JP2004297622A - 無線通信方法およびそれを利用した無線端末装置 - Google Patents

無線通信方法およびそれを利用した無線端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】端末装置の着信と受信の処理を自動的に制限する。
【解決手段】受信部26は、受信した信号を復調処理する。検出部32は、受信した信号の無線周波数を検出する。検出用テーブル34は、端末装置に設定されたモードを管理する。選択部36は、検出部32で検出した信号が検出用テーブル34に設定されたモードに対応した場合に、該当する処理を選択する。信号処理部28は、選択部36で選択された処理をもとに、受信部26で復調した信号に対して処理を実行する。インターフェース部30は、ユーザとのインターフェース機能を備える。送信部24は、信号を変調処理する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無線通信技術およびそれを利用した無線端末技術に関する。特に、受信および発信を制限する無線通信方法およびそれを利用した無線端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、劇場や映画館および公共交通機関における簡易型携帯電話や携帯電話のマナーが問題となっている。問題となるマナーのひとつが着信音であり、もうひとつが着信後の通話である。端末装置の電源を切ればこれらの問題を解決できるが、これらのエリアにおいても情報伝達が必要なユーザも存在する。端末装置には、マナーモード等の着信音を無音にする機能を備える場合があるが、この機能を設定していないユーザも存在する。従来、基地局装置はユーザに対する着信があった場合、一般的にユーザに通知して通話の確立まで実行する。ユーザが劇場内におり、かつ端末装置のマナーモードの設定をしていない場合に、着呼がなされると、通話しなくても着信音で周囲の聴衆に迷惑がかかる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−103553号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の簡易型携帯電話システムや携帯電話システムでは、マナーモード等を使用するためにユーザが自主的に端末装置の機能設定を変更しなくてはならないので、設定変更を忘れると周囲に迷惑をかけてしまう。また、機能設定を変更した後に、通常の機能設定への変更を忘れてしまうと、必要な情報伝達が不可能になる場合もある。一方、特定のエリアにおいて基地局装置からの着信を行わない設定をユーザが主体的に実行せずに、端末装置に対して自動的に設定をするためには、一般に基地局装置あるいは所定の無線装置から端末装置へ制御信号を送信する必要がある。そのような場合、例えば、制御信号を新たに定義したり、端末装置には、通常の通信に使用する周波数とは別の周波数の信号を常時受信できる機能をさらに追加する。
【0005】
本発明者はこうした状況を認識して、本発明をなしたものであり、その目的は、着信および発信を制限する無線通信方法およびそれを利用した無線端末装置を提供することである。また、着信および発信についての制限が自動的に設定される無線通信方法およびそれを利用した無線端末装置を提供することである。また、着信および発信についての制限を実行するエリアの外に移動した場合に、自動的に制限が解除される無線通信方法およびそれを利用した無線端末装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、無線端末装置である。この装置は、予め無線基地局装置の種類に対応した通信に関する優先度を設定する設定部と、複数の無線基地局装置からの信号をそれぞれ受信する受信部と、複数の受信した信号から、複数の無線基地局装置の種類をそれぞれ検出する検出部と、検出した複数の無線基地局装置のそれぞれの種類をもとに、複数の無線基地局装置の中で、通信に関する高い優先度が設定された無線基地局装置を選択する選択部と、選択した無線基地局装置に対する通信処理を実行し、他の無線基地局装置に対する通信処理は、受信部において選択した無線基地局装置からの信号が受信されなくなってから実行する通信処理部とを含む。
【0007】
「無線基地局装置の種類」には、例えば「通信事業者の相違」や「自営用基地局装置と公衆用基地局装置」などを含み、所定の項目で識別できればよい。
「優先度」については、無線基地局装置のひとつの種類に対してひとつの優先度を設定する必要はなく、ひとつの優先度を無線基地局装置の複数の種類に対して設定してもよい。
【0008】
検出部は、複数の受信した信号にそれぞれ含まれた制御信号をもとにして、複数の無線基地局装置の種類をそれぞれ検出してもよい。また、検出部は、複数の受信した信号のそれぞれの無線周波数をもとにして、複数の無線基地局装置の種類をそれぞれ検出し、選択部は、前記複数の受信した信号のいずれかに所定の情報が含まれていた場合に、前記所定の情報に対応した無線基地局装置の通信に関する優先度を予めなされた設定より変更してから、前記通信に関する高い優先度が設定された無線基地局装置を選択してもよい。
「制御信号」は、いかなる形で含まれていてもよいものとする。
【0009】
通信処理部は、受信部において選択した無線基地局装置からの信号が受信される期間においても、選択した無線基地局装置以外の無線基地局装置に対して、所定のアプリケーションに対応したデータの通信処理を実行してもよい。
【0010】
「アプリケーション」には、メールなどが含まれており、無線端末装置で実行可能なアプリケーションであればよいものとする。
【0011】
以上の装置により、予め定めた優先度に応じて、高い優先度に対応した信号が受信されている場合に、より優先度の低い信号に対応した処理を実行しないため、着信と発信の処理を制限可能である。
【0012】
本発明のある態様は、無線通信方法である。この方法は、予め無線基地局装置の種類に応じた通信に関する優先度を設定しておき、複数の無線基地局装置からの信号を受信した場合に、その中で通信に関する高い優先度が設定された無線基地局装置に対する通信処理を実行し、通信に関する高い優先度が設定された無線基地局装置からの信号が受信されなくなってから、他の無線基地局装置に対する通信処理を実行する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1は、簡易型携帯電話システムにおいて、ホールなどの着信音や通話が周囲の迷惑になるエリアで、着信や発信の処理を自動的に制限可能な端末装置に関する。簡易型携帯電話システムでは、通信事業者が所有する基地局装置にアクセスする公衆モードと個人ユーザが所有する基地局装置にアクセスする自営モードが備えられ、それぞれのモードで使用する周波数が異なる。本実施の形態における端末装置は、自営モードと公衆モードの両方に対応しているが、一度自営モードの周波数の信号を受信すると公衆モードの信号には対応しなくなる。また、ホールなどにはあらゆる端末装置を接続可能な自営モードの自営用基地局装置を設置するが、当該自営用基地局装置は一切の着信や発信の処理を行わないため、端末装置を有するユーザがホールに接近して当該自営用基地局装置に接続されると、端末装置に対する着信音や通話が発生しなくなる。
【0014】
さらに、自営モードで動作する端末装置が、自営モードの信号を受信しなくなると自動的に公衆モードに復帰するため、端末装置を有するユーザが自営用基地局装置の設置されたホールから離れると、端末装置は公衆モードの公衆用基地局装置からの着信や発信の処理を行う。
【0015】
図1(a)−(b)は、実施の形態1に係る簡易型携帯電話システム100を示す。簡易型携帯電話システム100は、自営用基地局装置10、端末装置12、公衆用基地局装置14、公衆ネットワーク16を含む。図1(a)は、自営用基地局装置10が設置されたホールの中に、端末装置12を有したユーザがいることを示す。
【0016】
自営用基地局装置10は、自営モードに規定された周波数の信号を出力する。また、接続を要求してきた後述の端末装置12を接続する。自営用基地局装置10は、接続した端末装置12に対して着信と発信の処理を実行せず、さらに位置登録の処理も実行しない。そのため、ネットワークに接続するためのインターフェースが備えられなくてもよい。
【0017】
端末装置12は、予め自営用基地局装置10に対する信号の優先度を後述の公衆用基地局装置14に対する信号より高く設定しており、自営用基地局装置10からの信号を一度受信すると、当該信号を受信しなくなるまで公衆用基地局装置14からの信号に対する処理を実行しない。すなわち、自営用基地局装置10と接続している期間は、着信と発信の処理が制限された状態になっている。
【0018】
公衆用基地局装置14は、通常の公衆モードに規定された周波数の信号を出力し、公衆ネットワーク16にアクセス可能な基地局装置である。図1(a)においては、端末装置12は自営用基地局装置10からの信号を受信しているため、公衆用基地局装置14からの信号を処理しない。
【0019】
図1(b)は、自営用基地局装置10が設置されたホールから、端末装置12を有したユーザが離れていることを示し、その場合は通常の公衆モードと同一の動作を実行し、端末装置12は公衆用基地局装置14からの信号に対して着信と発信の処理を実行する。
【0020】
図2は、端末装置12の構成を示す。端末装置12は、端末用アンテナ20、RF部22、送信部24、受信部26、信号処理部28、インターフェース部30、検出部32、検出用テーブル34、選択部36、制御部38を含む。またインターフェース部30は、スピーカ部40、マイク部42、LCD部44、キー操作部46を含む。
【0021】
RF部22は、ベースバンドの信号と無線周波数の信号間の周波数変換処理、増幅処理、ADまたはDA変換処理等を行う。また、端末用アンテナ20を接続する。
【0022】
受信部26は、受信した信号を復調処理する。ここでは、簡易型携帯電話システム100を想定しているため、一般に変調方式π/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調された受信信号に対して、遅延検波処理する。また、復調処理に加えて、受信した信号に含まれた制御信号を検出する。
【0023】
検出部32は、受信した信号の無線周波数を検出する。無線周波数の検出は、直接RF部22で受信された信号をもとに実行してもよく、また受信部26で無線周波数についての情報が付加された場合には、当該情報をもとに実行してもよい。
【0024】
検出用テーブル34は、端末装置12に設定されたモードを管理する。図3に、検出用テーブル34のデータ構造の一例を示す。設定されるモードとして、自営用基地局装置10のみに対応して動作する「自営専用モード」、公衆用基地局装置14のみに対応して動作する「公衆専用モード」、自営用基地局装置10と公衆用基地局装置14の両方に対応して動作する「自営/公衆共通モード」、本実施の形態で新たに追加となった自営用基地局装置10からの信号が受信されれば自営用基地局装置10のみに対応して動作し、自営用基地局装置10からの信号が受信されなければ公衆用基地局装置14にも対応して動作する「自営優先モード」が用意されている。さらに、それぞれのモードに対応した受信した信号の周波数を管理している。これらのモードのうちひとつが予め選択されており、選択されたモードに対応した周波数の信号を受信した場合に、所定の処理を実行する。
【0025】
選択部36は、検出部32で検出した信号が検出用テーブル34に設定されたモードに対応した場合に、該当する処理を選択する。例えば、「自営専用モード」に設定されていた場合に、検出部32で検出した無線周波数がf1ならば自営用基地局装置10に対応した処理を実行し、一方、検出部32で検出した無線周波数がf2ならばいかなる処理も実行しない。さらに、「自営優先モード」に設定されていた場合に、検出部32で検出された無線周波数がf1ならば自営用基地局装置10に対応した処理を実行するが、検出部32で検出された無線周波数がf2の際には、f1が受信されていなければ公衆用基地局装置14に対応した処理を実行するが、f1が受信されていればいかなる処理も実行しない。
【0026】
信号処理部28は、選択部36で選択された処理をもとに、受信部26で復調した信号に対して処理を実行する。
インターフェース部30は、ユーザとのインターフェース機能を備え、着信処理、発信処理、通話処理等を実行する。例えば、スピーカ部40が着信音を出力し、LCD部44が所定の情報を表示する。その他に入力のためにマイク部42、キー操作部46を備える。
【0027】
送信部24は、信号を変調処理する。
制御部38は、端末装置12のタイミング制御等を実行する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0028】
図4は、自営用基地局装置10の構成を示す。自営用基地局装置10は、基地局用アンテナ50、RF部52、受信部56、信号処理部58、制御チャネル生成部60、送信部54、制御部62を含む。
【0029】
RF部52は、自営モードの周波数に規定された無線周波数の信号とベースバンドの信号間の周波数変換処理、増幅処理、ADまたはDA変換処理等を行う。また、基地局用アンテナ50を接続する。
【0030】
受信部56は、受信した信号を復調処理する。ここでは、簡易型携帯電話システム100を想定しているため、一般に変調方式π/4シフトQPSKで変調された受信信号に対して、遅延検波処理する。
信号処理部58は、受信部56で復調した信号に対して所定の処理を行うが、ここでは、特に接続を要求してきた端末装置12をすべて接続する。
【0031】
制御チャネル生成部60は、報知するための制御信号を生成する。
送信部54は、信号を変調処理する。
制御部62は、自営用基地局装置10のタイミング制御等を実行する。
【0032】
図5は、端末装置12の動作制限手順のシーケンス図である。ここでは、状態が図1(b)から図1(a)になる、すなわち端末装置12が設置されたホールに近づくことを想定する。公衆用基地局装置14は制御信号を送信する(S10)。端末装置12の検出部32と選択部36によって、公衆用基地局装置14を検出する(S12)。端末装置12は公衆用基地局装置14に対して応答信号を送信し(S14)、公衆用基地局装置14と接続する。ホールに近づくと、自営用基地局装置10は送信信号を送信する(S16)。端末装置12の検出部32と選択部36によって、自営用基地局装置10を検出する(S18)。端末装置12は公衆用基地局装置14に対して切断処理を実行し(S20)、自営用基地局装置10に対して応答信号を送信して(S22)、自営用基地局装置10と接続する。
【0033】
図6は、端末装置12の動作制限手順のフローチャートである。受信部26は、公衆用基地局装置14の制御信号を受信する(S30)。信号処理部28の処理によって、送信部24は公衆用基地局装置14に登録を要求する(S32)。検出部32は自営用基地局装置10の制御信号の受信を確認し、受信してなければ(S34のN)、引き続き公衆用基地局装置14に対して待ち受け動作を実行する(S36)。自営用基地局装置10の制御信号を受信していれば(S34のY)、信号処理部28は公衆用基地局装置14の制御信号の受信を停止する(S38)。さらに、検出部32は自営用基地局装置10の制御信号の受信を確認し、受信していれば(S40のY)、引き続き自営用基地局装置10に対して待ち受け動作を実行する(S42)。自営用基地局装置10の制御信号を受信していなければ(S40のN)、信号処理部28は公衆用基地局装置14の制御信号を再び受信する(S44)。
【0034】
以上の構成による簡易型携帯電話システム100の動作を説明する。ユーザの有した端末装置12が公衆用基地局装置14と接続して、公衆用基地局装置14からの着信を待ち受けている状態にある。自営用基地局装置10が設置されたホールにユーザが近づくと、選択部36によって自営用基地局装置10からの信号が選択されるため、端末装置12は公衆用基地局装置14との接続を切断する。そのため、公衆用基地局装置14からの着信を待ち受けている状態ではなくなり、さらに自営用基地局装置10がネットワークに接続されていないため、端末装置12からの発信もできなくなる。ユーザがホールから離れて、端末装置12が自営用基地局装置10からの信号を検出できなくなると、最初の公衆用基地局装置14からの着信を待ち受けている状態に復帰する。
【0035】
なお、端末装置12が「自営優先モード」において動作している場合、自営用基地局装置10からの位置情報が変化しないため、再度位置登録が必要ない。そのため、端末装置12は、定期的な位置登録動作を不要にでき、地下の会場などサービスエリア外の場合においても、端末装置12の電源をOFFにしなくても、自営モードでの圏内となるため、電池の消耗が少ない。また、自営用基地局装置10は可搬性があり特別な設置工事が必要ないため、臨時のコンサートやイベントでも、容易に設置可能である。
【0036】
本実施の形態によれば、端末装置は自営モードに公衆モードより高い優先度を設定しているため、自営用基地局装置からの信号を受信すれば、公衆用基地局装置に対して応答をしなくなるため、着信と発信の処理を制限可能である。さらに、自営用基地局装置からの信号を受信しなくなれば、自動的に公衆用基地局装置に対して所定の処理を実行するようになるため、ユーザの操作を不要にする。なお、以上の動作を実現するための新たな信号の定義は不要である。
【0037】
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1と同様に、簡易型携帯電話システムにおいて、着信や発信の処理を自動的に制限可能な端末装置に関する。実施の形態1における端末装置は、一度自営モードの周波数の信号を受信すると公衆モードの信号には対応しなくなっており、すなわち自営用基地局装置の優先度は、予め公衆用基地局装置より高く設定されている。そのため、高い優先度の基地局装置に対応した処理が実行可能な場合には、より低い優先度の基地局装置に対応した処理は一切実行しない。実施の形態2では、高い優先度の自営用基地局装置が実施の形態1のようなホールなどに設置される場合以外にも、従来どおり自宅やオフィスにも設置される場合を考慮する。後者では、端末装置が自営用基地局装置と公衆用基地局装置の両方に対等に対応可能なほうが一般的に望ましいため、自営用基地局装置と公衆用基地局装置の優先度が等しい必要がある。
【0038】
実施の形態2における自営用基地局装置は、自営用基地局装置の種類を識別可能な情報を送信する。端末装置は、自営モードに対応した周波数の信号を受信すると、さらに当該情報を検出し、情報に応じて該当する自営用基地局装置の優先度をそのまま高い状態にするか、あるいは公衆用基地局装置と同等まで低下させる。さらに端末装置は、前述の通りに再び設定された優先度に応じた処理を行う。
【0039】
図7(a)−(b)は、実施の形態2に係る簡易型携帯電話システム100を示す。簡易型携帯電話システム100は、端末装置12、第1自営用基地局装置70、公衆用基地局装置14、公衆ネットワーク16、第2自営用基地局装置72、自営ネットワーク74を含む。図7(a)は、第1自営用基地局装置70が設置されたホールの中に、端末装置12を有したユーザがいることを示す。しかし、図1(a)と異なって、ホールの外に公衆用基地局装置14に加えて、第2自営用基地局装置72が設置されている。
【0040】
第1自営用基地局装置70は、図1(a)−(b)の自営用基地局装置10と同一であるが、後述する第2自営用基地局装置72と区別するための識別情報を送信する。識別情報についても後述する。
【0041】
第2自営用基地局装置72は、自営モードで規定された周波数の信号を送信する基地局装置であり、通常通りに自営ネットワーク74に接続されている。なお、自営ネットワーク74は間接的に公衆ネットワーク16と接続してもよい。
【0042】
図7(b)は、第1自営用基地局装置70が設置されたホールから、端末装置12を有したユーザが離れていることを示し、その場合は通常の公衆モードと自営モードの動作と同一に、端末装置12は公衆用基地局装置14と第2自営用基地局装置72からの信号に対して着信と発信の処理を実行する。
【0043】
実施の形態2における端末装置12として、図2に示されるものが有効である。しかし、選択部36の動作がさらに追加される。第1自営用基地局装置70と第2自営用基地局装置72を区別するための識別情報がそれぞれの制御信号に組み込まれて送信されている。選択部36は、検出部32で検出された識別情報をもとに優先度を再設定する。図8は、識別信号を示す。識別情報に含まれた識別子が「0」の場合、「自営/公衆共通モード」として動作する。すなわち、自営モードと公衆モードの優先度が同一になるため、選択部36は識別子「0」を検出すると、予め設定された自営モードの優先度を公衆モードまで下げて再設定する。一方、識別情報に含まれた識別子が「1」の場合、「自営優先モード」として動作する。すなわち、予めなされた優先度の設定と同一であるため、選択部36は識別子「1」を検出しても設定を変更しない。
【0044】
実施の形態2における自営用基地局装置10として、図4に示されるものが有効である。しかし、制御チャネル生成部60が上述の識別情報を組み込んで制御情報を生成する。
【0045】
以上の構成による簡易型携帯電話システム100の動作を説明する。ユーザの有した端末装置12が公衆用基地局装置14と第2自営用基地局装置72に接続して、公衆用基地局装置14と第2自営用基地局装置72のいずれかからの着信を待ち受けている状態にある。自営用基地局装置10が設置されたホールにユーザが近づくと、選択部36によって自営用基地局装置10からの信号が選択されるため、端末装置12は公衆用基地局装置14と第2自営用基地局装置72の両方との接続を切断する。そのため、公衆用基地局装置14と第2自営用基地局装置72のいずれかからの着信を待ち受けている状態ではなくなり、さらに自営用基地局装置10がネットワークに接続されていないため、端末装置12からの発信もできなくなる。ユーザがホールから離れて、端末装置12が自営用基地局装置10からの信号を検出できなくなると、最初の公衆用基地局装置14と第2自営用基地局装置72のいずれかからの着信を待ち受けている状態に復帰する。
【0046】
本実施の形態によれば、端末装置は自営モードに公衆モードより高い優先度を設定しているため、自営用基地局装置からの信号を受信すれば、公衆用基地局装置に対して応答をしなくなるため、着信と発信の処理を制限可能であり、さらに、識別情報に応じて自営モードの優先度を下げるため、通常の自営用基地局装置と公衆用基地局装置の両方に対応することも可能である。
【0047】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0048】
実施の形態1または2において、選択部36は、「自営優先モード」に設定されている場合に検出した信号の周波数に応じて「自営のみの待受けモード」に変化するが、その際に着信音、振動、表示などでユーザに伝えてもよい。表示とは、例えば端末には発信できない要旨である。また、LCDのバックライトが点灯しないことで知らせてもよい。
【0049】
実施の形態1または2において、選択部36が「自営優先モード」に設定されている場合の公衆用基地局装置14からの着信を無視する方法として、公衆用基地局装置14からの制御信号をモニターしていない。しかしこれに限らず例えば、公衆用基地局装置14からの制御信号はモニターし着信があった事は認識するが、端末装置12からの応答を行わないことで着信を成立させないようにしてもよい。つまり、公衆用基地局装置14と着信や発信の処理の制限がなされればよい。
【0050】
実施の形態1または2において、端末装置12が自営用基地局装置10と接続している場合には、すべての着信と発信に関する処理を行っていない。しかしこれに限らず例えば、端末装置12からの信号送信が問題にならず、会話や着信音のみを制限する場合は、メール受信を許容してもよい。さらに、メール受信が許される状況であれば、その会場でのみ獲得できるノベルティ画像などを配信してもよい。つまり、周囲に対して迷惑を与える情況でなければよい。
【0051】
実施の形態1または2において、端末装置12は自営用基地局装置10と公衆用基地局装置14の区別を周波数をもとに行っているが、これに限らず自営用基地局装置10より報知される情報に発信できない要旨の、規制情報を加えて基地局に発信することで、端末装置12からのSCCH送信自体を制限する方法でもよい。
【0052】
実施の形態2では、選択部36は識別情報に含まれた識別をもとにして自営モードの優先度を再設定しているが、これに関らず、予め基地局装置からの信号に制御信号を含めて、当該制御信号によって端末装置12のモードを設定するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、端末装置の着信および発信を制限できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)−(b)は、実施の形態1に係る簡易型携帯電話システムを示す構成図である。
【図2】図1の端末装置の構成を示す図である。
【図3】図2の検出用データテーブルのデータ構造を示す図である。
【図4】図1の自営用基地局装置の構成を示す図である。
【図5】図1の端末装置の動作制限手順のシーケンス図である。
【図6】図2の端末装置の動作制限手順のフローチャートである。
【図7】図7(a)−(b)は、実施の形態2に係る簡易型携帯電話システムを示す構成図である。
【図8】図7の識別信号を示す図である。
【符号の説明】
10 自営用基地局装置、 12 端末装置、 14 公衆用基地局装置、 16 公衆ネットワーク、 20 端末用アンテナ、 22 RF部、 24 送信部、 26 受信部、 28 信号処理部、 30 インターフェース部、32 検出部、 34 検出用テーブル、 36 選択部、 38 制御部、40 スピーカ部、 42 マイク部、 44 LCD部、 46 キー操作部、 50 基地局用アンテナ、 52 RF部、 54 送信部、 56 受信部、 58 信号処理部、 60 制御チャネル生成部、 62 制御部、 70 第1自営用基地局装置、 72 第2自営用基地局装置、 74 自営ネットワーク、 100 簡易型携帯電話システム。

Claims (5)

  1. 予め無線基地局装置の種類に対応した通信に関する優先度を設定する設定部と、
    複数の無線基地局装置からの信号をそれぞれ受信する受信部と、
    複数の前記受信した信号から、前記複数の無線基地局装置の種類をそれぞれ検出する検出部と、
    前記検出した複数の無線基地局装置のそれぞれの種類をもとに、前記複数の無線基地局装置の中で、通信に関する高い優先度が設定された無線基地局装置を選択する選択部と、
    前記選択した無線基地局装置に対する通信処理を実行し、他の無線基地局装置に対する通信処理は、前記受信部において前記選択した無線基地局装置からの信号が受信されなくなってから実行する通信処理部と、
    を含むことを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記検出部は、前記複数の受信した信号にそれぞれ含まれた制御信号をもとにして、前記複数の無線基地局装置の種類をそれぞれ検出することを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記検出部は、前記複数の受信した信号のそれぞれの無線周波数をもとにして、前記複数の無線基地局装置の種類をそれぞれ検出し、
    前記選択部は、前記複数の受信した信号のいずれかに所定の情報が含まれていた場合に、前記所定の情報に対応した無線基地局装置の通信に関する優先度を予めなされた設定より変更してから、前記通信に関する高い優先度が設定された無線基地局装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  4. 前記通信処理部は、前記受信部において前記選択した無線基地局装置からの信号が受信される期間においても、前記選択した無線基地局装置以外の無線基地局装置に対して、所定のアプリケーションに対応したデータの通信処理を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線端末装置。
  5. 予め無線基地局装置の種類に応じた通信に関する優先度を設定しておき、複数の無線基地局装置からの信号を受信した場合に、その中で通信に関する高い優先度が設定された無線基地局装置に対する通信処理を実行し、前記通信に関する高い優先度が設定された無線基地局装置からの信号が受信されなくなってから、他の無線基地局装置に対する通信処理を実行することを特徴とする無線通信方法。
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