JP2004296758A - Millimeter wave absorber - Google Patents
Millimeter wave absorber Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004296758A JP2004296758A JP2003086678A JP2003086678A JP2004296758A JP 2004296758 A JP2004296758 A JP 2004296758A JP 2003086678 A JP2003086678 A JP 2003086678A JP 2003086678 A JP2003086678 A JP 2003086678A JP 2004296758 A JP2004296758 A JP 2004296758A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- millimeter wave
- weight
- parts
- absorption
- absorber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ミリ波帯の電波を吸収する電波吸収体に関するものであり、特に50〜90GHzの高周波数帯域において優れた吸収特性を有する電波吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】
30GHzまでの周波数帯(センチ波)においては、主として、軟質磁性体粉末が電波吸収材料として用いられる。このような電波吸収体は、従来、多数開発されている。また、30GHz以上の周波数帯(ミリ波)においても、六方晶フェライトなどの特殊な材料を用いた電波吸収体の開発が行われている。
【0003】
しかし、ミリ波帯では吸収体の電波吸収機構が
(1)無反射条件式と呼ばれる関係式に従うこと、
(2)周波数が高い帯域では磁気損失効果が発現しにくいこと、
(3)電波の波長が短いため、電波伝搬経路となる吸収体の厚みが重要となることなどから、吸収体の電波吸収特性は、吸収体として用いる複合体の誘電率および物理的寸法(厚み)に強い依存性がある。
複合体の厚みは、基体となるポリマーの生産工程および使用状態における公差を常識的範囲(±0.1 mm程度)に制御しなけれはならないことを考慮すると、複合体の誘電率を調整することが安定的な電波吸収体を構成するための要件となる。この要件を満たす誘電体の1つとして、炭素系材料を樹脂またはゴムのポリマーに配合した電波吸収体が知られている(たとえば、特許文献1、2参照)。また、炭素系材料のなかでも、特に炭素繊維を用いた電波吸収体が知られている(たとえば、特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2648702号公報 (第2−3頁)
【特許文献2】
特開2001−77584号公報 (第2−4頁)
【特許文献3】
特開平5−275880号公報 (第2−5頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の発明では、吸収層の厚みが1.0 mm以下でしか優れた吸収性能を示さないので、屋外の使用においては、耐久性・耐候性に問題がある。
特許文献2の発明では、吸収層の厚みが3.0 mmを超えると、ミリ波帯の電波を有効に吸収することができない。また、エポキシ変成ウレタンゴム100重量部に対して、カーボンブラックの添加量が1〜3重量部という狭い範囲に限られるため、電波吸収量のピークを調整するための自由度が少ない。
特許文献3の発明では、ミリ波帯における電波吸収体として何ら有用な効果を発揮し得ない。
【0006】
したがって、本発明は、ミリ波帯域の所望の周波数において、優れた吸収性能を有し、かつ、耐久性・耐候性に優れたミリ波電波吸収体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本第1発明は、反射層の上に吸収層を積層した板状のミリ波電波吸収体に関する。前記吸収層は厚さが1.0mm 〜5.0mm で、樹脂またはゴムのポリマー100重量部に対し(以下、“PHR”で表記する)カーボンブラック(以下、“CB”という)を1〜30重量部含み、前記CBは、炭素原子の一次粒子が集まった二次粒子の平均粒子径が50nm以下で、かつ、該二次粒子が凝集した凝集体の吸油量が50mL/100g以上に設定され、周波数50GHz〜90GHzにおける前記吸収層の誘電率の実数部が3.0 以上であることを特徴とする。
【0008】
電波吸収体の電波吸収特性は、吸収体の誘電率の実数部に大きく依存している。つまり、誘電率の実数部の値が大きい程、入射する電波のエネルギー損失を大きくすることができる。本第1発明では、ストラクチャが大きい炭素粉末を所定量混入することで、吸収体全体の誘電率の実数部を大きくすることができる。そのため、ミリ波の周波数帯域において有効な電波吸収体を構成することができる。
【0009】
第1発明においては、前記CBの添加量を5.0 〜15.0PHRに設定し、かつ、前記吸収層の厚さを3.1mm 〜 5.0mmに設定するのが更に好ましい。かかる構成により、自動車用レーダなどに用いられる76GHz帯の周波数に対して、最適な吸収特性を有する電波吸収体を得ることができる。
【0010】
また、本第2発明は、反射層の上に吸収層を積層した板状のミリ波電波吸収体に関する。前記吸収層は厚さが1.0mm 〜5.0mm で、樹脂またはゴムのポリマー100重量部に対しカーボンファイバ(以下、“CF”という)を1〜30重量部含み、前記CFは、長さが20μm〜49μmで、直径が1.0 μm〜10μmで、かつ、長さ/直径比が3.0 〜20に設定され、周波数50GHz〜90GHzにおける前記吸収層の誘電率の実数部が3.0 以上であることを特徴とする。
【0011】
CFをミリ波帯域に使用できる理由は、CFもストラクチャが大きいので、吸収体全体の誘電率の実数部が大きくなるからである。
【0012】
第2発明においては、前記CFの添加量を5.0 〜15.0PHRに設定し、かつ、前記吸収層の厚さを1.5mm 〜 3.0mmに設定するのが更に好ましい。かかる構成により、自動車用レーダなどに用いられる60GHz帯の周波数に対して、最適な吸収特性を有する電波吸収体を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。
図1(a)は第1実施形態にかかるミリ波電波吸収体を示す断面図である。この図1(a)において、反射層2の上には吸収層1が積層されている。前記反射層2と前記吸収層1とは一体となっている。本電波吸収体は、電波Eが前記吸収層1側から入射するように用いる。
【0014】
前記吸収層1は、樹脂またはゴムのポリマーにCBの粉末を分散配合したものが使用される。CBとしては、炭素原子の一次粒子が集まった二次粒子の平均粒子径が小さく、かつ、吸油量の大きなもの、すなわち、ストラクチャが大きいものを用いる。具体的には、図2に示すCB♯1のように、炭素原子の一次粒子が集まった二次粒子の平均粒子径が50nm以下で、かつ、二次粒子が凝集した凝集体の吸油量が50mL/100g以上のものを用いる。その理由は、図2に示すCB♯2のように、前記二次粒子の平均粒子径が50nmを超え、前記吸油量が50mL/100gに満たないCBを用いると、電波吸収性能が低下するからである。
【0015】
前記吸収層1の基体となるポリマーの主成分としては、種々の樹脂またはエラストマーを採用することができるが、屋外で使用する場合の耐候性を考慮すると、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)またはシリコーンゴムを採用するのが最も好ましい。なお、前記反射層2は、金属板(薄膜)や金属を含有させた樹脂板(薄膜)などで形成されており、前記吸収層1を減衰しながら透過し反射層2に達した電波Eを、その表面で(完全)反射させるものである。
【0016】
前記吸収層1の厚さtおよびCBの添加量は、使用する周波数により異なるが、50GHz〜90GHzのミリ波帯域の電波を吸収するようにするためには、前記CBの添加量を樹脂またはゴムのポリマー100重量部に対し1〜30重量部(以後、ポリマー100重量部に対するCBの重量比を「PHR」で示す。)に設定し、かつ、前記吸収層の厚さtを1.0mm 〜 5.0mmに設定する必要がある。CBの添加量が1PHRに満たないと、誘電損失が小さくなり、周波数50GHz〜90GHzにおいて有効な電波吸収体を構成できない。一方、CBの添加量が30PHRを超えると、ポリマーへの混合分散が困難になり、また、吸収層の厚さtも厚くなってしまう。
【0017】
また、前記吸収層1の厚さtは、1.0mm 未満では吸収する周波数帯域が高くなり、ミリ波帯の電波に対して前記反射層2で反射された反射波が整合できなくなる上、耐久性に問題がある。逆に、前記吸収層の厚さtが、5.0mm を超えると、吸収する周波数帯域が低くなり、ミリ波帯の電波に対して前記反射層2で反射された反射波が整合できなくなる上、電波吸収体の重量が増大してしまう。
【0018】
図3は、前記CB♯1(図2)を5PHR、10PHR混合した吸収層1の各周波数における誘電率の実数部の変化を示すグラフである。図3(a)と図3(b)とを比較すると分かるように、CB♯1の混合率を5PHRから10PHRに増やすと、各周波数における吸収層1の誘電率の実数部が大きくなる。すなわち、CB♯1の混入率が多い程、吸収層1の誘電率の実数部が大きくなり、誘電損失も大きくなる。したがって、電波の吸収量が大きくなる。
【0019】
図1(b)は、第2実施形態にかかる電波吸収体を示す断面図である。
第2実施形態では、吸収層1にCFが分散配合されている。該CFは、長さが20μm〜49μmで、直径が1.0 μm〜10μmで、かつ、長さ/直径比が3.0 〜20のものを用いる。前記CFを上記サイズに設定することで、周波数50GHz〜90GHzにおける前記CFの誘電率の実数部を3.0 以上に設定することができる。
【0020】
図4は、長さが30μmで、直径が概ね3.0 μm〜7.0 μmで、かつ、長さ/直径比が4〜10程度のCFを10PHR混合した吸収層1の各周波数における誘電率の実数部の変化を示すグラフである。
この図4から分かるように、CFを混合した場合の吸収層1の誘電率の実数部の値は、同じ割合でCBを混合した場合の吸収層1の誘電率の実数部の値(図3参照)よりも、大きな値をとる。したがって、第1実施形態と同様に、ミリ波帯の電波吸収体として優れた吸収特性を有する。
【0021】
なお、前記CFは、ポリマー中にランダムに(方向性なく)分散させてもよいし、また、特定の方向に揃えて、あるいは、格子状に編組して、吸収特性の異方性を現出させるようにしてもよい。
【0022】
以下、本発明の効果を明瞭にするため、実施例および比較例を示す。
実施例1:
シリコーンゴム100重量部に対し、CB(平均粒子径31nm、比表面積79m2 /g、吸油量105mL/100g)を10重量部混合したゴムシートにアルミ箔を圧着した電波吸収体についてシュミレーションを行った。この際、吸収層1の厚さtのみを3.2mm〜3.7mmの間で0.1mm間隔で変化させたときの電波吸収性能を計算した。得られた計算結果を図5(a)に示す。この図5(a)において、ふたこぶ山の吸収ピークは、周期的に現れ、厚みtが厚くなると低周波方向に、厚みtが薄くなると高周波方向にシフトしていることが分かる。しかし、どの厚みtのものでも減衰量が20dBに達していないため、更に吸収率の高い条件を探る必要がある。
【0023】
実施例2:
実施例1と同様に、シリコーンゴム100重量部に対し、CB(平均粒子径31nm、比表面積79m2 /g、吸油量105mL/100g)を10重量部混合したゴムシートにアルミ箔を圧着した電波吸収体についてシュミレーションを行った。吸収層1の厚さtを3.8mm〜4.3mmの間で0.1mm間隔で変化させたときの電波吸収性能を計算した。得られた計算結果を図5(b)に示す。この図5(b)において、厚みtを厚くするにしたがって、吸収ピークが低周波方向にシフトしていき、新たな吸収ピークが76GHz付近に現れている。この新たな吸収ピークは、これまでの吸収ピークよりも減衰量が大きく、30dB以上の減衰量が見込める。
【0024】
実施例3:
実施例2の吸収体の厚みtを更に変化させたときの電波吸収性能を検証した。吸収層1の厚さtは4.3mm〜4.7mmの間で0.1mm間隔で変化させた。得られた計算結果を図5(c)に示す。この図5(c)において、厚みtを厚くするにしたがって、吸収ピークが低周波方向にシフトしていくと共に、吸収ピークの高さが低く、つまり、減衰量が小さくなっていくのが分かる。したがって、最も強度の大きい(減衰量の大きい)ピークは、厚さtが4.2mm〜4.3mmの間にあると推定される。
【0025】
実施例4:
シリコーンゴム100重量部に対し、CB(平均粒子径31nm、比表面積79m2 /g、吸油量105mL/100g)を10重量部混合したゴムシートにアルミ箔を圧着した電波吸収体についてシュミレーションを行った。吸収層1の厚さtは4.23mmに設定した。この吸収体の電波吸収性能を計算したところ、76GHzにおいて減衰量は35dB以上の値を示した。得られた計算結果を図6に示す。なお、上記条件の下で構成された吸収層1の76GHzにおける誘電率の実数部の値は、図3(b)に示すように、概ね4.5である。
【0026】
実施例5:
シリコーンゴム100重量部に対し、CF(長さ30μm、直径4.0 μm、長さ/直径比7.5 )を10重量部混合したゴムシートにアルミ箔を圧着した吸収体についてシュミレーションを行った。吸収層1の厚さtを1.7mm〜2.1mmの間において0.1mm間隔で変化させたときの電波吸収性能を計算した。得られた計算結果を図7(a)に示す。CBを混合した場合と同様に、厚みtが厚くなると低周波方向に、厚みtが薄くなると高周波方向にシフトしていることが分かる。
【0027】
実施例6:
実施例5と同様に、シリコーンゴム100重量部に対し、CF(長さ30μm、直径4.0 μm、長さ/直径比7.5 )を10重量部混合したゴムシートにアルミ箔を圧着した吸収体についてシュミレーションを行った。吸収層1の厚さtを2.11mmに設定した。この吸収体の電波吸収性能を計算したところ、60GHzにおいて吸収率は20dB以上の値を示した。得られた計算結果を図8に示す。なお、上記条件の下で構成された吸収層1の60GHzにおける誘電率の実数部の値は、図4に示すように、概ね8.7である。
【0028】
比較例1:
シリコーンゴム100重量部に対し、CF(長さ30μm、直径4.0 μm、長さ/直径比7.5 )を21.3重量部混合したゴムシートにアルミ箔を圧着した吸収体についてシュミレーションを行った。吸収層1の厚さtを1.3mm〜1.7mmの間において0.1mm間隔で変化させたときの電波吸収性能を計算した。得られた計算結果を図7(b)に示す。この場合、吸収ピークの高さが20dBに達しておらず、若干吸収性能の劣る電波吸収体であることがわかる。
【0029】
比較例2:
シリコーンゴム100重量部に対し、CF(長さ30μm、直径4.0 μm、長さ/直径比7.5 )を34.1重量部混合したゴムシートにアルミ箔を圧着した吸収体についてシュミレーションを行った。吸収層1の厚さtを0.8mm〜1.2mmの間において0.1mm間隔で変化させたときの電波吸収性能を計算した。得られた計算結果を図7(c)に示す。この場合、厚みtの変化に対して、吸収ピークのシフトが大きく、厚みのバラツキによってその吸収性能に大きなバラツキが生じるから、安定的に量産することができない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電波吸収体は、CBまたはCFの凝集状態・サイズを適切に設定し、混合体である吸収層の誘電率の実数部を大きく設定することで、60GHzまたは76GHz等の高い周波数帯域において20dB以上の電波吸収性能を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態にかかる電波吸収体を示す断面図、(b)は第2実施形態にかかる電波吸収体を示す断面図である。
【図2】カーボンブラックの特性の一例を示す図表である。
【図3】カーボンブラックを混合した吸収体の誘電率の実数部の変化を示すグラフである。
【図4】カーボンファイバを混合した吸収体の誘電率の実数部の変化を示すグラフである。
【図5】実施例1〜3の電波吸収性能を示すグラフである。
【図6】実施例4の電波吸収性能を示すグラフである。
【図7】実施例5および比較例1、2の電波吸収性能を示すグラフである。
【図8】実施例6の電波吸収性能を示すグラフである。
【符号の説明】
1:吸収層
2:反射層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a radio wave absorber that absorbs a millimeter wave band radio wave, and more particularly to a radio wave absorber having excellent absorption characteristics in a high frequency band of 50 to 90 GHz.
[0002]
[Prior art]
In a frequency band (centimeter wave) up to 30 GHz, soft magnetic powder is mainly used as a radio wave absorbing material. Conventionally, many such radio wave absorbers have been developed. Also in the frequency band of 30 GHz or more (millimeter wave), a radio wave absorber using a special material such as hexagonal ferrite has been developed.
[0003]
However, in the millimeter wave band, the radio wave absorption mechanism of the absorber follows (1) a relational expression called a non-reflection condition,
(2) that the magnetic loss effect is unlikely to appear in the high frequency band;
(3) Since the wavelength of a radio wave is short, the thickness of the absorber serving as a radio wave propagation path is important, and the radio wave absorption characteristics of the absorber depend on the dielectric constant and physical dimensions (thickness) of the composite used as the absorber. ) Has a strong dependency.
The dielectric constant of the composite should be adjusted in consideration of the fact that the tolerance in the production process and use condition of the base polymer must be controlled within a common sense range (about ± 0.1 mm). Is a requirement for forming a stable radio wave absorber. As one of dielectrics satisfying this requirement, a radio wave absorber in which a carbon-based material is blended with a resin or rubber polymer is known (for example, see
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2648702 (pages 2-3)
[Patent Document 2]
JP 2001-77584 A (pages 2-4)
[Patent Document 3]
JP-A-5-275880 (pages 2-5)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the invention of
In the invention of
In the invention of
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide a millimeter wave absorber having excellent absorption performance at a desired frequency in a millimeter wave band and having excellent durability and weather resistance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the first invention relates to a plate-shaped millimeter wave radio wave absorber in which an absorption layer is laminated on a reflection layer. The absorption layer has a thickness of 1.0 mm to 5.0 mm, and carbon black (hereinafter, referred to as “CB”) of 1 to 30 parts per 100 parts by weight of a resin or rubber polymer (hereinafter, referred to as “PHR”). In the CB, the average particle diameter of the secondary particles in which the primary particles of carbon atoms are collected is 50 nm or less, and the oil absorption of the aggregate obtained by aggregating the secondary particles is set to 50 mL / 100 g or more. The real part of the dielectric constant of the absorption layer at a frequency of 50 GHz to 90 GHz is 3.0 or more.
[0008]
The radio wave absorption characteristics of the radio wave absorber greatly depend on the real part of the dielectric constant of the absorber. That is, as the value of the real part of the dielectric constant increases, the energy loss of the incident radio wave can be increased. In the first aspect of the present invention, by mixing a predetermined amount of carbon powder having a large structure, the real part of the dielectric constant of the entire absorber can be increased. Therefore, a radio wave absorber effective in the millimeter wave frequency band can be configured.
[0009]
In the first invention, it is more preferable that the amount of the CB added is set to 5.0 to 15.0 PHR, and the thickness of the absorbing layer is set to 3.1 mm to 5.0 mm. With this configuration, it is possible to obtain a radio wave absorber having an optimum absorption characteristic for a frequency in the 76 GHz band used for an automobile radar or the like.
[0010]
Further, the second invention relates to a plate-like millimeter wave electromagnetic wave absorber in which an absorption layer is laminated on a reflection layer. The absorbing layer has a thickness of 1.0 mm to 5.0 mm, and contains 1 to 30 parts by weight of carbon fiber (hereinafter, referred to as “CF”) with respect to 100 parts by weight of a resin or rubber polymer. Is 20 μm to 49 μm, the diameter is 1.0 μm to 10 μm, the length / diameter ratio is set to 3.0 to 20, and the real part of the dielectric constant of the absorption layer at a frequency of 50 GHz to 90 GHz is 3. 0 or more.
[0011]
The reason why CF can be used in the millimeter wave band is that the real part of the dielectric constant of the entire absorber increases because the CF also has a large structure.
[0012]
In the second invention, it is more preferable that the amount of the CF added is set to 5.0 to 15.0 PHR, and the thickness of the absorbing layer is set to 1.5 mm to 3.0 mm. With this configuration, it is possible to obtain a radio wave absorber having optimal absorption characteristics for a frequency in the 60 GHz band used for an automotive radar or the like.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1A is a cross-sectional view illustrating the millimeter wave radio wave absorber according to the first embodiment. In FIG. 1A, an
[0014]
The
[0015]
Various resins or elastomers can be used as the main component of the polymer serving as the base of the
[0016]
The thickness t of the
[0017]
If the thickness t of the
[0018]
FIG. 3 is a graph showing a change in the real part of the dielectric constant at each frequency of the
[0019]
FIG. 1B is a cross-sectional view illustrating a radio wave absorber according to the second embodiment.
In the second embodiment, CF is dispersed and blended in the
[0020]
FIG. 4 shows the dielectric layer at each frequency of the
As can be seen from FIG. 4, the value of the real part of the dielectric constant of the
[0021]
The CF may be dispersed randomly (without directionality) in the polymer, or may be aligned in a specific direction or braided in a lattice to exhibit anisotropy in absorption characteristics. You may make it do.
[0022]
Hereinafter, in order to clarify the effects of the present invention, examples and comparative examples will be described.
Example 1
A radio wave absorber obtained by crimping an aluminum foil to a rubber sheet obtained by mixing 10 parts by weight of CB (average particle diameter 31 nm, specific surface area 79 m 2 / g,
[0023]
Example 2:
In the same manner as in Example 1, radio waves obtained by pressing an aluminum foil on a rubber sheet obtained by mixing 10 parts by weight of CB (average particle diameter 31 nm, specific surface area 79 m 2 / g,
[0024]
Example 3
The radio wave absorption performance when the thickness t of the absorber of Example 2 was further changed was verified. The thickness t of the
[0025]
Example 4:
A radio wave absorber obtained by crimping an aluminum foil to a rubber sheet obtained by mixing 10 parts by weight of CB (average particle diameter 31 nm, specific surface area 79 m 2 / g,
[0026]
Example 5:
Simulation was performed on an absorber obtained by pressing an aluminum foil on a rubber sheet in which 10 parts by weight of CF (
[0027]
Example 6:
As in Example 5, aluminum foil was crimped on a rubber sheet in which 10 parts by weight of CF (
[0028]
Comparative Example 1:
A simulation was performed on an absorber obtained by pressing an aluminum foil on a rubber sheet obtained by mixing 21.3 parts by weight of CF (
[0029]
Comparative Example 2:
A simulation was performed on an absorber obtained by pressing an aluminum foil on a rubber sheet in which 34.1 parts by weight of CF (
[0030]
【The invention's effect】
As described above, the radio wave absorber according to the present invention is capable of appropriately setting the aggregation state and size of CB or CF and setting the real part of the dielectric constant of the absorption layer, which is a mixture, to be 60 GHz or 76 GHz. , Etc., can have a radio wave absorption performance of 20 dB or more in a high frequency band.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a cross-sectional view illustrating a radio wave absorber according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a cross-sectional view illustrating a radio wave absorber according to a second embodiment.
FIG. 2 is a chart showing an example of characteristics of carbon black.
FIG. 3 is a graph showing a change in a real part of a dielectric constant of an absorber mixed with carbon black.
FIG. 4 is a graph showing a change in the real part of the dielectric constant of an absorber mixed with carbon fibers.
FIG. 5 is a graph showing the radio wave absorption performance of Examples 1 to 3.
FIG. 6 is a graph showing the radio wave absorption performance of Example 4.
FIG. 7 is a graph showing the radio wave absorption performance of Example 5 and Comparative Examples 1 and 2.
FIG. 8 is a graph showing the radio wave absorption performance of Example 6.
[Explanation of symbols]
1: absorption layer 2: reflection layer
Claims (5)
前記吸収層は厚さが1.0mm 〜5.0mm で、樹脂またはゴムのポリマー100重量部に対しカーボンブラックを1〜30重量部含み、
前記カーボンブラックは、炭素原子の一次粒子が集まった二次粒子の平均粒子径が50nm以下で、かつ、該二次粒子が凝集した凝集体の吸油量が50mL/100g以上に設定され、
周波数50GHz〜90GHzにおける前記吸収層の誘電率の実数部が3.0 以上であるミリ波電波吸収体。In a plate-like millimeter wave radio wave absorber with an absorption layer laminated on a reflective layer,
The absorption layer has a thickness of 1.0 mm to 5.0 mm, and contains 1 to 30 parts by weight of carbon black based on 100 parts by weight of a resin or rubber polymer,
In the carbon black, the average particle diameter of secondary particles in which primary particles of carbon atoms are collected is 50 nm or less, and the oil absorption of the aggregate in which the secondary particles are aggregated is set to 50 mL / 100 g or more,
A millimeter wave electromagnetic absorber, wherein the real part of the dielectric constant of the absorption layer at a frequency of 50 GHz to 90 GHz is 3.0 or more.
前記吸収層は厚さが3.1mm 〜5.0mm で、樹脂またはゴムのポリマー100重量部に対しカーボンブラックを5.0 〜15.0重量部含み、
周波数76GHzにおける前記吸収層の誘電率の実数部が4.0 以上であるミリ波電波吸収体。In claim 1,
The absorbent layer has a thickness of 3.1 mm to 5.0 mm, and contains 5.0 to 15.0 parts by weight of carbon black with respect to 100 parts by weight of a resin or rubber polymer.
A millimeter wave absorber in which the real part of the dielectric constant of the absorbing layer at a frequency of 76 GHz is 4.0 or more.
前記吸収層は厚さが1.0mm 〜5.0mm で、樹脂またはゴムのポリマー100重量部に対しカーボンファイバを1〜30重量部含み、
前記カーボンファイバは、長さが20μm〜49μmで、直径が1.0 μm〜10μmで、かつ、長さ/直径比が3.0 〜20に設定され、
周波数50GHz〜90GHzにおける前記吸収層の誘電率の実数部が3.0 以上であるミリ波電波吸収体。In a plate-like millimeter wave radio wave absorber with an absorption layer laminated on a reflective layer,
The absorption layer has a thickness of 1.0 mm to 5.0 mm, and contains 1 to 30 parts by weight of carbon fiber with respect to 100 parts by weight of a resin or rubber polymer,
The carbon fiber has a length of 20 μm to 49 μm, a diameter of 1.0 μm to 10 μm, and a length / diameter ratio of 3.0 to 20,
A millimeter wave electromagnetic absorber, wherein the real part of the dielectric constant of the absorption layer at a frequency of 50 GHz to 90 GHz is 3.0 or more.
前記吸収層は厚さが1.5mm 〜3.0mm で、樹脂またはゴムのポリマー100重量部に対しカーボンファイバを5.0 〜15.0重量部含み、
周波数60GHzにおける前記吸収層の誘電率の実数部が5.0 以上であるミリ波電波吸収体。In claim 3,
The absorption layer has a thickness of 1.5 mm to 3.0 mm, and contains 5.0 to 15.0 parts by weight of carbon fiber with respect to 100 parts by weight of a resin or rubber polymer.
A millimeter wave absorber having a real part of a dielectric constant of the absorption layer at a frequency of 60 GHz of 5.0 or more.
前記ポリマーの主成分がEVAまたはシリコーンゴムであるミリ波電波吸収体。In any one of claims 1 to 4,
A millimeter wave absorber in which the main component of the polymer is EVA or silicone rubber.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003086678A JP2004296758A (en) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | Millimeter wave absorber |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003086678A JP2004296758A (en) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | Millimeter wave absorber |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004296758A true JP2004296758A (en) | 2004-10-21 |
Family
ID=33401241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003086678A Withdrawn JP2004296758A (en) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | Millimeter wave absorber |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004296758A (en) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006003924A1 (en) * | 2004-06-30 | 2006-01-12 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Electromagnetic wave absorbent |
JP2007081119A (en) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | E & C Engineering Kk | Resonant radio wave absorber and its manufacturing method |
JP4699388B2 (en) * | 2004-12-17 | 2011-06-08 | 株式会社ファインラバー研究所 | Dielectric material, antenna device, mobile phone and electromagnetic wave shielding body |
JP2018147999A (en) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | 日東電工株式会社 | Electromagnetic wave absorber and electromagnetic wave absorber-attached molded product |
JP2019057730A (en) * | 2018-12-12 | 2019-04-11 | 日東電工株式会社 | Electromagnetic wave absorber |
WO2019235561A1 (en) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | 株式会社新日本電波吸収体 | Electromagnetic shielding material and signal processing unit provided with same |
WO2020244994A1 (en) | 2019-06-05 | 2020-12-10 | Basf Se | Electromagnetic wave transmission reducing material |
WO2020244995A1 (en) | 2019-06-05 | 2020-12-10 | Basf Se | Electromagnetic waves absorbing material |
WO2022112524A1 (en) | 2020-11-30 | 2022-06-02 | Basf Se | Electromagnetic waves absorbing material |
US11387566B2 (en) | 2017-06-13 | 2022-07-12 | Nitto Denko Corporation | Electromagnetic wave absorber and molded article with electromagnetic wave absorber |
JP7551685B2 (en) | 2022-04-27 | 2024-09-17 | 日本特殊陶業株式会社 | Millimeter wave absorber and laminate |
-
2003
- 2003-03-27 JP JP2003086678A patent/JP2004296758A/en not_active Withdrawn
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006003924A1 (en) * | 2004-06-30 | 2006-01-12 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Electromagnetic wave absorbent |
JP4699388B2 (en) * | 2004-12-17 | 2011-06-08 | 株式会社ファインラバー研究所 | Dielectric material, antenna device, mobile phone and electromagnetic wave shielding body |
US8715533B2 (en) | 2004-12-17 | 2014-05-06 | Asahi R&D Co., Ltd. | Dielectric raw material, antenna device, portable phone and electromagnetic wave shielding body |
JP2007081119A (en) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | E & C Engineering Kk | Resonant radio wave absorber and its manufacturing method |
US10512200B1 (en) | 2017-03-03 | 2019-12-17 | Nitto Denko Corporation | Electromagnetic wave absorber and molded article with electromagnetic wave absorber |
CN110383964B (en) * | 2017-03-03 | 2021-02-19 | 日东电工株式会社 | Electromagnetic wave absorber and molded article with electromagnetic wave absorber |
CN110383964A (en) * | 2017-03-03 | 2019-10-25 | 日东电工株式会社 | Electromagnetic wave absorb and formed products with electromagnetic wave absorb |
JP2018147999A (en) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | 日東電工株式会社 | Electromagnetic wave absorber and electromagnetic wave absorber-attached molded product |
US11387566B2 (en) | 2017-06-13 | 2022-07-12 | Nitto Denko Corporation | Electromagnetic wave absorber and molded article with electromagnetic wave absorber |
WO2019235561A1 (en) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | 株式会社新日本電波吸収体 | Electromagnetic shielding material and signal processing unit provided with same |
JP2019057730A (en) * | 2018-12-12 | 2019-04-11 | 日東電工株式会社 | Electromagnetic wave absorber |
JP7000301B2 (en) | 2018-12-12 | 2022-01-19 | 日東電工株式会社 | Electromagnetic wave absorber |
JP2022048145A (en) * | 2018-12-12 | 2022-03-25 | 日東電工株式会社 | Electromagnetic wave absorber |
JP7350048B2 (en) | 2018-12-12 | 2023-09-25 | 日東電工株式会社 | electromagnetic wave absorber |
WO2020244994A1 (en) | 2019-06-05 | 2020-12-10 | Basf Se | Electromagnetic wave transmission reducing material |
WO2020244995A1 (en) | 2019-06-05 | 2020-12-10 | Basf Se | Electromagnetic waves absorbing material |
CN113924332A (en) * | 2019-06-05 | 2022-01-11 | 巴斯夫欧洲公司 | Electromagnetic wave transmission reducing material |
WO2022112524A1 (en) | 2020-11-30 | 2022-06-02 | Basf Se | Electromagnetic waves absorbing material |
JP7551685B2 (en) | 2022-04-27 | 2024-09-17 | 日本特殊陶業株式会社 | Millimeter wave absorber and laminate |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Chen et al. | A miniaturized absorptive frequency selective surface | |
Zhou et al. | Hybrid frequency-selective rasorber with low-frequency diffusion and high-frequency absorption | |
Zhou et al. | Experimental demonstration of an absorptive/transmissive FSS with magnetic material | |
CN108061929B (en) | Infrared, laser and microwave low-detectability compatible sub-wavelength structural material | |
JP2004296758A (en) | Millimeter wave absorber | |
CN106911007B (en) | Multi-layer metamaterial surface texture for multi-band frequency selection wave transparent angle | |
CN110504553A (en) | A kind of multilayer ultra-wide band wave-absorber that electrically lossy material is compound with magnetic material | |
Rafique et al. | Frequency selective surface absorber for WLAN security | |
Hamid et al. | Frequency selective radome with enhanced transmissive and absorptive response | |
CN107611575A (en) | A kind of end-on-fire antenna based on surface wave guide Yu super surface absorber composite construction | |
CN113644453B (en) | Broadband low-profile reconfigurable absorber for realizing reflection/wave absorption switching in X wave band | |
KR20220105186A (en) | Composite material for shielding electromagnetic waves and its manufacturing method | |
Yahya et al. | Low profile UWB frequency selective surface based antenna | |
JP5532937B2 (en) | parabolic antenna | |
Charoonsaeng et al. | A thin wideband radar absorber based on a dual-substrate FSS with quadruple hexagonal split rings for stealth aircraft application | |
JP2004063719A (en) | Film type electromagnetic wave absorber | |
Habib et al. | An efficient FSS absorber for WLAN security | |
Zhao et al. | A Broadband Linear Polarization Converter and Its Application in RCS Reduction | |
Yahya et al. | Single-layer UWB FSS for enhancing the gain of UWB monopole antenna | |
JP7553900B2 (en) | Radio wave absorber | |
JPH0444300A (en) | Electric wave absorber | |
JPH1027986A (en) | Radio wave absorber | |
Yahya et al. | Design of constant gain UWB planar antenna using single-layer FSS | |
Omar et al. | Multi-band absorptive frequency-selective reflection structures | |
JP2609422B2 (en) | Broadband radio wave absorber |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060308 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20070803 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |