンス終了データであるEOSが置かれる。ライフタイムは、イベントの有効長さを表す。例えば、演奏シーケンス情報であれば、発音時間である。デュレーションDは、イベント間の時間間隔を指定している。このため、デュレーション値をデータの先頭から累積することによって、特定のイベントの開始時刻を決定することができる。例えば、イベント3の開始時刻は、時刻0にデュレーション1と2の加算値を加えた時刻である。また、イベント3の開始時刻からイベント1に分岐するには、イベント3の開始時刻から、デュレーション1とデュレーション2を加算した値を差し引く。このような方法によって、各シーケンストラックのシーケンス動作を任意に制御することができる。マスタートラック25には、この制御内容、すなわち各シーケンストラックの同期情報が記述されている。なお、この実施形態では、シーケンスデータはイベントEとデュレーションDとが交互に記述されるようにしているが、必ずしも交互に記述されていなくても良い。
図4は、図2においてシーケンサ26とアプリケーションプログラム30との概略の動作を示している。
処理が開始されると、シーケンサ26では初期設定(ステップ100)が行なわれた後、シーケンス動作をスタートするのを待つ。アプリケーションプログラム30からシーケンススタート命令を受けると(ステップ200)(ステップ101)、シーケンサ26でのシーケンス動作が開始し(ステップ102)、マスタートラック25のイベント発生を監視する(ステップ103)。マスタートラック25のイベントは、ここではチェックポイントイベントと称する。シーケンサ26は、このチェックポイントイベントが発生すると、アプリケーションプログラム30に対してスティタス通知を行い、チェックポイントイベントの内容を送信する( ステップ104)。アプリケーションプログラムでは、ステップ201において、このスティタスを受信し、その内容に応じた処理を行なう(ステップ202)。例えば、チェックポイントイベントがポーズイベントであれば、アプリケーションプログラムが、そのポーズイベントに対応してユーザからの入力待ちの処理を行なう。或いは、ポーズイベントに対応して、通信インターフェイス32を介して、サーバから特定のデータをダウンロードしたりあるいは特定のデータをアップロードする。アプリケーションプログラム30では、このステップ202の処理に応じて、さらに、シーケンサ26に対し所定の指示を出す。すなわち、ユーザからの入力内容やサーバからのデータに応じて、各シーケンストラックの制御を行なう。シーケンサ26では、ステップ105において、上記アプリケーションプログラム30からの指示に対応する処理をする。シーケンサ26では、以上の処理を行なった後、シーケンスが終了していない場合には再びステップ103以下の動作を行い、アプリケーションプログラム30では、プログラムが終了していない場合には、再びステップ201に戻る。
図5は、時間軸上の動作例を示している。シーケンス動作がスタートすると、演奏シーケンストラック22、描画シーケンストラック23、オーディオシーケンストラック24、マスタートラック25のシーケンス動作が同時に先頭から開始し、それぞれのシーケンス内容に応じた再生が行なわれていく。今、コンテンツが曲データ、画像、オーディオデータで構成されているものとすると、マスタートラック25のポーズイベントPEV1が発生したとき、シーケンサ26でのシーケンス動作が停止し、アプリケーションプログラム30によってユーザインターフェイスからのユーザ入力を待つ。ここで、特定のキー入力があると、アプリケーションプログラム30がスタート命令を出して、次に2番めの曲データ、画像2、オーディオデータ2の再生を開始する。
図1および図2において、SMAFファイル20は、シーケンサ26やアプリケーションプログラム30とは独立しているために、このSMAFファイル20を、任意の記憶媒体や伝送媒体を介して流通させることが可能である。また、アプリケーションプログラム30も、シーケンサ26と独立したプログラムであるために、このプログラムに任意の機能を持たせることができる。したがって、コンテンツの流通性が高く、また、システム全体の拡張性、自由度が極めて大きい。
なお、マスタートラック25のチェックポイントイベントとしては、上記のようなポーズイベントのほか、分岐イベントや繰り返しイベントなどがある。分岐イベントは、時間軸上の任意の位置に分岐することを指示する内容を持ち、繰り返しイベントは、一定のシーケンス期間を繰り返すことを指示する内容を持つ。この他、時間軸方向の様々な制御情報をチェックポイントイベントとして記憶させることが可能である。
次に、描画シーケンストラック23のイベント記述方式について説明する。
先に述べたように、この描画シーケンストラック23の記述も、イベント(表示イベント)と表示イベント間の時間間隔を指定するデュレーションとの交互の記述によって構成される。
表示イベントは、表示オブジェクトの表示位置を指定することが必要である。この実施形態では、この表示イベントは、表示オブジェクトの座標表現形式を複数の中から選択できるようにしている。
図6は、選択可能な座標表現形式を示している。同図(A)は標準座標指定、同図(B)は対称座標指定、同図(C)はレイアウト情報座標指定の各表現形式を示している。
標準座標指定は、座標原点を表示画面の左上とし、X軸は右が正方向、Y軸は下が正方向とする。そして、表示オブジェクトGの左上の座標を指定する。
対称座標指定は、座標原点を表示画面の右下とし、X軸は左が正方向、Y軸は上が正方向とする。そして、表示オブジェクトGの右下の座標を指定する。
レイアウト情報座標指定は、X方向およびY方向とも100分率で位置を指定する。X方向には、0を左詰、50をセンタリング、100を右詰とする。また、Y方向には0を上詰、50をセンタリング、100を下詰とする。図6(C)に示す例では、表示オブジェクトG1はX方向に左詰、G2はX方向にセンタリング、G3はX方向に右詰となっている。
なお、X座標およびY座標それぞれ独立に、いずれかの座標表現形式を指定可能となっている。
座標表現形式をこのように複数の中から指定可能とすることによって、複数のタイプの表示モニタに適合した形式を選択することが可能になる。例えば、レイアウト情報座標指定の座標表現形式を選択しておくと、そのSMAFファイルを表示画面の面積の異なるシステムに適用した場合でも、同じ表示状態とすることができる。また、1つのオブジェクトの指定を標準座標指定と対称座標指定のどちらでも適用可能としておくことで、表示オブジェクトの位置によって、より簡単に指定可能な方を選択できるようになる。このことは、シーケンスデータの作成を容易にする利点につながる。
また、一旦指定した座標表現形式を、次に新たな座標表現形式が指定されるまでデフォルトの表現形式として保持されるようにしている。このため、座標表現形式が変わった時にだけその新たな座標表現形式を指定すればよく、シーケンスデータの見やすさとメモリ消費量の節約を図ることができる。
本システムでは、さらに、表示イベントの記述方法を工夫することによって、複雑な動きを表現することが可能である。以下、これについて詳述する。
表示イベントは、表示オブジェクトのタイプ、サイズ、内容を含む表示オブジェクト定義情報を記述したプライマリイブロックと、このプライマリイブロックで表した内容に動的な表現修飾を加える表示修飾シーケンス情報を記述した補助ブロックとを含んでいる。
プライマリイブロックは、基本的な情報を含むために、表示イベントに必須の情報であり、補助ブロックは、適宜選択することのできるブロックである。
また、補助ブロックの表示修飾シーケンス情報は、相互に動作の影響を及ぼさない複数の表示修飾シーケンス情報から任意に選択された1つ以上の表示修飾シーケンス情報で構成される。
プライマリイブロックに記述される表示オブジェクト定義情報には、表示オブジェクトのタイプ、サイズ、内容が記述される。表示オブジェクトのタイプには、テキスト、2値画像(ビットマップ)、任意画像(イメージ)がある。
表示修飾シーケンス情報には、以下に示すものがある。
(1) 画像変換シーケンス(表示内容の変更)
(a) 色替えシーケンス
例えば、カラオケの色替えなど、表示されているテキストなどを時間的に変化させる。ネオンサインのような画像のフラッシングも表現できる。
(b) 画像変形シーケンス
画像を時間と共に変化させる。
(2) バナーシーケンス(表示画面への投影方法の指定)
(a) 表示枠に文字列を流し込んで表示する。
(b) 表示枠の一部を投影し、投影位置を時間と共に変化させて表示する。
(3) 移動シーケンス(表示位置の変更)
(a) 表示枠を表示する画面上の位置を時間と共に変化させる。
(4) 表示ウィンドウ変更シーケンス
(a) 表示枠の大きさを時間と共に変化させる。
(5) 表示切替シーケンス
(a) プライマリイブロックが複数指定されている場合、これらのブロックの切り替えを行なう。
(b) 2つの表示対象画像(画面上に表れている画像)を時間と共に切り替えて表示する。
例えば、ワイプ(左から右方向に画像をワイプしながら切り替える)、ディゾルブ(複数分割した各ブロック画面でワイプ動作が行なわれる)、フェード(最初の画面が消えていくような感じで画面切り替えを行なう)などがある。
以上の表示修飾シーケンス情報は、それぞれ相互に動作の影響を及ぼすことがない。このため、2つ以上の表示修飾シーケンス情報を組み合わせても、それらの個々のシーケンス情報によって実現される作用がプラスされるだけである。したがって、例えば、複数の表示修飾シーケンス情報を組み合わせて以下のような表示修飾を行なうことが可能である。
(1) 色替え+バナー
(a) 表示枠をテロップが流れながら、途中でテロップの色が変わる。
(2) 色替え+バナー+移動
(a) 表示枠をテロップが流れながら、途中でテロップの色が変わり、さらに表示枠の位置が時間と共に移動する。
(3) 色替え+バナー+移動+表示ウィンドウ変更
(a) 表示枠をテロップが流れながら、途中でテロップの色が変わり、また表示枠の位置が時間と共に移動し、さらに、表示枠が時間と共に小さくなって消えたり再び表れたりする。
このように、各表示修飾シーケンス情報は、相互に動作の影響を及ぼさないような機能を持ち、上記複数の表示修飾シーケンス情報の中から、任意のものを選択することができる。
図7は、表示イベントの一般的記述形式を示している。上から、イベントタイプ、イベントサイズ、ライフタイム、座標指定、プライマリイブロック、任意の数の補助ブロックが記述される。補助ブロックはオプションであり、少なくともプライマリイブロックがあれば良い。しかし、補助ブロックを記述することで、上述のように種々の表現を簡単に実現することができる。
なお、上記の実施形態では、同期情報記録手段を、マスタートラックとしたが、各シーケンストラック内に同期情報を書き込むようにしても良い。
この発明の実施形態であるマルチメディア実行システムのハードウェア概略構成図 同マルチメディア実行システムのソフトウェア構成図 シーケンス動作を示す図 シーケンサおよびアプリケーションプログラムの概略動作を示すフローチャート マスタートラックの機能を説明する図 表示イベントの座標表現形式を示す図 表示イベントの一般的記述内容を示す図

Claims (1)

  1. 演奏シーケンス情報が記憶される演奏シーケンストラックと、描画シーケンス情報が記憶される描画シーケンストラックと、各シーケンストラックのシーケンス動作に対し停止・分岐・繰り返し等の時間軸方向の制御を行う各シーケンストラックの同期情報が記憶される同期情報記憶手段と、を外部のシーケンサによりアクセス可能となるように同一のファイル内に組み込み、
    前記シーケンサによるシーケンス動作が開始すると、前記演奏シーケンス情報、前記描画シーケンス情報に加えて、さらに前記各シーケンストラックのシーケンス動作に対し停止・分岐・繰り返し等の時間軸方向の制御を行う各シーケンストラックの同期情報が前記シーケンサに対して読み出されることを特徴とする、シーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体。
JP2004064204A 2000-06-02 2004-03-08 シーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体 Pending JP2004297788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004064204A JP2004297788A (ja) 2000-06-02 2004-03-08 シーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000166719 2000-06-02
JP2004064204A JP2004297788A (ja) 2000-06-02 2004-03-08 シーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001139115A Division JP3558052B2 (ja) 2000-06-02 2001-05-09 マルチメディア実行システム、マルチメディアファイルの実行方法およびシーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004297788A true JP2004297788A (ja) 2004-10-21
JP2004297788A5 JP2004297788A5 (ja) 2008-06-26

Family

ID=33421146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004064204A Pending JP2004297788A (ja) 2000-06-02 2004-03-08 シーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004297788A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09204163A (ja) カラオケの表示装置
KR100742860B1 (ko) 음악과 화상 트랙을 동기화하는 멀티미디어 시스템
JP4318182B2 (ja) 端末装置および同端末装置に適用されるコンピュータプログラム
JP3558052B2 (ja) マルチメディア実行システム、マルチメディアファイルの実行方法およびシーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体
JP2000039892A (ja) カラオケ装置
JP2006227248A (ja) 電子音楽装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム
JP2004297788A (ja) シーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体
JP2885157B2 (ja) 音声出力制御装置
JPH0965230A (ja) 字幕表示方法及び字幕表示装置
JP4306410B2 (ja) 汎用入出力ポート制御情報作成装置
JP2004364341A (ja) 携帯電話および画像表示装置
JP2797643B2 (ja) カラオケ装置
JP3843948B2 (ja) 音楽コンテンツ利用装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム
JP2018112724A (ja) 演奏ガイド装置、演奏ガイドプログラムおよび演奏ガイド方法
JP2000148107A (ja) 画像処理装置および記録媒体
JP2007251695A (ja) 携帯電話端末並びにコンテンツ再生プログラム
JP4517751B2 (ja) マルチメディア実行システム及びマルチメディアファイルの実行方法
JP2006259236A (ja) 歌詞表示器付き携帯音楽プレーヤ
JP3843947B2 (ja) 音楽コンテンツ利用装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム
JP2007334263A (ja) カラオケデータ再生装置及びプログラム
JP3843949B2 (ja) 音楽コンテンツ利用装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム
JP2005223939A (ja) 映像再生装置
JP4047323B2 (ja) 情報処理装置及びその方法、プログラム
JP5402167B2 (ja) アルペジオ生成装置およびアルペジオ生成方法を実現するためのプログラム
JP4434001B2 (ja) 楽音と画像の同期再生装置および同期再生プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110413

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120105