JP2004295574A - コンテンツ情報印刷履歴管理方法 - Google Patents

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幸 榎田
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Abstract

【課題】本発明は、RFIDタグを有する表示媒体上に印刷されたコンテンツ情報の再印刷処理を高速に行うことができると共に、サーバでの分散処理を最小限に抑えることができるコンテンツ情報印刷履歴管理方法を提供する。
【解決手段】1台のデータ管理装置6により管理されたコンテンツ関連情報階層1700と、2台のデータ管理装置6により管理されたアプリ関連情報階層1701と、3台のデータ管理装置6により管理されたプリンタ関連情報階層1702とで構成され、コンピュータ装置からのRFIDタグ付き表示媒体に印刷するコンテンツをIDペーパ登録用管理テーブルとして複数のデータ管理装置6に分類して登録し、コンピュータ装置からの接続要求に応じて、コンテンツを登録すべき複数のデータ管理装置6のうちの1つに接続し、接続されたサーバ6によりクライアントから所望のコンテンツを取得する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ情報印刷履歴管理方法に関し、特に、ネットワークに接続されたクライアント・コンピュータからサーバ・コンピュータにアクセスが可能で、コンテンツ情報を互いに共有することができ、セキュリティに優れたシステムにおいて、紙等の表示媒体上に印刷されたコンテンツ情報と元のコンテンツ情報との関連付けを行うことができるコンテンツ情報印刷履歴管理方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の印刷システムでは、パーソナルコンピュータ等によって生成された印刷データをプリンタに送信することにより、所定のドキュメントを複数印刷することができるようになっている。例えば、ある印刷物を発行する場合には、パーソナルコンピュータのドキュメント作成用プログラム等によって所定の印刷内容を生成し、この印刷内容に基づいた印刷データをプリンタに送信する。プリンタは、受信した印刷データを解釈して印刷出力用のイメージデータを生成する。このイメージデータは、給紙カセット等に供給された印刷記録媒体に印刷され、これにより、印刷物が発行される。
【0003】
紙情報の電子化に関しては、ICチップ入りペーパを情報伝達方法に用いることが開示されている(例えば、特許文献1参照)。これは、ICチップに情報の電子データを蓄積し、紙上に情報を印刷することで、紙を電子記憶媒体として用いて情報を配布・授受・保存する方法である。
【0004】
また、印刷物発行管理システムとしては、不正な印刷物の発行を防止するシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。これは、識別情報を有する表示媒体において、正当な識別情報であると認識した場合にのみ要求されたコンテンツをプリントするというもので、正当な識別情報をもつ印刷物を管理することができ、例えば、有価証券や著作物等の印刷物の発行管理に使われる。「識別情報」としては、例えば、文字や記号等の印字情報、磁気情報、バーコード等の光学的検出情報、及び透かし等が開示されている。
【0005】
印刷物の真贋判定を行う印刷物発行管理システムでは、ICチップを用いることで高いセキュリティを実現している(例えば、特許文献3参照)。このシステムの特徴は、印刷物検証装置がオフラインであり、予めICチップの認証キーと暗号化キーを用いて暗号化されたデータを複合化できる複合化キーを記憶することにある。
【0006】
また、RFID(Radio Frequency−Identification)読み込み/書き込み装置付きプリンタとして、RFIDタグから読み取られたデータに基づきラベル上に視認可能なバーコード、可読文字等を印刷するものが提案されている(例えば、特許文献4)。これにより、RFIDへの書き込みが失敗しても作業者が認識でき、リトライできるという効果がある。
【0007】
紙にID情報をもたせるという提案は従来から幾つかなされてきた。例えば、紙にRFIDタグを付け、当該RFIDタグに書き込まれたID情報により大量の書類の束からの特定の書類の検索を容易にする方法が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
【0008】
また、原稿複写の機密管理に関する方法が開示されている(例えば、特許文献6参照)。この方法においては、原稿の複写に関する機密保持を行う為に、原稿の紙に機密レベルを示すセキュリティ情報を保持したRFIDタグを付与する(紙にRFIDタグを付与する)という概念が開示されており、原稿複写を行う者(ユーザ)にもRFIDタグを持たせている。セキュリティ情報の保持方法としては、バーコードや指紋、音声等による認証を行わず、紙に付与されたRFIDタグによる認証に限定されている。また、紙に付与するRFIDタグには、どのセキュリティレベルのユーザに原稿複写を許可するかを決める許可条件が書き込まれている。ユーザが持つRFIDタグには、そのユーザのセキュリティレベルが書き込まれている。複写を行う場合には、複写機に備え付けられた紙用のRF受信器とユーザが持つIDタグ用の受信器とからそれぞれ同時に読み取ったセキュリティ情報を比較し、複写許可が与えられる条件に合致すれば複写を許可し、合致しなければ複写できないように複写機自身が制御する。
【0009】
有価証券、各種の証書、入場券、及び証明書等それ自体に価値をもつ印刷物の偽造を排除してリモート印刷する場合の印刷物発行管理システム、発行管理方法、及びそれに用いるプリンタに関する技術が開示されている(例えば、特許文献7)。このシステムは、予め用意された印刷媒体、すなわち用紙に遠隔地から記載内容、いわゆるコンテンツを情報ネットワーク等により電子的に転送し、該コンテンツを印刷媒体に印刷することによって価値を持たせた印刷物を印刷する。例えば、入場券等の用紙が予め各地のプレイガイド等の入場券販売所に配布されており、その用紙上に特定のイベントの内容とチケットのグレード(A席,B席等)、座席番号、及びチケットの値段等の情報をネットワークを介して転送して印刷する。その際に、
1)用紙が専用の形式や紙質で定められたものであって、印刷に用いられるべく用意されたものであることを示す識別情報を予め用紙に付与したこと、
2)印刷する前にプリンタにセットされた用紙が偽物でないことを用紙に付与されたバーコード等で表示される識別情報を読み取ることで確認すること、
3)印刷に用いられるべき用紙であると判断した後、ネットワークを介してコンテンツをプリンタにダウンロードすること、
4)ダウンロードしたコンテンツを用紙にプリンタで印刷し、その印刷が紙詰まり等せず正常に終了したこと、
を識別情報として用紙に記録し、これを読み取って正常な印刷が行われたか否かを判断する等の手順が取られている。このような手順を踏むことにより、正しくない用紙にコンテンツが印刷されることを防止し、また印刷過程でのトラブルにより印刷が正常に行われなかった場合には、それを識別情報として紙に記録し、正常に印刷されなかった印刷物が出回ることを防止する。
【0010】
印刷用紙に付与したRFIDに予め書き込まれた情報を印刷直前に読み取ってその用紙上に印刷する方法が開示されている(例えば、特許文献8参照)。これにより、RFIDタグに書き込まれた情報と用紙に印刷される情報とを確実に一致させることができる。
【0011】
また、インターネットにつながった印刷物発行サーバに保存されたコンテンツデータを同じくインターネットに接続された印刷装置の様な印刷物発行クライアントから呼び出してRFIDタグ付きの用紙に印刷する方法が開示されている(特許文献9参照)。この場合には、印刷物の二重発行防止、改ざん防止、及びRFIDタグへのコンテンツ情報の書き込み確認、印刷が正常に行われたか否かのチェック等の発行管理を厳格に行う為にRFIDタグに印刷するコンテンツデータを書き込むことが提案されている。
【0012】
また、印刷データを暗号化してRFIDタグに記録することにより印刷物の機密保持や印刷物の改ざんを防止する方法が開示されている(特許文献10,11参照)。これらの一連の方法では、RFIDタグに印刷されたコンテンツの電子情報を書き込むという方法が提案されている。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−285203号公報
【特許文献2】
特開平11−78176号公報
【特許文献3】
特開2001−134672号公報
【特許文献4】
特開2001−96814号公報
【特許文献5】
特開2002−120475号公報
【特許文献6】
特開2001−160117号公報
【特許文献7】
特開平11−78176号公報
【特許文献8】
特開2001−096814号公報
【特許文献9】
特開2001−134672号公報
【特許文献10】
特開2000−285203号公報
【特許文献11】
特開2002−99209号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献5では、IDタグに書き込まれたIDコードにより特定の書類の検索が容易になるが、印刷された紙から印刷の元になったネットワーク上のコンテンツ情報にアクセスすることはできない。
【0015】
また、上記特許文献6では、紙の記録媒体としての機能を排除し、紙に一時表示としての役割だけを持たせるという発想ではなく、印刷された紙から印刷の元になったネットワーク上のコンテンツ情報に誤りなくアクセスすることはできない。特に、特許文献6で用いられるRFIDは、セキュリティ情報を保持すればよいのであるから、原稿それぞれの固体を区別して認識する必要がない。同じセキュリティレベルの原稿であれば、同じID番号を付与しても機密保持という観点からは何ら問題ない。このような点から考えると、特許文献6で使用されるRFIDタグは物量管理に用いられるような個体それぞれを全て区別して管理する為の機能を持つ必要性がない。
【0016】
また、セキュリティ情報の管理は、複写機の近辺や複写機内に置かれたCPUによりスタンドアロンで行うことができ、インターネットを介したデータの授受を行わなくても可能である。更に、実際のIDデータの処理の際には、紙に付与されたRFIDタグと複写機のオペレータが持つRFIDタグの両方から実質的に同時にセキュリティ情報を読み取ることが必要になる。
【0017】
上記特許文献7では、識別情報として文字情報、バーコード、磁気情報、又は透かし等を使用することが記載されているが、RFIDタグの記載はない。特許文献7の方法においても、用紙に付与される識別情報が必ずしも個々の用紙を区別するものである必要はない。用紙が正式のものであるかどうかが判断できれば機能するからである。更に、ダウンロードするコンテンツは、紙に付与したRFIDタグそのものが指定するのではない。ID情報はセキュリティのチェックに使われているのであってコンテンツデータそのものにアクセスする為に使われているのではないのである。また、コンテンツデータをID情報を使って直接アクセスするという記載はなく、実際には端末からの指示により呼び出される必要がある。
【0018】
上記特許文献10,11では、印刷物が高精彩画像等の大きなデータを伴う場合にはRFIDタグの記憶容量を大きくしなければならないこと、そのデータが大きい為に読み取りに時間を要する場合があること、RFIDタグに記録された情報とその印刷内容との違いの検査、すなわち印刷内容の改ざんのチェック等が必要な場合等の特殊なケースを除く情報記録の重複を行うこと等、記録効率が悪いという問題がある。
【0019】
実際、上記特許文献に開示されている実施例では、それらの方式は印刷されるコンテンツのデータ量が小さいチケットや有価証券、証書等に限られており、一般の印刷物に適用する例は挙げられていないし、その必要性も開示されていない。
【0020】
また、上記特許文献では、RFIDタグのID番号からRFIDタグ付き表示媒体に印刷されている印刷結果と全く同一の印刷結果を得るための仕組みはない。ここで云う同一の印刷結果とは、ある印刷物の上にペン等で書き込みを行った場合に、この印刷物をスキャンし、この書き込みの部分のみを切り出せる程度の精度を有するものである。
【0021】
更に、RFIDタグのID番号から印刷履歴を検索し、ユーザが希望する印刷物を印刷するシステムの場合、ユーザが再印刷を行う環境により使用する印刷履歴内の情報が異なり、物理的に1つの管理用のサーバで管理することは、処理速度の面からも、あるいはデータ容量の問題からも現実的ではない。また、物理的に複数のサーバで管理する場合でも、論理的に同じデータを複数のサーバで管理するような分散管理では、各サーバで処理する処理数を減らす効果はあるものの、処理効率の問題を根本的に解決するものではない。
【0022】
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、RFIDタグを有する表示媒体上に印刷されたコンテンツ情報の再印刷処理を高速に行うことができると共に、データ管理装置であるサーバでの分散処理を最小限に抑えることができるコンテンツ情報印刷履歴管理方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法は、RFIDタグを有する表示媒体上にコンテンツ情報を印刷する印刷装置と、前記RFIDタグに記憶された前記表示媒体の固有のID番号を読み取るRFIDリーダ装置と、前記読み取られたID番号と前記表示媒体上に印刷された前記コンテンツ情報とを関連付けて管理するデータ管理装置と、前記コンテンツ情報を作成するコンピュータ装置とがネットワークを介して互いに接続されたシステムのコンテンツ情報印刷履歴管理方法において、前記コンピュータ装置からの前記表示媒体に印刷するコンテンツ情報を第1のテーブルとして複数のデータ管理装置に分類して登録する登録工程と、前記第1のテーブルに登録されたコンテンツ情報を検索するための第2のテーブルを前記コンテンツ情報の前記第1のテーブルへの登録に同期して生成する生成工程と、前記コンテンツ情報が印刷された表示媒体のID番号に基づいて前記第2のテーブルから所望のコンテンツ情報を検索する検索工程と、前記コンピュータ装置からの接続要求に応じて、前記コンテンツ情報を登録すべき前記複数のデータ管理装置のうちの1つに接続する接続工程と、前記接続されたデータ管理装置により前記コンピュータ装置から前記所望のコンテンツ情報を取得する取得工程と、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルを同期して管理し、前記検索工程による検索処理を分散させる制御を行う制御工程とを備えることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ情報印刷履歴管理方法が実行されるシステムの全体構成を示すブロック図である。
【0026】
本システムは、主として、RFIDタグ付き表示媒体2と、印刷装置であるプリンタ3と、RFID読取装置4と、コンピュータ装置5と、データ管理装置6とで構成されている。上記各装置は、ネットワーク1に接続されており、当該ネットワーク1を介して各々必要なときにデータ通信を行って情報のやり取りを行うことができる。
【0027】
RFIDタグ付き表示媒体2は、その表面にコンテンツ情報として印刷されるコンテンツ2aと、RFIDタグ2bとから成る。RFIDタグ2bは、RFIDのID番号が記憶されたICチップを内蔵し、無線方式によりRFID読取装置4との通信が可能である。コンテンツ情報とは、文字や図形、画像等の電子データである。
【0028】
RFIDタグ2bは、RFIDタグ付き表示媒体2の表面若しくは裏面に取れないように接着等されているか又は当該表示媒体内に織り込まれていたり、2枚以上の表示媒体により挟まれるように形成されている。この表示媒体は、一般的に紙から成るが、表面がコートされている紙、写真等の印画紙、感熱紙、ジアゾ感光紙、オーバー・ヘッド・プロジェクタ用PETフィルムやポリエチレン、プラスチック等の樹脂膜等の印刷可能な紙状の媒体であってもよい。
【0029】
RFID読取装置4は、制御部4a、メモリ4b、ネットワークI/F部4c、操作部4d、及びRFID読取部4eを備える。制御部4aは、ネットワークI/F部4c、操作部4d、及びRFID読取部4eの各部の動作を制御する。メモリ4bは、制御部4aがRFID読取部4e等の各部の動作を制御する際に使用するプログラムや該プログラムで使用されるデータを一時的に保持するメモリである。
【0030】
ネットワークI/F部4cは、ネットワーク1等の通信回線に接続してデータの通信を行う。操作部4dは、ユーザが操作してRFID読取装置4に直接指示を与えるための操作部である。RFID読取部4eは、RFIDタグ付き表示媒体2におけるRFIDタグ2b内のICチップに記憶されているID番号を読み取るものである。
【0031】
プリンタ3は、制御部3a、メモリ3b、ネットワークI/F部3c、及び印刷部3eを備える。制御部3aは、ネットワークI/F部3c、操作部3d、及び印刷部3eの各部の動作を制御する。メモリ3bは、制御部3aが印刷部3e等の各部の動作を制御する際に使用するプログラムや一時的な値等を保持するためのメモリである。
【0032】
ネットワークI/F部3cは、上述したネットワークI/F部4cと同様の機能を有するものである。操作部3dは、ユーザが操作する場合に、プリンタ3に直接指示を与えるための操作部である。印刷部3eは、紙やRFIDタグ付き表示媒体2等にコンテンツ2aを印刷する。印刷部3eは、電子写真方式、バブルジェット(登録商標)方式やピエゾ方式等のインクジェット方式、感熱方式、熱転写方式、及びワイヤドット方式等全ての印刷方式が適応可能である。
【0033】
コンピュータ装置5は、制御部5a、ネットワークI/F部5b、メモリ5c、操作部5d、及び記憶部5eを備える。コンピュータ装置5は、電子データを作成したり、プリンタ3に電子データのプリントアウト等の指示を行うクライアント・コンピュータ(以下、単に「クライアント」という。)である。
【0034】
制御部5aは、一般的にはCPUであり、コンピュータ装置5内の各部を制御する。ネットワークI/F部5bは、ネットワーク1に接続されたネットワークI/Fであり、ネットワーク1に対してデータの送受信を行う。メモリ5cは、所定のプログラムの実行領域であり、該プログラムで使用されるデータ等を一時的に保持するものである。
【0035】
操作部5dは、キーボードやマウス等の入力装置である。記憶部5eは、ハードディスク(HD)等の記憶媒体であり、印刷用アプリケーション等のアプリケーション・プログラムや印刷用アプリケーションにより作成された電子データ等を記憶保存する。
【0036】
データ管理装置6は、制御部6a、ネットワークI/F部6b、メモリ6c、データ管理部6d、及びデータ保存部6eを備える。データ管理装置6は、後述する印刷履歴データを保存、管理することを専門に行う。
【0037】
制御部6aは、上述した制御部5aと同様に、データ管理装置6内の各部を制御する。ネットワークI/F部6bは、ネットワーク1に接続されたネットワークI/Fであり、ネットワーク1に対してデータの送受信を行う。
【0038】
メモリ6cは、所定のプログラムの実行領域であり、該プログラムで使用されるデータ等を一時的に保持するものである。データ管理部6dは、後述するデータ保存部6eに保存するデータの管理を行う。データ保存部6eは、HD等の記憶媒体であり、後述する印刷履歴データを保存する。
【0039】
データ管理装置6は、印刷履歴データを保存するHDの容量がクライアント5に比べて大きく、一般的にはサーバ・コンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)と呼ばれているものである。
【0040】
また、サーバ6には、IPアドレス等が振られており、例えばネットワーク1に接続されているクライアント5等からアクセス権があれば自由にアクセスし、印刷履歴データ等を参照できるようになっている。
【0041】
図2は、図1におけるサーバ6のネットワーク上での配置を示すブロック図である。
【0042】
図2において、コンテンツ関連情報階層1700は、本ネットワーク全体におけるトップ階層であり、ネットワーク1が1台のサーバ6により管理されている。アプリ関連情報階層1701は、2台のサーバ6と2つのネットワーク1とで構成されている。プリンタ関連情報階層1702は、3台のサーバ6と3つのネットワーク1とで構成されている。このように、階層が論理的に下層になるにつれてサーバ6の台数が多くなる。
【0043】
次に、図1のシステムにおいて、RFIDタグ付き表示媒体2にコンテンツ2aを印刷するときや該コンテンツ2aの登録、更新する際に使用される管理テーブルについて説明する。
【0044】
図3は、図1のシステムにおいて使用される管理テーブルの論理構造を説明する説明図であり、(a)はIDペーパ登録用管理テーブルを示し、(b)はIDペーパ検索用テーブルを示す。
【0045】
図3(a)において、IDペーパ登録用管理テーブル20は、その下に続くIDペーパ管理テーブルNo.0 21a〜No.N 21cの各テーブルを指し示すためのトップ・エントリである。同図では、0〜N(N>0の整数)の(N+1)個のIDペーパ管理テーブルが登録されている状態を示す。このIDペーパ管理テーブル20は、RFIDタグ付き表示媒体2に印刷されるコンテンツ2aを登録又は更新するために使用される管理テーブルである。
【0046】
図3(b)において、IDペーパ検索用テーブル22は、その下に続くRFIDタグのID番号テーブルNo.0 23a〜No.M 23cの各テーブルを指し示すためのトップ・エントリである。同図では、0〜M(M>0の整数)の(M+1)個のRFIDタグのID番号テーブルが登録されている状態を示す。この(M+1)個は、本システムで印刷されたRFIDタグ付き表示媒体2の枚数である。
【0047】
IDペーパ検索用テーブル22は、上記IDペーパ登録用管理テーブル20にコンテンツ情報が登録又は更新されたときに同時に生成又は更新されるもので、常にIDペーパ登録用管理テーブル20と同期して生成又更新はされる。IDペーパ検索用テーブルは、RFIDタグ付き表示媒体2にコンテンツ2aが印刷された際に使用されたIDペーパ管理テーブルを、RFIDのID番号に基づいて検索するときに使用される管理テーブルである。
【0048】
図4は、図3(a)におけるIDペーパ管理テーブル21aの論理構造を説明する説明図である。
【0049】
図4において、IDペーパ管理テーブル21aは、ソースコンテンツテーブル30と、付加コンテンツテーブル31と、プリント管理テーブル32とで構成される。これにより、ソースコンテンツテーブル30とプリント管理テーブル32とが関連づけられる。
【0050】
ソースコンテンツテーブル30は、RFIDタグ付き表示媒体2に印刷されたコンテンツ2aを実際の電子データとして管理するテーブルである。ソースコンテンツテーブル30は、コンテンツ2aのコンテンツID35と、コンテンツ36と、コンテンツ付加情報37とで構成される。これにより、コンテンツIDと、コンテンツ2aと、コンテンツ付加情報とが関連付けられる。
【0051】
コンテンツID35には、IDペーパ管理テーブル21aに登録されている複数のソースコンテンツ(コンテンツ情報)を識別するために、各ソースコンテンツに対して割り振られたユニークなIDが登録される。このコンテンツID35からソースコンテンツであるコンテンツ2aが特定される。
【0052】
コンテンツ36には、RFIDタグ付き表示媒体2に実際に印刷するコンテンツ2aの電子データ(ファイル)が登録される。ファイルは、例えばマイクロソフト社製のMicrosoft Word(登録商標)のデータであるときは、「*.doc」というアトリビュートが付いたものとなる。コンテンツ付加情報37には、コンテンツ36に登録されたコンテンツ2aに付随する情報が登録される。コンテンツ2aに付随する情報とは、例えばコンテンツ2aのファイルのプロパティ(作成日付、作成者等)、セキュリティ管理したいときにファイルのアクセス制限するためのセキュリティ情報やコンテンツ2aに付随する他の電子データ等である。
【0053】
付加コンテンツテーブル31は、コンテンツ36に登録されたコンテンツ2aのバージョン(更新)管理やコンテンツ2aに付随する他のコンテンツを管理するテーブルである。図示の付加コンテンツテーブル31には、付加コンテンツテーブルNo.0 31a〜No.L 31cから成る0〜L(L>0の整数)の(L+1)個の付加コンテンツテーブルが登録されている。例えば、既に登録されているコンテンツ2aが更新された場合、付加コンテンツテーブル31の下にエントリが1つ追加される。これにより、コンテンツ2aのバージョン管理を適正に行うことができる。
【0054】
付加コンテンツNo.0 31a〜No.L 31cは、それぞれソースコンテンツテーブル30と同じ構成の情報を有する。つまり、各付加コンテンツNo.0 31a〜No.L 31cが、それぞれコンテンツID35、コンテンツ36、及びコンテンツ付加情報37で構成されている。
【0055】
プリント管理テーブル32は、コンテンツ2aが印刷される度にエントリが1つ追加されるものである。図示のプリンタ管理テーブル32には、プリント管理テーブルNo.0 32a〜No.P 32cから成る0〜P(P>0の整数)の(P+1)個のプリント管理テーブルが登録されている。
【0056】
プリント管理テーブル32には、他のサーバ6(例えば、アプリ関連情報階層1701のサーバ6等)で管理されている「プリント管理テーブル」を指し示すURL(Uniform Resource Locator)が格納され、論理的にリンクが張られることにより関連付けが行われる。このように、図3(a)におけるIDペーパ登録用管理テーブルから図4におけるIDペーパ管理テーブルまでがコンテンツ関連情報階層1700のサーバ6により管理される情報である。
【0057】
図5は、図4におけるプリント管理テーブル32aの論理構造を説明する説明図である。なお、図4のプリント管理テーブルNo.0 32a〜No.P 32cはそれぞれ同じ論理構造を有するので、プリント管理テーブルNo.0 32aについてのみ説明する。
【0058】
図5において、プリント管理テーブル32aは、プリント情報テーブル40と、プリント付加情報41と、プリントID42と、コンテンツの選択情報46とで構成されている。これにより、プリント情報テーブル40と、プリント付加情報41と、プリントID42とが関連付けられる。
【0059】
図5におけるプリント管理テーブル32aには、図4におけるプリント管理テーブルNo.0 32a〜No.P 32cのプリント管理テーブル32aの各エントリを示すURLが格納される。これにより、IDペーパ管理テーブルとプリント管理テーブルとがそれぞれ異なるサーバ6で管理されていても相互に関連付けを行うことができる。
【0060】
プリントID42には、プリント管理テーブル32aのエントリ毎に割り振られたユニークなIDが格納される。このプリントIDは、プリンタ3において実行される複数の印刷処理を識別するためのものである。
【0061】
プリント付加情報41には、印刷の日時等の情報が登録される。コンテンツの選択情報46には、どのコンテンツ2aを選択して印刷したかを示す情報が登録される。また、コンテンツの選択情報46には、図4におけるソースコンテンツテーブル30や付加コンテンツテーブル31のように、印刷の対象となるコンテンツ2aが複数個登録される可能性がある。
【0062】
プリント情報テーブル40は、アプリ情報テーブル43と、ドライバ管理テーブル44とで構成される。これにより、アプリ情報テーブル43と、ドライバ管理テーブル44とが関連付けられる。
【0063】
アプリ情報テーブル43は、アプリ名称43aと、印刷範囲43bと、印刷オプション43cと、プリンタ非依存印刷命令43dとで構成される。これにより、印刷用アプリケーションのアプリ名称43aと、印刷範囲43bと、印刷オプション43cと、印刷オブジェクトであるプリンタ非依存印刷命令43dとが関連付けられる。
【0064】
アプリ名称43aには、コンテンツ2aを印刷する印刷用アプリケーションの名称が登録される。アプリ名称とは、例えば「Microsoft Word」(登録商標)等である。印刷範囲43bには、アプリ名称43aで指定される印刷範囲が登録される。印刷範囲とは、例えば、「全てのページ」、「現在のページ」、又は「ページ指定で1〜3ページ」等である。印刷オプション43cには、印刷範囲43bと同様に、印刷用アプリケーションで指定される印刷用のオプションが登録される。印刷用アプリケーションが「Microsoft Word」であれば、「下書き印刷する」、「印刷順序を逆にする」、「同時に印刷する項目」、又は「作業中の文書のみを対象とするオプション」等が登録される。
【0065】
プリンタ非依存印刷命令43dには、プリンタ非依存印刷命令が登録される。プリンタ非依存印刷命令とは、印刷用アプリケーションからプリンタドライバに渡るデータのことで、Windows(登録商標)の場合はGDI等である。
【0066】
ドライバ管理テーブル44は、異なるプリンタのプリンタドライバ、又は同一のプリンタにおいても異なるバージョンのプリンタドライバで印刷を行った場合にエントリを追加する。図示のドライバ管理テーブル44は、ドライバ管理テーブルNo.0 44a〜No.D 44cから成る0〜D(D>0の整数)の(D+1)個のエントリがあることを示す。これらドライバ管理テーブルの各エントリには、後述するドライバ管理テーブルの実体を管理しているプリンタ関連情報階層1702のサーバ6の該当するテーブルを指し示すURLを格納する。このプリント管理テーブルがアプリ関連情報階層1701の情報であり、アプリ関連情報階層1701のサーバ6により管理される。
【0067】
図6は、図5におけるドライバ管理テーブル44aの論理構造を説明する説明図である。なお、図5におけるドライバ管理テーブルNo.0 44a〜No.D 44cはそれぞれ同じ構造を有するので、ドライバ管理テーブルNo.0 44aについてのみ説明する。
【0068】
図6において、ドライバ管理テーブル44aは、プリントプロパティ50と、プリンタ機種名51と、ドライババージョン52と、印刷イメージ53と、RFIDのID番号54と、ドライバID55とで構成されている。これにより、プリンタ3の機種名と、プリンタドライバのバージョンと、プリントプロパティと、印刷イメージと、ドライバIDと、RFIDのID番号とが関連付けられる。
【0069】
図6におけるドライバ管理テーブル44aには、図5におけるプリンタ管理テーブル32a内のドライバ管理テーブルNo.0 44a〜No.D 44cのエントリを指し示すURLが格納される。これにより、プリンタ管理テーブルとドライバ管理テーブルがそれぞれ異なるサーバ6で管理されていても相互に関連付けを行うことができる。
【0070】
プリントプロパティ50には、ページ設定50a,仕上げ50b,給紙50c,印刷品質50d等の各プリンタを選択した後に、各プリンタ毎のプロパティで設定できる項目の値が登録されている。プリンタ機種名51には、プリンタの名称が登録される。プリンタの名称は、例えば「○○○○ LBP−950」等である。
【0071】
ドライババージョン52には、印刷を行おうとするクライアント5が使用するプリンタドライバのバージョンNo.が登録される。印刷イメージ53には、例えばインクジェットプリンタであれば、プリンタが有するインクの種類分のラスタデータ等が登録される。印刷イメージとは、上記プリンタドライバが、印刷用アプリケーションから送られてきたプリンタ非依存印刷命令を上記プリントプロパティ50に従って、クライアント5に接続されているプリンタ3が実際に印刷できるデータ形式に変換し、プリンタ3に送るデータのことである。プリンタ非依存印刷命令は、図5におけるプリンタ非依存印刷命令とは異なる。また、プリンタ非依存印刷命令は、各プリンタ毎及び各プリンタのプリントプロパティ毎に異なるものであり、このデータがあると同一のプリンタがあれば、全く同一の印刷物を再現することができる。
【0072】
RFIDのID番号54には、1つの印刷ドキュメントがRFIDタグ付き表示媒体2の複数ページに渡って印刷された場合、印刷ドキュメントが印刷されたRFIDタグ付き表示媒体2のID番号が、印刷されたページ数分、1ページ目から順に1ページ目のID番号54a〜Iページ目のID番号54cとして登録される。これにより、RFIDタグ付き表示媒体2のID番号がコンテンツ2aのページ毎に関連付けて登録される。
【0073】
ドライバID55には、複数のドライバ管理テーブルNo.0 44a〜No.D 44cを識別するためのIDコードが登録される。このドライバ管理テーブルがプリンタ関連情報階層1702の情報であり、プリンタ関連情報階層1702のサーバ6により管理される。
【0074】
以上説明してきたように、3つに分類された各階層の中には、夫々を識別するためのIDと印刷に利用したデータ(例えば、コンテンツ関連情報階層1700にはIDペーパ管理テーブル内のコンテンツIDとコンテンツ、アプリ関連情報階層1701にはプリント管理テーブル内のプリントIDとプリンタ非依存印刷命令、プリンタ関連情報階層1702にはドライバ管理テーブル内のドライバIDと印刷イメージ)がそれぞれ格納されている。
【0075】
また、IDペーパ登録用管理テーブル20により、どのコンテンツが、どういう印刷用アプリケーションを用いて、どのプリンタをどういう条件で駆動して印刷し、且つどのRFIDタグ付き表示媒体2に印刷したかを管理することができる。また、ソースとなったコンテンツの編集履歴や関連する付加コンテンツをも同時に管理することができる。
【0076】
次に、図3(b)のIDペーパ検索用テーブル22について説明する。RFIDタグ付き表示媒体2におけるRFIDタグ2bに記憶されているID番号に基づいてIDペーパ検索用テーブル22から所望のコンテンツ2aを検索することにより、コンテンツ2a、印刷用アプリケーション、印刷に用いたプリンタ3、及びその時の印刷条件等を知ることができ、全く同一の印刷物を再現することができる。
【0077】
図7は、図3(b)のRFIDタグのID番号テーブルの論理構造を説明する説明図である。
【0078】
図7において、RFIDタグのID番号テーブル23aには、RFIDのID番号60と、ページ番号61と、プリントID62と、コンテンツID63と、ドライバID64とが登録されている。
【0079】
RFIDのID番号60には、RFIDタグ付き表示媒体2にコンテンツ2aを印刷する際に、RFID読取装置4によりRFIDタグ2bに記憶されているID番号を読み取ったものが登録されている。RFIDのID番号は、図6におけるドライバ管理テーブル44aに登録されているID番号である。
【0080】
ページ番号61には、RFIDのID番号54内で管理されているコンテンツ2aのページ数を特定するための情報が登録される。ページ数を特定するための情報とは、RFIDのID番号60で示されるID番号を有するRFIDタグ付き表示媒体2に、印刷イメージ53の何ページ目の印刷イメージが印刷されているかを指すページ番号である。
【0081】
プリントID62には、プリント管理テーブル32aを特定するための情報であり、各プリント管理テーブルNo.0 32a〜No.P 32cがそれぞれ有するユニークなIDであるプリントID42の値(プリントID)と該プリントID42を指し示すためのURLとが登録される。コンテンツID63には、IDペーパ管理テーブル21a内のソースコンテンツテーブル30の下にあるコンテンツID35の値(コンテンツID)と、コンテンツID35を指し示すためのURLとが登録される。コンテンツIDは、ソースコンテンツテーブルを特定するためのものである。ドライバID64には、ドライバ管理テーブル44を識別するためのドライバID55の値(ドライバID)と、ドライバID55を指し示すためのURLとが登録される。
【0082】
次に、上述した各管理テーブルに関する処理を説明する。処理は大きく分けると登録処理と検索処理がある。登録処理は、サーバ6側及びクライアント5側の両方で行われるが、まずクライアント5側での処理を説明する。
【0083】
(登録処理)
図8は、図1のシステムにおける新規登録処理を示すフローチャートである。
【0084】
上述したシステムでは、当該サーバ6で管理すべきコンテンツ2aを含む各種データを第1の階層であるコンテンツ関連情報階層1700、第2の階層であるアプリ関連情報階層1701、及び第3の階層であるプリンタ関連情報階層1702の3つの階層に分類し、各階層に分類されたデータを別々のサーバ6で管理している。このため、クライアント5からサーバ6にコンテンツ2aを含むデータをアップロードするには、特定のサーバ6を選択しなければならないが、本実施の形態では、IDペーパ登録用管理テーブル20に登録するためのデータをアップロードするサーバ6を1つ用意して、このサーバ6から他の3つのサーバ6にデータを振り分けることにする。この振り分け処理は後述する。これにより、クライアント5では、どのサーバ6にデータをアップロードするかを意識する必要は無くなる。
【0085】
本実施の形態では、クライアント5のOS(Operating Systems)がWindows (登録商標)2000であり、印刷に用いられる印刷用アプリケーションがマイクロソフト社製Microsoft Word 2000(登録商標)のバージョン:9.0.4402−SR−1であり、印刷するためのドキュメントが「○○○○.doc」であって予め作成されているものとする。
【0086】
また、使用するプリンタ3が○○○○ LBP−950であり、ドライババージョンがLIPS4 Windows(登録商標) 2000/XP JドライバV5.00とする。また、この「○○○○.doc」を作成した日時は「2002.12.15」であり、作成者は「木谷野太郎」であるものとする。
【0087】
図8において、まず、ユーザがドキュメント「○○○○.doc」を印刷用アプリケーションを用いて印刷する場合、コンテンツの新規登録処理により「○○○○.doc」を印刷用アプリケーションからプリンタ3(LBP−950)のプリンタドライバに送る(ステップS70)。次に、ステップS71では、プリンタドライバ処理により「○○○○.doc」に所定の処理を行う。続いて、ステップS72において、プリンタ3での印刷を行い、「○○○○.doc」をRFIDタグ付き表示媒体2にコンテンツ2aとして出力し、本処理を終了する。
【0088】
次に、図8のステップS70〜S72の各処理の詳細を説明する。
【0089】
図9は、図8のステップS70におけるコンテンツの新規登録処理のフローチャートである。
【0090】
図9において、まず、クライアント5は、ネットワーク1を介してサーバ6に接続し、コンテンツ2aのアップロード準備を行う(ステップS700)。次に、ステップS710では、印刷するコンテンツ2a、具体的には「○○○○.doc」のファイルをサーバ6にアップロードする。
【0091】
次に、ステップS720では、コンテンツ付加情報37における作成日時「2002.12.15」や作成者である「木谷野太郎」等の「○○○○.doc」に関する付加情報をサーバ6にアップロードする。これらの情報は、Windows(登録商標)2000のファイルプロパティから取得することができる。
【0092】
次に、ステップS730では、アプリ名称である「Microsoft Word (9.0.4402−SR−1)」をアップロードする。ステップS740では、印刷用アプリケーションの「ファイル/印刷」メニューで設定された印刷範囲等の情報、すなわち「印刷範囲」、「印刷部数」、及び「拡大/縮小」等のパラメータをアップロードする。ここでは、「○○○○.doc」の総ページ数を10ページ、部数を1部、拡大/縮小を倍率指定なしとする。その後、ステップS750において、「ファイル/印刷」メニュー内の「オプション」で設定された各種オプションパラメータをアップロードする。
【0093】
ステップS760では、印刷用アプリケーションにより上記印刷オプションに従って作成されたプリンタ非依存印刷命令(デバイス非依存の描画命令)をアップロードする。Windows(登録商標)の場合はGDI等がこれにあたる。次に、ステップS770では、サーバ6から今回アップロードしたコンテンツ2a(「○○○○.doc」)に割り振られたコンテンツIDとプリントIDを取得する。これらの情報を取得した後、ステップS780でサーバ6との接続を解除してリターンする。
【0094】
次に、図8のステップS71におけるプリンタドライバ処理の詳細を図10を参照して説明する。
【0095】
図10は、図8のステップS71におけるプリンタドライバ処理のフローチャートである。本処理では、通常のプリンタドライバが行う処理については割愛している。
【0096】
図10において、まず、クライアント5は、印刷用アプリケーションからプリンタ3のプリンタドライバに対して印刷要求を発行する(ステップS80)。次に、ステップS81では、ユーザがプリンタ3のプリントプロパティ等を利用してプリンタ3での出力オプションを変更する場合もあるので、各種プリントプロパティの値を設定する。
【0097】
次に、ステップS82において、実際にプリンタ3でRFIDタグ付き表示媒体2にコンテンツ2aとして出力するための印刷イメージを作成する。続いて、コンテンツ2aを印刷するときに設定された各種情報を登録するプリントの新規登録処理を行い(ステップS83)、印刷イメージをプリンタ3に転送して(ステップS84)、リターンする。
【0098】
次に、図10のステップS83におけるプリントの新規登録処理の詳細を図11を参照して説明する。
【0099】
図11は、図10のステップS83におけるプリントの新規登録処理のフローチャートである。
【0100】
図11において、まず、クライアント5は、ネットワーク1を介してサーバ6に接続する(ステップS800)。このとき、図9のステップS770で取得したコンテンツIDとプリントIDをサーバ6に送る。これにより、サーバ6は、コンテンツの情報とこれからクライアント5によりアップロードされる各種情報とをリンクすることができる。
【0101】
次に、ステップS810では、プリンタ3のプリンタ機種名(例えば、「○○○○ LBP−950」)をサーバ6にアップロードする。ステップS820では、プリンタ3のドライババージョン(例えば、「LIPS4 Windows(登録商標) 2000/XP JドライバV5.00」)をサーバ6にアップロードする。
【0102】
続いて、ステップS830において、図10のステップS81で設定されたプリントプロパティの各設定値をサーバ6にアップロードする。続いて、ステップS840において、図10のステップS82で作成されたプリンタ依存の印刷イメージをサーバ6にアップロードする。次に、ステップS850において、今回のプリント要求に対するドライバIDをサーバ6から取得する。上記アップロードが全て完了すると、サーバ6との接続を解除して(ステップS860)、リターンする。
【0103】
次に、図8のステップS72のプリンタでの印刷処理の詳細を図12を参照して説明する。
【0104】
図12は、図8のステップS72におけるプリンタでの印刷処理のフローチャートである。
【0105】
図12において、まず、クライアント5は、ネットワーク1を介してサーバ6に接続する(ステップS90)。このとき、図9のステップS770と図11のステップS850で取得したコンテンツID、プリントID、及びドライバIDをサーバ6に送る。これにより、サーバ6は、これからクライアント5よりアップロードされる各種ドライバ情報と、ソースコンテンツテーブル及びプリント管理テーブルとを関連付けることができる。
【0106】
次に、ステップS91では、図10のステップS84でプリンタ3に転送した印刷イメージからプリント枚数を取得し、該プリント枚数をサーバ6にアップロードする。ステップS92では、ステップS91でアップロードしたプリント枚数(I)を設定する。変数Iは、プリント枚数を管理するものである。このとき、変数Iに「1」をセットし、現在までプリントしたプリント枚数を保存する。例えば、10ページから成る印刷物を印刷する場合、以下の処理を10回繰り返すことになる。
【0107】
ステップS93では、これから印刷すべきRFIDタグ付き表示媒体2からRFIDタグ2bに記憶されているRFIDのID番号を読み出す(リード処理)。次に、ステップS94において、今回処理しているページをID番号を読み出したRFIDタグ付き表示媒体2に印刷する。
【0108】
ステップS95では、プリント枚数を管理している変数Iに1を加えてプリント枚数の更新を行い、ステップS96では、全ページが印刷されたか否かを判別する。この判別の結果、全ページが印刷されていない場合はステップS93に戻る。一方、全ページの印刷が終了した場合は、サーバ6との接続を解除し(ステップS97)、リターンする。
【0109】
次に、図12におけるステップ93のRFIDのID番号リード処理の詳細を図13を参照して説明する。
【0110】
図13は、図12のステップ93におけるRFIDのID番号のリード処理を示すフローチャートである。
【0111】
図13において、まず、クライアント5は、RFID読取装置4を起動する(ステップS900)。次に、ステップS910では、これから印刷すべきRFIDタグ付き表示媒体2からRFIDタグ2bに記憶されているRFIDのID番号を読み出す(リード)。
【0112】
次に、これから印刷するページのページ番号をサーバ6にアップロードし(ステップS920)、更にステップS910で読み取ったID番号をサーバ6にアップロードして(ステップS930)、リターンする。
【0113】
次に、サーバ6側での処理を説明する。
【0114】
図14は、図1のシステムにおける処理の流れを説明する説明図である。
【0115】
図14において、クライアント5側の処理としては、印刷用アプリケーションから取得する各種コンテンツ情報のアップロードは、図9のステップS700〜S780に示すコンテンツの新規登録処理に対応する(ステップS1000)。また、プリンタドライバから取得する各種プリント情報のアップロードは、図11のステップS800〜S860に示すプリントの新規登録処理に対応する(ステップS1001)。RFID読取装置4から取得するRFIDのID番号情報のアップロードは、図13のステップS900〜S930に示すRFIDのID番号のリード処理に対応する(ステップS1002)。
【0116】
一方、サーバ6側での処理は、各クライアント5からの情報のアップロードに対応して各処理、即ちステップS1003のコンテンツテーブル等の生成処理、ステップS1004のドライバ管理テーブル等の生成処理、及びステップS1005のRFIDタグのID番号テーブル等の生成処理が対応する。
【0117】
図15及び図16は、クライアント5からサーバ6へコンテンツ情報を含むデータをアップロードするときのサーバ6の振り分け処理を示すフローチャートである。
【0118】
図15において、ステップS1800は、図14におけるステップS1003のコンテンツテーブル等の生成を行うか否かを判断する判断ステップであり、クライアント5からのコンテンツID等の付加情報が全くない最初の接続要求か否かを判別する。コンテンツテーブル等の生成処理の場合は、ステップS1801から処理を行う。
【0119】
もう1つの判断ステップであるステップS1820(図16)は、クライアント5からの接続要求にドライバIDがあるか否かを判別するもので、図14におけるステップS1004のドライバ管理テーブル等の生成を行うか否か、ステップS1005のRFIDタグのID番号テーブル等の生成を行うか否かを判断するものである。ドライバ管理テーブル等の生成を行う場合はステップS1821以降の処理を、RFIDタグのID番号テーブルの生成を行う場合はステップS1831以降の処理を行う。
【0120】
次に、サーバ6側での上述した各種テーブル生成時の詳細な処理を説明する。
【0121】
図15において、まず、ステップS1800では、クライアント5からの最初の接続要求か否かを判別する。この判別の結果、最初の接続要求である場合はステップS1801へ進む一方、そうでない場合はステップS1820へ進む。なお、今回は最初の接続要求なのでステップS1801に移行する。
【0122】
ステップS1801では、コンテンツ関連情報階層1700におけるサーバ6に接続する。次に、ステップS1801でソースコンテンツテーブル生成処理を行う。本処理の詳細は後述する。続いて、コンテンツ関連情報階層1700におけるサーバ6からコンテンツIDを取得する(ステップS1803)。次に、ステップS1804では、アプリ関連情報階層1701のサーバ6に接続する。ステップS1805でプリント管理テーブル生成処理を行う。この処理の詳細も後述する。
【0123】
ステップS1806では、今回生成したプリント管理テーブルのトップのエントリに、コンテンツ関連情報階層1700におけるサーバ6のURLやコンテンツIDを格納(セット)し、このプリント管理テーブルからソースコンテンツテーブルを参照できるようにする。次に、ステップS1807でアプリ関連情報階層1701のサーバ6から今回生成したプリント管理テーブルのプリントIDを取得する。
【0124】
ステップS1808では、アプリ関連情報階層1701のサーバ6との接続を解除し、ステップS1809で図4に示すIDペーパ管理テーブル21a内のプリント管理テーブル32のエントリを1つ追加し、アプリ関連情報階層1701のサーバ6のURL、プリントID等をセットする。これにより、ソースコンテンツテーブルからプリント管理テーブルが参照可能となる。次に、ステップS1810でコンテンツ関連情報階層1700のサーバ6との接続を解除し、ステップS1810でクライアント5にコンテンツID、プリントIDを送出して本処理を終了する。
【0125】
次に、図15のステップS1802におけるソースコンテンツテーブル生成処理の詳細を図17を用いて説明する。
【0126】
図17は、図15のステップS1802におけるソースコンテンツテーブル生成処理のフローチャートである。
【0127】
図17において、ステップS1101では、クライアント5からアップロードされた各種コンテンツ情報に基づいてソースコンテンツテーブル30を生成し、該ソースコンテンツテーブル30の格納領域(フィールド)をメモリ上に確保する。具体的には、メモリ上であれば必要なバイト数のメモリアロケーションを生成し、ファイルに作成する場合はファイルの作成となる。このとき、既に図3(a)に示すIDペーパ登録用管理テーブル20内にIDペーパ管理テーブルが少なくとも1つ存在する場合はそのIDペーパ管理テーブルの後に続くようにIDペーパ管理テーブルを生成し、IDペーパ管理テーブルが1つも無い場合はIDペーパ登録用管理テーブル20内の1つ目のIDペーパ管理テーブルになるようにテーブルを生成する。この処理により、IDペーパ登録用管理テーブル20からソースコンテンツテーブル30が辿れるようになる。
【0128】
次に、ステップS1102では、コンテンツIDを生成する。コンテンツIDの値は本システム内でユニークな値である必要がある。この値は、Windows(登録商標)の場合、GUIDを生成する関数であるCoCreateGUID関数を使用して生成することができる。
【0129】
ステップS1103では、ステップS1102で生成したコンテンツIDを図4におけるコンテンツID35の格納領域に登録する。次に、クライアント5からアップロードされるコンテンツを取得し(ステップS1104)、図4におけるコンテンツ36の格納領域に登録する(ステップS1105)。同様に、クライアント5からのコンテンツ付加情報を取得し(ステップS1106)、図4のコンテンツ付加情報37の格納領域に登録して(ステップS1107)、リターンする。
【0130】
次に、図15のステップS1805におけるプリント管理テーブル生成処理の詳細を図18を用いて説明する。
【0131】
図18は、図15のステップS1805におけるプリント管理テーブル生成処理のフローチャートである。
【0132】
図18において、ステップS1110では、クライアント5からアップロードされた各種プリント情報に基づいてプリント管理テーブル32を生成し、該プリント管理テーブル32の格納領域をメモリ上に確保する。具体的には、図17におけるステップS1101と同様である。このプリント管理テーブル32は、ソースコンテンツテーブルと同レベルの位置にあるように、IDペーパ管理テーブルの中で関連付けられる。
【0133】
次に、ステップS1111では、プリントIDを生成する。これは、図17におけるステップS1102と同様である。ステップS1112では、ステップS1111で生成したプリントIDを、図5におけるプリントID42の格納領域に登録する。続いて、ステップS1113では、現在の日付を取得する。これは、GetTime等の関数で取得可能である。この値を図5におけるプリント付加情報41の格納領域(フィールド)に登録(セット)する(ステップS1114)。
【0134】
ステップS1115では、どのコンテンツを印刷するかの選択情報を図5におけるコンテンツの選択情報46の格納領域(フィールド)に登録する。新規登録の場合は、必ずソースコンテンツを選択する。これが付加コンテンツのいずれかを印刷する場合は、その旨の値でコンテンツの選択情報を登録する。次に、アプリ情報テーブル43の生成処理を行って(ステップS1116)、リターンする。
【0135】
次に、図18のステップS1116におけるアプリ情報テーブル生成処理を説明する。
【0136】
図19は、図18のステップS1116におけるアプリ情報テーブル生成処理のフローチャートである。
【0137】
図19において、まず、アプリ情報テーブル43を生成してアプリ情報テーブル43の格納領域をメモリ上に確保する(ステップS1201)。次に、クライアント5からアップロードされるアプリ名称を取得し(ステップS1202)、図5におけるアプリ名称43aの格納領域に登録する(ステップS1203)。
【0138】
続いて、クライアント5からアップロードされる印刷範囲を取得し(ステップS1204)、図5における印刷範囲43bの格納領域に登録する(ステップS1205)。更に、クライアント5からアップロードされる印刷オプションを取得し(ステップS1206)、図5における印刷オプション43cの格納領域に登録する(ステップS1207)。続いて、クライアント5からアップロードされるプリンタ非依存印刷命令を取得し(ステップS1208)、図5におけるプリンタ非依存印刷命令43dの格納領域に登録して(ステップS1209)、リターンする。
【0139】
次に、図14のステップS1004におけるドライバ管理テーブル生成処理の詳細を説明する。本処理は、クライアント5からのコンテンツIDとプリントIDとが付属された2回目の接続要求なので、図15のステップS1800から図16のステップS1820に移行する。
【0140】
図16において、ステップS1820では、クライアント5からの接続要求に付属して送られてくるIDの種類を判別する。具体的には、ドライバIDが有るか否かを判別する。なお、今回は2回目の接続要求なのでドライバIDは付属されておらず、ステップS1821に移行する。
【0141】
ステップS1821では、接続要求に付属されたコンテンツIDからアプリ関連情報階層1701のサーバ6を特定して接続する。次に、ステップS1822では、プリントIDから今回使用するプリント管理テーブルを特定する。ステップS1823では、プリンタ関連情報階層1702のサーバ6に接続する。ステップS1824では、プリンタ関連情報階層1702のサーバ6上でドライバ管理テーブルの生成処理を行う。本処理の詳細は後述する。
【0142】
ステップS1825では、今回生成したドライバ管理テーブルのトップのエントリに、プリント関連情報階層1702におけるサーバ6のURLやプリントIDをセットし、このドライバ管理テーブルからプリント管理テーブルを参照できるようにする。ステップS1826では、ステップS1824で生成したドライバIDをプリンタ関連情報階層1702のサーバ6から取得する。
【0143】
ステップS1827では、プリンタ関連情報階層1702のサーバ6との接続を解除し、ステップS1828では、図5に示すプリント管理テーブル32内のドライバ管理テーブル44のエントリを1つ追加し、プリンタ関連情報階層1702のサーバ6のURL、ドライバID等をセットする。これにより、プリント管理テーブルからドライバ管理テーブルが参照可能となる。次に、ステップS1829では、アプリ関連情報階層1701のサーバ6との接続を解除し、ステップS1830でクライアント5にドライバIDを送出して本処理を終了する。
【0144】
次に、図16のステップS1824におけるドライバ管理テーブル生成処理の詳細を図20を用いて説明する。
【0145】
図20は、図16のステップS1824におけるドライバ管理テーブル生成処理のフローチャートである。
【0146】
図20において、ステップS1302では、ドライバ管理テーブルを生成し、ドライバ管理テーブル44の格納領域をメモリ上に確保する。次に、クライアント5からアップロードされるプリンタ機種名を取得し(ステップS1303)、取得したプリンタ機種名を図6におけるプリンタ機種名51の格納領域に登録する(ステップS1304)。続いて、アップロードされるドライババージョンを取得し(ステップS1305)、図6におけるドライババージョン52の格納領域に登録する(ステップS1306)。更に、アップロードされる印刷イメージを取得し(ステップS1307)、図6における印刷イメージ53の格納領域に登録する(ステップS1308)。
【0147】
ステップS1309では、ドライバIDを生成する。これは、図17におけるステップS1102、図18のステップS1111と同様である。次に、ステップS1309で生成したドライバIDを図6におけるドライバID55の格納領域に登録し(ステップS1310)、クライアント5にドライバIDを送出して(ステップS1311)、本処理を終了する。
【0148】
次に、図14のステップS1005に示すRFIDタグのID番号テーブル等の生成処理を説明する。なお、今回はクライアント5からの3回目の接続要求なので、図15のステップS1800及び図16のステップS1820からステップS1831に移行する。
【0149】
図16において、ステップS1831では、クライアント5からの接続要求に付属して送られてくるコンテンツID、プリントIDからプリンタ関連情報階層1702のサーバ6を特定して接続する。次に、ステップS1832では、ドライバIDからドライバ管理テーブルを特定する。本ステップで特定できたドライバ管理テーブルに対して、ステップS1833にてRFIDタグのID番号テーブルの生成処理を行う。本処理の詳細は後述する。続いて、ステップS1834でプリンタ関連情報階層1702のサーバ6との接続を解除し、本処理を終了する。
【0150】
次に、図16のステップS1833におけるRFIDタグのID番号テーブル生成処理の詳細を図21を用いて説明する。
【0151】
図21は、図16のステップS1833におけるRFIDタグのID番号テーブル生成処理のフローチャートである。
【0152】
図21において、クライアント5からアップロードされるプリント枚数を取得し(ステップS1402)、取得したプリント枚数に応じてRFIDタグのID番号テーブルの格納領域をメモリ上に確保する(ステップS1403)。このID番号テーブルは、エントリ数がプリント枚数分必要である。次に、プリント枚数を制御するための変数Iを初期化(I=1)する(ステップS1404)。
【0153】
次に、クライアント5からアップロードされるRFIDのID番号を取得し(ステップS1405)、取得したID番号を該当する格納領域に登録する(ステップS1406)。次に、変数Iに1を加え(I=I+1)(ステップS1407)、全ページ分のID番号を取得したか否かを判別する(ステップS1408)。この判別の結果、全ページ分のID番号を取得していない場合は、ステップS1405に戻る一方、全ページ分のID番号を取得した場合は、クライアント5との接続を解除して(ステップS1409)、本処理を終了する。
【0154】
(登録、検索テーブルの同期)
上述した実施の形態では、図3(a)におけるIDペーパ登録用管理テーブル20の作成方法を説明した。次に、IDペーパ検索用テーブルの作成方法を説明する。
【0155】
IDペーパ検索用テーブルの各メンバは、図3(b)におけるRFIDタグのID番号テーブルNo.0 23a〜23cのRFIDタグのID番号テーブルのみであり、このRFIDタグのID番号テーブルの論理構造は、図7で示すとおりである。すなわち、このIDペーパ検索用テーブルは、IDペーパ登録用管理テーブル20に登録されている全てのRFIDタグのID番号をエントリとして持つテーブルであり、RFIDタグのID番号順に昇順或いは降順でソートされており、1つのID番号からドライバID、プリントID、及びコンテンツIDを検索するためのテーブルである。これら各ID番号の格納領域には、各IDとそのIDが格納されているテーブルと、サーバ6を識別するためのURLとが格納されている。
【0156】
ここで、昇順や降順にソートする方法は、クイックソートやバブルソート等様々な手法があるが、本発明の主眼ではないので割愛する。上記IDペーパ登録用管理テーブル20が更新される毎に、IDペーパ検索用テーブル22も更新され、常に最新の状態で関連付けられている必要がある。
【0157】
次に、IDペーパ検索用テーブル生成処理を説明する。
【0158】
図22は、図3(b)におけるIDペーパ検索用テーブルの生成処理を示すフローチャートである。
【0159】
図22において、クライアント5は、サーバ6内のIDペーパ登録用管理テーブル20全体をスキャンし(ステップS1500)、IDペーパ登録用管理テーブル20に登録されているID番号全てを抽出する(ステップS1501)。次に、IDペーパ検索用テーブル22がメモリ内に存在するか否かを判別し(ステップS1502)、存在しない場合は、ステップS1504に進む一方、存在する場合は、メモリ上に確保されているIDペーパ検索用テーブル22を削除して(ステップS1503)、ステップS1504へ進む。
【0160】
ステップS1504では、新規にIDペーパ検索用テーブル22の領域をメモリ上に確保し、ステップS1501で抽出した全ID番号を昇順にソートしながら(ステップS1505)、ステップS1504で確保した格納領域に登録し、本処理を終了する。これにより、IDペーパ登録用管理テーブル20と同期が取れたIDペーパ検索用テーブル22が作成できる。
【0161】
(検索処理)
次に、RFIDタグ付き表示媒体2に印刷されたコンテンツ2aをRFIDタグ2b内のID番号から特定するための検索処理を説明する。
【0162】
ここで、図2に示した本システムの階層構造において、最下層に位置するプリンタ関連情報階層1702のネットワーク1に、RFID読取装置4、プリンタ3やクライアント5等が接続されているとする。例えば、会社組織における課レベルと考えることができる。
【0163】
中間層のアプリ関連情報階層1701は、複数あるプリンタ関連情報階層1702の上位に位置する階層であり、会社組織における部レベルと考えることができる。最上層のコンテンツ関連情報階層1700は、中間にある複数のアプリ関連情報階層1701のさらに上位に位置する階層であり、会社組織におけるセンターとか事業部等のレベルと考えることができる。
【0164】
図23は、図1のシステムにおけるID番号検索処理を示すフローチャートである。
【0165】
図23において、クライアント5は、サーバ6内のIDペーパ検索用テーブル22に登録されているエントリの数(M+1)を取得する(ステップS1600)。次に、ステップS1601にて、IDペーパ検索用テーブル22の各エントリを参照するときの位置を示す変数INDEXを初期化(INDEX=0)する。
【0166】
次に、ステップS1602にて、変数INDEXと同じ値のIDペーパ検索用テーブル22のエントリが有しているRFIDタグのID番号、すなわちRFIDのID番号60の値と今回検索したいID番号とが一致しているか否かを判別する。この判別の結果、一致している場合はステップS1603へ進む一方、一致していない場合はステップS1604へ進む。
【0167】
ステップS1603では、変数INDEXと同じ値のエントリ内のフィールド値であるコンテンツID63、プリントID62、及びドライバID64を取得し、本処理を終了する。
【0168】
一方、ステップS1604では、変数INDEXに1を加え、ステップS1605で最後まで検索したかを判別する。この判別の結果、最終エントリまで全て検索した場合はステップS1606へ進む一方、最終エントリまで全て検索していない場合はステップS1602に戻る。ステップS1606では、該当ID番号なしということを示す値を各ID等にセットして本処理を終了する。
【0169】
(再印刷処理)
次に、既にサーバ6に登録されたコンテンツ2aが印刷されたRFIDタグ付き表示媒体2である印刷物と同一の印刷物を得るための再印刷処理について説明する。
【0170】
図24及び図25は、図1のシステムにおける再印刷処理のフローチャートである。なお、本処理では、再印刷する印刷物は1ページであるとする。
【0171】
図24において、ステップS1900では、RFIDタグ付き表示媒体2である印刷物をRFID読取装置4でスキャンする。これにより、RFIDタグ2bに記憶されているID番号を読み取る。
【0172】
次に、ステップS1901では、ステップS1900で読み取ったID番号をキーにして図23で示した検索処理を行う。この検索により該当するコンテンツID、プリントID、ドライバID、及びページ番号が検索される。ステップS1902では、ステップS1901での検索結果からプリンタ関連情報階層1702のサーバ6に接続する。ステップS1903では、ドライバIDからドライバ管理テーブルを特定する。
【0173】
ステップS1904では、今回の印刷で使用するプリンタと、今手元にあるRFIDタグ付き表示媒体2に印刷を行ったプリンタとが同一のプリンタか否かを判別する。この判別の結果、同一である場合は図25のステップS1905へ進む一方、異なっている場合は、図25のステップS1909へ進む。
【0174】
図25において、ステップS1905では、プリンタドライバのバージョンをステップS1904と同様に比較する。同一の場合は、ステップS1906へ進む一方、異なっている場合はステップS1909へ進む。
【0175】
ステップS1906では、前回印刷した条件と全く同一の条件で、今回も印刷すると判断し、ドライバ管理テーブル内の印刷イメージを取得し、ステップS1907で再印刷処理を行う。続いて、ステップS1908でプリンタ関連情報階層1702のサーバ6の接続を解除して本処理を終了する。
【0176】
一方、ステップS1909では、ステップS1901の検索結果からアプリ関連情報階層1701のサーバ6に接続し、ステップS1910でプリントIDからプリント管理テーブルを特定する。次に、ステップS1911でプリント管理テーブル内のプリンタ非依存印刷命令を取得し、ステップS1912でドライバを起動して、ステップS1911で取得したプリンタ非依存印刷命令の処理を行う。続いて、ステップS1912ではアプリ関連情報階層1701のサーバ6との接続を解除し、ステップS1907以降の処理を行う。
【0177】
ステップS1907の再印刷処理は、印刷イメージからの再印刷処理であり、図12で示したプリンタでの印刷処理と同じである。一方、プリンタ非依存印刷命令からの再印刷処理は、図10で示したプリンタドライバ処理と図12で示したプリンタでの印刷の各処理を行う。これで、再印刷によりRFIDタグ付き表示媒体2にコンテンツ2aを印刷した場合、その情報がIDペーパ管理テーブルに登録されると共に、今手元にある印刷物と全く同一の印刷物をコピーではなく、電子データからの印刷により得ることができる。
【0178】
また、通常は同一のプリンタ又は同一のプリンタドライバを使用して印刷するため、論理的にも物理的にも近い場所にあるサーバ6、すなわちプリンタ関連情報階層1702のサーバ6のみを使用して再印刷することができるため、高速に処理することができると共に、必要に応じて上位階層のサーバ6、本実施の形態では、アプリ関連情報階層1701のサーバ6に接続して処理するため、ネットワーク上のトラフィック量を最小限にすることができる。
【0179】
次に、上記再印刷処理の他の例としてコンテンツ関連情報階層1700のサーバ6を使用する場合の再印刷処理を図26及び図27を用いて説明する。
【0180】
図26及び図27は、図1のシステムにおける再印刷処理の他の例を示すフローチャートである。上述した図24及び図25の処理と異なるものとしては、ステップS2004の判別処理がある。また、本処理を実行するには、図1で示したコンピュータ装置5が必須となる。
【0181】
図26において、ステップS2000では、RFIDタグ付き表示媒体2である印刷物をRFID読取装置4でスキャンする。これにより、RFIDタグ2bに記憶されているID番号を読み取る。
【0182】
次に、ステップS2001では、ステップS2000で読み取ったID番号をキーにして図23で示した検索処理を行う。この検索により該当するコンテンツID、プリントID、ドライバID、及びページ番号が検索される。ステップS2002では、ステップS2001の検索結果からアプリ関連情報階層1701のサーバ6に接続し、ステップS2003では、プリント管理テーブルを特定する。
【0183】
ステップS2004では、印刷パラメータであるプリント管理テーブル内に格納されている印刷範囲や印刷オプション等と同一か否か、即ち印刷パラメータを変更するか否かを判別する。この判別の結果、印刷パラメータを変更する場合は、ステップS2014へ進む一方、変更しない場合はステップS2005へ進む。
【0184】
ステップS2005では、ステップS2001の検索結果からプリンタ関連情報階層1702のサーバ6に接続し、ステップS2006でドライバIDからドライバ管理テーブルを特定する。次に、図27のステップS2007では、印刷プロパティが同一か否か、即ち印刷プロパティを変更するか否かを判別する。ここでの印刷プロパティとは、ドライバ管理テーブルに格納されているプリントプロパティ50内の値である。ステップS2007の判別の結果、印刷プロパティを変更する場合は、ステップS2019へ進む一方、印刷プロパティを変更しない場合は、ステップS2008へ進む。
【0185】
ステップS2008では、プリンタが同一か否か、即ちプリンタを変更するか否かを判別し、プリンタを変更する場合はステップS2019へ進む一方、変更しない場合はステップS2009へ進む。ステップS2009では、プリンタドライバが同一か否か、即ちプリンタドライバを変更するか否かを判別し、プリンタドライバを変更する場合はステップS2019へ進む一方、変更しない場合はステップS2010へ進む。
【0186】
ステップS2010では、前回印刷した条件と全く同一の条件で、今回も印刷すると判断し、ドライバ管理テーブル内の印刷イメージを取得し、ステップS2011で再印刷処理を行う。本処理は、上述の処理と異なる部分は、サーバ6側の処理であり、追加登録となる。サーバ6側での追加登録処理は、新規登録とほぼ同じであり、必要に応じてプリンと管理テーブルを作成し、ドライバ管理テーブルを作る処理である。
【0187】
次に、ステップS2012でプリンタ関連情報階層1702のサーバ6との接続を解除し、ステップS2022でアプリ関連情報階層1701のサーバ6との接続を解除して本処理を終了する。
【0188】
図26のステップS2014では、コンテンツ関連情報階層1700のサーバ6に接続し、ステップS2015でコンテンツIDからソースコンテンツテーブルを特定する。次に、ステップS2016でコンテンツ2aを取得してクライアント5に送り、ステップS2017で必要な印刷用アプリケーションを起動する。ステップS2018でコンテンツ関連情報階層1700のサーバ6との接続を解除してステップS2011に進む。
【0189】
ステップS2019では、プリント管理テーブル内のプリンタ非依存印刷命令を取得し、ステップS2020でドライバを起動して、ステップS2019で取得したプリンタ非依存印刷命令の処理を行う。
【0190】
本処理では、データを登録する際に、図15及び図16のサーバの振り分け処理用のサーバ6を設けたが、これに限るものではなく、例えばプリンタ関連情報階層1702のサーバ6が行ってもよい。
【0191】
上記実施の形態によれば、クライアント5からのRFIDタグ付き表示媒体2に印刷するコンテンツ2aをIDペーパ登録用管理テーブル20として複数のサーバ6に分類して登録すると共に、IDペーパ登録用管理テーブル20に登録されたコンテンツ2aを検索するためのIDIDペーパ検索用テーブル22をコンテンツ2aのIDペーパ登録用管理テーブル20への登録に同期して生成し、クライアント5からの接続要求に応じて、コンテンツ2aを登録すべき複数のサーバ6のうちの1つに接続し、接続されたサーバ6によりクライアント5から所望のコンテンツ2aを取得するので、RFIDタグ付き表示媒体2上に印刷されたコンテンツ2aの再印刷処理を高速に行うことができると共に、サーバ6での分散処理を最小限に抑えることができる。
【0192】
また、コンテンツ2aが印刷されたRFIDタグ付き表示媒体2の1枚1枚のID番号を管理することができると共に、ID番号に基づいて、該ID番号を有するRFIDタグ付き表示媒体2に印刷されている印刷物と全く同一の印刷物を再現することができる。
【0193】
また、複数のサーバ6を複数の階層に分類して配置することにより、各階層で必用な台数を用意することができ、例えば、サーバ6による検索処理の負荷を分散させることが容易になる。
【0194】
また、上述した管理用のテーブルを複数の階層に分けて、各階層のサーバ6にそれぞれ登録することにより、再印刷処理が、論理的にも物理的にも再印刷処理を要求するクライアント5の近くのサーバ6で行うことができ、当該再印刷処理を高速に行うことができる。また、各サーバ6での処理を最小限に抑えることができるので、サーバ6でのスループットを向上することができる。
【0195】
更に、必要に応じて必要なデータのみを使用するため、ネットワークのトラフィック量を最小に抑えることができる。
【0196】
これらのデータを管理するためには、クライアント5側のコンピュータ上で実行している印刷用アプリケーション、印刷に用いるプリンタのドライバソフト等からサーバ6に情報をアップロードする必要があるが、このアップロードもアプリケーションや、ドライバソフトの多少の修正で行うことがきる。更にはサーバ6側で登録用のテーブルと、検索用のテーブルを分けることにより、各テーブルで最適な構造をとることができるうえ、検索用テーブルは、IDコードのみで登録用テーブルを参照することができるため、検索用テーブルの領域の容量は大変小さいもので済ませることができる。
【0197】
上述した各処理は、これまで説明したものに限定されるものではない。また、ネットワーク1上の通信方法は、これまではstate less(各情報の塊を送る毎に、サーバ6との接続を切る方法)で説明したが、これに限るものではなく、state fullで行ってもよい。
【0198】
上述した各テーブルは、リスト構造として説明したがこれに限るものではなく、テーブル構造等他の方式でテーブルを作成してもよいことは云うまでもない。
【0199】
更に、テーブルのサーバ6又はクライアント5上での実現方法は、メモリ上やファイルに書き込む等であってもよい。ファイルを使う場合は、テーブル毎に別々のファイルで管理してもよいし、IDペーパ登録用管理テーブル20とIDペーパ検索用テーブル22で2つのファイルとして管理してもよい。このときのファイル形式としては、Microsoft社製のStructured Storage等が用いられてもよいが、市販のデータベースソフトを用いて管理してもよいことは云うまでもない。
【0200】
また、図1におけるRFID読取装置4、プリンタ3、及びコンピュータ装置5は、図2におけるコンテンツ関連情報階層1700、アプリ関連情報階層1701及びプリンタ関連情報階層1702の各階層にそれぞれ複数配置されていてもよい。
【0201】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図8〜図27のフローチャートに対応するプログラム)を、コンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても本発明の目的が達成されることは云うまでもない。この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0202】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能をコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0203】
更に、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該記憶媒体に格納されたプログラムを読み出して実行することによっても、本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0204】
上述した実施の形態では、プログラムは記憶部5e、メモリ6cに記憶されているが、これに限定する必要はなく、プログラムを供給する記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、ハードディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記憶できるものであればよい。
【0205】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0206】
〔実施態様1〕 RFIDタグを有する表示媒体上にコンテンツ情報を印刷する印刷装置と、前記RFIDタグに記憶された前記表示媒体の固有のID番号を読み取るRFIDリーダ装置と、前記読み取られたID番号と前記表示媒体上に印刷された前記コンテンツ情報とを関連付けて管理するデータ管理装置とがネットワークを介して互いに接続されたシステムのコンテンツ情報印刷履歴管理方法において、前記表示媒体に印刷するコンテンツ情報を第1のテーブルとして複数のデータ管理装置に分類して登録する登録工程と、前記第1のテーブルに登録されたコンテンツ情報を検索するための第2のテーブルを前記コンテンツ情報の前記第1のテーブルへの登録に同期して生成する生成工程と、前記コンテンツ情報が印刷された表示媒体のID番号に基づいて前記第2のテーブルから所望のコンテンツ情報を検索する検索工程と、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルを同期して管理し、前記検索工程による検索処理を分散させる制御を行う制御工程とを備えることを特徴とするコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0207】
〔実施態様2〕 前記複数のデータ管理装置は、第1の階層、第2の階層、及び第3の階層の3つの階層に分類され、前記第1の階層、前記第2の階層、及び前記第3の階層の順で論理的に上下関係があるように配置されていることを特徴とする実施態様1記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0208】
〔実施態様3〕 前記登録工程は、前記第1のテーブル内に、前記表示媒体上に印刷されたコンテンツ情報をソースコンテンツとして管理するソースコンテンツテーブルと、前記コンテンツ情報の印刷条件を管理するプリント管理テーブルとを関連付けて登録することを特徴とする実施態様1又は2記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0209】
〔実施態様4〕 前記登録工程は、前記ソースコンテンツテーブル内に、前記コンテンツ情報を識別するためのコンテンツIDと、前記コンテンツ情報の電子データと、当該電子データに付随する情報とを関連付けて登録することを特徴とする実施態様3記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0210】
〔実施態様5〕 前記電子データに付随する情報は、少なくとも前記電子データを作成した作成者、前記電子データの作成日付、前記電子データのセキュリティ情報、及び前記電子データに付随する他の電子データから成ることを特徴とする実施態様4記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0211】
〔実施態様6〕 前記登録工程は、前記プリント管理テーブル内に、前記印刷装置による印刷処理を識別するためのプリントIDと、前記印刷装置による前記コンテンツ情報の印刷日時を含むプリント付加情報と、前記コンテンツ情報の印刷条件を管理するプリント情報テーブルとを関連付けて登録することを特徴とする実施態様4又は5記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0212】
〔実施態様7〕 前記登録工程は、前記プリント情報テーブル内に、印刷用のアプリケーションから得られるアプリ情報テーブルと、前記印刷装置のプリンタドライバから得られるドライバ管理テーブルとを関連付けて登録することを特徴とする実施態様6記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0213】
〔実施態様8〕 前記登録工程は、前記アプリ情報テーブル内に、前記印刷用アプリケーションの名称と、印刷範囲と、印刷オプションと、印刷オブジェクトとを関連付けて登録することを特徴とする実施態様7記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0214】
〔実施態様9〕 前記登録工程は、前記ドライバ管理テーブル内に、前記印刷装置の機種名と、前記プリンタドライバのバージョンと、前記印刷装置のプリントプロパティと、前記コンテンツ情報が前記印刷装置に印刷可能な形式に変換された印刷イメージと、前記プリンタドライバを識別するためのドライバIDと、前記表示媒体のID番号を識別するためのID番号テーブルとを関連付けて登録することを特徴とする実施態様8記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0215】
〔実施態様10〕 前記登録工程は、前記プリントプロパティ内に、ページ設定と、仕上げと、給紙と、印刷品質とを関連付けて登録することを特徴とする実施態様9記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0216】
〔実施態様11〕 前記登録工程は、前記表示媒体のID番号に関する情報に、前記表示媒体のID番号を前記コンテンツ情報のページ毎に関連付けて登録することを特徴とする実施態様10記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0217】
〔実施態様12〕 前記登録工程は、前記第1の階層における前記データ管理装置に、前記第1のテーブルに直接関連づけられたIDペーパ管理テーブルに登録される情報と、前記ソースコンテンツテーブルに登録される情報を登録することを特徴とする実施態様3乃至11のいずれか1態様に記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0218】
〔実施態様13〕 前記登録工程は、前記第2の階層における前記データ管理装置に、前記プリント管理テーブルに登録される情報と、前記プリント情報テーブルに登録される情報と、前記アプリ情報テーブルに登録される情報を登録することを特徴とする実施態様6乃至12のいずれか1態様に記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0219】
〔実施態様14〕 前記登録工程は、前記第3の階層における前記データ管理装置に、前記ドライバ管理テーブルに登録される情報と、前記プリントプロパティに登録される情報と、前記ID番号テーブルに登録される情報を登録することを特徴とする実施態様9乃至13のいずれか1態様に記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0220】
〔実施態様15〕 前記検索工程は、前記第1のテーブルに登録されたコンテンツ情報が更新された場合、前記第2のテーブルに登録されている前記表示媒体のID番号を昇順或いは降順にソートし、当該表示媒体のID番号と前記第1のテーブル内のソースコンテンツID、プリントID、及びドライバIDを含む情報とをリンクさせることを特徴とする実施態様1乃至15のいずれか1態様に記載のコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
【0221】
〔実施態様16〕 RFIDタグを有する表示媒体上にコンテンツ情報を印刷する印刷装置と、前記RFIDタグに記憶された前記表示媒体の固有のID番号を読み取るRFIDリーダ装置と、前記読み取られたID番号と前記表示媒体上に印刷された前記コンテンツ情報とを関連付けて管理するデータ管理装置とがネットワークを介して互いに接続されたシステムのコンテンツ情報印刷履歴管理方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記プログラムは、前記表示媒体に印刷するコンテンツ情報を第1のテーブルとして複数のデータ管理装置に分類して登録する登録モジュールと、前記第1のテーブルに登録されたコンテンツ情報を検索するための第2のテーブルを前記コンテンツ情報の前記第1のテーブルへの登録に同期して生成する生成モジュールと、前記コンテンツ情報が印刷された表示媒体のID番号に基づいて前記第2のテーブルから所望のコンテンツ情報を検索する検索モジュールと、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルを同期して管理し、前記検索モジュールによる検索処理を分散させる制御を行う制御モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
【0222】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、コンピュータ装置からのRFIDタグを有する表示媒体上に印刷するコンテンツ情報を第1のテーブルとして複数のデータ管理装置に分類して登録すると共に、第1のテーブルに登録されたコンテンツ情報を検索するための第2のテーブルをコンテンツ情報の第1のテーブルへの登録に同期して生成し、コンピュータ装置からの接続要求に応じて、コンテンツ情報を登録すべき複数のデータ管理装置のうちの1つに接続し、接続されたデータ管理装置によりコンピュータ装置から所望のコンテンツ情報を取得するので、RFIDタグを有する表示媒体上に印刷されたコンテンツ情報の再印刷処理を高速に行うことができると共に、データ管理装置であるサーバでの分散処理を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンテンツ情報印刷履歴管理方法が実行されるシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるサーバ6のネットワーク上での配置を示すブロック図である。
【図3】図1のシステムにおいて使用される管理テーブルの論理構造を説明する説明図であり、(a)はIDペーパ登録用管理テーブルを示し、(b)はIDペーパ検索用テーブルを示す。
【図4】図3(a)におけるIDペーパ管理テーブル21aの論理構造を説明する説明図である。
【図5】図4におけるプリント管理テーブル32aの論理構造を説明する説明図である。
【図6】図5におけるドライバ管理テーブル44aの論理構造を説明する説明図である。
【図7】図3(b)のRFIDタグのID番号テーブルの論理構造を説明する説明図である。
【図8】図1のシステムにおける新規登録処理を示すフローチャートである。
【図9】図8のステップS70におけるコンテンツの新規登録処理のフローチャートである。
【図10】図8のステップS71におけるプリンタドライバ処理のフローチャートである。
【図11】図10のステップS83におけるプリントの新規登録処理のフローチャートである。
【図12】図8のステップS72におけるプリンタでの印刷処理のフローチャートである。
【図13】図12のステップ93におけるRFIDのID番号のリード処理を示すフローチャートである。
【図14】図1のシステムにおける処理の流れを説明する説明図である。
【図15】クライアント5からサーバ6へコンテンツ情報を含むデータをアップロードするときのサーバ6の振り分け処理を示すフローチャートである。
【図16】クライアント5からサーバ6へコンテンツ情報を含むデータをアップロードするときのサーバ6の振り分け処理を示すフローチャートである。
【図17】図15のステップS1802におけるソースコンテンツテーブル生成処理のフローチャートである。
【図18】図15のステップS1805におけるプリント管理テーブル生成処理のフローチャートである。
【図19】図18のステップS1116におけるアプリ情報テーブル生成処理のフローチャートである。
【図20】図16のステップS1824におけるドライバ管理テーブル生成処理のフローチャートである。
【図21】図16のステップS1833におけるRFIDタグのID番号テーブル生成処理のフローチャートである。
【図22】図3(b)におけるIDペーパ検索用テーブルの生成処理を示すフローチャートである。
【図23】図1のシステムにおけるID番号検索処理を示すフローチャートである。
【図24】図1のシステムにおける再印刷処理のフローチャートである。
【図25】図1のシステムにおける再印刷処理のフローチャートである。
【図26】図1のシステムにおける再印刷処理の他の例を示すフローチャートである。
【図27】図1のシステムにおける再印刷処理の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 RFIDタグ付き表示媒体
3 プリンタ
5 コンピュータ装置(クライアント)
6 データ管理装置(サーバ)
20 IDペーパ登録用管理テーブル
22 IDペーパ検索用テーブル
1700 コンテンツ関連情報階層
1701 アプリ関連情報階層
1702 プリンタ関連情報階層

Claims (1)

  1. RFIDタグを有する表示媒体上にコンテンツ情報を印刷する印刷装置と、前記RFIDタグに記憶された前記表示媒体の固有のID番号を読み取るRFIDリーダ装置と、前記読み取られたID番号と前記表示媒体上に印刷された前記コンテンツ情報とを関連付けて管理するデータ管理装置とがネットワークを介して互いに接続されたシステムのコンテンツ情報印刷履歴管理方法において、
    前記表示媒体に印刷するコンテンツ情報を第1のテーブルとして複数のデータ管理装置に分類して登録する登録工程と、
    前記第1のテーブルに登録されたコンテンツ情報を検索するための第2のテーブルを前記コンテンツ情報の前記第1のテーブルへの登録に同期して生成する生成工程と、
    前記コンテンツ情報が印刷された表示媒体のID番号に基づいて前記第2のテーブルから所望のコンテンツ情報を検索する検索工程と、
    前記第1のテーブルと前記第2のテーブルを同期して管理し、前記検索工程による検索処理を分散させる制御を行う制御工程とを備えることを特徴とするコンテンツ情報印刷履歴管理方法。
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