JP2004295727A - 情報処理装置、および入力制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】キーボード入力期間中にタッチパッドの操作を無効とする場合であっても、タッチパッドと同時に使用することが可能なキーの入力については有効とする。
【解決手段】キーボードからの入力信号が特定キーの継続入力であった場合には(ステップS32のY)、タッチパッドの操作を許可とするための動作を実行する。即ち、キーボード5の入力信号が、「Shift」キー、「Ctrl」キー、「Alt」キーのいずれかのキーの継続入力(所定時間キーが押し続けられた状態)であるときに、タッチパッドイベントが無効(不許可状態)であればタッチパッドドライバ14aはタッチパッドイベントを有効化し(ステップS36)、「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dなどの特定キーとタッチパッド6の複合イベントを発行する(ステップS37)。
【選択図】 図3
【解決手段】キーボードからの入力信号が特定キーの継続入力であった場合には(ステップS32のY)、タッチパッドの操作を許可とするための動作を実行する。即ち、キーボード5の入力信号が、「Shift」キー、「Ctrl」キー、「Alt」キーのいずれかのキーの継続入力(所定時間キーが押し続けられた状態)であるときに、タッチパッドイベントが無効(不許可状態)であればタッチパッドドライバ14aはタッチパッドイベントを有効化し(ステップS36)、「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dなどの特定キーとタッチパッド6の複合イベントを発行する(ステップS37)。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タッチパッドとキーボードを有する情報処理装置に関し、特にキーボード入力期間中にタッチパッドの入力操作を不許可とする入力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以下パソコン)の入力装置としては、キーボードが広く利用されているが、キーボードの補助的な入力装置として、マウス、トラックボール、タッチパッド型のポインティングデバイスなどのポインティング入力装置が併用されている。
【0003】
これらポインティングデバイスは、主に、パソコンの表示画面に表示されているカーソルを任意の方向に移動させる作業を実施するために利用される。
近年、特にパソコンに搭載されるポインティングデバイスとしては、操作性の面からタッチパッドが搭載されるものが増加している。タッチパッドは、バッド表面をユーザが指を接触させながら移動させることで、パソコンの表示画面上のカーソルなどを移動させる。
【0004】
そして、パソコンでも特に携帯型のノートパソコンでは、タッチパッドがキーボードの手前に配置されており、ユーザがキーボード入力操作に手を振れやすい場所にある。そのためキー入力操作中に不意に触ってしまった場合にカーソルが意図しない方向へ移動してしまい、操作性を低下させてしまう場合があった。
【0005】
このため、タッチパッドの入力操作を不許可にするユーティリティソフトや、所定時間キー入力がなくなった場合にタッチパッドからの入力を有効とするという技術、またはタッチパッドの一部にタッチパッドから入力された信号の有効/無効を切り換えるボタンを設ける技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−306246号公報 (図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術においては、キーボード入力中は、タッチパッドの入力操作を完全に不許可としてしまうので、キーボード操作中に誤動作する可能性が少ないタッチパッドの操作も無効となってしまう。
【0008】
例えば、キーボード上の「Ctrl」キー、「Shft」キー「Alt」キーを押しながら、タッチパッドを操作すると、各種機能が実行可能であり、この操作はOSの標準機能として用意されているものであるが、完全にタッチパッドの操作を不許可としてしまうと、これら標準的な機能も使用できなくなってしまう。
【0009】
そこで本発明は上述したような課題を解決するため、キーボード入力期間中にタッチパッドの操作を不許可とする場合であっても、タッチパッドと同時に使用することが可能な特定のキーの入力については有効とする入力制御方式を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するため、入力操作を実行する複数のキーを有するキーボードと、タッチ操作による入力操作が可能なタッチパッドと、前記キーボードによる入力操作中は、前記タッチパッドからの入力操作を不許可とする手段と、前記キーのうち、前記タッチパッドと同時に操作することで特定の機能を実行する特定キーが操作された場合、前記タッチパッドからの入力操作を許可して、前記特定機能を実行する手段とを具備したものである。
【0011】
また本発明は上述した課題を解決するため、前記タッチパッドからの入力操作が不許可されているとき、前記キーボードの入力操作が所定時間発生しない場合、前記タッチパッドからの入力操作を許可するものである。
【0012】
また本発明は、前記特定キーは、「Shift」キー、「Ctrl」キー、「Alt」キーのいずれかひとつを含むものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、入力操作を実行する複数のキーを有するキーボードと、タッチ操作による入力操作が可能なタッチパッドとを有する情報処理装置の入力制御方法において、前記キーボードによる入力操作中である場合、前記タッチパッドからの入力操作を不許可とし前記キーのうち、前記タッチパッドと同時に操作することで特定の機能を実行する特定キーが操作された場合のみ、前記タッチパッドからの入力操作の許可して前記特定機能を実行するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態を示すノート型パソコンの斜視図である。
パソコン1は、本体ケース2と表示部ケース3とLCDパネル4とキーボード5を有する。本体ケース2は、その上面にキーボード5が配設されている。表示部ケース3は、LCDパネル4の表示領域が可視状態となるようLCDパネル4の周辺部を保持している。また本体ケース2に配設されたキーボード5の下部(手前部)には、ポインティングデバイスとなるタッチパッド6が配設されている。
【0014】
キーボード5は、複数の入力キーが縦横に並べて配置されており、ユーザが各キーを押下することにより文字入力や、コマンド入力を実施するものであり、各種機能を有するキーが配置されている。具体的には、主に文字入力をするための文字キー5aが中央部に配置されおり、その周囲に、文字キーと同時に押すことにより特殊な機能を実現するための制御キーが配置されている。この制御キーもその機能により複数あり、「Shift」キー5bは、文字キーと同時に押すことにより、入力文字を小文字から大文字に変更可能する。「ctrl」キー5cは、文字キーと同時に押すことにより、コピー機能や、張り付け(ペースト)機能を実行できる。さらに「Alt」キー5dは単独で押すと、文書入力時に、改行操作を実行可能としたり、他の制御キーと同時に押すことにより、パソコンをリセットする機能を実行可能である。
【0015】
また、これら「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dは、タッチパッド6との同時操作により、複数項目の選択機能や、表示画面のスライド機能、またウインドウの移動機能などを実現できる。
【0016】
次に図2を用いて、本実施形態に係るパソコン内のハードウェア構成図を説明する。
パソコン1本体内は、通常のパソコン1が動作するのに必要なデバイスにより構成されている。このパソコン1の制御を司るCPU11と、第1のブリッジ回路12とは64ビット幅のデータバスを有するCPUローカルバス13によって接続されており、第1のブリッジ回路12と主メモリ14との接続はメモリバス15を介して行う。また第1のブリッジ回路12はLCD5も接続している。
【0017】
第1のブリッジ回路12と第2のブリッジ回路16とは、32ビット幅のデータバスを有する第1のバス17によって接続している。第2のブリッジ回路16には16ビット幅のデータバスを有する第2のバス17を介して、エンベデッドコントローラ(以後ECと称す)18およびBIOS−ROM19が接続されている。そして、EC18内には、キーボードコントローラ(以後KBCと称す)18aが設けられており、EC18は、キーボード5と、タッチパッド6を接続している。
【0018】
このような構成のパソコン1の各構成要素に関する動作についてそれぞれ説明する。
CPU11は、パソコン1全体の動作制御、およびデータ処理などを実行するものである。
主メモリ14は、オペレーティングシステム(以後、OSと称す)14a、BIOS14b、キーボードドライバ14c、タッチパッドドライバ14dなどのソフトウェアプログラムがロードされるメモリデバイスであり、複数のDRAMなどによって構成される。ロードされた各ソフトウェアプログラムはCPU11によって動作実行される。
【0019】
OS14aは、パソコンで実行されるアブリケーションプログラムや、BIOS14b、キーボードドライバ14c、タッチパッドドライバ14d等の動作を管理、制御するプログラムであり、ハードディスク装置(図示なし)等の記憶装置から読み出され、主メモリ14にロードされる。
【0020】
BIOS14aは、パソコン1内の各種ハードウェアをアクセスするファンクション実行ルーチンを体系化したものであり、パソコン1起動時に、BIOS−ROM19から読み出されたものである。
【0021】
キーボードドライバ14cは、キーボード5の入力操作に基づいて、KBC18aから送信された入力信号を実行するプログラムであり、タッチパッドドライバ14dは、タッチパッド6の操作に基づいて、EC18から送信された入力信号を実行するプログラムであり、キーボードドライバ14cからの入力信号や、OS14aからの指示により、その入力信号が不許可状態となり、入力操作が無効とする動作をすることがある。
【0022】
このような構成の本実施形態の動作について、図3および図4を用いて説明する。
まずパソコン1で、キーボード5のいずれかのキーが入力された場合(ステップS31)、入力されたキーに対応する信号がEC18を介して、主メモリ14に転送される。キーボードドライバ14cは、この入力信号が、特定キーの継続した入力信号であるか否かを判断する(ステップS32)。この特定キーとは、「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dのいずれかのキーである。そして、キーボードドライバ14cにおいて、特定キーの継続入力でないと判断された場合、つまり、文字キー5a等の入力信号であった場合(ステップS32のY)、キーボードドライバ14cは、文字入力などのキーボードイベントをOS14aに発行する。これと同時に、タッチパッドライバ14cはタッチパッドの操作を不許可とするため、入力されるタッチパッド操作に基づく入力信号の入力イベント発行を不許可(禁止)とする。このようにキーボードドライバ14cは、キーボード5からキー入力信号が送信されている場合には(ステップS34のY)、その入力信号が特定キーの信号であるか否かを判断し、特定キーの信号でなければ、タッチパッド操作信号の入力イベントを禁止させた状態で、キー入力信号に対応してキーボードイベントを発行していき、文字入力イベント等を実行するが、キーボード5からの入力信号が所定時間ない場合は(ステップS34のY)、タッチパッドの操作を許可とするため、タッチパッドドライバ14dは、タッチイベントを有効化して(ステップS35)、タッチパッド6による入力操作に基づいて、タッチパッドイベントをOS14aに送信する。
【0023】
一方、キーボード5からの入力信号が特定キーの継続入力であった場合には(ステップS32のY)、タッチパッドの操作を許可とするための動作を実行する。
即ち、キーボード5の入力信号が、「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dのいずれかのキーの継続入力(所定時間キーが押し続けられた状態)であるときに、タッチパッドイベントが無効(不許可状態)であればタッチパッドドライバ14aはタッチパッドイベントを有効化し(ステップS36)、「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dなどの特定キーとタッチパッド6の複合イベントを発行する(ステップS37)。
【0024】
図4は、図3で示した動作を、ソフトウェア階層として示した図である。
つまり、OS14aの管理化において、キーボード5が操作されると、キーボードドライバ14cは、キー入力イベントを発行していく。このとき、タッチパッドドライバ14dはキーボードイベントを監視して、タッチパッドと併用する特定キーが継続的に押された場合を除外して、キーボード入力検出期間を検出する。そしてキーボード入力期間は、タッチバッド6の操作を無効とし、タッチバッド6からの操作信号が入力されたとしても、タッチパッドドライバ14dは、タッチパッドイベントをOSに発行することを停止する。
【0025】
このように、本実施形態では、キーボード操作中はタッチパッドからの入力操作を不許可とするが、特定キーが継続的に押された場合だけはタッチパッドからの入力操作を許可するようにしたため、キーボードとタッチパッドを複合的に操作することで実行される各種機能が使用できなくなることがない。
【0026】
【発明の効果】
キーボード入力期間中にタッチパッドの操作を無効とする場合であっても、タッチパッドと同時に使用することが可能なキーの入力については有効とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパソコンの外観を示す斜視図である。
【図2】同実施形態のパソコンの内部構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態におけるキーボードとタッチパッドの入力動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態におけるソフトウェアレベルでの動作を示した概念図である。
【符号の説明】
1…パソコン、5…キーボード、6…タッチパッド、11…CPU、14…主メモリ、18…エンベデットコントローラ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、タッチパッドとキーボードを有する情報処理装置に関し、特にキーボード入力期間中にタッチパッドの入力操作を不許可とする入力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以下パソコン)の入力装置としては、キーボードが広く利用されているが、キーボードの補助的な入力装置として、マウス、トラックボール、タッチパッド型のポインティングデバイスなどのポインティング入力装置が併用されている。
【0003】
これらポインティングデバイスは、主に、パソコンの表示画面に表示されているカーソルを任意の方向に移動させる作業を実施するために利用される。
近年、特にパソコンに搭載されるポインティングデバイスとしては、操作性の面からタッチパッドが搭載されるものが増加している。タッチパッドは、バッド表面をユーザが指を接触させながら移動させることで、パソコンの表示画面上のカーソルなどを移動させる。
【0004】
そして、パソコンでも特に携帯型のノートパソコンでは、タッチパッドがキーボードの手前に配置されており、ユーザがキーボード入力操作に手を振れやすい場所にある。そのためキー入力操作中に不意に触ってしまった場合にカーソルが意図しない方向へ移動してしまい、操作性を低下させてしまう場合があった。
【0005】
このため、タッチパッドの入力操作を不許可にするユーティリティソフトや、所定時間キー入力がなくなった場合にタッチパッドからの入力を有効とするという技術、またはタッチパッドの一部にタッチパッドから入力された信号の有効/無効を切り換えるボタンを設ける技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−306246号公報 (図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術においては、キーボード入力中は、タッチパッドの入力操作を完全に不許可としてしまうので、キーボード操作中に誤動作する可能性が少ないタッチパッドの操作も無効となってしまう。
【0008】
例えば、キーボード上の「Ctrl」キー、「Shft」キー「Alt」キーを押しながら、タッチパッドを操作すると、各種機能が実行可能であり、この操作はOSの標準機能として用意されているものであるが、完全にタッチパッドの操作を不許可としてしまうと、これら標準的な機能も使用できなくなってしまう。
【0009】
そこで本発明は上述したような課題を解決するため、キーボード入力期間中にタッチパッドの操作を不許可とする場合であっても、タッチパッドと同時に使用することが可能な特定のキーの入力については有効とする入力制御方式を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するため、入力操作を実行する複数のキーを有するキーボードと、タッチ操作による入力操作が可能なタッチパッドと、前記キーボードによる入力操作中は、前記タッチパッドからの入力操作を不許可とする手段と、前記キーのうち、前記タッチパッドと同時に操作することで特定の機能を実行する特定キーが操作された場合、前記タッチパッドからの入力操作を許可して、前記特定機能を実行する手段とを具備したものである。
【0011】
また本発明は上述した課題を解決するため、前記タッチパッドからの入力操作が不許可されているとき、前記キーボードの入力操作が所定時間発生しない場合、前記タッチパッドからの入力操作を許可するものである。
【0012】
また本発明は、前記特定キーは、「Shift」キー、「Ctrl」キー、「Alt」キーのいずれかひとつを含むものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、入力操作を実行する複数のキーを有するキーボードと、タッチ操作による入力操作が可能なタッチパッドとを有する情報処理装置の入力制御方法において、前記キーボードによる入力操作中である場合、前記タッチパッドからの入力操作を不許可とし前記キーのうち、前記タッチパッドと同時に操作することで特定の機能を実行する特定キーが操作された場合のみ、前記タッチパッドからの入力操作の許可して前記特定機能を実行するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態を示すノート型パソコンの斜視図である。
パソコン1は、本体ケース2と表示部ケース3とLCDパネル4とキーボード5を有する。本体ケース2は、その上面にキーボード5が配設されている。表示部ケース3は、LCDパネル4の表示領域が可視状態となるようLCDパネル4の周辺部を保持している。また本体ケース2に配設されたキーボード5の下部(手前部)には、ポインティングデバイスとなるタッチパッド6が配設されている。
【0014】
キーボード5は、複数の入力キーが縦横に並べて配置されており、ユーザが各キーを押下することにより文字入力や、コマンド入力を実施するものであり、各種機能を有するキーが配置されている。具体的には、主に文字入力をするための文字キー5aが中央部に配置されおり、その周囲に、文字キーと同時に押すことにより特殊な機能を実現するための制御キーが配置されている。この制御キーもその機能により複数あり、「Shift」キー5bは、文字キーと同時に押すことにより、入力文字を小文字から大文字に変更可能する。「ctrl」キー5cは、文字キーと同時に押すことにより、コピー機能や、張り付け(ペースト)機能を実行できる。さらに「Alt」キー5dは単独で押すと、文書入力時に、改行操作を実行可能としたり、他の制御キーと同時に押すことにより、パソコンをリセットする機能を実行可能である。
【0015】
また、これら「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dは、タッチパッド6との同時操作により、複数項目の選択機能や、表示画面のスライド機能、またウインドウの移動機能などを実現できる。
【0016】
次に図2を用いて、本実施形態に係るパソコン内のハードウェア構成図を説明する。
パソコン1本体内は、通常のパソコン1が動作するのに必要なデバイスにより構成されている。このパソコン1の制御を司るCPU11と、第1のブリッジ回路12とは64ビット幅のデータバスを有するCPUローカルバス13によって接続されており、第1のブリッジ回路12と主メモリ14との接続はメモリバス15を介して行う。また第1のブリッジ回路12はLCD5も接続している。
【0017】
第1のブリッジ回路12と第2のブリッジ回路16とは、32ビット幅のデータバスを有する第1のバス17によって接続している。第2のブリッジ回路16には16ビット幅のデータバスを有する第2のバス17を介して、エンベデッドコントローラ(以後ECと称す)18およびBIOS−ROM19が接続されている。そして、EC18内には、キーボードコントローラ(以後KBCと称す)18aが設けられており、EC18は、キーボード5と、タッチパッド6を接続している。
【0018】
このような構成のパソコン1の各構成要素に関する動作についてそれぞれ説明する。
CPU11は、パソコン1全体の動作制御、およびデータ処理などを実行するものである。
主メモリ14は、オペレーティングシステム(以後、OSと称す)14a、BIOS14b、キーボードドライバ14c、タッチパッドドライバ14dなどのソフトウェアプログラムがロードされるメモリデバイスであり、複数のDRAMなどによって構成される。ロードされた各ソフトウェアプログラムはCPU11によって動作実行される。
【0019】
OS14aは、パソコンで実行されるアブリケーションプログラムや、BIOS14b、キーボードドライバ14c、タッチパッドドライバ14d等の動作を管理、制御するプログラムであり、ハードディスク装置(図示なし)等の記憶装置から読み出され、主メモリ14にロードされる。
【0020】
BIOS14aは、パソコン1内の各種ハードウェアをアクセスするファンクション実行ルーチンを体系化したものであり、パソコン1起動時に、BIOS−ROM19から読み出されたものである。
【0021】
キーボードドライバ14cは、キーボード5の入力操作に基づいて、KBC18aから送信された入力信号を実行するプログラムであり、タッチパッドドライバ14dは、タッチパッド6の操作に基づいて、EC18から送信された入力信号を実行するプログラムであり、キーボードドライバ14cからの入力信号や、OS14aからの指示により、その入力信号が不許可状態となり、入力操作が無効とする動作をすることがある。
【0022】
このような構成の本実施形態の動作について、図3および図4を用いて説明する。
まずパソコン1で、キーボード5のいずれかのキーが入力された場合(ステップS31)、入力されたキーに対応する信号がEC18を介して、主メモリ14に転送される。キーボードドライバ14cは、この入力信号が、特定キーの継続した入力信号であるか否かを判断する(ステップS32)。この特定キーとは、「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dのいずれかのキーである。そして、キーボードドライバ14cにおいて、特定キーの継続入力でないと判断された場合、つまり、文字キー5a等の入力信号であった場合(ステップS32のY)、キーボードドライバ14cは、文字入力などのキーボードイベントをOS14aに発行する。これと同時に、タッチパッドライバ14cはタッチパッドの操作を不許可とするため、入力されるタッチパッド操作に基づく入力信号の入力イベント発行を不許可(禁止)とする。このようにキーボードドライバ14cは、キーボード5からキー入力信号が送信されている場合には(ステップS34のY)、その入力信号が特定キーの信号であるか否かを判断し、特定キーの信号でなければ、タッチパッド操作信号の入力イベントを禁止させた状態で、キー入力信号に対応してキーボードイベントを発行していき、文字入力イベント等を実行するが、キーボード5からの入力信号が所定時間ない場合は(ステップS34のY)、タッチパッドの操作を許可とするため、タッチパッドドライバ14dは、タッチイベントを有効化して(ステップS35)、タッチパッド6による入力操作に基づいて、タッチパッドイベントをOS14aに送信する。
【0023】
一方、キーボード5からの入力信号が特定キーの継続入力であった場合には(ステップS32のY)、タッチパッドの操作を許可とするための動作を実行する。
即ち、キーボード5の入力信号が、「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dのいずれかのキーの継続入力(所定時間キーが押し続けられた状態)であるときに、タッチパッドイベントが無効(不許可状態)であればタッチパッドドライバ14aはタッチパッドイベントを有効化し(ステップS36)、「Shift」キー5b、「Ctrl」キー5c、「Alt」キー5dなどの特定キーとタッチパッド6の複合イベントを発行する(ステップS37)。
【0024】
図4は、図3で示した動作を、ソフトウェア階層として示した図である。
つまり、OS14aの管理化において、キーボード5が操作されると、キーボードドライバ14cは、キー入力イベントを発行していく。このとき、タッチパッドドライバ14dはキーボードイベントを監視して、タッチパッドと併用する特定キーが継続的に押された場合を除外して、キーボード入力検出期間を検出する。そしてキーボード入力期間は、タッチバッド6の操作を無効とし、タッチバッド6からの操作信号が入力されたとしても、タッチパッドドライバ14dは、タッチパッドイベントをOSに発行することを停止する。
【0025】
このように、本実施形態では、キーボード操作中はタッチパッドからの入力操作を不許可とするが、特定キーが継続的に押された場合だけはタッチパッドからの入力操作を許可するようにしたため、キーボードとタッチパッドを複合的に操作することで実行される各種機能が使用できなくなることがない。
【0026】
【発明の効果】
キーボード入力期間中にタッチパッドの操作を無効とする場合であっても、タッチパッドと同時に使用することが可能なキーの入力については有効とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパソコンの外観を示す斜視図である。
【図2】同実施形態のパソコンの内部構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態におけるキーボードとタッチパッドの入力動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態におけるソフトウェアレベルでの動作を示した概念図である。
【符号の説明】
1…パソコン、5…キーボード、6…タッチパッド、11…CPU、14…主メモリ、18…エンベデットコントローラ。
Claims (6)
- 入力操作を実行する複数のキーを有するキーボードと、
タッチ操作による入力操作が可能なタッチパッドと
前記キーボードによる入力操作中は、前記タッチパッドからの入力操作を不許可とする手段と、
前記キーのうち、前記タッチパッドと同時に操作することで特定の機能を実行する特定キーが操作された場合、前記タッチパッドからの入力操作を許可して、前記特定機能を実行する手段と、
を具備したことを特徴とする情報処理装置。 - 前記タッチパッドからの入力操作が不許可とされているとき、前記キーボードの入力操作が所定時間発生しない場合、前記タッチパッドからの入力操作を許可することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記特定キーは、「Shift」キー、「Ctrl」キー、「Alt」キーのいずれかひとつを含むことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 入力操作を実行する複数のキーを有するキーボードと、タッチ操作による入力操作が可能なタッチパッドとを有する情報処理装置の入力制御方法において、
前記キーボードによる入力操作中である場合、前記タッチパッドからの入力操作を不許可とし、
前記キーのうち、前記タッチパッドと同時に操作することで特定の機能を実行する特定キーが操作された場合のみ、前記タッチパッドからの入力操作の許可して、前記特定機能を実行することを特徴とする入力制御方法。 - 前記タッチパッドからの入力操作が不許可とされているとき、前記キーボードの入力操作が所定時間発生しない場合、前記タッチパッドからの入力操作を許可することを特徴とする請求項4記載の入力制御方法。
- 前記特定キーは、「Shift」キー、「Ctrl」キー、「Alt」キーのいずれかひとつを含むことを特徴とする請求項5記載の入力制御方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003089700A JP2004295727A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 情報処理装置、および入力制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003089700A JP2004295727A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 情報処理装置、および入力制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004295727A true JP2004295727A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33403490
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JP2003089700A Pending JP2004295727A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 情報処理装置、および入力制御方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004295727A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008052586A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Kyocera Corp | 携帯電子機器及びその制御方法 |
JP2011100486A (ja) * | 2011-01-12 | 2011-05-19 | Toshiba Corp | 電子機器 |
JP2013157028A (ja) * | 2008-12-08 | 2013-08-15 | Apple Inc | 選択的入力信号拒否及び修正 |
WO2014034549A1 (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-06 | 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報記憶媒体 |
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JP2019537084A (ja) * | 2016-09-16 | 2019-12-19 | タクチュアル ラブズ シーオー. | タッチセンサ式キーボード |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003089700A patent/JP2004295727A/ja active Pending
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